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Light water reactor core

阅读:144发布:2020-06-20

专利汇可以提供Light water reactor core专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To economize by constituting a core loading MOX fuel assemblies of three of less kinds of plutonium enrichment near the outermost core region. SOLUTION: A MOX fuel assembly 32 contains a first group MOX fuel assemblies with three or less kinds of plutonium enrichment denoted by a sign (9)and a second group MOX fuel assemblies with four or more kinds of plutonium enrichment denoted by signs (1) to (3) and in the outermost region (or one layer inside) of a core 12, the first group assemblies (9) are loaded. In the first group assemblies, the kinds of MOX fuel rods are three or less and fuel rods of the same design as the pat of second group are used, the production cost of the fuel rods can be lowered. By removing the first group assemblies (9)after being loaded for 2 cycles or more in the same position in the outer region, fuel moving work during periodic inspection terms is reduced and the process can be shortened. Also, as the MOX fuel assemblies with less kinds of enrichment has lower production cost compared with those with more kinds of enrichment, the economy can be improved.,下面是Light water reactor core专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ウラン−プルトニウム混合酸化物を用いたMOΧ燃料集合体を装荷した軽水型原子炉炉心において、上記MOΧ燃料集合体は、MOX燃料棒のプルトニウム富化度種類が3種類以下のMOΧ燃料集合体を有し、このMOX燃料集合体を、炉心の最外周領域および最外周の1層内側の少なくとも一方の領域に、少なくとも2サイクルの期間装荷することを特徴とする軽水型原子炉炉心。
  • 【請求項2】 ウラン−プルトニウム混合酸化物を用いたMOX燃料集合体を装荷した軽水型原子炉炉心において、上記MOΧ燃料集合体は、MOX燃料棒のプルトニウム富化度種類が3種類以下である第1群のMOΧ燃料集合体と、MOΧ燃料捧のプルトニウム富化度種類が4
    種類以上である第2群のMOX燃料集合体とを備え、上記第1群のMOX燃料集合体の装荷体数は、上記第2群のMOX燃料集合体の装荷体数よりも少なく、かつ第1
    群のMOX燃料集合体は、炉心の最外周領域および最外周の1層内側の少なくとも一方の領域に、少なくとも2
    サイクルの期間装荷することを特徴とする軽水型原子炉炉心。
  • 【請求項3】 請求項2記載の軽水型原子炉炉心において、第1群のMOX燃料集合体を構成するMOΧ燃料棒のプルトニウム富化度は、第2群のMOΧ燃料集合体を構成するMOΧ燃料棒のいずれかと同一であることを特徴とする軽水型原子炉炉心。
  • 【請求項4】 請求項2記載の軽水型原子炉炉心において、二酸化ウランを用いたウラン燃料集合体が装荷され、かつ第1群のMOΧ燃料集合体を構成するウラン燃料棒は、第2群のMOΧ燃料集合体を構成するウラン燃料棒およびウラン燃料集合体の燃料捧の少なくとも一方と同一であることを特徴とする軽水型原子炉炉心。
  • 【請求項5】 請求項2記載の軽水型原子炉炉心において、第1群、第2群のMOX燃料集合体は、それぞれガドリニア入り燃料棒を備え、第1群のMOX燃料集合体のガドリニア入り燃料棒の本数が、第2群のMOX燃料集合体のガドリニア入り燃料棒の本数よりも少ないことを特徴とする軽水型原子炉炉心。
  • 【請求項6】 請求項2記載の軽水型原子炉炉心において、第1群のMOΧ燃料集合体のMOΧ燃料棒のプルトニウム中のアメリシウム241とプルトニウム241との含有量の比は、第2群のMOX燃料集合体を構成するMOX燃料捧のうち、そのMOX燃料捧と同一のプルトニウム富化度を持つMOX燃料棒におけるアメリシウム241とプルトニウム241との含有量の比よりも大きいことを特徴とする軽水型原子炉炉心。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は例えば沸騰原子炉などの軽水型原子炉(以下軽水炉という。)炉心に関する。

    【0002】

    【従来の技術】図7は従来の軽水型原子炉である沸騰水型原子炉を示す概略断面図である。 図7に示すように、
    原子炉圧容器11の中心部には、多数の燃料集合体1
    3を装荷して構成される炉心12が格納されており、原子炉圧力容器11の内部には、冷却水14が炉心12の上方まで注入されている。

    【0003】また、原子炉圧力容器11内には、炉心1
    2の上方位置に気水分離器15および蒸気乾燥器16が収容されており、原子炉圧力容器11の周壁部には、上方に主蒸気出口ノズル17が、またその下方に給水ノズル18がそれぞれ設けられている。

    【0004】燃料集合体13は、図8に示すように4体の燃料集合体13を一組として単位格子(セル)19が構成され、これら4体の燃料集合体13の間には、断面十宇状をなす制御棒20が配置されている。 そして、この制御棒20を挿入または引抜き操作することにより、
    炉心反応度が制御されるようになっている。

    【0005】一般に、原子炉の炉心12は、図9に示すようにセル19を多数格子状に配置して構成されており、炉心12にはこれらの機器の他に中性子源21やインコアモニタ22なども配置されている。 また、この炉心12において、出力運転時に反応度調整のため制御棒操作を行う制御棒20は予め決められており、この制御棒20に対応するセル19は、図9に示すように、コントロールセル23と呼ばれている。

    【0006】以上の構成を有する従来の軽水型原子炉において、運転を開始すると、炉心12における燃料物質の核分裂により、原子炉圧力容器11内の冷却水14が沸騰し、これにより発生した蒸気は気水分離器15および蒸気乾燥器16を通過して、主蒸気出口ノズル17を経て発電所のタービン駆動用として取り出される。 また、タービンで仕事をした後の蒸気は、図示しない復水器で冷却された後、冷却水14として給水ノズル18から再び原子炉圧力容器11に戻される。

    【0007】図10は燃料集合体の構造を示す斜視図である。 図10に示すように、燃料集合体13は、燃料ペレット24が充填された複数の燃料棒25とウォータロッド26とを正方格子状に配列して燃料束とし、この燃料束を筒状のチャンネル27内に収納して構成されている。

    【0008】また、チャンネル27の上下端には、燃料棒25およびウォータロッド26の上下端を支持する上部タイプレート28および下部タイプレート29がそれぞれ取り付けられ、これら上部・下部タイプレート2
    8,29間の複数箇所においてウオータロツド26にスペーサ30を保持させて、相互の間隔を一定に保つように構成されている。 チャンネル27は、チャンネルファスナー31によって燃料バンドルに固定され、燃料集合体13の冷却材の流路を形成している。

    【0009】図11(A)は燃料集合体の横断面を示す構成図、図11(B)は各燃料棒の軸方向の濃縮度・プルトニウム富化度・ガドリニア濃度分布を示した図である。 図11(A)には、数種類のガドリニア濃度、ウラン濃縮度、プルトニウム富化度を持った複数の燃料棒2
    5およびウォータロッド26が正方格子状に配列されている。 図中、P1,P2,P3,P4は、UO 2と再処理して取り出されたプルトニウムの酸化物PUO 2とを混合した燃料棒(以下、ΜOΧ燃料棒という。)を示し、符号ごとにプルトニウム富化度が異なっている。 ここで、プルトニウムの富化度は、通常アメリシウムを含めて(プルトニウム+アメリシウム)重量/(ウラン+
    プルトニウム+アメリシウム)重量で定義される。

    【0010】符号Gは、ガドリニアを混在したウラン燃料棒を示し、符号ごとに濃縮度・ガドリニア濃度が異なっている。 MOΧ燃料棒P1,P2,P3,P4は、図11(B)に示すようにそれぞれP1,P2,P3,P
    4のプルトニウム富化度分布を有し、ウラン燃料棒Gはそれぞれe0,e1の軸方向濃縮度・ガドリニア濃度分布を有している。

    【0011】図11に示すMOX燃料集合体は、4種類の富化度のMOX燃料棒、ガドリニア入りウラン燃料棒、および1本の太径ウォータロッドから構成されている。

    【0012】図12は燃料装荷パターンの−例を示す説明図である。 図12に示すように、炉心12にはΜOΧ
    燃料集合体32とウラン燃料集合体33が混在して装荷され、図中の番号は炉心内滞在サイクル数(装荷年数)
    を示している。 番号を○で囲んで表示したものは、ΜO
    X燃料集合体32である。

    【0013】また、図12においては、ΜOΧ燃料棒のプルトニウム富化度種類が3種類以下のΜOΧ燃料集合体を第1群のΜOX燃料集合体とし、ΜOΧ燃料棒のプルトニウム富化度種類が4種類以上のΜOΧ燃料集合体を第2群のΜOX燃料集合体としている。

    【0014】

    【発明が解決しようとする課題】以上のように構成された燃料集合体および炉心において、MOΧ燃料集合体3
    2を炉心12に装荷した際、ウラン燃料集合体33と同等の熱的余裕を得るためには、燃料棒ごとの出力を平均化し、局所ピーキング係数が過大とならないようにするため、ΜOΧ燃料棒のPu富化度、またはウラン燃料棒の濃縮度分布を調整することが必要である。

    【0015】−般に,ΜOX燃料集合体32は、放射能や核物質管理などの点から、輸送、保管などの取扱いが煩雑となるため、取り扱う体数を少なくする必要がある。 そのため、1体中に極力多くのMOX燃料棒を組み入れることが望ましい。

    【0016】図11(A)に示すように、全燃料棒の約2/3以上をMOX燃料棒とする場合は、MOX燃料棒の富化度種類を4種類以上とすることが必要であり、Μ
    OΧ燃料棒の富化度種類が3種類以下のΜOΧ燃料集合体は、炉心12に装荷した場合、図13の曲線Aに示すような熱的特性となり原子炉の運転は困難となる。

    【0017】このように、MOΧ燃料集合体32を構成するΜOΧ燃料棒の富化度は、通常4種類以上とすることが必要であるが、富化度種類が増加するとMOX燃料棒の製造コストが高くなるという課題があった。

    【0018】さらに、燃料集合体を製造する場合は、予備の燃料棒を作成しておく必要がある。 例えば、図11
    (A),(B)に示した燃料集合体では、符号P1,P
    2,P3,P4で示す50体のMOX燃料棒、符号Gで示す10体のガドリニア入りウラン燃料棒で構成されている。

    【0019】ここで、1つの運転サイクル当たり104
    体の燃料集合体が装荷されるとし、3%の予備燃料棒を用意しておくと仮定すると、ΜOX燃料集合体1体当たりに50体のMOΧ燃料棒があるので、予備燃料棒の体数は156体となる。

    【0020】実際、これら予備の燃料棒はごく一部だけが使用されるので、富化度種類の異なる4種類の燃料棒は、それぞれ数本から数十本程度の余剰の燃料棒(以下、余剰燃料棒という。)が残ることとなる。

    【0021】一方、ウラン燃料集合体33の場合、ウラン酸化物の同位体組成は余剰燃料棒を炉心12外に貯蔵して次のバッチ燃料を成型加工する間に変化しないので、余剰燃料棒を次のバッチ燃料を成型加工する際に使用することができる。

    【0022】しかし、ΜOX燃料集合体32では、使用しているウラン−プルトニウム混合酸化物中の核分裂性物質プルトニウム241の半減期が14.4年と短く、
    崩壊して中性子吸収物質であるアメリシウム241になる。 プルトニウム241のプルトニウム中の同位体組成重量比は4〜9%程度であり、余剰燃料棒を炉心12外に貯蔵して次のバッチ燃料を成型加工する間に同位体組成の変動が起こる。

    【0023】したがって、元の燃料棒と余剰燃料棒のP
    u組成の違いによる局所ピーキングへの影響や、アメリシウム241蓄積による反応度の低下を考慮して余剰燃料棒を使用する必要がある。 また、上述した変動は、各富化度ごとの本数割合に応じて発生するものではなく、
    富化度によっては余剰燃料棒に過不足が生じ、元の集合体と同一の構成を作れないことになる。

    【0024】以上のように、MOΧ燃料集合体32を装荷した従来の軽水型原子炉の炉心12おいては、以下のような課題があった。 すなわち、ΜOX燃料集合体32
    の成型加工費および取扱いコストが高く、MOX燃料棒の余剰燃料棒を次のバッチの燃料に使用することが困難である。

    【0025】本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、MOX燃料集合体を経済的に利用できるようにした軽水型原子炉炉心を提供することを目的とする。

    【0026】

    【課題を解決するための手段】上述した課題を解決するために、本発明の請求項1は、ウラン−プルトニウム混合酸化物を用いたMOΧ燃料集合体を装荷した軽水型原子炉炉心において、上記MOΧ燃料集合体は、MOX燃料棒のプルトニウム富化度種類が3種類以下のMOΧ燃料集合体を有し、このMOX燃料集合体を、炉心の最外周領域および最外周の1層内側の少なくとも一方の領域に、少なくとも2サイクルの期間装荷することを特徴とする。

    【0027】請求項2は、ウラン−プルトニウム混合酸化物を用いたMOX燃料集合体を装荷した軽水型原子炉炉心において、上記MOΧ燃料集合体は、MOX燃料棒のプルトニウム富化度種類が3種類以下である第1群のMOΧ燃料集合体と、MOΧ燃料捧のプルトニウム富化度種類が4種類以上である第2群のMOX燃料集合体とを備え、上記第1群のMOX燃料集合体の装荷体数は、
    上記第2群のMOX燃料集合体の装荷体数よりも少なく、かつ第1群のMOX燃料集合体は、炉心の最外周領域および最外周の1層内側の少なくとも一方の領域に、
    少なくとも2サイクルの期間装荷することを特徴とする。

    【0028】請求項3は、請求項2記載の軽水型原子炉炉心において、第1群のMOX燃料集合体を構成するM
    OΧ燃料棒のプルトニウム富化度は、第2群のMOΧ燃料集合体を構成するMOΧ燃料棒のいずれかと同一であることを特徴とする。

    【0029】請求項4は、請求項2記載の軽水型原子炉炉心において、二酸化ウランを用いたウラン燃料集合体が装荷され、かつ第1群のMOΧ燃料集合体を構成するウラン燃料棒は、第2群のMOΧ燃料集合体を構成するウラン燃料棒およびウラン燃料集合体の燃料捧の少なくとも一方と同一であることを特徴とする。

    【0030】請求項5は、請求項2記載の軽水型原子炉炉心において、第1群、第2群のMOX燃料集合体は、
    それぞれガドリニア入り燃料棒を備え、第1群のMOX
    燃料集合体のガドリニア入り燃料棒の本数が、第2群のMOX燃料集合体のガドリニア入り燃料棒の本数よりも少ないことを特徴とする。

    【0031】請求項6は、請求項2記載の軽水型原子炉炉心において、第1群のMOΧ燃料集合体のMOΧ燃料棒のプルトニウム中のアメリシウム241とプルトニウム241との含有量の比は、第2群のMOX燃料集合体を構成するMOX燃料捧のうち、そのMOX燃料捧と同一のプルトニウム富化度を持つMOX燃料棒におけるアメリシウム241とプルトニウム241との含有量の比よりも大きいことを特徴とする。

    【0032】

    【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。

    【0033】図1は本発明に係る軽水型原子炉炉心の一実施形態の燃料装荷パターンを示す説明図である。 なお、従来の構成と同一または対応する部分には図5〜図12と同一の符号を用いて説明する。

    【0034】図1において、炉心12は符号1,2,
    3,4で示したウラン燃料集合体33と、符号,,
    ,で示したΜOΧ燃料集合体32とから構成されている。 このΜOΧ燃料集合体32は、ウラン−プルトニウム混合酸化物が用いられている。 ここで、符号1,
    2,3,4および,,の数値は、その燃料集合体の炉心滞在サイクル数を示している。

    【0035】また、MOX燃料集合体32は、符号で示したプルトニウム富化度が3種類以下の第1群のMΟ
    Χ燃料集合体と、符号,,で示したプルトニウム富化度が4種類以上の第2群のMΟΧ燃料集合体とを有し、炉心12の最外周領域(または最外周の1層内側の領域でもよい)には、第1群のMΟΧ燃料集合体が装荷されている。 この第1群のMOX燃料集合体の例をそれぞれ図2〜図4に、第2群のMOX燃料集合体,
    ,の例を図11に示している。

    【0036】図2(A),(B)に示す第1群のMΟΧ
    燃料集合体は、プルトニウム富化度が1種類の燃料棒のみで燃料集合体が構成されている。 プルトニウム富化度P1の燃料棒は、図11(A),(B)に示した第2群のMOX燃料集合体の燃料棒P1〜P4のうちの一つと同一設計となっている。

    【0037】図3(A),(B)に示す第1群のMΟΧ
    燃料集合体は、プルトニウム富化度が1種類のMOΧ燃料棒と、二酸化ウランを用い濃縮度が1種類のウラン燃料棒の計2種類の燃料棒で燃料集合体が構成されている。 プルトニウム富化度P1の燃料棒25は、第2群のMOΧ燃料集合体の燃料棒P1〜P4のうちの一つと同一設計となっており、また濃縮度Uの燃料棒は、図1の符号1、2、3、4で示したウラン燃料集合体と、または図11(A),(B)に示した第2群のMOX燃料集合体の燃料棒P1〜P4と同時に装荷されるウラン燃料集合体の燃料棒の一つと、それぞれ同一設計となっている。

    【0038】図4(A),(B)に示す第1群のMΟΧ
    燃料集合体は、プルトニウム富化度が3種類の燃料棒で燃料集合体が構成されている。 プルトニウム富化度P
    1,P2,P3の燃料棒は、それぞれ第2群のMOX燃料集合体の燃料棒P1〜P4のいずれかと同一設計となっている。 また、ガドリニア入りウラン燃料棒Gは図1
    1(A),(B)に示した第2群のMOX燃料集合体を構成するガドリニア入りウラン燃料棒Gと同一設計となっている。 なお、図4(A)中、符号P1´はプルトニウム富化度P1の余剰MOΧ燃料棒である。

    【0039】このように図2〜図4に示す第1群のMO
    Χ燃料集合体は、MOX燃料棒の種類を3種類以下にしており、さらに第2群のMOΧ燃料集合体で使用される燃料棒の一部と同一設計のものを使用しているため、燃料棒の製造コストを削減することができる。

    【0040】次に、上記本実施形態の作用を図5および図6に基づいて説明する。

    【0041】図5は局所ピーキングの燃焼変化を、図6
    は無限増倍率の燃焼変化を、それぞれ第1群(図2〜図4の例)と第2群とで比較して示したものである。

    【0042】図5および図6に示すように、燃焼初期において第1群の燃料の局所ピーキング、無限増倍率は、
    第2群に比べてそれぞれ約15%、約5%程度大きくなっている。 このように第1群のMOX燃料集合体は、
    局所ピーキング、無限増倍率が、第2群のMOΧ燃料集合体,,よりも高くなる傾向があるものの、燃料集合体出力が炉心平均値よりも低い外周領域に装荷した場合には、熱的余裕が増加し、最大線出力密度は、図1
    3の曲線Βに示したように十分制限値を満足することができる。 一方、第2群のΜOX燃料集合体、、は局所ピーキングが低く、炉心中心部に装荷しても制限値を満足することができる。

    【0043】このように、第1群のMOΧ燃料集合体は、少なくとも局所ピーキング、無限増倍率が高く、かつ燃料の熱的負荷が厳しくなる傾向のある期間、すなわち約1年の運転サイクルの2サイクル分の間は炉心12
    の外周部に装荷することによって、燃料健全性を確保して利用することができる。

    【0044】また、炉心12は約1年の定期検査において、燃焼の進んだ燃料の取出しや新燃料の装荷とともに、継続装荷する燃料の配置替えを行い、炉心12全体の出力を極力均一となるようにしているが、炉心12外周領域においてはもともと出力が低いため、このような燃料位置変更は必ずしも必要としない。

    【0045】したがって、第1群のMOX燃料集合体は、外周領域の1つの位置に2サイクル以上の期間装荷した後、取り出すようにすれば、定期検査期間中の燃料移動作業を軽減し、定期検査工程の短縮に寄与することができる。

    【0046】さらに、図4(A)に示すように、第1群のMOX燃料集合体のGd燃料棒本数は8本であり、これは図11(A)に示す燃料集合体のGd燃料棒本数1
    0本よりも少なく、その分MOΧ燃料棒の本数が多くなっている。 このため、図4に示すMOX燃料集合体は、
    燃焼初期の無限増倍率が図11に示すMOΧ燃料集合体よりも高くなっており、出力が高くなる傾向となる。 このようなΜOΧ燃料集合体を出力の低い炉心外周部に装荷すると、相対的に外周部の出力が高くなり、結果として炉心12内の径方向出力分布が平坦化されることになる。

    【0047】また、ΜOΧ燃料棒の本数が多いため、1
    体の燃料集合体でより多くのプルトニウムを使用することができる。 一定量のプルトニウムを使用する場合、取り扱う燃料集合体体数を少なくした方が、燃料集合体の輸送などの取扱い面で有利である。

    【0048】そして、図2〜図4に示すMOΧ燃料集合体のMOX燃料捧P1,P2,P3のうちいずれか、ないしは2種類または全ては、図11に示す第2群のMO
    X燃料集合体を製造した際の余剰燃料棒を使用することもできる。 この場合、初期プルトニウム富化度は、第2
    群のΜOΧ燃料集合体のΜOX燃料棒と同一となるが、
    核分裂性核種であるプルトニウム241が非核分裂性核種であるアメリシウム241にβ崩壊するため、アメリシウム241とプルトニウム241の含有量の比は、第1群のΜOΧ燃料集合体では第2群のそれよりも大きくなっている。 すなわち、相対的に核分裂性核種が減少し、吸収性の強い核種が多くなっており、燃料集合体内の各燃料棒の出力配分に影響し、局所ピーキングが増大する可能性がある。

    【0049】しかしながら、第1群のMOΧ燃料集合体は、比較的出力の低い炉心12外周部に装荷することにより、炉心12全体の特性に大きく影響を与えることなく、余剰燃料棒を有効に使用することができる。

    【0050】このように本実施形態の原子炉炉心においては、プルトニウム富化度が3種類以下で局所ピーキングが大きなΜOX燃料集合体を出力の低い炉心最外周領域または最外周の1層内側の領域に装荷したので、所定の制限値を満足した安全な運転が可能である。 また、このような富化度種類の少ないΜOΧ燃料集合体は、富化度種類の多いものに比べて製造コストが低くなり、経済性を向上させることができる。

    【0051】

    【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
    によれば、MOΧ燃料集合体は、MOX燃料棒のプルトニウム富化度種類が3種類以下のMOΧ燃料集合体有し、このMOX燃料集合体を、炉心の最外周領域および最外周の1層内側の少なくとも一方の領域に、少なくとも2サイクルの期間装荷することにより、製造コストを低減したΜOΧ燃料集合体を、燃料出力が比較的小さい炉心外周部に装荷するため、MOX燃料集合体の熱的余裕を確保し安全に使用することができる。

    【0052】また、燃料製造時に発生する余剰燃料棒を有効に使用することもでき、ΜOX燃料集合体製造における経済性を総合的に改善することができる。 さらに、
    少数富化度種類のΜOX燃料集合体を炉心外周部の同じ位置に2サイクル以上の期間連続して装荷するので、定期検査中の燃料移動作業を軽減し、定期検査工程の短縮に寄与することができる。

    【0053】請求項2によれば、MOΧ燃料集合体は、
    MOX燃料棒のプルトニウム富化度種類が3種類以下である第1群のMOΧ燃料集合体と、MOΧ燃料捧のプルトニウム富化度種類が4種類以上である第2群のMOX
    燃料集合体とを備え、上記第1群のMOX燃料集合体の装荷体数は、上記第2群のMOX燃料集合体の装荷体数よりも少なく、かつ第1群のMOX燃料集合体は、炉心の最外周領域および最外周の1層内側の少なくとも一方の領域に、少なくとも2サイクルの期間装荷することにより、請求項1と同様の効果が得られる。

    【0054】請求項3によれば、請求項2記載の軽水型原子炉炉心において、第1群のMOX燃料集合体を構成するMOΧ燃料棒のプルトニウム富化度は、第2群のM
    OΧ燃料集合体を構成するMOΧ燃料棒のいずれかと同一であることにより、燃料棒の製造コストを削減することができる。

    【0055】請求項4によれば、請求項2記載の軽水型原子炉炉心において、二酸化ウランを用いたウラン燃料集合体が装荷され、かつ第1群のMOΧ燃料集合体を構成するウラン燃料棒は、第2群のMOΧ燃料集合体を構成するウラン燃料棒およびウラン燃料集合体の燃料捧の少なくとも一方と同一であることにより、請求項3と同様に燃料棒の製造コストを削減することができる。

    【0056】請求項5によれば、請求項2記載の軽水型原子炉炉心において、第1群、第2群のMOX燃料集合体は、それぞれガドリニア入り燃料棒を備え、第1群のMOX燃料集合体のガドリニア入り燃料棒の本数が、第2群のMOX燃料集合体のガドリニア入り燃料棒の本数よりも少ないことにより、その分第1群のMOX燃料集合体のMOΧ燃料棒の本数が多くなる。 これにより、出力が高くなる傾向となり、出力の低い炉心外周部に装荷すると、相対的に外周部の出力が高くなり、結果として炉心内の径方向出力分布が平坦化されることになる。

    【0057】また、ΜOΧ燃料棒の本数が多いため、1
    体の燃料集合体でより多くのプルトニウムを使用することができる。 その結果、取り扱う燃料集合体体数を少なくでき、燃料集合体の輸送など取扱い面で有利になる。

    【0058】請求項6によれば、請求項2記載の軽水型原子炉炉心において、第1群のMOΧ燃料集合体のMO
    Χ燃料棒のプルトニウム中のアメリシウム241とプルトニウム241との含有量の比は、第2群のMOX燃料集合体を構成するMOX燃料捧のうち、そのMOX燃料捧と同一のプルトニウム富化度を持つMOX燃料棒におけるアメリシウム241とプルトニウム241との含有量の比よりも大きいことにより、炉心全体の特性に大きく影響を与えることなく、余剰燃料棒を有効に使用することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明に係る軽水型原子炉炉心の一実施形態の燃料装荷パターンを示す説明図。

    【図2】(A)は燃料集合体の横断面を示す構成図、
    (B)は燃料棒の軸方向のプルトニウム富化度分布を示す図。

    【図3】(A)は他の燃料集合体の横断面を示す構成図、(B)は各燃料棒の軸方向の濃縮度・プルトニウム富化度分布を示す図。

    【図4】(A)はさらに他の燃料集合体の横断面を示す構成図、(B)は各燃料棒の軸方向の濃縮度・プルトニウム富化度・ガドリニア濃度分布を示す図。

    【図5】本実施形態における局所ピーキングの燃焼変化を示す図。

    【図6】本実施形態における無限増倍率の燃焼変化をを示す図。

    【図7】従来の軽水型原子炉である沸騰水型原子炉を示す概略断面図。

    【図8】従来の軽水型原子炉炉心のセルの断面を示す構成図。

    【図9】沸騰水型原子炉における炉心の構成を示す説明図。

    【図10】沸騰水型原子炉における燃料集合体を示す斜視図。

    【図11】(A)は燃料集合体の横断面を示す構成図、
    (B)は各燃料棒の軸方向の濃縮度・プルトニウム富化度・ガドリニア濃度分布を示す図。

    【図12】従来の軽水型原子炉炉心の燃料装荷パターンを示す説明図。

    【図13】第1群のΜOX燃料集合体を装荷した時の炉心の熱的余裕を示す特性図。

    【符号の説明】

    11 原子炉圧力容器 12 炉心 13 燃料集合体 14 冷却水 15 気水分離器 16 蒸気乾燥器 17 主蒸気出口ノズル 18 給水ノズル 19 単位格子(セル) 20 制御棒 21 中性子源 22 インコアモニタ 23 コントロールセル 24 燃料ペレット 25 燃料棒 26 ウォータロッド 27 チャンネル 28 上部タイプレート 29 下部タイプレート 30 スペーサ 31 チャンネルファスナー 32 ΜOΧ燃料集合体 33 ウラン燃料集合体

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