Antitumor agent

阅读:195发布:2021-05-26

专利汇可以提供Antitumor agent专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To obtain an antitumor agent by using a 3-keto compound of triterpenes as an active ingredient.
CONSTITUTION: This antitumor agent comprises containing a 3-keto compound of oleanane-type triterpenes expressed by formula I (R is H, an alkyl or a saccharide), 3-keto oleanolic acid or an ester thereof as an active ingredient and a 3-keto compound of damarane type triterpenes expressed by formula II, 3-keto-20(S)-protopanaxadiol as an active ingredient. The agent can suppress the growth of melanoma cells, uterine cervical carcinoma cells, lung cancer cells, ascitic tumor cells, Morris hepatoma cells, etc., in mice. The oleanane-type triterpenes are obtained by extracting plants containing saponin (e.g. a ginseng for medicinal use) and conducting chemical and enzymatic treatments of the extract. The 3-keto compound of dammarane type triterpenes is obtained by extracting the green leaves of white birch, etc., as raw materials, then conducting chemical and/or enzymatic treatments and then conducting an oxidative treatment of the extract.
COPYRIGHT: (C)1996,JPO,下面是Antitumor agent专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 トリテルペン類の3ケト体を有効成分として含有する抗腫瘍剤。
  • 【請求項2】 トリテルペン類がオレアナン系トリテルペン類である請求項1に記載の抗腫瘍剤。
  • 【請求項3】 オレアナン系トリテルペン類の3ケト体が、17位又は20位にアルコール又は糖とのエステルを有することを特徴とする請求項2に記載の抗腫瘍剤。
  • 【請求項4】 オレアナン系トリテルペン類の3ケト体が、一般式(1) 【化1】 〔式中、Rは水素、アルキルまたは糖を示す。 〕で表わされる3ケトオレアノール酸またはそのエステル、一般式(2) 【化2】 〔式中、Rは水素、アルキルまたは糖を示す。 〕で表わされる3ケトウルソル酸、又は、一般式(3) 【化3】 〔式中、Rは水素、アルキルまたは糖を示す。 〕で表わされる3ケトグリチルレチン酸である請求項3に記載の抗腫瘍剤。
  • 【請求項5】 トリテルペン類がダンマラン系トリテルペン類である請求項1に記載の抗腫瘍剤。
  • 【請求項6】 ダンマラン系トリテルペン類が、一般式(4) 【化4】 で表わされる3−ケト−20(S)−プロトパナキサジオール、一般式(5) 【化5】 で表わされる3−ケト−20(R)−プロトパナキサジオール、一般式(6) 【化6】 で表わされる3−ケト−20(S)−プロトパナキサトリオール、一般式(7) 【化7】 で表わされる3−ケト−20(R)−プロトパナキサトリオール、一般式(8) 【化8】 で表わされる3−ケトパナキサジオール、又は、一般式(9) 【化9】 で表わされる3−ケトパナキサトリオールである請求項5に記載の抗腫瘍剤。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、抗腫瘍剤に関する。

    【0002】

    【従来の技術】癌は、日本人の死亡原因の約1/4を占め、癌の治療法の確立は緊急の課題となっている。 薬剤による癌の治療法としては、化学療法と免疫療法が一般的である。 しかし、合成抗癌剤を用いる化学療法においては、抗癌剤が正常細胞をも損傷するため、重篤な副作用を引き起こし、効果的な治療法とはなっていない。 このため、インターフェロンに代表される免疫療法が注目された。 しかしながら、免疫療法による癌の治癒率は低く、癌を克服するには至っていない。

    【0003】ところで、植物由来のトリテルペン類およびこれらを骨格として配糖位を有するサポニン類は、例えば、ミシマサイコに含有されるオレアナン系トリテルペンであるサイコゲン類およびこれらを骨格として配糖位を有するサイコサポニンのように、抗腫瘍作用を有することが知られている(特開昭62−187408)。

    【0004】オレアナン系トリテルペンとしては、上記サイコゲニン類の他、オレアノール酸、グリチルレチン酸、ウルソール酸およびこれらの3ケト体があり、これらは、発ガンプロモーター類の阻害剤であることが公知である(H,Ohigashi et al.Cancer Letters,30,143-15
    1,1986)。 また、ウルソール酸が抗白血病作用を有することも公知である。 しかしながら、これらの化合物の3-
    ケト体が癌化した細胞の増殖抑制作用を有することについては知られていない。

    【0005】また、薬用ニンジン等に含有されるダンマラン系トリテルペンおよびその配糖体も、抗腫瘍剤として公知である(特公平1−28759、特開昭58−1
    3199、特開昭59−10548、特開昭59−18
    1217、特開昭59−184198、特開昭63−9
    9094)。

    【0006】また、ブラジルニンジンに含有されるパフ酸およびこれを骨格として配糖位を有するパフオサイド類も、抗腫瘍作用剤として知られている(特開昭59−
    10548、特開昭59−184198)。

    【0007】さらに、薬用人参であるオタネニンジン(パナックス・ギンセング、シー・エー・メイヤー、Pa
    nax ginseng CAMayer )とその類縁植物及びアマチャズル((ギノステムマ・ペンタフィルルム、マキノ、Gy
    nostemma pentphyllum Makino )に含有されるダンマラン系サポニン類が種々の薬効を有することは公知である。

    【0008】また、このダンマラン系サポニンを加分解して得られるプロトパナキサジオール類やプロトパナキサトリオール類が強い抗腫瘍性を有することが知られている(特開昭58−131999)。

    【0009】更に、ダンマラン系サポニンを加水分解することによって、微量生成するパナキサジオールも強い抗腫瘍性を有することが知られている(特開昭59−1
    81217)。

    【0010】しかしながら、これらの抗腫瘍剤は、一般に抗腫瘍作用が弱く、臨床上に頻用されるには至っていない。

    【0011】

    【発明が解決しようとする課題】本発明は、トリテルペン類の抗腫瘍剤の効果を著しく向上させることを目的とする。

    【0012】

    【課題を解決するための手段】本発明者は、上記従来技術に鑑み、研究を重ねた結果、オレアナン系トリテルペン類及びダンマラン系トリテルペン類の3ケト体が、強い抗腫瘍作用を有することを見い出し、本発明を完成するに至った。

    【0013】即ち、本発明は、トリテルペン類の3ケト体を有効成分として含有する抗腫瘍剤である。

    【0014】また、本発明は、上記トリテルペン類がオレアナン系トリテルペン類である抗腫瘍剤である。

    【0015】さらに、本発明は、上記トリテルペン類が、ダンマラン系トリテルペン類である抗腫瘍剤でもある。

    【0016】本発明において、トリテルペン類とは、フシダン、ラノスタン、ダンマラン、ユーファン、シオナン、バッカラン等の四環式及び、ルパン、オレアナン、
    ウルサン、ホパン等の五環式を基本骨格とする化合物をいう。

    【0017】本発明において、オレアナン系トリテルペン類の3ケト体とは、オレアナン骨格を有するトリテルペンの3ケト体であれば、特に限定されるものではない。

    【0018】上記一般式(1)〜(3)のオレアナン系トリテルペン類の3ケト体の化合物中、Rは水素、アルキルまたは糖であり、アルキルとしては、炭素数1〜2
    6個を有する直鎖又は分枝鎖を有するアルキルであり、
    好ましくは、炭素数1〜20個を有する直鎖又は分枝鎖を有するアルキルである。

    【0019】より具体的には、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、t-ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイコシルであることが好ましい。

    【0020】上記Rで表わされる糖としては、ガラクトース、グルコース、マンノース、フルクトース等の六炭糖及び、アラビノース、キシロース、リボース等の五炭糖も挙げられ、好ましい糖としては、六炭糖、より好ましくは、グルコースである。

    【0021】尚、上記Rで表わされる糖は、1位の炭素にエステル結合を形成する。

    【0022】上記のオレアナン系トリテルペン類の3−
    ケト体の原料としては、オレアナン系トリテルペン、または、これらを骨格として配糖位を有するサポニンを含有する植物が用いられる。

    【0023】例えば、オレアノール酸を骨格として配糖位を有するサポニンは、オタネニンジン(パナックス・
    ジンセング・シー・エー・メイヤー、Panax ginseng C.
    A.Mayer )、トチバニンジン(パナックス・ヤポニカス・シ・エー・メイヤー(Panaxjaponicus CAMayer)
    )、ヒマラヤニンジン(パナックス・シュードジンセング・サブスペンシーズ・ヒマライカス、パル、アングステイフロリウス(Panax pseudoginseng subsp.himalai
    cus car.angstifolius) )、アメリカニンジン(パナックス・キンキュホリウム、リンネ(Panax quinquefolium
    LINNE) )等の薬用ニンジンの地上部および地下部、テンサイ(Beta vulgaris var.altissima) の前草、オリーブ(Olea europaea L.)の葉、リンゴ(Mulus pumila Mil
    l.var.domestica Schneid) 果皮、青紫蘇(Perilla fult
    escens Brit.var.Decne.f.purpurea Makino) 葉およびチョウジ(Syzygium aromaticum Merr.et Perry) の芽が挙げられる。

    【0024】また、グリチルレチン酸を骨格とするサポニンを含有する植物としては、甘草(Glycyrrhiza gkabr
    a L.)が挙げられ、ウルソル酸を含有する植物としては、リンゴ、サクランボ(Prunus avinum L.)等が挙げられる。

    【0025】上記オレアナン系トリテルペンは、一般的な方法に従って、上記の植物から抽出する。

    【0026】即ち、先ず最初に上記原料を乾燥するか、
    適宜処理して乾燥したものを適切な溶媒で抽出し、粗抽出物が得られる。 次いで、これらの粗抽出物を化学的処理及び酵素的処理を行い、各種トリテルペンを得る。

    【0027】これらのトリテルペンを有機溶剤に溶解し、適当な酸化剤を添加して撹拌する。 酸化生成物をカラムクロマトグラフィー及び/又は再結晶により分離し、3ケト体を得る。

    【0028】上記トリテルペンが、3位以外に水酸基を有する場合には、これらを保護した後、3位の酸化反応を行なえばよい。

    【0029】アルコール、糖との結合は、常法に従い行なえる。 例えば、Rがグルコースの場合、得られた3ケト体と、2,3,4,6−アセチルグルコースを適当な溶媒に溶解し、酸触媒による脱水反応によりエステル化を行なう。

    【0030】トリテルペンを溶解するための有機溶剤としては、エーテル、アセトン、クロロホルム、塩化メチレン等を用い、酸化剤としては、ジクロム酸ピリジニウム、ジョーンズ試薬(クロム酸、濃硫酸に水を加えたもの)等を用いる。

    【0031】反応は、通常、室温で2〜3時間行い、得られた生成物は、HPLCやTLC分析により確認する。

    【0032】本発明において、ダンマラン系トリテルペン類の3ケト体とは、ダンマラン骨格を有するトリテルペンの3ケト体であれば、特に限定されるものではない。

    【0033】本発明のダンマラン系トリテルペンの3−
    ケト体を生産するための原料は、プロトパナキサジオール核及び/又はプロトパナキサトリオール核、或いは、
    これらを骨格として類似した配糖位を有するサポニンを含有する植物が用いられる。

    【0034】例えば、上記オタネニンジンやアマチャズルの他、三七ニンジン(パナックス・シュードギンゼング、ワーリッヒ、Panax pseudoginseng WALICHまたは、
    パナックス・ノトギンゼング・バーキル、Panax notogi
    nseng BURKILL )、アメリカニンジン(パナックス・キンキユホリウム、リンネ、Panax quinqufolim LINN
    E)、トチバニンジン(パナックス・ヤポニカス・シー・エー・メイヤー、Panaxjaponicus CAMayer )、ヒマラヤニンジン(パナックス・シュードギンゼング、サブスペシーズ、ヒマライカス、バル、アングステイフロリウス、Panax pseudoginseng subsp.himalaicus var.a
    ngstifolius )等の地上部および地下部:シラカンバ(ベツーラ・プラチフィラ、スカチェフ、バル、ジャポニカ、Butula pulatyphylla Sukacthev var.japonica)
    等のカンバ類の緑葉等が挙げられる。

    【0035】これら植物から、ダンマラン系トリテルペンの3−ケト体を生産するための原料を得るためには、
    まず、最初に上記植物原料を、適切な溶媒で抽出し、粗抽出物を得る。

    【0036】次いで、この粗抽出物を、プロトパナキサジオール骨格を有するものと、プロトパナキサトリオール骨格を有するものとに分別し、前記オレアナン系トリテルペン類の場合と同様に、それぞれに化学的処理及び/又は酵素的処理を行い、ダンマラン系トリテルペンを得る。 これを酸化処理することによって、3−ケト体を得る。

    【0037】尚、3位の水酸基をケト化することにより、抗腫瘍活性が増強するトリテルペン類は、前記で示した、20(S)-プロトパナキサジオール、20(R)-プロトパナキサジオール、20(S)-プロトパナキサトリオール、20
    (R)-プロトパナキサトリオール、ベツーラフォリエントリオール、パナキサジオール、パナキサトリオール、オレアノール酸、グリチルレチン酸、ウルソール酸の他に、エキノシスト酸、バヨゲニン、ジプソゲニンヘデラゲニン、メジコゲニン酸、パフ酸、キラ酸、ジヒドロウルビタシンF、サイコゲニン類、アブルソサイドAのアグリコン部、アセシン、ギムネマ酸及びシーサポニンのアグリコン部、アルベノサイドAのアグリコン部、アストラガラサイドIII のアグリコン部、アベナシンA1のアグリコン部、アベナシンB2のアグリコン部、アズキサポニンのアグリコン部、カメリジンI及びIIのアグリコン部、シミシフコサイドのアグリコン部、コルブリンのアグリコン部、コルブノサイドのアグリコン部、シダミンのアグリコン部、シクロホエサイドBのアグリコン部、ジアノサイドのアグリコン部、ジペノサイドのアグリコン部、ヘキソライドのアグリコン部、ハセオロサイドのアグリコン部、プロパピリオゲニンのアグリコン部、ソヤサポニンのアグリコン部、サリコサイドのアグリコン部、ビルギアウレアサポニンのアグリコン部、チチフィンのアグリコン部、ネオアルソサイドのアグリコン部、アクチノステモサイドのアグリコン部が含まれる。

    【0038】尚、上記トリテルペン中、トリテルペンのアグリコン部は、その配糖体であってもよい。

    【0039】本発明の抗腫瘍剤により抑制される細胞としては、マウスのメラノーマ細胞、子宮頸部癌細胞、癌細胞、腹水癌細胞、モリス肝癌細胞が挙げられる。

    【0040】

    【発明の効果】本発明の抗腫瘍剤は、臨床上に用いることができ、著しい抗腫瘍効果が得られる。

    【0041】以下、本発明を実施例により具体的に説明する。

    【0042】

    【実施例】

    実施例1 5ml用ナスフラスコにオレアノール酸50.0mg
    (ca.0.11mmol)、シリカゲル0.2g、ジクロム酸ピリジニウム85mg(2等量)、塩化メチレン3mlを採取し、室温で2時間撹拌した。 反応液にエーテルを適宜加えてシリカゲル(ワコーゲルC200)
    を通過させ、減圧下に流出液の溶媒を留去して粗生成物35mgを得た。 粗生成物をメタノールから再結晶して、3−ケトオレアノリック酸11mgを得た。

    【0043】実施例2 5ml用ナスフラスコにグリチルレチン酸50.0mg
    (ca.0.11mmol)、アセトン2ml、クロロホルム1mlを採取し、室温にて撹拌しながらジョーンズ試薬(クロム酸26.7g、濃硫酸23mlに水を加えて100mlとしたもの)45μl(1.1等量)をマイクロシリンジで滴下した。 室温で2時間撹拌した後、亜硫酸水素ナトリウム溶液15mlを添加し、エーテルで抽出した。 無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した後、減圧下に溶媒を除去して粗生成物49mgを得た。 粗生成物をアセトンから再結晶して、3−ケトグリチルレチン酸25mgを得た。

    【0044】実施例3 5ml用ナスフラスコにウルソール酸50.0mg(c
    a. 0.11mmol)を採取し、実施例2と同様の操作により、3−ケトウルソール酸25mgを得た。

    【0045】実施例4 HAMの合成培地F−10およびL−15の7:3混液に、胎児血清10%を添加して用いた。

    【0046】Coster 96 well plates の各wellにマウスのメラノーマ細胞(B16BL6)の懸濁液0.1ml(1×1
    3 cells)を採取した。 2〜3時間後、所定の3−ケトオレアノール(I)を含有する培地0.1mlを添加し、5%CO 2インキュベーター内で4日間、37℃にて培養した。 培養終了後、WST-1を用いたMTT アッセイにより細胞数を測定した。

    【0047】図1から明らかなように、3−ケトオレアノール酸は腫瘍細胞の増殖を強く抑制した。

    【0048】比較例1 オレアノール酸(II)について、実施例4と同じ操作によってマウスのメラノーマ細胞に対する作用を検討した。

    【0049】図1から明らかなように、オレアノール酸はメラノーマ細胞の増殖を全く抑制しなかった。

    【0050】実施例5 シラカンバの緑葉22.26kgを、エーテル80Lに3日間浸漬し、濾過した後、減圧下溶媒を留去し、約1
    Lに濃縮した。 更にシラカバ葉にエーテル40Lを加えて7日間放置し、濾過した後、減圧下溶媒を留去して、
    約1Lに濃縮した。

    【0051】これらのエーテル層を合し、減圧下、約1
    Lに濃縮した後、メタノール2L、水酸化カリウム20
    0g、水500mlを加えて3時間還流した。 放冷後、
    2Lの分液漏斗に反応溶液800mlと食塩水500m
    lをとり、エーテルで抽出した。 同様の操作を5回繰り返して全反応液を処理した後、抽出液に無水硫酸ナトリウム1kgを加えて一夜放置し、濾過後、溶媒を留去して、黒緑色粘稠な油状物質520gを得た。

    【0052】上記けん化生成物を、エーテル:ヘキサン(1:4)混合溶媒に溶解した後、シリカゲル(ワコーゲルC-200 、和光純薬社製)1.8kgを充填したカラム用ガラス管に添加した。 次いで、エーテル:ヘキサン(1:4)混合溶媒10L、エーテル10L、メタノール:エーテル(1:19)混合溶媒8Lで展開した。 エーテルで溶離した分画を留去して、茶色油状物122g
    を得た。

    【0053】これにアセトン約500mlを加えて溶解した後、冷所に放置したところ、微淡黄色結晶12.0
    gが析出した。 さらに、アセトンから再結晶を行い、1
    1.0gのベツーラフォリエントリオール(3−α−2
    0(S)−プロトパナキサジオール)を得た。

    【0054】50mlナスフラスコにPDC1.80
    g、シリカゲル(ワコーゲル C−200)4g、塩化メチレン40mlを採取し、撹拌しながらベツーラフォィエントリオール2.00gを徐々に加え、室温で2時間撹拌した。 反応物をシリカゲル(ワコーゲル C−2
    00、20g:溶出溶媒、エーテル100ml)で分離溶出し、減圧下に留去して無色結晶1.92gを得た。
    生成物をメタノール:エーテル(1:9)混合溶媒から再結晶することにより、3−ケト−20(S)−プロトパナキサジオール0.65gを得た。

    【0055】10mlナスフラスコに、3−ケト−20
    (S)−プロトパナキサジオール360mg、エーテル5mlを採取し、撹拌しながら水素化ホウ素ナトリウムを加え、2時間撹拌した。 反応溶液に水50mlを加え、エーテルで抽出し、食塩水で洗浄した。 抽出液に無水硫酸マグネシウムを加えて脱水し、濾過した後、減圧下に溶媒を留去して無色結晶337mgを得た。 エーテルから2回再結晶して、20(S)−プロトパナキサジオール137mgを得た。

    【0056】実施例6 30mlのナスフラスコにベツーラフォリエントリオール300mg、エタノール10ml、2N塩酸5mlを採り、100℃にて20時間撹拌した。 反応後に水を加えてエーテルで抽出し、食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥し、流去して、無色結晶292mgを得た。 この粗成物をシリカゲル(ワコーゲル C−20
    0)5gを充填したカラム(口径:10mm、高さ:1
    30mm)を用いて分離し、3αパナキサジオール13
    0mgを得た。

    【0057】20mlナスフラスコに、3αパナキサジオール93.2mg、シクロヘキサノン1.05ml、
    トルエン10mlを採り、防湿下還流撹拌しながら、A
    l(O−i−Pr) 3 123.9mgをトルエンに溶かした溶液を1時間かけて滴下した。 引き続き1時間還流した後放冷し、エーテルでシリカゲルのショートカラムを通し、適宜、水及びベンゼンを加えながら留去して淡黄色油状結晶101.6mgを得た。

    【0058】同様の操作で得た粗成物132.3mg
    を、ワコーゲルC−200 4gを充填したカラム(口径:10mm、高さ:100mm)により分離し、3−
    ケトパナキサジオール78.6mgを得た。

    【0059】1mlナスフラスコに3−ケトパナキサジオール20mg、アセトン1ml、ジョーンズ試薬(クロム酸26.7g、硫酸23ml、蒸留水100ml)
    20μlを採取し、室温で3時間撹拌した。 亜硫酸水素ナトリウムを加えてエーテルで抽出し、食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥、留去して無色結晶1
    5.7mgを得た。 メタノール/エーテル=1:1から再結晶して、3,12−ケトパナキサジオール8.1m
    gを得た。

    【0060】1mlのナスフラスコに3−ケトパナキサジオール22.2mg、水素化ホウ素ナトリウム4m
    g、エタノール1mlを採り、室温で1時間撹拌した。
    水を加えてエーテルで抽出し、食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥、留去して、無色結晶17.2m
    gを得た。 更に、20%水−メタノールから再結晶して、パナキサジオール10mgを得た。

    【0061】実施例7 HAMの合成培地F−10およびL−15の7:3混液に、牛胎児血清2%を添加して用いた。

    【0062】Coster 96 well plates の各wellにマウスのメラノーマ細胞(B16BL6)の懸濁液0.1ml(1×1
    3 cells)を採取した。 2〜3時間後、0〜40μM
    の3−ケトプロトパナキサジオール(I)を含有する培地0.1mlを添加し、5%CO 2インキュベーター内で4日間、37℃にて培養した。 培養終了後、WST-1を用いたMTT アッセイにより細胞数を測定した。

    【0063】比較例として、上記と同じ操作により、プロトパナキサジオール(II)がマウスのメラノーマ細胞(B16BL6)に及ぼす作用について検討した。

    【0064】図2から明らかなように、3−ケトプロトパナキサジオールは、プロトパナキサジオールよりも強く腫瘍細胞の増殖抑制することが分かる。

    【0065】実施例8 実施例として、3−ケトパナキサジオール(III)、比較例としてパナキサジオール(IV)及び3,12−ケトパナキサジオール(V)を用いて、これらの化合物がマウスのメラノーマ細胞(B16BL6)の増殖に及ぼす影響を検討した。 牛胎児血清を10%添加した以外は、実施例7
    と同様の操作を実施した。

    【0066】図3から明らかなように、3−ケトパナキサジオールは、パナキサジオールよりも腫瘍細胞の増殖を強く抑制することが分かる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】オレアノール酸のメラノーマ細胞に対する増殖抑制を示す。

    【図2】3−ケト−20(S)−プロトパナキサジオールによるマウスのメラノーマ細胞(B16BL6)の増殖抑制を示す。

    【図3】3−ケトパナキサジオールによるマウスのメラノーマ細胞(B16BL6)の増殖抑制を示す。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 6識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07J 9/00 7433−4C 17/00 7433−4C 63/00 7433−4C (72)発明者 後藤 智啓 滋賀県甲賀郡甲西町大池町1の1 株式会 社ネオス中央研究所内

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