Apparatus for producing a pocket coil bag column using the manufacturing method and the method of pocket coil bag column, as well as pocket coil sheet. |
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申请号 | JP2003378512 | 申请日 | 2003-11-07 | 公开(公告)号 | JP3825027B2 | 公开(公告)日 | 2006-09-20 |
申请人 | ドリームベッド株式会社; | 发明人 | 裕治 亀田; 浩幸 高橋; | ||||
摘要 | |||||||
权利要求 | 線径の異なるコイルスプリングが任意の組合わせパターンにて配置されるマットレスの縦列又は横列を構成する2種以上の線径の異なるコイルスプリングが収容されるポケツトコイル袋列の製造方法であって、それぞれ線径の異なるコイルスプリングを製造する少なくとも二台以上のコイルスプリング製造装置から送り出される線径の異なるコイルスプリングを該各線径の異なるコイルスプリングに対応する収容室を入口側に有すると共に該各収容室の下部にそれぞれ開閉部が設けられて線径の異なるコイルスプリングを放出する出口が一つとなっているコイルシューター部へ搬送させて当該収容室へ送り込み、 前記コイルシューター部のどちらの開閉部を開くか開閉信号の送り先を切り替えることで開閉部の開閉を制御してマットレスに配置されるコイルスプリングの縦列又は横列の配列パターンとなるように順番に各収容室から出口に送り出し、該出口から放出されるコイルスプリングを連続する袋内に該コイルスプリングを個別に封入するコイルスプリング封入装置によって設定された配列パターンの順番に順次封入していくことを特徴とするポケットコイル袋列の製造方法。 コイルシューター部出口から放出されるコイルスプリングの線径が太いほど当該コイルスプリングが封入される布シートの送り速度を速めるように調整する布シートの送り装置によって該布シートの送り量を一定に保ちながら、当該布シートによって連続する袋を形成しつつ該袋内にコイルスプリングを個別に封入するコイルスプリング封入装置によって設定された配列パターンの順番に順次封入していく請求項1記載のポケットコイル袋列の製造方法。 線径の異なるコイルスプリングが任意の組合わせパターンにて配置されるマットレスの縦列又は横列を構成する2種以上の線径の異なるコイルスプリングが収容されるポケツトコイル袋列の製造装置であって、それぞれ線径の異なるコイルスプリングを製造する少なくとも二台以上のコイルスプリング製造装置と、各コイルスプリング製造装置からコイルシューター部へ線径の異なるコイルスプリングを搬送する装置を備え、該コイルシューター部は、入口に各コイルスプリング製造装置から送り込まれる線径の異なるコイルスプリングに対応する複数個の収容室を有し、収容室の下部に開閉部を設け、出口が一つとなっており、 前記コイルシューター部のどちらの開閉部を開くか開閉信号の送り先を切り替えることで開閉部の開閉を制御してマットレスに配置されるコイルスプリングの縦列又は横列の配列パターンとなるように順番に各収容室から出口に送り出し、該出口から放出されるコイルスプリングを連続する袋内に該コイルスプリングを個別に封入するコイルスプリング封入装置によって設定された配列パターンの順番に線径の異なるコイルスプリングを送り出し、袋を形成しながら線径の異なるコイルスプリングを連続する袋内に個別に封入することを特徴とするポケットコイル袋列の製造装置。 コイルシューターの開閉部が開いた際に線径の異なるコイルスプリングを送り出すように作動する送り出し補助装置を各収容室に対応させて設けられいてる請求項 3記載のポケットコイル袋列の製造装置。 線径の異なるコイルスプリングをコイルシューター部に搬送する搬送装置の任意個所の両側に電極を備えてなるコイルスプリングの熱処理装置が設けられている請求項 3または請求項 4記載のポケットコイル袋列の製造装置。 二つ折りされた布シート内に挿入された線径の異なるコイルスプリングの挿入有無を判別する金属センサーを有している請求項 3乃至請求項 5記載のポケットコイル袋列の製造装置。 袋内に封入されるコイルスプリングのタイプを識別するための印を布シートへ付けるマーキング装置が設けられている請求項 3乃至請求項 6記載のポケットコイル袋列の製造装置。 コイルシューター部出口から放出されるコイルスプリングの線径が太いほど当該コイルスプリングが封入される布シートの送り速度を速めるように調整して該布シートの送り量を一定に保つ布シートの送り装置が設けられている請求項 3乃至請求項 7記載のポケットコイル袋列の製造装置。 請求項1に記載したポケットコイル袋列の製造方法により製造されてなるポケットコイルシート。 |
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说明书全文 | 本発明は、マットレスのポケットコイル袋列の製造方法、及び、ポケットコイル袋列の製造装置、並びにポケットコイルシートに関するものである。 人が寝るためのクッションは寝る人の体重、身長、体形、体質、寝方により各個人に最適なクッション特性を持つものが望まれるが、マットレス面の任意の個所のクッション特性を個別に適合さすことは、特にスプリングマットレスの場合、製造が困難であったり、製造に時間がかかりすぎることからマットレスのオーダーメイド化は衣服のオーダーメイドのようには浸透していないのが現状である。 これは、今までは同一のものを大量に生産し生産効率を向上するというメーカー側の都合が優先し、使用者側に立ったオーダーメイド化のためのマットレスの製造装置及び方法についてほとんど考えられていなかったのが原因である。 たとえ考えられていたとしても、生産効率が悪いのが現状である。 たとえば、二種類以上の線径の異なるコイルを任意に組合わせて、オーダーメイドに対応しようとすれば、少なくともコイリングマシーンが二台以上必要となり設備費がかかり過ぎる、一台のマシーンで異なる線径のコイルを巻くことはできるが、それにはコイリングマシーンの切り替え調整時間がかかり、生産効率が悪い、手作業によりスプリングシートを組む必要があり、コイルの種類ごとの在庫とストックスペースが必要となりコスト高につながる等の問題が先行し、オーダーメイト化への対応はなされていなかった。 しかしながら、衣服の場合は毎日同じものを身につけることはないのに対してして、寝具の場合は、毎日少なくとも数時間同じものに接して過ごすことから考えれば、マットレスのオーダーメイド化は非常に重要な課題であると同時に使用者側のニーズも高まってきていると考えられる。 そのために従来のマットレス製造時間とあまり差が無く異なる弾性を有するコイルスプリングを任意に組み合わせてスプリングシートを製造するものとして、コイリング後の応力除去のための通電による熱処理の時間を制御することや、コイリング後に強制的に外力を加えてコイルの巻きピッチを変えてやることで、オーダーメイドに対応することが発明されているが、これらのものは、確かに初期の段階では、それぞれ反発力の異なる弾力性能を示すが、使用頻度と時間経過に伴い、ある一定の弾力性能に収束してしまい、均一な弾力性へと変化してしまうという欠点があった。 また、一台のコイリングマシーンにより同一線径のもので、最初からコイルの巻きピッチを変えてコイリングし反発力の異なるコイルスプリングを成形することも考えられて入るが、同一線径のもので反発力を高めるにはコイルスプリングの巻径を小さくし、巻き数を変えずに巻きピッチを大きくすることになるが、この場合巻径が小さくコイル長の高い不安定なコイル形状となってしまい、捩れ角が大きいため使用中でのへたりが大きくなり、折れやすく、耐久度に問題が生じるため、反発力に差をつけることには限界があり、大きな反発力の差をつけることが出来なかった。 解決しようとする課題は、マットレスを形成するスプリングの配置を表すスプリングシート(ポケットコイルシート)をマットレスの縦列あるいは横列に対応する列単位で製造して列単位のスプリングの列内に線径の異なるコイルスプリングをパターン配置することにより、使用者側のニーズであるスプリングマットレスのオーダーメイド化に対応するようにしたものである。 本発明のポケットコイル袋列17の製造方法は、 線径の異なるコイルスプリング2,2'が任意の組合わせパターンにて配置されるマットレスの縦列又は横列を構成する2種以上の線径の異なるコイルスプリング2,2'が収容されるポケツトコイル袋列17の製造方法であって、それぞれ線径の異なるコイルスプリング2,2'を製造する少なくとも二台以上のコイルスプリング製造装置1,1'から送り出される線径の異なるコイルスプリング2,2'を該各線径の異なるコイルスプリング2,2'に対応するを入口5側に有すると共に該各収容室4,4'の下部にそれぞれ開閉部6,6'が設けられて線径の異なるコイルスプリング2,2'を放出する出口7が一つとなっているコイルシューター部3へ搬送させて当該収容室4,4'へ送り込み、 前記コイルシューター部3のどちらの開閉部6,6'を開くか開閉信号の送り先を切り替えることで開閉部6,6'の開閉を制御してマットレスに配置されるコイルスプリング2,2'の縦列又は横列の配列パターンとなるように順番に各収容室4,4'から出口7に送り出し、該出口7から放出されるコイルスプリング2,2'を連続する袋9内に該コイルスプリング2,2'を個別に封入するコイルスプリング封入装置によって設定された配列パターンの順番に予め設定された線径の異なるコイルスプリング2,2'の配列パターンとなるように前記開閉部6,6'の開閉を制御して当該配列パターンの順番に順次封入していくことを特徴とするものである。 又は、前記コイルシューター部3出口7から放出されるコイルスプリング2,2'の線径が太いほど当該コイルスプリング2,2'が封入される布シート13の送り速度を速めるように調整する布シート13の送り装置16によって該布シート13の送り量を一定に保ちながら、当該布シート13によって連続する袋9を形成しつつ該袋9内にコイルスプリング2,2'を個別に封入するコイルスプリング封入装置によって設定された配列パターンの順番に順次封入していくことを特徴とするものである。 本発明のポケットコイル袋列17の製造装置は、 線径の異なるコイルスプリング2,2'が任意の組合わせパターンにて配置されるマットレスの縦列又は横列を構成する2種以上の線径の異なるコイルスプリング2,2'が収容されるポケツトコイル袋列17の製造装置であって、それぞれ線径の異なるコイルスプリング2,2'を製造する少なくとも二台以上のコイルスプリング製造装置1,1'と、各コイルスプリング製造装置1,1'からコイルシューター部3へ線径の異なるコイルスプリング2,2'を搬送する装置を備え、該コイルシューター部3は、入口5に各コイルスプリング製造装置1,1'から送り込まれる線径の異なるコイルスプリング2,2'に対応する複数個の収容室4,4'を有し、収容室4,4'の下部に開閉部6,6'を設け、出口7が一つとなっており、 前記コイルシューター部3のどちらの開閉部6,6'を開くか開閉信号の送り先を切り替えることで開閉部6,6'の開閉を制御してマットレスに配置されるコイルスプリング2,2'の縦列又は横列の配列パターンとなるように順番に各収容室4,4'から出口7に送り出し、該出口7から放出されるコイルスプリングを連続する袋内に該コイルスプリング2,2'を個別に封入するコイルスプリング封入装置によって設定された配列パターンの順番に線径の異なるコイルスプリング2,2'を送り出し、袋9を形成しながら線径の異なるコイルスプリング2,2'を連続する袋9内に個別に封入することを特徴とするものである。 前記ポケットコイル袋列17の製造装置において、コイルシューターの開閉部6,6'が開いた際に線径の異なるコイルスプリング2,2'を送り出すように作動する送り出し補助装置を各収容室4,4'に対応させて設けられているものである。 前記いずれかのポケットコイル袋列17の製造装置において、線径の異なるコイルスプリング2,2'をコイルシューター部3に搬送する搬送装置10,10'の任意個所の両側に電極11を備えてなるコイルスプリング2,2'の熱処理装置12,12'が設けられているものである。 前記いずれかのポケットコイル袋列17の製造装置において、二つ折りされた布シート13内に挿入された線径の異なるコイルスプリング2,2'の挿入有無を判別する金属センサー14を有しているものである。 前記いずれかのポケットコイル袋列17の製造装置において、袋9内に封入されるコイルスプリング2,2'のタイプを識別するための印を布シート13へ付けるマーキング装置が設けられているものである。 前記いずれかのポケットコイル袋列17の製造装置において、 コイルシューター部3の出口7から放出されるコイルスプリング2,2'の線径が太いほど当該コイルスプリング2,2'が封入される布シート13の送り速度を速めるように調整して該布シート13の送り量を一定に保つ布シート13の送り装置16が設けられているものである。 本発明のポケットコイル袋列17の製造方法により製造されてなるポケットコイルシート。 少なくとも二台以上のコイルスプリング製造装置1,1'を備え、それぞれの装置から送り込まれる線径の異なるコイルスプリング2,2'に対応した複数個の収容室4,4'をコイルシューター部3の入口5に有し、各収室4,4'の下部に開閉部6,6'を設けてあり、一つとなっているコイルシューター部3の出口7へどの収容室4の線径の異なるコイルスプリング2,2'を送り出すかを、開閉部6の開閉をコンピューターを介して制御する構造となっていることで、線径の異なるコイルスプリング2,2'の任意の組合わせパターンのコイルスプリングシートの製造を従来のコイルスプリングシートの製造時間と変わらない時間で自動製造が可能となり、コイルスプリングの反発力に大きな差をつけても耐久度に問題が生じないため、各使用者の身長、体重、体質、寝方に対応したオーダーメイドのスプリングマットレスの提供が可能となる。 また、それぞれのコイルスプリング製造装置1,1'で、あらかじめ設定された線径のコイルスプリング2,2'を製造するものであるから、時間経過による初期のクッション性能の劣化が少なく、長期間使用しても初期の性能に近いクッション性能を維持することができるスプリングマットレスを提供することができるため、使用者は快適な寝心地と睡眠を得ることができる。 二台のコイルスプリング製造装置1,1'を備え、線径の異なるコイルスプリング2,2'を袋9に封入する前工程に入口5が二つで、出口7が一つになったコイルシューター部3の入口5下部に開閉部6を設けその開閉をコンピューターで制御することにより、線径の異なる任意の組合わせパターンのポケットコイルシートの製造を従来の同一線径のポケットコイルスプリングシートと変わらない時間で製造することを可能とした。 図1は本発明の一実施例を示す一部分を切り欠いて示した全体の正面図で、各々異なる線径の太いコイルスプリング2と線径の細いコイルスプリング2'とをそれぞれ製造する二台のコイルスプリング製造装置1,1'を隣接させて備えており、コイリングされたコイルスプリング2,2'は、それぞれのコイルスプリング製造装置1,1'に対応する搬送装置10,10'のベルトコンベアー上に一定の間隔で固定されているコイルスプリング搬送ケース19,19'・・・・内に落とし込まれ、中央部に位置したコイルシューター部3まで搬送されるようになっている。 コイルシューター部3まで搬送されたコイルスプリング2,2'は図2に示すように、ロッドレスシリンダー20に連結されているコイル押込みアーム21がロッドレスシリンダー20の駆動により、矢印方向に移動し、コイルシューター部3内に押込まれるようになっている。 コイルシューター部3は、図3及び図4に示すように、全体の形状はバスケット状をしており、六角形をした入口枠22と中間枠23及び出口枠24間の外周を複数本の棒25により連結し、バスケット状に形成しており、入口枠22と中間枠23の仕切り帯26,26'間を仕切り棒27,27'で連結することで、入口枠22と中間枠23間を二つのコイルスプリングの収容室4,4'に区切り、図5に示している、線径の太いコイルスプリング2と細いコイルスプリング2'とを別々に収容するようになっている。 次に図4はコイルシューター部3の側面図で、コイルスプリングの収容室4,4'に収容されたコイルスプリング2,2'は、自重による落下のみではスムースに下方へ移動しにくいため、各収容室4,4'に対応して設けられた補助のためにコイルプッシャー(送り出し補助装置)28,28'により押し込むことで、中間枠23の開閉部6,6'まで移動する。 開閉部6は各収容室4,4'に対応して左右に二個有しており、シリンダーの伸縮により開閉を行い、出口7へ該当する方のコイルスプリング2,2'を送り込む構造となっている。 このコイルシューター部3の左右の開閉部6,6'の開閉のためのシリンダーの伸縮をコンピューターにより配列パターごと設定し制御することで、マットレスを形成するコイルスプリングの列全体を表わすポケットコイルシートにおけるの任意の配列パターンでの自動製造を可能としている。 コイルスプリング2,2'の搬送装置10,10'は、図1に示すようにエンドレス旋回式のコンベアー方式となっており、コンベアー上に一定間隔で複数個のコイルスプリング搬送ケース19,19'が固定されており、コイルスプリング2,2'がコイルスプリング搬送ケース19,19'から落下しないように下側と両サイドはカバー29で覆われており、熱処理装置12,12'は図6に示すように、搬送途中の任意の個所に設置されており、両サイドに電極11を設けコイルスプリング2,2'を挟み込み用シリンダー30の駆動により、電極11で挟み込み、持ち上げ用シリンダー31の駆動によりコイルスプリング搬送ケース19,19'を持ち上げた状態で、低電圧下でコイルスプリング2,2'に350Aから450Aの電流を0.1〜0.2秒流すことで、コイリング後の応力除去のための低温熱処理を行い、コイルシューター部3へコイルスプリング2,2'を搬送するようになっている。 熱処理の際にコイルスプリング2,2'をコイルスプリング搬送ケース19,19'から持ち上げるのは、コイルスプリング搬送ケース19,19'側に電流が流れないようにするためである。 コイルシューター部3へ送り込まれたコイルスプリング2,2'は、図7に示すように開閉部6,6'の制御により該当する側のコイルスプリング2,2'が出口7から排出され、圧縮装置32に入り、図8に示すように、圧縮された後にコイル押し込みプレート33に連結されているシリンダー34の駆動によりコイル押し込みしプレート33を移動させ、二つ折りされた布シート13の開口側から布シート13内に挿入される。 該布シート13には熱溶着可能な不織布を使用している。 図9に示すように、布シート13へのコイルスプリング2,2'の挿入部の上に金属センサー14が設置されており、布シート13内にコイルスプリング2,2'が挿入されているか否かの有無チェックし、挿入漏れが発生した場合には布シート13の送りを止めてコイルスプリング2,2'の挿入を行えるようになっており、挿入漏れを防止できるようになっている。 布シート13内には線径の異なるコイルスプリング2,2'が挿入されるものであるから、この実施例においては、線径の太いコイルスプリング2として2.0mmと線径の細いコイルスプリング2'として1.9mmの二種類の線径のコイルスプリング2,2'を設定された順番に挿入すれば、どちらの線径のものが挿入されているか判別するために、布シート13の二つ折りの折れ曲がり部分にマーキング装置15により2.0mmの線径のコイルスプリング2が挿入されているものに塗料を噴射して印を付けることにより、判別可能である。 又コイル配列パターンで列ごとにコイル数を変えるパターンの場合には列ごとのコイル数の判別がつきにくいため、特定個数列の布シート13列に別のマーキングを付けるようにしてもよい。 圧縮した状態で布シート13内に挿入されているコイルスプリング2,2'の反発力は線径が異なっているので摩擦抵抗が一定でないので、一定の送り速度で布シート13を送ると布シート13を袋9に成形するためのタテ方向のウエルダー溶着個所42に狂いが生じ、図11に示す正常位置になるようにコイルの間に溶着が出来ないため、エンコーダー35(図10参照)により布シート13の送り距離を測定し、送り装置16にこの距離データをフィードバックすることで、摩擦抵抗が高くなる太いコイルスプリング2が入っている場合は送り装置16のサーボモーターの回転数を多くし、摩擦抵抗が低くなる細いコイルスプリング2'が入っている場合はサーボモーターの回転数を少なくなるように制御し送り量が一定となるように調整する布シート13の送り装置16を備えている。 図1に示すように、布シート回転テーブル36に保持されたロール状の布シート13は布シート折り曲げ部37で二つ折りに折り曲げられ、コイルスプリング2,2'を挿入後にタテウエルダー溶着装置38で、高周波によりタテ方向のウエルダー溶着個所42が熱溶着され、次にヨコウエルダー溶着装置39で、ヨコ方向が熱溶着されてコイルスプリング2,2'を封入した袋9となり、これにより連続する袋列に形成されるようになっている。 コイルスプリング2,2'が封入された連続する袋列はコイルスプリング2,2'を圧縮状態のまま布シート送り装置16を通過後にコイル起こし装置40のプロペラ41を回転させて連続する袋列の布シート13の表面を叩くことで圧縮状態の内部のコイルスプリング2,2'を起こしポケツトコイル袋列17を完成するようになっている。 このポケットコイル袋列17は制御装置8にあらかじめ設定された線径の異なるコイルスプリングの配列パターンに基づき、スプリングシートの縦列、あるいは、横列単位で形成され各ポケットコイル袋列17を並べ、隣接するポケットコイル袋列17,17'どおしを接着固定することによりポケットコイルシート18が形成される。 ポケツトコイル製造装置によれば、ポケットコイル袋列17において各袋9内に異なる線径のコイルスプリング2,2'を封入することができるので、硬さの異なるコイルスプリング2,2'が任意の配列パターンで配置されたポケットコイルシート18の自動製造が可能となる。 線径2.0mmと1.9mmとの組合わせによる配列パターンの例を図12から図14に示している。 図の中で黒丸部分が線径2.0mm、白丸の部分が線径1.9mmを示したもので、横方向がポケットコイル袋列17となっている。 図12のものは身長160cm以下の体重60kg以下の人を対象とした配列パターン例を示し、周囲と寝た場合の主な接触面積部を2.0mmの線形のものを配し、全体としては並行配列でコイル数を少な目の設定としている。 図13のものは、身長170cm〜180cmで体重70kg〜80kgの人を対象としたもので、周囲と寝た場合の主な接触面積部を2.0mmとし、全体の配列をチドリ配列としコイル数を多めに設定している。 次に図14のものはクイーンサイズマットレスに上記の二人が一緒に寝た場合を想定した場合のパターンで平行とチドリの配列で、ポケットコイル袋列17ごとに個数をも変えた配列を示している。 図12〜図14に示すように同一のポケットコイル袋列17に線径の異なるコイルスプリング2,2'を封入したものによるポケットコイルスシート18を容易に自動製造できるものであるから、身長、体重、体形、寝方等の多種多様な個人特性に合わせたクッション体の提供を可能としている。 次にポケットコイル袋列17の製造方法について図13のポケットコイルシート18のものを例として説明すると、まず、制御装置8により、あらかじめ保存されている図13の配列パターンのファイルを呼び込むか、又は、コイルスプリング2,2'の配列パターンを入力し、スタート支持を行うことにより、図13の1列目の左から順番に、1個目、2個目・・・・・28個目と線径が1.9mmと2.0mmの二台のコイルスプリング製造装置1,1'のどちらのコイルスプリング製造装置1でコイリングするかの信号を出して、順次コイリングしていく。 図13の配列パターンの場合1列目は全部線径2.0mmのものなので、制御装置8の制御により、線径2.0mm側のコイルスプリング製造装置1に信号を送り続けることとなり、コイルスプリング製造装置1が稼動し、線径2.0mmのコイルスプリング2がコイリングされる。 その間線径1.9mm側のコイルスプリング製造装置1' は信号待ちの状態で停止していることとなる。 次に2列目に移り、この列も1個目から28個目まで、全部線径2.0mmなので制御装置8の制御により、1列目と同様に線径2.0mm側のコイルスプリング製造装置1に信号を送り続け、線径2.0mmのコイルスプリング2がコイリングされる。 3列目に入ると、制御装置8の制御により、左の1個目から3個目までは、線径2.0mm側のコイルスプリング製造装置1に信号を送り、線径2.0mmのコイルスプリング2がコイリングされ、4個目から25個目までは、線径1.9mm側のコイルスプリング製造装置1'に信号の送り先が切り替わり、線径1.9mmのコイルスプリング2'がコイリングされる。 その間線径2.0mm側のコイルスプリング製造装置1は信号待ちの停止状態となる。 次に26個目から信号の送り先が、線径2.0mm側のコイルスプリング製造装置1に切り替わり、28個目までの3個ほど線径2.0mmのコイルスプリング2がコイリングされ、その間は逆に線径1.9mm側のコイルスプリング製造装置1'は信号待ちの停止状態となる。 以下同様に制御装置8により、図13に示すポケットコイルシート18の配列パターンに基づいて、信号の送り先を切り替えて、順次2.0mmと1.9mmの線径のコイルスプリング2,2'・・・・が順番に最終の23列目までコイリングされる。 コイリングされたコイルスプリング2,2'・・・・は、それぞれのコイルスプリング製造装置1,1'に対応した搬送装置10,10'のコイルスプリング搬送ケース19,19'内に落とし込まれ、それぞれのコイルスプリング製造装置1,1'の稼動、停止に同調して搬送の稼動、停止を繰り返す搬送装置10,10'により、途中熱処理装置12,12'での熱処理を施され、コイルシューター部3の入口5まで搬送される。 搬送されてきたコイルスプリング2,2'は、コイル押込みアーム21により、 押込まれてきたコイルスプリング2,2'は、コイルプッシャー28,28'より、開閉部6,6'まで落とし込まれ、落とし込まれてきた線径2.0mmと1.9mmのコイルスプリング2,2'は、それぞれの開閉部6,6'の位置で待機状態となり、制御装置8の制御により、図13に示すポケットコイル袋列17に対応したコイルスプリング2,2'の配列パターンに基づいて、線径2.0mmと1.9mmのコイルスプリング2,2'・・・・を左右の開閉部6,6'のどちらの開閉部6を開くか開閉信号の送り先を切り替えることで、一つとなっている出口7へ順に送り出す。 送り出されてきたコイルスプリング2,2'は、圧縮装置32で圧縮され、コイル押込みプレート33により、二つ折りされた布シート13内に挿入されて、金属センサー14による判別、マーキング装置15による印付けをへて、布シート13の送り装置16により、タテウエルダー溶着装置38、ヨコウエルダー溶着装置39へと順次送られて、袋9が形成されるとともに、個別に封入される。 連続する袋9内に個別にコイルスプリング2,2'・・・・が封入されたポケットコイル袋列17は、布シート13の送り装置16から排出され、最終工程のコイル起こし装置40により、袋9内のコイルスプリング2が起こされて、ポケットコイル袋列17の完成となる。 本発明においてはポケットコイルシートへの適用例を示しているが、コイルスプリングの線径の任意の配列パターンを自動製造する技術は、ポケットコイルシートのみに限定されるものではなく、ボンネルスプリング又はオープンコイルのもののヘレカルスプリングにより連結するタイプのスプリングシートにも適用可能である。
1,1' コイルスプリング製造装置 2 線径の太いコイルスプリング(線径2.0mm) |