【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、より高いステーション(山ステーション)からより低いステーション(谷ステーション)へ下って人間を搬送するための人間搬送用装置に関する。 本装置は椅子、キャビン等を備えたキャリッジがそれに沿って移動され得る案内レールを有している。 【0002】 【従来の技術】この型の装置は、ヨーロッパ出願第EP 1026061A2号として公開された私の先願の明細書、アメリカ合衆国出願第09/488,748号に開示されている。 そこで、案内レールは互いに堅固に接続されかつブラケットによって支持ケーブルに固定される多数のサブレールを含んでいる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】堅固な案内レールの場合において、キャリッジが配置されるそれらの位置は各場合に非常に高い荷重を受けるので、サブレールおよびその接続は非常に大きな寸法からならねばならない。 加えて、かかるレールは、また、熱膨張の理由で、高いレベルの応力および結果として生じる荷重を受ける。 【0004】したがって、本発明の目的は、この一般的な型の従来公知の装置および方法の上述した欠点を克服しかつ案内レールが受ける荷重を減少しかつそのために案内レールがより小さい寸法からなることができる、より高いステーションからより低いステーションへ人間を移動するための、人間搬送用装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記および他の目的に鑑みて、本発明によれば、より高いステーションからより低いステーションへ人間を搬送するための人間搬送用装置において、連接されかつ移動不能な方法において互いに接続された複数の個々の部分から形成された案内レール;前記案内レールを地面の上方の或る距離において支持する複数の支持体;前記案内レールを前記支持体の少なくとも1つに固定しかつほぼ垂直の軸線のまわりに枢着されているリンク部材を含んでいる人間搬送用装置が提供される。 【0006】言い換えれば、本発明の目的は、本発明によれば、案内レールの個々の部分が連接されたかつ並進の移動不能な方法において互いに接続され、そして案内レールが各場合にほぼ垂直軸線のまわりに枢動されるリンクによって支持体等の少なくとも幾つかに固定されることによって達成される。 【0007】好ましくは、案内レールの曲線の領域において、2つのリンクが連結バーによって互いに接続されるように一方が他方に並んで置かれる支持体上に配置されている。 【0008】本発明の付随する特徴によれば、これらの支持体等は少なくともほぼ水平に突出する負荷支持部材を備え、この負荷支持部材上にリンクがそれらの半径方向外方の端部において取り付けられ、そして案内レールが前記支持体に向かって突出しているリンクのその端部において固定される。 【0009】本発明に関する特徴として見なされる他の特徴は請求の範囲の項に記載されている。 【0010】本発明は山ステーションから谷ステーションへ人間を運び下ろすための装置において具体化されるように本書において説示しているが、それにも拘わらず、種々の変更および構造的変化が本発明の精神から逸脱することなしにかつ請求項の同等物の限界および範囲内でなされ得るので、本発明は示された詳細に限定するようには意図してない。 【0011】しかしながら、本発明の構成および作動方法は、追加の目的およびその利点とともに、添付図面に関連して読まれるとき特別な実施例の以下の説明から最良に理解される。 【0012】 【発明の実施の形態】次に図面の各図を、かつまず、とくに図1を詳細に参照すると、主として概略図において、案内レール4がそれに固定される、第1の支持体1 および第2の支持体2が示されている。 第3の支持体3 が2つの支持体1および2の間に配置されている。 案内レール4はリンク31によって連接された方法において第3支持体3に固定されている。 案内レール4は連接された方法において互いに接続されれるがそれらが相対的に移動できないような多数のサブレールを含んでいる。 【0013】図1は、案内レール4の−チェーンと同様に−2つの部分41および42がほぼ均一に撓んでいる、装置の休止位置を示している。 【0014】案内レール4が、図1aおよび図1bに示されるように、少なくとも1人の人間を保持し、案内レールの上を走行するキャリッジ5を有すると直ぐに、案内レール4は結果として生じる荷重により大きな引っ張り力を受ける。 しかしながら、案内レール4はリンク3 1によって第3の支持体3に固定されているので、キャリッジ5が配置される領域において他の場所より大きな際立った範囲に撓み得る。 結果として、案内レール4が受ける引っ張り力は減少される。 加えて、引っ張り力は案内レール4のそれぞれ他の部分によって吸収される。 結果として、案内レール4および第3の支持体3の両方は、案内レール4が第3の支持体3上に堅固に固定された場合に必要であるより小さい寸法からなることができる。 【0015】図1aは、キャリッジ5が案内レール4の部分41に配置されている運転位置を示している。 図1 bは、キャリッジ5が案内レール4の部分42にある運転位置を示している。 【0016】図2、図2aおよび図2bは図1、図1a および図1bによる装置の変形例を示しており、その場合に案内レール4がリンク31aおよび31b、案内レールの部分43によって連接された方法においてそれに固定される2つの中央支持体3aおよび3bが設けられる。 部分43は2つの支持体3aおよび3b間に配置されそしてとくに屈曲された設計からなっている。 【0017】図1、図1aおよび図1bおよび図2、図2aおよび図2bによる装置は本発明による装置を略示している。 実際の実施例においては、山ステーションと谷ステーションとの間に、山ステーションから谷ステーションに延びる案内レールがそれに固定される多数の支持体が配置され、案内レールは直線のかつ正確に屈曲された部分またはセグメントを有することができる。 加えて、また、案内レールは支持体の幾つかに堅固に固定されることができる。 かかる装置に関する重要な要因は、 案内レールが支持体の幾つかの上に連接された方法において固定されるということであり、その結果として案内レールの個々の部分が受ける引っ張り荷重が隣接する部分によって吸収される。 【0018】図3および図3aを参照して、一方が他方に並んで配置されかつそれらの間に案内レール4の屈曲された部分43が配置される2つの支持体3aおよび3 bのリンク31aおよび31bは、連結バー6を介して互いに接続される。 この連結バー6によって、案内レール4の部分41および42の一方がそれに従う引っ張り力がそれぞれ他の部分に伝達される。 【0019】図4および図4aは支持体の構造を示している。 支持体3bによって示されるように、支持体3b は。 その頂部端において、ほぼ水平に突出するアーム3 2bを備え、このアームの自由にリンク31bがほぼ垂直に延びる軸線のまわりに取り付けられる。 。 加えて、 連結バー6はリンク31bの中央垂直領域において連接されている。 【0020】図5および図5aを参照して、サブレール40の当接している端部はその端部を超えて突出しかつそれらを貫通するボルト64を有しているリンクプレート61,62および63を備えている。 結果として、サブレール40は、それらが相対的に僅かに枢動され得るけれども、移動不能な方法において、すなわち、長手方向における並進の意味において互いに接続され、その結果としてサブレールはそれぞれの荷重領域において相対的に枢動されることができ、その結果として案内レール4の需要のある撓みが可能にされる。 【0021】サブレール40の、すなわち、レールそれ自体の断面形状はこの開示に関連してほとんど影響がない。 レールは、例えば、その開示が本書に参考として組み込まれている、私の同時係属特許出願(代理人事件番号WRA−33127)において開示されるような形状を採ることもできる。 【0022】 【発明の効果】叙上のごとく、本発明によれば、より高いステーションからより低いステーションへ人間を搬送するための人間搬送用装置において、連接されかつ移動不能な方法において互いに接続された複数の個々の部分から形成された案内レール;前記案内レールを地面の上方の有る距離において支持する複数の支持体;前記案内レールを前記支持体の少なくとも1つに固定しかつほぼ垂直の軸線のまわりに枢着されているリンク部材を含んでいる構成としたので、案内レールが受ける荷重を減少しかつそのために案内レールがより小さい寸法からなることができる、より高いステーションからより低いステーションへ人間を移動するための、人間搬送用装置を提供することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】第1の運転位置において本発明による装置の第1の実施例を示している概略図である。 【図1a】第2の運転位置において本発明による装置の第1の実施例を示している概略図である。 【図1b】第3の運転位置において本発明による装置の第1の実施例を示している概略図である。 【図2】第1の運転位置において本発明による装置の第2の実施例を示している概略図である。 【図2a】第2の運転位置において本発明による装置の第2の実施例を示している概略図である。 【図2b】第3の運転位置において本発明による装置の第2の実施例を示している概略図である。 【図3】曲線における装置の構造を示している平面図である。 【図3a】図3より拡大尺度で図3における細部Aを示している平面図である。 【図4】本発明による装置の支持体を示している概略正面図である。 【図4a】図4の拡大細部である。 【図5】本発明による装置の2つのサブレールの側面図である。 【図5a】図5の線V−Vに沿う断面図である。 【符号の説明】 1 第1の支持体 2 第2の支持体 3 第3の支持体 3a 中央の支持体 3b 中央の支持体 4 案内レール 5 キャリッジ 6 連結バー 31 リンク 32b アーム 40 サブレール 41 案内レールの部分 42 案内レールの部分 61 リンクプレート 62 リンクプレート 63 リンクプレート ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルブリッヒ・ラインハルト オーストリア国、アー‐6850 ドルンビル ン、ウンテラー・キルヒヴェーク 33アー Fターム(参考) 2D056 FA01 |