Hinge structure of the spare tire carrier

申请号 JP2012509221 申请日 2010-04-06 公开(公告)号 JP5310939B2 公开(公告)日 2013-10-09
申请人 トヨタ車体株式会社; 发明人 陽典 岩井;
摘要 Provided is a hinge structure for a spare tire carrier such that the support stiffness of tire carrier hinges can be increased. This hinge structure for the spare tire carrier (20) rotatably supports the spare tire carrier on one side (22) of the back surface of a vehicle body (12) by means of tire carrier hinges (24, 25) in such a way as to permit the spare tire carrier to open sideways. A reinforcing member (36) which is formed in a stepped manner with respect to the mounting direction of the tire carrier hinge (25) and has left and right fastening sections (36a, 36e) is provided on said side (22) of the back surface of the vehicle body (12). The tire carrier hinge (25) is formed into a Z-shaped part having left and right fastening sections (41, 42). The two fastening sections (41, 42) of the lower tire carrier hinge (25) are fastened with bolts (45) to the two fastening sections (36a, 36e) of the reinforcing member (36).
权利要求
  • 車両の後面側にスペアタイヤを装着するためのスペアタイヤキャリアを、車両ボデーの後面側の一側部にタイヤキャリアヒンジを介して横開き状に回動可能に支持するスペアタイヤキャリアのヒンジ構造であって、
    前記車両ボデーの後面側の一側部に、前記タイヤキャリアヒンジの取付方向に関して段違い状をなす左右の締結部を有する補強部材を設け、
    前記タイヤキャリアヒンジを、前記補強部材の両締結部に対応する左右の締付部を有するZ字形に形成し、
    前記補強部材の両締付部に前記タイヤキャリアヒンジの両締付部をボルトにより締結する構成とした スペアタイヤキャリアのヒンジ構造。
  • 請求項1に記載のスペアタイヤキャリアのヒンジ構造であって、
    前記車両ボデーの後面側のバックドア開口部を閉鎖するバックドアを、前記車両ボデーの後面側の一側部にバックドアヒンジを介して横開き状に回動可能に支持する際、前記補強部材に前記バックドアヒンジをボルトにより締結する構成としたスペアタイヤキャリアのヒンジ構造。
  • 請求項2に記載のスペアタイヤキャリアのヒンジ構造であって、
    前記補強部材に前記タイヤキャリアヒンジと前記バックドアヒンジとを共通のボルトにより締結する構成としたスペアタイヤキャリアのヒンジ構造。
  • 说明书全文

    本発明は、スペアタイヤキャリアのヒンジ構造に関する。

    従来例に係るスペアタイヤキャリアのヒンジ構造を述べる。 なお、図6はスペアタイヤキャリアのヒンジ構造を示す斜視図、図7は同じく要部を示す平断面図、図8はスペアタイヤキャリアを備えた車両の後部を示す斜視図である。
    図8に示すように、RV車、バン型車等には、車両ボデー112の後面側(背面側)のバックドア開口部113を閉鎖する縦開き式(スウィング式)の上下のバックドア115,116を備えた車両110がある。 上側のバックドア115は、バックドア開口部113の上側部に回動可能に支持されている。 また、下側のバックドア116は、バックドア開口部113の下側部に回動可能に支持されている。

    前記車両110の後面側(背面側)にスペアタイヤ118を装着するためのスペアタイヤキャリア120が設けられている。 スペアタイヤキャリア120は、前記バックドア開口部113の一側部(例えば右側部)に横開き状に回動可能に支持されている。 図8ではスペアタイヤキャリア120が開放状態で示されている。 スペアタイヤキャリア120の開放状態において、閉鎖状態の上側のバックドア115を後上方(図8中、矢印Y4参照)へ回動して開放し、続いて閉鎖状態の下側のバックドア116を後下方(図8中、矢印Y5参照)へ回動して開放することにより、バックドア開口部113を開口することができる。 また、開放時と逆順により、下側のバックドア116を閉鎖し、上側のバックドア115を閉鎖することができる。 そして、スペアタイヤキャリア120を左前方(図8中、矢印Y6参照)へ回動して閉鎖することによって、スペアタイヤ118を車両110の後面側に格納することができる。 なお、スペアタイヤキャリア120は左後方へ回動して開放することができる。

    図6に示すように、前記スペアタイヤキャリア120は、前記車両ボデー112の後面側の一側部(右側部)すなわちバックドア開口部113の一側部(右側部)のリヤピラー122に上下のタイヤキャリアヒンジ124,125を介して横開き状に回動可能に支持されている。 上側のタイヤキャリアヒンジ124は、リヤピラー122の外側面(意匠面)に対してボルト(図示省略)により締結されている。 また、図7に示すように、下側のタイヤキャリアヒンジ125は、前記リヤピラー122の後側(図7において下側)に対して3本のボルト145により締結されている。 また、リヤピラー122には、バックドアストライカ128が配置されている(図6参照)。 バックドアストライカ128には、前記下側のバックドア116(図8参照)を閉鎖した際に、そのバックドア116が備えるバックドアロック装置(図示省略)のラッチが係合する。 また、バックドアストライカ128は、下側のタイヤキャリアヒンジ125の内下方(図6において左下方)に隣接して配置されている。 なお、下側のタイヤキャリアヒンジ125及びバックドアストライカ128は、リヤピラー122に装着されるリヤコンビネーションランプ129及びリヤバンパ130(図8参照)により隠蔽されるように配置されている。

    ところで、前記下側のタイヤキャリアヒンジ125は、平板状に形成されており、前記リヤピラー122における後面側(図7において下側)に形成された平板状の壁部123に3本のボルト145により締結されていた。 また、これらのボルト145は、リヤピラー122の壁部123に対して同一平面上に配置されていた。
    なお、特許文献1、2には、リヤピラーにタイヤキャリアヒンジをボルトにより締結する構成が記載されている。

    特開2002−68027号公報

    特開平11−301519号公報

    前記従来例によると、図6及び図7に示すように、リヤピラー122の平板状の壁部123に、平板状のタイヤキャリアヒンジ125が3本のボルト145により締結されていた。 このため、リヤピラー122の平板状の壁部123の剛性が低く、また、平板状のタイヤキャリアヒンジ125の剛性が低いため、タイヤキャリアヒンジ125の支持剛性に不満が残るという問題があった。 なお、タイヤキャリアヒンジ125の支持剛性を向上する対策として、タイヤキャリアヒンジ125の取付面の増大及びボルト145の相互間の間隔(ピッチ)の増大等が考えられるが、これではタイヤキャリアヒンジ125の取付スペースが増大する一方、リヤピラー122の壁部123におけるタイヤキャリアヒンジ125の取付スペースの確保が困難であることから実用的とはいえない。 また、特許文献1、2においても前記従来例と同様の問題が残った。
    本発明が解決しようとする課題は、タイヤキャリアヒンジの支持剛性を向上することのできるスペアタイヤキャリアのヒンジ構造を提供することにある。

    前記課題は、請求の範囲に記載された構成を要旨とするスペアタイヤキャリアのヒンジ構造により解決することができる。
    すなわち、第1の発明に係るスペアタイヤキャリアのヒンジ構造によると、車両ボデーの後面側の一側部に、タイヤキャリアヒンジの取付方向に関して段違い状をなす左右の締結部を有する補強部材を設け、タイヤキャリアヒンジを、補強部材の両締結部に対応する左右の締付部を有するZ字形に形成し、補強部材の両締付部にタイヤキャリアヒンジの両締付部をボルトにより締結する構成としたものである。
    したがって、車両ボデーの後面側の一側部に、タイヤキャリアヒンジの取付方向に関して段違い状をなす左右の締結部を有する補強部材を設けることにより、補強部材の剛性を向上し、補強部材の必要な剛性を確保することができる。 また、タイヤキャリアヒンジを補強部材の両締結部に対応する左右の締付部を有するZ字形に形成することにより、タイヤキャリアヒンジの剛性を向上し、タイヤキャリアヒンジの必要な剛性を確保することができる。 さらに、剛性の向上された補強部材の両締付部に、剛性の向上されたタイヤキャリアヒンジの両締付部をボルトにより締結することにより、タイヤキャリアヒンジの支持剛性を向上することができる。
    また、Z字形に形成したタイヤキャリアヒンジの両締付部を、補強部材の段違い状をなす左右の締結部にボルトにより締結する構成としたことにより、タイヤキャリアヒンジの取付面を増大したり、ボルトの相互間の間隔(ピッチ)を増大したりすることなく、タイヤキャリアヒンジの支持剛性を向上することができる。 このため、タイヤキャリアヒンジの取付スペースの増大をほとんど招くことがなく、車両ボデーの後面側の一側部にタイヤキャリアヒンジを支障なく配置することが可能である。
    なお、本明細書でいう「ボルトにより締結する」とは、ボルトとナットとによる締結を意味するものであって、ナットがナット側の部材に溶接等により一体化されていてもよいし、あるいは、ナットを構成するめねじ孔がナット側の部材により一体形成されていてもよいし、あるいは、ナットがナット側の部材と別体であってもよい。

    また、第2の発明に係るスペアタイヤキャリアのヒンジ構造によると、車両ボデーの後面側のバックドア開口部を閉鎖するバックドアを、車両ボデーの後面側の一側部にバックドアヒンジを介して横開き状に回動可能に支持する際、補強部材にバックドアヒンジをボルトにより締結する構成としたものである。
    したがって、タイヤキャリアヒンジとバックドアヒンジとを同一部品である補強部材にボルトにより締結することにより、タイヤキャリアヒンジとバックドアヒンジとの組付けにかかるバラツキを低減することができる。 このことは、例えば、スペアタイヤキャリアとバックドアをリンク機構を介して連係することにより、スペアタイヤキャリアとバックドアを連動して開閉するように構成する場合において、スペアタイヤキャリアとバックドアの開閉動作をスムーズ化を図るうえで有効である。 また、剛性が向上された補強部材にバックドアヒンジをボルトにより締結することにより、バックドアヒンジの支持剛性を向上することができる。

    また、第3の発明に係るスペアタイヤキャリアのヒンジ構造によると、補強部材にタイヤキャリアヒンジとバックドアヒンジとを共通のボルトにより締結する構成としたものである。 したがって、タイヤキャリアヒンジとバックドアヒンジとの締結に係るボルト数及び工数を削減することができる。

    一実施例にかかるスペアタイヤキャリアのヒンジ構造を示す斜視図である。

    スペアタイヤキャリアのヒンジ構造の要部を示す斜視図である。

    スペアタイヤキャリアのヒンジ構造の要部を示す平断面図である。

    スペアタイヤキャリアを備えた車両の後部を示す斜視図である。

    スペアタイヤキャリアのヒンジ構造の変更例を示す平断面図である。

    従来例にかかるスペアタイヤキャリアのヒンジ構造を示す斜視図である。

    スペアタイヤキャリアのヒンジ構造の要部を示す平断面図である。

    スペアタイヤキャリアを備えた車両の後部を示す斜視図である。

    以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。

    本発明の一実施例を説明する。 なお、図1はスペアタイヤキャリアのヒンジ構造を示す斜視図、図2は同じく要部を示す斜視図、図3は同じく平断面図、図4はスペアタイヤキャリアを備えた車両の後部を示す斜視図である。 また、図中、矢印FRは車両前方向を示し、矢印RHは車両右方向を示し、矢印UPは車両上方向を示している。
    図4に示すように、RV車、バン型車等の車両10は、車両ボデー12の後面側(背面側)のバックドア開口部13を閉鎖する観音開き式(両横開き式)の左右のバックドア15,16を備えている。 左側のバックドア15は、バックドア開口部13の左側部に回動可能に支持されている。 また、右側のバックドア16は、バックドア開口部13の右側部に回動可能に支持されている。 なお、左側のバックドア15と右側のバックドア16との分割比率は、本実施例では4:6であるが、適宜変更することができる。

    前記車両10の後面側(背面側)にスペアタイヤ18を装着するためのスペアタイヤキャリア20が設けられている。 スペアタイヤキャリア20は、前記バックドア開口部13の一側部(例えば右側部)に横開き状に回動可能に支持されている。 図4ではスペアタイヤキャリア20が開放状態で示されている。 スペアタイヤキャリア20の開放状態において、閉鎖状態の右側のバックドア16を後右方(図4中、矢印Y1参照)へ回動して開放し、続いて閉鎖状態の左側のバックドア15を後左方(図4中、矢印Y2参照)へ回動して開放することにより、バックドア開口部13を開口することができる。 また、開放時と逆順により、左側のバックドア15を閉鎖し、右側のバックドア16を閉鎖することができる。 そして、スペアタイヤキャリア20を左前方(図4中、矢印Y3参照)へ回動して閉鎖することによって、スペアタイヤ18を車両10の後面側に格納することができる。 なお、スペアタイヤキャリア20は左後方へ回動して開放することができる。

    図1に示すように、前記スペアタイヤキャリア20は、前記車両ボデー12の後面側の一側部(右側部)すなわちバックドア開口部13の一側部(右側部)のリヤピラー22に上下のタイヤキャリアヒンジ24,25を介して横開き状に回動可能に支持されている。 上側のタイヤキャリアヒンジ24は、リヤピラー22の外側面(意匠面)に対してボルト(図示省略)により締結されている。 また、下側のタイヤキャリアヒンジ25は、前記リヤピラー22の後面側にボルトにより締結されている(後述する)。 また、リヤピラー22には、前記右側のバックドア16(図4参照)が備える上下のバックドアヒンジ27が配置されている。 下側のバックドアヒンジ27は、下側のタイヤキャリアヒンジ25の内下方(図1において左下方)に隣接して配置されている。 なお、下側のタイヤキャリアヒンジ25及び両バックドアヒンジ27は、リヤピラー22に装着されるリヤコンビネーションランプ29及びリヤバンパ30(図4参照)により隠蔽されるように配置されている。 また、本実施例は、下側のタイヤキャリアヒンジ25に係るヒンジ構造に本発明を適用したものであるから、そのヒンジ構造について以下に詳述する。

    図1に示すように、前記リヤピラー22は、前記バックドア開口部13の右側部を構成するもので、上下方向に延びている。 図3に示すように、リヤピラー22は、リヤピラー22の外側部を構成するアウタパネル32と、リヤピラー22の内側部を構成するインナパネル33とを備えている。 アウタパネル32とインナパネル33とは、その前端部のフランジ32a,33aが重ねた状態で接合(溶接)されているとともに、その後端部のフランジ32b,33bが重ねた状態で接合(溶接)されている。 これにより、車両上下方向(図3において紙面表裏方向)へ延びるボックス状をなす閉断面構造のリヤピラー22が構成されている。 また、アウタパネル32には、後方(図3において下方)に面する後側壁32cが形成されている。

    前記リヤピラー22内にリインホースメント34が設けられている。 リインホースメント34の前端部のフランジ34aは、前記アウタパネル32のフランジ32aと前記インナパネル33のフランジ33aとの間に挟着されている。 また、リインホースメント34の後端部に形成された後側壁34bは、アウタパネル32の後側壁32cの右端部に重なる状態で接合(溶接)されている。

    前記アウタパネル32の後側壁32cの後側(図3において下側)に補強パネル36が設けられている。 補強パネル36は、開口部を車両前方(図3において上方)に向けたハット状に形成されており、後側壁36aと左側壁36bと右側壁36cとを有している。 左側壁36bの前端部に、内方(図3において左方)へ突出する左側のフランジ36dが形成されている。 左側のフランジ36dは、アウタパネル32の後側壁32cの左端部に重ねた状態で接合(溶接)されている。 また、右側壁36cの前端部に、外方(図3において右方)へ突出する右側のフランジ36eが形成されている。 右側のフランジ36eは、アウタパネル32の後側壁32cの右端部に重ねた状態で接合(溶接)されている。 なお、補強パネル36は、本明細書でいう「補強部材」に相当する。

    前記補強パネル36の後側(図3において下側)に前記下側のタイヤキャリアヒンジ25が設けられている。 また、下側のタイヤキャリアヒンジ25の右下部には、前記スペアタイヤキャリア20の下側の基端部(右端部)に取付けられた下側の可動側部材38がヒンジピン39を介して回動可能に連結されている(図2参照)。 また、上側のタイヤキャリアヒンジ24についても、スペアタイヤキャリア20の上側の基端部(右端部)に取付けられた上側の可動側部材38Aがヒンジピン39Aを介して回動可能に連結されている(図1参照)。

    図2に示すように、前記下側のタイヤキャリアヒンジ25の上部は、Z字形に形成されており、左右の締付部41,42と、両締付部41,42を段違い状に連結する折曲部43とを有している。 左側の締付部41は、前記補強パネル36の後側壁36aに重ねた状態でボルト45により締結されている。 詳しくは、図3に示すように、補強パネル36の後側壁36aの前側(図3において上側)にナット46が接合(溶接)されており、そのナット46に後方(図3において下方)からボルト45を左側の締付部41及び補強パネル36の後側壁36aのボルト挿通孔(図示省略)を通して締付けることにより、補強パネル36の後側壁36aに左側の締付部41が締結されている。 なお、左側の締付部41に対応する補強パネル36の後側壁36aは、本明細書でいう「左側の締結部」に相当する。

    前記右側の締付部42は、前記補強パネル36の右側のフランジ36eに重ねた状態で前記アウタパネル32の後側壁32c及び前記リインホースメント34の後側壁34bと共にボルト45により締結されている。 詳しくは、リインホースメント34の後側壁34bの前側(図3において上側)にナット46が接合(溶接)されており、そのナット46に後方(図3において下方)からボルト45を右側の締付部42、補強パネル36の後側壁36a、アウタパネル32の後側壁32c及びリインホースメント34の後側壁34bのボルト挿通孔(図示省略)を通して締付けることにより、補強パネル36の後側壁36aに右側の締付部42が締結されている。 なお、右側の締付部42に対応する補強パネル36の右側のフランジ36eは、本明細書でいう「右側の締結部」に相当する。 また、前記下側の可動側部材38は、右側の締付部42の下側に連設された支持部44(図2参照)に対してヒンジピン39を介して回動可能に連結されている。

    図1に示すように、前記補強パネル36の後側壁36aの後側に前記上下のバックドアヒンジ27が上下のボルト48により締結されている。 詳しくは、図3に示すように、補強パネル36の後側壁36aの前側(図3において上側)にナット49が接合(溶接)されており、そのナット49に後方(図3において下方)からボルト48をバックドアヒンジ27及び補強パネル36の後側壁36aのボルト挿通孔(図示省略)を通して締付けることにより、補強パネル36の後側壁36aにバックドアヒンジ27が締結されている。 したがって、両バックドアヒンジ27と前記下側のタイヤキャリアヒンジ25は、同一部品である補強パネル36の後側壁36aに対して同一平面上において取付けられている。 また、バックドアヒンジ27には、前記右側のバックドア16の基端部(右端部)に取付けられた可動側部材50がヒンジピン51を介して回動可能に連結されている。 また、下側のバックドアヒンジ27は、下側のタイヤキャリアヒンジ25の左下部に隣接して配置されている(図2参照)。

    前記したスペアタイヤキャリア20のヒンジ構造によると、車両ボデー12の後面側の一側部(右側部)のリヤピラー22に、下側のタイヤキャリアヒンジ25の取付方向に関して段違い状をなす後側壁36a及び右側のフランジ36eを有する補強パネル36を設け、下側のタイヤキャリアヒンジ25を、補強パネル36の後側壁36a及び右側のフランジ36eに対応する左右の締付部41,42を有するZ字形に形成し、補強パネル36の後側壁36a及び右側のフランジ36eに下側のタイヤキャリアヒンジ25の両締付部41,42をボルト45により締結する構成としたものである。 したがって、車両ボデー12の後面側の一側部(右側部)のリヤピラー22に、下側のタイヤキャリアヒンジ25の取付方向に関して段違い状をなす後側壁36a及び右側のフランジ36eを有する補強パネル36を設けることにより、補強パネル36の剛性を向上し、補強パネル36の必要な剛性を確保することができる。 また、下側のタイヤキャリアヒンジ25を補強パネル36の後側壁36a及び右側のフランジ36eに対応する左右の締付部41,42を有するZ字形に形成することにより、下側のタイヤキャリアヒンジ25の剛性を向上し、下側のタイヤキャリアヒンジ25の必要な剛性を確保することができる。 さらに、剛性の向上された補強パネル36の後側壁36a及び右側のフランジ36eに、剛性の向上された下側のタイヤキャリアヒンジ25の両締付部41,42をボルト45により締結することにより、下側のタイヤキャリアヒンジ25の支持剛性を向上することができる。

    また、Z字形に形成した下側のタイヤキャリアヒンジ25の両締付部41,42を、補強パネル36の段違い状をなす後側壁36a及び右側のフランジ36eにボルト45により締結したものである。 したがって、下側のタイヤキャリアヒンジ25の取付面を増大したり、ボルト45の相互間の間隔(ピッチ)を増大したりすることなく、下側のタイヤキャリアヒンジ25の支持剛性を向上することができる。 このため、下側のタイヤキャリアヒンジ25の取付スペースの増大をほとんど招くことがなく、車両ボデー12の後面側の一側部(右側部)に下側のタイヤキャリアヒンジ25を支障なく配置することが可能である。

    また、Z字形に形成した下側のタイヤキャリアヒンジ25の両締付部41,42を、補強パネル36の段違い状をなす後側壁36a及び右側のフランジ36eにボルト45により締結したものである。 したがって、下側のタイヤキャリアヒンジ25の取付面を増大したり、ボルト45の相互間の間隔(ピッチ)を増大したりする場合と比べて、質量の増加を抑制しながらも、下側のタイヤキャリアヒンジ25の支持剛性を向上することができる。 また、下側のタイヤキャリアヒンジ25の支持剛性を向上することにより、スペアタイヤキャリア20の開き過ぎ時の耐衝撃性を向上することができる。

    また、車両ボデー12の後面側のバックドア開口部13を閉鎖する右側のバックドア16を、車両ボデー12の後面側の一側部(右側部)のリヤピラー22に上下のバックドアヒンジ27を介して横開き状に回動可能に支持する際、補強パネル36の後側壁36aに両バックドアヒンジ27をボルト48により締結する構成としたものである。 したがって、下側のタイヤキャリアヒンジ25と両バックドアヒンジ27とを同一部品である補強パネル36の後側壁36aに同一平面上においてボルト45,48により締結することにより、下側のタイヤキャリアヒンジ25と両バックドアヒンジ27との組付けにかかるバラツキを低減することができる。 このことは、例えば、スペアタイヤキャリア20と右側のバックドア16をリンク機構(図示省略)を介して連係することにより、スペアタイヤキャリア20と右側のバックドア16を連動して開閉するように構成する場合において、スペアタイヤキャリア20と右側のバックドア16の開閉動作をスムーズ化を図るうえで有効である。 また、剛性が向上された補強パネル36に両バックドアヒンジ27をボルト45により締結することにより、バックドアヒンジ27の支持剛性を向上することができる。

    また、ハット状に形成された補強パネル36の後側壁36aにバックドアヒンジ27をボルト48により締結することにより、バックドアヒンジ27の支持剛性を向上することができる。 このため、右側のバックドア16の開き過ぎ時の耐衝撃性を向上することができる。
    また、補強パネル36をハット状に形成することによって、補強パネル36を平板状に形成する場合と比べて、高い剛性を得ることができるため、補強パネル36の肉厚を薄肉化することができる。

    次に、前記スペアタイヤキャリア20のヒンジ構造の変更例を説明する。 なお、図5はスペアタイヤキャリアのヒンジ構造を示す平断面図である。
    本変更例は、図5に示すように、補強パネル36の後側壁36aに対して下側のタイヤキャリアヒンジ25とバックドアヒンジ27とを重ねた状態で共通のボルト45により締結する構成としたものである。 したがって、下側のタイヤキャリアヒンジ25とバックドアヒンジ27との締結に係るボルト数及び工数を削減することができる。

    本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。 例えば、本発明のスペアタイヤキャリア20のヒンジ構造は、前記実施例における観音開き式(両横開き式)の左右のバックドア15,16を備えた車両10の他、縦開き式(スウィング式)の上下のバックドアを備えた車両(図8参照)、左右いずれかのバックドアを備えた片横開き式のバックドアを備えた車両、ハッチバックドア(跳ね上げ式バックドア)を備えた縦開き式(スウィング式)の車両等にも適用することができる。 また、本発明のスペアタイヤキャリア20のヒンジ構造は、前記実施例のリヤピラー22に限定されるものではなく、適宜の構成のリヤピラー、及び、リヤピラーに相当する柱構成部材に適用することができる。 また、前記実施例では、アウタパネル32の後側壁32cに補強パネル36を設けたが、インナパネル33に後方(図3において下方)に面する後側壁を形成してその後側壁に補強パネル36を設けることもできる。 また、前記実施例において補強パネル36は、少なくとも後側壁36a、右側壁36c及び右側のフランジ36eを有するものであればよく、その他の部位は適宜の形状に変更してもよい。 また、前記実施例では、下側のタイヤキャリアヒンジ25の右側の締付部42を補強パネル36の右側のフランジ36eとアウタパネル32の後側壁32cとリインホースメント34の後側壁34bとともにボルト45により締結したが、少なくとも下側のタイヤキャリアヒンジ25の右側の締付部42と補強パネル36の右側のフランジ36eとをボルト45により締結したものであればよい。 また、補強パネル36及び/又はリヤピラー22には必要に応じてリインホースメントを設定するとよい。

    10…車両 13…バックドア開口部 15…左側のバックドア 16…右側のバックドア 18…スペアタイヤ 20…スペアタイヤキャリア 22…リヤピラー 24…上側のタイヤキャリアヒンジ 25…下側のタイヤキャリアヒンジ 27…バックドアヒンジ 36…補強パネル(補強部材)
    36a…後側壁(左側の締結部)
    36e…右側のフランジ(右側の締結部)
    41…左側の締付部 42…右側の締付部 45…ボルト 48…ボルト

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