Casting sand regeneration device and casting sand regeneration method

申请号 JP2012139205 申请日 2012-06-20 公开(公告)号 JP2014000595A 公开(公告)日 2014-01-09
申请人 Sintokogio Ltd; 新東工業株式会社; Toyota Motor Corp; トヨタ自動車株式会社; 发明人 KATO YUSUKE; ZENPO TOSHIHIKO; AOKI TOMOHIRO; MATSUMOTO TAKEHIKO; MAEKAWA KO; WATANABE HIROYASU; SUDA TOMOKAZU; MITSUTAKE MASAOMI; NAKANE TOSHIO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a casting sand regeneration device capable of effectively removing a binder and the like adhering to recovered and used casting sand, and a casting sand regeneration method.SOLUTION: Used casting sand is supplied to a rotor 16 from a sand supply chute 14A. The rotor 16 is rotated by a driving force of a drive unit 20, and a frictional force is imparted to the sand inside the rotor 16. Subsequently, the sand inside the rotor 16 is dropped into a rinse tank 30 on the downside of the rotor 16. In the rinse tank 30, an agitator 34 is rotated by the driving force of the drive unit 20, and the sand in the rinse tank 30 is washed in water while being agitated.
权利要求
  • 使用済みの鋳物用の砂を供給可能な処理容器と、
    前記処理容器に設けられ、前記処理容器を装置上下方向の軸回りに回転駆動する駆動部を備えると共に、前記処理容器を回転させることで前記処理容器の内部の砂に摩擦力を付与する摩擦力付与機構と、
    前記処理容器の下方側に配置されて水洗用の水を給排水可能とされ、前記処理容器から排出された砂を受け入れる水洗槽と、
    前記駆動部に連結されて装置上下方向の軸回りに回転可能な攪拌軸と、前記攪拌軸に設けられて前記水洗槽の内部に配置された攪拌羽根と、を備えた攪拌機と、
    を有する鋳物砂再生装置。
  • 前記処理容器の回転中心軸と前記攪拌軸とが同軸上に設定されている、請求項1記載の鋳物砂再生装置。
  • 前記処理容器は、底板が略水平に配置された有底円筒状のローターとされ、
    前記摩擦力付与機構は、前記ローターの上端外側に隣接してかつ装置平面視で前記ローターの半径方向に対して傾斜した複数のブレードが環状に並設されたリング部を備える、請求項1又は請求項2に記載の鋳物砂再生装置。
  • 前記処理容器は、略水平に配置された円形状の底板と、前記底板の周端から上方へ向けて拡径するように傾斜した傾斜周壁部と、前記傾斜周壁部の上端から内側に延設された堰部と、を備えたドラムとされ、
    前記摩擦力付与機構は、前記ドラムの内側に回転可能に設けられて外周面の一部が前記傾斜周壁部に対して隙間をもって対向配置されたローラと、前記ローラの軸受けに設けられて前記ローラを前記傾斜周壁部の側に加圧するローラ加圧機構と、を備える請求項1又は請求項2に記載の鋳物砂再生装置。
  • 前記水洗槽の内部に略水平に配置され、前記攪拌軸の下端部に軸受を介して連結された中敷板部と、
    前記中敷板部の周端部と前記水洗槽の上端開口部とを全周に亘って繋ぐ網状体と、
    を有する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の鋳物砂再生装置。
  • 前記水洗槽には、前記水洗槽を装置上下方向に昇降させる昇降機構が設けられている、請求項5記載の鋳物砂再生装置。
  • 使用済みの鋳物用の砂を処理部に供給する第一工程と、
    前記第一工程の後に、前記処理部内の砂に摩擦力又は衝撃力を付与する第二工程と、
    前記第二工程の後に、前記処理部内の砂を前記処理部の下方側の水洗槽内に落下させる第三工程と、
    前記第三工程の後に、前記水洗槽内の砂を水洗する第四工程と、
    を有する鋳物砂再生方法。
  • 前記第四工程では、前記水洗槽内の水洗用の水に研磨材が入れられた状態で前記水洗槽内の砂、水及び研磨材が攪拌される、請求項7記載の鋳物砂再生方法。
  • 前記第三工程では、前記処理部から落下させた砂に対して気流を当てることで、砂から分離して前記気流に乗せられる軽量物と落下する重量物とに選別すると共に、前記重量物を前記水洗槽に落下させる、請求項7又は請求項8に記載の鋳物砂再生方法。
  • 说明书全文

    本発明は、鋳物砂再生装置及び鋳物砂再生方法に関する。

    回収した使用済みの鋳物砂を再生させるために、回収した鋳物砂を洗用の水で洗浄する方法が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。

    特開昭52−99924号公報

    特開2002−178100号公報

    しかしながら、回収した鋳物砂に付着するバインダ等を効果的に除去する観点からは改善の余地がある。

    本発明は、上記事実を考慮して、回収した使用済みの鋳物砂に付着するバインダ等を効果的に除去することができる鋳物砂再生装置及び鋳物砂再生方法を得ることが目的である。

    請求項1に記載する本発明の鋳物砂再生装置は、使用済みの鋳物用の砂を供給可能な処理容器と、前記処理容器に設けられ、前記処理容器を装置上下方向の軸回りに回転駆動する駆動部を備えると共に、前記処理容器を回転させることで前記処理容器の内部の砂に摩擦を付与する摩擦力付与機構と、前記処理容器の下方側に配置されて水洗用の水を給排水可能とされ、前記処理容器から排出された砂を受け入れる水洗槽と、前記駆動部に連結されて装置上下方向の軸回りに回転可能な攪拌軸と、前記攪拌軸に設けられて前記水洗槽の内部に配置された攪拌羽根と、を備えた攪拌機と、を有する。

    請求項1に記載する本発明の鋳物砂再生装置によれば、使用済みの鋳物用の砂を供給可能な処理容器は、摩擦力付与機構の駆動部によって、装置上下方向の軸回りに回転駆動させられる。 そして、摩擦力付与機構は、処理容器を回転させることで処理容器の内部の砂に摩擦力を付与するので、砂の表面の付着物に亀裂が入り、付着物の一部は砂の表面から剥がされる。 また、処理容器の下方側に配置された水洗槽は、水洗用の水を給排水可能となっており、処理容器から排出された砂を受け入れる。 水洗槽の内部には、攪拌軸に設けられた攪拌羽根が配置され、攪拌軸は、駆動部に連結されて装置上下方向の軸回りに回転可能となっている。 このため、給水された状態で攪拌機が回転することで、亀裂の入った付着物等が水洗槽内で砂から分離する。

    請求項2に記載する本発明の鋳物砂再生装置は、請求項1記載の構成において、前記処理容器の回転中心軸と前記攪拌軸とが同軸上に設定されている。

    請求項2に記載する本発明の鋳物砂再生装置によれば、処理容器の回転中心軸と攪拌軸とが同軸上に設定されているので、省スペース化を図りながら駆動部から処理容器側及び攪拌機側に駆動力が伝達される。

    請求項3に記載する本発明の鋳物砂再生装置は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記処理容器は、底板が略水平に配置された有底円筒状のローターとされ、前記摩擦力付与機構は、前記ローターの上端外側に隣接してかつ装置平面視で前記ローターの半径方向に対して傾斜した複数のブレードが環状に並設されたリング部を備える。

    請求項3に記載する本発明の鋳物砂再生装置によれば、処理容器は、底板が略水平に配置された有底円筒状のローターであるので、ローターが回転すると、ローター内に供給された砂は、互いに擦り合いながら遠心力でローターの周壁部の内面側に順次堆積されていく。 ここで、摩擦力付与機構は、ローターの上端外側に隣接してかつ装置平面視でローターの半径方向に対して傾斜した複数のブレードが環状に並設されたリング部を備えている。 このため、ローターの上端を越えた砂は、ブレードに衝突することで、ローターの内側に戻されて擦り合う。 このように、砂がブレードに衝突すること、及び砂同士が擦り合うことで、砂の表面の付着物に効果的に亀裂を入れることができ、付着物の一部は砂の表面から剥がされる。

    請求項4に記載する本発明の鋳物砂再生装置は、請求項1又は請求項2に構成において、前記処理容器は、略水平に配置された円形状の底板と、前記底板の周端から上方へ向けて拡径するように傾斜した傾斜周壁部と、前記傾斜周壁部の上端から内側に延設された堰部と、を備えたドラムとされ、前記摩擦力付与機構は、前記ドラムの内側に回転可能に設けられて外周面の一部が前記傾斜周壁部に対して隙間をもって対向配置されたローラと、前記ローラの軸受けに設けられて前記ローラを前記傾斜周壁部の側に加圧するローラ加圧機構と、を備える。

    請求項4に記載する本発明の鋳物砂再生装置によれば、処理容器は、略水平に配置された円形状の底板と、底板の周端から上方へ向けて拡径するように傾斜した傾斜周壁部と、傾斜周壁部の上端から内側に延設された堰部と、を備えたドラムである。 そして、摩擦力付与機構は、駆動部がドラムを装置上下方向の軸回りに回転駆動するので、ドラム内に供給された砂は、擦り合いながら遠心力で傾斜周壁部の内面側に順次堆積されていく。

    ここで、摩擦力付与機構は、ドラムの内側に回転可能に設けられて外周面の一部が傾斜周壁部に対して隙間をもって対向配置されたローラを備えており、ローラの軸受けに設けられたローラ加圧機構がローラを傾斜周壁部の側に加圧する。 このため、傾斜周壁部の内側に堆積された砂がローラに接することでローラを回転させつつ砂に摩擦力が作用するので、砂表面の付着物に亀裂が入り、付着物の一部は砂から剥離されていく。 また、傾斜周壁部の内面側に堆積された砂の層が厚みを増すと、砂は堰部を乗り越えて排出される。

    請求項5に記載する本発明の鋳物砂再生装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の構成において、前記水洗槽の内部に略水平に配置され、前記攪拌軸の下端部に軸受を介して連結された中敷板部と、前記中敷板部の周端部と前記水洗槽の上端開口部とを全周に亘って繋ぐ網状体と、を有する。

    請求項5に記載する本発明の鋳物砂再生装置によれば、水洗槽の内部に略水平に配置された中敷板部は、攪拌軸の下端部に軸受を介して連結されており、中敷板部の周端部と水洗槽の上端開口部とが網状体によって全周に亘って繋がれている。 このため、処理容器から排出された砂は、水洗槽の内部に配置された中敷板部上で網状体の内周側に受け入れられる。 従って、洗水槽を給水された状態にして攪拌機を回転させることで、砂の表面の付着物が網状体と接して擦り取られ、その後に洗水槽を排水された状態にして攪拌機を回転させることで脱水がなされる。

    請求項6に記載する本発明の鋳物砂再生装置は、請求項5記載の構成において、前記水洗槽には、前記水洗槽を装置上下方向に昇降させる昇降機構が設けられている。

    請求項6に記載する本発明の鋳物砂再生装置によれば、水洗槽には、水洗槽を装置上下方向に昇降させる昇降機構が設けられている。 このため、脱水後に水洗槽を昇降機構で下降させた後、攪拌機を回転させることで、水洗槽で脱水された砂が排出される。

    請求項7に記載する本発明の鋳物砂再生方法は、使用済みの鋳物用の砂を処理部に供給する第一工程と、前記第一工程の後に、前記処理部内の砂に摩擦力又は衝撃力を付与する第二工程と、前記第二工程の後に、前記処理部内の砂を前記処理部の下方側の水洗槽内に落下させる第三工程と、前記第三工程の後に、前記水洗槽内の砂を水洗する第四工程と、を有する。

    請求項7に記載する本発明の鋳物砂再生方法によれば、まず、第一工程では、使用済みの鋳物用の砂を処理部に供給する。 次に、第二工程では、処理部内の砂に摩擦力又は衝撃力を付与する。 次に、第三工程では、処理部内の砂を処理部の下方側の水洗槽内に落下させる。 そして、第四工程では、水洗槽内の砂を水洗する。

    請求項8に記載する本発明の鋳物砂再生方法は、請求項7記載の構成において、前記第四工程では、前記水洗槽内の水洗用の水に研磨材が入れられた状態で前記水洗槽内の砂、水及び研磨材が攪拌される。

    請求項8に記載する本発明の鋳物砂再生方法によれば、第四工程では、水洗槽内の水洗用の水に研磨材が入れられた状態で水洗槽内の砂、水及び研磨材が攪拌されるので、砂の表面の付着物が研磨材と接して擦り取られる。

    請求項9に記載する本発明の鋳物砂再生方法は、請求項7又は請求項8に記載の構成において、前記第三工程では、前記処理部から落下させた砂に対して気流を当てることで、砂から分離して前記気流に乗せられる軽量物と落下する重量物とに選別すると共に、前記重量物を前記水洗槽に落下させる。

    請求項9に記載する本発明の鋳物砂再生方法によれば、第三工程では、処理部から落下させた砂に対して気流を当てることで、砂から分離して気流に乗せられる軽量物と落下する重量物とに選別すると共に、重量物を水洗槽に落下させるので、砂から分離した付着物が水洗槽内に入るのを防止又は抑制することができる。

    以上説明したように、本発明に係る鋳物砂再生装置及び鋳物砂再生方法によれば、回収した使用済みの鋳物砂に付着するバインダ等を効果的に除去することができる。

    本発明の第1の実施形態に係る鋳物砂再生装置の全体構成を示す縦断面図である。

    本発明の第1の実施形態における鋳物砂再生方法の工程の一部を示す模式的な縦断面図である。 図2(A)は第一工程を示し、図2(B)は第二工程を示し、図2(C)は第三工程を示す。

    本発明の第1の実施形態における鋳物砂再生方法の工程の一部を示す模式的な縦断面図である。 図3(A)は水洗用の水を供給した状態を示し、図3(B)は第四工程を示し、図3(C)は水洗用の水を排出した状態を示す。

    本発明の第1の実施形態における鋳物砂再生方法の工程の一部を示す模式的な縦断面図である。 図4(A)は遠心脱水の状態を示し、図4(B)は砂の排出状態を示す。

    鋳物砂再生サイクルの工程を示す工程図である。

    本発明の第2の実施形態に係る鋳物砂再生装置の一部を示す縦断面図である。

    本発明の第3の実施形態に係る鋳物砂再生装置の一部を示す縦断面図である。

    本発明の鋳物砂再生方法の他の実施形態に用いられる衝撃式再生機を示す縦断面図である。

    本発明の鋳物砂再生方法の他の実施形態に用いられる回転砥石再生機を示す縦断面図である。

    [第1実施形態]
    本発明の第1の実施形態に係る鋳物砂再生装置及び鋳物砂再生方法について図1〜図5を用いて説明する。 図1には、第1の実施形態に係る鋳物砂再生装置10の全体構成が縦断面図にて示されている。

    図1に示されるように、鋳物砂再生装置10は、箱体状の装置本体10Aを備えている。 装置本体10Aの内側上部には、上部槽12が設けられている。 上部槽12は、筒部12Aを備えると共に、筒部12Aの下端部にはホッパー部12Bが連続して形成されている。

    また、上部槽12の内側上部には、処理槽14が設けられている。 処理槽14の上壁14Xには、吸気管14B及び排気管14Cが接続されており、排気管14Cは、集塵機50(図中ではブロック化して図示)に接続されている。 集塵機50は、空気を吸入する吸入部(図示しないブロワ)を備えている。 また、吸気管14B及び排気管14Cには流量調整用のゲート(図示省略)が設けられている。 これらにより、処理槽14内の吸排気及び圧力調整が可能となっている。

    処理槽14の側壁14Yの外周側からは砂供給シュート14Aが挿し込まれている。 この砂供給シュート14Aは、使用済みの鋳物用の砂(中子砂を含む)の流し込み用とされている。 砂供給シュート14Aには流量調整用のゲート(図示省略)が設けられている。

    砂供給シュート14Aよりも下方側には、使用済みの鋳物用の砂を供給可能な処理容器(処理部)としてのローター16が配置されている。 ローター16は、底板16Aが略水平に配置された有底円筒状とされ、底板16Aの周端から上方へ向けて立設された周壁部16Bを備えている。 なお、ローター16の内側空間は、処理槽14の内側空間の一部を構成している。

    このローター16には、摩擦力付与機構18が設けられている。 以下、摩擦力付与機構18の構成について説明する。 ローター16の底板16Aには下方側に突出する回転軸22が固定されている。 回転軸22は、上部槽12に固定された軸受24に回転可能に支持されている。 回転軸22の下端には駆動部20(図中ではブロック化して図示)が設けられている。 駆動部20は、回転軸22を回転させることでローター16を装置上下方向の軸回りに回転駆動する。 駆動部20の具体的な構成については、図示を省略するが、回転軸22の下端部側に取り付けられる第一プーリーと、上部槽12に回転可能に取り付けられた第二プーリーと、前記第一プーリーと前記第二プーリーとに巻き掛けられるベルトと、前記第二プーリーを回転駆動させるモータと、を備えている。 また、図示を省略するが、回転軸22の下端部と駆動部20との間にはクラッチが設けられている。 前記クラッチは、駆動部20の動力の伝達及び駆動部20の動力の遮断の切り替えが可能になっている。

    摩擦力付与機構18は、ローター16の上端外側に隣接して上部槽12に固定されたリング部26を備えている。 リング部26は、ローター16との間に若干の隙間をもって配置され、環状に並設された複数のブレード26A(機械式再生用ターゲット)を備えている。 ブレード26Aは、装置平面視でローター16の半径方向に対して傾斜している。

    以上により、摩擦力付与機構18は、ローター16を回転させることでローター16の内部の砂に摩擦力を付与するようになっている。

    上部槽12の下方側(ローター16の下方側)の直下には、水洗槽30が配置されている。 すなわち、水洗槽30は、ローター16から排出された砂を受け入れることが可能な位置に設けられている。 この水洗槽30は、湿式再生用水槽、兼脱水用回転槽として機能する。 水洗槽30には、給排水管32が接続されており、水洗槽30は、この給排水管32を通じて水洗用の水を給排水可能とされている。 給排水管32は、装置本体10Aの側壁に形成された上下方向に延びる長孔(図示省略)を貫通している。

    水洗槽30の内部には、攪拌機34(湿式再生用の攪拌羽根ユニット)が設けられている。 攪拌機34は、駆動部20に連結されて装置上下方向の軸回りに回転可能な攪拌軸36と、攪拌軸36の軸周りに設けられて水洗槽30の内部に配置された攪拌羽根38と、を備えている。 攪拌軸36は、回転軸22(ローター16の回転中心軸)と同軸上に設定されている。 また、図示を省略するが、攪拌軸36の上端部と駆動部20との間にはクラッチが設けられている。 クラッチは、駆動部20の動力の伝達及び駆動部20の動力の遮断の切り替えが可能になっている。 また、攪拌羽根38は、本実施形態では粗い網目を有した羽根とされている。 なお、攪拌羽根38には網目のない羽根を適用してもよい。

    また、攪拌軸36の下端部には軸受40を介して中敷板部42が連結されている。 中敷板部42は、水洗槽30の内部に略水平に配置されている。 中敷板部42の周端部と水洗槽30の上端開口部とは、筒状の網状体としてのステンレスメッシュ44によって全周に亘って繋がれている。 図中においてステンレスメッシュ44は点線で示される。 ステンレスメッシュ44の網目は、砂を通過させない寸法に設定されている。

    また、水洗槽30には、水洗槽30を装置上下方向に昇降させる昇降機構46が設けられている。 昇降機構46には、公知の昇降機構が適用可能であるが、本実施形態では、一例として、水洗槽30に取り付けられると共に装置本体10Aの側壁に沿って昇降可能なスライド部46Aと、スライド部46Aがロッド46B1の先端に取り付けられてロッド46B1が伸縮することでスライド部46Aを昇降させるエアシリンダ46Bと、を備えている。

    装置本体10Aの下方側には、ベルトコンベア48が設けられている。 ベルトコンベア48は、装置本体10A内で再生処理された砂を所定の搬出方向へ搬出するようになっている。

    (鋳物砂再生方法及び作用・効果)
    次に、鋳物砂再生装置10を用いた鋳物砂再生方法について図2〜図5を用いて説明しながら、上記実施形態の作用及び効果について説明する。

    図5には、鋳物砂再生サイクルの工程を示す工程図が示されている。 図5に示される砂の解砕工程53では、鋳造工程51、後処理工程52を経た砂の塊を振動篩等で砕く。 なお、この後、機械式再生工程54の前に磁選処理がなされる。 磁選処理では、磁石式装置や渦電流式装置等を用いて不要な金属破片を取り除く。

    その後、鋳物砂再生装置10(図1参照)を用いた機械式再生工程54、及び水洗(湯洗)式再生工程55がなされるが、これらについては、詳細後述する。 なお、機械式再生工程54、及び水洗(湯洗)式再生工程55は、鋳型造型、鋳造に用いた砂(骨材)に付着しているバインダ(例えば水ガラス系無機バインダ)等を取り除くための工程である。

    砂乾燥工程56では、処理された砂をある程度まで脱水又は乾燥させる。 そして、砂に含まれる水分が測定される。 この測定には、抵抗式、マイクロ波式、近赤外線式、遠赤外線式、加熱乾燥式等の水分測定装置が適用される。 このような測定は、一定水分の混練物を作るにあたって水の投入量を決める必要があるためになされる。

    次の造型工程57では、まず、造型に必要な砂量を、重量式の砂計量機又は容積測定式の砂計量機で計測する。 次に、混練物に必要な水分量を適量コントロールするために、砂に水分を添加する。 また、鋳型として必要な強度を持たせるために水ガラスを添加する。 さらに、鋳型への造型性向上のため及び発泡混合物を作るため界面活性剤を添加する。 これらの水分、水ガラス、及び界面活性剤の添加には、計量ポンプ等が用いられる。 次に、砂、水ガラス、及び界面活性剤を混練機で均一に混合及び攪拌する。 そして、圧縮空気によるブローイング造型(発泡混合物の場合は圧入造型又はブローイング造型)等で加熱硬化させ、鋳型を作る。

    鋳造工程51では、重力鋳造、低圧鋳造、ダイキャスト等で、溶かした金属を鋳型に流し込んで鋳物を作る。 また、後工程では、振動砂落し装置や衝撃式砂落し装置等で鋳物と中子砂とを分離し、所謂砂落しをする。

    次に、機械式再生工程54及び水洗(湯洗)式再生工程55について図2及び図3を用いて説明する。

    図2には、機械式再生工程54(図5参照)を説明するための概略縦断面図が示されている。 図2(A)に示されるように、まず、使用済みの鋳物用の砂が砂供給シュート14Aからローター16に供給(投入)される(第一工程)。 なお、図中では、砂を模式的にドットで示している(図3、図4、図6〜図9においても同様)。

    次に、図2(B)に示されるように、摩擦力付与機構18がローター16内の砂に摩擦力を付与する(第二工程)。 この工程において、摩擦力付与機構18の駆動部20がローター16を回転させると(矢印a参照)、ローター16内に供給された砂は、互いに擦り合いながら遠心力でローター16の周壁部16Bの内面側に順次堆積されていく。 また、ローター16の上端を越えた砂は、ブレード26Aに衝突することで、ローター16の内側に戻されて(矢印b参照)互いに擦り合い、また、凝集状態のものは単粒子となる。 このように、砂がブレード26Aに衝突すること、及び砂同士が擦り合うことで、砂の表面の付着物(水ガラス)に亀裂が入り、水に対する付着物の溶解性が上がると共に、付着物の一部は砂の表面から剥がされる。 また、付着物の表面が粗くなることで付着物の表面積が増す。

    なお、この工程では、回転軸22と駆動部20との間の図示しないクラッチは駆動部20の動力を伝達しており、攪拌軸36と駆動部20との間の図示しないクラッチは駆動部20の動力を遮断している。 また、処理槽14内は、集塵機50(図1参照)側からの吸引(処理槽14に対する吸引方向を矢印Pで示す)で負圧状態になっている。 このため、砂は基本的にはローター16とリング部26との間の隙間からは流出しない。

    次に、図2(C)に示されるように、ローター16内の砂がローター16の下方側の水洗槽30内に落下する(第三工程)。 この工程では、集塵機50(図1参照)側からの吸引が停止されことで、処理槽14内の負圧状態が解除され、砂がローター16とリング部26との間の隙間から流出する(砂排出機構)。 流出した砂は、ホッパー部12Bを伝って水洗槽30内(ステンレスメッシュ44の内側)に落下する(矢印z参照)。 これにより、水洗槽30は、ローター16から排出された砂を受け入れる。

    なお、本実施形態の鋳物砂再生装置10における機械式再生では、砂をローター16に所定量入れて処理した後に、処理した砂をローター16からすべて排出するような処理(所謂バッチタイプの処理)形態を採用している。

    図3には、水洗(湯洗)式再生工程55(図5参照)を説明するための概略縦断面図が示されている。 図3(A)に示されるように、砂が入った水洗槽30には、給排水管32を通じて水洗用の水が供給される(矢印c参照)。 水の供給には、計量ポンプや温水装置等が用いられる。 水は、常温の水でもよいし、温水でもよい。 また、水洗槽30には、アルミナボール等の研磨材が入れられる。

    次に、図3(B)に示されるように、水洗槽30内の砂が水洗される(第四工程)。 この工程では、回転軸22と駆動部20との間の図示しないクラッチが駆動部20の動力を遮断すると共に、攪拌軸36と駆動部20との間の図示しないクラッチが駆動部20の動力を伝達する。 そして、駆動部20が攪拌軸36を回転させると(矢印d参照)、水洗槽30内の砂、水及び研磨材が攪拌羽根38で攪拌されるので、砂の表面の付着物が研磨材と接して擦り取られる。 そして、亀裂が入っていた付着物等が水洗槽30内で砂から分離して水に溶ける。 これは、付着物の水ガラスが水に溶ける特性を活用したものである。 また、本実施形態では、機械式再生工程54(図5及び図2参照)で、付着物の表面が粗くされて付着物の表面積が増やされているので、水洗時に水に接する付着物の面積が増え、付着物の水への溶解速度が向上している。

    また、本実施形態では、攪拌軸36の下端部に軸受40(図1参照)を介して連結された中敷板部42が水洗槽30の内部に略水平に配置されており、中敷板部42の周端部と水洗槽30の上端開口部とがステンレスメッシュ44によって全周に亘って繋がれている。 このため、水洗槽30の内部に落下した砂は、中敷板部42上でステンレスメッシュ44の内周側に受け入れられる。 従って、攪拌機34を回転させると、砂の表面の付着物がステンレスメッシュ44と接して擦り取られる。

    次に、図3(C)に示されるように、水洗槽30内の水が給排水管32を通じて排水される(矢印e参照)。 図4には、排水後の処理を説明するための概略縦断面図が示されている。

    図4(A)に示されるように、排水後には、遠心脱水処理がなされる。 この工程では、攪拌軸36と駆動部20との間の図示しないクラッチが、駆動部20の動力を伝達する状態から駆動部20の動力を遮断する状態に切り替えられる(すなわちクラッチが切られる)ことで、攪拌軸36、ひいては攪拌羽根38を高速回転させる。 このとき、砂には遠心力が作用し、ステンレスメッシュ44側に砂が押し付けられながら、砂からは水分が飛ばされる。

    次に、図4(B)に示されるように、水洗槽30の中から砂を排出する。 この工程では、攪拌軸36と駆動部20との間の図示しないクラッチが、駆動部20の動力を遮断する状態から駆動部20の動力を伝達する状態に切り替えられ、攪拌羽根38を回転させた状態で、昇降機構46が水洗槽30を降下させる(矢印f参照)。 すると、ステンレスメッシュ44の一端は水洗槽30と共に降下するので、中敷板部42上の砂が遠心力で中敷板部42の外周側に飛ばされて落下する(矢印g参照)。 また、ステンレスメッシュ44は中敷板部42の周端部と水洗槽30の上端開口部とを繋いでいるので、落下した砂は、ステンレスメッシュ44及び水洗槽30の外周側を通って装置本体10Aの下方側のベルトコンベア48上に排出される。 そして、ベルトコンベア48は、装置本体10A内で再生処理された砂を所定の搬出方向へ搬出する。

    なお、本実施形態では、図1に示されるように、回転軸22(ローター16の回転中心軸)と攪拌軸36とが同軸上に設定されているので、省スペース化を図りながら駆動部20からローター16側及び攪拌機34側に駆動力が伝達される。

    以上説明したように、本実施形態に係る鋳物砂再生装置10及び鋳物砂再生方法によれば、回収した使用済みの鋳物砂に付着するバインダ等を効果的に除去することができる。 これにより、鋳物砂は、繰り返し鋳型に使うことが可能になる。

    この点について補足説明をすると、例えば、使用済みの中子砂を用いて発泡混練物にする場合、仮に、撥水性の異物やバインダが中子砂に多く付着していると、新砂を用いた場合と比較し、より多くの発泡剤、水分、及び水ガラス系無機バインダが必要となり、その結果、造型後空間から造形物を取り出すまでの時間が長くなるうえ、臭気も発生しやすいというデメリットがある。 このため、中子砂に付着物が多く残ってしまうような再生方法では、中子砂を繰り返し使用するのが難しい。

    これに対して、本実施形態では、中子砂から付着物を効果的に除去できるので(安定した再生能力の提供)、再生した中子砂の親水性等が向上し、再生砂が新砂と同等量の発泡剤、水、及び水ガラス系バインダの添加にて、同程度の造型時間で所望の造型物を得ることができる。 よって、中子砂の繰り返し使用が可能となる。

    [第1実施形態の変形例]
    なお、第1の実施形態の変形例として、図1に示される鋳物砂再生装置10のホッパー部12Bの下端と水洗槽30の上端とを装置上下方向に離すと共に、この間を含む範囲に風力選別機構(微粉抜き用のエアセパレータ)を設けてもよい。 すなわち、例えば、装置本体10Aの側壁でホッパー部12Bの下端と水洗槽30の上端との間の高さ位置に、集塵機50(吸入部)に繋がる排気管(図示省略)を接続すると共に、装置本体10Aの対向する側壁に吸気口(図示省略)を形成してもよい。 このような風力選別機構は、ホッパー部12Bの下端から排出された砂に対して気流を当てることで、砂から分離して気流に乗せられる軽量物と落下する重量物とに選別すると共に、前記重量物を水洗槽30に落下させるための機構である。

    このような変形例における鋳物砂再生方法によれば、第三工程では、ローター16から落下させた砂に対して気流を当てることで、砂から分離して気流に乗せられる軽量物と落下する重量物とに選別すると共に、重量物を水洗槽30に落下させるので、砂から分離した付着物が水洗槽30内に入るのを防止又は抑制することができる。

    なお、上記変形例の構成に加えて、又は、上記変形例の風力選別機構に代えて、水洗槽30の上方側に、砂微粉や水ガラス微粉を除去するための振動篩を設けてもよい。

    [第2実施形態]
    次に、本発明の第2の実施形態に係る鋳物砂再生装置60及び鋳物砂再生方法について、図6を用いて説明する。 図6には、鋳物砂再生装置60の上部が縦断面図にて示されている。 図6に示されるように、鋳物砂再生装置60には、第1の実施形態における処理槽14(図1参照)に相当する構成がなく、上部槽12(図1参照)に代えて、上部槽62が設けられている点で、第1の実施形態に係る鋳物砂再生装置10(図1参照)とは異なる。 他の構成は、第1の実施形態と実質的に同様の構成となっている。 よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。

    図6に示されるように、装置本体10Aの内側上部には、上部槽62が設けられている。 上部槽62は、その上部構成を除いて、第1の実施形態における上部槽12(図1参照)と同様の構成となっているので、同様の構成部については同一符号を付す。 上部槽62の上壁62Aの中央部から下方側へ向けては漏斗状の砂供給シュート62Bが形成されている。 この砂供給シュート62Bは、使用済みの鋳物用の砂の流し込み用とされており、下端開口部がローター16の上方側に配置されている。 砂供給シュート62Bには流量調整用のゲート(図示省略)が設けられている。

    このような構成では、使用済みの鋳物用の砂を連続的にローター16に供給することになり、ローター16内からリング部26を乗り越えた砂(矢印X参照)がローター16の下方側の水洗槽30(図1参照)内に落下する(第三工程)。

    以上説明した本実施形態に係る鋳物砂再生装置60及び鋳物砂再生方法によっても、回収した使用済みの鋳物砂に付着するバインダ等を効果的に除去することができる。

    [第3実施形態]
    次に、本発明の第3の実施形態に係る鋳物砂再生装置70及び鋳物砂再生方法について、図7を用いて説明する。 図7には、鋳物砂再生装置70の上部が縦断面図にて示されている。 図7に示されるように、鋳物砂再生装置70には、第2の実施形態におけるローター16(図6参照)に代えて、処理容器(処理部)としてのドラム72が配置される共に、摩擦力付与機構18(図6参照)に代えて、摩擦力付与機構74が設けられている点で、第2の実施形態に係る鋳物砂再生装置60(図6参照)とは異なる。 他の構成は、第2の実施形態と実質的に同様の構成となっている。 よって、第1、第2の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。

    図7に示されるように、ドラム72は、略水平に配置された円形状の底板72Aと、底板72Aの周端から上方へ向けて拡径するように傾斜した傾斜周壁部72Bと、傾斜周壁部72Bの上端から内側に延設された堰部72Cと、を備えている。

    また、摩擦力付与機構74は、ドラム72の内側に回転可能に設けられた一対のローラ76と、ローラ76の軸受けに設けられたローラ加圧機構80と、を含んで構成されている。 ローラ76は、外周面の一部が傾斜周壁部72Bに対して隙間をもって対向配置されている。

    ローラ加圧機構80は、ローラ76の軸受けを備えた支持アーム80Aと、支持アーム80Aに取り付けられて図7の紙面に垂直な方向に延びる水平軸80Bと、を含んで構成されている。 水平軸80Bは、ローラ加圧機構80の一部を構成する図示しないシリンダによって、ローラ76が傾斜周壁部72Bに対して接離する方向に変位可能となっている。 これにより、ローラ加圧機構80は、ローラ76を傾斜周壁部72Bの側に加圧することが可能となっており、駆動部20でドラム72を回転させることでドラム72の内部の砂に摩擦力を付与する機構とされている。

    すなわち、鋳物砂再生装置70では、摩擦力付与機構74の駆動部20がドラム72を回転させると、ドラム72内に供給された砂は、互いに擦り合いながら遠心力でドラム72の傾斜周壁部72Bの内面側に順次堆積されていく。 そして、傾斜周壁部72Bの内面側に堆積された砂がローラ76に接することでローラ76を回転させつつ砂に摩擦力が作用するので、砂表面の付着物に亀裂が入り、付着物の一部は砂から剥離されていく。 このように、摩擦力付与機構74はドラム72内の砂に摩擦力を付与する(第二工程)。

    また、傾斜周壁部72Bの内側に堆積された砂の層が厚みを増すと、ドラム72内から堰部72Cを乗り越えた砂(矢印Y参照)がドラム72内の下方側の水洗槽30(図1参照)内に落下する(第三工程)。

    以上説明した本実施形態に係る鋳物砂再生装置70及び鋳物砂再生方法によっても、回収した使用済みの鋳物砂に付着するバインダ等を効果的に除去することができる。

    [鋳物砂再生方法の他の実施形態]
    なお、鋳物砂再生方法の他の実施形態として、第一工程、第二工程、及び第三工程は、図8に示される衝撃式再生機90や図9に示される回転砥石再生機92を用いてなされてもよい。

    まず、図8に示される衝撃式再生機90について説明する。 衝撃式再生機90は、処理部としての処理ケース部90Aを備えている。 処理ケース部90Aは、下部が二股状とされた三股筒状に形成され、上下方向を長手方向として配置されている。 処理ケース部90Aの側部には砂供給シュート90Bが接続されている。 砂供給シュート90Bは、使用済みの鋳物用の砂を処理ケース部90Aに供給するための流路形成部である。 処理ケース部90Aの二股状の下部は、第一管部90C及び第二管部90Dを備えている。 第一管部90Cの下端開口部は閉塞される共に圧縮空気供給用のノズル90Eが挿し込まれている。

    処理ケース部90Aの内部において、ノズル90Eの先端部の上方側には、内側パイプ90Fが上下方向を長手方向として配置されている。 内側パイプ90Fの下端部は、ノズル90Eの先端部に対して間隔をおいて配置されている。 一方、内側パイプ90Fの上端開口に対向して衝突板90Gが配置されている。 衝突板90Gは、内側パイプ90Fの上端開口に対して間隔をおいた位置に設定され、網目状の素材で形成されている。 衝突板90Gの網目は、空気を通過させると共に砂を通過させない寸法に設定されている。 また、処理ケース部90Aの内部には、衝突板90Gに衝突して跳ね返った砂を第二管部90Dへ案内するためのガイド部90H、90Iが設けられている。 なお、第二管部90Dの下方側には、図示しない水洗槽が配置されている。

    このような衝撃式再生機90では、まず、使用済みの鋳物用の砂が砂供給シュート90Bから(矢印A1参照)処理ケース部90Aに供給される(第一工程)。 供給された砂は、ノズル90Eから噴出された圧縮空気(矢印A2参照)と共に、内側パイプ90F内に入り(矢印A3参照)、内側パイプ90Fを通過した後に衝突板90Gに衝突する。 すなわち、処理ケース部90Aの砂には衝撃力が付与される(第二工程)。 このとき、圧縮空気は衝突板90Gを通過し(矢印A4参照)、砂は衝突板90Gによって跳ね返される。 跳ね返された砂は、ガイド部90H、90Iに案内され(矢印A5、A6参照)、第二管部90Dの下向き開口から排出され、処理ケース部90Aの下方側の水洗槽(図示省略)内に落下する(第三工程)。

    次に、図9に示される回転砥石再生機92について説明する。 回転砥石再生機92は、処理部としての処理ケース部92Aを備えている。 処理ケース部92Aは、上部が上下方向に延びる筒状とされ、下部が水平方向(図9の紙面に垂直な方向)を円弧中心とする半円筒状とされている。 処理ケース部92Aの側部には砂供給シュート92Bが接続されている。 砂供給シュート92Bは、使用済みの鋳物用の砂を処理ケース部92Aに供給するための流路形成部である。

    処理ケース部92A内の下部には、回転ドラム92Cが配置されている。 回転ドラム92Cは、互いに同軸状に配置された内筒部92Dと外筒部92Eとが側板部92Fによって連結されており、図9の右回りに回転駆動されるようになっている(矢印B1参照)。 回転ドラム92Cの外筒部92Eの外周側には複数の掻揚片92Gが設けられており、これらの掻揚片92Gは、回転ドラム92Cの周方向に並設されている。 また、回転ドラム92Cの外筒部92E及び内筒部92Dには、複数の貫通孔(図示省略)が形成されており、外筒部92Eの半径方向外側と内筒部92Dの半径方向内側とが連通した構造になっている。

    一方、回転ドラム92Cの内筒部92Dの内周側には、円筒状の回転砥石92Hが回転ドラム92Cと同軸に配置されている。 回転砥石92Hは、回転ドラム92Cとは反対方向に回転駆動される(矢印B2参照)。 また、処理ケース部92Aの下部には、処理ケース部92Aの内部の砂等を排出するための略筒状の排出管92Iが接続されている。 なお、排出管92Iの下端開口92Jの下方側には、図示しない水洗槽が配置されている。

    このような回転砥石再生機92では、まず、使用済みの鋳物用の砂が砂供給シュート92Bから処理ケース部92Aに供給される(第一工程)。 供給された砂は、掻揚片92Gで掻き揚げられながら、回転ドラム92Cの外筒部92Eの外周側から内筒部92Dの内周側に入って回転砥石92Hに当たり、研磨される。 すなわち、処理ケース部92Aの砂には衝撃力が付与される(第二工程)。 処理ケース部92A内で処理された砂は、排出管92Iの下端開口92Jから排出され、処理ケース部92Aの下方側の水洗槽(図示省略)内に落下する(第三工程)。

    以上説明した、図8に示される衝撃式再生機90や図9に示される回転砥石再生機92を用いた鋳物砂再生方法によっても、回収した使用済みの鋳物砂に付着するバインダ等を効果的に除去することができる。

    [実施形態の補足説明]
    なお、上記第1〜第3の実施形態では、図1等に示されるように、回転軸22と攪拌軸36とが、同軸上に設定されており、装置のコンパクト化の観点からはこのような構成が好ましいが、処理容器の回転中心軸と攪拌軸とが同軸上に設定されていない構成とすることも可能である。

    また、上記実施形態では、中敷板部42の周端部と水洗槽30の上端開口部とを全周に亘って繋ぐ網状体がステンレスメッシュ44とされているが、網状体は、例えば、合成樹脂で形成されたメッシュ等のような他の網状体でもよい。 また、上記実施形態では、中敷板部42及びステンレスメッシュ44が設けられているが、これらが設けられない構成も採り得る。

    また、上記実施形態では、昇降機構46がエアシリンダ46Bを含んで構成されているが、昇降機構は、エアシリンダ46Bに代えて、油圧シリンダを設けたものやエレベータを設けたもの等のような他の昇降機構であってもよい。 また、昇降機構が設けられない構成も採り得る。

    また、上記実施形態では、第四工程では、水洗槽30内の水洗用の水に研磨材が入れられた状態で水洗槽30内の砂、水及び研磨材が攪拌されており、このような処理が好ましいが、第四工程は、研磨材を入れないで攪拌する工程とすることもできる。

    また、第四工程では、回転ドラムや混練機を用いて、水洗槽内の砂等を混合ないし攪拌してもよい。 また、第四工程の後には、水流篩、振動篩等を用いて、水洗槽内に入れられた研磨材が砂から分離されるようにするとよい。

    さらに、脱水された砂を乾燥機として、摩擦力付与機構の駆動部が処理容器及び攪拌機を回転駆動する際に発生する熱を利用して乾燥させるような乾燥機を設置してもよい。

    なお、上記実施形態及び上述の複数の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。

    10 鋳物砂再生装置 16 ローター(処理容器、処理部)
    16A 底板 18 摩擦力付与機構 20 駆動部 22 回転軸(処理容器の回転中心軸)
    26 リング部 26A ブレード 30 水洗槽 34 攪拌機 36 攪拌軸 38 攪拌羽根 40 軸受 42 中敷板部 44 ステンレスメッシュ(網状体)
    46 昇降機構 60 鋳物砂再生装置 70 鋳物砂再生装置 72 ドラム(処理容器、処理部)
    72A 底板 72B 傾斜周壁部 72C 堰部 74 摩擦力付与機構 76 ローラ 80 ローラ加圧機構 90A 処理ケース部(処理部)
    92A 処理ケース部(処理部)

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