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Grafted seedling production apparatus equipped with a seedling growing apparatus and 該苗 growing apparatus

阅读:365发布:2024-01-10

专利汇可以提供Grafted seedling production apparatus equipped with a seedling growing apparatus and 該苗 growing apparatus专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】小型でありかつ消費電 力 が小さく、建設コスト及び運転コストが低い育苗装置又は接木苗生産装置を提供する。
【解決手段】接木苗生産装置1は、播種装置2と、育苗用台車6及び育苗室7を有する育苗装置3と、接木装置4と、複数の養生装置5とを備えている。 播種装置2は、栽培 植物 種子と土とが鉢に収容されてなる種子含有栽培媒体を作成した上で、これらをトレーの上に配列し、このトレーを育苗用台車6に積載する。 育苗用台車6は育苗室7に収容される。 育苗装置3は、種子を発芽させた上で、該発芽により生じた苗を、消費電力が小さい発光ダイオードで光を照射しつつ育成する。 育苗室7に作業者が入る必要はないので、育苗装置3はコンパクトとなる。 接木装置4は、育苗装置3で作成された台木と穂木とを接木して接木苗を作成する。 養生装置5は、接木装置4で作成された接木苗を養生する。
【選択図】図1,下面是Grafted seedling production apparatus equipped with a seedling growing apparatus and 該苗 growing apparatus专利的具体信息内容。

  • 台車と、前記台車を収容する台車収容室とを備えている、栽培植物の苗又は接木苗を育成する苗育成装置であって、
    前記台車は、上下方向に互いに離間して配置されそれぞれ栽培植物の苗もしくは種子又は栽培植物の接木苗をその栽培媒体とともに収容している鉢又はトレーを保持する複数の保持部材を有し、
    前記台車収容室は、上下方向に互いに離間して配置され、それぞれ発光ダイオードが配設された複数の支持部材を有し、
    前記保持部材の各々は、上下方向に関して、隣り合う2つの支持部材間に位置するように配設され、
    前記保持部材と前記支持部材とは、前記台車が前記台車収容室内に収容されているときに、上下方向に関して該保持部材と該支持部材とが1つずつ交互に位置するように構成されていることを特徴とする苗育成装置。
  • 前記台車収容室に、前記発光ダイオードの点灯と消灯とを周期的に交互に切り替えるとともに、前記発光ダイオードの点灯と消灯の切り替え周期と、前記発光ダイオードの点灯時の発光強度と、各切り替え周期における前記発光ダイオードの点灯時間の割合とを制御する制御器が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の苗育成装置。
  • 前記台車収容室に、前記発光ダイオードの光放射方向又は位置を変化させる発光ダイオード可動機構が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の苗育成装置。
  • 前記保持部材の各々に、該保持部材の上に保持されている前記鉢又はトレーに収容されている栽培植物の苗もしくは種子又は栽培植物の接木苗に灌水する灌水部材と、余剰の水を前記鉢又はトレーから排出する排水部材とが設けられ、
    前記台車収容室に、前記灌水部材に水を供給する水供給機構が設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の育苗装置。
  • それぞれ請求項1〜4のいずれか1つに記載された苗育成装置からなり、穂木となるべき第1の栽培植物の苗又は台木となるべき第2の栽培植物の苗を育成する複数の育苗装置と、
    前記複数の育苗装置のうちの第1の育苗装置で育成された前記第1の栽培植物の苗の下部を切除して穂木を作成する一方、前記複数の育苗装置のうちの第2の育苗装置で育成された前記第2の栽培植物の上部を切除して台木を作成した上で、前記穂木と前記台木とを接木して接木苗を作成する接木装置と、
    請求項1〜4のいずれか1つに記載された苗育成装置からなり、前記接木装置で作成された前記接木苗を養生する養生装置とを備えていることを特徴とする接木苗生産装置。
  • 前記第1又は第2の栽培植物の種子と該種子の栽培媒体とが鉢又はトレーに収容されてなる種子含有栽培媒体を作成した上で、該種子含有栽培媒体を前記育苗装置の台車に載置する播種装置を備えていることを特徴とする、請求項5に記載の接木苗生産装置。
  • 说明书全文

    本発明は、台車と台車収容室とを備えている苗育成装置と、該苗育成装置を穂木用及び台木用の育苗装置として用いるとともに接木苗養生装置として用いた接木苗生産装置とに関するものである。

    野菜、稲、花等の栽培植物を栽培する場合、その苗を適切な栽培環境の下で育成すると、その成長が速くなり、また苗の品質が均一かつ良好となる。 しかしながら、自然環境の下では天候が不規則に変化するので、苗の栽培環境を常に適切に維持することは困難である。 そこで、近年、温度、湿度、灌量、光の照射量等を制御して、栽培植物の栽培環境を常に適切に維持するようにした育苗装置が種々提案されている。

    具体的には、例えば、その内部の温度、湿度、灌水量、光の照射量等を制御することができる育苗室と、栽培植物の苗が植栽された鉢又はトレーを積載することができる台車とを備えた育苗装置が種々提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。 このような育苗装置では、育苗室の外部で、苗が植栽された鉢又はトレーを台車に載置した後、この台車を育苗室内に搬入し、育苗室内の栽培環境を常に適切な状態に維持し、苗が所定の状態に成長した後、台車を育苗室から搬出するようにしている。

    また、近年、野菜等の栽培植物を栽培する場合、台木と穂木とを同軸状に接木してなる接木苗が広く用いられている。 そして、接木苗は、通常、畑等の栽培地に移植される前に養生が施されるが、養生環境が適切でないと接木苗の活着率が低くなる。 このため、近年、その内部の温度、湿度、光の照射量等を制御することができる養生室と、接木苗が植栽された鉢又はトレーを積載することができる台車とを備えた養生装置が種々提案されている(例えば、特許文献4〜6参照)。

    特開平5−7429号公報

    特開平11−98924号公報

    特開2001−333640号公報

    特開平8−130991号公報

    特開平9−271271号公報

    特開平10−28475号公報

    例えば、特許文献1〜6に開示された、育苗室又は養生室と台車とを備えた従来の育苗装置又は養生装置においては、作業者が育苗室又は養生室内に入って種々の作業を行う必要があるので、育苗室又は養生室の構造が大きくなり、該育苗室又は養生室を設置するために広い用地を必要とする。 このため、育苗室又は養生室(ひいては接木苗生産装置)の建設コストが高くつくといった問題がある。 また、従来の育苗室又は養生室では、栽培植物に光を照射するための光源の消費電が大きいので、育苗室又は養生室(ひいては接木苗生産装置)の運転コストが高くつくといった問題がある。

    本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、コンパクトで消費電力が小さく建設コスト及び運転コストが低い苗育成装置又は該苗育成装置を利用した接木苗生産装置を提供することを解決すべき課題とする。

    上記課題を解決するためになされた本発明に係る栽培植物の苗又は接木苗を育成又は養生する苗育成装置は、台車と、該台車を収容する台車収容室とを備えている。 台車は、上下方向に互いに離間して配置されそれぞれ栽培植物の苗もしくは種子又は栽培植物の接木苗をその栽培媒体とともに収容している鉢又はトレーを保持する複数の保持部材を有している。 台車収容室は、上下方向に互いに離間して配置され、それぞれ発光ダイオードが配設された複数の支持部材を有している。 保持部材の各々は、上下方向に関して、隣り合う2つの支持部材間に位置するように配設されている。 保持部材と支持部材とは、台車が台車収容室内に収容されているときに、上下方向に関して該保持部材と該支持部材とが1つずつ交互に位置するように構成されている。

    本発明に係る苗育成装置においては、台車収容室に、発光ダイオードの点灯と消灯とを周期的に交互に切り替えるとともに、発光ダイオードの点灯と消灯の切り替え周期と、発光ダイオードの点灯時の発光強度と、各切り替え周期における発光ダイオードの点灯時間の割合とを制御する発光制御器が設けられているのが好ましい。 台車収容室に、発光ダイオードの光放射方向又は光放射距離を変化させる発光ダイオード可動機構が設けられているのが好ましい。 発光ダイオードの光放射方向は、周期的に変化させてもよい。 なお、必要があれば、支持部材の各々に、発光ダイオードを冷却する冷却機構、例えば水冷パイプ、空冷ファン等を設けてもよい。

    本発明に係る苗育成装置においては、保持部材の各々に、該保持部材の上に保持されている鉢又はトレーに収容されている栽培植物の苗もしくは種子又は栽培植物の接木苗に灌水する灌水部材と、余剰の水を鉢又はトレーから排出する排水部材とが設けられる一方、台車収容室に、灌水部材に水を供給する水供給機構が設けられているのが好ましい。

    本発明に係る接木苗生産装置は、複数の育苗装置と、接木装置と、養生装置とを備えている。 ここで、複数の育苗装置のうち第1の育苗装置は、本発明に係る苗育成装置からなり、穂木となるべき第1の栽培植物の苗を育成する。 また、複数の育苗装置のうち第2の育苗装置は、本発明に係る苗育成装置からなり、台木となるべき第2の栽培植物の苗を育成する。 接木装置は、第1の育苗装置(穂木育苗装置)で育成された第1の栽培植物の苗の下部を切除して穂木を作成する一方、第2の育苗装置(台木育苗装置)で育成された第2の栽培植物の上部を切除して台木を作成した上で、穂木と台木とを接木して接木苗を作成する。 養生装置は、本発明に係る苗育成装置からなり、接木装置で作成された接木苗を養生する。

    本発明に係る接木苗生産装置は、第1又は第2の栽培植物の種子と該種子の栽培媒体とが鉢又はトレーに収容されてなる種子含有栽培媒体を作成した上で、該種子含有栽培媒体を育苗装置の台車に載置する播種装置を備えているのが好ましい。 なお、第1の栽培植物の種子を含む種子含有栽培媒体が載置された台車は、該台車を収容する台車収容室とともに第1の育苗装置(穂木育苗装置)を構成する。 他方、第2の栽培植物の種子を含む種子含有栽培媒体が載置された台車は、該台車を収容する台車収容室とともに第2の育苗装置(台木育苗装置)を構成する。

    本発明に係る苗育成装置によれば、作業者が、栽培植物の苗もしくは種子又は栽培植物の接木苗(以下「栽培植物の苗等」という。)を収容している鉢又はトレーを積載している台車を台車収容室に押し入れると、台車が台車収容室に収容され、栽培植物の苗等を育成することができる状態となる。 このように、作業者が台車収容室に入る必要がないので、台車収容室は、台車を収容することができる最小限の容量を有するだけでよく、コンパクトなものとなる。 また、栽培植物の苗等に光を照射する光源として、消費電力が小さい発光ダイオードを用いるので、苗育成装置の電力消費を低減することができる。 すなわち、コンパクトな装置でもって消費電力を低減しつつ、栽培植物の苗等を育成することができる。 また、本発明に係る接木苗生産装置によれば、コンパクトな装置でもって消費電力を低減しつつ、高い活着率で接木苗を生産することができる。

    図1は、本発明に係る苗育成装置(育苗装置又は養生装置)の概略構成を示すとともに、該苗育成装置を育苗装置及び養生装置として用いた本発明に係る接木苗生産装置の概略構成を示す模式的な平面図である。

    図2は、接木苗生産装置を構成する播種装置の側面図である。

    図3は、播種装置を構成する播種機の側面図である。

    図4は、苗育成装置又は接木苗生産装置を構成する台車の正面図である。

    図5は、台車の側面図である。

    図6は、苗育成装置(育苗装置又は養生装置)を構成する台車収容室(育苗室又は養生室)の正面図である。

    図7は、台車収容室の側面図である。

    図8は、台車を収容している状態における台車収容室の正面図である。

    図9は、台車を収容している状態における台車収容室の側面図である。

    図10は、接木苗生産装置を構成する接木装置の模式的な平面図である。

    図11は、接木装置を構成するインデックステーブルの模式的な平面図である。

    図12は、インデックステーブルの模式的な立面断面図である。

    以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を具体的に説明する。 まず、図1を参照しつつ、本発明に係る接木苗生産装置の全体構成を説明する。 本発明に係る接木苗生産装置1は、播種装置2と、複数(図1に示す具体例では14台)の育苗装置3と、接木装置4と、複数(図1に示す具体例では4台)の養生装置5とを備えている。 図1における育苗装置3又は養生装置5の設置台数は単なる例示であり、本発明がこれらに限定されるものでないことはもちろんである。 なお、養生装置5は、必ずしも複数台設置する必要はなく、1台のみ設置するようにしてもよい。

    播種装置2は、第1の栽培植物(以下「穂木用植物」という。)の種子又は第2の栽培植物(以下「台木用植物」という。)の種子と、該種子の発芽及び該発芽により生じた苗の育成に適した土(例えば、培養土、栽培土等)とが鉢10(図2参照)に収容されてなる種子含有栽培媒体(すなわち、播種された栽培媒体)を作成した上で、このような複数の種子含有栽培媒体をトレー36(図4、図5参照)の上に配列し、このトレー36を育苗用台車6に積載する。 なお、専ら穂木用植物の種子含有栽培媒体を作成するための穂木用播種装置と、専ら台木用植物の種子含有栽培媒体を作成するための台木用播種装置とを並列に設けてもよい。 とくに、接木苗生産装置1の規模が大きい場合は、このように2つの播種装置を並列に設けるのが好ましい。 複数のトレー36を積載した育苗用台車6は、作業者によって移動させられ、複数の育苗装置3のうちの1つの育苗装置3に送られる。

    育苗装置3は、穂木用植物又は台木用植物の種子を発芽させた上で、該発芽により生じた苗を育成する。 複数の育苗装置3(苗育成装置)は、それぞれ、育苗用台車6と、該育苗用台車6を収容する育苗室7(台車収容室)とを有している。 後で詳しく説明するように、育苗室7に育苗用台車6が収容されているときに、作業者が育苗室7内で育苗に係る作業をする必要はないので、育苗室7は、育苗用台車6を収容することができる範囲において、可及的に小さい寸法とされている。 複数の育苗用台車6の構造及び寸法は互いに実質的に同一であり、また複数の育苗室7の構造及び寸法も互いに実質的に同一である。

    したがって、各育苗装置3は、穂木用植物の苗及び台木用植物の苗のいずれをも育成することができる。 すなわち、複数の育苗装置3のうちの一部の育苗装置3が穂木用植物の苗を育成するために用いられ、他の育苗装置3は台木用植物の苗を育成するために用いられる。 なお、余剰の育苗装置3は稼働が停止される。 かくして、穂木用植物の苗と台木用植物の苗とがそれぞれ、育苗装置3によって、温度、湿度、灌水量、光照射量等が適切に制御された良好な育成環境の下で、並行して育成される。 各育苗装置3において穂木用植物又は台木用植物の苗が所定の状態に成長したときには、育苗室7に収容されている育苗用台車6は、作業者によって外部に引き出され、接木装置4の近傍に移動させられる。

    接木装置4は、それぞれ育苗装置3によって育成された穂木用植物の苗と台木用植物の苗とを接木して接木苗を作成する。 すなわち、接木装置4は、穂木用植物の苗の下部(おおむね根側の半部)を切除して穂木を作成する一方、台木用植物の苗の上部(おおむね葉先側の半部)を切除して台木を作成した上で、穂木と台木とを接木して接木苗を作成する。 接木装置4によって作成された複数の接木苗はそのままトレー36の上に配列され、又は根の部分に鉢10が装着された後でトレー36の上に配列される。 トレー36は養生用台車8に積載される。 複数のトレー36を積載した養生用台車8は、作業者によって移動させられ、複数の養生装置5のうちの1つの養生装置5に送られる。

    養生装置5は、接木装置4により作成された接木苗を養生する。 複数の養生装置5(苗育成装置)は、それぞれ、養生用台車8と、該養生用台車8を収容する養生室9(台車収容室)とを備えている。 養生室9に養生用台車8が収容されているときに、作業者が養生室9内で養生に係る作業をする必要はないので、養生室9は、養生用台車8を収容することができる範囲において、可及的に小さい寸法とされている。 複数の養生用台車8の構造及び寸法は互いに実質的に同一であり、また複数の養生室9の構造及び寸法も互いに実質的に同一である。 なお、図1に記載された3つの矢印は、育苗用台車6又は養生用台車8の基本的な移動方向を示している。

    この接木苗生産装置1において、育苗装置3を構成する育苗用台車6と養生装置5を構成する養生用台車8は、その構造及び寸法が互いに実質的に同一である。 また、育苗装置3を構成する育苗室7と養生装置5を構成する養生室9も、その構造及び寸法が互いに実質的に同一である。 要するに、育苗装置3と養生装置5とは、その構造は互いに実質的に同一であるが、その使用形態が種子又は苗の育成であるか、接木苗の養生であるかに応じて、その運転条件、すなわち温度、湿度、灌水、光照射の態様等が異なるだけである。

    かくして、図1に示す接木苗生産装置1を構成する育苗装置3及び養生装置5は、いずれも本明細書の課題を解決するための手段(又は本願の特許請求の範囲)に記載された「苗育成装置」に該当する。 同様に、育苗用台車6及び養生用台車8はいずれも本明細書の課題を解決するための手段に記載された「台車」に該当し、育苗室7及び養生室9はいずれも本明細書の課題を解決するための手段に記載された「台車収容室」に該当する。 換言すれば、接木苗生産装置1は、その育苗装置3及び養生装置5として、本明細書の課題を解決するための手段に記載された「苗育成装置」を用いていることになる。

    以下、図2及び図3を参照しつつ、接木苗生産装置1を構成する播種装置2の構成及び動作を説明する。 この播種装置2は、それぞれ鉢10内に栽培植物の種子と該栽培植物の育成に適した土(又は土以外の固体の栽培媒体)とが収容されてなる多数の種子含有栽培媒体11を作成する。 この接木苗生産装置1では、1台の播種装置2で、所望の数量の穂木用植物の種子含有栽培媒体と所望の数量の台木用植物の種子含有栽培媒体とを交互に作成するようにしている。 なお、播種装置2の操作ないしは動作は、穂木用植物の種子含有栽培媒体を作成する場合と台木用植物の種子含有栽培媒体を作成する場合とで格別の差異はない。

    図2に示すように、播種装置2には、例えばプラスチックで製作された多数の鉢10(播種・育苗用容器)を、水平面内において矢印Xで示す方向(以下「X方向」という。)に直線状に搬送する搬送装置12が設けられている。 この搬送装置12は、その下端部に支持台キャスタ13を備えた複数の支持台14(図1では1つのみ図示)によって支持されている。 さらに、播種装置2には、鉢10の搬送方向すなわち流れ方向(移動方向)に関して上流側から順に、穂木用植物又は台木用植物の種子20(以下、単に「種子20」という。)を貯留する種子貯留槽15と、種子貯留槽15に貯留されている種子20を各鉢10に1粒ずつ分配する種子供給機16と、種子20を収容している各鉢10に適量の土を供給する土供給機17と、種子20及び土を収容している各鉢10に適量の水を供給する水供給機18とが設けられている。

    詳しくは図示していないが、搬送装置12は、水平面内においてX方向と垂直な方向指示マークYで示す方向(以下「Y方向」という。)、すなわち搬送装置12の幅方向に、複数個(例えば、10個)の鉢10を直線状に並べた状態で、これらの鉢10をX方向に連続的又は間欠的に搬送するようになっている。 すなわち、搬送装置12は、鉢10を複数列(例えば、10列)でX方向に同一の移動態様で搬送する。 さらに、搬送装置12には、鉢10が、種子供給機16に対して、適切な位置に配置されているか否かを検出する位置センサ19が設けられている。 なお、図2において、矢印Zは上下方向を示している。

    また、種子供給機16と土供給機17と水供給機18とは、それぞれ、Y方向(すなわち、搬送装置12の幅方向)に並ぶ複数の鉢10に対して、個別にかつ同時に種子20、土又は水を供給するようになっている。 それぞれ種子20と土と水とが鉢10に収容されてなる複数(例えば、200個)の種子含有栽培媒体11は、トレー36(図4、図5参照)の上に所定の配列(例えば、縦20列・横10列の碁盤の目状)で載置される。 それぞれ複数の種子含有栽培媒体11を載せた複数(例えば、8個)のトレー36は育苗用台車6に積載される。 この後、育苗用台車6は、作業者によって移動させられ、育苗室7に収容される。

    図3に示すように、種子供給機16には、搬送装置12の上方に配置され種子貯留槽15(図2参照)から種子20を上下に重なることなく整列させて取り出す種子取出機構21と、搬送装置12の上方に配置され種子取出機構21によって取り出された種子20を把持して搬送装置12上の各鉢10に1粒ずつ分配する種子分配機構22とが設けられている。

    詳しくは図示していないが、種子取出機構21は、それぞれX方向(すなわち、搬送装置12の伸びる方向)に下方に傾斜しつつ伸びる一方、Y方向(すなわち、搬送装置12の幅方向)に所定の配列間隔(ピッチ)で互いに離間して配置された互いに平行な複数本(例えば、10本)の種子移動通路23(例えば、横断面がV字谷状の溝)を備えている。 なお、複数の種子移動通路23の本数及び配列間隔は、それぞれ搬送装置12上でその幅方向に並ぶ鉢10の個数及び配列間隔と同一である。 かくして、種子取出機構21は、種子20を複数列(例えば、10列)で種子分配機構22に供給する。 すなわち、種子取出機構21は、種子分配機構22が種子20を把持することができる形態に配列する。

    種子分配機構22は、Y方向に伸び図3中における位置関係において反時計回りに回転するシャフト24のまわりに取り付けられ、シャフト24と一体的に回転する6つの回転部材25を備えている。 6つの回転部材25は、シャフト24の中心軸のまわりに、中心で互いに60°ずつ隔てた角度位置に配置されている。 詳しくは図示していないが、各回転部材25は、Y方向に所定の配列間隔(ピッチ)で互いに離間して平行に配置された複数(例えば、10個)のピンセット状の把持部材26を備えている。 なお、回転部材25に設けられる複数の把持部材26の個数及び間隔は、それぞれ、種子取出機構21の種子移動通路23の本数及び間隔と同一である。

    各把持部材26は、それぞれ種子取出機構21の各種子移動通路23の先端部に対応する位置で、各種子移動通路23内に配列されている種子20のうちの先頭に位置する1つの種子20を把持する。 そして、この把持部材26は、回転部材25の回転に伴って種子20を供給すべき鉢10に対応する位置にきたときに、種子20の把持を解除する。 その結果、この種子20は鉢10内に自由落下する。

    種子分配機構22には、各回転部材25ひいては該回転部材25に配設された各把持部材26を、シャフト24に対して離反する方向又は接近する方向(以下「径方向」という。)に移動させるための把持部材進退カム27と、各把持部材26の先端部(径方向に関して外側の端部)に配設された種子把持器28を開閉するための種子把持器開閉カム29とを備えている。

    把持部材進退カム27は、その位置が固定された略円板状のカムである。 そして、把持部材進退カム27は、その周方向に関して、種子移動通路23の先端部に対応する角度位置(以下「種子把持角度位置」という。)と、搬送装置12上の種子20を供給すべき鉢10に対応する角度位置(以下「種子落下角度位置」という。)とに膨出部を有している。 この膨出部は、種子把持角度位置又は種子落下位置で最も膨出するような態様でなだらかに(すなわち、角部を形成することなく)部分的に径方向外向きに膨出している。 他方、各回転部材25には、その径方向内端部が把持部材進退カム27の周面に常時当接しているカム当接部30が設けられている。

    かくして、各回転部材25ひいては各把持部材26は、種子把持角度位置又は種子落下角度位置にきたときには、把持部材進退カム27の各膨出部によって、その膨出度合いに応じて径方向外向きに突出させられ、種子把持器28が種子20を把持し又は自由落下させることが可能となる。 他方、回転部材25は、種子把持角度位置又は種子落下角度位置でない位置では、径方向内向きに後退させられる。

    種子把持器開閉カム29は、その位置が固定された略円板状のカムである。 そして、種子把持器開閉カム29も、把持部材進退カム27と同様に、種子把持角度位置と種子落下角度位置とでなだらかに部分的に径方向外向きに膨出している。 他方、回転部材25には、種子把持器開閉カム29の膨出部と係合したときには各種子把持器28の先端部を開く一方、膨出部と係合していないときには各種子把持器28の先端部を閉じる又は絞る(すぼめる)種子把持器開閉機構(図示せず)が設けられている。

    かくして、各把持部材26の種子把持器28は、種子把持角度位置又は種子落下角度位置にきたときには、種子把持器開閉カム29の各膨出部と種子把持器開閉機構とによって突出した状態で開かれ、種子20を種子把持器28内に取り込み又は種子20を種子把持器28から下方に落下させることが可能な状態となる。 なお、種子把持器28への種子20の取り込みを、種子把持器内部を減圧することにより助勢し、種子把持器28からの種子20の離脱を、種子把持器内部を加圧することにより助勢するようにしてもよい。

    以下、図4及び図5を参照しつつ、接木苗生産装置1の育苗装置3を構成する育苗用台車6の構成及び動作を説明する。 育苗用台車6は、その骨格をなす台車本体部33と、台車本体部33を構成する4本の支柱の各下端部に取り付けられた台車キャスタ34と、台車本体部33に配設された複数(例えば、8個)のトレー保持部材35とを有している。 複数のトレー保持部材35は、上下方向に互いに離間して配置され、各トレー保持部材35は、それぞれ、複数(例えば、12個)のトレー36を保持するようになっている。 各トレー保持部材35の上下方向の配列間隔(ピッチ)は、穂木用植物又は台木用植物の苗が育苗室7内で育成されたときに、苗上端部と、その上側のトレー保持部材35もしくはトレー36又は育苗室7の構成要素(後で説明する支部部材、発光ダイオード等)との間に適切な空間が形成されるように好ましく設定される。 なお、図4及び図5においては、穂木用植物又は台木用植物の苗が、接木に適した程度まで成長した状態を示している。

    詳しくは図示していないが、各トレー保持部材35には、その上に保持されているトレー36に載置された種子含有栽培媒体11又は該種子含有栽培媒体11中の種子20が発芽して苗となっているもの(以下「育成苗11a」という。)に灌水する灌水部材37と、余剰の水をトレー36から排出する排水部材38とが設けられている。 灌水部材37には、育苗室7に設けられた水供給機構(図示せず)から水が供給される。 なお、育苗室7のドア(図示せず)を閉じたときには、灌水部材37は自動的に水供給機構に接続される。

    以下、図6〜図9を参照しつつ、接木苗生産装置1を構成する育苗室7の構成及び動作を説明する。 各育苗室7は、そのハウジング39内において上下方向に互いに離間して配置された複数(例えば、8個)の支持部材40(発光ダイオード支持部材)を有している。 ここで、各支持部材40の上下方向の配列間隔(ピッチ)は、育苗用台車6における各保持部材35の上下方向の配列間隔(ピッチ)と同一である。 そして、各支持部材40は、該育苗室7内に育苗用台車6が収容されているときに(図8、図9に示す状態)、上下方向に関して、育苗用台車6のトレー保持部材35と育苗室7の支持部材40とが1つずつ交互に位置するように配置されている。 すなわち、育苗室7内に育苗用台車6が収容されているときに、各トレー保持部材35は、上下方向に関して、隣り合う2つの支持部材40間に位置する。

    詳しくは図示していないが、育苗室7には、その内部の温度、湿度、灌水量等を、育苗に適した状態となるよう自動的に制御する栽培環境調整機構が設けられている。 なお、このような栽培環境調整機構は、従来当業者の間でよく知られているので、その詳しい説明は省略する。

    また、育苗室7には、育成苗11aの成長を促進するために、二酸化炭素(CO )を供給する二酸化炭素供給機と、酸素(O )を供給する酸素供給機とが設けられている。 二酸化炭素は、育成苗11aの葉ないしは茎における光合成を促進し、酸素は主として育成苗11aの根の呼吸ひいては成長を促進する。 二酸化炭素及び酸素の供給量は、育成苗11aの種類、該育成苗11aの成長を促進させる度合い等に応じて好ましく設定される。 ここで、二酸化炭素は、空気よりも比重が大きいので、育成苗11aの上端部のやや上方に供給すれば、育成苗11aの葉ないしは茎に万遍なくゆきわたる。 酸素は、育成苗11aの根の近傍に供給すればよい。 なお、育成苗11aの成長をとくに促進する必要がなければ、二酸化炭素供給機及び酸素供給機を設けなくてもよい。

    二酸化炭素供給機及び酸素供給機を設けた場合、二酸化炭素及び酸素を育成苗11aの周囲に留まらせ、その拡散を抑制するために、トレー36の周縁又はトレー36内(例えば、適度な間隔で、平面視で碁盤の目状に縦横に配置される)に、育成苗11aの側方を囲う透明な壁を設けるのが好まししい。 この透明な壁は、育成苗11aへの光の照射の障害にはならない。

    各支持部材40には、消費電力が小さい複数(多数)の発光ダイオード41が、それより下側の領域に向かって、すなわち下方又は斜め下方に向かって光を照射するような形態で配設されている。 さらに、各支持部材40には、発光ダイオード41の上面に当接する一方その内部を冷却水が流れる複数の冷却パイプ42が設けられている。 これらの冷却パイプ42は、発光ダイオード41を冷却してこれらをほぼ常温に維持する。 なお、発光ダイオード41の発熱がとくに問題とならない場合は、冷却パイプを設けなくてもよい。 このような冷却発光ダイオード41が放射する光の波長は、栽培植物に応じて好ましく設定される。 例えば、野菜の苗を育成する場合は、400〜660nmの波長の光が用いられる。 発光ダイオード41が放射する光の強度は、これに印加する電圧を変化させることにより広い範囲で変化させることができる。

    育苗室7には、各発光ダイオード41の発光態様、すなわち各育成苗11aに照射される光の態様を制御する発光制御器(図示せず)と、各発光ダイオード41の姿勢ないしは向き、すなわち光を放射する方向を周期的に変化(スイング)させるとともに、各発光ダイオード41の位置を変化させる発光ダイオード可動機構(図示せず)とが設けられている。

    発光制御器は、発光ダイオード41の点灯と消灯とを周期的に交互に切り替えるとともに、発光ダイオード41の点灯と消灯の切り替え周期と、発光ダイオード41の点灯時の発光強度と、各切り替え周期における発光ダイオード41の点灯時間の割合、すなわち点灯時間と消灯時間の割合とを制御する(例えば、0.2秒の点灯と0.2秒の消灯とを繰り返す)。 このように、発光ダイオード41を常時点灯するのではなく間欠的に点灯するので、育苗室7ひいては接木苗生産装置1の電力消費量を低減することができる。 なお、本願発明者の知見によれば、1周期(サイクル)における点灯時間の割合を40〜50%程度としても、育成苗11aの成長にとくに不具合は生じないものと考察される。

    また、発光制御器は、人工的に昼の状態と夜の状態とをつくりだすように、発光ダイオード41の点滅又は光量を制御する。 なお、昼又は夜の状態における発光ダイオード41の点滅の態様又は光量は、育成苗11aの種類あるいはその生理的特性に基づいて制御し、ないしは切り替えればよい。

    発光ダイオード可動機構は、各発光ダイオード41の光を放射する方向を所定の角度範囲(例えば、鉛直線に対して前後又は左右に30°〜45°)で周期的に変化させる。 これにより、発光ダイオード41の配置間隔を大きくした場合でも、育成苗11aに光を均一に(万遍なく)照射することができ、育成苗11aの成長速度を均一化することができる。

    また、発光ダイオード可動機構は、発光ダイオード41の位置を上下方向又は前後左右方向に自在に変化させることができる。 このため、育成苗11aに対する光の照射態様を、育成苗11aの種類ないしは生理的特性等に応じて好ましく調整することができる。

    以下、図10〜図12を参照しつつ、接木苗生産装置1を構成する接木装置4の構成及び動作を説明する。 育苗室7で育成された台木用植物の育成苗11a(以下「台木苗」という。)及び穂木用植物の育成苗11a(以下「穂木苗」という。)は、育苗用台車6により、接木装置4に移送される。 この接木装置4には、インデックステーブル45が設けられている。

    インデックステーブル45は、それぞれ、平面視で略円形の回転テーブル46とチャック開閉カム47とチャック昇降カム48とを有している。 回転テーブル46には、6組のチャックセット49が、その円周方向に互いに中心角で60°ずつ隔てて配置されている。 各チャックセット49は、開閉により台木50を非クランプ状態又はクランプ状態とすることができる台木チャック51と、開閉により穂木52を非クランプ状態又はクランプ状態とすることができる穂木チャック53とを有している。 ここで、台木チャック51の上下方向の位置は一定であるが、穂木チャック53は上下方向に変位することができる。

    回転テーブル46は、矢印A1で示す方向に、一定時間毎に60°ずつ間欠的に回転する。 チャック開閉カム47は、各チャックセット49と係合して台木チャック51及び穂木チャック53を開状態にする大径カム面47aと、閉状態にする小径カム面47bとを有している。 チャック昇降カム48は、穂木チャック53と係合して該穂木チャック53を上側位置に位置決めする上位カム面(図示せず)と、下側位置に位置決めする下位カム面(図示せず)とを有している。

    インデックステーブル45の周囲には、回転テーブル回転方向にみて、順に、中心角で60°ずつ隔てて、ワークセットステーション54と、第1ワークカットステーション55と、第2ワークカットステーション56と、チューブ装着ステーション57とが設けられている。 さらに、チューブ装着ステーション57から中心角で120°隔てた位置にワーク取出ステーション58が設けられている。 これらの各ステーション54〜58は、いずれも、回転テーブル停止時にいずれかのチャックセット49に対応ないしは係合する位置に配置されている。

    ワークセットステーション54では、台木50及び穂木52が、それぞれ、台木チャック51及び穂木チャック53に自動的にセットされる。 なお、このようにセットされたときには、台木50の上端部と穂木52の下端部とは、適度に離間している。

    第1ワークカットステーション55及び第2ワークカットステーション56では、それぞれ、穂木52の茎部と台木50の茎部とが、両者が同軸状に当接可能な形状となるようにカットされる。 この接木装置4では、穂木52の下端部付近をV字形(くさび形)にカットする一方、台木50の上端部付近をV字形(V字谷形)にカットした上で、穂木52と台木50のV字面同士を当接させるようにしている。 具体的には、第1ワークカットステーション55には、穂木52の下端部付近をV字形(くさび形)にカットする穂木Vカット装置(図示せず)が設けられている。 他方、第2ワークカットステーション56には、台木50の上端部付近をV字形(V字谷形)にカットする台木Vカット装置(図示せず)が設けられている。

    なお、穂木52の下端部付近と台木50の上端部付近とを同一の傾斜角で斜めにカットした上で、穂木52と台木50とを傾斜面同士で当接させるようにしてもよい。 この場合は、第1ワークカットステーション55に、穂木52の下端部付近と台木50の上端部付近とを同時に斜めにカットする斜めカット装置を設ければよい。 この場合、第2ワークカットステーション56には、カット装置は設けられない。

    チューブ装着ステーション57では、茎部同士が同軸状に当接するように配置された台木50と穂木52とからなる接木苗の茎部に、チューブ片(図示せず)が外嵌・装着され、台木50と穂木52とが固定される。 チューブ片は、何ら外力が作用しない状態、あるいは接木苗の茎部に外嵌された状態では、渦巻き状又は略「の」の字状の横断面を有し、周方向の両端部はそれぞれ自由端となっている。 このように、接木苗の茎部が全面的にチューブ片によって被覆されるので、台木50と穂木52とが、チューブ片によって互いに強固に結合させられる。

    ワーク取出しステーション58では、接木苗が取り出される。 なお、各ステーション54〜58では、回転テーブル停止時に、台木50、穂木52又は接木苗に対する上記各処理がほぼ同時に行われる。

    以下、インデックステーブル45の構造及び機能を具体的に説明する。 インデックステーブル45を構成する略円板形の回転テーブル46には、台木チャック51と穂木チャック53とを有するチャックセット49が、回転テーブル円周方向に中心角で60°ずつ隔たった各部位に6組配置されている。 ここで、台木チャック51は下側に配置され、穂木チャック53は上側に配置されているが、平面視では、両者はほぼ重なる位置に配置されている。 各台木チャック51の下方には、それぞれ、台木50から脱落する土を受けるための受皿61が設けられている。

    回転テーブル46は、図示していない制御装置によって制御され、一定の短い時間毎に、60°ずつ、図1中の矢印A1方向に間欠的に回転する。 なお、チャックセット49の数は6組に限定されるわけではなく、7組以上であってもよい。

    ここで、回転テーブル46の回転位相は、回転テーブル停止時にはいずれかのチャックセット49が正面Fに位置するように制御されている。 したがって、回転テーブル停止時には回転テーブル円周方向にみて、正面Fから中心角で60°ずつ隔たった位置に、それぞれ、いずれかのチャックセット49が位置する。 なお、以下では、正面Fを第1停止位置といい、回転テーブル円周方向にみて正面F(第1停止位置)から反時計回りに60°ずつ隔たった位置を、順に、第2停止位置、第3停止位置……第6停止位置という。

    そして、この接木装置4では、第1〜第4停止位置及び第6停止位置に対応する部位に、それぞれ、ワークセットステーション54と、第1ワークカットステーション55と、第2ワークカットステーション56と、チューブ装着ステーション57と、ワーク取出ステーション58とが配置されている。

    穂木チャック53は、チャック開閉カム47のカム面と当接するカムフォロア53aと、1対のギヤセット53bと、1対のアームセット53cとを備えている。 そして、チャック開閉カム47には、大径カム面47aと小径カム面47bとが形成され、大径カム面47aと小径カム面47bとの接続部には、両カム面47a、47bを円滑に接続するための過渡カム面47cが形成されている。 ここで、チャック開閉カム47は、大径カム面47aがカムフォロア53aと当接するときにはアームセット53cを開かせる一方(非クランプ状態)、小径カム面57bがカムフォロア53aと当接するときにはアームセット53c閉じさせるようになっている(クランプ状態)。 なお、台木チャック51の開閉メカニズムは、穂木チャック53と同様であるので、その説明を省略する。

    さらに、穂木チャック53は、チャック昇降カム48のカム面と当接するカムフォロア53dを備えている。 詳しくは図示していないが、チャック昇降カム48には、底面からの高さが高い上位カム面と、高さが低い下位カム面とが形成され、上位カム面と下位カム面との接続部には、両カム面を円滑に接続するための過渡カム面が形成されている。 ここで、チャック昇降カム48は、上位カム面がカムフォロア53dと当接するときには穂木チャック53を上側位置に位置させる一方、(台木50と穂木52とが離間している)、下位カム面がカムフォロア53dと当接するときには穂木チャック53を下側位置に位置させる(台木50と穂木52とが当接する)。

    ワークセットステーション54には、台木50を台木チャック51にセットする台木セット部64と、穂木52を穂木チャック53にセットする穂木セット部65と、台木苗及び穂木苗の不要部、すなわち台木苗の上部及び穂木苗の下部を切除するカット刃66(円形1枚刃)とが設けられている。

    台木セット部64は、矢印A2方向に往復移動することができる台木投入チャック67を備えている。 そして、台木50を台木チャック51にセットする際には、手前位置(台木チャック51と反対側)において、まず人手で、台木苗を台木投入チャック67にチャックさせる。 台木苗は、台木供給コンベア68により台木セット部64に搬入される。

    この後、台木投入チャック67は、台木チャック51に向かって移動する。 その途中で、台木苗の上部(不要部)はカット刃67によって切除される。 そして、台木投入チャック67は、開状態にある台木チャック51に台木50をセット(非クランプ状態)する。 次に、チャック開閉カム47の回動により、台木チャック51が閉状態となり、台木50は台木チャック51によってクランプされる。 この後、台木投入チャック67は、台木50をアンチャックし、元の位置に復帰する。 かくして、台木50が、台木チャック51にクランプ(セット)される。

    穂木セット部65は、矢印A3方向に往復移動することができる穂木投入チャック69を備えている。 そして、穂木52を穂木チャック53にセットする際には、手前位置(穂木木チャック53と反対側)において、まず人手で、穂木苗を穂木投入チャック69にチャックさせる。 穂木苗は、穂木供給コンベア70により穂木セット部65に搬入される。

    この後、穂木投入チャック69は、穂木チャック53に向かって移動する。 その途中で、穂木苗の下部(不要部)はカット刃66によって切除される。 そして、穂木投入チャック69は、開状態にある穂木チャック53に穂木52をセット(非クランプ状態)する。 次に、チャック開閉カム47の回動により、穂木チャック53が閉状態となり、穂木52は穂木チャック53によってクランプされる。 この後、穂木投入チャック69は、穂木52をアンチャックし、元の位置に復帰する。 かくして、穂木52が、穂木チャック53にクランプ(セット)される。

    ワーク取出しステーション58には、台木50と穂木52とが接合されてなる接木苗をチャックセット49から取り出すワーク取出し装置79が設けられている。 ワーク取出し装置79は、まず台木チャック51及び穂木チャック53によってクランプされている接木苗を、取出しチャック80でチャックする。

    この後、チャック開閉カム47の回動により、台木チャック51及び穂木チャック53が開状態となり、接木苗はチャックセット49によるクランプ状態が解除され、取出しチャック80のみによってチャックされた状態となる。 この後、取出しチャック80は矢印A6方向に回動し、接木苗を取出しコンベア81の上に移動させ、チャックを解除する。 かくして、接木苗は接木装置4から搬出される。

    接木装置4から搬出された接木苗は、トレー36の上に所定の配列(例えば、縦20列・横10列の碁盤の目状)で載置される。 それぞれ複数の接木苗を載せた複数(例えば、8個)のトレー36は養生用台車8に積載される。 なお、養生用台車8の構成及び動作は、基本的には、育苗用台車6と同様であるので、その詳しい説明は省略する。 この後、養生用台車8は、作業者によって移動させられ、養生室9に収容される。

    養生室9の構成及動作は、基本的には、育苗室7と同様であるので、その詳しい説明は省略する。 養生室9で養生された接木苗は、畑等の栽培土壌への移植が可能な状態になったときに、養生室9から取り出される。 養生室9から取り出された接木苗は、出荷され、あるいは栽培土壌に移植される。

    前記のとおり、本発明の前記の実施の形態は接木苗生産装置1に係るものであるが、本発明は、このような接木苗生産装置1のほか、単に栽培植物の苗の育成する装置にも適用することができる。 すなわち、前記の育苗用台車6及び育苗室7を有する育苗装置3、ないしは養生用台車8及び養生室9を有する養生室9は、接木されていない普通の栽培植物、例えば稲、薬草、葉菜類(レタス、キャベツなど)、果菜類(イチゴなど)、根菜類(大根、ニンジンなど)、花、菌類(キノコなど)等の苗の育成に用いることができる。

    また、本発明に係る苗育成装置は、育成苗が完全に成長したときにその高さがさほど高くならない栽培植物(例えば、イチゴ)に対しては、育成苗を完全に成長させてその収穫に至るまで該栽培植物を育成するのにも用いることができる。

    かくして、本発明に係る育苗装置3(又は養生装置9)単独で用いれば、作業者が、栽培植物の苗を収容しているトレー36を積載している育苗用台車6(又は養生用台車8)を育苗室7(又は養生室9)に押し入れると、育苗用台車6が育苗室7に収容され、栽培植物の苗を育成することができる状態となる。 この場合、作業者が育苗室7に入る必要がないので、育苗室7は、育苗用台車6を収容することができる最小限の容量を有するだけでよく、コンパクトなものとなる。 また、栽培植物の苗に光を照射する光源として、消費電力が小さい発光ダイオード41を用いているので、苗育室7の電力消費を低減することができる。 すなわち、コンパクトな装置でもって消費電力を低減しつつ、栽培植物の苗を育成することができる。 また、本発明に係る接木苗生産装置1によれば、コンパクトな装置でもって消費電力を低減しつつ、高い活着率で接木苗を生産することができる。

    1 接木苗生産装置、2 播種装置、3 育苗装置、4 接木装置、5 養生装置、6 育苗用台車、7 育苗室、8 養生用台車、9 養生室、10 鉢(ポット)、11 種子含有栽培媒体、11a 栽培苗、12 搬送装置、13 支持台キャスタ、14 支持台、15 種子貯留槽、16 種子供給機、17 土供給機、18 水供給機、19 位置センサ、20 種子、21 種子取出機構、22 種子分配機構、23 種子移動通路、24 シャフト、25 回転部材、26 把持部材、27 把持部材進退カム、28 種子把持器、29 種子把持器開閉カム、30 カム当接部、33 台車本体部、34 台車キャスタ、35 トレー保持部材、36トレー、37 灌水部材、38 排水部材、39 ハウジング、40 支持部材、41 発光ダイオード、42 冷却パイプ、45 インデックステーブル、46 回転テーブル、47 チャック開閉カム、47a 大径カム面、47b 小径カム面、47c 過渡カム面、48 チャック昇降カム、49 チャックセット、50 台木、51 台木チャック、52 穂木、53 穂木チャック、54 ワークセットステーション、55 第1ワークカットステーション、56 第2ワークカットステーション、57 チューブ装着ステーション、58 ワーク取出しステーション、61 受皿、64 台木セット部、65 穂木セット部、66 カット刃、67 台木投入チャック、68 台木供給コンベア、69 穂木投入チャック、70 穂木供給コンベア、79 ワーク取出し装置、80 取り出しチャック、81 取出しコンベア。

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