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Printer, and printing head moving mechanism thereof

阅读:1发布:2023-11-18

专利汇可以提供Printer, and printing head moving mechanism thereof专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To arrange a conveying roller in a moving area of a carriage on which a printing head is mounted in constitution where the carriage is rotated centering its one end.SOLUTION: The head moving mechanism 14 of the printer 1 includes a carriage rotating mechanism 16 rotating the carriage 10 centering a supporting shaft 15 arranged on the outside of a platen 4, and a carriage position adjusting mechanism 17 moving the carriage 10 up and down along the supporting shaft 15. The carriage rotating mechanism 16 rotates the carriage 10 within a range from a printing position A on a downstream side of a conveying roller pair 8 to a home position B to which the carriage 10 has to rotate by 90 degrees from the printing position A. The carriage position adjusting mechanism 17 lowers the carriage 10 to the platen 4 side at the printing position A, and moves the carriage 10 to an ascending position H2 separated from the platen 4 in a range from a midway position C on a front side of a driven roller 8b arranged on an upstream side of the printing position A to the home position B.,下面是Printer, and printing head moving mechanism thereof专利的具体信息内容。

  • 印刷ヘッドを搭載したキャリッジを、記録媒体に対峙する印刷位置と、前記記録媒体の外側に退避した退避位置との間で移動させるための印刷ヘッド移動機構であって、
    前記記録媒体を搬送する搬送ローラーの下流側もしくは上流側において当該記録媒体の外側に延びている前記キャリッジの一端を中心として当該キャリッジを回転させるキャリッジ回転手段と、
    前記記録媒体の搬送面に対して前記キャリッジを接近および離反させるキャリッジ位置調整手段を有し、
    前記印刷位置では、前記キャリッジの他端と前記一端が前記搬送ローラーに対して同じ側に位置しており、
    前記退避位置では、前記キャリッジの他端と前記一端が前記搬送ローラーに対して異なる側に位置しており、
    前記キャリッジ位置調整手段は、
    前記キャリッジの回転位置に応じて前記キャリッジを前記記録媒体の搬送面から離反させて、前記搬送ローラーと干渉することのない位置まで移動させることを特徴とする印刷ヘッド移動機構。
  • 請求項1において、
    前記キャリッジ回転手段は、
    前記搬送ローラーの下流側に位置している前記キャリッジの一端を中心として当該キャリッジを回転させ、
    前記印刷位置では、前記キャリッジの他端が前記搬送ローラーの下流側に位置しており、
    前記退避位置では、前記キャリッジの他端が前記搬送ローラーの上流側に位置していることを特徴とする印刷ヘッド移動機構。
  • 請求項1または2において、
    前記キャリッジ位置調整手段は、前記キャリッジの回転軸線に沿った方向に前記キャリッジを往復移動させることを特徴とする印刷ヘッド移動機構。
  • 請求項1ないし3のいずれかの項において、
    前記退避位置は、前記記録媒体の外側に配置されたメンテナンスユニットに前記印刷ヘッドが対峙する位置であることを特徴とする印刷ヘッド移動機構。
  • 請求項4において、
    前記退避位置は、前記搬送ローラーと干渉することのない位置まで前記キャリッジが前記記録媒体の搬送面から離反した位置である共に、当該退避位置に位置決めされた前記印刷ヘッドを前記メンテナンスユニットの側に移動させることなく、当該印刷ヘッドのメンテナンスを実行可能な位置であることを特徴とする印刷ヘッド移動機構。
  • 請求項1ないし5のいずれかの項に記載の印刷ヘッド移動機構と、
    前記印刷位置において前記記録媒体における印刷領域の幅方向の一端から他端までの範囲にインクを吐出可能に構成された印刷ヘッドと、
    当該印刷ヘッドを搭載しており、前記印刷ヘッド移動機構によって前記印刷位置および前記退避位置の間を移動するキャリッジと、
    前記印刷位置を経由する搬送経路に沿って前記記録媒体を搬送するための搬送ローラーと、
    前記退避位置に移動した前記印刷ヘッドのメンテナンスを行うためのメンテナンスユニットとを有することを特徴とするプリンター。
  • 说明书全文

    本発明は、印刷ヘッドを記録媒体の上から退避させ、記録媒体から外れた位置まで移動させて待機させるプリンターおよびその印刷ヘッド移動機構に関する。

    従来から、印刷ヘッドを記録媒体の幅方向に走査しながら印刷を行うシリアル方式のインクジェットプリンターが用いられている。 この種のプリンターでは、印刷が終了すると、印刷ヘッドをプラテンの隣に設定した退避位置まで移動させて待機させている。 退避位置の下側にはメンテナンスユニットが配置されており、待機中の印刷ヘッドのインクノズル面をヘッドキャップでキャッピングしてインクの蒸発を抑制したり、ヘッドキャップ内にインクを強制的に吐出させて目詰まりを解消するなどのメンテナンス動作を行う。

    ここで、記録媒体の印刷領域全体をカバーできる幅にインクノズルを配列し、印刷ヘッドを記録媒体の幅方向に動かすことなく印刷を行うライン方式の印刷ヘッドを用いるインクジェットプリンターでは、印刷ヘッド自体の幅寸法が大きいため、上記のように記録媒体の幅方向に印刷ヘッドを移動させてプラテン上から退避させる場合、プラテンの隣に幅広の印刷ヘッドと同じ幅のスペースを空けておく必要がある。 従って、プリンターの装置幅が大きくなってしまうという問題点がある。

    特許文献1には、ライン方式の印刷ヘッドを有するプリンター(インクジェット印刷装置)が開示されている。 特許文献1のプリンターでは、記録媒体から外れた位置に回転軸が設けられ、印刷ヘッドの一端がこの回転軸に回転可能に支持されている。 印刷ヘッドのメンテナンスを行うときには、回転軸を中心として印刷ヘッドを回転させることにより、印刷ヘッドを90度回転させた姿勢にして記録媒体の上から退避させる。 これにより、印刷ヘッドの退避スペースの幅を狭くすることができ、プリンターの装置幅を小さくすることができる。

    特開2000−301710号公報

    特許文献1のように、印刷ヘッドをその一端に設けられた支軸を中心として回転させる場合、プラテン上から退避したときの印刷ヘッドが占めるスペースの幅については小さくできるものの、支軸を中心とする扇形の移動領域を印刷ヘッドが通過することになるため、印刷ヘッドとの干渉を避けるために、この扇形の移動領域を避けて他の部品を設置しなければならない。 例えば、従来のように印刷ヘッドが幅方向にのみ移動する構成では、印刷位置に搬送ローラーを接近させて配置することができたが、支軸を中心に印刷ヘッドを回転させる構成では、扇形の移動領域と重ならないようにするため、印刷位置から搬送ローラーを大きく離して配置しなければならない。 従って、搬送機構の設置サイズが大きくなってしまうという問題点がある。 この場合、印刷ヘッドの回転方向を逆向きにして印刷位置の下流側に扇形の移動領域を設定することで上流側の搬送ローラーとの干渉を回避することも考えられるが、下流側にはカッターなどの部品が配置されているため、カッターの設置場所を変更しなければならないという不都合が生じる。

    特許文献1では、記録媒体の上に配置される搬送ローラーなどの部品と印刷ヘッドとの干渉については考慮されていないため、このような部品を印刷ヘッドの移動領域から退避させる必要があり、退避させた部品の設置スペースを別途確保する必要がある。 従って、搬送機構の設置サイズが大きくなり、装置が大型化してしまうという問題点がある。 また、搬送ローラーを印刷位置から離したことによって印刷位置での記録媒体の浮きが大きくなり、印刷精度が低下するという問題点も生じる。

    本発明の課題は、このような点に鑑みて、印刷ヘッドを搭載するキャリッジをその一端を中心として回転させる構成でありながら、キャリッジの移動領域内に搬送ローラーを配置可能な印刷ヘッド移動機構およびこれを備えるプリンターを提供することにある。

    上記の課題を解決するために、本発明は、印刷ヘッドを搭載したキャリッジを、記録媒体に対峙する印刷位置と、前記記録媒体の外側に退避した退避位置との間で移動させるための印刷ヘッド移動機構であって、
    前記記録媒体を搬送する搬送ローラーの下流側もしくは上流側において当該記録媒体の外側に延びている前記キャリッジの一端を中心として当該キャリッジを回転させるキャリッジ回転手段と、
    前記記録媒体の搬送面に対して前記キャリッジを接近および離反させるキャリッジ位置調整手段を有し、
    前記印刷位置では、前記キャリッジの他端と前記一端が前記搬送ローラーに対して同じ側に位置しており、
    前記退避位置では、前記キャリッジの他端と前記一端が前記搬送ローラーに対して異なる側に位置しており、
    前記キャリッジ位置調整手段は、
    前記キャリッジの回転位置に応じて前記キャリッジを前記記録媒体の搬送面から離反させて、前記搬送ローラーと干渉することのない位置まで移動させることを特徴としている。

    本発明は、このように、記録媒体の搬送面からキャリッジを離反させて搬送ローラーと干渉することのない位置まで移動させることができるため、印刷位置の近傍に搬送ローラーを配置した場合においても、キャリッジおよび印刷ヘッドと搬送ローラーとの干渉を回避できる。 よって、狭いスペースに印刷機構および搬送機構を集約して配置できる。 加えて、キャリッジをその一端を中心として回転させることにより、印刷位置では横長の姿勢になっていたキャリッジおよび印刷ヘッドを退避位置では縦長の姿勢にすることができる。 従って、キャリッジおよび印刷ヘッドの退避スペースの幅を狭くすることができ、プリンターの装置幅を小さくすることができる。 よって、退避スペースの削減による装置幅の削減と、印刷機構および搬送機構の集約配置とを両立でき、装置の小型化に有利である。 更に、搬送ローラーを印刷位置の近傍に配置できるため、印刷位置での記録媒体の浮きを押さえることができ、印刷精度の低下を抑制できる。

    本発明において、前記キャリッジ回転手段は、前記搬送ローラーの下流側に位置している前記キャリッジの一端を中心として当該キャリッジを回転させ、前記印刷位置では、前記キャリッジの他端が前記搬送ローラーの下流側に位置しており、前記退避位置では、前記キャリッジの他端が前記搬送ローラーの上流側に位置していることが望ましい。 このようにすると、印刷位置の上流側に配置した搬送ローラーを印刷位置から離れた位置に退避させる必要がない。

    ここで、前記キャリッジ位置調整手段は、前記キャリッジの回転軸線に沿った方向に前記キャリッジを往復移動させることが望ましい。 このようにすると、キャリッジを回転させるための回転軸をキャリッジ位置調整のためのガイド軸として兼用できるため、キャリッジ回転手段およびキャリッジ位置調整手段の構成を簡素化できる。

    また、本発明において、前記退避位置は、前記記録媒体の外側に配置されたメンテナンスユニットに前記印刷ヘッドが対峙する位置であることが望ましい。 このようにすると、退避位置において印刷ヘッドのメンテナンスを行うことができる。

    ここで、前記退避位置は、前記搬送ローラーと干渉することのない位置まで前記キャリッジが前記記録媒体の搬送面から離反した位置であると共に、当該退避位置に位置決めされた前記印刷ヘッドを前記メンテナンスユニットの側に移動させることなく、当該印刷ヘッドのメンテナンスを実行可能な位置であることが望ましい。 このようにすると、搬送ローラーとの干渉を回避するために記録媒体の搬送面から離反させたキャリッジを、退避位置においてメンテナンスを行うために再度搬送面の側に戻す必要がない。 また、退避位置から印刷位置に復帰させる際に再度キャリッジを搬送面から離反させる必要がない。 従って、キャリッジを退避させるのに必要な移動時間、および、印刷位置にキャリッジを復帰させるのに必要な移動時間を短縮できる。

    次に、本発明のプリンターは、
    上記の印刷ヘッド移動機構と、
    前記印刷位置において前記記録媒体における印刷領域の幅方向の一端から他端までの範囲にインクを吐出可能に構成された印刷ヘッドと、
    当該印刷ヘッドを搭載しており、前記印刷ヘッド移動機構によって前記印刷位置および前記退避位置の間を移動するキャリッジと、
    前記印刷位置を経由する搬送経路に沿って前記記録媒体を搬送するための搬送ローラーと、
    前記退避位置に移動した前記印刷ヘッドのメンテナンスを行うためのメンテナンスユニットとを有することを特徴としている。

    本発明によれば、記録媒体の搬送面からキャリッジを離反させて搬送ローラーと干渉することのない位置まで移動させることができ、キャリッジおよび印刷ヘッドと搬送ローラーとの干渉を回避できる。 従って、狭いスペースに印刷機構および搬送機構を集約して配置できる。 加えて、印刷位置では横長の姿勢になっていたキャリッジおよび印刷ヘッドを退避位置では縦長の姿勢にすることができ、キャリッジおよび印刷ヘッドの退避スペースの幅を狭くすることができる。 よって、退避スペースの削減による装置幅の削減と、印刷機構および搬送機構の集約配置とを両立でき、装置の小型化に有利である。 更に、搬送ローラーを印刷位置の近傍に配置して印刷位置での記録媒体の浮きを押さえることができ、印刷精度の低下を抑制できる。

    本実施形態のプリンターの全体構成を示す縦断面図である。

    ヘッド移動機構の平面構成および側面構成を示す説明図である。

    印刷位置におけるキャリッジの回転位置および上下位置を示す説明図である。

    途中位置におけるキャリッジの回転位置および上下位置を示す説明図である。

    ホームポジションにおけるキャリッジの回転位置および上下位置を示す説明図である。

    以下に、図面を参照して、本発明を適用したプリンターおよびその印刷ヘッド移動機構を説明する。

    (全体構成)
    図1は本実施形態のプリンターの全体構成を示す縦断面図である。 インクジェットプリンター1(以下、プリンター1という)は、複数種類のカラーインクを用いて長尺状の記録紙P(記録媒体)に印刷を行うものである。 プリンター1の後側部分にはロール紙装填部2が設けられており、ここに装填されたロール紙3から引き出された記録紙Pは、ロール紙装填部2の前方に配置されたプラテン4の表面を経由する記録紙搬送経路5に沿って、プリンター前方に向かって搬送される。

    ロール紙装填部2の上方には記録紙Pのスキューを防止するための用紙ガイド6が配置され、その後方にロール紙3から記録紙Pを引き出すための繰り出しローラー7が配置されている。 記録紙Pは、ロール紙3から繰り出しローラー7に向かって斜め後方に引き出された後、繰り出しローラー7に掛け回される。 そして、繰り出しローラー7から前方に引き出された記録紙Pは、用紙ガイド6の後方に配置された図示しない負荷ローラーを経由した後、用紙ガイド6およびその前方に配置された搬送ローラー対8を経由して、プラテン4の表面を通過するようにセットされる。 搬送ローラー対8は、記録紙Pに下側から当接する駆動ローラー8aと、駆動ローラー8aの側に上方から付勢された従動ローラー8b(搬送ローラー)とを備えている。 搬送ローラー対8の下側には駆動ローラー8aを正逆方向に回転させるための紙送りモーター9が配置されている。 繰り出しローラー7、搬送ローラー対8、紙送りモーター9等によって、記録紙Pを記録紙搬送経路5に沿って正逆方向に搬送するための搬送手段が構成されている。

    プラテン4の上方にはキャリッジ10に搭載されたインクジェットヘッド11(印刷ヘッド)が配置されている。 一方、プラテン4の下方にはインクカートリッジ装着部12が設けられている。 インクカートリッジ装着部12には、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色のインクのそれぞれを貯留するインクカートリッジが装着される。 インクカートリッジ装着部12にインクカートリッジを装着すると、インク供給管(図示省略)を介して、インク供給用のポンプ機構(図示省略)とインクカートリッジ内のインクタンクとが接続された状態となり、インクジェットヘッド11へのインクの供給が可能となる。

    図2はヘッド移動機構の説明図であり、図2(a)は平面構成を示す説明図、図2(b)はプリンター前面側から見た側面構成を示す説明図である。 図2(a)に示すように、インクジェットヘッド11は、第1ヘッド11Aおよび第2ヘッド11Bを備える複合ヘッドであり、第1ヘッド11Aにはブラックおよびシアンのインクを吐出するインクノズル列が形成され、第2ヘッド11Bにはイエローおよびマゼンダのインクを吐出するインクノズル列が形成されている。 第1および第2ヘッド11A、11Bは記録紙Pよりも幅広に形成されており、各ヘッドにおけるインクノズル列は、記録紙Pの印刷領域全体をカバーできる幅の領域に配列されている。

    プラテン4の側方にはメンテナンスユニット13が配置されている。 キャリッジ10は、プラテン4の上方の印刷位置Aから、メンテナンスユニット13の上方のホームポジションB(退避位置)までの範囲でインクジェットヘッド11を往復移動させる。 インクジェットヘッド11およびキャリッジ10は、印刷位置Aでは、長手方向を記録紙Pの搬送方向Xと直交する方向に向けた横向きの姿勢になっており、第1および第2ヘッド11A、11Bに設けられた各色のインクノズル列が記録紙Pの印刷領域をカバーしている。 一方、ホームポジションBでは、インクジェットヘッド11およびキャリッジ10が印刷位置Aでの姿勢から90度回転した姿勢になっており、長手方向を搬送方向Xと一致させた縦向きの姿勢になっている。

    図2(b)に示すように、第1および第2ヘッド11A、11Bはインクノズル面11aを下向きにしてキャリッジ10に搭載されている。 キャリッジ10は、印刷位置Aにおいて、各ヘッドのインクノズル面11aとプラテン4の表面を通過する記録紙Pとの間に予め設定した寸法のプラテンギャップGが形成される高さにインクジェットヘッド11を保持している。

    プリンター1は、インクジェットヘッド11を印刷位置Aに位置決めして停止させ、この状態で記録紙Pを所定ピッチずつ搬送する毎にインクの吐出動作を行うことにより、記録紙Pへの印刷を行う。 また、プリンター1は、印刷が終了すると、インクジェットヘッド11をプラテン4の上から外れたホームポジションBに退避させ、ホームポジションBで待機させる。 待機中には、メンテナンスユニット13により、インクジェットヘッド11のインクノズルの目詰まりを防止あるいは解消するためのメンテナンス動作を行う。 すなわち、メンテナンスユニット13の上端に設けられたヘッドキャップを上昇させてインクノズル面11aをキャッピングし、必要に応じてヘッドキャップ内へのインクの吐出動作やヘッドキャップ側からのインク吸引動作を行う。 あるいは、メンテナンスユニット13にワイピング機構を設けておき、インクノズル面11aをワイピングする。 印刷を再開するときには、ヘッドキャップやワイピング機構を下側に退避させてから、インクジェットヘッド11を印刷位置Aに移動させる。

    (ヘッド移動機構)
    プリンター1は、インクジェットヘッド11およびこれを搭載するキャリッジ10を印刷位置AからホームポジションBまでの範囲で往復移動させるためのヘッド移動機構14(印刷ヘッド移動機構)を備えている。 図2(a)に示すように、キャリッジ10の一方の端部10aはプラテン4の幅方向の外側に延びており、この端部10aに支軸15が取り付けられている。 支軸15の中心軸線L(回転軸線)はインクジェットヘッド11のインクノズル面11aに対して垂直な方向に延びている。 キャリッジ10は、支軸15に対して相対回転不能であり、且つ、支軸15に沿って上下方向にスライド可能となっている。 ヘッド移動機構14は、支軸15を中心としてキャリッジ10を正逆方向に回転させるためのキャリッジ回転機構16(キャリッジ回転手段)と、支軸15に沿ってキャリッジ10を上下方向に移動させるためのキャリッジ位置調整機構17(キャリッジ位置調整手段)を備えている。

    キャリッジ回転機構16は、キャリッジモーター16aと、キャリッジモーター16aの出回転を減速して支軸15に伝達する減速機構16bを備えている。 プリンター1の制御部18は、キャリッジモーター16aの回転量を制御することにより、印刷位置Aと、印刷位置Aから反時計回りに90度回転したホームポジションBとの間でキャリッジ10を移動させ、この回転範囲内の任意の回転位置で停止させることができる。 印刷位置Aでは、上記のようにキャリッジ10が横向きになっているため、支軸15から遠い側のキャリッジの端部10bも含め、キャリッジ10全体が従動ローラー8bの下流側(図2(a)における矢印X1の側)に位置している。 一方、ホームポジションBでは、キャリッジ10の回転中心となる端部10aが従動ローラー8bの下流側に位置し、もう一方の端部10bが従動ローラー8bの上流側(図2(a)における矢印X2の側)に位置する姿勢となっている。

    キャリッジ位置調整機構17は、キャリッジモーター16aの出力軸あるいは支軸15の正逆回転を支軸15に沿った方向へのキャリッジ10の直線往復移動に変換する変換機構17aを備えている。 変換機構17aとしては、例えば、キャリッジ10と支軸15との間に設けられたカム機構、あるいは、他の回転運動−直線運動変換機構を用いることができる。 キャリッジ位置調整機構17によってキャリッジ10を支軸15に沿って上昇させると、キャリッジ10およびこれに搭載されたインクジェットヘッド11がプラテン4の表面(すなわち、記録紙Pの搬送面)から離反する方向に移動する。 また、キャリッジ10を支軸15に沿って下降させると、キャリッジ10およびインクジェットヘッド11がプラテン4の表面に接近する方向に移動する。 本例では、キャリッジ回転機構16とキャリッジ位置調整機構17を共通のキャリッジモーター16aによって駆動しているため、キャリッジモーター16aの出力回転に基づいてキャリッジ10の回転位置と上下位置が連動して変化する。

    図3〜図5はキャリッジの回転位置および上下位置を示す説明図であり、図3は印刷位置A、図4は途中位置C、図5はホームポジションBを示している。 各図において、(a)は平面図、(b)は側面図であり、平面図ではプラテン4の図示を省略している。 図3に示すように、キャリッジ位置調整機構17は、キャリッジ10が印刷位置Aにあるときには、キャリッジ10をプラテン4に最も接近した位置まで下降させる。 印刷位置Aにおけるキャリッジ10の下降位置H1は、キャリッジ10に搭載されたインクジェットヘッド11のインクノズル面11aとプラテン4の表面を通過する記録紙Pとの間に印刷動作に適したプラテンギャップGが形成される高さに設定されている。 一方、図4に示すように、従動ローラー8bの手前までキャリッジ10が回転した途中位置Cでは、キャリッジ位置調整機構17は、印刷位置Aのときよりも上方に設定された上昇位置H2までキャリッジ10を上昇させている。 上昇位置H2は、キャリッジ10およびこれに搭載されたインクジェットヘッド11が従動ローラー8bよりも上方に位置する高さに設定されている。 そして、図5に示すように、ホームポジションBにおけるキャリッジ10の高さは途中位置Cのときと同じ上昇位置H2となっている。

    ヘッド移動機構14は、以上のようなキャリッジ回転機構16およびキャリッジ位置調整機構17により、印刷位置Aから途中位置Cまでの移動区間においては、キャリッジ10を下降位置H1と上昇位置H2との間で移動させながら回転させる。 一方、途中位置CからホームポジションBまでの移動区間においては、キャリッジ10の高さを上昇位置H2に維持したままでキャリッジ10を回転させている。

    図3に示すように、印刷位置AとホームポジションBとの間を移動するときのキャリッジ10およびこれに搭載されたインクジェットヘッド11の移動領域Rは、支軸15が設けられたキャリッジ10の端部10aを中心とする扇形の形状をしている。 本例では、この扇形の移動領域Rと平面的に重なる位置に従動ローラー8bを配置している。 このため、キャリッジ10を上下に動かさずに印刷位置AとホームポジションBとの間を移動させた場合には、記録紙Pを上から押さえている従動ローラー8bにキャリッジ10およびインクジェットヘッド11が干渉してしまう。 しかしながら、本例のヘッド移動機構14は、上記のように従動ローラー8bと平面的に重なる位置を移動するときには、従動ローラー8bと干渉することのない高さまでキャリッジ10およびインクジェットヘッド11を上昇させている。 従って、従動ローラー8bを移動領域R内に配置した場合においても、キャリッジ10およびインクジェットヘッド11と従動ローラー8bとの干渉を回避できる。

    ここで、ホームポジションBは、プラテン4の側方に設置されたメンテナンスユニット13の上方の位置であるが、本例のプリンターでは、ホームポジションBにおいて上昇位置H2に位置決めされているキャリッジ10に保持されたインクジェットヘッド11に対し、このインクジェットヘッド11を再度下降させることなくメンテナンスを行うことのできる高さにメンテナンスユニット13が設置されている。 すなわち、メンテナンスユニット13は、上昇位置H2に位置決めされたインクジェットヘッド11を動かすことなく、そのインクノズル面11aをキャッピングしてインク吐出動作あるいはインク吸引動作を行うことが可能な構成となっている。

    以上のように、本実施形態のプリンター1は、プラテン4からキャリッジ10を離反させて従動ローラー8bと干渉することのない位置まで移動させることができ、キャリッジ10およびインクジェットヘッド11と従動ローラー8bとの干渉を回避できる。 従って、狭いスペースに印刷機構および搬送機構を集約して配置できる。 加えて、印刷位置Aでは横長の姿勢になっていたキャリッジ10およびインクジェットヘッド11をホームポジションBでは縦長の姿勢にすることができ、キャリッジ10およびインクジェットヘッド11の退避スペースの幅を狭くすることができる。 よって、退避スペースの削減によるプリンター1の装置幅の削減と、印刷機構および搬送機構の集約配置とを両立でき、プリンター1の小型化に有利である。 更に、従動ローラー8bを印刷位置Aの近傍に配置できるため、印刷位置Aでの記録紙Pの浮きを押さえることができる。 従って、印刷精度の低下を抑制できる。

    また、本実施形態では、従動ローラー8bとの干渉を回避するためにプラテン4から離反する方向に上昇させたキャリッジ10を、メンテナンスを実行するためにホームポジションBにおいて再度下降させる必要がない。 また、ホームポジションBから印刷位置Aに復帰させる際に再度キャリッジ10を上昇させる必要がない。 従って、キャリッジ10を退避させるのに必要な移動時間、および、印刷位置Aにキャリッジ10を復帰させるのに必要な移動時間を短縮できる。

    (改変例)
    (1)上記実施形態では、ホームポジションBにおいてキャリッジ10を90度回転させた姿勢にしているが、ホームポジションBにおけるキャリッジ10の姿勢を任意の度だけ傾けた姿勢にすることもできる。 この場合には、ホームポジションBの角度変更に応じてメンテナンスユニット13も同様に傾けて設置する。 このようにすると、プリンター1の内部構成に応じてホームポジションBを任意の傾斜角度に設定することができ、プリンター1の内部スペースを有効利用できる。 また、ホームポジションBの角度変更のためにヘッド移動機構14の構成を大きく変更する必要がないという利点もある。

    (2)上記実施形態では、キャリッジ10を上流側に向けて回転させる場合に、印刷位置Aの上流側に配置した従動ローラー8bとの干渉を回避可能にする構成であったが、キャリッジ10を下流側に回転させる場合において、下流側に配置した搬送ローラーや紙案内部材などの各種の部品との干渉を回避できる構成にすることもできる。

    (3)上記実施形態では、キャリッジ回転機構16とキャリッジ位置調整機構17を共通のキャリッジモーター16aによって駆動しているが、これらを別々の駆動源によって駆動してもよい。 この場合には、制御によって両機構を連動させて、回転位置に応じてキャリッジの高さを調整する。 また、両機構を独立の駆動源によって駆動する場合には、キャリッジ10の回転動作と上下動を独立に行うことができるため、キャリッジ10の回転動作を開始する前に上昇動作のみを行い、印刷位置Aにおいてキャリッジ10を上昇位置H2まで上昇させた後、回転させることもできる。 また、印刷位置AおよびホームポジションBにおいて印刷ヘッド11の高さを微調整することもできる。

    (4)上記実施形態では、途中位置CからホームポジションBまでの移動区間ではキャリッジ10の高さを上昇位置H2に維持しているが、従動ローラー8bとの干渉を回避可能な範囲で適宜キャリッジ10を上下動させるようにしてもよい。 例えば、ホームポジションBにおいて、上昇位置H2よりも高い位置にキャリッジ10を位置決めできる。 このようにすると、メンテナンスユニット13を更に上方に設置できる。

    (5)上記実施形態では、回転軸線Lに沿った方向にキャリッジ10を上下動させるようにキャリッジ位置調整機構17を構成しているが、プラテン4に対して接近および離反させるための移動方向を任意の方向に設定することにより、より自由な部品配置が可能になる。 例えば、キャリッジ10を支軸15ごと移動させるようにした場合には、キャリッジ10を搬送方向の下流側あるいは上流側に移動させながら上下動させる(すなわち、回転軸線Lに対して下流側あるいは上流側に傾いた方向に往復移動させる)ように構成することができる。 この場合には、ホームポジションBを下流側あるいは上流側にシフトさせることができる。 よって、メンテナンスユニット13の配置の自由度が高まる。

    1…インクジェットプリンター(プリンター)、2…ロール紙装填部、3…ロール紙、4…プラテン、5…記録紙搬送経路、6…用紙ガイド、7…繰り出しローラー、8…搬送ローラー対、8a…駆動ローラー、8b…従動ローラー(搬送ローラー)、9…紙送りモーター、10…キャリッジ、10a…端部、10b…端部、11…インクジェットヘッド(印刷ヘッド)、11a…インクノズル面、11A…第1ヘッド、11B…第2ヘッド、12…インクカートリッジ装着部、13…メンテナンスユニット、14…ヘッド移動機構(印刷ヘッド移動機構)、15…支軸、16…キャリッジ回転機構(キャリッジ回転手段)、16a…キャリッジモーター、16b…減速機構、17…キャリッジ位置調整機構(キャリッジ位置調整手段)、17a…変換機構、18…制御部、A…印刷位置、B…ホームポジション(退避位置)、C…途中位置、G…プラテンギャップ、H1…下降位置、H2…上昇位置、L…中心軸線(回転軸線)、P…記録紙(記録媒体)、R…移動領域、X…搬送方向

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