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Device for discriminating catalyst deterioration of internal combustion engine

阅读:445发布:2021-07-29

专利汇可以提供Device for discriminating catalyst deterioration of internal combustion engine专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE:To control an air-fuel ratio of an engine to a theoretical air-fuel ratio, and discriminate the deterioration of a catalyst converter on the basis of the output of an air-fuel ratio sensor provided in an exhaust passage of the upstream side of the catalyst converter. CONSTITUTION:A catalyst converter 12, which houses catalytic converter rhodium having the O2 storage effect for purifying three noxious components of HC, CO, NOx simultaneously, is provided in an exhaust system of the downstream of an exhaust manifold 11. A first O2 sensor 13 is provided in the upstream side of the catalyst converter 12, and a second O2 sensor 15 is provided in an exhaust pipe 14 of the downstream side of the catalyst converter 12. The O2 sensors 13, 15 generate the electric signal corresponding to the density of the oxygen component in the exhaust gas. The O2 sensors 13, 15 generate the output voltage to an A/D converter 101 of a control circuit 10 in response to the discrimination that the air-fuel ratio exists in the lean side or the rich side against the theoretical air-fuel ratio.,下面是Device for discriminating catalyst deterioration of internal combustion engine专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 内燃機関の排気通路に設けられた、O 2
    ストレージ効果を有する三元触媒(12)と、 該三元触媒の上流側の排気通路に設けられ、前記機関の空燃比を検出する上流側空燃比センサ(13)と、 前記三元触媒の下流側の排気通路に設けられ、前記機関の空燃比を検出する下流側空燃比センサ(15)と、 前記上流側空燃比センサの出力(VOM)に基づき前記機関の空燃比を理論空燃比にフィードバック制御する空燃比フィードバック制御手段と、 該空燃比フィードバック制御中の所定期間内での前記下流側空燃比センサの出力の軌跡長(LVOS)を演算する軌跡長演算手段と、 該軌跡長を用いて前記三元触媒の劣化を判別する触媒劣化判別手段と、 を具備する内燃機関の触媒劣化判別装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも触媒コンバータの上流側の排気通路に設けられた空燃比センサ出に基づき機関の空燃比を理論空燃比に制御するとともに、少なくとも触媒コンバータの下流側の排気通路に設けられた空燃比センサ出力に基づき触媒コンバータの劣化判別を行う内燃機関の触媒劣化判別装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】従来より内燃機関の排気系に空燃比センサ(O 2センサ)を設け、このセンサ出力により空燃比を理論空燃比にフィードバック制御することにより、排気系に設けられた触媒コンバータの浄化能力を有効活用してエミッション特性を改善する技術は良く知られている。 また、最近では、上流側のO 2センサの特性の経時変化等を精度良く補償するために、触媒コンバータの下流にもO 2センサを設けて、フィードバック制御に利用する、所謂、ダブルO 2センサシステムも開発されている(参照:特開昭61−286550号公報)。

    【0003】このような技術においても、触媒コンバータが劣化すると排気中のHC,CO,NOx等の成分の浄化能力が低下するので、触媒コンバータの劣化を検出することが必要になり、種々の触媒劣化判別方法、装置が提案されている。 例えば、触媒が劣化してくると、空燃比フィードバック中の下流側O 2センサ出力の反転周期(理論空燃比相当値を上下する(または横切る)周期)が短くなってくるので、下流側O 2センサの出力の反転周期(あるいは理論空燃比相当値を横切る反転回数)と上流側O 2センサの出力の反転周期(あるいは理論空燃比相当値を横切る反転回数)の比を求めて、この比により触媒の劣化を判別したり、同様に、触媒の劣化に伴い、下流側O 2センサの出力振幅が大きくなるので、この振幅の大小にて触媒の劣化を判別している(参照:特開昭61−286550号公報)。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば上流側空燃比センサ(O 2センサ)の特性がずれることや、上流側O 2センサが影響を受けやすい気筒のインジェクタ特性がずれた場合等により、フィードバック制御される空燃比の中心(平均)が理論空燃比近傍の値にないときには、触媒下流側O 2センサの出力は、触媒が劣化していようといまいとにかかわらず、図2の(D),
    (E),(F),(G)のように、理論空燃比相当値(例えば0.45〔V〕)を上下しない(横切らない)ようになる。 従って、上記のO 2センサ反転周期(反転回数)
    を用いて触媒劣化を判断することは不可能、または、誤判断することになる。

    【0005】前述のダブルO 2センサシステムにおいては、上流側O 2センサの特性ズレは次第に補償され、いずれ、空燃比の中心は理論空燃比近傍になるので、下流側O 2センサ出力が理論空燃比相当値を上下するようになるが、この場合でも、それまでの時間は触媒の劣化が判別できないことになる。 また、ダブルO 2センサシステムにおいても、その空燃比制御幅(通常は空燃比フィードバック補正係数の制御定数である比例分、積分速度等)には上限値が設けられることが多いので、その制御幅を越えて上流側O 2センサの特性ズレや他の要因による空燃比中心ズレが発生すると、やはり、下流側O 2センサ出力は理論空燃比相当値を上下せず、触媒の劣化を検出できない。

    【0006】一方、振幅を利用して触媒劣化を判別するものでは、必ずしも触媒劣化時には非劣化時よりも振幅が大きくなるとは限らない。 例えば、触媒非劣化時においても種々の条件の変化(運転条件の急変)により瞬間的に振幅が大きくなることがあるので、結果として誤判別する恐れがある。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するための手段は図1に示される。 即ち、内燃機関の排気通路に設けられたO 2ストレージ効果を有する三元触媒の上流側の排気通路には、機関の空燃比を検出する上流側空燃比センサが設けられ、また、三元触媒の下流側の排気通路には、機関の空燃比を検出する下流側空燃比センサが設けられる。 空燃比フィードバック手段は、少なくとも上流側空燃比センサ出力VOMに基づき、機関の空燃比を理論空燃比になるようフィードバック制御する。

    【0008】下流側空燃比センサ出力VOSを受ける軌跡長演算手段は、前記空燃比フィードバック手段による空燃比フィードバック中、所定期間内での下流側空燃比センサ出力VOSのとる軌跡長LVOSを演算する。 そして、触媒劣化判別手段はこの演算された軌跡長LVO
    Sを用いて、触媒の劣化判別を実行する。

    【0009】

    【作用】上述の手段による作用は図2により説明される。 即ち、上流側空燃比センサの出力VOMは、空燃比フィードバック中は図2(A)に示すごとく変化する。
    他方、三元触媒が劣化すると、下流側空燃比センサの出力VOSは図2(C),(D),(E)の如く変化し、また、新品触媒のように三元触媒が劣化していなければ図2 (B), (F), (G)の如く変化する。 ここで、図2
    (D), (E), (F), (G)は、空燃比中心が理論空燃比から大きくずれた場合である。

    【0010】触媒の劣化がある図2(C), (D),(E)
    の場合の所定期間に於ける下流側空燃比センサの出力V
    OSの軌跡長LVOSは、触媒劣化のない図2 (B),
    (F),(G)の場合のそれよりは大きくなるので、触媒劣化判別手段はこの現象を利用して触媒の劣化を判別する。 この場合、種々の運転条件によるLVOSの変化を補償するために、同様に運転条件の変化を受ける上流側空燃比センサの軌跡長LVOMとLVOSとの比を用いても良い。

    【0011】

    【実施例】図3は本発明に係る内燃機関の空燃比制御装置の一実施例を示す全体概略図である。 図3において、
    機関本体1の吸気通路2にはエアフローメータ3が設けられている。 エアフローメータ3と吸入空気量を直接計測するものであって、たとえばポテンショメータを内蔵して吸入空気量に比例したアナログ電圧の出力信号を発生する。 この出力信号は制御回路10のマルチプレクサ内蔵A/D変換器101に提供されている。 ディストリビュータ4には、その軸がたとえばクランクに換算して720°毎に基準位置検出用パルス信号を発生するクランク角センサ5およびクランク角に換算して30°毎に基準位置検出用パルス信号を発生するクランク角センサ6が設けられている。 これらクランク角センサ5,6
    のパルス信号は制御回路10の入出力インターフェイス102に供給され、このうちクランク角センサ6の出力はCPU103の割込み端子に供給される。

    【0012】さらに、吸気通路2には各気筒毎に燃料供給系から加圧燃料を吸気ポートへ供給するための燃料噴射弁7が設けられている。 また、機関本体1のシリンダブロックのウォータジャケット8には、冷却温度を検出するための水温センサ9が設けられている。 水温センサ9は冷却水の温度THWに応じたアナログ電圧の電気信号を発生する。 この出力もA/D変換器101に供給されている。

    【0013】排気マニホールド11より下流の排気系には、排気ガス中の3つの有毒成分HC,CO,NO Xを同時に浄化するO 2ストレージ効果(過剰の酸素を保持し未燃焼排気物の浄化に利用する機能)を有する三元触媒を収容する触媒コンバータ12が設けられている。 排気マニホールド11には、すなわち触媒コンバータ12
    の上流側には第1のO 2センサ13が設けられ、触媒コンバータ12の下流側の排気管14には第2のO 2センサ15が設けられている。 O 2センサ13,15は排気ガス中の酸素成分濃度に応じた電気信号を発生する。 すなわち、O 2センサ13,15は空燃比が理論空燃比に対してリーン側かリッチ側かに応じて、異なる出力電圧を制御回路10のA/D変換器101に発生する。 制御回路10は、たとえばマイクロコンピュータとして構成され、A/D変換器101、入出力インターフェイス1
    02、CPU103の外に、RAM104,ROM10
    5、バックアップRAM106、クロック発生回路10
    7等が設けられている。

    【0014】また、吸気通路2のスロットル弁16には、スロットル弁16が全閉か否かを示す信号LLを発生するアイドルスイッチ17が設けられている。 このアイドル状態出力信号LLは制御回路10の入出力インターフェイス102に供給される。 18は2次空気導入吸気弁であって、減速時あるはいアイドル時に2次空気を排気管11に供給して、HC,COエミッションを低減するためのものである。

    【0015】19は触媒コンバータ12の三元触媒が劣化した場合に付勢されるアラームである。 さらに、制御回路10において、ダウンカウンタ108、フリップフロップ109、および駆動回路110は燃料噴射弁7を制御するためのものである。 すなわち、後述のルーチンにおいて、燃料噴射量TAUが演算されると、燃料噴射量TAUがダウンカウンタ108にプリセットされると共にフリップフロップ109もセットされる。 この結果、駆動回路110が燃料噴射弁7の付勢を開始する。
    他方、ダウンカウンタ108がクロック信号(図示せず)を計数して最後にそのボローアウト端子が“1”レベルとなったときに、フリップフロップ109がセットされて駆動回路110は燃料噴射弁7の付勢を停止する。 つまり、上述の燃料噴射量TAUだけ燃料噴射弁7
    は付勢され、従って、燃料噴射量TAUに応じた量の燃料が機関本体1の燃焼室に送り込まれることになる。

    【0016】なお、CPU103の割込み発生は、A/
    D変換器101のA/D変換終了後、入出力インターフェイス102がクランク角センサ6のパルス信号を受信した時、等である。 エアフローセンサ3の吸入空気量データQおよび冷却水温データTHWは所定時間もしくは所定クランク角毎に実行されるA/D変換ルーチンによって取込まれてRAM105の所定領域に格納される。
    つまり、RAM105におけるデータQおよびTHWは所定時間毎に更新されている。 また、回転速度データN
    eはクランク角センサ6の30°CA毎の割込みによって演算されてRAM105の所定領域に格納される。

    【0017】以下、図3の制御回路の動作を説明する。
    図4、図5は上流側O 2センサ13の出力にもとづいて空燃比補正係数FAFを演算する空燃比フィードバック制御ルーチンであって、所定時間たとえば4ms毎に実行する。 ステップ401では、上流側O 2センサ13による空燃比の閉ループ(フィードバック)条件が成立しているか否かを判別する。 たとえば、冷却水温が所定値以下の時、機関始動中、始動後増量中、暖機増量中、パワー増量中、触媒過熱防止のためのOTP増量中、上流側O 2センサ13の出力信号が一度も反転していない時、
    燃料カット中等はいずれも閉ループ条件が不成立であり、その他の場合が閉ループ条件成立である。 閉ループ条件が不成立のときには、ステップ425に進み、空燃比フィードバックフラグXMFBを“0”とし、ステップ426に進む。 なお、空燃比補正係数FAFを1.0
    としてもよい。 他方、閉ループ条件成立の場合はステップ402に進む。

    【0018】ステップ402では、上流側O 2センサ1
    3の出力VOMをA/D変換して取込み、ステップ40
    3にてVOMが比較電圧V R1たとえば0.45V以下か否かを判別する、つまり、空燃比がリッチかリーンかを判別する、つまり、リーン(VOM≦V R1 )であれば、
    ステップ404にてディレイカウンタCDLYが正か否かを判別し、CDLY>0であればステップ405にてCDLYを0とし、ステップ406に進む。 ステップ4
    06では、ディレイカウンタCDLYを1減算し、ステップ407,408にてディレイカウンタCDLYを最小値TDLでガードする。 この場合、ディレイカウンタCDLYが最小値TDLに到達したときにはステップ4
    09にて空燃比フラグF1を“0”(リーン)とする。
    なお、最小値TDLは上流側O 2センサ13の出力においてリッチからリーンへの変化があってもリッチ状態であるとの判断を保持するためのリーン遅延状態であって、負の値で定義される。 他方、リッチ(V 1 >V R1
    であれば、ステップ410にてディレイカウンタCDL
    Yが負か否かを判別し、CDLY<0であればステップ411にてCDLYを0とし、ステップ412に進む。
    ステップ412ではディレイカウンタCDLYを1加算し、ステップ413,414にてディレイカウンタCD
    LYを最大値TDRでガードする。 この場合、ディレイカウンタCDLYが最大値TDRに到達したときにはステップ415にて空燃比フラグF1を“1”(リッチ)
    とする。 なお、最大値TDRは上流側O 2センサ13の出力においてリーンからリッチへの変化があってもリーン状態であるとの判断を保持するためのリッチ遅延状態であって、正の値で定義される。

    【0019】次に、ステップ416では、空燃比フラグF1の符号が反転したか否かを判別する、すなわち遅延処理後の空燃比が反転したか否かを判別する。 空燃比が反転していれば、ステップ417にて、空燃比フラグF
    1の値により、リッチからリーンへの反転か、リーンからリッチへの反転かを判別する。 リッチからリーンへの反転であれば、ステップ418にて、FAF←FAF+
    RSRとスキップ的に増大させ、逆に、リーンからリッチへの反転であれば、ステップ419にて、FAF←F
    AF−RSLとスキップ的に減少させる。 つまり、スキップ処理を行う。

    【0020】ステップ416にて空燃比フラグF1の符号が反転していなければ、ステップ420,421,4
    22にて積分処理を行う。 つまり、ステップ420にて、F1=“0”か否かを判別し、F1=“0”(リーン)であればステップ421にてFAF←FAF+KI
    Rとし、他方、F1=“1”(リッチ)であればステップ422にてFAF←FAF−KILとする。 ここで、
    積分定数KIR,KILはスキップ量RSR,RSLに比して十分小さく設定してあり、つまり、KIR(KI
    L)<RSR(RSL)である。 従って、ステップ42
    1はリーン状態(F1=“0”)で燃料噴射量を徐々に増大させ、ステップ422はリッチ状態(F1=
    “1”)で燃料噴射量を徐々に減少させる。

    【0021】次に、ステップ423では、ステップ42
    3,424,426,427にて演算された空燃比補正係数FAFは最小値たとえば0.8にてガードされ、また、最大値たとえば1.2にてガードされる。 これにより、何らかの原因で空燃比補正係数FAFが大きくなり過ぎ、もしくは小さくなり過ぎた場合に、その値で機関の空燃比を制御してオーバリッチ、オーバリーンになるのを防ぐ。

    【0022】ステップ424では、空燃比フィードバックフラグXMFBを“1”とし、上述のごとく演算されたFAFをRAM105に格納して、ステップ426にてこのループは終了する。 次に、本発明を上流側O 2センサ13の出力V 1及び下流側O 2センサ15の出力V
    2の両方を用いて空燃比フィードバック制御を行うダブルO 2センサシステムに適用した場合について説明する。

    【0023】図6は図4、図5のフローチャートによる動作を補足説明するタイミング図である。 上流側O 2センサ13の出力VOMにより図6(A)に示すごとくリッチ、リーン判別の空燃比信号A/Fが得られると、ディレイカウンタCDLYは、図6(B)に示すごとく、
    リッチ状態でカウントアップされ、リーン状態でカウントダウンされる。 この結果、図6(C)に示すごとく、
    遅延処理された空燃比信号A/F′(フラグF1に相当)が形成される。 たとえば、時刻t 1にて空燃比信号A/F′がリーンからリッチに変化しても、遅延処理された空燃比信号A/F′はリッチ遅延時間TDRだけリーンに保持された後に時刻t 2にてリッチに変化する。
    時刻t 3にて空燃比信号A/Fがリッチからリーンに変化しても、遅延処理された空燃比信号A/F′はリーン遅延時間(−TDL)相当だけリッチに保持された後に時刻t 4にてリーンに変化する。 しかし空燃比信号A/
    F′が時刻t 5 ,t 6 ,t 7のごとくリッチ遅延時間TDR
    の短い期間で反転すると、ディレイカウンタCDLYが最大値TDRに到達するのに時間を要し、この結果、時刻t 8にて遅延処理後の空燃比信号A/F′が反転される。 つまり、遅延処理後の空燃比信号A/F′は遅延処理前の空燃比信号A/Fに比べて安定となる。 このように遅延処理後の安定した空燃比信号A/F′にもとづいて図6(D)に示す空燃比補正係数FAFが得られる。

    【0024】次に、下流側O 2センサ15による第2の空燃比フィードバック制御について説明する。 第2の空燃比フィードバック制御としては、第1の空燃比フィードバック制御定数としてのスキップ量RSR,RSL、
    積分定数KIR,KIL、遅延時間TDR,TDL、もしくは上流側O 2センサ13の出力VOMの比較電圧V
    R1を可変にするシステムと、第2の空燃比補正係数FA
    F2を導入するシステムとがある。

    【0025】たとえば、リッチスキップ量RSRを大きくすると、制御空燃比をリッチ側に移行でき、また、リーンスキップ量RSLを小さくしても制御空燃比をリッチ側に移行でき、他方、リーンスキップ量RSLを大きくすると、制御空燃比をリーン側に移行でき、また、リッチスキップ量RSRを小さくしても制御空燃比をリーン側に移行できる。 したがって、下流側O 2センサ15
    の出力に応じてリッチスキップ量RSLを補正することにより空燃比が制御できる。 また、リッチ積分定数KI
    Rを大きくすると、制御空燃比をリッチ側に移行でき、
    また、リーン積分定数KILを小さくしても制御空燃比をリッチ側に移行でき、他方、リーン積分定数KILを大きくすると、制御空燃比をリーン側に移行でき、また、リッチ積分定数KIRを小さくしても制御空燃比をリーン側に移行できる。 従って、下流側O 2センサ15
    の出力に応じてリッチ成分定数KIRおよびリーン積分定数KILを補正することにより空燃比を制御できる。
    リッチ遅延時間TDRを大きくもしくはリーン遅延時間(−TDL)を小さく設定すれば、制御空燃比はリッチ側に移行でき、逆に、リーン遅延時間(−TDL)を大きくもしくはリッチ遅延時間(TDR)を小さく設定すれば、制御空燃比はリーン側に移行できる。 つまり、下流側O 2センサ15の出力VOSに応じて遅延時間TD
    R,TDLを補正することにより空燃比が制御できる。
    さらにまた、比較電圧V R1を大きくすると制御空燃比をリッチ側に移行でき、また、比較電圧V R1を小さくすると制御空燃比をリーン側に移行できる。 従って、下流側O 2センサ15の出力VOSに応じて比較電圧V R1を補正することにより空燃比が制御できる。

    【0026】これらスキップ量、積分定数、遅延時間、
    比較電圧を下流側O 2センサによって可変とすることはそれぞれに長所がある。 たとえば、遅延時間は非常に微妙な空燃比の調整が可能であり、また、スキップ量は、
    遅延時間のように空燃比のフィードバック周期を長くすることなくレスポンスの良い制御が可能である。 従って、これら可変量は当然2つ以上組み合わされて用いられ得る。

    【0027】次に、空燃比フィードバック制御定数としてのスキップ量を可変にしたダブルO 2センサシステムについて説明する。 図7、図8は下流側O 2センサ15
    の出力VOSにもとづく第2の空燃比フィードバック制御ルーチンであって、所定時間たとえば512ms毎に実行される。 ステップ701〜706では、下流側O 2センサ15によって閉ループ条件か否かを判別する。 たとえば、上流側O 2センサ13による閉ループ条件の不成立(ステップ701)に加えて、冷却水温THWが所定値(たとえば70℃)以下のとき(ステップ702)、
    スロットル弁16が全閉(LL=“1”)のとき(ステップ703)、回転速度N e 、車速、アイドルスイッチ17の信号LL、冷却水温THW等にもとづいて2次空気が導入されていないとき(ステップ704)、軽負荷のとき(Q/N e <X 1 )(ステップ705)、下流側O
    2センサ15が活性化していないとき(ステップ70
    6)、等が閉ループ条件が不成立であり、その他の場合が閉ループ条件成立である。 閉ループ条件不成立であれば、ステップ719に進み、空燃比フィードバックフラグXSFBをリセットし(“0”)、閉ループ条件成立であればステップ708に進み、空燃比フィードバックフラグXSFBをセットする(“1”)。

    【0028】ステップ709〜718のフローについて説明する。 ステップ709は、下流側O 2センサ15の出力VOSをA/D変換して取り込み、ステップ710
    にてVOSが比較電圧V R2たとえば0.55V以下か否かを判別する、つまり、空燃比がリッチかリーンかを判別する。 なお、比較電圧V R2は触媒コンバータ12の上流、下流で生ガスの影響による出力特性が異なることおよび劣化速度が異なること等を考慮して上流側O 2センサ13の出力の比較電圧V R1より高く設定されているが、この設定は任意でもよい。 この結果、VOS≦V R2
    (リーン)であればステップ711,712,713に進み、VOS>V R2 (リッチ)であればステップ71
    4,715,716に進む。 すなわち、ステップ711
    では、RSR←RSR+ΔRS(一定値)とし、つまり、リッチスキップ量RSRを増大させて空燃比をリッチ側に移行させ、ステップ712,713では、RSR
    を最大値MAX(=7.5%)にてガードし、他方、ステップ714にてRSR←RSR−ΔRSとし、つまり、リッチスキップ量RSRを減少させて空燃比をリーン側に移行させ、ステップ715,716にてRSRを最小値MIN(=2.5%)にてガードする。 なお、最小値MINは過渡追従性がそこなわれないレベルの値であり、また、最大値MAXは空燃比変動によりドライバビリティの悪化が発生しないレベルの値である。

    【0029】ステップ717では、リーンスキップ量R
    SLを、 RSL←10%−RSR とする。 つまり、RSR+RSL=10%とする。 ステップ718では、スキップ量RSR,RSLをRAM1
    05に格納する。 そして、ステップ720に進む。

    【0030】図9の噴射量演算ルーチンであって、所定クランク角たとえば360°CAに実行される。 ステップ901では、RAM105より吸入空気量データQ及び回転速度データN eを読出して基本噴射量TAUP
    (理論空燃比を得る噴射時間)を演算する。 たとえばT
    AUP←α・Q/N e (αは定数)とする。 ステップ9
    02では、最終噴射量TAUを、TAU←TAUP・F
    AF・β+γにより演算する。 なお、β,γは他の運転状態パラメータによって定まる補正量である。 次いで、
    ステップ903にて、噴射量TAUをダウンカウンタ1
    08にセットすると共にフリップフロップ109をセットして燃料噴射を開始させる。 そして、ステップ904
    にてこのルーチンを終了する。

    【0031】なお、上述のごとく、噴射量TAUに相当する時間が経過すると、ダウンカウンタ108のボローアウト信号によってフリップフロップ109がリセットされて燃料噴射は終了する。 図10〜図13は触媒劣化判別ルーチンであって、所定時間たとえば4ms毎に実行される。 ステップ1001では、空燃比フィードバックフラグXMFBにより上流側O 2センサ13の出力VO
    Mによる空燃比フィードバック制御中(XMFB=
    “1”)か否かを判別し、ステップ1002では、リーンモニタにより上流側O 2センサ13の出力VOMがリーン側に所定期間以上張り付いているか否かを判別し、
    ステップ1003では、リッチモニタにより上流側O 2
    センサ13の出力VOMがリッチ側に所定期間以上張り付いているか否かを判別し、ステップ1004では、空燃比フィードバックフラグXSFBにより下流側O 2センサ13の出力VOSによる空燃比フィードバック制御中(XSFB=“1”)か否かを判別する。

    【0032】この結果、上流側O 2センサ13の出力V
    OMによる空燃比フィードバック制御中(XMFB=
    “1”)であって、該出力VOMがリーン側もしくはリッチ側に張り付いてなく、かつ下流側O 2センサ15の出力VOSによる空燃比フィードバック制御中(XSF
    B=“1”)のときのみ、ステップ1005以降に進み、触媒劣化判別を行う。

    【0033】なお、ステップ1002,1003を設けたのは、たとえ上流側O 2センサ13の出力VOMによる空燃比フィードバック制御が行われても、上流側O 2
    センサ13の出力VOMがリーン側かリッチ側かに片寄っていると、後述の基準値となる積分値SVOMが有効的に得られないからであり、つまり、上流側O 2センサ13の出力VOMは図2(A)に示すような場合にのみ触媒劣化判別を行うようにする。

    【0034】ステップ1005では、図2(A)に示すような上流側O 2センサ13の出力VOMの軌跡長LV
    OMを、 LVOM←LVOM+|VOM−VOM i-1 |により演算する。 そして、ステップ1006では、次回の実行に備え、 VOM i-1 ←VOM と更新する。

    【0035】ステップ1007では、図2(B)〜
    (E)に示すような下流側O 2センサ15の出力VOS
    の軌跡長LVOSを、 LVOS←SVOS+|VOS−VOS i-1 |により演算する。 そして、ステップ1008では、次回の実行に備え、 VOS i-1 ←VOS と更新する。

    【0036】ステップ1009では、カウンタCTIM
    Eを+1カウントアップし、ステップ1010にて所定値C 0を超えたか否かを判別する。 なお、値C 0はたとえば上流側O 2センサ13の反転回数5回分に相当する約20秒である。 この時間を適切な値に設定することにより、触媒劣化がないときに瞬間的なVOSの変化によりVOSの振幅が大きくなっても、所定期間内の軌跡長には大きくその影響が現れず、もって劣化判別精度が向上することになる。 この結果、CTIME>C 0のときのみ、ステップ1011に進む。

    【0037】ステップ1011では上流側O 2センサ1
    3の出力VOMの軌跡長LVOMと下流側O 2センサ1
    5の出力VOSの軌跡長LVOSとの比が

    か否かを判別する。 すなわち、LVOS/LVOM<k


    (図2 (B),(F),(G)に相当)であれば、触媒劣化なしとみなし、ステップ1014に進むが、LVOS/


    LVOM≧k(図2 (C),(D),(E)相当)であれば触媒劣化ありとみなし、ステップ1012に進む。 つまり、ステップ1012にてアラームフラグALMをセットし(“1”)、ステップ1013にてアラーム19を付勢する。 他の場合には、ステップ1014にてアラームフラグALMをリセットする(“0”)。 ステップ1


    014では、修理点検のためにアラームフラグALMをバックアップRAM106に格納しておく。

    【0038】ステップ1015では、次回の触媒劣化判別に備え、CTIME,LVOM,LVOSをクリアする。 そして、ステップ1016にてこのルーチンは終了する。 なお、上述の実施例においては、下流側O 2センサ15の出力VOSの軌跡長LVOSの基準値として上流側O 2センサ13の出力VOMの軌跡長LVOMを用いたが、この値LVOMの代りに、一定値もしくは図1
    3に示す負荷状態によって変化する所定値kとしてもよい。

    【0039】また、上述のダブルO 2センサシステムにおいて、なお、第1の空燃比フィードバック制御は4ms
    毎に、また、第2の空燃比フィードバック制御は512
    ms毎に行われるのは、空燃比フィードバック制御は応答性の良い上流側O 2センサによる制御を主として行い、
    応答性の悪い下流側O 2センサによる制御を従にして行うためである。

    【0040】また、上述のダブルO 2センサシステムにおいて、上流側O 2センサによる空燃比フィードバック制御における他の制御定数、たとえば遅延時間、積分定数、等を下流側O 2センサの出力により補正するダブルO 2センサシステムにも、また、第2の空燃比補正係数を導入するダブルO 2センサシステムにも本発明を適用し得る。 また、スキップ量、遅延時間、積分定数のうちの2つの同時に制御することにより制御性を向上できる。 さらにスキップ量RSR,RSLのうちの一方を固定し他方のみを可変とすることも、遅延時間TDR,T
    DLのうちの一方を固定し他方のみを可変とすることも、あるいはリッチ積分定数KIR、リーン積分定数K
    ILの一方を固定し他方を可変とすることも可能である。

    【0041】また、上記実施例では、触媒の上流側O 2
    センサ出力および下流側O 2センサ出力により空燃比を理論空燃比にフィードバックするダブルO 2センサシステムを示したが、本願は、少なくとも上流側O 2センサ出力により空燃比を理論空燃比にフィードバックしているものにも適用できる。 また、吸入空気量センサとして、エアフローメータの代りに、カルマン渦センサ、ヒートワイヤセンサ等を用いることもできる。

    【0042】さらに、上述の実施例では、吸入空気量および機関の回転速度に応じて燃料噴射量を演算しているが、吸入空気圧および機関の回転速度、もしくはスロットル弁開度および機関の回転速度に応じて燃料噴射量を演算してもよい。 さらに、上述の実施例では、燃料噴射弁により吸気系への燃料噴射量を制御する内燃機関を示したが、キャブレタ式内燃機関にも本発明を適用し得る。 たとえば、エレクトリック・エア・コントロールバルブ(EACV)により機関の吸入空気量を調整して空燃比を制御するもの、エレクトリック・ブリード・エア・コントロールバルブによりキャブレタのエアブリード量を調整してメイン系通路およびスロー系通路への大気の導入により空燃比を制御するもの、機関の排気系へ送り込まれる2次空気量を調整するもの、等に本発明を適用し得る。 この場合には、図9のステップ901における基本噴射量TAUP相当の基本燃料噴射量がキャブレタ自身によって決定され、すなわち、吸入空気量に応じて吸気管負圧と機関の回転速度に応じて決定され、ステップ902にて最終燃料噴射量TAUに相当する供給空気量が演算される。

    【0043】さらに、上述の実施例では、空燃比センサとしてO 2センサを用いたが、COセンサ、リーンミクスチャセンサ等を用いることもできる。 特に、上流側空燃比センサとしてTiO 2センサを用いると、制御応答性が向上し、下流側空燃比センサの出力による過補正が防止できる。 さらに、上述の実施例はマイクロコンピュータすなわちディジタル回路によって構成されているが、アナログ回路により構成することもできる。

    【0044】

    【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、下流側空燃比センサの出力が理論空燃比より大きくずれたり、触媒劣化がなくて出力振幅が大きくても、触媒劣化を信頼性高く判別できるので、触媒交換を迅速にしてエミッションの悪化を防止できる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の基本構成を示すブロック図である。

    【図2】本発明の作用を示すタイミング図である。

    【図3】本発明に係る内燃機関の空燃比制御装置の一実施例を示す全体概略図である。

    【図4】図3の制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。

    【図5】図3の制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。

    【図6】図3の制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。

    【図7】図3の制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。

    【図8】図3の制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。

    【図9】図3の制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。

    【図10】図3の制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。

    【図11】図3の制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。

    【図12】図3の制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。

    【図13】図12のステップ1011の基準値の変更例を示すグラフである。

    【符号の説明】

    1…機関本体 2…エアフローメータ 4…ディストリビュータ 5,6…クランク角センサ 10…制御回路 12…触媒コンバータ 13…上流側O 2センサ 15…下流側O 2センサ 17…アイドルスイッチ

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 5識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // F01N 3/22 321 S 9150−3G

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