Preparation of wheat protein hydrolyzate

申请号 JP52258896 申请日 1996-01-16 公开(公告)号 JPH11501207A 公开(公告)日 1999-02-02
申请人 ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチエン; 发明人 ザンダー,アンドレアス; ハイレマン,アンドレア; フォン・クリース,エディト;
摘要 (57)【要約】 タンパク質を含有する基本物質をまずプロテイナーゼにより、次にペプチダーゼにより加 水 分解する小麦タンパク質加水分解物を製造するための改良法が提案されている。 得られる加水分解物は、長期貯蔵期間を有するわずかに着色した 脂肪酸 との縮合生成物の製造に特に適している。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 1. 小麦タンパク質加水分解物の製法であって、タンパク質含有出発物質をまずプロテイナーゼによって、次いでペプチダーゼによって加水分解する製法。 2. タンパク質含有出発物質を、 (a)まずpH2〜5でプロテイナーゼにより処理し、 (b)次いでpH8〜10で処理し、 (c)最後にpH6〜7でペプチダーゼにより加水分解する、 ことを特徴とする請求項1に記載の製法。 3.3段階の酵素加水分解を活性炭の存在下に行うことを特徴とする請求項1 または2に記載の製法。 4. タンパク質中になお存在する炭水化物のゼラチン化温度以下で加水分解を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の製法。 5. わずかに着色した貯蔵安定なN−アシル化、N−アルキル化、エステル化誘導体およびN−アシル化またはN−アルキル化され、さらにエステル化された誘導体の製造のための、請求項1〜4のいずれかに記載の製法によって得られる小麦タンパク質加水分解物の使用。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 小麦タンパク質加分解物の製法発明の分野本発明は、選択した酵素の存在下に多段階加水分解を行う小麦タンパク質加水分解物の製法およびわずかに着色した貯蔵安定性誘導体の製造のための該加水分解物の利用に関する。 従来の技術ポリペプチドの分解産物、いわゆるタンパク質加水分解物は古くから知られている。 これらは、親油性の基が存在しない為に洗浄性を持たないが、その分散性と、皮膚のタンパク質分子との相互作用によって陰イオン界面活性剤の皮膚適合性に好ましい影響を与える能のゆえに多数の界面活性配合物において使用され

    983)]:シュスター(G.Schuster)ら[Cosmet.Toil.,

    99 ,12(1984)]およびリンドナー(H.Lindner)[Parfum.Kosmet.,

    66 ,85(1985)]により発表されている。 通常、タンパク質加水分解物は動物コラーゲンをもとに得られる。 しかし、最近では、たとえば小麦グルテンや大豆タンパク質に基づく植物産物への傾向が強まっている。 例えば、炭化水素の存在下での特殊な乳酸細菌による植物タンパク質の加水分解が、FR-A 25 42 013(ABC)から既知である。 US 4,757,007[ニッシン(Nissin)] には、大豆タンパク質をプロテアーゼにより部分的に加水分解してトリクロロ酢酸中での溶解性が異なる分画とし、この分画をpH7で分離し、加水分解されていない成分を除去し、そして限外濾過によって生成物を精製することが記載されている。 ヨーロッパ特許出願EP-A-0 187 048[ノボ(Novo)]には、特別のプロテアーゼ処理による大豆タンパク質の酵素分解が記載されている。 小麦または大豆タンパク質の段階的なアルカリ、酸、および/または酵素分解によって、平均分子量500〜90,000のタンパク質加水分解物を製造することがEP-A 0 298 41 9[カタヤマ(Katayama)]から既知である。 最後に、EP-A 0 363 771[ネッスル(Nes 水分解し、加水分解されなかった成分を除去し、この加水分解物をアルカリ化して所望ではない塩素化化合物を破壊し、次いで得られた生成物を酸性化する製法が報告されている。 しかし、既知の方法の全てに共通する一つの特徴は、植物粗原料である小麦に適用したときにこれらの方法が、化学的誘導後、例えば脂肪酸塩化物との縮合後に変色し、貯蔵安定性が十分ではない生成物を与えることである。 一つの具体的な問題は、例えば、既知の小麦タンパク質加水分解物の脂肪酸縮合物が水溶液において好ましくない濁りの傾向を示すことである。 即ち、本発明の目的は、小麦タンパク質加水分解物に基づく誘導体の不適切な貯蔵安定性の問題に対する解決を提供することであった。

    発明の説明本発明は、タンパク質を含む出発物質をまずプロテイナーゼによって、次にペプチダーゼによって加水分解する小麦タンパク質加水分解物の製法に関する。 広範囲の研究の後に、本出願人は、貯蔵中の誘導体の不適切な安定性が前駆体、すなわち小麦タンパク質加水分解物の好ましくない分子量分布に起因することを見いだした。 従って、この問題の解決は小麦タンパク質加水分解物の段階で為されなければならない。 驚くべきことに、注意深く選択した酵素を用いて酵素分解すると、後に貯蔵安定な誘導体、より具体的には水溶液の形態では濁らない小麦タンパク質脂肪酸縮合物を与える加水分解物が導かれることを見いだした。

    3段階酵素分解本発明の方法の一つの好ましい態様においては、タンパク質を含む出発物質( 好ましくは小麦グルテン)および対応する化学的または酵素的に修飾した誘導体を、 (a)まずpH2〜5でプロテイナーゼにより処理し、 (b)次いでpH8〜10で処理し、 (c)最後にpH6〜7でペプチダーゼにより加水分解する。 本発明において、タンパク質を含む出発物質とは、例えば既知の方法を用いる小麦粉の抽出によって得られ、70〜90重量%のタンパク質含量を有していてよいタンパク質単離物であると解される。

    プロテイナーゼおよびペプチダーゼプロテイナーゼおよびペプチダーゼは、プロテアーゼ群、すなわちペプチド結合の加水分解切断を触媒し、従って系統的にはヒドロラーゼに属する酵素群に属する。 エンドペプチダーゼまたはエンドプロテアーゼとしても知られているプロテイナーゼはタンパク質中のペプチド結合を切断する。 これらは末端アミノまたはカルボキシル基の末端ペプチド結合の分解を促進する(エキソ)ペプチダーゼとは異なる。 本発明の製法に適するプロテイナーゼの代表例は、市販品から入手可能なセリンプロテイナーゼ(EC 3.4.21)、システインまたはチオールプロテイナーゼ(EC 3 .4.22)、アスパルテートまたはカルボキシプロテイナーゼ型の酸性プロテイナーゼ(EC 3.4.23)、および従属的には金属プロテイナーゼ(3.4.24)である。 適当なセリンプロテイナーゼの例は、キモトリプシン、エラスターゼ、カリクレイン、 プラスミン、トリプシン、スロンビンおよびサブチリシンである。 適当なペプチダーゼには、例えば、α−アミノアシルペプチドヒドロラーゼまたはアミノペプチダーゼ(EC 3.4.11)[これらはポリペプチド末端の個々のアミノ酸を分離する]、ジペプチドヒドロラーゼまたはジペプチダーゼ(EC 3.4.13) [これらはジペプチドをアミノ酸に加水分解する]、ジペプチジルペプチドヒドロラーゼまたはジペプチジルペプチダーゼ(EC 3.4.14)[これらはポリペプチドのアミノ位においてジペプチドを遊離させる]、ペプチジルジペプチドヒドロラーゼまたはジペプチジルカルボキシペプチダーゼ(EC 3.4.15)[これらはカルボキシ末端の個々のアミノ酸を分離する]、カルボキシペプチダーゼ(EC 3.4.16-3 .4.18)およびω−ペプチダーゼ(EC 3.4.19)[これらはポリペプチドの両末端から修飾アミノ酸を分離する]が含まれる。 基本的に、プロテイナーゼまたはペプチダーゼの使用量は限定されないが、その使用量は、出発物質を基準に0.1〜5重量%の範囲内であるべきであり、0. 5〜2重量%の範囲内であるのが好ましい。

    吸着剤痕跡量の望ましくない着色物質を除去する為に、タンパク質含有出発物質を適切な吸着剤と共に加水分解工程に導入するのが有利であることがわかった。 適切な吸着剤とは、例えば、シリカゲル、酸化アルミニウムおよび好ましくは活性炭であり、これらはタンパク質含有出発物質の窒素含量を基準に0.1〜15重量%、好ましくは1〜5重量%の量で用いてよい。

    加水分解工程の実施酵素加水分解を行うために、タンパク質含有出発物質の水性懸濁液を、所望により上記吸着剤と共に、使用するプロテイナーゼおよびペプチダーゼの至適温度および至適pH、例えば40〜70℃で1〜24時間分解する。 タンパク質中になお存在する炭水化物のゼラチン化温度以下で加水分解を行うのが特に有利である。 塩基として酸化カルシウムまたは水酸化カルシウムの存在下で加水分解を行うと、可溶性のカルシウムペプチドが形成され、これを濾過により不溶性の水酸化カルシウムまたは酸化カルシウムから分離しなければならない。 アルカリペプチドが所望であるときには、カルシウムペプチドをソーダまたはカリ溶液で処理し、次いで難溶性の炭酸カルシウムを除去するのが望ましい。 また、カルシウムをシュウ酸カルシウムまたは硫酸カルシウムの形態で沈澱させることもできる。 難溶性塩は、好ましくは濾過助剤の存在下に通常の固体/液体分離法(例えば濾過、分離など)によって除去するのが好ましい。 小麦タンパク質加水分解物水溶液が得られ、必要に応じてこれを、たとえば、 落下膜エバポレーターを用いて濃縮してよい。 本発明の製法により得られる加水分解物は、約5〜50重量%の固体含量を有し、100〜30,000の範囲、 好ましくは100〜10,000の範囲、より好ましくは2,000〜5,000 の範囲の平均分子量を有する。

    工業的応用本発明の製法によって得られる植物性小麦タンパク質加水分解物は、特に好ましい色品質によって区別され、誘導体化の後に水溶液中で特に高い貯蔵安定性を示す物質を与える。 特に、本発明の製法によって得られる小麦タンパク質加水分解物に基づく脂肪酸縮合体は、透明な貯蔵安定性水溶液に加工することができる。 従って、本発明はさらに、本発明の製法によって得られる小麦タンパク質加水分解物の使用であって、わずかに着色した貯蔵安定性の誘導体、例えば、N−アシル化、N−アルキル化、エステル化誘導体およびN−アシル化またはN−アルキル化され、さらにエステル化された誘導体などの製造のための使用に関する。 本発明の製法によって得られる小麦タンパク質加水分解物を、6〜22個、より具体的には12〜18個の炭素原子を含有する脂肪酸または脂肪酸塩化物と、 既知の方法によって縮合させるのが好ましい。 この小麦タンパク質加水分解物を、ラウリン酸またはココナツ油脂肪酸縮合体の製造に用いるのが特に好ましい。 以下の実施例は、本発明の説明を意図するものであり、いかなる意味においても本発明を限定するものではない。

    実施例

    実施例1温水3,500L(Tmax=50℃)を5m

    3の撹拌タンク反応器に入れ、次いで亜硫酸ナトリウム1.3kgおよび活性炭14kgを加えた。 小麦タンパク質単離体650kgを最高速度で撹拌しながら48〜50℃で加え、この全体を撹拌して懸濁液を形成させた。 次いで、反応混合物のpH値を塩酸の添加によりpH3. 0に調整した。 次いで、酸性域で至適pHをもつプロテイナーゼ5kgを添加した。 加水分解と、その後の第一回目の濾過中、温度は最高50℃に制限し、亜硫酸塩の濃度は1 0ppm以上に維持した。 pH値は塩酸の添加により最初は3.0に維持し、2 時間後に、水酸化カルシウムの添加により8.5に調整した。 同時に、別の活性炭14kgとアルカリ性域に至適pHをもつプロテイナーゼ5kgを添加した。 次いで、この反応混合物を、さらにpH補正することなく約50℃でさらに2時間撹拌した。 この酵素加水分解工程の後に、混合物のpH値を水酸化カルシウムの添加によって7.5に調整した。 このように調製した加水分解物を、濾過助剤[パーライト(Perlite

    R )P50]70kgの添加後に、フィルタープレスで濾過した。 次いで、カルボパル(Carbopal

    R )GnA 20kgを濾液に添加し、その後80℃ に加熱した。 この温度を15分間維持した。 次いで、この反応混合物を50℃まで冷却し、30分間その温度で撹拌した。 さらに濾過助剤15kgを添加した後、 生成物をフィルタープレスで再濾過した。 最後に、カルシウムをソーダの添加によって沈澱させ、炭酸カルシウムをフィルタープレスで除去した。 この濾液を、 落下膜エバポレーターで44%Brix含量に濃縮した。 最後に、この濃縮物を水酸化ナトリウムでpH10に調整し、5日間の貯蔵後に濾過助剤15kgの存在下にフィルタープレスにおいて濾過した。

    実施例2実施例1に従って調製した小麦タンパク質加水分解物10kgを、ラウリン酸塩化物を用いて既知の方法でアシル化した。 この反応生成物を20重量%の乾燥物質含量に調整し、20℃および40℃で3週間貯蔵した。 この貯蔵期間の後、生成物は両温度で透明であり、実質的に同じ色であった。

    比較例1市販の小麦タンパク質加水分解物を実施例2の記載のようにラウリン酸塩化物でアシル化した。 得られた小麦タンパク質脂肪酸縮合物の20重量%溶液は、わずか1週間の貯蔵後に濁った。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ザンダー,アンドレアス ドイツ連邦共和国デー−89257イラーティ ッセン、カルルスバーター・シュトラーセ 19番

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