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Brilliant heat discoloring cloth and costume for doll using it

阅读:752发布:2024-02-20

专利汇可以提供Brilliant heat discoloring cloth and costume for doll using it专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To develop effectively brilliancy and heat discoloration under a state wherein a touch and a flexibility are held by a method wherein a plurality of brilliant heat discoloring layers in which a reversible heat discoloring layer and a brilliant layer are laminated on a surface, are arranged in mutual proximity, and formed in a discontinuous state.
SOLUTION: A brilliant heat discoloring layer 3 is formed by laminating a brilliant layer 31 indicating optical properties, and a reversible heat discoloring layer 32 discoloring by fluctuation in temperature, and bonded to a cloth 2 via an adhesive layer 4. As an adhesive acrylic resin, vinyl acetate resin, etc., are used. A plurality of brilliant heat discoloring layer 3 are arranged in mutual proximity on a surface of the cloth, and formed in a discontinuous state. Therefore, a part in which the brilliant heat discoloring layer 3 is not provided, holds a soft touch when the cloth is bent, and a part in which the brillianty heat discoloring layer 3 is provided, satisfies brilliant and heat discoloration. The brilliant heat discoloring layer 3 has, for example, 0.15-400mm each surface area, and 0.2 to 10mm adjacent distance.
COPYRIGHT: (C)1998,JPO,下面是Brilliant heat discoloring cloth and costume for doll using it专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 布帛表面に、可逆熱変色層と光輝層を積層した複数の光輝性熱変色層を相互に近接配置し、不連続状に形成してなる光輝性熱変色性布帛。
  • 【請求項2】 前記光輝性熱変色層は、個々の表面積が0.1〜900mm 2の光輝性熱変色像である請求項1
    の光輝性熱変色性布帛。
  • 【請求項3】 隣り合う光輝性熱変色像は0.1〜20
    mm隔てて配置されてなる請求項2の光輝性熱変色性布帛。
  • 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかの光輝性熱変色性布帛により形成されてなる人形用衣装。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、光輝性熱変色性布帛及びそれを用いた人形用衣装に関する。 更に詳細には、熱変色効果と光輝効果を複合させた特異な視覚効果を発現できると共に、柔軟な風合いを有する光輝性熱変色性布帛及びそれを用いた人形用衣装に関する。

    【0002】

    【従来の技術】従来、布帛表面に可逆熱変色層、虹彩層を積層した虹彩性熱変色布帛が開示されている(実開平5−5442号公報)。 前記した虹彩性熱変色布帛は、
    虹彩色を呈すると共に色変化を呈する布帛を得ることができる。 しかしながら、前記可逆熱変色層及び虹彩層を布帛全面に設けると、布帛の柔軟な風合は損なわれがちとなり、人形用衣装や衣類分野等において使用方法が限定されていた。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記したような従来の光輝性を有する熱変色性布帛の不具合を解消するものである。 即ち、熱変色効果と光輝効果を有するのみでなく、布帛自体の柔軟性と風合いを保持しており、更には屈曲や変曲によっても光輝効果を損なうことがなく、特異な美感と装飾効果をより高めた、玩具、装飾分野等に好適な光輝性熱変色性布帛及びそれを用いた人形用衣装を提供することにある。

    【0004】

    【課題を解決するための手段】本発明は、布帛表面に、
    可逆熱変色層と光輝層を積層した複数の光輝性熱変色層を相互に近接配置し、不連続状に形成してなる光輝性熱変色性布帛を要件とする。 更には、前記光輝性熱変色層は、個々の表面積が0.1〜900mm 2の光輝性熱変色像であること、隣り合う光輝性熱変色像は0.1〜2
    0mm隔てて配置されてなること、前記光輝性熱変色性布帛により形成された人形用衣装等を要件とする。

    【0005】前記布帛としては、織物、編物、不織布、
    レース生地等の形態が挙げられる。 尚、前記布帛として伸縮性を有する布帛を用いることもでき、衣類や人形用衣装に有効に用いられる。

    【0006】前記布帛表面に形成される可逆熱変色層と光輝層を積層した複数の光輝性熱変色層は、光干渉性、
    虹彩性、金属光沢性、真珠光沢性、ホログラム性等から選ばれる光学的性状を示す光輝層と、温度変化により有色から無色、或いは有色から色調の異なる有色に変色する可逆熱変色層を積層して形成される。 尚、前記光輝層は、複数の光学的性状の異なる光輝層を積層して用いてもよいし、同様に前記可逆熱変色層も、色彩及び/又は変色温度の異なる複数の可逆熱変色層を積層して用いてもよい。 更に、前記光輝層と可逆熱変色層はそれぞれを積層したものに限らず、例えば、複数の光輝層に可逆熱変色層を介在したり、複数の可逆熱変色層に光輝層を介在して形成してもよい。

    【0007】前記光輝性熱変色層の積層構造としては、
    光輝度反射性、光干渉性、虹彩性、ホログラム性、金属光沢性、真珠光沢性等の光学的性状を示す光輝層に可逆熱変色層を積層して形成されるが、前記光輝層として光透過性を有しない材質、例えば、アルミ蒸着フィルムやエンボス面に金属蒸着を施したホログラムフィルムを用いる場合は、前記可逆熱変色層を光輝層の上層に設け、
    前記光輝層側を布帛と接合する。 一方、前記光輝層が光透過性を有する場合、例えば、虹彩性、真珠光沢性、透明性ホログラムの如き光学的性状を有する光輝層である場合は、前記可逆熱変色層を光輝層の上層に設けてもよいし、下層に設けてもよい。 尚、前記光輝層が光透過性を有する場合、光輝層の下層に可逆熱変色層を設け、可逆熱変色層側を布帛と接合することが好ましい。 これは、光輝層の光輝性が可逆熱変色層により損なわれることがないからである。

    【0008】前記の如き構成の光輝性熱変色層は、接着層を介して布帛に接合させることが好ましい。 前記接着剤としては、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ジアクリルフタレート樹脂、オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、
    ポリアミド樹脂等が挙げられる。 前記接着剤を布帛或いは光輝性熱変色層に塗布した後、それぞれを接着する。
    又、前記布帛と光輝性熱変色層の間に、フィルム層を介在させることもできる。 前記フィルム層を介在させることによって、光輝性熱変色層を保護することができるため、生産時における品質低下を防止できると共に、使用時における光輝性熱変色層の機能低下を防止できる。
    又、伸縮性の布帛にも好適に使用できる。 尚、前記接着方法としては、接着剤による接合の他、熱融着、超音波融着等の方法が挙げられる。

    【0009】尚、前記光輝性熱変色層は、一般に市販されている光輝性転写箔を用いることもできる。 前記光輝性転写箔は、主にフィルム基材上に離型層、光輝層、一般に用いられる接着剤層或いはホットメルト接着剤層が順次積層された構成であって、本発明においては、接着剤或いはホットメルト接着剤が塗布されていないものを使用することが好ましい。 前記接着剤或いはホットメルト接着剤が塗布されていない光輝層上に可逆熱変色層、
    必要によって保護層、接着層を順次設けることによって、光輝性熱変色層を効果的に得ることができる。

    【0010】前記光輝性熱変色層は、複数の光輝性熱変色層を相互に近接配置し、しかも不連続状に形成してなる。 従って、光輝性熱変色層の設けられていない部分は、布帛としての柔軟性を有しているため、布帛の折り曲げに際して柔軟な風合いを損なうことなく、しかも光輝性熱変色層を相互に近接配置していることにより、光輝性と熱変色性を満足させることができる。

    【0011】尚、前記光輝性熱変色層は、個々の表面積が0.1〜900mm 2の光輝性熱変色像であり、好ましくは0.15〜400mm 2 、更に好ましく0.15
    〜225mm 2の光輝性熱変色像である。 前記光輝性熱変色像の形状は円形、三形、四角形、六角形、星形等、様々な形状を挙げることができるが、これに限定されるものではない。 更に、前記光輝性熱変色像は同一形状に限らず、異なる形状の像を複数設けてもよい。 前記した表面積を有する光輝性熱変色像を布帛表面に相互に近接配置、具体的には0.1〜20mm、好ましくは0.2〜10mm、更に好ましくは0.2〜5mm隔てて配置し、不連続状に形成することによって、初期の熱変色効果及び光輝効果を損なうことなく有効に視覚させ、布帛自体の風合いも保持させた光輝性熱変色性布帛を得ることができる。

    【0012】前記布帛が伸縮性を有する生地である場合、光輝性熱変色層は布帛の伸縮性の少ない部分に設けることが好ましい。 これは、布帛の伸縮に伴って光輝性熱変色層に亀裂や皺を生じて光輝性を損なうことを抑制できるからである。 又、伸縮に伴って、接着層の接着が弱まり、布帛から光輝性熱変色層が剥離することも防止できる。

    【0013】又、布帛の伸縮する部分に光輝性熱変色層を設けるとしても、フィルム層を有すると、布帛の伸縮に対して光輝性熱変色層が追従して伸縮することなく、
    該層を設けていない部分のみが伸縮するため、光輝性を損なうことがない。

    【0014】以下に前記光輝性熱変色層を形成する可逆熱変色層及び光輝層について説明する。

    【0015】前記可逆熱変色層には、電子供与性呈色性有機化合物と電子受容性化合物と呈色反応を可逆的に生起させる有機化合物媒体の三成分を含む可逆熱変色性材料が用いられる。 具体的には、特公昭51−35414
    号公報、特公昭51−44706号公報、、特公昭51
    −44708号、特公昭52−7764号、特公平1−
    17154号公報、特公平1−29398号公報、特開平7−186546号公報等に記載のものが挙げられる。 前記は所定の温度(変色点)を境としてその前後で変色し、変化前後の両状態のうち常温域では特定の一方の状態しか存在しえない。 即ち、もう一方の状態は、その状態が発現するのに要する熱又は冷熱が適用されている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の適用がなくなれば常温域で呈する状態に戻る、所謂、温度変化による温度−色濃度について小さいヒステリシス幅(ΔH)を示して変色するタイプである。

    【0016】又、本出願人が提案した特公平4−171
    54号公報、特開平7−179777号公報、特開平7
    −33997号公報等に記載されている大きなヒステリシス特性を示して変色する感温変色性色彩記憶性材料、
    即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットした曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から温度を上昇させていく場合と逆に変色温度より高温側から下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色するタイプの変色材であり、低温側変色点と高温側変色点の間の常温域において、前記低温側変色点以下又は高温側変色点以上の温度で変化させた状態を記憶保持できる特徴を有する可逆熱変色性材料も有効である。

    【0017】前記した可逆熱変色性材料は、そのままの適用でも有効であるが、マイクロカプセルに内包して使用するのが好ましい。 即ち、種々の使用条件において可逆熱変色性材料は同一の組成に保たれ、同一の作用効果を奏することができるからである。 前記マイクロカプセルに内包させることにより、化学的、物理的に安定な顔料を構成でき、粒子径0.1〜100μm、好ましくは1〜50μm、より好ましくは2〜30μmの範囲が実用性を満たす。 尚、マイクロカプセル化は、従来より公知の界面重合法、in Situ重合法、液中硬化被覆法、溶液からの相分離法、有機溶媒からの相分離法、
    融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードライング法等があり、用途に応じて適宜選択される。 更にマイクロカプセルの表面には、目的に応じて更に二次的な樹脂皮膜を設けて耐久性を付与させたり、表面特性を改質させて実用に供することもできる。

    【0018】前記可逆熱変色性材料又はそれを内包したマイクロカプセル顔料は、膜形成材料であるバインダーを含む媒体中に分散されて、インキ、塗料などの色材として適用され、可逆熱変色層を形成できる。 前記における可逆熱変色性材料又はそれを内包したマイクロカプセル顔料は、バインダー中に0.5〜40重量%、好ましくは1〜30重量%含有させることができる。 0.5重量%未満の配合量では鮮明な熱変色効果を視覚させ難いし、40重量%を越えると、過剰であり、消色状態にあって残色がみられる。

    【0019】又、前記可逆熱変色性材料を塩化ビニル−
    酢酸ビニル共重合樹脂や、ピペリジン誘導体から選ばれるヒンダードアミン系化合物、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体等がブレンドされた塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂母体中に分散状態に固着して可逆熱変色層を形成したり、前記可逆熱変色性材料を飽和共重合ポリエステル樹脂母体中に、微粒子化して分散して可逆熱変色層を形成することもできる。

    【0020】尚、前記熱変色層は塗膜として形成されたものに限らず、熱変色性材料がブレンドされて成形されたプラスチック材により形成された層でもよい。

    【0021】前記光輝層の一例として用いられる真珠光沢顔料層は、従来より公知の二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄−二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、グアニン、絹雲母、塩基性炭酸鉛、酸性砒酸鉛、オキシ塩化ビスマス等の真珠光沢顔料が適用でき、バインダーを含む媒体中に分散されて塗料、インキ等の形態として適用される。 或いは、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂中に前記顔料を分散状態に内在させたものであってもよい。 尚、
    前記真珠光沢顔料層の厚みは、1μm〜400μm、好ましくは3μm〜200μmであり、該層中における真珠光沢顔料は0.1〜40重量%(好ましくは、0.2
    〜30重量%)の含有割合が有効である。

    【0022】前記真珠光沢顔料は、例えば、天然雲母の表面を14〜68重量%の酸化チタンで被覆した、被覆層の光学的厚さが110〜415nmであって粒度が5
    〜300μmの真珠光沢顔料がバインダー中に分散状態に固着された真珠光沢顔料が好適に用いられる。

    【0023】前記真珠光沢顔料における被覆層の光学的厚さとは、屈折率×幾何学的厚さのことであって、この厚さは、或る一定の波長の光を反射させることに関連しており、換言すれば、特定の光学厚みが特定の波長の光を反射させる。

    【0024】前記真珠光沢顔料として、例えば、天然雲母粒子の表面を26〜57重量%の酸化チタンで被覆した、被覆層の光学的厚さ180〜240nm、粒度5〜
    125μmの金色真珠光沢顔料は、選択的に紫色の波長の光を透過し、その補色関係にある550〜600nm
    の黄色の波長の光を反射する特性を与え金色となる。 下層が白色の場合は、透過した紫色光も下地の白色に反射し、黄色光のみならず紫色光まで反射し、可視光線の全波長を反射することになるため、白色に視覚される。 従って、下層の可逆熱変色層を黒色から白色に可逆的に変化させることにより、金色から白色の可逆的色変化を視覚できる。

    【0025】又、天然雲母粒子の表面に酸化チタンを被覆し、その上層に非熱変色性染顔料を被覆(好適には、
    0.5〜10重量%を被覆)させた金色の金属光沢顔料も有効であり、被覆させる非熱変色性染顔料の色により、更に多種多様な色変化を発現させることができる。
    例えば、下層に黒色から白色の可逆熱変色層を積層すると、金色からピンク色等の、金色から有色の可逆的色変化を視覚できる。

    【0026】次に、真珠光沢顔料として銀色真珠光沢顔料を用いる場合、銀色真珠光沢顔料は天然雲母粒子の表面を14〜43重量%の酸化チタンで被覆した、被覆層の光学的厚さ110〜170nm、粒度1〜180μm
    のものが好適に用いられ、前記の数限定範囲にあることにより、反射光の波長の選択性を防止することが出来る。 前記の範囲外になると、反射光の波長の選択性が生じることから、着色して銀色にならない。 前記光学的特性の酸化チタン層が380〜700nmの全波長の光を雲母の層状配列により乱反射せずに反射するので銀色に見えるのである。 従って、金属光沢層が銀色の場合、熱変色層が黒色の時は銀色に視覚され、熱変色層が無色の時は下層の色調が視覚される。

    【0027】又、真珠光沢顔料として、天然雲母粒子の表面を酸化チタンで被覆した、メタリック色真珠光沢顔料、前記酸化チタン層の上を酸化鉄で被覆したメタリック色真珠光沢顔料も使用される。 更に、酸化チタン被覆の上を非熱変色性有色染顔料で被覆した二色性真珠光沢顔料も使用される。

    【0028】酸化チタンを被覆した雲母は酸化チタンの被覆重量と被覆の光学的厚さによって赤色〜紫色の可視光線を夫々の色の波長の光線に分光して特定の波長の光のみを反射し、他の光を透過させる作用を有する。 一方、雲母は光を乱反射せず平行線で反射するので光は金属光沢を帯びる。 第一層を透過した光は第二層の熱変色層で吸収されてしまう。 こうして特定の波長の金属光沢の光が反射されるので特定の色のメタリック色となる。

    【0029】酸化チタンの被覆率が68重量%を超えると波長選択性が悪くなるのでメタリック色にならない。
    又、酸化鉄の被覆率が4重量%未満の場合、前記酸化鉄の効果が充分に現れず、10重量%を超える場合には、
    メタリック色にはなるが酸化鉄の着色が強すぎて綺麗なメタリック色からの色変化が得られない。 このように、
    特定の酸化チタンの被覆量と、光学的厚みにより、特定の波長の光を反射し、雲母の干渉作用と可逆熱変色層の有色から無色、或いは有色から色調の異なる有色の変色作用により、金色、銀色、その他メタリック色と一般的な色調の可逆的色変化を視覚できる。

    【0030】前記真珠光沢顔料層は、真珠光沢顔料をバインダーを含む媒体中に分散させて、塗料形態となして形成することができる。 又、熱可塑性バインダーにあっては、該バインダーが溶融状態にあって、真珠光沢顔料を分散状態にブレンドして一体成形された薄膜及びフイルム形態の真珠光沢顔料層であってもよい。

    【0031】前記熱変色層及び真珠光沢顔料層は、従来より公知の方法、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷手段、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗り、ローラー塗り、浸漬塗装、等の手段により形成することができる。

    【0032】又、光輝層として用いられる虹彩薄膜層は、従来より公知の構成のものが有効である。 具体的には、透明な薄膜層と凹凸のある透明な薄膜層で構成されたもの〔透明な薄膜層は、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化亜鉛、酸化アンチモン、硫化亜鉛、フッ化マグネシウム、フッ化カルシウム等で例示される金属化合物薄膜層、塩化ビニリデンと塩化ビニル、酢酸ビニル、ビニルアルコール等との共重合体或いはポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレンのいずれかと塩化ビニル、スチレンと共重合体等の熱可塑性樹脂に光、熱等各種方法で分解されて生じたガスによる微細な気泡を有する薄膜層、ビニル系共重合体、繊維素系共重合体、ウレタン系共重合体とこれを硬化する各種の硬化剤、硬化性官能基を有する組成物、さらに有機置換されたケイ素系化合物よりなる薄膜層及び上記有機材料と酸化チタン、
    酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム等の無機系微粒子よりなる薄膜層等であり、凹凸のある透明な薄膜層は、
    前記薄膜層と屈折率の差が0.05以上あり、可視光線透過率が10%程度以上である未着色または着色透明な薄膜層であり、さらに膜の表面及び内部において光散乱があってもよく、可視光線透過率が50%以上であるもの:特開昭61−227098号公報〕が挙げられ、例えば、フィルム基材上に離型層、必要によって樹脂層、
    前記虹彩薄膜層、一般に用いられる接着剤層或いはホットメルト接着剤層を順次積層した虹彩性転写箔が好適に用いられる。 本発明においては、接着剤或いはホットメルト接着剤が塗布されていないものを使用することが好ましい。 又、透明性フィルムに前記虹彩薄膜層を設けた虹彩性フィルム、片面或いは両面に酸化物、硫化物、フッ化物の一種または2種以上からなる蒸着層を設けた光学干渉模様フイルム(特開昭60−32645号公報)、2種又はそれ以上のポリマーからなる、互いに異なる屈折率のポリマーからなる100層以上の層を中間層に設けた光干渉現象を呈する透明性多層フイルム(米国:THE MEARL CORPORATION製、
    商品名:MEARL IRIDESCENTFILM
    )等を用いることもできる。

    【0033】又、光輝層としてホログラムフィルムを用いることもできる。 尚、前記ホログラムフィルムは、各種樹脂にホログラム画像が形成されたホログラムマスター版を圧着し、エンボス加工を施して得られる。

    【0034】又、前記ホログラムフィルムのエンボス樹脂層上に、Al、Cr、Ni、Sn、Fe、Co、C
    u、Pb、Sb、Mg、Cd、Bi等の金属を200乃至2000Åの厚みで蒸着して形成したものを用いてもよい。

    【0035】尚、前記光輝層としてホログラムを用いる場合、一般に市販されているホログラム転写箔を用いることもできる。 前記ホログラム転写箔は、主にフィルム基材上に離型層、エンボス樹脂層、必要によって金属蒸着層、一般に用いられる接着剤層或いはホットメルト接着剤層が順次積層された構成であって、本発明においては、接着剤或いはホットメルト接着剤が塗布されていないものを使用することが好ましい。 本発明において好適に使用されるホログラム転写箔としては、フィルム基材が厚み12乃至75μmのPETフィルム(二軸延伸ポリエチレンテレフタレート)、厚み12乃至100μm
    のナイロンフィルム、厚み12乃至50μmのポリプロピレンフィルム、厚み16乃至50μmの硬質塩化ビニルフィルム等を使用したものが寸法安定性、コスト面から好適に用いられる。 又、離型層は転写時にフィルム基材を剥離し易くするために用いられ、厚み0.5乃至5
    μmのアクリル樹脂、アミノアルキッド樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニル樹脂等を用いることができる。

    【0036】前記市販のホログラム転写箔を用いて製造された光輝性熱変色層は、フィルム基材を剥離するとエンボス樹脂層上に離型層が残るが、前記離型層は本発明の布帛の柔軟な風合い、及びホログラム効果を阻害することがないため、そのまま放置してもよい。 同様に、市販の金属蒸着転写箔も適用することができる。

    【0037】又、前記光輝性熱変色層がフィルム形態のものにあっては、従来より公知の手法、例えば高周波溶断、裁断、トムソン抜き、形抜き、エッチング等の手法により選ばれる適宜手段により光輝性熱変色像を形成することができる。

    【0038】前記した光輝性熱変色性布帛の構成において、保護層や光安定剤層を適宜設けることができる。 具体的には、前記光安定剤層は紫外線吸収剤、酸化防止剤、老化防止剤、一重項酸素消光剤、スーパーオキシドアニオン消光剤、オゾン消色剤、可視光線吸収剤、赤外線吸収剤から選ばれる光安定剤を分散状態に固着した層である。 尚、老化防止剤、帯電防止剤、極性付与剤、揺変性付与剤、消泡剤等を必要に応じて各層に添加して機能を向上させることもできる。

    【0039】

    【発明の実施の形態】本発明を実施例について説明する。 尚、配合中の部とあるは重量部である。 実施例1(図1参照) PETフィルム基材上に、離型層、天然雲母の表面を4
    3重量%の酸化チタンで被覆した光学的厚みが210n
    mで、粒度が10〜60μmの金属光沢顔料10部、アクリル酸エステル樹脂40部、シリコン系消泡剤0.5
    部,酢酸ブチル20部、芳香族系中沸点溶剤15部を均一に分散したインキを印刷した光輝層31、可逆熱変色性顔料〔黒色←→無色,変色温度15℃〕30部,蛍光ピンク顔料5部、アクリル酸エステル樹脂エマルジョン70部,架橋剤1部を分散したインキを印刷した可逆熱変色層32を順次積層した。

    【0040】布帛2として白色ナイロン生地に、接着剤により、表面積が3.14mm 2の複数の円形を、隣り合う円形の距離が1mmとなるよう塗布して接着層4を設けた後、前記可逆熱変色層側を接着して、前記接着剤が乾燥した後、PETフィルム基材を剥離して光輝性熱変色性布帛1を得た。

    【0041】前記光輝性熱変色性布帛1は、布帛としての柔軟な風合いを有すると共に、15℃以下では、金色を呈しており、15℃以上になると、金色からピンク色に変化した。 次に、再度15℃以下にすると、再び金色となり、可逆的に何度でも繰り返し金色←→ピンク色の変化を示す。

    【0042】実施例2(図1参照) PETフィルム基材上に、離型層、光輝層31として虹彩層を形成してなる虹彩性転写箔〔東洋メタライジング(株)製、商品名:RB6500;うるし柄〕の虹彩層側に、可逆熱変色性顔料〔青色←→無色,変色温度15
    ℃〕30部、ウレタン樹脂エマルジョン70部,架橋剤1部を分散したインキを印刷した可逆熱変色層32を順次積層した。

    【0043】布帛2として白色綿生地に、接着剤を表面積が0.196mm 2の複数の円形を、隣り合う円形の距離が0.15mmとなるよう塗布して接着層4を設けた後、前記可逆熱変色層32を接着して、前記接着剤が乾燥した後、PETフィルム基材を剥離して光輝性熱変色性布帛1を得た。

    【0044】前記光輝性熱変色性布帛1は、布帛としての柔軟な風合いを有すると共に、15℃以下では光輝性レインボー調の青色を呈しており、15℃以上になると光輝性レインボー調の白色に変化した。 次に、再度15
    ℃以下にすると、再び光輝性レインボー調の青色となり、可逆的に何度でも繰り返し光輝性レインボー調の青色から光輝性レインボー調の白色の変化を示す。

    【0045】実施例3(図2参照) PETフィルム基材上に、離型層、光輝層31として虹彩層を形成してなる虹彩性転写箔の虹彩層側に、イリオジン300(メルク社製)15部、アクリル酸エステル樹脂40部、シリコーン系消泡剤0.5部、酢酸ブチル20部、芳香族中沸点溶剤15部を均一に分散したインキを印刷した光輝層、可逆熱変色性顔料〔黒色←→無色,変色温度30℃〕30部,蛍光ピンク顔料5部、アクリル酸エステル樹脂エマルジョン70部,架橋剤1部を分散したインキを印刷した可逆熱変色層32を順次積層した。

    【0046】布帛2としてピンク色ポリエステル生地に、接着剤により、表面積が0.785mm 2の複数の円形を、隣り合う円形の距離が0.3mmとなるよう塗布して接着層4を設けた後、前記可逆熱変色層を接着して、前記接着剤が乾燥した後、PETフィルム基材を剥離して光輝性熱変色性布帛1を得た。

    【0047】前記光輝性熱変色性布帛1は、布帛としての柔軟な風合いを有すると共に、30℃以下では金属光沢を有した金色を呈しており、30℃以上になると金色は消えてピンク色に変化した。 次に、再度30℃以下にすると、再び金色となり、可逆的に何度でも繰り返し金色からピンク色の変化を示す。

    【0048】実施例4(図1参照) 基材上に、離型層、光輝層31として透明性ホログラムフィルム、可逆熱変色性顔料(約30℃以下で黒色、約30℃以上で無色)15部、塩化ビニル─酢酸ビニル共重合樹脂20部、ケトン系中沸点溶剤40部、芳香族系中沸点溶剤30部、シリコーン系消泡剤0.5部を均一に分散したインキを印刷した可逆熱変色層32を順次積層した。

    【0049】前記可逆熱変色層32側から、基材を切断しないように表面積が153.86mm 2の複数の円形を、隣り合う円形の距離が5mmとなるよう打ち抜き、
    円形以外の部分を除いた後、接着剤を塗布して接着層4
    を設けた後、白色不織布に接着し、前記接着剤が乾燥した後、基材を剥離して光輝性熱変色性布帛1を得た。

    【0050】前記光輝性熱変色性布帛1は、布帛としての柔軟な風合いを有すると共に、30℃以下ではホログラム調の黒色が鮮明に視覚され、30℃以上になるとホログラム調の白色に変化した。 次に、再度30℃以下にすると、再びホログラム調の黒色となり、可逆的に何度でも繰り返しホログラム調の黒色から白色の変化を示す。

    【0051】実施例5(図3参照) 基材上に、離型層、透明フィルム層5として透明PET
    フィルム、天然雲母の表面を48重量%の酸化チタンで被覆した光学的厚みが295nmで、粒度が10〜60
    μmの金属光沢顔料10部、アクリル酸エステル樹脂4
    0部、シリコン系消泡剤0.5部,酢酸ブチル20部、
    芳香族系中沸点溶剤15部を均一に分散したインキを印刷した光輝層31、可逆熱変色性顔料〔ピンク←→無色,変色温度20℃〕30部,蛍光黄色顔料5部,アクリル酸エステル樹脂エマルジョン70部、架橋剤1部を分散したインキを印刷した可逆熱変色層32を順次積層した。

    【0052】前記可逆熱変色層32側に接着剤を塗布して接着層4を設けた後、基材を切断しないように表面積が19.625mm 2の複数の円形を、隣り合う円形の距離が0.5mmとなるよう打ち抜き、円形以外の部分を除いた後、布帛2として黄色のポリエステル製伸縮性編物に接着し、前記接着剤が乾燥した後、基材を剥離して光輝性熱変色性布帛1を得た。

    【0053】前記光輝性熱変色性布帛1は、布帛としての柔軟な風合いを有すると共に、20℃以下では、メタリックピンク色を呈しており、20℃以上になると、メタリックピンク色から黄色に変化した。 次に、再度20
    ℃以下にすると、再びメタリックピンク色となり、可逆的に何度でも繰り返しメタリックピンク色から黄色の変化を示す。

    【0054】実施例6(図3参照) 光輝層31として虹彩性フィルム上に、可逆熱変色性顔料〔ピンク←→無色,変色温度20℃〕30部,蛍光黄色顔料5部,アクリル酸エステル樹脂エマルジョン70
    部、架橋剤1部を分散したインキを印刷して可逆熱変色層32を積層し、光輝性熱変色層3を得た。

    【0055】布帛2として白色ポリエステル−ウレタン生地表面に、表面積が81.0mm 2の複数の四角形を、隣り合う四角形の距離が3mmとなるよう接着剤を塗布して接着層4を設けた後、前記光輝性熱変色層3の可逆熱変色層32側と接合した。 前記布帛2と接合した光輝性熱変色層3の光輝層31側から、前記接着剤を塗布した部分の光輝性熱変色層のみを打ち抜き、布帛と接合されていない部分の光輝性熱変色層を除いて光輝性熱変色性布帛1を得た。

    【0056】前記光輝性熱変色性布帛1は、布帛としての柔軟な風合いを有すると共に、20℃以下では、光輝性に富む赤色を呈しており、20℃以上になると光輝性に富む黄色に変化した。 次に、再度20℃以下にすると、再び光輝性に富む赤色となり、可逆的に何度でも繰り返し赤色から黄色の変化を示す。

    【0057】実施例7(図2参照) 光輝層31として虹彩性フィルム上に、イリオジン30
    0(メルク社製)15部、アクリル酸エステル樹脂40
    部、シリコーン系消泡剤0.5部、酢酸ブチル20部、
    芳香族中沸点溶剤15部を均一に分散したインキを印刷した光輝層31、可逆熱変色性顔料〔黒色←→無色,変色温度30℃〕30部,蛍光ピンク顔料5部、アクリル酸エステル樹脂エマルジョン70部,架橋剤1部を分散したインキを印刷した可逆熱変色層32を順次積層して光輝性熱変色層3を得た。

    【0058】布帛2としてピンク色ポリエステル生地に表面に、表面積が84.5mm 2の複数の三角形を、隣り合う三角形の距離が3mm以下となるよう接着剤を塗布して接着層4を設けた後、前記光輝性熱変色層3の可逆熱変色層32側と接合した。 前記布帛2と接合した光輝性熱変色層3の光輝層31側から、前記接着剤を塗布した部分の光輝性熱変色層のみを打ち抜き、布帛と接合されていない部分の光輝性熱変色層を除いて光輝性熱変色性布帛1を得た。

    【0059】前記光輝性熱変色性布帛1は、布帛としての柔軟な風合いを有すると共に、30℃以下では金属光沢を有した金色を呈しており、30℃以上になると金色は消えてピンク色に変化した。 次に、再度30℃以下にすると、再び金色となり、可逆的に何度でも繰り返し金色からピンク色の変化を示す。

    【0060】実施例8(図4参照) 基材上に、離型層、真珠光沢顔料(商品名:イリオジン100、(酸化チタンの被覆率29重量%、被覆層の光学的厚さ110〜170nm、粒度10〜60μm)、
    メルクジャパン製)1部、メチルイソブチルケトンに塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂を20%溶解した樹脂溶液4
    5部、キシレン20部、メチルイソブチルケトン20部を混合、攪拌した金属光沢インキを印刷した光輝層3
    1、感温変色性色彩記憶性材料を内包したマイクロカプセル顔料(黒色←→無色:消色温度30℃、着色温度1
    5℃)10部、メチルイソブチルケトンに塩化ビニル−
    酢酸ビニル樹脂を20%溶解した樹脂溶液45部、キシレン20部、メチルイソブチルケトン20部を混合、攪拌して得た熱変色性インキを印刷した可逆熱変色層3
    2、金色の転写フィルム(村田金箔社製)を転写した光輝層31を順次積層した。

    【0061】布帛2として白色ナイロン生地に、接着剤を表面積が0.125mm 2の複数の円形を、隣り合う円形の距離が0.1mmとなるよう塗布して接着層4を設けた後、前記光輝層31側を接着して、前記接着剤が乾燥した後、基材を剥離して光輝性熱変色性布帛1を得た。

    【0062】前記光輝性熱変色性布帛1は、布帛としての柔軟な風合いを有すると共に、15℃以下では、金属光沢を有した銀色を呈しており、30℃未満の室温でこの状態を維持できた。 又、30℃以上になると、金色を呈し、15℃を超える室温でこの状態を維持した。 次に、再び、15℃以下に冷却すると、金色から銀色へ変色した。

    【0063】実施例9(図5参照) 基材上に、離型層、可逆熱変色性顔料〔ピンク色←→無色,変色温度15℃〕30部、アクリル酸エステル樹脂エマルジョン75部,架橋剤1部を分散したインキを印刷した可逆熱変色層32、光輝層31としてイリデッセントフィルム、を順次積層してなる光輝層側に接着剤を塗布して接着層4を設けた後、基材を切断しないように表面積が2.0mm 2の複数の円形を、隣り合う円形の距離が0.2mmとなるよう打ち抜き、円形以外の部分を除いた後、布帛2として白色ポリエステル−ウレタン生地に接着し、前記接着剤が乾燥した後、基材を剥離して光輝性熱変色性布帛1を得た。

    【0064】前記光輝性熱変色性布帛1は、布帛としての柔軟な風合いを有すると共に、15℃以下では光輝性を有するピンク色を呈しており、15℃以上になると光輝性を有する白色に変化した。 次に、再度15℃以下にすると、再びピンク色となり、可逆的に何度でも繰り返しピンク色←→白色の変化を示す。

    【0065】実施例10(図5参照) 基材上に、離型層、可逆熱変色性顔料〔ピンク色←→無色、変色温度15℃〕30部、アクリル酸エステル樹脂エマルジョン75部、架橋剤1部を分散したインキを印刷した可逆熱変色層32、オキシ塩化ビスマス15部、
    アクリル酸エステル樹脂40部、シリコーン系消泡剤0.5部、酢酸ブチル20部、芳香族中沸点溶剤15部を均一に分散したインキを印刷した光輝層31を順次積層してなる光輝層31側に接着剤を塗布して接着層4を設けた後、基材を切断しないように表面積が4.9mm
    2の複数の円形を、隣り合う円形の距離が0.3mmとなるよう打ち抜き、円形以外の部分を除いた後、布帛2
    として白色ポリエステル−ウレタン生地に接着し、前記接着剤が乾燥した後、基材を剥離して光輝性熱変色性布帛1を得た。

    【0066】前記光輝性熱変色性布帛1は、布帛としての柔軟な風合いを有すると共に、15℃以下では、真珠光沢性を有するピンク色を呈しており、15℃以上になると真珠光沢性を有する白色を呈した。 再び、15℃以下に冷却すると、真珠光沢性を有する白色からピンク色へ変色した。

    【0067】実施例11(図5参照) 基材上に、離型層、色彩記憶性熱変色性組成物〔ピンク色←→無色:消色温度30℃、着色温度15℃〕30
    部、VYHH(ポリマー組成:塩化ビニル/酢酸ビニル=86/14、ユニオンカーバイド社製)40部、デンカビニル1000W〔ポリマー組成:塩化ビニル/塩化ビニリデン=80/20、電気化学工業(株)製〕20
    部、Byk−325(ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン、Byk chemie社製) 0.2部、ピペリジン誘導体〔商品名サノールLS770:三共(株)
    製〕1部、MIBK240部からなるインキを印刷した可逆熱変色層32、光輝層31として、エンボス面に金属蒸着を施したホログラムフィルムを順次積層してなる光輝層31側に接着剤を塗布して接着層4を設けた後、
    基材を切断しないように表面積が706.5mm 2の複数の円形を、隣り合う円形端部の最も近接した距離が1
    5mm以下となるよう打ち抜き、円形以外の部分を除いた後、布帛2として白色ポリエステル−ウレタン生地に接着し、前記接着剤が乾燥した後、基材を剥離して光輝性熱変色性布帛1を得た。

    【0068】前記光輝性熱変色性布帛1は、布帛としての柔軟な風合いを有すると共に、15℃以下では、ピンク色のホログラムが視覚され、30℃未満の室温でこの状態を維持できた。 又、30℃以上になると、銀色のホログラムが視覚され、15℃を超える室温でこの状態を維持した。 次に、再び15℃以下に冷却するとピンク色のホログラムが視覚された。

    【0069】実施例12(図5参照) 基材上に、離型層、熱変色性顔料〔ピンク色←→無色,
    変色温度15℃〕30部、塩化ビニル─酢酸ビニル共重合樹脂20部、ケトン系中沸点溶剤40部、芳香族系中沸点溶剤30部を分散したインキを印刷した可逆熱変色層32、光輝層31として、銀色の転写フィルム(村田金箔社製)を転写してしてなる光輝層31側に接着剤を塗布して接着層4を設けた後、基材を切断しないように表面積が22.5mm 2の複数の円形を、隣り合う円形の距離が10mmとなるよう打ち抜き、円形以外の部分を除いた後、布帛2として白色ポリエステル−ウレタン生地に接着し、前記接着剤が乾燥した後、基材を剥離して光輝性熱変色性布帛1を得た。

    【0070】前記光輝性熱変色性布帛1は、布帛としての柔軟な風合いを有すると共に、15℃以下では金属光沢性を有するピンク色を呈し、15℃以上になると銀色を呈する。 次に、再度15℃以下にすると、再びピンク色となり、可逆的に何度でも繰り返しメタリックピンク色←→銀色の変化を示す。

    【0071】実施例13(図6参照) 基材上に、離型層、透明フィルム層5として透明PET
    フィルム、天然雲母の表面を48重量%の酸化チタンで被覆した光学的厚みが295nmで、粒度が10〜60
    μmの金属光沢顔料10部、アクリル酸エステル樹脂4
    0部、シリコン系消泡剤0.5部,酢酸ブチル20部、
    芳香族系中沸点溶剤15部を均一に分散したインキを印刷した光輝層31、可逆熱変色性顔料〔ピンク←→無色,変色温度20℃〕30部、蛍光黄色顔料5部、アクリル酸エステル樹脂エマルジョン70部、架橋剤1部を分散したインキを印刷した可逆熱変色層32、前記と同様の透明フィルム層5を順次積層した。

    【0072】前記離型層を設けていない側の透明フィルム層5に接着剤を塗布して接着層4を設けた後、基材を切断しないように表面積が19.625mm 2の複数の円形を、隣り合う円形の距離が0.5mmとなるよう打ち抜き、円形以外の部分を除いた後、布帛2として黄色のポリエステル製伸縮性編物に接着し、前記接着剤が乾燥した後、基材を剥離して光輝性熱変色性布帛1を得た。

    【0073】前記光輝性熱変色性布帛1は、布帛としての柔軟な風合いを有すると共に、20℃以下では、メタリックピンク色を呈しており、20℃以上になると、メタリックピンク色から黄色に変化した。 次に、再度20
    ℃以下にすると、再びメタリックピンク色となり、可逆的に何度でも繰り返しメタリックピンク色から黄色の変化を示す。

    【0074】実施例14(図7参照) 基材上に、離型層、光輝層31として虹彩性フィルム上に、可逆熱変色性顔料〔ピンク←→無色,変色温度20
    ℃〕30部、蛍光黄色顔料5部、アクリル酸エステル樹脂エマルジョン70部、架橋剤1部を分散したインキを印刷して可逆熱変色層32を積層して光輝性熱変色層3
    を形成した後、前記可逆熱変色層32上に透明フィルム層5として透明PETフィルムを貼着した。

    【0075】前記透明フィルム層5側から、基材を切断しないように表面積が9.0mm 2の複数の四角形を、
    隣り合う円形の距離が0.5mmとなるよう打ち抜き、
    四角形以外の部分を除いた後、前記四角形部分に接着剤を塗布して接着層4を設けた後、布帛2として白色ポリエステル−ウレタン生地に接着し、前記接着剤が乾燥した後、基材を剥離して光輝性熱変色性布帛1を得た。

    【0076】前記光輝性熱変色性布帛1は、布帛としての柔軟な風合いを有すると共に、20℃以下では、光輝性に富む赤色を呈しており、20℃以上になると光輝性に富む黄色に変化した。 次に、再度20℃以下にすると、再び光輝性に富む赤色となり、可逆的に何度でも繰り返し赤色から黄色の変化を示す。

    【0077】実施例15(図8参照) 光輝層31として虹彩性フィルム上に、イリオジン30
    0(メルク社製)15部、アクリル酸エステル樹脂40
    部、シリコーン系消泡剤0.5部、酢酸ブチル20部、
    芳香族中沸点溶剤15部を均一に分散したインキを印刷した光輝層31、可逆熱変色性顔料〔黒色←→無色,変色温度30℃〕30部,蛍光ピンク顔料5部、アクリル酸エステル樹脂エマルジョン70部,架橋剤1部を分散したインキを印刷した可逆熱変色層32、透明フィルム層5として透明PPフィルムを順次積層した。

    【0078】布帛2としてピンク色ポリエステル生地に表面に、表面積が12.5mm 2の複数の三角形を、隣り合う三角形の距離が0.8mm以下となるよう接着剤を塗布して接着層4を設けた後、前記透明フィルム層5
    側と接合した。 前記布帛2と接合した光輝性熱変色層3
    の光輝層31側から、前記接着剤を塗布した部分の光輝性熱変色層及び透明フィルム層のみを打ち抜き、布帛と接合されていない部分の光輝性熱変色層と透明フィルム層を除いて光輝性熱変色性布帛1を得た。

    【0079】前記光輝性熱変色性布帛1は、布帛としての柔軟な風合いを有すると共に、30℃以下では金属光沢を有した金色を呈しており、30℃以上になると金色は消えてピンク色に変化した。 次に、再度30℃以下にすると、再び金色となり、可逆的に何度でも繰り返し金色からピンク色の変化を示す。

    【0080】応用例1 実施例1で得られた光輝性熱変色性布帛を裁断した後、
    縫製加工して光輝性熱変色性人形用ドレスを得た。

    【0081】前記人形用ドレスは衣装として柔軟な風合いを有し、又、伸縮性を有するため人形に着せ易く、しかも人形用ボディの凹凸に対して追従性を有し、ボディにフィットする。 又、若干大きさの異なる人形にも適用でき、適用範囲の広い人形用ドレスが得られた。 前記人形用ドレスを人形に着せた後、15℃以下に冷却したところ、ドレスは金属光沢を有する金色を呈する。 次いで、前記人形用ドレスを15℃以上に加温するとピンクを呈する。 尚、この現象は繰り返し再現できた。

    【0082】比較例1(図9参照) 透明フィルム層として透明PETフィルム上に、天然雲母の表面を48重量%の酸化チタンで被覆した光学的厚みが295nmで、粒度が10〜60μmの金属光沢顔料10部、アクリル酸エステル樹脂40部、シリコン系消泡剤0.5部,酢酸ブチル20部、芳香族系中沸点溶剤15部を均一に分散したインキを印刷した光輝層3
    1、熱変色性顔料〔ピンク←→無色,変色温度20℃〕
    30部,蛍光黄色顔料5部,アクリル酸エステル樹脂エマルジョン70部、架橋剤1部を分散したインキを印刷した可逆熱変色層32を順次積層した。

    【0083】前記可逆熱変色層32側に接着剤を塗布して接着層4を設けた後、布帛2として黄色のポリエステル製伸縮性編物に接着して光輝性熱変色性布帛1を得た。

    【0084】前記光輝性熱変色性布帛1は、20℃以下では、メタリックピンク色を呈し、20℃以上になると、メタリックピンク色から黄色に変化するものの、実施例5の光輝性熱変色性布帛と比較すると柔軟な風合いに乏しく、しかも伸縮性を有していない。

    【0085】又、前記光輝性熱変色性布帛を裁断した後、縫製加工して得た光輝性熱変色性人形用ドレスは、
    伸縮性に乏しいため人形に着せ難く、しかも人形用ボディの凹凸に対して追従性がないため、ドレスを着せた人形は不自然な印象を受ける。 又、ドレスの形態に制限を有することから適用範囲が狭い。

    【0086】

    【発明の効果】本発明光輝性熱変色布帛は、布帛自体の風合いと、柔軟性を保持した状態で光輝性及び熱変色性を有効に発現させ、更には、任意形状の像を配することにより特異性を付与でき、玩具、装飾分野等において顕著性に優れた光輝性熱変色性布帛を提供でき、しかも人形用衣装等として商品性を更に高めることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明光輝性熱変色性布帛の一実施例の縦断面説明図である。

    【図2】本発明光輝性熱変色性布帛の他の実施例の縦断面説明図である。

    【図3】本発明光輝性熱変色性布帛の他の実施例の縦断面説明図である。

    【図4】本発明光輝性熱変色性布帛の他の実施例の縦断面説明図である。

    【図5】本発明光輝性熱変色性布帛の他の実施例の縦断面説明図である。

    【図6】本発明光輝性熱変色性布帛の他の実施例の縦断面説明図である。

    【図7】本発明光輝性熱変色性布帛の他の実施例の縦断面説明図である。

    【図8】本発明光輝性熱変色性布帛の他の実施例の縦断面説明図である。

    【図9】従来の光輝性熱変色性布帛の例を示す縦断面説明図である。

    【符号の説明】

    1 光輝性熱変色性布帛 2 布帛 3 光輝性熱変色層 31 光輝層 32 可逆熱変色層 4 接着層 5 透明フィルム層

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