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Metal halide lamp and lighting system

阅读:1022发布:2020-10-16

专利汇可以提供Metal halide lamp and lighting system专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a metal halide lamp particularly suitable for an automobile headlamp by improving thickness of an arc without enclosing mercury; and to provide a lighting system using it.
SOLUTION: This metal halide lamp HPDL is equipped with: a fire-resistant and translucent airtight vessel 1 having a discharge space 1c having an inner volume not more than 0.1 cc; a pair of electrodes 1b, 1b enclosed in the airtight vessel 1 at an electrode-to-electrode distance not longer than 5 mm; and a discharge medium enclosed in the airtight vessel 1 by containing a metal halide containing a first halide of Sc halide and Na halide and at least one kind of second halide of In halide and Zn halide, and a rare gas without essentially containing mercury. In the metal halide lamp, the heat quantity in the discharge space is set above 50 W/cm2 in a stable time; when it is assumed that the spectral intensity of an impurity Cr and the spectral intensity of Sc within a lighting spectrum are A and B, respectively, a condition of A/B≤0.21 is satisfied.
COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI,下面是Metal halide lamp and lighting system专利的具体信息内容。

  • 内容積が0.1cc以下の放電空間を備えた耐火性で透光性の気密容器と;
    気密容器の内部に5mm以下の電極間距離で対向して封装された一対の電極と;
    スカンジウム(Sc)のハロゲン化物およびナトリウム(Na)のハロゲン化物からなる第1のハロゲン化物と、インジウム(In)のハロゲン化物および亜鉛(Zn)のハロゲン化物から選択された少なくとも一種からなる第2のハロゲン化物とを含む金属ハロゲン化物、ならびに希ガスを含んで気密容器内に封入されているとともに、水銀を本質的に含まない放電媒体と;
    を具備し、安定時の管壁負荷が50W/cm 以上であるとともに、点灯スペクトルのうち不純物クロム(C)のスペクトル強度をAとし、スカンジウム(Sc)のスペクトル強度をBとしたとき、A/B≦0.21の条件を満足することを特徴とするメタルハライドランプ。
  • 照明装置本体と;
    照明装置本体に配設された請求項1記載のメタルハライドランプと;
    メタルハライドランプを点灯する点灯装置と;
    を具備していることを特徴とする照明装置。
  • 说明书全文

    本発明は、銀を封入しないメタルハライドランプおよびこれを用いた照明装置に関する。

    高圧放電ランプは、耐火性で透光性の気密容器の内部に形成される放電空間内に一対の電極を封装し、内部に金属蒸気を主体とする放電媒体を封入している。 一対の電極は、気密容器の両端に一体に形成された細長い一対の封止部の内部に気密に埋設した封着金属箔にその基端を溶接により接続し、中間部を封止部に緩く支持させ、先端の電極主部を放電空間内に突出させるなどにより放電空間に臨ませた構造とするのが一般的である。

    種々の用途に高圧放電ランプが用いられているが、その中でも自動車前照灯用などとして使用する小形で、高出形の高圧放電ランプは、気密容器の内容積が小さくて、点灯時の放電媒体の圧力が高く、しかも動作温度が高いという特徴があるため、気密容器の内部に封装ないし封入される各部材から放出される不純物が高圧放電ランプの光束維持率や寿命に与える影響が相対的に大きくなる。

    また、自動車前照灯用の高圧放電ランプは、点灯開始直後の光量が所定値より少ないという課題があり、その解決のために安定時の数倍の電力を投入するように制御する。 このために、点灯開始直後に安定時の数倍のランプ電流を電極間に通流させて、光量増加を加速させるという高圧放電ランプの急速立上げを行い、かつ、迅速に安定状態へ移行させるように構成している。

    一方、自動車前照灯用やスポット照明用などのメタルハライドランプに用いられている内容積0.1cc以下の高圧放電ランプは、相対向する一対の電極を備えた発光管内に希ガス、発光金属のハロゲン化物および水銀を封入した構成が一般的であり、比較的高効率で、高演色性であるため広く使用されている。 しかしながら、環境問題が深刻化してきている現在、照明分野においても、環境負荷が大きい水銀をランプから減少させ、さらに廃絶することは非常に重要なことと考えられている。 この課題に対して、メタルハライドランプにおいても、水銀を用いないための提案が既にいくつかなされている(例えば特許文献1参照。)。 特許文献1においては、水銀に代えてZnI などの蒸気圧の高い物質を発光物質のハロゲン化物、例えばScI −NaIに加えて封入することにより、水銀入りランプと同等の電気特性と発光特性が得られている。

    特開平11−238488号公報

    ところが、水銀を封入しないメタルハライドランプにおいては、水銀による放射光を水銀原子が自己吸収することによりアークを太くする効果を得られない。 このため、どうしてもアークが細くなる。 なお、アークの太さは、光学系の設計に影響するため、自動車前照灯用のメタルハライドランプにおいては、アークの太さが規格(例えば、欧州規格 Regulation No.99 および日本電球工業会規格「自動車前照灯HID光源 JEL215」)により規定されている。 したがって、アークが細くなると、規格を逸脱してしまうという問題がある。

    本発明者は、気密容器の内部にクロム(Cr)の不純物が存在すると、クロムの発光が生じるとともに、放電のアークが細くなることを発見した。 そして、不純物クロム(Cr)の発光スペクトルの値を所定値以下に保持することにより、放電におけるアークの太さの規格を満足できることを見出し、本発明をなすに至った。

    本発明は、水銀を封入しないで、アークの太さを改善した特に自動車前照灯用として好適なメタルハライドランプおよびこれを用いた照明装置を提供することを目的とする。

    請求項1の発明のメタルハライドランプは、内容積が0.1cc以下の放電空間を備えた耐火性で透光性の気密容器と;気密容器の内部に5mm以下の電極間距離で対向して封装された一対の電極と;スカンジウム(Sc)のハロゲン化物およびナトリウム(Na)のハロゲン化物からなる第1のハロゲン化物と、インジウム(In)のハロゲン化物および亜鉛(Zn)のハロゲン化物から選択された少なくとも一種からなる第2のハロゲン化物とを含む金属ハロゲン化物、ならびに希ガスを含んで気密容器内に封入されているとともに、水銀を本質的に含まない放電媒体と;を具備し、安定時の管壁負荷が50W/cm 以上であるとともに、点灯スペクトルのうち不純物クロム(Cr)のスペクトル強度をAとし、スカンジウム(Sc)のスペクトル強度をBとしたとき、A/B≦0.21の条件を満足することを特徴としている。

    本発明および以下の各発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は次による。

    <気密容器について> 気密容器は、耐火性で透光性である。 「耐火性」とは、放電ランプの通常の作動温度に十分耐える意味である。 したがって、気密容器は、耐火性を備える材料であり、かつ、放電によって発生した所望波長域の可視光を外部に導出することができれば、どのようなもので作られていてもよい。 例えば、石英ガラスや透光性アルミナ、YAGなどの多結晶セラミックスまたはこれらの単結晶などを用いて形成することができる。 しかし、自動車前照灯用のメタルハライドランプの場合、高い集光効率が要求されるために、直線透過率が高い石英ガラスが好適である。 なお、必要に応じて、石英ガラス製の気密容器の内面に耐ハロゲン性または耐ハロゲン化物性の透明性被膜を形成するか、気密容器の内面を改質することが許容される。

    また、気密容器は、その内部に内容積0.1cc以下、好適には0.05cc以下の放電空間が形成されている。 放電空間は、好ましくは内径1.5〜3.5mmのほぼ円柱状をなすとともに、軸方向に5〜9mmの長さを有する細長い形状をなしている。 これにより、アークが水平点灯においては上方へ湾曲しようとするために、気密容器の上側の内面に接近するので、気密容器の上部の温度上昇が早くなる。

    さらに、放電空間を包囲する部分の肉厚を比較的大きくすることができる。 すなわち、電極間距離のほぼ中央部の肉厚をその両側の肉厚より大きくすることができる。 これにより、気密容器の伝熱が良好になって気密容器の放電空間の下部およぶ側部内面に付着している放電媒体の温度上昇が早まるために、光束立ち上がりが早くなる。

    さらにまた、後述する電極を気密容器の内部に封装するために、気密容器の内部に形成される放電空間の軸方向の両端に棒状をなした一対の封止部を一体に形成して備えることができる。 そして、この一対の封止部内に好適には減圧封止法により、または減圧封止法およびピンチシール法の併用により気密に埋設される封着金属箔を介して電極と外部導入線とを接続することで、電極に電流を供給することができるとともに、包囲部をチップレスにして配光特性が排気チップ部により乱れるのを回避できる。

    <一対の電極について> 一対の電極は、電極間距離が5mm以下になるように対向して気密容器の内部に封装されている。 また、電極は、その直径が好ましくは長手方向に沿ってほぼ同一の直棒状をなした軸部を備えている。 そして、軸部の直径は、好ましくは0.3mm以上、また自動車前照灯用のメタルハライドランプとして好ましくは0.45以下であり、軸部から直径が大きくなることなしに先端に至り、かつ、先端が平坦な端面を形成するか、アークの起点となる先端が曲面を形成している。 あるいは、軸部の先端に軸部より径大の部分を形成することができる。 なお、電極の軸部から直径が大きくなることなしに先端に至り、かつ、アークの起点となる先端に曲面を形成する場合、当該曲面は、ほぼ球形の一部を構成するような曲面であり、その半径が軸部の直径の1/2以下にすることにより、アークの起点の不所望な移動を抑制して、明るさのちらつきが生じるのを低減できる。 なお、「電極のアークの起点となる先端」とは、電極の先端側において、アークの起点となる部位を意味し、必ずしも電極の幾何学的な先端の全体を示すものではない。 すなわち、電極の先端側であって、アークの起点になる部位が電極の軸部の直径に対して1/2以下の半径を有する曲面を形成していればよい。 しかし、電極のアークの起点となる先端の曲面は、好適にはその半径が軸部の直径の1/2の40%以上である。

    また、電極の気密容器内への突出長は、軸径とともに電極温度に影響するが、この種の小形のメタルハライドランプにおける通例にしたがえばよく、したがって例えば1.4±0.1mm程度に設定することができる。 さらに、電極は、交流および直流のいずれで作動するように構成してもよい。 交流で作動する場合、一対の電極は同一構造とする。 直流で作動する場合、一般に陽極は温度上昇が激しいから、陰極より軸径を大きくして放熱面積を大きくすることができるとともに、頻繁な点滅に対応することができる。

    さらに、電極は、純タングステン(W)、ドープドタングステン、レニウム(Re)またはタングステン−レニウム合金(W−Re)などにより構成することができる。 また、電極を気密容器に封装する構造として、気密容器の一対の封止部に電極の基端部を埋設させて支持することができる。 なお、電極の基端は、封止部に気密に埋設されたモリブデン(Mo)などからなる封着金属箔に溶接などの手段によって接続される。

    <放電媒体について> 放電媒体は、金属ハロゲン化物および希ガスを含み、水銀を本質的に含まない。 金属ハロゲン化物は、第1および第2のハロゲン化物を含んでいる。

    第1のハロゲン化物は、スカンジウム(Sc)およびナトリウム(Na)のハロゲン化物からなる。 これらの金属は、白色発光を効率よく発光する主たる発光金属である。 しかし、上記金属ハロゲン化物は、発光金属として第1のハロゲン化物以外にも補助的に例えばDyなどの希土類金属などを所望により選択して付加することができる。

    第2のハロゲン化物は、インジウム(In)および亜鉛(Zn)のハロゲン化物の中から選択された少なくとも一種からなる。 これらの金属は、主として水銀(Hg)に代わるランプ電圧形成媒体である。 しかし、これらの金属は、同時に青色系の発光を行うので、第1の金属ハロゲン化物を構成する主発光物質の白色発光の色度を補正する作用がある。 なお、インジウム(In)のハロゲン化物として具体的には、InI、InI およびInBrが考えられる。 そして、これらのいずれを用いてもよい。

    また、第2の金属ハロゲン化物に加えて、下記のグループから選択される金属のハロゲン化物をランプ電圧形成媒体として補助的に添加することができる。 すなわち、マンガン(Mg)、コバルト(Co)、マンガン(Mn)、アンチモン(Sb)、レニウム(Re)、ガリウム(Ga)、スズ(Sn)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)およびハフニウム(Hf)のグループから選択された一種または複数種の金属のハロゲン化物を添加することにより、ランプ電圧を調整することができる。 上記のグループの金属は、蒸気圧が高くて可視域に発光しないか、または発光が比較的少ない金属すなわち光束を稼ぐ発光金属としては期待されないが、主としてランプ電圧を形成するのに好適な金属である。

    そうして、第2のハロゲン化物または/および補助的なランプ電圧形成媒体としての金属ハロゲン化物を用いることにより、本発明におけるような小形のメタルハライドランプにおいて、水銀を用いることなしに25〜70V程度のランプ電圧を得ることができる。 このため、比較的小さいランプ電流で所要のランプ電力を投入することが可能になる。

    次に、点灯スペクトルの条件について説明する。 すなわち、本発明は、放電空間内に不純物が存在することによって放電アークが細くなるという知見に基づいてなされたものである。 また、不純物の中でも、特にクロム(Cr)が放電アークの太さに与える影響が大きいことを発見した。 不純物クロム(Cr)が放電空間に存在していると、放電アークが細くなる。 したがって、クロム(Cr)の混入量を低減すれば、放電アークが細くなるのを阻止することができる。 本発明においては、点灯スペクトル中に現れる不純物クロム(Cr)のスペクトル428.9nmのスペクトル強度をAとし、スカンジウム(Sc)のスペクトル393.4nmのスペクトル強度をBとしたとき、A/B≦0.21の条件を満足することを要件とするものである。 上記A/Bは、放電アークの太さにほぼ比例するので、A/B≦0.21の条件をいくらか超えた範囲であっても、放電アークが細くなるのを抑制する効果は認められるが、放電アークはなるべく太い方が好ましいので、一応A/B≦0.21を規定するものである。

    さらに、ハロゲン化物を構成するハロゲンについて説明する。 すなわち、反応性については、ヨウ素が最も適当であり、少なくとも上記主発光金属は、主としてヨウ化物として封入される。 しかし、要すれば、ヨウ化物および臭化物のように異なるハロゲンの化合物を併用することができる。

    希ガスは、始動ガスおよび緩衝ガスとして作用し、アルゴン(Ar)クリプトン(Kr)およびキセノン(Xe)などの一種または複数種を用いることができる。 また、自動車前照灯用のメタルハライドランプとしては、キセノンを5気圧以上、好ましくは8〜16気圧の範囲で封入するか、あるいは点灯時の放電空間内の圧力が50気圧以上になるように封入することにより、点灯直後の発光金属の蒸気圧が低いときに、立ち上がり時の光束としてキセノンの白色発光を寄与させることができる。

    さらに、水銀(Hg)について言及しておく。 本発明において、「本質的に水銀を含まない」とは、水銀を全く封入していないだけでなく、気密容器の内容積1cc当たり2mg未満、好ましくは1mg以下の水銀が存在していることを許容するという意味である。 しかし、水銀を全く封入しないことは環境上望ましいことである。 従来のように水銀蒸気によって放電ランプのランプ電圧を所要に高くする場合、短アーク形においては気密容器の内容積1cm 当たり20〜40mg、さらに場合によっては50mg以上封入していたことからすれば、水銀量が実質的に頗る少ないといえる。

    <放電空間の管壁負荷について> メタルハライドランプの安定点灯時における放電空間の管壁負荷は、所望の光束および色度の発光を得るために50W/cm 以上でなければならない。 これにより第1および第2のハロゲン化物の蒸気圧を高めて所望の発光を得るものである。 しかし、好ましくは55〜70W/cm である。 なお、気密容器の内容積0.1cc以下の小形のメタルハライドランプとしては、ランプ電力を安定点灯時に65W以下にすると特に好適である。 なお、管壁負荷は、気密容器内に形成されている放電空間の内面積1cm 当たりのランプ電力(W)をいう。

    <本発明の作用について> 本発明においては、上記の構成を具備していることにより、水銀を封入していなくても主として亜鉛(Zn)または/およびインジウム(In)のハロゲン化物がランプ電圧を高くして比較的小さなランプ電流で所要のランプ電力を投入可能にしている。

    また、点灯スペクトル中に現れる不純物クロム(Cr)のスペクトル強度をAとし、Scのスペクトル強度をBとしたとき、A/B≦0.21の条件を満足することにより、放電アークが細くなるのを抑制することができる。 なお、アークの太さの測定は、以下に示す国際規格によるものとする。
    E/ECE/324, E/ECE/TRANS/505}Rev.1/Add.98,
    Regulation No.98, Page 20, annex 1
    <本発明のその他の構成について> 本発明においては、必須構成要件ではないが、以下に示す構成を選択的に付加することにより、メタルハライドランプの性能が向上したり、機能が増加したりする。

    1. (外管について) 外管は、その内部に気密容器を収納する。 外管により、気密容器から外部へ放射される紫外線を遮断したり、気密容器を保温したり、機械的に保護したり、さらには配光特性を所要に整えるために所定形状の遮光膜を配設する場合に外管の表面に遮光膜を形成したりすることができる。 また、外管の内部は、その目的に応じて外気に対して気密に封止してもよいし、外気と同程度または減圧された空気または不活性ガスが封入されていてもよい。 さらに、要すれば、外気に連通していてもよい。

    2. (口金について) 口金は、メタルハライドランプを点灯回路に接続し、加えて灯器に機械的に支持するなどのために機能する。

    3. (イグナイタについて) イグナイタは、高電圧パルス電圧を発生し、これをメタルハライドランプに印加して、その始動を促進する手段であり、口金の内部に収納するなどにより、メタルハライドランプと一体化することもできる。

    4. (始動補助導体について) 始動補助導体は、電極近傍における電界強度を高くして、メタルハライドランプの始動を支援する手段であり、所要によりその一端を他方の電極と同電位個所に接続し、他端を一方の電極近傍における放電容器の外面に配設する。

    請求項2の発明の照明装置は、照明装置本体と;照明装置本体に配設された請求項1記載のメタルハライドランプと;メタルハライドランプを点灯する点灯装置と;を具備していることを特徴としている。

    本発明において、「照明装置」とは、メタルハライドランプを光源とする装置の全てを含む広い概念であり、例えば自動車前照灯、照明器具、信号灯、標識灯、光ファイバー照明装置、光化学反応装置などである。 なお、「照明装置本体」とは、照明装置からメタルハライドランプおよび点灯回路を除いた残余の全ての部分を意味する。

    点灯回路は、メタルハライドランプを点灯する手段であり、電子化されたものが好適であるが、要すればコイルおよび鉄心を主体とするものであってもよい。 また、自動車前照灯用の点灯回路の場合、メタルハライドランプの点灯直後4秒までの最高入力電力を安定時のランプ電力の2〜4倍、好適には2.5〜4倍とすることにより、光束立ち上がりを自動車前照灯用として必要な範囲内に入るように早くすることができる。 なお、希ガスとしてのキセノン(Xe)の封入圧を5〜15気圧の範囲でX(気圧)とし、メタルハライドランプの点灯直後4秒までの最高入力電力をAA(W)としたとき、AAが下式を満足するように構成することにより、点灯直後4秒までの光束立ち上がりを早めて自動車用前照灯に必要な前照灯前面の代表点での光度8000cdを得ることができる。

    AA>−2.5X+102.5
    上記のようにキセノン封入圧と最高入力電力とが直線的な関係になるのは、蒸気圧の低い放電媒体のみであるから、始動後4秒後の時点ではキセノンの発光が圧倒的になっているからである。 キセノンの発光量は、その封入圧とその時の電力とで決まるので、キセノン封入圧が低ければ、入力電力を多くすればよい。 反対に、キセノン封入圧が高ければ、入力電力を少なくすればよい。 なお、本発明において、メタルハライドランプの点灯は、交流点灯および直流点灯のいずれであってもよい。
    また、点灯回路は、所要により無負荷出力電圧を200V以下に構成することができる。 水銀を封入しないメタルハライドランプは、一般に水銀入りのメタルハライドランプに比較して、ランプ電圧が低いので、点灯回路の無負荷出力電圧を200V以下にすることができる。 これにより、点灯回路の小形化が可能になる。

    請求項1の発明によれば、点灯スペクトル中に現れる不純物クロム(Cr)のスペクトル強度をAとし、スカンジウム(Sc)のスペクトル強度をBとしたとき、A/B≦0.21の条件を満足することにより、放電アークが細くなるのを抑制したメタルハライドランプを提供することができる。

    請求項2の発明によれば、請求項1の効果を有する照明装置を提供することができる。

    以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。

    図1および図2は、本発明のメタルハライドランプを実施するための一形態としての自動車前照灯用のメタルハライドランプを示し、図1はランプ全体の正面図、図2は発光管の拡大要部正面図、点灯スペクトル中のクロム(Cr)のスペクトルおよびスカンジウム(Sc)のスペクトルの比率に対する放電アークのアーク幅の関係を示すグラフである。 本形態において、高圧放電ランプHPDLは、発光管IT、絶縁チューブT、外管OTおよび口金Bからなる。

    発光管ITは、気密容器1、一対の電極1b、1b、封着金属箔2、一対の外部リード線3A、3Bおよび放電媒体からなる。

    気密容器1は、包囲部1aおよび一対の封止部1a1を備えている。 包囲部1aは、中空で外形が紡錘形状に成形されてなり、その両端に一対の細長い封止部1a1を一体に備えているとともに、内部に細長いほぼ円柱状の放電空間1cが形成されている。 放電空間1cの内容積は、0.1cc以下である。

    一対の電極1b、1bは、それぞれの基端が封止部1a1に埋設された後述する封着金属箔2の一端部にレーザ溶接されるとともに、中間部が封止部1a1に埋設されて緩く支持されることによって所定の位置に配設されて、先端が放電空間1c内へ両端から離間対向して突出している。

    一対の封着金属箔2、2は、モリブデン(Mo)箔からなり、気密容器1の封止部1a1内に気密に埋設されている。

    一対の電流導入導体3A、3Bは、その先端が気密容器1の両端の封止部1a1内において封着金属箔2の他端部に溶接され、その基端側が封止部1a1の外部へ導出されている。 図において、放電容器ITから右方へ導出された電流導入導体3Bは、その中間部が後述する外管OTに沿って折り返され、さらに後述する口金B内に導入されて、一方の口金端子5に接続している。 図1において、放電容器ITからその管軸に沿って左方へ導出された電流導入導体3Aは、管軸に沿って延在して口金B内に導入されて図示されない他方の口金端子に接続している。

    気密容器1の包囲部1a内には、放電媒体として第1および第2のハロゲン化物ならびに希ガスからなる放電媒体が封入されている。 第1のハロゲン化物は、スカンジウム(Sc)のハロゲン化物およびナトリウム(Na)のハロゲン化物からなる。 また、第2のハロゲン化物は、インジウム(In)のハロゲン化物および亜鉛(Zn)のハロゲン化物の少なくとも1種からなる。

    以上説明した構成の発光管ITを組み立てる手順の一例について説明する。 すなわち、包囲部1aおよびその両端に連続する一対の封止管を一体に形成しておく。 他方で電極1b、封着金属箔2および例えば外部リード線3Aを溶接により一体化した電極マウントを形成しておく。 そして、気密容器1の一方の封止管を上に向けて、その内部へ一方の電極マウントを所定の位置まで挿入し、当該封止管を外側から加熱して軟化させて減圧封止法などにより封止する。 これにより、封止管が潰れて形成された封止部1a1内に一方の電極マウントの封着金属箔が気密に埋設されるとともに、一方の電極1bが所定の位置に封装され、さらに一方の外部リード線3Aが封止部1a1から外側へ導出される。 次に、気密容器1を反転させて、希ガス雰囲気中で他方の封止管を上に向けて、他方の封止管から第1および第2のハロゲン化物を封入し、さらに他方の電極マウントを挿入し、先に封止した方の包囲部端部を冷却しながら他方の封止管を外側から加熱して軟化させて減圧封止法などにより封止する。 これにより、他方の封止管が潰れて形成された他方の封止部1a1内に他一方の電極マウントの封着金属箔が気密に埋設されるとともに、他方の電極1bが所定の位置に封装されて気密容器1の内部に放電媒体が封入された上で気密容器1が封止され、さらに他方の外部リード線3Bが封止部1a1から外側へ導出される。 以上の組み立て工程において、不純物、特にクロム(Cr)が気密容器1の内部に混入しないように細心の注意を払って作業を進めるのが効果的である。

    外管OTは、紫外線カット性能を備えており、内部に放電容器ITを収納していて、先端側の縮径部6が放電容器ITの封止部1a1の図に示す位置にガラス溶着している。 また、他方の縮径部(図示しない。)は、封止管1a2にガラス溶着して支持されている。 しかし、外管OTの内部は気密ではなく、外気に連通している。

    絶縁チューブTは、電流導入導体3Bを被覆している。

    口金Bは、自動車前照灯用のメタルハライドランプとして規格化されているもので、放電容器ITおよび外管OTを中心軸に沿って植立して支持していて、自動車前照灯の背面に着脱可能に装着されるように構成されている。 また、口金Bは、その前面から管軸方向に突出して外管OTの基端部を包持する支持バンド4を備えている。

    図1および図2に示す本発明を実施するための一形態において、以下のとおりである。

    発光管IT
    気密容器1a:石英ガラス製、内容積0.025cc、包囲部最大内径2.6mm、
    放電空間最大球体長6.7mm、最大外径6.0mm
    電極1b :ドープドタングステン、直径0.32mm、電極間距離4.2mm
    放電媒体 金属ハロゲン化物:NaI−ScI −InBr−ZnI =0.3mg
    希ガス :キセノン11気圧 外管OT :外径9mm、内径7mm、内部雰囲気;大気圧(大気)
    点灯直後投入電力:85W
    点灯直後投入電流:2.8A
    安定時ランプ電圧:42V
    安定時ランプ電流:0.8A
    安定時ランプ電力:35W
    アーク太さ :1.05mm
    次に、図3を参照して点灯スペクトル中のクロム(Cr)のスペクトル428.9nmおよびスカンジウム(Sc)のスペクトル393.4nmそれぞれのスペクトル強度の比率に対する放電のアーク幅の関係について調査した結果について説明する。 なお、図3において、横軸はCr/Scが上記点灯スペクトル中のクロム(Cr)のスペクトル強度およびスカンジウム(Sc)のスペクトル強度の比率を、縦軸がアーク幅(mm)を、それぞれ示す。 図中、点◆は多数の試料から得た測定データであり、実線で示す直線はこれらの測定データから導かれたものである。

    図から理解できるように、不純物クロム(Cr)のスペクトル強度およびスカンジウム(Sc)のスペクトル強度の比率と放電アークの太さとの間には明らかな相関が認められ、Cr/Scが0.21以下であれば、放電アークの幅が十分に規格を満足する。

    図4および図5は、本発明の照明装置を実施するための一形態としての自動車前照灯を示し、図4は背面方向から見た斜視図、図5は点灯回路の回路図である。 図4において、自動車用前照灯HLは、自動車用前照灯本体21、メタルハライドランプHPDLおよび2つの点灯回路OCにより構成されている。

    自動車用前照灯本体21は、前面透過パネル21a、リフレクタ21b、21c、ランプソケット21dおよび取付部21eなどから構成されている。 前面レンズ21aは、自動車の外面と合わせた形状をなし、所要の光学的手段、例えばプリズムを備えている。 リフレクタ21b、21cは、各メタルハライドランプHPDLに配設されていて、それぞれに要求される配光特性を得るように構成されている。 ランプソケット21dは、点灯回路OCの出力端に接続し、メタルハライドランプHPDLの口金21dに装着される。 取付部21eは、自動車用前照灯本体21を自動車の所定の位置に取り付けるための手段である。

    メタルハライドランプHPDLは、図1に示す構造を備えている。 ランプソケット21dは、口金に装着されて接続する。 そうして、2灯のメタルハライドランプKPDLが自動車用前照灯装置本体21に装着されて、4灯式の自動車用前照灯が構成される。 各メタルハライドランプHPDLの発光部は、自動車用前照灯本体21のリフレクタ21b、21cの焦点にほぼ位置する。

    2つの点灯回路OCは、それぞれ後述する回路構成を備えていて、金属製容器22内に収納されているとともに、メタルハライドランプHPDLを付勢して点灯させる。

    点灯回路OCは、図4に示すように、直流電源11、チョッパ12、制御手段13、ランプ電流検出手段14、ランプ電圧検出手段15、イグナイタ16、メタルハライドランプHPDL、フルブリッジインバータ17により構成されていて、メタルハライドランプHPDLを点灯直後に直流点灯し、その後交流点灯する。

    直流電源11は、後述するチョッパ12に対して直流電源を供給する手段であって、バッテリーまたは整流化直流電源が用いられる。 自動車の場合には、一般的にバッテリーが用いられる。 しかし、交流を整流する整流化直流電源であってもよい。 必要に応じて電解コンデンサ11aを並列接続して平滑化を行う。

    チョッパ12は、直流電圧を所要値の直流電圧に変換するDC−DC変換回路であって、後述するフルブリッジインバータ17を介してメタルハライドランプHPDLを所要に制御する。 直流電源電圧が低い場合には、昇圧チョッパを用い、反対に高い場合には降圧チョッパを用いる。

    制御手段13は、チョッパ12を制御する。 例えば、点灯直後にはメタルハライドランプHPDLに定格ランプ電流の3倍以上のランプ電流をチョッパ22からフルブリッジインバータ17を経由して流し、その後時間の経過とともに徐々にランプ電流を絞っていき、やがて定格ランプ電流にするように制御する。 また、制御手段13は、ランプ電流とランプ電圧と相当するそれぞれの検出信号が後述するように帰還入力されることにより、定電力制御信号を発生して、チョッパ22を定電力制御する。 さらに、制御手段13は、時間的な制御パターンが予め組み込まれたマイコンが内蔵されていて、点灯直後には定格ランプ電流の3倍以上のランプ電流をメタルハライドランプHPDLに流し、時間の経過とともにランプ電流を絞るようにチョッパ12を制御するように構成されている。

    ランプ電流検出手段14は、フルブリッジインバータ17を介してランプと直列に挿入されていて、ランプ電流に相当する電流を検出して制御手段13に制御入力する。

    ランプ電圧検出手段15は、同様にフルブリッジインバータ17を介してメタルハライドランプHPDLと並列的に接続されていて、ランプ電圧に相当する電圧を検出して制御手段23に制御入力する。

    イグナイタ16は、フルブリッジインバータ17とメタルハライドランプHPDLとの間に介在していて、始動時に約20kV程度の始動パルス電圧をメタルハライドランプHPDLに供給できるように構成されている。

    フルブリッジインバータ17は、4つのMOSFETQ1、Q2、Q3およびQ4からなるブリッジ回路、ブリッジ回路17aのMOSFETQ1およびQ3と、Q2およびQ4とを交互にスイッチングさせるゲートドライブ回路28bおよび極性反転回路INVから構成されていて、チョッパ12からの直流電圧を上記スイッチングにより矩形波の低周波交流電圧に変換して、メタルハライドランプHPDLに印加して、メタルハライドランプHPDLを低周波交流点灯させる。 なお、点灯直後の直流点灯時には、ブリッジ回路17aの例えばMOSFETQ1およびQ3を継続的にオンさせ、Q2およびQ4をオフさせる。

    そうして、点灯回路OCを用いてメタルハライドランプHPDLを最初直流点灯し、その後矩形波の低周波交流で点灯すると、点灯直後から所要の光束を発生する。 これにより、自動車用ヘッドライトとして必要な電源投入後1秒後に定格に対して光束25%、4秒後に光束80%の点灯を実現することができる。

    本発明のメタルハライドランプを実施するための一形態としての自動車前照灯用のメタルハライドランプを示すランプ全体の正面図

    同じく発光管の拡大要部正面図

    タルハライドランプにおける点灯スペクトル中のクロム(Cr)のスペクトルおよびスカンジウム(Sc)のスペクトルの比率に対する放電のアーク幅の関係を示すグラフ

    本発明の照明装置を実施するための一形態としての自動車前照灯を背面方向から見た斜視図

    同じく点灯回路の回路図

    符号の説明

    1…気密容器、1a…包囲部、1a1…封止部、1a2…封止管部、1c…放電空間、2…封着金属箔、1b…電極、3A…電流導入導体、3B…電流導入導体、B…口金、IT…放電容器、OT…外管、T…絶縁チューブ

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