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航空機の脚収納部、および航空機

阅读:998发布:2021-06-06

专利汇可以提供航空機の脚収納部、および航空機专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】重量およびコストを抑えながら、ジェットブラストや砂塵等を遮蔽し、脚の周囲に設置された装備品を保護することができる航空機の脚収納部を提供すること。【解決手段】航空機1の主脚収納部3は、離着陸時に使用される主脚2が収納される収納ベイ31と、収納ベイ31に収納された主脚2の車輪21が内側に配置され、車輪が出入りする下方、および上方が開放された遮蔽壁32とを備える。遮蔽壁32の上方開口32Cは、収納ベイ31よりも上方に 位置 する客室12と収納ベイ31とを隔てる隔壁13により覆われる、【選択図】図1,下面是航空機の脚収納部、および航空機专利的具体信息内容。

  • 離着陸時に使用される脚が収納される収納ベイと、
    前記収納ベイに収納された前記脚の車輪が内側に配置され、前記車輪が出入りする下方、および上方が開放された壁体と、を備え、
    前記壁体の上方の開口は、前記収納ベイよりも上方に位置する上方区域と前記収納ベイとを隔てる部材により覆われる、
    ことを特徴とする航空機の脚収納部。
  • 前記壁体は、
    筒状であり、
    前記車輪を支持する支柱が通される支柱用開口を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の航空機の脚収納部。
  • 前記壁体は、
    円筒状であり、
    金属材料からロール成形または引張成形される、
    請求項2に記載の航空機の脚収納部。
  • 前記壁体は、
    前記上方区域と前記収納ベイとを隔てる部材に固定され、
    前記壁体の下方の開口の周囲に位置する、機体の空気抵抗を減らすフェアリングに固定されることで、前記フェアリングを支持する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の航空機の脚収納部。
  • 前記壁体は、互いに着脱可能に結合される複数のパネルを含んで構成される、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の航空機の脚収納部。
  • 請求項1から5のいずれか一項に記載の脚収納部を備える、
    ことを特徴とする航空機。
  • 说明书全文

    本発明は、航空機の脚を収納する脚収納部、および航空機に関する。

    航空機の離着陸に用いられる主脚は、飛行中は主脚収納部内に収納される(特許文献1)。
    主脚収納部は、多くの場合は胴体に設けられており、車輪および支柱を含めた主脚全体を収納する。 主脚の周囲には、各種の装備品が設置される。

    特開2004−50856号公報

    主脚が収納されているときに、車輪のタイヤの微細な割れなどに起因して、タイヤ内部のエアが噴出するジェットブラストが生じうる。
    また、タキシング時、タイヤが巻き上げる砂塵等の異物が主脚収納部内へ流入してしまう。
    そのようなジェットブラストや砂塵等を遮蔽し、主脚の周囲に設置された装備品を保護するために、車輪を内側に収容する遮蔽体が設けられる場合がある。 その遮蔽体は、主脚の揚降に伴って車輪が出入りする下方の開口、および車輪の収容時に支柱が通される側方の開口を除いて、車輪を側方および上方から包囲する。
    そのように車輪を包囲する形態ゆえに、遮蔽体は、重量が大で、材料費も高い。

    そこで、本発明は、重量およびコストを抑えながら、ジェットブラストや砂塵等を遮蔽し、脚の周囲に設置された装備品を保護することができる航空機の脚収納部、および航空機を提供することを目的とする。

    本発明の航空機の脚収納部は、離着陸時に使用される脚が収納される収納ベイと、収納ベイに収納された脚の車輪が内側に配置され、前記車輪が出入りする下方、および上方が開放された壁体と、を備える。
    そして、本発明は、壁体の上方の開口が、収納ベイよりも上方に位置する上方区域と収納ベイとを隔てる部材により覆われることを特徴とする。

    本発明では、脚収納部が備える壁体、および、収納ベイと上方区域とを隔てる部材(以下、隔絶部材と称する)により、車輪のタイヤが包囲される。 このため、車輪のタイヤに生じたジェットブラストが壁体および隔絶部材によって遮蔽され、ジェットブラストの圧が壁体の周囲の装備品には及ばないので、装備品は破損することなく保護される。
    また、車輪から飛散する砂塵等も、ジェットブラストと同様、壁体および隔絶部材により囲まれた空間の内部に留まり、壁体および隔絶部材の外部には飛散しない。 そのため、砂塵等が、装備品を汚損したり動作に影響を与えることを避けることができる。

    ここで、壁体の上方の開口を覆う隔絶部材は、収納ベイと上方区域とを隔てる壁としての役割と、壁体の蓋部としての役割とを兼ねている。 そのため、隔絶部材とは別途、壁体に蓋部を設ける場合に比べて、車輪を包囲し、ジェットブラストおよび砂塵を遮蔽する遮蔽体の重量および材料費を抑えられる。
    つまり、本発明によれは、航空機において強く望まれる重量低減、およびコスト削減を図りながら、ジェットブラストや砂塵等から、収納ベイ内に設置される装備品を保護することができる。

    本発明における壁体は、筒状に形成することができる。 その壁体には、車輪を支持する支柱が通される支柱用開口を形成することができる。
    円筒状の壁体は、金属材料からロール成形または引張成形により形成できる。
    ロール成形または引張成形は、深絞り、あるいは切削、鋳造などで成形する場合と比べて生産性に優れるので製作コストを抑えられる。

    本発明の航空機の脚収納部では、壁体は、隔絶部材に固定され、壁体の下方の開口の周囲に位置する、機体の空気抵抗を減らすフェアリングに固定されることで、フェアリングを支持することが好ましい。
    このように壁体がフェアリングを支持する役割をも担うと、フェアリングをスキンなどに支持するサポート部材を簡素化することができる。
    隔絶部材は、耐圧隔壁などの構造部材とされることがより好ましい。

    本発明の航空機の脚収納部では、壁体は、互いに着脱可能に結合される複数のパネルを含んで構成されることが好ましい。
    そうすると、整備対象の装備品に対向する一部のパネルのみを取り外して、壁体の内側から装備品を容易に整備することができる。

    本発明の航空機は、上述の脚収納部を備えることにより、上述した作用効果を享受できる。

    本発明によれば、重量およびコストを抑えながら、ジェットブラストや砂塵等を遮蔽し、収納ベイ内に設置された装備品を保護することができる航空機の脚収納部、およびその脚収納部を備えた航空機を提供することができる。

    本発明の実施形態に係る航空機の主脚収納部を前方から示す断面図である。

    航空機の胴体およびフェアリングを示す斜視図である。

    主脚の車輪および遮蔽壁を示す斜視図である。 図の手前側に、左側の主脚および遮蔽壁を示す。

    遮蔽壁を示す斜視図である。

    遮蔽壁の分解斜視図である。

    車輪のタイヤ内のエアが噴出する様子を示す模式図である。

    以下、添付図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
    図1に示すように、航空機1は、胴体10と、胴体10の左側および右側に設けられる主翼11とを備える。
    胴体10は、フレーム、スキン、ロンジロン、およびストリンガ(いずれも図示省略)などから構成される。
    胴体10は、操縦室、客室12、荷室、主脚の収納ベイ31などの各区域を備える。
    胴体10の下部中央を覆うように、空気抵抗を減らすフェアリング(Belly Fairing)15が設けられる。 フェアリング15(図2)は、スキン14の外側に固定される。
    以下の説明で、航空機1が備える構成について用いる「上」および「下」は、航空機1の機体が平の姿勢にあるときの鉛直方向の「上」および「下」を意味する。

    胴体10は、航空機1の離着陸時や地上走行時に用いられる左右で一対の主脚2,2と、これらの主脚2,2を収納する主脚収納部3とを備える。
    主脚2,2および主脚収納部3は、左右対称に構成される。

    主脚2は、図3に示すように、車輪21と、車輪21を支持するとともに、着地時の衝撃荷重や走行時の振動荷重を吸収する緩衝支柱22と、車輪21の向きを変える操向装置および車輪21を制動するブレーキ装置を備える。
    主脚2は、同軸に設けられる2つの車輪21,21を備える(図1)。

    車輪21は、車軸21A(図1)にベアリングを介して設けられる金属製のホイール211と、ホイール211の外周に設けられるゴム製のタイヤ212とを有する。
    タイヤ212内には、所定圧力、例えば1MPa以上のエアが封入される。 なお、エアよりも窒素の比率が高いガス、あるいは純窒素ガスが使用される場合もある。

    緩衝支柱22は、シリンダと、シリンダ内に封入される作動流体と窒素ガスを圧縮するピストンとを備える。 シリンダおよびピストンの一方が車軸21Aを支持する。 緩衝支柱22は、車輪21および緩衝支柱22を揚降させる機構も備える。
    緩衝支柱22は、胴体10が備える構造部材に固定されたピボット部(図示しない)に設けられる軸部22Aを有しており、軸部22Aを中心に回動される。

    主脚2は、車軸21Aが起立し、車輪21および緩衝支柱22が伏した状態で主脚収納部3に収納される。 収納時、緩衝支柱22は、胴体10を前後に貫く軸線から離間する側、車輪21は近接する側に配置される。
    使用時、主脚2は、車軸21Aが水平で車輪21および緩衝支柱22が起立した状態に展開される。

    主脚収納部3は、図1に示すように、胴体10の下部が窪むように形成された箇所である。 主脚収納部3よりも上方には客室12が位置する。
    主脚収納部3は、主脚2,2を地上に向けて引き出したり、収納状態に引き込むために、2つの収納開口30を有する。 左側に位置する収納開口30は、左側の主脚2に対応する。 右側に位置する収納開口30は、右側の主脚2に対応する。

    収納開口30は、図2に示すように、胴体10に設けられるフェアリング15、および主翼11に跨って形成される。 湾曲した板状に形成されるフェアリング15は、機体が地上に対して水平の姿勢にあるときに地上に向く下部と、同じく水平の姿勢にあるときに側方に向く側部とを備える。
    収納開口30は、主脚2の車輪21,21を出入り可能とするためフェアリング15の下部に円形に開口するとともに、緩衝支柱22を回動可能とするためフェアリング15から主翼11の根元にかけて開口する。
    フェアリング15には、空力荷重に耐えることのできる剛性が要求される。 このため、フェアリング15は、複数のサポート部材により、スキンに支持される。

    収納開口30には、主脚2の揚降に伴って開閉される扉301が設けられる。 扉301は必要に応じて設ければよい。

    主脚収納部3は、図1に示すように、主脚2を収納するとともに、主脚2の周囲に図示しない各種の装備品が設置される収納ベイ31と、主脚2のタイヤ212からのジェットブラスト(Jet Blast)や、砂塵等を遮蔽する2つの遮蔽壁32とを備える。
    収納ベイ31は、隔壁13により客室12と隔てられており、フェアリング15の内側に位置する空間である。 フェアリング15は、隔壁13にも固定される。
    客室12内は与圧されているが、収納ベイ31内は与圧されていない。 このため、隔壁13は、客室12内と収納ベイ31内との圧力差に耐え、胴体10の強度を受け持つ構造部材とされる。 隔壁13は、水平に設置される板状の隔壁本体131と、隔壁本体131を客室12側から補強するリブ132とを有する。
    収納ベイ31内には、装備品として、例えば、面を動作させる操縦システム、主脚2や主脚ブレーキを動作させる主脚システム、燃料システム、油圧システム、それらに付随する配管、配線等が設置される。 ジェットブラストや砂塵等からの保護が必要な装備品は、隔壁13において、遮蔽壁32の上方開口32Cに対向する部分には設けられていない。

    遮蔽壁32は、主脚2の車輪21,21が内側に配置される筒状の部材である。 左側に位置する遮蔽壁32は、左側の主脚2に対応する。 右側に位置する遮蔽壁32は、右側の主脚2に対応する。
    図4に示すように、遮蔽壁32の下方は、車輪21が出入りするために開放されており、遮蔽壁32の上方も開放されている。
    遮蔽壁32の側面には、緩衝支柱22が通される支柱用開口320が形成される。

    支柱用開口320は、遮蔽壁32の周方向の一部を、下端からほぼ半分の高さまで略矩形状に切り取るように形成される。 支柱用開口320の大きさは、緩衝支柱22の可動範囲に応じて設定される。
    遮蔽壁32において支柱用開口320の両側には、支柱用開口320の対辺に沿って、補強部材37,38がファスナで固定される。 これら補強部材37,38により、遮蔽壁32における支柱用開口320の周囲が補強される。
    補強部材37は、遮蔽壁32の外周面から面外方向に立ち上がる略矩形の板状の部材であり、軽量化のための孔370が形成される。 補強部材37の下端は、フェアリング15にファスナで固定される。
    補強部材38は、その開口部を通り、胴体10に保持される構造物に取り付けられる。
    上記の補強部材37,38の形態は一例であり、支柱用開口320を任意の形態の補強部材によって構成することができる。

    遮蔽壁32は、車輪21の外径よりも少し大きい内径の円筒状に形成される。 より詳細には、遮蔽壁32は、複曲面を有する形状とされている。
    遮蔽壁32は、上端32Aから下端32Bに向かうにつれて少し拡がっているため、下端32Bから引き込まれる車輪21,21が遮蔽壁32に干渉することを避けて、遮蔽壁32の内側に車輪21,21を確実に収容することができる。
    遮蔽壁32の内周と車輪21の外周との間には、上空での気圧低下によりタイヤ212が最大に膨らんだときでも隙間が残されるように、所定のクリアランスが設定される。

    遮蔽壁32は、金属材料、あるいは、複合材から形成される。 複合材は、炭素繊維、ガラス繊維などの強化繊維、および樹脂を含む繊維強化樹脂である。
    金属材料としては、重量や加工性、材料費の点で、アルミニウムまたはアルミニウム合金を好適に使用できる。
    また、遮蔽壁32は、金属材料から切削、鋳造によって製作することも可能であるが、加工コストの点で、ロール成形や引張成形、プレス曲げ成形などの曲げ加工により製作することが好ましい。
    本実施形態の円筒状の遮蔽壁32は、金属材料からロール成形または引張成形される。 遮蔽壁32を横断面が四形である角筒状とする場合は、金属板をプレス加工で折り曲げるとよい。

    遮蔽壁32は、図5に示すように、側方パネル321〜323および上方パネル324を含んで構成される。 これらのパネル321〜324は、整備の際の取り外しを容易とするため、図示しないファスナで互いに着脱可能に結合されることが好ましい。
    支柱用開口320は、遮蔽壁32の周方向に隣り合う2つの側方パネル321,322に形成された切欠が合わさることで形成される。 支柱用開口320の背面に、側方パネル323が配置される。 遮蔽壁32は、周方向において、複数の側方パネル321〜323に分割されている。

    上方パネル324は、側方パネル322,323の上端に沿って形成される。 上方パネル324には、上方に立ち上がる固定片324Aが形成される。 固定片324Aは、平面視L字状に形成される。 固定片324Aの内側には、ジェットブラストや砂塵等からの保護が必要ない装備品が配置される。

    パネル321〜324のうち一部のパネル323には、必要に応じて、整備用のハッチ32Hが設けられる。 ハッチ32Hは、側方パネル323に形成された開口と、その開口を塞ぐ蓋32Jとを有する。 側方パネル323にファスニングされた蓋32Jを取り外すことにより、遮蔽壁32の内側から、ハッチ32Hの外側に位置する装備品を整備することが可能となる。

    次に、遮蔽壁32の下方の開口周辺の構造、および遮蔽壁32の上方の開口周辺の構造について説明する。
    遮蔽壁32の下端32Bは、図1に示すように、主脚収納部3の収納開口30に臨む位置にあり、下端32Bにより囲まれた遮蔽壁32の下方の開口が、収納開口30に連通する。
    遮蔽壁32の下端32Bには、図4に示すように、内周側に突出するゴム部材33が円弧状に設けられる。

    ゴム部材33は、車輪21の外周と遮蔽壁32の内周との間の隙間を塞ぐ。 これにより、空気抵抗が増大するのを避けるとともに、飛行中に異物が遮蔽壁32の内側に入るのを防止する。
    ゴム部材33は、遮蔽壁32内の車輪21,21のうち下方に位置する車輪21の表面とほぼ同じ位置に設けられる(図1)。
    ゴム部材33に代えて、ブラシを用いることも可能である。 遮蔽壁32の下端32Bに、毛束が径方向に揃えられた円弧状のブラシを設けることができる。

    遮蔽壁32の上端32Aにより囲まれた上方開口32Cは、図1に示すように、隔壁13により覆われる。 隔壁13は、上方開口32Cの全体を覆っており、遮蔽壁32の蓋を兼ねている。
    遮蔽壁32は、隔壁13と直交する方向(上下方向)に対して若干傾けて配置される。
    隔壁13および遮蔽壁32は、車輪21を包囲することにより、車輪21からのジェットブラストや砂塵等を遮蔽する。 遮蔽壁32は、ジェトブラストの圧力に対して十分な強度に形成される。 胴体10において強度を受け持つ構造部材である隔壁13は、言うまでもなく、隔壁本体131およびリブ132により、ジェトブラストの圧力に対して十分な強度を有している。
    遮蔽壁32に必要とされる強度に応じて、遮蔽壁32の厚みが決められる。 遮蔽壁32の板厚は、例えば数mm程度である。
    同じ厚みで、かつ車輪21を内側にぴったりと収容可能なサイズで比べると、横断面が円形である円筒状の遮蔽壁32は、横断面が矩形や多角形等のものも含めた種々の筒体の中で、重量が最小となる。 したがって、遮蔽壁32を円筒状に形成すると、重量を抑えることができる。
    本実施形態では、隔壁13と、遮蔽壁32の上端32Aとの間に隙間が残されているが、ジェットブラストや砂塵等から保護する必要のある装備品は、隙間から離間した位置に配置されるので、ジェットブラストや砂塵等に曝されない。
    勿論、隔壁13と遮蔽壁32の上端32Aとの間に隙間がない状態で、隔壁13が遮蔽壁32の上方開口32Cを覆っていると、ジェットブラストや砂塵等を完全に遮蔽できるのでより好ましい。

    次に、遮蔽壁32が隔壁13に固定される構造について説明する。
    遮蔽壁32の上端32Aには、固定部36が設けられており、隔壁13にも、対応する固定部が設けられる。 遮蔽壁32の固定部36と隔壁13の固定部は、リベット、溶接等によって永久結合される。 固定部36に対して遮蔽壁32がファスナで取り外し可能に結合されると、遮蔽壁32が隔壁13に固定される。
    固定部36は、遮蔽壁32の上端32Aに設けられる複数のパーツから形成されており、一部のパーツは、固定片324Aの上端に設けられる。
    固定部36の各パーツはいずれも、断面L字状に形成される。 後述するサポートリング341,342、サポート支柱35、およびサポート部材39についても同様である。

    次に、遮蔽壁32がフェアリング15を支持する構造について説明する。
    遮蔽壁32の外周には、環状のサポートリング341,342が設けられる。 サポートリング341,342は、遮蔽壁32の下端32B、および下端32Bと上端32Aとの間にそれぞれ配置され、上下方向に延びるサポート支柱35により、周方向の複数の箇所で互いに連結される。
    遮蔽壁32の下端32Bに配置されるサポートリング341は、周方向の複数箇所において、フェアリング15にファスナで固定される。 これにより、遮蔽壁32は、サポートリング341を介してフェアリング15を支持する。

    上記のサポートリング341,342およびサポート支柱35がファスナで組み付けられることで形成された骨組40(図4)の内側に、遮蔽壁32が収容される。 左側の遮蔽壁32を収容する骨組40と、右側の遮蔽壁32を収容する骨組40とは、連結部325(図1)および図示しないサポート部材により連結される。 連結部325は、骨組40,40の間で延在する板状の部材である。

    遮蔽壁32は、上記の骨組40に固定される複数の棒状のサポート部材39を介してフェアリング15に連結される。
    サポート部材39は、遮蔽壁32の外周面の面外方向に延出する。 複数のサポート部材39は、様々な向きの外力に対して遮蔽壁32を十分に支持するように、遮蔽壁32の外周面における位置、および延出方向が決められる。
    サポート部材39の基端と骨組40、およびサポート部材39の先端とフェアリング15とは、それぞれ図示しないファスナで固定される。
    つまり、遮蔽壁32は、上記のサポートリング341に加えて、サポート部材39を介しても、フェアリング15を支持する。

    さて、本実施形態の主脚収納部3の構成により得られる作用効果について説明する。
    主脚2のタイヤ212に生じた割れなど、あるいは過熱されたブレーキからの熱影響に起因して、航空機1の飛行中、タイヤ212にジェットブラストが生じる可能性がある。
    ジェットブラストは、図6に示すように、タイヤ212の内部に封入されたエアArがコーン状(円錐状)に噴出する現象であり、噴出起点からの距離に応じた圧力を生じさせる。

    本実施形態では、隔壁13において、遮蔽壁32の上方開口32Cに対向する部分には装備品が設けられておらず、遮蔽壁32および隔壁13がタイヤ212を包囲する。 そして、遮蔽壁32および隔壁13が、ジェットブラストの圧力を受け止める。 こうすることで、遮蔽壁32および隔壁13により囲まれた空間の外部に対してジェットブラストが遮蔽される。
    支柱用開口320内では、ジェットブラストは、緩衝支柱22に当たることによって遮蔽されるので、遮蔽壁32および隔壁13により囲まれた空間内に封じ込められる。
    したがって、ジェットブラストの圧力から、主脚2の周囲に配置される装備品が保護されるので、収納ベイ31内に、飛行に重要な役割を果たすものも含めて各種の装備品を設置することができる。
    遮蔽壁32は、ジェットブラストにより外側に膨らむように変形するので、装備品は、遮蔽壁32の外周面から少し離して設置することが好ましい。

    また、タキシング時、タイヤ212が巻き上げる砂塵等が主脚収納部内へ流入するが、その砂塵等も、上述したジェットブラストと同様、遮蔽壁32および隔壁13により囲まれた空間の内部に封じ込められ、外部には飛散しない。 そのため、砂塵等が装備品を汚損したり、装備品の動作に影響を与えるのを避けることができる。
    なお、離陸後、主脚2が引き込まれたときに車輪21が惰性で回転していることもありうる。 その場合に、車輪21に付着した砂塵等が飛散することも、遮蔽壁32および隔壁13によって防止される。

    ここで、主脚収納部3が遮蔽壁32および隔壁13により構成されることにより、以下に述べるように、重量上、コスト上、および加工上の利点がある。
    もし、遮蔽壁32の上方開口32Cを覆うための専用の蓋部を必要とし、遮蔽壁32および蓋部により車輪21を包囲する構成とするならば、蓋部の分、重量が増加し、コストが嵩む。
    その上、蓋部は、重量を抑えながらジェットブラストに耐える強度を確保するために、椀状(ドーム状)の形態とすることが望まれる。 しかし、椀状の蓋部の加工は難しい。 金属材料を用いる場合、椀状の形態には深絞り加工が適するが、加工時に割れが生じ易い上、型のコストが高い。

    本実施形態では、遮蔽壁32の上端32Aに対向する隔壁13が、遮蔽壁32の蓋部を兼ねている。
    このように既存の隔壁13を用いれば、蓋部を用意することなく、車輪21の外周に対向する筒状の遮蔽壁32を用意すれば足りるから、重量、材料費を抑えられる。
    しかも、本実施形態の遮蔽壁32は、深絞り、あるいは切削、鋳造などで成形する場合と比べて生産性に優れるロール成形または引張成形により金属材料から形成されるので、製作コストを抑えられる。 また、複合材から遮蔽壁32を形成する場合と比べると、材料費が安価で、工程が簡略なために生産性に優れるので製作コストを抑えられる。 さらに、金属材料として軽量なアルミニウム等を選択すれば、複合材に匹敵する軽量性を実現できる。
    ここで、遮蔽壁32が損傷した場合の修理の点でも、複合材を用いるよりも金属材料を用いる方が有利である。 複合材を用いる場合は、複合材パッチの真空引きや加熱硬化を行うための工程や時間を要するのに対して、金属材料を用いる場合は、金属パッチを単純にファスニングすれば足りるためである。

    またさらに、本実施形態では、隔壁13に固定することで遮蔽壁32に構造強度を持たせながら、その遮蔽壁32をサポート部材39によりフェアリング15に連結することにより、フェアリング15を支持する役割をも遮蔽壁32に担わせる。 このようにすると、遮蔽壁32は、フェアリング15の支持構造の一部を構成するので、フェアリング15をスキンや隔壁13に支持するサポート部材の数を減らしたり、サポート部材の断面積を低減することができる。 つまり、サポート部材の簡素化、軽量化に寄与できる。

    そして、本実施形態によれば、遮蔽壁32が複数のパネル321〜324から構成されるので、遮蔽壁32の周囲に設置された装備品を遮蔽壁32の内側から整備する際に、整備対象の装備品に対向する一部のパネルのみを取り外せばよい。 パネル321〜324の各々は、一人でも容易に持てる重量であり、容易に着脱することができるので、整備性を向上させることができる。

    上記実施形態では、2つの主脚2を備える航空機1を示したが、本発明は、それ以上の数の主脚を備える航空機にも適用でき、それらの主脚の各々を収納する収納部の構造として、上述した主脚収納部3の構造を採用できることは言うまでもない。
    また、主脚2の一つあたりに設けられる車輪21の数は任意である。
    さらに、主翼11が主脚を収納可能な厚みを有していれば、主脚収納部を、胴体10ではなく主翼11に設けることもできる。

    本発明は、航空機1の前脚など、航空機が備える他の脚の収納部の構造にも適用できる。 その収納部において脚の周囲に設置される装備品は、脚の車輪が内側に配置される遮蔽壁を設置し、その遮蔽壁の上方の開口を部材で覆うことにより、ジェットブラストや砂塵等から保護される。

    本発明の脚収納部が備える遮蔽壁のパネルや、サポートのための部材は、整備性を良好なものとするために、ファスナで着脱可能に固定されることが好ましいが、本発明は、他の方法、例えば溶接によってそれらを固定することをも許容する。
    また、本発明は、脚の車輪が内側に配置される壁体としての遮蔽壁32が装備品の筐体を兼ねることをも許容する。

    上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。

    1 航空機2 主脚3 主脚収納部10 胴体11 主翼12 客室(上方区域)
    13 隔壁(収納ベイと上方区域とを隔てる部材)
    15 フェアリング21 車輪21A 車軸22 緩衝支柱(支柱)
    30 収納開口部31 収納ベイ32 遮蔽壁(遮蔽壁)
    32A 上端32B 下端32C 上方開口32H ハッチ33 ゴム部材35 サポート支柱(支持部材)
    36 固定部37,38 補強部材39 サポート部材(支持部材)
    40 骨組(支持部材)
    211 ホイール212 タイヤ320 支柱用開口321〜323 側方パネル324 上方パネル324A 固定片325 連結部341,342 サポートリング(支持部材)
    370 孔Ar エア

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