有軌道台車システム及び有軌道台車システムでの分岐制御方法 |
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申请号 | JP2012520229 | 申请日 | 2010-06-18 | 公开(公告)号 | JPWO2011158373A1 | 公开(公告)日 | 2013-08-15 |
申请人 | 村田機械株式会社; | 发明人 | 孝憲 泉; 孝憲 泉; 崇浩 本庄; 崇浩 本庄; | ||||
摘要 | 突出長が長短2種類のガイド部を左右一対備えた走行レールに沿って、昇降自在な昇降ローラを左右一対備えた有軌道台車を走行させる。昇降ローラは共に中立 位置 か、一方が進出位置で他方が後退位置かの間で切替自在である。昇降ローラは中立位置で突出長が長いガイド部でのみガイドされ、進出位置で突出長が長短いずれのガイド部でもガイドされ、後退位置ではガイド部でガイドされない。1本の走行レールを第1の分岐側と分岐合流側とに分岐させ、分岐合流側を他の走行レールの直進側に合流させる。分岐合流側でガイド部の突出長を長くし、第1の分岐側と直進側では少なくとも分岐合流側と反対側のガイド部を突出長が短い状態とする。有軌道台車は、第1の分岐側へ走行する際と、他の走行レールを直進する際に、分岐合流側と反対側の昇降ローラを進出位置にし、分岐合流側を走行する際に左右の昇降ローラを中立位置にする。 | ||||||
权利要求 | 鉛直方向の突出長が長短少なくとも2種類のガイド部を左右一対備えた走行レールに沿って、昇降自在な昇降ローラを少なくとも左右一対備え、左右の昇降ローラを共に中立位置とするか、左右の一方を進出位置とし他方を後退位置とするかの間で、前記左右の昇降ローラを切り替える切替機構を備えた有軌道台車を走行させ、 前記中立位置で昇降ローラは突出長が長いガイド部でガイドされ、突出長が短いガイド部ではガイドされず、 前記進出位置で昇降ローラは突出長が長短いずれのガイド部でもガイドされ、 前記後退位置で昇降ローラは突出長が長短いずれのガイド部でもガイドされないようにしたシステムであって、 1本の走行レールから分岐部で第1の分岐側と分岐合流側とに分岐し、他の走行レールの直進側に前記分岐合流側から合流部で合流する分岐合流部を設けると共に、 前記分岐部での前記分岐合流部寄りのガイド部と、前記分岐合流部の左右双方のガイド部、及び前記合流部での前記分岐合流部寄りのガイド部の突出長を長くし、 前記第1の分岐側と前記直進側では少なくとも前記分岐合流側と反対側のガイド部の突出長を短くし、 さらに、前記有軌道台車が前記1本の走行レールを第1の分岐側へ走行する際と他の走行レールを直進する際に、前記分岐合流側と反対側の昇降ローラが進出位置を、分岐合流側の昇降ローラが後退位置を占め、前記有軌道台車が前記分岐合流側を走行する際に、左右の昇降ローラが中立位置を占めるように、前記切替機構を制御する制御部を設けたことを特徴とする、有軌道台車システム。 ガイド部の鉛直方向の突出長を長短、最長の3種類とし、前記分岐合流側に突出長が最長のガイド部を設けたことを特徴とする、請求項1の有軌道台車システム。 前記1本の走行レールは前記第1の分岐側へ直進し、前記分岐合流側へカーブしていることを特徴とする、請求項1の有軌道台車システム。 鉛直方向の突出長が長短少なくとも2種類のガイド部を左右一対備えた走行レールに沿って、昇降自在な昇降ローラを少なくとも左右一対備え、左右の昇降ローラを共に中立位置とするか、左右の一方を進出位置とし他方を後退位置とするかの間で、前記左右の昇降ローラを切り替える切替機構を備えた有軌道台車を走行させ、 前記中立位置で昇降ローラは突出長が長いガイド部でガイドされ、突出長が短いガイド部ではガイドされず、 前記進出位置で昇降ローラは突出長が長短いずれのガイド部でもガイドされ、 前記後退位置で昇降ローラは突出長が長短いずれのガイド部でもガイドされないようにしたシステムであって、 1本の走行レールから分岐部で第1の分岐側と分岐合流側とに分岐し、他の走行レールの直進側に前記分岐合流側から合流部で合流する分岐合流部を設けると共に、 前記分岐部での前記分岐合流部寄りのガイド部と、前記分岐合流部の少なくとも左右一方のガイド部、及び前記合流部での前記分岐合流部寄りのガイド部の突出長を長くし、 前記第1の分岐側での前記分岐合流側と反対側のガイド部の突出長を短くし、 前記有軌道台車が前記1本の走行レールを第1の分岐側へ走行する際に、前記分岐合流側と反対側の昇降ローラが進出位置を、分岐合流側の昇降ローラが後退位置を占め、前記有軌道台車が前記他方の走行レールを直進する際に、左右の昇降ローラが中立位置を占めるか、前記分岐合流側と反対側の昇降ローラが進出位置を、分岐合流側の昇降ローラが後退位置を占めるようにし、前記有軌道台車が前記分岐合流側を走行する際に、左右の昇降ローラが中立位置を占めるように、前記切替機構を制御する制御部と、 前記合流部での分岐合流側からのガイド部と前記他の走行レールでの前記分岐合流部寄りのガイド部との間に第1の可動ガイドを、前記合流部での前記他の走行レールでの前記分岐合流部とは反対側のガイド部に第2の可動ガイドを設け、 前記有軌道台車が前記他の走行レールを直進する際に、第1の可動ガイドを開くと共に第2の可動ガイドを閉じ、有軌道台車が分岐合流部から前記他の走行レールへ合流する際に、第1の可動ガイドを閉じ、第2の可動ガイドを開く駆動部、とを設けたことを特徴とする、有軌道台車システム。 鉛直方向の突出長が長短少なくとも2種類のガイド部を左右一対備えた走行レールに沿って、昇降自在な昇降ローラを左右一対備え、左右の昇降ローラを共に中立位置とするか、左右の一方を進出位置とし他方を後退位置とするかの間で、前記左右の昇降ローラを切り替える切替機構を備えた有軌道台車を走行させ、 前記中立位置で昇降ローラは突出長が長いガイド部でガイドされ、突出長が短いガイド部ではガイドされず、 前記進出位置で昇降ローラは突出長が長短いずれのガイド部でもガイドされ、 前記後退位置で昇降ローラは突出長が長短いずれのガイド部でもガイドされないようにする分岐制御方法であって、 1本の走行レールから分岐部で第1の分岐側と分岐合流側とに分岐し、他の走行レールの直進側に前記分岐合流側から合流部で合流する分岐合流部を設けると共に、 前記分岐部での前記分岐合流部寄りのガイド部と、前記分岐合流部の左右双方のガイド部、及び前記合流部での前記分岐合流部寄りのガイド部の突出長を長くし、 前記第1の分岐側と前記直進側では少なくとも前記分岐合流側と反対側のガイド部の突出長を短くし、 前記有軌道台車が前記1本の走行レールを第1の分岐側へ走行する際と他の走行レールを直進する際に、前記分岐合流側と反対側の昇降ローラが進出位置を占め、分岐合流側の昇降ローラが後退位置を占めるように、前記分岐合流部の手前で前記切替機構を制御部により制御するステップと、 前記有軌道台車が前記分岐合流側を走行する際に、左右の昇降ローラが中立位置を占めるように前記切替機構を制御部により制御するステップ、とを実行し、 分岐合流部内では左右の昇降ローラの位置を切り替えないことを特徴とする有軌道台車システムでの分岐制御方法。 |
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说明书全文 | この発明は有軌道台車システムでの分岐制御に関し、特に分岐合流部を停止せずに走行できるようにすることに関する。 出願人は、分岐部を直進する際には、昇降ローラの切替が不要な有軌道台車システムを提案した(例えば特許文献1:JP2005-186843A)。 特許文献1に従って走行レールでのガイド部の配置を図12に示し、7は走行レールの側壁である。 ガイド部は走行レールの上部から下向きに突出し、12はガイド部が下向きに深く突出した突出部で、13はガイド部が通常の位置まで突出した通常部である。 図示しない有軌道台車は左右に昇降ローラを備え、左右の昇降ローラは左右逆に昇降する。 なおこの明細書で、左右は走行方向と水平面内で直角な方向である。 そして昇降ローラを上向きに進出させた進出状態では、昇降ローラは突出部12と通常部13のいずれでもガイドされる。 また昇降ローラを下降させた後退状態では、昇降ローラは突出部12と通常部13のいずれでもガイドされない。 そして進出状態と後退状態の中間の中立状態では、昇降ローラは突出部12でのみガイドされる。 図12で有軌道台車が図の左から右へ走行するものとして、分岐合流部を直進する際には昇降ローラの制御は不要である。 図12の下側の走行レールから分岐する場合、有軌道台車は通常部13aに入るよりも手前で走行方向左側の昇降ローラを進出させ、合流部で通常部13aが途切れる前に、走行方向右側の昇降ローラを進出させる必要がある。 しかし短い分岐合流部内では昇降ローラの切替が間に合わないので、有軌道台車は分岐合流部内で停止もしくは減速する必要がある。 特許文献1では、分岐部のみあるいは合流部のみを走行する場合は、分岐部もしくは合流部の手前で昇降ローラを切り替えるだけでよい。 しかし分岐部と合流部とが一体になった分岐合流部を走行する際には、減速もしくは停止が必要になる。 そして特許文献1は分岐部に引き続き合流部がある分岐合流部を走行することを検討していない。 この発明の課題は、分岐合流部の内部で昇降ローラを切り替えるために減速あるいは停止することを不要にし、有軌道台車が通常のカーブ走行速度等で分岐合流部を通過できるようにすることにある。 この発明は、鉛直方向の突出長が長短少なくとも2種類のガイド部を左右一対備えた走行レールに沿って、昇降自在な昇降ローラを少なくとも左右一対備え、左右の昇降ローラを共に中立位置とするか、左右の一方を進出位置とし他方を後退位置とするかの間で、前記左右の昇降ローラを切り替える切替機構を備えた有軌道台車を走行させ、 またこの発明は、鉛直方向の突出長が長短少なくとも2種類のガイド部を左右一対備えた走行レールに沿って、昇降自在な昇降ローラを左右一対備え、左右の昇降ローラを共に中立位置とするか、左右の一方を進出位置とし他方を後退位置とするかの間で、前記左右の昇降ローラを切り替える切替機構を備えた有軌道台車を走行させ、 この発明では分岐合流する際に、昇降ローラを中立位置に保つだけで良く、分岐から合流する途中で、昇降ローラを切り替える必要がない。 従って分岐合流部をカーブ走行速度等で走行できる。 また分岐合流部を直進する場合、その手前側で昇降ローラを切り替えるが、長い直線区間で切り替えることができるので、減速の必要がない。 従って効率的に分岐合流路を走行できる。 好ましくは、ガイド部の鉛直方向の突出長を長短、最長の3種類とし、前記分岐合流側に突出長が最長のガイド部を設ける。 突出長を最長にすると、中立状態の昇降ローラを高さ方向に沿って全幅でガイドでき、より確実にガイドできる。 好ましくは、前記1本の走行レールは前記第1の分岐側へ直進し、前記分岐合流側へカーブしている。 またこの発明は、鉛直方向の突出長が長短少なくとも2種類のガイド部を左右一対備えた走行レールに沿って、昇降自在な昇降ローラを少なくとも左右一対備え、左右の昇降ローラを共に中立位置とするか、左右の一方を進出位置とし他方を後退位置とするかの間で、前記左右の昇降ローラを切り替える切替機構を備えた有軌道台車を走行させ、 このようにしても、分岐から合流する途中で昇降ローラを切り替える必要がなく、分岐合流部をカーブ走行速度等で走行できる。 以下に本発明を実施するための最適実施例を示す。 この発明の範囲は、請求の範囲の記載に基づき、明細書の記載とこの分野での周知技術とを参酌し、当業者の理解に従って定められるべきである。 図1〜図10に、実施例の有軌道台車システム2とその変形とを示す。 各図において、4は走行レールで、例えばクリーンルーム内の天井空間に沿って配置され、図示しない支柱等によりクリーンルームの天井により支持されている。 筒状の走行レール4の下部内面に踏面6があり、天井走行車の走行台車21に設けた走行車輪22を支持する。 なお天井走行車に代えて、地上走行の有軌道台車等でも良い。 7は走行レール4の側壁である。 走行レール4内の例えば天井側から下側へ向けて、左右一対のガイド部8が設けられ、ガイド部8,8の左右両面をガイド面9,10として、天井走行車をガイドする。 ガイド部8には、突出長が通常の通常部13の他に、下側に向けて通常部よりも深く突出した突出部12がある。 通常部13と突出部12の他に、突出部12よりもさらに深く突出した最突出部14を設けても良い。 図1では、通常部13,突出部12、最突出部14を重ねて示し、ハッチング等で区分けする。 実施例では、天井走行車に昇降ローラ28と固定ローラ26とを設けるが、昇降ローラ28をガイド部8の反対側からガイドするガイド面15を設けると、固定ローラ26を不要にできる。 また走行レール4の底部で踏面6,6間に孔16がある。 天井走行車20を説明する。 天井走行車20の走行台車21は走行レール4内に配置され、走行車輪22は踏面6により支持される従動車輪である。 24は駆動車輪で、ガイド部8,8間の天井面に接触しながら走行する。 26は例えば左右の固定ローラで、高さ位置は一定で、ガイド面10でガイドされる。 28は昇降ローラで、ガイド部8の左右外側に例えば一対設けられ、その高さ位置は中立位置と進出位置並びに後退位置の3種類である。 図1の実線で昇降ローラ28の中立位置を、鎖線で進出位置と後退位置とを示す。 30は切替機構で、昇降ローラ28の状態を切り替える。 昇降ローラ28の状態には、左右の昇降ローラ28a,28bが共に中立状態n、右側の昇降ローラ28aが進出状態aで、左側の昇降ローラ28bが後退状態r、逆に右側の昇降ローラ28aが後退状態rで、左側の昇降ローラ28bが進出状態a、の3状態がある。 昇降ローラ28は中立状態nでは、突出部12及び最突出部14でのみガイドされ、通常部13ではガイドされない。 通常部13の最突出部である底面と中立状態nでの昇降ローラ28の上面との間に上下の隙間があり、昇降ローラ28は通常部13の下部を通過できる。 昇降ローラ28は進出状態aでは昇降ローラ28は通常部13、突出部12、及び最突出部14のいずれでもガイドされる。 後退状態rでは昇降ローラ28は通常部13と突出部12ではガイドされず、昇降ローラ28の上面が突出部12の底面よりも低いので、通常部13と突出部12の下部を通過でき、最突出部14でのみガイドされる。 固定ローラ26は、ガイド部8、8間の切れ間を除き、常にガイド部8でガイドされる。 31は走行制御部で、駆動車輪24の制御と、切替機構30の制御とを行う。 図1の右下の鎖線内に、昇降ローラ28aを例に、ガイド部8と、昇降ローラ28aの中立n,進出a,後退rの3状態との関係を示す。 なお前記のように昇降ローラ28bは昇降ローラ28aとは左右逆に昇降し、ガイド部8の突出長との昇降ローラ28bの3状態との関係は、昇降ローラ28aの場合と同様である。 図2は天井走行車20の全体的構成を示す。 36は給電台車で、走行レール4の例えば下部に設けた給電レール37内を走行して非接触給電を受け、38は天井走行車本体で、レール4,37の下方に配置され、走行台車21から一対の軸32、32により支持されている。 天井走行車本体38は横移動部39を備えて、旋回駆動部41〜昇降台42を走行レール4の長手方向と水平面内で直角な方向に横移動させる。 旋回駆動部40は昇降駆動部41及び昇降台42を鉛直軸回りに旋回させ、物品の向きなどを整える。 昇降駆動部41は昇降台42を昇降させて物品の受け渡しを行い、昇降台42には例えば一対の開閉自在な爪43を設けて、物品を把持及び解放自在とする。 さらに天井走行車本体38の走行方向前後にカバー44,44を設け、カバー44の底部に出没自在な爪45を設けて、物品の落下を防止する。 天井走行車20の構造自体は公知であり、公知の他の天井走行車を用いても良い。 実施例では、天井走行車20と走行レール4との組み合わせを説明する。 しかし有軌道台車は天井走行車20でなくてもよい。 このような例を図3に示し、特に指摘した点以外は、図1,図2の天井走行車20と同様である。 47は走行レールで、例えば前後一対の各台車をガイドしながら走行させる。 台車は軸32を介して鉛直方向上側に、スカラアームあるいはスライドフォークなどから成る横移動部48を支持し、横移動部48でリフタ50を図示しないラック、ステーションなどとの間で横移動させる。 リフタ50上に物品を載置し、リフタ50の昇降によりラックあるいはステーション等との間で物品の受け渡しを行う。 このような有軌道台車でも、分岐合流部を速やかに通過するとの課題は、天井走行車20と共通である。 そして例えば通常、突出、最突出の3種類の突出長を持つガイド部8を、実施例と同様に走行レール47に設け、実施例と同様に昇降ローラ28を制御する。 図4に実施例の分岐合流部52を示し、天井走行車は図4の左から右へと1方向に走行する。 分岐合流部52は図の上下2本の走行レール4a,4bを接続し、下側の走行レール4aから分岐して、上側の走行レール4bへ合流する分岐合流走行が可能である。 分岐合流部52中での、分岐部を53,走行レール4a,4bを接続する区間を分岐合流路54、合流部を55として示し、これらは分岐部53,分岐合流路54、合流部55の順に並んでいる。 分岐合流路54でガイド部に最突出部14を設け、昇降ローラをガイドする高さ方向の幅を広くするが、最突出部14の代わりに突出部12としても良い。 分岐合流路54の手前の走行レール4aでは、分岐合流路54へと接続されたガイド部を突出部12とし、反対側のガイド部を通常部13とする。 また分岐合流路54から合流される走行レール4bでは、分岐合流路54と接続される側のガイド部を突出部12とし、反対側のガイド部を通常部13とする。 なお図4で、通常部13aは突出部12に変えても良い。 通常部13bは、中立状態nの昇降ローラが下部を通過するエリア57で通常の突出長であれば良く、他の位置では突出部12に変えても良い。 図4の走行レール4a,4bを走行する際に、走行レール4a,4bを直進する天井走行車は、通常部13b側の昇降ローラを進出状態aとし、通常部13a側の昇降ローラを後退状態rとする。 従って分岐合流部52の手前側で昇降ローラの切替が必要になることがあるが、切替は充分な距離のある直線区間で行うことができ、天井走行車を減速させる必要はない。 なお前後の分岐合流部との関係で、分岐合流部52の手前側で既に昇降ローラが適切な状態にある場合、切替は不要である。 走行レール4aから分岐合流路54へと進入する天井走行車は、昇降ローラを中立状態nとし、通常部13bでガイドされる側の昇降ローラは、エリア57で通常部13bの下部を通過する。 この時、左右方向反対側の昇降ローラは突出部12でガイドされている。 分岐合流路54でガイド部は最突出部14となるので、左右の昇降ローラが全幅で接触するようにガイドできる。 なお分岐合流路54のガイド部を突出部12とし、最突出部14としなくても良い。 左右の昇降ローラを中立状態nとした天井走行車は、分岐合流路54から走行レール4b側へ合流し、この時、エリア57で通常部13bの底部をくぐるように昇降ローラが通過する。 分岐と合流の間、左右いずれかの昇降ローラが突出部12もしくは最突出部14でガイドされており、分岐合流部52内で昇降ローラを切り替える必要がない。 従って通常のカーブ走行速度で天井走行車は分岐合流部52を通過できる。 図5〜図7は、分岐合流部52を用いた走行ルートのレイアウトを示し、各図とも天井走行車は図の左から右へ走行するものとする。 これらのレイアウトにおいて、天井走行車は分岐合流部を停止も減速もせずにカーブ走行速度で走行でき、物品の搬送効率が改善する。 分岐合流部を直進する際には、分岐合流部の手前側で昇降ローラの切替が必要であるが、充分長い直進区間で切替を行えるので、減速の必要はない。 図8〜図10は第2の実施例を示し、特に指摘した点以外は、図1〜図7の実施例と同様である。 第2の実施例では合流部55内に可動ガイド82,84を設け、可動ガイド82,84は、分岐合流路54から合流する天井走行車の昇降ローラが突出部12aとクロスする位置と、突出部12bの入口側の位置とに設ける。 ガイドの突出長を説明すると、走行レール4aでの分岐合流部52と反対側のガイドは通常部13dとし、分岐合流部52に接続される側のガイドは突出部12cとする。 分岐合流路54では左右のガイドの少なくとも一方を突出部12とするが、双方とも突出部12としても良い。 走行レール4bでは、分岐合流部からのガイド(最突出部14d)と可動ガイド82で接続する部分を突出部12bとする。 走行レール4bを直進する天井走行車に対しては、分岐合流部52と反対側のガイドでガイドできれば良く、例えばガイド12aで中立状態nあるいは突出状態aにある昇降ローラをガイドする。 可動ガイド82の構造を図9,図10に示し、可動ガイド84の構造も同様である。 可動ガイド82は走行方向上流側に軸85を備え、86は駆動部、88は弾性体、90はストッパである。 弾性体88は可動ガイド82をストッパ90側へ付勢し、駆動部86により軸85を回転させて、可動ガイド82を回動させる。 なお図10に示すように、可動ガイド82では最突出部14の高さまでガイド面が設けられ、可動ガイド84では突出部12の高さまでガイド面が設けられている。 また可動ガイド82,84を軸85回りに回動させる代わりに、高さ方向に出没させても良い。 例えば可動ガイド82を、最突出部14の突出長と通常部13以下の突出長との間で昇降させても良い。 また可動ガイド84を、突出部12の突出長と通常部13よりも小さな突出長との間で昇降させても良い。 図8の実施例で、分岐部を備えた走行レール4aを直進する場合、左右方向で分岐方向とは逆向きの通常部13d側の昇降ローラを進出状態aに、左右方向で分岐に近い突出部12c側の昇降ローラを後退状態aにする。 また合流部を備えた走行レール4bを直進する場合、左右の昇降ローラを共に中立状態nとする。 また走行レール4b側を直進する場合、可動ガイド84を閉じ、また可動ガイド82を開いておく。 可動ガイド84を閉じるとは、可動ガイド84の前後のガイド部12a,12aを互いに接続することである。 また可動ガイド82を開くとは、最突出部14aと突出部12bとを切り離すことである。 走行レール4a側から走行レール4b側へ分岐と合流とを行う場合、分岐合流部52の手前側で、左右の昇降ローラを共に中立状態nとし、突出部12cでガイドすることにより分岐し、走行レール4bへの合流に備えて、可動ガイド84を開き、可動ガイド82を閉じておく。 ここで可動ガイド84を開くとは、可動ガイド84の前後のガイド部12a,12aを切り離すことである。 また可動ガイド82を閉じるとは、最突出部14dと突出部12bとを接続することである。 そして突出部12cの先端と可動ガイド84の間で進行方向左側の昇降ローラがガイドされなくなるため、進行方向右側のガイド部を最突出部14dとしてガイドする。 なお図8の通常部13eを突出部12としても良く、際突出部14dを突出部12としても良い。 第2の実施例でも、分岐合流部52内での昇降ローラの切替が不要なので、停止せずに通常のカーブ走行速度で通過できる。 また第2の実施例では、昇降ローラの操作は第1の実施例と基本的に同じである。 なお走行レール4bを直進する天井走行車20は、左右の昇降ローラを共に中立状態nにしても、あるいはガイド部12a寄りの昇降ローラを進出状態a,ガイド部12b寄りの昇降ローラを後退状態rとしても良い。 各実施例では、分岐合流部をカーブ走行速度で走行でき、分岐合流部内での減速あるいは停止が不要である。 従って分岐に引き続き合流する分岐合流部のあるレイアウトで、効率的に物品を搬送できる。 また単なる分岐部及び単なる合流部では、特許文献1と同様の走行レールを用い、特許文献1と同様に昇降ローラを制御しても良い。 図11に第2の変形例を示す。 図11では走行レール4cが分岐側の走行レール4dと直進側の走行レール4eとに分岐し、分岐側の走行レール4eはそのまま合流せずに続き、直進側の走行レール4eが走行レール4fに合流する。 ここで、走行レール4eで走行レール4fとの合流のため、昇降ローラ28を昇降させることを不要にするため、ガイド部8の突出長を図11のようにする。 そして走行レール4cから走行レール4eへ直進し、走行レール4fと合流する場合、左右の昇降ローラ28を共に中立状態nとする。 これによって左右の昇降ローラ28は図11に○で示したようにガイドされる。 走行レール4d側へ分岐する場合、左右方向で見て分岐先の走行レール4dに近い側の昇降ローラを進出状態a(図の●印)に、左右反対側の昇降ローラを後退状態r(図の◎)にする。 また走行レール4fから直進する場合、左右の昇降ローラを共に中立状態nとするか、走行レール4eから遠い側の昇降ローラを進出状態a、近い側の昇降ローラを後退状態rとする。 なお突出部12e,f,gは最突出部14としても良い。 また走行レール4fでの突出部12hを共に例えば共に通常部13として、左右の昇降ローラの内で走行レール4eから遠い側の昇降ローラを進出状態a、近い側の昇降ローラを後退状態rとするようにしても良い。 2 有軌道台車システム 4 走行レール 6 踏面 7 側壁 【0002】 【0003】 【0004】 【0005】 【0007】 【0009】 【0010】 【0012】 ガイドの突出長を説明すると、走行レール4aでの分岐合流部52と反対側のガイドは通常部13dとし、分岐合流部52に接続される側のガイドは突出部12cとする。 分岐合流路54では左右のガイドの少なくとも一方を突出部12とするが、双方とも突出部12としても良い。 走行レール4bでは、分岐合流部からのガイド(最突出部14d)と可動ガイド82で接続する部分を突出部12bとする。 走行レール4bを直進する天井走行車に対しては、分岐合流部52と反対側のガイドでガイドできれば良く、例えば突出部 12aで中立状態nあるいは進出状態aにある昇降ローラをガイドする。 図8の実施例で、分岐部を備えた走行レール4aを直進する場合、左右方向で分岐方向とは逆向きの通常部13d側の昇降ローラを進出状態aに、左右方向で分岐に近い突出部12c側の昇降ローラを後退状態rにする。 また合流部を備えた走行レール4bを直進する場合、左右の昇降ローラを共に中立状態nとする。 また走行レール4b側を直進する場合、可動ガイド84を閉じ、また可動ガイド82を開いておく。 可動ガイド84を閉じるとは、可動ガイド84の前後のガイド部12a,12aを互いに接続することである。 また可動ガイド82を開くとは、最突出部14 dと突出部12bとを切り離すことである。 図11に第2の変形例を示す。 図11では走行レール4cが分岐側の走行レール4dと直進側の走行レール4eとに分岐し、分岐側の走行レール4 dはそのまま合流せずに続き、直進側の走行レール4eが走行レール4fに合流する。 ここで、走行レール4eで走行レール4fとの合流のため、昇降ローラ28を昇降させることを不要にするため、ガイド部8の突出長を図11のようにする。 そして走行レール4cから走行レール4eへ直進し、走行レール4fと合流する場合、左右の昇降ローラ28を共に中立状態nとする。 これによって左右の昇降ローラ28は図11に○で示したようにガイドされる。 走行レール4d側へ分岐する場合、左右方向で見て分岐先の走行レール4dに近い側の昇降ローラを進出状態a(図の●印)に、左右反対側の昇降ローラを後退状態r(図の◎)にする。 また走行レール4fから直進する場合、左右の昇降ローラを共に中立状態nとするか、走行レール4eから遠い側の昇降ローラを進出状態a、近い側の昇降ローラを後退状態rとする。 なお突出部12e,f,gは最突出部14としても良い。 また走行レール4fでの突出部12hを共に例えば共に通常部13として、左右の昇降ローラの内で走行レール4eから遠い側の昇降ローラを進出状態a、近い側の昇降ローラを後退状態rとするようにしても良い。 |