Structured lipids containing milk fat

申请号 JP50474889 申请日 1989-03-31 公开(公告)号 JP2646272B2 公开(公告)日 1997-08-27
申请人 ニュー イングランド ディーコネス ホスピタル コーポレイション; 发明人 BABAYAN BIGEN KEI; BURATSUKUBAAN JOOJI ERU; BISUTORIAN BURUUSU AARU;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】乳脂肪10〜90重量%、付加的中鎖(C 8 〜C
    12 )トリグリセライド10〜50重量%及び付加的長鎖(C
    14以上)トリグリセライド0〜80重量%よりなる混合物のエステル交換生成物で形成された構造化脂質を含む栄養用途に有用な組成物。
  • 【請求項2】乳脂肪が混合物の20〜70重量%を占める、
    請求項1の組成物。
  • 【請求項3】付加的長鎖(C 14以上)トリグリセライドが混合物の10〜30重量%を占める、請求項1の組成物。
  • 【請求項4】付加的長鎖(C 14以上)トリグリセライドが多不飽和の長鎖(C 14以上)トリグリセライドを含む、請求項1の組成物。
  • 【請求項5】混合物が乳脂肪20〜70重量%、付加的中鎖(C 8 〜C 12 )トリグリセライド10〜50重量%及び付加的多不飽和の長鎖(C 14以上)トリグリセライド10〜30重量%からなる、請求項1の組成物。
  • 【請求項6】混合物が乳脂肪50重量%、付加的中鎖(C 8
    〜C 12 )トリグリセライド35重量%及び付加的多不飽和の長鎖(C 14以上)トリグリセライド15重量%からなる、請求項5の組成物。
  • 【請求項7】混合物が乳脂肪20〜80重量%及び付加的多不飽和の長鎖(C 14以上)トリグリセライド20〜50重量%からなる、請求項4の組成物。
  • 【請求項8】混合物が乳脂肪60重量%及び付加的中鎖(C 8 〜C 12 )トリグリセライド40重量%からなる、請求項1の組成物。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は構造化脂質及びその栄養価に関する。 乳脂肪をその成分の1種として含む脂肪又は油の混合物から作成されたエステル交換生成物により、驚異的かつ有利な性質が得られる。

    乳脂肪、すなわち主としてクリーム、バター及びその他の乳製品は古くから品質及び良好な風味のイメージを有し、したがってこれら乳製品は食物消費及び調理の用途につき好適な成分である。 近年これら乳製品の使用は、健康上の問題、たとえばより高いコレステロール及び高密度リポ蛋白レベルの促進がこれら製品の消費と関連するため批判されている。 さらに、乳製品のコストは年と共に著しく上昇した。

    マーガリンは、バターよりも安価であるだけでなく、
    その物理的特性は良好な栄養を確保するのに一層柔軟なルートを与えるため、消費者市場における位置を獲得している。 たとえば、必須脂肪酸要求を満たすべく必要とされるリノール酸は、マーガリンにおける成分の1種として容易に添加され又は使用される。 しかしながら、マーガリン工業自身は過去数年間にわたり変革を受けている。 何故なら、マーガリン、特にオレオマーガリンを作成するため従来使用されている長鎖飽和脂肪酸は過コレステロール症の場合に問題となることが判明しているからである。 近年の栄養学的及び医学的研究が示したところでは、食餌における多量の長鎖トリグリセライド、は癌、高血圧及び他の文明人の主たる大衆健康問題の発生に大きく関与する可能性がある。

    各種の身体障害の処置において、数年にわたり構造化脂質及び他のエステル交換生成物が使用されている。 しかしながら、これら研究が乳製品とコレステロールレベル上昇との間の関係を示しているため、乳製品は健康管理分野における構造化脂質用の脂肪酸の原料としては無視されている。

    驚くことに今回、成分の1種として乳脂肪を用いて作成されたエステル交換生成物は、時に異化作用過多の哺乳動物、たとえば手術後の或いは他のストレス状態を受けた患者にて顕著な栄養上の利点を有することが突き止められた。 これらエステル交換生成物は、全体的に向上した栄養と食餌維持とをコレステロールレベルの上昇なしに与える。

    したがって本発明の目的は、各種の栄養用途を有する構造化脂質の形態にてエステル交換組成物を提供することにある。

    本発明の他の目的は、乳脂肪をその先駆体の1種として含有するエステル交換生成物で形成された構造化脂質を提供することにある。

    さらに本発明の目的は、栄養維持治療による異化作用過多の哺乳動物の処置方法を提供することにある。

    本発明におけるこれら及びその他の目的、並びに特徴は以下の説明から明らかとなるであろう。

    発明の要点 本発明は、各種の栄養用途に有用な組成物、及び栄養治療による異化作用過多の補乳動物の処置方法を特徴とする。 本発明のこれら特徴は、トリグリセライドと脂肪酸との混合物のエステル交換生成物又はその誘導体若しくは加分解生成物で形成された構造化脂質での処置によって達成される。 エステル交換前の混合物を形成するトリグリセライド及び脂肪酸は10〜90重量%、好ましくは20〜70重量%の乳脂肪と、0〜90重量%、好ましくは
    10〜50重量%の中鎖トリグリセライドと、0〜80重量%、好ましくは10〜30重量%の長鎖トリグリセライド、
    特に好ましくは多不飽和トリグリセライドとである。 最も好適な混合物は約50重量%の乳脂肪と約35重量%の中鎖トリグリセライドと約15重量%の多不飽和の長鎖トリグリセライドとを有する。 多の好適混合物は約60重量%
    の乳脂肪と40重量%の中鎖トリグリセライドとを有する。 好ましくは長鎖トリグリセライド(使用する場合)
    植物油、マリン(marine)油、果実油及び種子油、並びにその混合物よりなる群から選択される油によって供給される。 植物油はω6脂肪酸の原料として作用し、これはω6をその主脂肪酸として有する一方、マリン油はω3脂肪酸を主成分として有する。 果実油及び種子油はω9油及び(又は)γリノレン酸(「GLA」)を主成分として有する。

    上記したように、本発明は、手術後のストレス及び各種の他のショックを発生状態を受けた異化作用過多の哺乳動物、好ましくはヒト患者を栄養維持治療により処置する方法をさらに特徴とする。 栄養維持治療は、本発明の構造化脂質組成物を食餌における主脂肪源として供給することにより行なわれる。 この種の栄養維持治療は窒素バランス、蛋白質形成及び蛋白異化割合において予想外の利点を与える。

    詳細な説明 本発明は、従来の乳脂肪の欠点を解消する処方物及び組成物を提供する。 改変された乳脂肪組成物は、慣用の乳製品よりも消費者の使用に好適であるだけでなく入院患者に対する経腸及び非経口栄養及び治療のための候補となりうる。

    本発明は、標準技術(たとえばナトリウムメチラート)を用いて作成されたエステル交換生成物を供給してランダム分布のトリグリセライドを得る。 初期の出発物質はトリグリセライドの混合物であるが、遊離脂肪酸又は部分的若しくは全体的に加水分解されたトリグリセライドを包含する可能性も有する。 乳脂肪、たとえばバター油及び中鎖トリグリセライド(C 6 〜C 12 、主としてC 8
    及びC 10 )をできれば多不飽和の長鎖トリグリセライドと配合して、初期の油若しくは脂肪「プール」を形成する。 次いで、このプールを好ましくはランダムエステル交換法によりエステル交換して、構造化脂質を形成する。 初期プールの諸成分の比を変化させて、組成物のコンシステンシー及び諸性質、たとえば融点及び発煙温度を改変する。 初期プールに長鎖トリグリセライドを使用する場合、多不飽和物がリッチな大豆油、コーン無、サフラワ油若しくはヒマワリ油のような植物油を用いて、
    必須脂肪酸栄養に必要なω6脂肪酸、主としてリノール酸を供給することができる。 さらに、たとえば鰊、鮭、
    鯖などのω3リッチな油などのマリン油を用いて最終製品にω3脂肪酸を供給しうる一方、ω9脂肪酸及びGLA
    のリッチな果実油及び種子油、たとえばオリーブ油、カノラ油、ハイブリッドサフラワ油若しくはヒマワリ油、
    レシジサ油、クロフサスグリ油及びマツヨイグサ油はω
    9脂肪酸及び(又は)GLAをプールに付加することができる。 適切なトリグリセライド比及びミックスを選択することにより、各種のトリグイセライドの利点を構造化脂質から得ることができ、さらに全脂肪栄養を供給することができる。

    以下、実施例により本発明を一層明らかに説明する。

    実施例 1 この実施例においてはサラダ油、フライ油として使用するのに適した或いは他の食品用途に適した液状油を、
    ランダムエステル交換法によって作成した。 初期の脂肪酸プールは約60%の乳脂肪(特に脱臭されたバター油)
    と40%の中鎖トリグリセライドとの混合物を含有した。
    脱臭バター油は多数の供給源から入手することができる一方、中鎖トリグリセライド(C 6 〜C 12 、主としてC 8 〜C
    10 )は商品名カプテックス 300としてオハイオ州、コロンブス在、キャピトール・シティー・プロダクツ社から入手することができる。 第1表はバター油、カプテックス 300及びエステル交換生成物(すなわちタイプI型の転位脂質)の脂肪酸分布を示している。 タイプI型脂質は2種の「ペアレント」すなわち乳脂肪と中鎖トリグリセライドとを有する一方、タイプII型脂質は乳脂肪と中鎖トリグリセライドと長鎖トリグリセライドとの混合物から出発する。 タイプI型脂質は改変された物理的及び化学的性質を有し、たとえばこれらはより軟質かつより流動性であると共に、MCT酸のためその吸収及び酸化の速度を増大する。

    上記したように、このエステル交換生成物は各種の食品用途に適した液体である。 さらに、この製品を他の必須無機質、アミノ酸及び脂肪酸を添加すれば入院患者の経腸若しくは非経口栄養につき使用することもできる。

    実施例 2 この実施例においては、より複雑な出発混合物を用いて構造化脂質を形成する。 エステル交換前の混合物は約
    50%の脱臭バター油と35%の中鎖トリグリセライド(カプテックス 300)と15%の脱臭ヒマワリ油とを含有する。 第2表は、予備混合物成分のそれぞれ及びランダムエステル交換生成物(すなわちタイプII型乳脂肪)につき脂肪酸分布を示している。

    ヒマワリ油は高いリノール酸(C18:2)濃度を有するので、この改変乳脂肪は非経口若しくは経腸栄養用途のための全脂肪補給物として使用するのに充分な必須脂肪酸を供給する。 室温にて、この製品は極めて軟質の可塑性コンシステンシーを有すると共にスプレッド、製菓用途、ベーカリー商品及び他の油類似用途として食品に使用するにも適している。 水と必須アミノ酸と無機質と乳化剤とで乳化させた後、この構造体を各種の栄養維持用途に使用することができる。

    実施例 3 この実施例においては、異化作用過多の哺乳動物に関する栄養源としての実施例2に記載したタイプII型乳脂肪の効率を決定すべく、給餌実験で火傷ラットを用いた。 乳脂肪を乳化させ、かつアミノ酸と無機質とを完全食餌のために添加した。 第3表は食餌の組成を示している。

    連続的潅流及びラットの自由運動を可能にすべくカテーテル挿入したラットに、脂質エマルジョンを供給した。 次いでラットは、その体表面の25%を沸騰水中に15


    秒間浸漬することにより全厚さの火傷外傷を受けた。 実験法については米国特許第4,528,197号、第3欄、第30


    行以降にさらに記載されている。

    火傷しかつ手術処置されたラットを3群に割け、そのそれぞれは脂質の種類以外には同じ食餌を摂取した。 第1群は大豆油(LCT)を、第2群は中鎖トリグリセライド(MCT:カプテックス 300)を、第3群は構造化トリグリセライドを食餌における脂質として摂取した。 全群は同量のカロリーと蛋白質とデキストロースと脂質とを摂取した。 第3表に示したように、経腸投与の組成物は脂質の種類以外は同一とした。 ラットは全て経腸給餌の3
    日間にわたり生存した。

    第4表は、ラットにおける体重変化及び窒素代謝バランスに対する食餌及び熱外傷の作用を示している。 窒素バランスは、全尿中窒素排泄及び計算窒素供給に基づいて計算した。 尿中の窒素は、分光光度計を用いて変化を測定することにより検出した。

    構造化脂質を摂取した群は3日間で顕著に低い体重ロスを示すと共に、48時間後に有意の+窒素バランスを示した。 これは、他の2群における−窒素バランスと対照的である。 +窒素バランスは、新たな蛋白質が作成されているが異化されエネルギーを供給していないことを示す。 この+窒素バランスは予想外であって、蛋白質でなく脂質の豊富な食餌を供給することによる蛋白質形成の増加を示している。

    第5表は、動物における3群につき呼吸率(RQ)、酸素消費及び推定エネルギー消費に対する食餌の作用を示している。 呼吸率は実質的に等しいが、構造化脂質食餌を摂取したラットの酸素消費とエネルギー消費との間には系統上有意な差が存在する。 この驚異的結果は、ラットが構造化脂質食餌を摂取すれば異化作用過多ショックから一層迅速に回復することを示している。

    第6表は、3群のラットにつき蛋白質(肝臓及び筋肉)、並びに循環血清アルブミン量を対比している。 これら3群において筋肉蛋白質%に有意差は存在しなかったが、構造化脂質食餌を摂取したラットは他の2群よりも顕著に高い肝臓蛋白質含有量を有する。 さらに、構造化脂質を摂取したラットに関する循環血清アルブミン量は長鎖トリグリセライド食餌を摂取したラットの場合よりも顕著に高い。 MCT食餌を摂取したラットは構造化脂質食餌のラットよりも高い循環血清アルブミン量を有したが、この差は統計上有意でない。

    第7表は、脂質ベースのエマルジョン食餌を給餌した3日間後におけるラットの筋肉及び肝臓の蛋白質合成レベル及び合成分率を示している。 C

    14 −ロイシントレーサ及びアミノ酸の1部として含ませ、かつ呼気及び血漿中のロイシンの量を測定した。 ガーリック等の方程式を用いて計算した合成分率及び蛋白質合成レベルの両者は、筋肉及び肝臓組織中への放射能標識されたロイシンの組込みの尺度である。 本発明の構造化脂質組成物を摂取したラットは、筋肉及び肝臓の両者において顕著に増加した蛋白質合成と合成分率とを有した。 この知見は、


    構造化脂質がLCT若しくはMCT食餌のいずれよりも全身蛋白質異化作用を減少させると共に筋肉及び肝臓蛋白質同化作用を刺戟する点において優秀であった。

    これらの知見は、ストレスを受けた患者、たとえば最近手術を受けた或いは癌若しくは病気発生栄養不良を有する患者を治療する点で重要である。 脂質原料の種類における変化によってのみ筋肉及び肝臓の両者における蛋白質の合成率を増加させる栄養上の利点は予想外かつ驚異的である。 事実、他の構造化脂質は、蛋白質形成に対する作用を乳脂肪構造化脂質と同程度の+として示さなかった。

    実施例 4 この実施例においてはマーガリン、フライ用脂肪、ベーカリーショートニングの作成及びその他の食品用途に適した軟質の可塑性脂肪を、ランダムエステル交換法を用いて作成した。 初期の脂肪酸プールは約80%の脱臭バター油と20%のヒマワリ油との混合物を含有し、後者は高比率の多不飽和の長鎖トリグリセライドを有した。 第8表はバター油、ヒマワリ油及びエステル交換生成物(すなわちタイプIII型の転位脂質)に関する脂肪酸分布を示している。 タイプIII型脂質は、その主成分として乳脂肪を有すると共に長鎖トリグリセライド、好ましくは多不飽和の長鎖トリグリセライドを反応前のプールにおける多の成分として含有する。

    エステル交換法により得られたタイプIII型の改変乳脂肪は、上記したように多くの食品用途に適している。


    この生成物は、必須脂肪酸栄養を満足させると共に初期の脂肪プールの選択により容易に改変しうるコンシステンシーを与えるのに充分なリノール酸を含有するよう容易に改変される。

    上記実施例は単に説明の目的あって限定を意味しない。 当業者は、実施例に示した以外の改変及び他の組成物を本発明に用いうることを了解するであろう。 したがって、本発明は上記実施例のみに限定されない。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブラックバーン,ジョージ エル. アメリカ合衆国 02130 マサチューセ ッツ,ジャメイカ プレイン,パーキン ス ストリート 241,スイート 602デ ィー (72)発明者 ビストリアン,ブルース アール. アメリカ合衆国 01938 マサチューセ ッツ,イプスウィッチ,アンジラ ロー ド 189 (56)参考文献 特開 昭59−135839(JP,A) 英国公開86/1715(GB,A)

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