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調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を再生する家庭用再生機、およびその再生機によって実施される方法

阅读:296发布:2024-01-19

专利汇可以提供調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を再生する家庭用再生機、およびその再生機によって実施される方法专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】調理された後に冷却されパッケージされた食品を、味覚を刺激する食品の特性を破壊せず、確実な 食品安全 レベルを得て、簡単に再生できる家庭用再生機を提供する。【解決手段】本発明は、調理され、その後、冷蔵 温度 、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を再生する家庭用再生機であって、パッケージされた食品を再生すべく受け入れるコンパートメントと、コンパートメントに加熱 流体 を供給するダクトとを備え、ダクトには、パッケージされた食品のレシピに応じた目標温度に加熱流体を加熱する加熱手段が設けられる。さらに、再生機は、コンパートメントに入れられた特定のパッケージされた食品のレシピを認識する認識手段と、レシピに応じた所定の加熱サイクルで作動するように、再生機を自動的に設定する制御ユニットとを備える。【選択図】図1,下面是調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を再生する家庭用再生機、およびその再生機によって実施される方法专利的具体信息内容。

調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を再生する家庭用再生機(10)であって、 少なくとも1つの、前記調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を再生すべく受け入れる少なくとも1つのコンパートメント(16、18)と、 前記少なくとも1つのコンパートメント(16、18)に加熱流体を供給する少なくとも1つのダクト(65、65b、65c、68a、69、69a、69b)とを備え、 前記少なくとも1つのダクト(69)には、前記少なくとも1つの、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品のレシピに応じた目標温度に、前記加熱流体を加熱するために加熱手段(72)が設けられ、 さらに、前記少なくとも1つのコンパートメント(16、18)に入れられた、特定の、前記調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品のレシピを認識する認識手段と、 前記特定の、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品のレシピに応じた所定の加熱サイクルで作動するように、前記再生機(10)を自動的に設定する制御ユニット(20)とを備える再生機(10)。前記調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を、各々受け入れ、各々のレシピにしたがって個々にかつ相互に独立して再生し、すべて温かいまま消費する準備を確実に同時に整える複数の前記コンパートメント(16、18)を備える請求項1に記載の再生機(10)。少なくとも1つの電磁弁(70)を好ましくは備えて少なくとも1つの加熱流体供給ダクト(69)を通して前記加熱流体を流したり流さないようにしたりする手段、および、少なくとも1つの電気抵抗(72)を備える前記加熱流体供給ダクト(69)と、前記少なくも1つのコンパートメント(16、18)が、流体について連通している請求項1または2に記載の再生機(10)。前記加熱流体がを含み、前記少なくとも1つの加熱流体供給ダクト(69)が、前記水を100℃未満の目標温度に加熱する第1の電気抵抗(72)と、前記水から水蒸気を生成する第2の電気抵抗とを備え、 前記少なくとも1つの電磁弁(70)が、前記少なくとも1つのコンパートメント(16、18)に、そこに入れられた、前記少なくとも1つの、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品のレシピに応じて、前記第1の電気抵抗(72)で加熱された前記水か、前記第2の電気抵抗で生成された前記水蒸気かを供給することを可能とする請求項3に記載の再生機(10)。少なくとも1つの電磁弁(66)を好ましくは備えて少なくとも1つの加熱流体供給ダクト(69)を通して前記加熱流体を流したり流さないようにしたりする手段と、少なくとも1つの電気抵抗とを備える各ダクト(65a、65b、65c)を通して、各コンパートメント(16、18)が、前記加熱流体供給ダクト(69)と流体について連通している請求項2に記載の再生機(10)。前記少なくとも1つのダクト(69)の上流に配置される水タンク(60)をさらに備える請求項1から5のいずれか一項に記載の再生機(10)。冷水用の少なくとも1つの部分(60a)と、それよりも熱い水用の少なくとも1つの部分(60b、60c)とに前記水タンク(60)を分ける少なくとも1つの壁(60d、60e)を、前記水タンク(60)が備える請求項6に記載の再生機(10)。前記制御ユニット(20)がユーザーインターフェース(21)を備え、前記認識手段が、前記少なくとも1つのコンパートメント(16、18)に入れられた、前記特定の、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を認識した後に、ユーザーが、前記ユーザーインターフェース(21)によって、前記所定の加熱サイクルを変更できる請求項1から7のいずれか一項に記載の再生機(10)。調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた大きな食品を受け入れる第1の容積を有する少なくとも1つのコンパートメント(16)と、 調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされたより小さな食品を受け取るより小さな容積を有する少なくとも1つのコンパートメント(18)とを備える請求項1から8のいずれか一項に記載の再生機(10)。調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を家庭用再生機(10)によって再生する方法であって、 −少なくとも1つの、前記調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を前記再生機(10)の少なくとも1つのコンパートメントに入れ、 −前記少なくとも1つのコンパートメントに入れられた、特定の、前記調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品のレシピに応じた目標温度に加熱された加熱流体で、前記少なくとも1つのコンパートメントを満たし、 −前記レシピに応じた目標時間だけ、前記加熱流体で、前記特定の、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を加熱する 各ステップを備える方法。前記少なくとも1つのコンパートメントが空であるときに、そのコンパートメントに、前記少なくとも1つの、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を入れ、前記加熱流体が、前記少なくとも1つのコンパートメントに入れられる前に、前記目標温度に加熱される請求項10に記載の方法。前記調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を各々受け入れ、再生する複数のコンパートメントを、前記再生機(10)が備え、 前記特定の、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を加熱するステップが、前記複数のコンパートメントの少なくともいくつかを各々のレシピにしたがって個々にかつ相互に独立して加熱し、前記調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品をすべて温かいまま消費する準備を確実に同時に整えることを含む請求項10または11に記載の方法。前記少なくとも1つのコンパートメントを前記加熱流体で満たすステップが、前記少なくとも1つのコンパートメントを、そこに入れられた、前記少なくとも1つの、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品のレシピに応じて、水および/または水蒸気および/または飽和空気および/または湿度が非常に高い空気で満たすことを含む請求項10から12のいずれか一項に記載の方法。前記少なくとも1つの、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を加熱するステップが、前記少なくとも1つのコンパートメントに、水のみか、水蒸気のみか、飽和空気のみか、湿度が非常に高い空気のみかを供給すること、またはその代わりに、最初に、水蒸気か、飽和空気か、湿度が非常に高い空気かを供給し、続いて水を供給することを含む請求項10から13のいずれか一項に記載の方法。前記少なくとも1つのコンパートメントに、そこに前記水が供給された後に、水蒸気を加えるステップをさらに備える請求項14に記載の方法。−前記少なくとも1つのコンパートメントに入れられた、前記特定の、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品のレシピを認識し、 −前記レシピに応じた所定の加熱サイクルで作動するように、前記再生機(10)を自動的に設定する 各ステップをさらに備える請求項10から15のいずれか一項に記載の方法。前記少なくとも1つの、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品の加熱サイクルを、ユーザーインターフェースによって変更するステップを備える請求項10から16のいずれか一項に記載の方法。前記調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品が肉であり、 前記少なくとも1つの、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品の加熱サイクルを変更するステップが、ブルー、レッド、ミディアムまたはウェルダンとして肉を再生するために、異なる4つの所定の設定から1つを選択することを含む請求項17に記載の方法。

说明书全文

本発明は、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度(chilled, ambient or frozen temperatures)まで冷却され、小分けされ(例えば1人前ずつ)パッケージされた食品を再生する家庭用再生機に関する。

さらに、本発明は、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を再生する方法であって、前記家庭用再生機によって実施される方法に関する。

前記家庭用再生機によって実施される再生プロセスは、いわゆる「スービード(sous-vide )」法に基づいている。

「スービード」は、「真空下で」のフランス語表現であり、それを適用できる形がいくつか見られる。

1)「スービード状態に保つ(sous-vide conditioning)」は、調理した、または生の食品をほぼ気密の袋に閉じ込めて、より簡単で清潔な保存を可能とすることである。

2)「スービード調理する(sous-vide cooking )」は、例えば、1人前の料理(a meal)の主材料を、生のまま、真空に封止される合成樹脂の袋にパッケージし、そして、低温で(通常56℃から93℃までの範囲内で)、または、それぞれに特有の適正な料理温度で、所定時間(数分から時には100時間を超えるまで)、湯煎でまたはスチームオーブンで調理することである。

3)「スービード低温殺菌(sous-vide pasteurization)」は、いかなる調理法によって調理された食品をも、真空に封止される合成樹脂の袋にパッケージし、そして、温度と時間を適切に組み合わせて加熱することで、その食品の細菌総数を低減する(低温殺菌)ことである。スービード調理を用いて食品が調理されるなら、たいていは、ある温度にさらされる時間がその食品を低温殺菌するのに十分であり、ほとんどの場合、それは既に低温殺菌されている。そして、スービード調理され、低温殺菌もされている食品を冷却して冷蔵温度に保つのであるが、そうすると、真空に封止された合成樹脂の袋の中の、清潔で酸素のない環境のおかげで、食品の保存期間を大きく拡張することが可能となる。

食品の「スービード再生(sous-vide regeneration)」も知られており、スービード調理し、かつスービード低温殺菌もした食品を、その後、再加熱して最終的に消費する。

前述の「スービード再生」において、再加熱は、いかなる加熱法のもとでも行い得るもので、通常のオーブン、電子レンジ、キャセロール(蒸し焼き鍋)を用いてでも、「バン・マリー」(「湯煎」のフランス語表現)によってでもよい。栄養分、ビタミン、味覚を刺激する特性、色彩、口当たり(組織、肌理、texture )をすべて維持するための最善の解決策は、あらゆる食品または食事の一品一品(every single food or meal component )を、その食品または食事の一品一品の中心(heart )が「適正な温度」に到達するように再加熱することであろう。

最適なスービード調理と再生の双方の特異性を、以下にもう少し詳しく記述する。

最適なスービード調理によると、食品の中心を目標の(望ましい)均一な温度とすることが可能となる。長年に渡る調査のおかげで、食品の生物学的な特性と味覚を刺激する特性の双方をグループごとに記述する温度表が確立されている。それに続いて、食品の中心の温度、加熱時間と加熱温度、または様々な温度についての加熱時間の組み合わせに関する参照値が、食品の各グループについて確立されていて、味覚を最高に刺激する特性や、施行されている法律や規制を満たす食品安全レベルが得られている。

スービード再生でも、加熱時間および加熱温度に関して、大いに配慮する必要がある。再生が、再生段階で食品の品質に与える影響は、調理段階でのそれと同じだけ重要である。再生段階での食品の中心の温度が摂氏で数度異なるだけで、調理段階で入念に作った食品の味覚を刺激する特性を、完全に破壊したり、実質的に(著しく、materially)変えてしまったりし得る。

例えば、前述の最適なスービード調理の表によって、業務で、給仕するときに中心が青色になるように調理したステーキは、中心を56℃にして再生すると、実際に焼き加減でいわゆるブルーとなる。代わりに、58℃にして再生するともうレアに変わってしまい、60℃にして再生するとミディアムレアに変わってしまう。さらに、最適なスービード調理の表によって中心を56℃にして完璧に調理したある種の魚は、中心を56℃にして再生すると完璧な口当たりを有するが、中心を68℃として再生すると完全に乾いてしまって風味がほとんどなくなる。平鍋、電子レンジまたは通常のオーブンを用いる場合、時にはほんの数秒間のことで、温度設定の精度にわずかな差、または、安定した時の加熱能にわずかな差(電子レンジの場合)のために、そのような温度の違いが簡単に起こってしまう。

前述のとおり再生段階で厳密な精度を必要とするために、食品の製造業者の多くは、業務で製造する食品の調理段階で、最適なスービード調理温度表を適用することを思いとどまってしまっている。実際、再生段階が完璧でなければ、たいていの場合、通常の業務上の製造方法により製造された食品(すなわち63℃を超える温度)と最適なスービード調理温度表によって製造された食品(すなわち56℃と93℃との間の範囲内の温度)との違いに消費者が気づくことはなく、それは、ほとんどの場合、この違いが、通常のオーブン、電子レンジまたは平鍋における再生段階で大きく低減されるか完全に破壊されてしまうからである。加えて、最適なスービード調理温度表を用いるときよりも、食品を通常の業務上の製造方法によって製造するときの方が、必要な食品安全遵守書類を作成するのが容易となるからである。

スービード調理のための電気器具とスービード参照方法(sous-vide vide method )のための電気器具との双方に関して従来技術が存在する。

WO2011/031306は、家庭用スービード調理器を開示している(特許文献1参照)。そのスービード調理器は、調理コンパートメントと、その調理コンパートメント中で循環するを加熱するシステムとを備える。その加熱システムは、加熱ユニットと、温度センサーと、比例積分微分制御器と、制御パネルとを備える。ユーザーは、制御パネルにおいて、調理コンパートメントに入れられた食品の種類と量とに関係して、消費者が選択しなければならない特定の調理温度および特定の調理時間を設定する。そして、加熱ユニットは、調理の間、調理コンパートメントにおける水温を一定に維持する。

前記文献は、調理すべき食品に関して、スービード調理器を消費者が手動で設定することを開示している。

FR2613590は、真空下でパッケージされて調理された食品を調理して冷却するモジュールを開示している(特許文献2参照)。そのモジュールは、断熱された囲いと、温度が調節された調理水を供給する第1の独立回路と、温度が調節された冷却水を供給する第2の独立回路とを備える。その第1の独立回路は、閉ループにおいて前記囲いに接続され、かつ電磁弁(ソレノイド・バルブ)を介して冷水を分配するネットワークにも接続される熱水生成器と、水循環器と、前記閉ループに入れられたサーモスタットプローブとを備える。第2の独立回路は、閉ループにおいて前記囲いに接続される冷水生成器を備え、そのループは、熱回路の閉ループと共通の部分を有していて、そこに、前記水循環器と冷水分配ネットワークとが配置され、またサーモスタットプローブが備わっている。調理、冷却の時間および温度を自動的に指令して制御する手段が備わっている。

国際公開第2011/031306号

仏国特許出願公開第2613590号明細書

本発明の根拠となる技術上の問題は、消費者にとって極めて簡単なやり方で、味覚を刺激する食品の高い特性を破壊せずに、かつ確実な食品安全レベルを得て、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を再生することができる家庭用再生機を提供することにある。

本発明は、請求項1に記載される構成要件を有し、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を再生する家庭用再生機に関する。さらに、本発明は、請求項10に記載されるとおり、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を前記家庭用再生機によって再生する方法に関する。

前記の技術上の問題と、それに対する、前述の請求項に記載される解決策とは、従来技術と、本発明の家庭用再生機との違いを記述することによって完全に理解される。主な違いは、本発明の再生機は、食品の再生のためだけの最初の家庭用電気器具であるということである。これは、技術設計上および操作法上、従来技術とは、主に2つの点において根本的に異なるまったく新しい電気器具を開発したということを意味する。

1)従来技術は、コンパートメント内で冷水を加熱する加熱システムを用いている。水がユーザーの設定した温度になると、機械がユーザーに知らせる。その後、ユーザーは、食品を入れて調理または再生できる。そうせずに、食品を直接冷水に入れると、食品の安全(加熱時間中に細菌が増殖する)、食品の品質(組織が軟化して歯ごたえがなくなる)および味(冷却段階で、すなわち52℃未満で、発現する病原体が味を変え得る)が危険にさらされる。

本発明のような、再生のためだけの家庭用電気器具は、ユーザーフレンドリーであることが最も大切である。したがって、本発明の家庭用再生機は、コンパートメントの上流のダクト(conduct 、導管)で冷水を加熱するまったく異なるシステムを用いており、ユーザーが冷たい食品を空のコンパートメントに入れると、その電気器具は、水をポンプで注入し、冷たい食品があるコンパートメントに注入する前に、水を所望の温度に瞬間的に加熱する。そうすると、従来技術のように消費者の介入を2回も必要とするのではなく、1回だけの介入で操作できる。

2)前述のとおり、調理と再生の双方に有効である最適なスービード調理温度の表は、用いられる食品の種類によって異なっている。そうして、食品の一品一品は、その特定の種類に基づいて加熱しなければならない。従来技術の、いくつかのコンパートメントで構成される家庭用電気器具も、理論的にはほぼ同じことを行うが、そのサイズや操作の複雑さのために、買い手がつくものではなかった。

したがって、本発明の家庭用再生機は、食事の一品一品を適正な温度で再生するように、各々が個別に独立して操作できる様々なコンパートメントを必要とした。好ましくは、再生機は、各コンパートメントの加熱時間をうまく調節して、再生機に同時に入れられた1人前の食事(a meal)、1人前の食事となる複数の小分けされた食品(multiple portions of a meal)または複数人前の食事(multiple meals)を様々な時間で加熱するが、すべてを温かいまま消費する準備が同時に整うことを可能とする電子盤を備える。この構成要件は、従属請求項2および12に記載されている。

本発明のさらに好ましい構成要件が、他の請求項に記載されている。

本明細書および以下の請求項を通して、「レシピ」という表現は、特定の種類の食品の特定の量(小分けされた分量)について目標加熱温度および目標加熱時間を指示するのに用いている。

本発明の特徴および利点は、その好ましい実施形態についての以下の詳細な記述からより明らかになるが、その記述は、添付の図面を参考にしており、例示としてのもので限定を加える目的のためではない。

本発明による家庭用再生機の概略平面図である。

図1の家庭用再生機の機能図である。

最初に図1を参照すると、本発明による、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を再生する家庭用再生機が概略的に示されている。この再生機の全体を参照番号10で示している。

特に、再生機10は、家庭内での使用を意図している。しかしながら、レストランや、より一般的には、いかなる食品サービス環境においても用いることができる。

再生機10によって再生すべき、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品には、例えば、前もってスービード調理され、またはスービード低温殺菌され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却されて保存されている、1人前の料理の主材料(culinary bases for a meal )のそれぞれが、含まれる。これらをここで「小分けされパッケージされた食品(packaged portions of food )」とも称する。

小分けされパッケージされた食品を食べるには、各々に特定のレシピにしたがって、すなわち、前記小分けされパッケージされた食品としてパッケージされた料理の主材料(ここで「食品(food)」とも称する)の種類および/または量に応じた加熱サイクルにしたがって、再生機10で加熱しなければならない。加熱サイクルにおいて達する温度は、スービード再生プロセスが行われるように、一般には、56℃から100℃まで、好ましくは、56℃から93℃までの範囲内に収まっている。しかしながら、加熱サイクルにおいて達する温度が56℃よりも低い実施形態も発明に包含される。

図1の限定的ではない例において、再生機10は、前記小分けされパッケージされた食品を受け入れるコンパートメント16、18を6つ備える。4つのコンパートメント16は、第1の容積を有し、2つのコンパートメント18は、コンパートメント16よりも小さい第2の容積を有する。

コンパートメント16、18は、異なる2つのサイズに小分けされパッケージされた食品を受け入れるよう作られている。とりわけ、再生機10は、大きなサイズに小分けされパッケージされた食品を4つと、小さなサイズに小分けされパッケージされた食品を2つ受け入れることができ、大きなサイズに小分けされパッケージされた食品には、小さなサイズに小分けされパッケージされた食品よりも多く(例えば、2倍)の食品が含まれる。好ましくは、小分けされパッケージされた食品は、実質的に同じ形(例えば、実質的に平行六面体)を有する。

コンパートメント16は、大きなサイズに小分けされパッケージされた食品を受け入れることができ、コンパートメント18は、小さなサイズに小分けされパッケージされた食品を受け入れることができる。

図2に示されるように、各コンパートメント16、18には、温度センサー63とレベルセンサー64とが備えられる。

小分けされパッケージされた食品と、それらが各々受け入れられるコンパートメント16、18の内面との間には、隙間が設けられ、加熱流体が、小分けされパッケージされた食品を適切に取り囲めるようになっている。好ましくは、加熱流体は、水および/または水蒸気および/または飽和空気(飽和湿度の空気)および/または湿度が非常に高い(好ましくは、湿度が80%を超える)空気である。

再生機10は、さらに、再生機10自体の操作を設定する制御ユニット20を備える。

再生機10は、コンパートメント16、18に受け入れられた、小分けされパッケージされた食品において、パッケージされた食品の種類および/または量を認識する認識手段(図示されていない)も備える。利点として、認識手段を通して、再生機10は、コンパートメント16、18に入れられて適正に認識された、小分けされパッケージされた食品の特定の種類に対して、かつ好ましくは特定の量に対しても、最適な特定の加熱サイクルを実行するよう自動的に設定される。認識手段は、小分けされパッケージされた食品に付けられた各々のタグを読み取る、バーコード、光学記号、磁気ストリップまたは無線周波数識別(いわゆるRFID)の読み取り器を備える。

さらに、認識手段は、再生機10の製造者によって製造されて小分けされ、パッケージされた食品のみを認識する手段を備え得る。

認識手段は、前記制御ユニット20と通信する。前述のとおり、制御ユニット20は、再生機10を自動的に設定して、コンパートメント16、18に受け入れられた、小分けされパッケージされた食品を、各々のレシピに応じた特定の加熱サイクルにしたがって加熱する。

好ましくは、制御ユニットは、自動的に再生機10を設定して、小分けされパッケージされた様々な食品(すなわち、様々な種類および/または量の食品を含む小分けされパッケージされた食品)の加熱を、各々の加熱サイクルにしたがって様々な時間に開始し、必要ならば、コンパートメント16、18に入れられた、小分けされパッケージされた食品すべての加熱サイクルが、実質的に同時に終わるようにする。このように、好都合にも、小分けされパッケージされた様々な食品を同時に温かいうちに消費することが可能である。

小分けされパッケージされた食品の各々は、好ましくは、真空下で袋にパッケージされる。

操作としては、ユーザーが、小分けされパッケージされた食品を、コンパートメント16、18が空であるときそれらに入れる。小分けされパッケージされた食品を加熱するために、再生機10は、コンパートメント16、18に所望の温度に加熱された加熱流体(例えば、水)を供給するが、この温度は、小分けされパッケージされた、加熱される食品のレシピによって決まる(に応じたものである)。小分けされパッケージされた食品のレシピによっては、再生機10は、コンパートメント16、18に、最初は水蒸気を供給し、続いて所望の温度に加熱された水を供給し得る。本発明のさらなる実施形態においては、水蒸気の代わりに、飽和湿度の空気(飽和空気)または湿度が非常に高い空気が用いられる。本発明のその他の実施形態においては、コンパートメント16、18に、熱水、水蒸気、飽和空気または湿度が非常に高い空気のみが供給される。一般に、コンパートメント16、18には、前述の加熱流体(水、水蒸気、飽和空気、湿度が非常に高い空気)の1つしか供給できないか、またはそれらの組み合わせのいずれかを供給できる。

本発明の好ましい実施形態において、再生機10は、さらに、ユーザーインターフェース21を備え、それによって、ユーザーは、認識手段がコンパートメント16または18に入れられた小分けされパッケージされた食品を認識した後に、制御ユニット20が自動的に設定した加熱サイクルを変更できる。別の実施形態においては、ユーザーインターフェース21を通して、ユーザーは、パラメーターを入力することで、前記認識手段が小分けされパッケージされた食品の認識を行った後に、制御ユニット20が自動的に設定した様々な加熱サイクルの中から1つを選択できる。

前記ユーザーインターフェース21は、選択器(図示されていない)を、例えば、1つかそれ以上のボタンを、備える。前記小分けされパッケージされた食品が肉である場合、選択器を用いて、例えば、4つの異なる加熱サイクルのいずれかを選択し、ブルー、レッド、ミディアムまたはウェルダンの肉を再生できるようにする。

本発明の好ましい実施形態において、再生機10は、水用のタンク60を備える。タンク60には、加熱手段が備わっておらず、好ましくは、少なくとも1つの内壁によって少なくとも2つの異なる部分に分割されている。限定的ではない図1の例において、タンク60は、3つの部分60a、60bおよび60cと2つの内壁60dおよび60eとを備える。以下により詳しく記述されるとおり、部分60cは、熱水を収容するために備えられており、部分60bは、中位の温度の水を収容するために備えられており、部分60aは、冷水を収容するために備えられている。

内壁60eは、部分60cを部分60bから分離し、内壁60dは、部分60bを部分60aから分離する。内壁60dおよび60eは、タンク60の全高に至るまで延びておらず、部分60bと部分60aとの間、および部分60cと部分60bとの間に、上部水路60fおよび60gがそれぞれ備わっている。

さらに、内壁60eは内壁60dよりも高く、部分60cに水を加えると、この水は、以下に記述されるように、部分60cから部分60bへ溢れ出て、そして、部分60aへ流れ込む。

タンク60の部分60a、60bおよび60cは、以下に記述されるダクトを通してコンパートメント16および18と流体について連通している(流体が行き来できる)。

図2に示されるように、各部分60a、60bおよび60cには、温度センサー61とレベルセンサー62が備わっている。

様々なサイズの水タンク、および/または、前述の内部部分60a、60bおよび60cがないものを、前述の水タンク60の代わりに用いることもできる。

本発明の実施形態によっては、再生機10は水タンクを備えていない。この場合、水道水が再生機10に供給される。本発明の別の実施形態においては、水タンクが非常に小さくて、加熱サイクルごとに新しい水を再補充しなければならない。

添付した図面の実施形態において、ダクト65a、65bおよび65cが、3つの部分60a、60bおよび60cにそれぞれ接続されている。各ダクト65a、65bおよび65cは、弁66を備えるが、好ましくは、電磁弁である。

3つのダクト65a、65bおよび65cは、メインダクト68aに接続され、そこには充填ポンプ68が配置されている。充填ポンプ68は、タンク60から水を受け取って、この水(または、以下に記述されるとおり水蒸気)を、コンパートメント16、18に対応して接続されている各ダクト69を通して、各コンパートメント16、18に送るよう作られている。

好ましくは、図2に示されるように、コンパートメント16、18の近接において、各ダクト69は二股に別れ、コンパートメント16、18の底部における対応する穴に接続される、異なる2本のダクト69a、69bとなる。

再生機10は、さらに、複数の加熱手段72を備え、各々が、対応するダクト69に配置されている。好ましくは、加熱手段72は電気抵抗である。

各加熱手段72は、温度センサー74を備えている。

各ダクト69は、弁70を備えており、好ましくは、電磁弁であって、対応する加熱手段72の下流に配置されている。

ダクト65a、65b、65cの弁66を操作することによって、タンク60の部分60a、60b、60cのそれぞれから、メインダクト68aおよびダクト69、69a、69bを通して、コンパートメント16、18へ水(または、以下に記述されるとおり水蒸気)を送ることが可能である。

再生機10が作動するには、電源(220Vから240Vまで変化し得る)にもよるが、加熱手段72が、約450Wから480Wまでの電力を有するのが好都合であることを出願人は見出しており、ここで、大きなコンパートメント16の容積は、小さなコンパートメント18の容積の約2倍(例えば、大きなコンパートメント16の有する容積が、約0.4リットル、好ましくは、0.38リットル、小さいコンパートメント18の有する容積が、約0.2リットル、好ましくは、0.19リットル)である。好ましくは、大きなコンパートメント16に入れられる、小分けされパッケージされた大きな食品が有する容積は、小さなコンパートメント18に入れられる、小分けされパッケージされた小さな食品の容積の約3倍である。より好ましくは、小分けされパッケージされた大きな食品が有する容積は、0.3リットルであり、小分けされパッケージされた小さな食品が有する容積は、0.11リットルである。さらに、タンク60が有する容積は、約4リットルで、充填ポンプ68は、毎分約3リットルまでの供給能力および1バールから6バールまでの範囲内の圧力を有し得る。3つの部分60a、60b、60cが有する容積は、それぞれ、約1.6リットル、1.2リットルおよび1.2リットルであり得る。

ダクト69a、69b、69、68a、65a、65bおよび65cは、各再生プロセスの終わりに、コンパートメント16、18に収容されている水を排出するのにも用いられる。この水は、充填ポンプ68の上流および下流でメインダクト68aに接続されているバイパスダクト68bを通して、タンク60へ排出される。排出ポンプ75、および、好ましくは電磁弁である弁76が、バイパスダクト68bに配置されていて、コンパートメント16、18から、水が、充填ポンプ68の配置されているダクト68aの部分68cをバイパスしているダクト68bを通して、タンク60に流れ込むようになっている。

さらに、各コンパートメント16、18には、コンパートメント16、18が過剰に充填される場合に水を排出する過負荷出力が備わっている。すべての過負荷出力は、コンパートメント16、18の上部に備わっており、タンク60と、とりわけその部分60cと、過負荷ダクト79を通して流体について連通している。

本発明の別の実施形態において、再生機10には、簡単に目標温度の熱水(水蒸気ではない)を供給する2つの電気抵抗が備えられている。もちろん、加熱手段の数が異なる、別の実施形態の再生機も想定できる。

以下に、加熱手段として水が備わった再生機10の操作について記述する。

操作において、再生機10のコンパートメント16、18が空であるときに、小分けされパッケージされた食品をコンパートメント16、18に入れる。

そして、コンパートメント16、18を、タンク60から出て電気抵抗72によって目標温度に加熱された水か、または、電気抵抗72によって生成された水蒸気で充填する。水蒸気または水の使用、および水が加熱される目標温度は、コンパートメント16、18に入れられた、特定の小分けされパッケージされた食品のレシピによって決まる。そうして、小分けされパッケージされた食品は、前記前もって加熱された水または水蒸気によって目標時間だけ加熱される。この時間も、コンパートメント16、18に入れられた、特定の小分けされパッケージされた食品のレシピによって決まる。

限定的でない、図面の実施形態において、小分けされパッケージされた食品がコンパートメント16、18に入れられると、再生機10は、加熱された水または水蒸気がコンパートメント16、18に入った後、コンパートメント16で、所定の第1の加熱時間、かつ、コンパートメント18で、所定の第2の加熱時間、作動して、第1および第2の加熱サイクルが、実質的に同時に終わるように自動的に設定される。したがって、より長い加熱時間を必要とするコンパートメントには、より短い加熱時間しか必要としないコンパートメントよりも前に、加熱した水が供給される。

本発明の実施形態によっては、水蒸気(好ましくは、100℃の飽和蒸気)か、飽和湿度の空気か、湿度が非常に高い空気かを、所定時間供給して、それに続いて加熱した水を供給できる。

驚くことに、前述した、2種の流体での2段階の加熱を用いることによって、再生プロセスに掛かる合計時間が、1種の流体しか用いないことで必要となる時間よりもずっと短くなることを出願人は見出した。

しかしながら、本発明のさらなる実施形態においては、加熱した水のみか、水蒸気のみか、飽和した空気のみか、湿度が非常に高い空気のみかをコンパートメント16、18に供給する。

図2の機能図から、再生機10の一実施形態の操作がより明確になる。

再生機10によって行われる正に最初の再生プロセスでは、加熱流体(例えば、温度が20℃の冷水)を、タンク60に、少なくとも、「冷温部分(cold temperature portion)」とも称される部分60aに、入れる。

ユーザーは、小分けされパッケージされた食品を、コンパートメント16、18の少なくともいくつかが空であるとき、これらに入れる。

そして、弁70を適切に作動させ、充填ポンプ68で、小分けされパッケージされた食品のそれぞれが入れられているコンパートメント16、18へ冷水を送り込む。

その水は、コンパートメント16および18に入る前に、ダクト69に設けられる加熱手段72を通って加熱される。

弁70は、コンパートメント16および18への水の供給を制御するほか、加熱手段72と協働して、各コンパートメント16、18に入れられた食品のレシピに合わせて、目標温度に水を加熱したり、および/または水蒸気を生成したりする。これは、加熱手段72を通る水の流速および加熱手段72の温度を適切に変えることで達成される。実際、加熱手段72において、低流速を高温と組み合わせて用いることで、水を非常に早く、ほとんど瞬間的に加熱し、また水蒸気を生成することも可能である。

加熱手段72とダクト69に対応する弁70とを備える各組立体は、様々な流速の水を様々な温度に加熱するのに適した、いわゆる「フローヒーター」を構成する。

加熱手段72と対応する弁70の操作は、再生機10の制御ユニット20によって自動的に制御され、そうして、コンパートメント16、18に入れられた、特定の小分けされパッケージされた食品のレシピにしたがって、目標加熱温度に加熱された水、および/または水蒸気で、各コンパートメント16および18が充填される。

異なるコンパートメント16および18は、一般に、異なる時間において充填され、そのとき使用されている小分けされパッケージされた食品は、種類が異なるか、または食品の量が異なっている。実際、異なるコンパートメント16および18の充填は、対応する小分けされパッケージされた食品のレシピにしたがった、目標加熱時間によって決まる。再生機10の制御ユニット20は、異なるコンパートメント16および18に入れられた、小分けされパッケージされた食品のすべてを温かいまま消費する準備が同時に整うように、それらの充填を開始する時刻を設定する。

小分けされパッケージされた食品の再生プロセスの終わりに、すべてのコンパートメント16および18から水が排出されてタンク60に戻される。

ダクト69a、69b、69、68a、68b、65a、65bおよび65cは、水を排出するのに用いられるが、それは、排出ポンプ75を作動し、かつ弁70、弁76および弁66の少なくとも1つを適切に開けることによる。好ましくは、ダクト65cの弁66のみを開けて、タンクの部分60cに水を排出する。実際、排出された水はなおもかなり熱い。部分60cは、「暖温部分(hot temperature portion )」とも称される。

部分60cの水のレベル(水面)が、内壁60eの高さに到達するよう部分60cが充填されると、水は、上部隙間60gを通って部分60bへ溢れ出る。

続いて、部分60bの水のレベルが、内壁60dの高さに到達するよう部分60dが充填されると、水は、上部隙間60fを通って部分60aへ溢れ出る。

部分60dに入る水は、部分60cにおけるものよりも温度が低く、かつ部分60aにおけるものよりも温度が高い。部分60bは、「中間温度部分」とも称される。

さらに、コンパートメント16、18が過度に充填された場合は、過負荷ダクト79が、過剰な水を部分60cへ排出する。

コンパートメント16、18が、目標温度の水で満たされると、再生機10においてエネルギーが失われ、また小分けされパッケージされた食品が熱を吸収するので、その水は、徐々に熱を失う。コンパートメント16、18に入れられた、小分けされパッケージされた食品のレシピに必要な目標時間だけ、コンパートメント16、18内を目標温度に保つために、コンパートメント16、18に水蒸気が加えられる。水蒸気を用いる利点は、気体の状態であることで、コンパートメント16、18内の水が撹拌され、その中で目標温度を均一に得て、維持することができ、コンパートメントの各部に撹拌機とかポンプとか電気抵抗とかを配置して用いる必要がない。

このような正に最初の再生プロセスの後、タンク60の3つの部分60a、60bおよび60cが異なる温度の水を収容しているため、以降の再生プロセスについては、制御ユニット20が、新しい再生プロセスごとに目標温度に最も近い水を用いることができ、加熱手段72で必要とされるエネルギーがより少なくて済むようになっている。これによって、エネルギーの消費が制限されて、迅速な加熱と費用の節約が可能となる。

好ましくは、部分60aは、部分60bおよび60cの各々よりも大きく、新しい再生プロセスで、部分60bおよび60cの水よりも温度の低い水が必要である場合に、タンク60内で、冷水が常に利用可能となっている。

次に、明らかに、新しい再生プロセスが、正に最初の再生プロセスについて前述されたのとまったく類似した方法で再生機10を操作することによって行われるが、必要ならば、高温または中温の水を好都合にもタンク60の各部から取り出すことができるという点においてのみ異なっている。

再生機10の別の実施形態においては、最初の段階で、加熱手段72で水を加熱して水蒸気を生成する。電源にもよるが、約450Wから480Wの電力を有する前述の加熱手段72を用いて、約3秒で水を室温から100℃(水蒸気)に加熱することができ、かつすべてのコンパートメント16、18を同時に加熱するのに十分な量の水蒸気を得ることができ、しかもそれはエネルギーの消費を3.5kW未満に制限しながらである、ということを出願人は見出している。

各再生プロセスの最初の段階で、水蒸気か、飽和空気か、湿度が非常に高い空気かを用いることで、好都合にも、得られる食品の口当たりを最適なものとすることができる。

そして、前記最初の段階の後、加熱手段72は水の加熱を停止するか低減するかし、加熱された水がコンパートメント16、18に送り込まれて、小分けされパッケージされた食品を完全に水に浸す(これが、いわゆる「バン・マリー」段階である)。前述のとおり、コンパートメント16、18に入れられた、小分けされパッケージされた食品のレシピにしたがって、水は目標温度に加熱されている。一般に、加熱された水は、温度が56℃から93℃までの範囲にあり、食品を調理することなく、確実に病原菌の生長能力を破壊して再生を行う。このようにすれば、食品の味覚や口当たりに関して、最適な結果が得られる。

コンパートメント16、18に入れられた、小分けされパッケージされた食品のレシピに応じた、最初の段階およびそれに続く段階の時間は、再生機10によって自動的に設定される。

再生機10のエネルギー消費に関して、6つのコンパートメント16、18がすべて用いられるとき、同時に稼働する段階(水蒸気または「バン・マリー」)の組み合わせに関わらず、かつ個々のコンパートメント16、18における加熱温度の組み合わせに関わらず、平均エネルギー消費は、2.5kW未満に保たれる(通常2.3kWと2.5kWの間)ことを出願人は見出している。

小分けされパッケージされた食品の加熱サイクルも、前述のとおり、ユーザーインターフェース21を通して変更できる。

小分けされパッケージされた食品の最大のパッケージサイズは、いかなる食品の再生プロセスも15分未満となるように選択すると好都合である。

さらに、最低加熱温度および最短加熱時間を、食品の病原体が低減されるように設定する。このようにして、再生機10は、最小の法的要件を超えて、食品安全性を高めており、ユーザーが食品の取り扱い/諸条件の調整を誤ったことで食品の安全に対して抱かれてしまった懸念を払拭することさえ可能である。

出願人は、以下に、レシピの異なる数種類の食品を含む、2種の食事について、再生プロセスの、限定的ではない特定の実施形態を記述する。

1) 「ル・メグレ・ドゥ・リニャ・ポーシャ、オンブレ・ドゥ・ポゥワホゥ・オゥ・ジニェヴラ、ブェール・オゥ・ゼスタ・ドゥ・シトロ・ドゥ・モント」と表示される第1の食事。 ・1つの小分けされパッケージされた大きな食品には、150gの「メグレ・ドゥ・リニャ・ポーシャ」(魚)が含まれる。加熱レシピには、1分間の水蒸気と7分30秒間の56℃の水とが含まれる。 ・1つの小分けされパッケージされた大きな食品には、150gの「オンブレ・ドゥ・ポゥワホゥ」(野菜)が含まれる。加熱レシピには、2分間の水蒸気と9分間の83℃の水とが含まれる。 ・1つの小分けされパッケージされた小さな食品には、45gの「ブェール・オゥ・ゼスタ・ドゥ・シトロ」(レモン入りバターソース)が含まれる。加熱レシピには、水蒸気が含まれず、6分間の78℃の水が含まれる。

2) 「ラ・プラーダ・ドゥ・ブレス・シュプレーム・クゥイ・ロォントマ、ネヴェト・フォンダント・オゥ・シュトネ・ドゥ・ダッテ・モジュール、ジュ・ドゥ・ヴォラーヤ」と表示される第2の食事。 ・1つの小分けされパッケージされた大きな食品には、150gの「シュプレーム・ドゥ・プラーダ・ドゥ・ブレス」(大きな「ブレス」鶏胸肉)が含まれる。加熱レシピには、1分30秒間の水蒸気と12分30秒間の63℃の水とが含まれる。 ・1つの小分けされパッケージされた大きな食品には、パッケージの真ん中が閉じられていることで分離されている2つの部分に、120gの「ネヴェト・フォンダント」(カブのピューレ)と60gの「シュトネ・ドゥ・ダッテ・モジュール」(特別スパイス添えナツメヤシのチャツネ)が含まれる。加熱レシピには、水蒸気が含まれず、8分30秒間の78℃の水が含まれる。 ・1つの小分けされパッケージされた小さな食品には、パッケージの真ん中が閉じられていることで分離されている2つの部分、30gの「ジュ・ドゥ・ヴォラーヤ」(濃縮チキンスープ)と20gの(グリーンバジルソース)が含まれる。加熱レシピには、20秒間の水蒸気と4分間の83℃の水とが含まれる。

当然ながら、当業者は、明白に提示されたものでも偶発的なものでも、要件を満たすために、前述の、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を再生する家庭用再生機、および、その再生機によって実施される、調理され、その後、冷蔵温度、周囲温度または冷凍温度まで冷却され、小分けされパッケージされた食品を再生する方法に、数多くの修正および変更を加えるかもしれないが、これらはすべて、以下の特許請求の範囲に定義される本発明の保護の範囲でカバーされるものである。

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