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Fluorescent lamp

阅读:590发布:2024-02-23

专利汇可以提供Fluorescent lamp专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide with a relatively simple structure a fluorescent lamp which can improve its brightness to a practically comparable degree, without degrading high afterglow characteristic, and can extend applications other than a guide light and an emergency light. SOLUTION: This fluorescent lamp involves first and second luminescent layers constituted of a fluorescent body of a finishing level, equivalent to or higher than the first class or second class at the inner surface of a glass bulb 1, whereas a first luminescent layer 2 on the glass bulb 1 side is formed out of a mixed fluorescent body or formed by mixing a plurality of fluorescent bodies, which have high afterglow characteristics and whose afterglow characteristics are different from each other, and the deposit of the mixed fluorescent body is set at at least 0.2mg per 1cm .,下面是Fluorescent lamp专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ガラスバルブの内面に主として蛍光体よりなる第1,第2の発光層を有する蛍光ランプにおいて、前記ガラスバルブ側の第1の発光層を、長残光性を有し、かつ残光特性の異なる複数の蛍光体を混合してなる混合蛍光体にて形成したことを特徴とする蛍光ランプ。
  • 【請求項2】 前記長残光性を有する混合蛍光体の付着量を、1cm 2当たり少なくとも0.2mg以上に設定したことを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
  • 【請求項3】 前記第2の発光層に、第1の発光層の蛍光体とは残光特性の異なる長残光性を有する蛍光体を混入したことを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
  • 【請求項4】 前記第2の発光層を1種又は2種以上の希土類蛍光体にて形成したことを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
  • 【請求項5】 ガラスバルブの内面に主として蛍光体よりなる第1,第2の発光層を有する蛍光ランプにおいて、前記ガラスバルブ側の第1の発光層を長残光性を有し、かつ残光特性の異なる複数の蛍光体を混合してなる混合蛍光体にて形成し、かつガラスバルブと第1の発光層との間に紫外線反射層を形成したことを特徴とする蛍光ランプ。
  • 【請求項6】 前記紫外線反射層をアルミナ又はマグネシアにて構成したことを特徴とする請求項5記載の蛍光ランプ。
  • 【請求項7】 ガラスバルブの内面に主として蛍光体よりなる第1,第2の発光層を有する蛍光ランプにおいて、前記ガラスバルブ側の第1の発光層を長残光性を有し、かつ残光特性の異なる複数の蛍光体を混合してなる混合蛍光体にて形成し、かつガラスバルブと第1の発光層との間に透光性の導電性被膜を形成したことを特徴とする蛍光ランプ。
  • 【請求項8】 前記導電性被膜と第1の発光層との間に紫外線反射層を形成したことを特徴とする請求項7記載の蛍光ランプ。
  • 【請求項9】 ガラスバルブの内面に主として蛍光体よりなる第1,第2の発光層を有する蛍光ランプにおいて、前記ガラスバルブ側の第1の発光層を長残光性を有し、かつ残光特性の異なる複数の蛍光体を混合してなる混合蛍光体にて形成し、かつガラスバルブの外周面を透光性の保護層にて覆ったことを特徴とする蛍光ランプ。
  • 【請求項10】 前記保護層を、樹脂製のチュ−ブにて構成したことを特徴とする請求項9記載の蛍光ランプ。
  • 【請求項11】 ガラスバルブの内面に所定角度の開口角を以て反射層を形成し、かつ少なくとも反射層上に主として蛍光体よりなる発光層を形成した蛍光ランプにおいて、前記発光層に、長残光性を有し、かつ残光特性の異なる複数の蛍光体を混入・分散させたことを特徴とする蛍光ランプ。
  • 【請求項12】 前記発光層を第1,第2の発光層にて構成し、ガラスバルブ側の第1の発光層を長残光性を有し、かつ残光特性の異なる複数の蛍光体を混合してなる混合蛍光体にて、第2の発光層を1種又は2種以上の希土類蛍光体の混合蛍光体にて形成したことを特徴とする請求項11記載の蛍光ランプ。
  • 【請求項13】 ガラスバルブの内面に1種又は2種以上の蛍光体よりなる発光層を有する蛍光ランプにおいて、前記発光層に、長残光性を有し、かつ残光特性の異なる複数の蛍光体を混入・分散させたことを特徴とする蛍光ランプ。
  • 【請求項14】 前記長残光性を有する複数の蛍光体の混入総量を1cm 2当たり少なくとも0.2mg以上に設定したことを特徴とする請求項13記載の蛍光ランプ。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】この発明は蛍光ランプに関し、特にランプ消灯後10分以上を経過しても物の識別が可能な残光を呈する蛍光ランプの改良に関する。

    【0002】

    【従来の技術】一般に、蛍光ランプは、例えばガラスバルブの内面にハロリン酸塩蛍光体,希土類蛍光体などからなる発光層を形成して構成されており、この蛍光ランプは、通常、長尺状の器具本体と樹脂製の乳白色のパネルやカバ−とを備えた照明器具に適用される。

    【0003】この照明器具は種々の用途に使用されているが、例えば直管40ワットタイプの蛍光ランプを用いる多くの照明器具は工事用器具として事務所はもとより大型店舗,劇場,浴場,地下街などのように広い分野で使用されている。

    【0004】ところで、このような照明器具が多く使用される大型店舗,劇場,地下街などには多くの人が集まることから、火災,地震などの災害によって万一停電したりすると、パニック状態となって不測の事故が起こることが予測される。

    【0005】従って、消防法,建築基準法では、一定以上のスペ−スを有し、かつ人が多く集まるなどの条件を満たす大型店舗,劇場,地下街などには一般照明器具の他に、誘導灯,非常灯などの設置を義務付けている。

    【0006】これらの誘導灯,非常灯は、例えば正常時には蛍光ランプを商用電源によって点灯させ、非常時(停電時)には内蔵バッテリ−を電源として蛍光ランプないし電球などを、床面の照度が1(Lx)以上でかつ20〜30分以上点灯するように構成されている。

    【0007】このために、非常時に、万一、商用電源が停電して一般照明器具などが消灯したとしても、床面の照度は最低でも1(Lx)以上が確保されるために、安全かつ迅速な避難が可能となるものである。

    【0008】しかしながら、これらの誘導灯,非常灯は、高価であることもあって、一般照明器具に比較すると、その設置数は少ない。 例えば通路誘導灯のように壁面の下方に配置される場合には、混雑していると、壁面に近い人と遠い人では通路誘導灯の視認性に有意差が生じて避難の迅速性にも影響が現われると考えられる。

    【0009】一方、このような誘導灯,非常灯の設置義務のない一般家庭などでは、災害によって停電した場合、真っ暗な中で円滑かつ迅速に避難することは容易ではなく、子供や老人の避難が遅れる可能性がある。

    【0010】

    【発明が解決しようとする課題】従って、本出願人は、
    先に、ガラスバルブの内面に1種又は2種以上の蛍光体よりなる発光層を有し、この発光層に長残光性を有する蛍光体を少なくとも1cm 2当たり0.2mg以上混入した蛍光ランプを提案した(特願平7−204369号参照)。

    【0011】この提案によれば、この蛍光ランプを一般の照明用蛍光ランプと同様に使用することによって、この蛍光ランプの消灯後500秒を経過しても、物の識別が可能な0.05(Lx)以上の照度(ランプから10
    mm離れた点の照度)が得られ、停電時における誘導灯的な機能や常夜灯的な機能を奏するものである。

    【0012】しかしながら、この蛍光ランプの正常時における明るさは、一般の照明用蛍光ランプと同等程度の明るさが得られないために、所定の床面照度を満たすには照明器具の設置数を増加させなければならず、経済的な負担が増加するという問題がある。

    【0013】それ故に、本発明の目的は、比較的に簡単な構成によって長残光性を損なうことなく、明るさを実用上遜色のない程度に改善できる他に、誘導灯ないし非常灯以外への利用展開が可能な蛍光ランプを提供することにある。

    【0014】

    【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述の目的を達成するために、ガラスバルブの内面に主として蛍光体よりなる第1,第2の発光層を有する蛍光ランプにおいて、前記ガラスバルブ側の第1の発光層を、長残光性を有し、かつ残光特性の異なる複数の蛍光体を混合してなる混合蛍光体にて形成したことを特徴とし、本発明の第2の発明は、前記長残光性を有する混合蛍光体の付着量を、1cm 2当たり少なくとも0.2mg以上に設定したことを特徴とし、第3の発明は、前記第2の発光層に、第1の発光層の蛍光体とは残光特性の異なる長残光性を有する蛍光体を混入したことを特徴とし、さらに第4の発明は、前記第2の発光層を1種又は2種以上の希土類蛍光体にて形成したことを特徴とする。

    【0015】又、本発明の第5の発明は、ガラスバルブの内面に主として蛍光体よりなる第1,第2の発光層を有する蛍光ランプにおいて、前記ガラスバルブ側の第1
    の発光層を長残光性を有し、かつ残光特性の異なる複数の蛍光体を混合してなる混合蛍光体にて形成し、かつガラスバルブと第1の発光層との間に紫外線反射層を形成したことを特徴とし、第6の発明は、前記紫外線反射層をアルミナ又はマグネシアにて構成したことを特徴とする。

    【0016】又、本発明の第7の発明は、ガラスバルブの内面に主として蛍光体よりなる第1,第2の発光層を有する蛍光ランプにおいて、前記ガラスバルブ側の第1
    の発光層を長残光性を有し、かつ残光特性の異なる複数の蛍光体を混合してなる混合蛍光体にて形成し、かつガラスバルブと第1の発光層との間に透光性の導電性被膜を形成したことを特徴とし、第8の発明は、前記導電性被膜と第1の発光層との間に紫外線反射層を形成したことを特徴とする。

    【0017】又、本発明の第9の発明は、ガラスバルブの内面に主として蛍光体よりなる第1,第2の発光層を有する蛍光ランプにおいて、前記ガラスバルブ側の第1
    の発光層を長残光性を有し、かつ残光特性の異なる複数の蛍光体を混合してなる混合蛍光体にて形成し、かつガラスバルブの外周面を透光性の保護層にて覆ったことを特徴とし、第10の発明は、前記保護層を、樹脂製のチュ−ブにて構成したことを特徴とする。

    【0018】又、本発明の第11の発明は、ガラスバルブの内面に所定度の開口角を以て反射層を形成し、かつ少なくとも反射層上に主として蛍光体よりなる発光層を形成した蛍光ランプにおいて、前記発光層に、長残光性を有し、かつ残光特性の異なる複数の蛍光体を混入・
    分散させたことを特徴とし、第12の発明は、前記発光層を第1,第2の発光層にて構成し、ガラスバルブ側の第1の発光層を長残光性を有し、かつ残光特性の異なる複数の蛍光体を混合してなる混合蛍光体にて、第2の発光層を1種又は2種以上の希土類蛍光体の混合蛍光体にて形成したことを特徴とする。

    【0019】さらには、本発明の第13の発明は、ガラスバルブの内面に1種又は2種以上の蛍光体よりなる発光層を有する蛍光ランプにおいて、前記発光層に、長残光性を有し、かつ残光特性の異なる複数の蛍光体を混入・分散させたことを特徴とし、第14の発明は、前記長残光性を有する複数の蛍光体の混入総量を1cm 2当たり少なくとも0.2mg以上に設定したことを特徴とする。

    【0020】

    【発明の実施の形態】次に、本発明の1実施例について図1〜図2を参照して説明する。 同図において、1はガラスバルブであって、その内面には長残光性を有し、かつ残光特性の異なる複数の蛍光体を混合してなる混合蛍光体にて第1の発光層2が形成されている。 この第1の発光層2における混合蛍光体の付着量は1cm 2当たり0.2mg以上に設定されている。 そして、この第1の発光層2には1種又は2種以上の蛍光体よりなる第2の発光層3が積層して形成されている。 これらの発光層2,3はガラスバルブ1に塗布液を流し込むことによって形成されるのであるが、特に、第2の発光層3を形成する際の塗布液の塗布方向を第1の発光層2を形成する際の塗布液の塗布方向とは逆方向に設定することにより、長手方向の各部分の膜厚を比較的に均一化できる。
    尚、4はガラスバルブ1の両端に配置された電極である。

    【0021】上述の長残光性を有する蛍光体(2)としては、例えば一般式がMAl 24で表される化合物で、Mはカルシウム,ストロンチウム,バリウムからなる群から選択された1つ以上の金属元素からなる化合物を母結晶にした蓄光性蛍光体であり、付活剤としてはユ−ロピウム(Eu)が用いられる他、共付活剤としてジスプロシウム(Dy),ネオジム(Nd)などが使用される。 これらの蛍光体残光特性の異なるものが見受けられる。

    【0022】例えば490nmに発光ピ−クを有するユ−ロピウム,ジスプロシウム付活アルミン酸ストロンチウム蛍光体(Sr 4 Al 1425 :Eu/Dy)と、52
    0nmに発光ピ−クを有するユ−ロピウム付活アルミン酸ストロンチウム蛍光体(SrAl 24 :Eu)とは、粉体状態において、図2に示すような残光輝度特性を呈する。 前者は発光色が青緑色(ブル−グリ−ン)であり、後者は発光色が緑色(グリ−ン)であり、図中、
    BG及びGで示している。 これらの蛍光体(以下、前者をBG蛍光体、後者をG蛍光体という)は、消灯直後に、急激な残光輝度の減衰を呈するが、10分程度経過した後は緩やかに減衰する減衰特性を有している。 そして、消灯後、10分経過頃まではG蛍光体の方がBG蛍光体の残光輝度より大きいが、10分程度経過後はBG
    蛍光体の方がG蛍光体の残光輝度より大きくなるという逆転現象が生じている。 これらの蛍光体の輝度特性は、
    BG蛍光体とG蛍光体との混合比率,付着量,平均粒径などによって影響を受けるものであるが、例えばこれらの平均粒径は2〜12μmに設定されているが、12μ
    m以上に設定することもでき、大きな粒径を選択することにより残光輝度を高めることができる。

    【0023】又、上述の第2の発光層3は電極間に形成される放電路に隣接するように配置されており、例えばハロリン酸塩蛍光体(Ca 10 (PO 46 FCl:Sb
    /Mn,Sr 10 (PO 46 FCl:Sb/Mnなど)
    や希土類蛍光体(Y 2 :Eu,LaPO 4 :Ce/T
    b,(SrCaBaMg) 5 (PO 43 Cl:Euなど ) などの1種又は2種以上を混合して形成されている。 尚、この第2の発光層3には、例えば第1の発光層2の蛍光体とは残光特性の異なる長残光性を有する蛍光体を適宜に混入・分散させることもできるし、又、第1
    の発光層2の蛍光体の一部を混入・分散させることもできる。

    【0024】この実施例によれば、ガラスバルブ1の内面に積層状態で形成された少なくとも第1,第2の発光層2,3のうち、放電路側の第2の発光層3は、希土類蛍光体などのように、一般の照明用蛍光ランプに使用される蛍光体にて構成されているために、ランプ点灯時に253.7nmなどの紫外線によって効率よく励起され、明るさを大幅に増加させることができる。

    【0025】又、第1の発光層2は、ガラスバルブ側に形成されているために、第2の発光層3を透過してくる紫外線によって励起されて発光することになる。 一方、
    消灯時においては、殆んどの放射光がガラスバルブ1から直接的に外部に放射される。 従って、第1の発光層2
    からの放射光は殆んど減衰することなく外部に放射させることができ、非常時などの誘導光として有効に利用できる。

    【0026】特に、第1の発光層2は、長残光性を有する蛍光体の総付着量が1cm 2当たり0.2mg以上に設定されている関係で、蛍光ランプを消灯しても長時間に亘って物の識別が可能な0.05(Lx)程度の照度を維持できる。 このために、消防法や建築基準法で誘導灯,非常灯の設置が義務付けられている場所の一般照明器具や一般家庭の照明器具に適用すれば、災害などで万一停電しても、物を識別可能な明るさの残光が得られるために、円滑かつ迅速な避難が可能となる。

    【0027】その上、第1の発光層2は、長残光性を有し、かつ残光特性の異なる複数の蛍光体(例えばBG蛍光体,G蛍光体など)よりなる混合蛍光体にて構成されているために、消灯してから10分程度まではグリ−ンが強い発光を呈しているが、10分経過後からはブル−
    グリ−ンが優勢な発光色を呈し、誘導用などの標識としてのみならず、消灯空間に照明の色調が変化する幻想的な空間を演出することができる。 従って、青色,緑色などの他に、赤色などの発光色を呈する蛍光体などと組み合わせることによって、さらに多様な演出が可能となる。

    【0028】さらに、家庭用照明器具には、常夜灯用として5W程度の豆球が搭載されているが、本発明蛍光ランプを使用すれば、豆球を省略でき、器具のコストを低減できるのみならず、省電も可能となる。

    【0029】図3は、本発明の第2の実施例を示すものであって、基本的には図1に示す実施例と同じである。
    異なる点は、ガラスバルブ1と第1の発光層2との間に透光性を有する紫外線反射層5を形成したことである。
    この紫外線反射層5は、例えば平均粒径が0.1μm以下好ましくは30〜50mμmのアルミナ(Al 2
    3 ),マグネシア(MgO)などにて形成されている。

    【0030】ところで、第1,第2の発光層2,3は電極4間の放電によって生ずる銀の紫外線で励起されるのであるが、放電路側に位置する蛍光体(第2の発光層3)は効率よく励起されるものの、放電路から遠ざかるガラスバルブ側に位置する蛍光体(第1の発光層2)の励起効率は低下する傾向にある。 しかしながら、この実施例によれば、第1,第2の発光層2,3を透過した紫外線が紫外線反射層5で反射されるために、ガラスバルブ側に位置する蛍光体(第1の発光層2)は透過する時の紫外線と反射した時の紫外線とによって励起されることになる。 従って、発光効率を高めることができる。

    【0031】又、例えばアルミナによる紫外線反射層5
    を形成することによって、水銀のガラスバルブ1への接触を抑制できる関係で、ソ−ラリゼ−ションによる変色を防止ないし低減することもできる。

    【0032】図4は、本発明の第3の実施例を示すものであって、基本的には図3に示す実施例と同じである。
    異なる点は、ガラスバルブ1と紫外線反射層5との間に透光性を有する導電性被膜6を形成したことである。 この導電性被膜6は、例えば加熱状態のガラスバルブの内面に塩化錫を含む溶液を吹き付けることによって形成され、例えば1〜1000KΩ程度の抵抗値を有する。

    【0033】この実施例によれば、ラピッドスタ−ト式の点灯回路装置を備えた照明器具に適用でき、大型店舗,劇場,地下街などのように保守の手間を省きたい所での使用に好適する。

    【0034】しかも、導電性被膜6と第1の発光層2の間には紫外線反射層5が形成されているために、明るさの改善は勿論のこと、水銀が被膜6の錫などに接触することによって生ずる変色を防止ないし低減できる。 従って、蛍光ランプとしての外観状態を向上できる。

    【0035】図5〜図6は、本発明の第4の実施例を示すものであって、基本的には図3に示す実施例と同じである。 異なる点は、第1の発光層2と紫外線反射層5との間に開口部7aを有する反射層7を形成したことである。 この反射層7は、例えば酸化チタン(TiO 2 )などのように光反射性を有する部材にて形成されている。
    そして、それの開口部7aの開口角θは例えば120度に設定されているが、用途に応じて100度,70度など適宜の開口角に設定できる。

    【0036】この実施例によれば、開口部7aから放出される光は第1,第2の発光層2,3からの直射光と、
    反射層7で反射されて放出される反射光との合成されたものとなる。 このために、開口部7aの法線方向のの明るさ(光度)は図6においてAで示すように増加するし、消灯時における第1の発光層2のそれぞれの蛍光体の残光輝度も増加し、指向性を有する色調変化によって上述の実施例とは異なった演出が可能となる。 尚、同図において、Bは反射層7を有しない蛍光ランプの配光特性を示す。

    【0037】この実施例では、紫外線反射層5を省略したり、第1の発光層2に反射層7と同様に開口部(アパ−チャ部)を形成することもできるし、或いはガラスバルブ1と紫外線反射層5との間に導電性被膜6を形成することもできる。

    【0038】図7は、本発明の第5の実施例を示すものであって、基本的には図1に示す実施例と同じである。
    異なる点は、ガラスバルブ1の外周面に保護層8が形成されている。 この保護層8は、例えばポリエチレンテレフタレ−ト(PET)などの樹脂材からなり、厚みは例えば100〜150μmに設定されている。 この保護層8は、予めチュ−ブ状に構成されており、これの内部にガラスバルブ1を挿入した後、150〜200℃で加熱して収縮させ、ガラスバルブ1の外周面に密着させることによって形成される。 特に、保護層8に酸化チタン(TiO 2 )などの紫外線吸収材を混入させれば、保護層8の耐光性を改善できるのみならず、紫外線防止層としても作用する。 尚、この構成は図3,図4,図5に示す蛍光ランプにも適用できる。

    【0039】この実施例によれば、ガラスバルブ1の外周面には樹脂製などの保護層8が形成されているので、
    非常時に、万一、ガラスバルブ1が破損しても飛散を防止できるのみならず、破損した状態でも物を識別できる程度の照度が得られる。 しかも、残光特性の異なる複数の蛍光体に基づき、消灯後の経過時間によって色調変化が得られる。

    【0040】その上、この蛍光ランプを照明器具より取り外せば、懐中電灯の代替品として利用することができるので、避難誘導のみならず色々な面で図り知れない威力を発揮するものと推測される。

    【0041】図8は、本発明の第6の実施例を示すものであって、基本的には図7に示す実施例と同じである。
    異なる点は、ガラスバルブ1の外周面と保護層8との間に第1の発光層2を形成したことである。 この実施例によれば、通常の蛍光ランプを利用して構成することが可能となる。

    【0042】図9は、本発明の第7の実施例を示すものであって、ガラスバルブ1の内面には、長残光性を有し、かつ残光特性の異なる複数の蛍光体と、ハロリン酸塩蛍光体,希土類蛍光体など一般照明用蛍光ランプに用いられる蛍光体とを混合してなる混合蛍光体にて発光層2Aが形成されている。 この実施例は、例えば図3,図4,図5,図7に示す蛍光ランプにも適用できる。

    【0043】尚、本発明は、何ら上記実施例にのみ制約されることなく、例えば蛍光ランプは、40ワットタイプ以外の直管形蛍光ランプはもとより環形蛍光ランプ,
    コンパクト蛍光ランプ,電球形蛍光ランプなどにも適用できる。 長残光性を有する蛍光体は、上記実施例に記載したものの他、ユ−ロピウム,ネオジム,イットリウム付活アルミン酸カルシウム蛍光体(CaAl 24 :E
    u/Nd/Y),ユ−ロピウム,ネオジム付活アルミン酸バリウム蛍光体(BaAl 24 :Eu/Nd)などのように長残光特性を有し、かつ残光特性の異なるものはすべて使用できる。 又、三波長形蛍光ランプにおいては、第2の発光層における3種類以上の蛍光体のうち、
    1種類以上を長残光性を有する蛍光体にて置換したりすることもできる。 又、第1,第2の発光層は逆配置にすることもできる。 さらには、これらの長残光性を有する蛍光体を混合するばあいには、それぞれの混合割合は粒径,発光域,消灯時の残光色調の変化態様などによって適宜に設定できる。

    【0044】

    【実施例】次に、本発明者は、544nmに発光ピ−クを有するセリウム,テルビウム付活リン酸ランタン蛍光体(LaPO 4 :Ce/Tb・・・A蛍光体)と、長残光性を有し、かつ490nmに発光ピ−クを有するユ−
    ロピウム,ジスプロシウム付活アルミン酸ストロンチウム蛍光体(Sr 4 Al 1425 :Eu/Dy・・・BG蛍光体)と、長残光性を有し、かつ520nmに発光ピ−
    クを有するユ−ロピウム,ジスプロシウム付活アルミン酸ストロンチウム蛍光体(SrAl 24 :Eu・・・
    G蛍光体)とを用いて図1に示すFL40蛍光ランプを製造し、全光束を測定したところ、表1に示す結果が得られた。 尚、第1,第2の発光層の蛍光体付着量はそれぞれ4.0mg/cm 2一定とした。 又、BG蛍光体とG蛍光体との混合比率は1:1とした。

    【0045】

    【表1】

    【0046】同表より明らかなように、第2の発光層にA蛍光体,第1の発光層にBG及びG蛍光体の混合蛍光体を使用した組合せの場合の全光束を100とすると、
    その逆の組合せの場合には90%に減少している。 これは、放電路側に発光効率のよい蛍光体を配置することによって全体の効率改善が可能であることを示している。
    前者の組合せの蛍光ランプにおいて、ガラスバルブと第1の発光層との間にアルミナよりなる紫外線反射層を形成したところ、全光束が3%程度増加した。

    【0047】又、第2の発光層にA蛍光体を、第1の発光層にBG及びG蛍光体の混合蛍光体を使用した組合せのFL40蛍光ランプにおいて、A蛍光体の付着量を4
    mg/cm 2一定とし、混合蛍光体の付着量を0〜8.
    0mg/cm 2の範囲で変化させた時の全光束及び消灯後300秒における照度を測定したところ、表2に示す結果が得られた。 尚、照度は、蛍光ランプの中央部分から10mm離隔したところに照度計を配置して測定した。

    【0048】

    【表2】

    【0049】同表から明らかなように、混合蛍光体の付着量が増加すると、全光束は低下するものの、残光照度は増加している。 例えば停電時に物の識別が可能な照度は、ほぼ0.05(Lx)であることが実験的に確認されていることから、そのような照度を得るには混合蛍光体の付着量は少なくとも0.2mg/cm 2が必要であることが理解できる。 又、全光束は、通常の蛍光ランプの50%以上あれば、一応実用に供し得るものの経済性を加味すれば、8.0mg/cm 2が限度と考えられる。

    【0050】又、本発明者は、第1の発光層にBG蛍光体と、G蛍光体とを使用し、第2の発光層に622nm
    に発光ピ−クを有するユ−ロピウム付活酸化イットリウム蛍光体(Y 23 :Eu・・・R蛍光体)と、A蛍光体と、453nmに発光ピ−クを有するユ−ロピウム付活リン酸ストロンチウム・カルシウム・バリウム・マグネシウム蛍光体((SrCaBaMg) 5 (PO 43
    Cl:Eu・・・B蛍光体)とを使用し、表3に示す配合比で混合して図1に示す構成のFL40蛍光ランプを製造した。 尚、第1及び第2の発光層の付着量は、それぞれ5.3及び3.4mg/cm 2であった。

    【0051】

    【表3】

    【0052】この蛍光ランプの各種特性を測定したところ、全光束は2830(Lm)であった。 尚、第1の発光層を設けない従来の蛍光ランプの全光束は3200
    (Lm)であった。 又、消灯後の経過時間に対する照度(残光特性)は、図10に示す。 図10から明らかなように、消灯後300秒を経過しても、残光照度は0.2
    2(Lx)あり、物の識別も十分にでき、円滑な避難が可能と推測される。 尚、この蛍光ランプは2時間経過しても、0.05(Lx)以上の照度を維持していた。

    【0053】又、この蛍光ランプは、消灯してから10
    分程度まではグリ−ンが強い発光を呈していたが、10
    分経過してからはブル−グリ−ンが優勢な発光色を呈し、経過時間によって色調が変化することが認められた。

    【0054】

    【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ガラスバルブの内面に積層状態で形成された少なくとも第1,
    第2の発光層のうち、放電路側の第2の発光層は、希土類蛍光体などのように、一般の照明用蛍光ランプに使用される蛍光体にて構成されているために、ランプ点灯時に紫外線によって効率よく励起され、明るさを大幅に増加させることができる。

    【0055】又、第1の発光層は、ガラスバルブ側に形成されているために、第2の発光層を透過してくる紫外線によって励起されて発光することになる。 一方、消灯時においては、殆んどの放射光がガラスバルブから直接的に外部に放射される。 従って、第1の発光層からの放射光は殆んど減衰することなく外部に放射させることができ、非常時などの誘導光として有効に利用できる。

    【0056】特に、第1の発光層は、長残光性を有する蛍光体の総付着量が1cm 2当たり0.2mg以上に設定されている関係で、蛍光ランプを消灯しても長時間に亘って物の識別が可能な程度の照度を維持できる。 このために、消防法や建築基準法で誘導灯,非常灯の設置が義務付けられている場所の一般照明器具や一般家庭の照明器具に適用すれば、災害などで万一停電しても、物を識別可能な明るさの残光が得られるために、円滑かつ迅速な避難が可能となる。

    【0057】その上、第1の発光層は、長残光性を有し、かつ残光特性の異なる複数の蛍光体よりなる混合蛍光体にて構成されているために、消灯してから例えば1
    0分程度までは特定の蛍光体が強い発光を呈しているが、10分経過後からは他の蛍光体が優勢な発光色を呈し、誘導用などの標識としてのみならず、消灯空間に照明の色調が変化する幻想的な空間を演出することができる。 従って、青色,緑色,赤色などの発光色を呈する蛍光体などを適宜に組み合わせることによって多様な演出が可能となる。

    【0058】又、発光層を、希土類蛍光体などのように一般の照明用蛍光ランプに使用される1種又は2種以上の蛍光体及び長残光性を有し、かつ残光特性の異なる複数の蛍光体を混合してなる混合蛍光体にて構成すれば、
    ガラスバルブへの発光層の形成が容易となり、作業性を改善できる。

    【0059】さらに、家庭用照明器具には、常夜灯用として5W程度の豆球が搭載されているが、本発明蛍光ランプを使用すれば、豆球を省略でき、器具のコストを低減できるのみならず、省電力も可能となる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の第1の実施例を示す要部破断図。

    【図2】異なる残光特性を有する蛍光体の残光輝度の減衰特性図。

    【図3】本発明の第2の実施例を示す要部破断図。

    【図4】本発明の第3の実施例を示す要部破断図。

    【図5】本発明の第4の実施例を示す縦断面図。

    【図6】配光特性を示す図。

    【図7】本発明の第5の実施例を示す要部破断図。

    【図8】本発明の第6の実施例を示す要部破断図。

    【図9】本発明の第7の実施例を示す要部破断図。

    【図10】消灯後の経過時間に対する残光照度を示す図。

    【符号の説明】

    1 ガラスバルブ 2 第1の発光層 2A 発光層 3 第2の発光層 4 電極 5 紫外線反射層 6 導電性被膜 7 反射層 7a 開口部 8 保護層

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