【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、圧力容器のフランジ一体型鏡板及びその製造方法並びにそのブランク材に係り、大型圧力容器のクローズヘッド、ボトムヘッドに利用される。 【0002】 【従来の技術】鋼製圧力容器は、数個の円筒状部材(シェル)を溶接等の手段により連結して接合した長尺円筒胴の両端部にクローズヘッドアッセンブリ(トップドーム、トップトーラス、ヘッドフランジ)およびボトムアッセンブリ(ボトムドーム、ボトムトーラス)を備えており、例えば、特公昭56−26526号公報、特公昭57−50581号公報、特公昭62−5698号公報には、トップドーム(ボトムドームを含み、一般に鏡板といわれる)の製造方法が提案されている。 【0003】これら従来技術はいずれもドームの製造方法であって、該ドームにトーラスおよびフランジをそれぞれ溶接により接合していた。 このようにドームにトーラスおよびフランジを溶接で接合したのでは、構造上の信頼性がなく又製作コストも高くなるし、設置後の溶接部の定期検査が必要である。 【0004】例えば、原子炉用鋼製圧力容器のように特に高い安全性が必要とされる場合には、運転中においても定期的に溶接部の監視をする必要があった。 ドームとトーラスおよびフランジを一体に成形することができれば、前記溶接部がなくなり有利となることから、図16 に示すプレス成形装置を用いてフランジ一体型のドーム(鏡板)を製作した。 【0005】図16において、1は鋼塊から円板を鍛造し、プレス成形等をしたブランク材であり、フランジ部の最大肉厚(内周曲面から法線方向に最大であるフランジ角部がなくなり有利となることから、図16に示すプレス成形装置を用いてフランジ一体型のドーム(鏡板) を製作した。 図16において、1は鋼塊から円板を鍛造し、プレス成形等をしたブランク材であり、フランジ部の最大肉厚(内周曲面から法線方向に最大であるフランジ角部までの距離)を有する板厚の素材である。 2はプレス装置の雄型(ポンチ)、3はプレス装置の雌型である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】図16に示すブランク材1を熱間成形温度まで加熱した状態で曲げ成形(プレス成形)したのでは、次のような課題がある。 ;ブランク材の板厚が過大となり曲げ成形するには巨大な押込力を必要とし、極めて大きな容量のプレス装置を必要とし、現実的には不可能であった。 ;ブランク材の板厚が過大であることから、最終製品形状に対する材料歩留りが極めて悪くプレス後の切削時間が過大となって経済的でない。 ;曲げ成形するとき、スプリングバック現象が発生する。 ;ブランク材の円周部に増肉部1Aを形成してプレス成形したとしても、フランジ角部が欠肉となって、目的とするフランジ一体型の鏡板とはならない。 ;フランジ一体型の鏡板を製造する場合、焼入れ、焼戻しの熱処理を施すことによって所定の機械的性質を確保することになるが、フランジ部と鏡板部とではフランジ部が厚肉で鏡板部が薄肉でその肉厚差が大きいため水冷、焼入れ時の冷却速度に差が生じ、これが均質な鏡板を得る障害となっていた。 【0007】そこで本発明は、ブランク材の形状に細工をすることによって、大容量のプレス装置を用いなくとも、又、板厚過大なブランク材でなくともフランジ一体型鏡板を製造する方法を提供することが第1の目的である。 また本発明は、C量偏析を利用して、すなわち、フランジと円板(ドーム部)とのC量(炭素量)をフランジでは高C量とし円板では低C量とすることによって全体に亘って機械的性質が均一なフランジ一体型鏡板およびブランク材を提供する事が第2の目的である。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は前述の第1の目的を達成するために、次の技術的手段を講じている。 すなわち、請求項1に係る本発明の製造方法は、円板全周にわたるフランジで取囲まれた凹部を有し、該凹部の円板中心から径外方向全面にわたって徐々に増肉したテーパー面により外周増肉部を形成し、該外周増肉部を介して前記フランジに連接した形状のブランク材を作り、該ブランク材をプレス装置の下型又はダイスに装着するとき、該下型又はダイスの開口部内に前記外周増肉部を装着し、その後、プレス装置の上型を前記凹部の有底面に押込んで熱間成形温度でドーム部とフランジ部とを一体に成形することを特徴とするものである。 【0009】また、請求項2に係る本発明のブランク材は、円板全周にわたるフランジで取囲まれた凹部を有し、該凹部の円板中心から径外方向全面にわたって徐々に増肉したテーパー面により外周増肉部を形成し、該外周増肉部を介して前記フランジに連接した形状とされていることを特徴とするものである。 請求項2に係るブランク材において、凹部の有底面又はフランジと反対面あるいは両面にテーパー面が形成されて外周増肉部を備えることができる(請求項3)。 【0010】更に、請求項4に係る本発明の製造方法は、円板の少なくとも一面が円板中心から径外方向全面にわたって徐々に増肉したテーパー面とされており、該テーパー面に連接して断面クサビ形の増肉部を有する形状のブランク材を作り、該ブランク材をプレス装置の下型又はダイスに装着するとき、該下型又はダイスの開口部内に前記増肉部を装着し、その後、プレス装置の上型を前記円板に押込んで熱間成形温度でドーム部とフランジ部とを一体に成形することを特徴とするものである。 【0011】また、請求項5に係る本発明のブランク材は、円板の少なくとも一面が円板中心から径外方向全面にわたって徐々に増肉したテーパー面とされており、該テーパー面に連接して断面クサビ形の増肉部を円板外周に有する形状とされていることを特徴とするものである。 請求項5に係るブランク材において、円板の一面を平坦面、他面をテーパー面又は円板の両面をテーパー面に形成して円板外周に断面クサビ形の増肉部とすることができる(請求項6,7)。 【0012】更に、請求項8に係る本発明のフランジ一体型鏡板は、前述の第2の目的を達成するために、ドーム部とフランジ部とを一体に成形した圧力容器のフランジ一体型鏡板であって、前記ドーム部とフランジ部とのC量(炭素量)は、ドーム部が低C量でフランジ部が高C量とされていることを特徴とするものであり、また、 請求項9に係る本発明のブランク材は、円板全周にわたるフランジ又は断面クサビ形の増肉部で取囲まれた凹部を有するブランク材において、凹部とフランジ又は増肉部とのC量は、凹部が低C量でフランジ又は増肉部が高C量とされていることを特徴とするものである。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。 図1(A)(B)は請求項1 に係る製造方法の工程を示しており、図2(A)(B) (C)は請求項2に係るブランク材、すなわち、請求項1に係る製造方法に用いるブランク材を示している。 【0014】図2(A)(B)(C)において、ブランク材10は、円板全周にわたるフランジ11で取囲まれた凹部12を有し、該凹部12の有底部12Aは平坦面とされており、フランジ内周部12Bは抜き勾配とされ、該凹部12の円板中心0から径方向全面にわたって徐々に増肉したテーパー面13が前記フランジ11と反対面に形成されており、該テーパー面13の外周増肉部14を介して前記フランジ11に連接した形状とされている。 【0015】このブランク材10は、円柱状の鋼塊を寸断してから軸方向に圧縮(鍛造)することにより厚肉円板を作成する。 場合によっては、圧縮と鍛伸を繰返して充分な鍛錬加工を行うことで厚肉円板を作成する。 この厚肉円板をプレス成形(自由鍛造)することで図2 (A)(B)(C)に示した既述のブランク材10が作成される。 【0016】プレス力量が充分であれば1回の押込みで凹部12等を成形できるが、1回の押込みでは困難なときには、数回の押込みを行う。 このようにして鍛造を終えた素材は充分な熱処理を施すことにより、素材の時点で完成品、すなわち、圧力容器の鏡板に要求される機械的性質を具有させておくことが望ましく、その後、必要に応じて全面あるいは部分的に機械加工を行うことによって、図2(A)(B)(C)に示したブランク材10 を作成する。 【0017】このブランク材10は、熱間成形温度、例えば700〜1200℃の温度まで加熱し、図1(A) (B)に示すように、プレス装置のダイス16に装着されて半球状のポンチで示している上型15を押圧することで成形される。 前記ブランク材10をプレス装置のダイス16に装着するとき、該ダイス16の開口部内に前記外周増肉部14を臨入してフランジ11をダイス16 に載置し、円板中心0をダイス中心として装着し、その後、プレス装置の上型15を前記凹部12の有底面12 Aに押込んで熱間成形温度でドーム部とフランジ部とを一体に成形するのである。 【0018】ここで、凹部12の有底面12Aは、これを上型15で軸心方向(垂直方向)に押込んで成形すると鏡板17のドーム部17Aに相当する部位であり、増肉部14は同じくトーラス部17Bに相当する部位であり、更にフランジ11は同じくフランジ部17Cに相当する部位であって、凹部12の有底面(部)12Aが各部を減肉する膨出加工(曲げ成形)となり、その中心0 を薄肉とし径外方向全面に亘って徐々に増肉するテーパー面13と形成することにより、上型15との接触でデッドメタルとなって膨出加工するとき周囲を引き伸ばす(伸展する)際に増肉部14によって欠肉することなく破断を防止するのである。 【0019】また、上型15は略部分球状の形状をしておりその直径はドーム部17Aの内径よりも小さいことから上型15と有底面12Aとの接触面積は小さくかつしごき加工が実質的になく周囲を図1(B)の矢符F1 のように法線方向に均等に伸展することで足りることからプレス力量Fは小さくとも充分に成形可能となるのである。 【0020】なお、図2に示したブランク材10はそのフランジ11を完全に予備成形したものであるが、該フランジ11の寸法は鏡板17のフランジ17Cに若干の余肉を付加したものにすることが望ましい。 また、曲げ加工された鏡板17はプレス装置から取り出され、必要な加工(例えばフランジ17Cにボルト挿通孔の形成等)されて完全品となる。 【0021】図3(A)(B)はプレス装置の成形手段をダイス16を有する雌型(下型)16Aを採用した実施形態であって、ブランク材10の形状は図2のそれと同一であり、共通する部分は共通符号で示しており、雌型16Aはこれがリング形であって図示の如く分割型としその型面16Bはドーム部17Aの外周面形状に沿う曲面とされている。 【0022】図4(A)(B)は請求項4および請求項5に対する実施形態であって、ブランク材10の形状が相違するものである。 すなわち、ブランク材10は、円板の一面が平坦面12Aで、円板の他面が円板中心から径外方向全面にわたって徐々に増肉したテーパー面13 とされており、該テーパー面13に連接して断面クサビ形の増肉部14を円板外周に有する形状とされていて該増肉部14で取囲まれた凹部12がダイス16側に形成されている。 【0023】すなわち、図4(A)(B)で示したブランク材10は断面クサビ形の増肉部14が鏡板17のトーラス17Bおよびフランジ17Cに相当する部位であって、その形状は型入れした後の製品開口側端面が内・ 外周半径の中心に対して5〜20°の角度θでフランジ17C外周面が垂直θ1となるような角度θだけ勾配を有する(軸対称中心線上でこの中心(ドーム部中心)と開口端面位置との差は所謂カットバックと呼ばれる寸法である)。 【0024】なお、角度θは要求される製品の最終形状等によって変化することがある。 この図4(A)(B) に示したブランク材10は、図2で示したブランク材1 0に比べて余材は若干多くなるけれども素材据込みが浅く素材の歩留りがよくなるのである。 而して、図4 (A)で示すようにブランク材10を、プレス装置の下型16A又はダイス16に装着するとき、該下型16A 又はダイス16の開口部内に前記増肉部14を臨入して装着し、その後、プレス装置の上型15を前記円板の平坦面12Aに押込んで熱間成形温度でドーム部とフランジ部とを一体に成形するのである。 【0025】なお、以上の2つの実施形態においてブランク材10の材質はSA−508,クラス2又はクラス3、すなわちマンガン・モリブデン鋼を採用することが、特に、原子炉の圧力容器のときに有効である。 また、以上の各実施形態においてプレス装置は縦形プレスを例示しているが、これは横形プレス装置であってもよく、このときは上型は雄型、下型は雌型となることはいうまでもない。 【0026】更に、ブランク材の形状で円板とは真円板だけを意味するものではなく楕円等をも意味しており、 また、鏡板はノズル付を示していないが勿論ノズル付も対象とできる。 【0027】 【実施例】材質は代表的な原子炉材料であるASMEセクションIISA508、クラス3(相当JIS,SFV Q2A)を成分とする重量が300トンの鋼塊から鍛造によって外径5000mmで厚さ1600mmの厚肉円板を作成した。 この厚肉円板から1200℃から800 ℃の温度域で自由鍛造し、中央部に内径3500mmの凹部を、自由鍛造用ポンチを押込み、打上げ焼鈍および焼入、焼戻し等の熱処理を施し機械加工してフランジ1 1の高さ1500mm、凹部12の深さ870mm、凹部12の内径4050mmのブランク材10を作成した。 【0028】このブランク材10を1200℃〜110 0℃の熱間成形温度域間に加熱してから、プレス装置の下型に装着してから上型による押込み加工を実施した(押込み力11000トン、押込み深さ1400mm、 押込み所要時間20分。 押込み加工(曲げ加工)された鏡板はトーラス部で欠肉となることなく、ドーム部とフランジ部とを一体に成形したものとなった。 【0029】図5〜図7は請求項1又は2に係るブランク材10の他の実施形態であり、図5は、凹部12の有底面12Aについて円板中心Oから径外方向にわたって徐々に増肉したテーパー面13に形成し、該テーパー面(有底面)13により外周増肉部14を形成したものであり、反有底面12Cは平坦面とされているブランク材10であり、この図5のブランク材10によれば、図2 に示したブランク材よりも材料歩留りがよいものとできる。 【0030】図6のブランク材10は、有底面12Aおよび反有底面12Cをともにテーパー面13に形成したものであり、そのテーパーの方向が異なるものとされており、又、図7のブランク材10は、有底面12Aおよび反有底面12Cともにテーパー面13に形成し、そのテーパーの方向は同じで方向であるもののテーパー角を異にしており、図6、7のいずれにおいてもテーパー面13により外周増肉部14が形成されている。 【0031】図8は請求項4又は5に係るブランク材1 0の他の実施形態であり、雄形(工具)で押込まれる側にも、テーパー面13を形成したものであり、その他は図4(A)と同じ構成である。 この図5〜図8に示すブランク材10によれば、工具15が当接する部分(面) が円板中心Oから径外方向にテーパー面13とされていることにより、工具15の芯ズレが少なく、工具15による押込み、すなわち、成形が精度よくできる。 【0032】図9〜図15は、請求項8および9の実施形態であり、図9(1)〜(8)は、大型の鋼塊100 を用いて鍛造によってブランク材10を作成する工程を示している。 鋼塊100は位置によって成分濃度の異なる偏析が起り、炭素Cは偏析し易い元素で鋼塊100の頂部が高く、底部が低くなり、鋼塊100が大型化されるほど偏析の程度は大きくなり、一方、炭素Cは焼入れ硬化元素であり、C量が高い程高い強度が得られる。 【0033】また、ブランク材10の熱間鍛造において、工具の接触面の材料は摩擦によって固着され、固着した部分はくさびとなって材料全体の中に押込まれる。 このようなことを考慮して図9(1)〜(8)を参照してブランク材10の作成要領を以下説明する。 鋼塊10 0を荒鍛伸のあと、底部不要部分100Aを切り捨て、 図9(2)で示すように軸方向に圧縮を加え、その後、 再度鍛伸し鋼塊全体に充分な鍛伸を加える(図9(3) 参照)。 【0034】その後、鋼塊100の頂部不要部分および押湯部100Bを切り捨てた後(図9(4)参照)、再び予備圧縮と仕上げ圧縮を行い併せて円板の外周曲面を成形し、外周部を鍛錬した。 すなわち、予備圧縮は圧縮面全面に当る広幅工具で全体圧縮をし、工具の接触面の材料を固着したくさびとして材料全体の中に押し込み鏡板となる凹部底面に留めさせ、一方、仕上げ圧縮は5〜 25%の当り面を有する狭い工具を用いて頂部を圧縮し材料を平面方向に移動させ厚肉となるフランジ部に位置させ、その後図9(7)で示すポンチ100Cを用いて凹部を形成した。 【0035】このポンチ100Cによる押込みは円板中心よりずらした位置にポンチ100Cを押し込み円周方向でかつ同心円上に沿って順次押込みして図9(8)で示すようなブランク材10を作成した。 このようにして作成されたブランク材10は、図10で示すように円板底部(凹部)10Aとフランジ11の内周部11Aの炭素量(C量)は、底部10Aが低C量で内周部11Aが高C量とされており、このようにC量偏析を考慮したブランク材10を用いて図1又は図2を参照して既述したダイス又は下型とポンチを用いて作成した鏡板は図11 で示すように材料強度の一様性を図ることができた。 【0036】図10に示したブランク材10を用いて鏡板部を成形した後、焼入れ、焼戻しを実施した。 図12 に示した鏡板の各部A,B,C,Dの冷却曲線を図13 に示し、880°Cから550°Cまでの各部A,B, C,Dの平均冷却速度C,Rを表1に示す。 【0037】 【表1】 【0038】更に、図14および図15並びに表2においては、図12に示した各部A,B,C,Dの焼戻し時の加熱曲線と焼戻し効果を表わす焼戻しパラメータ値を示し、厚肉部(フランジ)は昇温速度が小さいため同一時間で焼戻しすると焼戻し効果は小さくなり、このためフランジを高C量として材料強度の一様性を図ったのであり、その機械底性質を表2に示している。 【0039】 【表2】 【0040】表2で明らかな通り、B部とD部との降伏点(Y・S)は同値となり、C量偏析を加味することで材料強度の均一化を図り得ることが理解できる。 なお、 表2において、T・Sは引張り強さ、 V E 20は衝撃値を示している。 また、図1〜8で示した各ブランク材についても図10を参照して示したC量偏析を加味することでより有益なフランジ一体型鏡板とできることはいうまでもない。 【0041】 【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ドーム部とフランジ部とを一体成形できて溶接部がない鏡板を強大なプレス装置を必要とすることなく小さな力量で成形することができ、製造された鏡板は溶接部が存在しないので構造欠陥も少なく安全性が特に要求される大型圧力容器の鏡板として有益である。 【0042】また、C量偏析を加味することによって機械的性質の一様化ができて安全性が一層向上できる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の請求項1に係る第1実施形態を示す工程図であり、(A)はプレス前、(B)はプレス後である。 【図2】本発明の請求項2に係るブランク材を示し、 (A)は断面図、(B)は平面斜視の部分断面、(C) は底面斜視の部分断面図である。 【図3】本発明の請求項1に係る第2実施形態を示し、 (A)はプレス前、(B)はプレス後である。 【図4】本発明の請求項3およびそのブランク材を示し、(A)は断面図、(B)は底面斜視の部分断面図である。 【図5】ブランク材の第2実施形態を示す断面図である。 【図6】ブランク材の第3実施形態を示す断面図である。 【図7】ブランク材の第4実施形態を示す断面図である。 【図8】ブランク材の第5実施形態を示す断面図である。 【図9】ブランク材の作成要領を示す工程図である。 【図10】C量偏析を加味したブランク材の断面図である。 【図11】C量偏析を加味した鏡板の断面図である。 【図12】図11に示した鏡板各部の冷却等を示すために位置を特定した図である。 【図13】図12で示す各部の冷却曲線を示す図である。 【図14】図12で示す各部の熱処理加熱曲線を示す図である。 【図15】図12で示す各位置の焼戻しパラメータ値を示す図である。 【図16】従来例の構成図である。 【符号の説明】 10 ブランク材 11 フランジ 12 凹部 13 テーパー面 14 増肉部 15 上型 16 ダイス 16A 下型 ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 政人 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 木口 三知男 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 於久 英一 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 |