Fuel assembly

阅读:994发布:2020-06-06

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SOLUTION: In the figure, 11 indicates MOX fuel rods using depleted uranium, 12 to 14 indicate U-fuel rods in which burnable poison gadolinia is not added, and G1 indicates Gd fuel rods in which gadolinia is added. The uranium enrichment 1.0 wt.% of the Gd fuel rods G1 arranged in the second and third layers from the outside of fuel assembly is lower than the average enrichment ca. 3.76 wt.% of 28 pieces of U-fuel rods in the outermost periphery, and also lower than the lowest enrichment 2.3 wt.% in the U-fuel rods arranged in the outermost periphery.
COPYRIGHT: (C)2000,JPO,下面是Fuel assembly专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】複数のMOX燃料棒,ウラン燃料に可燃性毒物を添加した複数の可燃性毒物入り燃料棒、及びウラン燃料に可燃性毒物を添加していない少なくとも1本のウラン燃料棒とを8行8列以上の正方格子状に配列した燃料集合体において、 燃料集合体の最外周よりも内側に配置した前記可燃性毒物入り燃料棒の平均ウラン濃縮度が、最外周に配置した前記ウラン燃料棒の平均ウラン濃縮度よりも低いことを特徴とする燃料集合体。
  • 【請求項2】請求項1において、燃料集合体の最外周よりも内側に配置した前記可燃性毒物入り燃料棒のうち少なくとも1本のウラン濃縮度が、最外周に配置した前記ウラン燃料棒の中の最低ウラン濃縮度よりも低いことを特徴とする燃料集合体。
  • 【請求項3】請求項2において、燃料集合体の最外周よりも内側に配置した前記可燃性毒物入り燃料棒の中の最高ウラン濃縮度が、最外周に配置した前記ウラン燃料棒の中の最低ウラン濃縮度よりも低いことを特徴とする燃料集合体。
  • 【請求項4】請求項1乃至3の何れかにおいて、燃料集合体の最外周よりも内側に配置した前記可燃性毒物入り燃料棒のうち少なくとも1本のウラン濃縮度が0.7w
    t%以下であることを特徴とする燃料集合体。
  • 【請求項5】請求項4において、燃料集合体の最外周よりも内側に配置した全ての前記可燃性毒物入り燃料棒のウラン濃縮度が0.7wt% 以下であることを特徴とする燃料集合体。
  • 【請求項6】請求項1乃至5の何れかにおいて、全ての前記MOX燃料棒を燃料集合体の最外周よりも内側に配置したことを特徴とする燃料集合体。
  • 【請求項7】請求項1乃至5の何れかにおいて、燃料集合体の最外周に、前記MOX燃料棒と前記ウラン燃料棒の両方を配置したことを特徴とする燃料集合体。
  • 【請求項8】請求項6又は7において、燃料集合体の最外周に、更に前記可燃性毒物入り燃料棒を配置したことを特徴とする燃料集合体。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は沸騰原子炉用の燃料集合体に係り、特にプルトニウムとウランの混合酸化物燃料(MOX燃料)が装荷されるMOX燃料集合体に関する。

    【0002】

    【従来の技術】MOX燃料集合体は、構成する燃料棒の種類数の違いにより、ディスクリート型とアイランド型に分けられる。 ディスクリート型は、燃料に可燃性毒物が添加された可燃性毒物入り燃料棒とMOX燃料棒で構成される。 アイランド型は、可燃性毒物入り燃料棒,M
    OX燃料棒,ウラン燃料棒で構成される。 一般に、可燃性毒物入り燃料棒はどちらのタイプにおいてもウラン燃料としている。

    【0003】従来のアイランド型のMOX燃料集合体の一例を図10を用いて説明する。 図10は、従来のMO
    X燃料集合体の横断面及び各燃料棒のウラン濃縮度(U
    -235の重量割合)を示す。 同図で、1はチャンネルボックス、2は水ロッド、3は燃料棒、4は制御棒を示す。
    B1は母材に劣化ウランを用いたMOX燃料棒、B2〜
    B4は可燃性毒物であるガドリニアを添加していないウラン燃料棒(以下、U燃料棒という)、GBはガドリニアを添加したウラン燃料を充填したガドリニア入り燃料棒(以下、Gd燃料棒という)を示す。 U燃料棒B2〜B
    4、及びGd燃料棒GBのウラン燃料には濃縮ウラン
    (ウラン濃縮度が天然ウランの0.7wt%よりも高いウラン)を用いている。 全ての燃料棒の平均の核分裂性プルトニウムの重量割合(Puf富化度)は約0.8wt
    %、平均ウラン濃縮度は約2.4wt%である。

    【0004】アイランド型では、図10のように最外周の全ての燃料棒をウラン燃料棒とするタイプと、最外周にMOX燃料棒とウラン燃料棒の両方を配置するタイプの2種類がある。 最外周の全ての燃料棒をウラン燃料棒とする従来技術が、特開平3−128482号公報に記載されている。 同公報でも、ガドリニアはウラン濃縮度が4.
    5wt%の濃縮ウランに添加されている。

    【0005】MOX燃料集合体では、できるだけ多量のPuf(核分裂性プルトニウム)を装荷することが望まれている。 Puf装荷量を増大すれば、製造する燃料集合体の体数が少数になり、製造後に輸送する体数も少数になるので、燃料集合体の経済性が向上する。 この考え方は供給されるPuf量が一定であるという前提で成り立ち、
    この前提は再処理施設及び燃料製造施設の能が限られていることに基づく。 しかし、上記従来のアイランド型では、U燃料棒とGd燃料棒の両方に濃縮ウランを用いているため、燃料集合体1体当りのPuf装荷量を減少させていた。

    【0006】一方、天然ウランを用いたGd燃料棒を燃料集合体の最外周のコーナーに配置する従来技術が、特開昭59−46587 号公報に記載されている。 これにより、
    Puf装荷量は増大できる。 しかしながら、この従来技術では、天然ウランを用いたGd燃料棒を最外周に配置しているため、最外周の燃料棒の出力を低下させてしまう。 即ち、燃料集合体の軸方向に垂直な横断面における出力分布の平坦化は考慮されていない。

    【0007】

    【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アイランド型のMOX燃料集合体において、軸方向に垂直な横断面における出力分布を平坦化しつつ、Puf装荷量を増大して経済性を向上できる燃料集合体を提供することにある。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための第1の発明は、複数のMOX燃料棒,ウラン燃料に可燃性毒物を添加した複数の可燃性毒物入り燃料棒、及びウラン燃料に可燃性毒物を添加していない少なくとも1
    本のウラン燃料棒とを8行8列以上の正方格子状に配列した燃料集合体において、燃料集合体の最外周よりも内側に配置した前記可燃性毒物入り燃料棒の平均ウラン濃縮度を、最外周に配置した前記ウラン燃料棒の平均ウラン濃縮度よりも低くする。

    【0009】第2の発明は、第1の発明において、燃料集合体の最外周よりも内側に配置した前記可燃性毒物入り燃料棒のうち少なくとも1本のウラン濃縮度を、最外周に配置した前記ウラン燃料棒の中の最低ウラン濃縮度よりも低くする。

    【0010】第3の発明は、第2の発明において、燃料集合体の最外周よりも内側に配置した前記可燃性毒物入り燃料棒の中の最高ウラン濃縮度を、最外周に配置した前記ウラン燃料棒の中の最低ウラン濃縮度よりも低くする。

    【0011】第4の発明は、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、燃料集合体の最外周よりも内側に配置した前記可燃性毒物入り燃料棒のうち少なくとも1本のウラン濃縮度を0.7wt%以下にする。

    【0012】第5の発明は、第4の発明において、燃料集合体の最外周よりも内側に配置した全ての前記可燃性毒物入り燃料棒のウラン濃縮度を0.7wt% 以下にする。 第6の発明は、第1乃至第5の発明の何れかにおいて、全ての前記MOX燃料棒を燃料集合体の最外周よりも内側に配置する。

    【0013】第7の発明は、第1乃至第5の発明の何れかにおいて、燃料集合体の最外周に、前記MOX燃料棒と前記ウラン燃料棒の両方を配置する。

    【0014】第8の発明は、第6又は第7の発明において、燃料集合体の最外周に、更に前記可燃性毒物入り燃料棒を配置する。

    【0015】

    【発明の実施の形態】(実施例1)以下、本発明による燃料集合体の第1実施例を図1及び図2を用いて説明する。 図1は第1実施例の横断面及び各燃料棒のウラン濃縮度などを、図8は第1実施例の概略縦断面を、それぞれ示す。 本燃料集合体は、燃料集合体の取出平均燃焼度33GWd/tを想定したものである。 図2に示すように、本燃料集合体は、複数の燃料棒3,水ロッド2,軸方向の複数箇所に設けられ燃料棒3相互の間隔を保持するスぺーサー5,燃料棒3やスぺーサー5を取り囲む四筒状のチャンネルボックス1,燃料棒3の上端部及び下端部を支持する上部タイプレート7及び下部タイプレート6などから構成される。

    【0016】図1に示すように、燃料棒3は8行8列の正方格子状に配列され、中央部の4本の燃料棒が配置可能な領域に1本の円筒状の水ロッド2が配置されている。 図1には、横断面が十字形の制御棒4も表している。 図1で、11は劣化ウラン(ウラン濃縮度0.2wt
    %)を用いたMOX燃料棒でPuf富化度は4.3wt%、
    12〜14は可燃性毒物であるガドリニアを添加していないU燃料棒でそれぞれのウラン濃縮度は4.2,3.
    6,2.3wt%、G1はウラン燃料に2.3wt%のガドリニアを添加したGd燃料棒でウラン濃縮度は1.0
    wt%である。

    【0017】燃料集合体の最外周の4つのコーナーにはU燃料棒14が、最外周で各コーナーに隣接する8箇所の位置にはU燃料棒13が、最外周の4つの各辺の中央部の16箇所の位置にはU燃料棒12が、それぞれ配置されている。 Gd燃料棒G1は燃料集合体の外側から2
    層目と3層目に配置されている。 最外周(最外層)よりも内側のGd燃料棒のウラン濃縮度1.0wt% は、最外周の28個のU燃料棒の平均ウラン濃縮度約3.76
    wt% よりも低く、且つ最外周に配置されているU燃料棒のうち最低のウラン濃縮度2.3wt%よりも低い。

    【0018】以下、本実施例による効果を説明する。 M
    OX燃料集合体の経済性を向上するためには、燃料集合体1体当りのPuf装荷量を増大することが重要である。
    燃料集合体におけるPuf装荷量の増大は、ウラン濃縮度を下げて、Puf富化度(重量割合)を増すことで達成できる。 燃料集合体の平均ウラン濃縮度を下げるには、3
    つの方法が考えられる。 第1の方法はGd燃料棒のウラン濃縮度を下げること、第2の方法はU燃料棒のウラン濃縮度を下げること、第3の方法はGd燃料棒とU燃料棒の両方のウラン濃縮度を下げることである。

    【0019】ここで、第1の方法及び第2の方法の局所出力ピーキング係数(以下、LPFという)への影響を比較する。 LPFとは、燃料集合体内の燃料棒のうち出力が最高の燃料棒の相対出力のことであり、この値は燃焼期間を通して小さい方が良い。 LPFと燃焼度の関係を求めた解析例を図3に示す。 図3で、aは第1の方法に対応する本実施例、bは第2の方法に対応する比較例である。 本比較例は、燃料集合体の平均Puf富化度と平均ウラン濃縮度を図1と同じにし、Gd燃料棒のウラン濃縮度を図10と同じ3.9wt% に高めたものである。 図3に示すように、燃焼初期のLPFはaの方がb
    よりも小さく、その差は3〜4%である。 第3の方法の場合は、aとbの間で変化する。 図3から、Gd燃料棒のウラン濃縮度を下げる方が、U燃料棒のウラン濃縮度を下げるよりもLPFを小さくできることが判る。

    【0020】これは、以下の理由による。 本実施例では図10の従来例に比べて燃料集合体の内側のPuf装荷量が増大しているため、燃焼初期では燃料集合体の内側に配置された燃料棒の出力が大きくなる。 この出力増大を抑制するためには、燃料集合体内で比較的熱中性子束が大きな領域(燃料集合体の最外周)に配置されている燃料棒の核分裂性物質の重量割合を大きくして、この燃料棒の出力を増大させれば良い。 具体的には、燃料集合体の内側に装荷するGd燃料棒のウラン濃縮度を下げ、燃料集合体の最外周のU燃料棒のウラン濃縮度を高くする方が、燃焼初期における燃料集合体内の最高出力燃料棒の出力低減(LPF低減)に効果がある。 これと共に、
    燃料集合体の軸方向に垂直な横断面における出力分布の平坦化効果も得られる。

    【0021】本実施例では、燃料集合体の最外周よりも内側に位置するGd燃料棒のウラン濃縮度を最外周のU
    燃料棒の平均ウラン濃縮度よりも低くして、燃料集合体の平均ウラン濃縮度を低減している。 このような構成にすることで、図10の従来例に比べてPuf装荷量を約6
    0%増大できる。 これにより、燃料集合体の製造体数を減らして輸送する体数も減少できるので、MOX燃料集合体の経済性を向上できる。 また、燃焼期間を通してL
    PFを低減でき、軸方向に垂直な横断面における出力分布も平坦化できる。

    【0022】更に、最外周より内側のGd燃料棒のウラン濃縮度を、最外周のU燃料棒の中の最低ウラン濃縮度よりも低くしたことにより、LPFの低減をより効果的にしている。 また、最外周よりも内側のGd燃料棒のウラン濃縮度を、天然ウランのウラン濃縮度(0.7wt
    %)以下まで下げれば、LPFの低減はより効果的になる。

    【0023】(実施例2)次に、本発明による燃料集合体の第2実施例を図4を用いて説明する。 図4は第2実施例の横断面及び各燃料棒のウラン濃縮度などを示す。
    本実施例も、燃料集合体の取出平均燃焼度33GWd/
    tを想定したものである。 本燃料集合体の基本構成も、
    図2に示した第1実施例と同じである。

    【0024】図4で、21は劣化ウラン(ウラン濃縮度0.2wt%)を用いたMOX燃料棒でPuf富化度は4.
    3wt% 、22〜24はガドリニアを添加していないU燃料棒でそれぞれのウラン濃縮度は4.3,3.7,
    2.4wt% 、G2は天然ウラン燃料(ウラン濃縮度0.7wt%)に2.3wt%のガドリニアを添加したG
    d燃料棒である。 本実施例では、Gd燃料棒に天然ウランを用いたことが第1実施例と大きく異なる点で、その他の構成は第1実施例とほぼ同じであるので、ここでは説明を省略する。

    【0025】本実施例でも、燃料集合体の最外周よりも内側のGd燃料棒のウラン濃縮度0.7wt%は、最外周の28個のU燃料棒の平均ウラン濃縮度約3.86w
    t%よりも低く、且つ最外周に配置されているU燃料棒のうち最低のウラン濃縮度2.4wt% よりも低い。 従って、本実施例でも第1実施例と同様な効果が得られる。

    【0026】更に、本実施例では、第1実施例に比べて、燃料集合体の最外周に配置したU燃料棒22〜24
    のウラン濃縮度を僅かに上げ、且つ最外周よりも内側に配置したGd燃料棒のウラン濃縮度を下げたことにより、第1実施例よりも燃焼初期における燃料集合体の軸方向に垂直な横断面の出力分布を平坦化できる。 Gd燃料棒のウラン濃縮度を更に下げれば、出力分布の平坦化はより効果的になる。

    【0027】(実施例3)次に、本発明による燃料集合体の第3実施例を図5を用いて説明する。 図5は第3実施例の横断面及び各燃料棒のウラン濃縮度などを示す。
    本燃料集合体も取出平均燃焼度は33GWd/tを想定しており、その縦断面の基本構成は図2と同じである。
    本実施例が第2実施例と異なる点は、燃料集合体の最外周にもMOX燃料棒を配置したことである。

    【0028】図5で、31〜33は劣化ウラン(ウラン濃縮度0.2wt%)を用いたMOX燃料棒でそれぞれのPuf富化度は4.3,2.8,2.8wt% 、34および35はガドリニアを添加していないU燃料棒でそれぞれのウラン濃縮度は4.4 および2.8wt% 、G3は天然ウラン燃料(ウラン濃縮度0.7wt%)に2.3w
    t%のガドリニアを添加したGd燃料棒である。

    【0029】図5に示すように、燃料集合体の最外周の4つのコーナーにはU燃料棒35が、最外周で各コーナーに隣接する8箇所の位置にはU燃料棒34が、最外周の4つの各辺の中央部の16箇所の位置にはMOX燃料棒32および33が、それぞれ配置されている。 Gd燃料棒G3は燃料集合体の外側から2層目と3層目に配置されている。 Gd燃料棒のウラン濃縮度0.7wt%
    は、最外周の12個のU燃料棒の平均ウラン濃縮度約3.87wt% よりも低く、且つ最外周に配置されているU燃料棒のうち最低のウラン濃縮度2.8wt%よりも低い。

    【0030】このように、燃料集合体の最外周にU燃料棒とMOX燃料棒の両方を配置した場合でも、最外周よりも内側に位置するGd燃料棒のウラン濃縮度を、最外周のU燃料棒の平均ウラン濃縮度よりも低く且つ最外周に配置されているU燃料棒の中の最低ウラン濃縮度よりも低くすれば、前述した作用により、第2実施例と同様な効果が得られる。

    【0031】更に、本実施例では、MOX燃料棒を燃料集合体の最外周にも配置したことにより、燃料集合体1
    体当りのMOX燃料棒の数は、第2実施例よりも多くなっている。 このため、燃料集合体1体当りのPuf装荷量は第2実施例よりも増大している。 従って、本実施例では、第2実施例に比べて燃料集合体の製造体数が少なくて済み、輸送する体数も減少するので、MOX燃料集合体の経済性を更に向上できる。 また、最外周よりも内側のGd燃料棒に天然ウランを用い、最外周のU燃料棒のウラン濃縮度を第2実施例よりも高くしたことにより、
    第2実施例に比べて、燃焼期間を通して横断面における出力分布を更に平坦化できる。 Gd燃料棒のウラン濃縮度を更に下げれば、出力分布の平坦化はより効果的になる。

    【0032】(実施例4)次に、本発明による燃料集合体の第4実施例を図6及び図7を用いて説明する。 図6
    は第4実施例の横断面及び各燃料棒のウラン濃縮度などを、図7は第4実施例の概略縦断面を、それぞれ示す。
    本燃料集合体は、燃料集合体の取出平均燃焼度45GW
    d/tを想定したものである。 図7に示す本燃料集合体も、図2と同様に、燃料棒3a及び3b,水ロッド2,
    スぺーサー5,チャンネルボックス1,上部タイプレート7,下部タイプレート6などから構成される。 但し、
    燃料棒は、燃料有効長(核燃料が充填されている領域の長さ)が相対的に長い長尺燃料棒3aと、燃料有効長が長尺燃料棒3aの燃料有効長の約15/24と短い短尺燃料棒3bとを備えている。

    【0033】図6に示すように、燃料棒は9行9列の正方格子状に配列され、中央部の7本の燃料棒が配置可能な領域に、2本の円筒状の水ロッド2が燃料集合体の対角線上に隣接して配置されている。 図6で、51及び5
    6は劣化ウラン(ウラン濃縮度0.2wt%)を用いたMOX燃料棒でPuf富化度は4.5wt%、52〜55
    は可燃性毒物であるガドリニアを添加していないU燃料棒でそれぞれのウラン濃縮度は4.9,4.1,2.8,
    4.9wt% 、G4及びG5はウラン燃料に2.6wt
    %のガドリニアを添加したGd燃料棒でそれぞれのウラン濃縮度は4.9 及び0.7wt%(天然ウラン)である。 U燃料棒55及びMOX燃料棒56が短尺燃料棒3
    bで、その他の燃料棒が長尺燃料棒3aである。

    【0034】燃料集合体の最外周の4つのコーナーにはU燃料棒54が、最外周で各コーナーに隣接する8箇所の位置にはU燃料棒53が、最外周の4つの各辺の中央位置にはGd燃料棒G4が、最外周の4つの各辺の中央位置を除く中央部の16箇所の位置にはU燃料棒52
    が、それぞれ配置されている。 Gd燃料棒G5は、燃料集合体の外側から2層目で2層目の各コーナーに隣接する8箇所の位置、及び燃料集合体の外側から4層目で2
    本の水ロッド2に隣接する2箇所の位置に配置されている。 MOX燃料棒51及び56は、燃料集合体の外側から2層目と3層目に配置されている。 短尺燃料棒であるU燃料棒55が燃料集合体の外側から2層目の4つのコーナーに、短尺燃料棒であるMOX燃料棒56が燃料集合体の外側から2層目の4つの各辺の中央位置に、それぞれ配置されている。

    【0035】本実施例でも、燃料集合体の最外周よりも内側に位置するGd燃料棒G5のウラン濃縮度0.7w
    t% は、最外周の28個のU燃料棒の平均ウラン濃縮度約4.37wt% よりも低く、且つ最外周に配置されているU燃料棒の中の最低ウラン濃縮度2.8wt% よりも低い。 本実施例では、第1実施例よりも燃料棒本数が増えているものの、Gd燃料棒に天然ウランを用いたことにより、前述した作用がより効果的になるため、第1実施例と同様な効果が得られる。

    【0036】即ち、9行9列の燃料棒配列のMOX燃料集合体においても、上記特徴を備えることにより、上記特徴を備えていない場合に比べて、Puf装荷量を増大できる。 これに伴い、燃料集合体の製造体数を減らして輸送する体数も減少できるので、MOX燃料集合体の経済性を向上できる。 また、燃焼期間を通して燃料集合体の軸方向に垂直な横断面における出力分布を平坦化できる。

    【0037】更に、本実施例では、Gd燃料棒G4を燃料集合体の最外周に配置したことによりGd燃料棒の本数を減少できる。 これに伴い、燃料集合体1体当りのP
    uf装荷量をより増大できるので、MOX燃料集合体の経済性を更に向上できる。 Gd燃料棒のウラン濃縮度を更に下げれば、出力分布の平坦化はより効果的になる。 次に、第4実施例の変形例を図8を用いて説明する。 図8
    は本変形例の概略横断面を示す。 本燃料集合体の縦断面の基本構成は図7とほぼ同じであり、第4実施例と異なる点は、水ロッド2の形状と短尺燃料棒を用いていないことである。 即ち、燃料集合体の中央部の9本の燃料棒が配置可能な領域に、1本の四角筒状の水ロッド2が配置されている。

    【0038】図8では、燃料棒3のウラン濃縮度,Gd
    濃度,Puf富化度などの記載は省略しているが、燃料集合体の最外周よりも内側に位置するGd燃料棒の平均ウラン濃縮度を、最外周のU燃料棒の平均ウラン濃縮度よりも低く且つ最外周に配置されているU燃料棒の中の最低ウラン濃縮度よりも低くなるように構成する。 水ロッドの形状が異なる場合でも、このような特徴を備えることにより、第4実施例と同様な効果が得られる。

    【0039】(実施例5)次に、本発明による燃料集合体の第5実施例を図9を用いて説明する。 図9は、第5
    実施例の横断面及び各燃料棒のウラン濃縮度などを示す。 本燃料集合体は、燃料集合体の取出平均燃焼度45
    GWd/tを想定したものである。 本実施例の縦断面の基本構成は図7とほぼ同じである。

    【0040】図9で、61,62,65,66は劣化ウラン(ウラン濃縮度0.2wt%)を用いたMOX燃料棒でそれぞれのPuf富化度は7.6,3.4,3.4,7.6w
    t%、63及び64はガドリニアを添加していないU燃料棒でそれぞれのウラン濃縮度は4.7 及び2.7wt
    %、G6及びG7は2.5wt%のガドリニアを添加したGd燃料棒でそれぞれのウラン濃縮度は3.4及び0.
    7wt%である。

    【0041】本実施例は、図6の第4実施例において、
    燃料集合体の最外周の中央部に位置するU燃料棒52をMOX燃料棒62に置き換え、外側から2層目の4つのコーナーに位置するU燃料棒55(短尺燃料棒)をMO
    X燃料棒65(短尺燃料棒)に置き換えた構成になっている。 各燃料棒のウラン濃縮度,Puf富化度,Gd濃度は第4実施例と多少異なっているが、横断面におけるその他の基本構成は第4実施例とほぼ同じである。

    【0042】本実施例でも、燃料集合体の最外周よりも内側に位置するGd燃料棒のウラン濃縮度0.7wt%
    は、最外周に位置する12個のU燃料棒の平均ウラン濃縮度約4.03wt%よりも低く、且つ最外周のU燃料棒の中の最低ウラン濃縮度2.7wt%よりも低い。 従って、本実施例でも、第4実施例と同様な効果が得られる。

    【0043】更に、本実施例の場合、MOX燃料棒を最外周にも配置しているので、第4実施例よりも燃料集合体1体当りのPuf装荷量が増大する。 これに伴い、燃料集合体の製造体数及び輸送体数を更に減少できるので、
    MOX燃料集合体の経済性を第4実施例よりも向上できる。

    【0044】また、本実施例の場合、MOX燃料棒を最外周にも配置した第3実施例よりも最外周のU燃料棒の平均ウラン濃縮度を高くしているので、第3実施例に比べて、燃焼期間を通して軸方向に垂直な横断面における出力分布をより効果的に平坦化できる。 Gd燃料棒のウラン濃縮度を更に下げれば、出力分布の平坦化はより効果的になる。 尚、本実施例に対して図8の構成を適用しても、上記特徴を満たすように構成すれば、同様の効果が得られる。

    【0045】尚、上記した実施例では、最外周よりも内側に1種類のGd燃料棒を用いる場合を説明したが、2
    種類以上のGd燃料棒を用いる場合にも本発明は適用できる。 即ち、最外周よりも内側に2種類以上のGd燃料棒を用いる場合、最外周よりも内側のGd燃料棒の平均ウラン濃縮度を、最外周のU燃料棒の平均ウラン濃縮度よりも低くすれば、同じように、軸方向に垂直な横断面における出力分布を平坦化でき、Puf装荷量を増大して経済性を向上できる。

    【0046】また、図6の第4実施例及び図9の第5実施例では、短尺燃料棒3bの燃料有効長を長尺燃料棒3
    aの燃料有効長の約15/24とした例を説明したが、
    この長さの割合が変わっても上記した効果は得られる。

    【0047】

    【発明の効果】本発明によれば、アイランド型のMOX
    燃料集合体において、軸方向に垂直な横断面における出力分布を平坦化しつつ、Puf装荷量を増大して経済性を向上できる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明による燃料集合体の第1実施例の横断面及び各燃料棒のウラン濃縮度を示す図。

    【図2】第1実施例の概略縦断面図。

    【図3】LPFと燃焼度の関係を求めた解析例を示す図。

    【図4】本発明による燃料集合体の第2実施例の横断面及び各燃料棒のウラン濃縮度を示す図。

    【図5】本発明による燃料集合体の第3実施例の横断面及び各燃料棒のウラン濃縮度を示す図。

    【図6】本発明による燃料集合体の第4実施例の横断面及び各燃料棒のウラン濃縮度を示す図。

    【図7】第4実施例の概略縦断面図。

    【図8】第4実施例の変形例の横断面図。

    【図9】本発明による燃料集合体の第5実施例の横断面及び各燃料棒のウラン濃縮度を示す図。

    【図10】従来の燃料集合体の横断面及び各燃料棒のウラン濃縮度を示す図。

    【符号の説明】

    1…チャンネルボックス、2…水ロッド、3…燃料棒、
    3a…長尺燃料棒、3b…短尺燃料棒、5…スぺーサー、6…下部タイプレート、7…上部タイプレート。

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