The wheels stop of the vehicle shipping container

申请号 JP1638191 申请日 1991-02-07 公开(公告)号 JP2955375B2 公开(公告)日 1999-10-04
申请人 スタンダード・カー・トラック・カンパニー; 发明人 ROBAATO ERU BAROTSUKU; AAMANDO PII TAIRON;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 第1軌条と第2軌条に着脱自在に結合され支持されて車両の車輪と係合する車輪止め具にして、
    第1軌条と第2軌条は車両輸送用の共用コンテナ床に固定される逆U字型の軌条であって平行に離間して配置されそれぞれ車輪止め具を支持する上面を有し、一方の軌条は複数の離間する切欠き状の開口を有し、開口はそれぞれへりを含み、他方の軌条は複数の離間する穴を有し、車輪止め具は、可撓性を有する材料から成型される本体、本体の両端に位置され軌条と当接し係合する係合面、本体の一端に一体に成型される少なくとも1つの係止突起であって軌条の切欠き状の開口と係合し軌条の縦方向への車輪止め具の運動を防止すると共にへりの下でも係合し軌条の上方への車輪止め具の運動を防止する係止突起、本体の他端に装着される少なくとも1つのピンであって軌条の穴と係合し軌条の縦方向又は上方への車輪止め具の運動を防止するピン、及び車輪止め具の他端に位置され車輪止め具を軌条に固定し軌条の横方向への車輪止め具の運動を防止するつめを含み、車輪止め具と軌条は協働して車輪止め具をコンテナ床の上方に支持することを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項2】 請求項1に記載の車輪止め具において、
    本体は一端に複数の係止突起を含むことを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項3】 請求項1に記載の車輪止め具において、
    ピンは金属から成ることを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項4】 請求項1に記載の車輪止め具において、
    複数のピンが本体の他端に装着されることを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項5】 請求項1に記載の車輪止め具において、
    つめは可撓性材料から成ることを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項6】 請求項1に記載の車輪止め具において、
    つめは本体とは別に可撓性材料から成型され本体に装着されることを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項7】 請求項1に記載の車輪止め具にして、車輪止め具を軌条の横方向に動かすことにより軌条の切欠き状の開口及び穴と係合又は分離することを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項8】 請求項1に記載の車輪止め具において、
    本体はその鉛直な側壁を下部に有し、それにより鉛直方向には剛性を高めて車輪止め具と床の接触を防止すると共に軌条の縦方向には可撓性を高めて軌条の縦方向に作用する荷重を吸収することを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項9】 請求項6に記載の車輪止め具において、
    つめは軌条と協働し車輪止め具が軌条の横方向へ動かないようにする部分を含むことを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項10】 請求項1に記載の車輪止め具において、本体は相対する傾斜面を本体の縦方向中央上部に有することを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項11】 請求項10に記載の車輪止め具において、本体は相対する傾斜面の間に開口を有し傾斜面の可撓性を高めて軌条の縦方向に作用する荷重を吸収することを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項12】 請求項1に記載の車輪止め具において、本体は一体に成型される補強リブを有することを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項13】 請求項1に記載の車輪止め具において、軌条と係合する係合面では車両の車輪から及ぼされる全鉛直荷重は軌条との接触面に分散されることを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項14】 請求項13に記載の車輪止め具において、軌条と係合する係合面では車輪止め具に鉛直に作用する荷重により大きな静摩擦力が発生することで部分的に軌条の縦方向に反作用が生じることを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項15】 第1軌条と第2軌条に着脱自在に結合され支持されて車両の車輪と係合する車輪止め具にして、第1軌条と第2軌条は、車両輸送用の共用コンテナの床に固定される逆U字型の軌条であって平行に離間して配置されそれぞれ水平方向に伸長する頂壁及び離間し鉛直下方に伸長する側壁を有し、コンテナの片側にて車両の車輪を間に挟んでコンテナの縦方向に伸長し、内側に配置される第1軌条はへりを形成するために頂壁と側壁の一部に設けられる複数の離間する切欠き状の開口を有し、外側に配置される第2軌条は内側の軌条に近い方の鉛直方向に伸長する側壁に複数の離間する穴を有し、
    車輪止め具は、可撓性を有する共重合体材料から成型される本体、本体の両端に位置され軌条と当接し係合する係合面、本体の一端に一体に成型されて軌条の切欠き状の開口と係合し軌条の縦方向への車輪止め具の運動を防止する複数の係止突起であってへりの下に位置される突出部を有し軌条の上方への車輪止め具の運動を防止する係止突起、本体の他端に装着されて外側の軌条に設けられる穴と係合し軌条の縦方向又は上方への車輪止め具の運動を防止する複数のピン、及びピンが装着される車輪止め具の他端に位置され選択的に車輪止め具を軌条に固定し軌条の横方向への車輪止め具の運動を防止するつめ手段を含み、車輪止め具と軌条は協働して車輪止め具をコンテナ床の上方に支持することを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項16】 請求項15に記載の車輪止め具において、ピンは金属から成ることを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項17】 請求項15に記載の車輪止め具において、つめ手段は本体とは別に可撓性を有する共重合体材料から成型され本体に装着されることを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項18】 請求項15に記載の車輪止め具にして、車輪止め具を軌条の横方向に動かすことにより軌条の切欠き状の開口及び穴と係合又は分離することを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項19】 請求項15に記載の車輪止め具において、本体はその下部に鉛直な側壁を有し、それにより鉛直方向には剛性を高めて車輪止め具と床の接触を防止すると共に軌条の縦方向には可撓性を高めて軌条の縦方向に作用する荷重を吸収させることを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項20】 請求項1に記載の車輪止め具において、車輪と係合させるために本体は相対する傾斜面を本体の縦方向中央上部に有することを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項21】 請求項15に記載の車輪止め具において、軌条と係合する係合面では車両の車輪から及ぼされる全鉛直荷重は軌条との接触面に分散されることを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項22】 請求項15に記載の車輪止め具において、軌条と係合する係合面では車輪止め具に鉛直に作用する荷重により大きな静摩擦力が発生することで部分的に軌条の縦方向に反作用が生じることを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項23】 請求項15に記載の車輪止め具において、つめ手段は軌条の頂壁と係合するほぼ水平な部分とピンを有する軌条の側壁と反対側の側壁と係合するほぼ鉛直な部分を含むこと特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項24】 請求項15に記載の車輪止め具において、コンテナは箱型で鉄道貨車、貨物トラック、又は貨物船等に搭載可能であることを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項25】 請求項15に記載の車輪止め具において、車輪止め具の本体はつめ手段と協働してつめ手段を係合状態に保持する手段を含むことを特徴とする車輪止め具。
  • 【請求項26】 請求項15に記載の車輪止め具において、つめ手段はハンドルを含み、本体はハンドルが挿通される溝であってハンドルを受け入れて固定しつめ手段を係合状態に保持する切欠き部を有する溝を含むことを特徴とする車輪止め具。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は鉄道輸送されるコンテナに使用されコンテナ内で車両が動かないように拘束する車輪止め具に関し、詳しくは、可撓性を有するプラスチック材料から成りコンテナの輸送時に生じる荷重を吸収する車輪止め具に関し、より詳しくはコンテナの床上に固着される1対の軌条に容易に着脱できる車輪止め具に関し、更に詳しくは、床を損傷させないようにコンテナの床上に支持され装着される車輪止め具に関する。

    【0002】

    【従来の技術】鉄道貨車にて輸送される乗用車、スポーツ型トラック、その他の自動車等の車両が動かないように拘束する車輪止め具は公知である。 米国特許第4、3
    43、401号に開示されるように車輪を有する鉄道輸送用コンテナに車輪止め具を使用することも公知である。

    【0003】米国特許第4、875、813号に開示されるように可撓性を有するプラスチック材料から成る車輪止め具も公知である。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するための手段】本発明の車輪止め具は、例えば長距離輸送用鉄道貨車、短距離輸送用トラック、又は貨物船等の体系化されたコンテナ輸送手段に積載されて輸送される箱型のコンテナにて使用され、車両が動かないように拘束する。 前述のコンテナは輸送コストを低減するために軽量材料から製作されることが必要である。 複合材料を使用することで例えば車両輸送用の軽量コンテナが実用化されており、完全に密閉され全天候型であり盗難からも防護されている。

    【0005】本発明の車輪止め具は、段ボール板紙製のコンテナ箱に似た隙間の多いセル構造の床及び壁から形成されるコンテナに使用される。 車輪止め具は、自動車の車輪から荷重を受ける時コンテナの床を損傷させないためにコンテナの床と接触しないことが重要である。 また、車輪止め具は、車両と接触している車輪止め具をコンテナ内の軌条かに着脱する時、車両に損傷を与える可能性を最小にすることも重要である。 本発明の車輪止め具をプラスチック材料から製作することで、車輪止め具を車両と接触させても車両に損傷を与えない。

    【0006】本発明の車輪止め具の本体はプラスチック材料で成型され、車両の車輪と接触する傾斜面を上部に有し1対の離間する軌条と係合する手段を両端部に有する。 少なくとも1つの係止突起が車輪止め具の一端部に一体に成型され1つの軌条に切欠き状に設けられる開口と係合し、金属製のピンが車輪止め具の他端部に装着され相対する軌条に設けられる穴と嵌合する。 1つのつめが、車輪止め具の本体と同じ材料か又は類似の材料から成型され、車輪止め具を軌条に固定する時に使用するピンが設けられる車輪止め具の端部に位置される。 車輪止め具は軌条の長手方向に対して横方向へ移動させることにより軌条に着脱できる。

    【0007】車輪止め具は軌条によりコンテナの床の上方に支持される。 更に、車輪止め具は鉛直方向の荷重に対する剛性と縦方向の荷重に対する可撓性を有する。 鉛直方向の剛性により車輪止め具はコンテナの床と接触せず、縦方向の可撓性によりコンテナ床上を運動する車両から生じる荷重を吸収する。 また、車輪止め具は軌条と接触する係合面を有するように成型され、鉛直方向の荷重が作用する時に大きな静摩擦を発生させる。

    【0008】従って、本発明の目的は、例えば鉄道、高速道路による陸上輸送手段又は上輸送手段により輸送される共用コンテナ内の車両を固定する改良型の新しい車輪止め具を提供することである。

    【0009】本発明の目的は、車輪止め具がコンテナの床の上方にて支持されるような複合的な構造を有するコンテナ、又はコンテナの床を損傷させないような構造を有するコンテナにて使用するのに適した車輪止め具を提供することである。

    【0010】本発明の目的は、可撓性を有するプラスチック材料から成る車輪止め具を提供してコンテナにて輸送される車両が動かないように拘束すると共にコンテナの取扱い時又は輸送時に発生する荷重を吸収することである。

    【0011】本発明の目的は、複合材料から成り共用コンテナに使用可能な車輪止め具であって、1対の離間する軌条により支持固定されて車両の車輪の前面又は後面と接触して車両を拘束し、コンテナへの車両の搬入、固定、又は搬出時に容易に軌条に着脱できる進歩的な車輪止め具を提供することである。

    【0012】例の詳細から理解できるであろう。 また、
    類似の部品については共通番号を図面の符号として使用する。

    【0013】

    【実施例】本発明の車輪止め具は、最近開発された複合材料から製作され車両輸送に適した密閉モジュール式自動車鉄道輸送(S.M.A.R.T.、Secured
    Modular Automobile Rail T
    ransport)型の共用コンテナにて使用可能である。 本発明の車輪止め具は、S. M. A. R. T. 型の車両輸送用コンテナでの使用に適しているだけでなく、
    車輪止め具で車両の車輪を固定し更に車両止め具をコンテナ床の上方に装着する必要があるような他のコンテナにも使用できることが理解されよう。 ここで使用される用語である車両とは乗用車、スポーツ型トラック、その他の車輪を有する自動車を含む。

    【0014】共用コンテナは、鉄道、高速道路等による陸上輸送及び水上輸送可能なコンテナの1つであり、長距離輸送の場合には鉄道貨車又は貨物船で輸送され、短距離輸送の場合にはトラックにより高速道路を輸送される。 本発明の車輪止め具が使用されるコンテナは、軽量化して輸送コストを低減するために複合材料から成り、
    ほぼ箱型で車両の積み降ろしを行う扉がその一端又は両端に設けられる。

    【0015】本発明の車輪止め具は、鉄道輸送で予期し得る幅広い温度範囲において良好な衝撃強さを有するプラスチック材料から成型される本体を有する。 この材料は可撓性と良好な復元特性を有する。 適切なプラスチック材料としてはゼネラルエレクトリック社(Gener
    al Electric)のゼノイDX5720(Xe
    noy、商品名)又はDSM RIM ナイロン社(D
    SM RIM Nylon Inc. )のナイリム10
    00(Nyrim、商品名)等の共重合体がある。 本発明の車輪止め具は、コンテナの床に固着される2つの離間するアルミニウム製の軌条と協働して車輪を拘束し車両を長手方向に動かないようにする。 1対の同じ車輪止め具を使用することで、束縛、引き具、その他車両をコンテナへ固定する器具を使用せずに車両を動かないように拘束できる。 車両の車輪から車輪止め具に作用する全ての荷重は軌条により支持される。

    【0016】図面を参照すると、図1に示される共用コンテナは、符号16により示され、床17、天井18、
    相対する側壁19、20を含む。 図示されていないが、
    適当な扉がコンテナの両端に設けられ両方の扉から車両の積み降ろしができることが理解できよう。 要望に応じていずれか一方の端部に扉を設けることもでき、その場合車両の積み降ろしはその扉からだけとなる。 床、天井、側壁は適当な内板と外板を含む複合材料から成り、
    内板と外板は板部材を適当に支持するような隙間の多いセル構造により分離されている。 コンテナは本発明の一部ではないが、本発明の車輪止め具は複合材料から成るコンテナの床を損傷から保護することを目的の1つとしているので説明が必要であろう。

    【0017】床の縦方向側面は側壁により補強され、そのために側壁から内側に伸長すると共に床の上方へも伸長する補強肩部20、21が設けられる。 補強肩部は軌条から離間するコンテナの側壁に間欠的に設けることによりコンテナを軽量化しても良い。 この様子を図1に示す。

    【0018】逆U字型の軌条24、25はコンテナの床に適切に装着される。 これらの軌条は図1に示されるように互いに平行に伸長しコンテナの片側に配置され、車両の片側の車輪が軌条間に位置される。 軌条はコンテナの縦方向に伸長し、コンテナの片側に1対の軌条のみが図示されているが更に1対の軌条を反対側に設けても良いことが理解できよう。 車両の車輪は通常片側だけが拘束され、好ましくは運転者側の車輪が拘束される。 コンテナ内へ車両を自走させて搬入する時運転者は車両から出て所定の位置に1対の車輪止め具を装着して1つ又は複数の車輪を拘束する。 図1では、軌条24、25に着脱可能に装着される本発明の車輪止め具30の対がそれぞれの車両の左前輪と左後輪を拘束している。

    【0019】内側の軌条24は等間隔で配置される複数の切欠き状の開口32を含み、外側の軌条25は離間する複数の穴33を含む。 図2及び図3に示されるように、それぞれの軌条は、ほぼ水平方向に伸長する頂壁3
    5、ほぼ鉛直方向に伸長する側壁36、37、及び装着フランジ38、39を有する。 軌条をコンテナの床17
    に固着させる装着フランジ38、39には多様な固定手段が使用できる。 切欠き状の開口32は内側の軌条24
    の頂壁35の一部と側壁の一部に設けられ、切欠き状の開口は内側の軌条24の軌条25と反対側の端縁に設けられる。 切欠き状の開口は軌条上方から見ても軌条の側面から見てもほぼ四形の形状を有して軌条の頂壁にへり40を形成し、へりは後述するように車輪止め具の一方の端部と係合する。 更に、切欠き状の開口の鉛直方向の端縁も後述するように車輪止め具の一部と係合する。

    【0020】外側の軌条25には離間する複数の穴33
    が両側の側壁に設けられるが、軌条24に近い側壁36
    に設けられる穴だけが必要である。 後述されるように、
    軌条24の切欠き状の開口はそれぞれ軌条25の1つの穴と位置合わせされている。 コンテナに別の1対の軌条を装着する時、車輪を拘束される車両の横で外側の軌条に近い場所から車輪止め具を装着する作業の便宜上、内側の軌条に切欠き状の開口が設けられると共に外側の軌条に穴が設けられることが理解できよう。

    【0021】車輪止め具は本体45、つめ又はラッチ4
    6、1対のピン47の4つの部品から成る。 本体45は前述の共重合材料から成型される。 同様に、つめ46は同じ共重合材料又はつめを適切に作用させ得る共重合材料から成型される。 ピン47は金属製である。 部品の組立は本体につめを装着すると共に本体にピンを装着するだけである。 この実施例では、ピンは予め穿孔される穴に圧入される。 本体45の成型後、図8に示されるように4つの穴が本体の鉛直壁48に穿孔される。 穴は、つめを装着するために鉛直方向に整列するように中央部に配置される穴49、及びピン47を装着するために水平方向に整列するように鉛直壁48の下端部に配置される穴50を含む。 図15及至図18の実施例に示されるピンの別の実施例については後で詳述する。

    【0022】つめ又はラッチ46は鉛直方向に伸長する固定壁53を含み、環状の拡大部55を端部近くに有するスタッド54が固定壁54の一面から伸長する。 鉛直方向に伸長する固定壁53の下端から水平方向に伸長する支持壁56が設けられる。 支持壁の先端には下方に伸長する懸吊壁57が設けられてほぼ鉛直方向に伸長して軌条係合部材として作用する。 終端に円環59を有するハンドル58は支持壁56からほぼ鉛直上方に伸長する。 図2に示されるように予め穿孔される穴49にスタッド54を押圧しその拡大部55が穴を貫通して鉛直壁の反対側の面に係止されることによりつめ46は本体4
    5へ装着される。 ハンドル58の上部と円環部59は、
    車輪止め具の本体45の上面60に設けられる細長い溝62を通過して伸長し、作業者が車輪止め具を軌条から除去する時に把持して操作することができる。 以下に図17及至図23に示されるつめ及び溝の別の実施例について述べる。

    【0023】車輪止め具の本体45の上部の両側には対称形に成型される傾斜壁64、65が設けられ、車輪止め具が配置される位置に応じてその傾斜壁は鉛直方向に起立する車輪の前面又は後面と係合する。 傾斜壁の上部端縁は互いに離間して本体の中央を貫通する開口66を形成する。

    【0024】車輪止め具の中央を貫通する開口66は、
    車輪止め具の重量を低減させるだけでなく、車両の車輪から荷重を受ける傾斜壁64、65に可撓性を提供することが理解できよう。 更に図3に示されるように、車輪止め具の本体には開口67、68が設けられて車輪止め具のつめ側の端部近くに位置される。 これらの開口も重量を低減させるために設けられると共に車輪止め具を軌条へ着脱する作業において車輪止め具の握り部となる縦棒69を開口の間に形成する。 更に、開口70、71が開口67、68から離間して車輪止め具のつめ側の端部に設けられ、つめのハンドル58と円環部59を挟んで相対するように位置される。 これらの開口も車輪止め具の重量を低減させると共に握り部を提供して車輪止め具を軌条に着脱する作業を助ける。 開口70、71は、開口67、68と同様に対称形に形成され、更に、車輪止め具の負荷吸収特性をある程度改善する。

    【0025】車輪止め具は内側の軌条25に装着され1
    対の離間する係止突起74、75により所定の位置に保持され、係止突起が軌条24の切欠き状の開口32と嵌合するだけでなくへり40とも係合することにより車輪止め具は軌条の長手方向及び上方へ運動しないことが理解できよう。 係止突起の数は幾つでも良い。 それぞれの係止突起は相対してほぼ平行に伸長する側壁74a、7
    4b及び側壁75a、75bを含み、側壁は図6に示される切欠き状の開口32の相対する鉛直面32a、32
    bと係合する。 更に、係止突起にはそれぞれ車輪止め具のつめ側に面する端面に切欠きが設けられて溝部及び突出部74c、75cが形成され、図2に示されるように突出部がへり40と係合し軌条上方への車輪止め具の運動を防止する。 係止突起の突出部先端は角が丸められ軌条に設けられる切欠き状の開口との嵌合が容易であり車輪止め具を軌条に装着する時の係止突起の係合が容易である。 それぞれの係止突起のほぼ平坦な側壁により荷重は切欠き状の開口の鉛直面へ一様に伝達されることが理解されよう。 車輪止め具の係止突起側の端部は、軌条と係合できるように切削又は成形加工され、図2に示されるように水平方向に伸長する支持面77を含み、支持面は軌条頂壁の上面と係合し車両の車輪から鉛直下方に作用する荷重を支持する。 従って、軌条の係合面には車輪から受ける鉛直方向の荷重に対する反作用が生じる。

    【0026】同様に、車輪止め具のつめ側の端部においても軌条25と係合するようにほぼ水平方向に伸長する支持面78を含み、支持面78は外側の軌条の頂壁35
    の上面と係合するので車輪から鉛直下方に荷重が作用する。 また、車輪止め具のつめ側の端部では軌条の係合面に鉛直下方の荷重に対する反作用が生じる。 好ましくは軌条の上面は粗い表面を有し車輪から鉛直方向に作用する荷重により大きな静摩擦力を発生させ、車輪から水平方向に作用する荷重により車輪止め具が軌条の縦方向へ動かないようにする点で役立つ。 これは車輪止め具が軌条の固く粗い上面と接触する時に車輪止め具の本体を形成する可撓性材料が変形することによる。 軌条はアルミニウム材又は鋼材等の適当な金属材料から成る。

    【0027】車輪止め具は下方に伸長する鉛直壁81、
    82をその中央部に有する。 これらの鉛直壁は、車輪と係合する傾斜係合面又は傾斜壁64、65から下方へ伸長し、鉛直方向の荷重に対しては車輪止め具に剛性を提供すると共に軌条の縦方向の荷重に対して車輪止め具に可撓性を提供する。 車輪止め具は、床と接触すると床を傷付ける可能性があるので、図2に示されるように軌条に装着される時に床との間に隙間を有する。 従って、両側の鉛直壁により車輪止め具が鉛直方向に剛性を有することで車輪止め具の床との接触が防止され、縦方向には可撓性を有して縦方向に作用する荷重を吸収する。 この特徴はコンテナの床の複合材料又は車両を損傷させないためには必須である。 車輪止め具及びアルミニウム製の軌条は、車輪止め具をコンテナの床上の所定の位置に保持するように設計される。

    【0028】上述のように、図1及至図14に示される本発明の実施例の車輪止め具は容易かつ経済的に製造できる。 車輪止め具の本体及びつめは可撓性を有するプラスチック材料から成型される。 ピンは好ましくは金属製であるがプラスチック製でも良い。 車輪止め具の1つの壁部に4つの穴が穿孔され、つめ及びピンが車輪止め具の本体に固着される。 つめは、容易に車輪止め具の本体に固着できるように製作されると共に簡単に係合状態を解除できるように指輪又は円環が設けられる。

    【0029】運転者はコンテナに車両を搬入し運転者側出口から出て軌条の間に位置される前輪の前面及び後輪の後面に当接するように2つの車輪止め具を装着する。
    係止突起及びピンをそれぞれ内側の軌条の切欠き状の開口及び外側の軌条の穴と合わせれば車輪止め具は容易に所定の位置に配置でき、更に車輪止め具を軌条の横方向に移動させることにより係止突起及びピンがそれぞれ内側の軌条のへり及び外側の軌条の穴と嵌合する。 図2において実線で示すように、装着位置に着くまで懸吊壁5
    7は外側の軌条の上面と当接しているので強制的につめを上げる必要は無い。 以上の作業により車輪止め具は軌条の所定の位置に装着される。 車輪止め具を除去するには、つめ46のハンドルを動かして外側の軌条から懸吊壁57を分離させてから車輪止め具を横方向に移動させ係止突起及びピンを外す。 従って、特別な工具を使用せずとも簡単迅速に着脱作業を行うことができる。

    【0030】図15及至図23に示される本発明の別の実施例は、車輪止め具のつめ側の端部のピンが穴に圧入されず車輪止め具の本体にボルト固定される点で図2及至図14に示される実施例と異なり、更につめが車輪止め具の本体にボルト固定される構造を有すると共につめにより車輪止め具のつめ側の端部が外側の軌条25に固着された状態でつめを固定できる鈎状の溝と協働する構造を有する点でも異なる。 他の点では、この車輪止め具30Aは1の実施例である車輪止め具30と同様に組み立てられる。

    【0031】車輪止め具本体45のつめ側端部の鉛直壁48は1の実施例の車輪止め具の鉛直壁48と同じである。 同様に、ピン及びつめを鉛直壁に固着させるために鉛直壁に穿孔される穴は、ピン及びつめを鉛直壁に固着するのに必要なボルトに応じて寸法が変更されているが、1の実施例と同じ位置にある。 従って、車輪止め具の本体45は、つめ側端部の本体上面に設けられる溝の形状において1つの差異があるが、実施例の構成においては図2及至図14の実施例と同様である。

    【0032】上述のように、ピン85は、鉛直壁48にボルト固定される点で異なり、外側の軌条に設けられる穴33に嵌合できる寸法を有する頭部86を含む。 ねじを有する軸87は、頭部と一体であり頭部から伸長して鉛直壁を通過し更に座金88と六角ナット89を装着できる長さを有する。 また、頭部はその下部に十分大きくはないにしても鉛直壁の穴50よりも大きい外径を有する一体型の座金90を含む。 ピンの装着は簡単であり、
    図15及び図16に示されるように、軸を有するピンを穴50に挿入しナット89で所定の位置に固定するだけである。

    【0033】ボルト固定されるピンは穴に圧入されるピンより強度に優れる上に確実に鉛直壁に固着できる点で優れている。

    【0034】この実施例のつめ46Aは、図19に示されるように、ほぼ三角形の形状を有し鉛直方向に伸長する固定壁94を含み、三角形を形成するように3つの穴95が配置され、これらの穴95は車輪止め具の本体の鉛直壁48に三角形を形成するように配置される穴96
    と合致する。

    【0035】従って、鉛直方向に伸長する固定壁94はつめ46Aを車輪止め具の本体に装着するための部材となる。

    【0036】固定フランジ97と相対して平行にハンドル98が設けられ、ハンドル98は壁部に結合する比較的薄いウェブ部材99により結合され、つめはハンドル98を固定フランジ97に対して曲げることで軌条との係合を解除できる。 つめを車輪止め具の本体に係合できるように固定フランジ97は車輪止め具の本体の鉛直壁48に強固に固着され。

    【0037】本実施例のハンドル98は、非常に堅固であり更に車輪止め具の本体上面60に設けられる鈎状の溝100と協働する点で図10及び図11に示される実施例のハンドルと異なる。 溝100は、図16及び図1
    7に示されるように、中心溝部100a、及び中心溝部の車輪止め具つめ側の終端に切欠き溝部100bを含む。

    【0038】つめのハンドル98は、図19及び図20
    に示されるように、後述する理由により鉛直方向に伸長する固定フランジ97から離間して相対する三角部分1
    02を含む。 ハンドルは、三角部分102の上方の頂点に設けられる比較的に肉厚の薄い胴部103及び胴部の終端に設けられる円環部104を含む。 図19に示されるように、胴部は肉厚が薄いので容易に溝100の中心溝部に沿って運動できると共に、図18に示すように、
    幅はハンドル固定用の切欠き溝部100bの幅に応じた寸法を有する。 図15に示されるように、固定位置で軌条25と係合し把持する懸吊部105は三角部分102
    から下方に伸長する。 また、図18及び図19に示されるように、ハンドルの三角部分102及び懸吊部105
    を補強するために設けられる補強リブ106は三角部分102の上端から懸吊部105の下端まで鉛直方向に伸長する。

    【0039】つめを鉛直壁48に装着する時、つめは3
    対のボルト/ナット108により鉛直壁にボルト固定されて車輪止め具の本体に確実に固着され信頼性の高い固定部を形成する。

    【0040】円環部104を把持し固定用の切欠き溝部100bから横方向に胴部103を移動させハンドルを車輪止め具の係止突起側に動かして係合用の懸吊部10
    5を十分に持ち上げ外側の軌条から分離させることでつめは係合状態から解除され、車輪止め具はコンテナの隣接する外壁から遠い方の軌条に向けて横方向に動かせるようになりピン85及び係止突起を同時に外すことができる。 胴部103はハンドルを係合解除位置まで動かす力に耐えると共に運動方向への撓みを最小にするような幅を有し、更にハンドルを固定用の切欠き溝部から分離させる時に運動方向へ曲がるようにするために薄い肉厚を有する。 ハンドルを固定位置へ戻す時プラスチック材料の復元性即ち図18に示される撓みの無い状態になろうとする固定フランジ97による復元性が作用する。 ハンドルが固定用の切欠き溝部100bに嵌合すると自動的に図17に示される状態となり、つめは係合状態に保持される。 従って本実施例のつめは、懸吊部が外側の軌条を係合し把持する状態のままハンドルを保持するために車輪止め具本体に設けられる固定用の切欠き溝部と協働する点で図9及び図10に示されるつめと異なり、この構造は車輪止め具のつめ側の端部を軌条の装着位置に保持する点でより信頼性が高い。

    【0041】本発明の技術的思想の範囲から離れることなく様々な改造又は変更が可能であることが理解できよう。 従って、本発明の技術的範囲は請求の範囲に記載される事項のみから解釈されるべきである。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】図1は、共通使用される車両輸送用コンテナを示すと共に部分的な断面図により本発明の実施例の車輪止め具の使用例を示す斜視図である。

    【図2】図2は、コンテナ床に装着される1対の軌条及び軌条に装着される本発明の実施例の車輪止め具を含む複合構造のコンテナの床部の断面を部分的に示し、係合状態のつめを実線で表示し非係合状態のつめを一点鎖線で表示すると共に幾つかの部品が点線で表示される本発明の実施例の車輪止め具の側面図である。

    【図3】図3は、幾つかの部品が点線で表示される図2
    の本発明の実施例の車輪止め具の上面図である。

    【図4】図4は、幾つかの部品が点線で表示される図2
    の本発明の実施例の車輪止め具の下面図である。

    【図5】図5は、つめ側の端部を示す本発明の実施例の車輪止め具の端面図である。

    【図6】図6は、係止突起側の端部及び点線で表示された軌条を示す図2の本発明の実施例の車輪止め具の端面図である。

    【図7】図7は、図4に示される線7−7に沿う断面図である。

    【図8】図8は、ピンとつめを除く図4に示される線8
    −8に沿う断面図である。

    【図9】図9は、車輪止め具の本体に装着される前のつめの端面図である。

    【図10】図10は、図9に示されるつめの側面図である。

    【図11】図11は、図3に示される線11−11に沿う断面図である。

    【図12】図12は、図3に示される線12−12に沿う断面図である。

    【図13】図13は、図3に示される線13−13に沿う断面図である。

    【図14】図14は、図3に示される線14−14に沿う断面図である。

    【図15】図15は、車輪止め具の本体へボルト固定されるピンと改良型のつめを有しピン及びつめを強固に装着できる点で図2の実施例と異なる改良された車輪止め具の別の実施例の側面図である。

    【図16】図16は、係合状態のつめを示す図15に示される別の実施例の車輪止め具の上面図である。

    【図17】図17は、係合状態を実線で表示し非係合状態を二点鎖線で表示するつめ側の端部を示す別の実施例の車輪止め具の端面図である。

    【図18】図18は、図15及至図17に示される改良型のつめの側面図である。

    【図19】図19は、図18に示される改良型のつめの端面図である。

    【図20】図20は、図18に示される改良型のつめの上面図である。

    【図21】図21は、矢視図の方向から見る場合の図1
    8の線21−21に沿うつめの水平方向の断面図である。

    【図22】図22は、矢視図の方向から見る場合の図1
    9の線22−22に沿うつめの水平方向の断面図である。

    【図23】図23は、矢視図の方向から見る場合の図1
    8の線23−23に沿うつめの水平方向の断面図である。

    【符号の説明】

    17 コンテナ床 24 軌条(第1軌条) 25 軌条(第2軌条) 30 車輪止め具 30A 車輪止め具 32 開口 33 穴 45 本体 46 つめ 47 ピン 74 係止突起 100 溝 100a 中心溝部 100b 切欠き溝部

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アーマンド・ピー・タイロン アメリカ合衆国イリノイ州60044,レー ク・ブラフ,ノース・ウォークガン・ロ ード 30047,ナンバー 115 (56)参考文献 特開 平2−193733(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl. 6 ,DB名) B60P 3/077 B60P 7/13

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