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Milk flavor giving or enhancing agent, and use of the same for food and drink

阅读:503发布:2024-02-28

专利汇可以提供Milk flavor giving or enhancing agent, and use of the same for food and drink专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an agent for giving or enhancing flavor and body taste of dairy products such as butter and cheese, and to provide food and drink using the agent.
SOLUTION: The agent enhances milk fat feeling, body feeling and body taste by including 12-methyltridecanal at a concentration of 1 ppt-100 ppm in dairy products such as butter, cheese and cow milk.
COPYRIGHT: (C)2010,JPO&INPIT,下面是Milk flavor giving or enhancing agent, and use of the same for food and drink专利的具体信息内容。

  • 12−メチルトリデカナールからなる乳風味賦与乃至増強剤。
  • 請求項1に記載の乳風味賦与乃至増強剤を12−メチルトリデカナール濃度として1ppb〜10 ppm含有させることを特徴とする乳系香料組成物。
  • 請求項1に記載の乳風味賦与乃至増強剤または請求項2に記載の乳系香料組成物を12−メチルトリデカナール濃度として1ppt〜100ppm含有させることを特徴とする飲食品。
  • 说明书全文

    本発明は、バター、チーズ、ミルクなどの乳製品が有する風味、コク味などの乳風味賦与乃至増強剤、および、該乳風味賦与乃至増強剤により乳風味の増強された飲食品に関する。

    バター、チーズ、乳、アイスクリーム、ヨーグルトなどの乳製品は、食事の洋風化に伴って日本人の食生活に浸透し、なくてはならない食品の一つとなっている。

    しかしながら、良質なバターやチーズなどの乳製品は、ごく一部の、高価な国産品、あるいは輸入品に限られており、一般品はその多くが安価で品質の劣る輸入原料を主原料として作られるか、あるいは日本での製造過程において香気、香味の減少または損失が起こるために、乳製品が本来有する芳醇、かつリッチな風味、コク味を消費者が享受する機会が意外と少ないのが実情である。 また、最近ではコスト低減あるいはメタボ対策を目的として、乳原料の使用量を減らしても十分な乳風味を有する商品の開発が求められている。

    これまで、バター、チーズなどの乳製品の風味改善、風味増強に関する提案がいくつか行われている。 例えば、乳脂肪含有食品材料をリパーゼの存在下に酵素処理する際及び/又は酵素処理して得られる処理物に分枝サイクロデキストリンを配合し、生成物の刺激臭、後味の油っぽい不快臭を除去した嗜好性に優れたバター、チーズ、ミルク等の香気香味を有する乳製品フレーバーの製造法(特許文献1)、アルカノイルアミノ酸アミドを有効成分として含有するチーズ、醤油、味噌、魚醤油などの醗酵生成物やバター、チーズなどの熟成感を想起させる持続性の香気香味特性を有する持続性香気香味賦与剤(特許文献2)、飲食品に2−ヒドロキシ−3−メチルペンタン酸とジアセチル及び/又は2−フェニルエチルシンナメートを添加し、マイルドなコク味を有するバター様、果実様、チーズ様、ヨーグルト様などの香気香味特性を賦与、増強できる香料組成物(特許文献3)、乳清蛋白質のプロテアーゼ処理物および乳脂のリパーゼ処理物を各種の飲料、乳製品、焼き菓子類、各種麺類など広範囲な飲食品の異味異臭を除き、風味の付与増強又は改善を図る風味改良材(特許文献4)、(Z)−6−オクテナールを有効成分として含有し、飲食品に乳製品特有の甘いクリーミーな香味を付与することのできる乳風味賦与乃至増強剤(特許文献5)、3−メチルノナン−2,4−ジオンを含有し、乳、乳製品、乳若しくは乳製品を含有する飲食物、又は乳製品代用品に、乳関連製品の香味や「こく」を賦与増強することのできる香味料組成物(特許文献6)、乳又は乳製品のリパーゼ処理及び/又は乳酸菌による発酵処理により得られる処理物を有効成分として含有し、発酵乳にみられる粉っぽい味・においを低減し、かつ呈味(乳感)を増強する、乳飲料又は発酵乳の風味改良剤(特許文献7)、焙煎コーヒーを、極性有機溶媒又はこれらの混合物で抽出して得られる抽出物を分画して得られた分画分子量10000以上の画分を乳製品等に添加し、こく、ボリューム感を賦与することのできる香味増強剤(特許文献8)、メチル 2−メチル−3−フリルジスルフィド、ビス(2−メチル−3−フリル)ジスルフィド、メチルフルフリルジスルフィド及びジフルフリルジスルフィドからなる群から選ばれた1種又は2種以上のジスルフィド化合物を含有させる乳、乳製品、乳若しくは乳製品を含有する飲食物、又は乳製品代用品用の香料組成物(特許文献9)、最終飲食品中に、低級脂肪酸をその検知閾値濃度に対して0.01〜0.5倍濃度添加することで、軽やかで広がりのある香気の増強された飲食品(特許文献10)
    などの提案がある。

    これらの提案は、製品の風味、コク味の賦与または増強を目的とした提案であるが、さらに良質な乳製品の風味またはコク味の賦与または増強を行える提案が求められていた。

    特開平6−125733号公報

    特開平8−103243号公報

    特開平8−228713号公報

    特開平9−37735号公報

    特開2003−189号公報

    特開2003−52330号公報

    特開2003−250482号公報

    特開2008−54507号公報

    特開2008−92890号公報

    特開2008−263903号公報

    本発明は、12−メチルトリデカナールを有効成分として含有することを特徴とする乳風味賦与または増強剤、および、該乳風味賦与または増強剤を用いた飲食品の風味改善に関する。

    本発明者らは、乳製品の香気、香味を形成する重要な成分である乳脂肪を高濃度で含有するバターに着目した。 バターは未加熱のものはフレッシュバター、あるいは30℃程度で溶解した溶かしバターで使用される一方、ソテー、焼き菓子その他の料理で頻繁に使用される場合には、未加熱あるいは低温で溶解する場合に比べ、高温での加熱を経ることにより非常に複雑で強い香気香味を生じることが一般に知られている。 そこで、バターを100〜200℃で加熱したとき生ずる香気物質を分析し、その中に乳製品の香味および乳製品が有するコク味を増強する成分の探索を鋭意検討したところ、12−メチルトリデカナールは乳製品が有する風味またはコク味を増強する効果があることを見出した。

    なお、12−メチルトリデカナールの香気に関する報告がわずかながら存在する。 例えば、煮込んだ牛肉から得られるエキスに存在し、獣脂様(tallowy)、あるいは牛肉様(beef−like)の香気を有することが報告されている(Colloques(75)、Bioflavour95、201−205、1995)。 また、微粉砕のミルクパウダーは保蔵により、異臭を発生し、その一つとして12−メチルトリデカナールが獣脂様(tallowy)の香気を有することが報告されている(ACS.Symp.Ser.782,Gas Chromatoghraphy Olfactometry,p46−61、2001)。 しかしながら、バター、チーズなどの良好な香気成分として報告はこれまでなかった。 そのため、12−メチルトリデカナールは、肉のフレーバーなどごく一部の香料素材として使用されるのみで、乳系香料の香料素材として使用されたことはなかった。

    なお、12−メチルトリデカナールの構造式は[化1]で示される。

    本発明者らが検討した結果、12−メチルトリデカナールをバター、チーズ、牛乳などの乳製品に1ppt〜100ppmの濃度で含有させたところ、乳製品の香味および乳製品が有する風味またはコク味を増強することを見いだし、本発明を完成するに至った。

    かくして、本発明は、12−メチルトリデカナールからなる乳風味賦与乃至増強剤を提供するものである。

    また、本発明は、前記の乳風味賦与乃至増強剤を12−メチルトリデカナール濃度として1ppb〜10 ppm含有させることを特徴とする乳系香料組成物を提供するものである。

    さらに、本発明は、前記の乳風味賦与乃至増強剤または乳系香料組成物を12−メチルトリデカナール濃度として1ppt〜100ppm含有させることを特徴とする飲食品を提供するものである。

    本発明によれば、12−メチルトリデカナールを含有させることにより乳風味の賦与または増強を行うことができる。 さらに、12−メチルトリデカナール濃度として1ppb〜10 ppm含有させた乳系香料組成物を飲食品に添加することにより、乳製品が有する風味またはコク味を顕著に賦与または増強し、飲食品の品質を著しく向上させることが出来る。

    以下、本発明についてさらに詳細に説明する。

    本発明の方法において原料で使用しうる乳風味賦与乃至増強剤の有効成分である12−メチルトリデカナールは、一般的な方法にしたがって合成されたものまたは市販品のいずれでも良い。 市販品としては、例えば、12−メチルトリデカナール(Givaudan社製)、12−メチルトリデカナール(TREAT社製)などを挙げることができる。

    本発明の乳風味賦与乃至増強剤は、そのまま飲食品、香粧品、保健・衛生・医薬品にごく微量配合して乳風味を付与又は増強することができるが他の成分と混合して乳系香料組成物を調製し、該香料組成物を用いて飲食品、香粧品、保健・衛生・医薬品に乳風味を付与又は増強することもできる。 該香料組成物の12−メチルトリデカナールと共に含有しうる他の香料成分としては、各種の合成香料、天然香料、天然精油、植物エキスなどを挙げることができる。 例えば、「特許庁、周知慣用技術集(香料)第II部食品香料、P88−131、平成12年1月14日発行」に記載されている天然精油、天然香料、合成香料を挙げることができる。

    例えば、γ−カプロラクトン、γ−ヘプタラクトン、γ−オクタラクトン、γ−ノナラクトン、γ−デカラクトン、7−デセン−4−オリド、3−メチル−4−デセン−4−オリド、3−メチル−5−デセン−4−オリド、γ−ウンデカラクトン、γ−ドデカラクトン、γ−トリデカラクトン、γ−テトラデカラクトン、δ−カプロラクトン、2−ヘキセン−5−オリド、2−ヘプテン−5−オリド、δ−オクタラクトン、2−オクテン−5−オリド、4−メチル−5−オクタノリド、δ−ノナラクトン、2−ノネン−5−オリド、4−メチル−5−ノナノリド、δ−デカラクトン、2−デセン−5−オリド、4−メチル−5−デカノリド、δ−ウンデカラクトン、2−ウンデセン−5−オリド、4−メチル−5−ウンデカノリド、δ−ドデカラクトン、2−ドデセン−5−オリド、4−メチル−5−ドデカノリド、δ−トリデカラクトン、2−トリデセン−5−オリド、4−メチル−5−トリデカノリド、δ−テトラデカラクトン、2−テトラデセン−5−オリド、2−ペンタデセン−5−オリド、2−ヘキサデセン−5−オリド、2−ヘプタデセン−5−オリド、2−オクタデセン−5−オリド、2−ノナデセン−5−オリド、2−エイコセン−5−オリド、ε−デカラクトンなどのラクトン類;プロピオン酸、酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、カプロン酸、トランス−2−ヘキセン酸、ヘプタン酸、カプリル酸、ノナン酸、5−ヒドロキシノナン酸、カプリン酸、2−デセン酸、4−デセン酸、5−デセン酸、6−デセン酸、9−デセン酸、5−ヒドロキシデセン酸、5−ヒドロキシウンデカン酸、ラウリン酸、5−ヒドロキシドデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、イソペンタデカン酸、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸などの脂肪酸類;アセトアルデヒド、プロパナール、ブタナール、2−ブテナール、ヘキサナール、オクタナール、4−ヘプテナール、2,4−オクタジエナール、ノナナール、2−ノネナール、2,4−ノナジエナール、2,6−ノナジエナール、デカナール、2,4−デカジエナール、ウンデカナール、2,4−ウンデカジエナール、ドデカナール、ベンズアルデヒド、バニリン、エチルバニリン、フルフラール、ヘリオトロピンジエチルアセタールなどのアルデヒド類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル、酢酸デシル、酢酸ドデシル、酢酸フェネチル、乳酸エチル、酪酸エチル、2−メチル酪酸エチル、3−エチル酪酸エチル、吉草酸メチル、カプロン酸メチル、カプロン酸エチル、ヘプタン酸メチル、ヘプタン酸エチル、カプリル酸エチル、カプリル酸イソアミル、カプリル酸ヘプチル、ノナン酸メチル、ノナン酸エチル、カプリン酸メチル、カプリン酸エチル、ウンデカン酸エチル、ラウリン酸メチル、ラウリン酸エチル、ミリスチン酸エチル、パルミチン酸エチル、サリチル酸メチル、コハク酸ジエチル、セバシン酸ジエチル、5−ヒドロキシヘキサン酸エチル、5−ヒドロキシデカン酸エチル、5−ヒドロキシウンデカン酸エチル、5−ヒドロキシデカン酸プロピル、5−ヒドロキシデカン酸イソプロピル、5−ヒドロキシオクタン酸2−メチルプロピル、5−ヒドロキシ−9−メチルデカン酸エチルなどのエステル類;エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、フルフリルアルコールなどのアルコール類;2−ヘプタノン、2−オクタノン、3−オクタノン、1−オクテン−3−オン、2−ノナノン、3−ノナノン、8−ノネン−2−オン、2−ウンデカノン、2−トリデカノン、アセトイン、5−ヒドロキシ−4−オクタノン、ジアセチル、2,3−ペンタジオン、2,3−ヘキサジオン、2,3−ヘプタジオン、アセチルイソバレリル、p−メトキシアセトフェノン、ベンゾフェノン、マルトールなどのケトン類;フェニルエチルアンスラニレート、トリメチルアミン、インドール、スカトール、ピリジン、イソキノリン、ピラジン、メチルピラジンなどの含窒素化合物類;メチルメルカプタン、イソブチルメルカプタン、2,4−ジチアペンタン、ジメチルスルフィド、ジメチルジスルフィド、2,4−ジチアペンタン、ジメチルトリスルフィド、ジメチルスルフォキシド、ジメチルスルフォン、メタンチオール、メチルスルフォニルメタン、メチルイソチオシアネート、エチルイソチオシアネート、アリルイソチオシアネート、2−メチル−3−ブタンチオール、メチオナール、チオ酢酸エチル、チオ酪酸メチル、3−ブテニルイソチオシアネート、2−メチルチオフェン、ベンゾチアゾール、スルフロール、アセチル乳酸チオメチルエステル、プロピオニル乳酸チオメチルエステル、ブチリル乳酸チオメチルエステル、バレリル乳酸チオメチルエステル、2−メチルブチリル乳酸チオメチルエステル、デシリル乳酸チオメチルエステル、アセチル乳酸チオエチルエステル、プロピオニル乳酸チオエチルエステル、ブチリル乳酸チオエチルエステル、バレリル乳酸チオエチルエステル、イソカプロイル乳酸チオプロピルエステルなどの含硫化合物類など公知の香料化合物;乳脂のリパーゼ分解物;乳タンパク質のプロテアーゼ分解物;乳、濃縮乳、粉乳、ミルクホエイ、バター、チーズ、ヨーグルトもしくはこれらの混合物からの乳または乳加工品の分画物などを挙げることができる。

    本発明の12−メチルトリデカナールの配合量は、重要であり、その目的あるいは乳系香料組成物の種類によっても異なるが、例えば、乳系香料組成物の全体重量に対して1ppb〜10 ppm、好ましくは、10ppb〜10 ppmの範囲を例示することができる。 これらの範囲内では、乳系香料組成物に対し乳脂肪感、ボディー感、コク味などを付与する優れた効果を有する。 一方、乳系香料組成物に対する12−メチルトリデカナールの配合量が10 ppmを越える場合には、12−メチルトリデカナール単独特有の獣脂様の異臭としての香気・香味特性が出てしまい好ましくない。 また、乳系香料組成物に対する12−メチルトリデカナールの配合量が1ppbを下回る場合は本発明特有の香気・香味付与効果が得られない。

    本発明の12−メチルトリデカナールを含有する乳系香料組成物には、必要に応じて、香料組成物において通常使用されている、例えば、水、エタノール、当の溶剤;エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ヘキシルグリコール、ベンジルベンゾエート、トリエチルシトレート、ジエチルフタレート、ハーコリン、中鎖脂肪酸トリグリセライド、中鎖脂肪酸ジグリセリド等の香料保留剤を含有することができる。

    本発明の12−メチルトリデカナールからなる乳風味賦与乃至増強剤は、上記したようにそれ自身単独で、または、12−メチルトリデカナールを含有させた乳系香料組成物を調製して、各種の製品、例えば、飲食品、香粧品、保健・衛生・医薬品に乳製品が有する風味またはコク味を付与又は増強することもできる。

    本発明の12−メチルトリデカナールからなる乳風味賦与乃至増強剤又は12−メチルトリデカナールを含有させた乳系香料組成物によって乳製品が有する風味またはコク味を付与することのできる飲食品の具体例としては何ら限定されるものではなく、例えば、コーラ飲料、果汁入炭酸飲料、乳類入炭酸飲料などの炭酸飲料類;果汁飲料、野菜飲料、スポーツドリンク、ハチミツ飲料、豆乳、ビタミン補給飲料、ミネラル補給飲料、栄養ドリンク、滋養ドリンク、乳酸菌飲料、乳飲料などの食系飲料類;緑茶、紅茶、ウーロン茶、ハーブティー、コーヒー飲料などの嗜好飲料類;チューハイ、カクテルドリンク、発泡酒、果実酒、薬味酒などのアルコール飲料類;バター、チーズ、ミルク、ヨーグルトなどの乳製品;アイスクリーム、ラクトアイス、氷菓、ヨーグルト、プリン、ゼリー、デイリーデザートなどのデザート類及びそれらを製造するためのミックス類;キャラメル、キャンディー、錠菓、クラッカー、ビスケット、クッキー、パイ、チョコレート、スナックなどの菓子類及びそれらを製造するためのケーキミックスなどのミックス類;パン、スープ、各種インスタント食品などの一般食品類;をあげることができる。

    また、本発明の12−メチルトリデカナールからなる乳風味賦与乃至増強剤又は12−メチルトリデカナールを含有させた乳系香料組成物によって乳風味を付与することのできる香粧品、保健・衛生・医薬品の具体例としては何ら限定されるものではなく、例えば、フレグランス製品、基礎化粧品、仕上げ化粧品、頭髪化粧品、日焼け化粧品、薬用化粧品、ヘアケア製品、石鹸、身体洗剤、浴用剤、洗剤、柔軟仕上げ剤、漂白剤、エアゾール剤、消臭・芳香剤、忌避剤、口腔用組成物、皮膚外溶剤などを挙げることができる。

    また、本発明の12−メチルトリデカナールの飲食品への配合量は、その目的あるいは飲食品の種類によっても異なるが、前記の乳風味賦与乃至増強剤または乳系香料組成物を有効量添加することにより乳の脂肪感、ボディー感、コク味などを付与することができる。 その際の飲食品の12−メチルトリデカナールの添加量は、製品の種類や形態に応じて異なり一概に言えないが、例えば、飲食品の全体重量に対して1ppt〜100ppm、好ましくは、10ppt〜10ppmの範囲を例示することができる。 一方、飲食品の全体重量に対する12−メチルトリデカナールの配合量が100ppmを越える場合には、12−メチルトリデカナール単独特有の獣脂様、ロウ様の異臭としての香気・香味特性が出てしまい好ましくない。 また、飲食品の全体重量に対する12−メチルトリデカナールの配合量が1pptを下回る場合は本発明特有の香気・香味付与効果が得られない。

    以下、本発明を実施例および比較例によりさらに具体的に説明する。

    [実施例1、比較例1]
    バター様調合香料組成物への12−メチルトリデカナールの添加効果
    バター様の調合香料組成物として下記の各成分(質量%)を調合した。

    上記バター様調合香料組成物(対照品1)100gに、12−メチルトリデカナールを0.01μg(10 −4 ppm:比較品1)、0.1μg(10 −3 ppm:本発明品1)、10μg(10 −1 ppm:本発明品2)、1mg(10ppm:本発明品3)、100mg(10 ppm:本発明品4)、1g(10 ppm:本発明品5)、10g(10 ppm:比較品2)混合して、比較品1および2、本発明品1〜3のバター調合香料組成物を調製した。 それぞれの香料組成物の0.1%エタノール溶液を良く訓練されたパネラー10人により風味評価を行った。 該化合物を加えていない対照品1の0.1%エタノール溶液を対照とした、パネラーの平均的な香気評価を表2に示す。

    表2の結果から明らかなように、該化合物を加えた本発明品1〜5は、乳脂肪独特のバター感が増強されていた。 特に本発明品3および4は乳脂肪独特のリッチで良好なバター感が著しく増強されており、パネラー全員が好ましいとの評価を与えた。 一方、比較品1は対照品1と大差なく、比較品2はバターとは異質な強い不快臭が感じられたとの評価であった。
    [実施例2、比較例2]
    チーズ様調合香料組成物への12−メチルトリデカナールの添加効果
    チーズ様の調合香料組成物として下記の各成分(質量%)を調合した。

    上記チーズ様調合香料組成物(対照品2)100gに、12−メチルトリデカナールを0.01μg(10 −4 ppm:比較品3)、0.1μg(10 −3 ppm:本発明品6)、10μg(10 −1 ppm:本発明品7)、1mg(10ppm:本発明品8)、100mg(10 ppm:本発明品9)、1g(10 ppm:本発明品10)、10g(10 ppm:比較品4)混合して、比較品3および4、本発明品6〜10のバター調合香料組成物を調製した。 それぞれの香料組成物の0.1%エタノール溶液を良く訓練されたパネラー10人により風味評価を行った。 該化合物を加えていない対照品2の0.1%エタノール溶液を対照とした、パネラーの平均的な香気評価を表2に示す。

    表4の結果から明らかなように、該化合物を加えた本発明品6〜10は、チーズ様のボディー感が増強されていた。 特に本発明品8および9は乳脂肪独特のチーズ様のボディー感が、著しく増強されており、パネラー全員が好ましいとの評価を与えた。 一方、比較品3は対照品2と大差なく、比較品4はチーズとは異質な不快臭が感じられたとの評価であった。
    [実施例3、比較例3]
    ミルク様調合香料組成物への12−メチルトリデカナールの添加効果
    ミルク様の調合香料組成物として下記の各成分(質量%)を調合した。

    上記ミルク様調合香料組成物(対照品3)100gに、12−メチルトリデカナールを0.01μg(10 −4 ppm:比較品5)、0.1μg(10 −3 ppm:本発明品11)、10μg(10 −1 ppm:本発明品12)、1mg(10ppm:本発明品13)、100mg(10 ppm:本発明品14)、1g(10 ppm:本発明品15)、10g(10 ppm:比較品6)混合して、比較品5および6、本発明品11〜15のバター調合香料組成物を調製した。 それぞれの香料組成物の0.1%エタノール溶液を良く訓練されたパネラー10人により風味評価を行った。 該化合物を加えていない対照品3の0.1%エタノール溶液を対照とした、パネラーの平均的な香気評価を表6に示す。

    表6の結果から明らかなように、該化合物を加えた本発明品11〜15は、乳脂肪独特のボディー感が賦与され、ミルク様香気が増強されていた。 特に本発明品13および14は乳脂肪独特のリッチでコクのあるクリーミーなボディー感が賦与され、良好なミルク様香気が著しく強調されており、パネラー全員が好ましいとの評価を与えた。 一方、比較品5は対照品3と大差なく、比較品6はミルクとは異質な不快臭が感じられたとの評価であった。
    [実施例4、比較例4]
    バター様調合香料組成物のクッキーへの添加効果
    実施例1で得られたバター様調合香料組成物(本発明品4及び対照品1)を下記処方のクッキー生地に添加し、220℃で7分間焼き上げクッキーを調製した。 本発明品4及び対照品1を添加したクッキーをそれぞれ本発明品16及び比較品7とした。 これらのクッキーを、専門パネラー20人により官能評価を行った。

    その結果、専門パネラー20人全員が、本発明品16は比較品7に較べて、独特のクリーミーな乳脂肪感が賦与され、バターリッチなイメージの風味が強調されているとの評価であった。
    [実施例5、比較例5]
    チーズ様調合香料組成物のクラッカーへの添加効果
    実施例2で得られたチーズ様調合香料組成物(本発明品9及び対照品2)を下記処方のクラッカー生地に添加し、常法によりクラッカーを調製した。 本発明品9及び対照品2を添加したクラッカーをそれぞれ本発明品17及び比較品8とした。 これらのクラッカーを、専門パネラー20人により官能評価を行った。

    その結果、専門パネラー20人全員が、本発明品17は比較品8に較べて、チーズ様のボディー感が著しく強調されていると評価した。
    [実施例6、比較例6]
    ミルク様調合香料組成物のアイスクリームへの添加効果
    実施例3で得られたミルク様調合香料組成物(本発明品14及び対照品3)を下記処方のアイスクリームに添加し、常法によりアイスクリームを調製した。 本発明品14及び対照品3を添加したアイスクリームをそれぞれ本発明品18及び比較品9とした。 これらのクッキーを、専門パネラー20人により官能評価を行った。

    その結果、専門パネラー20人全員が、本発明品18は比較品9に較べて、良好な乳脂感が著しく強調され、クリーミーであると評価した。
    [実施例7、比較例7]
    ミルク様調合香料組成物のミルクコーヒーへの添加効果
    実施例3で得られたミルク様調合香料組成物(本発明品14及び対照品3)を下記処方のミルクコーヒーに添加し、常法によりミルクコーヒー飲料を調製した。 本発明品14及び対照品3を添加したミルクコーヒーをそれぞれ本発明品19及び比較品10とした。 これらのミルクコーヒーを、専門パネラー20人により官能評価を行った。

    その結果、専門パネラー20人全員が、本発明品19は比較品10に較べて、すっきりした乳脂肪感、ボディー感があり、良好であると評価した。

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