Seat apparatus for a vehicle

申请号 JP23411396 申请日 1996-09-04 公开(公告)号 JP3924814B2 公开(公告)日 2007-06-06
申请人 マツダ株式会社; 发明人 順介 井上; 徹浩 岩木; 和裕 松橋;
摘要
权利要求
  • 車両のリヤ席シートであって、シートクッションとシートバックとからなり、前記シートクッションが前端側下部の枢支部を中心に正規据付位置から略垂直な起立位置まで跳ね上げ可能で、かつ、前記シートバックが 、車体ボデーに固定される固定側ヒンジ部材と、該固定側ヒンジ部材に回動可能に支持されるとともに該シートバックの下部を支持して該シートバックを一体可動とする可動側ヒンジ部材とからなる枢支部を中心に正規据付位置から略水平な折畳位置まで前倒可能なダブルフォールド構造のシート装置において、
    前記シートバック下部の枢支部 の前記可動側ヒンジ部材に被係合部材を 一体形成し前記固定側ヒンジ部材に前記被係合部材と係合して前記シートバックの前倒を阻止する係合部材を 回動可能に軸支させるとともに前記係合部材と一体のレバーと該レバーとともに前記係合部材を係合解除方向に付勢するリターンスプリングとで構成され、前記レバーが、前記シートクッションが正規据付位置にある時に該シートクッションの自重により押し下げられて前記リターンスプリングのばね力に抗し前記係合部材を係合方向に回動し、前記シートクッションを跳ね上げる時に該シートクッションの跳ね上げ動作に前記係合部材を連動させて前記被係合部材との係合を解除させる連動部材を設け 、前記シートクッションが正規据付位置にあるときには前記シートバックの前倒を禁止し、前記シートクッションが跳ね上げれたときにのみ前記シートバックの前倒を許容し、跳ね上がって起立した前記シートクッションが前倒した前記シートバックの前上方に飛び出して、シートバック背面に載せる荷物の前方への飛び出しを阻止するよう構成したことを特徴とする車両のシート装置。
  • 車両のリヤ席シートであって、シートクッションとシートバックとからなり、 前記シートクッションが前端側下部の枢支部を中心に正規据付位置から略垂直な起立位置まで跳ね上げ可能で、かつ、前記シートバックが 、車体ボデーに固定される固定側ヒンジ部材と、該固定側ヒンジ部材に回動可能に支持されるとともに該シートバックの下部を支持して該シートバックを一体可動とする可動側ヒンジ部材とからなる枢支部を中心に正規据付位置から略水平な折畳位置まで前倒可能なダブルフォールド構造のシート装置において、
    前記シートバックの 背面に、 車幅方向に伸びる横バーおよび該横バーの両端を各々の揺動支点に接続する縦バーとからなり、該シートバックを前記折畳位置まで前倒した状態のときに該シートバック後方の荷物の車体内側への移動を規制する起伏自在なパーティションバーを設け るとともに長さ不変の長手部材からなり、前記揺動支点を越えて延設された前記縦バーの延設部に一端が連係されるとともに、他端が前記シートバック下部の枢支部あるいはその近傍において車両ボデー側に連係され、その車両ボデー側への連係位置が、前記パーティションバーの揺動支点に対して前記シートバックが正規据付位置にあるときには近付き該シートバックが前倒位置にあるときには離れる設定とされ、前記シートバックの倒伏動に連動させて 前記パーティションバーを前記シートバック背面に対し起立動させ、また、前記シートバックの起立動に連動させて 前記パーティションバーを前記シートバック背面に対し倒伏動させる連動部材を設け、 また、一端が前記パーティションバーに連係され他端が前記シートバック下部背面に連係されて前記パーティションバーを起立位置において後方から支える補強部材を設け、前記シートクッションが正規据付位置のまま前記シートバックだけを倒して前記シートクッションの上に重ねる第1のパターンと、前記シートクッションを跳ね上げた状態で前記シートバックを前に倒す第2のパターンのいずれのパターンでリヤ席シートを折り畳む場合でも、前記シートバックの倒伏動に連動して前記パーティションバーが前記シートバックの背面に対し自動的に起立動し、シートバック背面に載せる荷物の前方への飛び出しを阻止するよう構成したことを特徴とする車両のシート装置。
  • 前記パーティションバー両端の縦バーを各々の揺動支点において相互に連結する揺動支軸を設け該揺動支軸を両縦バーに固定するとともに、該揺動支軸を介して前記パーティションバーを倒伏動方向に付勢し前記シートバックが起立したときに前記パーティションバーを格納位置に復帰させるトーションバーを設けた 請求項2記載の車両のシート装置。
  • 車両のリヤ席シートであって、シートクッションとシートバックとからなり、前記シートバックが下部の枢支部を中心に正規据付位置から略水平な折畳位置まで前倒可能な構造のシート装置において、
    前記シートバックの背面に 、該シートバックの背面側から突出する方向に起立可能なパーティション部材と、該パーティション部材を前記背面側からの突出方向に付勢する付勢部材と、前記パーティション部材が起立した状態で該パーティション部材により前方への移動が阻止される後方位置にて該シートバックの背面への荷物載置を検知する検知手段 と、前記検知手段が荷物載置を検知した時に作動する作動部材と、 前記パーティション部材を非突出状態にロックするとともに前記作動部材の作動時に前記連動部材に連動してロックが解除されるロック手段を設けるとともに、 前記作動部材に連動して前記パーティション部材を前記シートバックの 背面側から突出させる連動部材を設け 、前記シートバックを前に倒してその背面に荷物を置くと前記パーティション部材が前記シートバックの背面に対し自動的に起立動し、シートバック背面に載せる荷物の前方への飛び出しを阻止するよう構成したことを特徴とする車両のシート装置。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、車両のリヤ席シートに関するものである。
    【0002】
    【従来の技術】
    車両のリヤ席シートをダブルフォールド構造とすることは従来から行われている。 ダブルフォールド構造のシートは、実開平2−17433号公報に示されているように、シートクッションとシートバックとからなり、シートクッションが前端側下部の枢支部を中心に正規据付位置から略垂直な起立位置まで跳ね上げ可能で、かつ、シートバックが下部の枢支部を中心に正規据付位置から略平な折畳位置まで前倒可能である。 このシート装置の場合、シートの折り畳みのパターンは二つある。 第1のパターンは、シートクッションは正規据付位置のまま、シートバックだけを倒してシートクッションの上に重ねるというものである。 また、第2のパターンは、シートクッションを跳ね上げ、その状態でシートバックを前に倒すというものである。
    【0003】
    このようにダブルフォールド構造のシートは、二つのパターンでの折り畳みが可能であるが、上記第1のパターンでシートを折り畳み、その上に荷物を載せた場合に、衝突時等において荷物が慣性でリヤ席より前方に飛び出す恐れがある。 そのため、実開平2−125845号公報に示されているようにシートバックの背面にパーティションバーを設置することが従来から行われている。 パーティションバーは、通常はシートバックの背面に沿う姿勢に畳まれているもので、シートバックを倒してその上に荷物を載せる時には、このパーティションバーを起こすことによって荷物の前方移動を阻止できる。 一方、上記第2のパターンでシートを折り畳んだ場合は、シートクッションが略垂直に立ってシートバックより上に飛び出した状態となるので、倒したシートバックの上に載せた荷物はシートクッションによって前方移動が防止される。
    【0004】
    【発明が解決しようとする課題】
    ダブルフォールド構造のリヤ席シートの場合でも、実開平2−125845号公報に示されているようなパーティションバーを設置し、上記第1のパターンでシートを折り畳んで荷物を載せる時には必ずこのパーティションバーを起こすようにすれば荷物の前方移動を防止できる。 しかしながら、従来のパーティションバーは自動的にセットされるものではなく、使用者自らの操作が必要であるため、セットされないことも多い。 そのため、従来のパーティションバーは荷物前方移動を防止する手段として必ずしも有効なものではなかった。
    【0005】
    本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、リヤ席シートを折り畳んでそのシート上に荷物を載せた時の荷物前方移動を簡単でコストが安くかつ確実な手段によって防止することを目的とする。
    【0006】
    【課題を解決するための手段】
    本発明は、上記ダブルフォールド構造のリヤ席シートにおいて、シートクッションが正規据付位置にあるときにはシートバックの前倒を禁止しシートクッションが跳ね上げられたときにのみシートバックの前倒を許容する手段を設けることによって、上記第1のパターンでリヤ席シートが折り畳まれるのを阻止し、リヤ席シートの折り畳みが必ず上記第2のパターン、すなわち、シートクッションを跳ね上げた後にシートバックを倒すというパターンで行われるようにしたものであって、それによれば、リヤ席シートを折り畳んだ状態では必ずシートクッションが起立してシートバックより上に飛び出す形となり、このシートクッションの飛び出した部分によってシート上の荷物の前方移動が防止される。
    【0007】
    この場合、車両のリヤ席シートを、シートクッションとシートバックとからなり、前記シートクッションが前端側下部の枢支部を中心に正規据付位置から略垂直な起立位置まで跳ね上げ可能で、かつ、前記シートバックが、車体ボデーに固定される固定側ヒンジ部材と、該固定側ヒンジ部材に回動可能に支持されるとともに該シートバックの下部を支持して該シートバックを一体可動とする可動側ヒンジ部材とからなる枢支部を中心に正規据付位置から略水平な折畳位置まで前倒可能なダブルフォールド構造のシート装置において、前記シートバック下部の枢支部の前記可動側ヒンジ部材に被係合部材を一体形成し、前記固定側ヒンジ部材に前記被係合部材と係合して前記シートバックの前倒を阻止する係合部材を回動可能に軸支させるとともに、前記係合部材と一体のレバーと該レバーとともに前記係合部材を係合解除方向に付勢するリターンスプリングとで構成され、前記レバーが、前記シートクッションが正規据付位置にある時に該シートクッションの自重により押し下げられて前記リターンスプリングのばねに抗し前記係合部材を係合方向に回動し、前記シートクッションを跳ね上げる時に該シートクッションの跳ね上げ動作に前記係合部材を連動させて前記被係合部材との係合を解除させる連動部材を設け、前記シートクッションが正規据付位置にあるときには前記シートバックの前倒を禁止し、前記シートクッションが跳ね上げれたときにのみ前記シートバックの前倒を許容し、跳ね上がって起立した前記シートクッションが前倒した前記シートバックの前上方に飛び出して、シートバック背面に載せる荷物の前方への飛び出しを阻止するよう構成する。
    【0008】
    これによれば、シートクッションが正規据付位置にある時にはロック状態となるためシートバックを倒すことができない。 そして、シートクッションを跳ね上げるとアンロックとなってシートバックを前に倒すことが可能となる。 その結果、シート折り畳みは確実に上記第2のパターンで行われることになり、シートクッションによって荷物の前方移動が防止される。 また、この場合、連動部材は特に構造簡単なものとなり、配設スペースも小さくて済む。
    【0009】
    本発明の前記目的は、また、パーティションバーを自動的にセッティングされるようにすることによって達成することもできる。 その場合、 車両のリヤ席シートを、シートクッションとシートバックとからなり、前記シートクッションが前端側下部の枢支部を中心に正規据付位置から略垂直な起立位置まで跳ね上げ可能で、かつ、前記シートバックが、車体ボデーに固定される固定側ヒンジ部材と、該固定側ヒンジ部材に回動可能に支持されるとともに該シートバックの下部を支持して該シートバックを一体可動とする可動側ヒンジ 部材とからなる枢支部を中心に正規据付位置から略水平な折畳位置まで前倒可能なダブルフォールド構造のシート装置において、前記シートバックの背面に、車幅方向に伸びる横バーおよび該横バーの両端を各々の揺動支点に接続する縦バーとからなり、該シートバックを前記折畳位置まで前倒した状態のときに該シートバック後方の荷物の車体内側への移動を規制する起伏自在なパーティションバーを設けるとともに、長さ不変の長手部材からなり、前記揺動支点を越えて延設された前記縦バーの延設部に一端が連係されるとともに、他端が前記シートバック下部の枢支部あるいはその近傍において車両ボデー側に連係され、その車両ボデー側への連係位置が、前記パーティションバーの揺動支点に対して前記シートバックが正規据付位置にあるときには近付き該シートバックが前倒位置にあるときには離れる設定とされ、前記シートバックの倒伏動に連動させて前記パーティションバーを前記シートバック背面に対し起立動させ、また、前記シートバックの起立動に連動させて前記パーティションバーを前記シートバック背面に対し倒伏動させる連動部材を設け、また、一端が前記パーティションバーに連係され他端が前記シートバック下部背面に連係されて前記パーティションバーを起立位置において後方から支える補強部材を設け、前記シートクッションが正規据付位置のまま前記シートバックだけを倒して前記シートクッションの上に重ねる第1のパターンと、前記シートクッションを跳ね上げた状態で前記シートバックを前に倒す第2のパターンのいずれのパターンでリヤ席シートを折り畳む場合でも、前記シートバックの倒伏動に連動して前記パーティションバーが前記シートバックの背面に対し自動的に起立動し、シートバック背面に載せる荷物の前方への飛び出しを阻止するよう構成する。 そうすることにより、シートバックの倒伏動に連動してパーティションバーが自動的にセットされ、シートバックの背面に載せた荷物の前方移動が阻止される。
    【0010】
    この場合 、セッティング時の荷物の前方移動防止をより確実にするため、起立位置においてパーティションバーを補強するために、一端がパーティションバーに連係され他端がシートバック下部背面に連係されてパーティションバーを起立位置において後方から支えるウエビング等の補強部材を設ける。
    【0011】
    また、シートバックを元の位置に戻したときにパーティションバーを確実に復帰させるためには、パーティションバー両端の縦バーを各々の揺動支点において相互に連結する揺動支軸を設け、その揺動支軸を両縦バーに固定するとともに、揺動支軸を介してパーティションバーを倒伏動方向に付勢しシートバックが起立したときにパーティションバーを格納位置に復帰させるトーションバーを設けるのがよい。
    【0012】
    本発明の前記目的は、荷物を置いたことを検知してパーティション部材を突出させるようにすることによって達成することもできる。 その場合、 車両のリヤ席シートを、シートクッションとシートバックとからなり、前記シートバックが下部の枢支部を中心に正規据付位置から略水平な折畳位置まで前倒可能な構造のシート装置において、前記シートバックの背面に、該シートバックの背面側から突出する方向に起立可能なパーティション部材と、該パーティション部材を前記背面側からの突出方向に付勢する付勢部材と、前記パーティション部材が起立した状態で該パーティション部材により前方への移動が阻止される後方位置にて該シートバックの背面への荷物載置を検知する検知手段と、前記検知手段が荷物載置を検知した時に作動する作動部材と、前記パーティション部材を非突出状態にロックするとともに前記作動部材の作動時に前記連動部材に連動してロックが解除されるロック手段を設けるとともに、前記作動部材に連動して前記パーティション部材を前記シートバックの背面側から突出させる連動部材を設け、前記シートバックを前に倒してその背面に荷物を置くと前記パーティション部材が前記シートバックの背面に対し自動的に起立動し、シートバック背面に載せる荷物の前方への飛び出しを阻止するよう構成する。 そうすることにより、荷物を置くとパーティション部材が突出し、荷物の飛び出しを阻止することができる
    【0013】
    【発明の実施の形態】
    以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
    【0014】
    図1〜図5は第1の例を示す。 図1はこの実施の形態におけるリヤ席シートの斜視図、図2は同実施の形態におけるリヤバックセンターヒンジの斜視図、図3は同リヤバックセンターヒンジのロック状態を示す動作説明図、図4は同リヤバックセンタヒンジのアンロック状態を示す動作説明図、図5はシート折り畳み形態の説明図である。
    【0015】
    図1に示すシートは、リヤ席の右シートであって、シートクッション(リヤクッション)1とシートバック(リヤバック)2とからなり、ダブルフォールド構造である。 すなわち、シートクッション1は前端側下部の左右リヤクッションヒンジ3により構成された枢支部を中心に正規据付位置から略垂直な起立位置まで跳ね上げ可能で、シートバック2は、下部外側の枢支部を構成するリヤバックサイドヒンジ4と下部内側の枢支部を構成するリヤバックセンターヒンジ5とで両側から支持されて、それら枢支部を中心に正規据付位置から略水平な折畳位置まで前倒可能である。 また、シートバック2の上部外側には、車両ボデーBの側に固定されたストライカ6とシートバック2側に取り付けられたキャッチャー7とからなるシートロックが設置されている。 シートロックをロック状態にすると、シートバック2は正規据付位置に固定される。
    【0016】
    リヤバックセンターヒンジ5は、また、シートクッション1が正規据付位置にあるときにはシートバック2の前倒を禁止し、シートクッション1が跳ね上げられたときにのみシートバック2の前倒を許容する機構を備たものである。 図2は、リヤバックセンターヒンジ5の拡大斜視図である。 このリヤバックセンターヒンジ5は、車体ボデーBに固定される左右一対の脚部51a,51bを備えた固定側ヒンジ部材51と、その両脚部51a,51bを貫通する支軸51cと、両脚部51a,51bの外面の相互に対向する位置にあって上記支軸51cの両端にそれぞれ回動可能に取り付けられ左右リヤ席シートのシートバック2に一体可動に固定される可動側ヒンジ部材52とで構成されている。 そして、各可動側ヒンジ部材52の下部にそれぞれフック状の被係合部材53が一体形成されている。 また、固定側ヒンジ部材51には、両脚部51a,51bの外面の下方位置にそれぞれフック状の係合部材54が回動可能に軸支されている。 これら係合部材54は、また、それぞれの下端にレバー55が一体形成されたものである。 各レバー55は、先端部がくの字状に持ち上がり、左右リヤ席シートのシートクッション1が正規据付位置にある時にそのくの字状の先端部がシートクッション1の下に潜り込んでシートクッション1の自重により押し下げられる形状および配置である。 また、固定側ヒンジ部材51の各脚部51a,51bとそれぞれのレバー55との間には、レバー55共々係合部材54を被係合部材53との係合状態を解除方向に付勢するようリターンスプリング56が装着されている。
    【0017】
    シートクッション1が正規据付位置にある時、レバー55はシートクッション1の自重を受けることによってリターンスプリング56のばね力に抗し図3に示す水平まで押し下げられる。 そして、このレバー55に連動して係合部材54が被係合部材53に係合し、ロック状態となる。 したがって、シートバック2は倒すことができない。 しかし、シートクッション1を跳ね上げると、レバー55はシートクッション1の自重から解放され、リターンスプリング56のばね力によって図4に示すように先端が持ち上がり、それと連動して係合部材54が回動し、被係合部材53との係合が解除され、アンロック状態となる。 この状態ではシートバック2を前方に倒すことが可能である。 したがって、シートの折り畳みは、図5の(a),(b),(c)に示す順序で行う形態のみ可能であり、シートクッション1が起立してシートバック2より上方に飛び出す形となり、このシートバック2の飛び出した部分がストッパーとなってシートバック2上の荷物の前方への飛び出しを阻止する。
    【0018】
    図6および図7は第2の例(参考例)を示す。 図6はそのリヤバックセンタヒンジのロック状態を示す動作説明図、図7は同リヤバックセンタヒンジのアンロック状態を示す動作説明図である。
    【0019】
    この例のシートは、やはり、シートクッション(リヤクッション)1とシートバック(リヤバック)2とからなるもので、ダブルフォールド構造である。 そして、そのリヤバックセンターヒンジ5は、やはり、車体ボデーBに固定される左右一対の脚部51a,51bを備えた固定側ヒンジ部材51と、その両脚部51a,51bを貫通する支軸51cと、両脚部51a,51bの外面の相互に対向する位置にあって上記支軸51cの両端にそれぞれ回動可能に取り付けられ左右リヤ席シートのシートバック2に一体可動に固定される可動側ヒンジ部材52とで構成されている。
    【0020】
    また、シートクッション1が正規据付位置にあるときにシートバック2の前倒を禁止し、シートクッション1が跳ね上げられたときにシートバック2の前倒を許容するため、シートクッション1とシートバック2の間に次の機構が設けられている。 すなわち、シートバック2側には、各可動側ヒンジ部材52の下部にそれぞれフック状の被係合部材53が一体形成され、固定側ヒンジ部材51の両脚部51a,51bの外面の下方位置にそれぞれフック状の係合部材54が回動可能に軸支されている。 また、シートクッション1側は、前端側下部の枢支部をなすリヤクッションヒンジ3が、車体ボデーBに固定される固定側ヒンジ部材31と、該固定側ヒンジ部材31に回動可能に支持されるとともにシートクッション2の下部を支持して該シートクッション1を一体可動とする可動側ヒンジ部材32とから構成されている。 そして、係合部材54とリヤクッションヒンジ3の可動側ヒンジ部材32との間に、可撓管8の中を通した可撓ワイヤ9が設置されるとともに、リヤバックセンターヒンジ5側の固定側ヒンジ部材51の各脚部51a,51bと係合部材54との間には、係合部材54を被係合部材53と係合させる方向に付勢するようリターンスプリング56が装着されている。
    【0021】
    上記可撓管8は、一端がリヤクッションヒンジ3の固定側ヒンジ部材31に取り付けられ、他端がリヤバックセンターヒンジ5の固定側ヒンジ部材51に取り付けている。 また、可撓ワイヤ9は、一端がリヤバックセンターヒンジ3の可動側ヒンジ部材32に取り付けられ、他端が係合部材54に取り付けられている。 この例では、シートクッション1が正規据付位置にある時にはリターンスプリング56のばね力によって係合部材54が被係合部材54と係合する方向に付勢される。 そして、シートクッション1が跳ね上げられた時には、可撓ワイヤ9がリヤバックセンターヒンジ3側に引っ張られることによって、リターンスプリング56のばね力に抗し係合部材54は係合解除方向に回動される。 よって、やはり、シートクッション1が正規据付位置にある時にはロック状態となり、シートクッション1を跳ね上げた時にのみアンロックとなってシートバック2を前に倒すことが可能となる。 また、シート折り畳み時に可撓管8および可撓ワイヤ9は車室側に露出しない。
    【0022】
    図8〜図10は第3の例を示す。 この例はパーティションバーを自動的にセッティングするようにしたもので、図8はリヤ席シートの裏面を示す斜視図、図9は第1のパターンによるリヤ席シート折り畳み時のパーティションバーの動作説明図、図10は第2のパターンによるリヤ席シート折り畳み時のパーティションバーの動作説明図である。 ここで、第1のパターンとは、シートクッションは正規据付位置のまま、シートバックだけを倒してシートクッションの上に重ねるものであり、第2のパターンは、シートクッションを跳ね上げ、その状態でシートバックを前に倒すものである。
    【0023】
    この例のシートは左右一体型で、シートクッション(リヤクッション)1とシートバック(リヤバック)2とからなり、ダブルフォールド構造である。 但し、シートバック2のみ前倒可能なタイプであっても構わない。 そして、左右一対のリヤバックサイドヒンジ4はそれぞれ車体ボデーBに固定される固定側ヒンジ部材41と、シートバック2に一体可動に固定される可動側ヒンジ部材42とで構成されている。 また、シートバック2の背面上部には起伏自在にパーティションバー10が設けられている。 このパーティションバー10は、車幅方向に伸びる横バー10aと、該横バー10aの両端を各々の揺動支点に接続する一対の縦バー10b,10cとからなり、両縦バー10b,10cは揺動支軸11の両端に固定されて相互に連結され、該揺動支軸11を支点として左右のブラケット12,13に揺動自在に支持されている。 そして、パーティションバー10を倒伏動方向に付勢しシートバック2が起立したときにパーティションバー10を格納位置に復帰させるよう揺動支軸11にトーションバー14が装着されている。
    【0024】
    また、パーティションバー10の一方の縦バー10bには揺動支点を越えてシートバック2の側面をシートバック2の厚さ方向の中央に向けて延設された延設部10dが設けられている。 そして、その延設部10dに溶接によって一方の支持金具15が接合されるとともに、リヤバックサイドヒンジ4の固定側ヒンジ部材41と共締めで車両ボデーBにボルト16によって他方の支持金具17が固定され、これら両支持金具15,17の間に長さ不変のケーブルワイヤー18が張設されている。 車両ボデーB側の支持金具17は、パーティションバー10の揺動支軸11に対してシートバック2が正規据付位置にあるときには近付き、シートバック2が前倒位置にあるときには離れる位置に設定されたものである。 このような設定でケーブルワイヤ18が張設されることにより、シートバック2を折り畳んだときには、車両ボデーB側の支持金具17に対してパーティションバー10の揺動支軸11が遠くなり、上記延設部10d側の支持金具15がケーブルワイヤー18に引っ張られる。 そのため、パーティションバー10は、図9および図10に示すように、いずれのパターンでリヤ席シートを折り畳む場合でもシートバック2の倒伏動に連動してシートバック2の背面に対し起立動し自動セッティングされることになる。 図9において(a)はシート使用状態を示し、(b)はシート折り畳み状態を示す。
    【0025】
    また、パーティションバー10の他方の縦バー10cに溶接によって一方のウエビングブラケット19が固定され、そのウエビングブラケット19の下方のシートバック2の背面にボルト20により他方のウエビングブラケット21が固定されて、それらウエビングブラケット19,21の間に補強用ウエビング22が張設されている。 この補強用ウエビング22は、パーティションバー10が起立したときに後方から支える長さである。 なお、補強用ウエビングは省略してもよいものである。
    【0026】
    図11(a)は第4の例(参考例)を示す。 図11(b)はその変形例である。
    【0027】
    これらの例は、リヤシートクッションを跳ね上げた時のみシートバックの前倒を許容するようにしたものである。 そのため、図11(a)の場合は、シートクッション1の後部に常時はシートバック2と干渉して前倒を阻止し、シートクッション1を跳ね上げた時にはシートバック2と干渉せず前倒の邪魔にならない出っ張り部1aを設けている。 Bは車体ボデーを示す。 また、図11(b)の場合は、シートクッション1後部の上記出っ張り部1aをより大きくするとともに、シートバック2側に窪み部2aを設けて、常時は出っ張り部1aが窪み部2aと干渉し、シートクッション1を跳ね上げると干渉しなくなるようにしている。 図の一点鎖線はシートクッション1の跳ね上げ軌跡を示す。
    【0028】
    図12は第5の例(参考例)を示す。 この例は、イグニッション連動カーゴストラップ方式のものであって、荷物60をタイダウンベルト61で固定しないとエンジン始動ができないようにしている。 図において、61aはタイダウンベルト61のロック部である。 また、62はシートクッション2の背面に設置した圧力センサ、63は引き出し量センサ付きのリトラクタ型ベルト巻き取り装置、64はベルトバックル式のロックセンサ、65はイグニッションスイッチ、66はコントロールユニットである。 この場合の制御は、図13に示すように、スタートし、圧力センサ62がONかどうかで荷物の有無をセンシングし、荷物が有るときは引き出し量センサでベルトの引き出し量が適正かどうかを判定し、引き出し量が適正であれば、タイダウンベルト61がロックセンサ64によりロックされていることを確認して、ロックされていればエンジンを始動させる。
    【0029】
    図14〜図17は第6の例を示す。 この例は、荷物を置くと隔壁が現れるようにする方式のものであって、図14は全体図、図15は主要機構の詳細図、図16は主要機構の斜視図であり、図17は作動原理を示す。 図において、67はパーティションバー、68はペダル、69はペダルブラケット、70は連結ロッド、71はロックプレートである。 パーティションバー67はシートバック2の背面のバックフレームパン72に固定されたブラケット73に支軸74を介して取り付けられ、トーションバー75により起立方向すなわちシートバック2の背面側から突出する方向に付勢されている。 そして、パーティションバー67は常時は連結ロッド70に連動するロックプレート71が支軸74側のロックプレート76に係合することにより非突出状態にロックされ、荷物60の重量によりペダル68が図15の矢印方向に押し下げられると、連結ロック70を介してロックプレート71が回動することにより、ロックが解除され、図17(a)の状態から立ち上がり、図17(b)に示すようにシートバック2の背面側から突出する。
    【0030】
    図18〜図22に示すものは上記第6の例の変形(参考例)である。 図18は作動原理を示す。 また、図19は機構図であり、図20はヘッドレスト起立状態でのロック機構の構造図、図21はそのロック機構の斜視図、図22はヘッドレスト起立構造の非起立状態の斜視図である。 この場合はヘッドレスト77がパーティションバーの機能を果す。 図において、78はペダル、79はペダルブラケット、80は連結ロッド、81はロックプレート、82はヘッドレストフレーム、83はヘッドレスト側ロックプレート、84は起立用ロックプレート、85はスプリングであり、86は固定ロック板、87はロック穴である。 また、88は支軸であり、89はヘッドレスト棒82を起立方向に付勢するスプリングである。 この場合、荷物60の重量によりペダル78が図19の矢印方向に押し下げられると、連結ロック80を介してロックプレート81が回動することにより、ロックが解除され、図18(a)の状態にあったヘッドレスト77が図18(b)のように立ち上がり、シートバック2の背面側から突出する。
    【0031】
    図23は第7の例(参考例)を示す。 この例は、上記第6の例と同様のパーティションバー67を電気式に作動させるものである。 図において、89は圧力センサ、90はアクチュエータ、91はアクチュエータ棒、92はロックプレート、93はパーティションバー側のロックプレートである。 この場合は、圧力センサ89が荷物を検知するとアクチュエータ90が作動し、アクチュエータ棒91を介してロックプレート92が回動され、ロックが解除されてパーティションバーが立ち上がる。
    【0032】
    図24は第8の例(参考例)を示す。 この例は、上記第6の例の変形例と同様のヘッドレストフレームをパーティションバーとして電気式に作動させるものである。 この場合、圧力センサ89が荷物を検知し、アクチュエータ90が作動して、アクチュエータ棒91を介しヘッドレストフレーム82を立ち上がらせる。
    【0033】
    図25は第9の例(参考例)を示す。 この例は、車体ルーフ側からパーティションバーが降りて来るようにしたものである。 図において94は車体ルーフ、95および96は取り付けブラケット、97はパーティションバー、98はストッパ、99はロックプレート、100はアクチュエータである。 この場合、シートバック2の背面に設置した圧力センサ89が荷物の重量を感知すると、アクチュエータ100が作動し、パーティションバー97が図に一点鎖線の示す位置まで降りてくる。 そして、ストッパ98に係止された位置に止まる。 なお、ロックが解除された時にパーティションバー97が急激な落下をしないよう、油圧ダンパー等を設けるのがよい。 また、圧力センサを用いずに、パーティションバー97の作動をシートバック2の前倒に電気的に連動させてもよい。
    【0034】
    図26は第10の例(参考例)を示す。 この例はシートバック2の背面近傍の車体側からパーティションバーを突出させるようにしたものである。 図において、101はパーティションバー、102はリヤバックヒンジ、103は車体ボデーB側に揺動可能に支持されたアームである。 パーティションバー101はリヤバックヒンジ102に取り付けられ、パーティションバー101の長孔スリット101aにアーム103の先端が摺動自在に係合されている。 そして、パーティションバー101はシートバック2の背面に向けバネ付勢されている。 この場合、シート使用状態では、長孔スリット101aとアーム103からなるリンク機構によってパーティションバー101が支えられ、図26(a)に示すようにパーティションバー101は収納状態となる。 この状態では荷室が広く使える。 また、シートバック2を前倒させると、パーティションバー101はバネに引っ張られてシートバック2と一緒に前方に倒れようとするが、長孔スリット101aとアーム103からなるリンク機構によってパーティションバー101の前倒が阻止され、パーティションバー101は図26(b)の位置に起立した状態になる 図27に示す例はその変形(参考例)である。 この場合、アーム103はリヤバックヒンジ102に支持されている。
    【0035】
    図28は第11の例(参考例)を示す。 この例はリヤバックヒンジに支持したパーティションバーをシートバック背面に向けて付勢し、シートバック前倒時にシートバック背面から突出させるようにしたものである。 図28の(a)はシートバックが正規位置にある状態を示し、(b)はシートバック前倒時の状態を示す。 また、(c)はパーティションバー支持部の拡大図である。 図において、104はパーティションバー、105はリヤバックヒンジ、106はコイルスプリング、107はリヤバックヒンジ105の所定位置に設けられてストッパーである。 この場合、パーティションバー104は常時はコイルスプリング106により引き寄せられて収納状態となり、シートバック2を前倒させたときは、ストッパー107に係止され、所定の突出位置に保持される。
    【0036】
    図29は第12の例(参考例)を示す。 シートバックの前倒に連動してひも状隔壁が荷物を飛び出さないよう止めるものである。 図29(a)は全体図であり、(b)はひも状隔壁の締結部の詳細構造を示す。 図において、108は紐部材、109は紐部材108をシートバック2のリヤバックパイプフレーム110に溶接されたブラケット締結メンバー111に固定する紐部材締結ブラケット、112は紐部材108を加速度および伸度速度によりロックする構造のベルトリトラクタ型の巻き取り装置、113はリヤ側パッケージ113の表面である。 この場合、シートバック2を倒したときに紐部材108が伸張して荷物が覆われ、飛び出しが阻止される。 図30に示すものはその変形(参考例)であり、紐部材108に代えて網状隔膜114を用いている。 図30(a)はシートバック2を前倒させた状態を示す。 また、(b)は網状隔膜のシートバック側は締結構造を示す。 図において、115はリトラクタ型の巻き取り装置、116は網状隔膜締結ブラケットである。 ブラケット116は、シートバック内部のリヤバックパイプフレーム110に固定されている。
    【0037】
    図31は第13の例(参考例)を示す。 この例もシートバックの前倒に連動して隔膜が荷物を飛び出さないよう止めるものである。 図において、117はリフゲート面である。 図示のものは隔膜として紐部材108を用い、これをリフゲート面に締結した巻き取り装置112に取り付けている。 この場合も紐部材108に代えて網状隔膜を用いてもよい。
    【0038】
    図32は第14の例(参考例)を示す。 図32の状態は、シートバック2を前倒させた状態である。 この例はやはり紐部材108を用いるもので、紐部材108の一端はリヤパッケージの表面およびリフトゲートトリム(図示せず)に締結し、他端は、シートバック2内部のリヤバックパイプフレーム110に固定した取り付けブラケット118に巻き取り装置112を締結し、その巻き取り装置112に取り付けるようにしている。
    【0039】
    図33は第15の例(参考例)を示す。 この例は、一定長さの紐部材108の一端をリヤパッケージ113の表面およびタイヤハウス面(図示せず)に締結した巻取装置112に取り付け、他端を回転自在なアーム119に固定したものである。 アーム119は内部にヒンジブラケット120が固定され、このヒンジブラケット120に支持された段付きボルト121がリヤバック側ヒンジブラケット122を介してリヤバックプレート123およびリヤバックパイプフレーム124にボルト締結されている。 紐部材108の長さは、シートバック2を前倒させた時に若干ゆとりを持った張り状態となる長さとされる。
    【0040】
    図34は第16の例(参考例)を示す。 この例は、シートバック上部裏面に荷物の前動を阻止する凸部を設けたものである。 図34(a)ではストッパーバー125を設けている。 また、図34(b)および(c)は変形例であって、(b)の場合はシートバック2の上部裏面に所定高さの凸部2bを一体に設けるとともに、バー126を内蔵させている。 また、(c)の場合は、ヘッドレスト127を裏面側に突出した形状とするとともに、バー128を内蔵させている。
    【0041】
    図35は第17の例(参考例)を示す。 この例は、図の(a)および(b)に示すようにリヤ側のシートバック2の上部裏面に突起部2cを設けて、衝突時に荷物60がこの突起部2cに当たり、車の両サイド(ドアトリム側)へそれるようにしたものである。 図において、129はフロントシート、130はコンソールである。 なお、上記突起部2cの代わりにエアバッグを用いることもできる。 また、図35の(c)のようにコンソール130の後部にエアバッグ131を配置して後部シートの乗員の保護を兼ねるものとしてもよい。
    【0042】
    図36は第18の例(参考例)を示す。 この例は車体側パッケージ面132に下方に向けて揺動可能にパーティションバー133を設置し、このパーティションバー133によって荷物60の前動を阻止するようにしたものである。 図において134はフロア面である。
    【0043】
    図37は第19の例(参考例)を示す。 この例は車体側フロア面にパーティションバー135を設置したものである。 パーティションバー135は、パーティションバー135の前方(車室内方向)への所定度以上の倒れを規制するとともに後方(荷室方向)への所定角度以上の倒れを規制するストッパー機能を備えたブラケット台136により、フロア面136に取り付けられ、シートバック2の前倒時にシートバック2の背面より所定高さ高い位置に保持される。
    【0044】
    図38は第20の例(参考例)を示す。 この例は左右サスタワー137,138に回転自在に取り付けたブラケット139,140によってパーティションバー141を支持し、リターンスプリング142,143により後方へ付勢したものである。 パーティションバー141を支持するブラケット139,140は回転自在であるが、パーティション141の前端が所定高さを保つようストッパ−(図示せず)が設けられる。
    【0045】
    図39は第21の例(参考例)を示す。 この例は左右フロントシートを相対移動可能に連結することにより強度を高め、衝突時の荷物の運動エネルギーを受け止めるようにしたものである。 図において、144はは左右フロントシート145,145を連結するウエビングである。 ウエビング144の両端は左右フロントシート145,145の内蔵リトラクタ146および内蔵バッフル147に取り付けられている。
    【0046】
    図40は第22の例(参考例)を示す。 この例はシートバック1とシートクッション2の間にステーダンパー148を取り付けることによりフロントシート145を補強したものである。 ステーダンパー148はベルトアンカー149と共締めしている。 ステーダンパー148は伸縮してシートバック角に追従するし、衝撃入力時には補強部材として機能する。
    【0047】
    図41および図42は第23の例(参考例)を示す。 この例は衝突時にリヤシートバックを跳ね上げて荷物の飛び出し方向を上方へ変え、荷物を天井に向けて居室への侵入を防止するようにしたものである。 図において94は車体ルーフ、150はリターンスプリングである。 シートバック2はリターンスプリング150により跳ね上げ方向に付勢されるとともに、前倒時には固定側ヒンジ151に回転可能に支持されたロックプレート152と可動側ヒンジ153のロック部153aと係合することによってロックされ、エアバックセンサ(図示せず)からの信号によって衝突を感知した時にアクチュエータ154が作動してロックが解かれ、リターンスプリング150のバネ力で図41(a)の状態から図41(b)のように跳ね上がる。 それにより、荷物60の飛び出し方向がルーフ94側に向けられる。
    【0048】
    【発明の効果】
    リヤ席シートを折り畳んでシート上に荷物を載せた時の衝突による荷物前方移動を、簡単でコストが安くかつ確実な手段によって防止することができる。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】 発明の実施の形態の第1の例のリヤ席シートの斜視図である。
    【図2】 第1の例におけるリヤバックセンターヒンジの斜視図である。
    【図3】 第1の例におけるリヤバックセンターヒンジのロック状態を示す動作説明図である。
    【図4】 第1の例におけるリヤバックセンターヒンジのアンロック状態を示す動作説明図である。
    【図5】 シート折り畳み形態の説明図である。
    【図6】 第2の例におけるリヤバックセンターヒンジのロック状態を示す動作説明図である。
    【図7】 第2の例におけるリヤバックセンターヒンジのアンロック状態を示す動作説明図である。
    【図8】 第3の例におけるリヤ席シートの裏面を示す斜視図である。
    【図9】 第3の例における第1のパターンによるリヤ席シート折り畳み時のパーティションバーの動作説明図である。
    【図10】 第3の例における第2のパターンによるリヤ席シート折り畳み時のパーティションバーの動作説明図である。
    【図11】 第4の例の構成説明図である。
    【図12】 第5の例の構成説明図である。
    【図13】 第5の例の制御のフローチャートである。
    【図14】 第6の例の全体図である。
    【図15】 第6の例の主要機構の詳細図である。
    【図16】 第6の例の主要機構の斜視図である。
    【図17】 第6の例の作動原理説明図である。
    【図18】 第6の例の変形例の作動原理説明図である。
    【図19】 第6の例の機構図である。
    【図20】 第6の例のヘッドレスト起立状態のロック機構の構造図である。
    【図21】 第6の例のヘッドレスト起立状態のロック機構の斜視図である。
    【図22】 第6の例のヘッドレスト起立構造の非起立状態の斜視図である。
    【図23】 第7の例の構成説明図である。
    【図24】 第8の例の構成説明図である。
    【図25】 第9の例の構成説明図である。
    【図26】 第10の例の構成および動作の説明図である。
    【図27】 第10の例の変形例の構成説明図である。
    【図28】 第11の例の構成および動作の説明図である。
    【図29】 第12の例の構成説明図である。
    【図30】 第12の例の変形例の構成説明図である。
    【図31】 第13の例の構成説明図である。
    【図32】 第14の例の構成説明図である。
    【図33】 第15の例の構成説明図である。
    【図34】 第16の例の構成説明図である。
    【図35】 第17の例の構成説明図である。
    【図36】 第18の例の構成および動作の説明図である。
    【図37】 第19の例の構成および動作の説明図である。
    【図38】 第20の例の構成説明図である。
    【図39】 第21の例の構成説明図である。
    【図40】 第22の例の構成説明図である。
    【図41】 第23の例の構成および動作の説明図である。
    【図42】 第23の例の構成における一部拡大図である。
    【符号の説明】
    1 シートクッション 2 シートバック 2c 突起部 3 リヤクッションヒンジ 4 リヤバックサイドヒンジ 5 リヤバックセンターヒンジ 8 可とう管 9 可とうワイヤ 10,67,97,101,104,133,135,141 パーティションバー 14,75 トーションバー 18 ケーブルワイヤ(起伏連動部材)
    22 補強用ウエビング 51 固定側ヒンジ部材 52 可動側ヒンジ部材 53 被係合部材 54 係合部材 55 レバ−
    56 リターンスプリング 60 荷物 61 タイダウンベルト 62 圧力センサ 68,78 ペダル 70,80 連結ロッド 71,81,92,99 ロックプレート 77,127 ヘッドレスト 89,106 スプリング 90,100 アクチュエータ 94 車体ルーフ108 紐部材114 網状隔膜125 ストッパーバー126,128 バー131 エアバッグ

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