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性連結体及び薬物分子と細胞結合分子との共役反応における親水性連結体の使用

阅读:249发布:2024-01-12

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式(I)に示す親性連結体。 式中、 Yは、N−ヒドロキシスクシンイミドエステル、p−ニトロフェニルエステル、ジニトロフェニルエステル、ペンタフルオロフェニルエステル、ジスルフィド置換基、ピリジルジスルフィド、ニトロピリジルジスルフィド、マレイミド、ハロゲン化酢酸エステル、又はカルボン酸塩化物であり; Q及びTは、それぞれ−P(=O)(OM)−又は−S(O)−であり; m及びnは、同時に0ではない0から5までの整数であり、但し、m=1、n=0である場合、Qは−P(=O)(OM)−ではなく、n=1、m=0である場合、Tは−P(=O)(OM)−ではない;m及びnが1又はm及びnが独立して2以上の場合、Q及びTのうちの1つは−P(=O)(OM)−又は−S(O)−であり、Q及びTのうちの他方は−S(O2)−から選択することができ、 Zは、チオール、ジスルフィド、アミノ、カルボキシル、アルデヒド、マレイミド、ハロアセチル、ヒドラジン、又はヒドロキシ基であり、 R1及びR4は、同じ又は異なる炭素数1〜6の直鎖状アルキレン、炭素数3〜6の分岐若しくはシクロアルキレン、直鎖、分岐若しくはシクロアルケニレン若しくはアルキニレン、炭素数1〜6のエステル、エーテル、アミド、若しくは構造式(OCH2CH2)pである(p;0〜1000の整数)ポリエチレングリコール単位である、又はこれらの組み合わせであり; R2及びR3は、同じ又は異なる炭素数1〜6の直鎖状アルキレン、炭素数3〜6の分岐若しくはシクロアルキレン、直鎖、分岐若しくはシクロアルケニレン若しくはアルキニレンであり; R5及びR6は、同じ又は異なるH、炭素数1〜6の直鎖状アルキル、炭素数3〜6の分岐若しくはシクロアルキル、直鎖、分岐若しくはシクロアルケニル若しくはアルキニルであり; MはH、Na、K、若しくはN+RaRbRc、又は薬学的な塩であり、ここで、前記Ra、Rb、及びRcは、同じ又は異なるH、炭素数1〜6の直鎖状アルキル、炭素数3〜6の分岐若しくはシクロアルキル、直鎖、分岐若しくはシクロアルケニル、アルキニル、シクロヘキシニル、炭素数1〜6のエステル、エーテル、アミド、若しくは構造式(OCH2CH2)pである(p;0〜1000の整数)ポリエチレングリコール単位である、又はこれらの組み合わせである。式(II)に示す細胞結合分子−薬物共役体。 式中、 Cbは細胞結合剤/分子であり; 「Drug」は、ジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エーテル、エステル、カルバメート、炭酸エステル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、アルキルオキシム、又はアミド結合により、親水性連結体を介して細胞結合分子に連結する薬物であり; qは1〜20であり; Q、T、m、n、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は請求項1と同じ定義である。式(III)に示す化合物。 式中、 Q、T、Z、m、n、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は請求項1と同じ定義であり;及び Cb及びqは請求項2と同じ定義である。式(IV)に示す化合物。 式中、 Y、Q、T、m、n、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は請求項1と同じ定義であり; 「Drug」は請求項2と同じ定義である。式(II)及び(IV)において、前記「Drug」は次から選択される、請求項2に記載の共役体又は請求項4に記載の化合物; 1)化学療法剤:a)以下から選択されるアルキル化剤:ナイトロジェンマスタード:クロラムブシル、クロルナファジン、シクロホスファミド、ダカルバジン、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、塩酸メクロレタミンオキサイド、マンノムスチン、ミトブロニトール、メルファラン、ピポブロマン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、チオテパ、トロホスファミド、ウラシルマスタード;CC−1065(アドゼレシン、カルゼレシン及びビゼレシンの合成類似体を含む。);デュオカルマイシン(合成類似体、KW−2189及びCBI−TMIを含む。);ベンゾジアゼピン二量体(ピロロベンゾジアゼピン(PBD)又はトマイマイシン、インドリノベンゾジアゼピン類、イミダゾベンゾチアヂアゼピン類、又はオキサゾリジノベンゾジアゼピン類の二量体から選択される);ニトロソ尿素化合物:(カルムスチン、ロムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ニムスチン、ラニムスチン);アルキルスルホネート(ブスルファン、トレオスルファン、イムプロスルファン及びピポスルファン);トリアゼン(ダカルバジン);白金含有化合物:(カルボプラチン、シスプラチン、オキサリプラチン);ベンゾドパ、カルボクオン、メツレドパ及びウレドパ等のアジリジン類;エチレンイミン類、並びにアルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド及びトリエチレンチオホスホルアミンを含むメチラメラミン類;b)以下から選択される植物アルカロイド:ビンカアルカロイド類:(ビンクリスチン,ビンブラスチン、ビンデシン、ビノレルビン、ナベルビン); タキソイド類:(パクリタキセル、ドセタキセル);及びこれらの合成類似体、メイタンシノイド類(DM1、DM2、DM3、DM4、メイタンシン、アンサマイトシン)及びこれらの合成類似体、クリプトフィシン類(特に、クリプトフィシン1及びクリプトフィシン8);エポチロン類、エリュテロビン類、ディスコデルモライド、ブリオスタチン類、ドロスタチン類、オーリスタチン類、チューブリシン類、セファロスタチン類;パンクラチスタチン;サルコジクチイン;スポンジスタチン;c)以下から選択されるDNAトポイソメラーゼ阻害剤:[エピポドフィリン類:(9−アミノカンプトテシン、カンプトテシン、クリスナトール、ダウノマイシン、エトポシド、リン酸エトポシド、イリノテカン、ミトキサントロン、ノバントロン、レチノイン酸(レチノール類)、テニポシド、トポテカン、9−ニトロカンプトテシン(RFS 2000);マイトマイシン類:(マイトマイシンC))];d)以下から選択される代謝拮抗剤:{[以下から選択される抗葉酸:ジヒドロ葉酸レダクターゼ阻害剤:(メトトレキサート、トリメトレキサート、デノプテリン、プテロプテリン、アミノプテリン(4−アミノプテロイン酸)、又はその他の葉酸類似体);IMPデヒドロゲナーゼ阻害剤(ミコフェノール酸、チアゾフリン、リバビリン、EICAR);リボヌクレオチド還元酵素阻害薬(ヒドロキシウレア、デフェロキサミン)];ウラシル類似体(アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カペシタビン(ゼローダ)、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、5−フルオロウラシル、フロクスウリジン、ラルチトレキセド(トミュデックス))から選択されるピリミジン類似体;シトシン類似体:(シタラビン、シトシンアラビノシド、フルダラビン);プリン類似体:(アザチオプリン、フルダラビン、メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン)];フォリン酸等の葉酸補充剤};e)以下から選択されるホルモン療法剤:{以下から選択される受容体拮抗薬:[抗エストロゲン:(メゲストロール、ラロキシフェン、タモキシフェン);LHRHアゴニスト:(ゴセレリン、酢酸リュープロリド);抗アンドロゲン:(ビカルタミド、フルタミド、カルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、ゴセレリン、リュープロリド、メピチオスタン、ニルタミド、テストラクトン、トリロスタン、及び他のアンドロゲン阻害剤)];レチノイド類/三筋:[ビタミンD3類似体:(CB1093、EB1089、KH1060、コレカルシフェロール、エルゴカルシフェロール);光線学的療法剤:(ベルテポルフィン、フタロシアニン、光増感剤Pc4、デメトキシ−ヒポクレリンA);サイトカイン類:(インターフェロンα、インターフェロンγ、腫瘍壊死因子(TNF)、TNFドメイン含有ヒトタンパク質)]};f)以下から選択されるキナーゼ阻害剤:BIBW2992(抗EGFR/Erb2)、イマチニブ、ゲフィチニブ、ペガプタニブ、ソラフェニブ、ダサチニブ、スニチニブ、エルロチニブ、ニロチニブ、ラパチニブ、アキシチニブ、パゾパニブ、バンデタニブ、E7080(抗VEGFR2)、ムブリチニブ、ポナチニブ(AP24534)、バフェチニブ(INNO−406)、ボスチニブ(SKI−606)、カボザンチニブ、ビスモデギブ、イニパリブ、ルキソリチニブ、CYT387、アキシチニブ、チボザニブ、ソラフェニブ、ベバシズマブ、セツキシマブ、トラスツズマブ、ラニビズマブ、パニツムマブ、イスピネシブ;g)以下から選択される抗生物質:エンジイン系抗生物質(カリケアマイシン類、カリケアマイシンγ1、δ1、α1及びβ1;ダイネミシンA及びデオキシダイネミシンを含むダイネミシン;エスペラミシン、ケダルシジン、C−1027、マズロペプチン、並びにネオカルジノスタチンクロモフォア及び関連する色素タンパク質エンジイン抗生物質クロモフォア、アクラシノマイシン類、アクチノマイシン、アンスラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン類、カクチノマイシン(cactinomycin)、カラビシン(carabicin)、カルミノマイシン、カルジノフィリン;クロモマイシン類、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ドキソルビシン、モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルホリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシン及びデオキシドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン類、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン類、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、クエラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン; f)以下から選択されるその他のカテゴリー:ポリケチド(アセトゲニン類)、特にブラタシン及びブラタシノン;ゲムシタビン、エポキソミシン類(例えば、カルフィルゾミブ)、ボルテゾミブ、サリドマイド、レナリドミド、ポマリドマイド、トセドスタット、ザイブレスタット、PLX4032、STA−9090、スチムバックス(Stimuvax)、アロベクチン−7、ザイゲバ、プロベンジ、エルボイ、イソプレニル化阻害剤(ロバスタチンから選択される)、ドーパミン作動性神経毒(1−メチル−4−フェニルピリジンイオンから選択される)、細胞周期阻害剤(スタウロスポリンから選択される)、アクチノマイシン類(アクチノマイシンD、ダクチノマイシンから選択される)、ブレオマイシン類(ブレオマイシンA2、ブレオマイシンB2、ペプロマイシン)、アントラサイクリン類(ダウノルビシン、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、イダルビシン、エピルビシン、ピラルビシン、ゾルビシン、ミトキサントロン、MDR阻害剤(ベラパミル)、Ca2+ATP阻害剤(タプシガルギン)、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤(ボリノスタット、ロミデプシン、パノビノスタット、バルプロ酸、モセチノスタット(MGCD0103)、ベリノスタット、PCI−24781、エンチノスタット、SB939、レスミノスタット、ギビノスタット、AR−42、CUDC−101、スルフォラファン、トリコスタチンA);タプシガルギン、セレコキシブ、グリタゾン類、エピガロカテキンガレート、ジスルフィラム、サリノスポラミドA、アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタンから選択される抗副腎薬;アセグラトン;アルドホスファミドクリコシド;アミノレブリン酸;アラビノシド、ベストラブシル;ビサントレン;エダトレキサート;デフォファミン、デメコルシン、ジアジコン、エルフォルニチン(DFMO)、酢酸エリプチニウム、エトクルシド、硝酸ガリウム、ガシトシン、ヒドロキシ尿素;イバンドロネート、レンチナン;ロニダミン;ミトグアゾン;モピダモール;ニトラエリン;ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ポドフィリン酸;2−エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テニュアゾン酸;トリアジコン;2,2’,2’’−トリクロロトリエチルアミン;トリコテセン類(特に、T2トキシン、ベルカリンA、ロリジンA、及びアングイジン);ウレタン、siRNA、アンチセンス医薬、並びに核酸分解酵素。 2)抗自己免疫疾患薬:シクロスポリン、シクロスポリンA、アザチオプリン、アミノカプロン酸、ブロモクリプチン、クロラムブシル、クロロキン、シクロホスファミド、コルチコイド(ホルモン剤、ベタメタゾン、ブデソニド、フルニソリド、フルチカゾンプロピオン酸エステル、ヒドロコルチゾン、デキサメタゾン、フルオコルトダナゾール、トリアムシノロンアセトニド、ジプロピオン酸ベクロメタゾン)、デヒドロイソアンドロステロン、エタネルセプト、ヒドロキシクロロキン、インフリキシマブ、メロキシカム、メトトレキサート、ミコフェノール酸モフェチル、シロリムス、タクロリムス、プレドニゾン。 3)抗感染薬:a)アミノグリコシド類:アミカシン、アストロマイシン、ゲンタマイシン(ネチルマイシン、シソマイシン、イセパマイシン)、ハイグロマイシン、カナマイシン(アミカシン、アルベカシン、アミノデオキシカナマイシン、ジベカシン、トブラマイシン)、ネオマイシン(ネオマイシンB、パロモマイシン、リボスタマイシン)、ネチルマイシン, スペクチノマイシン、ストレプトマイシン、トブラマイシン、ベルダミシン;b)アンフェニコール類:アジダムフェニコール、クロラムフェニコール、フロルフェニコール、チアンフェニコール;c)アンサマイシン類:ゲルダナマイシン、ハービマイシン;d)カルバペネム類:ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム/シラスタチン、メロペネム、パニペネム;e)セフェム類:カルバセフェム(ロラカルベフ)、セファセトリル、セファクロル、セフラジン、セファドロキシル、セファロニウム、セファロリジン、セファロチン又はセファロスポリン、セファレキシン、セファログリシン、セファマンドール、セファピリン、セファトリジン、セファザフル、セファゼドン、セファゾリン、セフブペラゾン、セフカペン、セフダロキシム、セフェピム、セフミノックス、セフォキシチン、セフプロジル、セファロスポリン、セフテゾル、セフロキシム、セフィキシム、セフジニル、セフジトレン、セフェピム、セフェタメト、セフメノキシム、セフォジジム、セフォニシド、セフォペラゾン、セホラニド、セフォタキシム、、セフォチアム、セフォゾプラン、セファレキシン、セフピミゾール、セフピラミド、セフピロム、セフポドキシム、セフプロジル、セフキノム、セフスロジン、セフタジジム、セフテラム、セフチブテン、セフチオレン、セフチゾキシム、セフタジジム、セフトリアキソン、セフロキシム、セファゾリンフラン、セファマイシン(セフォキシチン、セフォテタン、セフメタゾール)、オキサセフェム(フロモキセフ、ラタモキセフ);f)糖ペプチド類:ブレオマイシン、バンコマイシン(オリタバンシン、テラバンシン)、テイコプラニン(ダルババンシン)、ラモプラニン、キュービシン;g)グリシルサイクリン類:チゲサイクリン;h)β−ラクタマーゼ阻害剤:ペナム(スルバクタム、タゾバクタム)、クラバム(クラブラン酸);i)リンコサミド類:クリンダマイシン、リンコマイシン;j)リポペプチド類:ダプトマイシン、A54145、カルシウム依存性抗生物質(CDA);k)マクロライド類:アジスロマイシン、セスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、エリスロマイシン、フルリスロマイシン、ジョサマイシン、ケトライド(テリスロマイシン、エセスロマイシン)、ミデカマイシン、ミオカマイシン、オレアンドマイシン、リファマイシン(リファンピシンン、リファンピン、リファブチン、リファペンチン)、ロキタマイシン、ロキシスロマイシン、スペクチノマイシン、スピラマイシン、タクロリムス(FK506)、トロレアンドマイシン、テリスロマイシンン;l)モノバクタム類:アズトレオナム、チゲモナム;M)オキサゾリジノン類:リネゾリド;N)ペニシリン類:アモキシシリン、アンピシリン(ピバンピシリン、ヘタシリン、バカンピシリン、メタンピシリン、タランピシリン)、アジドシリン、アズロシリン、ペニシリン、ベンザチンペニシリン、フェノキシベンザチンペニシリン、クロメトシリン、プロカインペニシリン、カルベニシリン(カリンダシリン)、クロキサシリン、ジクロキサシリン、セファロスポリン、フルクロキサシリン、メシリナム(ピブメシリナム)、メズロシリン、メチシリン、ナフシリン、オキサシリンナトリウム、フェネチシリン、ペニシリン、フェネチシリン、ペニシリン、ピペラシリン、プロピシリン、スルベニシリン、テモシリン、チカルシリン;o)ポリペプチド類:バシトラシン、ポリミキシンE、ポリミキシンB; p)キノロン類:アラトロフロキサシン、バロフロキサシン、シプロフロキサシン、クリナフロキサシン、ダノフロキサシン、ジフロキサシン、エノキサシン、エンロフロキサシン、オフロキサシン、ガレノキサシン、ガチフロキサシン、ゲミフロキサシン、グレパフロキサシン、Kanoトロバフロキサシン、レボフロキサシン、ロメフロキサシン、マルボフロキサシン、モキシフロキサシン、ナジフロキサシン、ノルフロキサシン、オルビフロキサシン、オフロキサシン、ペフロキサシン、トロバフロキサシン、グレパフロキサシン、シタフロキサシン、スパルフロキサシン、テマフロキサシン、トスフロキサシン、トロバフロキサシン;q)ストレプトゾトシン類:プリスチナマイシン、キヌプリスチン/ダルホプリスチン;r)スルホンアミド類:マフェニド、プロントジル、スルファセタミド、スルファメトキサゾール、スルファニルアミド、スルファサラジン、スルファフラゾール、トリメトプリム、トリメトプリム - スルファメトキサゾール(コトリモキサゾール);s)ステロイド系抗菌薬:フシジン酸;t)テトラサイクリン類:ドキシサイクリン、クロルテトラサイクリン、クロモサイクリン、デメクロサイクリン、リメサイクリン、メクロサイクリン、メタサイクリン、ミノサイクリン、オキシテトラサイクリン、ペニメピサイクリン、ロリテトラサイクリン、テトラサイクリン、グリシルサイクリン(チゲサイクリン);u)他のタイプの抗生物質:アンノナシン、アルスフェナミン、バクトプレノール阻害剤(バシトラシン)、DADAL/AR阻害剤(サイクロセリン)、ジクチオスタチン、ディスコデルモライド、エレウテロビン、エポチロン、エタンブトール、エトポシド、ファロペネム、フシジン酸、フラゾリドン、イソニアジド、ラウリマリド、メトロニダゾール、ムピロシン、マイコラクトン、NAM合成阻害剤(ホスホマイシン)、ニトロフラントイン、パクリタキセル、プラテンシマイシン、ピラジナミド、キヌプリスチン/ダルホプリスチン、リファンピン(リファンピシン)、タゾバクタムチニダゾール、ウバリシン。 4)抗ウイルス薬:a)侵入/融合阻害剤:アプラビロック、マラビロク、ビクリビロック、gp41(エンフビルチド)、PRO140、CD4(イバリズマブ);b)インテグラーゼ阻害剤:ラルテグラビル、エルビテグラビル、グロボイドナンA;c)成熟阻害剤:ベビリマット、ヴィヴィコン;d)ノイラミニダーゼ阻害剤:オセルタミビル、ザナミビル、ペラミビル;e)ヌクレオシド及びヌクレオチド:アバカビル、アシクロビル、アデフォビル、アムドキソビル、アプリシタビン、ブリブジン、シドフォビル、クレブジン、デキセルブシタビン、ジダノシン(DDI)、エルブシタビン、エムトリシタビン(FTC)、エンテカビル、ファムシクロビル、フルオロウラシル(5−FU)、3’−フルオロ置換2’,3’−デオキシヌクレオシド類似体(3’−フルオロ−2’,3’−ジデオキシチミジン(FLT)及び3’−フルオロ−2’,3’−ジデオキシグアノシン(FLG)、ホミビルセン、ガンシクロビル、イドクスウリジン、ラミブジン(3TC)、L−ヌクレオシド(β−L−チミジン、β−L−2’−デオキシシチジン)、ペンシクロビル、ラシビル、リバビリン、スタンピジン、スタブジンセット(d4T)、タリバビリン(ビラミジン)、テルビブジン、テノホビル、トリフルリジン、バラシクロビル、バルガンシクロビル、ザルシタビン(ddC)、ジドブジン(AZT);f)非ヌクレオシド:アマンタジン、アテビリジン、カプラビリン、ジアリールピリミジン(エトラビリン、リルピビリン)、デラビルジン、ドコサノール、エミビリン、エファビレンツ、ホスカルネット(ホスホリルギ酸)、イミキモド、インターフェロンα、ロビリド、ロデノシン、メチサゾン、ネビラピン、NOV−205、ペグインターフェロンα、ポドフィロトキシン、リファンピシン、リマンタジン、レシキモド(R−848)、トロマンタジン;g)プロテアーゼ阻害剤:アンプレナビル、アタザナビル、ボセプレビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、プレコナリル、リトナビル、サキナビル、テラプレビル(VX−950)、チプラナビル;H)抗ウイルス薬の他のタイプ:アブザイム、アルビドール、カラノリドA、セラゲニン、シアノビリン−N、DAPY、没食子酸エピガロカテキン(EGCG)、ホスカルネット、グリフィスシン、タリバビリン(ビラミジン)、ヒドロキシカルバミド、KP−1461、プレコナリル、ポートマントー阻害剤、リバビリン、セリシクリブ。 5)3H、11C、14C、18F、32P、35S、64Cu、68Ga、86Y、99Tc、111In、123I、124I、125I、131I、133Xe、177Lu、211At、及び213Biから選択される放射性同位元素(放射性核種)。 6)薬学的に許容される、上記の任意の薬物の塩、酸、又は誘導体。前記「Drug」は、チューブリシン類;カリケアマイシン類;オーリスタチン類;メイタンシン類;CC−1065類似体;モルホリノドキソルビシン類;タキサン類;クリプトフィシン類;エポチロン類;及びピロロベンゾジアゼピン(PBD)、トマイマイシン、アントラマイシン、インドリノベンゾジアゼピン類、イミダゾベンゾジアゼピン類、若しくはオキサゾリジンベンゾジアゼピンの二量体から選択されるベンゾジアゼピン二量体;siRNA;又はそれらの組み合わせ;並びに上記薬物の薬学的に許容される塩、酸又は誘導体から選択される、請求項2に記載の共役体又は請求項4に記載の化合物。前記細胞結合剤/分子は、抗体、タンパク質、ビタミン(葉酸類)、ペプチド、ポリマーミセル、リポソーム、リポタンパク系薬物担体、ナノ粒子薬物担体、及びデンドリマー、並びにそれらの組み合わせから選択される、請求項2に記載の共役体又は請求項3記載の化合物。前記細胞結合分子は標的細胞に結合し、該標的細胞は、腫瘍細胞、ウイルス感染細胞、微生物感染細胞、寄生虫感染細胞、自己免疫細胞、活性化細胞、骨髄細胞、活性化T細胞若しくはB細胞、又はメラニン細胞;CD19、CD20、CD22、CD30,CD33、CD37、CD38、CD40、CD51、CD52、CD56、CD66、CD70、CD74、CD79、CD80、CD98、CD125、CD221、CD227、CD262、CD309、CD326、CEACAM3、CEACAM5(癌胎児性抗原)、DLL4(Δ−like−4)、EGFR、CTLA、CXCR4(CD184)、エンドグリン(CD105)、EPCAM(上皮細胞接着分子)、ERBB2(上皮成長因子受容体2)、FCGR1、FOLR、GD2ガングリオシド、G−28(細胞表面抗原糖脂質)、GD3イディオタイプ、熱ショックタンパク質、HER1、HER2、HLA−DR10、HLA−DRB、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、IGF1R(インスリン様成長因子−1受容体)、IL−2受容体(インターロイキン−2受容体)、IL−6R(インターロイキン6受容体)、インテグリン(αVβ3、α5β1、α6β4、αIIβ3、α5β5、αVβ5)、MAGE−1、MAGE−2、MAGE−3、MAGE−4、抗トランスフェリン受容体、p97、MS4A1(膜貫通4−ドメインファミリーAメンバー1)、MUC1若しくはMUC1−KLH、MUC16(CA125)、CEA、gp100、MART1、MPG、MS4A1、ヌクレオリン、神経癌遺伝子産物、P21、抗−(N−グルコリルノイラミン酸のパラトープ、PLAP様精巣アルカリホスファターゼ、PSMA、PSA、ROBO4、TAG72(腫瘍関連糖タンパク質72)、T細胞の膜貫通タンパク質、Tie(CD202b)、TNFRSF10B(腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー10B)、TNFRSF13B(腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー13B)、TPBG(栄養膜糖タンパク質)、TRAIL−R1(TNF関連アポトーシスリガンド受容体1、VCAM−1(CD106)、VEGF、VEGF−A、VEGF−2(CD309)、CanAg及びCALLA、並びにインスリン成長因子受容体又は表皮成長因子受容体を発現している細胞から選択される、請求項2に記載の共役体又は請求項3記載の化合物。前記細胞結合分子は、抗体、単鎖抗体、標的細胞と結合する抗体断片、モノクローナル抗体、単鎖モノクローナル抗体、標的細胞と結合するモノクローナル抗体断片、キメラ抗体、標的細胞と結合するキメラ抗体断片、ドメイン抗体、標的細胞と結合するドメイン抗体断片、表面再構成型抗体、単鎖表面再構成型抗体、標的細胞と結合する表面再構成型抗体、ヒト化抗体、表面再構成型ヒト化抗体、単鎖ヒト化抗体、標的細胞と結合するヒト化抗体断片、リンホカイン、ホルモン、ビタミン、成長因子、コロニー刺激因子、栄養輸送因子である、請求項2に記載の共役体又は請求項3記載の化合物。前記腫瘍細胞は、リンパ細胞、骨髄腫細胞、腎細胞、乳癌細胞、前立腺癌細胞、卵巣癌細胞、結腸直腸癌細胞、胃癌細胞、鱗状癌細胞、小細胞癌細胞、精巣癌細胞、又は無限的に成長して迅速に分裂するいずれの発癌細胞から選択される、請求項8に記載の共役体又は化合物。治療有効量の請求項2に記載の共役体、及び薬学的に許容される塩類、担体、希釈剤、若しくは賦形剤、又はこれらの組み合わせを含む、癌、自己免疫性疾患、又は感染疾患を治療又は予防するための医薬組成物。前記薬剤/細胞毒性剤は、毒素、化学療法剤、薬物部分、抗生物質、放射性同位元素、又は核酸分解酵素から選択される、請求項2記載の共役体又は請求項4記載の化合物。前記共役体は、分子式Cb−(−L−Drug)nを含み、ここで、Cbは細胞結合分子、Lは親水性連結体、Drugは薬物であり、nは1〜20の整数である、請求項2記載の共役体。前記親水性連結体Lは、6−マレイミドカプロイル(MC)、マレイミドプロパノイル(MP)、バリン−シトルリン(val−cit)、アラニン−フェニルアラニン(ala−phe)、p−アミノベンジルオキシカルボニル(PAB)、4−チオ−ペンタン酸エステル(SPP)、4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボン酸エステル(MCC)、4−チオ−酪酸エステル(SPDB)、マレイミドエチル含有(ME)、4−チオ−2−ヒドロキシスルホニル−酪酸エステル(2−sulfo−SPDB)、及び(4−アセチル)アミノ安息香酸(SIAB)の連結体成分の一種又は二種以上にて構成されてもよい、請求項13記載の共役体。前記「Drug」は、チューブリシン類;メイタンシノイド類;タキサノイド類(タキサン類);CC−1065類似体;ダウノマイシン及びドキソルビシン化合物類;ピロロベンゾジアゼピン(PBD)、トマイマイシン、アントラマイシン、インドリノベンゾジアゼピン類、イミダゾベンゾチアジアゼピン、又はオキサゾリジノベンゾジアゼピン類の二量体から選択されるベンゾジアゼピン二量体;カリケアマイシン類及びエンジイン類抗生物質;アクチノマイシン;アザセリン類;ブレオマイシン類;エピルビシン;タモキシフェン;イダルビシン;モノメチルオーリスタチンE、MMAE、MMAF、オーリスタチンPYE、オーリスタチンTP、オーリスタチン2−AQ、6−AQ、EB(AEB)、及びEFP(AEFP)から選択されるドラスタチン類/オーリスタチン類;デュオカルマイシン類;チオテパ;ビンクリスチン;ヘミアステリン類;及びエスペラミシン類;並びにこれらの類似体及び誘導体から選択される、請求項2又は13記載の共役体。生体外(インビトロ)、生体内(インビボ)、又は体外(エクスビボ)で細胞致死活性を有する、請求項2又は13記載の共役体。前記連結体は、1〜20単位の天然又は非天然のアミノ酸のペプチド、p−アミノベンジル単位、6−マレイミドカプロイル単位、ジスルフィド単位、チオエーテル単位、ヒドラゾン単位、又はアルコキシム単位を含む、請求項13記載の共役体。前記連結体は、タンパク質分解酵素により開裂することができる、請求項13記載の共役体。請求項2又は13記載の共役体及び薬学的に許容される担体物を含む、医薬組成物。治療有効量の請求項2又は13記載の共役体を含み、化学療法薬、放射性療法、免疫治療薬、自己免疫性疾患薬、抗感染症薬、又は他の免疫共役体から選択される他の治療剤と共に投与される、相乗的に癌、自己免疫性疾患、又は感染疾患を治療又は予防するのに有効な医薬組成物。

说明书全文

本発明は、薬物、特に細胞毒素分子と生物分子との共役結合に使用する新規な親性連結体を記述する、また、細胞結合分子—薬物分子(細胞毒素分子)共役体の調製方法を記述する、該方法は、先にこれら親水性連結体にて薬物分子を修飾し、そして細胞結合分子と反応するか、先に連結体にて細胞結合分子を修飾し、そして薬物分子と反応する。

現在、がんの標的治療技術の発展に伴い、従来の化学的療法と放射療法とが互いに補完し、正常細胞を損傷せずに耐えられない副作用を低減又は除去するだけでなく、がん細胞の薬剤耐性を克服することが求められている(Turk, D, and Szakacs, G., Curr Opin Drug Discov Devel. 2009, 12, 246; Zhao, R. et al, J. Med. Chem. 2011, 56, 5404; Yauch, R. L, Settleman, J. Curr Opin Genet Dev. 2012, 22, 45)。過去30年間以上の腫瘍標的治療の研究において、がんの標的治療に用いられる薬物輸送方式として、熱活性型標的薬物輸送、キャリア搬送システムを利用した組織選択的薬物輸送、化学療法に用いる腫瘍活性化プロドラッグ療法、血管から腫瘍への薬物の圧誘導ろ過、抗腫瘍製剤の腫瘍への選択的浸透、二重特異性抗体を使用する二段階ターゲッティング、位置特異的輸送、及び光活性化抗腫瘍性タンパク質が挙げられる。現在、様々な特異的製剤及びキャリアが抗腫瘍薬物標的輸送に用いられており、具体的には、アルブミン系薬物キャリア、炭水化物強化化学療法、タンパク質とポリペプチドに基づく薬物キャリア、標的メディア脂肪酸の接続活性薬物、微小球担体、モノクローナル抗体キャリア、ビタミンキャリア(葉酸など)、ナノ粒子キャリア、例えば、ポリエチレングリコールリポソームキャリア(ポリエチレングリコール二層構造に囲まれる)のようなリポソーム、ポリエチレングリコール(PEG)キャリア、単鎖抗原結合分子キャリア、高分子ミセルキャリア、リポタンパク質に基づく薬物キャリア、樹状ポリマー等が挙げられる。理想的な薬物輸送媒質は、非毒性、生体適合性、非免疫原性、生分解性(Scott, R; Crabbe, D; et al (2008) Expert Opin. Drug Deli. 5, 459)で、主体の防衛機構に識別されないものでなければならない(Saltzman, W.; Torchilin, V. (2008) 2008). "Drug delivery systems" Access Science. McGraw-Hill Co.)。薬物輸送媒質の連結体、特に抗体と殺細胞性試薬との連結は、標的薬物の輸送システムに主要な役割を果たしている。連結体の特性は、得られる共役体の活性、選択性、及び薬力学特性に深刻な影響を与える(Zhao, R.; Wilhelm, S. et al, (2011) J. Med. Chem. 36, 5404; Doronina, S.; Mendelsohn, B.; et al, (2006) Bioconjug Chem, 17, 114; Hamann, P.; Hinman, L; et al. (2005) Bioconjug Chem. 16, 346)。現在、臨床上、細胞結合分子−薬物分子共役体に用いられている連結体は4種類ある:(a)細胞核とリソソーム酸性微小環境を利用する酸素不安定連結体。(b)リソソームタンパク分解酵素により切断される連結体。(c)細胞内で抗体のタンパク質分解後、リジル付加物を放出することができる、化学的に安定な硫化物連結体。(d)細胞内チオールと接触することにより開裂するジスルフィド結合連結体(Zhao, R.; Wilhelm, S. et al, 2011 J. Med. Chem. 36, 5404)。

異なるタイプの連結体を介した細胞結合分子と薬物分子又は修飾された様々な化合物の共役体は、様々な文献に記載されている(米国特許号4,680,338, 5,122,368, 5,141,648, 5,208,020, 5,416,064; 5,475,092, 5,543,390, 5,563,250 5,585,499, 5,880,270, 6,214,345, 6,436,931, 6,372,738, 6,340,701, 6,989,452, 7,129,261, 7,375,078, 7,498,302, 7,507,420, 7,691,962, 7,910,594, 7,968,586, 7,989,434, 7,994,135, 7,999,083, 8,153,768, 8,236,319, Zhao, R.; et al, (2011) J. Med. Chem. 36, 5404; Doronina, S.; et al, (2006) Bioconjug Chem, 17, 114; Hamann, P.; et al. (2005) Bioconjug Chem. 16, 346)。一般的に、これらの共役体において、細胞結合分子は第一に、活性ジスルフィド又はマレイミド残基を導入するために、SPDP(N−スクシンイミジル−3−(2−ピリジルジスルフィド)プロピオネート)、SMCC(スクシンイミド−4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート)、又はSPDB(N−スクシンイミジ 4−(2−ピリジルジスルフィド)ブタノエート)等の二官能性試薬により修飾される。そして、チオール基含有細胞毒素薬物分子との反応により、モノクローナル抗体等の細胞結合分子と薬物分子がジスルフィド結合又はチオエーテル結合を介して連結された共役体を生成する。

しかし、細胞結合分子−薬物分子共役体、例えば、抗体−薬物共役体(ADC)は、様々な腫瘍療法の開発応用に関し、下記の2点の制限がある:特別標的試薬(キャリア)の取得不能及びキャリアと接続する薬物分子が多い場合、既存の共役結合方法ではタンパク質共重合体を形成しやすい。一般的に、疎水性の連結体と共役反応させる際に生成する細胞毒素薬物共役体で発生する共重合現象が最も重篤である。高い薬物負荷は、高い共役体の内在活性に繋がるので、キャリアタンパク質の親和性能が変わらなければ、その上に負荷する薬物分子が多ければ多いほどよい。重合タンパク質は、非特異性毒性、免疫原性があるかもしれないので、治療に用いる前に除去する必要があり、そのため、簡単に生産を拡張することができず、歩留まりも向上されない。

上記のように、既存の薬物/毒素分子とキャリア(細胞結合分子)の共役結合方法を改善し、新しい親水性連結体によりタンパク質の重合を低減し、できる限りに薬物分子の負荷量を向上させることは、大変切実な需要であった。

米国特許第4,680,338号公報

米国特許第5,122,368号公報

米国特許第5,141,648号公報

米国特許第5,208,020号公報

米国特許第5,416,064号公報

米国特許第5,475,092号公報

米国特許第5,543,390号公報

米国特許第5,563,250号公報

米国特許第5,585,499号公報

米国特許第5,880,270号公報

米国特許第6,214,345号公報

米国特許第6,436,931号公報

米国特許第6,372,738号公報

米国特許第6,340,701号公報

米国特許第6,989,452号公報

米国特許第7,129,261号公報

米国特許第7,375,078号公報

米国特許第7,498,302号公報

米国特許第7,507,420号公報

米国特許第7,691,962号公報

米国特許第7,910,594号公報

米国特許第7,968,586号公報

米国特許第7,989,434号公報

米国特許第7,994,135号公報

米国特許第7,999,083号公報

米国特許第8,153,768号公報

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本発明は、ホスフィン酸エステル(ホスフィナート、phosphinate)、スルホニル、及び/又はスルホキシドを含み、薬物分子と細胞結合分子(抗体等)とを連結させるために用いる親水性連結体を提供する。細胞結合分子−親水性連結体—薬剤共役構造の好ましい分子式は、Cb−(−L−Drug)nで表示することができ、ここで、Cbは細胞結合分子、Lは親水性連結体、Drugは薬物分子、nは1から20までの整数である。親水性連結体を細胞分子−薬物共役体に適用する優位性として、a)水系媒体における共役体の重合を低減する、b)より高い薬物/細胞結合分子の割合を実現し、共役体の活性を高める、c)薬物−連結体が共役体から放出された後に標的細胞に残り、浸透性糖タンパク(Pgp)が発現している多剤耐性(MDR)細胞に抵抗することができる。

本発明の一態様では、親水性連結体は、式(1)で表され、ここで、Yは細胞結合分子と反応することができ、Zは細胞毒素(cytotoxic)薬剤と反応することができる。

式中、Yは細胞結合分子と反応することができる官能基であり; Q及びTはそれぞれ−P(=O)(OM)−、−S(O2)−、又は−S(O)−であり; m及びnは、同時に0ではない0から5までの整数であり、m=1,n=0である場合、Qは−P(=O)(OM)ではなく、n=1,m=0である場合、Tは−P(=O)(OM)−ではなく; Zは、ジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エーテル、エステル、カーバメート、炭酸エステル、アミン(二級、三級又は四級)、イミン、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、アルキルオキシム、又はアミドにより、細胞毒素分子と連結することができる官能基であり; R1、R2、R3、R4、R5、およびR6は、同じか又は異なる、H、炭素数1〜6の直鎖アルキル、炭素数3〜6の分岐若しくはシクロアルキル、直鎖、分岐若しくは環状アルケニル、アルキニル、若しくは炭素数1〜6のエステル、エーテル、アミド、又は構造式(OCH2CH2)pのポリエチレングリコール単位であり、ここで、pは0から約1000の整数、または上記原子団の合わせである。

更に、R1、R2、R3、及びR4はそれぞれ、C、N、O、S、Si、及びPから選択される原子の鎖であり、細胞表面結合リガンド、ホスフィネート若しくはスルホニル基、共役された薬剤分子、又は自己(R1、R2、R3、及びR4)間と共有結合する。親水性連結体の形成に用いる原子団は、化学的に適切な全ての方法、例えば、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、エーテル、ポリオキシアルキレン、エステル、アミン、イミン、ポリアミン、ヒドラジン、ヒドラゾン、アミド、尿素、セミカルバジド、カルバジド、アルコキシアミン、ウレタン、アミノ酸、ペプチド、アシルオキシアミン、若しくはヒドロキサム酸、又はそれらの組み合わせで組み合わせることができる。

MはH、Na、K、若しくはN+RaRbRc、または薬学的な塩である。Ra、Rb、およびRcは、同じ又は異なるH、炭素数1〜6の直鎖状アルキル、炭素数3〜6の分岐若しくはシクロアルキル、直鎖、分岐若しくはシクロアルケニル、アルキニル、シクロヘキシニル、炭素数1〜6のエステル、エーテル、アミド、若しくは構造式(OCH2CH2)pである(p;0〜1000の整数)ポリエチレングリコール単位である、又はこれらの組み合わせである。

他の面において、本発明は、式(II)の細胞結合分子−薬物分子共役体を提供する。ここで、細胞結合分子Cbと薬物分子Drugは、それぞれ親水性連結体の両側で反応する。

式中、 Cbは細胞結合分子であり; Drugは、ジスルフィド結合、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エーテル、エステル、カルバメート、炭酸エステル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、アルキルオキシム、又はアミド結合により、親水性連結体を介して細胞結合分子に連結する薬物分子であり: qは1〜20であり; Q、T、m、n、R1、R2、R3、R4、R5、R6、およびMの定義は、前述の式(I)の記載と同じである。

更に、本発明は、式(III)の修飾された細胞結合分子を提供し、該細胞結合分子Cbは、親水性連結体と反応して生成されたものであり、該連結体には、まだ薬物分子と連続して反応することができる官能基Zが含まれている。ここで、置換原子団の定義は、前述と同じである。

更に、本発明は、式(IV)の修飾された薬物分子を提供し、該薬物Drugは、親水性連結体と反応して生成されたものであり、該連結体には、まだ細胞結合分子と連続して反応することができる官能基Yが含まれている。ここで、置換原子団の定義は、前述と同じである。

本発明は更に、式(II)の細胞結合分子−薬物共役体の調製方法に関し、ここで、前記薬物は、親水性連結体によって細胞結合分子と連結されている。

本発明は、式(III)の修飾された細胞結合分子の調製方法に関し、ここで、前記細胞結合分子は、親水性連結体との反応によって修飾されたものである。

本発明は、式(IV)の修飾された薬物分子の調製方法に関し、ここで、前記薬物分子は、親水性連結体との反応によって修飾されたものである。

ピリジルジスルフィド基及び活性カルボン酸エステルを含むジホスフィネート含有連結体の合成経路を示す。該連結体は、抗体との共役連結のために用いられる。まず、ホスフィン酸アンモニウムがビス(トリメチルシリル)ホスフィネートに変換され、次いで、アクリル酸エステルとマイケル(Michael)付加反応を行い、その後、過量の1,2−ジブロモエタンと置換反応させて、(2−ブロモエチル)(3−エトキシ−3−オキソプロピル)ホスフィン酸(4)を生成する。ブロモエチルホスフィン酸残基(5)は再度のビス(トリメチルシリル)ホスフィネートと1,2−ジブロモエタンとの反応により、(2−ブロモエチル)(2−(エトキシ(3−エトキシ−3−オキソプロピル)ホスホリル)エチル)ホスフィン酸(8)を生成し、臭素原子はエチルキサントゲン酸カリウムに置き換えられ、続いてアルカリ加水分解後の生成物は、過量の2,2’−ジチオビスピリジンと反応し、そして、酸性条件下、カルボジイミドカップリング試薬EDCを用いて、N−ヒドロキシコハク酸イミド(NHS)と酸(10)とを縮合させ、ジホスフィネート連結体(11)を得る。連結体(11)は、薬物分子と細胞結合分子(抗体等)との共役連結に用いることができる。

ピリジンジスルフィド結合和活性カルボン酸エステルを含むトリホスフィネート含有連結体18の合成経路を示す。該連結体は、ジスルフィド結合による薬物分子と細胞結合分子との共役に用いることができる。

活性カルボン酸エステル及びピリジルジスルフィド基を含み、ジスルフィド結合によって薬物分子と細胞結合分子とを連結することができる、テトラホスフィネート含有連結体23の合成経路を示す。

チオエーテル結合によって薬物分子と細胞結合分子を接続することができるマレイミド基及び活性カルボン酸エステルを含むジホスフィネート含有連結体26の合成経路を示す。

2−ブロモ酢酸エチルとビス(トリメチルシリル)ホスフィネート(2)との置換反応による、ピリジルジスルフィド結合と活性カルボン酸エステルを含むモノホスフィネート、ジホスフィネート、トリホスフィネート、及びテトラホスフィネートを含む連結体の合成経路を示す。

ビニルスルホニル基(55)、モノスルホニル基(61)、及びジスルホニル基(69)を含む連結体の合成経路を示す。

モノ及びジスルホニル連結体の合成経路を示す。

ポリエチレングリコールを含むモノスルホニル連結体の合成経路を示す。

ポリエチレングリコールを含むジスルホニル連結体の合成経路を示す。該結合体は、ジスルフィド結合による抗体又はタンパク質分子の共役に用いることができる。

ホスフィン酸及びスルホニル基を含む親水性連結体の合成経路を示す。

ホスフィネート、スルホニル、及びケトンを含む親水性連結体の合成経路を示す。該結合体は、ヒドラゾン結合によって、薬物分子と抗体又はタンパク質分子とを共役連結するために用いることができる。

ジスルホニル、ポリエチレングリコール、防護されたピリジルジスルフィド、及び活性カルボン酸エステルを含む親水性連結体の、1,3−ジブロモ−3−メチルブタンの置換反応による合成経路を示す。該連結体は、防護されたジスルフィド結合によって、薬物分子と抗体又はタンパク質とを共役連結させることができる。

ホスフィネート及びスルホニル基を含む親水性連結体の合成。該連結体は、トリアゾール結合又はチオエーテル結合によって、薬物分子と細胞結合分子とを共役連結させることができる。

ジスルホニル、ホスフィネート、ピリジルジスルフィド結合、ポリエチレングリコール鎖、及び活性カルボン酸エステルを含む親水性連結体の合成経路を示す。該連結体は、チオエーテル結合によって、薬物分子と細胞結合分子とを共役連結させることができる。

ジスルホニル、ホスフィネート、アルコキシアミン、及びマレイミド残基を含む親水性連結体の合成経路を示す。該連結体は、チオエーテル結合及びアルコキシム結合によって、ケトン又はアルデヒドを含む薬物分子と抗体分子とを連結させることができる。

ジスルホニル基を含む連結体の合成経路を示す。該連結体は、アルコキシアミン及びマレイミド残基を含み、チオエーテル結合及びアルコキシム結合によって、ケトン又はアルデヒドを含む薬物分子と抗体とを連結させることができる。

スルホキシド及びジスルホキシドを含む連結体の合成経路を示す。該連結体は、ジスルフィド結合によって、薬物分子と細胞結合分子とを連結させるために用いられる

ジスルホニル基を含む連結体(222)の合成経路を示す。該連結体は、Val−Cit−PABC結合によって、アミンを含む細胞毒素分子と抗体とを共役連結させるために用いられる。

図19(19a〜19z)は、本願発明お親水性連結体と代表的な細胞毒素分子(tubulysin,calicheamicin,maytansinoid,auristatin,doxorubicin,daunorubicin,CC-1065,pyrrolobenzodiazepine二量体の類似物)によって生成された抗体−薬物分子共役体(ADC)の構造を示す。

細胞結合分子(抗Her2抗体)の修飾及びこれに続く親水性連結体を含む細胞結合分子−薬物分子(TZ03)共役体の生成における親水性連結体(86)の使用。

親水性連結体(86)により連結された、薬物負荷比の異なる抗CD22抗体−TZ041(チューブリシン類似物)を用いた、5日間のインビトロ細胞毒性アッセイの結果を示す。

定義 「アルキル」とは、鎖状又は環状の中に1〜8の炭素を有する直鎖状又は分岐脂肪族炭化水素を意味する。分岐とは、直鎖状のアルキル基に1つ又は複数の低級アルキル、例えば、メチル、エチル、又はプロピル基が結合していることを指す。アルキル基の具体例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、n-ペンチル、3−ペンチル、オクチル、ノニル、デシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルペンチル、2,3−ジメチルペンチル、3,3−ジメチルペンチル、2,3,4−トリメチルペンチル、3−メチルヘキシル、2,2−ジメチルヘキシル、2,4−ジメチルヘキシル、2,5−ジメチルヘキシル、3,5−ジメチルヘキシル、2,4−ジメチルペンチル、2−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、n−ヘプチル、イソヘプチル、n−オクチル、及びイソオクチルが含まれる。C1〜C8アルキル基は未置換でもよく、1つ又は複数の置換基(但し、次の置換基に制限されない)で置換されてもよい。前記置換基としては、C1〜C8アルキル、−O−(C1〜C8のアルキル)、アリール、−C(O)R’、−OC(O)R’、−C(O)OR’、−C(O)NH2、−C(O)NHR’、−C(O)N(R’)2、−NHC(O)R’、−S(O)2R’、−S(O)R’、−OH、−ハロゲン(F, Cl, Br, I)、−N3、−NH2、−NH(R’)、−N(R’)2、及び−CNが挙げられ、尚、R’はそれぞれ独立にC1〜C8アルキル及びアリールから選択される。

「C3〜C8炭素環」とは、3、4、5、6、7又は8個の炭素原子を有する飽和または不飽和の非芳香族炭素環状化合物を指す。典型的なC3〜C8炭素環としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンタジエニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、1,3−シクロヘキサジエニル、1,4−シクロヘキサジエニル、シクロヘプチル、1,3−シクロヘプジタジエニル、1,3,5−シクロヘプタトリエニル、シクロオクチル及びシクロオクタジエニルを含むが、これらに制限されるものではない。C3〜C8炭素環は未置換のものでも置換基(ただし,次の置換基の一つまたは複数に制限されない)で置換されたものでもいい。、即ち、前記置換基としては、−C1〜C8のアルキル、−O−(C1〜C8アルキル)、−アリール、−C(O)R’、−OC(O)R’、−C(O)OR’、−C(O)NH2、−C(O)NHR’、−C(O)N(R’)2、−NHC(O)R’、−S(O)2R’、−S(O)R’、−OH、−ハロゲン、−N3、−NH2、−NH(R’)、−N(R’)2、及び−CNが挙げられ、尚、R’はそれぞれ独立にC1〜C8アルキル及びアリールから選択される。

「C3〜C8の炭素環状基」(C3〜C8carbocyclo)とは、前記C3〜C8炭素環基における水素原子の1つが化学結合に置換された基を指す。

「複素環」とは、環状の1〜4個の炭素原子が独立してO、N、S、Se及びPからなる群から選択されるヘテロ原子により置換された、芳香族または非芳香のC3〜C14炭素環を指す。前記ヘテロ原子として好ましくはO、N及びSである。適切な複素環としては、「The Handbook of Chemistry and Physics」(第76版, CRC Press, 1995−1996, 第2−25〜2−26頁)に記載され、この参照により開示に組み込まれる。

適切な非芳香族複素環は、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキシラニル、テトラヒドロフラニル、ジオキソラニル、テトラヒドロピラニル、ジオキサニル、ジオキサラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピラニル、イミダゾリニル、ピロリニル、ピラゾリニル、チアゾリジニル、テトラヒドロチオピラニル、ジチアニル、チオモルホリニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピリジル、ジヒドロピリジル、テトラヒドロピリニジニル、ジヒドロチオピラニル、アゼパニル、これら基とフェニルにより生じた縮合環を含むが、これらに制限されない。

「アルキル」、「シクロアルキル」、「アルケニル」、「アルキニル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「複素環基」(heterocyclic)等には、2個の水素原子が除去されることにより形成される、対応する「アルキレン」、「シクロアルキレン」、「アルケニレン」、「アルキニレン」、「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」、「複素環基」(heterocyclene)等をも指す。

「ハロゲン原子」とは、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素原子を指し、臭素及び塩素原子が好ましい。

「薬学的に」又は「薬学的に許容される」とは、対応する化合物又は化合物組成物が適切な方法で動物又は人間に投与した際に、有害で、アレルギー又は他の有害反応を生じさせないことを指す。

薬学的に許容される補助材料は、全ての担体、希釈剤、助剤又は成形剤を含み、たとえば、防腐剤、抗酸化剤、充填剤、崩壊剤、湿潤剤、乳化剤、懸濁剤、溶剤、分散性媒質、コーティング剤、抗菌剤、抗真菌剤、等張剤、吸収遅延剤などを含む。医薬分野において、活性を有する薬物成分にこれら補助材料を加えるという方法は一般的な方法である。補助材料が薬物活性成分と相容しない場合を除き、薬物成分に補助材料を加入することが妥当であるとは言える。良好な結果を得るために、活性を有する補助材料を薬物成分に加入してもいい。

本願発明において、「薬用可能な塩」とは、本発明の化合物の塩類誘導物を指す。適当な修飾により、本願発明に係る化合物が相応の酸塩又はアルカリ塩に形成され得る。薬用可能な塩としては、常用の無毒の塩又は第四級アンモニウムを含み、これら塩は、本願発明に係る化合物と相応の無毒の無機酸又は有機酸によって調製され得る。例えば、無機酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、アミノスルホン酸、リン酸及び硝酸などを含み、有機酸としては、酢酸、プロピオ酸、こはく酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、トルエンスルホン酸、シュウ酸、フマル酸、及び乳酸などを含み、これら酸は薬学的に許容される塩に用いることが可能である。他の塩としては、トロメタモール、メグルミン、ピロールエタノールなどのアンモニウム塩、及びナトリウム、カリウム、カルシウム、亜鉛、マグネシウムなどの金属塩を含む。

本願発明において、薬学的な塩は、従来の化学方法により、酸性又は塩基性残基を含む親化合物から製造することができる。一般的に、これらの塩は、水、有機溶媒、又は両者の混合溶媒中で、これらの化合物の遊離酸又は遊離塩基形態と化学量論的な量の適切な塩基又は酸との反応により得ることができる。非水系の反応溶媒として一般的に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、又はアセトニトリルが好ましい。適切な塩のリストとしては、「Remington’s PharmaceuticalSciences」, 第17版. Mack Publishing Company, Easton, PA, 1985, 第1418頁に挙げられ、当該開示は参照として組み込まれる。

ここで開示されている新規な共役体は、親水性架橋連結体を用いている。一部の適切な架橋連結体及びその合成方法は、図1から図18に示している。

5.2 親水性連結体 本発明の親水性連結体の合成経路及び薬物分子と細胞結合分子による共役体の調製方法を図1〜19に示す。親水性連結体には3つの要素、a)一種または複数のホスフィナート、スルホニル、若しくはスルホキシド基、又はそれらの混合体である置換基、b)例えば、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル、マレイミド基、ハロアセチル基、ヒドラジド基等の、細胞結合分子と反応することができる基、c)例えば、これらに限られないが、ジスルフィド、マレイミド、ハロアセチル、アルデヒド、ケトン、アジ化物、アミン、アルコキシアミノ、及びヒドラジド等の、薬物分子と反応することができる基、が含まれる。親水性置換基は、下記の方法で導入することができる、例えば、ホスフィネート置換基は、商業的に入手できるアンモニウムホスフィネート及びアクリル酸エステルによりマイケル(Michael)付加反応を行い、続いて、過量のジブロモアルカンでホスフィネート基に置き換える。スルホニル及びスルホキシド基は、例えば、先にチオエーテル成分を生成し、続いて該成分を酸化することによって得られる。より具体的な合成条件及び本発明の共役体の製造並びにその用途については、図1〜19で詳しく説明している。

親水性連結体として好ましくは、式(I)の化合物である:

式中、 Yは細胞結合分子と反応することができる官能基であり; Q及びTはそれぞれ−P(=O)(OM)−、−S(O2)−、又は−S(O)−であり; m及びnは、同時に0ではない0から5までの整数であり、m=1,n=0である場合、Qは−P(=O)(OM)−ではなく、n=1,m=0である場合、Tは−P(=O)(OM)−ではなく; Zは、ジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エーテル、エステル、カーバメート、炭酸エステル、アミン(二級、三級又は四級)、イミン、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、アルキルオキシム、又はアミドによって、細胞毒素分子と連結することができる官能基であり; R1、R2、R3、R4、R5、およびR6は、同じかまたは異なり、H、炭素数1〜6の直鎖アルキル、炭素数3〜6の分岐またはシクロアルキル、直鎖、分岐または環状アルケニル、アルキニル、若しくは炭素数1〜6のエステル、エーテル、アミド、若しくは構造式(OCH2CH2)pのポリエチレングリコール単位であり、ここで、pは0から約1000の整数、または上記原子団の合わせである。

別の実施例において、R1、R2、R3、及びR4はそれぞれ、C、N、O、S、Si、及びPから選択される原子の鎖であり、細胞表面結合リガンド、ホスフィネート若しくはスルホニル基、共役された薬剤分子、又は自己(R1、R2、R3、及びR4)間と共有結合する。親水性連結体の形成に用いる原子団は、化学的に適切な全ての方法、例えば、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、エーテル、ポリオキシアルキレン、エステル、アミン、イミン、ポリアミン、ヒドラジン、ヒドラゾン、アミド、尿素、セミカルバジド、カルバジド、アルコキシアミン、ウレタン、アミノ酸、ペプチド、アシルオキシアミン、若しくはヒドロキサム酸、又はそれらの組み合わせで組み合わせることができる。

MはH、Na、K、若しくはN+RaRbRc、または薬学的な塩である。Ra、Rb、およびRcの定義は、上記に示す通りである。

細胞結合分子と反応することができる官能基Yの例は、これらに限られないが、N−ヒドロキシスクシンイミドエステル、p−ニトロフェニルエステル、ジニトロフェニルエステル、ペンタフルオロフェニルエステル等のアミン反応基;これらに限られないが、ピリジンジスルフィド、ニトロピリジンジスルフィド、マレイミド、ハロゲン化酢酸エステル、カルボン酸塩化物等のチオール反応基が含まれる。

細胞毒素分子と連結することができる官能基Zには、ジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エステル、カーバメート、炭酸エステル、アルキルオキシム、又はアミド結合によって連結することができる官能基が含まれる。かかる官能基には、チオール、ジスルフィド、アミノ、カルボキシル、アルデヒド、マレイミド、ハロアセチル、ヒドラジン、及びヒドロキシを含まれるが、これらに限られない。

好ましい実施例において、R1、R2、R3、およびR4は、炭素数1〜6の直鎖状アルキル、または(OCH2CH2)p構造のポリエチレングリコール単位(p=1〜100)である。

2−ジチオ−ピリジル基を含む式(I)の連結体の合成例を、図1、2、3、5、6、7、8、9、10、12、13、14、及び17に示す。マレイミド基を含む式(I)の連結体の合成例を、図4、8、9、10、12、14、及び18に示す。チオエーテル基を含む式(I)の連結体の合成例を、図6、8、10、及び13に示す。ポリエチレングリコール単位を含む式(I)の親水性連結体の合成例を、図8、9、及び14に示す。アジドとアルキンとの1,3−双極子ヒュスゲン(Huisgen)環化付加によるアジド基を含む式(I)の親水性連結体の合成例を図13に示す。酸に不安定な結合によって連結することができるヒドラジン又はケトン残基を含む式(I)の親水性連結体の合成例を、図11、16及び18に示す。アルコキシム(alkoxime)によって連結することができるアルコキシアミノ残基を含む式(I)の親水性連結体の合成例を、図15及び16に示す。ジペプチドを含む式(I)の連結体の合成例を図18に示す。

5.3 細胞結合分子−薬物分子共役体 本発明の共役体は、Cb−(−L−Drug)nで表すことができる。ここで、Cbは細胞結合分子、Lは親水性連結体、Drugは薬物分子、nは1〜20の整数である。

親水性連結体Lは1又は複数の連結体単位で構成することができる。このような単位として例示的に、6−マレイミドカプロイル(MC)、マレイミドプロパノイル(MP)、バリン−シトルリン(val−cit又はvc)、アラニン−フェニルアラニン(ala−phe又はaf)、p−アミノベンジルオキシカルボニル(PAB)、4−チオペンタノエート(SPP)、4−(N−マレイミドメチル) シクロアルカン−1−カルボン酸エステル(MCC)、(4−アセチル)アミノ安息香酸塩(SIAB)、4−チオ−ブチレート(SPDB)、4−チオ−2−ヒドロキシスルホニル−ブチレート(2−sulfo−SPDB)、1又は複数のエチレンオキシド(−CH2CH2O−)単位(EO又はPEO)が挙げられる。他の連結体単位は本発明の技術分野で公知であり、ここではその一部を記載している。

これらの連結体を含む成分の構造の例は、次の通りである:

好ましくは、前記共役体は、以下の式(II)の構造を有する。

式中、 Cbは細胞結合分子であり; Drugは、ジスルフィド結合、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エーテル、エステル、カーバメート、炭酸エステル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、アルキルオキシム、またはアミド結合により、親水性連結体を通じて細胞結合分子に連結する薬物分子であり: qは1〜20であり; Q、T、m、n、R1、R2、R3、R4、R5、R6、およびMの定義は、前述の式(I)の記載と同じである。

以下に詳述するように、前記薬物分子は種々の低分子薬物でもよく、チューブリシン類(tubulysins)、カリケアマイシン類(calicheamicins)、 オーリスタチン類(auristatins)、 メイタンシノイド類(maytansinoids)、CC−1065類似体、モリホルノドキソルビシン類(morpholinos doxorubicins)、タキサン類、 クリプトフィシン類(cryptophycins)、 エポチロン類(epothilone)、ベンゾジアゼピン二量体 (例えば、ピロロベンゾジアゼピン(pyrrolobenzodiazepine)又はトマイマイシン(tomaymycin)の二量体)、インドリノベンゾジアゼピン(indolinobenzodiazepine)、イミダゾベンゾジアゼピン(imidazobenzothiadiazepine)、またはオキサゾリジノベンゾジアゼピン(oxazolidinobenzodiazepine)を含むが、これらに限られない。

共役体を合成する際、まず、反応性のジスルフィド基、マレイミド、ハロアセチル、アジ化物、1−アルキン基,ケトン又はヒドラジド基を導入するために、本発明の親水性連結体にて細胞結合分子を修飾する。ジスルフィド結合にて連結された細胞結合分子−薬物分子共役体は、修飾された細胞結合分子中のジスルフィド結合と薬物分子中のフリーのチオール基との硫黄交換により得られる。チオエーテル結合にて連結された細胞結合分子−薬物分子共役体は、修飾された細胞結合分子中のマレイミド、ハロアセチル又はエチルスルホニル基と、薬物分子中のフリーのチオール基との反応により得られる。酸感受性のあるヒドラゾンを含む共役体の合成は、文献に記載された方法(P. Hamann et al., Hinman, L. M., et al, Cancer Res. 53, 3336-334, 1993; B. Laguzza et al., J.Med. Chem., 32; 548-555, 1959; P. Trail et al., Cancer Res., 57; 100-105, 1997)など)を利用して、カルボニル基と連結体中のヒドラジド残基との反応により得ることができる。

また、細胞結合分子と反応することができる官能基を含む式(IV)の修飾薬物を生成するために、薬物分子を本発明の親水性連結体で修飾することができる。例えば、チオール基を含む薬物は、マレイミド,ハロアセチル、又はエチルスルホニルを含む式(I)の親水性連結体と中性pHの水系緩衝液中で反応することにより、チオエーテル結合によって親水性連結体と連結された修飾薬物分子を生成することができる。チオール基を含む薬物は、ピリジルジチオ残基を有する親水性連結体とのジスルフィド交換により、ジスルフィド結合によって親水性連結体と連結された修飾薬物分子を生成することができる。ヒドロキシ又はチオール基を含む薬物は、ハロゲンを含有する本発明の親水性連結体と弱アルカリ条件下で反応し、エーテル又はチオエーテルを含む修飾薬物分子を生成することができる。ヒドロキシ基を含む薬物は、脱水剤(EDC又はDCC)の存在下で、式(I)の親水性連結体中のカルボキシル基と縮合し、エステル結合を生成することができる。アミノ基を含む薬物も同様に、式(I)の親水性連結体中のカルボキシル基と縮合し、アミド結合を生成することができる。

共役体は、標準的な生物化学方法、例えばSephadex G25又はSephacryl S300カラムによるゲルろ過、吸着クロマトグラフィー、イオン交換、又は透析によりで精製することができる、いくつかの場合では(例えば、葉酸、メラニン細胞刺激ホルモン、EGF等)、細胞結合分子−薬物共役体は、カラムクロマトグラフィー、例えばHPLC、中圧カラムクロマトグラフィー、又はイオン交換クロマトグラフィーによって精製することができる。

5.4 修飾された細胞結合分子 本発明の連結体との反応によって修飾された細胞結合分子は、好ましくは、式(III)で表される。式中、各置換基は、上記親水性連結体及び共役体における記載と同じである。

実施例として好ましくは、Zがジスルフィド基、マレイミド、ハロアセチル、又はN−ヒドロキシコハク酸イミドエステルであり、Cbがチオエーテル、アミド、又はジスルフィド結合によってR1と連結する。他の連結体についての既知の方法(米国特許番号5,846,545, 5,585,499, 5,475,092, 5,414,064, 5,208,020, 和 4,563,304; Carlsson, J. et al. Biochem. J. (1978) 173, 723-737; Goff, D. A., Bioconjugate Chem. (1990), 1, 381-386; L. Delprino et al. J. Pharm. Sci. (1993), 82, 506-512; S. Arpicco et al., Bioconjugate Chem(1997), 8, 327-337)により、修飾された細胞結合分子は、細胞結合分子と親水性連結体との反応によって調製することができる。

その長所として、親水性連結体におけるホスフィネート基とスルホニル基は水に溶解、又は少量の有機溶剤を利用して水系溶媒に溶解することができるので、水系溶媒で細胞結合分子と連結体との反応を容易に行うことができる。まず、連結体を水系緩衝溶液、又は水と相互に溶解する少量(10%体積比未満)の極性有機溶剤、例えば様々なアルコール(メタノール、エタノール、プロパノール)、アセトン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、ジメチルスルホキシド(DMSO)の高濃度溶液、例えば1〜100mMに溶解し、そして適量のドロップレットを取って細胞結合分子を含む水系緩衝液に加える。適量のドロップレットとは、各細胞結合分子に1から10、好ましくは1から5連結体が導入される量を指す、その体積では、細胞結合分子の体積の10%超えてはならない、5%以内が好ましく、0〜3%以内が一番好ましい。細胞結合分子の水系緩衝液のpHは6から9、6.5から7.5が一番好ましい。pH値の調整に適用する任意の非求核性塩を含んでも良い。代表的な緩衝液として、リン酸、トリエタノールアミン塩酸塩、HEPES、及びMOPSが挙げられ、追加の成分、例えば、シクロデキストリン、ショ糖、並びにNaCl及びKCl等の塩類を含有していてもよい、追加完了後、4から40℃まで、好ましくは室温でインキュベートして反応させる。反応の進歩情況について、反応溶液は320nm又は他の適切な波長の吸光度を測定して監視することができる。反応終了後、通常の方法、例えば、ゲルろ過又はクロマトグラフィー吸着分離により、修飾された細胞結合分子を分離することができる。

修飾の程度について、反応時に放出された小分子原子団、例えばニトロピリジンチオン、ジニトロピリジンジチオン、ピリジンチオン、カルボキサミドピリジンジチオン、ジカルボキサミドピリジンジチオンの吸光度を測定することによって評価することができる。図20は、細胞結合分子Her2抗体が本発明の親水性連結体により修飾された結果を示す。連結体/抗体(L/A)の経時変化と連結された薬物分子/抗体(D/A)を一括表示した。ここで記載された親水性連結体は、多種の官能基を含み、適切な残基を持つ任意の細胞結合分子と反応することができる。例えば、アミノ又はヒドロキシ残基を含む細胞結合分子は、N−ヒドロキシコハク酸イミド(NHS)エステルを含む連結体と反応することができ、チオール残基を含む細胞結合分子は、マレイミド又はハロアセチル基を含む連結体と反応することができる、更に、カルボニル残基を含む細胞結合分子は、ヒドラジド又はヒドロキシルアミンを含む連結体と反応することができる。当業者は、細胞結合分子上の利用可能な官能基の既知の反応性に基づいて、使用すべき連結体を容易に決定することができる。

5.5 修飾された細胞毒素薬物分子 本発明の連結体に修飾された細胞毒素薬物分子は、好ましくは、式(IV)で表示される。ここで、各置換基の定義は、上記の記述と同じである。

実施例として好ましくは、Yがジスルフィド結合、マレイミド、ハロアセチル又はN−ヒドロキシコハク酸イミドエステルである。

式(IV)の修飾された薬物分子は、細胞結合分子と反応することができる官能基を含み、薬物と本発明の連結体との反応によって調製することができる。例えば、チオール基を含む薬物分子と式(I)のマレイミド基を含む連結体とを中性pHの緩衝溶液中で反応させることにより、チオエーテル結合によって親水性連結体と連結した修飾薬物分子を得ることができる。また、チオール基を含む薬物分子とピリジルジチオ残基を含む連結体とのジスルフィド交換反応により、ジスルフィド結合によって親水性連結体と連結した修飾された薬物分子を得ることができる。水酸基を含む薬物分子とハロゲン原子を含有する連結体とを弱アルカリ環境下で反応させることにより、エーテル結合を含む修飾薬物分子を得ることができる。水酸基を含む薬物分子とカルボキシル基を含む式(I)の親水性連結体とをEDC及びDCC等の脱水剤の存在下で反応させることにより、エステル基を含む修飾薬物分子を得ることができる。チオール基を含む薬物分子と、マレイミド基、ビニルスルホニル基、又はハロアセチル基を含む連結体とを反応させることにより、チオエーテル結合を含む修飾薬物分子を得ることができる。同様に、アミノ基を含む薬物分子とカルボキシル基を含む式(I)の親水性連結体とを縮合反応させることにより、アミド結合を生成することができる。修飾された薬物分子は、標準的な方法、例えばシリカゲル又はアルミナカラムクロマトグラフィー、結晶化、薄層クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、又はHPLCにより精製することができる。

5.6 細胞結合分子 本発明の共役体及び修飾された細胞結合分子を構成する細胞結合分子は、治療的に又は他の生物学的に修飾されようとする細胞群の残基と結合、複合化、又は反応する、現在知られている、あるいは判明する如何なる分子でもよい。

細胞結合分子には、大分子量タンパク質、例えば、抗体全長(ポリクローナルまたはモノクローナル)、二量体、多量体、多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体);一本鎖抗体;抗体断片、例えば、Fab, Fab’,F(ab’)2, Fv[Parham, J. Immunol. 131, 2895−2902(1983)]、Fab発現ライブラリによって得られた断片、抗イディオタイプ(anti−Id)抗体、CDR’s、癌細胞抗原、ウイルス抗原、微生物抗原、又は特異的抗原を認識し、結合し、若しくは望ましい生物活性を発現することができる、免疫系で生成したタンパク質と免疫特異的に結合する任意の前記物のエピトープ結合断片;インターフェロン(例えば、I、II、III型);ペプチド;リンホカイン、例えば、IL−2、IL−3、IL−4、IL−6、GM−CSF、又はインターフェロンγ(IFN−γ);ホルモン、例えば、インスリン、TRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)、MSH(細胞刺激ホルモン)、又はアンドロゲン、エストロゲン若しくはメラニン細胞刺激ホルモン(MSH)等のステロイドホルモン;成長因子及びコロニー刺激因子、例えば、上皮成長因子(EFG)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF);トランスフォーミング増殖因子(TGF)、例えば、TGFα,TGFβ;インスリンおよびインスリン様成長因子(IGF−I,IGF−II)G−CSF,M−CSF、及びGM−CSF[Burgess, Immunology Today,5,155−158(1984)];ワクチン増殖因子(VGF);線維芽細胞増殖因子(FGF);小分子量タンパク質、ポリペプチド、ペプチド、及びペプチドホルモン、例えば、ボンベシン、ガストリン、及びガストリン放出ペプチド;血小板由来増殖因子;インターロイキン及びサイトカイン、例えば、インターロイキン−2(IL−2)、インターロイキン−6(IL−6)、白血病阻害因子、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF);葉酸等のビタミン;アポタンパク質及び糖タンパク質、例えば、トランスフェリン[O’Keefe et al, J. Bio. Chem. 260, 932−927 (1985)];レクチン等の糖結合タンパク質又はリポタンパク;細胞の栄養輸送分子;および小分子阻害剤、例えば、前立腺特異的膜抗原(PSMA)の阻害剤、小分子チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)、非ペプチド、または他の細胞結合分子または物質、例えば、生体活性ポリマー(Dhar, et al, Proc. Natl. Acad. Sci. 2008, 105, 17356−61)、デンドリマー(Lee, et al, Nat. Biotechnol. 2005, 23, 1517−26; Almutairi, et al; Proc. Natl. Acad. Sci. 2009, 106, 685−90)、ナノ粒子(Liong, et al, ACS Nano, 2008, 19, 1309−12; Medarova, et al, Nat. Med. 2007,13, 372−7; Javier, et al, Bioconjugate Chem. 2008, 19, 1309−12)、リポソーム(Medinai, et al, Curr. Phar. Des. 2004, 10, 2981−9)、ウイルスキャプ(Flenniken, et al, Viruses Nanotechnol. 2009, 327,71−93)を含むが、これらに限定されない。一般的に、適当なモノクローナル抗体が利用できれば、モノクローナル抗体は細胞表面結語分子として好ましい。抗体は、マウス、ヒト、ヒト化、キメラ、又は他の種由来のものでもよい。

本発明で用いられる抗体の産生には、in vivo又はin vitroでの生成プロセス又はその組み合わせが含まれる。抗受容体ペプチドポリクローナル抗体の調製方法は、例えば、米国特許番号4,493,795(Nestor等)に示すように周知である。モノクローナル抗体を調製するための典型的な方法は、特定の抗原免疫化マウスから単離したマウス脾臓細胞とミエローマ細胞とを融合させるとの方法である(Kohler,G;Milstein, C.1975.Nature 256:495−497)。詳しい操作方法に関して、antibodies−A Laboratory Manual, Harlow and Lane, eds., cold spring harbor laboratory press, new York(1988)に記載されており、ここに本明細書の一部を構成するものとして、当該文献の内容を援用する。特に、目的の抗原でマウス、ラット、ハムスター、または他の哺乳動物を免疫させる方法により、モノクローナル抗体を獲得することができ、目的の抗原として、例えば、無傷の標的細胞、標的細胞から単離された抗原、全ウイルス、弱体化した全ウイルス及びウイルスタンパク質が挙げられる。PEG6000を用いて脾臓細胞とミエローマ細胞を融合させる。融合後得られたハイブリドーマについて、HATに対する感度を利用して、スクリーニングする。本発明の実施に有用なモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマは、特定の標的細胞受容体との免疫反応又は受容体活性の抑制を行うことにより同定される。

本願発明で用いられるモノクローナル抗体は、適切な抗原特異性を有する抗体を分泌するハイブリドーマ細胞を含む栄養培地でモノクローナルハイブリドーマ細胞の培養を開始することにより得ることができる。該培養では、ハイブリドーマ細胞が抗体を培養培地中に分泌するのに十分な時間及び条件を維持する必要がある。抗体含有培地上清を回収した後、周知の技術、例えばプロテインAアフィニティークロマトグラフィー、陰イオン交換クロマトグラフィー、陽イオン交換クロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、及び分子篩クロマトグラフィー(特に、抗原架橋プロテインAを用いたアフィニティークロマトグラフィー及び分子篩クロマトグラフィー)、遠心分離、沈殿法、又は他のタンパク質を精製するための標準的な方法により、抗体を単離することができる。

ハイブリドーマ培養に必要な培地及び人工合成培地は技術合成又は商業ルートを介して獲得することができる。そのうち、典型的な人工合成培地は、DMEM(Dulbeccoなど、Virol 8:396(1959))に、4.5mg/Lのグルコース、20mMのグルタミン、20%のFBS及び消泡剤(例えば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体)を加えたものである。

更に、細胞融合技術以外に、下記の方法によっても抗体を生成するための細胞株を構築することができる。例えば、発癌性DNAによるBリンパ球の直接的トランスフォーメーション、又は発癌性ウイルス、例えばエプスタイン−バールウイルス(EBV、ヒトヘルペスウイルス4(HHV−4)としても知られている。)若しくはカポシ肉腫関連ウイルスのBリンパ球へのトランスフェクションがある(詳しくは、米国特許番号4341761;4399121; 4427783; 4444887; 4451570; 4466917;4472500; 4491632; 4493890を参照)。モノクローナル抗体は、既知の方法に基づいて、抗受容体ペプチド、又は末端カルボキシル基含有ペプチドにより調製されることができる(詳しくは、Niman等 Proc.Natl. Acad. Sci. USA,80:4949−4953(1983);Geysen 等Proc.Natl. Acad. Sci. USA,82:178−182(1985); Lei等Biochemistry 34(20):6675−6688(1995)を参照)。通常、抗受容体ポリペプチドまたはポリペプチド類似体は、モノクローナル抗体の抗受容体ポリペプチドを調製するための免疫原として、単独で、または架橋免疫原性担体に使用することができる。

本発明の結合分子としての抗体を製造するために、他の常用の製造方法もある。そのうち、特に注目されたのは、完全ヒト抗体の製造方法である。ファージディスプレイ技術は、親和性選択によって完全ヒト抗体ライブラリから、既知の抗原に特異的に結合する完全ヒト抗体を得られる。文献には、ファージディスプレイ技術そのもの、ベクトルの構築、及びライブラリのスクリーニングについて詳しい記載がある。詳しくは、Dente等Gene.148(1):7−13(1994); Little 等BiotechnolAdv. 12(3): 539−55(1994); Clackson 等Nature352:264−628(1991); Huse等Science246:1275−1281(1989)を参照。

ハイブリドーマ技術を用いて他の種(例:マウス)から得られたモノクローナル抗体について、ヒト化する必要がある。ヒト化された抗体は、人体に対する異種抗体の免疫副作用を大幅に低減することができる。そのうち、抗体のヒト化に関してよく知られている方法は、相補性決定領域の移植及びリモデリングである。詳しくは、米国特許第5,859,205号及び第6,797,492号;Liu等,Immunol Rev.222:9−27(2008); Almagro 等,Front Biosci. 1;13:1619−33(2008); Lazar 等Mol Immunol.44(8):1986−98(2007); Li等Proc.Natl.Acad.Sci.USA.103(10):3557−62(2006)を参照。前記文献の開示は参照として組み込まれる。完全ヒト抗体は、ヒト免疫グロブリン軽鎖および重鎖を大量に保有するトランスジェニックマウス、ウサギ、サルその他の哺乳動物に対し抗原免疫を行うことにより調製することができる。マウスを例に、Xenomouse(Abgenix,Inc.), HuMab−Mouse (Medarex/BMS), VelociMouse(Regeneron)がいる。詳しくは、米国特許第6,596,541号、6,207,418号、6,150,584号、6,111,166号、6,075,181号、5,922,545号、5,661,016号、5,545,806号、5,436,149号及び5,569,825号を参照。ヒトの治療の過程では、マウス抗体可変領域遺伝子及びヒト抗体定常領域遺伝子を統合して構築されたキメラ抗体がヒトの体内で産生する免疫原性は、マウス抗体よりもはるかに低くなる(Kipriyanov等, Mol Biotechnol. 26:39−60(2004);Houdebine, Curr Opin Biotechnol. 13:625−9(2002))。前記文献の開示は参照として組み込まれる。さらに、抗体可変領域の部位に特異的突然変異誘発をすることにより、抗体親和性及び特異性を向上させることができる(Brannigan等, Nat Rev Mol CellBiol. 3:964−70(2002); Adams 等,JImmunol Methods. 231:249−60(1999))。抗体の定常領域を一部置き換えて、免疫エフェクター細胞との親和性を効果的に促進することによって、細胞毒性効果を増強することができる。

悪性細胞抗原に対する免疫特異的抗体は、商業ルート又はいくつかの常用の技術方法、例えば化学合成又は組換え発現技術により得ることができる。同様に、悪性細胞抗原に対する免疫特異的抗体をコードするヌクレオチド配列は、GenBankデータベース又は他の類似のデータベースという商業ルート、公知文献、又はルーチンのクローニング及びシークエンシングにより得ることができる。

抗体以外に、ポリペプチドまたはタンパク質は同様に結合分子として、標的細胞表面の対応する受容体又はエピトープと結合、ブロック、攻撃または他の手段によって相互作用する。これらのペプチドまたはタンパク質がエピトープまたはその対応する受容体に特異的に結合できる限り、それらは免疫グロブリンファミリーに属している必要がない。これらのポリペプチドも、ファージディスプレイ抗体と類似の技術により単離される(Szardenings, J Recept Signal Transduct Res. 2003;23(4):307−49)。ランダムペプチドライブラリーから得られたペプチド断片は抗体及び抗体断片の応用と類似のものである。ポリペプチドまたはタンパク質分子が、結合分子を介していくつかの巨大分子又は媒体と接続することによってその抗原結合特異性を維持する。これら巨大分子は、アルブミン、ポリマー、リポソーム、ナノ粒子またはデンドリマーを含む。

癌、自己免疫性疾患、及び感染性疾患を治療するために、本発明の親水性連結体による薬物の結合に用いられる抗体には、これらに限られないが、以下を含む(この限りではない):3F8(抗GD2抗体)、アバゴボマブ(抗CA−125抗体)、アブシキシマブ(抗CD41抗体(インテグリンα−IIB))、アダリムマブ(抗TNF−α抗体)、アダリムマブ(抗EpCAM抗体、CD326)、アフェリモマブ(抗TNF−αα); アフツズマブ(抗CD20抗体)、アラシズマブ ペグオル(Alacizumab pegol)(抗VEGFR2抗体)、ALD518(抗IL−6抗体)、アレムツズマブ(別名:キャンパス、マブキャンパス、抗CD52抗体)、アルツモマブ(抗CEA抗体)、アナツモマブ(抗tag−72抗体)、アンルキンズマブ(IMA−638、抗IL−13抗体)、アポリズマブ(抗−HLA−DR抗体)、アルシツモマブ(抗CEA抗体)、アセリズマブ(抗L−セレクチン(CD62L)抗体)、アトリズマブ(Atlizumab)(別名:トシリズマブ、アクテムラ、Roアクテムラ、抗IL−6受容体抗体)、アトロリムマブ(Atorolimumab)(抗アカゲザル因子抗体)、バピネオズマブ(抗β−アミロイド抗体)、バシリキシマブ(シムレクト、抗CD25(IL−2受容体α鎖)抗体)、バビツキシマブ(Bavituximab)(抗ホスファチジルセリン抗体)、ベクツモマブ(Bectumomab)(別名:LymphoScan、抗CD22抗体)、ベリムマブ(別名:BENLYSTA、LymphoStat-B、抗BAFF抗体)、ベンラリズマブ(Benralizumab)(抗CD125抗体)、ベルチリムマブ(抗CCL11(エオタキシン−1)抗体)、ベシレソマブ(別名:Scintimun、抗CEA関連抗原抗体)、ベバシズマブ(別名:アバスチン、抗VEGF抗体)、ビシロマブ(別名:FibriScint、抗フィブリンIIβ鎖抗体)、ビバツヅマブ(抗CD44v6抗体)、ブリナツモマブ(blinatumomab)(別名:BiTE、抗CD19抗体)、ブレンツキシマブ(Brentuximab)(cAC10、抗CD30 TNFRSF8抗体)、ブリアキヌマブ(Briakinumab)(抗IL−12、IL−23抗体)、カナキヌマブ(別名:Ilaris、抗IL−1抗体)、カンツズマブ(別名:C242、抗CanAg抗体)、カプロマブ(Capromab)、カツマキソマブ(別名:removab、抗EpCAM、抗CD3抗体)、CC49(抗TAG−72抗体)、セデリズマブ(Cedelizumab)(抗CD4抗体)、セルトリズマブペゴル(別:CIMZIA、抗TNF−α抗体)、セツキシマブ(別名:エルビタックス、IMC−C225、抗EGFR抗体)、シタツズマブ(抗EpCAM抗体)、シクスツムバム(Cixutumumab)(抗IGF−1抗体)、クレノリキシマブ(抗CD4抗体)、クリバツズマブ(Clivatuzumab)(抗MUC1抗体)、コナツムマブ(Conatumumab)(抗TRAIL−R2抗体)、CR6261(抗A型インフルエンザ赤血球凝集素抗体)、ダセツズマブ(Dacetuzumab)(抗CD40抗体)、ダクリズマブ(別名:Zenapax、抗CD25C(IL−2受容体のα鎖)抗体)、ダラツムマブ(Daratumumab)(抗CD38(サイクリックADPリボースヒドロラーゼ)抗体)、デノスマブ(別名:Prolia、抗RANKL抗体)、デツモマブ(抗B−リンパ腫細胞抗体)、ドルリモマブ、ドルキシズマブ(Dorlixizumab)、エクロメキシマブ(Ecromeximab)(抗GD3ガングリオシド抗体)、エクリズマブ(別名:Soliris、抗C5抗体)、エドバコマブ(抗エンドトキシン抗体)、エドレコロマブ(別名:Panorex、MAb17−A1、抗EpCAM抗体)、エファリズマブ(別名:Raptiva、抗LFA−1(CD11a)抗体)、エファングマブ(Efungumab)(別名:Mycograb、抗Hsp90抗体)、エロツズマブ(Elotuzumab)(抗SLAMF7抗体)、エルシリモマブ(Elsilimomab)(抗IL−6抗体)、エンリモマブペゴル(抗ICAM−1(CD54)抗体)、エピツモマブ(Epitumomab)(抗エピシアリン抗体)、エプラツズマブ(抗CD22抗体)、エルリズマブ(Erlizumab)(抗ITGB2(CD18)抗体)、エルツマキソマブ(Ertumaxomab)(別名:Rexomun、抗HER2/neu、CD3抗体)、エタラシズマブ(別名:Abegrin、抗インテグリンαvβ3)、エクシビビルマブ(抗B型肝炎表面抗原抗体(HBs抗体))、ファノレソマブ(Fanolesomab)(別名:NeutroSpec、抗CD15抗体)、ファラリモマブ抗体(faralimomab)(抗インターフェロン受容体抗体)、ファルレツズマブ(Farletuzumab)(抗葉酸受容体1抗体)、フェルビズマブ(Felvizumab)(RSウイルスに対する抗体)、フェザキヌマブ(Fezakinumab)(抗IL−22抗体)、フィギツムマブ(Figitumumab)(抗IGF−1受容体抗体)、フォントリズマブ(Fontolizumab)(抗IFN−γ抗体)、フォラビルマブ(Foravirumab)(抗狂犬病ウイルス糖タンパク質抗体)、フレソリムマブ(Fresolimumab)(抗TGF−β抗体)、ガリキシマブ(Galiximab)(抗CD80抗体)、ガンテネルマブ(Gantenerumab)(抗βアミロイド抗体)、ガビリモマブ(Gavilimomab)(抗CD147(basigin)抗体)、ゲムツズマブ(抗CD33抗体)、ギレンツシキマブ(Girentuximab)(抗炭酸脱水酵素9抗体)、グレムバツムマブ(Glembatumumab)(別名:CR011、抗GPNMB抗体)、ゴリムマブ(別名:Simponi、抗TNF−α抗体)、ゴミリキシマブ(Gomiliximab)(抗CD23C(IgEレセプター)抗体)、イバリズマブ(Ibalizumab)(抗CD4抗体)、イブリツモマブ(Ibritumomab)(抗CD20抗体)、イゴボマブ(Igovomab)(別名:Indimacis-125、抗CA−125抗体)、イムシロマブ(imciromab)(別名:Myoscint、抗心筋ミオシン抗体)、インフリキシマブ(別名:Remicade、抗TNF−α抗体)、インテツムマブ(Intetumumab)(抗CD51抗体)、イノリモマブ(Inolimomab)(抗CD25(IL−2受容体α鎖)抗体)、イノツズマブ(Inotuzumab)(抗CD22抗体)、イピリムマブ(抗CD152抗体)、イラツムマブ(Iratumumab)(抗CD30(TNFRSF8)抗体)、ケリキシマブ(Keliximab)(抗CD4抗体)、ラベツズマブ(別名:CEA-Cide、抗CEA抗体)、レブリキズマブ(Lebrikizumab)(抗IL−13抗体)、レマレソマブ(Lemalesomab)(抗NCA−90(顆粒球抗原)抗体)、レルデリムマブ(Lerdelimumab)(抗TGFβ−2抗体)、レクサツムマブ(Lexatumumab)(抗TRAIL−R2抗体)、リビビルマブ(Libivirumab)(抗B型肝炎表面抗原抗体)、リンツズマブ(Lintuzumab)(抗CD33抗体)、ルカツムマブ(Lucatumumab)(抗CD40抗体)、ルミリキシマブ(Lumiliximab)(抗CD23(IgEレセプター)抗体)、マパツムマブ(抗TRAIL−R1抗体)、マスリモマブ(Maslimomab)(抗T細胞受容体抗体)、マツズマブ(Matuzumab)(抗EGFR抗体)、メポリズマブ(別名:Bosatria、抗IL−5抗体)、メテリムマブ(Metelimumab)(抗TGFβ−1抗体)、ミラツズマブ(Milatuzumab)(抗CD74抗体)、ミンレツモマブ(Minretumomab)(抗TAG−72抗体)、ミツモマブ(Mitumomab)(別名;BEC−2、抗ガングリオシド抗体−GD3)、モロリムマブ(Morolimumab)(抗アカゲザル因子抗体)、モタビズマブ(Motavizumab)(別名:Numax、抗RSウイルス抗体)、ムロモナブ(Muromonab)−CD3(別名:Orthoclone OKT3、抗CD3抗体)、ナコロマブ(Nacolomab)(抗C242抗体)、ナプツモマブ(Naptumomab)(抗5T4抗体)、ナタリズマブ(別名:Tysabri、抗インテグリンα4抗体)、ネバクマブ(Nebacumab)(抗エンドトキシン抗体)、ネシツムマブ(Necitumumab)(抗EGFR抗体)、ネレリモマブ(Nerelimomab)(抗TNF−α抗体)、ニモツズマブ(別名:Theracim、Theraloc、抗EGFR抗体)、ノフェツモマブ(Nofetumomab)、オクレリズマブ(抗CD20抗体)、オデュリモマブ(別名:Afolimomab、抗LFA−1(CD11a)抗体)、オファツムマブ(別名:Arzerra、抗CD20抗体)、オララツマブ(Olaratumab)(抗PDGF−Rα抗体)、オマリズマブ(Omalizumuba)(別名:Xolair、抗IgE Fc領域抗体)、オポルツズマブ(Oportuzumab)(抗EpCAM抗体)、オレゴボマブ(Oregovomab)(別名:OvaRex、抗CA−125抗体)、オテリキシズマブ(Otelixizumab)(抗CD3抗体)、パギバキシマブ(Pagibaximab)(抗LTA抗体)、パリビズマブ(別名:Synagis、Abbosynagis、抗RSウイルス抗体)、パニツムマブ(別名:Vectibix、ABX−EGF、抗EGFR抗体)、パノバクマブ(Panobacumab)(抗緑膿菌抗体)、パスコリズマブ(Pascolizumab)(抗IL−4抗体)、ペムツモマブ(Pemtumomab)(別名:Theragyn、抗MUC1抗体)、ペルツズマブ(別名:Omnitarg、2C4、抗HER2/neu抗体)、ペクセリズマブ(Pexelizumab)(抗C5抗体)、ピンツモマブ(Pintumomab)(抗腺癌抗原抗体)、プリリキシマブ(Priliximab)(抗CD4抗体)、プリツムマブ(pritumumab)(抗ビメンチン抗体)、PRO140(抗CCR5抗体)、ラコツモマブ(racotumomab)(別名:1E10、抗(N−グリコリルノイラミン酸(NeuGc,NGNA)−ガングリオシド(GM3)抗体)、 ラフィビルマブ(Rafivirumab)(抗狂犬病ウイルス糖タンパク抗体)、ラムシルマブ(Ramucirumab)(抗VEGFR2抗体)、ラニビズマブ(別名:Lucentis、抗VEGF−A抗体)、ラキシバクマブ(Raxibacumab)(抗炭疽菌毒素、防御抗原抗体)、レガビルマブ(Regavirumab)(抗CMV糖タンパク質B抗体)、レスリズマブ(Reslizumab)(抗IL−5抗体)、リロツムマブ (rilotumumab)(抗HGF抗体)、リツキシマブ(別名:MabThera、Rituxanmab、抗CD20抗体)、ロバツムマブ(Robatumumab)(抗IGF−1受容体抗体)、ロンタリズマブ(Rontalizumab)(抗IFN−α抗体)、ロベリズマブ(Rovelizumab)(別名:LeukArrest、抗CD11、CD18抗体)、ルプリズマブ(Ruplizumab)(別名:Antova、抗CD154(CD40L)抗体)、サツモマブ(Satumomab)(抗TAG−72抗体)、セビルマブ(Sevirumab)(抗CMV抗体)、シブロツズマブ(抗FAP抗体)、 シファリムマブ (Sifalimumab)(抗IFN−α抗体)、シルツキシマブ(Siltuximab)(抗IL−6抗体)、シプリズマブ(抗CD2抗体)、(スマート)MI95(抗CD33抗体)、ソラネツマブ(solanezumab)(抗β−アミロイド抗体)、ソネプシズマブ(Sonepcizumab)(抗スフィンゴシン−1−リン酸抗体)、ソンツズマブ(Sontuzumab)(抗エピシアリン抗体)、スタムルマブ(Stamulumab)(抗ミオスタチン抗体)、スレソマブ(sulesomab)(別名:LeukoScan、(抗NCA−90(顆粒球抗原)抗体)))、タカツズマブ(Tacatuzumab)(抗α−フェトプロテイン抗体)、タドシズマブ(tadocizumab)(抗インテグリンαIIbβ3抗体)、タリズマブ(抗IgE抗体)、タネズマブ(tanezumab)(抗NGF抗体)、タプリツモマブ(taplitumomab)(抗CD19抗体)、テフィバズマブ(Tefibazumab)(別名:Aurexis、抗クランピング因子A抗体)、テリモマブ(Telimomab)、テナツモマブ(Tenatumomab)(抗テネイシンC抗体)、テネリキシマブ(Teneliximab)(抗CD40抗体)、テプリズマブ(Teplizumab)(抗CD3抗体)、TGN1412(抗CD28抗体)、チシリムマブ(別名:Tremelimumab、抗CTLA−4抗体)、ティガツズマブ(Tigatuzumab)(抗TRAIL−R2抗体)、TNX−650(抗IL−13抗体)、トシリズマブ(別名Atlizumab、Actemra、RoActemra、(抗IL−6受容体抗体)、トラリズマブ(Toralizumab)(抗CD154(CD40L)抗体)、トシツモマブ(抗CD20抗体)、トラスツズマブ(別名:Herceptin、抗HER2/neu抗体)、トレメリムマブ(Tremelimumab)(抗CTLA−4抗体)、 ツコツズマブセルモロイキン(Tucotuzumab celmoleukin)(抗EpCAM抗体)、ツビルマブ(tuvirumab)(抗B型肝炎抗体)、ウルトキサズマブ(Urtoxazuma b)(抗大腸菌抗体)、ウステキヌマブ(Ustekinumab)(別名:Stelara、抗IL−12、IL−23抗体)、バパリキシマブ(Vapaliximab)(抗AOC3(VAP−1)抗体)、 ベドリズマブ(Vedolizumab)、(抗インテグリンα4β7抗体)、ベルツズマブ(抗CD20抗体)、ベパリモマブ(Vepalimomab)(抗AOC3(VAP−1))抗体)、ビシリズマブ(別名:Nuvion、抗CD3抗体)、ビタキシン(抗血管新生インテグリンavb3抗体)、ボロシキシマブ(Volociximab)(抗インテグリンα5β1)、ボツムマブ(Votumumab)(別名:HumaSPECT、抗腫瘍抗原CTAA16.88抗体)、ザルツムマブ(別名:HuMax-EGFr、(抗EGFR抗体)、ザノリムマブ(別名:HuMax-CD4、抗CD4抗体)、ジラリムマブ(Ziralimumab)(抗CD147(基本免疫グロブリン)抗体)、ゾリモマブ(zolimomab)(抗CD5抗体)、エタネルセプト(登録商標「Enbrel」)、アレファセプト(Alefacept)(登録商標「Amevive」)、アバタセプト(登録商標「Orencia」)、 リロナセプト(Rilonacept)(Arcalyst)、14F7[抗IRP−2(鉄調節タンパク質2)抗体] 、14G2a(Nat.Cancer Inst.から黒色腫及び固形腫瘍のための抗ガングリオシドGD2抗体)、J591(Weill Cornell Medical Schoolから前立腺癌を治療するための抗PSMA抗体、)、225.28S[黒色腫のための抗HMW−MAA(高分子量黒色腫関連抗原)抗体、Sorin Radiofarmaci S.R.L.(ミラノ、イタリア)]、COL−1(Nat. Cancer Inst.から大腸癌及び胃癌のための抗CEACAM3抗体、CGM1)、CYT−356(登録商標「Oncoltad」、前立腺癌)、HNK20(Ora Vax Inc.からRSウイルスのための)、ImmuRAIT(IMMUNOMEDICSから非ホジキンリンパ腫のための)、Lym−1(抗HLA−DR10抗体、Peregrine Pharmから腫瘍のため)、MAK−195F[Abbott/Knollから敗血症、毒素ショックのための抗TNF(腫瘍壊死因子;TNFA、TNF−α;TNFSF2)抗体]、MEDI−500[別名:T10B9、MedImmune Incから移植片対宿主病のための抗CD3抗体、TRαβ(T細胞受容体α/β)、]、RING SCAN[Neoprobe Corp.から乳癌、結腸癌及び結腸直腸癌のための抗TAG72(腫瘍関連糖タンパク質72)抗体)]、Avicidin(抗EPCAM(上皮細胞接着分子)抗体)、抗TACSTD1(腫瘍関連カルシウムシグナルトランスデューサー1)抗体、抗GA733−2(胃腸腫瘍関連タンパク質2)抗体、抗EGP−2(上皮糖タンパク質2)抗体;抗KSA抗体;KS1/4抗原;M4S;腫瘍抗原17−1A;NeoRx Corp.から結腸癌、卵巣癌、前立腺癌、及び非ホジキンリンパ腫のためのCD326;LYMPHOCIDE(IMMUNOMEDICS、NJ)、スマートID10(Protein Design Labs)、Oncolym(Techniclone Inc、CA)、Allomune(BioTransplant、CA)、抗VEGF抗体(ジェネンテック、CA);CEAcide(Immunomedics、NJ)、IMC−1C11(ImClone Systems、NJ)、並びにセツキシマブ(ImClone、NJ)が含まれるが、これらに限られない。

結合リガンドとしての他の抗体には、以下の抗原:アミノペプチダーゼN(CD13)、アネキシンA1、B7−H3(CD276、様々な癌)、CA125(卵巣)、CA15−3(癌腫)、CA19−9(癌腫)、L6(癌腫)、ルイスY(癌腫)、ルイスX(癌腫)、α−フェトプロテイン(癌腫)、CA242(大腸直腸)、胎盤アルカリホスファターゼ(癌腫)、前立腺特異抗原(前立腺)、前立腺酸性ホスファターゼ(前立腺)、上皮成長因子(癌腫)、CD2(ホジキン病、NHLリンパ腫、多発性骨髄腫)、CD3ε(T細胞リンパ腫、癌、乳癌、胃癌、卵巣癌、自己免疫疾患、悪性腹水)、CD19(B細胞悪性腫瘍)、CD20(非ホジキンリンパ腫)、CD22(白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫、全身性エリテマトーデス)、CD30(ホジキンリンパ腫)、CD33(白血病、自己免疫疾患)、CD38(多発性骨髄腫)、CD40(リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病(CLL))、CD51(転移性黒色腫、肉腫)、CD52(白血病)、CD56(小細胞肺癌、卵巣癌、メルケル細胞癌及び液性腫瘍、多発性骨髄腫)、CD66e(癌)、CD70(転移性腎細胞癌及び非ホジキンリンパ腫)、CD74(多発性骨髄腫)、CD80(リンパ腫)、CD98(癌)、ムチン(癌腫)、CD221(固形腫瘍)、CD227(乳癌、卵巣癌)、CD262(非小細胞肺癌及び他の癌)、CD309(卵巣癌)、CD326(固形腫瘍)、CEACAM3(結腸直腸癌、胃癌)、CEACAM5(癌胎児性抗原;CEA、CD66e)(乳癌、結腸直腸癌及び肺癌)、DLL4(Δ−like−4)、EGFR(上皮成長因子受容体、種々の癌)、CTLA4(黒色腫)、CXCR4(CD184、ヘム腫瘍、固形腫瘍)、エンドグリン(CD105、固形腫瘍)、EPCAM(上皮細胞接着分子、膀胱、頭部、頸部、結腸癌、NHL前立腺癌、及び卵巣癌)、ERBB2(上皮成長因子受容体2;肺癌、乳癌、前立腺癌)、FCGR1(自己免疫疾患)、FOLR(葉酸受容体、卵巣癌)、GD2ガングリオシド(癌)、G−28G(細胞表面抗原糖脂質、黒色腫)、GD3イディオタイプ(癌)、熱ショックタンパク質(癌)、HER1(肺癌、胃癌)、HER2(乳癌、肺癌及び卵巣癌)、HLA−DR10(NHL)、HLA−DRB(NHL、B細胞白血病)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(癌腫)、IGF1R(インスリン様成長因子−1受容体、固形腫瘍、血液癌)、IL−2受容体(インターロイキン−2受容体、T細胞白血病及びリンパ腫)、IL−6R(インターロイキン6受容体、多発性骨髄腫、RA、キャッスルマン病、IL6依存性腫瘍)、インテグリン(αVβ3、α5β1、α6β4、αIIβ3、α5β5、αVβ5、種々の癌)、MAGE−1(癌腫)、MAGE−2(癌腫)、MAGE−3(癌腫)、MAGE−4(癌腫)、抗トランスフェリン受容体(癌腫)、p97(黒色腫)、MS4A1(膜貫通4−ドメインファミリーAメンバー1、非ホジキンB細胞リンパ腫、白血病)、MUC1又はMUC1−KLH(乳癌、卵巣癌、子宮頚癌、気管支及び胃腸癌)、MUC16(CA125)(卵巣癌)、CEA(結腸)、gp100(黒色腫)、MART1(黒色腫)、MPG(黒色腫)、MS4A1(膜貫通4−ドメインファミリーAメンバー1、小細胞肺癌、NHL)、ヌクレオリン、神経癌遺伝子産物(癌腫)、P21(癌腫)、抗−(N−グルコリルノイラミン酸のパラトープ(乳癌、黒色腫癌)、PLAP様精巣アルカリホスファターゼ(卵巣癌、精巣癌)、PSMA(前立腺癌)、PSA(前立腺)、ROBO4、TAG72(腫瘍関連糖タンパク質72、白血病(AML)、胃癌、結腸直腸癌、卵巣癌)、T細胞の膜貫通タンパク質(癌)、Tie(CD202b)、TNFRSF10B(腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー10B、癌)、TNFRSF13B(腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー13B、多発性骨髄腫、NHL、他の癌、RA及びSLE)、TPBG(栄養膜糖タンパク質、腎細胞癌)、TRAIL−R1(TNF関連アポトーシスリガンド受容体1、リンパ腫、NHL、結腸直腸癌、肺癌)、VCAM−1(CD106、黒色腫)、VEGF、VEGF−A、VEGF−2(CD309)(種々の癌)が含まれるが、これらに限られない。抗体により認識される他の腫瘍関連抗原については既に報告されている(Gerber等,mAbs 1:3 , 247-253 ( 2009) ; Novellino et al,cancer immunol immunother. 54 ( 3 ) , 187 -207 ( 2005)Franke et al,cancer biother radiopharm. 2000 , 15 , 459 - 76 )。抗体に対するこれらの抗原の例として、多くの他の表面抗原分類(CD4、CD5、CD6、CD7、CD8、CD9、CD10、CD11a、CD11b、CD11c、CD12w、CD14、CD15、CD16、CDw17、CD18、CD21、CD23、CD24、CD25、CD26、CD27、CD28、CD29、CD31、CD32、CD34、CD35、CD36、CD37、CD41、CD42、CD43、CD44、CD45、CD46、CD47、CD48、CD49b、CD49c、CD53、CD54、CD55、CD58、CD59、CD61、CD62E、CD62L、CD62P、CD63、CD68、CD69、CD71、CD72、CD79、CD79a、CD79b、CD81、CD82、CD83、CD86、CD87、CD88、CD89、CD90、CD91、CD95、CD96、CD100、CD103、CD105、CD106、CD109、CD117、CD120、CD127、CD133、CD134、CD135、CD138、CD141、CD142、CD143、CD144、CD147、CD151、CD152、CD154、CD156、CD158、CD163、CD166、CD168、CD184、CDw186、CD195、CD202(a、b)、CD209、CD235a、CD271、CD303、CD304)、アネキシンA1、ヌクレオリン、エンドグリン(CD105)、ROBO4、アミノペプチダーゼN、Δ−like−4(DLL4)、VEGFR−2(CD309)、CXCR49CD184)、Tie2、B7−H3、WT1、MUC1、LMP2、HPV E6 E7、EGFRvIII、HER−2/neu、イディオタイプ、MAGE A3、p53非変異体、NY−ESO−1、GD2、CEA、MelanA/MART1、Ras変異体、gp100、p53変異体、プロテイナーゼ3(PR1)、bcr−abl、チロシナーゼ、サバイビン、hTERT、肉腫転座切断点、EphA2、PAP、ML−IAP、AFP、EpCAM、ERG(TMPRSS2 ETS融合遺伝子)、NA17、PAX3、ALK、アンドロゲン受容体、サイクリンB1、ポリシアル酸、MYCN、RhoC、TRP−2、GD3、フコースGM1、メソテリン、PSCA、MAGE A1、sLe(a)、CYP1B1、PLAC1、GM3、BORIS、Tn、GloboH、ETV6−AML、NY−BR−1、RGS5、SART3、STn、炭酸脱水酵素IX、PAX5、OY−TES1、精子タンパク質17、LCK、HMWMAA、AKAP−4、SSX2、XAGE1、B7H3、レグマイン(legumain)、Tie2、Page4、VEGFR2、MAD−CT−1、FAP、PDGFR−β、MAD−CT−2、Fosタンパク質関連抗原1に対する抗体が含まれる。

別の特定の実施形態において、本発明の親水性連結体による細胞結合分子−薬物共役体は、癌の治療に用いられる。かかる癌は、これらに限定されるものではないが、副腎皮質癌、肛門癌、膀胱癌、脳腫瘍(成人、脳幹グリオーマ、子供、小脳星状細胞腫、脳星状細胞腫、上衣腫、髄芽腫、テント上原始神経外胚葉性および松果体腫瘍、視覚路および視床下部膠腫)、乳癌、カルチノイド腫瘍、胃腸、原発不明癌腫、子宮頸癌腫、大腸癌腫、子宮内膜癌、食道癌、肝外胆管癌、ユーイング・ファミリー腫瘍(PNET)、頭蓋外悪性胚細胞腫瘍、眼癌、眼内黒色腫、胆嚢癌、胃癌(胃)、胚細胞腫瘍、性腺外、妊娠栄養膜腫瘍、頭頸部癌、下咽頭癌、膵島細胞がんしゅ、腎臓癌(腎細胞癌)、喉頭癌腫、白血病(急性リンパ芽球性、急性骨髄性、慢性リンパ性、慢性骨髄性、毛様細胞)、口唇および口腔癌、肝臓癌、肺癌(非小細胞、小細胞、リンパ腫(AIDS関連、中枢神経系、皮膚T細胞、ホジキン病、非ホジキン病、悪性中皮腫、黒色腫、メルケル細胞癌腫、原発不明の転移性扁平首癌、多発性骨髄腫及びその他の形質細胞腫瘍、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、骨髄増殖症候群、鼻咽頭癌、神経芽細胞腫、口腔癌、咽頭癌、骨肉腫、卵巣癌(上皮、生殖細胞腫瘍、低悪性ポテンシャル腫瘍)、膵臓癌(外分泌腺、膵島細胞癌)、副鼻腔および鼻腔癌、副甲状腺癌、陰茎癌、褐色細胞腫癌、、下垂体癌、形質細胞腫、前立腺癌、横紋筋肉腫、直腸癌、腎細胞癌(腎癌)、腎盂及び尿管(移行細胞)、唾液腺癌、セザリー症候群、皮膚癌、皮膚癌(皮膚様T細胞リンパ腫、カポジ肉腫、黒色腫)、小腸癌、軟部組織肉腫、胃癌、精巣癌、胸腺腫(悪性)、甲状腺癌、尿道癌、子宮癌(肉腫)、子供の異常な癌、膣癌、外陰癌、ウィルムス腫瘍を含む。

別の特定実施例において、本発明の親水性連結体を介した細胞結合分子−薬物共役体は、その成分と方法によって、自己免疫疾患の治療又は予防に用いることができる。該自己免疫疾患には、自己免疫性胃酸欠乏慢性活動性肝炎、急性散在性脳脊髄炎、急性出血性白質脳炎、アジソン病、無ガンマグロブリン血症、円形脱毛症、筋萎縮性側索硬化症、強直性脊椎炎、アンチ糸球体基底膜/管状の基底膜腎炎、抗リン脂質症候群、抗シンセターゼ症候群、関節炎、アトピー性アレルギー、アトピー性皮膚炎、自己免疫性再生不良性貧血、自己免疫性心筋症、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性肝炎、自己免疫性内疾患、自己免疫性リンパ球増殖症候群、自己免疫性末梢神経系疾患、自己免疫性膵炎、複数の自己免疫性内分泌障害I、II、III型、自己免疫性プロゲステロン皮膚炎、自己免疫性血小板減少性紫斑病、自己免疫性ブドウ膜炎、バーロー病/バーロー同心性硬化症、ベーチェット病、Berger病、Bickerstaff脳炎、Blau症候群、水疱性類天疱瘡、キャッスルマン病、シャーガス病、慢性疲労性免疫機能障害症候群、慢性炎症性脱髄性多発神経障害、慢性再発性多病巣性骨髄炎、慢性ライム病、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー性肉芽腫性血管炎、瘢痕性類天疱瘡、セリアック病、コーガン症候群、寒冷凝集素症、補体成分C2欠損症、頭部動脈炎、クレスト症候群、クローン病(特発性炎症性腸疾患)、クッシング症候群、皮膚白血球破砕性血管炎、悪性萎縮性丘疹症、有痛脂肪症、疱疹状皮膚炎、皮膚筋炎、1型糖尿病、びまん性皮膚強皮症、心筋梗塞症、円板状紅斑性狼瘡、湿疹、子宮内膜症、付着部炎関連関節炎、好酸球性筋膜炎、後天性表皮水疱症、結節性紅斑、特発性混合クリオグロブリン血症、エバンス症候群、進行性骨化性線維形成異常症、線維筋痛症、線維筋炎、線維化性肺胞隔炎、胃炎、消化管類天疱瘡、巨細胞性動脈炎、腎球体腎炎、グッドパスチャー症候群、バセドウ病、ギラン・バレー症候群、橋本脳症、橋本甲状腺炎、溶血性貧血、アレルギー性紫斑病、妊娠性疱疹、化膿性汗腺炎、ヒューズ症候群(抗リン脂質抗体症候群)、低ガンマグロブリン血症、特発性炎症性脱髄疾患、特発性肺線維症、特発性血小板減少性紫斑病(自己免疫性血小板減少性紫斑病)、IgA腎症(Berger病)、封入体筋炎、炎症性脱髄性多発性神経障害、間質性膀胱炎、過敏性腸症候群、若年性特発性関節炎、若年性関節リウマチ、皮膚粘膜リンパ節症候群、ランバート・イートン筋無力症候群、白血球破壊性血管炎、扁平苔癬、硬化性苔癬、リニアIgA疾患(LAD)、ルー・ゲーリッグ病(筋萎縮性側索硬化症)、狼瘡様肝炎、紅斑性狼瘡、ブラウ症候群、メニエール病、顕微鏡的多発血管炎、ミラー・フィッシャー症候群、混合結合組織病、強皮症、ミュシャ - ヤコブ病、マックル・ウェルズ症候群、多発性骨髄腫、多発性硬化症、重症筋無力症、筋炎、ナルコレプシー、視神経脊髄炎(デビック病)、神経性筋、眼瘢痕性類天疱瘡、オプソクローヌス・ミオクローヌス症候群、オード甲状腺炎、回帰性リウマチ、パンダ症候群(合併連鎖球菌感染症の児童自己免疫神経精神障害)、腫瘍小脳変性症、発作性夜間血色素尿症、パリー・ロンベルク症候群、パーソネージ-ジョージア症候群、扁平部炎症、天疱瘡、尋常性天疱瘡、悪性貧血、静脈周囲性脳脊髓炎、POEMS症候群、結節性多発動脈炎、リウマチ性多発筋痛、多発性筋炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、進行性炎症性神経障害、乾癬、乾癬性関節炎、壊疽性膿皮症、純赤血球無形成性貧血、ラスムッセン脳炎、レイノー病、再発性多発性軟骨炎、ライター症候群、下肢静止不能症候群、後腹膜線維症、関節リウマチ、リウマチ熱、サルコイドーシス、統合失調症、シュミット症候群、シュニッツラー症候群、強膜炎、強皮症、シェーグレン症候群、脊椎関節症、粘着性血症候群、スティル病、スティッフマン症候群はだ、亜急性細菌性心内膜炎、スザック症候群、急性熱性好中球皮膚病、シデナム舞踏病、交感性眼炎、高安動脈炎、側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)、トロサ・ハント症候群、横断性脊髄炎、潰瘍性大腸炎(特発性炎症性腸疾患)、未分化結合組織病、未分化脊椎関節症、血管炎、白斑、ウェゲナー肉芽腫症、ウィルソン症候群、ブルック・ウェストコット - アルドリッチ症候群が含まれるが、これらに限定されない。

別の特定実施例において、自己免疫疾患の治療又は予防のための本発明の親水性連結体を介して共役するのに使用される結合分子には、抗エラスチン抗体;Abys抗上皮細胞抗体;抗基底膜のIV型コラーゲンタンパク質抗体;抗核抗体;抗二本鎖DNA抗体、抗一本鎖DNA抗体、抗カルジオリピン抗体IgM、IgG;抗セリアック抗体;抗リン脂質抗体IgK、IgG;抗SM抗体;抗ミトコンドリア抗体;甲状腺抗体;微粒体抗体、T細胞抗体;チログロブリン抗体、抗強皮症−70抗体(AntiSCL−70);抗ジョー抗体(Anti−Jo)、抗U1RNP抗体(Anti−U1RNP);抗La/SSB抗体;抗SSA抗体;抗SSB抗体;抗壁細胞抗体;抗ヒストン抗体;抗RNP抗体;C−ANCA;P−ANCA;抗セントロメア抗体;抗フィブリン抗体、抗GBM抗体、抗ガングリオシド抗体;抗デスモソーム糖タンパク質3コア抗体(anti−Desmogein3);抗p62抗体;抗sp100抗体;抗ミトコンドリア(M2)抗体;リウマチ因子抗体;抗MCV抗体;抗トポイソメラーゼ抗体;抗好中球細胞質(cANCA)抗体が含まれるが、これらに限定されない。

いくつかの好ましい実施形態において、本発明の共役体に用いる結合分子は、自己免疫疾患に関連する活性化リンパ球によって発現された受容体又は受容体複合体と結合することができる。受容体又は受容体複合体は、例えば、免疫グロブリン遺伝子スーパーファミリーのメンバー(例えば、CD2、CD3、CD4、CD8、CD19、CD20、CD22、CD28、CD30、CD37、CD38、CD56、CD70、CD79、CD90、CD125、CD152/CTLA−4、PD−1、又はICOS)、TNF受容体スーパーファミリー(例えば、CD27、CD40、CD95/Fas、CD134/OX40、CD137/4−1BB、INF−R1、TNFR−2、RANK、TACI、BCMA、オステオプロテゲリン、Apo2/TRAIL−R1、TRAIL−R2、TRAIL−R3、TRAIL−R4、及びAPO−3)、インテグリン、サイトカイン受容体、ケモカイン受容体、主要組織適合性タンパク質、レクチン(C型、S型、若しくはI型)、又は補体調節タンパク質が挙げられる。

別の具体的な実施形態において、ウイルス抗原又は細菌抗原に対して免疫特異性を有する有用な結合体は、ヒト化又はヒトモノクローナル抗体である。本文で用いられている用語の「ウイルス抗原」には、免疫応答を誘発し得る如何なるウイルスペプチド、ポリペプチドタンパク質(例えば、HIVgp120,HIVnef,RSV F糖タンパク質、インフルエンザウイルスノイラミニダーゼ、インフルエンザウイルス血球凝集素、HTLVtax、単純ヘルペスウイルス糖タンパク質(例えば、gB、gC、gD及びgE)、及びB型肝炎表面抗原)が含まれるが、これらに限定されない。本文に用いられている用語の「細菌抗原」には、免疫応答を誘発し得る如何なる微生物ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、糖類、多糖、又は脂質分子(例えば、細菌、真菌、病原性原生動物、酵母ポリペプチド(例えば、LPS及び5/8))が含まれるが、これらに限定されない。ウイルス又は細菌感染症の治療に有用なI型抗体には、パリビズマブ(RVS感染の治療に用いられヒト化抗呼吸器合胞体ウイルスモノクローナル抗体)、PRO542(HIV感染の治療に用いるCD4融合抗体)、Ostavir(B型肝炎ウイルスの治療に用いるヒト抗体)、PROTVIR(サイトメガロウイルスの治療に用いるヒト化抗体IgG1抗体)、抗LPS抗体が含まれるが、これらに限定されない。

本発明の親水性連結体によって調製された細胞結合分子−薬物共役体は、伝染性疾患の治療に用いることができる。該伝染性疾患は、アシネトバクター感染症、放線菌症、アフリカ眠り病(アフリカトリパノソーマ症)、エイズ(後天性免疫不全症候群)、アメーバ症、アナプラズマ、炭疽菌、細菌結核感染、アルゼンチン出血熱、回虫症、アスペルギルス症、アストロウイルス感染症、バベシア症、セレウス菌感染症、細菌性肺炎、細菌性膣炎、バクテロイデス感染、バランチジウム症、ベイリー線虫回虫感染症、BKウイルス感染、黒色砂毛、ブラストシスホミニス感染症、ブラストミセス、ボリビア出血熱、ボレリア感染症、ボツリヌス中毒(および乳児ボツリヌス症)、ブラジル出血熱、ブルセラ症、バークホルデリア感染症、ブルーリ潰瘍、感染カリシウイルス(ノロウイルス、サポウイルス)、カンピロバクター感染症、カンジダ感染症(カンジダ症、鵞口瘡)、キャット・スクラッチ病、蜂巣炎、シャーガス病(アメリカトリパノソーマ症)、軟性下疳、水痘、衣原体、肺炎衣原体感染、霍乱、着色真菌症、肝吸虫病、クロストリジウム・ディフィシル感染症、コクシジオイデス症、コロラドダニ熱、風邪(急性ウイルス性鼻咽頭炎、急性鼻炎)、クロイツフェルト・ヤコブ病、クリミア−コンゴ出血熱、クリプトコッカス、クリプトスポリジウム、皮膚幼虫移行、シクロスポラ感染症、嚢虫症、サイトメガロウイルス感染、デング熱、二核アメーバ症、ジフテリア、裂頭条虫症、メジナ虫症、エボラ出血熱、包虫症、エールリヒア症、蟯虫(蟯虫感染症)、腸球菌感染症、エンテロウイルス感染症、発疹チフス、伝染性紅斑(第五病)、子供急性発疹、肥大吸虫症、片吸虫病、致死性家族性不眠症、フィラリア症、ウェルシュ菌によって引き起こされる食中毒、非寄生アメーバ感染症、フゾバクテリウム感染症、ガス壊疽(クロストリジウム筋壊死)、ジオトリクム症、ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー症候群、ランブル鞭毛虫症、鼻疽、顎口虫症、淋病、鼡径部肉芽腫(ドノヴァン症)、A群連鎖球菌感染症、B群連鎖球菌感染症、インフルエンザ菌感染症、手足口病(HFMD)、ハンタウイルス肺症候群、ヘリコバクターピロリ感染、溶血性尿毒症症候群、腎症候性出血熱、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、D型肝炎、E型肝炎、単純ヘルペス、ヒストプラスマ症、鉤虫感染、人間バルカンウイルス感染、人間エールリヒア症エバンス、ヒト顆粒球アナプラズマ症、ヒトメタニューモウイルス感染症、ヒト単球性エー. リキア症、ヒト乳頭腫ウイルス感染、ヒトパラインフルエンザウイルス感染、小形条虫症、インフルエンザ、イソスポーラ症、川崎病、単核(球)症、キム菌感染、クールー、ラッサ熱、レジオネラ症(在郷軍人症)、レジオネラ症(ポンティアック熱)、リーシュマニア症、ハンセン病、レプトスピラ症、リステリア症、ライム病(ライムボレリア)、リンパフィラリア症(象皮病)、リンパ球性脈絡髄膜炎、マラリア、マールブルグ出血熱、麻疹、類鼻疽(ホイットモア病)、髄膜炎、髄膜炎菌性疾患、メタゴニムス症、微胞子虫症、伝染性軟属腫、流行性耳下腺炎、発疹チフス(風土病発疹チフス)、マイコプラズマ肺炎、菌腫、ハエ病、新生児結膜炎(新生児眼炎)、クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD,nvCJD)、ノカルジア症、オンコセルカ症(失明性のフィラリア症)、副コクシジオイデス症(南米ブラストミセス)、肺吸虫症、パスツレラ病、アタマジラミ(アタマジラミ)、ボディシラミ病(ボディシラミ)、ケジラミ病(ケジラミ、Crarb ice)、骨盤内炎症性疾患、百日咳(Wooping cough)、疫病、肺炎球菌感染症、カリニ肺炎、肺炎、ポリオ、プレボテラ感染症、PAME、進行性多巣性白質脳症、オウム病、Q熱、狂犬病、ラット咬傷発熱、呼吸器合胞体ウイルス感染、ライノウイルス感染、リケッチア感染症、リケッチア、リフトバレー熱、ロッキー山紅斑熱、ロタウイルス感染症、風疹、サルモネラ症、SARS(重症急性呼吸器症候群)、疥癬、住血吸虫症、敗血症、下痢(赤痢)、帯状疱疹(Herpes zoster)、天然痘、スポロトリクム、ブドウ球菌食中毒、ブドウ球菌感染、線虫、梅毒、条虫症、破傷風(開口障害)、白癬性毛瘡(Barber‘s itch)、手部白癬、黒色ひこう疹、足部白癬、爪白癬、癜風、トキソカラ症(眼幼虫移行症)、トキソカラ症(内臓幼虫移行症)、トキソプラズマ症、旋毛虫、トリコモナス症、クリプトビオシス(鞭虫感染症)、肺結核症、野兎病、尿素分解尿素マイコプラズマ感染、ベネズエラウマ脳炎、ベネズエラ出血熱、ウイルス性肺炎、ウエストナイル熱、白髪根粒菌病、偽結核菌感染症、エルシニア症、黄熱病、接合菌症を含むが、これらに限定されない。

細胞結合分子としてより好ましくは、本願に記載された病原性株に対する抗体であり、該病原性株には、アシネトバクター・バウマニ、アクチオマイセス・イスラエリー、アクチノマイセス・オドントリチカス(Actinomyces odontolyticus)、プロピオニバクテリウム・プロピオニカス、トリパノソーマ・ブルーセイ、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)、赤痢アメーバ、アナプラズマ属、炭疽菌、メチルスヘモリティクム(Arcanobacterium haemolyticum)、フニンウイルス、回虫、アスペルギルス、アストロウイルス科、バベシア属、セレウス菌細菌属、マルチプル・バクテリア、バクテロイデス属、結腸ポーチ繊毛虫、ベイリー回虫線虫属、BKウイルス、ピエドライア・ホルタエ(Piedraiahortae)、ブラストシスティス・ホミニス、皮炎芽生菌病、マクポ・ウイルス、ボレリア属、ボツリヌス菌、サビア、ブルセラ属、通常バークホルデリア・セパシア及び他のバークホルデリア種、マイコバクテリウム・ウルセランス、カリシウイルス科ファミリー、カンピロバクター菌、通常カンジダ・アルビカンス及び他のカンジダ種、バルトネラ・ヘンセラ菌(英:Bartonella henselae)、A群連鎖球菌及びブドウ球菌、クルーズトリパノソーマ、軟性下疳菌、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)、クラミジア・トラコマチス、クラミジア・ニューモニエ、コレラ菌、フォンセカエ・ペドロソイ、肝吸虫症、クロストリジウム・ディフィシレ、コクシジオイデス・イミティス、コクシジオイデス・ポサダシ、コロラドダニ熱ウイルス、ライノウイルス、コロナウイルス、クロイツフェルト・ヤコブ病・プリオン、クリミア - コンゴ出血熱ウイルス、クリプトコックス・ネオフォルマンス、クリプトスポリジウム属、猫鉤虫、共寄生虫、シクロスポラ、有鉤条虫、サイトメガロウイルス、デング熱ウイルス(DEN−1、DEN−2、DEN−3及びDEN−4)−フラビウイルス、双核アメーバ、コリネバクテリウム・ジフテリア、裂頭条虫属、メジナ虫(Dracunculusmedinensis)、エボラウイルス、エキノコックス属、エーリキア属、蟯虫、エンテロコッカス属、エンテロウイルス属、発疹チフス・リケッチア、パルボウイルスB19、ヒトヘルペスウイルス6型、ヒトヘルペスウイルス7型、肥大吸虫、肝蛭及び巨大肝蛭、FFIプリオン、フィラリアヘッド上科、ウェルシュ菌、フソバクテリウム、ウェルシュ菌、他のクロストリジウム属、ゲオトリクムカンジドウム、GSSプリオン、ランブル鞭毛虫(Giardia lamblia)、バークホルデリア鼻疽菌、顎口顎線虫、剛棘顎口虫、淋菌、肉芽腫菌、化膿連鎖球菌、ストレプトコッカス・アガラクティエ、インフルエンザ菌、腸内ウイルス、ほとんどのコクサッキーA型ウイルス、腸内ウイルス71型、シンノンブルウイルス、ヘリコバクター・ピロリ、大腸菌O158:H7、ブニヤウイルス科、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、D型肝炎ウイルス、E型肝炎ウイルス、単純ヘルペスウイルス1型、単純ヘルペスウイルス2型、ヒストプラスマ・カプスラーツム、十二指腸鉤虫、アメリカ鉤虫、インフルエンザ菌、ボカ人間ウイルス、エーリキア・エウィンギ(Ehrlichia ewingii)、アナプラズマ・ファゴサイトフィルム、ヒトメタニューモウイルス、エールリッヒア・シャフェンシス、ヒトパピローマウイルス、ヒトパラインフルエンザウイルス、矮小条虫、縮小条虫、エプスタイン・バー・ウイルス、オルトミクソウイルス科、イソスポーラ・ベリ(Isospora belli)、キンゲラ・キンゲ(Kingella kingae)、肺炎桿菌、クレブシエラオツェーナ、クレブシエラリノシェレロモーティス(Klebsiellarhinoscleromotis)、クーループリオン、ラッサ熱ウイルス、レジオネラ・ニューモフィラ、レジオネラ・ニューモフィラ、リーシュマニア、ハンセン菌とマイコバクテリウム・レプロマトーシス(Mycobacterium lepromatosis)、レプトスピラ属、リステリア菌、ボレリア病及び他のボレリア種、バンクロフト糸状虫及びマレー糸状虫、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス(LCMV)、プラスモジウム属(Plasmodiumgenus)、マールブルグウイルス、麻疹ウイルス、偽鼻疽菌(Burkholderia pseudomallei)、髄膜炎菌、横川吸虫、微胞子虫門、伝染性軟属腫ウイルス(MCV)、ムンプスウイルス、リケッチア・チフィ、マイコプラズマ・ニューモニエ、種々の細菌(アクチノミセトーマ)及び真菌(真菌性菌腫)、寄生ハエの幼虫の双翅目、クラミジア・トラコマチスや淋菌、vCJDプリオン、ノカルジア・アステロイデス及び他のノカルジア種、回旋糸状虫、ブラジルブラストミセス、肺吸虫およびその他の肺吸虫属、パスツレラ属、アタマジラミ、コロモジラミ、フチルス・プビス(Phthiruspubis)、百日咳菌、ペスト菌、肺炎球菌、ニューモシスチス嚢虫症、ポリオウイルス、プレボテラ属、ネグレリアのアメーバ、JCウイルス、オウム病クラミジア、コクシエラ・バーネッティ、狂犬病ウイルス、ビーズチェーン大腸菌及びラット咬傷発熱スピロヘータ、呼吸器RSウイルス、リノスポリジウム・セーベリ、ライノウイルス、リケッチア属、リケッチアダニ、リフトバレー熱ウイルス、ロッキー山紅斑熱リケッチア、ロタウイルス、風疹ウイルス、サルモネラ属、非定型肺炎コロナウイルス、疥癬ダニ、住血吸虫属、赤痢菌、水痘帯状疱疹ウイルス、大痘瘡又は小痘瘡、スポロトリックス・シェンキー、ブドウ球菌属、黄色ブドウ球菌、化膿連鎖球菌、糞線虫、梅毒スピロヘータ、条虫属、破傷風菌、白癬、トリコフィトン・トンズランス、白癬、エピデルモフィト. ン・フロッコースム、紅色白癬菌及び毛瘡白癬菌、紅色白癬菌、ホルテア・ウェ ルネッキ、白癬、マラセチア属、イヌ回虫や猫回虫、トキソプラズマ、旋毛虫、膣トリコモナス、鞭虫、結核菌、トゥーラホットフランシス細菌、ウレアプラズマ・ウレアリティカム、ベネズエラウマ脳炎ウイルス、コレラ菌、グアナリトウイルス、西ナイルウイルス、白髪胞子菌、仮性結核菌、腸炎エルシニア、黄熱病ウイルス、ケカビ目(ムコール症)と昆虫メッシュカビ(エントモフトラ症)、緑膿菌、カンピロバクター胎児(ビブリオ)、アエロモナス細菌、エドワードシエラ属.タルダ、ペスト菌、志賀赤痢菌、赤痢菌、赤痢ソンネ、ネズミチフス菌、トレポネーマ・ペルテヌエ、トレポネーマカラテネウム、フェンセンブルグドルフェリ、ボレリア・ブルグドルフェリ、レプトスピラ出血性黄疸、ニューモシスチスカリニ、ウシ流産菌、ブタ流産菌、マルタ熱菌、マイコプラズマ属、発疹チフスリケッチア、リケッチアツツツガムシ、クラミジア属、病原性真菌(アスペルギルス・フミガーツス、カンジダ・アルビカンス、ヒストプラスマカプスラーツム);原虫(赤痢アメーバ、膣トリコモナス、人トリコモナス、トリパノソーマガンビエンス、ローデシアトリパノソーマ、ドノバンリーシュマニア、リーシュマニア熱帯、リーシュマニアブラジル、ニューモシスチスカリニ肺炎、三日熱マラリア原虫、熱帯熱マラリア原虫、悪性マラリア);又は蠕虫(日本住血吸虫、マンソン住血吸虫、ビルハルツ住血吸虫と鉤虫)が含まれるが、これらに限定されない。

ウイルス性疾患を治療するために本願発明で用いられる細胞結合リガンドとしての他の抗体には、これらには限られないが、病原性ウイルスの抗原に対する抗体が含まれ、該病原性ウイルスには、これらには限れらないが、ポックスウイルス科(Poxyiridae)、ヘルペスウイルス科、アデノウイルス科、パポバウイルス科、エンテロウイルス科、ピコナウイルス科、パルボウイルス、レオウイルス、レトロウイルスファミリー、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、流行性耳下腺炎、麻疹、呼吸器合胞体ウイルス、風疹、アルボウイルス、ラブドウイルス、アレナウイルス科、非A/非B型肝炎ウイルス、ライノウイルス、コロナウイルス、ロタウイルス、腫瘍ウイルス[例えば、HBV(肝細胞癌)、HPV(子宮頸癌、肛門癌)、カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(カポジ肉腫)、EBウイルス(鼻咽頭癌、バーキットリンパ腫、原発性中枢神経系リンパ腫)、MCPyV(メルケル細胞癌)、SV40(シミアンウイルス40)、HCV(肝細胞癌)、HTLV−I(成人T細胞白血病/リンパ腫)];ウイルスによって引き起こされる免疫疾患:[例えば、ヒト免疫不全ウイルス(AIDS)]、中枢神経系ウイルス:[例えば、JCV(進行性多巣性白質脳症)、MeV(亜急性硬化性全脳炎)、LCV(リンパ球性脈絡髄膜炎)、アルボウイルス脳炎、オルトミクソウイルスウイルス科(推定)(嗜眠性脳炎)、RV(狂犬病)、水疱性口内炎、ヘルペスウイルス性髄膜炎、ラムゼイ・ハント症候群II型;ポリオウイルス(急性灰白髄炎、ポリオ後症候群)、HTLV−I(熱帯性痙性麻痺)];サイトメガロウイルス(CMV網膜炎、HSV(ヘルペス性膜炎));心血管病ウイルス[例えば、CBV(心膜炎、心筋炎)];呼吸器系/急性鼻咽頭炎/ウイルス性肺炎:[EBウイルス(EBV感染症/伝染性単核球症)、サイトメガロウイルス、SARSコロナウイルス(重症急性呼吸器系症候群)、オルトミクソウイルスウイルス科:インフルエンザウイルスA/B/C(インフルエンザ/鳥インフルエンザ)、パラミクソウイルス:ヒトパラインフルエンザウイルス(パラインフルエンザ)、RSV(ヒト呼吸器合胞体ウイルス)、hMPV];消化器系ウイルス[MuV(流行性耳下腺炎)、サイトメガロウイルス(CMV性食道炎);アデノウイルス(アデノウイルス感染);ロタウイルス、ノロウイルス、アストロウイルス、コロナウイルス、HBV(B型肝炎ウイルス)、CBV、HAV(A型肝炎ウイルス)、HCV(C型肝炎ウイルス)、HDV(D型肝炎ウイルス)、HEV(E型肝炎ウイルス)、HGV(G型肝炎ウイルス)];泌尿生殖器系ウイルス[例えば、BKウイルス、MuV(流行性耳下腺炎)]を含む。

更なる目的によれば、本願発明は、本願発明の親水性共役体を介した共役体及び薬学的に受け入れられる担体を共に含む、癌及び自己免疫疾患を治療するための医薬組成物にも関する。癌及び自己免疫疾患を治療するための方法は、インビトロ(in vitro)、インビボ(in vivo)又はエクスビボ(ex vivo)で実行することができる。インビトロ療法の例としては、目標抗原を発現しない望ましい変異体以外の全ての細胞を死滅させるため、又は所望でない抗原を表現する変異体を死滅させるための細胞培養処理を含む。エクスビボ療法の例としては、移植の実行に先立って造血幹細胞(HSC)を処理し、患部又は悪性細胞を殺すために、これを同一患者の体内へ戻すことを含む。例えば、癌及び自己免疫疾患の治療における自家移植に先立って、骨髄から癌細胞又はリンパ球細胞を除去するための、又は移植片対宿主病を防ぐために、移植に先立って、同種異系の骨髄又は組織からT細胞及び他のリンパ細胞を除去するための臨床的エキソビボ処理は、以下により実施することができる。患者又は他の個体から骨髄細胞を獲得した後、濃度範囲が1pM〜0.1mMとなるように、本願発明の共役体を加えた血清含有培地で、37℃で30分間〜約48時間培養する。的確な濃度条件及び培養時間(=用量)は、経験豊富な臨床医によって容易に決められる。培養終了後、骨髄細胞を血清含有培地で洗浄し、静脈内注射等の既知の方法によって人体へ戻す。骨髄細胞の獲得及び再注入治療の間に、患者が他の治療(例えば、廃絶化学療法又は全身照射)を受けている場合、処理後の骨髄細胞は、標準的な医療装置を用いた液体窒素により冷凍保存される。

インビボ臨床適用において、本発明の連結体による共役体は、溶液の形式又は注射のために滅菌水に再溶解することができる凍結乾燥固体の形式で提供されている。適切な共役体の投与方法の例は下記のとおりである。8週間にわたって、共役体を毎週1回急速静脈投与注入する。急速投与量を50〜500mLの生理食塩液に溶解させ、生理食塩液にヒト血清アルブミンを加えることができる(例えば、0.5〜1mlの濃縮ヒト血清アルブミン溶液を100mg/ml)。薬剤投与量は約50μg〜20mg/kg体重・週であり、静脈注射(毎回の注射量が10μg〜200mg/kgの範囲)である。8週間の治療が終了後、患者は、第2のコースの治療を受け入れることができる。投与経路、賦形剤、希釈剤、投与量、治療期間を含め、詳細な治療方法は、経験ある外科医によって決定することができる。

インビボ又はエクスビボ法によって細胞群を選択的に死滅させることにより疾患を治療する例としては、いずれかの種類の癌、自己免疫疾患、移植拒絶反応、及び感染症(ウイルス、細菌または寄生虫を含む)がある。

複数の要素に起因して、理想の生物学効果に必要な共役薬物の量は異なる。これら要素は、化合物の性質、有効性及び共役薬物の生物利用度、疾患の類型、患者の人種、患者の病的状態、並びに投与経路を含み、これらの要素を共同して、投与スケジュール及び投与経路が決定される。

一般論として、本発明の連結体を介した共役体は、0.1〜10%w/vの濃度で該共役体を含むように、生理的緩衝液に溶解した非経口投与のための製剤であってもよい。典型的な用量の範囲は、1日あたり1μg/kg体重〜0.1g/kg体重であり、好ましい用量の範囲は、1日あたり0.01mg /kg体重〜20mg/kg体重か、或いは児童用量と等価量である。好ましい薬物投与量は、例えば、疾患又は障害の進行の型及び程度、個々の患者の全体的な健康状態、選択された薬物の相対的な生物学的活性、化合物の剤形、投与様式(静脈内、筋肉内、又はその他)、選択された投与様式における薬物の薬物動態学的特性、並びに投与速度(単回注射又は連続注入)及び投与スケジュール(一定時間内に投与の頻度)等の変数に適切に依存する。

本発明の連結体を介した共役体は、単位剤量で投与することもでき、ここで、「単位剤量」とは、一人の患者に投与される一回の用量を意味し、簡単で便利な包装とするで使用することができ、活性な共役体自体又は後述の薬学的に許容される組成物として物理的及び化学的に安定な単位剤量を維持している。そのため、典型的な一日投与量の範囲は、0.01〜100mg/kgである。一般に単位剤量は、一日あたり1〜3000mgの範囲である。単位剤量として好ましくは、1mg〜500mgを1日1〜4回投与することであり、更に好ましくは、10mg〜500mgを1日1回投与することである。ここで与えられた共役体は、1種以上の薬学的に許容される賦形剤を医薬組成物に添加することによって調製することができる。単位剤量の薬剤は、経口投与のために、錠剤、単純カプセルまたは軟カプセルとして;鼻腔内投与のために、粉末、点鼻剤、またはエアロゾルとして;または、皮膚投与のために、例えば軟膏、クリーム、ローション、ゲルまたはスプレーまたは皮膚パッチとして投与されることができる。

5.7 薬物/細胞毒性剤 本発明において細胞結合分子と連結することができる薬物は、細胞毒性剤を含む小分子薬物であり、直接又は修飾後に細胞結合分子に連結することができる。ここで、「小分子薬物」は、分子量が例えば100〜1800、より好ましくは120〜1400の有機、無機又は有機金属化合物が広く用いられる。小分子薬物のより良い定義について、WO05058367A2及び米国特許第4,956,303号、並びに他の文献を参考することができ、これらはその全体が参照として組み込まれる。上記薬物には、既知の薬物及び薬物になる可能性のあるものが含まれる。

既知の薬物は、下記を含むが、この限りではない。 1)化学療法剤:a)アルキル化剤:例えば、ナイトロジェンマスタード:クロラムブシル、クロルナファジン、シクロホスファミド、ダカルバジン、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、塩酸メクロレタミンオキサイド、マンノムスチン、ミトブロニトール、メルファラン、ピポブロマン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、チオテパ、トロホスファミド、ウラシルマスタード;CC−1065(アドゼレシン、カルゼレシン及びビゼレシンの合成類似体を含む。);デュオカルマイシン(合成類似体、KW−2189及びCBI−TMIを含む。);ベンゾジアゼピン二量体(例えば、ピロロベンゾジアゼピン(PBD)又はトマイマイシン、インドリノベンゾジアゼピン類、イミダゾベンゾチアヂアゼピン類、又はオキサゾリジノベンゾジアゼピン類の二量体);ニトロソ尿素化合物:(カルムスチン、ロムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ニムスチン、ラニムスチン);アルキルスルホネート(ブスルファン、トレオスルファン、イムプロスルファン及びピポスルファン);トリアゼン(ダカルバジン);白金含有化合物:(カルボプラチン、シスプラチン、オキサリプラチン);ベンゾドパ、カルボクオン、メツレドパ及びウレドパ等のアジリジン類;エチレンイミン類、並びにアルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド及びトリエチレンチオホスホルアミンを含むメチラメラミン類;b)植物アルカロイド:例えば、ビンカアルカロイド類:(ビンクリスチン,ビンブラスチン、ビンデシン、ビノレルビン、ナベルビン); タキソイド類:(パクリタキセル、ドセタキセル);及びこれらの類似体、メイタンシノイド類(DM1、DM2、DM3、DM4、メイタンシン、アンサマイトシン)及びこれらの類似体、クリプトフィシン類(特に、クリプトフィシン1及びクリプトフィシン8);エポチロン類、エリュテロビン類、ディスコデルモライド、ブリオスタチン類、ドロスタチン類、オーリスタチン類、チューブリシン類、セファロスタチン類;パンクラチスタチン;サルコジクチイン;スポンジスタチン;c)DNAトポイソメラーゼ阻害剤:例えば、[エピポドフィリン類:(9−アミノカンプトテシン、カンプトテシン、クリスナトール、ダウノマイシン、エトポシド、リン酸エトポシド、イリノテカン、ミトキサントロン、ノバントロン、レチノイン酸(レチノール類)、テニポシド、トポテカン、9−ニトロカンプトテシン(RFS 2000);マイトマイシン類:(マイトマイシンC))];d)代謝拮抗剤:例えば、{[抗葉酸:ジヒドロ葉酸レダクターゼ阻害剤:(メトトレキサート、トリメトレキサート、デノプテリン、プテロプテリン、アミノプテリン(4−アミノプテロイン酸)、又はその他の葉酸類似体);IMPデヒドロゲナーゼ阻害剤(ミコフェノール酸、チアゾフリン、リバビリン、EICAR);リボヌクレオチド還元酵素阻害薬(ヒドロキシウレア、デフェロキサミン)];[ピリミジン類似体:ウラシル類似体(アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カペシタビン(ゼローダ)、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、5−フルオロウラシル、フロクスウリジン、ラルチトレキセド(トミュデックス));シトシン類似体:(シタラビン、シトシンアラビノシド、フルダラビン);プリン類似体:(アザチオプリン、フルダラビン、メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン)];フォリン酸等の葉酸補充剤};e)ホルモン療法剤:例えば、{受容体拮抗薬:[抗エストロゲン:(メゲストロール、ラロキシフェン、タモキシフェン);LHRHアゴニスト:(ゴセレリン、酢酸リュープロリド);抗アンドロゲン:(ビカルタミド、フルタミド、カルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、ゴセレリン、リュープロリド、メピチオスタン、ニルタミド、テストラクトン、トリロスタン、及び他のアンドロゲン阻害剤)];レチノイド類/三角筋:[ビタミンD3類似体:(CB1093、EB1089、KH1060、コレカルシフェロール、エルゴカルシフェロール);光線力学的療法剤:(ベルテポルフィン、フタロシアニン、光増感剤Pc4、デメトキシ−ヒポクレリンA);サイトカイン類:(インターフェロンα、インターフェロンγ、腫瘍壊死因子(TNF)、TNFドメイン含有ヒトタンパク質)]};f)キナーゼ阻害剤:例えば、BIBW2992(抗EGFR/Erb2)、イマチニブ、ゲフィチニブ、ペガプタニブ、ソラフェニブ、ダサチニブ、スニチニブ、エルロチニブ、ニロチニブ、ラパチニブ、アキシチニブ、パゾパニブ、バンデタニブ、E7080(抗VEGFR2)、ムブリチニブ、ポナチニブ(AP24534)、バフェチニブ(INNO−406)、ボスチニブ(SKI−606)、カボザンチニブ、ビスモデギブ、イニパリブ、ルキソリチニブ、CYT387、アキシチニブ、チボザニブ、ソラフェニブ、ベバシズマブ、セツキシマブ、トラスツズマブ、ラニビズマブ、パニツムマブ、イスピネシブ;g)抗生物質:例えば、エンジイン系抗生物質(例えば、カリケアマイシン類、特に、カリケアマイシンγ1、δ1、α1及びβ1、例えば、J.Med.Chem.,39(11),2103−2117(1996),Angew Chem Intl.Ed.Engl.33:183−186(1994)参照;ダイネミシンA及びデオキシダイネミシンを含むダイネミシン;エスペラミシン、ケダルシジン、C−1027、マズロペプチン、並びにネオカルジノスタチンクロモフォア及び関連する色素タンパク質エンジイン抗生物質クロモフォア、アクラシノマイシン類、アクチノマイシン、アンスラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン類、カクチノマイシン(cactinomycin)、カラビシン(carabicin)、カルミノマイシン、カルジノフィリン;クロモマイシン類、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ドキソルビシン、モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルホリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシン及びデオキシドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン類、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン類、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、クエラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン;f)その他のカテゴリー:例えば、ポリケチド(アセトゲニン類)、特にブラタシン及びブラタシノン;ゲムシタビン、エポキソミシン類(例えば、カルフィルゾミブ)、ボルテゾミブ、サリドマイド、レナリドミド、ポマリドマイド、トセドスタット、ザイブレスタット、PLX4032、STA−9090、スチムバックス(Stimuvax)、アロベクチン−7、ザイゲバ、プロベンジ、エルボイ、イソプレニル化阻害剤(例えば、ロバスタチン)、ドーパミン作動性神経毒(例えば、1−メチル−4−フェニルピリジンイオン)、細胞周期阻害剤(例えば、スタウロスポリン)、アクチノマイシン類(例えば、アクチノマイシンD、ダクチノマイシン)、ブレオマイシン類(例えば,ブレオマイシンA2、ブレオマイシンB2、ペプロマイシン)、アントラサイクリン類(例えば,ダウノルビシン、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、イダルビシン、エピルビシン、ピラルビシン、ゾルビシン、ミトキサントロン、MDR阻害剤(例えば、ベラパミル)、Ca2+ATP阻害剤(タプシガルギン)、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤(ボリノスタット、ロミデプシン、パノビノスタット、バルプロ酸、モセチノスタット(MGCD0103)、ベリノスタット、PCI−24781、エンチノスタット、SB939、レスミノスタット、ギビノスタット、AR−42、CUDC−101、スルフォラファン、トリコスタチンA);タプシガルギン、セレコキシブ、グリタゾン類、エピガロカテキンガレート、ジスルフィラム、サリノスポラミドA、抗副腎薬、例えばアミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン;アセグラトン;アルドホスファミドクリコシド;アミノレブリン酸;アラビノシド、ベストラブシル;ビサントレン;エダトレキサート;デフォファミン、デメコルシン、ジアジコン、エルフォルニチン(DFMO)、酢酸エリプチニウム、エトクルシド、硝酸ガリウム、ガシトシン、ヒドロキシ尿素;イバンドロネート、レンチナン;ロニダミン;ミトグアゾン;モピダモール;ニトラエリン;ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ポドフィリン酸;2−エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テニュアゾン酸;トリアジコン;2,2’,2’’−トリクロロトリエチルアミン;トリコテセン類(特に、T2トキシン、ベルカリンA、ロリジンA、及びアングイジン);ウレタン、siRNA、アンチセンス医薬、並びに核酸分解酵素。

2)抗自己免疫疾患薬:シクロスポリン、シクロスポリンA、アザチオプリン、アミノカプロン酸、ブロモクリプチン、クロラムブシル、クロロキン、シクロホスファミド、コルチコイド(例えば,ホルモン剤、ベタメタゾン、ブデソニド、フルニソリド、フルチカゾンプロピオン酸エステル、ヒドロコルチゾン、デキサメタゾン、フルオコルトダナゾール、トリアムシノロンアセトニド、ジプロピオン酸ベクロメタゾン)、デヒドロイソアンドロステロン、エタネルセプト、ヒドロキシクロロキン、インフリキシマブ、メロキシカム、メトトレキサート、ミコフェノール酸モフェチル、シロリムス、タクロリムス、プレドニゾンを含むが、これらに限定されない。

3)抗感染薬:a)アミノグリコシド類:アミカシン、アストロマイシン、ゲンタマイシン(ネチルマイシン、シソマイシン、イセパマイシン)、ハイグロマイシン、カナマイシン(アミカシン、アルベカシン、アミノデオキシカナマイシン、ジベカシン、トブラマイシン)、ネオマイシン(ネオマイシンB、パロモマイシン、リボスタマイシン)、ネチルマイシン, スペクチノマイシン、ストレプトマイシン、トブラマイシン、ベルダミシン;b)アンフェニコール類:アジダムフェニコール、クロラムフェニコール、フロルフェニコール、チアンフェニコール;c)アンサマイシン類:ゲルダナマイシン、ハービマイシン;d)カルバペネム類:ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム/シラスタチン、メロペネム、パニペネム;e)セフェム類:カルバセフェム(ロラカルベフ)、セファセトリル、セファクロル、セフラジン、セファドロキシル、セファロニウム、セファロリジン、セファロチン又はセファロスポリン、セファレキシン、セファログリシン、セファマンドール、セファピリン、セファトリジン、セファザフル、セファゼドン、セファゾリン、セフブペラゾン、セフカペン、セフダロキシム、セフェピム、セフミノックス、セフォキシチン、セフプロジル、セファロスポリン、セフテゾル、セフロキシム、セフィキシム、セフジニル、セフジトレン、セフェピム、セフェタメト、セフメノキシム、セフォジジム、セフォニシド、セフォペラゾン、セホラニド、セフォタキシム、、セフォチアム、セフォゾプラン、セファレキシン、セフピミゾール、セフピラミド、セフピロム、セフポドキシム、セフプロジル、セフキノム、セフスロジン、セフタジジム、セフテラム、セフチブテン、セフチオレン、セフチゾキシム、セフタジジム、セフトリアキソン、セフロキシム、セファゾリンフラン、セファマイシン(セフォキシチン、セフォテタン、セフメタゾール)、オキサセフェム(フロモキセフ、ラタモキセフ);f)糖ペプチド類:ブレオマイシン、バンコマイシン(オリタバンシン、テラバンシン)、テイコプラニン(ダルババンシン)、ラモプラニン、キュービシン;g)グリシルサイクリン類:例えば、チゲサイクリン;h)β−ラクタマーゼ阻害剤:ペナム(スルバクタム、タゾバクタム)、クラバム(クラブラン酸);i)リンコサミド類:クリンダマイシン、リンコマイシン;j)リポペプチド類:ダプトマイシン、A54145、カルシウム依存性抗生物質(CDA);k)マクロライド類:アジスロマイシン、セスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、エリスロマイシン、フルリスロマイシン、ジョサマイシン、ケトライド(テリスロマイシン、エセスロマイシン)、ミデカマイシン、ミオカマイシン、オレアンドマイシン、リファマイシン(リファンピシンン、リファンピン、リファブチン、リファペンチン)、ロキタマイシン、ロキシスロマイシン、スペクチノマイシン、スピラマイシン、タクロリムス(FK506)、トロレアンドマイシン、テリスロマイシンン;l)モノバクタム類:アズトレオナム、チゲモナム;M)オキサゾリジノン類:リネゾリド;N)ペニシリン類:アモキシシリン、アンピシリン(ピバンピシリン、ヘタシリン、バカンピシリン、メタンピシリン、タランピシリン)、アジドシリン、アズロシリン、ペニシリン、ベンザチンペニシリン、フェノキシベンザチンペニシリン、クロメトシリン、プロカインペニシリン、カルベニシリン(カリンダシリン)、クロキサシリン、ジクロキサシリン、セファロスポリン、フルクロキサシリン、メシリナム(ピブメシリナム)、メズロシリン、メチシリン、ナフシリン、オキサシリンナトリウム、フェネチシリン、ペニシリン、フェネチシリン、ペニシリン、ピペラシリン、プロピシリン、スルベニシリン、テモシリン、チカルシリン;o)ポリペプチド類:バシトラシン、ポリミキシンE、ポリミキシンB; p)キノロン類:アラトロフロキサシン、バロフロキサシン、シプロフロキサシン、クリナフロキサシン、ダノフロキサシン、ジフロキサシン、エノキサシン、エンロフロキサシン、オフロキサシン、ガレノキサシン、ガチフロキサシン、ゲミフロキサシン、グレパフロキサシン、Kanoトロバフロキサシン、レボフロキサシン、ロメフロキサシン、マルボフロキサシン、モキシフロキサシン、ナジフロキサシン、ノルフロキサシン、オルビフロキサシン、オフロキサシン、ペフロキサシン、トロバフロキサシン、グレパフロキサシン、シタフロキサシン、スパルフロキサシン、テマフロキサシン、トスフロキサシン、トロバフロキサシン;q)ストレプトゾトシン類:プリスチナマイシン、キヌプリスチン/ダルホプリスチン;r)スルホンアミド類:マフェニド、プロントジル、スルファセタミド、スルファメトキサゾール、スルファニルアミド、スルファサラジン、スルファフラゾール、トリメトプリム、トリメトプリム - スルファメトキサゾール(コトリモキサゾール);s)ステロイド系抗菌薬:例えば,フシジン酸;t)テトラサイクリン類:ドキシサイクリン、クロルテトラサイクリン、クロモサイクリン、デメクロサイクリン、リメサイクリン、メクロサイクリン、メタサイクリン、ミノサイクリン、オキシテトラサイクリン、ペニメピサイクリン、ロリテトラサイクリン、テトラサイクリン、グリシルサイクリン(例えば、チゲサイクリン);u)他のタイプの抗生物質:アンノナシン、アルスフェナミン、バクトプレノール阻害剤(バシトラシン)、DADAL/AR阻害剤(サイクロセリン)、ジクチオスタチン、ディスコデルモライド、エレウテロビン、エポチロン、エタンブトール、エトポシド、ファロペネム、フシジン酸、フラゾリドン、イソニアジド、ラウリマリド、メトロニダゾール、ムピロシン、マイコラクトン、NAM合成阻害剤(例えば、ホスホマイシン)、ニトロフラントイン、パクリタキセル、プラテンシマイシン、ピラジナミド、キヌプリスチン/ダルホプリスチン、リファンピン(リファンピシン)、タゾバクタムチニダゾール、ウバリシンを含むが、これらに限定されない。

4)抗ウイルス薬:a)侵入/融合阻害剤:アプラビロック、マラビロク、ビクリビロック、gp41(エンフビルチド)、PRO140、CD4(イバリズマブ);b)インテグラーゼ阻害剤:ラルテグラビル、エルビテグラビル、グロボイドナンA;c)成熟阻害剤:ベビリマット、ヴィヴィコン;d)ノイラミニダーゼ阻害剤:オセルタミビル、ザナミビル、ペラミビル;e)ヌクレオシド及びヌクレオチド:アバカビル、アシクロビル、アデフォビル、アムドキソビル、アプリシタビン、ブリブジン、シドフォビル、クレブジン、デキセルブシタビン、ジダノシン(DDI)、エルブシタビン、エムトリシタビン(FTC)、エンテカビル、ファムシクロビル、フルオロウラシル(5−FU)、3’−フルオロ置換2’,3’−デオキシヌクレオシド類似体(例えば、3’−フルオロ−2’,3’−ジデオキシチミジン(FLT)及び3’−フルオロ−2’,3’−ジデオキシグアノシン(FLG)、ホミビルセン、ガンシクロビル、イドクスウリジン、ラミブジン(3TC)、L−ヌクレオシド(例えば、β−L−チミジン、β−L−2’−デオキシシチジン)、ペンシクロビル、ラシビル、リバビリン、スタンピジン、スタブジンセット(d4T)、タリバビリン(ビラミジン)、テルビブジン、テノホビル、トリフルリジン、バラシクロビル、バルガンシクロビル、ザルシタビン(ddC)、ジドブジン(AZT);f)非ヌクレオシド:アマンタジン、アテビリジン、カプラビリン、ジアリールピリミジン(エトラビリン、リルピビリン)、デラビルジン、ドコサノール、エミビリン、エファビレンツ、ホスカルネット(ホスホリルギ酸)、イミキモド、インターフェロンα、ロビリド、ロデノシン、メチサゾン、ネビラピン、NOV−205、ペグインターフェロンα、ポドフィロトキシン、リファンピシン、リマンタジン、レシキモド(R−848)、トロマンタジン;g)プロテアーゼ阻害剤:アンプレナビル、アタザナビル、ボセプレビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、プレコナリル、リトナビル、サキナビル、テラプレビル(VX−950)、チプラナビル;H)抗ウイルス薬の他のタイプ:アブザイム、アルビドール、カラノリドA、セラゲニン、シアノビリン−N、DAPY、没食子酸エピガロカテキン(EGCG)、ホスカルネット、グリフィスシン、タリバビリン(ビラミジン)、ヒドロキシカルバミド、KP−1461、プレコナリル、ポートマントー阻害剤、リバビリン、セリシクリブ。

5)本発明の親水性連結体によって連結するために用いられる薬物には、放射性同位体も含まれる。放射性同位体(放射性核種)の例として、3H、11C、14C、18F、32P、35S、64Cu、68Ga、86Y、99Tc、111In、123I、124I、125I、131I、133Xe、177Lu、211At、及び213Biが挙げられる。放射性同位体標識抗体は、受容体標的画像化実験において非常に有用であり、又は例えば抗体−薬物共役体の発明(Wu et al(2005)Nature Biotechnology 23(9):1137-1146)のように、直接に相対的標的治療に用いることができる、細胞結合分子、例えば抗体は、前記のように、本願の親水連結体によって結合、キレート化又は他の複雑な放射性同位元素金属結合を形成して標識することができ、この標識技術は、Current Protocols in Immunology, Volumes 1 and 2, Coligen et al, Ed. Wiley-Interscience, New York, N.Y., Pubs. (1991)に記載されている。複雑な金属錯体を生成できるキレート剤には、DOTA、DOTP、DOTMA、DTPA、及びTETA(Macrocyclics, Dallas, Tex.)が含まれる。

6)薬学的に許容される、上記の任意の薬物の塩、酸、又は誘導体。

本発明の親水性連結体によって細胞結合分子と共役する細胞毒性薬物として好ましくは、チューブリシン類、メイタンシン類、タキサノイド類(パクリタキセル)、CC−1065類似物、ダウノルビシン及びドキソルビシン化合物、ベンゾジアゼピン二量体類(例えば、ピロロベンゾジアゼピン(PBD)、トマイマイシン、アントラマイシン、インドリノベンゾジアゼピン類、イミダゾベンゾジアゼピン類、又はオキサゾリジノベンゾジアゼピン類の二量体)、カリケアマイシン類及びエンジイン類抗生物質、アクチノマイシン、アザセリン類(azaserines)、ブレオマイシン、エピルビシン(ドキソルビシン)、タモキシフェン、イダルビシン、アプリシアトキシン(ドラスタチン)/アリスタチン(auristatins)(例えば、モノメチルアリスタチンE、MMAE、MMAF、アリスタチンPYE、アリスタチンTP、アリスタチン2−AQ、6−AQ、EB(AEB)、及びEEP(AEEP)、デュオカルマイシン類(duocarmycins)、チオテパ、ビンクリスチン、ヘミアスタリン類、及びエスペラミシン類、並びにそれらの類似物及び誘導体である。

チューブリシン類は、本発明の共役体に好ましい化合物であり、天然産物から抽出するか、既知の方法で合成することができる(例えば:Balasubramanian, R.; et al. J. Med. Chem., 2009, 52, 238-240. Wipf, P.; et al. Org. Lett., 2004, 6, 4057-4060. Pando, O.; et al. J. Am. Chem. Soc., 2011, 133, 7692-7695. Reddy, J. A.; et al. Mol. Pharmaceutics, 2009, 6, 1518-1525. Raghavan, B.; et al. J. Med. Chem., 2008, 51, 1530-1533. Patterson, A. W.; et al. J. Org. Chem., 2008, 73, 4362-4369. Pando, O.; et al. Org. Lett., 2009, 11 (24), pp 5567-5569. Wipf, P.; et al. Org. Lett., 2007, 9 (8), 1605-1607. Friestad, G. K.; Org. Lett., 2004, 6, pp 3249-3252. Hillary M. Peltier, H. M.; et al. J. Am. Chem. Soc., 2006, 128, 16018-16019. Chandrasekhar, S.; et al. J. Org. Chem., 2009, 74, 9531-9534. Liu, Y.; et al. Mol. Pharmaceutics, 2012, 9, 168-175. Friestad, G. K.; et al. Org. Lett., 2009, 11, 1095-1098. Kubicek, K.; et al., Angew Chem Int Ed Engl, 2010. 49: p. 4809-12. Chai, Y.; et al., Chem Biol, 2010, 17: 296-309. Ullrich, A.; et al., Angew Chem Int Ed Engl, 2009, 48, 4422-5. Sani, M.; et al. Angew Chem Int Ed Engl, 2007, 46, 3526-9. Domling, A.; et al., Angew Chem Int Ed Engl, 2006. 45, 7235-9. Patent applications: Zanda, M. ; et al, Can. Pat. Appl. CA 2710693 (2011). Chai, Y.; et al. Eur. Pat. Appl. 2174947 (2010), WO 2010034724. Leamon, C.; et al, WO 2010033733, WO 2009002993. Ellman, J.; et al, WO 2009134279; WO 2009012958, US appl. 20110263650, 20110021568, Matschiner, G.; et al, WO 2009095447.Vlahov, I.; et al, WO 2009055562, WO 2008112873. Low, P.; et al, WO 2009026177. Richter, W., WO 2008138561. Kjems, J.; et al, WO 2008125116. Davis, M.; et al, WO 2008076333. Diener, J.; et al, U.S. Pat. Appl. 20070041901, WO 2006096754. Matschiner, G.; et al, WO 2006056464. Vaghefi, F.; et al, WO 2006033913. Doemling, A., Ger. Offen. DE 102004030227; WO 2004005327; WO 2004005326; WO2004005269. Stanton, M.; et al, U.S. Pat. Appl. Publ. 20040249130. Hoefle, G.; et al, Ger. Offen. DE 10254439 ; DE 10241152; DE 10008089. Leung, D.; et al, WO 2002077036. Reichenbach, H.; et al, Ger. Offen. DE 19638870; Wolfgang, R.; US 20120129779, Chen, H.,US appl. 20110027274.)。本発明において、細胞結合分子と共役する好ましいチューブリシン類の構造は、PCT/IB2012/053554に記載されている。

カリケアマイシン及び関連するエンジイン類抗生物質は、本願の細胞結合分子−薬剤共役体において好ましく、以下の文献に記載されている。Nicolaou, K. C. et al, Science 1992, 256, 1172-1178; Proc. Natl. Acad. Sci USA. 1993, 90, 5881-5888);米国特許:4,970,198; 5,053,394; 5,108,912; 5,264,586; 5,384,412; 5,606,040; 5,712,374; 5,714,586; 5,739,116; 5,770,701; 5,770,710; 5,773,001; 5,877,296; 6,015,562; 6,124,310; 8,153,768。

本願において、メイタンシノール及びその類似体を含むメイタンシノイド類は、本発明で用いられる薬物として好ましく、以下の文献に記載されている。米国特許:4,256,746, 4,361,650, 4,307,016, 4,294,757, 4,294,757, 4,371,533, 4,424,219, 4,331,598, 4,450,254, 4,364,866, 4,313,946, 4,315,929 4,362,663, 4,322,348, 4,371,533, 4,424,219, 5,208,020, 5,416,064, 5,208,020; 5,416,064; 6,333,410; 6,441,163; 6,716,821, 7,276,497, 7,301,019, 7,303,749, 7,368,565, 7,411,063, 7,851,432, 8,163,888。

本願において、パクリタキセル(タクソール)を含む細胞毒性天然産物であるタキサン類化合物及び半合成誘導体であるドセタキセル(タキソテール)、並びにそれらの類似体は、本発明の親水性連結体によって共役する化合物として好ましく、以下の文献に記載されている。K C. Nicolaou et al., J. Am. Chem. Soc. 117, 2409-2420, (1995); Ojima et al, J. Med. Chem. 39:3889-3896 (1996); 40:267-278 (1997); 45, 5620-5623 (2002); Ojima et al., Proc. Natl. Acad. Sci., 96:4256-4261 (1999; Kim et al., Bull. Korean Chem. Soc., 20, 1389-1390 (1999); Miller, et al. J. Med. Chem., 47, 4802-4805 (2004); 米国特許:5,475,011,5,728,849, 5,811,452; 6,340,701; 6,372,738; 6,391,913, 6.436,931; 6,589,979; 6,596,757; 6,706,708; 7,008,942; 7,186,851; 7,217,819; 7,276,499; 7,598,290; 7,667,054。

本願において、CC−1065類似体及びデュオカルマイシン(Duocarmycin)類似体は、本発明の親水性連結体によって共役する化合物として好ましい。CC−1065類似体及びデュオカルマイシ類似体の例、並びにそれらの合成は、以下の文献に記載されている。Warpehoski et al, J. Med. Chem. 31:590-603 (1988), D. Boger et al., J. Org. Chem; 66; 6654-6661, 2001; 米国特許:4169888, 4391904, 4671958, 4816567, 4912227, 4923990, 4952394, 4975278, 4978757, 4994578, 5037993, 5070092, 5084468, 5101038, 5117006, 5137877, 5138059, 5147786, 5187186, 5223409, 5225539, 5288514, 5324483, 5332740, 5332837, 5334528, 5403484, 5427908, 5475092, 5495009, 5530101, 5545806, 5547667, 5569825, 5571698, 5573922, 5580717, 5585089, 5585499, 5587161, 5595499, 5606017, 5622929, 5625126, 5629430, 5633425, 5641780, 5660829, 5661016, 5686237, 5693762, 5703080, 5712374, 5714586, 5739116, 5739350, 5770429, 5773001, 5773435, 5786377 5786486, 5789650, 5814318, 5846545, 5874299, 5877296, 5877397, 5885793, 5939598, 5962216, 5969108, 5985908, 6060608, 6066742, 6075181, 6103236, 6114598, 6130237, 6132722, 6143901, 6150584, 6162963, 6172197, 6180370, 6194612, 6214345, 6262271, 6281354, 6310209, 6329497, 6342480, 6486326, 6512101, 6521404, 6534660, 6544731, 6548530, 6555313, 6555693, 6566336, 6,586,618, 6593081, 6630579, 6756397, 6759509, 6762179, 6884869, 6897034, 6946455, 7,049,316, 7087600, 7091186, 7115573, 7129261, 7214663, 7223837, 7304032, 7329507, 7329760, 7388026, 7655660, 7655661, 7906545, 8012978。

本願において、ダウノルビシン/ドキソルビシン類似物は、本発明の親水性連結体によって共役する化合物として好ましい。その化学構造及び合成方法は、以下の文献に記載されている: Hurwitz, E., et al., Cancer Res. 35, 1175-1181 (1975). Yang, H. M., Reisfeld, R. A., Proc. Natl. Acad. Sci. 85, 1189-1193 (1988); Pietersz, C. A., E., et al., E., et al.," Cancer Res. 48, 926-9311 (1988); Trouet, et al., 79, 626-629 (1982); Z. Brich et al., J. Controlled Release, 19, 245-258 (1992); Chen et al., Syn. Comm., 33, 2377-2390, 2003; King et al., Bioconj. Chem., 10, 279-288, 1999; King et al., J. Med. Chem., 45, 4336-4343, 2002; Kratz et al., J Med Chem. 45, 5523-33. 2002; Kratz et al., Biol Pharm Bull. Jan. 21, 56-61, 1998; Lau et al., Bioorg. Med. Chem. 3, 1305-1312, 1995; Scott et al., Bioorg. Med. Chem. Lett. 6, 1491-1496; 1996; Watanabe et al., Tokai J. Experimental Clin. Med. 15, 327-334, 1990; Zhou et al., J. Am. Chem. Soc. 126, 15656-7, 2004; WO 01/38318; 米国特許:5,106,951; 5,122,368; 5,146,064; 5,177,016; 5,208,323; 5,824,805; 6,146,658; 6,214,345; 7569358; 7,803,903; 8,084,586; 8,053,205。

本願において、オーリスタチン類(Auristatins)及びドラスタチン類は、本発明の親水性連結体によって共役する化合物として好ましい。アウリスタチンシリーズ(アウリスタチンE(AE) 、 オーリスタチン類(例えば、オーリスタチンE(AE)、オーリスタチンEB(AEB)、オーリスタチンEFP(AEFP)、モノメチルオーリスタチンE(MMAE)、モノメチルオーリスタチン(MMAF)、 オーリスタチンFフェニレンジアミン(AFP)、及びMMAEのフェニルアラニン変異体)は、 ドラスタチン類の合成類似体であり、以下の文献に記載されている:Int. J. Oncol. 15:367-72 (1999); Molecular Cancer Therapeutics, vol. 3, No. 8, pp. 921-932 (2004); 米国特許出願:11134826, 20060074008, 2006022925。米国特許:4414205, 4753894, 4764368, 4816444, 4879278, 4943628, 4978744, 5122368, 5165923, 5169774, 5286637, 5410024, 5521284, 5530097, 5554725, 5585089, 5599902, 5629197, 5635483, 5654399, 5663149, 5665860, 5708146, 5714586, 5741892, 5767236, 5767237, 5780588, 5821337, 5840699, 5965537, 6004934, 6033876, 6034065, 6048720, 6054297, 6054561, 6124431, 6143721, 6162930, 6214345, 6239104, 6323315, 6342219, 6342221, 6407213, 6569834, 6620911, 6639055, 6884869, 6913748, 7090843, 7091186, 7097840, 7098305, 7098308, 7498298, 7375078, 7462352, 7553816, 7659241, 7662387, 7745394, 7754681, 7829531, 7837980, 7837995, 7902338, 7964566, 7964567, 7851437, 7994135。

本発明の細胞毒性薬物として好ましいベンゾジアゼピン二量体類(例えば、ピロロベンゾジアゼピン(PBD)、トマイマイシン、アントラマイシン、インドリノベンゾジアゼピン類、イミダゾベンゾジアゼピン類、又はオキサゾリジノベンゾジアゼピン類の二量体)は、以下の文献に例をあげて説明されている。米国特許8,163,736; 8,153,627; 8,034,808; 7,834,005; 7,741,319; 7,704,924; 7,691,848; 7,678,787; 7,612,062; 7,608,615; 7,557,099; 7,528,128; 7,528,126; 7,511,032; 7,429,658; 7,407,951; 7,326,700; 7,312,210; 7,265,105; 7,202,239; 7,189,710; 7,173,026; 7,109,193; 7,067,511; 7,064,120; 7,056,913; 7,049,311; 7,022,699; 7,015,215; 6,979,684; 6,951,853; 6,884,799; 6,800,622; 6,747,144; 6,660,856; 6,608,192; 6,562,806; 6,977,254; 6,951,853; 6,909,006; 6,344,451; 5,880,122; 4,935,362; 4,764,616; 4,761,412; 4,723,007; 4,723,003; 4,683,230; 4,663,453; 4,508,647; 4,464,467; 4,427,587; 4,000,304; 米国特許出願:20100203007, 20100316656, 20030195196。

本願に記載された細胞毒性薬物/薬剤の類似物及び誘導体は、本発明の親水性連結体によって共役することができる。細胞毒性薬物/薬剤の技術分野における当業者は、出発化合物の特異性及び/又は活性を保持する条件の下で、本願に記載された各細胞毒性薬物/薬剤を修飾することができることを容易する。当業者は、これらの化合物の多くは、本願に記載された細胞毒性薬物/薬剤を代替することができることも理解する。従って、本発明の細胞毒性薬物/薬剤は、前記各化合物の類似物及び誘導体を含む。

明細書の上記及び続く実施例で引用された全ての文献は、その全体が明確に参照として組み込まれる。

以下の実施例によって、本願発明を更に説明する。これら実施例の内容では、本願の範囲を制限することにならない。実施例に記載した細胞系の培養条件は、特に説明のない限り、全て米国タイプカルチャーコレクション(ATCC)又はドイツ微生物細胞培養コレクション(DSMZ)により特定された条件に基づく。特に説明のない限り、細胞培養試薬は全てInvitrogen社より提供された。無水試薬は全て市販品であり、且つ窒素封入密封ボトルにで貯蔵された。他の試薬および溶媒は、最高の基準に従って購入し、更なる処理なしで使用する。NMRデータは、Varian Mercury 300 MHzより検出され、化学変位はppm単位とし、テトラメチルシランを標準とし、結合定数(J)の単位はHzとする。低分解能質量分析データは、Waters Micromass ZMD品質分析計にてWaters 2795 HPLC高性能液体分離器及び2996フォトダイオードアレイ検出器を接続して検出された。

実施例1;(2−ブロモエチル)(3−エトキシ−3−オキソプロピル)ホスフィン酸(又は3−[2−ブロモエチル(ヒドロキシ)ホスフィニル]プロピオン酸エチル)(4)

アルゴンガス雰囲気下、ホスフィン酸アンモニウム(8.00g、96mmol)及びヘキサメチルジシラザン(20.0mL、96mmol)の混合物を120℃で1時間加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、エチルアクリレート(10.4mL、96mmol)を慎重に加え、その後、反応液を50℃で2時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで冷却させ、ジブロモメタン(40.0mL)を加え、反応混合液を120℃で5時間撹拌した。過量のジクロロメタン及び反応により生成したブロモトリメチルシランを減圧下で除去した。その後、徐々に100mlエタノール水溶液(1:1)を残渣に加え、0.5時間還流させた。減圧下で脱溶媒後、酢酸エチルにて残留物を抽出し、無水硫酸マグネシウムにて有機層を乾燥し、減圧下で溶媒を除去して目的化合物4を得た(10.85g、収率41%)。1H NMR (300 MHz, CD3OD): δ 1.26 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 2.07 (m, 2H), 2.42 (m, 2H), 2.62 (m, 2H), 3.59 (m, 2H), 4.15 (q, J = 7.1 Hz, 2H). 31P NMR (100 MHz, CD3OD): δ 49.5; ESI MS m/z- C7H13BrO4P (M-H),計算値:271.98、測定値: 271.97

実施例2;3−[2−ブロモエチル(エトキシ)ホスフィニル]プロピオン酸エチル(5)及び3−[エトキシ(ビニル)ホスフィニル]プロピオン酸エチル(6)

10.84gの化合物4(20mmol)にオルトギ酸トリエチル(100.0mL)を加え、エタノール及びギ酸エチルを除去するために、Dean−Starkトラップで還流した。反応終了後、減圧下で過剰のオルトギ酸トリエチルを除去し、化合物5及び6を得た([39.2:60.8,31PNMR割合]、11.83g)。6: 1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 1.27 (m, 6H), 2.19 (m, 2H), 2.57 (m, 2H), 4.11 (m, 4H), 6.36 (m, 3H). 31P NMR (100 MHz, CD3OD): δ 44.9; 5: 31P NMR (100 MHz, CD3OD) δ 53.3; ESI MS m/z+, 5: 323.01 (M + Na), 6: 243.09 (M + Na).

実施例3;(2−ブロモエチル)(2−(エトキシ(3−エトキシ−3−オキソプロピル)ホスホリル)エチル)ホスフィン酸(8)

アルゴンガス雰囲気下、ホスフィン酸アンモニウム(8.00g、96mmol)及びヘキサメチルジシラザン(20mL、96mmol)の混合物を120℃で1時間加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、エチルアクリレート(10.4mL、96mmol)を慎重に加え、反応混合液を50℃で2時間撹拌した。そして、化合物5及び6の混合物(上記の割合から、10.0g、38.4mmolと推定される)を加え、アルゴンガス雰囲気下、120℃で2時間加熱後、1,2−ジブロモエタン(40ml)を加え、混合物を120℃で5時間撹拌した。減圧下で脱溶媒後、徐々に100mlエタノール水溶液(1:1)を残渣に加え、0.5時間還流した。混合液を濃縮し、SiO2クロマトグラフィー精製を行い(メタノール/ジクロロメタン=1:20〜1:10)、目的化合物8(6.48g、収率43%)を得た。ESI MS m/z- 391.2 (M - H).

実施例4;(2−エトキシ(3−エトキシ−3−オキソプロピル)ホスホリル)エチル)(2−((エトキシカルボノチオイル)チオ)エチル)ホスフィン酸(9)

化合物8(6.01g、15.30mmol)をエタノールに溶解させ、次いでエチルキサントゲン酸カリウム(3.00g、18.75mmol)を加えた。アルゴン雰囲気下で3時間撹拌し、3M H3PO4にて混合物をpH 3.0まで酸性化した。混合液を濃縮し、SiO2カラムで精製を行い(水/アセトニトリル/酢酸=1:10:0.01)、画分を合わせ、DMF(〜5ml)を加え、乾燥するまで濃縮して目的化合物9(5.38g、収率83%)を得た。ESI MS, m/z- 433.10 (M-H).

実施例5;3−(ヒドロキシ(2−(ヒドロキシ(2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エチル)ホスホリル)エチル)ホスホリル)プロピオン酸(10)

化合物9(5.00g、11.51mmol)を100mlメタノールに溶解させ、3M NaOH50mlを加えた。アルゴン雰囲気下で3時間攪拌した後、3M H3PO4にて混合物をpH7.2まで中和した。混合物を徐々に1,2−ビス(ピリジン−2−イル)ジスルファン(10.0g、45.45mmol)のメタノール溶液(200ml)に加えた。そして、アルゴン雰囲気下で4時間撹拌した後、混合液を濃縮し、酢酸エチル/ヘキサン(1:1、35ml)にて希釈、分離し、有機層を純水にて3回洗浄し(3×25ml)、得られた水層を酢酸エチル/ヘキサン(1:1、35ml)にて洗浄した。水層を合わせ、塩酸/酢酸にてpH〜2まで酸性化し、〜10mlまで濃縮し、アセトニトリル(60ml)にて希釈し、急速に1時間撹拌し、ろ過後、水/アセトニトリル(1:10)にて沈殿を洗浄し、得られた溶液を濃縮し、水/アセトニトリル/酢酸(1:8:0.01)を溶離液として、SiO2カラムで精製し、画分を集め、濃縮し、DMF(〜5ml)を加え、乾燥まで濃縮して目標化合物10(3.62g、収率79%)を得た。ESI MS, m/z- 398.02 (M-H).

実施例6:(3−((2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル))オキシ)−3−オキソプロピル)(2−(ヒドロキシ(2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エチル)ホスホリル)エチル)ホスフィン酸(11)

化合物10(200g,5.01mmol)をN,N−ジメチルアセトアミド(50ml)に溶解して0.2mlの濃塩酸を加え、得られた混合物を乾燥するまで濃縮し、そしてドライN,N−ジメチルアセトアミド(60ml)に再度溶解し、該溶液にNHS(0.80g,6.95mmol)及びEDC(3.00g,15.62mmol)を加えた。混合物をアルゴン条件の下で一晩撹拌した後に濃縮し、4℃で水/ジオキサンによりショートC−18カラムにて分離純化し、画分を集め、−78℃の温度下で冷凍させ、凍結して目標化合物(1.26g,収率51%)を得た。MS m/z- 495.2 (M-H).

実施例7:3,6−エンドオキソ− −テトラヒドロフタルイミド

マレイミド(10.0g,103.0mmol)をエーテル(350ml)に溶解し、フラン(11.0ml,151.2mmol)を加えた。混合物を1リットルの高圧反応器に入れ、100℃の温度下で8時間加熱した。反応器を室温まで冷却し、メタノールで反応器における反応固体を溶解し、濃縮し、酢酸エチル/ヘキサンにて結晶化し、目標化合物16.9gを得た(収率99%)。1H NMR (DMF-d7, 300 MHz): 11.06 (s, 1H) (NH), 6.61 (m, 2H), 5.15 (m, 2H), 2.97 (m, 2H). 13C NMR 178.86, 137.72, 82.05, 49.93. MS m/z+ 188.4 (M + Na).

実施例8;3−((2−((2−ブロモエチル)(エトキシ)ホスホリル)エチル)(エトキシ)ホスホリル)プロピオン酸エチル(13)、3−(エトキシ(2−(エトキシ(ビニル)ホスホリル)エチル)ホスホリル)プロピオン酸エチル(14)。

化合物8(4.51g、11.47mmol)をオルトギ酸トリエチル(100.0ml)で処理し、次いで、エタノール及びギ酸エチルを除去するため、ディーン−スターク(Dean−Stark)分水機で混合液を還流した。過量のオルトギ酸トリエチルを真空蒸発して除去し、化合物13及び14の混合物を得た。ESI MS m/z+, 13: 443.10 (M + Na), 14: 363.20 (M + Na).

実施例9;3−((2−((2−(3,6−エンドオキソ−Δ−テトラヒドロフタリド)エチル)(エトキシ)ホスホリル)エチル)(エトキシ)ホスホリル)プロピオン酸エチル、又は3−((2−((2−((3aR,4R,7S)−1,3−ジオキソ−3a,4,7,7a−テトラヒドロ−1H−4,7−エポキシイソインドール−2(3H)−イル)エチル)(エトキシ)ホスホリル)エチル)(エトキシ)ホスホリル)プロピオン酸エチル(24)

3,6−エンドオキソ−Δ−テトラヒドロフタリド(2.40g、14.55mm0l)のDMF溶液(60ml)に、K2CO3(4.2g、30.39mmol)及びKI(0.40g、3.45mmol)を加えた。アルゴン雰囲気下で1時間撹拌後、化合物13及び14(2.6g、〜6.80mmolと概算)の混合物のDMF溶液(10ml)を加えた。アルゴン雰囲気下で混合物を一晩混合後、濃縮し、再度酢酸エチル(100ml)に溶解させ、水(2×50ml)及び1.0M NaH2PO4(2×50ml)にて洗浄し、Na2SO4にて乾燥し、ろ過、濃縮し、酢酸エチル/ヘキサン(1:10〜1:5)を溶離液として、SiO2クロマトグラフィー精製を行い、目的化合物を得た(2.64g、収率77%)。ESI MS m/z+ 528.60 (M + Na).

実施例10;3−((2−((2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エチル)(ヒドロキシ)ホスホリル)エチル)(ヒドロキシ)ホスホリル)プロピオン酸(25)

化合物(2.60g、5.14mmol)、DMA(20ml),トルエン(20ml)、及びHCl(8N、10ml)の混合物を120〜140℃で8時間加熱した。反応期間中、徐々に5×10mの水を加えて反応体積を約40mlに保持した。混合液を濃縮し、水/アセトニトリル/酢酸(1:10:0.1〜1:3:0.01)を溶離液として、C−18カラムクロマトグラフィー精製を行い、目標化合物を得た(1.12g、収率62%). ESI MS m/z- 352.10 (M - H).

実施例11;(2−((2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)エチル)(ヒドロキシ)ホスホリル)エチル)(3−((2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ)−3−オキソプロピル)ホスフィン酸(26)

化合物25(1.10g、3.11mmol)のDMA溶液(50ml)に濃塩酸0.1mlを加え、得られた混合物を乾燥するまで濃縮し、次いで、乾燥物をドライDMA(40ml)に再溶解し、該溶液にNHS(0.41g、3.56mmol)及びEDC(2.00g、10.42mmol)を加えた。アルゴンガス雰囲気下で混合物を一晩撹拌し、濃縮し、アセトン/DCM/酢酸(1:1:1%)を溶離液として、SiO2クロマトグラフィー精製を行い、画分を集め、濃縮後にエタノール/トルエン/ヘキサンにて固化し、目的化合物を得た(712mg、収率51%). ESI MS m/z- 449.10 (M-H).

実施例12;3−((2−ブロモエチル)チオ)プロピオン酸メチル(52)

3−メルカプトプロピオン酸メチル(5.20g、51.6mmol)及び1,2−ジブロモエタン(30ml、348.1mmol)のDIPEA(100ml)混合物を45℃で8時間撹拌した。混合物を減圧して濃縮し、酢酸エチル/ヘキサン(1:12〜1:5)を溶離液として、SiO2クロマトグラフィー精製を行い、目的化合物52を得た(9.09g、収率78%)。ESI MS m/z- 249.20 (M + Na)。

実施例13;3−((2−ブロモエチル)スルホニル)プロピオン酸メチル(53)

3−((2−ブロモエチル)チオ)プロピオン酸メチル52(4.50g、19.91mmol)の酢酸溶液(40ml)に、H2O2(30%、20ml)及びKMnO4(1.00g、6.33mmol)を加え、反応混合物を室温下で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチル(100ml)及び1M NaH2PO4(150ml)で希釈、分離し、水層を酢酸エチル(2×100ml)で抽出した。有機層を合わせ、Na2SO4にて乾燥し、ろ過、減圧濃縮し、、酢酸エチル/ヘキサン(1:10〜1:5)を溶離液として、SiO2クロマトグラフィー精製を行い、目的化合物を得た(4.05g、収率79%)。ESI MS m/z+ 281.02 (M + Na)。

実施例14:3−(ビニルスルホニル)プロピオン酸(54)

化合物53(4.0g、15.50mmol)のTHF溶液(50mL)に1M NaOH(50ml)を加えた。アルゴンガス雰囲気下で反応混合液を24時間撹拌後、4℃で1M HClによりpHを〜7まで調整し、反応液を濃縮し、酢酸エチル(100ml)にて希釈し、分層した。酢酸エチル(4×80ml)にて水層を抽出し、有機層を合わせ、Na2SO4にて乾燥、ろ過、濃縮し、メタノール/ジクロロメタン(1:15〜1:10)を溶離液として、SiO2クロマトグラフィー精製を行い、目的化合物54を得た(1.80g、収率71%)。ESI MS m/z- 163.10 (M - H)。

実施例15:2,5−ジオキソピロリジン−1−イル 3−(ビニルスルホニル)プロピオン酸エステル(55)

化合物54(1.70g、10.36mmol)のDMA溶液に、NHS(1.75g、15.21mmol)及びEDC(5.00g、26.04mmol)を加えた。アルゴンガス雰囲気下で反応混合液を一晩撹拌し、反応終了後、反応液を濃縮し、酢酸エチル/ヘキサン(1:10〜1:4)を溶離液として、SiO2クロマトグラフィー精製を行い、画分を集め、濃縮して目的化合物を得た(2.24g、収率83%)。ESI MS m/z+ 284.10 (M + Na)。

実施例16:3−((3−メルカプトプロピル)チオ)プロピオン酸メチル(64)

化合物63(10.010g、60.25mmol)のDMA溶液(40ml)に、プロパン−1,3−ジチオール(40.0g、370.3mmol)及びDIPEA(100ml)を加えた。アルゴンガス雰囲気下、45℃で反応混合液を8時間撹拌し、反応終了後、反応液を濃縮し、酢酸エチル/ジクロロメタン/酢酸(1:10:0.01%)を溶離液として、SiO2クロマトグラフィー精製を行い、画分を集め、濃縮して目的化合物を得た(9.58g、収率82%)。ESI MS m/z+ 217.2 (M+Na).

実施例17;3−((3−((3−ブロモプロピル)チオ)プロピル)チオ)プロピオン酸メチル(65)

化合物64をDMF(40ml)に溶解させ、1,3−ジブロモプロパン(30.0g、150.0mmol)とDIPEA(100ml)を加えた。アルゴン雰囲気下、混合液を45℃で8時間撹拌し、濃縮後、酢酸エチル/ヘキサン(1:10〜1:5)を溶離液として、SiO2クロマトグラフィー精製を行い、画分を集め、濃縮して目的化合物65を得た(6.87g、収率85%)。ESI MS m/z+ 337.2 (M+Na).

実施例18;3−((3−((3−ブロモプロピル)スルホニル)プロピル)スルホニル)プロピオン酸メチル(66)

化合物65(6.70g、21.33mmol)を酢酸(40ml)に溶解させ、次いでH2O2(33%、20ml)及びKMnO4(1.01g、6.33mmol)を加えた。混合物を40℃で一晩撹拌した後、混合物を濃縮し、酢酸エチル(100ml)及び1M NaH2PO4(100ml)によって希釈、分離した。水層を酢酸エチルにて抽出し(2×80ml)、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、ろ過、濃縮し、酢酸エチル/ヘキサン(1:10〜1:4)を溶離液として、SiO2クロマトグラフィー精製を行い、目的化合物を得た(6.69g、収率83%)。ESI MS m/z+ 401.10 (M + Na).

実施例19;3−((3−((3−(アセチルチオ)プロピル)スルホニル)プロピル)スルホニル)プロピオン酸メチル(67)

化合物66(6.60g、17.46mmol)を100mlテトラヒドロフランに溶解させ、次いで、チオ酢酸(3.0ml、41.97mmol)及びDIPEA(20ml、115.0mmol)を加えた。40℃で混合物を一晩撹拌後、濃縮し、再度酢酸(5ml)/トルエン(200ml)にて濃縮し、酢酸エチル/ヘキサン(1:10〜1:4)を溶離液として、SiO2クロマトグラフィー精製を行い、目的化合物を得た(5.22g、収率80%)。ESI MS m/z+ 397.10 (M+Na).

実施例20;3−((3−((3−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロピル)スルホニル)プロピル)スルホニル)プロピオン酸(68)

化合物67(5.20g、13.90mmol)のメタノール溶液(100ml)に、3M水酸化ナトリウム50mlを加えた。アルゴンガス雰囲気下で3時間撹拌した後、3Mリン酸により混合物のpHが7.2になるまで中和した。そして該混合物を徐々に1,2−ビス(5−ピリシン−2−イル)ジスルフィド(15.0g、68.18mmol)のメタノール溶液(200ml)に加えた。アルゴンガス雰囲気下で24時間撹拌し後、酢酸エチル/ヘキサン(1:1)で希釈、分離し、水(3×25ml)で有機層を洗浄し、集められた各水層を酢酸エステル/ヘキサン(1:1、35ml)で洗浄した。水層を合わせ、塩酸/酢酸にてpH=3〜4まで酸性化し、〜10mlまで濃縮し、アセトニトリル(60ml)にて希釈し、1時間超音波処理(又は急速撹拌)し、ろ過し、水/アセトニトリル(1:10)にてペレットを洗浄し、得られた溶液を濃縮し、メタノール/ジクロロメタン/酢酸(1:10:0.01)を溶離液として、SiO2カラムで精製し、画分を集め、乾燥するまで濃縮し、目的化合物68を得た(5.93g、収率82%)。ESI MS, m/z- 426.10 (M-H).

実施例21;2,5−ジオキソピロリジン−1−イル 3−((3−((3−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロピル)スルホニル)プロピル)スルホニル)プロピオン酸エステル(69)

化合物68(2.50g、6.08mmol)のDMA溶液(50ml)に、NHS(0.80g、6.96mmol)及びEDC(3.00g、15.62mmol)を加えた。アルゴンガス雰囲気下で混合物を一晩撹拌し、濃縮し、酢酸エチル/DCM(1:10〜1:5)を溶離液として、SiO2クロマトグラフィー精製を行い、画分を集め、濃縮し、目的化合物を得た(2.74g、収率86%)。ESI MS m/ z+ 547.10 (M+Na).

実施例22;3−((3−スルフヒドリル基プロピル基)スルフェニル)プロピオン酸メチル(71)

3−臭化プロピオン酸メチル51(10.010g、60.24mmol)のDMA溶液(80ml)にエタン−1,2−ジチオール(40.0g、425.4mmol)及びDIPEA(150ml)を加えた。アルゴン雰囲気下、45℃で混合物を8時間撹拌し、蒸発させ、酢酸エチル/DCM/酢酸(1:10:0.01%)を溶離液として、SiO2クロマトグラフィー精製を行い、画分を集め、濃縮し、目的化合物71を得た(8.56g、収率79%)。ESI MS m/z+ 203.10 (M+Na).

実施例23;3−((2−((3−ブロモブチル)チオ)エチル)チオ)プロピオン酸メチル(82)

化合物71(8.51g、47.26mmol)のDMA溶液(40ml)に、1,3−ジブロモブタン(30.0g、140.25mmol)及びDIPEA(100ml)を加えた。アルゴン雰囲気下、45℃で混合物を8時間撹拌し、蒸発させ、酢酸エチル/DCM(1:10〜1:5)を溶離液として、SiO2クロマトグラフィー精製を行い、画分を集め、濃縮し、目的化合物82を得た(12.16g、収率82%)。ESI MS m/z+ 337.2 (M+Na).

実施例24;3−((2−((3−ブロモブチル)スルホニル)エチル)スルホニル)プロピオン酸メチル(83)

化合物82(6.00g、19.10mmol)の酢酸溶液(40ml)に、H2O2(33%、20ml)及びKMnO4(1.01g、6.33mmol)を加えた。混合物を40℃で一晩撹拌した。混合物を濃縮し、酢酸エチル(100ml)及び1M NaH2PO4(100ml)を加えて希釈し、分離した。水層を酢酸エチル(2×80ml)で抽出した。有機層を合わせ、Na2SO4にて乾燥し、ろ過、蒸発させた後、酢酸エチル/ヘキサン(1:10〜1:4)を溶離液として、SiO2クロマトグラフィー精製を行い、目的化合物83を得た(6.01g、収率83%)。ESI MS m/z+ 401.02 (M + Na).

実施例25;3−((2−((3−(アセチルスルフェニル)ブチル)スルホニル)エチル)スルホニル)プロピオン酸メチル(84)

化合物83(6.0g、15.87mmol)のTHF溶液(100ml)に、ブロモ酢酸(3.0ml、41.97mmol)及びDIPEA(20ml、115.0mmol)を加えた。混合物を50℃で一晩撹拌し、蒸発させ、且つ酢酸(5ml)/トルエン(200ml)にて共蒸発させた後、酢酸エチル/ヘキサン(1:10〜1:4)を溶離液として、SiO2クロマトグラフィー精製を行い、目的化合物84を得た(4.27g、収率72%)。ESI MS m/z+ 397.20 (M+Na).

実施例26;3−((2−((3−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ブチル)スルホニル)エチル)スルホニル)プロピオン酸(85)

化合物84(2.10g、5.61mmol)のメタノール溶液(100ml)に、2M NaOH50mlを加えた。アルゴンガス雰囲気下で混合物を1時間撹拌した後、3M H3PO4でpH7.2まで中和した。混合物を徐々に1,2−ビス(5−ピリジン−2−イル)ジスルファン(6.0g、27.27mmol)のメタノール溶液(100ml)に加えた。アルゴンガス雰囲気下で15時間撹拌後、混合物を濃縮し、酢酸エチル/ヘキサン(1:1)を加えて希釈、分離し、純水にて有機層を洗浄し(3×25ml)、それと共に集めた各水層を酢酸エチル/ヘキサン(1:1、35ml)で洗浄した。水層を合わせ、塩酸/酢酸にてpH3〜4まで酸性化し、〜10mlまで濃縮し、アセトニトリル(60ml)にて希釈し、超音波で1時間溶解し、ろ過し、水/アセトニトリル(1:10)にて沈殿を洗浄した。そして溶液を濃縮し、シリコンクロマトグラフィー純化(メタノール/ジクロロメタン/酢酸(1:10:0.01)を溶離液としてSiO2カラムで精製を行い、画分を集め、蒸発させて乾燥することにより、目的化合物85を得た(1.98g、収率82%)。ESI MS, m/z- 426.10 (M-H).

実施例27;2,5−ジオキソピロリジン−1−イル 3−((2−((3−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ブチル)スルホニル)−エチル)スルホニル)プロピオン酸エステル(86)。

化合物85(1.00g、2.34mmol)のDMA溶液(50ml)に、NHS(0.41g、3.56mmol)及びEDC(2.00g、10.42mmol)を加えた。アルゴン雰囲気下で混合物を一晩撹拌した後、蒸発させ、酢酸エチル/DCM(1:10〜1:5)を溶離液として、SiO2クロマトグラフィー精製を行い、画分を集め、蒸発して目標化合物86を得た(993mg、収率81%)。ESI MS m/z+ 547.10 (M+Na).

実施例28:ホスフィナート(phosphinate)連結体による抗体の修飾 抗Her2抗体(8mg/mL)を10倍モル当量のホスフィナート連結体(DMAにて〜30mM母液に配合)で修飾した。該反応は、DMA(5%v/v)を含む100mM NaH2PO4緩衝液(pH7.4)において、25℃で15、30、60、120、及び240分の反応時間で行った。G25ゲルクロマトグラフィー(50mM NaH2PO4,50mM NaCl,及び2mM EDTA,pH6.5)により、未反応の連結体を除去し、修飾後の抗Her2の精製を行った。

実施例29;共役体の調製 チオピリジン(SPP)連結体を含む親水性連結体を、その濃度が約10mMとなるようにDMAに溶解した。抗体を緩衝液A(50mM NaH2PO4、50mM NaCl、2mM EDTA50 mM、pH6.5)に透析した。連結反応のために、抗体8mg/mLと4〜6倍モル当量の連結体を、5%DMA(v/v)を含む緩衝液に添加して混合した。環境温度の下で90分間反応させた。pH6.5の緩衝液A又は150mMリン酸カルシウム緩衝液(100mMの塩化ナトリウムを含み、pH7.4)で平衡化されたSephadex G25カラムを用いたSephadex G25ゲルろ過法により、未反応の連結体を除去した。SPPを含む連結体のために、修飾の程度は、50mMのDTTを用い、以下に記述する343nmの吸光度(遊離ピリジン−2−チオンのためのε343=8080M−1cm−1)を測定することにより求められるピリジン−2−チオンの放出により分析した。共役反応のために、チオール基を含む薬物(チューブリシン−TZ041等)を、その濃度が約10mMとなるようにDMA(N,N−ジメチルアセトアミド)に溶解した。薬物(抗体毎の連結体分子の数に対して1〜1.5倍モル当量)を徐々に加えて、緩衝液A(pH6.5又はpH7.4)中で濃度2.5mg/mlであり、最終濃度が3%(v/v)DMAの抗体と撹拌した。該反応は、環境温度下で特定の時間続けた。薬物−抗体共役体は、緩衝液B(PBS(NaH2PO4)、pH6.5)で平衡化されたSephadex G25カラムで精製した。抗体と共役した薬物の程度は、共役体のA254及びA280を測定することにより分析された。

実施例30;スルホニル基を含むジスルフィド連結体にて結合されたチューブリシン(ZT041)と抗体との共役体のインビトロ細胞毒性の評価

標的細胞(例えばRamos細胞、20,000細胞)を、種々の濃度の非共役抗体又は共役抗体の存在下で96時間培養した後、ヨウ化プロピジウム染色により細胞生存率を測定し、ベクトン ディキンソンFACSoft(ベクトン ディキンソン、フランクリン レイクス、ニュージャージー州)を用いたフローサイトメトリーにより分析した。488nmで励起後、細胞の赤色蛍光強度(617nm放射、FL2チャンネル)を測定した。正面と側面の角度調整の散乱光を調整することにより、生細胞の領域(ゲーテッドエリア)を設定した。生存力を失った細胞は、生細胞により定義されるゲーテッドエリア内からの細胞の喪失により決定した。生細胞の数量は、繰り返して測定した6回の平均値とした。共役体の濃度に対する生存画分をプロットすることにより、共役体のIC50(50%細胞致死濃度)を求めた。

参照 米国特許第4,680,338, 5,122,368, 5,141,648, 5,208,020, 5,416,064; 5,475,092, 5,543,390, 5,563,250 5,585,499, 5,880,270, 6,214,345, 6,436,931, 6,372,738, 6,340,701, 6,989,452, 7,129,261, 7,375,078, 7,498,302, 7,507,420, 7,691,962, 7,910,594, 7,968,586, 7,989,434, 7,994,135, 7,999,083, 8,153,768, 8,236,319。

米国特許出願No. 20120201809, 20120082617, 20120034295, 20110293513, 20110076722, 20110064753, 20110064752, 20110064666, 20100189727, 20100136652, 20100104589, 20100074840, 20100062008, 20090176253, 20090088390

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