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サリチル酸化合物を含む化粧用組成物

阅读:1发布:2020-10-08

专利汇可以提供サリチル酸化合物を含む化粧用組成物专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且,下面是サリチル酸化合物を含む化粧用組成物专利的具体信息内容。

- ポリエチレングリコールの脂肪酸エステルと、 - グリセロールのC16〜C22脂肪酸エステルと、 - ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールブロックで構成されたエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの重縮合体と、 - 少なくとも部分的に中和されたアクリル酸ホモポリマーと、 - 2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ポリマーと、 - サリチル酸及び次式(I): [式中、 - R基は、2〜22個の炭素原子を含む直鎖状、分枝状又は環状の飽和脂肪族鎖;2〜22個の炭素原子を含み、共役していてもよい1つ以上の二重結合を含む不飽和鎖;カルボニル基に直接、又は2〜7個の炭素原子を含む飽和又は不飽和脂肪族鎖を介して結合した芳香核を示し、前記基は、場合により、(a) ハロゲン原子、(b) トリフルオロメチル基、(c) 遊離形態の若しくは1〜6個の炭素原子を含む酸でエステル化されたヒドロキシル基、又は(d) 遊離形態の若しくは1〜6個の炭素原子を含む低級アルコールでエステル化されたカルボキシル官能基から選択される、同一でも異なっていてもよい1つ以上の置換基で置換されてもよく、 - R'は、ヒドロキシル基である] のサリチル酸誘導体、並びに無機又は有機塩基から誘導されるその塩から選択されるサリチル酸化合物と を含む中油型エマルションの形態の組成物であって、剪断速度200min-1にて25℃で測定した粘度が2.5Pa.s以下である、組成物。R基が、C3〜C11アルキル基であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。サリチル酸又は5-n-オクタノイルサリチル酸から選択されるサリチル酸化合物を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の組成物。ポリエチレングリコールの脂肪酸エステルが、8〜120個のエチレンオキシド単位を含むC16〜C22脂肪酸エステルから選択されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。ポリエチレングリコールの脂肪酸エステルが、ポリエチレングリコールステアレートから選択されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。ポリエチレングリコールの脂肪酸エステルが、20〜120個のエチレンオキシド単位を含むことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。ステアリン酸グリセロールから選択されるグリセロールのC16〜C22脂肪酸エステルを含むことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。ステアリン酸グリセリルとポリエチレングリコール100 EOモノステアレートとの混合物を含むことを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコール/ポリエチレングリコールトリブロック重縮合体を含むことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。エチレンオキシドとプロピレンオキシドの重縮合体が、1000〜15000の範囲の重量平均分子量を有することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ポリマーが、架橋され中和された2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ホモポリマーであることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。スルホン酸基を含むモノマーのホモポリマーが、組成物の総質量に対して、0.1質量%〜3質量%の範囲の含有量で存在することを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。アクリル酸ホモポリマーが、ポリアクリル酸ナトリウムであることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。少なくとも部分的に中和されたアクリル酸ホモポリマーが、組成物の総質量に対して、0.05質量%〜1質量%の範囲の含有量で存在することを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。組成物の総質量に対して、40質量%〜95質量%の範囲の含有量で水を含むことを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。組成物の総質量に対して、1質量%〜50質量%の範囲の含有量で油を含むことを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物。非乳化性架橋オルガノポリシロキサンエラストマー(架橋シリコーンエラストマーとも呼ばれる)を含むことを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の組成物。UV遮蔽剤、フィラー、保存剤、香料、殺菌剤、臭気吸収剤、着色剤、塩、界面活性剤、増粘剤、及び塩基から選択される少なくとも1種の化粧用又は皮膚科用補助剤を含むことを特徴とする、請求項1から17のいずれか一項に記載の組成物。剪断速度200min-1にて、25℃で測定した粘度が、0.2〜2.5Pa.sの範囲であることを特徴とする、請求項1から18のいずれか一項の記載の組成物。ケラチン物質のケア及び/又はメーキャップのための非治療的方法であって、請求項1から19のいずれか一項に記載の組成物をケラチン物質に塗布する工程を含む、方法。

说明书全文

本発明の主題は、サリチル酸化合物並びに特定の界面活性剤及びゲル化剤の混合物を含む化粧用中油型エマルションである。

例えばにきびを治療するための質溶解剤として又は老化防止剤として、特に化粧用又は皮膚科用の局所組成物中にサリチル酸及びその誘導体を使用することは公知の実践法である。文献FR-A-2 581 542及びEP-A-378 936は、このような誘導体について記載している。 しかし、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル及びグリセロールのC16〜C22脂肪酸エステルを含む界面活性剤系を含有する水中油型エマルション中でのこれらの化合物の使用は、エマルションを不安定化し、ひいては表面油相分離を呈する傾向がある。水性相中に分散した油球は、粒が粗い外観を有し、エマルションを不均質にする。

出願FR-A-292 8541は、エチレンオキシドブロック及びプロピレンオキシドブロックを含む重縮合体によるそのようなエマルションの安定化を提案している。 しかし、(下記の条件下で測定された)粘度が2.5Pa.s(ポアズ)未満の流体エマルションでは、特にポリアクリル酸ナトリウムを含有するとき、これらのエマルションは、55℃で15日間保管した後の安定性は不十分であることに留意されている。エマルションは、巨視的に(肉眼で)かつ微視的に観察したときに均質ではない。この不均質性は、利用者によるエマルションの使用を完全に受け入れられないものにする。

FR-A-2 581 542

EP-A-378 936

FR-A-292 8541

FR2 607 498

US6 159 479

US5 558 871

FR2 581 542

US4 767 750

EP378 936

US5 267 407

US5 667 789

US5 580 549

EP-A-570 230

JP-A-2 295 912

US 4 970 252

US 4 987 169

US 5 412 004

US 5 654 362

US 5 760 116

US 5 599 533

US 6 027 738

JP-A-61-194 009

したがって、本発明の目的は、特に55℃で15日間、又は更には45℃で2ヶ月間安定である、サリチル酸又はその誘導体及び前述の界面活性剤系を含有する流体エマルションを提供することである。

出願者らは、このようなエマルションの安定性を、ポリアクリル酸ナトリウム等の少なくとも部分的に中和されたアクリル酸ホモポリマー、及び2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ポリマーを含むゲル化系で得ることができることを発見した。そしてエマルションは、巨視的観点(肉眼による観点)及び微視的観点の両方から良好な均質性を有する。また、1時間、900Gでの遠心分離サイクルを経た後も安定性である。

より具体的には、本発明の主題は、 - サリチル酸化合物と、 - ポリエチレングリコールの脂肪酸エステルと、 - グリセロールのC16〜C22脂肪酸エステルと、 - エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの重縮合体と、 - 少なくとも部分的に中和されたアクリル酸ホモポリマーと、 - 2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ポリマーと を含む水中油型エマルションの形態の組成物であって、剪断速度200min-1にて25℃で測定した粘度が2.5Pa.s以下である、組成物である。

本発明の主題はまた、先に定義された組成物をケラチン物質に塗布することを含む、ケラチン物質のケア又はメーキャップのための非治療的方法でもある。

本発明による組成物中に存在するサリチル酸化合物は、有利には、サリチル酸及び以下の式(I):

[式中、 - R基は、2〜22個の炭素原子を含む直鎖状、分枝状又は環状の飽和脂肪族鎖;2〜22個の炭素原子を含み、共役し得る1つ以上の二重結合を含む不飽和鎖;カルボニル基に直接、又は2〜7個の炭素原子を含む飽和又は不飽和脂肪族鎖を介して結合した芳香核を示し、前記基は、場合により、(a) ハロゲン原子、(b) トリフルオロメチル基、(c) 遊離形態の若しくは1〜6個の炭素原子を含む酸でエステル化されたヒドロキシル基、又は(d) 遊離形態の若しくは1〜6個の炭素原子を含む低級アルコールでエステル化されたカルボキシル官能基から選択される、同一でも異なっていてもよい1つ以上の置換基で置換されてもよく、 - R'は、ヒドロキシル基である] の化合物、並びに無機又は有機塩基から誘導されるその塩から選択される。

優先的には、R基は、3〜11個の炭素原子を含む直鎖状、分枝又は環状の飽和脂肪族鎖;3〜17個の炭素原子を含み、1つ以上の共役又は非共役二重結合を含む不飽和鎖を示し;前記炭化水素系鎖は、場合により、(a) ハロゲン原子、(b) トリフルオロメチル基、(c) 遊離形態の若しくは1〜6個の炭素原子を含む酸でエステル化されたヒドロキシル基、又は(d) 遊離形態の若しくは1〜6個の炭素原子を含む低級アルコールでエステル化されたカルボキシル官能基から選択される、同一でも異なっていてもよい1つ以上の置換基で置換されてもよく、サリチル酸化合物はまた、無機又は有機塩基で塩を形成することによって得られるその塩からも選択される。

より特定して好ましい化合物は、R基がC3〜C11アルキル基である化合物である。

特に好ましい式(I)の化合物の中で、以下のものを挙げることができる: 5-n-オクタノイルサリチル酸(又はカプリロイルサリチル酸); 5-n-デカノイルサリチル酸; 5-n-ドデカノイルサリチル酸; 5-n-ヘプチルオキシサリチル酸、及びそれらの対応する塩。

サリチル酸化合物は、有利には、サリチル酸及び5-n-オクタノイルサリチル酸から選択される。

式(I)の化合物の塩は、無機又は有機塩基で塩を形成することによって得ることができる。無機塩基の例には、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、例えば水酸化ナトリウム若しくは水酸化カリウム、又はアンモニア水を挙げることができる。

有機塩基のうち、アミン及びアルカノールアミンを挙げることができる。四級塩、例えば、特許FR2 607 498に記載される四級塩が、特に有利である。

本発明に従って使用され得る式(I)の化合物は、特許US6 159 479及びUS5 558 871、FR2 581 542、FR2 607 498、US4 767 750、EP378 936、US5 267 407、US5 667 789、US5 580 549並びにEP-A-570 230に記載されている。

前述のサリチル酸化合物は、本発明によるエマルション中に、組成物の総質量に対して、0.05質量%〜10質量%の範囲、好ましくは0.05質量%〜5質量%の範囲、優先的には0.1質量%〜3質量%の範囲の含有量で存在することができる。

本発明による組成物は、主な乳化性界面活性剤として、少なくとも1種のポリエチレングリコールの脂肪酸エステルを含む。

本発明による組成物中に存在するポリエチレングリコールの脂肪酸エステルは、好ましくは、8〜120個のエチレンオキシド単位を含むC16〜C22脂肪酸エステルである。 エステルの脂肪鎖は、特に、ステアリル、ベヘニル、アラキジル、パルミチル、又はセチル単位及びそれらの混合物、例えば、セテアリル、好ましくはステアリル鎖から選択することができる。

エチレンオキシド単位の数は、8〜120個、好ましくは20〜120個の範囲でよい。本発明の1つの特定の実施形態によれば、この数は50から120個の範囲でもよい。

ポリエチレングリコールの脂肪酸エステルの例として、Myrj 49 P (ポリエチレングリコール20 EOステアレート; CTFA名: PEG-20ステアレート)、Myrj 51、Myrj 52 P (ポリエチレングリコール40 EOステアレート; CTFA名:PEG-40ステアレート)、Myrj 53及びMyrj 59 Pの名称の下でCroda社によりそれぞれ販売されている製品等、20、30、40、50、及び100個のエチレンオキシド単位をそれぞれ含むステアリン酸エステルを挙げることができる。

ポリエチレングリコールの脂肪酸エステルは、本発明による組成物中に、組成物の総質量に対して、0.1質量%〜10質量%の範囲、好ましくは0.1質量%〜5質量%の範囲、優先的には0.1質量%〜3質量%の範囲の含有量で存在してよい。

本発明による組成物はまた、グリセロールのC16〜C22脂肪酸エステルから選択される追加の乳化性界面活性剤も含む。

グリセロールの脂肪酸エステルは、16〜22個の炭素原子を含む飽和直鎖状アルキル鎖を含む酸から、特に得てもよい。特に挙げることができるグリセロールの脂肪酸エステルには、ステアリン酸グリセリル(モノ-、ジ-、及び/又はトリステアリン酸グリセリル) (CTFA名: ステアリン酸グリセリル) 又はリシノール酸グリセリル、及びこれらの混合物が挙げられる。好ましくは、使用されるグリセロールの脂肪酸エステルは、ステアリン酸グリセリルから選択される。

グリセロールの脂肪酸エステルは、組成物の総質量に対して、0.1質量%〜10質量%の範囲、好ましくは0.1質量%〜5質量%の範囲、優先的には0.1質量%〜3質量%の範囲の量で存在してよい。

本発明の組成物は、特に、Croda社よりArlacel 165の名称で販売されている、特に50/50混合物を含む、ステアリン酸グリセリルとポリエチレングリコール100 EOモノステアレートとの混合物でよい。

本発明による組成物は、エチレンオキシドとプロピレンオキシドの重縮合体、より特定するとポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールブロックで構成されるコポリマー、例えばポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコール/ポリエチレングリコールトリブロック重縮合体を含む。これらのトリブロック重縮合体は、例えば、以下の化学構造: H-(O-CH2-CH2)a-(O-CH(CH3)-CH2)b-(O-CH2-CH2)a-OH (式中、aは、2〜150の範囲であり、bは、1〜100の範囲、好ましくはaは、10〜130の範囲であり、bは、20〜80の範囲である) を有する。

エチレンオキシドとプロピレンオキシドの重縮合体は、好ましくは、1000〜15000の範囲の、更に良好には1500〜15000の範囲の、特に1500〜10000の範囲の、更になお良好には1500〜5000の範囲の重量平均分子量を有する。

有利には、前記エチレンオキシドとプロピレンオキシドの重縮合体は、蒸留水中10g/lで、20℃以上の、好ましくは60℃以上の曇点を有する。曇点は、規格ISO1065に従って測定される。

本発明に従って使用され得るエチレンオキシドとプロピレンオキシドの重縮合体として、Croda社によりSynperonic、例えばSynperonic(登録商標)PE/F32 (INCI名: Poloxamer 108)、Synperonic(登録商標)PE/F108 (INCI名: Poloxamer 338)、Synperonic(登録商標)PE/L44 (INCI名: Poloxamer 124)、Synperonic(登録商標)PE/L42 (INCI名: Poloxamer 122)、Synperonic(登録商標)PE/F127 (INCI名: Poloxamer 407)、Synperonic(登録商標)PE/F88 (INCI名: Poloxamer 238)、Synperonic(登録商標)PE/L64 (INCI名: Poloxamer 184)の名称で、又はBASF社によりLutrol(登録商標)F68 (INCI名: Poloxamer 188)の名称で販売されているポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコール/ポリエチレングリコールトリブロック重縮合体を挙げることができる。

エチレンオキシドとプロピレンオキシドの重縮合体は、本発明による組成物中に、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜5質量%の範囲、好ましくは0.05質量%〜3質量%の範囲、優先的には0.05質量%〜1質量%の範囲の含有量で存在してよい。

本発明による組成物は、少なくとも部分的に中和されたアクリル酸ホモポリマーを含有する。

アクリル酸ホモポリマーは、有利には、組成物中に、非粒子形態で存在する。

本発明に従って使用されるホモポリマーは、特に、ポリアクリル酸ナトリウム及びポリアクリル酸カリウムから選択される。ポリアクリル酸ナトリウムを使用することが好ましい。

アクリル酸ホモポリマーは、有利には、5%〜80%の範囲の程度まで中和されてよい。

本発明に従って使用することができるポリアクリル酸ナトリウムとして、Cognis社よりCosmedia SP(登録商標)又はCosmedia SPL(登録商標)の名称で販売されているもの、又はBASF社より販売されているLuvigel(登録商標)EMを使用してもよい。

少なくとも部分的に中和されたアクリル酸ホモポリマーは、本発明による組成物中に、組成物の総質量に対して、0.05質量%〜1質量%の範囲、好ましくは0.1質量%〜0.5質量%の範囲の含有量で存在していてもよい。

本発明による組成物は、スルホン酸基を含むモノマーのホモポリマーを含む。

本発明の組成物中に使用される、スルホン酸基を含む少なくとも1種のモノマーを含むポリマーは、有利には、水溶性又は水分散性又は水膨潤性である。本発明に従って使用されるポリマーは、スルホン基を有する少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーより得ることができるホモポリマーであり、遊離形態又は部分的若しくは全体的に中和された形態であってよい。

優先的には、本発明によるポリマーは、無機塩基 (水酸化ナトリウム、水酸化カリウム若しくはアンモニア水) 又は有機塩基、例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン若しくはトリエタノールアミン、アミノメチルプロパンジオール、N-メチルグルカミン、塩基性アミノ酸、例えばアルギニン及びリジン、並びにこれらの化合物の混合物によって、部分的又は全体的に中和されていてもよい。これらは、一般に中和されている。本発明では、用語「中和された」は、全体的に又はほぼ全体的に中和されたポリマー、即ち少なくとも90%が中和されたポリマーを意味するよう意図される。

本発明の組成物中に使用されるポリマーは一般に、数平均分子量が1000〜20000000g/molの範囲、好ましくは20000〜5000000g/mol、更により優先的には100000〜1500000g/molの範囲である。

本発明によるこれらのポリマーは、架橋されていても架橋されていなくてもよい。

本発明の組成物中に使用されるポリマーのスルホン酸基を含むモノマーは、特に、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、(メタ)アクリルアミド(C1〜C22)アルキルスルホン酸、N-(C1〜C22)アルキル(メタ)アクリルアミド(C1〜C22)アルキルスルホン酸、例えばウンデシルアクリルアミドメタンスルホン酸、及びこれらの部分的又は全体的に中和された形態、並びにこれらの混合物から選択される。

本発明の好ましい実施形態によれば、スルホン酸基を含むモノマーは、(メタ)アクリルアミド(C1〜C22)アルキルスルホン酸、例えばアクリルアミドメタンスルホン酸、アクリルアミドエタンスルホン酸、アクリルアミドプロパンスルホン酸、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、2-メタクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、2-アクリルアミド-n-ブタンスルホン酸、2-アクリルアミド-2,4,4-トリメチルペンタンスルホン酸、2-メタクリルアミドドデシルスルホン酸、及び2-アクリルアミド-2,6-ジメチル-3-ヘプタンスルホン酸、並びにこれらの部分的又は全体的に中和された形態、並びにこれらの混合物から選択される。

より詳細には、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)、及びその部分的又は全体的に中和された形態が使用される。

ポリマーが架橋される場合、架橋剤は、ラジカル重合によって得られる架橋ポリマーに対して通常使用されるポリオレフィン系不飽和化合物から選択されてもよい。

挙げることができる架橋剤の例には、ジビニルベンゼン、ジアリルエーテル、ジプロピレングリコールジアリルエーテル、ポリグリコールジアリルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、ヒドロキノンジアリルエーテル、エチレングリコール又はテトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、メチレンビスアクリルアミド、メチレンビスメタクリルアミド、トリアリルアミン、シアヌル酸トリアリル、マレイン酸ジアリル、テトラアリルエチレンジアミン、テトラアリルオキシエタン、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、アリル(メタ)アクリレート、一連の糖のアルコールのアリルエーテル、若しくは多官能性アルコールの他のアリル若しくはビニルエーテル、並びにリン酸及び/若しくはビニルホスホン酸誘導体のアリルエステル、又はこれらの化合物の混合物が含まれる。

本発明の好ましい一実施形態によれば、架橋剤は、メチレンビスアクリルアミド、アリルメタクリレート、及びトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA: trimethylolpropane triacrylate)から選択される。架橋度は、一般に、ポリマーに対して0.01mol%〜10mol%、より詳細には0.2mol%〜2mol%の範囲である。

スルホン酸基を含むモノマーのホモポリマーは、1種以上の架橋剤で架橋されてもよい。

これらのホモポリマーは、一般に架橋及び中和され、また、これらは、以下の工程: (a) 遊離形態の2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸などのモノマーを、tert-ブタノール溶液又は水及びtert-ブタノール溶液へ分散又は溶解することと、 (b) (a)で得られたモノマー溶液又は分散体を、ポリマーのスルホン酸官能基の中和度90%〜100%の範囲を得ることを可能にする量の1種以上の無機又は有機塩基、好ましくはアンモニアNH3水により中和することと、 (c) 架橋モノマーを(b)で得られた溶液又は分散体へ添加することと、 (d) 標準的なフリーラジカル重合を、フリーラジカル開始剤の存在下で、温度10〜150℃の範囲で行い、ポリマーをtert-ブタノール系溶液又は分散体中に沈殿させることと を含む調製方法によって得ることができる。

好ましいAMPSホモポリマーは、一般に、ランダムに分布された、 a) ポリマーの総質量に対して90〜99.9質量%の下記の一般式(II)

[式中、X+は、陽子、アルカリ金属陽イオン、アルカリ土類金属陽イオン、又はアンモニウムイオンを示し、陽イオンX+の10mol%以下が陽子H+の可能性がある] の単位と、 b) 少なくとも2つのオレフィン性二重結合を含む少なくとも1種のモノマーから生じる、ポリマーの総質量に対して0.01質量%〜10質量%の架橋単位と を含むことを特徴とする。

より特定して好ましい本発明によるホモポリマーは、98質量%〜99.5質量%の式(II)の単位、及び0.2質量%〜2質量%の架橋単位を含む。

特に挙げることができるこの種類のポリマーは、Clariant社により商標名Hostacerin(登録商標)AMPS (CTFA名: アンモニウムポリアクリルジメチルタウラミド)で販売されている架橋及び中和された2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ホモポリマーである。

スルホン酸基を含むモノマーのホモポリマーは、本発明による組成物中に、組成物の総質量に対して、0.1質量%〜3質量%の範囲、好ましくは0.1質量%〜2質量%の範囲、優先的には0.5質量%〜2質量%の範囲の含有量で存在してよい。

本発明による組成物は、組成物の水性相を増粘するための追加の親水性ゲル化剤を含んでもよい。

この親水性ゲル化剤は、例えば、以下: (i) カルボキシビニルポリマー (例えば任意選択で架橋されたアクリル酸ポリマー)、例えばGoodrich社よりCarbopolの名称 (INCI名: カルボマー)で販売されている製品、 (ii) 任意選択により架橋かつ/又は中和された、ポリアクリルアミド及び2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ポリマー及びコポリマー、例えばHoechst社よりHostacerin AMPSの名称 (INCI名: アンモニウムポリアクリロイルジメチルタウレート)で販売されているポリ(2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸)、エマルション形態の、アクリルアミドとAMPSとの架橋陰イオン性コポリマー、例えばSEPPIC社より名称Sepigel 305 (CTFA名: ポリアクリルアミド/C13〜C14イソパラフィン/ラウレス-7)及び名称Simulgel 600 (CTFA名: アクリルアミド/ナトリウムアクリロイルジメチルタウレートコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80)で販売されているもの、エマルション形態の、アクリル酸とAMPSとの架橋陰イオン性コポリマー、例えば名称Simulgel EGで販売されているもの (CTFA名: アクリル酸ナトリウム/ナトリウムアクリロイルジメチルタウレートコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80)、 (iii) 多糖類、例えばキサンタンガム、グアーガム、アルギネート、及びセルロースポリマー、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びカルボキシメチルセルロース、 (iv) 無機化合物、例えば変性又は非変性スメクタイト及びヘクトライト、例えばRheox社より販売されているBentone製品、Southern Clay Products社より販売されているLaponite製品、及びR.T. Vanderbilt社より販売されている製品Veegum HS、並びにこれらの混合物から選択することができる。

これらの親水性ゲル化剤の中から、キサンタンガムがより特定して選択される。

追加の親水性ゲル化剤は、本発明による組成物中に、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜3質量%の範囲、好ましくは0.1質量%〜1質量%の範囲、優先的には0.1質量%〜0.5質量%の範囲の含有量で存在していてもよい。

本発明による組成物は、水性相を含む。

組成物は、組成物の総質量に対して、40質量%〜95質量%の範囲、好ましくは50質量%〜90質量%の範囲、優先的には55質量%〜80質量%の範囲の含有量の水を含んでよい。

水は、フローラルウォーター、例えばコーンフラワーウォーター及び/又はミネラルウォーター、例えばVittel水、Lucas水若しくはLa Roche Posay水及び/又は湧水であり得る。

組成物はまた、特に、2〜6個の炭素原子を含むモノアルコール、例えばエタノール又はイソプロパノール; 特に2〜20個の炭素原子を含む、好ましくは2〜10個の炭素原子を含む、優先的には2〜6個の炭素原子を含むポリオール、例えばグリセロール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコール又はジエチレングリコール; グリコールエーテル(特に3〜16個の炭素原子を含む)、例えばモノ-、ジ-若しくはトリプロピレングリコール(C1〜C4)アルキルエーテル、及びモノ-、ジ-若しくはトリエチレングリコール(C1〜C4)アルキルエーテル; 並びにこれらの混合物 から選択される、室温(25℃)で水混和性である有機溶媒も含んでよい。

本発明による組成物は、組成物の総質量に対して1質量%〜20質量%の範囲、好ましくは3質量%〜15質量%の範囲の含有量の、室温で水と混和性の有機溶媒、特にポリオールを含んでよい。

有利には、本発明による組成物は、3.0〜8.0の範囲、好ましくは4.0〜8.0の範囲、優先的には4.5〜6.5の範囲、より優先的には5.0〜6.0の範囲のpHを有する。

本発明によるエマルションは、油性相も含む。エマルションは、少なくとも1種の油を含む。

本発明の組成物中でより特定して使用することができる油として挙げることができる例には、以下: - 動物起源の炭化水素系油、例えばペルヒドロスクアレン(又はスクアラン); - 特に脂肪酸の、合成エステル及びエーテル、例えば式R1COOR2及びR1OR2(式中、R1は、8〜29個の炭素原子を含む脂肪酸残基を表し、R2は、3〜30個の炭素原子を含む分枝状又は非分枝状の炭化水素系鎖を表す)の油、例えばパーセリン油(Purcellin oil)、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸2-オクチルドデシル、エルカ酸2-オクチルドデシル又はイソステアリン酸イソステアリル; ヒドロキシル化エステル、例えば乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、クエン酸トリイソセチル、及びヘプタン酸脂肪アルコール、オクタン酸脂肪アルコール及びデカン酸脂肪アルコール; ポリオールエステル、例えばジオクタン酸プロピレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール及びジイソノナン酸ジエチレングリコール;ペンタエリスリトールエステル、例えばテトライソステアリン酸ペンタエリスリチル; 並びに親油性アミノ酸誘導体、例えばAjinomoto社より名称Eldew SL 205で販売されている、イソプロピルラウロイルサルコシネート(INCI名:イソプロピルラウロイルサルコシネート); - 鉱物又は合成起源の、直鎖状又は分枝状炭化水素、例えば鉱油(石油由来の炭化水素系油の混合物; INCI名:鉱油)、揮発性又は不揮発性流動パラフィン、及びこれらの誘導体、ワセリン、ポリデセン、イソヘキサデカン、イソドデカン、水素化イソパラフィン、例えばNOF Corporation社より販売されているParleam(登録商標)油 (INCI名: 水素化ポリイソブテン); - シリコーン油、例えば、室温で液体又はペースト状である、直鎖状又は環状のシリコーン鎖を有する揮発性又は不揮発性のポリメチルシロキサン(PDMS)、特にシクロポリジメチルシロキサン(シクロメチコーン)、例えばシクロペンタシロキサン及びシクロヘキサジメチルシロキサン; 2〜24個の炭素原子を含む、側基である又はシリコーン鎖の末端にある、アルキル基、アルコキシ基又はフェニル基を含むポリジメチルシロキサン;フェニルシリコーン、例えばフェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン又は2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート、及びポリメチルフェニルシロキサン; - 部分的に炭化水素系及び/又はシリコーン系であるフルオロ油等のフルオロ油、例えば文献JP-A-2 295 912に記載されているもの; - エーテル、例えばジカプリルエーテル(CTFA名: ジカプリリルエーテル); 及びC12〜C15脂肪アルキルベンゾエート(Finetex社製のFinsolv TN); - これらの混合物 が含まれる。

油は、本発明による組成物中に、組成物の総質量に対して、1質量%〜50質量%の範囲、好ましくは5質量%〜40質量%の範囲、優先的には5質量%〜30質量%の範囲、より優先的には5質量%〜20質量%の範囲の含有量で存在してよい。

本発明による組成物は、少なくとも1種の非乳化性架橋オルガノポリシロキサンエラストマー(架橋シリコーンエラストマーとも呼ばれる)を含んでよい。 特に、本発明に従って使用される非乳化性架橋オルガノポリシロキサンエラストマーは、非球形粒子の形態である。 本発明の目的のために、用語「非乳化性」シリコーンエラストマーは、ポリオキシアルキレン単位又はポリグリセロール単位等の親水性鎖を含まないオルガノポリシロキサンエラストマーを意味することが意図される。

非乳化性架橋シリコーンエラストマーは、架橋オルガノポリシロキサンエラストマーであり、以下: - ケイ素に結合した少なくとも1つの水素を含むジオルガノポリシロキサンと、ケイ素に結合したエチレン性不飽和基を含むジオルガノポリシロキサンとを、特に白金触媒の存在下で、架橋付加反応させることによって、又は - ヒドロキシル基末端ジオルガノポリシロキサンと、ケイ素に結合した少なくとも1つの水素を含むジオルガノポリシロキサンとを、特に有機スズの存在下で、脱水素架橋縮合反応させることによって、又は - ヒドロキシル基末端ジオルガノポリシロキサンと、加水分解性オルガノポリシランとを架橋縮合反応させることによって、又は - 特に有機過酸化物(organoperoxide)触媒の存在下で、オルガノポリシロキサンを熱架橋させることによって、又は - ガンマ線、紫外線又は電子ビーム等の高エネルギー線によって、オルガノポリシロキサンを架橋させることによって 得ることができる。

好ましくは、架橋オルガノポリシロキサンエラストマーは、例えば特許出願EP-A-295 886に記載の通り、特に白金触媒(C2)の存在下で、それぞれケイ素に結合している少なくとも2つの水素を含むジオルガノポリシロキサン(A2)と、ケイ素に結合している少なくとも2つのエチレン性不飽和基を含むジオルガノポリシロキサン(B2)との架橋付加反応によって得られる。

特に、オルガノポリシロキサンは、ジメチルビニルシロキシ末端ジメチルポリシロキサンと、トリメチルシロキシ末端メチルヒドロポリシロキサンとを、白金触媒の存在下で反応させることによって得ることができる。

化合物(A2)は、オルガノポリシロキサンエラストマーの形成のためのベースとなる反応原料であり、架橋は、触媒(C2)の存在下で化合物(A2)と化合物(B2)の付加反応によって行われる。

化合物(A2)は、有利には、少なくとも2つの低級(例えばC2〜C4)アルケニル基を含むジオルガノポリシロキサンであり; 低級アルケニル基は、ビニル、アリル及びプロペニル基から選択することができる。これらの低級アルケニル基は、オルガノポリシロキサン分子のどの位置にあってもよいが、好ましくは、オルガノポリシロキサン分子の末端に位置する。オルガノポリシロキサン(A2)は、分枝鎖、直鎖、環式又は網状構造を有することができるが、直鎖構造が好ましい。化合物(A2)は、粘度が、液体状態からガム状態を範囲としてよい。好ましくは、化合物(A2)は、25℃で少なくとも100センチストークの粘度を有する。 オルガノポリシロキサン(A2)は、メチルビニルシロキサン、メチルビニルシロキサン/ジメチルシロキサンコポリマー、ジメチルビニルシロキシ末端ジメチルポリシロキサン、ジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサン/メチルフェニルシロキサンコポリマー、ジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサン/ジフェニルシロキサン/メチルビニルシロキサンコポリマー、トリメチルシロキシ末端ジメチルシロキサン/メチルビニルシロキサンコポリマー、トリメチルシロキシ末端ジメチルシロキサン/メチルフェニルシロキサン/メチルビニルシロキサンコポリマー、ジメチルビニルシロキシ末端メチル(3,3,3-トリフルオロプロピル)ポリシロキサン、及びジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサン/メチル(3,3,3-トリフルオロプロピル)シロキサンコポリマーから選択され得る。

化合物(B2)は、特に各分子中のケイ素に結合している少なくとも2つの水素を含むオルガノポリシロキサンであり、したがって化合物(A2)の架橋剤となる。 有利には、化合物(A2)の分子1個当たりのエチレン基の数と、化合物(B2)の分子1個当たりのケイ素に結合している水素原子の数との合計は、少なくとも4である。 化合物(B2)は、任意の分子構造、特に直鎖、分枝鎖又は環式構造であってよい。 化合物(B2)は、特に化合物(A)とよく混和するために、25℃で1〜50000センチストークの範囲の粘度を有することができる。 化合物(B2)は、化合物(B2)中のケイ素に結合している水素原子の総量と、化合物(A2)中のすべてのエチレン性不飽和基の総量との分子比が、1/1〜20/1の範囲であるような量で添加されることが有利である。 化合物(B2)は、トリメチルシロキシ末端メチルヒドロポリシロキサン、トリメチルシロキシ末端ジメチルシロキサン/メチルヒドロシロキサンコポリマー、及びジメチルシロキサン/メチルヒドロシロキサン環式コポリマーから選択することができる。

化合物(C2)は、架橋反応のための触媒であり、特にクロロ白金酸、クロロ白金酸-オレフィン錯体、クロロ白金酸-アルケニルシロキサン錯体、クロロ白金酸-ジケトン錯体、白金黒及び白金(支持体上)である。

触媒(C2)は、好ましくは、清浄な白金金属として、化合物(A2)及び(B2)の総量の1000質量部当たり、0.1〜1000質量部、更に良好には1〜100質量部の量で添加される。

他の有機基、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル又はオクチル等のアルキル基; 2-フェニルエチル、2-フェニルプロピル又は3,3,3-トリフルオロプロピル等の置換アルキル基; フェニル、トリル又はキシリル等のアリール基; フェニルエチル等の置換アリール基; 及びエポキシ基、カルボキシレートエステル基又はメルカプト基等の置換されている一価の炭化水素系の基が、前述のオルガノポリシロキサン(A2)及び(B2)のケイ素に結合していてもよい。

好ましい一実施形態によれば、非乳化性架橋シリコーンエラストマーは、一般に、少なくとも1種の炭化水素系の油及び/又はシリコーン油と混合されてゲルを形成する。これらのゲルでは、非乳化性エラストマーは非球形粒子の形態である。

特定の一様式によれば、本発明による非乳化性架橋シリコーンエラストマーは、担体として下記に定義されるような少なくとも1種の揮発性シリコーン油と混合される。

非乳化性エラストマーは、特に、特許US 4 970 252、US 4 987 169、US 5 412 004、US 5 654 362、US 5 760 116、US 5 599 533及びUS 6 027 738並びに特許出願JP-A-61-194 009に記載されている。

好ましい一様式によれば、本発明において使用される非乳化性架橋シリコーンエラストマーは、ジメチコーンクロスポリマー(INCI名)及びジメチコーン/ビニルジメチコーンクロスポリマー(INCI名)から選択することができる。

用いることができる非乳化性エラストマーには、Shin-Etsu社よりKSG-6、KSG-15、KSG-16、KSG-18、KSG-41、KSG-42、KSG-43、KSG-44、USG-105及びUSG-106の名称で販売されているもの、Dow Corning社製のDC 9040、DC 9041、DC 9045、DC 9509、DC 9505及びDC 9506、Grant Industries社製のGransil、並びにGeneral Electric社製のSFE 839が挙げられる。

非乳化性架橋シリコーンエラストマーは、組成物の総質量に対して、0.1質量%〜2質量%、組成物の総質量に対して、好ましくは0.2質量%〜1質量%、より一層良好には0.3質量%〜0.8質量%の範囲の含有量で活性物(固体)中の組成物中に存在していてもよい。

本発明による組成物はまた、フィラーを含んでもよい。

「フィラー」という用語は、組成物を着色せず、組成物が製造される温度にかかわりなく、組成物の媒体に不溶である、任意の形状の無色又は白色の鉱物又は有機粒子を意味すると理解されるべきである。

フィラーは、結晶形 (例えば、層状、立方晶、六方晶、斜方晶等) にかかわりなく、任意の形状、血小板形状、球状又は長方形とすることができる。タルク、マイカ、シリカ、カオリン、ポリ-β-アラニン及びポリエチレン、テトラフルオロエチレンポリマー (Teflon(登録商標))の粉末、ラウロイルリジン、デンプン、窒化ホウ素、ポリ塩化ビニリデン/アクリロニトリルのもの等の中空ポリマーミクロスフェア、例えばExpancel(登録商標)(Nobel Industrie社)、アクリル酸コポリマーミクロスフェア、シリコーン樹脂ミクロビーズ (例えば、Toshiba社製のTospearls(登録商標))、ポリオルガノシロキサンエラストマー粒子、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、硫酸バリウム、酸化アルミニウム、ポリウレタン粉末、複合フィラー、中空シリカミクロスフェア、並びにガラス又はセラミックマイクロカプセルを挙げることができる。

フィラーは、組成物の総質量に対して、0.1質量%〜10質量%の範囲、好ましくは0.1質量%〜8質量%、優先的には0.1質量%〜5質量%の範囲の含有量で組成物中に存在していてもよい。

本発明の一実施形態によれば、組成物は、組成物の総質量に対して、1質量%未満のワックスを含むか、又はワックスを含まない。 「ワックス」という用語は、状態の可逆性の固体/液体変化を伴い、室温(25℃)及び大気圧で固体であり、最大200℃であってもよい約40℃より高い融点を有し、固体状態では異方性結晶組織を有する親油性化合物を意味することが意図される。一般に、ワックス結晶のサイズは、結晶が光を回析する及び/又は散乱して、それらを含む組成物に、多少なりとも不透明で曇った外観を付与するようなものである。ワックスをその融点に至らせることによって、油と混和させ、微視的に均質な混合物を形成することができるが、混合物の温度を室温に戻せば、微視的に且つ巨視的に検出されうる(乳白光)、ワックスの再結晶が得られる。

有利には、本発明によるエマルションは、25℃、200min-1(200rpm、即ち50Hzの周波数)の剪断速度で測定した場合、0.2〜2.5Pa・s(2〜25ポアズ)の範囲、好ましくは1〜2Pa・s(10〜20ポアズ)の範囲の粘度を有する。粘度は、第3スピンドルを装備したMettler社製のRheomat 180粘度計を用いて25℃で測定され、この測定は、剪断速度200min-1でスピンドルを回転させてから10分後に実施される(この時間の後に、粘度の安定化及びスピンドルのスピン速度の安定化が観察される)。

本発明による組成物は、特に局所適用を目的とし、特に化粧又は皮膚科用の使用向けである。

既知の方法で、本発明の化粧用又は皮膚科用組成物は、UV遮蔽剤、保存剤、香料、殺菌剤、臭気吸収剤、着色剤、塩、界面活性剤、増粘剤又は塩基等の、化粧又は皮膚科分野において一般的な補助剤も含有してよい。これらの様々な補助剤の量は、想定される分野で通常に使用される量、例えば、組成物の総質量の0.01%〜20%である。これらの補助剤は、それらの性質に応じて、脂肪相に、又は水性相に導入し得る。

本発明による組成物は、意図される用途に応じて、皮膚、体毛、睫毛、毛髪、爪又は口唇に適用することができる。したがって本組成物は、例えば皮膚を調色する、皮膚を再生する、皮膚の皺を滑らかにする、かつ/又は皮膚の老化を抑制する、UV照射の損傷効果を抑制する、かつ/又は環境からの攻撃に対する皮膚組織を強化することを目的として、本発明による組成物を皮膚に適用することを含む皮膚の美容処置プロセスにおいて使用され得る。

一変形形態として、本発明による組成物は、皮膚用製剤の製造に使用され得る。

組成物は、ケア組成物であってよく、特にスキンケアベース、ケアクリーム(昼間用、夜用、皺取りクリーム)、メーキャップベース等のスキンケア製品、リップケア組成物(リップバーム)、又は日焼け防止若しくはセルフタンニング組成物であってもよい。

組成物は、メーキャップ組成物、特に皮膚用メーキャップ組成物でもよい。

有利には、組成物は、リーブオン型組成物である。

本発明によるエマルションは、以下の一般的手順に従って調製できる: 水性相の構成成分を、約70℃の温度で加熱しながら混合する。その上、油及び界面活性剤を混合し、約80℃の温度で加熱する。約70℃の温度で脂肪相を水性相に注ぎ入れ、次いでタービンを高速で使用して10分間攪拌する。得られたエマルションを約60℃まで冷却する。次いで、増粘剤を添加し、次いで10分間再度攪拌する。約50℃まで冷却する。次いで、水と予混合したサリチル酸又は誘導体を導入し、次いで任意選択により場合によっては他の活性剤を導入する。

ここで、本発明について、以下の非限定的な実施例を介して例証する。

(比較例1〜6) 以下の組成を有する水中油型エマルションの形態のフェイスケア組成物を調製した:本発明による実施例1及び6並びに本発明外の実施例2〜5(実施例1及び6の成分の1種を除外した)。

各組成物について、T0並びに55℃で15日間及び45℃で2ヶ月間保管した後の巨視的外観を評価した。また、油球の均質性を確認するためにこれらのタイミングでエマルションを顕微鏡下で観察し、組成物を9000gで1時間遠心分離にもかけた。

実施例1及び6の組成物は、(前述の測定条件により)0.8Pa.sの粘度を有する。

以下の結果を得た。

これらの結果は、本発明による実施例1及び6のエマルションが、T0及び55℃で15日間保管した後で良好な安定性を呈することを示す。その上、本発明による実施例1は、45℃で2ヶ月間保管した後も安定性である。顕微鏡下で観察すると、実施例1及び6のエマルションは、微細かつ密である。

実施例1及び6の組成物は、昼間、毎日使用して顔に塗布される。

(実施例7) 実施例1のものと同様であるが、1.5gのサリチル酸の代わりに0.3gの5-n-オクタノイルサリチル酸を含有する(質量の差は水で補償した)組成物を調製した。

得られた組成物は、T0並びに55℃で15日間保管した後及び45℃で2ヶ月間保管した後でも安定性である。組成物は、T0で(前述の測定条件により)0.2Pa.sの粘度を有する。

実施例7の組成物は、昼間、毎日使用して顔に塗布される。

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