Manufacture of vehicle structure

申请号 JP15854993 申请日 1993-06-29 公开(公告)号 JPH10291475A 公开(公告)日 1998-11-04
申请人 Hitachi Ltd; 株式会社日立製作所; 发明人 OSUMI NAOTAKE; INOUE MASASHI;
摘要 PURPOSE: To secure high reliability of a vehicle structure by inspecting material connecting condition of a layered panel with non-destructive inspection in a welding part of the layered panel or near there after welding plural layered panels for bonding.
CONSTITUTION: In manufacturing procedure, firstly, honeycomb panels 1 are manufactured, and bonding condition of a panel bonding part is inspected. Then, the honeycomb panels 1 are welded so as to form a small block SB, and inspection of panel welding line and near there are performed. When a fault is detected by this inspection, correction or disposal is decided. Furthermore, plural small blocks SB are arranged so as to manufacture a large block RB, and after inspecting a welding line and near there, the large blocks RB are combined and welded to each other for bonding so as to conclude a structure 10. With this structure, a welding part or near there is effectively inspected so as to detect a fault, and a vehicle structure of high reliability is obtained.
COPYRIGHT: (C)1998,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】素材をろう付けによって接合した複数の積層パネルを溶接によって接合してなる車両構体の製作方法において、前記複数の積層パネルを溶接接合する工程と、前記溶接接合完了後の積層パネルの溶接部および該溶接部近傍を被破壊検査によって積層パネルの素材接合状況を検査する工程とから成る車両構体の製作方法。
  • 【請求項2】素材をろう付けによって接合した複数の積層パネルを溶接によって接合してなる車両構体の製作方法において、前記積層パネル同士を溶接接合して小ブロックを製作し該小ブロックの溶接部およびその近傍を検査する工程と、前記小ブロックを溶接接合して大ブロックを製作し該大ブロックを検査する工程と、前記大ブロックを溶接接合して構体を製作し該構体を検査する工程とから成る車両構体の製作方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、車両構体の製作方法に係り、特に車両構体を構成する材料として素材をろう付けによって接合して積層パネルを用いたものに好適な車両構体の製作方法に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】従来の鉄道車両構体は、屋根部,側部,
    台枠部および妻部の6面体より構成され、それぞれは溶接継手で接合されている。 前記構体を構成する素材としては、鋼の圧延材やアルミ合金の圧延材或いは押出し型材などが用いられており、その使用実績によって信頼性が実証されたものが多い。

    【0003】最近、鉄道車両は走行速度の向上を図るため、構体の軽量化が望まれており、該構体の主要部材にろう付アルミハニカムパネルを用いたものが開発されている。 この主の関連技術としては、例えば特開平3−9
    0468号公報が挙げられる。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】前記ろう付アルミハニカムパネルを車両構体の素材として用いる場合、前記パネルは溶接によって接合されるが、前記溶接による熱収縮の歪により、パネルを構成する素材間のろう付部に悪影響を及ぼす懸念がある。 溶接施工の健全性は溶接金属部の欠陥の発生と防止に加えて、これらことも考慮する必要がある。

    【0005】車両構体は、ろう付アルミハニカムパネルを小ブロックの組合せ溶接を経て大ブロックの組合せ溶接を行ない、最後に屋根ブロック,側ブロック,台枠ブロックおよび妻ブロックの六つの大ブロックを組み合わせて6面体を完成させる。 この製作手順において、それぞれの段階に応じた組立,拘束,溶接が施工されるので、各溶接状況に伴ってろう付アルミハニカムパネルへの熱影響,歪の発生等による健全性の変化を適時検査する必要がある。 従来の圧延材或いは押出し型材などによって製作される構体においては、接合部分の板厚を厚くして強度信頼性を確保したり、板部材と骨部材の組合せによって信頼性を確保するものであり、いずれも材料強度増すことによる対応で、軽量化の妨げとなっていた。

    【0006】本発明の目的とするところは、高い信頼性を有した積層パネルより成る車両構体を製作することができる車両構体の製作方法を提供することにある。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】上記目的は、素材をろう付けによって接合した複数の積層パネルを溶接によって接合してなる車両構体の製作方法において、前記複数の積層パネルを溶接接合する工程と、前記溶接接合完了後の積層パネルの溶接部および該溶接部近傍を被破壊検査によって積層パネルの素材接合状況を検査する工程とによって、達成される。

    【0008】

    【作用】複数の積層パネルを溶接した後に、該溶接部およびその近傍を被破壊検査によって検査し、積層パネル自体の素材間のろう付部および溶接接合部の各素材間の接合状況を確認することによって、溶接接合部の熱影響による欠陥を発見した場合には適切な補修を行なうことにより、車両構体としての高い信頼性を確保することができる。

    【0009】

    【実施例】以下、本発明の実施例を図によって説明する。 図1は車両構体の基本的な製作手順と各段階における検査状況を示している。 同図において、1は車両構体10を構成する基本的な材料であるろう付アルミハニカムパネル(以下単にハニカムパネルという)である。 該ハニカムパネル1は、二枚の面板2,3と、その間に設置される芯材4,強度部材(図示省略)および接合部材5から構成されており、面板2,3の間にハニカム形状に構成された芯材4,平板或いは型材よりなり補強材の役目を有した強度部材および該パネル外周部分に配置され他のパネルとの接合分の強度を確保するために設置される接合部材5をそれぞれ配置し、これらを一括してろう付することにより製作される。 各ハニカムパネル1
    は、車両構体10の形状に一致させた曲面形状に、パネル製作時に成形して構成される。

    【0010】このようにして製作されたハニカムパネル1は、面板2,3と芯材4および強度部材との接合状況および面板2,3と接合部材5との接合状況を検査されている。 すなわち、面板2,3と芯材1および強度部材との接合状況は、反発検査,打音検査或いは超音波検査等によって行なわれる。 この時の基準としては、例えば全ての素材がアルミ合金製であって、面板2,3の板厚1mm,芯材4の板厚0.2mmの場合で、母材と同等以上の継手強さとするのが望ましい。 また、面板2,3と接合部材5との接合部については、超音波探傷(以下単にUTという)或いは放射線検査(以下単にRTという),浸透探傷(以下単にPTという)によって行ない、接合部材5の板厚を2mmとした場合で、基準値以下としほぼ無欠陥の状態とするのが望ましい。

    【0011】前記ハニカムパネル1を図1の(1)に示すように、各接合部材5を対向させ隣接して配置し、両者を拘束した状態で溶接することにより、所定の大きさの小ブロックSBを完成する。 この小ブロックSBの検査は、パネル溶接線をRTあるいはPTにて行ない、溶接線近傍をUT或いは反発力検査或いは打音検査にて行なう。 前記パネル溶接線の検査においては、パネル素材すなわち面板2,3および接合部材5が各ハニカムパネル1,1間で、無欠陥で確実に接合されているかを確認する。 前記溶接線近傍の検査においては、ハニカムパネル1の面板2,3と接合部材5とのろう付部の溶接熱影響を確認する。 また、面板2,3と芯材4とのろう付部についても、溶接熱影響を確認する。 この検査結果により、欠陥を発見した場合には、その大きさおよび程度によって補修或いは廃棄を決定する。

    【0012】前記小ブロックSBは、具体的には複数のハニカムパネル1を車体の長手方向に対応する方向に並べて構成したり、或いは、側部,屋根部を複数に分割したブロックとして構成される。

    【0013】前記小ブロックSBの検査については、該被検査対象物が比較的小さく搬送作業すなわち取扱いが容易なことから、高精度の大型検査装置を用いて短時間に高精度の検査を自動的に行なうことができる。

    【0014】前記小ブロックSBを複数並べて大ブロックRBすなわち側ブロック11,屋根ブロック12,台枠ブロック13および妻ブロック14を製作する。 大ブロックRBの例として側ブロック11を例として図1の(2)に示し説明する。 小ブロックSBとして車体長手方向にのびた幕部11a,腰部11bのブロックを製作しており、これらの小ブロックSBに対して吹き寄せ部11cおよび出入り口部11dを組合せて位置決めして拘束する。 この状態で小ブロックSBと前記各部材を溶接によって接合する。 このようにして構成された側ブロック11の検査は、小ブロックSB同士或いは前記他部材との間の溶接線をRT或いはPTにて行ない、溶接線近傍についてはUT,反発力検査或いは打音検査によって行なう。 これらの検査は、各小ブロックSBの溶接であり、溶接線長も長く接合するブロック間の開先の組立制度は前記小ブロックSBの溶接の場合よりも許容値を大きく取らざるを得ないので、この場合は入熱量も多くなり、十分な検査をしなければならない。

    【0015】この大ブロックRBの検査については、例えば側ブロック11を溶接接合作業を行なう治具に移動式の検査装置を設置し、該検査装置を側ブロック11の長手方向に順次移動させながら、自動的に検査を行なうことが効率向上の点から有利である。

    【0016】図1の(3)に示すように、前記大フロックRBすなわち側ブロック11,屋根ブロック12,台枠ブロック13および妻ブロック14を組合せ、位置決めを行なって拘束し溶接接合して構体10を完成する。
    構体組立時においては、妻ブロック14を最終段階で接合することにより、検査機器および補助具の搬出入を妻開口部から行なうことも作業性向上の点から有利である。

    【0017】前記大ブロックRB間の溶接線部の検査は、RT或いはPTによって行ない。 溶接線近傍の検査については、UT,反発力検査或いは打音検査によって行なう。 これらの検査は、前記小ブロック間の溶接よりもさらに条件が悪くなるため、厳密な検査が要求される。

    【0018】このようにして図1の(4)に示すように構体10が完成し、この状態で該構体10の気密検査を実施する。 この検査は、バキューム法によって行なわれる。

    【0019】次に、前記各段階で行なわれるRT,U
    T,反発力および打音検査,バキューム法について説明する。 図2によりRTを詳細に説明する。 同図において、小ブロックを構成するハニカムパネル1は自動溶接装置23によって溶接される。 前記自動溶接装置3を構成する自走溶接装置22には、放射線源24が取付けられており、また、前記自走溶接装置22に同期して移動する下方自走装置25に放射線受線装置26が設置されている。 溶接された溶接線20の内部状態は、放射線源24より発せられる放射線が該溶接線20を透過し、下方自走装置25の放射線受線装置26により信号化され、画像装置27により可視化される。 本画像を目視判定するほかコンピュータによる画像判定装置29により、自動判定される。 不良箇所は、録画装置28に記録されるほか不良マーキング装置30によりマーキングし、補修作業等の効率化を図る。

    【0020】次に、図3によりUTを詳細に説明する。
    同図において、ハニカムパネル1の面板2,3と接合部材5或いは面板2,3と強度部材のろう付部は、前記溶接接合の熱影響の影響を受けて欠陥を生じる可能性がある。 これらの接合部分の検査は、プローグ35を溶接線近傍の前記各部材の接合部に対応させて移動させる。 プローグ35の超音波による反射波を超音波探傷装置36
    により観察することにより、2種類の材料間のろう付部における剥離等の欠陥を検出するものである。

    【0021】次に、図4により反発力検査および打音検査を詳細に説明する。 ハニカムパネル1において、ろう付部が剥離した欠陥はその性質上、被検査の固有振動数が変化することにより、音や振動に対して間接的に検査を行なうことができる。 図において、ハニカムパネル1
    の溶接線近傍の検査部位を振動センサ48,反発センサ49を組み込んだハンマ47により小打し、その入力を一定として反発力を計測し正常部と比較して表示装置5
    0に表示する。 また、振動周波数を分析して正常部と比較するなどして欠陥を検出するものである。 なお、概略的な検査の場合には、人間の五感にて判定できる程度の音声出力を発して、簡単、かつ、短時間に検査を行なえるようにすることもできる。

    【0022】次に、完成した構体の気密度を検査するバキューム法について図5により説明する。 高速で走行する鉄道車両は、トンネル内での圧力変動に耐え得る強度が必要であると共に気密度が要求される。 ハニカムパネル1を接合して構成した構体10の溶接線20は適切な長さの真空チャンバ53により覆われ、外界と遮断させれる。 該真空チャンバ53をセットした後、真空機54
    により内部を真空に減圧する。 一方、ハニカムパネル1
    には製作する際の空気抜きのため芯材4に穴があり、この穴を利用して該ハニカムパネル1内部にヘリウム混合空気を充填封入する。 このようにして前記真空チャンバ53内をヘリウム検知器55によって監視することにより、欠陥の有無を確認することができる。 また、欠陥の位置を特定するため、溶接線20の表面に発泡剤を塗布して発泡の位置から欠陥位置を特定することも可能である。 なお、この気密度検査については、大ブロックの接合部を中心に行なうが、大ブロック自体或いは小ブロックの状態でも行ない、構体完成後の検査部位を少なくすることにより、作業性を向上させることができる。 前記した検査法以外には、ハニカムパネル1の単体の検査法として該パネルの芯材の穴を利用して内部に気圧をかけ、面板のふくらみ変形を表面に縞模様を投影し、その変化により剥離を確認することも考えられる。 また、溶接部の検査法としては、次のような方法が考えられる。
    すなわち、ハニカムパネル同士の接合部においては対向した接合部材により連続した空間ができる。 この空間の端部を閉鎖して、内部に空気或いは特定のガスを所定圧力で封入し、その洩れを機械的あるいは発泡剤の利用によって確認し検査する方法も考えられる。

    【0023】

    【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、溶接部或いはその近傍部分の効果的に検査し欠陥を検出することができるため、高速車両に適した高信頼性の車両構体を製作することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明による車両構体の製作方法の一実施例を示した工程説明図である。

    【図2】図1の車両構体製作時に用いられる放射線検査法を示す説明図である。

    【図3】図1の車両構体製作時に用いられる超音波検査法を示す説明図である。

    【図4】図1の車両構体製作時に用いられる反発検査法および打音検査法を示す説明図である。

    【図5】図1の車両構体製作時に用いられるバキューム法を示す説明図である。

    【符号の説明】

    1…ハニカムパネル、10…構体、11…側ブロック、
    SB…小ブロック、RB…大ブロック。

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