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Automatic vending machine, spiral rack and box rack to be used for the same

阅读:881发布:2024-01-28

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SOLUTION: An article storage rack 102 is composed of plural spiral racks 2 arranged on the most left-sided column and plural box racks 3 arranged on upper, lower, right and left sides. The spiral rack 2 and the box rack 3 are supported in a main body case 101 by a supporting framed so as to be drawn. The article is replenished in the state of drawing the box rack 3 and the spiral rack 2 along with the rack supporting frame. The rack supporting frame can support both the spiral rack 2 and the box rack 3 so that the article storage rack 102 can be constituted by attaching the spiral rack 2 anywhere excepting the left column. In the box rack 3, the article is restricted and stored in a column case and in the spiral rack 2, the article is restricted and stored between spiral pitches.
COPYRIGHT: (C)2000,JPO,下面是Automatic vending machine, spiral rack and box rack to be used for the same专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 商品を並べて収容するコラムケース内に直動機構によって移動するプッシャを設け、移動するプッシャにより商品列の末尾を押して商品を送り出すボックスラックと、 回転機構により回転するスパイラルをコラムケース内に設け、スパイラルピッチ間で商品を拘束し、スパイラルの回転により商品を送り出すスパイラルラックと、 を併用したことを特徴とする自動販売機。
  • 【請求項2】 商品を並べて収容するコラムケース内に直動機構によって移動するプッシャを設け、移動するプッシャにより商品列の末尾を押して商品を送り出すボックスラックと、 回転機構により回転する複数のスパイラルをコラムケース内に縦方向に配置すると共に少なくともスパイラルピッチ間で商品を拘束し、スパイラルの回転により商品を送り出すスパイラルラックと、 を併用したことを特徴とする自動販売機。
  • 【請求項3】 スパイラルラックの前面下側近傍に位置してスパイラルラックから送り出した商品を受けると共に受けた商品を搬出するコンベヤを底部に設けたバケットユニットと、 バケットユニットを上下左右に移動するX−Y搬送機構と、 を備え、 商品を外扉に設けた商品取出口まで搬送してコンベヤにより搬出するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の自動販売機。
  • 【請求項4】 受けた商品を搬出するコンベヤを底部に設けると共にガイドローラによる姿勢制御機構を有し、
    ボックスラックの略前面位置にてボックスラックから送り出した商品を受けるボックスラック用バケットユニットと、 スパイラルラックの前面下側近傍に位置してスパイラルラックから送り出した商品を受けると共に受けた商品を搬出するコンベヤを底部に設けたスパイラルラック用バケットユニットと、 を一体構成し、 ボックスラック用バケットユニットおよびスパイラルラック用バケットユニットを上下左右に移動するX−Y搬送機構を備え、 商品を外扉に設けた商品取出口まで搬送してコンベヤにより搬出するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の自動販売機。
  • 【請求項5】 回転機構により回転する複数のスパイラルをコラムケース内に横方向または縦方向に配置すると共に少なくともスパイラルピッチ間で商品を拘束し、スパイラルの回転により商品を送り出すスパイラルラックと、 スパイラルラックの前面下側近傍に位置してスパイラルラックから送り出した商品を受けると共に受けた商品を搬出するコンベヤを底部に設けたバケットユニットと、 バケットユニットを上下左右に移動するX−Y搬送機構と、を備えたことを特徴とする自動販売機。
  • 【請求項6】 スパイラルラック側から動力源を切り離してバケットユニット側に設け、スパイラルラックに対するバケットユニットのアクセス位置でバケットユニット側の動力源とスパイラルラック側の回転機構とを伝達結合し、動力源から回転機構に動力を伝達するようにしたことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一つに記載の自動販売機。
  • 【請求項7】 ボックスラック側から動力源を切り離してバケットユニット側に設け、ボックスラックに対するバケットユニットのアクセス位置でバケットユニット側の動力源とボックスラック側の直動機構とを伝達結合し、動力源から直動機構に動力を伝達すると共に、このバケットユニット側の動力源を前記スパイラルラックと共用にし、スパイラルラックに対するバケットユニットのアクセス位置でバケットユニット側の動力源とスパイラルラック側の回転機構とを伝達結合し、動力源から回転機構に動力を伝達することを特徴とする請求項3、4
    または6に記載の自動販売機。
  • 【請求項8】 バケットユニット側に設けた作動用プッシャと、 作動用プッシャで押すことによりスライドするスライダと、 スライダに設けたガイド部に沿って揺動するレバーと、 レバーに設けた爪と、 爪と係合する爪部を一部に形成しスパイラル軸に設けた爪車と、 同じくスパイラル軸に設けられ一部歯を欠いた主歯車と、 主歯車に係合する歯車を含み、バケットユニットの動力源と伝達結合して当該歯車を回転させる動力伝達部と、 を備えたことを特徴とする請求項6または7に記載の自動販売機。
  • 【請求項9】 バケットユニットがスパイラルラックの前面下側近傍に位置するに先だって、スパイラルを回転させるようにしたことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一つに記載の自動販売機。
  • 【請求項10】 スパイラルピッチ間に商品の抜けを検出する検出スイッチを設けたことを特徴とする請求項1
    〜9のいずれか一つに記載の自動販売機。
  • 【請求項11】 スパイラルピッチ間に設けられ、商品の抜けを検出して商品抜け情報を出力する商品抜け検出手段と、 X−Y搬送機構およびバケットユニットを制御すると共に、商品抜けが生じた場合、バケットユニットに設けた動力源に対し商品抜け情報に基づく制御を行う制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の自動販売機。
  • 【請求項12】 シースルー構造の自動販売機内部に多関節ロボットを設け、そのアーム先端に設けた保持手段によりスパイラルラックから送り出した商品を保持し、
    その商品を外扉に設けた商品取出口から搬出するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の自動販売機。
  • 【請求項13】 さらに、前記多関節ロボットをジョイスティックにより動かすようにしたことを特徴とする請求項12に記載の自動販売機。
  • 【請求項14】 回転機構により回転するスパイラルをコラムケース内に設け、スパイラルラック側から動力源を切り離すと共に外部に設けた動力源に結合して動力を得る伝達結合部を設け、この伝達結合部を介して得た動力により回転機構を駆動し、スパイラルの回転によってスパイラルピッチ間に拘束している商品を送り出すことを特徴とする自動販売機に用いるスパイラルラック。
  • 【請求項15】 さらに、複数の前記スパイラルをコラムケース内に縦方向に配置すると共に少なくともスパイラルピッチ間で商品を拘束し、スパイラルの回転により商品を送り出すことを特徴とする請求項14に記載の自動販売機に用いるスパイラルラック。
  • 【請求項16】 外部に設けた作動用プッシャと、 作動用プッシャで押すことによりスライドするスライダと、 スライダに設けたガイド部に沿って揺動するレバーと、 レバーに設けた爪と、 爪と係合する爪部を一部に形成しスパイラル軸に設けた爪車と、 同じくスパイラル軸に設けられ一部歯を欠いた主歯車と、 主歯車に係合する歯車を含み、外部の動力源と伝達結合して当該歯車を回転させる動力伝達部と、 を備えたことを特徴とする請求項14または15に記載の自動販売機に用いるスパイラルラック。
  • 【請求項17】 さらに、スパイラルピッチ間に商品の抜けを検出する検出スイッチを設けたことを特徴とする請求項14〜16のいずれか一つに記載の自動販売機に用いるスパイラルラック。
  • 【請求項18】 商品を並べて収容するコラムケース内にベルト運搬装置を設け、このベルト運搬装置のベルトのうち、少なくとも商品運搬面を樹脂硬度70以下のポリウレタンで構成したことを特徴とする自動販売機に用いるボックスラック。
  • 【請求項19】 商品を並べて収容するコラムケース内に、ベルトの少なくとも商品運搬面を樹脂硬度70以下のポリウレタンで構成したベルト運搬装置を設け、ボックスラック側から動力源を切り離すと共に外部に設けた動力源に結合して動力を得る伝達結合部を設け、この伝達結合部を介して得た動力によりベルト運搬装置を駆動し、ベルトの移動によって商品を送り出すことを特徴とする自動販売機に用いるボックスラック。
  • 【請求項20】 請求項1〜4、6〜13のいずれか一つに記載の自動販売機のボックスラックとして、請求項18または19に記載のボックスラックを用いることを特徴とする自動販売機。
  • 【請求項21】 上記請求項18または19に記載のボックスラックと、 ボックスラックの前面下側近傍に位置してボックスラックから送り出した商品を受けると共に受けた商品を搬出するコンベヤを底部に設けたバケットユニットと、 バケットユニットを上下左右に移動するX−Y搬送機構と、を備えたことを特徴とする自動販売機。
  • 【請求項22】 商品収納ラックのラック支持枠が、上記スパイラルラックおよびボックスラックのいずれも支持可能であることを特徴とする請求項1〜4、6〜13
    のいずれか一つに記載の自動販売機。
  • 【請求項23】 さらに、上記X−Y搬送機構をジョイスティックにより動かすようにしたことを特徴とする請求項1〜11、22のいずれか一つに記載の自動販売機。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】この発明は、缶入り飲料商品、紙パック入り飲料商品などの包装が定形的なもの及び菓子パン、袋菓子などの包装が非定形的なもの、さらに文庫本や歯磨きセットなどの食品以外のものなど、一般商店で販売する各種商品を自動販売できる自動販売機、並びにこの自動販売機に用いるスパイラルラックおよびボックスラックに関する。

    【0002】

    【従来の技術】近年、コンビニエンスストア感覚で実際に陳列されている商品を観て購入することができるシースルー自動販売機が注目されている。 このようなシースルー自動販売機としては、特開平10−302140号公報に記載のものなどが知られている。 シースルー自動販売機は、本体ケースの外扉に透明板を組み込んだ構成である。 商品は、本体ケース内のボックスラック内に収納されている。 ボックスラックは本体ケース内で上下段、左右列にそれぞれ複数並べて配置され、外側からは、複数のボックスラックによって構築した商品収納ラックを観ることができる。 商品は、直接落下させることによる破損や、ユーザに乱暴な印象を与えず機械的な面白さを印象付けるように、X−Y搬送機構に取り付けたバケットユニットで商品取出口まで搬送される。

    【0003】商品を収容するボックスラックは、商品を補充する際に引き出すことができるようになっている。
    また、各ボックスラックには、商品払出機構が設けられている。 一般的な商品払出機構は、底面に設けたベルトにプッシャを取り付けた構造であり、このプッシャを移動させることにより商品を送り出すようにしている。 また、バケットユニット内には、姿勢制御用のガイドローラや商品搬出用のコンベヤが設けられており、ボックスラックから送り出された商品をうまく受容し、商品取出口まで搬送できるようになっている。

    【0004】ボックスラック内に商品を収容する自動販売機の多くは上記のような構成を採用しており、同様の構成を採用する他の自動販売機として、特開平10−2
    55149号公報、特開平10−255150号公報に記載のものが知られている。 かかる自動販売機においても、プッシャの移動によって商品を送り出すように構成している。 このように、上記自動販売機では、断面コの字形状のボックスラックを用いているため、定形的な商品を収容するに適しており、また、商品を詰めて収容することができるため全体の商品収容数を高めることができる。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の自動販売機では、ボックスラック内に商品を収容してプッシャにより送り出すようにしているため、缶入り飲料商品やブロック形状のパック飲料商品などの定形的な商品を数多く収容するのに適しているが、スナック菓子などの袋物商品や包装が円錐形状や棒状の商品、あるいは自立できない商品などをうまく収容できないという問題点があった。 特に、現在では自動販売機を用いた無人店舗が提案されており、かかる店舗で多種多様の商品を扱うことになれば、さらに問題が顕在化する可能性がある。

    【0006】この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、多種多様の商品を販売可能とする自動販売機、
    並びにこの自動販売機に用いるスパイラルラックおよびボックスラックを提供することを目的とする。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するために、請求項1にかかる自動販売機は、商品を並べて収容するコラムケース内に直動機構によって移動するプッシャを設け、移動するプッシャにより商品列の末尾を押して商品を送り出すボックスラックと、回転機構により回転するスパイラルをコラムケース内に設け、スパイラルピッチ間で商品を拘束し、スパイラルの回転により商品を送り出すスパイラルラックと、を併用したものである。

    【0008】ボックスラックに設けた直動機構によってプッシャを移動させ、商品の末尾を押すと、先頭の商品がボックスラックから順次押し出される。 また、スパイラルラックに設けた回転機構によりスパイラルを回転させると、商品がスパイラルピッチ間に拘束されていることから、その回転量に応じて先頭の商品が順次送り出される。 ボックスラックは、商品を並べてその末尾をプッシャで押すような構成をしているから、缶入り飲料商品などの包装が定形的な商品を収容するのに適する。

    【0009】一方、スパイラルラックは、商品をスパイラルピッチ間で拘束してスパイラルの回転で送り出す構成であるから、袋菓子などの包装や食品以外でそれ自体または包装が非定形的なものを収容するのに適する。 従って、ボックスラックとスパイラルラックとを併用することで、定形的および非定形的な商品を販売することができる。 なお、直動機構と回転機構は、それ自体がモータなどの動源を備えていてもよいし、動力源を除いた機構的部分のみであってもよい。

    【0010】また、請求項2にかかる自動販売機は、商品を並べて収容するコラムケース内に直動機構によって移動するプッシャを設け、移動するプッシャにより商品列の末尾を押して商品を送り出すボックスラックと、回転機構により回転する複数のスパイラルをコラムケース内に縦方向に配置すると共に少なくともスパイラルピッチ間で商品を拘束し、スパイラルの回転により商品を送り出すスパイラルラックとを併用したものである。

    【0011】通常、複数のスパイラルでスパイラルラックを構成する場合は、スパイラルを横方向に配置して商品を両スパイラルピッチ間で拘束するが、この発明では、スパイラルを縦方向に配置して少なくともスパイラルピッチ間、状態によってはスパイラルピッチ間とコラムケース内面とにより商品を拘束するようにしている。
    スパイラルラックに設けた回転機構によりスパイラルを回転させると、商品がスパイラルピッチ間で拘束されていることから、回転量に応じて先頭の商品が順次送り出される。 ボックスラックと併用する点については上記同様である。

    【0012】また、請求項3にかかる自動販売機は、上記自動販売機において、スパイラルラックの前面下側近傍に位置してスパイラルラックから送り出した商品を受けると共に受けた商品を搬出するコンベヤを底部に設けたバケットユニットと、バケットユニットを上下左右に移動するX−Y搬送機構とを備え、商品を外扉に設けた商品取出口まで搬送してコンベヤにより搬出するようにしたものである。

    【0013】X−Y搬送機構によりバケットユニットをスパイラルラックの前面下側近傍に移動する。 この位置でスパイラルを回転させると、商品がスパイラルラックから送り出されてバケットユニット底部のコンベヤ上に落ちる。 つぎに、X−Y搬送機構によりバケットユニットを移動させ、商品を商品取出口まで搬送する。 この位置でコンベヤを駆動すると、商品が搬出される。

    【0014】また、請求項4にかかる自動販売機は、上記自動販売機において、受けた商品を搬出するコンベヤを底部に設けると共にガイドローラによる姿勢制御機構を有し、ボックスラックの略前面位置にてボックスラックから送り出した商品を受けるボックスラック用バケットユニットと、スパイラルラックの前面下側近傍に位置してスパイラルラックから送り出した商品を受けると共に受けた商品を搬出するコンベヤを底部に設けたスパイラルラック用バケットユニットと、を一体構成し、ボックスラック用バケットユニットおよびスパイラルラック用バケットユニットを上下左右に移動するX−Y搬送機構を備え、商品を外扉に設けた商品取出口まで搬送してコンベヤにより搬出するようにしたものである。

    【0015】X−Y搬送機構によりボックスラック用バケットユニットをボックスラックの略前面位置に移動する。 この位置でプッシャを移動させると、商品がボックスラックから送り出され、ボックスラック用バケットユニット底部のコンベヤ上に落ちる。 この際、姿勢制御機構のガイドローラにより商品の姿勢を適宜制御する。

    【0016】つぎに、X−Y搬送機構によりボックスラック用バケットユニットを移動させ、商品を商品取出口まで搬送する。 この位置でコンベヤを駆動すると、商品が搬出される。 スパイラルラック用バケットユニットの動作については上記の通りである。 また、スパイラルラック用バケットユニットとボックスラック用バケットユニットとは一体構成になっている。 一体化の程度は、機構全体を共通化したものでも、両方を単純に結合したものであってもよい。

    【0017】また、請求項5にかかる自動販売機は、回転機構により回転する複数のスパイラルをコラムケース内に横方向または縦方向に配置すると共に少なくともスパイラルピッチ間で商品を拘束し、スパイラルの回転により商品を送り出すスパイラルラックと、スパイラルラックの前面下側近傍に位置してスパイラルラックから送り出した商品を受けると共に受けた商品を搬出するコンベヤを底部に設けたバケットユニットと、バケットユニットを上下左右に移動するX−Y搬送機構と、を備えたものである。

    【0018】スパイラルラックによって自動販売機を構成するようにしても、多種多様の商品を収容することができる。 具体的には、袋菓子などの包装や食品以外でそれ自体または包装が非定形的な商品、および、缶入り飲料商品などの包装が定形的な商品のいずれをも収容することができる。

    【0019】また、請求項6にかかる自動販売機は、上記自動販売機において、スパイラルラック側から動力源を切り離してバケットユニット側に設け、スパイラルラックに対するバケットユニットのアクセス位置でバケットユニット側の動力源とスパイラルラック側の回転機構とを伝達結合し、動力源から回転機構に動力を伝達するようにしたものである。

    【0020】複数のスパイラルラック毎に動力源を設けると、動力源となるモータなどがスパイラルラックの個数分必要になってコストアップするため、バケットユニット側に動力源を設け、当該バケットユニットのアクセス位置で動力源と回転機構とを伝達結合するようにした。 伝達結合した状態で動力源から回転機構に動力を伝達すると、スパイラルが回転する。 このため、スパイラルピッチ間に拘束している商品を送り出すことができる。

    【0021】また、請求項7にかかる自動販売機は、上記自動販売機において、ボックスラック側から動力源を切り離してバケットユニット側に設け、ボックスラックに対するバケットユニットのアクセス位置でバケットユニット側の動力源とボックスラック側の直動機構とを伝達結合し、動力源から直動機構に動力を伝達すると共に、このバケットユニット側の動力源を前記スパイラルラックと共用にし、スパイラルラックに対するバケットユニットのアクセス位置でバケットユニット側の動力源とスパイラルラック側の回転機構とを伝達結合し、動力源から回転機構に動力を伝達するものである。

    【0022】換言すれば、バケットユニット側に共用の動力源を持たせて、この動力源でボックスラックおよびスパイラルラックの駆動を行うようにしたものである。
    バケットユニットをスパイラルラックに対するアクセス位置に移動させたとき、動力源とスパイラルラックの回転機構が伝達結合する。 伝達結合した状態で動力源を駆動すると、この動力が回転機構に伝わってスパイラルが回転し、商品が送り出される。 同じく、このバケットユニットをボックスラックに対するアクセス位置に移動させたとき、動力源とボックスラックの直動機構が伝達結合する。 伝達結合した状態で動力源を駆動すると、この動力が直動機構に伝わってプッシャが移動し、商品が送り出される。

    【0023】また、請求項8にかかる自動販売機は、上記自動販売機において、バケットユニット側に設けた作動用プッシャと、作動用プッシャで押すことによりスライドするスライダと、スライダに設けたガイド部に沿って揺動するレバーと、レバーに設けた爪と、爪と係合する爪部を一部に形成しスパイラル軸に設けた爪車と、同じくスパイラル軸に設けられ一部歯を欠いた主歯車と、
    主歯車に係合する歯車を含み、バケットユニットの動力源と伝達結合して当該歯車を回転させる動力伝達部と、
    を備えたものである。

    【0024】スパイラル軸に設けた主歯車は、その歯の一部を欠いているので、スパイラルが一回転すると確実に停止することになる。 つぎに、作動用プッシャがスライダを押すとスライダがスライドし、これに伴ってレバーが揺動する。 この揺動により爪が爪車の爪部と係合すると、爪車が強制的に回転させられる。 爪車はスパイラル軸で主歯車と結合しているから、これにより、主歯車が回転して動力伝達部の歯車と係合し、スパイラル軸の回転が継続する。 スパイラルが一回転したら、スパイラルピッチ間に拘束している商品が一つ送り出される。 再び主歯車と歯車との係合が外れると、スパイラルの回転が停止する。

    【0025】また、請求項9にかかる自動販売機は、上記自動販売機において、バケットユニットがスパイラルラックの前面下側近傍に位置するに先だって、スパイラルを回転させるようにしたものである。

    【0026】スパイラルの回転によって商品が送られるが、バケットユニットが所定のアクセス位置に到着した時点で回転を始めると、商品を送り出すまでに時間がかかってしまう。 そこで、バケットユニットがアクセス位置に到着する前にスパイラルを回転させるようにした。
    このようにすれば、商品を送り出すまでの時間を短縮できる。 ただし、あまりに早く回転させるとバケットユニットにより商品を受けることができないので、回転開始のタイミングは適宜調整するようにする。

    【0027】また、請求項10にかかる自動販売機は、
    上記自動販売機において、スパイラルピッチ間に商品の抜けを検出する検出スイッチを設けたものである。

    【0028】商品を補充する際は、スパイラルピッチ間に順次商品を拘束してゆくが、誤ってスパイラルピッチ間に商品を入れ忘れたりすることがある。 従って、このままスパイラルを回転させてしまうと、商品の空売りを発生させることになる。 そこで、スパイラルピッチ間に検出スイッチを設け、商品の抜けを検出するようにした。 抜けを検出した場合は、自動販売機側でスパイラルを複数回転させて空売り防止措置を講ずることができる。

    【0029】また、シースルー自動販売機の場合、スパイラルラックの最前列に商品が収容されていないと見栄えが悪いので、抜けを検出したら自動的にスパイラルを回転させて商品を最前列に置くようにすればよい。 この他、抜けを検出した場合に、販売を禁止する措置をとることも可能である。 なお、検出スイッチは、スパイラルピッチのどの部分に設けてもよい。

    【0030】また、請求項11にかかる自動販売機は、
    上記自動販売機において、スパイラルピッチ間に設けられ、商品の抜けを検出して商品抜け情報を出力する商品抜け検出手段と、X−Y搬送機構およびバケットユニットを制御すると共に、商品抜けが生じた場合、バケットユニットに設けた動力源に対し商品抜け情報に基づく制御を行う制御手段と、を備えたものである。

    【0031】商品抜け検出手段が商品の抜けを検出すると、商品抜け情報が制御手段に送られ、制御手段はこの商品抜け情報に基づいて動力源を制御する。 具体的には、商品抜け検出手段にマイクロスイッチやA/D変換器などを用い、これらをスパイラルピッチ間に設置して商品抜けを検出する。 商品抜け検出手段を設置する位置は、スパイラルピッチのどの部分でもよい。

    【0032】たとえば、最前部から三つ目に設置した場合であって商品抜けを検出したとき、制御手段は三つ目のピッチ間に商品がないことを認識できるから、この三つ目に該当する際にスパイラルを余分に回転させて送り制御するようにすればよい。 また、商品抜け検出手段にはマイクロスイッチなどの位置センサの他、光センサ、
    力センサなど各種センサを用いることができる。

    【0033】また、請求項12にかかる自動販売機は、
    上記自動販売機において、シースルー構造の自動販売機内部に多関節ロボットを設け、そのアーム先端に設けた保持手段によりスパイラルラックから送り出した商品を保持し、その商品を外扉に設けた商品取出口から搬出するようにしたものである。

    【0034】商品をスパイラルラックから商品取出口に搬送搬出するものとしてX−Y搬送機構の他に、多関節ロボットを用いることができる。 特に、シースルー構造の自動販売機では、メカニカルでトリッキーな動作でユーザを楽しませることが販売促進にあたり重要であるから、この発明では、多関節ロボットを用いることによりかかる要求を満足させるようにした。

    【0035】スパイラルラックから送り出された商品は、多関節ロボットの保持手段(ハンドなど)によって保持され、商品取出口に搬送される。 なお、保持手段として上記バケットユニットを用いることもできる。 また、多関節ロボットは、自動制御することも可能であるが、ユーザがジョイスティックなどを用いて直接制御し、商品を取り出すようにすることもできる。

    【0036】また、請求項13にかかる自動販売機は、
    上記自動販売機において、さらに、前記多関節ロボットをジョイスティックにより動かすようにしたものである。 ジョイスティックにより多関節ロボットを動かすようにすれば、ユーザが楽しみながら商品を購入することができる。

    【0037】また、請求項14にかかる自動販売機に用いるスパイラルラックは、回転機構により回転するスパイラルをコラムケース内に設け、スパイラルラック側から動力源を切り離すと共に外部に設けた動力源に結合して動力を得る伝達結合部を設け、この伝達結合部を介して得た動力により回転機構を駆動し、スパイラルの回転によってスパイラルピッチ間に拘束している商品を送り出すものである。

    【0038】複数のスパイラルラック自体にそれぞれ動力源を設け、これらのスパイラルラックにより商品収納ラックを構築した場合、自動販売機のコストがかさむことになる。 そこで、この発明では、スパイラルラックから動力源を切り離すと共にスパイラルラックに外部に設けた動力源から動力を得る伝達結合部を設けた。 伝達結合した状態で動力源から回転機構に動力を伝達すると、
    スパイラルが回転するから、スパイラルピッチ間に拘束している商品を送り出すことができる。

    【0039】また、請求項15にかかる自動販売機に用いるスパイラルラックは、上記自動販売機に用いるスパイラルラックにおいて、さらに、複数の前記スパイラルをコラムケース内に縦方向に配置すると共に少なくともスパイラルピッチ間で商品を拘束し、スパイラルの回転により商品を送り出すものである。

    【0040】この発明では、スパイラルを縦方向に配置して、スパイラルピッチ間、状態によってはスパイラルピッチ間とコラムケース内面とにより商品を拘束する。
    スパイラルを縦方向に配置することにより、商品を縦方向に収容することができる。

    【0041】また、請求項16にかかる自動販売機に用いるスパイラルラックは、上記スパイラルラックにおいて、外部に設けた作動用プッシャと、作動用プッシャで押すことによりスライドするスライダと、スライダに設けたガイド部に沿って揺動するレバーと、レバーに設けた爪と、爪と係合する爪部を一部に形成しスパイラル軸に設けた爪車と、同じくスパイラル軸に設けられ一部歯を欠いた主歯車と、主歯車に係合する歯車を含み、外部の動力源と伝達結合して当該歯車を回転させる動力伝達部と、を備えたものである。

    【0042】この発明のスパイラルラックの動作は上記した通りであり、かかる構成では、主歯車の歯車を一部欠くことにより、スパイラル軸を一回転させてから確実に停止することができるようになる。 また、外部からの作動プッシャとスライダおよびレバーとの作用により爪および爪車の係合をとり、主歯車を強制的に回転させるようにしているから、外部からの機械力により再び回転させることができる。

    【0043】また、請求項17にかかる自動販売機に用いるスパイラルラックは、上記自動販売機に用いるスパイラルラックにおいて、さらに、スパイラルピッチ間に商品の抜けを検出する検出スイッチを設けたものである。

    【0044】商品補充の際、スパイラルピッチ間に商品を入れ忘れたりすることで、商品の空売りを発生させることがある。 そこで、スパイラルピッチ間に検出スイッチを設け、商品の抜けを検出するようにした。 なお、検出スイッチは、スパイラルピッチのどの部分に設けてもよい。

    【0045】また、請求項18にかかる自動販売機に用いるボックスラックは、商品を並べて収容するコラムケース内にベルト運搬装置を設け、このベルト運搬装置のベルトのうち、少なくとも商品運搬面を樹脂硬度70以下のポリウレタンで構成したものである。

    【0046】自動販売機で販売する商品には、サンドイッチ、菓子パンおよびスナックパンなどの樹脂でラッピングされた商品や、惣菜および弁当のように樹脂容器で包装した商品が存在する。 樹脂硬度70以下のポリウレタンは、特に樹脂に対して摩擦係数が大きいため、ベルトの商品運搬面に同材料を用いれば、商品との摩擦を十分に確保することができる。 このため、商品の姿勢を安定的に保持しつつ運搬することができる。

    【0047】また、請求項19にかかる自動販売機に用いるボックスラックは、商品を並べて収容するコラムケース内に、ベルトの少なくとも商品運搬面を樹脂硬度7
    0以下のポリウレタンで構成したベルト運搬装置を設け、ボックスラック側から動力源を切り離すと共に外部に設けた動力源に結合して動力を得る伝達結合部を設け、この伝達結合部を介して得た動力によりベルト運搬装置を駆動し、ベルトの移動によって商品を送り出すものである。

    【0048】動力源をボックスラックから切り離して外部に設けると共に、この動力源と結合してベルト運搬装置に動力を伝達し得る伝達結合部を設け、動力源を複数のボックスラックで共通化できるようにした。 このため、複数のボックスラックにより商品収納ラックを構築した場合、自動販売機のコストを低減することができる。 また、ベルトの商品運搬面に樹脂硬度70以下のポリウレタンを用いることにより、商品との摩擦を十分に確保することができる。 このため、商品の姿勢を安定的に保持しつつ運搬することができる。 また、多種多様の商品を運搬することが可能になる。

    【0049】また、請求項20にかかる自動販売機は、
    上記請求項1〜4、6〜13のいずれか一つに記載の自動販売機のボックスラックとして、請求項18または1
    9に記載のボックスラックを用いるものである。

    【0050】また、請求項21にかかる自動販売機は、
    上記請求項18または19に記載のボックスラックと、
    ボックスラックの前面下側近傍に位置してボックスラックから送り出した商品を受けると共に受けた商品を搬出するコンベヤを底部に設けたバケットユニットと、バケットユニットを上下左右に移動するX−Y搬送機構と、
    を備えたものである。

    【0051】また、請求項22にかかる自動販売機は、
    商品収納ラックのラック支持枠が、上記スパイラルラックおよびボックスラックのいずれも支持可能としたものである。 すなわち、スパイラルラックをラック支持枠から取り外して、そのラック支持枠にボックスラックを取り付けることができる。 このため、スパイラルラックとボックスラックとの間で互換性が得られる。

    【0052】また、請求項23にかかる自動販売機は、
    上記自動販売機において、さらに、上記X−Y搬送機構をジョイスティックにより動かすようにしたものである。 この構成によれば、ユーザが楽しみながら商品を購入することができる。

    【0053】

    【発明の実施の形態】以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。 なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

    【0054】(実施の形態1)図1は、この発明の実施の形態1にかかる自動販売機を示す斜視図である。 図2
    は図1に示した自動販売機の正面図、図3は内部説明図、図4は商品収納ラックの正面図である。 まず、自動販売機全体から本願発明の構成および動作を概説し、その後、各部を詳細に説明する。

    【0055】[自動販売機の全体構成]この自動販売機1は、シースルー構造であって、断熱筐体となる本体ケース101内に商品を収納する商品収納ラック102を備えたものである。 また、自動販売機1には、前面下方に商品取出口103を設けた外扉104と、断熱機能を有する内扉105とが設けられており、外扉104および内扉105のうち商品収納ラック102前面に対向する部分には、透明板106、107がはめ込まれ、外部から中の状態が視認可能となっている。 商品収容ラック102は、最も左の列に配置した複数のスパイラルラック2と、上下左右に配置した複数のボックスラック3とから構成されている。

    【0056】また、商品収納ラック102の前面にはバケットユニット4を搭載したX−Y搬送機構5が設けられている。 バケットユニット4は、このX−Y搬送機構5によって商品収納ラック102前面のXY座標上を移動する。 バケットユニット4は、待機状態でホームポジション(商品取出口に対応する位置)にあり、商品販売時に所定のスパイラルラック2またはボックスラック3
    の前面に移動して、ラック2、3から送り出された商品を受容する。 続いて、バケットユニット4が商品取出口103まで移動し、商品を搬出する。 なお、自動販売機1の本体ケース101下部には、エバポレータおよびコンデンシングユニットが内蔵されている(図示省略)。

    【0057】また、スパイラルラック2およびボックスラック3は、本体ケース101内でラック支持枠108
    により引き出し可能に支持されている。 商品は、ボックスラック3またはスパイラルラック2をラック支持枠1
    08に沿って引き出した状態で補充する。 ラック支持枠108は、スパイラルラック2とボックスラック3のいずれも支持可能である。 このため、スパイラルラック2
    を左列以外に取り付け、商品収納ラック102を構成することができる。 ボックスラック3では商品をコラムケースで拘束して収容するが、スパイラルラック2ではスパイラルのピッチ間で商品を拘束収容する(いずれの詳細も後述する)。

    【0058】また、駆動用モータやソレノイドなどの動力源はボックスラック3から切り離され、バケットユニット4側に設けられている。 従って、バケットユニット4が指定したボックスラック3にアクセスしたとき、ボックスラック3の伝達結合部を介してバケットユニット4からボックスラック3に動力を伝達する。 なお、かかる構成を有する自動販売機は、本願出願人により既に発明され、特開平10−302140号公報において開示されている。

    【0059】一方、スパイラルラック2については、動力源を各ラック毎に設けた構造になっている。 このため、バケットユニット4から動力供給を受けることなく、独自に作動することができる。 また、上記ボックスラック3は、缶入り飲料商品、紙パック入り飲料商品などの包装が定形的なものを収容するのに適しており、上記スパイラルラック2は、菓子パン、袋菓子などの包装が非定形的なもの、あるいは文庫本や歯磨きセットなどの食品以外のものを収容するのに適している。

    【0060】なお、スパイラルラック2は、非定型的な商品のみならず、定型的な商品を収容することも可能であるから、スパイラルラック2のみにより商品収容ラック102を構成することもできる。 同様に、バケットユニット4に関しても、その半分が、ボックスラック3から送り出された定形的な商品を受容可能な構造になっており、残り半分が、スパイラルラック2から送り出される非定形的な商品を受容可能な構造になっている。

    【0061】外扉104の前面右側部分には、販売操作パネル109が配置されている。 販売操作パネル109
    には、ラック毎に付けた商品番号に対応する複数のボタンで構成した商品選択ボタン110と、販売情報を表示する液晶ディスプレイ111とが設けられている。 また、販売操作パネル109には、コイン機構112、ビルバリデータ113、釣銭返却レバー114からなる通貨処理機構115が配置されている。 販売操作パネル1
    09の下方には、釣銭返却口116が設けられている。

    【0062】商品収納ラック102には多種多様の商品が収納されており、ユーザは本体ケース101の透明板106、107越しに商品を実際に見て選択し、その商品を収容したラック2、3に刻印してある番号の商品選択ボタン110を押す。 これにより、X−Y搬送機構5
    によりバケットユニット4を選択した商品を収容したラック2、3前面までアクセスし、当該バケットユニット4がラック2、3から送り出した商品を受容する。 バケットユニット4が商品を受容したら、当該バケットユニット4がホームポジションまで移動し、商品を商品取出口103に搬出する。 ユーザは商品取出口103から商品を取り出す。 この一連の過程は、透明板106、10
    7を通じてユーザが目視観察することができる。

    【0063】なお、X−Y搬送機構5をジョイスティック(図示省略)により動かすようにしても良い。 具体的には、販売操作パネル109にジョイスティックを設けておき、商品購入時に、ユーザがジョイスティックにより操作を行うか、商品選択ボタン110による操作を行うかを選択する。 この場合、商品選択(バケットユニットを所定のラックにアクセスさせることにより)から商品搬出までの一連の動作をジョイスティックで行うようにしても良いし、商品選択のみをジョイスティックにより行い、商品搬出は自動的に行うようにしても良い。

    【0064】[スパイラルラックの構造]図5は、図1
    に示したスパイラルラックを示す斜視図である。 図6
    は、図5に示したスパイラルラックの上面図、図7はA
    視図、図8は背面図、図9は裏面図である。 スパイラルラック2は、板金製作したコラムケース201内の長手方向に2本の金属製スパイラル202を配置した構成である。 各スパイラル202の一端は、スパイラル取付用フランジ203によってスパイラル軸204に固定され、他端は、ラック前面側で解放状態となる。 スパイラル202は、コラムケース201底面に設けた山形のガイド部205により正しい位置に保持されている。

    【0065】また、コラムケース201には、スパイラル202の中を貫き、帯状板を折り曲げ加工したレール部材206が設けられている。 レール部材206の一端はコラムケース201の前端縁に固定され、他端はスパイラル軸204に対して回動自在に設けた円盤207に固定されている。 スパイラル202先端はレール部材2
    06の下をくぐるようになり、レール部材206の末端は円盤207に固定しているから、スパイラル202がレール部材206に干渉することはない。

    【0066】各スパイラル軸204には平歯車208が固定されており、一方の平歯車208と他方の平歯車2
    08とは二つの中間車209を介して連結している。 この中間車209の一つに動力源となる駆動用モータ21
    0のギア211が噛んでおり、この駆動用モータ210
    の回転により両方の平歯車208に対して互いに逆方向の回転を与えている。 駆動用モータ210、中間車20
    9および平歯車208はコラムケース201奥側に設けた動力ボックス212内に収容されている。 駆動用モータ210には、サーボモータを用いる。 なお、駆動用モータ210をスパイラル軸204毎に設けるようにしてもよい。 また、中間車209を用いず、駆動用モータ2
    10のギア211から各スパイラル軸204の平歯車2
    08までにそれぞれタイミングベルトを渡し、回転を伝達するようにしてもよい。

    【0067】コラムケース201の前部にはヒンジレバー213を有する商品検出スイッチ214(リミットスイッチ)が配置されている。 この商品検出スイッチ21
    4は、特に最前列のスパイラルピッチ202p間における商品の有無を検出するものであるから、少なくともヒンジレバー213がスパイラルピッチ202p間に位置している必要がある。 同図に示すように、前から2列目の商品を検出するようにした場合、駆動用モータ210
    の回転を余分に1回転させて、販売時には常に商品が最前列に位置するようにする。 また、最前列の商品を検出するようにした場合には、商品販売時または販売待機時に駆動用モータ210を余分に回転させ、商品が最前列に位置するようにする。

    【0068】商品検出スイッチ214の検出信号はコネクタ215を介して外部に出力される。 商品検出スイッチ214とコネクタ215を繋ぐコード216はコラムケース201の底面に配線されている。 また、駆動用モータ210への電力供給を行うコード217もコラムケース201底面に配線され、その端部が前記コネクタ2
    15に繋がっている。 このコネクタ215は、コラムケース201をラック支持枠108に挿入したとき、電力および制御信号を得るために本体ケース101内部から延出するケーブル(図示省略)と接続するようにする。

    【0069】なお、商品検出スイッチ214の他に非接触検出が可能な近接スイッチを用いるようにしてもよい。 また、この商品検出スイッチ214を設けず、販売操作パネル109からの操作、或は後述するバケットユニット4の商品検知スイッチからの商品非検知信号により、駆動用モータ210を余分に1回転させるようにしてもよい。

    【0070】商品Gは、対向するスパイラル202のピッチ202p間で拘束する(図6参照)。 このスパイラルラック2を用いることにより、商品自体または包装が非定形的な商品を収容し、送り出すことができる。 また、コラムケース201の底面には、ラック支持枠10
    8上を走行するガイド車218が設けられている。 なお、並行するスパイラル202の間隔を調整可能に構成するようにしても良い。 このようにすれば、さらに多種類の商品を収容することができる。 また、このスパイラルラック2の幅は後述のボックスラック3の幅の2倍になっている。 このため、ラック支持枠108からボックスラック3を二つ取り外し、そこにスパイラルラック2
    を一つ取り付けることができる。

    【0071】上記の構成において、ユーザが商品を選択した場合、その商品を収容しているスパイラルユニット2のスパイラル202が回転し、1ピッチ送ることにより商品Gを一つ送り出す。 商品Gは、スパイラルラック2の下方で待機しているバケットユニット4により受容され、商品取出口103まで搬送される。 また、バケットユニット4はX−Y搬送機構5により移動制御され、
    一方、スパイラル202は駆動用モータ210から動力を得ているから、各動力源は各別に存在する。 このため、バケットユニット4がスパイラルラック2の前面下方に到達する前にスパイラル202を回転させることが可能である。 このようにすれば、商品受容までの時間を短縮することができる。

    【0072】[ボックスラックの構造]図10は、図1
    に示したボックスラックを示す斜視図である。 図11
    は、図10に示したボックスラックの正面図(a)および側面図(b)である。 このボックスラック3は、本願出願人による上記特開平10−302140号公報にて開示のものであり、コラムケース301内に、動力源を切り離した商品払出機構302を設けた構造である。 商品払出機構302は、商品をコラムケース301の前端に位置決めするゲート機構303と、商品の最後尾を押して商品を送り出すプッシャ機構304とにより構成されている。

    【0073】ゲート機構303は、矩形状のゲート板3
    05と、このゲート板305を揺動させる揺動機構30
    6とから主に構成されている。 ゲート板305は、同図に示す形状の他に適宜好ましい形状、たとえば、L字形状にしてもよい(図示省略)。 揺動機構306は、ゲート板305の一端に設けた円筒カム307と、スライダ308とから構成されている。 円筒カム307は、コラムケース301側面にて回転自在に支持されると共に回転軸を中心として45度ねじれたカム溝309を有している。

    【0074】スライダ308は、円筒カム307のカム溝309と係合するカム突起310を有する。 また、スライダ308は、バケットユニット4のピンプッシャ4
    05により押し込まれることで、コラムケース301側面部において後方向に直動する。 さらに、スライダ30
    8には復帰バネ311が設けられているから、ピンプッシャ405の離脱後は、スライダ308を元の位置に戻すことができる。

    【0075】このボックスラック3は、販売待機時、ゲート板305を閉じて商品を所定位置に拘束保持する。
    販売時には、ゲート板305による拘束から商品を解放する。 バケットユニット4がボックスラック3の略正面に移動し、後述するピンプッシャ405がボックスラック3側に突き出ると、このピンプッシャ405を端面で受けてスライダ308が押し込まれる。 スライダ308
    が押し込まれるとカム溝309がカム突起310に従動し、円筒カム307が回転する。 この円筒カム307の回転に伴いゲート板305が上方に開く(図中鎖線で示す)。

    【0076】一方、商品を一つ送り出してピンプッシャ405がバケットユニット4内に引っ込むと、復帰バネ311によりスライダ308が元の位置に戻るから、円筒カム307の作用によってゲート板305が閉じる。
    ゲート板305が閉じることにより商品が再び拘束される。 なお、ゲート機構303は、スライダ端面308a
    をラック前面に露呈し、カバー312で保護されている。

    【0077】プッシャ機構304は、ボックスラック3
    に収容した商品Gの最後に押し当てるプッシャ313
    と、このプッシャ313を取り付けるベルト機構314
    とから構成されている。 ベルト機構314は、コラムケース301底面に長手方向に沿って設けたベルト315
    (タイミングベルト)と、コラムケース301の前端部および後端部に配置されベルト315を張架する2つのプーリ316と、コラムケース301前端部のプーリ軸に設けられ動力伝達部となるラック歯車317とから構成されている。 ラック歯車317は、コラムケース30
    1側面であって前記スライダ308の下方に位置し、商品Gを送り出す際、バケットユニット4に内蔵した連結歯車と噛み合い、動力を得る。 また、ラック歯車317
    はバケットユニット4との間で結合をとる必要があるため、ラック前面にてカバー312から露呈している。

    【0078】プッシャ313は、ベルト面に対して直立し、その背面にクリップ318を設けてある。 このクリップ318は、プッシャ313背面に揺動軸319およびねじりコイルバネ320を有し、その脚片321をベルト面に対して付勢している。 また、プッシャ313
    は、ベルト315の歯に係合する脚爪部322を当該ベルト裏面側に有している。

    【0079】プッシャ313は、クリップ318を解放した状態で収容した商品の最後尾までスライドさせ、位置を決めたら、脚爪部322とベルト315の歯とを係合させた状態で脚爪部322およびクリップ318の脚片321でベルト315を挟み、固定する。 商品Gを補充する際は、クリップ318による固定を外して、プッシャ313をスライドさせる。 なお、プッシャ313の固定に関しては、固定と開放が可能な構造であれば、上記構造に限定されない。 また、コラムケース301の長手方向であってベルト315の両側には、商品を載せるレール323が設けられている。

    【0080】かかる構成において、バケットユニット4
    側からラック歯車317に対して動力を伝達すると、ラック歯車317と同軸に設けたプーリ316が回転する。 これにより、ベルト315と共にプッシャ313が前方に移動し、最前列の商品Gがボックスラック3から送り出される。 送り出された商品は、ラック前面下方に位置するバケットユニット4により受容される。 このプッシャ機構304は、前記ゲート機構303と連動して動作することになるが、その詳細については後述する。

    【0081】[バケットユニットの構造]図12は、図1に示したバケットユニットを示す構成図である。 図1
    3は、ボックスラック用のバケットユニットを示す構成図、図14は、スパイラルラック用のバケットユニットを示す構成図である。 ボックスラック用バケットユニット41は、その前面が一部開口しており、この開口40
    1を覆うようにフラッパ402が取り付けられている。
    なお、このボックスラック用バケットユニット41の構造は、本願出願人による上記特開平10−302140
    号公報にて開示のものと略同様である。

    【0082】フラッパ402は、上部にて開閉可能に回転支持されており、捩じりコイルバネ403により前面開口401周縁に対して付勢されている。 フラッパ40
    2の一部は突起形状になっており、この突起形状に対向するようにフラッパ開閉検知スイッチ403aが設けられている。 また、ボックスラック用バケットユニット4
    1は、その上面および背面の一部も開口しており、かかる開口404にてボックスラック3から送り出される商品を受容する。 また、ボックスラック用バケットユニット41は、ピンプッシャ機構42、駆動機構43、姿勢制御機構44およびコンベヤ45とを有している。

    【0083】ピンプッシャ機構42は、ボックスラック3側に突き出るピンプッシャ405と、このピンプッシャ405を保持して前進後退を行うナピアネジ機構40
    6と、ナピアネジ機構406を駆動するプッシャモータ407とから構成されている。 ナピアネジ機構406
    は、ナット部408とネジ部409とからなり、このナット部408にピンプッシャ405が取り付けられ、ネジ部409の端部歯車410がプッシャモータ407の歯車411と噛み合っている。 また、ナット部408の下方には、後述する連結歯車412を軸支した揺動板4
    13と係合するドグ414が設けられている。 なお、ナピアネジ機構406に代えて通常のネジを用いることもできる。

    【0084】つぎに、駆動機構43では、バケットユニット4底面に減速機構415を有する駆動用モータ41
    6を配置している。 また、減速機構415の出力軸に設けたプーリ417と、バケットユニット4の後部中段に配置したガイドローラ418のプーリ419との間にベルト420(タイミングベルト)を張架して回転力を伝えるようにしている。 また、ガイドローラ418には駆動歯車421が設けられ、この駆動歯車421に噛み合うと共にガイドローラ418を中心として揺動する連結歯車412が設けられている。 連結歯車412は、ガイドローラ418を中心に揺動する揺動板413に軸支してある。

    【0085】この揺動板413の一部にはナピアネジ機構406のナット部408に設けたドグ414と係合する突起422が設けられている。 また、揺動板413には、バケットユニット筐体423との間にバネ424が設けられている。 また、減速機構415の出力軸には、
    ガイドローラ425が設けられている。 また、減速機構415の出力軸は、ボックスラック用バケットユニット41側とスパイラルラック用バケットユニット46側との両方に突設されており、駆動用モータ416をボックスラック用とスパイラルラック用とで共用化している。

    【0086】ピンプッシャ機構42では、プッシャモータ407を駆動することにより、ナピアネジ機構406
    のネジ部409が回転する。 これによりナット部408
    が移動してピンプッシャ405がバケットユニット4から突き出る。 突き出たピンプッシャ405は、ボックスラック3のスライダ308を押し込むから、ボックスラック3のゲート板305が開く。 また、ナット部408
    の移動によりナット部408のドグ414と揺動板41
    3の突起422とが係合し、ナット部408の移動と共に揺動板413が揺動する。

    【0087】これにより、連結歯車412がボックスラック3のラック歯車317と噛み合って、駆動用モータ416の動力がボックスラック3に伝達される。 一方、
    プッシャモータ407の駆動によりピンプッシャ405
    を引っ込めると、スライダ308が元の位置に戻るからゲート板305が閉じる。 これとともに、連結歯車41
    2とラック歯車317との噛み合いが外れるから、動力伝達が遮断される。

    【0088】姿勢制御機構44は、駆動用モータ416
    と、バケットユニット筐体423内を横切るようにして前部上下段、後部中段に設けたガイドローラ418、4
    25、426と、三つのガイドローラ418、425、
    426の各プーリ419、417、427間に架け渡したベルト420(タイミングベルト)とから構成されている。 姿勢制御機構44は、商品をボックスラック3から送り出した後に当該商品を起立姿勢に制御する機能を有するが、その作用については後述する。

    【0089】また、バケットユニット筐体423の底面には、コンベヤ45が若干前方に傾斜させて配置されている。 コンベヤ45の搬送ベルト428(タイミングベルト)は、駆動用モータ416により駆動する前部下段のガイドローラ425と、もう一方のガイドローラ42
    9との間に張架されている。 この搬送ベルト428には、摩擦係数の大きい材料、たとえば、樹脂硬度70以下のポリウレタン、シリコンおよび軟質PVCなどを用いるのが好ましい。

    【0090】また、ボックスラック用バケットユニット41の開口404入口付近には、ボックスラック3から送り出した商品を検出する商品検出スイッチ430が設けられている。 商品検出スイッチ430の検出レバー4
    31は、開口404入口を横切るように位置しており、
    送り出した商品と接触するようにしてある。 以上の構成により、定形的な商品を姿勢よく保持して商品取出口1
    03まで搬送することができる。

    【0091】一方、スパイラルラック用バケットユニット46は、ボックスラック用バケットユニット41と並列に結合しており、互いのコンベヤ47、45の駆動用モータ416を共用としている。 コンベヤ47は、前部下段に配置したガイドローラ432と、後部中段に配置したガイドローラ433との間に搬送ベルト434(タイミングベルト)を張架した構造であって、ボックスラック用バケットユニット41のコンベヤ45に比べてより傾斜して配置され、その幅も大きくなっている。 なお、ボックスラック用のコンベヤ45と同じく、搬送ベルト434には、摩擦係数の大きい材料、たとえば、樹脂硬度70以下のポリウレタン、シリコンおよび軟質P
    VCなどを用いるのが好ましい。

    【0092】また、前部下段のガイドローラ432は、
    減速機構415の回転軸と結合している。 バケットユニット筐体423は、その前面が一部開口しており、この開口435を覆うようにフラッパ436が取り付けられている。 フラッパ436は、捩じりコイルバネ437により前面開口周縁に対して付勢されている。 フラッパ4
    36の一部は突起形状になっており、この突起形状に対向するようにフラッパ開閉検知スイッチ438が設けられている。

    【0093】また、バケットユニット筐体423の上面も開口439しており、そのサイズはボックスラック用バケットユニット41よりも若干大きめになっている。
    この上面開口439には商品検出スイッチ440が設けられている。 商品検出スイッチ440の検出レバー44
    1は、開口439の中央を横切っている。 以上の構成により非定形的な商品を受容して、商品取出口まで搬送することが可能になる。

    【0094】図15は、減速機構の回転軸とのジョイント部を示す斜視図である。 スパイラルラック用バケットユニット46は、動力源をボックスラック用バケットユニット41と共用しているので、駆動用モータ416の減速機構415から継ぎ手442を介して動力を得ている。 継ぎ手442は、キー溝443を有する筒軸444
    と外周にキー445を突設した実軸446とを突き合わせて接合する構造になっている。 なお、このジョイント部は、継ぎ手442の他に、噛み合いクラッチなどを用いることもできる。

    【0095】図16は、ボックスラックおよびバケットユニットの動作を示す説明図である。 まず、同図(a)
    に示すように、X−Y搬送機構5によりバケットユニット4をホームポジションからボックスラック3の略前面までアクセスする。 この位置で、ピンプッシャ機構42
    を作動し、ピンプッシャ405をバケットユニット4側から突き出すと、同図(b)に示すように、ピンプッシャ405がボックスラック3のスライダ308に当たり、当該スライダ308を押し込む。 スライダ308が押し込まれると、円筒カム307の作用によりゲート板305が上に開き、ラック前面において商品Gの拘束が解かれる。

    【0096】また、ピンプッシャ405の突き出しに伴い、ナット部408に設けたドグ414が揺動板413
    の突起422に係合する。 このため、連結歯車412が揺動してボックスラック3のラック歯車317と噛み合い、駆動用モータ416からラック歯車317までの間に動力伝達経路が形成される。 ここで、駆動用モータ4
    16を駆動すると、減速機構415、ベルト420、ガイドローラ418および駆動歯車421を介して連結歯車412まで回転が伝わり、当該連結歯車412が図中矢印方向に回転を始める。

    【0097】これによりラック歯車317が回転し、コラムケース301底面上にてベルト315が前方に送られる。 商品Gは、ベルト315に従動するプッシャ31
    3に押されてボックスラック3から送り出される。 送り出された商品Gは、バケットユニット4により受容されるが、この際、開口404に設けた商品検出スイッチ4
    30により商品Gの進入が検出される。 バケットユニット4では、この検知信号を基準として若干タイミングを遅らせて駆動用モータ416を停止し、商品Gの送り出しを止める。

    【0098】商品Gを送り出したら、同図(c)に示すように、ピンプッシャ405を引っ込める。 ピンプッシャ405を引っ込めると、スライダ308がバネ力により元の位置に戻るから円筒カム307の作用によりゲート板305が閉まる。 これにより、ラック前面にて商品Gが再び拘束される。 また、ピンプッシャ405が引っ込むことに伴い、ドグ414により支持されていた揺動板413が開放され、ばね力によって連結歯車412がラック歯車317から離脱する。

    【0099】これにより、駆動用モータ416からラック歯車317にかけての動力伝達経路が遮断される。 一方、送り出された商品Gは、一旦、ラック前端縁により下部を支持され、前部上段のガイドローラ426に対して前倒れ姿勢で寄り掛かることになるが、バケットユニット4を若干上昇させることで、同図に示すように、その下部を後部中段のガイドローラ418により下部を支持することになる。

    【0100】続いて、同図(d)に示すように、駆動用モータ416を始動させると、姿勢制御機構44の前部上段および後部中段のガイドローラ426、418が回転し、商品Gが前傾姿勢から起立姿勢に変わり、コンベヤ45上に着地する。 つぎに、商品Gを受容したバケットユニット4をX−Y搬送機構5によって商品取出口1
    03まで搬送し、この位置で商品Gを搬出する。

    【0101】具体的には、同図(e)に示すように、底部に設けたコンベヤ45を駆動してバケットユニット4
    から商品Gを搬出する。 フラッパ402は商品自体に押されて開く。 フラッパ402が閉じると、フラッパ開閉検知スイッチ403aからの信号により、駆動用モータ416が停止して待機状態になる。 ユーザは、外扉10
    4の商品取出口103のフラッパを開けて商品を取り出す。

    【0102】なお、上記姿勢制御機構44の変形例として、上記前部上段のガイドローラ426に代えてガイドバーを設け、後部中段のガイドローラ418と前部後段のガイドローラ425との間にタイミングベルトを張架するようにしてもよい(図示省略)。 この場合は、ガイドバーに前倒れ姿勢で寄り掛かっている商品を、後部中段のガイドローラ418で姿勢制御することになる。

    【0103】図17は、スパイラルラックおよびバケットユニットの動作を示す説明図である。 同図(a)に示すように、まず、X−Y搬送機構5によりバケットユニット4をホームポジションからスパイラルラック2の略前面までアクセスする。 この位置で、スパイラルラック2の駆動用モータ210を駆動すると、スパイラル20
    2が回転してピッチ202pがラック前方に送られる。
    これにより、ピッチ202p間に拘束している商品Gがスパイラルラック2から送り出される。 商品Gが送り出されると、そのまま落下してスパイラルラック用バケットユニット46の上部開口439からバケットユニット筐体423内に受容される。

    【0104】バケットユニット4による商品Gの受容は、上部開口439に設けた商品検出スイッチ440により検出する。 また、X−Y搬送機構5は、この商品検出スイッチ440の検出信号を基準とし、多少遅らせてバケットユニット4を商品取出口103まで搬送する。
    そして、同図(b)に示すように、駆動用モータ416
    により底部のコンベヤ47を駆動してフラッパ436を押し開きつつ商品Gを搬出する。 フラッパ436が閉じると、フラッパ開閉検知スイッチ438からの信号により、駆動用モータ416が停止して待機状態になる。 ユーザは、外扉104の商品取出口103のフラッパを開けて商品Gを取り出す。

    【0105】[X−Y搬送機構の構造]図18は、図1
    に示したX−Y搬送機構の構造を示す斜視図である。 X
    −Y搬送機構5は、X軸搬送部51とY軸搬送部52とから構成されている。 X軸搬送部51は、バケットユニット4を搭載し、X方向に設けたXガイドレール501
    と、バケットユニット4をX軸方向に移動させるX軸サーボモータ502と、X軸サーボモータ502の回転をバケットユニット4に伝達するタイミングベルト(図示省略)とから構成されている。

    【0106】また、Y軸搬送部52は、Xガイドレール501をY方向に昇降させるY軸サーボモータ503
    と、Xガイドレール501をY方向に移動させるYガイドレール504と、Yガイドレール504に沿って設けたYタイミングベルト505と、Y軸サーボモータ50
    3の回転を左右のYタイミングベルト505に伝えるシャフト506と、Xガイドレール501とのバランスをとるバランサー507とから構成されている。 また、X
    軸搬送部51には、X方向左右端部にX軸サーボモータ502の非常停止を行うリミットスイッチが配置されている(図示省略)。 同じく、Y軸搬送部52には、Y方向上下端部にY軸サーボモータ503の非常停止を行うリミットスイッチが配置されている(図示省略)。

    【0107】[制御部の構成]図19は、図1に示した自動販売機の制御系を示すブロック図である。 制御部6
    01は、各種データおよびプログラムを記憶するメモリ602を有し、商品選択ボタン110、コイン機構11
    2およびビルバリデータ113からの入力信号に基づき、X−Y搬送機構5、スパイラルラック2、バケットユニット4の動作を制御する。 X−Y搬送機構5に対してはX軸サーボモータ502およびY軸サーボモータ5
    03の回転制御を行うと共にガイドレール501、50
    4上のリミットスイッチからの非常停止信号を受けてX
    軸サーボモータ502およびY軸サーボモータ503を停止制御する。

    【0108】スパイラルラック2に対しては、駆動用モータ210の回転制御を行うと共に商品検出スイッチ2
    14による商品抜けの信号を受けて駆動用モータ210
    を余分に回転させ、スパイラルピッチ202pを送る。
    バケットユニット4に対しては、プッシャモータ407
    を駆動してピンプッシャ機構42の作動制御を行い、商品検出スイッチ430の商品検知信号を受けて駆動用モータ416の回転制御を行い、姿勢制御機構44およびコンベヤ45を制御する。 また、フラッパ開閉検知スイッチ403a、438による商品搬出信号を受けて駆動用モータ416を停止する。 なお、制御部601が、上記の他に通常の自動販売機1に必要な制御を行うことはいうまでもない。

    【0109】(実施の形態2)図20は、この発明の実施の形態2にかかるスパイラルラックの構造を示す説明図である。 このスパイラルラック12は、実施の形態1
    と異なり、動力源を切り離して後述するバケットユニット14側から動力を得るようにした構造である。 まず、
    スパイラルラック12の構造から説明する。 このスパイラルラック12は、スパイラル回転機構220によりスパイラル202を回転させている点に特徴があり、その他の構成は実施の形態1と同様であるからその説明を省略する。 一方のスパイラル軸204のスパイラル取付用フランジ203後段には、一部に歯を設けていない平歯車221が固定されている。

    【0110】また、この平歯車221には、その噛み合い位置に第2の平歯車222が設けられており、この平歯車222と同軸に伝達経路を直に曲げるためのかさ歯223が設けられている。 かさ歯車223の軸224
    は、コラムケース201の側面部で回転支持されており、その中間位置にはプーリ225が設けられている。
    また、このプーリ225とラック前部に設けたプーリ2
    26との間にはベルト227(タイミングベルト)が張架されている。 さらに、ラック前部のプーリ軸228はコラムケース201の側面部で回転支持されている。 また、プーリ軸228の当該側面部から突出した部分には、バケットユニット14側の連結歯車412と噛み合うラック歯車229が固定されている。

    【0111】一方、スパイラル軸204には、波形状の爪部230を有する爪車231が固定されている。 また、爪車231の後段には、スパイラル軸204を中心にして揺動するレバー232が設けられている。 レバー232の端部には、揺動可能な棒状の爪233が設けられており、この爪233の先端が爪車231の爪部23
    0に係止するようになっている。 コラムケース201の側面には、当該コラムケース201の長手方向に沿ってスライドするスライダ234が設けられている。 このスライダ234の後部には、斜め方向に溝235が設けられており、当該溝235に対してレバー232の端部に設けた突起部236が係合している。

    【0112】このスライダ234はラック側面に設けたスライダ摺動部237上をスライド可能となっているが、通常は、ラック側面との間に設けた復帰バネ238
    によりラック前方に付勢されている。 また、スライダ2
    34の前部は、バケットユニット14側のピンプッシャ405を受けるため、折り曲げられている。 また、スパイラル軸204の最後段には、大型の平歯車239が設けられ、もう一方のスパイラル軸204に設けた平歯車240と噛み合っている。

    【0113】なお、スライダ234を設けたラック側面には、当該スライダ234などを保護するカバー241
    が設けられている。 また、コラムケース201の下面には、ラック前部に設けた商品検出スイッチ214からの配線216が敷設されている。 配線216端部のコネクタ215は、スパイラル回転機構220のケース242
    下部に固定されている。

    【0114】図21は、この発明の実施の形態2にかかるバケットユニットの構造を示す説明図である。 このバケットユニット14は、実施の形態1のスパイラルラック用バケットユニット46にピンプッシャ機構48を設け、さらに図20に示したスパイラルラック12に動力を伝達する駆動歯車450および連結歯車451を設けた点に特徴がある。 その他の構成は、実施の形態1と略同様であるから説明を省略する(構成要素は説明の便宜上、一部図示を省略する)。

    【0115】まず、ピンプッシャ機構48は、実施の形態1のものと同じ構成であって、スパイラルラック12
    側に突き出るピンプッシャ452と、このピンプッシャ452を保持して前進後退を行うナピアネジ機構453
    と、ナピアネジ機構453を駆動するプッシャモータ4
    54とから成る。 ナピアネジ機構453は、ナット部4
    55とネジ部456とからなり、このナット部455にピンプッシャ452が取り付けられている。 また、ネジ部456の端部歯車457は、プッシャモータ454の歯車458と噛み合っている。 また、ナット部455の下方には、連結歯車451を軸支した揺動板459と係合するドグ460が設けられている。

    【0116】駆動歯車450は、ボックスラック用バケットユニット41側の後部中段に設けたガイドローラ4
    18の軸に固定され、ボックスラック用バケットユニット41内に設けた駆動用モータ416から動力を得るようにしている。 さらに、スパイラルラック12側のラック歯車229を駆動するために、駆動歯車450に噛み合うと共にガイドローラ418の軸を中心として揺動する連結歯車451が設けられている。 連結歯車451
    は、ガイドローラ418の軸を中心に揺動する揺動板4
    59に軸支してある。 この揺動板459の一部には、ナット部455に設けたドグ460と係合する突起461
    が設けられている。

    【0117】また、揺動板459は、バケットユニット筐体423との間にコイルバネ462を設けている。 かかる構成によれば、スパイラルラック12から動力源を切り離し、全スパイラルラック12の動力源をバケットユニット14側に設けたので、制御を簡略にできると共に動力源の少ない分、自動販売機1のコストを低減することができる。

    【0118】図22は、スパイラル回転機構の動作を示す説明図である。 販売待機状態では、同図(a)に示すように、平歯車221の歯を設けていない部分221a
    において第2の平歯車222との噛み合いが外れており、かつ、レバー232の爪233と爪車231の爪部230とが係合状態にある。 つぎに、バケットユニット14が所定のスパイラルラック12の前面下方にアクセスした後、ピンプッシャ機構48を作動させる。 まず、
    ピンプッシャ機構48のナット部455が移動することにより、同図(b)に示すように、揺動板459と共に連結歯車451が揺動してスパイラルラック12側のラック歯車229と噛み合う。

    【0119】これにより、バケットユニット14側の駆動用モータ416からラック歯車229、プーリ22
    6、タイミングベルト227およびかさ歯車223を介して第2の平歯車222に至るまでの伝達経路が形成される。 つぎに、ピンプッシャ452がスライダ234を押し込むことにより、同図(c)に示すように、溝23
    5内の突起部236が下方に移動し、レバー232が揺動する。 これにより、レバー232の爪233が爪車2
    31の爪部230を押して当該爪車231を若干回転させる。 この回転により、平歯車221の歯と第2の平歯車222とが噛み合う。 これにより、バケットユニット14側の駆動用モータ416からスパイラル軸204までの動力伝達経路が完成する。

    【0120】この状態で、駆動用モータ416から動力を伝達することにより、スパイラル軸204の回転が継続する(同図(d))。 スパイラル軸204が略1回転すると、再び平歯車221の歯が設けられていない部分221aが第2の平歯車222側に来る。 これにより、
    動力伝達が遮断されてスパイラル軸204の回転が停止する(同図(a))。 スパイラル軸204の回転により商品がスパイラルラック2から送り出され、上部開口4
    39からバケットユニット14内に落とし込まれる。 駆動用モータ416は、商品の受容に伴う商品検出スイッチ440の商品検出信号に基づき、動作を停止する。 そして、バケットユニット14により商品を商品取出口1
    03まで搬送したら、駆動用モータ416によりコンベヤ47を駆動し、バケットユニット14から商品を搬出する(図示省略)。

    【0121】なお、再びスパイラル軸204を回転させる場合は、連結歯車451とラック歯車229とを噛み合わせると共にピンプッシャ452によりスライダ23
    4をもう一度押し込むようにすればよい。 このスパイラル回転機構220によれば、スパイラル軸204を1回転してから確実に停止させることができる。 なお、ボックスラック側の動作については、実施の形態1と同様であるから説明を省略する。

    【0122】上記スパイラル回転機構220では、スライダ234や爪車231などを用いて、スパイラル軸2
    04を1回転してから確実に停止させるように構成したが、かかる構成を省略するようにしてもよい。 すなわち、スライダ234、レバー232および爪車231を省略し、さらにスパイラル軸204に設けた平歯車22
    1の歯を全周に渡って設けるようにする。 これに伴い、
    バケットユニット14側のピンプッシャ機構48のピンプッシャ452が不要になる。 ただし、連結歯車451
    を揺動させるため、ナピアネジ機構453とプッシャモータ454は必要である。

    【0123】(実施の形態3)図23は、この発明の実施の形態3にかかるバケットユニットの構造を示す説明図である。 このバケットユニット24は、実施の形態1
    におけるボックスラック用バケットユニット41とスパイラルラック用バケットユニット46とを一体化したものである。 基本的な構造はボックスラック用バケットユニット41と同様であるが、底面に設けたコンベヤ49
    の傾斜角度を変更できる点と、横方向のサイズを大きくしてスパイラルラック用バケットユニット46と略同じサイズにしている点が異なる。

    【0124】かかる構成によれば、バケットユニット2
    4をコンパクトにできる。 なお、商品検出スイッチ43
    0は、ボックスラック3を使用する場合とスパイラルラック2を使用する場合とで共用になっている。 以下、実施の形態1と同様の部分はその説明を省略し、異なる部分について説明する。

    【0125】バケットユニット24の側面には、コンベヤ49の傾斜角度を変更するために、傾斜角度変更機構470を設けてある。 図24は、図23に示した傾斜角度変更機構の概略構成を示す説明図である。 前記コンベヤ49はプーリ425の回転軸を支持するフレーム47
    1を有する。 このフレーム471は、コイルバネ472
    によって常時上方に引っ張られている。 また、このフレーム471の頂部には、コの字形状に折り曲げられその足部に長穴473を有する支持部材474が設けられている。 支持部材474の長穴473には、位置決めピン475が通されており、この位置決めピン475をコイルバネ476によってフレーム471側に付勢している。

    【0126】位置決めピン475は、バケットユニット24の側面に設けられ且つ鍵部分477を有する円弧形状のガイド溝478を貫通すると共に、バケットユニット筐体423側面に突出している。 また、コンベヤ49
    のプーリ軸も筐体側面に設けた円弧形状の溝から突出し(図示省略)、その端部に歯車479を固定している。
    この歯車479には減速輪列480が設けられ、従動車481の一部には長めの突起482が形成されている。
    この突起482は、従動車481が回転することによって位置決めピン475に干渉するようになっている。 一方、連結歯車412を軸支する揺動板413には、象の鼻形状をしたカム突起483が形成されている。

    【0127】図25は、コンベヤの傾斜角度変更機構の動作を示す説明図である。 まず、同図(a)に示すように、コンベヤ49がスパイラルラック2から送り出される商品を受容する場合には、実施の形態1のスパイラルラック用のコンベヤ47と同様に、コンベヤ49の傾斜角度がきつく設定されている。 スパイラルラック2からの商品を受容する場合は、ナピアネジ機構406を作動させないでコンベヤ49を駆動するため、傾斜角度変更機構470は動作しない。

    【0128】つぎに、ボックスラック3からの商品を受容する場合、コンベヤ49を、実施の形態1のボックスラック用のコンベヤ45と同じ傾斜角度に変更する必要がある。 まず、ピンプッシャ機構42を作動させてピンプッシャ405を突き出すと、ナピアネジ機構406のナット部408が揺動板413の突起422に係合し、
    揺動板413が揺動する。 なお、かかる動作は実施の形態1と同様であるから図示を省略する。 続いて、この揺動板413の揺動によりカム突起483が位置決めピン475に干渉し、位置決めピン475がカム突起483
    に従動する(同図(b))。 コンベヤ49は、位置決めピン475がガイド溝478に沿って下方に移動するに従い、その傾斜角度を緩和してゆく。

    【0129】続いて、カム突起483がさらに回転すると、同図(c)に示すように、位置決めピン475がガイド溝478の下端まで運ばれ、カム突起483の先端部分483aによってガイド溝478の鍵部分477に押し込まれる。 位置決めピン475は、支持部材474
    の長穴473に沿って移動可能であり且つフレーム47
    1側に付勢されているから、同図(d)に示すように、
    ガイド溝478の鍵部分477で係止状態になる。

    【0130】つぎに、ピンプッシャ機構42を再び作動させてピンプッシャ405を引っ込めると、揺動板41
    3と共にカム突起483が元の位置に戻る。 位置決めピン475は、鍵部分477に係止しているため当該カム突起483とは干渉しない。 商品がバケットユニット4
    内に受容されて商品取出口103まで搬送されると、コンベヤ49が作動を開始する。 コンベヤ49が作動すると、減速輪列480の従動車481が回転を始める。 減速輪列480の減速比は、プーリ429がコンベヤ49
    上の商品を完全に搬出するのに必要な回転数に対し、プーリ429がそれ以上の回転をしたときに従動車481
    が1回転するように設定する。

    【0131】従動車481が回転すると、同図(e)に示すように、その突起482が位置決めピン475に干渉する。 これにより、鍵部分477から位置決めピン4
    75が押し出される(同図(f))。 位置決めピン47
    5が鍵部分477との係合を失うと、同図(g)に示すように、コンベヤ49に設けたコイルバネ472によって当該コンベヤ49が上方に持ち上げられる。 これにより、コンベヤ49がスパイラルラック2から送り出される商品を受容する状態に戻る。

    【0132】なお、ガイド溝478上にある位置決めピン475は、突起482先端の軌跡より外に位置するので、コンベヤ作動時において当該突起482と干渉することはない。 このようにすれば、スパイラルラック対応時にはコンベヤ49の傾斜角度をきつく保ち、ボックスラック対応時にはコンベヤ49の傾斜角度をゆるく保つことができる。 なお、この他の基本的な動作は、実施の形態1と同様であるから説明を省略する。 また、上記構成の他に、コンベヤ49の傾斜角度を変更するアクチュエータを別途設けるようにしてもよい。 たとえば、モータ駆動によりコンベヤ49の傾斜角度を変更するようにしてもよい。

    【0133】(実施の形態4)図26は、この発明の実施の形態4にかかる自動販売機のスパイラルラックを示す斜視図である。 図27は、図26に示したスパイラルラックの正面図、図28は、図26に示したスパイラルラックの平面図である。 このスパイラルラック23は、
    板金製作したコラムケース251内の長手方向に2本の金属製スパイラル252を縦配置した構成である。 各スパイラル252の一端は、スパイラル取付用フランジ2
    53によってスパイラル軸254に固定され、他端は、
    ラック前面側で解放状態となる。

    【0134】下段のスパイラル252は、コラムケース251底面に設けた山形のガイド部255により正しい位置に保持されている。 上段のスパイラル252は、コラムケース251後部上段から前部にかけて設けたガイドバー256により接触支持されている(ガイドバー2
    56によりスパイラル252を吊り下げた状態になっている)。 このガイドバー256の前端部は、商品と干渉しないように曲げ加工され、コラムケース251の前部両側面にて固定されている。

    【0135】各スパイラル軸254の端部には平歯車2
    57が固定されており、一方の平歯車257と他方の平歯車257とは二つの中間車258を介して連結している。 この中間車258の一つに動力源となる駆動用モータ259のギア260が噛んでおり、この駆動用モータ259の回転により両方の平歯車257に対して互いに逆方向の回転を与えている。 駆動用モータ259、中間車258および平歯車257はコラムケース奥側に設けた動力ボックス261内に収容されている。

    【0136】商品Gは、上下スパイラル252のピッチ252p間とコラムケース251側面とにより拘束される(図27,28参照)。 このスパイラルラック23を用いることにより、長い商品を収容し、送り出すことができる。 また、コラムケース251の底面には、ラック支持枠108上を走行するガイド車262が設けられている。 なお、上記中間車258の代わりにベルトによって駆動用モータ259の回転をスパイラル軸254に伝達するようにしてもよい。 また、商品Gの長さに合わせてスパイラル252の間隔を調整可能に構成するようにしても良い。 さらに、三つ以上のスパイラル252を縦に配置するようにしてもよい。

    【0137】上記構成において、ユーザが商品Gを選択した場合、その商品Gを収容しているスパイラルユニット23のスパイラル252が回転し、1/2ピッチ送ることによりスパイラルラック23から商品Gが送り出される(スパイラル252の左右に商品Gが拘束されているため)。 商品Gは、スパイラルラック23の下方で待機しているバケットユニット4により受容され、商品取出口103まで搬送される。

    【0138】また、実施の形態1と同様に、バケットユニット4がスパイラルラック2の前面下方に到達する前にスパイラル252を回転させるようにしてもよい。 このようにすれば、商品受容までの時間を短縮することができる。 さらに、実施の形態2に示したように、このスパイラルラック23から動力源を切り離して、バケットユニット4側から動力の供給を受けるようにしてもよい。 このようにすれば、制御が簡単になると共に自動販売機のコストを低減することができる。

    【0139】(実施の形態5)図29は、この発明の実施の形態5にかかる自動販売機のボックスラックを示す斜視図である。 図30は、図29に示したボックスラックの断面図である。 このボックスラックは実施の形態1
    に示したものと略同様の構成であるが、プッシャ313
    を設けず、搬送ベルト330のみによって商品を送り出すようにした点に特徴がある。 まず、コラムケース33
    1の前部と後部とにプーリ332を設け、これらプーリ332間に搬送ベルト330を張架する。 後部のプーリ332には、搬送ベルト330の張力を調整するコイルバネ333を設ける。 また、搬送ベルト330の搬送側には、搬送ベルト330を裏面で支持する支持ローラ3
    34が複数配置してある。

    【0140】一方、前部のプーリ軸にはラック歯車33
    5が設けてある。 このラック歯車335がバケットユニット4の連結歯車412と噛み合うことにより、駆動用モータ416から動力を得る。 ゲート機構303については、実施の形態1と同様であるから説明を省略する。
    コラムケース331の底面であって搬送ベルト330の両側にはレール336が設けられているが、このレール336は搬送ベルト330の上面より若干低く位置している。

    【0141】搬送ベルト330は、平ベルトでもタイミングベルトでもよい。 また、ベルトの材料は、搬送面の摩擦係数が大きいことが条件になるが、具体的に使用可能な材料としては、硬度70以下のポリウレタン、シリコンおよび軟質PVCなどを挙げることができる。 硬度70以下のポリウレタンは、耐磨耗性、耐久性、コスト等の点から最も好ましい。 特に、商品側の材料が金属や紙の場合に比べ、樹脂の場合に極めて有効となる。 すなわち、このボックスラックは、サンドイッチや菓子パンのように樹脂でラッピングされた商品や、惣菜や弁当のように樹脂容器でできた商品の搬送に適しているといえる。

    【0142】搬送ベルト330と商品との摩擦係数が大きい場合、ローディング時の姿勢を保持したまま、商品を搬送することができる。 また、搬送ベルト330の商品搬送面に滴や塵が付着しても、搬送中の商品姿勢が変わりにくい。 これにより、商品を一個ずつ確実に送り出すことができ、さらに商品を傷つけることがない。 バケットユニット4側では、商品検出スイッチ430からの商品検知信号に基づいて、ピンプッシャ405を引っ込めて動力伝達を遮断し、駆動用モータ416の回転を停止する。

    【0143】この実施の形態5にかかるボックスラック13は、上記実施の形態1にかかるボックスラック3と組み合わせて使用できる。 また、搬送ベルト330を用いているから、多種多様の商品を搬送することができる。 このため、当該ボックスラック13のみによって商品収容ラック102を構成することもできる。 また、実施の形態1または2にかかるスパイラルラック2、12
    との併用も可能である。 さらに、このボックスラック1
    3のサイズは、実施の形態1のボックスラック3と同じであるから、同一のラック支持枠108に取り付けることができる。

    【0144】(実施の形態6)図31は、この発明の実施の形態6にかかる自動販売機を示す説明図である。 この自動販売機1は、上記X−Y搬送機構5に代えて垂直多関節ロボット7を用いるようにしたものである。 このロボット7は、本体ケース101内の商品収納ラック1
    02の前面に設置され、その制御は制御部601により行われる。 関節部701には、サーボモータと減速機が取り付けられている。 また、リンク先端部のピボット7
    02には、上記実施の形態において示したバケットユニット4が取り付けられている。 バケットユニット4は、
    当該ロボット7によりX−Y平面座標となる商品収納ラック102前面を移動する。 なお、同図では3自由度のロボット7を示したが、平面内の作業で好ましいとされる4自由度以上のロボットを用いるようにしてもよい。

    【0145】また、このロボット7は、自動販売機1の販売操作パネル109に設けたジョイスティック703
    によりマニュアル操作することができる。 通常は、商品選択ボタン110により商品を選択し、その選択した商品をロボット7が自動的に取り出すようにしているが、
    マニュアル操作ボタン704を押すことにより、ユーザがロボット7を直接操作して商品を取り出すことができる。 具体的には、図32(a)に示すように、ユーザがマニュアル操作ボタン704を押すことにより、マニュアル操作モードに入る。 液晶表示パネル111には、マニュアル操作モードに入ったことが表示される。

    【0146】つぎに、同図(b)に示すように、ユーザがジョイスティック703を操作し、ロボット7の先端に設けたバケットユニット4を所定のスパイラルラック2またはボックスラック3の前面に概ね位置させる。 液晶表示パネル111には、バケットユニット4が対面するラック番号が常に表示される。 この状態でユーザがジョイスティック703頭部の確定ボタン705を押すと、再びオート操作モードに入り、制御部601がバケットユニット4の位置を誤差調整する(同図(c))。

    【0147】このとき、液晶表示パネル111には、バケットユニット4が対面するラック番号とオート操作モードに入った旨が表示されると共に、商品操作パネル1
    09上の方向指示灯706が誤差調整状態を点灯表示する。 なお、バケットユニット4のアクセス後の動作は上記実施の形態と同様であるので説明を省略する。 バケットユニット4が商品を受容すると、ロボット7が自動的にバケットユニット4を商品取出口103まで移動する。 なお、商品を受容した後の動作をマニュアル操作により行うようにしてもよい。

    【0148】

    【発明の効果】以上説明したように、この発明の自動販売機(請求項1)によれば、ボックスラックとスパイラルラックとを併用したので、多種多様の商品を販売することができる。

    【0149】また、この発明の自動販売機(請求項2)
    によれば、複数のスパイラルをコラムケース内に縦方向に配置し、少なくともスパイラルピッチ間で商品を拘束するようにしたので、スパイラルラックのサイズを横方向に小さくできる。

    【0150】また、この発明の自動販売機(請求項3)
    によれば、底部に搬出コンベヤを設けたバケットユニットおよびX−Y搬送機構によって商品を搬送、搬出するようにしたので、商品の破損を防止できると共にシースルー自動販売機において商品を丁寧に扱っていることを印象づけることができる。

    【0151】また、この発明の自動販売機(請求項4)
    によれば、スパイラルラック用バケットユニットとボックスラック用バケットユニットとを一体構成にしたので構成が簡単になる。 特に、機構全体を共通化した場合には、スパイラルラックの位置規制がなくなるので、商品収納ラックの自由度が増す。

    【0152】また、この発明の自動販売機(請求項5)
    によれば、X−Y搬送機構、バケットユニット、および複数のスパイラルを横方向または縦方向に配置したスパイラルラックにより自動販売機を構成するようにしたので、多種多様の商品を販売することができる。

    【0153】また、この発明の自動販売機(請求項6)
    によれば、スパイラルラック側から動力源を切り離してバケットユニット側に設けるから、動力源が一つで済む。 このため、コストの低下を図ることができる。

    【0154】また、この発明の自動販売機(請求項7)
    によれば、動力源をスパイラルラック側およびボックスラック側から切り離してバケットユニット側に設け、スパイラルラックおよびボックスラックを駆動する動力源を共通化したので、さらに、コスト低減を図ることができる。

    【0155】また、この発明の自動販売機(請求項8)
    によれば、スパイラルを1回転させて確実に停止でき、
    また、外部からの機械力により再び回転させることができる。

    【0156】また、この発明の自動販売機(請求項9)
    によれば、バケットユニットがスパイラルラックの前面下側近傍に位置するに先だって、スパイラルを回転させるようにしたので、短時間で商品を送り出すことができる。

    【0157】また、この発明の自動販売機(請求項1
    0)によれば、スパイラルピッチ間に商品の抜けを検出する検出スイッチを設けたので、商品の空売りを防止することができる。

    【0158】また、この発明の自動販売機(請求項1
    1)によれば、商品抜け検出手段をスパイラルピッチ間に設け、商品の抜けを検出して商品抜け情報を出力し、
    この商品抜け情報に基づいてバケットユニットに設けた動力源を制御するようにしたので、商品の空売りを防止することができる。

    【0159】また、この発明の自動販売機(請求項1
    2)によれば、多関節ロボットを用いて商品を取り出すようにしたので、ユーザを楽しませることができる。

    【0160】また、この発明の自動販売機(請求項1
    3)によれば、多関節ロボットをジョイスティックにより動かすようにしたので、ユーザが楽しみながら商品を購入することができる。

    【0161】また、この発明の自動販売機に用いるスパイラルラック(請求項14)によれば、スパイラルラック側から動力源を切り離してバケットユニット側に設けるから、動力源が一つで済み、コストを低減することができる。

    【0162】また、この発明の自動販売機に用いるスパイラルラック(請求項15)によれば、複数のスパイラルをコラムケース内に縦方向に配置して、スパイラルピッチ間で商品を拘束し、当該スパイラルの回転により商品を送り出すようにしたので、商品を縦方向に収容することができる。

    【0163】また、この発明の自動販売機に用いるスパイラルラック(請求項16)によれば、スパイラルを1
    回転させて確実に停止でき、また、外部からの機械力により再び回転させることができる。

    【0164】また、この発明の自動販売機に用いるスパイラルラック(請求項17)によれば、スパイラルピッチ間に商品の抜けを検出する検出スイッチを設けたので、商品の空売りを防止できる。

    【0165】また、この発明の自動販売機に用いるボックスラック(請求項18)によれば、ベルト運搬装置のベルトのうち、少なくとも商品運搬面を樹脂硬度70以下のポリウレタンで構成したので、商品に対する摩擦を十分に確保できるから姿勢を安定的に保ちつつ、ベルト運搬することができる。

    【0166】また、この発明の自動販売機に用いるボックスラック(請求項19)によれば、ボックスラック側から動力源を切り離して外部に設けるから、動力源が一つで済む。 このため、コストを低減することができる。
    また、ベルトの商品運搬面に樹脂硬度70以下のポリウレタンを用いるようにしたので、商品の姿勢を安定的に保持しつつ、ベルト運搬することができる。

    【0167】また、この発明の自動販売機(請求項2
    0)によれば、上記自動販売機(請求項1〜4、6〜1
    3)のボックスラックとして、上記ボックスラック(請求項18または19)を用い、また、この発明の自動販売機(請求項21)によれば、上記自動販売機(請求項18または19)のボックスラックと、ボックスラックの前面下側近傍に位置してボックスラックから送り出した商品を受けると共に受けた商品を搬出するコンベヤを底部に設けたバケットユニットと、バケットユニットを上下左右に移動するX−Y搬送機構とを備えた。 このため、商品の姿勢を安定的に保持しつつベルト運搬することができる。 また、多種多様の商品を運搬することができる。

    【0168】つぎに、この発明の自動販売機(請求項2
    2)によれば、スパイラルラックとボックスラックとの間で互換性が得られるから、ラックの組み合わせパターンを増やすことができる。 このため、多種多様の商品に対応することができる。

    【0169】つぎに、この発明の自動販売機(請求項2
    3)によれば、X−Y搬送機構をジョイスティックにより動かすようにしたので、ユーザが楽しみながら商品を購入することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】この発明の実施の形態1にかかる自動販売機を示す斜視図である。

    【図2】図1に示した自動販売機の正面図である。

    【図3】図1に示した自動販売機の内部説明図である。

    【図4】図1に示した自動販売機の商品収納ラックの正面図である。

    【図5】図1に示したスパイラルラックを示す斜視図である。

    【図6】図5に示したスパイラルラックの上面図である。

    【図7】図5に示したスパイラルラックのA視図である。

    【図8】図5に示したスパイラルラックの背面図である。

    【図9】図5に示したスパイラルラックの裏面図である。

    【図10】図1に示したボックスラックを示す斜視図である。

    【図11】図10に示したボックスラックの正面図および側面図である。

    【図12】図1に示したバケットユニットを示す構成図である。

    【図13】図1に示したボックスラック用のバケットユニットを示す構成図である。

    【図14】図1に示したスパイラルラック用のバケットユニットを示す構成図である。

    【図15】減速機構の回転軸とのジョイント部を示す斜視図である。

    【図16】ボックスラックおよびバケットユニットの動作を示す説明図である。

    【図17】スパイラルラックおよびバケットユニットの動作を示す説明図である。

    【図18】図1に示したX−Y搬送機構の構造を示す斜視図である。

    【図19】図1に示した自動販売機の制御系を示すブロック図である。

    【図20】この発明の実施の形態2にかかるスパイラルラックの構造を示す説明図である。

    【図21】この発明の実施の形態2にかかるバケットユニットの構造を示す説明図である。

    【図22】スパイラル回転機構の動作を示す説明図である。

    【図23】この発明の実施の形態3にかかるバケットユニットの構造を示す説明図である。

    【図24】図23に示した傾斜角度変更機構の概略構成を示す説明図である。

    【図25】コンベヤの傾斜角度変更機構の動作を示す説明図である。

    【図26】この発明の実施の形態4にかかる自動販売機のスパイラルラックを示す斜視図である。

    【図27】図26に示したスパイラルラックの正面図である。

    【図28】図26に示したスパイラルラックの平面図である。

    【図29】この発明の実施の形態5にかかる自動販売機のボックスラックを示す斜視図である。

    【図30】図29に示したボックスラックの断面図である。

    【図31】この発明の実施の形態6にかかる自動販売機を示す説明図である。

    【図32】図31に示したロボットの動作を示す説明図である。

    【符号の説明】

    1 自動販売機 101 本体ケース 102 商品収納ラック 103 商品取出口 104 外扉 105 内扉 106、107 透明板 108 ラック支持枠 109 販売操作パネル 2 スパイラルラック 201 コラムケース 202 スパイラル 206 レール部材 208 平歯車 209 中間車 210 駆動用モータ 211 ギア 214 商品検出スイッチ 3 ボックスラック 301 コラムケース 302 商品払出機構 303 ゲート機構 304 プッシャ機構 305 ゲート板 306 揺動機構 307 円筒カム 308 スライダ 313 プッシャ 314 ベルト機構 315 ベルト 4 バケットユニット 41 ボックスラック用バケットユニット 42 ピンプッシャ機構 43 駆動機構 44 姿勢制御機構 45、47 コンベヤ 405 ピンプッシャ 406 ナピアネジ機構 407 プッシャモータ 412 連結歯車 413 揺動板 414 ドグ 416 駆動用モータ 418、425、426 ガイドローラ 420 ベルト 421 駆動歯車 442 継ぎ手 5 X−Y搬送機構 51 X軸搬送部 52 Y軸搬送部 601 制御部 602 メモリ

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 的場 一嘉 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 一石 健三 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 3E046 BA01 BA03 BB02 BB03 CA20 CB03 CC03 CC07 DA03 EA01 EA13 EB01 EB03 FA01 FA04 FA10 GA02 HA01 HA03 HA04

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