Maintenance robot

阅读:312发布:2020-10-05

专利汇可以提供Maintenance robot专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a maintenance robot which can carry out the testing work of a diagonal cable safely, and can give a prescribed vibration to the diagonal cable easily and securely by using a small output of vibration generator.
SOLUTION: Since the holding operation and the separating operation of a diagonal cable 70 by hands 60A and 60B as the first and the second hands; and the expansion and contraction operation of movable parts 40 and 41 as the first and the second movable parts by an expansion and contraction driver 30; are carried out alternatively, the vibration can be moved as the stroke part by the expansion and contraction driver 30, on the diagonal cable 70. A prescribed vibration can be given to the diagonal cable 70, by driving a vibration generator loaded on a main frame 11, and the vibration generator is driven at the center part of the diagonal cable 70. Consequently, the vibration can be given to the diagonal cable 70 at the large amplitude part of the diagonal cable 70, and thereby, a sufficient vibration can be given to the diagonal cable 70 even when the output of the vibration generator is small.
COPYRIGHT: (C)1998,JPO,下面是Maintenance robot专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 橋桁に張架されている斜材ケーブルに沿って自走し、斜材ケーブルの点検を行うメンテナンスロボットであって、 メインフレームに設けられた伸縮駆動部によって互いに接離動作を行う第1及び第2の可動部と、 これら第1及び第2の可動部にそれぞれ設けられ、前記斜材ケーブルを挟持したり離したりする第1及び第2のハンド部とを具備し、 前記第1又は第2のハンド部による前記斜材ケーブルの挟持動作及び離し動作と、前記伸縮駆動部による前記第1及び第2の可動部の伸縮動作とが交互に行われることを特徴とするメンテナンスロボット。
  • 【請求項2】 前記第1及び第2のハンド部が前記第1
    及び第2の可動部に対して垂直軸回りに旋回可能とされていることを特徴とする請求項1記載のメンテナンスロボット。
  • 【請求項3】 前記第1及び第2のハンド部は、前記第1及び第2の可動部に対して垂直軸回りに旋回可能とされているアーム部を介して前記第1及び第2の可動部に取り付けられているとともに、前記アーム部に対して水平軸回りに旋回可能とされていることを特徴とする請求項1記載のメンテナンスロボット。
  • 【請求項4】 前記第1及び第2のハンド部には、前記斜材ケーブルとの距離を検出する距離センサが設けられており、この距離センサからの検出結果に応じて、前記第1及び第2のハンド部による前記斜材ケーブルに対しての挟持状態が変えられることを特徴とする請求項1、
    2又は3記載のメンテナンスロボット。
  • 【請求項5】 前記メインフレーム又は前記第1及び第2の可動部又は前記第1及び第2のハンド部には、前記斜材ケーブルを撮像するための撮像手段が設けられていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のメンテナンスロボット。
  • 【請求項6】 前記メインフレームには、起振機が搭載されていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のメンテナンスロボット。
  • 【請求項7】 前記起振機には、任意の周波数で回転する2つの回転振動発生体が設けられており、これら2つの回転振動発生体が同位相の逆回転駆動を行ったとき、
    前記斜材ケーブルに対して垂直方向の振動が与えられるようになっていることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5又は6記載のメンテナンスロボット。
  • 【請求項8】 前記起振機の2つの回転振動発生体の位相や回転方向は、任意に変化されることを特徴とする請求項7記載のメンテナンスロボット。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、斜張橋における斜材ケーブルを、いわゆる尺取虫的動作によって移動しつつ点検等を行うメンテナンスロボットに関する。

    【0002】

    【従来の技術】既設の斜張橋における斜材ケーブルの点検等は、大型ブーム車上での高所作業により行われている。

    【0003】また、斜材ケーブルの制振装置の性能試験を行う際には、主桁付近に起振機を設置し斜材ケーブルに強制振動を与えることにより、斜材ケーブルを振動させている。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した斜材ケーブルの点検等は、大型ブーム車上での高所作業により行われているため、足場の設置が困難であること等から危険を伴うものであった。

    【0005】また、斜材ケーブルの制振装置の性能試験を行う場合、上述したように、主桁付近に起振機を設置し斜材ケーブルに強制振動を与える必要があることから、起振機に大出が要求されるため、大型の起振機を用意する必要があるばかりか、振動を与える箇所が斜材ケーブルの基端側であるため、斜材ケーブルに対し所定の振動を与えることが困難となる場合もあった。

    【0006】本発明は、このような事情に対処してなされたもので、斜材ケーブルの点検作業を安全に行うことができ、しかも小出力の起振機により斜材ケーブルに対して所定の振動を容易且つ確実に与えることができるメンテナンスロボットを提供することを目的とする。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
    橋桁に張架されている斜材ケーブルに沿って自走し、斜材ケーブルの点検を行うメンテナンスロボットであって、メインフレームに設けられた伸縮駆動部によって互いに接離動作を行う第1及び第2の可動部と、これら第1及び第2の可動部にそれぞれ設けられ、前記斜材ケーブルを挟持したり離したりする第1及び第2のハンド部とを具備し、前記第1又は第2のハンド部による前記斜材ケーブルの挟持動作及び離し動作と、前記伸縮駆動部による前記第1及び第2の可動部の伸縮動作とが交互に行われることを特徴とする。

    【0008】この発明では、第1又は第2のハンド部による斜材ケーブルの挟持動作及び離し動作と、伸縮駆動部による第1及び第2の可動部の伸縮動作とが交互に行われるため、斜材ケーブル上を伸縮駆動部によるストローク分ずつ移動することができる。

    【0009】請求項2記載の発明は、前記第1及び第2
    のハンド部が前記第1及び第2の可動部に対して垂直軸回りに旋回可能とされていることを特徴とする。

    【0010】この発明では、第1及び第2のハンド部が第1及び第2の可動部に対して垂直軸回りに旋回可能とされているため、斜材ケーブルの張り方向が曲がっている場合であっても、方向転換によってその方向に追従した移動が可能となる。

    【0011】請求項3記載の発明は、前記第1及び第2
    のハンド部は、前記第1及び第2の可動部に対して垂直軸回りに旋回可能とされているアーム部を介して前記第1及び第2の可動部に取り付けられているとともに、前記アーム部に対して平軸回りに旋回可能とされていることを特徴とする。

    【0012】この発明では、第1及び第2のハンド部が第1及び第2の可動部に対して垂直軸回り及び水平軸回りに旋回可能とされているため、伸縮、屈曲及び変形自在な動きが可能となることから、斜材ケーブル上をいわゆる尺取虫的な動作によって移動することができる。

    【0013】請求項4記載の発明は、前記第1及び第2
    のハンド部には、前記斜材ケーブルとの距離を検出する距離センサが設けられており、この距離センサからの検出結果に応じて、前記第1及び第2のハンド部による前記斜材ケーブルに対しての挟持状態が変えられることを特徴とする。

    【0014】この発明では、距離センサによって第1及び第2のハンド部における斜材ケーブルとの距離が検出されるため、斜材ケーブル上の束ねクランプ等のような障害物がある場合であっても、第1及び第2のハンド部による斜材ケーブルに対しての挟持状態が変えられることから、障害物に邪魔されることなくスムーズな移動が可能となる。

    【0015】請求項5記載の発明は、前記メインフレーム又は前記第1及び第2の可動部又は前記第1及び第2
    のハンド部には、前記斜材ケーブルを撮像するための撮像手段が設けられていることを特徴とする。

    【0016】この発明では、斜材ケーブル上の移動に伴い、撮像手段によって斜材ケーブルが順次撮像されるため、撮像手段によって撮像された斜材ケーブルの画像により、斜材ケーブルの状態を確認することができる。

    【0017】また、この発明では、撮像手段による画像信号を離れた場所で受信するようにしてもよく、この場合には、メンテナンスロボットの斜材ケーブル上の移動とともに、リアルタイムで斜材ケーブルの状態を確認することが可能となる。

    【0018】請求項6記載の発明は、前記メインフレームには、起振機が搭載されていることを特徴とする。

    【0019】この発明では、メインフレームに搭載されている起振機の駆動によって斜材ケーブルに所定の振動を与えることができるため、起振機の駆動を斜材ケーブルの中心部分で行わせることにより、斜材ケーブルの振幅の大きな部分で斜材ケーブルに振動を与えることができることから、起振機の出力が小さい場合であっても共振させることにより、斜材ケーブルに対し十分な振動を与えることができる。

    【0020】請求項7記載の発明は、前記起振機には、
    任意の周波数で回転する2つの回転振動発生体が設けられており、これら2つの回転振動発生体が同位相の逆回転駆動を行ったとき、前記斜材ケーブルに対して垂直方向の振動が与えられるようになっていることを特徴とする。

    【0021】この発明では、2つの回転振動発生体が同位相の逆回転駆動を行うことにより、両回転振動発生体によって発生する水平方向への振動が打ち消されるため、斜材ケーブルに対し垂直方向のみの振動を与えることができ、斜材ケーブルのケーブル制振装置の性能試験を的確に行うことができる。 また、起震機の周波数は任意に変えられるため、たとえば速度センサ、加速度センサを搭載し、そのデータを起震機にフィードバックすることで、固有周期が未知なケーブルに対しても共振させ、振動を与えることができる。

    【0022】請求項8記載の発明は、前記起振機の2つの回転振動発生体の位相や回転方向は、任意に変化されることを特徴とする。

    【0023】この発明では、2つの回転振動発生体の位相や回転方向を任意に変化させることで、斜材ケーブルに対し水平方向や斜め方向といった振動を与えることができ、様々な振動下でのケーブル制振装置の性能試験をも的確に行うことができる。 ここで、メインフレームへの2つの回転振動発生体の搭載形態としては、メインフレームの上面側や側面側等がある。

    【0024】

    【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の詳細を図面に基づいて説明する。 図1乃至図4は、本発明のメンテナンスロボット(以下、単にロボットという)の一実施の形態を示すものである。

    【0025】本実施の形態のロボットは、既設の斜張橋における斜材ケーブルの点検等を行うことを目的として開発されたものであり、いわゆる尺取虫的な動作によって斜材ケーブル上を移動できるようになっている。 また、斜材ケーブルに対するロボットの走行形態は、斜材ケーブルの上に跨ったり、斜材ケーブルの下にぶら下がったりする形態がある。

    【0026】すなわち、ロボット10のメインフレーム11には、起振機20が装着されるようになっている。
    これらの起振機20は、たとえば軸21を介して回転自在に取り付けられたロッド22の先端に重り23が取り付けられた構成とされており、両起振機20のロッド2
    2が図の矢印で示すように、それぞれ時計方向又は反時計方向に回転することで、振動を発することができるようになっている。

    【0027】ここで、両起振機20は回転式であるため、任意の周波数で回転させることが可能であることから、斜材ケーブル70に対し、任意の周波数の振動を与えることができるようになっている。 また、両起振機2
    0のロッド22の回転方向は、同位相の逆回転であるため、両起振機20によって発生する水平方向への振動が打ち消され、垂直方向のみの振動を発生することが可能となる。

    【0028】但し、位相や回転方向を任意に変化させることも可能であり、この場合には、斜材ケーブル70に対し、不規則な振動を与えることが可能となる。

    【0029】更に、メインフレーム11には、伸縮駆動部30によって接離自在とされた可動部40,41が設けられている。 ここで、伸縮駆動部30は、たとえばシリンダ構造やラックーピニオン構造がとられており、これらの駆動力によって、可動部40,41が矢印で示される方向に接離自在とされている。

    【0030】一方の可動部40側には、斜材ケーブル7
    0の状態を撮像するCCDカメラ90が設けられている。 但し、このCCDカメラ90の位置は、可動部40
    に限らず、メインフレーム11であったり、可動部41
    であったりしてもよい。

    【0031】各可動部40,41には、軸42の回りである矢印,方向に回動自在とされたアーム部50が配設されている。 各アーム部50の下端部には、軸51
    の回りである矢印,方向に回転自在とされたハンド部60A,60Bが配設されている。

    【0032】各ハンド部60A,60Bには、それぞれ一対の挟持部61,62が設けられている。 そして、これらの挟持部61,62は、矢印,方向に移動自在とされ、挟持部61,62の間隔が狭められたり、広げられたりするようになっている。

    【0033】したがって、この実施の形態におけるロボット10は、矢印,方向への移動、矢印,方向への回動、矢印,方向への回動、矢印方向への移動といったように、7つの自由度を備えた構成とされている。

    【0034】また、本実施の形態のロボット10は、これら7つの自由度をもつことにより、ハンド部60A,
    60Bの挟持部61,62の開閉動作と伸縮駆動部30
    による可動部40,41の伸縮動作とが交互に行われることで、斜材ケーブル70上をいわゆる尺取虫的に移動することができるようになっている。

    【0035】ここで、対象とする斜材ケーブルによっては、7つの自由度のうち、,方向、さらには,
    方向への自由度は必要ない場合もあり、この場合にはそれぞれの方向に関わる部分を省略することで軽量化をも図ることが可能である。 たとえば、障害物のない直線状のケーブルの場合、,,,への動きは必要なく、,,の動きのみで十分である。

    【0036】更に、それぞれの移動及び回動に際しては、それぞれの部位に設けられている後述のアクチュエータ101の駆動力によって行われるようになっている。 なお、アクチュエータとしては、電動モータに限らず、液体圧モータ、液体圧シリンダ、熱等により伸縮する機構部材、磁力等を利用したロッドレスシリンダ等適宜のものが使用可能である。

    【0037】更にまた、それぞれの挟持部61,62の互いに対向する面は、湾曲形状とされている。 これにより、斜材ケーブル70を挟持しやすい形状となっている。 また、各ハンド部60A,60Bの挟持部61,6
    2の互いに対向する面には、ゴムパット(空気バネ等との交換可)63が貼着されている。 更に、各ハンド部6
    0には、斜材ケーブル70との距離を検出する距離センサ80〜83が設けられており、これら距離センサ80
    〜83からの検出結果に応じて、挟持部61,62の間隔等が自動調整されるようになっている。 すなわち、斜材ケーブル70上には、束ねクランプ71等のような障害物があるため、距離センサ80〜83による距離検出によって各ハンド部60A,60Bの挟持部61,62
    の開閉動作が適宜制御されるようになっている。

    【0038】図4は、ロボット10の制御系を示すものである。 同図に示すように、本実施の形態のロボット1
    0は、たとえば無線によって動作が制御されるようになっている。

    【0039】すなわち、無線による制御信号がアンテナ103を介して取り込まれると、その制御信号は変調・
    復調回路102によって復調された後、制御部100に与えられる。 制御部100は、その制御信号に基づき、
    アクチュエータ101の駆動を制御する。 なお、このアクチュエータ101は、上述したように、それぞれの移動及び回動する部位に対応させて設けられているものであって、上記のように、7つの自由度を与えるために7
    個設けられている。 また、上述したように、対象ケーブルによっては、自由度やアクチュエータの数を減らすようにしてもよい。

    【0040】したがって、制御部100は、無線によって指示された情報と、距離センサ80〜83によって得られた距離情報とに基づき、それぞれのアクチュエータ101の駆動を制御し、ロボット10を斜材ケーブル7
    0に沿って前進又は後進動作を行わせるようになっている。

    【0041】また、斜材ケーブル70上でケーブル制振装置(図示せず)の性能試験を行う場合には、ロボット10が斜材ケーブル70の中心位置まで移動した状態で、起振機20が駆動され、斜材ケーブル70に強制振動が与えられるようになっている。

    【0042】更に、ロボット10の移動中に、CCDカメラ90によって撮像された斜材ケーブル70の画像は、変調・復調回路102により変調されて出力される。

    【0043】従って、作業員は、その画像情報をモニタによって受信することにより、モニタ画面上で斜材ケーブル70の状態を観察することができる。

    【0044】以上のような構成のロボット10は、次のような動作を行う。 すなわち、図6に示すように、まずロボット10を、橋桁110に張架されている斜材ケーブル70に沿って先端側まで移動させる。

    【0045】ロボット10の移動に際しては、上述したように、尺取虫的な動作が行われる。 すなわち、図1に示したように、前方側に位置する可動部40側のハンド部60A側の挟持部61,62が矢印で示す方向に移動し、斜材ケーブル70から離れる。

    【0046】この状態で、伸縮駆動部30の矢印で示す方向への移動により、可動部40が可動部41側から前方に送られる。 このとき、ハンド部60B側の挟持部61,62の矢印で示す方向への移動が行われず、これら挟持部61,62が斜材ケーブル70を確実にグリップしている。

    【0047】可動部40が可動部41側から前方に送られ、ハンド部60A側の挟持部61,62が矢印で示す方向に移動し、斜材ケーブル70をグリップすると、
    ハンド部60B側の挟持部61,62の矢印で示す方向へ移動し、斜材ケーブル70から離れる。 次いで、伸縮駆動部30の矢印で示す方向への移動により、可動部41が可動部40側に近づけられる。 これにより、ロボット10は、伸縮駆動部30のストローク分前進することになる。

    【0048】以降、このようなハンド部60A,60B
    の挟持部61,62の開閉動作と伸縮駆動部30による可動部40,41の伸縮動作とが交互に行われることで、斜材ケーブル70上をいわゆる尺取虫的に移動することができるようになっている。

    【0049】ちなみに、ロボット10が斜材ケーブル7
    0上を後退する場合には、上記の前進動作と逆の動作が行われる。

    【0050】また、ロボット10が上述した動作で前進しているとき、CCDカメラ90によって撮像された斜材ケーブル70の画像が、上記の変調・復調回路102
    により変調されて出力されるため、作業員は、その画像情報をモニタによって受信することにより、モニタ画面上で斜材ケーブル70の状態を観察することができる。

    【0051】更に、ロボット10の斜材ケーブル70上の移動中においては、上述したように、束ねクランプ7
    1等のような障害物があるため、距離センサ80〜83
    による距離検出によって各ハンド部60A,60Bの挟持部61,62の開閉動作が適宜制御される。

    【0052】一方、斜材ケーブル70のケーブル制振装置の性能試験を行う場合、ロボット10が上述した動作によって斜材ケーブル70の中心部分まで移動する。

    【0053】この状態で、ロボット10のメインフレーム11に装着されている両起振機20のロッド22のロッドが所定の周波数で時計又は反時計方向に回転される。 このとき、両起振機20のロッド22の回転方向は、同位相の逆回転であり、両起振機20によって発生する水平方向への振動が打ち消されるため、斜材ケーブル70に対し垂直方向のみの振動を与えられる。

    【0054】ちなみに、両起振機20は回転式であり、
    上述したように、任意の周波数で回転させることが可能であるため、斜材ケーブル70に対し任意の周波数の振動を与えることで、ケーブル制振装置の性能試験を幅をもった振動数で行うことができる。 また、上述したように、位相や回転方向を任意に変化させることで、不規則な振動が発生した場合の測定も行うことができる。

    【0055】このように、本実施の形態では、第1又は第2のハンド部としてのハンド部60A,60Bによる斜材ケーブル70の挟持動作及び離し動作と、伸縮駆動部30による第1及び第2の可動部としての可動部4
    0,41の伸縮動作とが交互に行われるため、斜材ケーブル70上を伸縮駆動部30によるストローク分ずつ移動することができる。

    【0056】また、本実施の形態では、各ハンド部60
    A,60Bが可動部40,41に対して垂直軸回りに旋回可能とされているため、斜材ケーブル70の張り方向が曲がっている場合であっても、方向転換によってその方向に追従した移動が可能となる。

    【0057】更に、本実施の形態では、ハンド部60
    A,60Bが可動部40,41に対して垂直軸回り及び水平軸回りに旋回可能とされているため、伸縮、屈曲及び変形自在な動きが可能となることから、斜材ケーブル70上をいわゆる尺取虫的な動作によって移動することができる。

    【0058】更にまた、本実施の形態では、ハンド部6
    0A,60Bに設けられている斜材ケーブル70との距離を検出する距離センサ80〜83からの検出結果に応じて、ハンド部60A,60Bによる斜材ケーブル70
    に対しての挟持状態が変えられるため、束ねクランプ7
    1等のような障害物に邪魔されることなくスムーズな移動が可能となる。

    【0059】また、本実施の形態では、可動部40に設けられている撮像手段としてのCCDカメラ90によって撮像された斜材ケーブル70の画像により、斜材ケーブル70の状態を確認することができるとともに、変調・復調回路102により変調されて出力される画像信号をモニタによって受信するようにしたので、モニタ画面上で斜材ケーブル70の状態をリアルタイムで観察することができる。

    【0060】なお、この実施の形態では、撮像手段としてのCCDカメラ90を可動部40に設けた場合について説明したが、この例に限らず、可動部41又はメインフレーム11又はハンド部60A,60Bに設けるようにしてもよい。

    【0061】更に、この実施の形態では、メインフレーム11に搭載されている起振機20の駆動によって斜材ケーブル70に所定の振動を与えることができ、起振機20の駆動を斜材ケーブル70の中心部分で行わせることにより、斜材ケーブル70の振幅の大きな部分で斜材ケーブル70に振動を与えることができることから、起振機20の出力が小さい場合であっても斜材ケーブル7
    0に対し十分な振動を与えることができる。

    【0062】更にまた、この実施の形態では、2つの回転振動発生体としての重り23を有したロッド22が同位相の逆回転駆動を行うことにより、両回転振動発生体によって発生する水平方向への振動が打ち消されるため、斜材ケーブル70に対し垂直方向のみの振動を与えることができ、斜材ケーブル70のケーブル制振装置の性能試験を的確に行うことができる。

    【0063】また、本実施の形態では、2つの回転振動発生体の位相や回転方向を任意に変化させることで、斜材ケーブル70に対し不規則な振動を与えることができ、不規則な振動下でのケーブル制振装置の性能試験をも的確に行うことができる。

    【0064】なお、以上の実施の形態では、ロボット1
    0の動作を無線によってコントロールする場合について説明したが、この例に限らず、有線によってその動作をコントロールするようにしても良く、更にはロボット1
    0に所定の動きをインプットしたプログラム情報をもたせることで、自動運転を行わせるようにしてもよい。

    【0065】また、本実施の形態では、ハンド部60A
    の形態を、図2に示すように、径の小さい対の斜材ケーブル70に合わせた形状とした場合について説明したが、これに限らず、図7に示すように、径の大きな斜材ケーブル70に合わせた形状としてもよい。

    【0066】さらに、本実施の形態では、図3及び図4
    に示したように、起振機20をメインフレーム11の上面側に搭載した場合について説明したが、この例に限らず、たとえば図8に示すように、メインフレーム11の側面に起振機20を搭載するようにしてもよい。

    【0067】

    【発明の効果】以上説明したように、本発明のメンテナンスロボットによれば、第1又は第2のハンド部による斜材ケーブルの挟持動作及び離し動作と、伸縮駆動部による第1及び第2の可動部の伸縮動作とが交互に行われるため、斜材ケーブル上を伸縮駆動部によるストローク分ずつ移動することができる。

    【0068】また、メインフレームに搭載されている起振機の駆動によって斜材ケーブルに所定の振動を与えることができるため、起振機の駆動を斜材ケーブルの中心部分で行わせることにより、斜材ケーブルの振幅の大きな部分で斜材ケーブルに振動を与えることができることから、起振機の出力が小さい場合であっても斜材ケーブルに対し十分な振動を与えることができる。

    【0069】したがって、斜材ケーブルの点検作業を安全に行うことができ、しかも小出力の起振機により斜材ケーブルに対して所定の振動を容易且つ確実に与えることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明のメンテナンスロボットの一実施の形態を示す斜視図である。

    【図2】図1のメンテナンスロボットを示す正面図である。

    【図3】図1のメンテナンスロボットの起振機を示す正面図である。

    【図4】図3の起振機を示す側面図である。

    【図5】図1のメンテナンスロボットの制御系を示すブロック図である。

    【図6】図1のメンテナンスロボットの動作を説明するための図である。

    【図7】図2のハンド部の形状を変えた場合の他の実施の形態を示す正面図である。

    【図8】図3及び図4の起振機をメインフレームの側面に搭載した場合の他の実施の形態を示す斜視図である。

    【符号の説明】

    10 ロボット 11 メインフレーム 20 起振機 22 ロッド 23 重り 30 伸縮駆動部 40,41 可動部 50 アーム部 60A,60B ハンド部 61,62 挟持部 70 斜材ケーブル 71 束ねクランプ 80〜83 距離センサ 90 CCDカメラ 100 制御部 101 アクチュエータ 102 変調・復調回路

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内村 裕 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 中野 龍児 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内

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