首页 / 专利库 / 光学 / 辉度 / Producing device for amorphous semiconductor thin film

Producing device for amorphous semiconductor thin film

阅读:920发布:2023-12-30

专利汇可以提供Producing device for amorphous semiconductor thin film专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a producing device for amorphous semiconductor thin film using a glow discharge decomposition method.
SOLUTION: In an amorphous semiconductor thin film producing device for depositing an amorphous silicon thin film on a substrate arranged inside a reactive container, a substrate surface heater 15 for heating the surface of substrate 14 is provided between a substrate 14 and a ladder antenna type electrode 23 for generating glow-discharge plasma, and heater for controlling a surface heating temperature is composed of rod-shaped wires having prescribed intervals.
COPYRIGHT: (C)1998,JPO,下面是Producing device for amorphous semiconductor thin film专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 反応容器内に配設された基板上にアモルファスシリコン薄膜を成膜するアモルファス半導体薄膜の製造装置において、 基板とグロー放電プラズマを発生させるラダーアンテナ型電極との間に、上記基板の表面を加熱する基板表面加熱ヒータを設けてなり、該表面加熱温度を制御するヒータが棒状の所定間隔を有する線材により形成されてなることを特徴とするアモルファス半導体薄膜の製造装置。
  • 【請求項2】 請求項1記載のアモルファス半導体薄膜の製造装置において、 上記基板表面加熱ヒータをコンデンサを介して接地したことを特徴とするアモルファス半導体薄膜の製造装置。
  • 【請求項3】 請求項1記載のアモルファス半導体薄膜の製造装置において、 上記反応容器内には、反応ガスが投入されるガス混合箱が配設され、該ガス混合箱の基板に面する側に開口部を有し、該開口部を覆うようにラダーアンテナ型電極が配設されていることを特徴とするアモルファス半導体薄膜の製造装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、グロー放電分解法を用いたアモルファス半導体薄膜の製造装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】近年、不純物制御技術の成功によりアモルファスシリコン,アモルファスゲルマニウム,アモルファスシリコンゲルマニウム等のいわゆるアモルファス半導体が新規半導体材料として注目され、特に太陽光エネルギ変換素子等デバイスへの実用化研究が活発に進められている。

    【0003】このような、アモルファス半導体は周知の技術であるグロー放電分解法(プラズマCVDとも称されている。)により作成されている。 このような、従来のアモルファス半導体製造の代表例として、特開平7−
    99159号公報に提案されている方法の概略を以下に説明する。

    【0004】図10は、従来のダイオード方式による容量結合型プラズマCVD装置の概略図を示す。 図10に示すように、反応容器01内のカソード電極02及びアノード電極03間にメッシュ発熱体としてステンレス製のメッシュ電極04が配設されている。 ここで、カソード電極02とメッシュ電極04との間の距離は40m
    m、メッシュ電極04とアノード電極03との間の距離は20mmとしており、メッシュ電極04はカソード電極02,アノード電極03の両電極とは接地されておらず、浮遊電位状態である。 そして、外部に設けた加熱用電源05とはトランス06でつながっており、スライダック07によって、その電圧を調整することで、メッシュ電極04に流れる電流量を制御している。 基板はアノード電極03上にステンレス治具で密着性良く固定されている。

    【0005】成膜前に準備として、吸着した不純物をできるだけ排気するために反応容器01の壁,基板,メッシュ電極04を十分に加熱した後に、所定の温度まで下げて2×10 -8 Torr程度の真空度まで排気している。 この真空排気はターボ分子ポンプに接続している高真空排気口08より排気され、成膜中は、メカニカルブースターポンプとロータリーポンプに接続している圧調整用排気口09からの排気により、反応容器01内を一定圧力に保っている。

    【0006】そして、原料ガスとして純モノシランガスを反応容器01内に導入し、高周波電源010よりカソード電極02,アノード電極03間に13.56 MHzの高周波電圧を印加し、成膜条件としてSiH 4流量:2SC
    CM, rfパワー:1W/cm 2 , 圧力:0.03Torr,基板温度:250
    ℃,メッシュ温度:75 〜400 ℃により、1〜2μmの膜厚で素化非晶質シリコン膜が成膜される。

    【0007】このようにして得られた水素化非晶質シリコン膜上に、真空蒸着法によってアルミニウム(Al)
    のコプラナー電極を0.2mm間隔で形成し、そして定常光電流法(CPM法とも称される。)により、これら試料における半導体中の欠陥密度の定量が行われる。

    【0008】メッシュ電極04の温度を横軸に、欠陥密度を縦軸にした両者の関係を図11に図示する。 通常の基板温度、すなわち、250℃で形成したときの欠陥密度は10 15個/cm 3程度であるが、メッシュ電極04
    を200℃に加熱した場合には、10 14個/cm 3まで約一桁低下している。

    【0009】この高品質成膜のメカニズムは気相への熱エネルギの供給によるもので気相中ラジカルの温度上昇により、基板表面での膜形成にてラジカル拡散長増大で欠陥が低減される結果として、膜中の欠陥密度が低減できると、みられている。 すなわち、反応容器内にメッシュ発熱体を配置し、反応の成長中に上記メッシュ発熱体を加熱することによって、気相中に熱エネルギを与えると、基板表面に付着するラジカル(SiH 3 ,SiH 2
    等)そのもののエネルギ状態が高くなることにより、これらが成長表面に到達した後の表面上における拡散距離が、実際の基板温度における拡散距離よりも大きくなるのである。 そして反応容器内の圧力は極めて低いため、
    メッシュ発熱体から基板への熱伝導は殆ど問題にならないのである。

    【0010】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の技術では、欠陥密度10 14個/cm 3台の高品質アモルファスシリコン膜を形成できるものの、気相中のラジカルを加熱するために、メッシュ発熱体を用いるので、以下のような課題がある。

    【0011】 メッシュ発熱体にもアモルファスシリコン膜が付着し、例えば図12に示すように、メッシュ発熱体であるメッシュ電極04にアモルファスシリコン膜011が付着してその開口部04aの面積が小さくなるという問題がある。 このため、基板表面に付着するラジカル流が少なくなり、成膜速度は、約1Å/sないしは、2Å/sが限界である。 上記メッシュ電極04へのアモルファスシリコン膜付着量が、基板成膜回数毎に増大し、図13に示すように、成膜速度の経時変化が発生する、という問題がある。 このことは、例えば太陽電池及びディスプレイ用薄膜トランジスタ等の製造への応用では、引き続いて実施する基板への成膜毎に成膜速度を予め測定する必要が生じ、或いは上記応用での成膜プロセスでの膜厚の管理に不確定さが生じ、製造する製品性能の再現性及び信頼性が著しく低下する。 したがって、アモルファスシリコンの研究には使用することができるものの、工業的応用には利用することができない、という致命的な問題がある。

    【0012】

    【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発明のアモルファス半導体薄膜の製造装置は、反応容器内に配設された基板上にアモルファスシリコン薄膜を成膜するアモルファス半導体薄膜の製造装置において、基板とグロー放電プラズマを発生させるラダーアンテナ型電極との間に、上記基板の表面を加熱する基板表面加熱ヒータを設けてなり、該表面加熱温度を制御するヒータが棒状の所定間隔を有する線材により形成されてなることを特徴とする。

    【0013】上記アモルファス半導体薄膜の製造装置において、上記基板表面加熱ヒータをコンデンサを介して接地したことを特徴とする。

    【0014】上記アモルファス半導体薄膜の製造装置において、上記反応容器内には、反応ガスが投入されるガス混合箱が配設され、該ガス混合箱の基板に面する側に開口部を有し、該開口部を覆うようにラダーアンテナ型電極が配設されていることを特徴とする。

    【0015】

    【発明の実施の形態】以下、本発明に係るアモルファス半導体薄膜の製造装置の実施の形態を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。

    【0016】本発明のアモルファス半導体薄膜の製造装置概略図を図1乃至図3に示す。 ここで、図1はプラズマCVD装置の断面図、図2はプラズマCVD装置に用いられるラダーアンテナ型電極の概略図及び図3は基板表面加熱ヒータの概略図を示す。 図1に示すように、反応容器11内には、内部に加熱ヒータ12を有する基板加熱ヒータ本体13が配設されており、該基板加熱ヒータ本体13の表面に設けられた基板14を直接加熱するようにしている。

    【0017】また、該基板14の図中上面側には、基板表面加熱ヒータ15が配設されており、基板14の上方からその表面を加熱するようにしている。 上記基板表面加熱ヒータ15は、図2に示すように、一本の線材により同一平面内でヒータを構成するものであり、直線ヒータ部分16aとU字ヒータ部分16bとを連結して線材ヒータ16を形成してなるものである。 該線材ヒータ1
    6の両端部には、電力供給線17a,17b及び電流導入端子18a,18bを介して基板表面加熱用電源19
    より電力が供給されている。

    【0018】一方、図1に示すように、反応容器11内の上方側には、ガス混合箱20が配設されており、外部よりガス導入管21を介して反応ガス(SiH 4 )22
    を導入している。 該ガス混合箱20には、該ガス混合箱20の基板14に面する側に開口部20aが形成されており、該開口部20aを覆うように(或いは塞ぐように)グロー放電プラズマを発生させるラダーアンテナ型電極23が配置されており、供給される反応ガス22をグロー放電プラズマ化している。 これにより、供給される反応ガス22がすべて、上記ラダーアンテナ型電極2
    3の間を通過するようになり、効率的な反応が可能となる。 上記ラダーアンテナ型電極23は、図3に示すように、2本の棒状の枠材24に該枠材24と直交する方向に設けたハシゴ状のラダー部材25とから電極を構成してなり、該電極23の電力供給点26a,26bには、
    電力供給線27a,27b及び電流導入端子28a,2
    8bを介して、高周波電源29及びインピーダンス整合器30により電力が供給されている。

    【0019】上記反応ガス導入管21は、図示してない反応ガス供給装置及び反応ガス混合箱20と組み合わせて使用することにより、任意の流量の反応ガスをラダーアンテナ型電極23の方へ吐出するようにしている。 なお、上記反応容器11内のガスは、排気口11aを通して図示しない真空ポンプにより外部に排気されている。

    【0020】また、上記製造装置において、上記反応ガスのグロー放電プラズマ化によって、該基板の表面に例えばアモルファスシリコン系の薄膜が形成されるが、該基板表面の温度は、該薄膜の物性値を大きく左右する要因となるので、温度計によって、監視して基板温度を制御することが重要である。

    【0021】ここで、図1に示すように、上記基板加熱ヒータ本体13は、その内部に配置された加熱ヒータ1
    2及び冷却管31並びに予め該ヒータ本体の内部に設置されている第1の温度計(例えば熱電対方式温度計)3
    2と組み合わせて用いることにより、後述する基板14
    の温度を任意の値に設定することができる。 また、基板14の表面の温度は、該基板表面に予め設置された第2
    の温度計(例えば熱電対方式温度計)33で測定されている。

    【0022】なお、基板表面加熱用電源には、直流電源,商用周波数電源(50Hz,60Hz)及び半波,
    全波整流器を内蔵した電源等を適宜使用することができる。

    【0023】また、上記基板表面加熱ヒータ15は、上記ラダーアンテナ型電極23が発生する電界・磁界により、誘導された高周波数(例えば13.56MHz)の電圧が発生(誘導ノイズ)するので、高周波数(例えば13.56MHz)の電圧を接地するのに高周波除去コンデンサ(例えば13.56MHzのとき、600p
    F)34を介して誘導ノイズを除去する。

    【0024】次に、図1に示した装置を用いて、高品質アモルファスシリコン膜を製造する場合の実施例を説明する。

    【0025】先ず、図1に示す装置を用い、基板加熱ヒータ本体13及び基板表面加熱ヒータ15の基本特性を確認した。 反応容器中にSiH 4を流量80SCCMで供給し、図示しない圧力計にて圧力を50mTorrとした。 この条件にて測定した基板表面加熱ヒータ15の温度(図示してないが、例えば極細(15μm径)の熱電対をヒータ表面に取付け計測)と基板表面温度(第2
    の温度計33の出力)の関係を図4に示す。

    【0026】基本特性確認試験は、実際の成膜を模擬する為に、各条件毎に10回基板を出し入れした。 図4において、測定値のバラツキ(I印)は第2の温度計33
    を設けた基板14を反応容器11より出し入れして、1
    0回測定した結果のバラツキを示す。 但し、基板加熱ヒータ本体13の温度は120℃とした。

    【0027】更に、上記条件にて、基板表面加熱ヒータ15の温度を室温とし、基板加熱ヒータ本体13によってのみ加熱した場合のヒータの温度と基板加熱表面の温度の関係を把握した。 その結果を、図5に示す。

    【0028】図5において、測定値のバラツキ(I印)
    は第2の温度計33を設けた基板14を反応容器11より出し入れして、10回測定した結果のバラツキを示す。 なお、図4及び図5において、基板表面加熱ヒータ15の使用及び不使用でばらつきが大きく異なるのは、
    図6に示すように、基板表面加熱ヒータ15の使用時(温度Tw)は、基板14の表面側(Ts)が、基板裏側の温度より高いので、基板14と基板加熱ヒータ本体13との接触状況の影響が少ないのに対し、他方、基板表面加熱ヒータ15を用いない場合は、図6に点線で示すように、基板14は基板加熱ヒータ本体13の表面(Th)側からのみ熱を受けるので、その接触状況の影響が大きいものと考えられる。

    【0029】次に、基板表面加熱ヒータの有無の条件でプラズマ電位分布をプローブ法(ラングミュアプローブ法とも称する。)で測定した。 その結果を図7に示す。
    図7に示すように、基板表面加熱ヒータ15を用いて加熱する場合には、基板14の表面と基板表面加熱ヒータ15の間のプラズマ電位が、該ヒータ15とラダーアンテナ型電極23の間のプラズマ電位に比べて約1/4に小さくなっている。 すなわち、基板14の表面近傍のプラズマは弱々しく、SiH 4のグロー放電プラズマによる分解,解離が行われていないことを示している。

    【0030】この現象は、高品質のアモルファスシリコン膜の製造に極めて重要である。 すなわち、図7において、基板表面加熱ヒータ15でプラズマが遮蔽された効果が存在することから、基板14の表面に到達可能なラジカルは長寿命のSiH 3ラジカルが支配的であり、短寿命のSiH 2ラジカルは途中で、例えばSiH 2 +H
    2 →SiH 4等に変化する。 従って、この状態においては、SiH 3ラジカルを主体とする高品質膜すなわち低欠陥密度の膜形成が可能となる。 なお、基板表面温度の高低は到達したSiH 3ラジカルの基板表面上での拡散距離の長短に関係することから、その温度の高精度制御もより一層に重要な要因である。 上記の知見を基に、以下に示すようにして、アモルファスシリコン膜を製造した。

    【0031】<代表的成膜条件> SiH 4流量:80SCCM 圧力:50mTorr RFパワー:50W 基板表面温度:140〜220℃ 基板加熱ヒータ線材間隔:1〜20mm 基板:コーニング社製7059ガラス <成膜方法> 厚さ1.1 mmのガラス基板を中性洗剤で超音波洗浄したあと、純水で水洗,乾燥し、更にアセトンでついでエタノールにて洗浄,乾燥する。 該ガラス基板を図1に示した装置の基板加熱ヒータに設置する。 反応容器を真空排気し、2×10 -8 Torr 程度まで真空度を保つ。 次に、基板加熱ヒータ及び基板表面加熱ヒータを所定の温度に保ちつつ、ひき続き、真空排気を続行し、反応容器内の不純物をベーキングにより排除する。 反応容器内のクリーン度は、図示しない質量分析計でモニタし、所定のクリーン度に達した後、反応ガス導入管21により、SiH 4ガスを供給する。 SiH 4ガスの流量を80SCCM,圧力を50mTo
    rrに設定し、かつラダーアンテナ型電極に供給のRF
    電力を50Wとし、基板表面温度を140℃乃至220
    ℃及び基板表面加熱ヒータ線材間隔を1mm乃至20m
    mとして、アモルファスシリコン膜を膜厚1μmにて製造した。 製造したアモルファスシリコン膜の欠陥密度を測定するため、該膜上に真空蒸着法によりアルミニウム(Al)のコプラナー電極を0.2mm間隔で形成した。
    そして、定常光電流法(CPM法)により、上記アモルファスシリコン膜の欠陥密度を測定した。

    【0032】その結果を図8に示す。 図8に示すように、基板表面加熱ヒータ15及び基板加熱用ヒータ13
    を組み合わせて用いることにより、基板表面温度を16
    0℃乃至200℃に保ち、且つ該基板表面加熱ヒータ1
    5のプラズマ遮蔽効果を活用することにより、欠陥密度が10 14個/cm 3の高品質アモルファスシリコン膜が得られた。 また、基板表面加熱用ヒータ15の線材ヒータ16の線材間隔を1mm乃至20mmとして、成膜時間依存性、すなわち、膜厚3000Åの膜を約100回成膜するのに相当する膜厚:約30μmを、それぞれ成膜し、成膜速度の変化を測定した。 但し、該ヒータの線材16の直径は0.2mmであった。 その結果を図9に示す。

    【0033】図9より、該ヒータの線材間隔が3mm以上であれば、成膜速度の成膜時間依存性はほとんどないことが判明した。 すなわち、図9は、初期成膜速度を(R 0 )、膜厚約3000Å膜を約100回成膜したことに相当する膜厚30μmを成膜した時点での成膜速度をR 100とし、成膜速度の低減率を[1−(R 100 /R
    0 )]で定義し、該低減率を図示したものである。 図9
    によると、該ヒータの線材間隔が3mm以上であれば、
    該ヒータに付着のアモルファスシリコン膜による閉塞はほとんど無いことが判明した。

    【0034】なお、上記基板表面加熱ヒータの線材の線径を約1mmとした場合についても、図8及び図9とほぼ同様な場合の結果であった。 更に、高周波電源の周波数は、13.56MHzの他に、30MHzを用いた結果、図7のプラズマ電位分布は、プラズマ電圧が低下する傾向にあった。 すなわち、膜質はより高品質になる傾向があった。

    【0035】

    【発明の効果】以上、実施の形態と共に説明したように、本発明は、反応容器内に配設された基板上にアモルファスシリコン薄膜を成膜するアモルファス半導体薄膜の製造装置において、基板の加熱温度を制御するヒータが棒状の線材により形成されてなるので、該棒状の線材からなる線材ヒータを用いて、基板の表面の温度を精度よく制御でき、成膜プロセスでの膜厚の管理が容易となる。

    【0036】また、高周波成分の誘起電圧をアースに短絡する手段としてコンデンサを付加したので、プラズマ源のラダーアンテナ型電極で発生する電界に侵されず、
    ノイズ電圧を誘起せず、基板表面加熱ヒータが第2の電極となることが防止される。

    【0037】高周波電力で反応ガス(例えばSiH 4
    をプラズマ化し、SiH 3及びSiH 2等多種類のラジカルを作って、そのラジカルを基板表面へ拡散させることでアモルファスシリコン系薄膜を形成させるが、本発明ではその際に、上記プラズマを基板の表面側に設けた基板表面加熱ヒータによって遮蔽し、上記プラズマが基板表面近傍で発生しないようにした。 なお、この効果は、上記各種ラジカルの中で長寿命すなわち、拡散長が最も長いSiH 3ラジカルのみが支配的に基板表面に到達可能となり、高品質の薄膜の形成が可能となる。

    【0038】本発明では、電極として反応ガス供給で圧損の少ないラダーアンテナ型電極を用いたことにより、
    反応ガス供給制御が精度よく実施可能となり、従来のようなプラズマ発生源として陰極及び陽極と称される2枚1対の平行平板電極を用いた場合のような、反応ガスの圧損による制御が困難となることが防止された。

    【0039】さらに、本発明では、上記アモルファス半導体薄膜の製造装置において、上記反応容器内には、反応ガスが投入される箱状のガス混合箱が配設され、該ガス混合箱の基板に面する側に開口部を有し、該開口部を覆うようにラダーアンテナ型電極が配設されているので、供給される反応ガスがすべて、上記ラダーアンテナ型電極の間を通過するようになり効率的な反応が可能となる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明のアモルファス半導体薄膜の製造装置の概略図である。

    【図2】本発明の基板表面加熱ヒータの概略図である。

    【図3】本発明のラダーアンテナ型電極の概略図である。

    【図4】基板表面加熱ヒータの温度と基板表面の温度との関係図である。

    【図5】基板加熱ヒータ本体の温度と基板表面の温度との関係図である。

    【図6】基板加熱の各位置での温度の状態を示す図である。

    【図7】プラズマ電位と基板表面加熱の有無による状態を示す図である。

    【図8】基板表面温度と欠陥密度との関係を示す図である。

    【図9】基板表面加熱ヒータの線材の間隔と成膜速度の低減率との関係図である。

    【図10】従来のプラズマCVD装置の概略図である。

    【図11】従来のプラズマCVD装置のメッシュ電極温度と欠陥密度との関係図である。

    【図12】メッシュ電極にアモルファスシリコン膜が付着した状態を示す図である。

    【図13】従来のプラズマCVD装置を用いた成膜回数と成膜速度との関係を示す図である。

    【符号の説明】

    01 反応容器 02 カソード電極 03 アノード電極 04 メッシュ電極 05 加熱用電源 06 トランス 07 スライダック 08 高真空排気口 09 圧力調整用排気口 11 反応容器 12 加熱ヒータ 13 基板加熱ヒータ本体 14 基板 15 基板表面加熱ヒータ 16 線材ヒータ 17a,17b 電力供給線 18a,18b 電流導入端子 19 基板表面加熱用電源 20 ガス混合箱 20 開口部 21 ガス導入管 22 反応ガス(SiH 4 ) 23 ラダーアンテナ型電極 24 枠材 25 ラダー部材 26a,26b 電力供給点 27a,27b 電力供給線 28a,28b 電流導入端子 29 高周波電源 30 インピーダンス整合器 31 冷却管 32 第1の温度計 33 第2の温度計 34 高周波ノイズ除去コンデンサ

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青井 辰史 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 高野 暁己 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内

    高效检索全球专利

    专利汇是专利免费检索,专利查询,专利分析-国家发明专利查询检索分析平台,是提供专利分析,专利查询,专利检索等数据服务功能的知识产权数据服务商。

    我们的产品包含105个国家的1.26亿组数据,免费查、免费专利分析。

    申请试用

    分析报告

    专利汇分析报告产品可以对行业情报数据进行梳理分析,涉及维度包括行业专利基本状况分析、地域分析、技术分析、发明人分析、申请人分析、专利权人分析、失效分析、核心专利分析、法律分析、研发重点分析、企业专利处境分析、技术处境分析、专利寿命分析、企业定位分析、引证分析等超过60个分析角度,系统通过AI智能系统对图表进行解读,只需1分钟,一键生成行业专利分析报告。

    申请试用

    QQ群二维码
    意见反馈