マニピュレータ及びマニピュレータシステム

申请号 JP2016571769 申请日 2016-02-05 公开(公告)号 JP6153678B2 公开(公告)日 2017-06-28
申请人 オリンパス株式会社; 发明人 亮治 兵頭; 亮治 兵頭; 岸 宏亮; 宏亮 岸;
摘要
权利要求
  • 操作部と、
    前記操作部の操作によって湾曲する湾曲部と、
    を備え、
    前記湾曲部は、
    第1円弧状部を有する第1リンク部材と、
    第2円弧状部を有する第2リンク部材と、
    第1中間円弧状部と、前記第1中間円弧状部と対向する第2中間円弧状部と、を有して、前記第1リンク部材と前記第2リンク部材の間に取り付けられる中間リンク部材と、
    前記第1リンク部材と前記中間リンク部材とを連結する第1連結部材と、
    前記第2リンク部材と前記中間リンク部材とを連結する第2連結部材と、
    前記第1リンク部材の前記第1円弧状部から前記中間リンク部材の前記第1中間円弧状部の間で交差し巻き掛けられ、前記第2リンク部材の前記第2円弧状部から前記中間リンク部材の前記第2中間円弧状部の間で交差し巻き掛けられ、前記第1円弧状部と前記第1中間円弧状部及び前記第2円弧状部と前記第2中間円弧状部が転がり回転するように規定する規定部材と、
    を備えることを特徴とするマニピュレータ。
  • 前記規定部材は、前記第1リンク部材の前記第1円弧状部と前記中間リンク部材の前記第1中間円弧状部の間で交差し、前記第2リンク部材の前記第2円弧状部と前記中間リンク部材の前記第2中間円弧状部の間で交差する線状部材である請求項1に記載のマニピュレータ。
  • 前記線状部材は、前記中間リンク部材に固着される請求項2に記載のマニピュレータ。
  • 前記線状部材は、前記第1リンク部材に固着される請求項3に記載のマニピュレータ。
  • 前記線状部材は、前記第2リンク部材に固着される請求項3又は4に記載のマニピュレータ。
  • 前記線状部材の両端が前記中間リンク部材に固着される請求項2に記載のマニピュレータ。
  • 前記線状部材は、第1線状部材と、第2線状部材と、を有し、
    前記第1線状部材は、
    一端が前記第1リンク部材に固着され、
    前記第1円弧状部から前記中間リンク部材の前記第1中間円弧状部に巻き掛けられ、
    前記第1中間円弧状部から前記第2中間円弧状部に巻き掛けられ、
    前記第2中間円弧状部から前記第2リンク部材の前記第2円弧状部に巻き掛けられ、
    他端が前記第2リンク部材に固着され、
    前記第2線状部材は、
    一端が前記第1リンク部材に固着され、
    前記第1円弧状部から前記中間リンク部材の前記第1中間円弧状部に巻き掛けられ、
    前記第1中間円弧状部から前記第2中間円弧状部に巻き掛けられ、
    前記第2中間円弧状部から前記第2リンク部材の前記第2円弧状部に巻き掛けられ、
    他端が前記第2リンク部材に固着され、
    前記第1線状部材と前記第2線状部材は、
    前記第1リンク部材の前記第1円弧状部と前記中間リンク部材の前記第1中間円弧状部の間で交差し、
    前記第2リンク部材の前記第2円弧状部と前記中間リンク部材の前記第2中間円弧状部の間で交差する請求項2に記載のマニピュレータ。
  • 前記線状部材は、前記中間リンク部材に形成された溝に配設される請求項 に記載のマニピュレータ。
  • 前記中間リンク部材は、前記線状部材のテンションを調整するテンション調整部を有する請求項 に記載のマニピュレータ。

  • 说明书全文

    本発明は、関節を曲げることで湾曲し、様々な処置等を行うことのできるマニピュレータ及びマニピュレータシステムに関するものである。

    例えば、患者の体腔内に処置具を挿入して、処置具先端をワイヤ等で牽引することで湾曲させ、体腔内の臓器を観察したり、治療をおこなったりするマニピュレータが広く用いられている。 手術の際には、観察のための内視鏡、組織を把持する鉗子、又は組織を切除する電気メス等の複数の処置具が体腔内に挿入されることが多い。

    従来、このようなマニピュレータにおいて、ガイドワイヤをベース部材の間で交差するように配置し、ガイドワイヤの端部を固定することで、ガイドワイヤがベース部材間の関節の動きを拘束しながら、ベース部材が転がり接触して動く構造が開示されている(特許文献1)。 このような構造では、関節が曲がる際のベース部材が滑るような動きに対しては、その負荷をガイドワイヤが受けることになるので、ベース部材が滑ることはない。

    米国特許第5784542号明細書

    しかしながら、特許文献1に記載のマニピュレータの構造では、少なくとも3つのベース部材で2つの関節を構成する場合、ベース部材の間で交差するガイドワイヤの端部をそれぞれ固定する必要がある。 したがって、4本のガイドワイヤを8箇所で固定しなければならず、部品点数が多くなり、構造が複雑化するので、組立に時間がかかっていた。

    本発明は上記課題に着目してなされたものであり、部品点数が少なく、簡単な構造で、容易に組み立てることができ、円滑に作動することが可能なマニピュレータ及びマニピュレータシステムを提供する。

    本発明の一実施形態に係るマニピュレータは、
    操作部と、
    前記操作部の操作によって湾曲する湾曲部と、
    を備え、
    前記湾曲部は、
    第1円弧状部を有する第1リンク部材と、
    第2円弧状部を有する第2リンク部材と、
    前記第1リンク部材と前記第2リンク部材の間に取り付けられる中間リンク部材と、
    前記第1リンク部材と前記中間リンク部材とを連結する第1連結部材と、
    前記第2リンク部材と前記中間リンク部材とを連結する第2連結部材と、
    前記第1リンク部材の前記第1円弧状部から前記中間リンク部材の前記第1中間円弧状部の間で交差し巻き掛けられ、前記第2リンク部材の前記第2円弧状部から前記中間リンク部材の前記第2中間円弧状部の間で交差し巻き掛けられ、前記第1円弧状部と前記第1中間円弧状部及び前記第2円弧状部と前記第2中間円弧状部が転がり回転するように規定する規定部材と、
    を備えることを特徴とする。

    本発明の一実施形態に係るマニピュレータは、
    前記規定部材は、前記第1リンク部材の前記第1円弧状部と前記中間リンク部材の前記第1中間円弧状部の間で交差し、前記第2リンク部材の前記第2円弧状部と前記中間リンク部材の前記第2中間円弧状部の間で交差する線状部材である。

    本発明の一実施形態に係るマニピュレータでは、
    前記線状部材は、前記中間リンク部材に固着される。

    本発明の一実施形態に係るマニピュレータでは、
    前記線状部材は、前記第1リンク部材に固着される。

    本発明の一実施形態に係るマニピュレータでは、
    前記線状部材は、前記第2リンク部材に固着される。

    本発明の一実施形態に係るマニピュレータでは、
    前記線状部材の両端が前記中間リンク部材に固着される。

    本発明の一実施形態に係るマニピュレータでは、
    前記線状部材は、第1線状部材と、第2線状部材と、を有し、
    前記第1線状部材は、
    一端が前記第1リンク部材に固着され、
    前記第1円弧状部から前記中間リンク部材の前記第1中間円弧状部に巻き掛けられ、
    前記第1中間円弧状部から前記第2中間円弧状部に巻き掛けられ、
    前記第2中間円弧状部から前記第2リンク部材の前記第2円弧状部に巻き掛けられ、
    他端が前記第2リンク部材に固着され、
    前記第2線状部材は、
    一端が前記第1リンク部材に固着され、
    前記第1円弧状部から前記中間リンク部材の前記第1中間円弧状部に巻き掛けられ、
    前記第1中間円弧状部から前記第2中間円弧状部に巻き掛けられ、
    前記第2中間円弧状部から前記第2リンク部材の前記第2円弧状部に巻き掛けられ、
    他端が前記第2リンク部材に固着され、
    前記第1線状部材と前記第2線状部材は、
    前記第1リンク部材の前記第1円弧状部と前記中間リンク部材の前記第1中間円弧状部の間で交差し、
    前記第2リンク部材の前記第2円弧状部と前記中間リンク部材の前記第2中間円弧状部の間で交差する。

    本発明の一実施形態に係るマニピュレータでは、
    前記線状部材は、前記中間リンク部材に形成された溝に配設される。

    本発明の一実施形態に係るマニピュレータでは、
    前記中間リンク部材は、前記線状部材のテンションを調整するテンション調整部を有する。

    本発明の一実施形態に係るマニピュレータシステムは、
    前記湾曲部に処置具及び内視鏡を有する請求項1乃至9に記載のマニピュレータと、
    前記内視鏡から得られた画像信号に対して画像処理を行う画像処理部と、
    前記画像処理部から送信された映像信号を表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする。

    この態様に係るマニピュレータ及びマニピュレータシステムによれば、部品点数が少なく、簡単な構造で、容易に組み立てることができ、円滑に作動することが可能となる。

    本実施形態のマニピュレータを示す。

    本実施形態のマニピュレータの湾曲部の一部を示す。

    第1実施形態のマニピュレータの湾曲部の一部を示す。

    第1実施形態のマニピュレータの湾曲部の作動例を示す。

    第1実施形態の規定部材の巻き付け方法の他の例を示す。

    第2実施形態のマニピュレータの湾曲部の一部の一例を示す。

    第2実施形態の規定部材の巻き付け方法の他の例を示す。

    第3実施形態のマニピュレータの湾曲部の一部を示す。

    第4実施形態のマニピュレータの湾曲部の一部を示す。

    第5実施形態のマニピュレータの湾曲部の一部を示す。

    第6実施形態のマニピュレータの湾曲部の一部を示す。

    第6実施形態の変形例のマニピュレータ1の湾曲部4の一部を示す。

    規定部材の取り付けに関する構造の一例を示す。

    規定部材のテンション調整に関する構造の一例を示す。

    本実施形態のマニピュレータを適用したマニピュレータシステムを示す。

    本実施形態のマニピュレータの先端部の一例を示す。

    本実施形態のマニピュレータを適用したマニピュレータシステムのシステム構成図を示す。

    以下、実施形態について説明する。

    図1は、本実施形態のマニピュレータ1を示す。

    本実施形態のマニピュレータ1は、本体部2と、本体部2から延びる長尺部3と、長尺部3に接続される湾曲部4と、湾曲部4を動作させる動を伝達するワイヤ等の動力伝達部5と、を備える。

    本体部2は、動力伝達部5へ伝える動力を発生するモータ及びギヤ等からなる駆動部2aと、駆動部2aを操作する駆動操作部2bと、を有する。 本体部2は、駆動部2aを収納するケース状の部分である。 第1実施形態では、本体部2から動力伝達部5を収納する長尺部3が延びる。 長尺部3の先端には、長尺部3に対して屈曲又は湾曲可能な湾曲部4が取り付けられている。 動力伝達部5は、ワイヤ等から構成される第1動力伝達部材5aと第2動力伝達部材5bを有し、どちらも一端側が湾曲部4に取り付けられ、長尺部3の内部を挿通し、他端側が駆動部2aに取り付けられる。

    このような構造のマニピュレータ1は、通常時、駆動操作部2bを操作することで湾曲部4を湾曲させる。 駆動操作部2bを操作すると、駆動部2aが駆動する。 駆動部2aが発生する動力は、第1動力伝達部材5aまたは第2動力伝達部材5bを引っ張る。 引っ張られた動力伝達部5は、長尺部3内で移動し、湾曲部4の一方を引っ張る。 そして、湾曲部4を湾曲させる。

    図2は、第1実施形態のマニピュレータ1の湾曲部4の一部を示す。

    本実施形態のマニピュレータ1の湾曲部4は、少なくとも1つの関節部10を有する。 関節部10は、第1リンク部材11と、第2リンク部材12と、第1リンク部材11と第2リンク部材12の間に取り付けられる中間リンク部材13と、第1リンク部材11と中間リンク部材13を連結する第1連結部材21と、第2リンク部材12と中間リンク部材13を連結する第2連結部材22と、第1リンク部材11、第2リンク部材12、及び中間リンク部材13に巻き掛けられる線状部材等からなる規定部材30と、を有する。 なお、湾曲部4は、複数の関節部10から形成されてもよい。

    図3は、第1実施形態のマニピュレータ1の湾曲部4の一部を示す。

    第1実施形態のマニピュレータ1の湾曲部4では、1つの関節部10に対して2本の規定部材30が6箇所の固着部50で第1リンク部材11、第2リンク部材12、及び中間リンク部材13に固着される。

    第1リンク部材11は、第1円弧状部11aと、第1端面11bと、一方側第1部11cと、他方側第1角部11dと、を有する。 第2リンク部材12は、第2円弧状部12aと、第2端面12bと、一方側第2角部12cと、他方側第2角部12dと、を有する。 また、中間リンク部材13は、第1円弧状部11aに接触する第1中間円弧状部13aと、第2円弧状部12aに接触する第2中間円弧状部13bと、一方側中間面13cと、他方側中間面13dと、を有する。

    連結部材20は、第1リンク部材11と中間リンク部材13とを連結する第1連結部材21と、第2リンク部材12と中間リンク部材13とを連結する第2連結部材22と、を有する。 なお、連結部材20の各回転中心を結んだ線Cに対して一方側をA、他方側をBとする。

    固着部50は、第1リンク部材11の一方側Aに形成された第1リンク一方側固着部51aと、第1リンク部材11の他方側Bに形成された第1リンク他方側固着部51bと、第2リンク部材11の一方側Aに形成された第2リンク一方側固着部52aと、第2リンク部材11の他方側Bに形成された第2リンク他方側固着部52bと、中間リンク部材13の一方側Aに形成された中間リンク一方側固着部53aと、中間リンク部材13の他方側Bに形成された中間リンク他方側固着部53bと、を有する。 固着部50は、かしめ又はロウ付け等により構成される。

    例えば、第1リンク部11の固着部50は、第1リンク一方側固着部51aが一方側第1角部11cで形成され、第1リンク他方側固着部51bが他方側第1角部11dで形成される。 同様に、第2リンク部12の固着部50は、第2リンク一方側固着部52aが一方側第2角部12cで形成され、第2リンク他方側固着部52bが他方側第2角部12dで形成される。 また、中間リンク部13の固着部50は、中間リンク一方側固着部53aが一方側中間面13cで形成され、中間リンク他方側固着部53bが他方側中間面13dで形成される。

    図3に示す例では、2本の規定部材30を用いている。 すなわち、規定部材30は、線状部材等から構成される第1規定部材31と、第2規定部材32と、を有する。

    第1規定部材31は、一端が第1リンク部材11の一方側Aの第1リンク一方側固着部51aに固着され、第1円弧状部11aの少なくとも一方側Aの一部に掛け回される。 続いて、第1規定部材31は、中間リンク部材13の第1中間円弧状部13aの少なくとも他方側Bの一部に掛け回され、第2中間円弧状部13bの少なくとも他方側Bの一部に掛け回される。 続いて、第2リンク部材12の第2円弧状部12aの少なくとも一方側Aの一部に掛け回され、一方側Aの第2リンク一方側固着部52aに固着される。 また、第1規定部材31は、中間リンク部材13の他方側Bに形成された中間リンク他方側固着部53bに固着される。

    第2規定部材32は、一端が第1リンク部材11の他方側Bの第1リンク他方側固着部51bに固着され、第1円弧状部11aの少なくとも他方側Bの一部に掛け回される。 続いて、第2規定部材32は、中間リンク部材13の第1中間円弧状部13aの少なくとも一方側Aの一部に掛け回され、第2中間円弧状部13bの少なくとも一方側Aの一部に掛け回される。 続いて、第2リンク部材12の第2円弧状部12aの少なくとも他方側Bの一部に掛け回され、他方側Bの第2リンク他方側固着部52bに固着される。 また、第2規定部材31は、中間リンク部材13の一方側Aの面に形成された中間リンク一方側固着部53aに固着される。

    図4は、第1実施形態のマニピュレータ1の湾曲部4の作動例を示す。

    図4は、図1に示した駆動部2aからの動力が動力伝達部5に伝わり、湾曲部4の先端側が他方側Bに湾曲した状態を示している。 第1規定部材31と第2規定部材32は、それぞれ第1リンク部材11、第2リンク部材12、及び中間リンク部材13の間で交差するように配置され、各固着部50で固着されている。 そのため、第1規定部材31と第2規定部材3は、少なくとも第1リンク部材11、第2リンク部材12、及び中間リンク部材13間の関節の動きを拘束しながら、滑らずに転がり回転して動く構造となっている。

    このように、第1実施形態のマニピュレータ1の湾曲部4によれば、部品点数が少なく、簡単な構造で、容易に組み立てることが可能となる。

    なお、図4に示す例では、2本の規定部材30を用いたが、1本〜4本で構成してもよい。

    図5は、第1実施形態の規定部材30の巻き付け方法の他の例を示す。

    図5(a)は規定部材30が1本の場合、図5(b)は規定部材30が3本の場合、図5(c)は規定部材30が4本の場合をそれぞれ示す。

    図5(a)に示す例では、規定部材30を掛け回し、一端と他端を6つの固着部50のいずれかに固着すればよい。 図5(b)に示す例では、図3に示した第2規定部材32を、第1リンク部材11と中間リンク部材13を結ぶ部分32aと第2リンク部材12と中間リンク部材13を結ぶ部分32bの2つに分割し、3本の規定部材30で形成する。 図5(c)に示す例では、図5(b)に示す例の第1規定部材31を第1リンク部材11と中間リンク部材13を結ぶ部分31aと第2リンク部材12と中間リンク部材13を結ぶ部分32bの2つに分割し、4本の規定部材30で形成する。

    図6は、第2実施形態のマニピュレータ1の湾曲部4の一部の一例を示す。

    第2実施形態の湾曲部4では、規定部材30が1本〜4本の場合が考えられる。 ここでは、規定部材30が2本の場合について説明する。

    第2実施形態の場合、図6(a)に示すような第1規定部材31の一端と第2規定部材32の一端が共に第1リンク固着部51で第1リンク部材11の第1端面11bに固着され、第1規定部材31の他端と第2規定部材32の他端が共に第2リンク固着部52で第2リンク部材12の第2端面12bに固着される第1の固着形式と、図6(b)に示すような第1規定部材31の一端と第2規定部材32の一端が共に中間リンク部材13の他方側中間面13dに形成された中間リンク他方側固着部53bに固着され、第1規定部材31の他端と第2規定部材32の他端が共に中間リンク部材13の一方側中間面13cに形成された中間リンク一方側固着部53aに固着される第2の固着形式と、が考えられる。

    例えば、第1の固着形式の場合、第1規定部材31は、第1リンク部材11の第1端面11bの第1リンク固着部51から一方側第1角部11cに掛け回され、第1円弧状部11aの少なくとも一方側Aの一部に掛け回される。 続いて、第1規定部材31は、中間リンク部材13の第1中間円弧状部13aの少なくとも他方側Bの一部に掛け回され、他方側中間面13dを通り、第2中間円弧状部13bの少なくとも他方側Bの一部に掛け回される。 続いて、第2リンク部材12の第2円弧状部12aの少なくとも一方側Aの一部に掛け回され、一方側第2角部12cに掛け回され、第2端面12bの第2リンク固着部52に固着される。 また、第1規定部材31は、中間リンク部材13の他方側中間面13dに形成された中間リンク他方側固着部53bに固着される。

    第2規定部材32は、第1リンク部材11の第1端面11bの第1リンク固着部51から他方側第1角部11dに掛け回され、第1円弧状部11aの少なくとも他方側Bの一部に掛け回される。 続いて、第2規定部材32は、中間リンク部材13の第1中間円弧状部13aの少なくとも一方側Aの一部に掛け回され、一方側中間面13cを通り、第2中間円弧状部13bの少なくとも一方側Aの一部に掛け回される。 続いて、第2リンク部材12の第2円弧状部12aの少なくとも他方側Bの一部に掛け回され、他方側第2角部12dに掛け回され、第2端面12bの第2リンク固着部52に固着される。 また、第2規定部材31は、中間リンク部材13の一方側Aの面に形成された中間リンク一方側固着部53aに固着される。

    なお、第2の固着形式の場合は、第1規定部材31と第2規定部材32の一端と他端の固着位置を中間リンク一方側固着部53aと中間リンク他方側固着部53bとし、第1規定部材31と第2規定部材32が第1リンク部材11、第2リンク部材12、及び中間リンク部材13の間でそれぞれ交差するように設置すればよい。

    このように、第2実施形態のマニピュレータ1の湾曲部4によれば、部品点数が少なく、簡単な構造で、容易に組み立てることが可能となる。

    図7は、第2実施形態の規定部材30の巻き付け方法の他の例を示す。

    図7a)は規定部材30が1本の場合、図7(b)は規定部材30が3本の場合、図7(c)は規定部材30が4本の場合をそれぞれ示す。

    図7(a)に示す例では、規定部材30を掛け回し、一端と他端を6つの固着部50のいずれかに固着すればよい。 図7(b)に示す例では、図6に示した第2規定部材32を、第1リンク部材11と中間リンク部材13を結ぶ部分32aと第2リンク部材12と中間リンク部材13を結ぶ部分32bの2つに分割し、3本の規定部材30で形成する。 図7(c)に示す例では、図7(b)に示す例の第1規定部材31を第1リンク部材11と中間リンク部材13を結ぶ部分31aと第2リンク部材12と中間リンク部材13を結ぶ部分32bの2つに分割し、4本の規定部材30で形成する。

    図8は、第3実施形態のマニピュレータ1の湾曲部4の一部を示す。

    第3実施形態の湾曲部4は、1本又は2本の規定部材30を、中間リンク部材13の一方側中間面13cに形成された中間リンク一方側固着部53aと他方側中間面13dに形成された中間リンク他方側固着部53bのみに固着する。 また、規定部材30は、第1リンク部材11の第1端面11bと第2リンク部材12の第2端面12bで摩擦により固定される。

    例えば2本の規定部材30を用いる場合、第1規定部材31の一端は、中間リンク部材13の一方側Aの面に形成された中間リンク一方側固着部53aに固着される。 続いて、中間リンク部材13の第1中間円弧状部13aの少なくとも一方側Aの一部に掛け回され、第1リンク部材11の第1円弧状部11aの少なくとも他方側Bの一部に掛け回される。 続いて、第1規定部材31は、他方側第1角部11dに掛け回され、第1端面11bを経て、一方側第1角部11cに掛け回される。 さらに、第1規定部材31は、第1円弧状部11aの少なくとも一方側Aの一部に掛け回され、中間リンク部材13の第1中間円弧状部13aの少なくとも他方側Bの一部に掛け回され、中間リンク部材13の他方側Bの面に形成された中間リンク他方側固着部53bに固着される。

    第2規定部材32の一端は、中間リンク部材13の一方側Aの面に形成された中間リンク一方側固着部53aに固着される。 続いて、中間リンク部材13の第2中間円弧状部13bの少なくとも一方側Aの一部に掛け回され、第2リンク部材12の第1円弧状部12aの少なくとも他方側Bの一部に掛け回される。 続いて、第2規定部材32は、他方側第2角部12dに掛け回され、第2端面12bを経て、一方側第2角部12cに掛け回される。 さらに、第2規定部材32は、第2円弧状部12aの少なくとも一方側Aの一部に掛け回され、中間リンク部材13の第2中間円弧状部13bの少なくとも他方側Bの一部に掛け回され、中間リンク部材13の他方側Bの面に形成された中間リンク他方側固着部53bに固着される。

    なお、1本の規定部材30を用いる場合、中間リンク一方側固着部53a又は中間リンク他方側固着部53bのいずれかに一端と他端を固着すればよい。

    このように、第3実施形態のマニピュレータ1の湾曲部4によれば、1本又は2本の規定部材30を2箇所で固着することにより、簡単な構造で、容易に組み立てることができ、円滑に作動することが可能となる。

    図9は、第4実施形態のマニピュレータ1の湾曲部4の一部を示す。

    第4実施形態の湾曲部4では、中間リンク部材13が円形の回転可能な第1掛け回し部131及び第2掛け回し部132を有し、1本の規定部材30が、第1掛け回し部131と第2掛け回し部132の間で交差するように配設され、その交差する点で固着される。 また、規定部材30は、第1リンク部材11の第1端面11bと第2リンク部材12の第2端面12bで摩擦により固定される。 すなわち、第4実施形態の湾曲部4では、1本の規定部材30を1箇所で固着する。

    このように、第4実施形態のマニピュレータ1の湾曲部4によれば、1本の規定部材30を用いて、固着箇所が1箇所ですみ、より簡単な構造で、容易に組み立てることが可能となる。

    図10は、第5実施形態のマニピュレータ1の湾曲部4の一部を示す。

    第5実施形態の湾曲部4では、中間リンク部材13の一方側中間面13cに形成された中間リンク一方側固着部53aのみに固着する。 また、規定部材30は、第1リンク部材11の第1端面11bと第2リンク部材12の第2端面12bで摩擦により固定される。 すなわち、第5実施形態の湾曲部4では、1本の規定部材30を1箇所で固着する。

    このように、第5実施形態のマニピュレータ1の湾曲部4によれば、規定部材30のテンションを張る作業が一回ですみ、より簡単な構造で、容易に組み立てることが可能となる。 また、固着箇所も1箇所ですみ、より容易に組み立てることが可能となる。

    図11は、第6実施形態のマニピュレータ1の湾曲部4の一部を示す。

    第6実施形態の湾曲部4では、中間リンク部材13が第1掛け回し部131と、第2掛け回し部132と、を有し、1本の規定部材30の両端が、第1掛け回し部131と第2掛け回し部132の間から同じ方向に向くように、それぞれのリンク部材に巻き掛けられたものである。 また、規定部材30は、第1リンク部材11の第1端面11bと第2リンク部材12の第2端面12bで摩擦により固定される。 すなわち、第6実施形態の湾曲部4では、1本の規定部材30を1箇所で固着する。

    このように、第6実施形態のマニピュレータ1の湾曲部4によれば、1本の規定部材30の両端が、同じ方向に向いており、容易にテンションをかけることが可能となる。

    図12は、第6実施形態の変形例のマニピュレータ1の湾曲部4の一部を示す。

    図12に示す例の湾曲部4は、図11に示した中間リンク部材13の一方側Aで第1掛け回し部131と第2掛け回し部132の間に跨がる規定部材30に対して、規定部材30の両端側を引っ掛けて他方側Bの方向へ引っ張る構造を有する。 このような構造によって1本の規定部材30の両端が、同じ方向に向いており、容易にテンションをかけることが可能となる。 また、第1掛け回し部131と第2掛け回し部132に規定部材30が的確に巻き付き均等にテンションを掛けることが可能となる。

    図13は、規定部材30の取り付けに関する構造の一例を示す。

    図13に示す例は、かしめによる取り付けを示している。 中間リンク部材13は、凹部13eが形成されている。 まず、図13(a)に示すように、各関節部10に規定部材30が巻き掛けられる。 その後、図13(b)に示すように、凹部13eの位置にあわせて規定部材30の外側に金属又は樹脂等からなるかしめ用部材6を配置する。 そして、図13(c)に示すように、かしめ用部材6をかしめる。

    このようなかしめ構造によれば、容易に規定部材30のテンションをかけながら同時に固着することが可能となる。

    図14は、規定部材30のテンション調整に関する構造の一例を示す。

    図14に示す例は、中間リンク部材13にテンション調整部材7を設けている。 テンション調整部材7は、ドライバ等によって回転可能なネジ部71と、規定部材30の一端が取り付けられネジ部71と一体に回転可能な回転部72と、を有する。 図14に示す例では、規定部材30は、第1規定部材31と、第2規定部材32と、を有する。 第1規定部材31及び第2規定部材32の一端は、回転部材72に回転中心に対して対称な位置に取り付けられる。 第1規定部材31は、図8に示した第3実施形態のように第1リンク部材11に巻き掛けられた後、中間リンク部材13に他端が固着される。 第2規定部材32は、図8に示した第3実施形態のように第2リンク部材12に巻き掛けられた後、中間リンク部材13に他端が固着される。

    規定部材30のテンションを調整する際には、テンション調整部材7のネジ部71をドライバ等によって回転させる。 すると、規定部材30の一端が取り付けられた回転部72が回転し、規定部材30を引っ張る。 このような構造によれば、容易にテンションを調整することが可能となる。

    図15は、本実施形態のマニピュレータ1を適用したマニピュレータシステム90を示す。 図16は、本実施形態のマニピュレータ1の湾曲部4の一例を示す。 図17は、本実施形態のマニピュレータ1を適用したマニピュレータシステム90のシステム構成図を示す。

    本実施形態に係るマニピュレータシステム90は、図1に示したマニピュレータ1を適用する。 マニピュレータシステム90は、操作者Oにより操作される操作部91、手術台BD上の患者Pの体内、例えば、大腸等の柔らかい臓器内に挿入可能な図1に示した長尺部3、及び長尺部3の先端に設置された内視鏡等を有する図1に示した湾曲部4等を有するマニピュレータ1と、マニピュレータ1を制御する制御部92と、マニピュレータ1により取得された画像を表示する表示部93と、を備えている。

    操作部91は、図15に示すように、操作台に取り付けられた一対の操作ハンドルと、床面上に配置されたフットスイッチ等を有している。 操作部91は、多関節構造を有してもよい。 操作部91は、長尺部3及び湾曲部4と機械的に接続され、長尺部3の湾曲操作を行う。 また、操作した操作部91の角度をエンコーダ等の角度取得部から取得し、その取得した信号によって、制御部92は、ドライバ92aを介して湾曲部4を作動させる。

    マニピュレータ1は、図16に示したように、湾曲部4として内視鏡4a及び屈曲または湾曲付処置具4bであり得る。 また、従来の関節の無い処置具を挿通させる湾曲付ガイドチューブのようなものであっても良い。 内視鏡4aは、体内を照明し、画像を取得するための観察光学系、照明光学系、及び撮像素子等を備えている。 観察光学系を経て撮像素子により取得された画像は、制御部92内の画像処理部92bに出力される。 画像処理部92bで処理された画像は、表示部93に表示される。 そして、操作者Oは、表示部93に表示された画像を見ながらマニピュレータ1を操作する。

    このようなマニピュレータシステム90によれば、安定して円滑に作動することが可能となる。

    以上、本実施形態のマニピュレータ1によれば、操作部2bと、操作部2bの操作によって湾曲する湾曲部4と、を備え、湾曲部4は、第1円弧状部11aを有する第1リンク部材11と、第2円弧状部12aを有する第2リンク部材12と、第1リンク部材11と第2リンク部材12の間に取り付けられる中間リンク部材13と、第1リンク部材11と中間リンク部材13とを連結する第1連結部材21と、第2リンク部材12と中間リンク部材13とを連結する第2連結部材22と、第1リンク部材11の第1円弧状部11aから中間リンク部材13の第1中間円弧状部13aの間で交差し巻き掛けられ、第2リンク部材12の第2円弧状部12aから中間リンク部材13の第2中間円弧状部13bの間で交差し巻き掛けられ、第1円弧� ��部11aと第1中間円弧状部13a及び第2円弧状部12と第2中間円弧状部13bが転がり回転するように規定する規定部材30と、を備えるので、部品点数が少なく、簡単な構造で、容易に組み立てることができ、円滑に作動することが可能となる。

    また、本実施形態のマニピュレータ1によれば、規定部材30は、第1リンク部材11の第1円弧状部11aと中間リンク部材13の第1中間円弧状部13aの間で交差し、第2リンク部材12の第2円弧状部12aと中間リンク部材13の第2中間円弧状部13bの間で交差する線状部材30であるので、より簡単な構造で、容易に組み立てることができ、円滑に作動することが可能となる。

    また、本実施形態のマニピュレータ1によれば、線状部材30は、中間リンク部材13に固着されるので、的確にテンションがかかり、安定して作動することが可能となる。

    また、本実施形態のマニピュレータ1によれば、線状部材30は、第1リンク部材11に固着されるので、的確にテンションがかかり、安定して作動することが可能となる。

    また、本実施形態のマニピュレータ1によれば、線状部材30は、第2リンク部材12に固着されるので、的確にテンションがかかり、安定して作動することが可能となる。

    また、本実施形態のマニピュレータ1によれば、線状部材30の両端が中間リンク部材13に固着されるので、1本の線状部材30で構成することが可能であって、より簡単な構造で、容易に組み立てることができ、円滑に作動することが可能となる。

    また、本実施形態のマニピュレータ1によれば、線状部材30は、第1線状部材31と、第2線状部材32と、を有し、第1線状部材31は、一端が第1リンク部材11に固着され、第1円弧状部11aから中間リンク部材13の第1中間円弧状部13aに巻き掛けられ、第1中間円弧状部13aから第2中間円弧状部13bに巻き掛けられ、第2中間円弧状部13bから第2リンク部材12の第2円弧状部12aに巻き掛けられ、他端が第2リンク部材12に固着され、第2線状部材32は、一端が第1リンク部材11に固着され、第1円弧状部11aから中間リンク部材13の第1中間円弧状部13aに巻き掛けられ、第1中間円弧状部13aから第2中間円弧状部13bに巻き掛けられ、第2中間円弧状部13bから第2リンク部材1� ��の第2円弧状部12aに巻き掛けられ、他端が第2リンク部材12に固着され、第1線状部材31と第2線状部材32は、第1リンク部材11の第1円弧状部11aと中間リンク部材13の第1中間円弧状部13aの間で交差し、第2リンク部材12の第2円弧状部12aと中間リンク部材13の第2中間円弧状部13bの間で交差するので、的確にテンションがかかり、安定して作動することが可能となる。

    また、本実施形態のマニピュレータ1によれば、線状部材30は、中間リンク部材13に形成された溝に配設されるので、ワイヤ30が中間リンク部材13から外れることがなく、安定して作動することが可能となる。

    また、本実施形態のマニピュレータ1によれば、中間リンク部材13は、線状部材30のテンションを調整するテンション調整部7を有するので、より的確にテンションがかかり、安定して作動することが可能となる。

    また、本実施形態のマニピュレータシステム90によれば、湾曲部4に処置具4b及び内視鏡4aを有する前記マニピュレータ1と、内視鏡4aから得られた画像信号に対して画像処理を行う画像処理部92aと、画像処理部92aから送信された映像信号を表示する表示部93と、を備えるので、円滑に作動することが可能となる。

    なお、この実施形態によって本発明は限定されるものではない。 すなわち、実施形態の説明に当たって、例示のために特定の詳細な内容が多く含まれるが、当業者であれば、これらの詳細な内容に色々なバリエーションや変更を加えても、本発明の範囲を超えないことは理解できよう。 従って、本発明の例示的な実施形態は、権利請求された発明に対して、一般性を失わせることなく、また、何ら限定をすることもなく、述べられたものである。

    例えば、関節部10は、同軸の関節だけでなく、90度反転させた軸の関節を組み合わせたものでもよい。

    1…マニピュレータ2…本体部3…長尺部4…湾曲部5…動力伝達部10…関節部11…第1リンク部材12…第2リンク部材13…第3リンク部材20…連結部材21…第1連結部材22…第2連結部材30…線状部材(規定部材)
    31…第1規定部材32…第2規定部材50…固着部90…マニピュレータシステム91…操作部92…システム制御部93…表示部

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