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Chemical loop combustion method power generation plant system

阅读:123发布:2024-02-06

专利汇可以提供Chemical loop combustion method power generation plant system专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a chemical loop combustion method power generation plant system without polluting the surroundings which can remove a metal oxide and the minute particle of a reduced form of the metal oxide from a gas and reduce the amount of the minute particle discharged to the atmosphere along with an exhaust gas.
SOLUTION: This system is provided with a first reactor 1 in which the reaction of a fuel and metal oxide is carried out, a second reactor 2 in which the reduced form of the metal oxide produced by the reaction in the first reactor 1 is oxidized and the metal oxide used for the reaction in the first reactor 1 is produced, gas turbines 3, 4 for using the gas generated by the reaction in at least oneside reactor out of the first/second reactors 1, 2 for the rotation of the turbine and metal gas separation means 31 to 39 for removing the metal oxide or the reduced form of the metal oxide accompanied with the gas used for the rotation of the turbines 3, 4.
COPYRIGHT: (C)2000,JPO,下面是Chemical loop combustion method power generation plant system专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 燃料と金属酸化物との反応が行なわれる第1の反応器と、 前記第1の反応器における反応により生成する前記金属酸化物の還元体が酸化されて前記第1の反応器における反応に用いられる前記金属酸化物が生成される第2の反応器と、 前記第1の反応器および第2の反応器のうち少なくとも一方の反応器における反応により発生する気体をタービンの回転に用いるガスタービンと、 前記タービンの回転に用いられた気体に同伴される前記金属酸化物あるいは前記金属酸化物の還元体を除去する金属気体分離手段とを備えたことを特徴とする化学ループ燃焼方式発電プラントシステム。
  • 【請求項2】 請求項1に記載の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムにおいて、 加湿した空気を前記第2の反応器に供給する加湿空気供給手段を備えたことを特徴とする化学ループ燃焼方式発電プラントシステム。
  • 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムにおいて、 前記タービンの回転に用いられた前記第1の反応器における反応により発生する気体を冷却して当該気体から炭酸ガスを回収する炭酸ガス回収手段を備えたことを特徴とする化学ループ燃焼方式発電プラントシステム。
  • 【請求項4】 前記タービンの回転に用いられた気体を冷却して当該気体から水を回収する水回収手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の化学ループ燃焼方式発電プラントシステム。
  • 【請求項5】 前記水回収手段によって回収された水に含有される前記金属酸化物あるいは前記金属酸化物の還元体を除去する金属液体分離手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の化学ループ燃焼方式発電プラントシステム。
  • 【請求項6】 燃料と金属酸化物との反応が行なわれる第1の反応器と、 前記第1の反応器における反応により生成する前記金属酸化物の還元体が酸化されて前記第1の反応器における反応に用いられる前記金属酸化物が生成される第2の反応器と、 前記第1の反応器および第2の反応器のうち少なくとも一方の反応器における反応により発生する気体をタービンの回転に用いるガスタービンと、 前記タービンの回転に用いられた気体を冷却して当該気体から水を回収する水回収手段と、 前記水回収手段により回収された水に含有される前記金属酸化物あるいは前記金属酸化物の還元体を除去する金属液体分離手段とを備えたことを特徴とする化学ループ燃焼方式発電プラントシステム。
  • 【請求項7】 請求項6に記載の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムにおいて、 加湿した空気を前記第2の反応器に供給する加湿空気供給手段を備えたことを特徴とする化学ループ燃焼方式発電プラントシステム。
  • 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムにおいて、 前記タービンの回転に用いられた前記第1の反応器における反応により発生する気体を冷却して当該気体から炭酸ガスを回収する炭酸ガス回収手段を備えたことを特徴とする化学ループ燃焼方式発電プラントシステム。
  • 【請求項9】 前記第1の反応器における反応により生成する前記金属酸化物の還元体と、 前記第2の反応器において生成する前記金属酸化物とに、 酸素を透過する物質を形状安定剤として添加することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の化学ループ燃焼方式発電プラントシステム。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、化学ループ燃焼法を用いる化学ループ燃焼方式発電プラントシステムに関する。

    【0002】

    【従来の技術】図5は、この種の従来から用いられている化学ループ燃焼方式発電プラントシステムの系統構成図である。

    【0003】従来から用いられている化学ループ燃焼方式発電プラントシステムは、反応器1、2、ガスタービン3、4、加湿器6、熱交換器21〜30、コンデンサー8、14、コンプレッサー10〜12、合流点15、
    CO (二酸化炭素)回収装置19で構成される。

    【0004】更に、燃料としてメタン(CH4)、また燃料と化学反応する金属酸化物として酸化ニッケル(N
    iO)を用い、反応器1と反応器2とにおいて下記反応式(1)、(2)に示す2つの化学反応がそれぞれ行なわれている。

    【0005】 CH +4NiO→CO +2H O+4Ni …(1) 4Ni+2O →4NiO …(2) 反応器1には燃料であるメタンが供給され、上記(1)
    式に示すように金属酸化物である酸化ニッケルと反応し、炭酸ガス(CO )、蒸気(H O)、金属ニッケル(Ni)が生成され、うち金属ニッケルは反応器2
    に供給される。

    【0006】一方、反応器2には加湿された空気が供給され、その一部の酸素が反応器1より供給された金属ニッケルと反応し、上記(2)式に示すように酸化ニッケルが生成され、この酸化ニッケルは反応器1に供給される。 また、上記(2)式に示す化学反応による反応熱で高温空気が発生する。

    【0007】このように、反応器1で生成される炭酸ガスと蒸気はガスタービン3へ、反応器2で生成される高温空気はガスタービン4へそれぞれ送られる。 これらガスはガスタービン3、4において図示しないタービンの回転に用いられた後に、多数の熱交換器により冷却された後、炭酸ガスと水とはそれぞれ回収され、残りのガスは大気中に放出される。

    【0008】以下に、図5の系統構成図の流れに沿って、このような従来から用いられている化学ループ燃焼方式発電プラントシステムの動作について詳細に説明する。

    【0009】まず、燃料として用いるメタンが25℃、
    2MPaに加熱、加圧された状態で供給され、熱交換器21でガスタービン3から排出される排ガスとの熱交換により530℃、1.9MPaに昇温され、反応器1に導入される。

    【0010】反応器1には反応器2から1200℃の酸化ニッケルが、図中の破線に示すような経路で供給され、この酸化ニッケルは反応器1においてメタンにより上記(1)式に示す反応に従ってニッケルに還元され、
    このニッケル(530℃)は、図中の破線に示すような経路で反応器2に供給される。

    【0011】反応器1からは、ニッケルの他に炭酸ガス、水蒸気が排出され、これらガス(炭酸ガスと水蒸気)の温度は1100℃であり、ガスタービン3に取り込まれる。 ガスタービン3に取り込まれたこれらのガスは、ガスタービン3内の図示しないタービンを回転させた後に、熱交換器21におけるメタンとの熱交換、熱交換器22におけるプロセス水との熱交換によって冷却される。 その後、コンデンサー8で水分を除去され、70
    ℃、0.11MPaの炭酸ガスとなり、更にその炭酸ガスはCO 回収装置19により回収される。 そして、コンデンサー8およびCO 回収装置19で回収しきれなかった一部の排ガスが大気中に放出される。

    【0012】このプラントシステムではこのように、反応器1より排出される高温のガスのエネルギーを、メタンやプロセス水の加熱に有効利用するという利点を有する。

    【0013】また、このプラントシステムには25℃、
    0.1MPaの空気も供給される。 この空気はまず、圧縮動の低減と加湿器6で使用する熱の需要を満足させるため、複数段のコンプレッサー10〜12で順次加圧され、また、加湿器6から排出される水によって熱交換器27、28、29において順次加熱され、最終的に1
    12℃、2MPaの空気となり加湿器6に供給される。

    【0014】一方、加湿器6には186℃、2.1MP
    aの水も供給されているので、この水により空気は加湿され142℃、1.9MPaの加湿空気(水蒸気の体積分率約25%)が得られ、この加湿空気はさらに熱交換器23において反応器2からの排ガスとの熱交換により530℃に加熱されて反応器2に導入される。

    【0015】反応器2では反応器1から供給されるニッケルがこの加湿空気により酸化される。 反応器2で行なわれる(2)式に示す化学反応は発熱反応であるので、
    反応器2からは1200℃の酸化ニッケルと、1200
    ℃の高温空気が得られる。 この1200℃の高温空気はガスタービン4に取りこまれ、図示しないタービンの回転に利用される。

    【0016】その後、高温空気は、熱交換器23において反応器2に導入される空気の加熱に利用され、更に熱交換器24、25においてプロセス水で冷却された後に、コンデンサー14で凝縮され、水分が回収される。
    水分が回収された後は45℃、0.11MPaの窒素(N )を主成分とする排ガスとして大気中に放出される。

    【0017】また、反応器2において生成される120
    0℃の酸化ニッケルは、重力落下によって、図中の破線で示す経路に従って反応器1に供給される。

    【0018】一方、プロセス水は、図中の点線でその経路を示すように、熱交換器22、24、25における高温ガスの冷却、熱交換器26、27、28、29における空気の加熱に利用される。

    【0019】コンデンサー8、14で凝縮回収された水はそれぞれ合流点15で合流して、55℃の水となる。
    この水は熱交換器30で冷却され、再度プロセス水として利用される。

    【0020】このように、このプラントシステムでは水を回収し、回収した水をプロセス水として再利用するため、水資源を浪費することがない。

    【0021】なお、このプラントシステムでは金属酸化物として酸化ニッケルを用いているが、鉄(2価、3
    価)、銅、マンガン等の酸化物を用いてもよい。

    【0022】このようなプラントシステムでは反応器2
    から発生する高温空気を冷却し、水を回収することによって、プロセス水として供給した水量のほぼ全量を回収できる。 この場合、55.1%の高い発電効率が得られる。 これは、火力発電所の40%前後の発電効率よりも格段に高い値である。 仮に反応器2から発生する高温空気を冷却せず、プロセス水の回収を行わなければ、5
    6.7%という更に高い発電効率が得られる。

    【0023】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムでは、反応器1と反応器2との間を循環するニッケルと酸化ニッケルとが粉体化し微粒子となってガスに同伴するという問題がある。 しかも、反応器1と反応器2との間の循環回数が多くなるほどガスに同伴する微粒子は多くなり、それに伴ってそれら微粒子のガスからの除去も困難になるという問題がある。

    【0024】そのため、ニッケルもしくは酸化ニッケルの微粒子が、排ガスとともに大気中に排出され環境を汚染する恐れがある。 また、ニッケルと酸化ニッケルとが紛体化すると反応器1、2で引き起こる化学反応の反応性が低下し、特に反応器2で引き起こる酸化反応の速度が低下してしまう。

    【0025】そこで、これを改善するために、ニッケルもしくは酸化ニッケルに酸素透過体を媒体物質として添加して使用する方法が採用されている。 その一例として、酸化ニッケルとイットリアスタビライストジルコニア(YSZr)(8%のY を添加して安定させたZrO )を3:2(重量比)の混合割合で調整し、粒状に高温焼成した物質を用いている。 このように酸素透過性の媒体物質を添加すると、酸化ニッケルの形状がより安定して使用期間を伸ばすことができる。

    【0026】しかしながら、このような従来の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムでは、ニッケルもしくは酸化ニッケルの粉体化を防ぐことは依然としてできない。

    【0027】そのため、ニッケルもしくは酸化ニッケルによる微粒子が排ガスに同伴して大気中に排出され、これによって環境を汚染するという問題が発生する。

    【0028】本発明はかかる事情に対処してなされたものであり、金属酸化物もしくは金属酸化物の還元体による微粒子をガスから除去し、もって排ガスとともに大気中に放出される微粒子の量を減少させて、環境を汚染することにない化学ループ燃焼方式発電プラントシステムを提供することを目的とする。

    【0029】

    【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。

    【0030】すなわち、請求項1の発明では、燃料と金属酸化物との反応が行なわれる第1の反応器と、第1の反応器における反応により生成する金属酸化物の還元体が酸化されて第1の反応器における反応に用いられる金属酸化物が生成される第2の反応器と、第1の反応器および第2の反応器のうち少なくとも一方の反応器における反応により発生する気体をタービンの回転に用いるガスタービンと、タービンの回転に用いられた気体に同伴される金属酸化物あるいは金属酸化物の還元体を除去する金属気体分離手段とを備える。

    【0031】従って、請求項1の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムにおいては、金属酸化物もしくは金属酸化物の還元体による微粒子をガスから除去することができる。

    【0032】請求項2の発明では、請求項1に記載の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムにおいて、加湿した空気を第2の反応器に供給する加湿空気供給手段を備える。

    【0033】従って、請求項2の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムにおいては、加湿空気の供給によって第2の反応器における酸化反応を促進することができる。

    【0034】請求項3の発明では、請求項1または請求項2に記載の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムにおいて、タービンの回転に用いられた第1の反応器における反応により発生する気体を冷却して当該気体から炭酸ガスを回収する炭酸ガス回収手段を備える。

    【0035】従って、請求項3の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムにおいては、大気中に排出される炭酸ガスの量を減少させることができる。

    【0036】請求項4の発明では、タービンの回転に用いられた気体を冷却して当該気体から水を回収する水回収手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれか1項に記載の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムとする。

    【0037】従って、請求項4の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムにおいては、プラントにおいて用いるプロセス水を再利用することができる。

    【0038】請求項5の発明では、水回収手段によって回収された水に含有される金属酸化物あるいは金属酸化物の還元体を除去する金属液体分離手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムとする。

    【0039】従って、請求項5の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムにおいては、金属酸化物もしくは金属酸化物の還元体による微粒子をプロセス水から除去することができる。

    【0040】請求項6の発明では、燃料と金属酸化物との反応が行なわれる第1の反応器と、第1の反応器における反応により生成する金属酸化物の還元体が酸化されて第1の反応器における反応に用いられる金属酸化物が生成される第2の反応器と、第1の反応器および第2の反応器のうち少なくとも一方の反応器における反応により発生する気体をタービンの回転に用いるガスタービンと、タービンの回転に用いられた気体を冷却して当該気体から水を回収する水回収手段と、水回収手段により回収された水に含有される金属酸化物あるいは金属酸化物の還元体を除去する金属液体分離手段とを備える。

    【0041】従って、請求項6の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムにおいては、金属酸化物もしくは金属酸化物の還元体による微粒子をプロセス水から除去することができる。

    【0042】請求項7の発明では、請求項6に記載の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムにおいて、加湿した空気を第2の反応器に供給する加湿空気供給手段を備える。

    【0043】従って、請求項7の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムにおいては、加湿空気の供給によって第2の反応器における酸化反応を促進することができる。

    【0044】請求項8の発明では、請求項6または請求項7に記載の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムにおいて、タービンの回転に用いられた第1の反応器における反応により発生する気体を冷却して当該気体から炭酸ガスを回収する炭酸ガス回収手段を備える。

    【0045】従って、請求項8の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムにおいては、大気中に排出される炭酸ガスの量を減少させることができる。

    【0046】請求項9の発明では、第1の反応器における反応により生成する前記金属酸化物の還元体と、第2
    の反応器において生成する前記金属酸化物とに、酸素を透過する物質を形状安定剤として添加することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムとする。

    【0047】従って、請求項9の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムにおいては、酸素透過性の媒体物質を用いることにより、ニッケルの形状をより安定させ、
    使用期間を伸ばすことができる。

    【0048】

    【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。

    【0049】なお、以下の各実施の形態の説明に用いる図中の符号は、図5と同一部分については同一符号を付して示すことにする。

    【0050】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施の形態を図1と図4とを用いて説明する。

    【0051】図1は、本発明の実施の形態に係る化学ループ燃焼方式発電プラントシステムの一例を示す系統構成図である。

    【0052】本実施の形態に係る化学ループ燃焼方式発電プラントシステムは、図5に示す従来の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムに、磁気分離装置を付加したものである。

    【0053】この磁気分離装置によって、ガスおよびプロセス水に含まれる金属もしくは金属酸化物による微粉体は除去される。

    【0054】本実施の形態に係る化学ループ燃焼方式発電プラントシステムは、図5に示す従来の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムに下記の通り磁気分離装置31〜41を付加したものである。

    【0055】付加した磁気分離装置は、ガスタービン3
    と熱交換器21との間の磁気分離装置31、熱交換器2
    1と熱交換器22との間の磁気分離装置32、熱交換器22とコンデンサー8との間の磁気分離装置33、コンデンサー8とCO 回収装置19との間の磁気分離装置34、ガスタービン4と熱交換器23との間の磁気分離装置35、熱交換器23と熱交換器24との間の磁気分離装置36、熱交換器24と熱交換器25との間の磁気分離装置37、熱交換器25とコンデンサー14との間の磁気分離装置38、コンデンサー14の下流の磁気分離装置39、合流点15と熱交換器30との間の磁気分離装置40、熱交換器30の下流の磁気分離装置41である。

    【0056】本実施の形態では燃料としてメタン、金属酸化物として酸化ニッケルを用いている。 また、酸化ニッケルの形状をより安定させて使用期間を伸ばすために、ニッケルもしくは酸化ニッケルに、酸化ニッケルとイットリアスタビライストジルコニア(YSZr)(8
    %のY を添加して安定させたZrO )を3:2
    (重量比)の混合割合で調整し、粒状に高温焼成した酸素透過体を媒体物質として添加している。

    【0057】その他の構成については、図5と同様なのでその説明を省略し、以下に磁気分離装置の構成について図4を用いて説明する。

    【0058】図4は、本実施の形態に係る磁気分離装置の一例を示す構成図である。

    【0059】磁気分離装置31〜41は、外部に永久磁石もしくは常電導磁石もしくは超電導磁石からなる磁石51を備えている。 また、内部には強磁性の充填物が充填されている充填層52を備えている。

    【0060】強磁性の充填物としては、例えば線径1〜
    100μm程度のスチールウールあるいはスチールネットのような強磁性細線の集合体、エキスパンドメタル、
    貝殻状金属細片を用いる。 金属細片としては耐食性、耐熱性、強度に優れるステンレススチールが好ましい。

    【0061】このような充填物が充填された充填層52
    を、磁石51によって形成される均一な磁界空間領域に備える。

    【0062】このような構成をした磁気分離装置31〜
    41は、微粒子(以下分散質)が分散している液体または気体である溶媒(以下分散媒)を、図示する矢印の方向に従って内部に流通せしめることができるようになっている。

    【0063】磁気分離装置31〜41は、その内部に分散媒が流通すると、充填層52において分散質を磁石5
    1による外部磁界によって磁化し、充填物の周囲に生じる磁場勾配による磁気力によって、分散質を充填物の表面に付着させる。 更に、磁界を断って金属酸化物もしくは金属酸化物の還元体による微粒子を脱磁し、それを洗浄液によって洗い流して磁気分離装置31〜41外に排出する。 これによって、付着した分散質を除去する。

    【0064】分散媒から分散質を分離する磁気力は下記の(3)、(4)式で表される。

    【0065】 F =V×μ ×M×∇H …(3) M=9×(χ −χ )×H/{(3+χ )×(3+χ )} …(4) ここで、各パラメータは以下の通りである。

    【0066】F :分散媒に働く磁気力、 V :分散質の体積、 μ :真空の透磁率、 M :分散質と分散媒の相対磁化、 H :外部磁界強度、 ▽H:外部磁界の勾配、 χ :分散質の体積磁化率、 χ :分散媒の体積磁化率。

    【0067】この分散質に働く磁気力F を利用して、
    分散質を分散媒から分離する。 なかでも、本実施の形態で用いているニッケルのような強磁性の分散質は磁化が大きく、それに働く磁気力F は低磁界でも大きいので、分散質は分散媒から効率良く分離する。

    【0068】さらに、磁気分離装置31〜41は、磁気力F を大きくすればより分離性能が上がるため、超電導電磁石を用いて外部磁界強度Hを大きくすることにより、分散質が強磁性体のみならず常磁性体や反磁性体であっても分離する。

    【0069】このような磁気分離装置31〜41によって分離可能な金属酸化物もしくは属酸化物の還元体は、
    (3)、(4)式からも明らかなように、印加する外部磁界強度H、外部磁界の勾配▽Hによって決まる。

    【0070】そのため、印加する外部磁界強度H、磁界の勾配▽Hを変えることによって、本実施の形態で用いているニッケル酸化物もしくはニッケルだけでなく、鉄(2価、3価)、銅、マンガン等の酸化物およびそれらの還元体も効率的に除去する。

    【0071】また、一定面積の充填物に付着する金属酸化物もしくは金属酸化物の還元体による微粒子の量には限界があるので、付着量が一定量もしくは限界量に達したならば金属酸化物もしくは金属酸化物の還元体による微粒子を洗浄することにより除去する。

    【0072】次に、以上のように構成した磁気分離装置を適用した本実施の形態の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムの作用について説明する。

    【0073】このように構成された本実施の形態に係る化学ループ燃焼方式発電プラントシステムでは、ガスタービン3、4を通過したガスや、コンデンサー8、14
    で凝縮回収された水に混入した金属酸化物(酸化ニッケル)もしくは金属酸化物の還元体(ニッケル)による微粒子は、磁気分離装置31〜41において、充填層52
    を構成している強磁性充填物によって除去される。

    【0074】また、コンデンサー8、14で凝縮回収された水を介してプロセス水に混入した金属酸化物(酸化ニッケル)もしくは金属酸化物の還元体(ニッケル)による微粒子も同様にして磁気分離装置によって除去される。

    【0075】したがって、本実施の形態に係る化学ループ燃焼方式発電プラントシステムは、従来のシステムと比較して、金属酸化物(酸化ニッケル)もしくは金属酸化物の還元体(ニッケル)による微粒子が大気中に排出される量が減少し、環境汚染を防止することが可能となる。

    【0076】また、回収された水を介してプロセス水に混入した金属酸化物(酸化ニッケル)もしくは金属酸化物の還元体(ニッケル)による微粒子も同様にして磁気分離装置によって除去される。

    【0077】その結果、プロセス水の再利用が可能となり、水資源を有効に利用することが可能となる。

    【0078】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施の形態を図2を用いて説明する。

    【0079】図2は、本発明の実施の形態に係る化学ループ燃焼方式発電プラントシステムの一例を示す系統構成図である。

    【0080】本実施の形態に係る化学ループ燃焼方式発電プラントシステムは、図1に示す第1の実施の形態に係る化学ループ燃焼方式発電プラントシステムで用いられている磁気分離装置31〜41のうち、磁気分離装置31〜39のみを備えたものである。

    【0081】その他の構成については、図1と同様なのでその説明を省略する。 また、磁気分離装置の構成についても図4と同様なのでその説明を省略する。

    【0082】本実施の形態でも燃料としてメタン、金属酸化物として酸化ニッケルを用いている。 また、第1の実施の形態で説明したものと同様の酸素透過体を、ニッケルもしくは酸化ニッケルに添加している。

    【0083】次に、以上のように構成した本実施の形態に係る化学ループ燃焼方式発電プラントシステムの作用について説明する。

    【0084】このように構成された本実施の形態において、反応器1もしくは反応器2において生成されるガスに混入した金属酸化物(酸化ニッケル)もしくは金属酸化物の還元体(ニッケル)による微粒子は、磁気分離装置31〜39によって除去される。

    【0085】したがって、本実施の形態に係る化学ループ燃焼方式発電プラントシステムにおいては、従来のシステムと比較して、金属酸化物(酸化ニッケル)もしくは金属酸化物の還元体(ニッケル)による微粒子が大気中に排出される量が減少し、環境汚染を防止することが可能となる。

    【0086】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施の形態を図3を用いて説明する。

    【0087】図3は、本発明の実施の形態に係る化学ループ燃焼方式発電プラントシステムの一例を示す系統構成図である。

    【0088】本実施の形態に係る化学ループ燃焼方式発電プラントシステムは、図1に示す第1の実施の形態に係る化学ループ燃焼方式発電プラントシステムで用いられている磁気分離装置31〜41のうち、磁気分離装置40〜41のみを備えたものである。

    【0089】その他の構成については、図1と同様なのでその説明を省略する。 また、磁気分離装置の構成についても図4と同様なのでその説明を省略する。

    【0090】本実施の形態でも燃料としてメタン、金属酸化物として酸化ニッケルを用いている。 また、第1の実施の形態で説明したものと同様の酸素透過体を、ニッケルもしくは酸化ニッケルに添加している。

    【0091】次に、以上のように構成した本実施の形態に係る化学ループ燃焼方式発電プラントシステムの作用について説明する。

    【0092】このように構成された本実施の形態において、コンデンサー8、14で凝縮により回収された水を介してプロセス水に混入した金属酸化物(酸化ニッケル)もしくは金属酸化物の還元体(ニッケル)による微粒子は、磁気分離装置40〜41によって除去される。

    【0093】したがって、プロセス水の再利用が可能となり、水資源を有効に利用することが可能となる。

    【0094】なお、請求項でいう金属気体分離装置、金属液体分離装置とは、それぞれ上記各実施の形態においては磁気分離装置31〜39、磁気分離装置40〜41
    に相当する。 しかしながら、これら磁気分離装置の設置個数については、上述した実施の形態で説明した設置個数に限るものではなく、必要に応じて以下の通り適宜磁気分離装置を付加または省略しても良い。

    【0095】例えば、工業用の実際運転における洗浄除去工程では、ガスおよび水をそれぞれ、磁気分離装置をバイパスして排気および循環させてもよいが、洗浄必要時間が長くなると金属酸化物もしくは金属酸化物の還元体による微粒子の排出量も多くなり、一時的に環境を汚染することになる。 従って、上記各実施の形態においては、必要に応じて切替用の予備の磁気分離装置を備えても良い。

    【0096】また、上記第1および第2の実施の形態では、ガスタービン3の後に、ガスタービン3と熱交換器21との間に磁気分離装置31、熱交換器21と熱交換器22との間に磁気分離装置32、熱交換器22とコンデンサー8との間に磁気分離装置33、コンデンサー8
    とC0 利用装置19との間に磁気分離装置34をそれぞれ備えているが、磁気分離装置31〜34のすべてが設置されている必要はなく、その内の少なくとも1個を備えていれば良い。

    【0097】更に、上記第1および第2の実施の形態では、ガスタービン3と熱交換器21との間に磁気分離装置31の他に1個以上の磁気分離装置、もしくは熱交換器21と熱交換器22との間に磁気分離装置32の他に1個以上の磁気分離装置、もしくは熱交換器22とコンデンサー8との間に磁気分離装置33の他に1個以上の磁気分離装置、もしくはコンデンサー8とC0 利用装置19との間に磁気分離装置34の他に1個以上の磁気分離装置を備えても良い。

    【0098】同様に、上記第1および第2の実施の形態では、ガスタービン4の後に、ガスタービン4と熱交換器23との間に磁気分離装置35、熱交換器23と熱交換器24との間に磁気分離装置36、熱交換器24と熱交換器25との間に磁気分離装置37、熱交換器25とコンデンサー14との間に磁気分離装置38、コンデンサー14の下流の磁気分離装置39をそれぞれ備えているが、磁気分離装置35〜39のすべてが設置されている必要はなく、その内の少なくとも1個を備えていれば良い。

    【0099】また、上記第1および第2の実施の形態では、ガスタービン4と熱交換器23との間に磁気分離装置35の他に1個以上の磁気分離装置、熱交換器23と熱交換器24との間に磁気分離装置36の他に1個以上の磁気分離装置、熱交換器24と熱交換器25との間に磁気分離装置37の他に1個以上の磁気分離装置、熱交換器25とコンデンサー14との間に磁気分離装置38
    の他に1個以上の磁気分離装置、コンデンサー14の下流に磁気分離装置39の他に1個以上の磁気分離装置を備えても良い。

    【0100】同様に、上記第1および第3の実施の形態では、合流点15と熱交換器30との間に磁気分離装置40の他に1個以上の磁気分離装置、もしくは熱交換器30の下流に磁気分離装置41の他に1個以上の磁気分離装置を備えても良い。

    【0101】また、請求項でいう加湿空気供給手段、水回収手段とは、それぞれ上記各実施の形態においてはコンプレッサー10〜12、コンデンサー8、14に相当する。

    【0102】

    【発明の効果】以上説明したように、本発明の化学ループ燃焼方式発電プラントシステムにおいては、金属酸化物もしくは金属酸化物の還元体による微粒子をガスから除去し、排ガスとともに大気中に放出される微粒子の量を減少させることができる。

    【0103】以上により、環境を汚染することのない化学ループ燃焼方式発電プラントシステムを実現することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】第1の実施の形態に係る化学ループ燃焼方式発電プラントシステムの一例を示す系統構成図。

    【図2】第2の実施の形態に係る化学ループ燃焼方式発電プラントシステムの一例を示す系統構成図。

    【図3】第3の実施の形態に係る化学ループ燃焼方式発電プラントシステムの一例を示す系統構成図。

    【図4】本発明に係る磁気分離装置の一例を示す構成図。

    【図5】従来から用いられている化学ループ燃焼方式発電プラントシステムの系統構成図。

    【符号の説明】

    1、2…反応器、 3、4…ガスタービン、 6…加湿器、 8、14…コンデンサー、 10〜12…コンプレッサー、 15…合流点、 19…CO 回収装置、 21〜30…熱交換器、 31〜41…磁気分離装置、 51…磁石、 52…充填層。

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