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P-channel heterojunction field-effect transistor

阅读:813发布:2024-01-08

专利汇可以提供P-channel heterojunction field-effect transistor专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE:To increase the current supply capability per unit gate width and the level of integration, by forming a hole supply layer by utilizing the energy level in a quantum well layer and applying high concentration doping to a narrow region. CONSTITUTION:On a GaAs substrate 1 the following are formed in order; an I-GaAs buffer layer 2, an I-InGaAs channel layer 3, an I-InGaP quantum well barrier layer 4, a GaAs quantum well layer 5, a hole supply layer 6, I-InGaP quantum well barrier layer 7, an I-AlGaAs layer 8, a gate electrode 9 of Al or the like, and source/drain electrodes of AuZn/Au or the lile. As compared with the conventional HEMT, the hole concentration can be increased without generating the limitation of the supply amount of carrier concentration, and the hole mobility can be improved without enlarging the gate width. Thereby a complementary element excellent in the N and P balance can be realized.,下面是P-channel heterojunction field-effect transistor专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 量子井戸層を挟むように量子井戸障壁層が形成され、該量子井戸層の狭い領域内に不純物が導入されたホール供給層が形成され、該量子井戸障壁層の外側に該ホール供給層のエネルギー準位に比べエネルギー的に低く、かつ該ホール供給層である該量子井戸層及び該量子井戸障壁層を介してホールが供給されるキャリア走行層が形成されてなることを特徴とするPチャネルヘテロ接合電界効果トランジスタ。
  • 【請求項2】 前記量子井戸障壁層は基板材料に比べて格子定数が小さく、かつバンドギャップが大きい材料からなり、かつ前記キャリア走行層は基板材料に比べて格子定数が大きく、かつバンドギャップが小さい材料からなることを特徴とする請求項1記載のpチャネルヘテロ接合電界効果トランジスタ。
  • 【請求項3】 基板はGaAsからなり、前記量子井戸障壁層はGaAsに比べて格子定数が小さい組成のIn
    GaPからなり、かつ前記キャリア走行層はGaAsに比べて格子定数が大きい組成のInGaAsからなることを特徴とする請求項2記載のpチャネルヘテロ接合電界効果トランジスタ。
  • 【請求項4】 基板はInPからなり、前記量子井戸障壁層はInPに比べて格子定数が小さい材料からなり、
    かつ前記キャリア走行層はInPに比べて格子定数が大きい組成のInGaAsからなることを特徴とする請求項2記載のpチャネルヘテロ接合電界効果トランジスタ。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、pチャネルヘテロ接合電界効果トランジスタに係り、詳しくは、GaAs系等のpチャネルFET素子によるコンプリメンタリ素子に適用することができ、特に、単位ゲート当たりの電流供給能及び集積度を向上させることができるpチャネルヘテロFETに関する。

    【0002】近年、高速性に優れた化合物半導体を用いたコンプリメンタリ素子の開発が行われており、特に、
    材料技術、プロセス技術で成熟しているGaAs系材料を用いたpチャネルFET素子の開発が盛んに行われている。

    【0003】

    【従来の技術】従来より、コンプリメンタリ素子の実現を目指してGaAs系材料を用いたpチャネル素子の開発が行われている。 しかしながら、GaAs系材料を用いたpチャネルMESFET素子では、不純物散乱によるホールの移動度が小さいため、Pチャネル素子としての電流駆動能力等の性能が不十分であり、このため、移動度を比較的大きくできるHEMT素子構造の研究が行われている。 例えば、チャネル層をi−GaAsで構成し、ホール供給層をp−AlGaAsで構成したHEM
    T素子の研究が行われている。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、、上記したpチャネルHEMT素子構造では、ホールの移動度をpチャネルMESFET素子よりも大きくできるという利点を有するが、バンド不連続差によるキャリア供給量に制限が生じ、ホール濃度として1×1012cm -2
    以下と小さいため、単位ゲート幅当たりの電流供給能力が低下するという問題がある。 このため、pチャネル素子のゲート幅を大きくすることで、nチャネル素子とp
    チャネル素子のバランスを保っているが、このようにゲート幅を大きくすると、集積度向上の点で問題がある。

    【0005】次に、従来、ホール移動度が大きい材料としてGeを用いて構成すれば、ゲート幅を大きくすることなくホール移動度を大きくできると考えられるが、G
    aAs基板と組み合わせてGe/GaAs構成を用いると、結晶的な相互拡散が生じ、これに伴い通常相互ドーピングやヘテロ接合の急峻性という点で問題がある。 また、従来、HEMT素子構造の場合においては、歪み層チャネルを用いて歪み応力によるヘビーホールとライトホールのバンド分離を利用して、ライトホールの利用による移動度増大の試みもなされているが、この構造においても、ホール濃度が小さいため、上記と同様単位ゲート幅当たりの電流供給能力が低下するという問題がある。

    【0006】そこで本発明は、ゲート幅を大きくすることなくホール濃度をより大きくすることで、単位ゲート幅当たりの電流供給能力及び集積度を向上させることができるpチャネルヘテロ接合電界効果トランジスタを提供することを目的としている。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】本発明によるpチャネルヘテロ接合電界効果トランジスタは上記目的達成のため、量子井戸層を挟むように量子井戸障壁層が形成され、該量子井戸層の狭い領域内に不純物が導入されたホール供給層が形成され、該量子井戸障壁層の外側に該ホール供給層のエネルギー準位に比べエネルギー的に低く、かつ該ホール供給層である該量子井戸層及び該量子井戸障壁層を介してホールが供給されるキャリア走行層が形成されてなるものである。

    【0008】本発明(請求項2)においては、前記量子井戸障壁層は、基板材料に比べて格子定数が小さく、かつバンドギャップが大きい材料(基板に対して正の歪み応力を有する)からなり、かつ前記キャリア走行層は基板材料に比べて格子定数が大きく、かつバンドギャップが小さい材料(基板に対して負の歪み応力を有する)からなる場合が好ましく、この場合、請求項1記載の発明の効果を得られる他、材料によってホール移動度も大きくできる可能性がある。

    【0009】本発明(請求項3)においては、基板はG
    aAsからなり、前記量子井戸障壁層はGaAsに比べて格子定数が小さい組成のInGaP(基板に対して正の歪み応力を有する)からなり、かつ前記キャリア走行層はGaAsに比べて格子定数が大きい組成のInGa
    As(基板に対して負の歪み応力を有する)からなる場合が好ましく、この場合、請求項1、2記載の発明の効果を効率良く得ることができる。

    【0010】本発明(請求項4)においては、基板はI
    nPからなり、前記量子井戸障壁層はInPに比べて格子定数が小さい材料(例えばAlAs組成の大きいIn
    AlAsで正の歪み応力を有する)からなり、かつ前記キャリア走行層はInPに比べて格子定数が大きい組成のInGaAs(負の歪み応力を有する)からなる場合が好ましく、この場合、請求項1、2記載の発明の効果を効率良く得ることができる。

    【0011】

    【作用】本発明では、量子井戸層の狭い領域内のエネルギー準位が高くなることを利用し、量子井戸層内に高いエネルギー準位を形成し、そこに高濃度のドーピングを行ってホール供給層を形成し、量子井戸障壁層の外側にホール供給層のエネルギー準位に比べてエネルギー的に低く、かつホール供給層である量子井戸層及び量子井戸障壁層を介してホールが供給できるようなキャリア走行層を形成して構成している。 このように、量子井戸層内のエネルギー準位を利用し、この量子井戸層の狭い領域内に高濃度ドーピングを施してホール供給層を形成するため、従来のHEMTの場合よりもキャリア濃度の供給量が大きくなり、このためチャネル内のホール濃度を大きくすることができるため、ゲート幅を大きくする必要がない。 このため、従来問題であった単位ゲート幅当たりのpチャネル素子の電流供給能力及び集積度を高めることができ、nとpのバランスの良好なコンプリメンタリ素子を実現することができる。

    【0012】

    【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。 (実施例1)図1は本発明の実施例1に則したpチャネルヘテロ接合FETの構造を示す断面図である。 図1において、1はGaAs基板であり、2〜5はGaAs基板1上に順次形成されたi−GaAsバッファ層、i−
    InGaAsチャネル層、i−InGaP量子井戸障壁層及びGaAs量子井戸層であり、6はGaAs量子井戸層5の中心にCドープのプレーナドーピングが行われて形成されたホール供給層である。 そして、7、8はG
    aAs量子井戸層5上に順次形成されたi−InGaP
    量子井戸障壁層、i−AlGaAs層であり、9、10はi−AlGaAs層8上に形成された各々Al等のゲート電極、オーミックコンタクトとなるAuZn/Au等のソース/ドレイン電極である。

    【0013】次に、そのpチャネルヘテロ接合FETの製造方法について説明する。 まず、MBE、MOCVD
    法等によりGaAs基板1上に膜厚2000Åのi−G
    aAsバッファ層2、膜厚200Åのi−InGaAs
    チャネル層3(InAs=0.2)、膜厚100Åのi
    −InGaP量子井戸障壁層4(InP=0.3)及び膜厚50ÅのGaAs量子井戸層5を順次形成する。

    【0014】次に、GaAs量子井戸層5の中心にドーズ量3×10 12 cm -2でCドープのプレーナドーピングを行ってホール供給層6を形成する。 次に、MBE、M
    OCVD法等によりGaAs量子井戸層5上に膜厚10
    0Åのi−InGaP量子井戸障壁層7(InP=0.
    3)及び膜厚300Åのi−AlGaAs層8(AlA
    s=0.2)を順次形成する。

    【0015】そして、スパッタ法、抵抗加熱法等によりi−AlGaAs層8とコンタクトするようにAlゲート電極9を形成するとともに、スパッタ法、電子ビーム蒸着法、抵抗加熱法等によりi−AlGaAs層8とコンタクトするようにAuZn/Auソース/ドレイン電極10を形成することにより、図1に示すようなpチャネルヘテロ接合FETを得ることができる。

    【0016】このように、本実施例では、GaAs量子井戸層5の狭い領域内のエネルギー準位が高くなることを利用し、図2に示す如く、GaAs量子井戸層5のエネルギー準位に高濃度のドーピングを行ってエネルギー準位が高いホール供給層6を形成し、i−InGaP量子井戸障壁層7の外側にホール供給層6のエネルギー準位に比べエネルギー的に低くかつホール供給層6であるGaAs量子井戸層5及びi−InGaP量子井戸障壁層4を介してホールが供給されるキャリア走行層となるi−InGaAsチャネル層3を形成し構成している。
    このように、GaAs量子井戸層5内のエネルギー準位を利用し、このGaAs量子井戸層5の狭い領域内に高濃度ドーピングを施してエネルギー準位が高いホール供給層6を形成するため、従来のHEMTの場合よりもキャリア濃度の供給量に制限を生じさせることなくホール濃度を大きくすることができるとともに、ホール移動度を大きくすることができ、しかもゲート幅を大きくすることなく行うことができる。 このため、従来問題であった単位ゲート幅当たりのpチャネル素子の電流供給能力及び集積度を高めることができ、nとpのバランスの良好なコンプリメンタリ素子を実現することができる。

    【0017】(実施例2)図3は本発明の実施例2に則したpチャネルヘテロ接合FETの構造を示す断面図である。 図3において、21はGaAs基板であり、22〜25
    はGaAs基板21上に順次形成されたi−AlGaAs
    バッファ層、i−InGaAsチャネル層、i−InG
    aP量子井戸障壁層及びInGaAs量子井戸層であり、26はInGaAs量子井戸層25の中心にCドープのプレーナドーピングが行われて形成されたホール供給層である。 そして、27、28はInGaAs量子井戸層25上に順次形成されたi−InGaP量子井戸障壁層、i−
    InGaP層であり、29はi−InGaP層28上に形成された溝29a(リセス溝)を有するp−InGaP層であり、30は溝29a内のp−InGaP層29上に形成されたWSi等のゲート電極であり、31はp−InGaP層
    29上に形成されたオーミックコンタクトとなるAuZn
    等のソース/ドレイン電極である。

    【0018】次に、そのpチャネルヘテロ接合FETの製造方法について説明する。 まず、MBE MOCVD
    法等によりGaAs基板21上に膜厚2000Åのi−A
    lGaAsバッファ層22(AlAs=0.3)、膜厚8
    0Åのi−InGaAsチャネル層23(InAs=0.
    25)、膜厚80Åのi−InGaP量子井戸障壁層24
    (InP=0.25)及び膜厚30ÅのInGaAs量子井戸層25(InAs=0.1)を順次形成する。

    【0019】次に、InGaAs量子井戸層25の中心にドーズ量4×10 12 cm -2でCドープのプレーナドーピングを行ってホール供給層26を形成する。 次に、MB
    E、MOCVD法等によりInGaAs量子井戸層25上に膜厚50Åのi−InGaP量子井戸障壁層27(In
    P=0.3)、膜厚200Åのi−InGaP層28(I
    nP=0.5)及び膜厚500Åのp−InGaP層29
    (InP=0.5、3×10 18 cm -3 )を順次形成した後、RIE法等によりp−InGaP層29に溝29aを形成する。

    【0020】そして、スパッタ法、抵抗加熱法等により溝29a内のp−InGaP層29とコンタクトするようにWSiゲート電極30を形成するとともに、スパッタ法、
    電子ビーム蒸着法、抵抗加熱法等によりp−InGaP
    層29とコンタクトするようにAuZnソース/ドレイン電極31を形成することにより、図3に示すようなpチャネルヘテロ接合FETを得ることができる。

    【0021】このように、本実施例では、InGaAs
    量子井戸層25の狭い領域内のエネルギー準位が高くなることを利用し、InGaAs量子井戸層25のエネルギー準位に高濃度のドーピングを行ってエネルギー準位が高いホール供給層26を形成し、i−InGaP量子井戸障壁層24の外側にホール供給層26のエネルギー準位に比べエネルギー的に低く、かつホール供給層26であるInG
    aAs量子井戸層25及びi−InGaP量子井戸障壁層
    24を介してホールが供給されるキャリア走行層となるi
    −InGaAsチャネル層23を形成し構成している。 このように、InGaAs量子井戸層25内のエネルギー準位を利用し、このInGaAs量子井戸層25の狭い領域内に高濃度ドーピングを施してホール供給層26を形成するため、従来のHEMTの場合よりもキャリア濃度の供給量に制限を生じさせることなくホール濃度を大きくすることができるとともに、ホール移動度を大きくすることができ、しかもゲート幅を大きくすることなく行うことかできる。 このため、従来問題であった単位ゲート幅当たりのpチャネル素子の電流供給能力及び集積度を高めることができ、nとpのバランスの良好なコンプリメンタリ素子を実現することができる。

    【0022】(実施例3)図4は本発明の実施例3に則したpチャネルヘテロ接合FETの構造を示す断面図である。 図4において、41はGaAs基板であり、42〜44
    はGaAs基板41上に順次形成されたi−AlGaAs
    バッファ層、i−InGaP量子井戸障壁層、GaAs
    量子井戸層であり、45はGaAs量子井戸層44の中心にCドープのプレーナドーピングが行われて形成されたホール供給層である。 そして、46〜48はホール供給層45上に順次形成されたi−InGaP量子井戸障壁層、i−
    InGaAs層、i−InGaP層であり、49はi−I
    nGaP層48が露出された開口部49aを有するp−In
    GaP層であり、50は開口部49a内のi−InGaP層
    48上に形成されたAl等のゲート電極であり、51はp−
    InGaP層49上に形成されたオーミックコンタクトとなるAuZn/Au等のソース/ドレイン電極である。

    【0023】次に、そのpチャネルヘテロ接合FETの製造方法について説明する。 まず、MBE、MOCVD
    法等によりGaAs基板41上に膜厚2000Åのi−A
    lGaAsバッファ層42(AlAs=0.3)、膜厚8
    0Åのi−InGaAs量子井戸障壁層43(InP=
    0.2)、膜厚50ÅのGaAs量子井戸層44を順次形成する。

    【0024】次に、GaAs量子井戸層44の中心にドーズ量3×10 12 cm -2でCドープのプレーナドーピングを行ってホール供給層45を形成する。 次に、MBE、M
    OCVD法等によりGaAs量子井戸層44上に膜厚50
    Åのi−InGaP量子井戸障壁層46(InP=0.
    3)、膜厚200Åのi−InGaAsチャネル層47
    (InAs=0.2)、膜厚200Åのi−InGaP
    層48(InP=0.5)及び膜厚500Åのp−InG
    aP層49(3×10 18 cm -3 )を順次形成した後、RI
    E法等によりp−InGaP層49にi−InGaP層48
    が露出された開口部49aを形成する。

    【0025】そして、スパッタ法、抵抗加熱法等により開口部49a内のi−InGaP層48とコンタクトするようにAlゲート電極9を形成するとともに、スパッタ法、電子ビーム蒸着法、抵抗加熱法等によりp−InG
    aP層49とコンタクトするようにAuZn/Auソース/ドレイン電極51を形成することにより、図4に示すようなpチャネルヘテロ接合FETを得ることができる。

    【0026】このように、本実施例では、GaAs量子井戸層44の狭い領域内のエネルギー準位が高くなることを利用し、GaAs量子井戸層44のエネルギー準位に高濃度のドーピングを行ってエネルギー準位が高いホール供給層45を形成し、i−GaAs量子井戸障壁層46の外側にホール供給層45のエネルギー準位に比べエネルギー的に低く、かつホール供給層45であるGaAs量子井戸層44及びi−GaAs量子井戸障壁層46を介してキャリア走行層となるi−InGaAsチャネル層47を形成し構成している。 このように、GaAs量子井戸層44内のエネルギー準位を利用し、このGaAs量子井戸層44の狭い領域内に高濃度ドーピングを施すことでホール供給層45を形成するため、従来のHEMTの場合よりもキャリア濃度の供給量に制限を生じさせることなくホール濃度を大きくすることができるとともに、ホール移動度を大きくすることができ、しかもゲート幅を大きくすることなく行うことができる。 このため、従来問題であった単位ゲート幅当たりのpチャネル素子の電流供給能力及び集積度を高めることができ、nとpのバランスの良好なコンプリメンタリ素子を実現することができる。

    【0027】(実施例4)図5は本発明の実施例4に則したpチャネルヘテロ接合FETの構造を示す断面図である。 図5において、61はInP基板であり、62〜65はInP基板61上に順次形成されたi−InAlAsバッファ層、i−InGaAsチャネル層、i−InAlA
    s量子井戸障壁層、InGaAs量子井戸層であり、66
    はInGaAs量子井戸層65の中心にCドープのプレーナドーピングが行われて形成されたホール供給層である。 そして、67、68はInGaAs量子井戸層65上に順次形成されたi−InAlAs量子井戸障壁層、i−I
    nAlAs層であり、69はi−InAlAs層68が露出された開口部69aを有するp−InGaAs層であり、
    70は開口部69a内のi−InAlAs層68上に形成されたAl等のゲート電極であり、71はp−InGaAs層
    69上に形成されたオーミックコンタクトとなるAuZn
    /Au等のソース/ドレイン電極である。

    【0028】次に、そのpチャネルヘテロ接合FETの製造方法について説明する。 まず、MBE、MOCVD
    法等によりInGaP基板61上に膜厚2000Åのi−
    InAlAsバッファ層62、膜厚80Åのi−InGa
    Asチャネル層63(InAs=0.7)、膜厚80Åのi−InAlAs量子井戸障壁層64(AlAs=0.
    7)及び膜厚30ÅのInGaAs量子井戸層65(In
    As=0.5)を順次形成する。

    【0029】次に、InGaAs量子井戸層65の中心にドーズ量3×10 12 cm -2でCドープのプレーナドーピングを行ってホール供給層66を形成する。 次に、MB
    E、MOCVD法等によりInGaAs量子井戸層65上に膜厚50Åのi−InAlAs量子井戸障壁層67(A
    lAs=0.7)及び膜厚200Åのi−InAlAs
    層68(InAs=0.5)及び膜厚500Åのp−In
    GaAs層69(InAs=0.5、3×10 18 cm -3
    を順次形成した後、RIE法等によりp−InGaAs
    層69にi−InAlAs層68が露出された開口部69aを形成する。

    【0030】そして、スパッタ法、抵抗加熱法等により開口部69a内のi−InAlAs層68とコンタクトするようにAlゲート電極70を形成するとともに、スパッタ法、電子ビーム蒸着法、抵抗加熱法等によりp−InG
    aAs層69とコンタクトするようにAuZn/Auソース/ドレイン電極71を形成することにより、図5に示すようなpチャネルヘテロ接合FETを得ることができる。

    【0031】このように、本実施例では、InGaAs
    量子井戸層65の狭い領域内のエネルギー準位が高くなることを利用し、InGaAs量子井戸層65のエネルギー準位に高濃度のドーピングを行ってエネルギー準位が高いホール供給層66を形成し、i−GaAs量子井戸障壁層64の外側にホール供給層66のエネルギー準位に比べエネルギー的に低く、かつホール供給層66であるInGa
    As量子井戸層65及びi−GaAs量子井戸障壁層64を介してホール供給されるキャリア走行層となるi−In
    GaAsチャネル層63を形成し構成している。 このように、InGaAs量子井戸層65内のエネルギー準位を利用し、このInGaAs量子井戸層65の狭い領域内に高濃度ドーピングを施してホール供給層66を形成するため、従来のHEMTの場合よりもキャリア濃度の供給量に制限を生じさせるとなくホール濃度を大きくすることができるとともに、ホール移動度を大きくすることができ、しかもゲート幅を大きくすることなく行うことができる。 このため、従来問題であった単位ゲート幅当たりのpチャネル素子の電流供給能力及び集積度を高めることができ、nとpのバランスの良好なコンプリメンタリ素子を実現することができる。

    【0032】

    【発明の効果】本発明によれば、相互ドーピングやヘテロ接合の急峻性を良好にすることができるとともに、ゲート幅を大きくすることなくキャリア供給量に制限を生じないようにしてホール濃度を大きくすることができ、
    単位ゲート幅当たりの電流供給能力及び集積度を向上させることができるという効果がある。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の実施例1に則したpチャネルヘテロ接合FETの構造を示す断面図である。

    【図2】本発明の実施例1に則したpチャネルヘテロ接合FETにおけるエネルギーバンド構造を示す図である。

    【図3】本発明の実施例2に則したpチャネルヘテロ接合FETの構造を示す断面図である。

    【図4】本発明の実施例3に則したpチャネルヘテロ接合FETの構造を示す断面図である。

    【図5】本発明の実施例4に則したPチャネルヘテロ接合FETの構造を示す断面図である。

    【符号の説明】

    1 GaAs基板 2 i−GaAsバッファ層 3 i−InGaAsチャネル層 4 i−InGaP量子井戸障壁層 5 GaAs量子井戸層 6 ホール供給層 7 i−InGaP量子井戸障壁層 8 i−AlGaAs層 9 ゲート電極 10 ソース/ドレイン電極 21 GaAs基板 22 i−AlGaAsバッファ層 23 i−InGaAsチャネル層 24 i−InGaP量子井戸障壁層 25 InGaAs量子井戸層 26 ホール供給層 27 i−InGaP量子井戸障壁層 28 i−InGaP層 29 p−InGaP層 30 ゲート電極 31 ソース/ドレイン電極 41 GaAs基板 42 i−AlGaAsバッファ層 43 i−InGaP量子井戸障壁層 44 GaAs量子井戸層 45 ホール供給層 46 i−InGaP量子井戸障壁層 47 i−InGaAsチャネル層 48 i−InGaP層 49 p−InGaP層 49a 開口部 50 ゲート電極 51 ソース/ドレイン電極 61 InP基板 62 i−InAlAsバッファ層 63 i−InGaAsチャネル層 64 i−InAlAs量子井戸障壁層 65 InGaAs量子井戸層 66 ホール供給層 67 i−InAlAs量子井戸障壁層 68 i−InAlAs層 69 p−InGaAs層 69a 開口部 70 ゲート電極 71 ソース/ドレイン電極

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