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アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患の治療に用いられるニコチン性アセチルコリン受容体モジュレータとしてのピロール誘導体

阅读:898发布:2024-02-13

专利汇可以提供アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患の治療に用いられるニコチン性アセチルコリン受容体モジュレータとしてのピロール誘導体专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患の治療に用いられるピロール誘導体の提供。【解決手段】式(I)で表されるピロール誘導体からなる化合物及び、その類似体、そのプロドラッグ、その同位体で置換された類似体、その代謝物、その薬学的に許容可能な塩、その多形体、その溶媒和物、その光学異性体、そのクラスレート、及びその共結晶、並びに、このような化合物及び類似体を含む医薬組成物。【選択図】なし,下面是アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患の治療に用いられるニコチン性アセチルコリン受容体モジュレータとしてのピロール誘導体专利的具体信息内容。

  • 一般式Iの化合物、その互変異性体形態、その立体異性体、その類似体、そのプロドラッグ、その同位体で置換された類似体、その代謝物、そのスルホキシド、そのN−オキシド、その薬学的に許容可能な塩、その多形体、その溶媒和物、その光学異性体、そのクラスレート、またはその共結晶であって、
    前記一般式Iの化合物は、
    式中、
    1は、水素、ハロゲン、置換されたまたは未置換のアルキル、置換されたまたは未置換のアルケニル、置換されたまたは未置換のアルキニル、パーハロアルキル、および置換されたまたは未置換のシクロアルキルからなる群から選択され、
    2は、置換されたまたは未置換のアルキル、(R 6 )(R 7 )N−,(R 6 )N(OR 7a )−、およびR 6a O−からなる群から選択され、
    3は、置換されたまたは未置換のアルキル、置換されたまたは未置換のアルケニル、
    置換されたまたは未置換のアルキニル、置換されたまたは未置換のシクロアルキルからなる群から選択され、
    4は、置換されたまたは未置換のアリール、置換されたまたは未置換のヘテロアリールからなる群から選択され、
    [R 5aは、'R 5 '基の'a'回繰り返しであり、各R 5は、ハロ、置換されたまたは未置換のアルキル、R 8 O−からなる群から独立して選択され、'a'は0、1、および2から選択される整数であり、
    ここで、R 6およびR 7は、水素、置換されたまたは未置換のアルキル、R 9 C(=O)
    −、R 9 SO 2 −から独立して選択され、R 2が(R 6 )(R 7 )N−の時、R 6およびR 7は窒素原子とともに結合されて、S、N、Oからなる群から選択される1から3のヘテロ原子/基を含む3から10員環の置換されたまたは未置換の複素環を形成し得、該複素環は、飽和もしくは不飽和、単環式もしくは二環式もしくはスピロであってもよく、または、該複素環はアルキレン架橋を含んでもよく、
    6aは、水素および置換されたまたは未置換のアルキルから選択され、
    7aは、置換されたまたは未置換のアルキルとして選択され、
    ここで、R 8は、水素、置換されたまたは未置換のアルキル、およびパーハロアルキルから選択され、
    ここで、R 9は、水素、置換されたまたは未置換のアルキル、置換されたまたは未置換のアリール、置換されたまたは未置換のヘテロアリール、置換されたまたは未置換のシクロアルキル、および置換されたまたは未置換のヘテロシクリルからなる群から独立して選択され、
    ここで、
    前記「アルキル」、「アルケニル」および「アルキニル」は、オキソ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキル、R 10a SO 2 −、R 101 −、
    10a OC(=O)−、R 10a C(=O)O−、(R 10 )(H)NC(=O)−、(R 10 )(アルキル)NC(=O)−、R 10a C(=O)N(H)−、(R 10 )(H)N−、(R 1
    0 )(アルキル)N−、(R 10 )(H)NC(=A 1 )N(H)−、および(R 10 )(アルキル)NC(=A 1 )N(H)−からなる群から独立して選択される1から6置換基で置換され、
    前記「シクロアルキル」は、オキソ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、R 10a C(=O)−、R 10a SO 2 −、R 10
    1 −、R 10a OC(=O)−、R 10a C(=O)O−、(R 10 )(H)NC(=O)−、
    (R 10 )(アルキル)NC(=O)−、R 10a C(=O)N(H)−、(R 10 )(H)N
    −、(R 10 )(アルキル)N−、(R 10 )(H)NC(=A 1 )N(H)−、および(R 10 )(アルキル)NC(=A 1 )N(H)−からなる群から独立して選択される1から6置換基で置換され、
    前記「アリール」は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 3 〜C 6シクロアルキル、3〜6員の複素環、C 1 〜C 6パーハロアルキル、アルキル−O−、アルケニル−O−、アルキニル−O−、パーハロアルキル−O−、アルキル−N(アルキル)−、アルキル−N(H)−、H 2 N−
    、アルキル−SO 2 −、パーハロアルキル−SO 2 −、アルキル−C(=O)N(アルキル)−、アルキル−C(=O)N(H)−、アルキル−N(アルキル)C(=O)−、アルキル−N(H)C(=O)−、H 2 NC(=O)−、アルキル−N(アルキル)SO 2 −、アルキル−N(H)SO 2 −、H 2 NSO 2 −からなる群から独立して選択される1〜3置換基で置換され、
    前記「ヘテロシクリル」は、オキソ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、R 101 −、R 10a OC(=O)−、R 10a
    C(=O)O−、(R 10 )(H)NC(=O)−、(R 10 )(アルキル)NC(O)−、R 10a C(=O)N(H)−、(R 10 )(H)N−、(R 10 )(アルキル)N−、(R 10
    )(H)NC(=A 1 )N(H)−、および(R 10 )(アルキル)NC(=A 1 )N(H)−からなる群から独立して選択される1〜6置換基で炭素環上で置換され、
    前記「ヘテロシクリル」は、アリール、ヘテロアリ−ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、R 10a C(=O)−、R 10a SO 2 −、R 10a OC(=O)−、(R 10 )(H)NC(=O)−、(R 10 )(アルキル)NC(=O)−からなる群から選択される1つ以上の置換基で環窒素上で置換され、
    前記「ヘテロアリール」は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 3 〜C 6シクロアルキル、3〜6員の複素環、C 1 〜C 6パーハロアルキル、アルキル−O−、アルケニル−O−、アルキニル−O−、パーハロアルキル−O−、アルキル−N(アルキル)−、アルキル−N(H)−、H 2 N−、アルキル−SO 2 −、パーハロアルキル−SO 2 −、アルキル−C(=O)N(アルキル)−、アルキル−C(=O)N(H)−、アルキル−N(アルキル)C(=O)−、アルキル−N(H)C(=O)−、H 2 NC(=O)−、アルキル−N(アルキル)SO 2 −、およびアルキル−N(H)SO 2 −、H 2 NSO 2 −からなる群から独立して選択される1〜3置換基 で置換され、
    前記「3〜10員の複素環」は、オキソ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、R 10a C(=O)−、R 10a SO 2 −、
    101 −、R 10a OC(=O)−、R 10a C(=O)O−、(R 10 )(H)NC(=O)
    −、(R 10 )(アルキル)NC(=O)−、R 10a C(=O)N(H)−、(R 10 )(H
    )N−、(R 10 )(アルキル)N−、(R 10 )(H)NC(=A 1 )N(H)−、および(R 10 )(アルキル)NC(=A 1 )N(H)−からなる群から選択される1〜3置換基で置換され、
    ここで、A 1は、OおよびSからなる群から選択され、
    10は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルから選択され、
    10aは、アルキル、アルケニル、アルキニル、パーハロアルキル、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルからなる群から選択される、
    一般式Iの化合物、その互変異性体形態、その立体異性体、その類似体、そのプロドラッグ、その同位体で置換された類似体、その代謝物、そのスルホキシド、そのN−オキシド、その薬学的に許容可能な塩、その多形体、その溶媒和物、その光学異性体、そのクラスレート、またはその共結晶。
  • 1は、置換されたまたは未置換のアルキルとして選択される、請求項1に記載の前記一般式Iの化合物、その互変異性体形態、その立体異性体、その類似体、そのプロドラッグ、その同位体で置換された類似体、その代謝物、そのスルホキシド、そのN−オキシド、その薬学的に許容可能な塩、その多形体、その溶媒和物、その光学異性体、そのクラスレート、またはその共結晶。
  • 2は、置換されたまたは未置換のアルキルとして選択される、請求項1または2に記載の前記一般式Iの化合物、その互変異性体形態、その立体異性体、その類似体、そのプロドラッグ、その同位体で置換された類似体、その代謝物、そのスルホキシド、そのN−オキシド、その薬学的に許容可能な塩、その多形体、その溶媒和物、その光学異性体、そのクラスレート、またはその共結晶。
  • 3は、置換されたまたは未置換のアルキルとして選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載の前記一般式Iの化合物、その互変異性体形態、その立体異性体、その類似体、そのプロドラッグ、その同位体で置換された類似体、その代謝物、そのスルホキシド、そのN−オキシド、その薬学的に許容可能な塩、その多形体、その溶媒和物、その光学異性体、そのクラスレート、またはその共結晶。
  • 4は、置換されたまたは未置換のアリールとして選択される、請求項1から4のいずれか一項に記載の前記一般式Iの化合物、その互変異性体形態、その立体異性体、その類似体、そのプロドラッグ、その同位体で置換された類似体、その代謝物、そのスルホキシド、そのN−オキシド、その薬学的に許容可能な塩、その多形体、その溶媒和物、その光学異性体、そのクラスレート、またはその共結晶。
  • 'a'が0として選択される、請求項1から5のいずれか一項に記載の前記一般式Iの化合物、その互変異性体形態、その立体異性体、その類似体、そのプロドラッグ、その同位体で置換された類似体、その代謝物、そのスルホキシド、そのN−オキシド、その薬学的に許容可能な塩、その多形体、その溶媒和物、その光学異性体、そのクラスレート、またはその共結晶。
  • 1は置換されたまたは未置換のアルキルとして選択され、R 2は置換されたまたは未置換のアルキルとして選択され、R 3は置換されたまたは未置換のアルキルとして選択され、R 4は置換されたまたは未置換のアリールとして選択され、'a'が0として選択される、請求項1から6のいずれか一項に記載の前記一般式Iの化合物、その互変異性体形態、その立体異性体、その類似体、そのプロドラッグ、その同位体で置換された類似体、その代謝物、そのスルホキシド、そのN−オキシド、その薬学的に許容可能な塩、その多形体、その溶媒和物、その光学異性体、そのクラスレート、またはその共結晶。
  • 前記化合物が、
    4−(2−(4−クロロフェニル)−3,5−ジメチル−4−プロピオニル−1H−ピロール−1−イル) ベンゼンスルホンアミド、および 4−(2−(4−クロロフェニル)−3−エチル−5−メチル−4−プロピオニル−1H−ピロール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド、
    から選択される、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の前記一般式Iの化合物、その互変異性体形態、
    その立体異性体、その類似体、そのプロドラッグ、その同位体で置換された類似体、その代謝物、そのスルホキシド、そのN−オキシド、その薬学的に許容可能な塩、その多形体、その溶媒和物、その光学異性体、そのクラスレート、またはその共結晶。
  • 請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物および薬学的に許容可能な担体を有する医薬組成物。
  • ニコチン性アセチルコリン受容体によって部分的にまたは完全に媒介される病気またはその症状または疾患を予防または治療する方法であって、前記方法は、前記病気またはその症状または疾患を有するまたはかかりやすい患者に対して、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物を治療有効量投与することを含む、方法。
  • ニコチン性アセチルコリン受容体によって部分的にまたは完全に媒介される病気または疾患または身体状況の治療を必要とする患者において、当該治療をする方法であって、前記方法は、式Iの化合物、その互変異性体形態、その立体異性体、その類似体、そのプロドラッグ、その同位体で置換された類似体、その代謝物、そのスルホキシド、そのN−オキシド、その薬学的に許容可能な塩、その多形体、その溶媒和物、その光学異性体、そのクラスレート、またはその共結晶の治療有効量を前記患者に投与することを含み、
    前記式Iの化合物は、
    式中、
    1は、水素、ハロゲン、置換されたまたは未置換のアルキル、置換されたまたは未置換のアルケニル、置換されたまたは未置換のアルキニル、パーハロアルキル、および置換されたまたは未置換のシクロアルキルからなる群から選択され、
    2は、置換されたまたは未置換のアルキル、(R 6 )(R 7 )N−, (R 6 )N(OR 7a )−、およびR 6a O−からなる群から選択され、
    3は、置換されたまたは未置換のアルキル、置換されたまたは未置換のアルケニル、
    置換されたまたは未置換のアルキニル、置換されたまたは未置換のシクロアルキルからなる群から選択され、
    4は、置換されたまたは未置換のアリール、置換されたまたは未置換のヘテロアリールからなる群から選択され、
    [R 5aは、'R 5 '基の'a'回繰り返しであり、各R 5は、ハロ、置換されたまたは未置換のアルキル、R 8 O−からなる群から独立して選択され、'a'は0、1、および2から選択される整数であり、
    ここで、R 6およびR 7は、水素、置換されたまたは未置換のアルキル、R 9 C(=O)
    −、R 9 SO 2 −から独立して選択され、R 2が(R 6 )(R 7 )N−の時、R 6およびR 7は窒素原子とともに結合されて、S、N、Oからなる群から選択される1〜3のヘテロ原子/基を含む3〜10員環の置換されたまたは未置換の複素環を形成し得、該複素環は、飽和もしくは不飽和、単環式もしくは二環式もしくはスピロであってもよく、または、該複素環はアルキレン架橋を含んでもよく、
    6aは、水素および置換されたまたは未置換のアルキルから選択され、
    7aは、置換されたまたは未置換のアルキルとして選択され、
    ここで、R 8は、水素、置換されたまたは未置換のアルキル、およびパーハロアルキルから選択され、
    式中、R 9は、水素、置換されたまたは未置換のアルキル、置換されたまたは未置換のアリール、置換されたまたは未置換のヘテロアリール、置換されたまたは未置換のシクロアルキル、および置換されたまたは未置換のヘテロシクリルからなる群から独立して選択され、
    ここで、
    前記「アルキル」、「アルケニル」および「アルキニル」は、オキソ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキル、R 10a SO 2 −、R 101 −、
    10a OC(=O)−、R 10a C(=O)O−、(R 10 )(H)NC(=O)−、(R 10 )(アルキル)NC(=O)−、R 10a C(=O)N(H)−、(R 10 )(H)N−、(R 10 )(アルキル)N−、(R 10 )(H)NC(=A 1 )N(H)−、および(R 10 )(アルキル)NC(=A 1 )N(H)−からなる群から独立して選択される1〜6置換基で置換され、
    前記「シクロアルキル」は、オキソ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、R 10a C(=O)−、R 10a SO 2 −、R 10
    1 −、R 10a OC(=O)−、R 10a C(=O)O−、(R 10 )(H)NC(=O)−、
    (R 10 )(アルキル)NC(=O)−、R 10a C(=O)N(H)−、(R 10 )(H)N
    −、(R 10 )(アルキル)N−、(R 10 )(H)NC(=A 1 )N(H)−、および(R 10 )(アルキル)NC(=A 1 )N(H)−からなる群から独立して選択される1〜6置換基で置換され、
    前記「アリール」は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 3 〜C 6シクロアルキル、3〜6員の複素環、C 1 〜C 6パーハロアルキル、アルキル−O−、アルケニル−O−、アルキニル−O−、パーハロアルキル−O−、アルキル−N(アルキル)−、アルキル−N(H)−、H 2 N−
    、アルキル−SO 2 −、パーハロアルキル−SO 2 −、アルキル−C(=O)N(アルキル)−、アルキル−C(=O)N(H)−、アルキル−N(アルキル)C(=O)−、アルキル−N(H)C(=O)−、H 2 NC(=O)−、アルキル−N(アルキル)SO 2 −、アルキル−N(H)SO 2 −、H 2 NSO 2 −からなる群から独立して選択される1〜3置換基で置換され、
    前記「ヘテロシクリル」は、オキソ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、R 101 −、R 10a OC(=O)−、R 10a
    C(=O)O−、(R 10 )(H)NC(=O)−、(R 10 )(アルキル)NC(O)−、R 10a C(=O)N(H)−、(R 10 )(H)N−、(R 10 )(アルキル)N−、(R 10
    )(H)NC(=A 1 )N(H)−、および(R 10 )(アルキル)NC(=A 1 )N(H)−からなる群から独立して選択される1〜6置換基で炭素環上で置換され、
    前記「ヘテロシクリル」は、アリール、ヘテロアリ−ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、R 10a C(=O)−、R 10a SO 2 −、R 10a OC(=O)−、(R 10 )(H)NC(=O)−、(R 10 )(アルキル)NC(=O)−からなる群から選択される1つ以上の置換基で環窒素上で置換され、
    前記「ヘテロアリール」は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 3 〜C 6シクロアルキル、3〜6員の複素環、C 1 〜C 6パーハロアルキル、アルキル−O−、アルケニル−O−、アルキニル−O−、パーハロアルキル−O−、アルキル−N(アルキル)−、アルキル−N(H)−、H 2 N−、アルキル−SO 2 −、パーハロアルキル−SO 2 −、アルキル−C(=O)N(アルキル)−、アルキル−C(=O)N(H)−、アルキル−N(アルキル)C(=O)−、アルキル−N(H)C(=O)−、H 2 NC(=O)−、アルキル−N(アルキル)SO 2 −、およびアルキル−N(H)SO 2 −、H 2 NSO 2 −からなる群から独立して選択される1〜3置換基 で置換され、
    前記「3〜10員の複素環」は、オキソ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、R 10a C(=O)−、R 10a SO 2 −、
    101 −、R 10a OC(=O)−、R 10a C(=O)O−、(R 10 )(H)NC(=O)
    −、(R 10 )(アルキル)NC(=O)−、R 10a C(=O)N(H)−、(R 10 )(H
    )N−、(R 10 )(アルキル)N−、(R 10 )(H)NC(=A 1 )N(H)−、および(R 10 )(アルキル)NC(=A 1 )N(H)−からなる群から選択される1〜3置換基で置換され、
    ここで、A 1は、OおよびSからなる群から選択され、
    10は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルから選択され、
    10aは、アルキル、アルケニル、アルキニル、パーハロアルキル、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルからなる群から選択される、
    化合物である、方法。
  • 前記疾患または身体状況または病気は、
    アルツハイマ−病、軽度認知障害、老人性認知症、血管性認知症、パ−キンソン病の認知症、注意欠陥障害、注意欠陥多動障害、レビー小体と関連した認知症、エイズ認知症複合体、ピック病、ダウン症候群と関連した認知症、ハンチントン病、外傷性脳損傷と関連した認知障害、脳卒中と関連した認知低下、脳卒中後神経保護、統合失調症と関連した認知および感覚運動ゲ−ティング障害、双極性障害と関連した認知障害、鬱病と関連した認知障害、急性とう痛、手術後のまたは術後の痛み、慢性的な痛み、炎症、炎症性疼痛、神経障害性疼痛、禁煙、創傷治癒と関連した新しい血管の成長の必要性、皮膚移植の血管新生と関連した新しい血管成長の必要性、および血液循環不足、関節炎、慢性関節リウマチ、乾癬、クロ−ン病、潰瘍性大� ��炎、嚢炎、炎症性腸疾患、セリアック病、歯周炎、サルコイド−シス、膵炎、移植臓器拒絶、臓器移植と関連した急性免疫疾患、臓器移植と関連した慢性免疫疾患、感染性ショック、毒性ショック症候群、敗血症症候群、うつ病およびリウマチ性脊椎炎からなる群から選択される、請求項11に記載の方法。
  • 前記病気または疾患または身体状況は、深刻なもしくは深刻でない神経認知障害として分類もしくは診断される群から、または、神経変性のために起こる疾患として分類もしくは診断される群から選択される、請求項11に記載の方法。
  • 注意欠陥多動障害、統合失調症、アルツハイマ−病、パ−キンソンの認知症、血管性認知症、または、レビー小体または外傷性脳損傷と関連した認知症のような認知障害の治療で使用される薬剤と組み合わせてまたは該薬剤の補助として、式Iの化合物を投与することを含む、請求項11に記載の方法。
  • アセチルコリンエステラ−ゼ阻害剤、神経変性障害のための病態修飾薬もしくは生物製剤、ド−パミン作動薬、抗鬱薬、または定型抗精神病薬もしくは非定型抗精神病薬と組み合わせてもしくはこれらの補助として、式Iの化合物を投与することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  • ニコチン性アセチルコリン受容体によって部分的または完全に媒介される病気またはその症状または疾患を予防または治療するための、請求項1に記載の化合物の使用。
  • 病気または疾患または身体状況を治療するための、式Iの化合物、その互変異性体形態、その立体異性体、その類似体、そのプロドラッグ、その同位体で置換された類似体、その代謝物、そのスルホキシド、そのN−オキシド、その薬学的に許容可能な塩、その多形体、その溶媒和物、その光学異性体、そのクラスレート、またはその共結晶の使用であって、
    前記式Iの化合物は、
    式中、
    1は、水素、ハロゲン、置換されたまたは未置換のアルキル、置換されたまたは未置換のアルケニル、置換されたまたは未置換のアルキニル、パーハロアルキル、および置換されたまたは未置換のシクロアルキルからなる群から選択され、
    2は、置換されたまたは未置換のアルキル、(R 6 )(R 7 )N−,(R 6 )N(OR 7a )−、およびR 6a O−からなる群から選択され、
    3は、置換されたまたは未置換のアルキル、置換されたまたは未置換のアルケニル、
    置換されたまたは未置換のアルキニル、置換されたまたは未置換のシクロアルキルからなる群から選択され、
    4は、置換されたまたは未置換のアリール、置換されたまたは未置換のヘテロアリールからなる群から選択され、
    [R 5aは、'R 5 '基の'a'回繰り返しであり、各R 5は、ハロ、置換されたまたは未置換のアルキル、R 8 O−からなる群から独立して選択され、'a'は0、1、および2から選択される整数であり、
    ここで、R 6およびR 7は、水素、置換されたまたは未置換のアルキル、R 9 C(=O)
    −、R 9 SO 2 −から独立して選択され、R 2が(R 6 )(R 7 )N−の時、R 6およびR 7は窒素原子とともに結合されて、S、N、Oからなる群から選択される1〜3のヘテロ原子/基を含む3〜10員環の置換されたまたは未置換の複素環を形成し得、該複素環は、飽和もしくは不飽和、単環式もしくは二環式もしくはスピロであってもよく、または、該複素環はアルキレン架橋を含んでもよく、
    6aは、水素および置換されたまたは未置換のアルキルから選択され、
    7aは、置換されたまたは未置換のアルキルとして選択され、
    ここで、R 8は、水素、置換されたまたは未置換のアルキル、およびパーハロアルキルから選択され、
    式中、R 9は、水素、置換されたまたは未置換のアルキル、置換されたまたは未置換のアリール、置換されたまたは未置換のヘテロアリール、置換されたまたは未置換のシクロアルキル、および置換されたまたは未置換のヘテロシクリルからなる群から独立して選択され、
    ここで、
    前記「アルキル」、「アルケニル」および「アルキニル」は、オキソ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキル、R 10a SO 2 −、R 101 −、
    10a OC(=O)−、R 10a C(=O)O−、(R 10 )(H)NC(=O)−、(R 10 )(アルキル)NC(=O)−、R 10a C(=O)N(H)−、(R 10 )(H)N−、(R 10 )(アルキル)N−、(R 10 )(H)NC(=A 1 )N(H)−、および(R 10 )(アルキル)NC(=A 1 )N(H)−からなる群から独立して選択される1〜6置換基で置換され、
    前記「シクロアルキル」は、オキソ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、R 10a C(=O)−、R 10a SO 2 −、R 10
    1 −、R 10a OC(=O)−、R 10a C(=O)O−、(R 10 )(H)NC(=O)−、
    (R 10 )(アルキル)NC(=O)−、R 10a C(=O)N(H)−、(R 10 )(H)N
    −、(R 10 )(アルキル)N−、(R 10 )(H)NC(=A 1 )N(H)−、および(R 10 )(アルキル)NC(=A 1 )N(H)−からなる群から独立して選択される1〜6置換基で置換され、
    前記「アリール」は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 3 〜C 6シクロアルキル、3〜6員の複素環、C 1 〜C 6パーハロアルキル、アルキル−O−、アルケニル−O−、アルキニル−O−、パーハロアルキル−O−、アルキル−N(アルキル)−、アルキル−N(H)−、H 2 N−
    、アルキル−SO 2 −、パーハロアルキル−SO 2 −、アルキル−C(=O)N(アルキル)−、アルキル−C(=O)N(H)−、アルキル−N(アルキル)C(=O)−、アルキル−N(H)C(=O)−、H 2 NC(=O)−、アルキル−N(アルキル)SO 2 −、アルキル−N(H)SO 2 −、H 2 NSO 2 −からなる群から独立して選択される1〜3置換基で置換され、
    前記「ヘテロシクリル」は、オキソ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、R 101 −、R 10a OC(=O)−、R 10a
    C(=O)O−、(R 10 )(H)NC(=O)−、(R 10 )(アルキル)NC(O)−、R 10a C(=O)N(H)−、(R 10 )(H)N−、(R 10 )(アルキル)N−、(R 10
    )(H)NC(=A 1 )N(H)−、および(R 10 )(アルキル)NC(=A 1 )N(H)−からなる群から独立して選択される1〜6置換基で炭素環上で置換され、
    前記「ヘテロシクリル」は、アリール、ヘテロアリ−ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、R 10a C(=O)−、R 10a SO 2 −、R 10a OC(=O)−、(R 10 )(H)NC(=O)−、(R 10 )(アルキル)NC(=O)−からなる群から選択される1つ以上の置換基で環窒素上で置換され、
    前記「ヘテロアリール」は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 3 〜C 6シクロアルキル、3〜6員の複素環、C 1 〜C 6パーハロアルキル、アルキル−O−、アルケニル−O−、アルキニル−O−、パーハロアルキル−O−、アルキル−N(アルキル)−、アルキル−N(H)−、H 2 N−、アルキル−SO 2 −、パーハロアルキル−SO 2 −、アルキル−C(=O)N(アルキル)−、アルキル−C(=O)N(H)−、アルキル−N(アルキル)C(=O)−、アルキル−N(H)C(=O)−、H 2 NC(=O)−、アルキル−N(アルキル)SO 2 −、およびアルキル−N(H)SO 2 −、H 2 NSO 2 −からなる群から独立して選択される1〜3置換基 で置換され、
    前記「3〜10員の複素環」は、オキソ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、R 10a C(=O)−、R 10a SO 2 −、
    101 −、R 10a OC(=O)−、R 10a C(=O)O−、(R 10 )(H)NC(=O)
    −、(R 10 )(アルキル)NC(=O)−、R 10a C(=O)N(H)−、(R 10 )(H
    )N−、(R 10 )(アルキル)N−、(R 10 )(H)NC(=A 1 )N(H)−、および(R 10 )(アルキル)NC(=A 1 )N(H)−からなる群から選択される1〜3置換基で置換され、
    ここで、A 1は、OおよびSからなる群から選択され、
    10は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルから選択され、
    10aは、アルキル、アルケニル、アルキニル、パーハロアルキル、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルからなる群から選択される、
    化合物である、使用。
  • 前記病気または疾患または身体状況は、深刻なもしくは深刻でない神経認知障害として分類もしくは診断される群から、または、神経変性のために起こる疾患として分類もしくは診断される群から選択される、請求項17に記載の使用。
  • 注意欠陥多動障害、統合失調症、認知障害、アルツハイマ−病、パ−キンソンの認知症、血管性認知症、または、レビー小体、外傷性脳損傷と関連した認知症の治療で使用される薬剤と組み合わせてまたは該薬剤の補助としてである、請求項17に記載の使用。
  • アセチルコリンエステラ−ゼ阻害剤、神経変性障害のための病態修飾薬または生物製剤、ド−パミン作動薬、抗鬱薬、または、定型抗精神病薬もしくは非定型抗精神病薬と組み合わせて、またはこれらの補助としてである、請求項17に記載の使用。
  • 说明书全文

    発明の詳細な説明

    [発明の技術分野]
    本発明は一般式Iの新規化合物、

    一般式Iの互変異性型、一般式Iの立体異性体、一般式Iの類縁体、一般式Iのプロドラッグ、一般式Iの同位体で標識化された類縁体、一般式IのN−オキシド、一般式Iの代謝物、一般式Iの薬学的に許容可能な塩、多形体、溶媒和物、光学異性体、クラスレ−ト、共結晶、適切な薬剤との組み合わせ、それらを含む医薬組成物、上記化合物の製造方法、およびニコチン性アセチルコリン受容体α7サブユニット(α7nAChR)モジュレータとしてのそれらの使用に関する。
    [発明の背景]
    コリン作動性神経伝達は、神経伝達物質アセチルコリン(ACh)を介して第一に媒介され、中枢神経系および自律神経系を介した体の生理的機能の重要な調節因子である。 AChは全ての自律神経節、神経筋接合部、および中枢神経系に存在するニュ−ロンのシナプスに作用する。 AChの標的受容体の2つの異なるクラス、すなわちムスカリン性(mAChRs)およびニコチン性(nAChRs)が、脳内で同定されており、自己の記憶増進および他の重要な生理学的機能を担う受容体の重要な要素を形成している。

    神経型ニコチン性ACh受容体(NNRs)は、ヘテロペンタメリック(α4β2)またはホモパ−タメリック(homopertameric)(α7)構造で配置された5つのサブユニット(α2−α10,β2−β4)を含むリガンド開口型イオンチャネル(LGIC)のクラスに属する(Paterson D et al.,Prog. Neurobiol.,2000,61,75−111)。 α4β2nAChRおよびα7nAChRは、哺乳類の脳内で発現される重要なサブタイプを構成する。 α7nAChRは、脳の学習中枢および記憶中枢、海馬ならびに大脳皮質で大量発現するため、治療標的として有名になっている(Rubboli F et al.,Neurochem.Int.,1994,25,69−71)。 特に、α7nAChRは、高いCa 2+イオン浸透性によって特徴づけられ、高いCa 2+イオン浸透性は、神経伝達物質放出ならびに結果としておこる興奮性および抑制性神経伝達の調節を担う(Alkondon M et al., Eur. J. Pharmacol., 2000,393,59−67;Dajas−Bailador F et al.,Trends Pharmacol.Sci.,2004,25,317−324)。 さらに、高いCa 2+イオン流入はまた、遺伝子発現の変化を通じて記憶の長期増強に関係がある(Bitner RS et al.,J.Neurosci.,2007,27,10578−10587;McKay BE et al.,Biochem.Pharmacol.,2007,74,1120−1133)。

    様々な最近の研究では、注意、記憶および認知のような神経プロセスにおけるα7nAChRの役割が確認されている(Mansvelder HD et al.,Psychopharmacology(Berl),2006,184,292−305;Chan WK et al.,Neuropharmacology,2007,52,1641−1649;Young JW et al.,Eur.Neuropsychopharmacol.,2007,17,145−155)。 α7nAChRタンパク質CHRNA7に関連する遺伝子多型は、統合失調症の遺伝的伝達、関連する神経生理学的知覚関門障害および結果として生じる認識障害に関与している(Freedman R et al.,Biol.Psychiatry,1995,38,22−33;Tsuang DW et al.,Am.J.Med.Genet.,2001,105,662−668)。 また、α7nAChRノックアウトマウスおよびアンチセンスオリゴヌクレオチドで処理されたマウスにおける前臨床研究では、認知におけるα7nAChRの重要な役割を強調する注意障害および認知欠損が実証されている(Curzon P et al.,Neurosci.Lett.,2006,410,15−19;Young JW et al.,Neuropsychopharmacology.,2004,29,891−900)。 さらに、α7nAChRの薬理学的遮断は記憶を損ない、その活性化は、認知強化の標的としてのα7nAChRに関与する前臨床げっ歯類モデルにおいて記憶を高める(Hashimoto K et al.,Biol.Psychiatry,2008,63,92−97)。

    感覚欠損障害での病理学的脳機能は、特にα7受容体を介するニコチン性コリン作動性伝達と関連している(Freedman R et al.,Biol.Psychiatry,1995,38,22−33;Tsuang DW et al.,Am.J.Med.Genet.,2001,105,662−668;Carson R et al.,NeuromoleculaR 2 008,Med.10,377−384;Leonard S et al.,Pharmacol.Biochem.Behav.,2001,70,561−570;Freedman R et al.,Curr.Psychiatry Rep.,2003,5,155−161;Cannon TD et al.,Curr.Opin.Psychiatry, 2005,18,135−140)。 感覚情報の前注意処理の欠陥は、統合失調症および関連する精神神経疾患における認知断片化の基礎となることが理解される(Leiser SC et al.,Pharmacol.TheR 2 009,122,302−311)。 遺伝的連鎖研究は、それぞれの感情、注意、不安および精神異常のためのα7遺伝子座のシェアリングを追跡している(Leonard S et al.,Pharmacol.Biochem.BeHav.,2001,70,561−570;Suemaru K et al.,Nippon Yakurigaku Zasshi,2002,119,295−300)。

    コリン作動性およびグルタミン酸作動性ホメオスタシスでの攪乱は、認知症を含む多くの神経疾患の原因要素として長く関係があるとされている(Nizri E et al.,Drug News Perspect.,2007,20,421−429)。 認知症は、記憶、注意、言語および問題解決に影響する深刻な、進行性の複数の要因の認知障害である。 ニコチン性ACh受容体、特にα7受容体のαβ 1-42との相互作用は、アルツハイマ−病において上流の病原性の現象、認知症の主要な原因要素として関与している(Wang HY et al.,J.Neurosci.,2009,29,10961−10973)。 さらに、CHRNA7における遺伝子多形体は、レビー小体を有する認知症(DLB)およびピック病に関与しているとされている(Feher A et al.,Dement.Geriatr.Cogn.Disord.,2009,28,56−62)。

    nAChRsとりわけα7受容体の潜在的な疾患修飾は、神経生存の向上および神経変性の防止によって、アルツハイマ−病(AD)およびパ−キンソン病(PD)の疾患修飾へ適用性がある(Wang et al.2009;Nagele RG et al.,Neuroscience,2002,110,199−211;Jeyarasasingam G et al.,Neuroscience,2002,109,275−285)。 加えて、脳内での抗アポト−シス(BCL−2)経路および抗炎症経路のα7nAChR誘導活性化は、神経変性病において神経保護効果を有し得る(Marrero MB et al.,Brain.ReS.,2009,1256,1−7)。 腹側被蓋領域(VTA)および後外側被蓋核(LDT)のニュ−ロンを含むド−パミンは、ニコチン性ACh受容体、とりわけα4、α3、β2、β3、β4サブユニットを発現することが知られている(Kuzmin A et al.,Psychopharmacology(Berl),2009,203,99−108)。 ニコチン性ACh受容体、α4β2およびα3β4は、ニコチン付加のための強い機械的な連結を有するように、候補遺伝子アプロ−チで同定されている(Weiss RB et al.,PLoS Genet.,2008,4,e1000125)。 α7nAChRはカンナビス付加における推定上の役割のために特に研究されている(Solinas M et al.,J.Neurosci.,2007,27,5615−5620)。 α4β2の部分的アゴニストであるバレニクリンは、ブプロプリオンとの比較において、喫煙依存の減少および再発防止によりよい効果を示している(Ebbert JO et al.,Patient.Prefer.Adherence,2010,4,355−362)。

    α4β2nAChRの高親和性ニコチン結合部位の存在は、脳幹から下行阻害経路において、エピバチジンのようなニコチン性ACh受容体アゴニストの抗侵害特性に興味をもつきっかけとなっている(Decker MW et al.,Expert.Opin.Investig.Drugs,2001,10,1819−1830)。 いくつかの新しい発展は、痛みの治療のためのニコチン性モジュレータの使用領域を広げた(Rowbotham MC et al.,Pain,2009,146,245−252)。 ニコチン性ACh受容体の適切な調節は、痛みを伴う状態に治療上のアプロ−チを与えることができる可能性がある。

    α7nAChRの他の重要な役割は、中枢神経系で、インターロイキン(IL)、腫瘍壊死因子α(TNF−α)および高移動度群ボックス(HMGB−1)のような前炎症性サイトカインの産出を調節する能である。 結果的に、疼痛性障害において抗炎症および抗侵害効果が実証されている(Damaj MI et al.,Neuropharmacology,2000,39,2785−2791)。 加えて、'コリン作動性抗炎症性経路'は、神経系経路および体液性経路を介する局所炎症および全身性炎症ならびに神経−免疫相互作用の調節であると提案される(GallowitscH−Puerta
    M et al. ,Life Sci. ,2007,80,2325−2329;Gallowitsch−Puerta and Pavlov 2007;Rosas−Ballina M et al. ,Mol. Med. ,2009,15,195−202;Rosas−Ballina M et al. ,J. Intern. Med. ,2009,265,663−679). 。 特にGTS−21のようなα7型のニコチン性ACh受容体のそれぞれのモジュレータは、エンドトキシン暴露後のサイトカイン産生及びIL−1βを弱める。 さらに、α7nAChRは、関節炎発病において中心的な役割を有すること、および関節炎の治療のための潜在的な治療戦略となることが理解される(Westman M et al.,Scand.J.Immunol.,2009,70,136−140)。 α7nAChRの推定上の役割は、重篤な敗血症、内毒素血症ショックおよび全身性炎症にも関与するとされている(Jin Y et al.(2010)Int.J.Immunogenet.,Liu C et al.,Crit.Care.Med.,2009,37,634−641)。

    血管形成は、細胞生存に重大な生理学的過程であり癌の増殖に病理的に重要であり、いくつかの非神経系のニコチン性ACh受容体、とりわけα7、α5、α3、β2、β4が関与している(Arias HR et al.,Int.J.Biochem.Cell.Biol.,2009,41,1441−1451;Heeschen C et al.,J.Clin.Invest.,2002,110,527−536)。 喫煙にさらされた人々での子宮頸がん、癌発症および小児肺疾患の進行におけるニコチン性ACh受容体の役割もまた研究されている(Calleja−Macias IE et al.,Int.J.Cancer,2009,124,1090−1096;Schuller HM et al.,Eur.J.Pharmacol.,2000,393,265−277)。 いくつかのα7nAChRアゴニスト、部分アゴニストは、臨床および前臨床研究においてそれらの有効性が特徴づけられている。 α7NAChRのアゴニストであるEVP−6124は、統合失調症で苦しむ患者のフェ−ズIb研究において感覚処理および認知バイオマ−カ−の重大な改良を実証している(EnVivo Pharmaceuticals press release 2009,Jan 12)。 α7nAChRアゴニストであるGTS−21(DMXB−アナバセイン)は、PII臨床試験で、統合失調症での認知障害の改良およびエンドトキシン誘導TNF−α放出の阻害にて有効性を示している(Olincy A et al.,Biol.Psychiatry,2005,57(8,Suppl.),Abst 44;Olincy A et al.,Arch.Gen.Psychiatry,2006,63,630−638;Goldstein R et al.,Acad.Emerg.Med.,2007,14(15,Suppl.1),Abst 474)。 α7nAChRアゴニストであるCP−810123は、前臨床研究において、スコポラミン誘導認知症に対する予防、およびアンフェタミン誘導聴覚の誘発電位の抑制を示す(O'Donnell CJ et al.,J.Med.Chem.,2010,53,1222−1237)。 α7nAChRアゴニストであるSSR180711Aもまた、学習および記憶を高め、並びに前臨床研究において、MK−801/スコポラミン誘導記憶障害およびプレパルス抑制に効く(Redrobe JP et al.,Eur.J.Pharmacol.,2009,602,58−65;Dunlop J et al.,J.Pharmacol.Exp.THeR2009,328,766−776;Pichat P et al.,Neuropsychopharmacology,2007,32,17−34)。 SEN−12333は、前臨床研究において受動的回避試験でスコポラミン誘導記憶喪失に効果があった(Roncarati R et al.,J.Pharmacol.Exp.Ther2009,329,459−468)。 α7nAChRアゴニストであるAR−R17779はラットで行われた社会認識タスクの向上を示す(Van KM
    et al. ,Psychopharmacology (Berl),2004,172,375−383)。 α7nAChRアゴニストであるABBFはラットのモリス迷路タスク(Morris maze task)で社会認識記憶および作業記憶を向上させる(Boess FG et al.,J.Pharmacol.Exp.Ther2007,321,716−725)。 選択的α7nAChRアゴニストであるTC−5619は、統合失調症においてポジティブおよびネガティブな兆候ならびに認知機能障害の動物モデルでの有効性を実証している(Hauser TA et al.,Biochem.Pharmacol.,2009,78,803−812)。

    標的受容体の直接刺激なしでAChの内因性コリン作動性神経伝達を強化または高めるための代替的な戦略は、α7nAChRの正のアロステリック調節(PAM)である(Albuquerque EX et al.,Alzheimer Dis.Assoc.Disord.,2001,15 Suppl 1,S19−S25)。 いくつかのPAMは、発見の前臨床段階ではあるが、特徴づけられている。 α7nAChR PAMであるA−86774は、統合失調症の前臨床モデルでのT:C比率を著しく減少することで、DBA/2マウスにおける感覚ゲ−ティングを向上させる(Faghih R et al.,J.Med.Chem.,2009,52,3377−3384)。 α7nAChR PAMであるXY−4083は、DBA/2マウスでの感覚運動ゲ−ティング損失を正常化し、かつ受容体脱感作動力学を変えることなく8−ア−ム放射迷宮(8−arm radial maze)での記憶獲得を正常化する(Ng HJ et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.,U.S.A.,2007,104,8059−8064)。 さらにもう一つのPAMであるPNU−120596は、α7nAChR脱感作動力学を大きく変え、MK−801によるプレパルス抑制の失調を同時に防ぐ。 他のPAMであるNS−1738は、社会認識の動物モデルにおいてインビボでの有効性、およびモリス迷路タスク(Morris maze task)での空間記憶獲得を示している(Timmermann DB et al.,J.Pharmacol.Exp.Ther2007,323,294−307)。 さらに、いくつかの発表された特許/出願書類を以下に記載する。 US20060142349,US20070142450,US20090253691,WO2007031440,WO2009115547,WO2009135944,WO2009127678,WO2009127679,WO2009043780,WO2009043784,US7683084,US7741364,WO2009145996,US20100240707,WO2011064288,US20100222398,US20100227869,EP1866314,WO2010130768,WO2011036167,US20100190819は、ニコチン性ACh受容体のアロステリックモジュレータの有効性を開示し、かつ、ニコチン性ACh受容体のアロステリック調節剤の治� ��可能性を強調する。
    [発明の要旨]
    本発明の一側面によれば、本発明は、一般式Iによって表される化合物、その互変異性体、その立体異性体、その類縁体、そのプロドラッグ、その同位体置換された類縁体、その代謝物、その薬学的に許容可能な塩、その多形体、その溶媒和物、その光学異性体、そのクラスレート、その共結晶、それらの適切な薬剤との組み合わせ、およびそれらを含む医薬組成物を提供する。

    したがって、本発明は、医薬組成物を提供し、本願で定義されるような一般式(I)の化合物、その互変異性体、その立体異性体、その類縁体、そのプロドラッグ、その同位体置換された類縁体、その代謝物、その薬学的に許容可能な塩、その多形体、その溶媒和物、その光学異性体、通常薬学的に使用される担体と組み合わせた当該包接化合物及び当該共結晶、希釈剤などを含み、例えば、アルツハイマ−病(AD)、軽度認知障害(MCI)、老人性認知症、血管性認知症、パ−キンソン病の認知症、注意欠陥障害、注意欠陥多動障害(ADHD)、レビー小体と関連した認知症、エイズ認知症複合体(ADC)、ピック病、ダウン症候群と関連した認知症、ハンチントン病、外傷性脳損傷(TBI)と関連した認知障害、脳卒中と関連� ��た認識低下、脳卒中後神経保護、統合失調症と関連した認知および感覚運動ゲ−ティング障害、双極性障害と関連した認知障害、鬱病と関連した認知障害、急性とう痛、手術後のもしくは術後の痛み、慢性的な痛み、炎症、炎症性疼痛、神経障害性疼痛、禁煙、創傷治癒と関連した新しい血管の成長の必要性、皮膚移植の血管新生と関連した新しい血管成長の必要性、および血液循環不足、関節炎、慢性関節リウマチ、乾癬、クロ−ン病、潰瘍性大腸炎、嚢炎、炎症性腸疾患、セリアック病、歯周炎、サルコイド−シス、膵炎、移植臓器拒絶、臓器移植と関連した急性免疫疾患、臓器移植と関連した慢性免疫疾患、感染性ショック、毒性ショック症候群、敗血症症候群、うつ病およびリウマチ性脊椎炎のような病気または疾患または身体状� �の治療および/または予防に役立つ。

    本発明はまた医薬組成物を提供し、本願で定義されるような一般式(I)の化合物、その互変異性体、その立体異性体、その類縁体、そのプロドラッグ、その同位体置換された類縁体、その代謝物、その薬学的に許容可能な塩、その多形体、その溶媒和物、その光学異性体、通常薬学的に使用される担体、希釈剤などと組み合わせたその包接化合物(クラスレート)及びその共結晶を含み、深刻なもしくは深刻でない神経認知障害として分類もしくは診断される病気もしくは疾患もしくは身体状況、または神経変性のために起こる疾患として分類もしくは診断される病気もしくは疾患もしくは身体状況の治療および/または予防に役立つ。

    本発明はまた、注意欠陥多動障害、統合失調症、ならびに、例えば、アルツハイマ−病、パ−キンソンの認知症、血管性認知症、または、レビー小体、外傷性脳損傷と関連した認知症のような他の認知障害の治療で使用される薬剤と組み合わせてまたは当該薬剤の補助として、本願で定義されるような式(I)の化合物を投与する方法を提供する。

    本発明はまた、アセチルコリンエステラ−ゼ阻害剤、神経変性障害のための病態修飾薬もしくは生物製剤、ド−パミン作動薬、抗鬱薬、または、定型抗精神病薬もしくは非定型抗精神病薬と組み合わせて、または補助として、本願で定義されるような式(I)の化合物を投与する方法を提供する。

    本発明はまた、深刻なもしくは深刻でない神経認知障害または神経変性のために起こる障害として分類または診断された群から選択される病気または疾患または身体状況を治療するための薬剤の調製において、本願で定義されるようにな式(I)の化合物の使用を提供する。

    本発明はまた、注意欠陥多動障害、統合失調症、認知障害、アルツハイマ−病、パ−キンソン認知症、血管性認知症、または、レビー小体及び外傷性脳損傷と関連した認知症、からなる群から選択される病気または疾患または身体状況を治療するための薬剤の調製において、本願で定義されるような式Iの化合物の使用を提供する。

    本発明はまた、アセチルコリンエステラ−ゼ阻害剤、神経変性障害のための病態修飾薬もしくは生物製剤、ド−パミン作動薬、抗鬱薬、または、定型抗精神病薬もしくは非定型抗精神病薬と組み合わせて、またはこれらの補助として、本願で定義されるような式(I)の化合物の使用を提供する。
    [発明の詳細な説明]
    本発明は、一般式Iの新規化合物、当該互変異性体、当該立体異性体、当該類縁体、当該プロドラッグ、当該同位体置換された類縁体、当該代謝物、当該スルフォキシド、当該N−オキシド、当該薬学的に許容できる塩、当該多形体、当該溶媒和物、当該光学異性体、当該包接化合物、当該共結晶、適切な薬剤とそれらの組み合わせ、およびそれらを含む医薬組成物に関する。

    式Iの化合物は、

    式中、
    1は、素、ハロゲン、置換されたまたは未置換のアルキル、置換されたまたは未置換のアルケニル、置換されたまたは未置換のアルキニル、パーハロアルキル、および置換されたまたは未置換のシクロアルキルからなる群から選択され、
    2は、置換されたまたは未置換のアルキル、(R 6 )(R 7 )N−、(R 6 )N(OR 7a )−、およびR 6a O−からなる群から選択され、
    3は、置換されたまたは未置換のアルキル、置換されたまたは未置換のアルケニル、
    置換されたまたは未置換のアルキニル、置換されたまたは未置換のシクロアルキルからなる群から選択され、
    4は、置換されたまたは未置換のアリール、置換されたまたは未置換のヘテロアリールからなる群から選択され、
    [R 5aは'R 5 '基の'a'回繰り返しであり、各R 5は、ハロゲン、置換されたまたは未置換のアルキル、R 8 O−からなる群から独立して選択され、aは0、1、および2
    から選択される整数であり、
    ここで、R 6およびR 7は、水素、置換されたまたは未置換のアルキル、R 9 C(=O)
    −、R 9 SO 2 −から独立して選択され、R 2が(R 6 )(R 7 )N−の時、R 6およびR 7は窒素原子とともに結合されて、S、N、Oからなる群から選択される1〜3のヘテロ原子/基を含む3〜10員環の置換されたまたは未置換の複素環を形成し得、この複素環は、飽和もしくは不飽和、単環式もしくは二環式もしくはスピロであってもよく、または、この複素環はアルキレン架橋を含んでもよく、
    6aは、水素および置換されたまたは未置換のアルキルから選択され、
    7aは、置換されたまたは未置換のアルキルとして選択され、
    ここで、R 8は、水素、置換されたまたは未置換のアルキル、およびパーハロアルキルから選択され、
    ここで、R 9は、水素、置換されたまたは未置換のアルキル、置換されたまたは未置換のアリール、置換されたまたは未置換のヘテロアリール、置換されたまたは未置換のシクロアルキル、および置換されたまたは未置換のヘテロシクリルからなる群から、独立して選択され、
    ここで、
    「アルキル」、「アルケニル」および「アルキニル」は、オキソ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキル、R 10a SO 2 −、R 101 −、R 10a OC(=O)−、R 10a C(=O)O−、(R 10 )(H)NC(=O)−、(R 10 )(アルキル)NC(=O)−、R 10a C(=O)N(H)−、(R 10 )(H)N−、(R 10
    (アルキル)N−、(R 10 )(H)NC(=A 1 )N(H)−、および(R 10 )(アルキル)NC(=A 1 )N(H)−からなるからなる群から独立して選択される1〜6置換基で置換され、
    「シクロアルキル」は、オキソ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、R 10a C(=O)−、R 10a SO 2 −、R 101
    、R 10a OC(=O)−、R 10a C(=O)O−、(R 10 )(H)NC(=O)−、(R 10 )(アルキル)NC(=O)−、R 10a C(=O)N(H)−、(R 10 )(H)N−、(
    10 )(アルキル)N−、(R 10 )(H)NC(=A 1 )N(H)−、および(R 10 )(
    アルキル)NC(=A 1 )N(H)−からなる群から独立して選択される1〜6置換基で置換され、
    「アリール」は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 6アルキル、C 2
    6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 3 〜C 6シクロアルキル、3〜6員の複素環、C 1 〜C 6パーハロアルキル、アルキル−O−、アルケニル−O−、アルキニル−O−、パーハロアルキル−O−、アルキル−N(アルキル)−、アルキル−N(H)−、H 2 N−、
    アルキル−SO 2 −、パーハロアルキル−SO 2 −、アルキル−C(=O)N(アルキル)−、アルキル−C(=O)N(H)−、アルキル−N(アルキル)C(=O)−、アルキル−N(H)C(=O)−、H 2 NC(=O)−、アルキル−N(アルキル)SO 2 −、アルキル−N(H)SO 2 −、H 2 NSO 2 −からなる群から独立して選択される1〜3置換基で置換され、
    「ヘテロシクリル」は、オキソ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、R 101 −、R 10a OC(=O)−、R 10a C(
    =O)O−、(R 10 )(H)NC(=O)−、(R 10 )(アルキル)NC(O)−、R 10a C(=O)N(H)−、(R 10 )(H)N−、(R 10 )(アルキル)N−、(R 10 )(
    H)NC(=A 1 )N(H)−、および(R 10 )(アルキル)NC(=A 1 )N(H)−からなる群から独立して選択される1〜6置換基で炭素環上で置換され、
    「ヘテロシクリル」は、アリール、ヘテロアリ−ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、R 10a C(=O)−、R 10a SO 2 −、R 10a OC(=O)−、(R 10 )(H)NC(=O)−、(R 10 )(アルキル)NC(=O)−からなる群から選択される1つ以上の置換基で環窒素上で置換され、
    「ヘテロアリール」は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 3 〜C 6シクロアルキル、3〜6員の複素環、C 1 〜C 6パーハロアルキル、アルキル−O−、アルケニル−O−、アルキニル−O−、パーハロアルキル−O−、アルキル−N(アルキル)−、アルキル−N(H)−、H 2
    −、アルキル−SO 2 −、パーハロアルキル−SO 2 −、アルキル−C(=O)N(アルキル)−、アルキル−C(=O)N(H)−、アルキル−N(アルキル)C(=O)−、アルキル−N(H)C(=O)−、H 2 NC(=O)−、アルキル−N(アルキル)SO 2 −、およびアルキル−N(H)SO 2 −、H 2 NSO 2 −からなる群から独立して選択される1〜3置換基で置換され、
    「3〜10員の複素環」は、オキソ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、R 10a C(=O)−、R 10a SO 2 −、R 10
    1 −、R 10a OC(=O)−、R 10a C(=O)O−、(R 10 )(H)NC(=O)−、
    (R 10 )(アルキル)NC(=O)−、R 10a C(=O)N(H)−、(R 10 )(H)N
    −、(R 10 )(アルキル)N−、(R 10 )(H)NC(=A 1 )N(H)−、および(R 10 )(アルキル)NC(=A 1 )N(H)−からなる群から選択される1〜3置換基で置換され、
    ここで、A 1は、OおよびSからなる群から選択され、
    10は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルから選択され、
    10aは、アルキル、アルケニル、アルキニル、パーハロアルキル、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルからなる群から選択される。

    構造において原子数の範囲が示されているときはいつでも(例えばC 1-12 、C 1-8 、C 1-6またはC 1-4アルキル、アルキルアミノなど)、示された範囲内のサブレンジの炭素原子または示された範囲内の個別の数の炭素原子も使用されることができることを特に考慮する。 そういうわけで、例えば、本願で参照される任意の化学基(例えば、アルキル、アルキルアミノなど)に関して使用されるような1〜8の炭素原子(例えば、C 1 −C 8 )、1〜6の炭素原子(例えば、C 1 −C 6 )、1〜4の炭素原子(例えば、C 1 −C 4 )、1〜3の炭素原子(例えば、C 1 −C 3 )、または2〜8の炭素原子(例えば、C 2 −C 8 )の範囲の記述は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11および/または12の炭素原子を包含し具体的に記載し、必要に応じて、それらの任意の部分的な範囲(例えば、必要に応じて、1〜2炭素原子、1〜3炭素原子、1〜4炭素原子、1〜5炭素原子、1〜6炭素原子、1〜7炭素原子、1〜8炭素原子、1〜9炭素原子、1〜10炭素原子、1〜11炭素原子、1〜� ��2炭素原子、2〜3炭素原子、2〜4炭素原子、2〜5炭素原子、2〜6炭素原子、2〜7炭素原子、2〜8炭素原子、2〜9炭素原子、2〜10炭素原子、2〜11炭素原子、2〜12炭素原子、3〜4炭素原子、3〜5炭素原子、3〜6炭素原子、3〜7炭素原子、3〜8炭素原子、3〜9炭素原子、3〜10炭素原子、3〜11炭素原子、3〜12炭素原子、4〜5炭素原子、4〜6炭素原子、4〜7炭素原子、4〜8炭素原子、4〜9炭素原子、4〜10炭素原子、4〜11炭素原子、および/または4〜12炭素原子など)も同様に包含し具体的に記載する。

    上述した本発明の実施形態の一つにおいて、R 1が、置換されたまたは未置換のアルキルとして選択されることが好ましい。
    上述した実施形態のいずれかにおいて、R 2が、置換されたまたは未置換のアルキルとしてとして選択されることが好ましい。

    上述した実施形態のいずれかにおいて、R 3が、置換されたまたは未置換のアルキルとしてとして選択されることが好ましい。
    上述した実施形態のいずれかにおいて、R 4が、置換されたまたは未置換のアリールとしてとして選択されることが好ましい。

    上述した実施形態のいずれかにおいて、「a」が0として選択されることが好ましい。
    上述した実施形態のいずれかにおいて、R 1が、置換されたまたは未置換のアルキルとして選択されることが好ましく、R 2が、置換されたまたは未置換のアルキルとしてとして選択されることが好ましく、R 3が、置換されたまたは未置換のアルキルとしてとして選択されることが好ましく、R 4が、置換されたまたは未置換のアリールとしてとして選択されることが好ましく、かつ、「a」が0として選択されることが好ましい。

    式中で使用される一般的な用語は、次の通り定義されることができるが、定義された意味は、その用語自体の範囲を制限するとして解釈されるべきではない。
    本願で使用される用語「アルキル」は、1〜20の炭素原子を含む直鎖または分岐した炭化水素を意味する。 好ましくは、アルキル鎖は、1〜10の炭素原子を含んでもよい。 さらに好ましくは、アルキル鎖は、6までの炭素原子を含んでもよい。 アルキルの代表例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、およびn−へキシルを含むが、これに制限されない。

    本願で使用される用語「アルケニル」は、2〜20の炭素原子を含み、少なくとも一つの二重結合を含む上記で定義されたアルキル基を意味する。
    本願で使用される用語「アルキニル」は2〜20の炭素原子を含み、少なくとも一つの三重結合を含む上記で定義されたアルキル基を意味する。

    上記で定義された 'アルキル'、'アルケニル'、または'アルキニル'は、オキソ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキル、R 10a SO 2 −、R 101 −、R 10a OC(=O)−、R 10a C(=O)O−、(R 10 )(H)NC(=
    O)−、(R 10 )(アルキル)NC(=O)−、R 10a C(=O)N(H)−、(R 10
    (H)N−、(R 10 )(アルキル)N−、(R 10 )(H)NC(=A 1 )N(H)−、および(R 10 )(アルキル)NC(=A 1 )N(H)−を含む群から独立して選択される一つ以上の置換基で置換されてもよく、R 10は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルから選択され、A 1
    はSおよびOから選択され、およびR 10aは、アルキル、アルケニル、アルキニルパーハロアルキル、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルから選択される。

    本願で使用される用語「パーハロアルキル」は、上記で定義されたアルキル基を意味し、前記アルキル基の全ての水素原子はハロゲンで置換されている。 パーハロアルキル基は、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルなどによって例示される。

    本願で使用される用語「シクロアルキル」は、3〜14の炭素原子、好ましくは3〜6の炭素原子を含む単環式シクロアルキル環を含む単環式の、二環式の、または三環式の非芳香環系を意味する。 単環式系の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオクチルを含む。 二環式系もまた、単環式の環の二つの隣接していない炭素原子が、アルキレン架橋によって連結される架橋された単環系によって例示される。 二環式系の代表的な例は、ビシクロ[3.1.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタン、ビシクロ[3.2.2]ノナン、ビシクロ[3.3.1]ノナン、およびビシクロ[4.2.1]ノナン、ビシクロ[3.3.2]デカン、ビシクロ[3.1.0]ヘキサン、ビシクロ[410]ヘプタン、ビシクロ[3.2.0]ヘプタン、オクタヒドロ−1H−インデンを含むが、これに限定されない。 三環式系もまた二環式の環の二つの隣接していない炭素原子が結合、またはアルキレン架橋によって連結される二環式系によって例示される。 三環式系の代表的な例は、トリシクロ[3,3,1,0 3.7 ]ノナン、およびトリシクロ[3,
    3,1,1 3.7 ]デカン(アダマンタン)を含むが、これに限定されない。 用語シクロアルキルもまた、スピロ系を含み、環の一つは単一の炭素原子上で縮合される。 そのような環系は、スピロ[2.5]オクタン、スピロ[4.5]デカン、スピロ[ビシクロ[4.1.0]ヘプタン−2,1'−シクロペンタン]、ヘキサヒドロ−2'H−スピロ[シクロプロパン−1,1'−ペンタレン]によって例示される。

    上記で定義されるシクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、R 10a C(=O)−、R 10a SO 2
    −、R 101 −、R 10a OC(=O)−、R 10a C(=O)O−、(R 10 )(H)NC(=
    O)−、(R 10 )(アルキル)NC(=O)−、R 10a C(=O)N(H)−、(R 10
    (H)N−、(R 10 )(アルキル)N−、(R 10 )(H)NC(=A 1 )N(H)−、および(R 10 )(アルキル)NC(=A 1 )N(H)−を含む群から独立して選択される一つ以上の置換基で任意に置換されてもよく、R 10は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキルまたはヘテロシクリルから選択され、A 1はSおよびOから選択され、R 10aは、アルキル、アルケニル、アルキニル、パーハロアルキル、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキルまたはヘテロシクリルから選択される。

    用語「アリ−ル」は、一価の単環式の、二環式の、または三環式の芳香族炭化水素環系に言及する。 アリ−ル基の例は、フェニル、ナフチル、アントラセニル、フルオレニル、インデニル、アズレニルなどを含む。 アリ−ル基はまた、テトラヒドロ−ナフタレンのような部分的に飽和された二環式のおよび三環式の芳香族炭化水素も含む。 前記アリ−ル基はまた、例えば2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル;2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イル;2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル;2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル;2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−イル;2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−イル;2,3−ジヒドロ−1H−インド−ル−5−イル;2,3−ジヒドロ−1H−インド−ル−4−イル;2,3−ジヒドロ−1H−インド−ル−6−イル;2,3−ジヒドロ−1H−インド−ル−7−イル;ベンゾ[1,3]ジオキソ−ル−4−イル;ベンゾ[1,3]ジオキソ−ル−5−イル;1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル;1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル;2,3−ジ� ��ドロベンゾチエン−4−イル,2−オキソインドリン−5−イルのようなヘテロアリ−ルまたは複素環と融合したアリ−ル環をも含む。

    上記で定義されたアリールは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C 1 〜C 6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 3 〜C 6シクロアルキル、3〜6員の複素環、C 1 〜C 6パーハロアルキル、アルキル−O−、アルケニル−O−、アルキニル−O−、パーハロアルキル−O−、アルキル−N(アルキル)−、アルキル−N(H)−、H 2 N−、アルキル−SO 2 −、パーハロアルキル−SO 2 −、アルキル−C(=O)N(
    アルキル)−、アルキル−C(=O)N(H)−、アルキル−N(アルキル)C(=O)−、アルキル−N(H)C(=O)−、H 2 NC(=O)−、アルキル−N(アルキル)
    SO 2 −、アルキル−N(H)SO 2 −、H 2 NSO 2 −を含む群から独立して選択される一つ以上の置換基で置換されてもよい。

    用語「ヘテロアリ−ル」は、O、N、またはSから選択された1〜4つの環ヘテロ原子を有し、および残りの環原子は炭素であり(他に指定のない限り適切な水素原子と一緒に)5〜14員単環式の、二環式の、または三環式系に言及し、環系における少なくとも一つの環は芳香族である。 ヘテロアリ−ル基は一つ以上の置換基で任意に置換されてよい。 一実施形態では、ヘテロアリ−ル基の各環の0、1、2、3、または4原子は、置換基によって置換されてよい。 ヘテロアリ−ル基の例は、ピリジル、1−オキソ−ピリジル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾイル、オキサジアゾイル、イミダゾリル、チアゾリル、イソキサゾリル、キノリニル、ピラゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、トリアゾリル、チアジアゾリル、イソキノリニル、ベンゾキサゾリル、ベンゾフラニル、インドリジニル、イミダゾピリジル、テトラゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾキサジアゾリル、インドリル、アザインドリル、イミダゾピリジル、キナゾリニル、プリニル、ピロロ[2,3]ピリミジニル、ピラゾロ[3,4]ピリミジニル、およびベンゾ(b)チエニル、2,3−チアジアゾリル、1H−ピラゾロ[5� ��1−c]−1,2,4−トリアゾリル、ピロロ[3,4−d]−1,2,3−トリアゾリル、シクロペンタトリアゾリル、3H−ピロロ[3,4−c]イソキサゾリルなどを含む。

    上記で定義されたヘテロアリールは、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、C 1
    6アルキル、C 2 〜C 6アルケニル、C 2 〜C 6アルキニル、C 3 〜C 6シクロアルキル、3
    〜6員の複素環、C 1 〜C 6パーハロアルキル、アルキル−O−、アルケニル−O−、アルキニル−O−、パーハロアルキル−O−、アルキル−N(アルキル)−、アルキル−N(H)−、H 2 N−、アルキル−SO 2 −、パーハロアルキル−SO 2 −、アルキル−C(=
    O)N(アルキル)−、アルキル−C(=O)N(H)−、アルキル−N(アルキル)C(=O)−、アルキル−N(H)C(=O)−、H 2 NC(=O)−、アルキル−N(アルキル)SO 2 −、およびアルキル−N(H)SO 2 −、H 2 NSO 2 −を含む群から独立して選択される一つ以上の置換基で置換されてもよい。

    本願で使用される用語“複素環”または“複素環式”は、'シクロアルキル'基を意味し、一つ以上の炭素原子は、−O−、−S−、−S(O 2 )−、−S(O)−、−N(R m )−、−Si(R m )R n −によって置換され、R mおよびR nは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキルおよびヘテロシクリルから独立して選択される。 複素環は、複素環内に含まれる任意の炭素原子、または任意の窒素原子を介して親分子部分に連結され得る。 単環式複素環の代表的な例は、アゼチジニル、アゼパニル、アジリジニル、ジアゼパニル、1,3−ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、1,3−ジチオラニル、1,3−ジチアニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリニル、イソチアゾリジニル、イソキサゾリニル、イソキサゾリジニル、モルフォリニル、オキサジアゾリニル、オキサジアゾリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ピロリニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、チアジアゾリニル、チアジアゾリジニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、チオモルフォリニル、1.1−ジオキシドチオモルフォリニル(チオモルフォリン スルフォン)、 チオピラニル、およびトリチアニルを含むが、これに限定されない。 二環式複素環の代表的な例は、1,3−ベンゾジオキソリル、1,3−ベンゾジチオリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラニル、2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエニル、2,3−ジヒドロ−1H−インドリル、および1,2,3,4−テトラヒドロキノリニルを含むが、これに限定されない。 用語複素環はまた、例えばアザビシクロ[3.2.1]オクタン、アザビシクロ[3.3.1]ノナンなどのような架橋された複素環系を含む。

    ヘテロシクリル基は、オキソ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、R 101 −、R 10a OC(=O)−、R 10a C(=
    O)O−、(R 10 )(H)NC(=O)−、(R 10 )(アルキル)NC(O)−、R 10a
    C(=O)N(H)−、(R 10 )(H)N−、(R 10 )(アルキル)N−、(R 10 )(H)NC(=A 1 )N(H)−、および(R 10 )(アルキル)NC(=A 1 )N(H)−を含む群から独立して選択される一つ以上の置換基により、環炭素上において置換されてよく、R 10は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルから選択され、A 1はSおよびOから選択され、R 10aはアルキル、アルケニル、アルキニル、パーハロアルキル、アリ−ル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクリルから選択される。

    ヘテロシクリル基はアリ−ル、ヘテロアリ−ル、アルキル、アルケニル、アルキニル、R 10a C(=O)−,R 10a SO 2 −、R 10a OC(=O)−、(R 10 )(H)NC(=O)−、(R 10 )(アルキル)NC(=O)−を含む群から選択される置換基で環窒素上においてさらに置換されてよく、R 10は水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルから選択され、R 10aは、アルキル、アルケニル、アルキニル、パーハロアルキル、アリ−ル、ヘテロアリ−ル、シクロアルキル、またはヘテロシクリルから選択される。

    用語'オキソ'は、親基に結合する二価酸素(=O)を意味する。 例えばオキソは、炭素に結合しカルボニルを形成し、シクロヘキサン上で置換されたオキソは、シクロヘキサノンを形成するなどである。

    用語'縮合'は、考慮中の環系が、融合またはスピロ環系の場合のように、環系の炭素原子で、または環系の結合にわたってのどちからで他の環と縮合される、ことを意味する。

    用語'架橋'は、考慮中の環系が、二つの隣接していない環原子をつなぐ1〜4のメチレンユニットを有するアルケン架橋を含む、ことを意味する。
    上述されるような化合物、それらの当該立体異性体、ラセミ体、薬学的に許容できる塩で、一般式Iの化合物は、以下のものから選択される。

    4−(2−(4−クロロフェニル)−3,5−ジメチル−4−プロピオニル−1H−ピロール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド。 および 4−(2−(4−クロロフェニル)−3−エチル−5−メチル−4−プロピオニル−1H−ピロール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド。

    例示的な化合物が以下に記載される:
    4−(2−(4−クロロフェニル)−3,5−ジメチル−4−(ピロリジン−1−カルボニル)−1H−ピロール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド 4−(2−(4−クロロフェニル)−4−((2S,6R)−2,6−ジメチルモルホリン−4−カルボニル)−3,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド 4−(3−(3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボニル)−5−(4−クロロフェニル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド 4−(2−(4−クロロフェニル)−3,5−ジメチル−4−(5−アザスピロ[2.5]オクタン−5−カルボニル)−1H−ピロール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド 4−(3−(8−オキサ−3−アザビシク ロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニル)−5−(4−クロロフェニル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド。

    本発明の他の側面によれば、一般式Iの化合物は、全ての記号は前に定義されたとおりであり、下記に記載される方法によって調製された。 しかしながら、本発明は、下記に記載される方法に限定されず、化合物は、文献中に構造的に関連した化合物のために記載された手順を使用することによって調製されてもよい。

    スキーム1は、式IIの化合物から式Iの化合物の合成ルートを示す。
    式IIの化合物は、文献EP2168959に記載されるような酸の存在下で式IIIの酸塩化物を用いるフリーデル・クラフツアシル化を受け、式IVの化合物を得る。 フリーデルクラフツ反応は、文献にて周知の様々な状況下で実施され得る。 その上、当業者は、R 3とR 4が、上記式Iの化合物下で記載されたものと同じである、式IVの化合物に至るために他の様々な考え得る方法を試みるであろう。

    式IVの化合物は、R 3とR 4がハロゲン化の際一般式Iの化合物中で先に定義したものと同じであり、式Vの化合物を生み出す。 ハロゲン化は、酢酸エチル、ジクロロメタン、メタノール、THF、1,4‐ジオキサンなどの有機溶媒、またはそららの適した混合物中で、臭素、ヨウ素、NCS、NBS、NIS、塩化スルフリル、塩化第二銅、臭化第二銅または銅ヨウ化物を用いた有機合成化学において一般に使用される手順に従って行うことができる。 好ましくは、ハロゲン化は、ジクロロメタンまたはメタノール中で臭素または塩化第二銅を用いて実施される。

    式Vの化合物において、記号R 3およびR 4は、化合物IVに対して定義されたものと同じであり、X 1はハロゲンである。 式Vの化合物は、これに限定されないが、THF、アセトニトリル、ベンゼンとトルエン、好ましくはトルエンのような芳香族炭化水素などの溶媒中で、室温からの加熱条件下で炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、好ましくは粉砕ナトリウムなどの溶剤の存在下で、R 1が一般式Iの化合物中で定義されたものと同じである式VIの化合物と反応した場合に、ジケトエステル(式VIIの化合物)を提供する。

    式VIの化合物は、Chem. Pharm. Bull. 1982、30、2590およびJ. of Med. Chem. 、1997、 40 、547等の文献に示された手順に従って調製することができる。

    記号R 1 、R 3 、R 4が先に定義されたものと同じである化合物VIIを、酢酸等の溶媒中で、加熱条件下で、式VIIaの化合物で反応させ、式VIIIの化合物を得る。
    式VIIaの化合物は、通常市販されており、または、同じ物が、WO200429066やChemistry, A European Journal 2011, 17(21), 5903 − 5907のような文献で提示される手順によって調製できる。

    式VIIIの化合物の加水分解により、式IXの化合物を得る。 加水分解は、アルコール、THF,水、または適した割合でのそれらの混合物のような溶媒中で、水酸化物、水酸化カリウム、水酸化リチウムのような試薬を用いて、一般に有機合成化学において使用されているまたは当技術分野において公知の標準的な手順を用いて行うことができる。 好ましくは、式VIIIの化合物の加水分解は、水酸化ナトリウムおよびエタノールの水溶液を用いて行われる。

    1 、 R 3 、 R 4 、 R 5 、および「a」が先に定義されたものと同じである式IXの化合物は、合成有機化学において既知の標準的な手順を用いて、または好ましくはDMFとジクロロメタン中の塩化オキサリルとの反応に続いて、ジクロロメタン中のトリエチルアミンの存在下にてN,O‐ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩との反応によって、その対応する酸塩化物に変換され得り、式Xの化合物を提供する。

    式Xの化合物は、R 2が置換されたまたは未置換のアルキルであり、X 1がハロゲンであるグリニャール試薬R 2 MgX 1と反応しえ、R 2が置換されたまたは未置換のアルキルである式Iの化合物を得る。 式Xの化合物のR 2 MgX 1との反応は、J. Med. Chem. ,2009,52,3377. のような文献で与えられた手順に従って実施することができる。

    式IXの化合物を、R 9 C(=O)−およびR 9 SO 2 −を除いて、R 6とR 7が一般式I
    のR 2の定義の下で定義されたとおりである、式(R 6 )(R 7 )NH, (R 6 )(OR 7
    )NHのアミンと代わりに反応させ、R 2が(R 6 )(R 7 )N−および(R 6 )(OR 7
    N−から選択される式Iの化合物を得る。 (R 6 )(R 7 )N−および(R 6 )(OR 7 )N−のR 6とR 7は、R 9 C(=O)−およびR 9 SO 2 −を除いて、一般式IのR 2の定義の下で定義されたとおりである。 この反応は、当業者に公知のカルボン酸のアミドへの変換で知られている条件に従って実施された。 この反応は、例えば、DMF、THF、例えばクロロホルム及びジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素、例えばキシレン、ベンゼンもしくはトルエン等の芳香族炭化水素、またはそれらの混合物などの溶媒の存在下で、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジンなどの適した塩基の存在下で、0℃から50℃の間の温度で、例えば1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、bis(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド(BOPCl)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(TBTU)、O−(7−アザ−ベンゾトリア� �ール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HAT
    U)のような試薬、例えば1−ベンゾ−トリアゾリルオキシトリス−(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBOP)、/DMAP、シクロホスのようなホスホニウム系結合剤、および、例えば1‐ヒドロキシ‐7‐アザベンゾトリアゾール(HOAT)、ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBT)等の補助的試薬を用いて行うことができる。

    2が、R 6およびR 7がR 9 C(=O)−およびR 9 SO 2 −から選択される(R 6 )(R 7 )N−および(R 6 )(OR 7a )N−として選択される式Iの化合物は、Tet. Le
    tt. 2007, 48, 5181−5184およびSyn. Lett. 2005, 13, 2089−2091のような文献に記載される化学を用いて調製され得る。

    用語'室温'は他に特に明細書に言及される場合を除き、約20℃から約40℃の範囲内のいずれかの温度を意味する。
    本発明の中間体および化合物は、例えば、真空下で溶媒の蒸留および例えばペンタン、ジエチルエ−テル、イソプロピルエ−テル、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、アセトン、もしくはそれらの混合物のような適切な溶媒から得られた残渣の再結晶によって、または、例えばジクロロメタン、酢酸エチル、ヘキサン、メタノ−ル、アセトンおよびそれらの組み合わせのような溶出液を使用して、例えばアルミニウムもしくはシリカゲルなどのような適切な担体物質で例えばカラムクロマトグラフィー(例えば、フラッシュクロマトグラフィーなど)のような精製方法の一つを受けることによって、それ自体が既知の方法で精製形態で得ることができる。 分取LC−MS法はまた、上記に記載された分子の精製にも使用される。

    式Iの化合物の塩は、例えば、例えばメチルクロライドもしくはクロロホルムのようなクロロ化された炭化水素、または例えばエタノ−ルもしくはイソプロパノ−ルのような低分子量脂肪族アルコ−ルのような適切な溶媒で該化合物を溶解し、その後、Berge S. M. et al. “Pharmaceutical Salts, a review article in Journal of Pharmaceutical sciences volume 66,page1−19(1977)”およびpharmaceutical salts properties,selectios,およびuse by P. H. Einrich Stahland Camille G. wermuth,Wiley−VCH(2002)のハンドブックで記載されたような要求された酸または塩基で処理されて、得ることができる。 好適な塩のリストは、Remington's Pharmaceutical Sciences, 18th ed.
    , Mack Publishing Company, Easton, PA, 1990, p. 1445,およびJournal of Pharmaceutical Science,66,2−19 (1977)、において得ることもできる。 例えば式Iの化合物の塩は、アルカリ金属(例えばナトリウムまたはカリウムなど)、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム)、またはアンモニウム塩であってもよい。

    本発明の化合物またはその組成物は、例えば塩酸、臭化水素酸、過塩素酸、硝酸、チオシアン酸、硫酸およびリン酸のような無機酸、並びに、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコ−ル酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸およびフマル酸のような有機酸との反応によって形成され、または、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のような無機塩基との反応によって形成される、薬学的に許容される酸付加、中和された塩基または付加塩として潜在的に投与されることができる。 塩への変換は、少なくとも化学量論量の適切な酸での塩基化合物の処理によって達成される。 典型的には、遊離塩基を、例えばジエチルエ−テル、酢酸エチル、クロロホルム、エタノ−ル、メタノ−ルなどのような不活性有機溶媒で溶解し、酸を同様な溶媒に加える。 混合物は適切な温度(例えば0℃から50℃の間)で維持される。 結果として生じる塩は、自然に沈殿し、またはより極性の低い溶媒で溶液の外に出されることができる。

    本発明の式Iの化合物の立体異性体は、光学活性アミン、酸、または化学物質を形成する複合体を用いてアキラル化合物の立体特異的合成または分解によって、および、分別結晶によってまたはカラムクロマトグラフィーによってジアステレオマ−塩/複合体を分離することによって調製されてもよい。

    用語“プロドラッグ”は化合物の誘導体を意味し、例えば人などのような温血動物に投与される場合、その誘導体は化合物(薬)に変換される。 本発明の化合物の酵素的加水分解および/または化学加水分解は、証明された薬物形態(親カルボン酸薬)が放出されるという方法で起こり、部分または部分分離は、非毒性のままであるか非毒性代謝産物が作り出されるように代謝される。 例えばカルボン酸基は、エステルを生成するために、例えばメチル基またはエチル基でエステル化されることができる。 エステルが被験者に投与されると、エステルはアニオン性基を示すために、酵素的もしくは非酵素的、還元的、酸化的、または加水分解的に開裂される。 アニオン性基は、活性化合物を生成するために、後に分解する中間体化合物を示すために開裂される部分(例えばアシロキシメチルエステル)でエステル化され得る。

    プロドラッグは、化合物の単離および精製中に、または、適切な誘導化剤と精製した化合物を独立して反応させることによって系内で調製されることができる。 例えば、水酸基は、触媒の存在下でカルボン酸とともに処理することでエステルに変換される。 例えば、開裂できるアルコ−ルプロドラッグ部分は、置換されたもしくは置換されていない、枝分かれしたもしくは枝分かれしていない、例えば、エチルエステルなどの低級アルキルエステル部分、低級アルケニルエステル、例えば、ジメチルアミノエチルエステルなどのジ低級アルキルアミノ低級アルキルエステル、アシルアミノ低級アルキルエステル、アシルオキシ低級アルキルエステル(例えば、ピバロイルオキシメチルエステル)、例えばフェニルエステルなどのアリ−ルエステル、例えば、メチル、ハロ、またはメトキシ置換アリ−ルで任意に置換された、例えばベンジルエステルなどのアリ−ル低級アルキルエステル、およびアリ−ル低級アルキルエステル、アミド、低級アルキルアミド、ジ低級アルキルアミド、およびヒドロ� ��シアミドを含む。

    ニコチン性コリン作動性受容体、特にα7、の調節は、前注意から注意、その後に続く動作、参照、認識記憶までの認知状態の範囲内で有効性を提供する。 したがって、本発明は、統合失調症、統合失調型障害、統合失調症の認知障害、短期精神病性障害、妄想性障害、分裂情動障害、共有精神病性障害、妄想性人格障害、統合失調症の人格障害、統合失調症性格人格障害、注意欠陥障害、注意欠陥多動障害、鬱病、狂乱の落ち込み、深刻なうつ病性障害、心的外傷後ストレス障害、全般性不安障害、トゥ−レット症候群、循環病、胸腺異常症、広場恐怖症、パニック障害(広場恐怖症の有無にかかわらず)、恐怖症(社会恐怖症を含む)と双極性障害の一つまたは組み合わせのどちからを含む多数の病気状態の治療および予防に応用され得る(Thomsen MS et al.,Curr.Pharm.Des.,2010,16,323−343;Peng ZZ et al.,Zhonghu� �� Yi Xue Yi Chuan Xue Za ZHi,2008,25,154−158;Young JW et al.,Eur.Neuropsychopharmacol.,2007,17,145−155;Martin LF et al.,Am.J.Med.Genet.,B Neuropsychiatr.Genet.,2007,144B,611−614;Martin LF et al.,Psychopharmacology(Berl),2004,174,54−64;Feher A et al.,Dement.Geriatr.Cogn.Disord.,2009,28,56−62;Wilens TE et al.,Biochem.Pharmacol.,2007,74,1212−1223;Ver bois SL et al.,Neuropharmacology,2003,44,224−233;Sanberg PR et al.,Pharmacol.Ther1997,74,21−25)。 コリン作動性システム、特にα7nAChRを介するコリン作動性システムは、外傷性脳障害誘導精神病に関係しているようである。 コリン性ニコチン治療は、外傷性脳障害誘導精神病を軽減することが明らかとなっている。 したがって、本発明はまた、外傷性脳障害に続くコリン作動性α7nAChRにおける障害の治療に用途を見出すことができる(Bennouna M et al.,Encephale,2007,33,616−620;Verbois SL et al.,Neuropharmacology,2003,44,224−233)。

    ニコチン性ACh受容体、特にα7サブタイプ、の調節は、認知症のように、下方制御されたコリン作動性受容体の発現および伝達の補助を助けることもでき、ADおよびダウン症候群におけるα7−αβ 1-42錯体化および内在化の減少による病気の進行を遅らせることもできる(Nordberg A et al.,Neurotox.Res.,2000,2,157−165;Haydar SN et al.,Bioorg.Med.Chem.,2009,17,5247−5258;Deutsch SI et al.,Clin.Neuropharmacol.,2003,26,277−283)。 適切に、本発明は、アルツハイマ−病による認知症、レビー小体による認知症、ダウン症候群、頭の精神的外傷、脳卒中、低灌流、パ−キンソン病、ハンチントン病、プリオン病、漸進性核上麻痺、放射線療法、脳腫瘍、標準圧力水頭症、硬膜下血腫、ヒト免疫不全ウィルス(HIV)感染症、ビタミン欠乏症、甲状腺機能低下、薬、アルコ−ル、鉛、水銀、アルミニウム、重金属、梅毒、ライム病、ウィルス性脳炎、真菌感染とクリプトコックス症の一つまたは組み合わせのどちらかを含む多数の病気状態を治療および予防するのに応用され得る(Zhao X et al.,Ann.N.Y.Acad.Sci.,2001,939,179−186;Perry E et al.,Eur.J.Pharmacol.,2000,393,� ��15−222;Harrington CR et al.,Dementia,1994,5,215−228;Wang J et al.,J.Neurosci.Res.,2010,88,807−815;Duris K et al.,Stroke 2011,42(12),3530−6)。 したがって、本発明はまた、アルツハイマ−病およびパ−キンソン病のような神経変性疾患の初期段階での特定直後の予防および予防対策に用途を見出すことができる。

    ニコチン性ACh受容体、特にα4β2、α3β4およびα7の調節は、ニコチン中毒、大麻中毒および再発防止のための治療法の開発に影響を与え得る。 したがって、本発明は、ニコチン中毒、大麻中毒の予防または治療への用途、およびニコチン中毒または大麻中毒の再発予防への用途を見出すことができる。 さらに、本発明はまた、非応答中毒患者、非中毒療法(de−addictiontherapies)で耐えられない副作用を有する患者、または治療の長期維持を必要とする患者のための代替的な治療法を提供することができる(Kuzmin A et al.,Psychopharmacology (Berl),2009,203,99−108;Weiss RB et al.,PLoS Genet.,2008,4,e1000125;Solinas M et al.,J.Neurosci.,2007,27,5615−5620;Ebbert JO et al.,Patient.Prefer.Adherence,2010,4,355−362)。

    本発明はまた、末梢神経系(PNS)、ポスト糖尿病の神経痛(PDN)、帯状疱疹後の神経痛(PHN)、多発性硬化症、パ−キンソン病、腰痛、線維筋痛、手術後の痛み、急性の痛み、慢性的な痛み、単神経障害、主要な側索硬化症、仮性球麻痺、進行性の筋麻痺、進行性の球者麻痺、ポリオ後症候群、糖尿病によって誘発された多発神経障害、深刻な脱髄性の多発神経障害(ギラン−バレ−候群)、深刻な脊髄筋萎縮症(ウェルドニッヒ−ホフマン病)、および、続発性の神経変性から生じる痛みの一つまたは組み合わせのいずれかを含む多数の痛み状態の治療および予防に用途を見出すことができる(Donnelly−Roberts DL et al.,J.Pharmacol.Exp.Ther1998,285,777−7� ��6;Rowley TJ et al.,Br.J.Anaesth.,2010,105,201−207;Bruchfeld A et al.,J.Intern.Med.,2010,268,94−101)。

    本発明は、過剰の炎症およびTNF−αに関与する痛み関連状態の治療および予防に用途を見出すことができ、したがって、慢性関節リウマチ、骨吸収病、アテロ−ム性動脈硬化症、炎症性腸疾患、クロ−ン病、炎症、ガン痛み、筋肉退化、骨関節炎、骨粗鬆症、潰瘍性大腸炎、鼻炎、膵炎、脊椎炎、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、関節の炎症、アナフィラキシ−、虚血再灌流障害、多発性硬化症、脳マラリア、感染性ショック、移植片の組織拒絶、脳精神的外傷、毒性ショック症候群、ヘルペスウイルス感染症(HSV−1およびHSV−2)、帯状疱疹感染症、敗血症、熱、筋肉痛、喘息、ウヴェイティティス(uveititis)、接触皮膚炎、肥満関連の病気および内毒血症のどれか一つまたは組み合わせのいずれかで症状軽減� ��与える(Giebelen IA T et al.,Shock,2007,27,443−447;Pena G et al.,Eur.J. Immunol.,2010,40,2580−2589)。

    したがって、本発明はさらに、上記で定義されたような一般式(I)の化合物、当該互変異性体、当該立体異性体、当該類縁体、当該プロドラッグ、当該同位体で置換された類縁体、当該代謝物、当該薬学的に許容できる塩、当該多形体、当該溶媒和物、当該光学異性体、当該包接化合物、および当該共晶体などを、通常の薬学的に許容できる担体、希釈剤などと組合わせて含む医薬組成物を提供する。

    薬学的に許容可能な担体(または賦形剤)は、好ましくは、使用条件下で、本発明の化合物に対して化学的に無害であるもの、および有害な副作用または毒性を有さないものである。 そのような薬学的に許容可能な担体は好ましくは、食塩水(例えば、0.9%食塩水)、クレモフォ−ル(Cremophor)EL(クレモフォ−ルELは、ヒマシ油の誘導体およびシグマケミカル社、セントルイス、MOから入手可能な酸化エチレンである)(例えば、5%のクレモフォ−ル(Cremophor)EL/5%のエタノ−ル/90%の食塩水、10%のクレモフォ−ル(Cremophor)EL/90%の食塩水、または50%のクレモフォ−ル(Cremophor)EL/50%のエタノ−ル)、プロピレングリコ−ル(例えば、40%のプロピレングリコ−ル/10%のエタノ−ル/50%の水)、ポリエチレングリコ−ル(例えば、40%のPEG400/60%の食塩水)およびアルコ−ル(例えば、40� ��のエタノ−ル/60%の水)を含む。 好ましい薬学的な担体は、例えばPEG 400のようなポリエチレングリコ−ルであり、特に40%のPEG400および60%の水または食塩水を含む組成物である。 担体の選択は、選択された特別な化合物によっても、組成物を投与するために使用された特別な方法によっても一部分では決定されるだろう。 したがって、本発明の医薬組成物には幅広い種類の適切な形態がある。

    経口、エアゾ−ル、非経口、皮下、静脈、動脈内、筋肉内、腹腔内、直腸、および膣での投与のための以下の製剤化は、単なる例示であり、これに全く限定されない。
    医薬組成物は、例えば静脈内に、動脈内に、皮下に、皮内に、クモ膜下腔内に、または、筋内になど、非経口で投与されることができる。 したがって、本発明は、水性および非水性、無菌等張注射液を含む、非経口投与に適した許容できる担体に溶解または懸濁された本発明の化合物の溶液を含む、非経口投与用の組成物を提供する。

    全般的に見て、非経口組成物用の有効な薬学的担体の必要要件は、当業者によく知られている。 Pharmaceutics and Pharmacy Practice,J. B. Lippincott Company,PhiladelpHia,PA,Banker and Chalmers,eds. , pages 238−250(1982),およびASHP Handbook on Injectable Drugs,Toissel,4th ed. ,pages 622−630(1986)を参照。 そのような組成物は、抗酸化剤、緩衝剤、静菌薬、および対象とする患者の血液と等張な製剤にする溶質を含む溶液、ならびに、懸濁化剤、可溶化剤、増粘剤、安定化剤、および防腐剤を含むことができる水性および非水性の無菌懸濁液を含む。 化合物は、水、食塩水、ブドウ糖溶液、および関連する糖溶液、例えばエタノ−ル、イソプロパノ−ル(例えば局所適用で)、またはヘキサデシルアルコ−ルのようなアルコ−ル、例えばプロピレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ルのようなグリコ−ル、ジメチルスルホキシド、例えば、2,2−ジメチル1,3−ジオキソラン−4−メタノ−ルのようなグリセロ−ルケタ−ル、例えばポリ(エチレングリコ−ル)400などのようなエ−テル、油、脂肪酸、脂肪酸エステルもしくはグリセリド、または、例えば石鹸もしくは洗浄剤などのような薬学的に許容できる界面活性剤の付加にかかわらずアセチル化された脂肪酸、例えば、ペクチン、カルボマ−、メチルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロ−スもしくはカルボキシメ� ��ルセルロ−スのような懸濁剤、または乳化剤、ならびにほかの補助薬を含み、例えば滅菌液もしくは溶液の混合物のような、薬学的な担体で生理学的に許容できる希釈剤に投与されることができる。

    非経口製剤で役に立つ油は、石油、動物油、植物油、および合成油を含む。 非経口製剤で役に立つ油の具体例は、ピ−ナッツ、大豆、セサミ、綿実、コ−ン、オリ−ブ、ペトロラタム、およびミネラルの油を含む。 非経口製剤で使用するための適切な脂肪酸は、オレイン酸、ステアリン酸、およびイソステアリン酸を含む。 オレイン酸エチルおよびミリスチン酸イソプロピルは、適切な脂肪酸エステルの例である。

    非経口製剤で使用するための適切な石鹸は、脂肪アルカリ金属、アンモニウム、およびトリエタノ−ルアミン塩を含み、適切な洗剤は、(a)例えば、ジメチルジアルキルアンモニウムハライドおよびアルキルピリジニウムハライドのようなカチオン性洗剤、(b)例えば、アルキルスルホネ−ト、アリ−ルスルホネ−ト、オレフィンスルホネ−ト、アルキルスルフェ−ト、オレフィンスルフェ−ト、エーテルスルフェート、モノグリセリドスルフェ−ト、およびスルホスクシネ−トのようなアニオン性洗剤、(c)脂肪アミノオキシド、脂肪酸アルカノ−ルアミド、およびポリオキシエチレンポリプロピレン共重合体等などのような非イオン性洗剤、(d)例えば、アルキル−β−アミノプロピオネ−ト、2−アルキルイミダゾリン第4級� �ンモニウム塩のような両性洗剤、並びに(e)それらの混合物を含む。

    非経口製剤は通常、溶液中に本発明の化合物の量で約0.5%以下から約25%以上を含むだろう。 防腐剤および緩衝剤を使用することができる。 注射部位での炎症を最小限にするまたは除外するために、当該組成物は、約12から約17の親水性親油性バランス(HLB)を有する一つ以上の非イオン性界面活性剤を含むことができる。 当該製剤において界面活性剤の量は通常、約5重量%から約15重量%の範囲である。 適切な界面活性剤は、プロピレングリコ−ルとプロピレンオキシドの縮合によって形成される、例えばソルビタンモノオレエートおよび疎水性塩基を有するエチレンオキシドの高い分子量添加物のような、ポリエチレンソルビタン脂肪酸エステルを含む。 非経口製剤は、例えば、アンプルやバイアルのような単位用量シ−ル容器または複数用量シ−ル容器内で存在することができ、使用直前に注射用に例えば水など無菌溶液賦形剤の添加のみを必要とする凍結乾燥した(凍結乾燥された)条件で保存できる。 即時注射溶液および懸濁液は、無菌の粉末、顆粒、タブレットから調製できる。

    経皮的な薬物放出のために役に立つようなものを含む、典型的な製剤は、当業者によく知られており、肌への応用に本発明との関連で適切である。
    経口投与のための適切な製剤は、(a)例えば、水、食塩水、またはオレンジジュ−スのような、例えば、本発明の化合物が有効量だけ希釈剤に溶解されたような、液体溶液、(b)固体または顆粒として本発明の化合物を前決定された量でそれぞれ含む、カプセル、小袋、錠剤、薬用キャンディ−およびトロ−チ、(c)粉末(d)適当な液体中の懸濁液、および(e)適切な乳化剤から構成されうる。 液体製剤は、例えば水、ならびに、例えばエタノ−ル、ベンジルアルコ−ルおよびポリエチレンアルコ−ルなどのアルコ−ルなどのような希釈剤を、薬学的に許容できる界面活性剤、懸濁剤、乳化剤の添加または添加なしにかかわらず、含むことができる。 カプセル形態は、例えば、界面活性剤、潤滑剤、ならびに、例えばラクト−ス、スクロ−ス、リン酸カルシウムおよびコンスタ−チのような不活性充填剤などを含む、通常殻の硬いまたは軟らかいゼラチン型であることができる。 錠剤形態は、ラクト−ス、スクロ−ス、マンニト−ル、コ−ン澱粉、ジャガイモ澱粉、アルギン酸、微結晶セルロ−ス、アカシア、ゼラチン、グア−ゴム、コロイド状二酸化ケイ素、クロスカルメロ−スナトリウム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸および他の賦形剤、着色剤、希釈剤、緩衝剤、崩壊剤、湿潤剤、防腐剤、香料、ならびに薬理的に互換の賦形剤のうちの一つ以上を含んでもよい。 薬用キャンディ−は、例えばゼラチンおよびグリセリンのような不活性塩基、またはスクロ−スおよびアカシア、乳化剤、ゲル等を含む中に本発明の化合物を有するトロ−チ同様、本発明の化合物に加えて、香料、通常スクロ−スおよびアカシアまたはトラガントの化合物成分を含むことができ、当該賦形剤は、当業者に公知である。

    本発明の化合物は単独で、または他の適切な要素と組み合わせて、吸入により投与されるエアロゾル製剤に作られることができる。 本発明の化合物またはエピマ−は、好ましくは界面活性剤および噴霧剤とともに微細に分割された形態で提供される。 本発明の化合物の典型的な割合は、約0.01重量%から約20重量%とすることができ、好ましくは約1重量%から10重量%とすることができる。 界面活性剤はもちろん、非毒性でなければなならず、好ましくは噴霧剤に可溶でなければならない。 そのような界面活性剤の代表的なものは、例えば、脂肪族多価アルコ−ルまたは当該環無水物で、カプロン酸、オクタン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン、リノ−ル酸、リノレン酸、オレステリック(olesteric)酸およびオレイン酸のような6〜22の炭素原子を含む脂肪酸のエステルまたは部分エステルである。 例えば混合または天然のグリセリドのような混合エステルを使用することができる。 界面活性剤は、組成物の約0.1重量%から約20重量%、好ましくは約0.25%から約5%を構成することができる。 組成物のうち残りは、通常噴霧剤である。 担体はまた、鼻腔内投与のために例えばレシチンなど要望通り含むことができる。 このようなエアロゾル製剤は、例えば、ジクロロジフルオロメタン、プロパン、窒素などのような許容できる加圧噴霧剤に注入されることもできる。 このようなエアロゾル製剤はまた、例えば、ネブライザ−またはアトマイザ−のような非加圧調製の薬剤として製剤化されることもできる。 スプレ−製剤は粘膜にスプレ−するために使用されることができる。

    さらに、本発明の化合物は、例えば乳化塩基または水可溶性塩基のような様々な塩基と混合することによって、坐薬に作られることができる。 膣投与に適切な製剤は、化合物成分に加えて、技術的に適切であると公知である当該担体を含む、ペッサリ−、タンポン、クリ−ム、ゲル、ペ−スト、泡、スプレ−処方として示されることができる。

    医薬製剤における化合物の濃度は、例えば重量で約1%未満から約10%まで、20%から50%以上と同程度までに変えることができ、特に選択された投与様式にしたがって、主に液量および粘度によって選択されることができる。

    例えば、静脈内注射に典型的な薬物組成は、無菌リンガ−溶液250ml、および少なくとも一つの本発明の化合物100mgを含むように作られることができる。 本発明の非経口投与可能な化合物の実際の調製方法は、当業者に公知であるか、または明らかであるだろうし、例えばRemington's Pharmaceutical Science(17 th ed.,Mack Publishing Company,Easton,PA,1985)により詳細に記載される。

    上述した医薬組成物に加えて、本発明の化合物が、例えば、シクロデキストリン包接化合物のような包接化合物(包接錯体)、またはリポソ−ムとして製剤化されることができるということは、当業者には当然のことである。 リポソ−ムは、特に例えば、リンパ組織またはガン肝細胞のような特定の組織に対して本発明の化合を標的とするのに役立つ。 リポソ−ムはまた本発明の化合物の半減期を増加させるために使用されることもできる。 多くの方法は例えば、Szoka et al. ,Ann. Rev. Biophys. Bioeng. ,9,467(1980)およびU. S. Patents US4,235,871,US4,501,728,4,837,028およびUS5,019,369に記載されるようにリポソ−ムを調製するために利用できる。

    化合物または医薬組成物は実施形態において、例えば、アルツハイマ−病(AD)、軽度認知障害(MCI)、老人性認知症、血管性認知症、パ−キンソン病の認知症、注意欠陥障害、注意欠陥多動障害(ADHD)、レビー小体と関連した認知症、エイズ認知症複合体(ADC)、ピック病、ダウン症候群を伴う認知症、ハンチントン病、外傷性脳損傷(TBI)と関連した認知障害、脳卒中と関連した認知低下、脳卒中後神経保護、統合失調症と関連した認識障害および感覚運動ゲ−ティング障害、双極性障害と関連した認知障害、鬱病を伴う認知障害、急性疼痛、術後のまたは手術後の痛み、慢性的な痛み、炎症、炎症性疼痛、神経障害性疼痛、禁煙、創傷治癒と関連した新しい血管の成長の必要、皮膚移植の血管新生と関連した新し� ��血管の成長の必要、および循環不足、関節炎、慢性関節リウマチ、乾癬、クロ−ン病、潰瘍性大腸炎、嚢炎、炎症性腸疾患、セリアック病、歯周炎、サルコイド−シス、膵炎、移植臓器拒絶、臓器移植と関連した急性免疫疾患、臓器移植と関連した慢性免疫疾患、感染性ショック、毒性ショック症候群、敗血症症候群、鬱病とリウマチ様脊椎炎のような病気、疾患、身体状況の治療および/または予防に役立つ。

    他の実施形態では、医薬組成物は、深刻なまたは深刻でない神経認知障害、または神経変性によっておこる障害として、分類もしくは診断された病気または疾患または身体状況の治療および/または予防に役立つ。

    本発明はまた、注意欠陥多動障害、統合失調症、および、例えばアルツハイマ−病、パ−キンソン病の認知症、血管性認知症、またはレビー小体、外傷性脳損傷と関連した認知症、のような他の認知症を治療するのに使用される薬剤と組み合わせてまたは薬剤の補助として、上記に定義されるような式Iの化合物を投与する方法を提供する。

    本発明はまた、アセチルコリンエステラ−ゼ阻害剤、神経変性障害のための疾患修飾性薬または生物製剤、ド−パミン作用性薬、抗うつ薬、典型的なもしくは非定型の抗精神病薬と組み合わせて、または補助として、上記で定義されるような式Iの化合物を投与する方法を提供する。

    したがって、式Iの化合物はニコチン性アセチルコリン受容体によって媒介される疾患を防ぐまたは治療するのに役立つ。 当該化合物を、当該疾患を有するまたは当該疾患にかかりやすい患者に対して治療有効量で投与することができる。 化合物は、ニコチン性アセチルコリン受容体活性の調節が治療的有効性のある身体状況を有する哺乳類を治療する方法のために特に役立ち、その方法は、当該疾患を有するまたは当該疾患にかかりやすい患者に式Iの化合物の治療有効量を投与することによって達成される。

    本発明はまた、上記で定義されるような一般式Iの化合物、当該互変異性体、当該立体異性体、当該類縁体、当該プロドラッグ、当該同位体、当該代謝物、当該薬学的に許容できる塩、当該多形体、当該溶媒和物、当該光学異性体、当該包接化合物、当該共結晶を含み、通常薬学的に使用される担体、希釈剤などと組み合わせて、上記で記載される方法のいずれかで使用するための医薬組成物を提供する。

    本発明の化合物は、病気、身体状況、または疾患を治療するために十分な投与量で投与されることができる。 当該投与量は、当技術分野で公知である(例えば、the Physicians'Desk Reference(2004)参照)。 化合物は、例えばWasserman et al. ,Cancer,36,pp. 1258−1268(1975)、およびPhysicians'Desk Reference,58th ed. ,Thomson PDR(2004)などで記載されるような技術を使用して投与されることができる。

    適切な投与量および投薬計画は、当業者に公知の従来の範囲測定によって決定されることができる。 一般的に、治療は、本発明の化合物の適量未満であるより少ない用量で開始される。 その後、用量は、この条件の下最適な効果に届くまで少しずつ増やされる。 本発明の方法は、個々の体重Kgあたり少なくとも一つの本発明の化合物を約0.1μgから約50mg投与することを含むことができる。 70Kgの患者は、患者の生理学的応答に依存して、本発明の化合物の約10μgから約200mgの投与量が通常はよく使用されるだろう。

    上記で定義されるような病気もしくは身体状況を治療するまたは予防する方法のために上記で記載される薬学的な活性薬剤の投与量は、例として、本発明を制限することを意図するものではなく、一日あたり患者の体重kgあたり約0.001mgから約1mgであることができ、例えば、一日あたり体重kgあたり約0.001mg、0.002mg、0.005mg、0.010mg、0.015mg、0.020mg、0.025mg、0.050mg、0.075mg、0.1mg、0.15mg、0.2mg、0.25mg、0.5mg、0.75mg、または1mgであることができる。 上述される方法のために本願で記載の薬学的に活性薬剤の投与量は、一日あたり治療される患者の体重kgあたり約1mgから約1000mgであることができ、例えば、一日あたり体重kgあたり約1mg、2mg、5mg、10mg、15mg、0.020mg、25mg、50mg、75mg、100mg、150mg、200mg、250mg、500mg、750mg、または1000mgであることができる。

    実施形態に関して、本発明は、式Iの化合物または式Iの化合物の塩を投与することを含む、ニコチン性アセチルコリン受容体によって調節される身体状況を治療する、防ぐ、改善する、および/または阻害する方法を提供する。

    用語“治療する”、“防ぐ(予防する)”、“改善する”、および“阻害する”、同様にそれに起因する言語は、本願で使用されるように、100%または完全な治療、予防、改善、または阻害を必ずしも意味するものではない。 むしろ、当業者が潜在的な有効性または治療効果を有すると認識する治療、予防、改善、および阻害には様々な程度がある。 この点において、本発明の方法は、哺乳類において疾患のあらゆるある程度の治療、予防、改善、または阻害を提供することができる。 例えば、疾患は、疾患の兆候または身体状況を含み、例えば100%、90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%または10%低減され得る。 さらに、本発明の方法によって提供される治療、予防、改善、または阻害は、例えば癌などの疾患の一つ以上の身体状況または兆候の治療、予防、改善、または阻害を含むことができる。 また本願の目的のために、“治療”、“予防”、“改善”、または“阻害”は、疾患または疾患の兆候もしくは疾患の身体状況の発症を遅らせることを含むことができる。

    本発明に関して用語「患者(subject)」は、例えばマウスのようなげっ歯目およびウサギのようなウサギ目のような哺乳類をそれぞれ含むが、これに限定されない、“動物”を含む。 哺乳類は、ネコ(Felines)(猫)とイヌ(Canines)(犬)を含む食肉目からなると好ましい。 哺乳類が、ウシ属(Bovines)()とブタ(Swine)(ブタ)を含むウシ目、またはウマ(Equines)(馬)を含むウマ目からなるとさらに好ましい。 哺乳類がサル目、セボイド(Ceboids)もしくはシモイド(Simoids)(猿)、または、類人猿目(人間と類人猿)であると最も好ましい。 特に好ましい哺乳類はヒトである。

    次に示すのは明細書で使用される略語および略語の意味である。
    ACh:アセチルコリン.
    AD:アルツハイマ−病.
    ADC:エイズ認知症複合体.
    ADHD:注意欠陥多動障害.
    AIDS:後天性免疫不全症候群.
    ARDS:急性呼吸窮迫症候群.
    DCC:1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド.
    DCE:ジクロロエタン.
    DCM:ジクロロメタン.
    DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン.
    DLB:レビー小体による認知症.
    DMF:N,N−ジメチルホルムアミド.
    EDCI:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩.
    FLIPR:蛍光イメージングプレートリーダー.
    HATU:2−(1H−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート.
    HBSS:ハンクス平衡塩類溶液.
    HEPES:4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−エタンスルホン酸HMGB:高移動度群ボックス.
    HOAT:1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール.
    HOBT:ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物.
    HPLC:高速液体クロマトグラフィー.
    IL:インターロイキン.
    LDT:後外側被蓋核.
    LGIC:リガンド開口型イオンチャネル.
    MCI:軽度認知障害.
    NBS:N−ブロモスクシンイミド.
    NCS:N−クロロスクシンイミド.
    NIS:N−ヨ−ドスクシンイミド.
    NNRs:神経ニコチン性ACh受容体.
    PAM:陽性のアロステリック調節.
    PD:パ−キンソン病.
    PDN:ポスト糖尿病性神経痛.
    PHN:帯状疱疹後の神経痛.
    PMBO:p−メトキシベンジルオキシ.
    PNS:末梢神経系.
    TBI:外傷性脳損傷.
    THF:テトラヒドロフラン.
    TLC:薄層クロマトグラフィー.
    TMS:テトラメチルシラン.
    TNF−α:腫瘍壊死因子アルファ.
    VTA:腹側被蓋野.
    α7nAChR:ニコチン性アセチルコリン受容体α7サブユニット.
    次に示す例は、本願発明をさらに説明するために提供され、したがって、本発明の範囲を制限すると決して解釈されるべきではない。 すべての1 HNMRスペクトルは、示された溶媒で決定され、化学シフトは、内部標準テトラメチルシラン(TMS)から低磁場にδ単位で報告され、プロトン間のカップリング定数はヘルツ(Hz)で報告される。

    〔実施例〕
    実施例1:4−(2−(4−クロロフェニル)−3,5−ジメチル−4−プロピオニル−1H−ピロール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド(化合物1)の合成ステップ1:エチル 5−(4−クロロフェニル)−2,4−ジメチル−1−(4−スルファモイルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキシレート

    酢酸(40ml)中での(Med.Chem. Res.(1994),5, 54−62,で示された手順に従って準備された、 1.6g, 5.39 mmolの)エチル[2−アセチル−4−(4−クロロフェニル)−3−メチル−4−オキソ]ブチレートと4−アミノベンゼンスルホンアミド(0.928g, 5.39 mmol)の混合物が、攪拌されながら95℃で17時間加熱された。 反応完了をTLCでモニターした。 反応混合物を減圧濃縮した。 ジクロロメタン(100ml)を残渣に追加し水(1×25ml)で洗浄した。 有機層を無水Na 2 SO 4で乾燥させた。 溶媒を減圧下で蒸発させ粗生成物を得た。 粗生成物は、表題の化合物(1.65g、71%)を得るために溶出液としてジクロロメタン中1%のメタノールを使用して、シリカゲル(100〜200メッシュ)でのカラムクロマトグラフィーによって精製された。

    MS:m/z433(M+1)
    1 HNMR(CDCl 3 ,400MHz):δ7.90(d,J=8.4Hz,2H),7.16−7.25(m, 4H),6.92(d,J=8.4Hz,2H),4.93(bs,D 2 Oで交換,,2H),4.33(q,J=7.2Hz,2H),2.37(
    s,3H),2.23(s,3H),1.38(t,J=7.2Hz,3H).
    ステップ2: 5−(4−クロロフェニル)−2,4−ジメチル−1−(4−スルファモイルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸

    エチル 5−(4−クロロフェニル)−2,4−ジメチル−1−(4−スルファモイルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボキシレート(ステップ1,1.6g,3.69mmol)をエタノール(50ml)に懸濁し、、室温でNaOH水溶液(20mlの水中に2.22g)で処理した。 反応混合物を3時間還流した。 反応完了をTLCでモニターした。 反応混合物を減圧下で濃縮した。 残渣を、酢酸エチル:ジクロロメタンが1:1の比率の溶媒(75ml)混合物に入れた。 有機層を静かに移し、結果得られた固体を水(25ml)に入れ、5NHClでpH7まで中和し、水層を酢酸エチル(2×50ml)で抽出した。 得られた有機層を無水Na 2 SO 4で乾燥した。 溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物(1.47g、98%)を得た。

    MS:m/z405(M+1)
    1 HNMR(DMSO−D6,400MHz):δ12.03(bs,D 2 Oで交換,1H),7.80(d,J=8.4Hz,2H),7.41(bs,D 2 Oで交換,2H)
    ,7.38(d,J=8.4Hz,2H),7.31(d,J=8.4Hz,2H),7.06(d,J=8.4Hz,2H),2.28(s,3H),2.15(s,3H).
    ステップ3:5−(4−クロロフェニル)−1−(4−(N−((ジメチルアミノ)メチレン)スルファモイル)フェニル)−N−メトキシ−N,2,4−トリメチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド

    ジクロロメタン(50ml)/DMF(0.544g,0.50ml,7.16mmol)中に5−(4−クロロフェニル)−2,4−ジメチル−1−(4−スルファモイルフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸(ステップ2,1.45g,3.58mmol)を含む溶液に塩化オキサリル(0.908g,0.60ml,7.16mmol)を0℃で滴下した。 混合物を室温になるまで放置し、窒素雰囲気下で1時間攪拌した。 反応の完了をTLCでモニターした。 混合物を窒素雰囲気下で減圧濃縮した。 この残渣に、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.690g, 7.16 mmol)を乾燥ジクロロメタン(50ml)中で0℃で追加し、続いて攪拌しながらトリエチルアミン(1.44g, 2.0ml, 14.32 mmol)を追加した。 反応混合物を2時間室温で攪拌した。 反応の完了をTLCでモニターした。 溶媒を減圧下で除去した。 このようにして得られた残渣をジクロロメタン(50ml)中に入れ、水(2×25ml)で洗浄し、分離した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗生成物を得た。 この粗生成物を、溶離剤としてジクロロメタン中0.8%メタノールを用いてシリカゲル(100から200メッシュ)でカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題の化合物(0.763g、42%)を得た。

    MS:m/z 503(M+1)
    1 HNMR (CDCl 3 , 400 MHz): δ 8.13 (s, 1H),
    7. . 82 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.15 (d, J=8.4
    Hz, 2H), 7.10 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.91 (d, J=8.4 Hz, 2H), 3.67 (s, 3H), 3.37 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.04 (s, 3H), 2.13 (s, 3H), 2.10 (s, 3H).
    ステップ4:4−(2−(4−クロロフェニル)−3,5−ジメチル−4−プロピオニル−1H−ピロール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド

    0℃で無水THF(50ml)中に5−(4−クロロフェニル)−1−(4−(N−((ジメチルアミノ) メチレン)スルファモイル) フェニル)− N−メトキシ−N,2,4−トリメチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド(ステップ3,0.750g,1.49mmol)を含む攪拌溶液に、エチルマグネシウムブロマイド(グリニャール試薬, 0.994g, 7.4 ml, 7.46 mmol)を滴下し、反応混合物を1時間加熱還流した。 反応の完了をTLCでモニターした。 冷却後、反応混合物を飽和塩化アンモニウム(10ml)の溶液を加えることでクエンチし、酢酸エチル(1×50ml)で抽出した。 合わせられた有機層を無水Na 2 SO 4で乾燥させた。 溶媒を減圧下で蒸発させ、粗生成物を得た。 粗生成物は、溶離剤としてジクロロメタン中0.4%メタノールを用いてシリカゲル(100から200メッシュ)でカラムクロマトグラフィーによって精製し、分取HPLC(0.062g,10%)で最終的に精製された表題の加工物を得た。

    MS:m/z 417(M+1)
    1 HNMR (CDCl 3 400 MHz): δ 7.88 (d, J=8.
    8Hz, 2H), 7.16−7.19 (m, 4H), 6.91 (d, J=8.4Hz, 2H), 4.92 (bs,D 2 Oで交換, 2H), 2.84 (
    q, J=7.2Hz, 2H), 2.34 (s, 3H), 2.24 (s, 3H), 1.21 (t, J= 7.2 Hz, 3H).
    実施例2:4−(2−(4−クロロフェニル)−3−エチル−5−メチル−4−プロピオニル−1H−ピロール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド(化合物2)の調製

    化合物2を、適切な試薬を用い、かつ実施例1で提供された手順と同様の手順に従って、準備した。
    4−(2−(4−クロロフェニル)−3−エチル−5−メチル−4−プロピオニル−1H−ピロール−1−イル) ベンゼンスルホンアミド(化合物2)
    MS: m/z 431 (M+1),
    1 HNMR (DMSO−D6, 400 MHz): δ 7.78 (d, J=8.4Hz, 2H), 7.46 (bs−D 2 Oで交換された, 2H), 7.39 (d, J=8.4Hz, 2H), 7.31 (d, J=8.4Hz, 2H), 7.10 (d, J=8.4Hz, 2H), 2.82 (q, J=7.2Hz, 2H), 2.53 (q, J=7.2Hz, 2H), 2.26 (s, 3H), 1.10 (t, J=7.2Hz, 3H), 1.02 (t, J=7.2Hz, 3H).
    実施例3:薬理学スクリーニング 化合物を、α7nAChRのネイティブ発現を用いたヒトIMR−32細胞の細胞ベースのリアルタイム動態検査(キネティックアッセイ)で試験した。 細胞内のCa 2+レベルの増大を、蛍光イメージングプレートリーダー(FLIPR)で測定した。 試験化合物及びアゴニスト溶液を、アッセイ緩衝液(HBSS、pH7.4、20mMのHEPES及び10mMのCaCl 2 )中で作成した。 簡単に述べると、細胞を、80,000〜10
    0,000細胞/ウェルの密度でポリ−D−リジンコーティングされた裏壁透明底に96ウェルを有するマイクロプレートに播種し、実験前に40−48時間37°C/5%CO 2で培養(インキュベート)した。 アゴニスト応答の化合物媒介増強の評価のために、増殖培地をウェルから除去し、アッセイ緩衝液中で再構成した200μlのFLIPRカルシウム4色素(モレキュラーデバイス)をウェルに加えた。 色素ローディング後、マイクロプレートを37℃で30分間、室温で30分間培養(インキュベート)し、そのままFLIPRに移した。 ベースライン蛍光を最初の第10〜30秒間モニターし、25μl試験化合物溶液を加え、続いて最大10分間、蛍光の変化をモニターした。 この後、25μlのアゴニスト(PNU−282987、10μM)溶液を加え、4分間の蛍光の測定を行った。 (Faghih R.et al.、2009、J.Med.Chem.52、
    3377−84)。

    アゴニストの存在下で試験化合物を用いて得られた最大の効果(最大−最小蛍光)をアゴニストアローン効果で割ることにより、アゴニスト応答(倍PAM活性(fold PAM activity))における化合物誘発の増大倍率を算出した。 化合物のEC 50を、倍PAM活性に対する化合物濃度をプロットすることにより、グラフパッドプリズムソフトウェアバージョン5.0を用いて計算した。

    1μM濃度での倍活性:本発明の化合物は、1μM濃度で、20から25倍の活性の増加を示した。

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