首页 / 专利库 / 环境工程 / 蒸散量 / 特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量に基づく、肌状態の診断方法、皮膚常在細菌叢の多様性の推測方法、特定の環境由来菌の菌量の推測方法、特定の肌状態と相関のある菌の属性を解析する方法、肌状態改善作用を有する物質又は美容方法のスクリーニング方法

特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量に基づく、肌状態の診断方法、皮膚常在細菌叢の多様性の推測方法、特定の環境由来菌の菌量の推測方法、特定の肌状態と相関のある菌の属性を解析する方法、肌状態改善作用を有する物質又は美容方法のスクリーニング方法

阅读:188发布:2020-05-14

专利汇可以提供特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量に基づく、肌状態の診断方法、皮膚常在細菌叢の多様性の推測方法、特定の環境由来菌の菌量の推測方法、特定の肌状態と相関のある菌の属性を解析する方法、肌状態改善作用を有する物質又は美容方法のスクリーニング方法专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、肌状態を診断すること。 【解決手段】特定の肌状態の診断方法であって、皮膚常在細菌叢に存在する菌の菌種を同定する菌種同定工程と、同定した菌種と、環境由来菌情報と、に基づき前記皮膚常在細菌叢における前記特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量を計測する計測工程と、計測結果に基づき、前記特定の環境由来菌の菌量が多いほど、前記特定の肌状態が好ましいと判定する判定工程と、を有し、前記環境由来菌情報は、菌種又は菌属に関する情報と、その菌種又は菌属の検出された環境に関する情報と、を紐づけた情報であることを特徴とする、診断方法。 【選択図】なし,下面是特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量に基づく、肌状態の診断方法、皮膚常在細菌叢の多様性の推測方法、特定の環境由来菌の菌量の推測方法、特定の肌状態と相関のある菌の属性を解析する方法、肌状態改善作用を有する物質又は美容方法のスクリーニング方法专利的具体信息内容。

特定の肌状態の診断方法であって、 皮膚常在細菌叢に存在する菌の菌種を同定する菌種同定工程と、 同定した菌種と、環境由来菌情報と、に基づき前記皮膚常在細菌叢における前記特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量を計測する計測工程と、 計測結果に基づき、前記特定の環境由来菌の菌量が多いほど、前記特定の肌状態が好ましいと判定する判定工程と、 を有し、 前記環境由来菌情報は、菌種又は菌属に関する情報と、その菌種又は菌属の検出された環境に関する情報と、を紐づけた情報であることを特徴とする、診断方法。前記特定の肌状態がTEWL(経皮蒸散量)のパラメータに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のA群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする請求項1に記載の診断方法。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (A群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]前記特定の肌状態が皮膚の明るさ(L*)のパラメータに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のB群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする請求項1に記載の診断方法。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (B群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[land feature]前記特定の肌状態が肌の弾性(Ur/Uf)のパラメータに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のC群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする請求項1に記載の診断方法。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (C群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[park associated]、[land area]前記特定の肌状態がシミの少なさに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のD群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする請求項1に記載の診断方法。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (D群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]前記特定の肌状態が層水分量の多さに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のE群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2であることを特徴とする請求項1に記載の診断方法。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (E群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]前記特定の肌状態が肌の黄味の少なさに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]に由来する環境由来菌であることを特徴とする請求項1に記載の診断方法。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。)前記特定の肌状態が頬部の凹凸の少なさに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のF群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする請求項1に記載の診断方法。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (F群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[water associated]、[aquatic feature]、[animal associated]、[animal body associated]、[park associated]、[land area]、[land feature]、[fungi body associated]前記特定の肌状態が目立つ毛穴個数の少なさに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のG群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする請求項1に記載の診断方法。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (G群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[water associated]、[aquatic feature]、[animal associated]、[animal body associated]、[park associated]、[land area]、[land feature]前記特定の肌状態が紅斑指数の低さに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のH群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする請求項1に記載の診断方法。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (H群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]前記特定の肌状態がキメ状態の良さに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のI群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする請求項1に記載の診断方法。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (I群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[land area]、[land feature]、[fungi body associated]前記特定の肌状態が皮脂量の少なさに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のJ群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする請求項1に記載の診断方法。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (J群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land area]、[land feature]前記特定の肌状態がシワ本数の少なさに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のK群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする請求項1に記載の診断方法。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (K群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]前記特定の肌状態がメラニン指数の低さに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のL群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする請求項1に記載の診断方法。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (L群) [agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]皮膚常在細菌叢の多様性の推測方法であって、 皮膚常在細菌叢に存在する菌の菌種を同定する菌種同定工程と、 同定した菌種と、環境由来菌情報と、に基づき前記皮膚常在細菌叢における特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量を計測する計測工程と、 計測結果に基づき、前記特定の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると判定する判定工程と、を有し、 前記環境由来菌情報は、菌種又は菌属に関する情報と、その菌種又は菌属の検出された環境に関する情報と、を紐づけた情報であり、 前記特定の肌状態は、前記多様性と相関のある肌状態であることを特徴とする、推測方法。皮膚常在細菌叢における多様性を解析する多様性解析工程と、 解析結果に基づき、前記多様性に富んでいるほど、前記皮膚常在細菌叢における特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量が多いと判定する判定工程と、 を有し、 前記特定の肌状態は、前記多様性と相関のある肌状態であることを特徴とする、皮膚常在細菌叢における前記特定の環境由来菌の菌量の推測方法。特定の肌状態と相関のある菌の属性を解析する方法であって、 前記特定の肌状態の良い被験者群と悪い被験者群の皮膚常在細菌叢に存在する菌において、両群間で菌量に差のある菌種又は菌属を特定する特定工程と、 前記特定工程で特定された菌種又は菌属の属性に関する情報を取得することを特徴とする、解析方法。前記属性が、前記特定工程で特定された菌の由来環境であることを特徴とする、請求項17に記載の方法。肌状態の改善作用を有する物質又は美容方法のスクリーニング方法であって、 特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量が増えるほど、肌状態の改善作用に優れると判定することを特徴とする、肌状態の改善作用を有する物質又は美容方法のスクリーニング方法。

说明书全文

口腔の細菌叢が様々な疾患と関連を有することが近年報告されている。たとえば、特許文献1には、細菌叢における菌種の多様性を身体状態の指標とする技術が開示されている。

また、特許文献2、3にあるように、特定の菌種と肌状態の関係についても従来知られている。

特開2017−29133号公報

特開2017−209055号公報

特表2016−528880号公報

前述の特許文献1に記載の技術では、多様性のみを指標とし、皮膚細菌叢中の菌の種類を問わないため、肌状態の診断結果にブレが生じることが課題としてあった。 そのため、皮膚常在細菌叢を利用し行われる肌状態の診断方法において、より効率よくかつ的確に肌状態を診断する技術が求められていた。

肌状態をより効率よくかつ的確に診断するための指標を求め鋭意研究に励んだ結果、肌状態が良好な被験者の細菌叢に存在する菌の種類に偏りがあることを見出し、本発明を完成させた。

すなわち、本発明は、 特定の肌状態の診断方法であって、 皮膚常在細菌叢に存在する菌の菌種を同定する菌種同定工程と、 同定した菌種と、環境由来菌情報と、に基づき前記皮膚常在細菌叢における前記特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量を計測する計測工程と、 計測結果に基づき、前記特定の環境由来菌の菌量が多いほど、前記特定の肌状態が好ましいと判定する判定工程と、 を有し、 前記環境由来菌情報は、菌種又は菌属に関する情報と、その菌種又は菌属の検出された環境に関する情報と、を紐づけた情報であることを特徴とする、診断方法である。

本発明によれば、特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、肌状態を診断することができる。

本発明の好ましい形態では、 前記特定の肌状態がTEWL(経皮蒸散量)のパラメータに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のA群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (A群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]

本発明の好ましい形態によれば、上記A群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、TEWL(経皮水分蒸散量)のパラメータに基づく肌状態を診断することができる。

また、本発明の好ましい形態では、 前記特定の肌状態が皮膚の明るさ(L*)のパラメータに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のB群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (B群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[land feature]

本発明の好ましい形態によれば、上記B群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、皮膚の明るさ(L*)のパラメータに基づく肌状態を診断することができる。

また、本発明の好ましい形態では、 前記特定の肌状態が肌の弾性(Ur/Uf)のパラメータに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のC群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (C群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[park associated]、[land area]

本発明の好ましい形態によれば、上記C群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、肌の弾力性(Ur/Uf)のパラメータに基づく肌状態を診断することができる。

また、本発明の好ましい形態では、 前記特定の肌状態がシミの少なさに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のD群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (D群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]

本発明の好ましい形態によれば、上記D群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、シミの少なさに基づく肌状態を診断することができる。

また、本発明の好ましい形態では、 前記特定の肌状態が層水分量の多さに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のE群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2であることを特徴とする。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (E群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]

本発明の好ましい形態によれば、上記E群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、角層水分量の多さに基づく肌状態を診断することができる。

また、本発明の好ましい形態では、 前記特定の肌状態が肌の黄味の少なさに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]に由来する環境由来菌であることを特徴とする。

本発明の好ましい形態によれば、上記環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、肌の黄味の少なさに基づく肌状態を診断することができる。

また、本発明の好ましい形態では、 前記特定の肌状態が頬部の凹凸の少なさに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のF群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (F群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[water associated]、[aquatic feature]、[animal associated]、[animal body associated]、[park associated]、[land area]、[land feature]、[fungi body associated]

本発明の好ましい形態によれば、上記F群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、頬部の凹凸の少なさに基づく肌状態を診断することができる。

また、本発明の好ましい形態では、 前記特定の肌状態が目立つ毛穴個数の少なさに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のG群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (G群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[water associated]、[aquatic feature]、[animal associated]、[animal body associated]、[park associated]、[land area]、[land feature]

本発明の好ましい形態によれば、上記G群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、目立つ毛穴個数の少なさに基づく肌状態を診断することができる。

また、本発明の好ましい形態では、 前記特定の肌状態が紅斑指数の低さに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のH群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (H群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]

本発明の好ましい形態によれば、上記H群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、紅斑指数の低さに基づく肌状態を診断することができる。

また、本発明の好ましい形態では、 前記特定の肌状態がキメ状態の良さに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のI群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (I群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[land area]、[land feature]、[fungi body associated]

本発明の好ましい形態によれば、上記I群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、キメ状態の良さに基づく肌状態を診断することができる。

また、本発明の好ましい形態では、 前記特定の肌状態が皮脂量の少なさに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のJ群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (J群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land area]、[land feature]

本発明の好ましい形態によれば、上記J群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、皮脂量の少なさに基づく肌状態を診断することができる。

また、本発明の好ましい形態では、 前記特定の肌状態がシワ本数の少なさに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のK群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (K群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]

本発明の好ましい形態によれば、上記K群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、シワ本数の少なさに基づく肌状態を診断することができる。

また、本発明の好ましい形態では、 前記特定の肌状態がメラニン指数の低さに基づくものであり、 前記特定の環境由来菌は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のL群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上であることを特徴とする。 (なお、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるという。) (L群) [agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]

本発明の好ましい形態によれば、上記L群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、メラニン指数の低さに基づく肌状態を診断することができる。

また、本発明は、 皮膚常在細菌叢の多様性の推測方法であって、 皮膚常在細菌叢に存在する菌の菌種を同定する菌種同定工程と、 同定した菌種と、環境由来菌情報と、に基づき前記皮膚常在細菌叢における特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量を計測する計測工程と、 計測結果に基づき、前記特定の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると判定する判定工程と、を有し、 前記環境由来菌情報は、菌種又は菌属に関する情報と、その菌種又は菌属の検出された環境に関する情報と、を紐づけた情報であり、 前記特定の肌状態は、前記多様性と相関のある肌状態であることを特徴とする、推測方法でもある。

本発明によれば、特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、皮膚常在細菌叢の多様性を推測することができる。

また、本発明は、 皮膚常在細菌叢における多様性を解析する多様性解析工程と、 解析結果に基づき、前記多様性に富んでいるほど、前記皮膚常在細菌叢における特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量が多いと判定する判定工程と、 を有し、 前記特定の肌状態は、前記多様性と相関のある肌状態であることを特徴とする、皮膚常在細菌叢における前記特定の環境由来菌の菌量の推測方法でもある。

本発明によれば、皮膚常在細菌叢における多様性によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量を推測することができる。

また、本発明は、 特定の肌状態と相関のある菌の属性を解析する方法であって、 前記特定の肌状態の良い被験者群と悪い被験者群の皮膚常在細菌叢に存在する菌において、両群間で菌量に差のある菌種又は菌属を特定する特定工程と、 前記特定工程で特定された菌種又は菌属の属性に関する情報を取得することを特徴とする、解析方法でもある。

また、本発明の好ましい形態では、 前記属性が、前記特定工程で特定された菌の由来環境であることを特徴とする。

また、本発明は、肌状態の改善作用を有する物質又は美容方法のスクリーニング方法であって、 特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量が増えるほど、肌状態の改善作用に優れると判定することを特徴とする、肌状態の改善作用を有する物質又は美容方法のスクリーニング方法でもある。 本発明によれば、特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量に依って、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、肌状態の改善作用を有する物質又は美容方法をスクリーニングすることができる。

本発明によれば、特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、肌状態を診断することができる。

国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される、「Environmental composition of Meta 16s」のリストデータを示す参考図である。

TEWL(経皮水分蒸散量)の良好な被験者群に存在する環境由来菌の菌量を示すグラフである。

皮膚の明るさ(L

*)の良好な被験者群に存在する環境由来菌の菌量を示すグラフである。

肌の弾力性(Ur/Uf)の良好な被験者群に存在する環境由来菌の菌量を示すグラフである。

シミの少ない被験者群に存在する環境由来菌の菌量を示すグラフである。

角層水分量の多い被験者群に存在する環境由来菌の菌量を示すグラフである。

黄味の少ない被験者群に存在する環境由来菌の菌量を示すグラフである。

頬部の凹凸の少ない被験者群に存在する環境由来菌の菌量を示すグラフである。

目立つ毛穴個数の少ない被験者群に存在する環境由来菌の菌量を示すグラフである。

紅斑指数の低い被験者群に存在する環境由来菌の菌量を示すグラフである。

キメ状態の良い被験者群に存在する環境由来菌の菌量を示すグラフである。

皮脂量の少ない被験者群に存在する環境由来菌の菌量を示すグラフである。

シワ本数の少ない被験者群に存在する環境由来菌の菌量を示すグラフである。

メラニン指数の低い被験者群に存在する環境由来菌の菌量を示すグラフである。

目立つ毛穴個数の少ない被験者群と、目立つ毛穴個数の多い被験者群との間の、皮膚常在細菌叢における多様性を比較したグラフである。

皮脂量の少ない被験者群と、皮脂量の多い被験者群との間の、皮膚常在細菌叢における多様性を比較したグラフである。

紅斑指数の低い被験者群と、紅斑指数の高い被験者群との間の、皮膚常在細菌叢における多様性を比較したグラフである。

TEWL(経皮水分蒸散量)の良好な被験者群と、TEWL(経皮水分蒸散量)の悪い被験者群との間の、皮膚常在細菌叢における多様性を比較したグラフである。

メラニン指数の低い被験者群と、メラニン指数の高い被験者群との間の、皮膚常在細菌叢における多様性を比較したグラフである。

皮膚の明るさ(L

*)の良好な被験者群と、皮膚の明るさ(L

*)の悪い被験者群との間の、皮膚常在細菌叢における多様性を比較したグラフである。

<1>肌状態の診断方法 以下、本発明の肌状態の診断方法における、好ましい実施形態について説明するが、本発明の技術的範囲は以下の実施形態に限定されないことは言うまでもない。

本発明の診断方法は、 皮膚常在細菌叢に存在する菌の菌種を同定する菌種同定工程と、 同定した菌種と、環境由来菌情報と、に基づき皮膚常在細菌叢における特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量を計測する計測工程と、 計測結果に基づき、特定の環境由来菌の菌量が多いほど、特定の肌状態が好ましいと判定する判定工程と、を有することを特徴とする。 ここで、環境由来菌情報は、菌種又は菌属に関する情報と、その菌種又は菌属の検出された環境に関する情報と、を紐づけた情報であることを特徴とする。

以下、本実施例の診断方法の各工程について、詳細に説明する。

(1)菌種同定工程 本発明の実施形態において、菌種同定工程は皮膚常在細菌叢に存在する菌の菌種を同定する工程である。

皮膚常在細菌叢を採取する方法は、皮膚常在細菌叢を採取することができれば特に制限はないが、Swab法を好ましく例示できる。

採取した皮膚常在細菌叢を解析する方法としては、皮膚常在細菌叢における細菌の様態について解析できる方法であれば特に制限はなく、免疫学的手法、質量分析法、PCR法、DNAシークエンスなどを利用する方法が挙げられるが、特に好ましくは次世代シークエンサーを用いた16SrRNA系統解析を好ましく例示できる。

16SrRNA系統解析は、次世代シークエンサーを用いてサンプル中に含まれる細菌種の同定を行う解析手法である。当該解析においては、まず、サンプルからDNAを抽出し、リボソーム16Sサブユニット領域をPCRで増幅した後、次世代シークエンサーを用いて高速かつ大量にアンプリコンのDNA配列を読み取る。その後、低クオリティリードやキメラ配列の除去を行った後、配列同士をクラスタリングしてOTU(Operational Taxonomic Unit)解析を行う。OTUとは、ある一定以上の類似性(一般的には96−97%)を持つ配列同士を一つの菌種のように扱うための操作上の分類単位である。そして、各OTUのDNA配列を菌のDNA配列データベースと照合することにより、属種名の同定を行うことができる。

また、OTU数はサンプル中に含まれる菌叢を構成する菌種の数を表し、同一のOTUに属するリードの数はその種の相対的な存在量を表す。したがって、同一のOTUに属するリードの数に基づき、サンプルに含まれる細菌叢における特定の菌種の占有率を算出することができる。

さらに、それぞれの菌種の占有率のデータに基づき、たとえばSimpson IndexやShannon diversity indexなどの指数を算出することにより、皮膚常在細菌叢の多様性も算出することができる。

OTU解析に基づく、皮膚常在細菌叢に存在する特定の菌種の占有率の算出も、皮膚常在細菌叢の多様性の算出も、市販の16SrRNA系統解析ソフトにより容易に行うことができる。

なお、16SrRNA系統解析により皮膚常在細菌叢に存在する特定の菌種の解析を行う場合であっても、皮膚常在細菌叢に存在する特定の菌種の占有率の算出、並びに、皮膚常在細菌叢の多様性の算出はOTU解析以外の手法によって行ってもよい。

(2)計測工程 計測工程は、同定した菌種と、環境由来菌情報と、に基づき皮膚常在細菌叢における特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量を計測する工程である。

計測工程は環境由来菌情報を備えるデータベースに同定した菌種を照合する工程を含む形態とすることがより好ましい。

また、計測工程は環境由来菌情報を備えるデータベースが備える検索欄に同定した菌種を記入する工程を含む形態とすることがさらに好ましい。

また、環境由来菌情報を備えるデータベースは、各細菌の環境中での平均存在比率に関する情報を有するデータベースであることが好ましい。ここで、各細菌の環境中での平均存在比率は、既に報告された文献情報をメタ解析することにより算出されたものであることが、より好ましい。

また、環境由来菌情報を備えるデータベースは、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)であることがさらに好ましい。

本発明において、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される、「Environmental composition of Meta 16s」のリストデータのうち、最上位の環境をその細菌の由来環境とすることがより好ましい(図1 参照)。

また、本明細書において、「特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量を計測する」とは、同一の由来環境の菌の総量を計測することをいう。

また、本発明でいう環境由来菌情報は、菌種又は菌属に関する情報と、その菌種又は菌属の検出された環境に関する情報と、を紐づけた情報である。

環境由来菌情報は、菌種又は菌属に関する情報と、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される菌の由来環境であって、菌が検出された環境のうち該菌の平均存在比率の最も高い環境に関する情報とを、紐づけた情報であることが好ましい。

本発明においては、2以上の環境由来菌の菌量を計測する形態とすることが好ましい。 このような形態とすることで、より効率よく肌状態を診断することができる。

(3)判定工程 判定工程は、計測結果に基づき、特定の環境由来菌の菌量が多いほど、特定の肌状態が好ましいと判定する工程である。

ここで、特定の環境由来菌の菌量が多いほど、特定の肌状態が好ましいと判定するための方法は特に限定されない。

たとえば、統計学的に有意な人数に対して、従来の手法による肌状態の診断と、皮膚常在細菌叢の解析を行うことで、皮膚常在細菌叢に存在する特定の菌の菌量と肌状態の相関についてのデータベースを予め作成しておき、被験者の皮膚常在細菌叢に存在する特定の菌の菌量を当該データベースと照合することにより被験者の肌状態を診断する実施の形態が好ましく挙げられる。

複数の被験者の皮膚常在細菌叢に存在する特定の菌の菌量に基づき、被験者間での肌状態の優劣を診断する実施の形態としてもよい。 また、同一被験者から取得した複数の皮膚常在細菌叢に存在する特定の菌の菌量に基づき、相対的に肌状態を診断する実施の形態としてもよい。 また、被験者から取得した皮膚常在細菌叢を、既に用意された指標と照らし合わせることにより、肌状態を診断する実施の形態としてもよい。

上述の通り、皮膚常在細菌叢における前記特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量を指標とし、肌状態を診断する。

以下、本発明の診断方法における、好ましい実施の形態について詳述する。

本発明の実施の形態では、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のA群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、TEWL(経皮水分蒸散量)のパラメータに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることが好ましい。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。 (A群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]

本発明の好ましい実施の形態によれば、上記A群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、TEWL(経皮水分蒸散量)のパラメータに基づく肌状態を診断することができる。

本発明の実施の形態では、A群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは5以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、TEWL(経皮水分蒸散量)のパラメータに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

本発明の実施の形態では、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[animal body associated]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、TEWL(経皮水分蒸散量)のパラメータに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがより好ましい。

また、[aquatic area 若しくは fluid in state]及び/又は[animal associated]の環境に由来する環境由来菌の菌量が、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[animal body associated]、[land feature]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量の3分の1以下であるときに、TEWL(経皮水分蒸散量)のパラメータに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

本発明の実施の形態では、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[animal body associated]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、TEWL(経皮水分蒸散量)のパラメータに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

本発明は、A群のうち、好ましくは[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]の環境に由来する菌の菌量が多いほど、TEWL(経皮水分蒸散量)のパラメータに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

また、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量が、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量の10分の1以下であるときに、TEWL(経皮水分蒸散量)のパラメータに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

本発明の肌状態の診断方法は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のB群の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚の明るさ(L*)のパラメータに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることが好ましい。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。 (B群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[land feature]

本発明の好ましい形態によれば、上記B群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、皮膚の明るさ(L*)のパラメータに基づく肌状態を診断することができる。

本発明の実施の形態では、B群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚の明るさ(L*)のパラメータに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

また、本発明は、B群のうち、[agriculture associated]の環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚の明るさ(L*)のパラメータに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

また、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[water associated]、[land feature]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量が、[agriculture associated]から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量の10分の1以下であるときに、皮膚の明るさ(L*)のパラメータに基づく肌状態に基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

本発明の肌状態の診断方法は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のC群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、肌の弾力性(Ur/Uf)のパラメータに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることが好ましい。 (C群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[park associated]、[land area]

本発明の好ましい形態によれば、上記C群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、肌の弾力性(Ur/Uf)のパラメータに基づく肌状態を診断することができる。

本発明の実施の形態では、C群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは5以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、肌の弾力性(Ur/Uf)のパラメータに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

また、本発明は、C群のうち、[agriculture associated]の環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、肌の弾力性(Ur/Uf)のパラメータに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

また、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[water associated]、[animal associated][park associated]、[land area]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量が、[agriculture associated]から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量の10分の1以下であるときに、肌の弾力性(Ur/Uf)のパラメータに基づく肌状態に基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

本発明の肌状態の診断方法は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のD群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、シミの少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることが好ましい。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。 (D群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]

本発明の好ましい形態によれば、上記D群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、シミの少なさに基づく肌状態を診断することができる。

本発明の実施の形態では、D群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、シミの少なさに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

また、本発明は、D群のうち、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]及び/又は[land feature]から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、シミの少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

また、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量が、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]及び/又は[land feature]から選ばれる環境に由来する環境由来菌のそれぞれの菌量の10分の1以下であるときに、シミの少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

本発明の実施の形態では、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]及び/又は[land feature]から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、全ての環境由来菌の菌量が多いほど、シミの少なさに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

本発明の肌状態の診断方法は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のE群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、角層水分量の多さに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることが好ましい。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。 (E群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]

本発明の好ましい形態によれば、上記E群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、角層水分量の多さに基づく肌状態を診断することができる。

本発明の実施の形態では、E群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、角層水分量の多さに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

本発明の肌状態の診断方法は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]の環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、黄味の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることが好ましい。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。

本発明の好ましい形態によれば、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]の環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、肌の黄味の少なさに基づく肌状態を診断することができる。

本発明の肌状態の診断方法は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のF群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、頬部の凹凸の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることが好ましい。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。 (F群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[water associated]、[aquatic feature]、[animal associated]、[animal body associated]、[park associated]、[land area]、[land feature]、[fungi body associated]

本発明の好ましい形態によれば、上記F群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、頬部の凹凸の少なさに基づく肌状態を診断することができる。

本発明の実施の形態では、F群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは5以上、さらに好ましくは6以上、さらに好ましくは7以上、さらに好ましくは8以上、さらに好ましくは9以上、さらに好ましくは10以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、頬部の凹凸の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

本発明は、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[aquatic feature]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、頬部の凹凸の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがより好ましい。

また、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[park associated]、[land area]、[fungi body associated]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量が、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[aquatic feature]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量の5分の1以下であるときに、頬部の凹凸の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

本発明の実施の形態では、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[aquatic feature]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは5以上、さらに好ましくは6以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、頬部の凹凸の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

また、本発明は、[animal body associated]の環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、頬部の凹凸の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

また、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[water associated]、[aquatic feature]、[animal associated]、[park associated]、[land area]、[land feature]、[fungi body associated]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量が、[animal body associated]から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量の5分の1以下であるときに、頬部の凹凸の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

本発明の肌状態の診断方法は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のG群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、目立つ毛穴個数の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることが好ましい。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。 (G群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[water associated]、[aquatic feature]、[animal associated]、[animal body associated]、[park associated]、[land area]、[land feature]

本発明の好ましい形態によれば、上記G群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、目立つ毛穴個数の少なさに基づく肌状態を診断することができる。

本発明の実施の形態では、G群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは5以上、さらに好ましくは6以上、さらに好ましくは7以上、さらに好ましくは8以上、さらに好ましくは9以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、目立つ毛穴個数の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

本発明は、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、目立つ毛穴個数の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがより好ましい。

また、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[aquatic feature]、[park associated]、[land area]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量が、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量の3分の1以下であるときに、目立つ毛穴個数の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

本発明の実施の形態では、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、目立つ毛穴個数の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

また、本発明は、[animal body associated]の環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、目立つ毛穴個数の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

また、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[water associated]、[aquatic feature]、[animal associated]、[park associated]、[land area]、[land feature]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量が、[animal body associated]の環境に由来する環境由来菌の菌量の10分の1以下であるときに、目立つ毛穴個数の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

本発明の肌状態の診断方法は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のH群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、紅斑指数の低さに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることが好ましい。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。 (H群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]

本発明の好ましい形態によれば、特定の環境由来菌が上記H群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、紅斑指数の低さに基づく肌状態を診断することができる。

本発明の実施の形態では、H群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは5以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、紅斑指数の低さに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

本発明は、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal body associated]から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、紅斑指数の低さに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがより好ましい。

また、[animal associated]及び/又は[land feature]の環境に由来する環境由来菌のそれぞれの菌量が、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal body associated]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量の7分の1以下であるときに、紅斑指数の低さに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

本発明の実施の形態では、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal body associated]から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、紅斑指数の低さに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

また、本発明は、[animal body associated]の環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、紅斑指数の低さに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

また、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[land feature]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量が、[animal body associated]の環境に由来する環境由来菌の菌量の8分の1以下であるときに、紅斑指数の低さに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

本発明の肌状態の診断方法は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のI群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、キメ状態の良さに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることが好ましい。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。 (I群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[land area]、[land feature]、[fungi body associated]

本発明の好ましい形態によれば、上記I群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、キメ状態の良さに基づく肌状態を診断することができる。

本発明の実施の形態では、I群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは5以上、さらに好ましくは6以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、キメ状態の良さに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

本発明は、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[land area]、[land feature]、[fungi body associated]から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、キメ状態の良さに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがより好ましい。

また、[animal associated]から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[land area]、[land feature]、[fungi body associated]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量の5分の1以下であるときに、キメ状態の良さに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

本発明の実施の形態では、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[land area]、[land feature]、[fungi body associated]から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、キメ状態の良さに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

また、本発明は、[water associated]の環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、キメ状態の良さに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

また、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[animal associated]、[land area]、[land feature]、[fungi body associated]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量が、[water associated]の環境に由来する環境由来菌の菌量の3分の1以下であるときに、キメ状態の良さに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

本発明の肌状態の診断方法は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のJ群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、皮脂量の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることが好ましい。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。 (J群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land area]、[land feature]

本発明の好ましい形態によれば、上記J群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、皮脂量の少なさに基づく肌状態を診断することができる。

本発明の実施の形態では、J群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは5以上、さらに好ましくは6以上、さらに好ましくは7以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、皮脂量の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

本発明は、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、皮脂量の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがより好ましい。

また、[aquatic area 若しくは fluid in state]及び/又は[land area]の環境に由来する環境由来菌のそれぞれの菌量が、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量の3分の1以下であるときに、皮脂量の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

本発明の実施の形態では、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは5以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、皮脂量の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

また、本発明は、[animal body associated]の環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、皮脂量の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

また、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[water associated]、[animal associated]、[land area]、[land feature]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量が、[animal body associated]から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量の3分の1以下であるときに、皮脂量の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

本発明の肌状態の診断方法は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のK群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、シワ本数の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることが好ましい。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。 (K群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]

本発明の好ましい形態によれば、上記K群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、シワ本数の少なさに基づく肌状態を診断することができる。

本発明の実施の形態では、K群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、シワ本数の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

本発明は、[agriculture associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、シワ本数の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがより好ましい。

また、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]の環境に由来する環境由来菌の菌量が、[agriculture associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量の10分の1以下であるときに、シワ本数の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

本発明の実施の形態では、[agriculture associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、シワ本数の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

また、本発明は、[agriculture associated]及び/又は[land feature]から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、シワ本数の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

また、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[animal associated]、[animal body associated]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量が、[agriculture associated]及び/又は[land feature]から選ばれる環境に由来する環境由来菌のそれぞれの菌量の2分の1以下であるときに、シワ本数の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

本発明の実施の形態では、[agriculture associated]及び/又は[land feature]から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、全ての環境由来菌の菌量が多いほど、シワ本数の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

本発明の肌状態の診断方法は、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のL群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、メラニン指数の低さに基づく肌状態が好ましいと判定するする形態とすることが好ましい。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。 (L群) [agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]

本発明の好ましい形態によれば、特定の環境由来菌が上記L群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、メラニン指数の低さに基づく肌状態を診断することができる。

本発明の実施の形態では、L群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、メラニン指数の低さに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

本発明は、[agriculture associated]、[animal associated]、[animal body associated]、の環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、メラニン指数の低さに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがより好ましい。

また、[water associated]、[land feature]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量が、[agriculture associated]、[animal associated]、[animal body associated]の環境から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌のそれぞれの菌量の2分の1以下であるときに、メラニン指数の低さに基づく肌状態が好ましいと判定する形態とすることがさらに好ましい。

本発明の実施の形態では、[agriculture associated]、[animal associated]、[animal body associated]から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、メラニン指数の低さに基づく肌状態が好ましいと判定することが好ましい。

<2>皮膚常在細菌叢の多様性の推測方法 本発明は、特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量に基づく、皮膚常在細菌叢の多様性の推測方法にも関する。

本発明の皮膚常在細菌叢の多様性の推測方法は、 皮膚常在細菌叢に存在する菌の菌種を同定する菌種同定工程と、 同定した菌種と、環境由来菌情報と、に基づき前記皮膚常在細菌叢における特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量を計測する計測工程と、 計測結果に基づき、前記特定の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると判定する判定工程と、を有し、 前記環境由来菌情報は、菌種又は菌属に関する情報と、その菌種又は菌属の検出された環境に関する情報と、を紐づけた情報であり、 前記特定の肌状態は、前記多様性と相関のある肌状態であることを特徴とする。

ここで、上述の診断方法に関する技術的事項のうち、皮膚常在細菌叢の多様性の推測方法に妥当する技術的事項については、前述した<1>肌状態の診断方法における説明を準用することができる。

以下、本発明の皮膚常在細菌叢の多様性の推測方法における、好ましい実施の形態について詳述する。

本発明の実施の形態では、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される上記のG群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。

本発明の好ましい実施の形態によれば、上記のG群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、皮膚常在細菌叢の多様性を推測することができる。

本発明の実施の形態では、上記のG群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは5以上、さらに好ましくは6以上、さらに好ましくは7以上、さらに好ましくは8以上、さらに好ましくは9以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。

本発明は、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。

また、本発明は、[animal body associated]の環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。

本発明の実施の形態では、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される上記のJ群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。

本発明の好ましい実施の形態によれば、上記のJ群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、皮膚常在細菌叢の多様性を推測することができる。

本発明の実施の形態では、上記のJ群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは5以上、さらに好ましくは6以上、さらに好ましくは7以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。

本発明は、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。

本発明の実施の形態では、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは5以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。

また、本発明は、[animal body associated]の環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。

本発明の実施の形態では、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される上記のH群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。

本発明の好ましい実施の形態によれば、上記のH群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、皮膚常在細菌叢の多様性を推測することができる。

本発明の実施の形態では、上記のH群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは5以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。

本発明は、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal body associated]から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。

本発明の実施の形態では、[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal body associated]から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。

また、本発明は、[animal body associated]の環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。

本発明の実施の形態では、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される上記のA群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。

本発明の好ましい実施の形態によれば、上記のA群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、皮膚常在細菌叢の多様性を推測することができる。

本発明の実施の形態では、上記のA群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは5以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。

本発明は、A群のうち、好ましくは[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]の環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。

本発明の実施の形態では、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される上記のL群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。

本発明の好ましい実施の形態によれば、上記のL群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、皮膚常在細菌叢の多様性を推測することができる。

本発明の実施の形態では、上記のL群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上、さらに好ましくは5以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。

本発明は、[agriculture associated]、[animal associated]、[animal body associated]、の環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。

本発明の実施の形態では、[agriculture associated]、[animal associated]、[animal body associated]から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。

本発明の実施の形態では、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される上記のB群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。

本発明の好ましい実施の形態によれば、上記のB群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、皮膚常在細菌叢の多様性を推測することができる。 ここで、菌又は該菌の属する菌属が検出された環境のうち、菌又は該菌の属する菌属の平均存在比率の最も高い環境を、該菌が由来する環境であるとする。

本発明の実施の形態では、上記のB群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは全ての環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。

また、本発明は、B群のうち、[agriculture associated]の環境に由来する環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると推測する形態とすることが好ましい。

<3>特定の環境由来菌の菌量の推測方法 本発明は、特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量の推測方法にも関する。

本発明の特定の環境由来菌の菌量の推測方法は、皮膚常在細菌叢における多様性を解析する多様性解析工程と、 解析結果に基づき、前記多様性に富んでいるほど、前記皮膚常在細菌叢における特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量が多いと判定する判定工程と、 を有し、 前記特定の肌状態は、前記多様性と相関のある肌状態であることを特徴とする。

ここで、多様性解析工程は、前述した菌種同定工程と同様の方法により行うことができる。

なお、上述の診断方法に関する技術的事項のうち、特定の環境由来菌の菌量の推測方法に妥当する技術的事項については、前述した<2>皮膚常在細菌叢の多様性の推測方法における説明を準用することができる。

<4>特定の肌状態と相関のある菌の属性を解析する方法 本発明は、特定の肌状態と相関のある菌の属性を解析する方法にも関する。

本発明の特定の肌状態と相関のある菌の属性を解析する方法は、 前記特定の肌状態の良い被験者群と悪い被験者群の皮膚常在細菌叢に存在する菌において、両群間で菌量に差のある菌種又は菌属を特定する特定工程と、 前記特定工程で特定された菌種又は菌属の属性に関する情報を取得することを特徴とする。

本発明によれば、皮膚常在細菌叢における多様性によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量を推測することができる。 以下、本発明の、特定の肌状態と相関のある菌の属性を解析する方法の実施形態について説明するが、本発明の技術的範囲は以下の実施形態に限定されないことは言うまでもない。

本発明の特定の肌状態と相関のある菌の属性を解析する方法における、被験者は、アトピーなどの疾患を有しない被験者であることが望ましい。

特定の肌状態の良い被験者群と悪い被験者群のグループ分けは、取得した被験者の肌状態に関するパラメータに基づき、測定値が下位10%であった被験者群と、測定値が上位10%であった被験者群とに、グループ分けを行う形態とすることが望ましい。なお、特定の肌状態の良い被験者群と悪い被験者群とにグループ分けをすることができれば、その方法、基準に特に制限はない。

ここで、被験者の皮膚常在細菌叢における、菌種又は菌属を特定(同定)する方法についての好ましい形態は前述した通りである。

本発明の特定の肌状態と相関のある菌の属性を解析する方法の好ましい実施の形態では、解析する属性が菌の由来環境であることが望ましい。

なお、上述の診断方法に関する技術的事項のうち、特定の肌状態と相関のある菌の属性を解析する方法に妥当する技術的事項については、前述した<1>肌状態の診断方法、前述した<2>皮膚常在細菌叢の多様性の推測方法における説明を準用することができる。

<5>肌状態改善作用を有する物質又は美容方法のスクリーニング方法 本発明は、肌状態と相関性のある特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量に基づく、肌状態改善作用を有する物質又は美容方法のスクリーニング方法にも関する。

本発明によれば、特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量に基づき、肌状態を改善する物質又は美容方法をスクリーニングすることができる。 以下、本発明のスクリーニング方法の実施形態について説明するが、本発明の技術的範囲は以下の実施形態に限定されないことは言うまでもない。

本発明のスクリーニング方法におけるスクリーニング対象としては、特に限定されず、たとえば、市販の化合物(ペプチドを含む)、公知化合物(ペプチドを含む)、コンビナトリアル・ケミストリー技術によって得られた化合物群、植物や海洋生物由来の天然成分、動物組織抽出物などの物質を挙げることができる。 また、顔面パックやマッサージなどの美容方法も本発明のスクリーニング方法のスクリーニング対象とすることができる。

本発明は以下のような工程を有する実施の形態とすることが好ましい。すなわち、スクリーニング対象の物質又は美容方法を被験者に適用する適用工程と、適用工程前後の皮膚常在細菌叢に存在する菌の菌種を同定する菌種同定工程と、 同定した菌種と、環境由来菌情報と、に基づき皮膚常在細菌叢における特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量を計測する計測工程と、 特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量が増えるほど、肌状態の改善作用に優れると判定する判定工程と、を有する実施の形態とすることが好ましい。

適用工程における、物質又は美容方法の適用態様、適用期間、適用頻度については特に制限はない。なお、スクリーニング対象が物質である場合には、たとえば、液剤、粉末剤、顆粒剤、錠剤などの経口剤の形態として被験者に経口投与してもよいし、注射剤、外用液剤、軟膏等の皮膚外用剤等の形態として非経口的に投与してもよい。

なお、上述の診断方法に関する技術的事項のうち、特定の肌状態と相関のある菌の属性を解析する方法に妥当する技術的事項については、前述した<1>肌状態の診断方法における説明を準用することができる。

以下、本発明の基礎となる知見を裏付ける各種試験結果を示す。

<試験1>各環境由来菌の菌量と、各肌状態との関連 以下の肌状態に関するパラメータと皮膚表面の細菌叢との関連性を調べた。なお、以下、に記載の菌量は、特に断りのない限り、各細菌のリード数でありその細菌種の存在量を表す。

(1)被験者の肌状態の測定 被験者となる女性は30代のアトピーなどの疾患を有しない健常日本人女性293名である。 まず、被験者の肌状態に関するパラメータの取得を行った。取得したパラメータは、TEWL(経皮水分蒸散量)、皮膚の明るさ(L*)、肌の弾力性(Ur/Uf)、シミの少なさ、角層水分量の多さ、肌の黄味の少なさ、頬部の凹凸の少なさ、目立つ毛穴個数の少なさ、紅斑指数の低さ、キメ状態の良さ、皮脂量の少なさ、シワ本数の少なさ、メラニン指数の低さ、である。

被験者のTEWL(経皮水分蒸散量)に関するパラメータは、TEWL(CK electronic GmbH社製、TEWAMETER TM300)を用いることにより得た。

被験者の皮膚の明るさに関するパラメータは、分光測色計(コニカミノルタセンシング(株)製、CM2600d)を用いて、光源D−65、視野10度、SCE法にてL*a*b*表色系により、L*値を測定し、評価することにより得た。

被験者の皮膚の弾力性に関するパラメータは、皮膚粘弾性測定装置(CK electronic GmbH社製Cutometer MPA580)を用いて皮膚を、吸引圧400mb、吸引時間2秒、開放時間2秒を1サイクルとする測定を1回行い、得られた「R0」〜「R8」の結果のうちR7(戻り率:Ur/Uf)の結果から得た。

被験者のシミの少なさに関するパラメータは、皮膚画像解析カウンセリングシステム(Canfield社製、VISIA−EVOLUTION)を用いて皮膚画像を採取し、画像解析することにより得た。

被験者の角層水分量の多さに関するパラメータは、I.B.S社製のSkicon−200EXを用いて、頬を5回ずつ測定して、平均値を測定値として評価することにより得た。

被験者の肌の黄味の少なさに関するパラメータは、分光測色計(コニカミノルタセンシング(株)製、CM2600d)を用いて、光源D−65、視野10度、SCE法にてL*a*b*表色系により、b*値を測定し、評価することにより得た。

被験者の頬部の凹凸の少なさに関するパラメータは、皮膚画像解析カウンセリングシステム(Canfield社製、VISIA−EVOLUTION)を用いて皮膚画像を採取し、画像解析することにより得た。

被験者の目立つ毛穴個数の少なさに関するパラメータは、皮膚画像解析カウンセリングシステム(Canfield社製、VISIA−EVOLUTION)を用いて皮膚画像を採取し、画像解析することにより得た。

被験者の紅斑指数の低さに関するパラメータは、分光測色計(コニカミノルタセンシング(株)製、CM2600d)を用いて、吸光度(Absorbance:A)を測定し、その後、紅斑指数(EI)算出式(EI={[A560+1.5(A543)+A576]−2.0(A510+A610)}、Featherの公式)を用いて紅斑指数を算出・評価することにより得た。

被験者のキメ状態の良さに関するパラメータは、シリコーンラバー等の樹脂を用いて、肌表面形状を写し取る等の手法でレプリカを作成し、予め定めたスコア(例えば10段階)に照らし合わせることで得た。

被験者の皮脂量の少なさに関するパラメータは、Sebumeter SM815を用いて、洗顔後約40分後の額と頬部の皮脂量を各1回ずつ測定し、「回復皮脂量」を評価することにより得た。

被験者のシワ本数の少なさに関するパラメータは、皮膚画像解析カウンセリングシステム(Canfield社製、VISIA−EVOLUTION)を用いて皮膚画像を採取し、画像解析することにより得た。

被験者のメラニン指数の低さに関するパラメータは、分光測色計(コニカミノルタセンシング(株)製、CM2600d)を用いて、吸光度(Absorbance:A)を測定し、その後、メラニン指数(MI)算出式(MI=A640−A670、Featherの公式)を用いてメラニン指数を算出し、評価することにより得た。

(2)被験者群の肌状態によるグループ分け 次に前述の被験者全データを計算し、測定値が下位10%であった被験者群と、測定値が上位10%であった被験者群とに、グループ分けを行った。

(3)被験者の皮膚常在細菌叢の採取、解析 同時に、被験者の女性頬部から菌採取用のシール又は綿棒(Swab法)にて、細菌叢を採取した。次に、採取した細菌叢よりDNAの抽出を行い、細菌が保有する16SrRNA V1−V2領域をPCRにて増幅した。qPCRにより各サンプルの濃度を計測した後ランを行う全てのサンプルを混合、ライブラリ調整を経てMiseqでのランを行った。得られたDNA配列をNCBIのデータベースと照合し、菌種を同定した。

同定した菌種を、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される由来環境と照合し、菌が検出された環境のうち該菌の平均存在比率の最も高い環境(図1 参照)を特定した。

(4)肌状態によってグループ分けした被験者群と、皮膚常在細菌叢における菌の由来環境の相関についての統計解析 前述の(2)の工程で肌状態によってグループ分けした被験者群のうち、肌状態が良好であった被検者群と、前述の(3)の工程で算出した各環境由来菌の菌量の相関を統計解析した。統計解析した結果のうち、グループ分けした被験者群間で菌量に有意な差のあった環境由来菌を選び出した。ここで、菌量の計測は、OTU(Operational Taxonomic Unit)解析を行い、各OTUに属するリード数を計測することにより、行った。

(5)菌量の計測 選び出した環境由来菌について、肌状態が良好な被験者群の皮膚常在細菌叢における菌量を計測した。 結果を図2〜図14に示す。なお、各図においては選び出した環境由来菌、すなわち被験者群間で菌量に有意な差のあった環境由来菌についてのみ、棒グラフによりその菌量を示している。被験者群間で菌量に有意な差のなかった環境由来菌については、棒グラフによる菌量の表示を省略している。

[考察] 図2の結果より、TEWL(経皮水分蒸散量)の良好な被験者群(肌測定値下位10%群)には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のA群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いことがわかった。 (A群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]

すなわち、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のA群の環境のうち、1又は2以上の環境に由来する菌の菌量が多いほど、TEWL(経皮水分蒸散量)のパラメータに基づく肌状態が好ましいと判定することができることがわかった。

さらに、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のA群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量を増加させる物質若しくは美容方法ほど、TEWL(経皮水分蒸散量)のパラメータに基づく肌状態を改善することができる物質若しくは美容方法であるといえる。

図3の結果より、皮膚の明るさ(L*)の良好な被験者群(肌測定値上位10%群)には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のB群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いことがわかった。 (B群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[land feature]

すなわち、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のB群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚の明るさ(L*)のパラメータに基づく肌状態が好ましいと判定することができることがわかった。

さらに、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のB群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量を増加させる物質若しくは美容方法ほど、皮膚の明るさ(L*)のパラメータに基づく肌状態を改善することができる物質若しくは美容方法であるといえる。

図4の結果より、肌の弾力性(Ur/Uf)の良好な被験者群(肌測定値上位10%群)には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のC群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いことがわかった。 (C群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[park associated]、[land area]

すなわち、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のC群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、肌の弾力性(Ur/Uf)のパラメータに基づく肌状態が好ましいと判定することができることがわかった。

さらに、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のC群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量を増加させる物質若しくは美容方法ほど、肌の弾力性(Ur/Uf)のパラメータに基づく肌状態を改善することができる物質若しくは美容方法であるといえる。

図5の結果より、シミの少ない被験者群(肌測定値下位10%群)には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のD群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いことがわかった。 (D群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]

すなわち、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のD群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、シミの少なさに基づく肌状態が好ましいと判定することができることがわかった。

さらに、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のD群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量を増加させる物質若しくは美容方法ほど、シミの少なさに基づく肌状態を改善することができる物質若しくは美容方法であるといえる。

図6の結果より、角層水分量の多い被験者群(肌測定値上位10%群)には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のE群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いことがわかった。 (E群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]

すなわち、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のE群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、角層水分量の多さに基づく肌状態が好ましいと判定することができることがわかった。

さらに、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のE群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量を増加させる物質若しくは美容方法ほど、角層水分量の多さに基づく肌状態を改善することができる物質若しくは美容方法であるといえる。

図7の結果より、黄味の少ない被験者群(肌測定値下位10%群)には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]の環境に由来する環境由来菌の菌量が多いことがわかった。

すなわち、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]の環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、黄味の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定することができることがわかった。

さらに、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される[plant body associated 若しくは symbiotic microbe]の環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量を増加させる物質若しくは美容方法ほど、黄味の少なさに基づく肌状態を改善することができる物質若しくは美容方法であるといえる。

図8の結果より、頬部の凹凸の少ない被験者群(肌測定値下位10%群)には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のF群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いことがわかった。 (F群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[water associated]、[aquatic feature]、[animal associated]、[animal body associated]、[park associated]、[land area]、[land feature]、[fungi body associated]

すなわち、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のF群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、頬部の凹凸の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定することができることがわかった。

さらに、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のF群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量を増加させる物質若しくは美容方法ほど、頬部の凹凸の少なさに基づく肌状態を改善することができる物質若しくは美容方法であるといえる。

図9の結果より、目立つ毛穴個数の少ない被験者群(肌測定値下位10%群)には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のG群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いことがわかった。 (G群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[water associated]、[aquatic feature]、[animal associated]、[animal body associated]、[park associated]、[land area]、[land feature]

すなわち、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のG群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、目立つ毛穴個数の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定することができることがわかった。

さらに、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のG群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量を増加させる物質若しくは美容方法ほど、目立つ毛穴個数の少なさに基づく肌状態を改善することができる物質若しくは美容方法であるといえる。

図10の結果より、紅斑指数の低い被験者群(肌測定値下位10%群)には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のH群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いことがわかった。 (H群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]

すなわち、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のH群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、紅斑指数の低さに基づく肌状態が好ましいと判定することができることがわかった。

さらに、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のH群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量を増加させる物質若しくは美容方法ほど、紅斑指数の低さに基づく肌状態を改善することができる物質若しくは美容方法であるといえる。

図11の結果より、キメ状態の良い被験者群(肌測定値下位10%群)には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のI群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いことがわかった。 (I群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[land area]、[land feature]、[fungi body associated]

すなわち、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のI群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、キメ状態の良さに基づく肌状態が好ましいと判定することができることがわかった。

さらに、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のI群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量を増加させる物質若しくは美容方法ほど、キメ状態の良さに基づく肌状態を改善することができる物質若しくは美容方法であるといえる。

図12の結果より、皮脂量の少ない被験者群(肌測定値下位10%群)には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のJ群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いことがわかった。 (J群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[aquatic area 若しくは fluid in state]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land area]、[land feature]

すなわち、皮脂量の少ない被験者群には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のJ群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、皮脂量の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定することができることがわかった。

さらに、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のJ群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量を増加させる物質若しくは美容方法ほど、皮脂量の少なさに基づく肌状態を改善することができる物質若しくは美容方法であるといえる。

図13の結果より、シワ本数の少ない被験者群(肌測定値下位10%群)には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のK群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いことがわかった。 (K群) [plant body associated 若しくは symbiotic microbe]、[agriculture associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]

すなわち、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のK群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、シワ本数の少なさに基づく肌状態が好ましいと判定することができることがわかった。

さらに、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のK群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量を増加させる物質若しくは美容方法ほど、シワ本数の少なさに基づく肌状態を改善することができる物質若しくは美容方法であるといえる。

図14の結果より、メラニン指数の低い被験者群(肌測定値下位10%群)には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以下のL群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多いことがわかった。 (L群) [agriculture associated]、[water associated]、[animal associated]、[animal body associated]、[land feature]

すなわち、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のL群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、メラニン指数の低さに基づく肌状態が好ましいと判定することができることがわかった。

さらに、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される以上のL群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量を増加させる物質若しくは美容方法ほど、メラニン指数の低さに基づく肌状態を改善することができる物質若しくは美容方法であるといえる。

<試験2>皮膚常在細菌叢における菌の多様性と、各肌状態との関連 以下の肌状態に関するパラメータと皮膚表面の細菌叢との関連性を調べた。なお、以下、に記載の菌量は、特に断りのない限り、各細菌のリード数でありその細菌種の存在量を表す。

(1)被験者の肌状態の測定 被験者となる女性は30代のアトピーなどの疾患を有しない健常日本人女性293名である。 まず、被験者の肌状態に関するパラメータの取得を行った。取得したパラメータは、目立つ毛穴個数の少なさ、皮脂量の少なさ、紅斑指数の低さ、TEWL(経皮水分蒸散量)、メラニン指数の低さ、皮膚の明るさ(L*)である。 なお、被験者の肌状態に関するパラメータは、試験1と同様の方法により、取得した。

(2)被験者群の肌状態によるグループ分け 次に前述の被験者全データを計算し、測定値が下位10%であった被験者群と、測定値が上位10%であった被験者群とに、グループ分けを行った。

(3)被験者の皮膚常在細菌叢の採取、解析 次に、試験1と同様の方法により被験者の女性頬部の細菌叢を取得し、菌種の同定を行った。

同定した菌種に関する情報に基づき、細菌の多様性を示すSimpson indexを算出した。 (4)肌状態によってグループ分けした被験者群と、細菌叢における菌に関するパラメータとの相関についての統計解析 前述の(2)の工程で肌状態によってグループ分けした被験者群と、前述の(3)の工程で算出した各細菌種の占有率及びSimpson indexの相関を統計解析した。 結果を図15〜図20に示す。

[結果・考察] 図15の結果より、目立つ毛穴個数の少ない被験者群は、目立つ毛穴個数の多い被験者群に比して、皮膚常在細菌叢の菌種の多様性に優れていることがわかった。 試験1の図9の結果より、目立つ毛穴個数の少ない被験者群には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される上記のG群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多い。 すなわち、上記のG群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると判定することができることがわかった。 また、皮膚常在細菌叢における多様性に富んでいるほど、上記のG群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いと判定することができることがわかった。

図16の結果より、皮脂量の少ない被験者群は、皮脂量の多い被験者群に比して、皮膚常在細菌叢の菌種の多様性に優れていることがわかった。 試験1の図12の結果より、皮脂量の少ない被験者群には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される上記のJ群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多い。 すなわち、上記のJ群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると判定することができることがわかった。 また、皮膚常在細菌叢における多様性に富んでいるほど、上記のJ群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いと判定することができることがわかった。

図17の結果より、紅斑指数の低い被験者群は、紅斑指数の高い被験者群に比して、皮膚常在細菌叢の菌種の多様性に優れていることがわかった。 試験1の図10の結果より、紅斑指数の低い被験者群には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される上記のH群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多い。 すなわち、上記のH群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると判定することができることがわかった。 また、皮膚常在細菌叢における多様性に富んでいるほど、上記のH群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いと判定することができることがわかった。

図18の結果より、TEWL(経皮水分蒸散量)の良好な被験者群は、TEWL(経皮水分蒸散量)の良くない被験者群に比して、皮膚常在細菌叢の菌種の多様性に優れていることがわかった。 試験1の図2の結果より、TEWL(経皮水分蒸散量)の良好な被験者群には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される上記のA群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多い。 すなわち、上記のA群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると判定することができることがわかった。 また、皮膚常在細菌叢における多様性に富んでいるほど、上記のA群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いと判定することができることがわかった。

図19の結果より、メラニン指数の低い被験者群は、メラニン指数の高い被験者群に比して、皮膚常在細菌叢の菌種の多様性に優れていることがわかった。 試験1の図14の結果より、メラニン指数の低い被験者群には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される上記のL群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多い。 すなわち、上記のL群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると判定することができることがわかった。 また、皮膚常在細菌叢における多様性に富んでいるほど、上記のL群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いと判定することができることがわかった。

図20の結果より、皮膚の明るさ(L*)の良好な被験者群は、皮膚の明るさ(L*)の良くない被験者群に比して、皮膚常在細菌叢の菌種の多様性に優れていることがわかった。 試験1の図3の結果より、メラニン指数の低い被験者群には、国立遺伝研究所(National Institute of Genetics)の細菌データベース(MicrobeDB.jp)において規定される上記のB群から選ばれる環境に由来する環境由来菌の菌量が多い。 すなわち、上記のB群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いほど、皮膚常在細菌叢の多様性に富んでいると判定することができることがわかった。 また、皮膚常在細菌叢における多様性に富んでいるほど、上記のB群から選ばれる環境に由来する環境由来菌のうち、1又は2以上の環境由来菌の菌量が多いと判定することができることがわかった。

本発明によれば、特定の肌状態と相関のある特定の環境由来菌の菌量によって、直接肌を検査することなく、非侵襲的に、肌状態を診断することができる。

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