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Breeding vessel for beetle

阅读:397发布:2024-02-21

专利汇可以提供Breeding vessel for beetle专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a breeding vessel for beetle effective for preventing the eclosion insufficiency in the pupation of a larva on the bottom of the vessel.
SOLUTION: An eclosion insufficiency preventing sheet 5 is placed to cover the bottom face of a bottom-closed vessel 8 for holding a breeding bed 6 and the curved part 8a extending from the bottom to the side wall. Larva is pupated on the bottom of the vessel 8 at a probability of about 50% and forms a puparium on the eclosion insufficiency preventing sheet 5 placed on the bottom. Since the sheet 5 has a rough surface, a fixing base is ensured in the eclosion from the puparium to enable normal eclosion, suppress the generation of eclosion insufficiency and give a healthy imago.
COPYRIGHT: (C)2001,JPO,下面是Breeding vessel for beetle专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 飼育床を充填した有底容器内に幼虫を入れて成虫に飼育する甲虫の飼育容器であって、前記有底容器は、その内面側の少なくとも底面が粗面に形成されてなることを特徴とする甲虫の飼育容器。
  • 【請求項2】 底面から側周面に立ち上がるアール面もしくは傾斜面を有する有底容器にあっては、粗面は底面とア−ル面もしくは傾斜面とに形成されてなる請求項1
    記載の甲虫の飼育容器
  • 【請求項3】 粗面は、蛹室から羽化する成虫がその脚で自らを支持する足場が確保できる凹凸に形成されてなる請求項1記載の甲虫の飼育容器。
  • 【請求項4】 粗面は、飼育床の素材が入り込む凹部を列設形成した凹凸形状に形成されてなる請求項1記載の甲虫の飼育容器。
  • 【請求項5】 飼育床を充填した有底容器内に幼虫を入れて成虫に飼育する甲虫の飼育容器であって、前記有底容器内の少なくも底面を覆うように、少なくとも表面が粗面に形成された敷設材が配設され、その上に前記飼育床が充填されてなることを特徴とする甲虫の飼育容器。
  • 【請求項6】 飼育床を充填した有底容器内に幼虫を入れて成虫に飼育する甲虫の飼育容器であって、前記有底容器内の少なくとも底面を覆うように、少なくとも表面が粗面に形成された敷設材が有底容器内に配設され、その上に前記飼育床が充填され、この飼育床の上面に通気性のある上部敷設材が配設されてなることを特徴とする甲虫の飼育容器。
  • 【請求項7】 底面から側周面に立ち上がるアール面もしくは傾斜面を有する有底容器にあっては、敷設材は底面と前記アール面もしくは傾斜面とを覆うように配設されてなる請求項4または5記載の甲虫の飼育容器。
  • 【請求項8】 敷設材または上部敷設材は、甲虫の幼虫が採餌しない材質で透水性のある材料によりスポンジ状に形成されてなる請求項4または5記載の甲虫の飼育容器。
  • 【請求項9】 敷設材または上部上部敷設材は、甲虫の幼虫が採餌しない材質で透水性のある材料により表面が粗面のシート状に形成されてなる請求項4または5記載の甲虫の飼育容器。
  • 【請求項10】 敷設材または上部敷設材は、甲虫の幼虫が採餌しない材質による粒子状の素材を敷設してなる請求項4または5記載の甲虫の飼育容器。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、甲虫、特にクワガタムシを飼育するための飼育容器に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】甲虫を幼虫の段階から育てる愛好者は多く、特にクワガタムシは、その中のオオクワガタがその大きさや雄の姿形に魅があり、趣味の域を越えて市場価値を得るまでになっている。

    【0003】オオクワガタの幼虫の飼育には、椎茸栽培用のホダ木廃材を利用する腐朽材飼育、クヌギやブナ等の木屑を飼育床にするマット飼育、幼虫の好む菌類を培養させた培地を飼育床とする菌床ビン飼育等が知られている。 特に菌床ビン飼育は大型の成虫を得やすい飼育方法で、大型の雄個体の多くは、この菌床ビン飼育によって得られている。

    【0004】この菌床ビン飼育は、図5(a)(b)に示すような飼育容器10を用いて幼虫から飼育するものである。 飼育容器10は、ガラス製もしくはプラスチック製の有底容器8にキノコ菌糸培地を充填し、この培地中にキノコ種菌を接種し、菌糸を育成させたものを幼虫の飼育床6としたものである。 この有底容器8内に幼虫を入れ、有底容器8の開口部を蓋体9で閉じる。 蓋体9
    には通気穴12が形成されて有底容器8内の通気が図られ、この通気穴12には、キノコバエ等の害虫が有底容器8内に侵入しないように、通気性を保って閉じるフィルタ11が取り付けられている。

    【0005】この飼育容器10は、有底容器8内におが粉や米ぬかなどにより培地を作り、キノコ種菌を接種し、培養して飼育床6を作ることもできるが、キノコ種菌の種類、培地となるおが粉の成分などを調整したものが市販されている。 ユーザは1個の飼育容器10に1匹の幼虫を入れて飼育を開始し、幼虫の成長に合わせて何度か新しい飼育容器10に幼虫を移し換える。 幼虫は終令幼虫に育った後、蛹化し、やがて羽化して成虫となる。

    【0006】

    【発明が解決しようとする課題】前記終令幼虫が蛹になるとき、体内から不要になった老廃物(糞)を排出し、
    これを用いて蛹室を作るが、有底容器8の内面に接して蛹室を作るときには平滑な有底容器8の内面には糞を塗り付けることができないため、有底容器8の内面を蛹室の一部として利用する。 この状態は50%程度の確率で有底容器8の底面を利用して蛹室を作ることが確認されている。

    【0007】このように有底容器8の底面に蛹室を作った蛹が羽化するとき、有底容器8の底面が平滑な面であるがために、足場が滑りやすく正しい姿勢で羽化行動に入れず、羽化不全の発生率が非常に高くなる問題があった。 特に、雄の大型個体で頻発する傾向にあり、大型個体の飼育法が確率されたにもかかわらず大型美麗個体をいかに確実に作り出すかが今後の菌床ビン飼育の課題であった。

    【0008】本発明の目的とするところは、有底容器の底面で蛹化したことによる羽化不全をなくす構造を備えた甲虫の飼育容器を提供することにある。

    【0009】

    【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本願の第1発明は、飼育床を充填した有底容器内に幼虫を入れて成虫に飼育する甲虫の飼育容器であって、前記有底容器は、その内面側の少なくとも底面が粗面に形成されてなることを特徴とするもので、有底容器の少なくとも底面が粗面に形成されていることにより、約50
    %の確率で底面で蛹化する甲虫が羽化するときの足場が粗面により得られ、正しい姿勢で羽化行動ができるので、羽化不全を発生させることなく健全な成虫に成長させることができる。

    【0010】上記構成において、底面から側周面に立ち上がるアール面もしくは傾斜面を有する有底容器にあっては、粗面は底面から側周面に立ち上がるア−ル面もしくは傾斜面とに形成しておくことによって、底面の端でアール面もしくは傾斜面に接して蛹化したときに、滑りやすいアール面もしくは傾斜面で足場が得られないことによる羽化不全が防止できる。

    【0011】また、粗面は、蛹室から羽化する成虫がその脚で自らを支持する足場が確保できる凹凸に形成しておくと、羽化した成虫が羽化行動を行うための足場が確保される。

    【0012】また、粗面は、飼育床の素材が入り込む凹部を列設形成した凹凸形状に形成することができ、凹部に入った飼育床は幼虫に食べ残されるので、底面に残された飼育床によって羽化した成虫が羽化行動するための足場が確保される。

    【0013】また、本願の第2発明は、飼育床を充填した有底容器内に幼虫を入れて成虫に飼育する甲虫の飼育容器であって、前記有底容器内の少なくも底面を覆うように、少なくとも表面が粗面に形成された敷設材が有底容器内に配設され、その上に前記飼育床が充填されてなることを特徴とするもので、有底容器の少なくとも底面を覆って敷設材が配設されていることにより、幼虫は有底容器の底までもぐり込むことがなく、敷設材の上に蛹室を作り、そこで羽化したときに敷設材の表面が粗面であることによって足場が確保され、正しい姿勢で羽化行動ができるので、羽化不全を発生させることなく健全な成虫に成長させることができる。

    【0014】また、本願の第3発明は、飼育床を充填した有底容器内に幼虫を入れて成虫に飼育する甲虫の飼育容器であって、前記有底容器内の少なくとも底面を覆うように、少なくとも表面が粗面に形成された敷設材が有底容器内に配設され、その上に前記飼育床が充填され、
    この飼育床の上面に通気性のある上部敷設材が配設されてなることを特徴とするもので、有底容器の少なくとも底面を覆って敷設材が配設されていることにより、幼虫は有底容器の底までもぐり込むことがなく、敷設材の上に蛹室を作り、そこで羽化したときに敷設材の表面が粗面であることによって足場が確保され、正しい姿勢で羽化行動ができるので、羽化不全を発生させることなく健全な成虫に成長させることができる。 また、飼育床はその下側に配設された敷設材と、上側に配設された上部敷設材とによって湿度及び温度の安定化が図られ、飼育環境を最適に維持することができる。

    【0015】また、第2及び第3の各発明において、底面から側周面に立ち上がるアール面もしくは傾斜面を有する有底容器にあっては、敷設材は底面と前記アール面もしくは傾斜面とを覆うように配設することによって、
    底面の端でアール面もしくは傾斜面に接して蛹化したときに、アール面もしくは傾斜面で足場が得られないことによる羽化不全が防止できる。

    【0016】また、敷設材または上部敷設材は、甲虫の幼虫が採餌しない材質で透性のある材料によりスポンジ状に形成されたもの、表面が粗面のシート状に形成されたものが、羽化時の足場を構成するのに好適であり、
    容器内への挿入が容易であり、飼育床に発生した水分を吸収して飼育床の環境を維持することができる。 また、
    敷設材は、砂、小石等の粒子状の素材を敷設しても同様の効果が得られる。

    【0017】

    【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明の一実施形態について説明し、本発明の理解に供する。
    尚、以下に示す実施形態は本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。

    【0018】本実施形態は、甲虫の中でも最も人気があり市場性もあるオオクワガタを幼虫の段階から飼育して、健全な姿態の成虫に成長させることができるように構成された飼育容器の実施例について示すものである。

    【0019】第1の実施形態に係る飼育容器1は、図1
    (b)に示すように、ガラスもしくは樹脂によって有底円筒形に形成された有底容器8内に、底面及び底面から内周面に立ち上がるアール面8aを覆うように羽化不全防止シート(敷設材)5が配設され、この上に飼育床6
    を充填し、有底容器8の開口端に蓋体9が着脱自在に装着され、有底容器8内にオオクワガタの幼虫を入れ、温度及び湿度を管理して飼育できるように構成されている。 前記蓋体9には図1(a)に示すように、通気口1
    2が設けられ、有底容器8内が外部に通気できるように構成され、通気口12はキノコバエ等の害虫が有底容器8内に侵入しないよう通気性のあるフィルタ11で閉じられている。 尚、蓋体9の有底容器8への装着構造は明示していないが、螺入により装着するのが好適である。

    【0020】前記羽化不全防止シート5は、幼虫が採餌しない材質で少なくとも表面が粗面に形成されたもので、発泡ウレタンのようなスポンジ状のものや、発泡スチロール、厚紙等の少なくとも表面が粗面に形成されたものを適用することができる。 発泡ウレタンや発泡スチロールのような発泡材の場合には、気孔率が5%以上のものが望ましいが、発泡スチロール等を網目状に形成したものでは、これに限定されるものではない。 また、厚紙等では面粗度は80Rz以上のものが好適である。 更に、図1に示す有底容器8の形態は一般に広口ビンと称されるもので、開口端側で直径が小さくなっているので、容器8の底に羽化不全防止シート5を挿入できるようにするため、羽化不全防止シート5は弾性変形する素材のものが必要で、前記発泡ウレタン等は好適なものである。

    【0021】尚、有底容器8では、その底面から側周面に立ち上がるアール面8aが形成されているが、斜めに直線状に立ち上がる傾斜面が傾斜されている場合であっても、傾斜面が滑りやすい面となるので、羽化不全防止シート5で覆うことが望ましい。 底面から直に側周面に立ち上がる容器にあっては、この限りでない。

    【0022】また、飼育床6は、クヌギやブナ等の朽木フレークに幼虫が必要とする栄養素を配合し、適当な水分を含ませ、発酵させたものを使用するマットが飼育コストが安く一般的なものであるが、大型の成虫が得やすくオオクワガタの飼育には最も適しているとされる菌床ビン飼育が現在の主流となっている。 この菌床ビンは以下に説明するように2種類の作り方がある。

    【0023】その第1の作り方は、キノコ養殖方法で培地作りから行う方法である。 オガコ、米ぬか、薄力粉、
    ミネラル分等を混ぜた培地を作り、培地水分率を55〜
    75%に調整して有底容器8内に充填する。 これに11
    8〜120℃の温度を30〜40分間加えて菌糸に悪影響を及ぼす雑菌の殺菌処理を行った後、キノコの種菌を蒔き、温度、湿度、CO2濃度を所定値に保って菌糸培養する。 この飼育床6の作り方に飼育容器1を適用する場合には、羽化不全防止シート5は殺菌時の温度(12
    0℃)に耐え得る材質のもので構成する必要がある。

    【0024】また、第2の作り方は、菌糸培養が完了した菌床ブロック(市販品もある)を崩して有底容器8内に充填する方法である。 この場合は菌糸に悪影響を及ぼす雑菌を取り除くための殺菌処理は菌床ブロックの製造段階で完了しているので、羽化不全防止シート5に高温が加わることがなく、耐熱温度が高い材質のもので構成する必要はない。

    【0025】オオクワガタの飼育は、図1に示すように構成された飼育容器1に1令幼虫を入れ、2〜3ヵ月毎に餌交換するために新しい飼育容器1に幼虫を移し換える。 これを通常3〜4回(約1年)行うと、幼虫は2令幼虫、3令幼虫(終令幼虫)へと脱皮成長し、3令幼虫になると大量に採餌して栄養を蓄える。 この3令幼虫は蛹化する段階に達すると、多くは容器8の壁面に接するように楕円形の蛹室を作り、雄で約1ヵ月で羽化して成虫となる。

    【0026】幼虫が蛹化するとき50%程度の確率で有底容器8の底で蛹室を形成する。 この蛹室は糞を塗り付けて作られるが、ガラスや樹脂の平滑な面では糞を塗り固めることができないため、容器8の内面を蛹室の一部として利用するようになる。 この状態は有底容器8の外から蛹化した幼虫を観察するための覗き窓として有用ではあるが、蛹室が羽化するまでの環境を保つのに必要なものであるだけに、有底容器8が蛹室の一部となっているのは不自然でもある。 特に、有底容器8の底面に蛹室が作られたとき、羽化するときに平滑な面で滑りやすく足場が得られず、正しい姿勢で羽化行動に入れず、羽化不全の発生率が非常に高くなる。 蛹から脱皮するときには脚で自らを支えて蛹から抜け出るが、蛹から成虫に変態した状態での成虫は軟らかく、足場が滑りやすい状態にあると十分な体勢が得られず、体に凹凸ができた奇形や、最悪の場合では衰弱死することもある。

    【0027】本実施形態になる飼育容器1のように、有底容器8の底面に羽化不全防止シート5を配設すると、
    その表面が粗面であるため、蛹化するときに糞を塗り固めやすくなり、健全な蛹室が作られやすくなる。 また、
    羽化するときには、粗面は足場を確保することができ、
    正しい姿勢で羽化行動に入り、羽化不全を起こすことなく健全な姿態の成虫に成長させることができる。 また、
    羽化不全防止シート5は、有底容器8の底面だけでなく、図1に示すように底面から内側周面に立ち上がるアール面8aも覆うように配設すると、最も滑りやすいアール面8aが覆われ、羽化不全の防止に効果的である。

    【0028】上記構成になる飼育容器1の効果を検証するために、10匹のオオクワガタの幼虫を1令幼虫、2
    令幼虫までは従来の菌床ビン10に1匹ずつ入れて飼育し、幼虫が3令幼虫になったときの餌交換時に飼育容器1に入れ換えて飼育し、蛹化、羽化を経て成虫になるまでを観察した。 飼育容器1に入れた3令幼虫は大量に採餌し、やがて多くは羽化不全防止シート5の上で蛹室を作り蛹化した。 この蛹から羽化するとき、羽化不全の発生は4/10(従来の菌床ビンで蛹化させた場合)から1/10に減少し、死亡個体の発生もゼロであった。

    【0029】前記羽化不全防止シート5は、これに代えて、砂、小石等の粒子状材料による羽化不全防止材15
    を用いて構成することもできる。 図2は、第2の実施形態に係る飼育容器2の構成を示すもので、粒径が0.5
    〜10mmの砂及び小石の混在物を羽化不全防止材(敷設材)15として適用している。 この羽化不全防止材1
    5を用いる場合には、有底容器8の底に、底面から内側周面に立ち上がるアール面8aを覆う高さまで敷き詰め、その上に飼育床6を充填する。 この羽化不全防止材15は、蒸気殺菌や電子レンジによる加熱殺菌により菌糸に悪影響を及ぼす雑菌を取り除いて使用する。

    【0030】この羽化不全防止材15として適用する砂や小石は幼虫が採餌しない材料なので、幼虫は羽化不全防止材15の表面より下には入ることはなく、有底容器8の底に蛹室を作ることはなく、羽化不全防止材15より上方に蛹室を作るので、羽化時には羽化不全防止材1
    5で滑らない足場が得られ、正常な羽化動作により健全な成虫になる。

    【0031】また、羽化不全防止材15に幼虫が嫌う嫌忌性物質を添加しておくと、幼虫は飼育床6の最下部まで潜らず、有底容器8の底面で蛹化することが防止できる。 また、羽化不全防止材15に消臭効果のある物質を添加しておくと、飼育場所に異臭が発生することが防止できる。

    【0032】以上説明した羽化不全防止シート5及び羽化不全防止材15は、羽化時の足場を提供して羽化不全を抑制する効果だけでなく、飼育床6の劣化により水分が発生した場合に幼虫や蛹が水没してしまうことが防止できる。

    【0033】図3は、第3の実施形態に係る飼育容器3
    の構成を示すもので、有底容器8内に、その底面側に第1の実施形態の構成と同様に羽化不全防止シート5が配設され、その上に飼育床6が充填され、この飼育床6の上面に上部敷設材14が配設されている。

    【0034】前記上部敷設材14は、羽化不全防止シート5と同じ発泡ウレタン、発泡スチロール等を用いても、羽化不全防止材15と同じ粒子状材料を用いてもよく、通気性のある材料で形成することが望ましい。 この上部敷設材14は、飼育床6として菌床マットを用いるときに効果的に作用する。 即ち、底面側の羽化不全防止シート5と、上部敷設材14とによる飼育床6の断熱効果及び水分の蒸発抑制効果により、有底容器8内の湿度と温度の安定が図られ、幼虫の飼育環境が保持される。
    また、上部敷設材14は、菌床マットからキノコが発生するのを抑制する効果があり、更に、キノコバエやダニ等の害虫の侵入を防止することができる。 従って、菌床マットの早期劣化が抑制され、良好な飼育環境が長期にわたり維持でき、幼虫から羽化に至るまで安定した環境が保持できる。

    【0035】次いで、第4の実施形態に係る飼育容器4
    について図4を参照して説明する。 図4において、飼育容器4は、有底筒状に形成された有底容器16内に飼育床20を充填し、その開口端を蓋体17で着脱可能に閉じるように構成されている。 蓋体17には通気穴21が設けられて有底容器16内の通気を図ると共に、キノコバエ等の害虫の侵入を防ぐために通気穴21は通気性のあるフィルタ19で閉じられている。

    【0036】前記有底容器16の内底面と、内底面から内側周面に立ち上がるアール面とには、凹凸形状を成形した粗面18が形成されている。 この粗面18を形成するために、有底容器16はアンダーカット部分が生じない有底円筒形に樹脂成形もしくはガラス成形によって製作される。

    【0037】前記粗面18は、幼虫が容器16の底で蛹化するときに糞を塗り固めやすくなり、健全な蛹室が作られやすくなる。 また、羽化するときには、粗面18は足場を確保することができ、正しい姿勢で羽化行動に入り、羽化不全を起こすことなく健全な姿態の成虫に成長させることができる。 また、底面から内側周面に立ち上がるアール面にも形成されているので、最も滑りやすいアール面も粗面となり羽化不全の防止に効果的である。

    【0038】有底容器16は、底面から側周面に立ち上がる部分にアール面を形成することなく直角に立ち上がるように形成することができ、この場合には粗面は底面だけに形成するようにしてもよく、成形が容易となる。

    【0039】また、粗面18は、飼育床20の素材が入り込む凹部を列設した凹凸形状に形成すると、凹部に入った飼育床は幼虫に食べ残されるので、有底容器16の底面には飼育床が残り、それにより羽化する成虫の足場が確保される。 従って、足場の確保により正常な羽化動作により羽化不全の発生が防止される。

    【0040】

    【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば、有底容器内の底面及び側周面に立ち上がるアール面もしくは傾斜面が粗面形成、もしくは少なくとも表面が粗面に形成された敷設材が配設されるので、幼虫が健全に蛹室を作りやすく、羽化するときには足場が確保されて正常な羽化動作ができ、羽化不全が抑制されて健全な成虫に成長させることができる。 また、敷設材は有底容器内で発生した水分を底面に透過させるので、水分によって羽化不全が生じることが防止できる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】第1の実施形態に係る飼育容器の構成を示す(a)は平面図、(b)はA−A線矢視断面図である。

    【図2】第2の実施形態に係る飼育容器の構成を示す断面図である。

    【図3】第3の実施形態に係る飼育容器の構成を示す断面図である。

    【図4】第4の実施形態に係る飼育容器の構成を示す断面図である。

    【図5】従来の飼育容器の構成を示す(a)は平面図、
    (b)はB−B線矢視断面図である。

    【符号の説明】

    1、2、3、4 飼育容器 5 羽化不全防止シート(敷設材) 6 飼育床 8、16 有底容器 9、17 蓋体 12、21 通気口 14 上部敷設材 15 羽化不全防止材 18 粗面

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