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Manufacturing method for semiconductor device

阅读:804发布:2024-01-21

专利汇可以提供Manufacturing method for semiconductor device专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a semiconductor device to suppress a short channel effect, reduce the occurrence of current leak between gate drains, and reduce a parasitic volume due to gate overlap, and reduce lowering of a circuit operation speed, in a semiconductor device having an NMOS transistor and PMOS transistor. SOLUTION: N-type impurities, for example, arsenic, is introduced in comparatively low concentration in the surface of a silicon substrate 1 at a low voltage NMOS region LNR through ion injection to form an extension layer 61. A silicon oxide film OX2 is formed in a manner to cover the whole surface of the silicon substrate 1. At each of the sides of gate electrodes 51-54, a silicon oxide film OX2 is used as an offset side wall. Boron is introduced in comparatively low concentration in the surface of the silicon substrate 1 in a low voltage PMOS region LPR to form a P-type impurities layer 621 forming an extension layer 62.,下面是Manufacturing method for semiconductor device专利的具体信息内容。

  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】 (a)半導体基板の主面表面を、第1のN
    MOSトランジスタおよび第1のPMOSトランジスタを形成するための第1のNMOS領域および第1のPM
    OS領域に少なくとも区分する工程と、 (b)前記第1のNMOS領域および前記第1のPMOS
    領域のそれぞれに、第1のゲート絶縁膜を選択的に形成し、前記第1のNMOS領域および前記第1のPMOS
    領域の前記第1のゲート絶縁膜上に、それぞれ第1および第2のゲート電極を形成する工程と、 (c)少なくとも前記第1のゲート電極を注入マスクの一部としてN型不純物をイオン注入し、前記第1のゲート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に対となった第1のエクステンション層を形成し、少なくとも前記第2のゲート電極を注入マスクの一部としてP型不純物をイオン注入し、前記第2のゲート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に対となった第2のエクステンション層を形成する工程と、を備え、 前記工程(c)は、 (c−1)前記P型不純物のイオン注入により形成される第2のイオン注入層の配設間隔が、前記N型不純物のイオン注入により形成される第1のイオン注入層の配設間隔よりも広くなるように、前記第1および第2のイオン注入層を形成する工程を含む、半導体装置の製造方法。 【請求項2】 前記工程(c−1)は(c−1−1)前記第1および第2のゲート電極の側面に第1のオフセットサイドウォールを形成する工程と、 (c−1−2)前記第1のNMOS領域において、前記第1のゲート電極および前記第1のオフセットサイドウォールを注入マスクとして、前記N型不純物をイオン注入し、前記第1のゲート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に前記第1のイオン注入層を形成する工程と、 (c−1−3)前記第1のオフセットサイドウォールの側面に第2のオフセットサイドウォールを形成する工程と、 (c−1−4)前記第1のPMOS領域において、前記第2のゲート電極および前記第1および第2のオフセットサイドウォールを注入マスクとして前記P型不純物をイオン注入し、前記第2のゲート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に前記第2のイオン注入層を形成する工程と、を含む、請求項1記載の半導体装置の製造方法。 【請求項3】 前記工程(a)は、 前記半導体基板の前記主面表面を、前記第1のNMOS
    トランジスタよりも動作電圧が高い第2のNMOSトランジスタを形成するための第2のNMOS領域および、
    前記第1のPMOSトランジスタよりも動作電圧が高い第2のPMOSトランジスタを形成するための第2のP
    MOS領域にさらに区分する工程を含み、 前記工程(b)は、 前記第2のNMOS領域および前記第2のPMOS領域上に、前記第1のゲート絶縁膜よりも厚い第2のゲート絶縁膜を選択的に形成し、前記第2のNMOS領域および前記第2のPMOS領域の前記第2のゲート絶縁膜上に、それぞれ第3および第4のゲート電極をさらに形成する工程を含み、 前記工程(c)に先だって、 前記第3および第4のゲート電極の側面にオフセットサイドウォールを形成する工程と、 前記第2のNMOS領域において、前記第3のゲート電極および前記オフセットサイドウォールを注入マスクとしてN型不純物をイオン注入して、前記第3のゲート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に対となった第3のエクステンション層を形成する工程と、 前記第2のPMOS領域において、前記第4のゲート電極および前記オフセットサイドウォールを注入マスクとしてP型不純物をイオン注入して、前記第4のゲート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に対となった第4のエクステンション層を形成する工程と、をさらに備える、請求項2記載の半導体装置の製造方法。 【請求項4】 前記工程(c−1−1)は、 前記半導体基板の全面に前記オフセットサイドウォールを覆うように第1の絶縁膜を形成し、前記オフセットサイドウォールの厚さを増すことで前記第1のオフセットサイドウォールを形成する工程を含む、請求項3記載の半導体装置の製造方法。 【請求項5】 前記工程(c)の後に、 (d)少なくとも前記第1のNMOS領域およびPMOS
    領域において、前記第2のオフセットサイドウォールの側面に第1のサイドウォール絶縁膜を形成する工程と、 (e)少なくとも前記第1のNMOS領域において、前記第1のゲート電極、前記第1、第2のオフセットサイドウォール、および前記第1のサイドウォール絶縁膜を注入マスクとして、N型不純物をイオン注入し、前記第1
    のゲート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に第1のソース・ドレイン層を形成する工程と、 前記工程(e)の後に、 (f)前記第1のサイドウォール絶縁膜の側面に第2のサイドウォール絶縁膜を形成する工程と、 (g)少なくとも前記第1のPMOS領域において、前記第2のゲート電極、前記第1、第2のオフセットサイドウォール、前記第1および第2のサイドウォール絶縁膜を注入マスクとして、P型不純物をイオン注入し、前記第2のゲート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に第2のソース・ドレイン層を形成する工程と、をさらに備える、請求項2記載の半導体装置の製造方法。 【請求項6】 前記工程(c−1−1)は、 前記半導体基板の全面に第1の絶縁膜を形成し、前記半導体基板表面の前記第1の絶縁膜を異方性エッチングによって除去することで、前記第1の絶縁膜を前記第1および第2のゲート電極の側面に残して前記第1のオフセットサイドウォールを形成する工程を含み、 前記工程(c−1−3)は、 前記半導体基板の全面に第2の絶縁膜を形成する工程を含み、前記第1のオフセットサイドウォールの側面の前記第2の絶縁膜を前記第2のオフセットサイドウォールとし、 前記工程(c−1−4)は、 前記半導体基板表面に前記第2の絶縁膜を残した状態で前記P型不純物をイオン注入する工程を含む、請求項2
    記載の半導体装置の製造方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方法に関し、特に、オフセットサイドウォール構造を有する半導体装置の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の半導体装置においては、ゲート電極を注入マスクとして不純物イオン注入を行い、自己整合的にエクステンション層を形成していた。 ここで、エクステンション層は、後に形成されるソース・ドレイン主要層よりも浅い接合となるように形成される不純物層であり、ソース・ドレイン主要層と同一導電型であり、
    ソース・ドレイン層として機能するのでソース・ドレインエクステンション層と呼称すべきであるが、便宜的にエクステンション層と呼称する。 【0003】しかし、この方法だと、注入時の不純物イオンの散乱やその後のプロセス中での不純物イオンの拡散によってエクステンション層がゲート電極の下部に必要以上に延在することになる。 その状態を図34に示す。 【0004】図34に示すMOSトランジスタM1においては、半導体基板SB上にゲート絶縁膜GXが選択的に配設され、ゲート絶縁膜GX上にゲート電極GTが配設されている。 そして、ゲート電極GTの両サイドの半導体基板SBの表面内には1対のエクステンション層E
    Xが配設されているが、エクステンション層EXはゲート電極GTの下部にまで延在している。 このような状態を、ゲートオーバーラップと呼称する。 図34の場合、
    各エクステンション層EXのゲートオーバーラップ長さはL1である。 このように、エクステンション層EXがゲート電極GTの下部にまで必要以上に延在することで、実効的なチャネル長(L2)が短くなりショートチャネル効果が顕著になる。 【0005】近年の最小ゲート長が0.1umより小さい半導体装置では、ショートチャネル効果が顕著になっており、ゲート長が設計値よりわずかに下回るとトランジスタ動作しなくなるなど、ショートチャネル効果が生産の歩留まりを下げる大きな要因となっている。 従って、ゲートオーバーラップはショートチャネル効果を招来すると言う点で望ましくない現象である。 【0006】図35に、MOSトランジスタM1の待機状態を模式的に示す。 図35に示すように、待機時には、ソース側となるエクステンション層EXには電圧0
    Vが印加され、ドレイン側となるエクステンション層E
    Xには電圧1Vが印加され、ゲート電極GTおよび半導体基板SBには電圧0Vが印加されている。 このような場合、ゲートとドレインのオーバーラップ面積に比例してゲート−ドレイン間でリーク電流が流れる。 近年、薄膜化の傾向が著しいゲート絶縁膜においては、ゲートオーバーラップによりゲート−ドレイン間の電流リークがより顕著になり、LSIの待機電の増大の要因となる。 【0007】また、図36にMOSトランジスタM1の動作状態を模式的に示す。 図36に示すように、動作時には、ソース側となるエクステンション層EXには電圧0Vが印加され、ドレイン側となるエクステンション層EXには電圧0〜1Vが印加され、ゲート電極GTには電圧0〜1Vが印加されている。 実際の回路動作においては、ゲートとドレインの電圧が変動することがあるが、このような場合にゲートオーバーラップ面積が大きいと寄生容量が大きくなり、その部分に電荷をより多く注入しなければならず、回路動作を遅らせる大きな要因となる。 【0008】これらの問題点を解消するため、近年ではオフセットサイドウォール構造が利用されるようになっている。 図37にオフセットサイドウォール構造を示す。 なお、図37において、図34に示すMOSトランジスタM1と同じ構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。 【0009】図37において、ゲート電極GTおよびゲート絶縁膜GXの側面に接するようにオフセットサイドウォールOFが配設されている。 オフセットサイドウォールOFを形成した後、ゲート電極GTおよびオフセットサイドウオールOFを注入マスクとして使用し、自己整合的にエクステンション層EXを形成する。 これにより、エクステンション層EXがゲート電極GTの下部に延在する長さを短くできる。 【0010】しかし、この方法では、NチャネルMOS
    トランジスタ(NMOSトランジスタ)およびPチャネルMOSトランジスタ(PMOSトランジスタ)の両方を有する半導体装置においては以下に説明する不都合が発生する。 【0011】図38においては、同一の半導体基板SB
    上に配設された、NMOSトランジスタM11およびP
    MOSトランジスタM12を示している。 【0012】図38において、NMOSトランジスタM
    11は、半導体基板SB上に選択的に配設されたゲート絶縁膜GX1、ゲート絶縁膜GX1上に配設されたゲート電極GT1、ゲート電極GT1およびゲート絶縁膜G
    X1の側面に接するように配設されたオフセットサイドウォールOF1、およびゲート電極GT1の両サイドの半導体基板SBの表面内に配設された1対のエクステンション層EX1を有している。 この場合、エクステンション層EX1のゲートオーバーラップ長さはL3であり、実効的なチャネル長はL4となっている。 【0013】PMOSトランジスタM12は、半導体基板SB上に選択的に配設されたゲート絶縁膜GX2、ゲート絶縁膜GX2上に配設されたゲート電極GT2、ゲート電極GT2およびゲート絶縁膜GX2の側面に接するように配設されたオフセットサイドウォールOF2、
    およびゲート電極GT2の両サイドの半導体基板SBの表面内に配設された1対のエクステンション層EX2を有している。 この場合、エクステンション層EX2のゲートオーバーラップ長さはL5であり、実効的なチャネル長はL6となっている。 【0014】NMOSトランジスタM11とPMOSトランジスタM12とを比較した場合、NMOSトランジスタM11のゲートオーバーラップ長さL3は、PMO
    SトランジスタM12のゲートオーバーラップ長さL5
    よりも短く、実効チャネル長L4はL6よりも長いことが判る。 【0015】これは、NMOSトランジスタのソース・
    ドレイン不純物として通常用いられるAs(ヒ素)と、
    PMOSトランジスタのソース・ドレイン不純物として通常用いられるB(ボロン)とでは、Bの方がシリコン中での拡散速度がはるかに大きいことに起因している。 【0016】すなわち、AsおよびBをイオン注入して、それぞれ同じ形状の注入層を形成しても、その後のプロセスの熱処理において、Bの方が大きく拡散してしまうため、PMOSトランジスタM12のエクステンション層EX2の方が、NMOSトランジスタM11のエクステンション層EX1よりも、ゲートオーバーラップ長が長くなる。 【0017】その結果、PMOSトランジスタM12のショートチャネル効果が顕著になり、また、ゲート−ドレイン間の寄生容量が増大し、ゲート−ドレイン間での電流リークが増大する。 【0018】また、図39には、同一の半導体基板SB
    上に配設された、NMOSトランジスタ(NMOSFE
    T)M21およびPMOSトランジスタ(PMOSFE
    T)M22を示しているが、図38に示すNMOSトランジスタM11およびPMOSトランジスタM12と異なる点は、オフセットサイドウォールOF1およびOF
    2の幅が広くなり、それぞれオフセットサイドウォールOF11およびOF12となっている点である。 【0019】オフセットサイドウォールの幅を広くすることで、PMOSトランジスタM22においては、ゲートオーバーラップ長が短くなり、実効チャネル長を長くできるが、NMOSトランジスタM21においては、オフセットサイドウォールOF11の幅が広くなったために、プロセス中の熱処理によっても注入された不純物がゲート電極GT1の下部に達せず、ゲートオーバーラップが全く生じず、NMOSトランジスタM21のチャネルとソース・ドレイン間が絶縁されて動作電流が減少するという問題が発生する。 【0020】ここで、NMOSトランジスタおよびPM
    OSトランジスタの両方を有する半導体装置の従来の製造方法の一例として、CMOSトランジスタ90Aおよび90Bを有する半導体装置の製造方法について、製造工程を順に示す断面図である図40〜図46を用いて説明する。 なお、CMOSトランジスタ90Aは低電圧対応であり、CMOSトランジスタ90Bは高電圧対応であり、それぞれの構成は最終工程を説明する図46において示される。 【0021】まず、図40に示すように、シリコン基板1の表面内に素子分離絶縁膜2を選択的に形成して、低電圧NMOSトランジスタおよび低電圧PMOSトランジスタを形成する低電圧NMOS領域LNRおよび低電圧PMOS領域LPRを規定するとともに、高電圧NM
    OSトランジスタおよび高電圧PMOSトランジスタを形成する高電圧NMOS領域HNRおよび高電圧PMO
    S領域HPRを規定する。 なお、低電圧NMOS領域L
    NRおよび低電圧PMOS領域LPRを総称して低圧回路部、高電圧NMOS領域HNRおよび高電圧PMOS
    領域HPRを総称して高圧回路部と呼称する場合もある。 【0022】そして、低電圧NMOS領域LNRおよび高電圧NMOS領域HNRに対応して、シリコン基板1
    の表面内にP型不純物を含んだPウエル領域PWを、低電圧PMOS領域LPRおよび高電圧PMOS領域HP
    Rに対応して、シリコン基板1の表面内にN型不純物を含んだNウエル領域NWを形成する。 なお、以下の説明においては、Pウエル領域PWおよびNウエル領域NW
    を区別せず、単にシリコン基板と呼称する場合もある。 【0023】続いて、シリコン基板1の全面を覆うようにシリコン酸化膜等の第1の絶縁膜を第1の厚さに形成する。 次に、低圧回路部の上部が開口部となるようにレジストマスクを形成し、例えばフッ酸処理により低圧回路部における第1の絶縁膜を除去する。 【0024】その後、レジストマスクを除去して、シリコン基板1の全面を覆うようにシリコン酸化膜等の第2
    の絶縁膜を第2の厚さに形成する。 これにより、低圧回路部においては第2の厚さの絶縁膜が形成され、高圧回路部においては第1の絶縁膜の厚さがさらに厚くなった第3の絶縁膜が形成される。 【0025】次に、シリコン基板1の全面にポリシリコン層を形成した後、ポリシリコン層およびその下部の第2の絶縁膜および第3の絶縁膜をパターニングし、低圧回路部および高圧回路部にゲート電極およびゲート絶縁膜を選択的に形成する。 図40はパターニング後の状態を示しており、低電圧NMOS領域LNRおよび低電圧PMOS領域LPRにおいては、選択的に形成されたゲート絶縁膜3上に、それぞれゲート電極51および52
    が配設され、高電圧NMOS領域HNRおよび高電圧P
    MOS領域HPRにおいては、選択的に形成されたゲート絶縁膜4上に、それぞれゲート電極53および54が配設された構成となっている。 【0026】次に、図41に示す工程において、高電圧NMOS領域HNRにおけるシリコン基板1の表面内に、N型不純物、例えばヒ素(As)をイオン注入により比較的低濃度に導入して、1対のエクステンション層63を形成する。 図41は、写真製版によるパターニングにより高電圧NMOS領域HNR上部以外をレジストマスクRM41で覆い、ゲート電極53を注入マスクとして、高電圧NMOS領域HNRにN型不純物をイオン注入している状態を示している。 【0027】1対のエクステンション層63はゲート電極53の下部の半導体基板1を間に挟んで対向するように配設されている。 この場合、ゲート電極53下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。 【0028】次に、図42に示す工程において、高電圧PMOS領域HPRにおけるシリコン基板1の表面内に、P型不純物、例えばボロン(B)をイオン注入により比較的低濃度に導入して、1対のエクステンション層64を形成する。 図42は、写真製版によるパターニングにより高電圧PMOS領域HPR上部以外をレジストマスクRM42で覆い、ゲート電極54を注入マスクとして、高電圧PMOS領域HPRにP型不純物をイオン注入している状態を示している。 【0029】1対のエクステンション層64はゲート電極54の下部の半導体基板1を間に挟んで対向するように配設されている。 この場合、ゲート電極54下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。 【0030】次に、図43に示す工程において、シリコン基板1の全面を覆うように、シリコン酸化膜OX1を形成する。 この後、シリコン酸化膜OX1を異方性エッチングにより全面的にエッチバックすることで、ゲート電極51〜54の側面のみにシリコン酸化膜OX1を残し、オフセットサイドウォール9を形成する。 【0031】次に、図44に示す工程において、低電圧NMOS領域LNRにおけるシリコン基板1の表面内に、N型不純物、例えばヒ素(As)をイオン注入により比較的低濃度に導入して、1対のエクステンション層61を形成する。 図44は、写真製版によるパターニングにより低電圧NMOS領域LNR上部以外をレジストマスクRM43で覆い、ゲート電極51およびオフセットサイドウォール9を注入マスクとして、低電圧NMO
    S領域LNRにN型不純物をイオン注入している状態を示している。 【0032】1対のエクステンション層61はゲート電極51の下部の半導体基板1を間に挟んで対向するように配設されている。 この場合、ゲート電極51下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。 【0033】次に、図45に示す工程において、低電圧PMOS領域LPRにおけるシリコン基板1の表面内に、P型不純物、例えばボロン(B)をイオン注入により比較的低濃度に導入して、1対のエクステンション層62を形成する。 図45は、写真製版によるパターニングにより低電圧PMOS領域LPR上部以外をレジストマスクRM44で覆い、ゲート電極52およびオフセットサイドウォール9を注入マスクとして、低電圧PMO
    S領域LPRにP型不純物をイオン注入している状態を示している。 【0034】1対のエクステンション層62はゲート電極52の下部の半導体基板1を間に挟んで対向するように配設されている。 この場合、ゲート電極52下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。 【0035】次に、図46に示す工程において、シリコン基板1の全面を覆うように、例えばシリコン窒化膜等の絶縁膜を形成した後、異方性エッチングにより全面的にエッチバックすることで、オフセットサイドウォール9の側面にサイドウォール絶縁膜11を形成する。 【0036】その後、低電圧NMOS領域LNRにおいては、ゲート電極51、オフセットサイドウォール9およびサイドウォール絶縁膜11を注入マスクとして、N
    型不純物を比較的高濃度にイオン注入して1対のソース・ドレイン層81を形成する。 また、低電圧PMOS領域LPRにおいては、ゲート電極52、オフセットサイドウォール9およびサイドウォール絶縁膜11を注入マスクとして、P型不純物を比較的高濃度にイオン注入して1対のソース・ドレイン層82を形成する。 【0037】また、高電圧NMOS領域HNRにおいては、ゲート電極53、オフセットサイドウォール9およびサイドウォール絶縁膜11を注入マスクとして、N型不純物を比較的高濃度にイオン注入して1対のソース・
    ドレイン層83を形成し、高圧PMOS領域HPRにおいては、ゲート電極54、オフセットサイドウォール9
    およびサイドウォール絶縁膜11を注入マスクとして、
    P型不純物を比較的高濃度にイオン注入して1対のソース・ドレイン層84を形成する。 【0038】以上のような工程を経て、CMOSトランジスタ90Aおよび90Bを有する半導体装置を得ることができる。 【0039】 【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
    従来においては、低圧回路部と高圧回路部とでエクステンション層の形成工程を変えるようにしていたが、PM
    OSトランジスタとNMOSトランジスタとで、エクステンション層形成のための不純物イオン注入は同じ条件で行っていた。 【0040】そのため、N型不純物(As)とP型不純物(B)のシリコン基板中での拡散速度の違いによって、エクステンション層のゲートオーバーラップの度合いが、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタとで異なっていた。 【0041】本発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、NMOSトランジスタおよびPM
    OSトランジスタを有する半導体装置において、ショートチャネル効果を抑制するとともに、ゲート−ドレイン間での電流リークを低減し、また、ゲートオーバーラップに起因する寄生容量を低減して、回路動作速度の低下を低減した半導体装置を提供することを目的とする。 【0042】 【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記載の半導体装置の製造方法は、半導体基板の主面表面を、第1のNMOSトランジスタおよび第1のPMOS
    トランジスタを形成するための第1のNMOS領域および第1のPMOS領域に少なくとも区分する工程(a)
    と、前記第1のNMOS領域および前記第1のPMOS
    領域のそれぞれに、第1のゲート絶縁膜を選択的に形成し、前記第1のNMOS領域および前記第1のPMOS
    領域の前記第1のゲート絶縁膜上に、それぞれ第1および第2のゲート電極を形成する工程(b)と、少なくとも前記第1のゲート電極を注入マスクの一部としてN型不純物をイオン注入し、前記第1のゲート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に対となった第1のエクステンション層を形成し、少なくとも前記第2のゲート電極を注入マスクの一部としてP型不純物をイオン注入し、
    前記第2のゲート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に対となった第2のエクステンション層を形成する工程(c)とを備え、前記工程(c)は、前記P型不純物のイオン注入により形成される第2のイオン注入層の配設間隔が、前記N型不純物のイオン注入により形成される第1のイオン注入層の配設間隔よりも広くなるように、
    前記第1および第2のイオン注入層を形成する工程(c
    −1)を含んでいる。 【0043】本発明に係る請求項2記載の半導体装置の製造方法は、前記工程(c−1)が、前記第1および第2
    のゲート電極の側面に第1のオフセットサイドウォールを形成する工程(c−1−1)と、前記第1のNMOS領域において、前記第1のゲート電極および前記第1のオフセットサイドウォールを注入マスクとして、前記N型不純物をイオン注入し、前記第1のゲート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に前記第1のイオン注入層を形成する工程(c−1−2)と、前記第1のオフセットサイドウォールの側面に第2のオフセットサイドウォールを形成する工程(c−1−3)と、前記第1のPMOS
    領域において、前記第2のゲート電極および前記第1および第2のオフセットサイドウォールを注入マスクとして前記P型不純物をイオン注入し、前記第2のゲート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に前記第2のイオン注入層を形成する工程(c−1−4)とを含んでいる。 【0044】本発明に係る請求項3記載の半導体装置の製造方法は、前記工程(a)が、前記半導体基板の前記主面表面を、前記第1のNMOSトランジスタよりも動作電圧が高い第2のNMOSトランジスタを形成するための第2のNMOS領域および、前記第1のPMOSトランジスタよりも動作電圧が高い第2のPMOSトランジスタを形成するための第2のPMOS領域にさらに区分する工程を含み、前記工程(b)が、前記第2のNMOS
    領域および前記第2のPMOS領域上に、前記第1のゲート絶縁膜よりも厚い第2のゲート絶縁膜を選択的に形成し、前記第2のNMOS領域および前記第2のPMO
    S領域の前記第2のゲート絶縁膜上に、それぞれ第3および第4のゲート電極をさらに形成する工程を含み、前記工程(c)に先だって、前記第3および第4のゲート電極の側面にオフセットサイドウォール形成する工程と、
    前記第2のNMOS領域において、前記第3のゲート電極および前記オフセットサイドウォールを注入マスクとしてN型不純物をイオン注入して、前記第3のゲート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に対となった第3のエクステンション層を形成する工程と、前記第2のPMOS領域において、前記第4のゲート電極および前記オフセットサイドウォールを注入マスクとしてP型不純物をイオン注入して、前記第4のゲート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に対となった第4のエクステンション層を形成する工程とをさらに備えている。 【0045】本発明に係る請求項4記載の半導体装置の製造方法は、前記工程(c−1−1)が、前記半導体基板の全面に前記オフセットサイドウォールを覆うように第1の絶縁膜を形成し、前記オフセットサイドウォールの厚さを増すことで前記第1のオフセットサイドウォールを形成する工程を含んでいる。 【0046】本発明に係る請求項5記載の半導体装置の製造方法は、前記工程(c)の後に、少なくとも前記第1
    のNMOS領域およびPMOS領域において、前記第2
    のオフセットサイドウォールの側面に第1のサイドウォール絶縁膜を形成する工程(d)と、少なくとも前記第1
    のNMOS領域において、前記第1のゲート電極、前記第1、第2のオフセットサイドウォール、および前記第1のサイドウォール絶縁膜を注入マスクとして、N型不純物をイオン注入し、前記第1のゲート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に第1のソース・ドレイン層を形成する工程(e)と、前記工程(e)の後に、前記第1
    のサイドウォール絶縁膜の側面に第2のサイドウォール絶縁膜を形成する工程(f)と、少なくとも前記第1のP
    MOS領域において、前記第2のゲート電極、前記第1、第2のオフセットサイドウォール、前記第1および第2のサイドウォール絶縁膜を注入マスクとして、P型不純物をイオン注入し、前記第2のゲート電極の側面外方の前記半導体基板の表面内に第2のソース・ドレイン層を形成する工程(g)とをさらに備えている。 【0047】本発明に係る請求項6記載の半導体装置の製造方法は、前記工程(c−1−1)が、前記半導体基板の全面に第1の絶縁膜を形成し、前記半導体基板表面の前記第1の絶縁膜を異方性エッチングによって除去することで、前記第1の絶縁膜を前記第1および第2のゲート電極の側面に残して前記第1のオフセットサイドウォールを形成する工程を含み、前記工程(c−1−3)は、
    前記半導体基板の全面に第2の絶縁膜を形成する工程を含み、前記第1のオフセットサイドウォールの側面の前記第2の絶縁膜を前記第2のオフセットサイドウォールとし、前記工程(c−1−4)は、前記半導体基板表面に前記第2の絶縁膜を残した状態で前記P型不純物をイオン注入する工程を含んでいる。 【0048】 【発明の実施の形態】<A. 実施の形態1> <A−1. 製造方法>本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造方法として、CMOSトランジスタ100
    AおよびCMOSトランジスタ100Bを有する半導体装置の製造方法について、製造工程を順に示す断面図である図1〜図13を用いて説明する。 なお、CMOSトランジスタ100Aは低電圧対応であり、CMOSトランジスタ100Bは高電圧対応であり、それぞれの構成は最終工程を説明する図13において示される。 【0049】まず、図1に示すように、シリコン基板1
    の表面内に素子分離絶縁膜2を選択的に形成して、低電圧NMOSトランジスタおよび低電圧PMOSトランジスタを形成する低電圧NMOS領域LNRおよび低電圧PMOS領域LPRを規定するとともに、高電圧NMO
    Sトランジスタおよび高電圧PMOSトランジスタを形成する高電圧NMOS領域HNRおよび高電圧PMOS
    領域HPRを規定する。 なお、低電圧NMOS領域LN
    Rおよび低電圧PMOS領域LPRを総称して低圧回路部、高電圧NMOS領域HNRおよび高電圧PMOS領域HPRを総称して高圧回路部と呼称する場合もある。 【0050】そして、低電圧NMOS領域LNRおよび高電圧NMOS領域HNRに対応して、シリコン基板1
    の表面内にP型不純物を含んだPウエル領域PWを、低電圧PMOS領域LPRおよび高電圧PMOS領域HP
    Rに対応して、シリコン基板1の表面内にN型不純物を含んだNウエル領域NWを形成する。 なお、以下の説明においては、Pウエル領域PWおよびNウエル領域NW
    を区別せず、単にシリコン基板と呼称する場合もある。 【0051】続いて、シリコン基板1の全面を覆うように、厚さ2〜8nmの第1のシリコン酸化膜を形成する。 次に、低圧回路部の上部が開口部となるようにレジストマスクを形成し、例えばフッ酸処理により低圧回路部における第1のシリコン酸化膜を除去する。 【0052】その後、レジストマスクを除去して、シリコン基板1の全面を覆うように。 厚さ0.5〜3nmの第2のシリコン酸化膜を形成する。 これにより、低圧回路部においては第2のシリコン酸化膜が形成され、高圧回路部においては第1のシリコン酸化膜の厚さがさらに厚くなって、厚さ2〜9nmの第3のシリコン酸化膜が形成される。 【0053】次に、シリコン基板1の全面にポリシリコン層を形成した後、ポリシリコン層およびその下部の第2のシリコン酸化膜および第3のシリコン酸化膜をパターニングし、低圧回路部および高圧回路部にゲート電極およびゲート絶縁膜を選択的に形成する。 なお、最小ゲート幅は、0.015〜0.10μmとなる。 【0054】ここで、ポリシリコン層の膜厚は、例えば、50〜200nmとする。 また、ポリシリコン層の代わりにポリシリコンゲルマニウム層、またはポリシリコンゲルマニウム層とポリシリコン層の積層構造でも良い。 また、ポリシリコン層には、予め不純物がドーピングされていても良いし、ノンドープポリシリコン層を形成した後、NMOS領域におけるノンドープポリシリコン層にはリン(P)等のN型不純物を、PMOS領域におけるノンドープポリシリコン層にはボロン(B)等のP型不純物をイオン注入しても良い。 もちろん、ノンドープポリシリコン層のままでも良い。 なお、ポリシリコン層中の不純物の濃度は1×10 19 〜1×10 21 cm -3
    となる。 【0055】図1はパターニング後の状態を示しており、低電圧NMOS領域LNRおよび低電圧PMOS領域LPRにおいては、選択的に形成されたゲート絶縁膜3上に、それぞれゲート電極51および52が配設され、高電圧NMOS領域HNRおよび高電圧PMOS領域HPRにおいては、選択的に形成されたゲート絶縁膜4上に、それぞれゲート電極53および54が配設された構成となっている。 【0056】次に、図2に示す工程において、高電圧N
    MOS領域HNRにおけるシリコン基板1の表面内に、
    N型不純物、例えばヒ素(As)をイオン注入により比較的低濃度に導入して、1対のN型不純物層631を形成する(エクステンション注入)。 【0057】イオン注入条件は、ヒ素の場合は、注入エネルギー10〜50keVでドーズ量5×10 12 〜1×
    10 14 cm -2とする。 また、リン(P)の場合であれば、注入エネルギー10〜30keVで、ドーズ量5×
    10 12 〜1×10 14 cm -2とする。 なお、両方の混合注入でも良い。 【0058】続いて、シリコン基板1内にボロン(B)
    等のP型不純物をイオン注入して1対のP型不純物層7
    31を形成する(ポケット注入)。 この注入条件は、注入エネルギー3keV〜15keV、ドーズ量1×10
    12 〜1×10 13 cm -2とする。 【0059】図2は、写真製版によるパターニングにより高電圧NMOS領域HNR上部以外をレジストマスクRM1で覆い、ゲート電極53およびオフセットサイドウォール9を注入マスクとして、高電圧NMOS領域H
    NRにエクステンション注入およびポケット注入を行っている状態を示している。 【0060】なお、1対のN型不純物層631および1
    対のP型不純物層731は、熱処理により1対のエクステンション層63および1対のポケット層73となり、
    1対のエクステンション層63は、ゲート電極53の下部の半導体基板1を間に挟んで対向して配設される。 この場合、ゲート電極53下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。 図3以降には、1対のエクステンション層63および1対のポケット層73になった状態を示している。 【0061】ここで、ポケット注入に際しては、シリコン基板1の注入軸を所定度傾けて、所定方向からの注入が終了すると、次に、シリコン基板1を所定角度で面内回転させて再び注入を行うというように、シリコン基板1を断続的に回転させることで、ゲート電極53の側面外方のシリコン基板1内に斜め方向からN型不純物を注入しても良い。 【0062】なお、注入軸がシリコン基板1に対して垂直な場合を0°とすると、シリコン基板1を傾ける角度は、0°〜50°の範囲とすれば良い。 シリコン基板1
    を傾けることで、ポケット層73はシリコン基板1の主面に対して斜め方向に延在するように形成され、その先端部はゲート電極53の下部の領域まで延在する。 ポケット層73はゲート電極53の下部の領域にできるだけ入り込むようにすることが望ましいが、傾斜角度が0°
    の場合、すなわち注入軸がシリコン基板1に対して垂直な場合でも、注入されたイオンは、散乱や、その後プロセスにおける熱拡散によって平方向にも広がり、ゲート電極53の下部にもポケット層73が延在することになる。 【0063】また、イオンの散乱は深い位置への注入ほど顕著になり、ポケット注入は、エクステンション注入よりも深い位置に行うので、ポケット注入の方が水平方向へのイオンの広がりが大きく、エクステンション層6
    3はポケット層73に覆われる形状となる。 【0064】ポケット層73はソース・ドレイン層とは反対の導電型の不純物を含み、ドレイン層からの空乏層の水平方向の広がりを抑制してパンチスルーを防止する目的で設けられている。 なお、ポケット層73はゲート電極53の下部において局所的に不純物濃度を高めているだけなので、しきい値電圧を上昇させることはない。
    なお、ポケット注入は必ずしも行わなくても良い。 【0065】次に、図3に示す工程において、高電圧P
    MOS領域HPRにおけるシリコン基板1の表面内に、
    P型不純物、例えばボロン(B)をイオン注入により比較的低濃度に導入して、1対のP型不純物層641を形成する。 【0066】イオン注入条件は、ボロンの場合は、注入エネルギー3〜20keVでドーズ量5×10 12 〜1×
    10 14 cm -2とする。 また、2フッ化ボロン(BF 2
    の場合であれば、注入エネルギー15〜100keV
    で、ドーズ量5×10 12 〜1×10 14 cm -2とする。 【0067】続いて、シリコン基板1内にヒ素等のN型不純物をイオン注入してN型不純物741を形成する。
    この注入条件は、注入エネルギー40keV〜140k
    eV、ドーズ量1×10 12 〜1×10 13 cm -2とする。
    また、リンの場合であれば、注入エネルギー20〜70
    keVで、ドーズ量1×10 12 〜1×10 13 cm -2とする。 なお、両方の混合注入でも良い。 ポケット注入に際しては、シリコン基板1の注入軸を所定角度傾けて、断続的に回転させて行うことが望ましいことは先に説明した通りである。 【0068】図3は、写真製版によるパターニングにより高電圧PMOS領域HPR上部以外をレジストマスクRM2で覆い、ゲート電極54を注入マスクとして、高電圧PMOS領域HPRにエクステンション注入およびポケット注入を行っている状態を示している。 【0069】なお、1対のP型不純物層641および1
    対のN型不純物層741は、熱処理により1対のエクステンション層64および1対のポケット層74となり、
    1対のエクステンション層64は、ゲート電極54の下部の半導体基板1を間に挟んで対向して配設される。 この場合、ゲート電極54下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。 図4以降には、1対のエクステンション層64および1対のポケット層74になった状態を示している。 【0070】次に、図4に示す工程において、シリコン基板1の全面を覆うように、シリコン酸化膜OX1を形成する。 このシリコン酸化膜OX1の厚さは5〜30n
    mである。 この後、図5に示す工程において、シリコン酸化膜OX1を異方性エッチングにより全面的にエッチバックすることで、ゲート電極51〜54の側面のみにシリコン酸化膜OX1を残し、ゲート電極51〜54の側面にオフセットサイドウォール9を形成する。 【0071】なお、オフセットサイドウォール9の形成においては、シリコン酸化膜のエッチバックを行うが、
    この際に場合によってはシリコン基板1も若干(数n
    m)エッチングされることがある。 そこで、オフセットサイドウォール9の形成後に選択エピタキシャル成長を行い、エッチングにより削られたシリコン基板1を復元するようにしても良い。 【0072】選択エピタキシャル成長は、例えばCVD
    (Chemical Vapor Deposition)装置において、原料ガスとしてシランガスを用い、成長温度500〜800℃
    とすることで、ソース・ドレイン層などのシリコン層上のみにシリコン層を結晶成長させることができる。 この場合、酸化膜上には成長させないようにするため、結晶成長速度は10Å/sec以下に保つことが望ましい。
    なお、シリコン基板1のエッチングが問題にならない程度である場合には、この工程は行わなくても良いことは言うまでもない。 【0073】次に、図6に示す工程において、低電圧N
    MOS領域LNRにおけるシリコン基板1の表面内に、
    N型不純物、例えばヒ素をイオン注入により比較的低濃度に導入して、1対のN型不純物層611を形成する。 【0074】イオン注入条件は、ヒ素の場合は、注入エネルギー0.1〜10keVでドーズ量2×10 14 〜5
    ×10 15 cm -2とする。 【0075】続いて、シリコン基板1内にボロン等のP
    型不純物をイオン注入して、1対のP型不純物層711
    を形成する。 この注入条件は、注入エネルギー3keV
    〜15keV、ドーズ量1×10 13 〜5×10 13 cm -2
    とする。 ポケット注入に際しては、シリコン基板1の注入軸を所定角度傾けて、断続的に回転させて行うことが望ましいことは先に説明した通りである。 【0076】図6は、写真製版によるパターニングにより低電圧NMOS領域LNR上部以外をレジストマスクRM3で覆い、ゲート電極51およびオフセットサイドウォール9を注入マスクとして、低電圧NMOS領域L
    NRにエクステンション注入およびポケット注入を行っている状態を示している。 【0077】なお、1対のN型不純物層611および1
    対のP型不純物層711は、熱処理により1対のエクステンション層61および1対のポケット層71となり、
    1対のエクステンション層61は、ゲート電極51の下部の半導体基板1を間に挟んで対向して配設される。 この場合、ゲート電極51下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。 図7以降には、1対のエクステンション層61および1対のポケット層71になった状態を示している。 【0078】次に、図7に示す工程において、シリコン基板1の全面を覆うように、シリコン酸化膜OX2を形成する。 このシリコン酸化膜OX2の厚さは5〜30n
    mであり、ゲート電極51〜54の側面においてはオフセットサイドウォールとして機能し、後の工程で不要な部分が除去されてオフセットサイドウォール10となる。 なお、シリコン酸化膜OX2はゲート電極およびゲート絶縁膜の側面にのみ残るように、この段階でエッチバックしても良い。 【0079】次に、図8に示す工程において、低電圧P
    MOS領域LPRにおけるシリコン基板1の表面内に、
    P型不純物、例えばボロンをイオン注入により比較的低濃度に導入して、1対のP型不純物層621を形成する。 【0080】イオン注入条件は、ボロンの場合は、注入エネルギー0.1〜5keVでドーズ量1×10 14 〜5
    ×10 15 cm -2とする。 なお、シリコン基板1表面上のシリコン酸化膜OX2を除去せずにエクステンション注入する場合は、注入されたボロンは、その一部がシリコン酸化膜OX2内に止まる。 しかし、シリコン酸化膜O
    X2内のボロンはこの後のプロセスにおいて受ける熱処理によってシリコン基板1中に拡散し、エクステンション層に加わる。 【0081】続いて、シリコン基板1内にヒ素等のN型不純物をイオン注入して1対のN型不純物721を形成する。 この注入条件は、注入エネルギー30keV〜1
    20keV、ドーズ量1×10 13 〜5×10 13 cm -2とする。 ポケット注入に際しては、シリコン基板1の注入軸を所定角度傾けて、断続的に回転させて行うことが望ましいことは先に説明した通りである。 【0082】図8は、写真製版によるパターニングにより低電圧PMOS領域LPR上部以外をレジストマスクRM4で覆い、ゲート電極52およびオフセットサイドウォール9およびゲート電極52のシリコン酸化膜OX
    2を注入マスクとして、低電圧PMOS領域LPRにエクステンション注入およびポケット注入を行っている状態を示している。 【0083】なお、1対のP型不純物層621および1
    対のN型不純物層721は、熱処理により1対のエクステンション層62および1対のポケット層72となり、
    エクステンション層62は、ゲート電極52の下部の半導体基板1を間に挟んで対向して配設される。 この場合、ゲート電極52下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。 図9以降には、1対のエクステンション層62および1対のポケット層72になった状態を示している。 【0084】次に、図9に示す工程において、シリコン基板1の全面を覆うように、シリコン窒化膜SN1を形成する。 このシリコン窒化膜SN1の厚さは30〜10
    0nmである。 【0085】次に、図10に示す工程において、シリコン窒化膜SN1を異方性エッチングにより全面的にエッチバックすることで、ゲート電極51〜54の側面、正確にはゲート電極51〜54の側面部のそれぞれのオフセットサイドウォール10の側面にシリコン窒化膜SN
    1を残し、サイドウォール絶縁膜11を形成する。 【0086】なお、シリコン窒化膜SN1のエッチバックに続いて、ゲート電極51〜54上およびシリコン基板1上に形成されたシリコン酸化膜OX2を除去することで、オフセットサイドウォール10を得る。 【0087】次に、図11に示す工程において、低電圧NMOS領域LNRおよび高電圧NMOS領域HNRにおけるシリコン基板1の表面内に、N型不純物、例えばヒ素をイオン注入により比較的高濃度に導入して、それぞれ1対のソース・ドレイン層81および83を形成する(ソース・ドレイン注入)。 【0088】イオン注入条件は、ヒ素の場合は、注入エネルギー10〜100keVでドーズ量1×10 15 〜5
    ×10 16 cm -2とする。 【0089】ソース・ドレイン注入後、熱処理を行うことで注入された不純物を活性化させる。 熱処理条件は、
    温度800〜1100℃、熱処理時間(最高温度を保つ時間として定義)は0〜30秒とする。 なお、熱処理時間が0秒であっても、最高温度に到達するまでと、最高温度から常温にまで下降するまでの間に熱処理が進行する。 【0090】図11は、写真製版によるパターニングにより低電圧NMOS領域LNRおよび高電圧NMOS領域HNR上部以外をレジストマスクRM5で覆い、ゲート電極51、オフセットサイドウォール9、オフセットサイドウォール10、サイドウォール絶縁膜11を注入マスクとし、またゲート電極53、オフセットサイドウォール9、オフセットサイドウォール10、サイドウォール絶縁膜11を注入マスクとして、それぞれ低電圧N
    MOS領域LNRおよび高電圧NMOS領域HNRにソース・ドレイン注入を行っている状態を示している。 【0091】次に、図12に示す工程において、低電圧PMOS領域LPRおよび高電圧PMOS領域HPRにおけるシリコン基板1の表面内に、P型不純物、例えばボロンをイオン注入により比較的高濃度に導入して、それぞれ1対のソース・ドレイン層82および84を形成する(ソース・ドレイン注入)。 【0092】イオン注入条件は、ボロンの場合は、注入エネルギー1〜10keVでドーズ量1×10 15 〜5×
    10 16 cm -2とする。 また、2フッ化ボロンの場合であれば、注入エネルギー5〜50keVで、ドーズ量1×
    10 15 〜5×10 16 cm -2とする。 【0093】ソース・ドレイン注入後、熱処理を行うことで注入された不純物を活性化させる。 熱処理条件は、
    温度800〜1100℃、熱処理時間(最高温度を保つ時間として定義)は0〜30秒とする。 【0094】図12は、写真製版によるパターニングにより低電圧PMOS領域LPRおよび高電圧PMOS領域HPR上部以外をレジストマスクRM6で覆い、ゲート電極52、オフセットサイドウォール9、オフセットサイドウォール10、サイドウォール絶縁膜11を注入マスクとし、またゲート電極54、オフセットサイドウォール9、オフセットサイドウォール10、サイドウォール絶縁膜11を注入マスクとして、それぞれ低電圧P
    MOS領域LPRおよび高電圧PMOS領域HPRにソース・ドレイン注入を行っている状態を示している。 【0095】次に、図13に示す工程において、シリコン基板1の全面を覆うように、コバルト(Co)等の高融点金属膜をスパッタリング法や蒸着法により形成し、
    350〜600℃の高温処理により、シリコン基板1の露出面と高融点金属膜との接触部分や、ゲート電極51
    〜54の露出面と高融点金属膜との接触部分にシリサイド膜を形成する。 その後、シリサイド化されずに残った高融点金属膜を除去し、さらに熱処理を行うことで、コバルトシリサイド膜(CoSi 2 )15および16を形成することで、低電圧対応のCMOSトランジスタ10
    0Aおよび高電圧対応のCMOSトランジスタ100B
    が得られる。 【0096】<A−2. 作用効果>以上説明したように、実施の形態1に係る製造方法によれば、低電圧対応のCMOSトランジスタ100Aにおいては、NMOS
    トランジスタのエクステンション層61は、ゲート電極51およびオフセットサイドウォール9を注入マスクとして形成し、PMOSトランジスタのエクステンション層62は、ゲート電極52、オフセットサイドウォール9および10を注入マスクとして形成するので、エクステンション層62形成のためのイオン注入層621は、
    エクステンション層61形成のためのイオン注入層61
    1に比べてその配設間隔が広く、ゲート電極から離れた位置に形成され、その後のプロセスにおける熱処理により、注入不純物が拡散したとしてもエクステンション層62のゲートオーバーラップ長さが、エクステンション層61のそれよりも長くなることを抑制できる。 【0097】このような構造を採ることで、PMOSトランジスタのショートチャネル効果が顕著になることを防止でき、また、ゲート−ドレイン間の寄生容量が増大して回路動作速度の低下を防止できる。 また、ゲート−
    ドレイン間での電流リークが増大することを防止して、
    待機電力消費の増加を抑制できる。 【0098】また、エクステンション層61は、ゲート電極51およびオフセットサイドウォール9を注入マスクとして形成するので、エクステンション層61形成のためのイオン注入層は、ゲート電極51の近くに形成され、エクステンション層61がゲート下部にまで延在せずにオーバーラップ部分が存在しなくなってNMOSトランジスタのチャネルとソース・ドレイン間が絶縁されて動作電流が減少するという問題は発生しない。 【0099】なお、本実施の形態では、低電圧対応のC
    MOSトランジスタ100Aにおいては、PMOSトランジスタのエクステンション層62形成のためのイオン注入層621の配設間隔を、エクステンション層61形成のためのイオン注入層611の配設間隔よりも広くなるようにしているが、高電圧対応のCMOSトランジスタ100Bは従来的な手法で形成している。 これは、高電圧部のMOSトランジスタでは、ショートチャネル効果の抑制よりもホットキャリア耐性を保つことが重要だからである。 すなわち、ショートチャネル効果の抑制とホットキャリア耐性とはトレードオフ関係にあり、高電圧部ではホットキャリア耐性を保つためにショートチャネル効果の抑制を犠牲にしているからである。 【0100】<B. 実施の形態2> <B−1. 製造方法>本発明に係る実施の形態2の半導体装置の製造方法として、CMOSトランジスタ200
    AおよびCMOSトランジスタ200Bを有する半導体装置の製造方法について、製造工程を順に示す断面図である図14〜図28を用いて説明する。 なお、CMOS
    トランジスタ200Aは低電圧対応であり、CMOSトランジスタ200Bは高電圧対応であり、それぞれの構成は最終工程を説明する図28において示される。 なお、以下の説明においては、図1〜図13を用いて説明した実施の形態1と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。 【0101】まず、図1を用いて説明した工程を経て、
    図14に示すように、低電圧NMOS領域LNRおよび低電圧PMOS領域LPRにおいては、選択的に形成されたゲート絶縁膜3上に、それぞれゲート電極51および52が配設され、高電圧NMOS領域HNRおよび高電圧PMOS領域HPRにおいては、選択的に形成されたゲート絶縁膜4上に、それぞれゲート電極53および54が配設された構成を得る。 【0102】次に、図15に示す工程において、シリコン基板1の全面を覆うように、シリコン酸化膜OX1を形成する。 このシリコン酸化膜OX11の厚さは5〜3
    0nmである。 この後、図16に示す工程において、シリコン酸化膜OX11を異方性エッチングにより全面的にエッチバックすることで、ゲート電極51〜54の側面のみにシリコン酸化膜OX11を残し、ゲート電極5
    1〜54の側面にオフセットサイドウォール9を形成する。 なお、オフセットサイドウォール9の形成後において選択エピタキシャル成長により半導体基板1を復元しても良いことは実施の形態1において説明した通りである。 【0103】次に、図17に示す工程において、高電圧NMOS領域HNRにおけるシリコン基板1の表面内に、N型不純物、例えばヒ素をイオン注入により比較的低濃度に導入して、1対のN型不純物層631を形成する(エクステンション注入)。 【0104】イオン注入条件は、ヒ素の場合は、注入エネルギー10〜50keVでドーズ量5×10 12 〜1×
    10 14 cm -2とする。 また、リンの場合であれば、注入エネルギー10〜30keVで、ドーズ量5×10 12
    1×10 14 cm -2とする。 なお、両方の混合注入でも良い。 【0105】続いて、シリコン基板1内にボロン等のP
    型不純物をイオン注入して1対のP型不純物層731を形成する(ポケット注入)。 この注入条件は、注入エネルギー3keV〜15keV、ドーズ量1×10 12 〜1
    ×10 13 cm -2とする。 ポケット注入に際しては、シリコン基板1の注入軸を所定角度傾けて、断続的に回転させて行うことが望ましいことは実施の形態1において説明した通りである。 また、ポケット注入は必ずしも行わなくても良い。 【0106】図17は、写真製版によるパターニングにより高電圧NMOS領域HNR上部以外をレジストマスクRM11で覆い、ゲート電極53およびオフセットサイドウォール9を注入マスクとして、高電圧NMOS領域HNRにエクステンション注入およびポケット注入を行っている状態を示している。 【0107】なお、1対のN型不純物層631および1
    対のP型不純物層731は、熱処理により1対のエクステンション層63および1対のポケット層73となり、
    1対のエクステンション層63は、ゲート電極53の下部の半導体基板1を間に挟んで対向して配設される。 この場合、ゲート電極53下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。 図18以降には、1対のエクステンション層63および1対のポケット層73になった状態を示している。 【0108】次に、図18に示す工程において、高電圧PMOS領域HPRにおけるシリコン基板1の表面内に、P型不純物、例えばボロンをイオン注入により比較的低濃度に導入して、1対のP型不純物層641を形成する。 【0109】イオン注入条件は、ボロンの場合は、注入エネルギー3〜20keVでドーズ量5×10 12 〜1×
    10 14 cm -2とする。 また、2フッ化ボロンの場合であれば、注入エネルギー15〜100keVで、ドーズ量5×10 12 〜1×10 14 cm -2とする。 【0110】続いて、シリコン基板1内にヒ素等のN型不純物をイオン注入して1対のN型不純物層741を形成する。 この注入条件は、注入エネルギー40keV〜
    140keV、ドーズ量1×10 12 〜1×10 13 cm -2
    とする。 また、リンの場合であれば、注入エネルギー2
    0〜70keVで、ドーズ量1×10 12 〜1×10 13
    -2とする。 なお、両方の混合注入でも良い。 ポケット注入に際しては、シリコン基板1の注入軸を所定角度傾けて、断続的に回転させて行うことが望ましいことは実施の形態1において説明した通りである。 【0111】図18は、写真製版によるパターニングにより高電圧PMOS領域HPR上部以外をレジストマスクRM12で覆い、ゲート電極54およびオフセットサイドウォール9を注入マスクとして、高電圧PMOS領域HPRにエクステンション注入およびポケット注入を行っている状態を示している。 【0112】なお、1対のP型不純物層641および1
    対のN型不純物層741は、熱処理により1対のエクステンション層64および1対のポケット層74となり、
    1対のエクステンション層64は、ゲート電極54の下部の半導体基板1を間に挟んで対向して配設される。 この場合、ゲート電極54下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。 図19以降には、1対のエクステンション層64および1対のポケット層74になった状態を示している。 【0113】次に、図19に示す工程において、シリコン基板1の全面を覆うように、シリコン酸化膜OX12
    を形成する。 このシリコン酸化膜OX12の厚さは5〜
    30nmである。 なお、オフセットサイドウォール9はシリコン酸化膜OX12と一体となり、オフセットサイドウォール9の部分での厚さは、他の部分よりも厚くなる。 【0114】この後、図20に示す工程において、シリコン酸化膜OX12を異方性エッチングにより全面的にエッチバックすることで、ゲート電極51〜54の側面のみにシリコン酸化膜OX12を残し、ゲート電極51
    〜54の側面にオフセットサイドウォール90を形成する。 【0115】次に、図21に示す工程において、低電圧NMOS領域LNRにおけるシリコン基板1の表面内に、N型不純物、例えばヒ素をイオン注入により比較的低濃度に導入して、1対のN型不純物層611を形成する。 【0116】イオン注入条件は、ヒ素の場合は、注入エネルギー0.1〜10keVでドーズ量2×10 14 〜5
    ×10 15 cm -2とする。 【0117】続いて、シリコン基板1内にボロン等のP
    型不純物をイオン注入して1対のP型不純物層711を形成する。 この注入条件は、注入エネルギー3keV〜
    15keV、ドーズ量1×10 13 〜5×10 13 cm -2とする。 ポケット注入に際しては、シリコン基板1の注入軸を所定角度傾けて、断続的に回転させて行うことが望ましいことは先に説明した通りである。 【0118】図21は、写真製版によるパターニングにより低電圧NMOS領域LNR上部以外をレジストマスクRM13で覆い、ゲート電極51およびオフセットサイドウォール90を注入マスクとして、低電圧NMOS
    領域LNRにエクステンション注入およびポケット注入を行っている状態を示している。 【0119】なお、1対のN型不純物層611および1
    対のP型不純物層711は、熱処理により1対のエクステンション層61および1対のポケット層71となり、
    1対のエクステンション層61は、ゲート電極51の下部の半導体基板1を間に挟んで対向して配設される。 この場合、ゲート電極51下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。 図22以降には、1対のエクステンション層61および1対のポケット層71になった状態を示している。 【0120】次に、図22に示す工程において、シリコン基板1の全面を覆うように、シリコン酸化膜OX13
    を形成する。 このシリコン酸化膜OX13の厚さは5〜
    30nmであり、ゲート電極51〜54の側面においてはオフセットサイドウォールとして機能し、後の工程で不要な部分が除去されてオフセットサイドウォール10
    となる。 なお、シリコン酸化膜OX2はゲート電極およびゲート絶縁膜の側面にのみ残るように、この段階でエッチバックしても良い。 【0121】次に、図23に示す工程において、低電圧PMOS領域LPRにおけるシリコン基板1の表面内に、P型不純物、例えばボロンをイオン注入により比較的低濃度に導入して、1対のP型不純物層621を形成する。 【0122】イオン注入条件は、ボロンの場合は、注入エネルギー0.1〜5keVでドーズ量1×10 14 〜5
    ×10 15 cm -2とする。 なお、シリコン基板1表面上のシリコン酸化膜OX2を除去せずにエクステンション注入する場合は、注入されたボロンは、その一部がシリコン酸化膜OX13内に止まる。 しかし、シリコン酸化膜OX13内のボロンはこの後のプロセスにおいて受ける熱処理によってシリコン基板1中に拡散し、エクステンション層62に加わる。 【0123】続いて、シリコン基板1内にヒ素等のN型不純物をイオン注入して1対のN型不純物層721を形成する。 この注入条件は、注入エネルギー30〜120
    keV、ドーズ量1×10 13 〜5×10 13 cm -2とする。 ポケット注入に際しては、シリコン基板1の注入軸を所定角度傾けて、断続的に回転させて行うことが望ましいことは先に説明した通りである。 【0124】図23は、写真製版によるパターニングにより低電圧PMOS領域LPR上部以外をレジストマスクRM14で覆い、ゲート電極52およびオフセットサイドウォール90およびゲート電極52の側面のシリコン酸化膜OX13を注入マスクとして、低電圧PMOS
    領域LPRにエクステンション注入およびポケット注入を行っている状態を示している。 【0125】なお、1対のP型不純物層621および1
    対のN型不純物層721は、熱処理により1対のエクステンション層62および1対のポケット層72となり、
    1対のエクステンション層62は、ゲート電極52の下部の半導体基板1を間に挟んで対向して配設される。 この場合、ゲート電極52下部のシリコン基板1の領域がチャネル領域となる。 図24以降には、1対のエクステンション層62および1対のポケット層72になった状態を示している。 【0126】次に、図24に示す工程において、シリコン基板1の全面を覆うように、シリコン窒化膜SN1を形成する。 このシリコン窒化膜SN1の厚さは30〜1
    00nmである。 【0127】次に、図25に示す工程において、シリコン窒化膜SN1を異方性エッチングにより全面的にエッチバックすることで、ゲート電極51〜54の側面、正確にはゲート電極51〜54の側面部のそれぞれのオフセットサイドウォール10の側面にシリコン窒化膜SN
    1を残し、サイドウォール絶縁膜11を形成する。 【0128】なお、シリコン窒化膜SN1のエッチバックに続いて、ゲート電極51〜54上およびシリコン基板1上に形成されたシリコン酸化膜OX13を除去することで、オフセットサイドウォール10を得る。 【0129】次に、図26に示す工程において、低電圧NMOS領域LNRおよび高電圧NMOS領域HNRにおけるシリコン基板1の表面内に、N型不純物、例えばヒ素をイオン注入により比較的高濃度に導入して、それぞれ1対のソース・ドレイン層81および83を形成する(ソース・ドレイン注入)。 【0130】イオン注入条件は、ヒ素の場合は、注入エネルギー10〜100keVでドーズ量1×10 15 〜5
    ×10 16 cm -2とする。 【0131】ソース・ドレイン注入後、熱処理を行うことで注入された不純物を活性化させる。 熱処理条件は、
    温度800〜1100℃、熱処理時間(最高温度を保つ時間として定義)は0〜30秒とする。 【0132】図26は、写真製版によるパターニングにより低電圧NMOS領域LNRおよび高電圧NMOS領域HNR上部以外をレジストマスクRM15で覆い、ゲート電極51、オフセットサイドウォール90、オフセットサイドウォール10、サイドウォール絶縁膜11を注入マスクとし、またゲート電極53、オフセットサイドウォール90、オフセットサイドウォール10、サイドウォール絶縁膜11を注入マスクとして、それぞれ低電圧NMOS領域LNRおよび高電圧NMOS領域HN
    Rにソース・ドレイン注入を行っている状態を示している。 【0133】次に、図12に示す工程において、低電圧PMOS領域LPRおよび高電圧PMOS領域HPRにおけるシリコン基板1の表面内に、P型不純物、例えばボロンをイオン注入により比較的高濃度に導入して、それぞれ1対のソース・ドレイン層82および84を形成する(ソース・ドレイン注入)。 【0134】イオン注入条件は、ボロンの場合は、注入エネルギー1〜10keVでドーズ量1×10 15 〜5×
    10 16 cm -2とする。 また、2フッ化ボロンの場合であれば、注入エネルギー5〜50keVで、ドーズ量1×
    10 15 〜5×10 16 cm -2とする。 【0135】ソース・ドレイン注入後、熱処理を行うことで注入された不純物を活性化させる。 熱処理条件は、
    温度800〜1100℃、熱処理時間(最高温度を保つ時間として定義)は0〜30秒とする。 【0136】図27は、写真製版によるパターニングにより低電圧PMOS領域LPRおよび高電圧PMOS領域HPR上部以外をレジストマスクRM6で覆い、ゲート電極52、オフセットサイドウォール90、オフセットサイドウォール10、サイドウォール絶縁膜11を注入マスクとし、またゲート電極54、オフセットサイドウォール90、オフセットサイドウォール10、サイドウォール絶縁膜11を注入マスクとして、それぞれ低電圧PMOS領域LPRおよび高電圧PMOS領域HPR
    にソース・ドレイン注入を行っている状態を示している。 【0137】次に、図28に示す工程において、シリコン基板1の全面を覆うように、コバルト(Co)等の高融点金属膜をスパッタリング法や蒸着法により形成し、
    350〜600℃の高温処理により、シリコン基板1の露出面と高融点金属膜との接触部分や、ゲート電極51
    〜54の露出面と高融点金属膜との接触部分にシリサイド膜を形成する。 その後、シリサイド化されずに残った高融点金属膜を除去し、さらに熱処理を行うことで、コバルトシリサイド膜(CoSi 2 )15および16を形成することで、低電圧対応のCMOSトランジスタ20
    0Aおよび高電圧対応のCMOSトランジスタ200B
    が得られる。 【0138】<B−2. 作用効果>以上説明したように、実施の形態2に係る製造方法によれば、低電圧対応のCMOSトランジスタ200Aにおいては、NMOS
    トランジスタのエクステンション層61は、ゲート電極51およびオフセットサイドウォール90を注入マスクとして形成し、PMOSトランジスタのエクステンション層62は、ゲート電極52、オフセットサイドウォール90および10を注入マスクとして形成するので、エクステンション層62形成のためのイオン注入層621
    は、エクステンション層61形成のためのイオン注入層611に比べて配設間隔が広く、ゲート電極から離れた位置に形成され、その後のプロセスにおける熱処理により、注入不純物が拡散したとしてもエクステンション層62のゲートオーバーラップ長さが、エクステンション層61のそれよりも長くなることを抑制できる。 【0139】このような構造を採ることで、PMOSトランジスタのショートチャネル効果が顕著になることを防止でき、また、ゲート−ドレイン間の寄生容量が増大して回路動作速度の低下を防止できる。 また、ゲート−
    ドレイン間での電流リークが増大することを防止して、
    待機電力消費の増加を抑制できる。 【0140】また、エクステンション層61は、ゲート電極51およびオフセットサイドウォール90を注入マスクとして形成するので、エクステンション層61形成のためのイオン注入層611は、ゲート電極51の近くに形成され、エクステンション層61がゲート下部にまで延在せずにオーバーラップ部分が存在しなくなってN
    MOSトランジスタのチャネルとソース・ドレイン間が絶縁されて動作電流が減少するという問題は発生しない。 【0141】さらに、高電圧対応のCMOSトランジスタ200Bにおいては、PMOSトランジスタのエクステンション層64は、ゲート電極54およびオフセットサイドウォール9を注入マスクとして形成するので、エクステンション層64形成のためのイオン注入層641
    は、ゲート電極から比較的離れた位置に形成され、その後のプロセスにおける熱処理により、注入不純物が拡散したとしてもエクステンション層64のゲートオーバーラップ長さが、必要以上に長くなることを抑制できる。
    従って、高電圧対応のCMOSトランジスタ200Bにおいても、ショートチャネル効果を抑制でき、ホットキャリア耐性の保持とショートチャネル効果の抑制のバランスを改善できる。 【0142】<C. 実施の形態3> <C−1. 製造方法>本発明に係る実施の形態3の半導体装置の製造方法として、CMOSトランジスタ300
    AおよびCMOSトランジスタ300Bを有する半導体装置の製造方法について、製造工程を順に示す断面図である図29〜図33を用いて説明する。 なお、CMOS
    トランジスタ300Aは低電圧対応であり、CMOSトランジスタ300Bは高電圧対応であり、それぞれの構成は最終工程を説明する図33において示される。 なお、以下の説明においては、図1〜図13を用いて説明した実施の形態1と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。 【0143】実施の形態1において、図1〜図11を用いて説明した工程を経て、図29に示すように、ゲート電極51〜54の側面、正確にはゲート電極51〜54
    の側面部のそれぞれのオフセットサイドウォール10の側面にサイドウォール絶縁膜11が形成され、ゲート電極51、オフセットサイドウォール9、オフセットサイドウォール10、サイドウォール絶縁膜11を注入マスクとし、またゲート電極53、オフセットサイドウォール9、オフセットサイドウォール10、サイドウォール絶縁膜11を注入マスクとして、それぞれ低電圧NMO
    S領域LNRおよび高電圧NMOS領域HNRに、1対のソース・ドレイン層81および83を形成した構成を得る。 【0144】次に、図30に示す工程において、シリコン基板1の全面を覆うように、シリコン窒化膜SN2を形成する。 このシリコン窒化膜SN2の厚さは10〜5
    0nmである。 なお、シリコン窒化膜の代わりにシリコン酸化膜を形成しても良いし、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との多層膜を形成しても良い。 【0145】次に、図31に示す工程において、シリコン窒化膜SN2を異方性エッチングにより全面的にエッチバックすることで、全てのサイドウォール絶縁膜11
    の側面にサイドウォール絶縁膜12を形成する。 【0146】次に、図32に示す工程において、低電圧PMOS領域LPRおよび高電圧PMOS領域HPRにおけるシリコン基板1の表面内に、P型不純物、例えばボロンをイオン注入により比較的高濃度に導入して、それぞれ1対のソース・ドレイン層82および84を形成する(ソース・ドレイン注入)。 【0147】イオン注入条件は、ボロンの場合は、注入エネルギー1〜10keVでドーズ量1×10 15 〜5×
    10 16 cm -2とする。 また、2フッ化ボロンの場合であれば、注入エネルギー5〜50keVで、ドーズ量1×
    10 15 〜5×10 16 cm -2とする。 【0148】ソース・ドレイン注入後、熱処理を行うことで注入された不純物を活性化させる。 熱処理条件は、
    温度800〜1100℃、熱処理時間(最高温度を保つ時間として定義)は0〜30秒とする。 【0149】図12は、写真製版によるパターニングにより低電圧PMOS領域LPRおよび高電圧PMOS領域HPR上部以外をレジストマスクRM6で覆い、ゲート電極52、オフセットサイドウォール9、オフセットサイドウォール10、サイドウォール絶縁膜11を注入マスクとし、またゲート電極54、オフセットサイドウォール9、オフセットサイドウォール10、サイドウォール絶縁膜11を注入マスクとして、それぞれ低電圧P
    MOS領域LPRおよび高電圧PMOS領域HPRにソース・ドレイン注入を行っている状態を示している。 【0150】次に、図13に示す工程において、シリコン基板1の全面を覆うように、コバルト(Co)等の高融点金属膜をスパッタリング法や蒸着法により形成し、
    350〜600℃の高温処理により、シリコン基板1の露出面と高融点金属膜との接触部分や、ゲート電極51
    〜54の露出面と高融点金属膜との接触部分にシリサイド膜を形成する。 その後、シリサイド化されずに残った高融点金属膜を除去し、さらに熱処理を行うことで、コバルトシリサイド膜(CoSi 2 )15および16を形成することで、低電圧対応のCMOSトランジスタ10
    0Aおよび高電圧対応のCMOSトランジスタ100B
    が得られる。 低電圧NMOS領域LNRおよび高電圧N
    MOS領域HNRにおけるシリコン基板1の表面内に、
    N型不純物、例えばヒ素をイオン注入により比較的高濃度に導入して、それぞれ1対のソース・ドレイン層81
    および83を形成する(ソース・ドレイン注入)。 【0151】イオン注入条件は、ヒ素の場合は、注入エネルギー10〜100keVでドーズ量1×10 15 〜5
    ×10 16 cm -2とする。 【0152】ソース・ドレイン注入後、熱処理を行うことで注入された不純物を活性化させる。 熱処理条件は、
    温度800〜1100℃、熱処理時間(最高温度を保つ時間として定義)は0〜30秒とする。 【0153】図26は、写真製版によるパターニングにより低電圧NMOS領域LNRおよび高電圧NMOS領域HNR上部以外をレジストマスクRM15で覆い、ゲート電極51、オフセットサイドウォール90、オフセットサイドウォール10、サイドウォール絶縁膜11を注入マスクとし、またゲート電極53、オフセットサイドウォール90、オフセットサイドウォール10、サイドウォール絶縁膜11を注入マスクとして、それぞれ低電圧NMOS領域LNRおよび高電圧NMOS領域HN
    Rにソース・ドレイン注入を行っている状態を示している。 【0154】次に、図12に示す工程において、低電圧PMOS領域LPRおよび高電圧PMOS領域HPRにおけるシリコン基板1の表面内に、P型不純物、例えばボロンをイオン注入により比較的高濃度に導入して、それぞれ1対のソース・ドレイン層82および84を形成する(ソース・ドレイン注入)。 【0155】イオン注入条件は、ボロンの場合は、注入エネルギー1〜10keVでドーズ量1×10 15 〜5×
    10 16 cm -2とする。 また、2フッ化ボロンの場合であれば、注入エネルギー5〜50keVで、ドーズ量1×
    10 15 〜5×10 16 cm -2とする。 【0156】ソース・ドレイン注入後、熱処理を行うことで注入された不純物を活性化させる。 熱処理条件は、
    温度800〜1100℃、熱処理時間(最高温度を保つ時間として定義)は0〜30秒とする。 【0157】図12は、写真製版によるパターニングにより低電圧PMOS領域LPRおよび高電圧PMOS領域HPR上部以外をレジストマスクRM31で覆い、ゲート電極52、オフセットサイドウォール9、オフセットサイドウォール10、サイドウォール絶縁膜11および12を注入マスクとし、またゲート電極54、オフセットサイドウォール9、オフセットサイドウォール1
    0、サイドウォール絶縁膜11および12を注入マスクとして、それぞれ低電圧PMOS領域LPRおよび高電圧PMOS領域HPRにソース・ドレイン注入を行っている状態を示している。 【0158】次に、図33に示す工程において、シリコン基板1の全面を覆うように、コバルト(Co)等の高融点金属膜をスパッタリング法や蒸着法により形成し、
    350〜600℃の高温処理により、シリコン基板1の露出面と高融点金属膜との接触部分や、ゲート電極51
    〜54の露出面と高融点金属膜との接触部分にシリサイド膜を形成する。 その後、シリサイド化されずに残った高融点金属膜を除去し、さらに熱処理を行うことで、コバルトシリサイド膜(CoSi 2 )15および16を形成することで、低電圧対応のCMOSトランジスタ30
    0Aおよび高電圧対応のCMOSトランジスタ300B
    が得られる。 【0159】<C−2. 作用効果>以上説明したように、実施の形態3に係る製造方法によれば、低電圧対応のCMOSトランジスタ100Aにおいては、エクステンション層62形成のためのイオン注入層621は、エクステンション層61形成のためのイオン注入層611
    に比べて配設間隔が広く、ゲート電極から離れた位置に形成され、その後のプロセスにおける熱処理により、注入不純物が拡散したとしてもエクステンション層62のゲートオーバーラップ長さが、エクステンション層61
    のそれよりも長くなることを抑制できる。 また、低電圧対応のCMOSトランジスタ100Aおよび高電圧対応のCMOSトランジスタ100Bにおいて、PMOSトランジスタのソース・ドレイン層82および84形成のためのイオン注入層は、NMOSトランジスタのソース・ドレイン層81および83形成のためのイオン注入層に比べてゲート電極から離れた位置に形成され、その後のプロセスにおける熱処理により、注入不純物が拡散したとしても、ソースドレイン層からチャネル領域への不純物拡散を抑制することができる。 【0160】このような構造を採ることで、PMOSトランジスタのショートチャネル効果が顕著になることをより確実に防止でき、また、ゲート−ドレイン間の寄生容量が増大して回路動作速度の低下を防止できる。 また、ゲート−ドレイン間での電流リークが増大することをより確実に防止して、待機電力消費の増加を抑制できる。 【0161】また、エクステンション層61は、ゲート電極51およびオフセットサイドウォール9を注入マスクとして形成するので、エクステンション層61形成のためのイオン注入層611は、ゲート電極51の近くに形成され、エクステンション層61がゲート下部にまで延在せず、オーバーラップ部分が存在しなくなってNM
    OSトランジスタのチャネルとソース・ドレイン間が絶縁されて動作電流が減少するという問題は発生しない。 【0162】 【発明の効果】本発明に係る請求項1記載の半導体装置の製造方法によれば、P型不純物のイオン注入により形成される第2のイオン注入層の配設間隔が、N型不純物のイオン注入により形成される第1のイオン注入層の配設間隔よりも広くなるので、第2のイオン注入層が第2
    のゲート電極から離れた位置に形成され、その後のプロセスにおける熱処理により、より拡散しやすいP型不純物が拡散したとしても、第2のエクステンション層のゲートオーバーラップ長さが、第1のエクステンション層よりも長くなることを抑制できる。 このような構造を採ることで、PMOSトランジスタのショートチャネル効果が顕著になることを防止でき、また、ゲート−ドレイン間の寄生容量が増大して回路動作速度の低下を防止できる。 また、ゲート−ドレイン間での電流リークが増大することを防止して、待機電力消費の増加を抑制できる。 【0163】本発明に係る請求項2記載の半導体装置の製造方法によれば、第2のエクステンション層は、第2
    のゲート電極、第1および第2のオフセットサイドウォールを注入マスクとして形成するので、第2のイオン注入層を、第2のゲート電極から離して形成できる。 また、第1のエクステンション層は、第1のゲート電極および第1のオフセットサイドウォールを注入マスクとして形成するので、第1のイオン注入層は、第1のゲート電極の近くに形成でき、第1のエクステンション層が第1のゲート下部にまで延在せずにオーバーラップ部分が存在しなくなってNMOSトランジスタのチャネルとソース・ドレイン間が絶縁されて動作電流が減少するという問題が発生しない。 【0164】本発明に係る請求項3記載の半導体装置の製造方法によれば、第2のPMOSトランジスタの第4
    のエクステンション層は、第4のゲート電極およびオフセットサイドウォールを注入マスクとして形成するので、第4のエクステンション層形成のためのイオン注入層641は、第4のゲート電極から比較的離れた位置に形成され、その後のプロセスにおける熱処理により、より拡散しやすいP型不純物が拡散したとしても、第4のエクステンション層のゲートオーバーラップ長さが、必要以上に長くなることを抑制できる。 【0165】本発明に係る請求項4記載の半導体装置の製造方法によれば、オフセットサイドウォールよりも厚い第1のオフセットサイドウォールを簡便に得ることができる。 【0166】本発明に係る請求項5記載の半導体装置の製造方法によれば、PMOSトランジスタを構成する第2のソース・ドレイン層は、第1のゲート電極、第1、
    第2のオフセットサイドウォール、第1および第2のサイドウォール絶縁膜を注入マスクとして形成されるので、第2のソース・ドレイン層形成のためのイオン注入層は、第2のゲート電極から離れた位置に形成され、その後のプロセスにおける熱処理により、より拡散しやすいP型不純物が拡散したとしても、ソースドレイン層からチャネル領域への不純物拡散を抑制することができる。 【0167】本発明に係る請求項6記載の半導体装置の製造方法によれば、第2のエクステンション層形成のための第1のイオン注入層を形成する前に、半導体基板上の第1の絶縁膜を異方性エッチングによって除去するので、第1のゲート電極の側面のみに第1のオフセットサイドウォールを形成でき、また、半導体基板上に第2の絶縁膜を残した状態でP型不純物をイオン注入するので、第2の絶縁膜を除去する手間を省くことができる。

    【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図2】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図3】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図4】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図5】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図6】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図7】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図8】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図9】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図10】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図11】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図12】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図13】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図14】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図15】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図16】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図17】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図18】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図19】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図20】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図21】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図22】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図23】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図24】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図25】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図26】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図27】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図28】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図29】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図30】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図31】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図32】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図33】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図34】 エクステンション層がゲート電極の下部に必要以上に延在した状態を示す図である。 【図35】 エクステンション層がゲート電極の下部に必要以上に延在した場合の問題点を説明する図である。 【図36】 エクステンション層がゲート電極の下部に必要以上に延在した場合の問題点を説明する図である。 【図37】 エクステンション層がゲート電極の下部に必要以上に延在した場合の問題点を説明する図である。 【図38】 エクステンション層がゲート電極の下部に必要以上に延在することを防止する構成を示す図である。 【図39】 エクステンション層がゲート電極の下部に必要以上に延在することを防止する構成の問題点を説明する図である。 【図40】 従来の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図41】 従来の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図42】 従来の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図43】 従来の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図44】 従来の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図45】 従来の半導体装置の製造工程を示す図である。 【図46】 従来の半導体装置の製造工程を示す図である。 【符号の説明】 1 シリコン基板、3,4 ゲート絶縁膜、9,10,
    90 オフセットサイドウォール、11,12 サイドウォール絶縁膜、51〜54 ゲート電極、61〜64
    エクステンション層、81〜84 ソース・ドレイン層、611,631 N型不純物層、621,641
    P型不純物層、OX1,OX2,OX11,OX12,
    OX13 シリコン酸化膜。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾田 秀一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内Fターム(参考) 5F048 AA00 AA05 AC03 BA01 BB06 BB07 BB08 BB12 BB16 BC06 BD04 BE03 BF06 DA25 DA27 DA30

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