Semiconductor device

阅读:69发布:2024-02-14

专利汇可以提供Semiconductor device专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a semiconductor device that is excellent in noise resistance and has a structure capable of being manufactured with a small number of manufacturing processes at low costs.SOLUTION: A main circuit wiring pattern 4 is formed on an insulation layer 3 of a main circuit board 1. Rear surfaces of the semiconductor chips 5 and 6 constituting a main circuit 10a are joined to the main circuit wiring pattern 4 of the main circuit board 1 through a joining material such as solder. Front surface electrodes of the semiconductor chips 5 and 6 are electrically connected with a power lead terminal 13a through a bonding wire 11 having a large wire diameter. A case 12 is bonded to a periphery of the main circuit board 1. A rear surface of a control semiconductor chip 9 constituting a control circuit 10b is joined to a control circuit wiring pattern 8b on a control circuit board 7 constituted of a bottom surface part 12-1 of the case 12 through the joining material. A main surface of the control circuit board 7 is located at a position higher than a main surface of the main circuit board 1, and level differences are formed by the main surface of the control circuit board 7 and the main surface of the main circuit board 1.,下面是Semiconductor device专利的具体信息内容。

  • 複数の半導体素子と、
    複数の前記半導体素子のうち、他の前記半導体素子よりも大電流が流れる第1半導体素子が形成された第1半導体チップと、
    複数の前記半導体素子のうち、前記第1半導体素子を制御する第2半導体素子が形成された第2半導体チップと、
    前記第1半導体チップが接合された第1配線パターンを有する絶縁基板と、
    前記第2半導体チップが搭載された第2配線パターンを有する絶縁部材と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  • 前記絶縁部材の前記第2配線パターンが形成された面は、前記絶縁基板の主面に垂直な方向に前記絶縁基板の前記第1配線パターンが形成された主面よりも高い位置にあり、前記絶縁基板の前記第1配線パターンが形成された主面と段差をなし、
    前記段差により、前記第2配線パターンと前記第1配線パターンとが前記絶縁基板の主面に垂直な方向に離れていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  • 前記第2配線パターンは、前記第2半導体素子の外部接続用のリード端子と一体化されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  • 前記第2配線パターンは、金属箔またはリードフレームで形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体装置。
  • 前記絶縁部材は、前記第2半導体素子の外部接続用のリード端子と一体形成されたケースであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体装置。
  • 前記絶縁部材は、前記絶縁基板および前記第2配線パターンと一体成型されたケースであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の半導体装置。
  • 前記第2配線パターンは、前記ケースの内壁に形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の半導体装置。
  • 複数ある前記第2半導体素子の少なくとも1つの前記第2半導体素子は、前記第2配線パターン上に、裏面が電気的に導通可能な状態で搭載されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の半導体装置。
  • 複数ある前記第2半導体素子の少なくとも1つの前記第2半導体素子は、前記第2配線パターンの外側の前記絶縁部材上に搭載されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の半導体装置。
  • 複数ある前記第2半導体素子の少なくとも1つの前記第2半導体素子は、前記第2配線パターン上に、裏面が電気的に絶縁された状態で搭載されている請求項1〜7のいずれか一つに記載の半導体装置。
  • 说明书全文

    この発明は、半導体装置に関する。

    モジュール型パワー半導体装置は、スイッチングなどの電制御用に供するパワートランジスタやダイオード等の半導体チップを有する主回路と、主回路の動作を制御する制御半導体チップを有する制御回路とを1つの装置に組み込んで構成される。 このようなモジュール型パワー半導体装置は、主に、モータなどを制御するインバータなどに応用される。

    図4は、従来のモジュール型パワー半導体装置の断面構造を示す断面図である。 図4に示すように、従来のモジュール型パワー半導体装置は、主回路100aと、主回路100aを制御する制御回路100bとを同一の主回路基板101に実装した構成を備える。 主回路基板101は、熱伝導のよい金属板102の表面に絶縁層103を配置した絶縁基板である。 主回路基板101の絶縁層103上には、主回路配線パターン104が形成されている。

    半導体チップ105,106には、主回路100aを構成する半導体素子が形成されている。 半導体チップ105,106の裏面は、はんだなどの接合材(不図示)を介して主回路基板101の主回路配線パターン104と接合している。 半導体チップ105,106には、それぞれIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)およびFWD(Free Wheeling Diode:還流ダイオード)が形成される。

    制御回路基板107は、おもて面に制御回路配線パターン108を形成した絶縁基板である。 制御回路基板107は、ビアホール構造を有する。 制御回路配線パターン108と制御回路基板107の裏面に形成された金属膜とは、ビアホールを介して互いに接続されている。 制御回路基板107の裏面は、主回路基板101の絶縁層103上の主回路配線パターン104が配置されていない領域に絶縁性接着材110によって接着されている。

    制御半導体チップ109には、制御回路100bを構成する制御半導体素子が形成されている。 制御半導体チップ109の裏面は、はんだなどの接合材(不図示)を介して制御回路基板107の制御回路配線パターン108と接合している。 半導体チップ105,106のおもて面にそれぞれ設けられた図示省略する電極(以下、おもて面電極とする)と、主回路配線パターン104および制御回路配線パターン108とは、ボンディングワイヤ111によって電気的に接続されている。

    主回路基板101の周縁には、ケース112が接着されている。 ケース112の内側には、外部接続用の複数のリード端子(リードフレーム)113a,113bが設けられている。 電力用のリード端子113aの一端はケース112の外部に露出され、他端は主回路100aの出力電極にはんだ付け等により接続されている。 制御用のリード端子113bの一端はケース112の外部に露出され、他端は制御回路100bの入力電極にはんだ付け等により接続されている。 ケース112と主回路基板101との間には、封止樹脂114が充填されている。

    このようなモジュール型パワー半導体装置は、主回路100aにおいて発生する損失熱を効率的に装置の外部に放熱する必要がある。 図4に示すモジュール型パワー半導体装置では、大電流が流れる半導体チップ105,106および主回路配線パターン104で発生する損失熱は、絶縁層103を介して金属板102へ伝わり、さらに金属板102に接合された外部の放熱機構へと伝導し放熱される。

    一方、制御半導体チップ109は、半導体チップ105,106上の半導体素子に入力する制御信号を発生させる制御IC(Integrated Circuit:集積回路)チップであり、微弱な電流しか流れない。 このため、制御半導体チップ109を実装した制御回路基板107は熱を放熱させるための特別な構成を必要としない。 そこで、主回路基板101の絶縁層103上に制御回路基板107を配置し、半導体チップ105,106上のパワー半導体素子のスイッチング時に発生するノイズが制御半導体チップ109上の制御半導体素子へ伝播されることを防止している。 ノイズ防止の効果は、制御回路基板107の厚さが厚いほど大きくなる。

    このようなモジュール型パワー半導体装置として、樹脂ケースに金属絶縁基板、該金属絶縁基板にマウントした半導体チップ、制御回路部品、および外部導出端子を組み込み、半導体チップと制御回路部品、外部導出端子との間をワイヤボンディングして内部接続した半導体装置において、前記ケース内の中段位置に半導体チップの実装域を欠如して金属絶縁基板の上面域を覆う中仕切壁を設け、該中仕切壁の上面側に外部導出端子、制御回路部品、およびその配線導体を配置した装置が提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。

    特開平5−304248号公報

    しかしながら、従来のモジュール型パワー半導体装置では、主回路基板101上に制御回路基板107を配置した構成であるため、制御回路基板107の厚さを厚くするほど、主回路基板101と制御回路基板107との主面間の段差も大きくなる。 このため、制御回路基板107を配置した主回路基板101上に、半導体チップ105,106の実装および制御半導体チップ109の実装に用いるはんだ印刷を行うことが困難となる。 したがって、半導体チップ105,106および制御半導体チップ109の実装を一括して行うことが難しいという問題がある。

    また、従来のモジュール型パワー半導体装置では、ケース112とリード端子113a,113bとが個別の部品であるため、ケース112に主回路基板101および制御回路基板107を実装した後に、リード端子113a,113bをはんだ付けする必要がある。 さらに、リード端子113a,113bは、各リード端子113a,113b列ごとにケース112内壁の凹凸に沿うように異なる所定ピッチで2回折り曲げる必要があり、曲げ精度が要求される。 このように、半導体チップ105,106、制御半導体チップ109およびリード端子113a,113bはそれぞれに合わせた別々の工程で実装されるため、製造工程数が多くなりコスト高になるという問題がある。

    この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、耐ノイズ性に優れた半導体装置を提供することを目的とする。 また、この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、少ない製造工程数でかつ低コストで製造可能な構造を有する半導体装置を提供することを目的とする。

    上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置は、複数の半導体素子と、複数の前記半導体素子のうち、他の前記半導体素子よりも大電流が流れる第1半導体素子が形成された第1半導体チップと、複数の前記半導体素子のうち、前記第1半導体素子を制御する第2半導体素子が形成された第2半導体チップと、前記第1半導体チップが接合された第1配線パターンを有する絶縁基板と、前記第2半導体チップが搭載された第2配線パターンを有する絶縁部材と、を備えることを特徴とする。

    また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記絶縁部材の前記第2配線パターンが形成された面は、前記絶縁基板の主面に垂直な方向に前記絶縁基板の前記第1配線パターンが形成された主面よりも高い位置にあり、前記絶縁基板の前記第1配線パターンが形成された主面と段差をなし、前記段差により、前記第2配線パターンと前記第1配線パターンとが前記絶縁基板の主面に垂直な方向に離れていることを特徴とする。

    また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第2配線パターンは、前記第2半導体素子の外部接続用のリード端子と一体化されていることを特徴とする。

    また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第2配線パターンは、金属箔またはリードフレームで形成されていることを特徴とする。

    また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記絶縁部材は、前記第2半導体素子の外部接続用のリード端子と一体形成されたケースであることを特徴とする。

    また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記絶縁部材は、前記絶縁基板および前記第2配線パターンと一体成型されたケースであることを特徴とする。

    また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第2配線パターンは、前記ケースの内壁に形成されていることを特徴とする。

    また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、複数ある前記第2半導体素子の少なくとも1つの前記第2半導体素子は、前記第2配線パターン上に、裏面が電気的に導通可能な状態で搭載されていることを特徴とする。

    また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、複数ある前記第2半導体素子の少なくとも1つの前記第2半導体素子は、前記第2配線パターンの外側の前記絶縁部材上に搭載されていることを特徴とする。

    また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、複数ある前記第2半導体素子の少なくとも1つの前記第2半導体素子は、前記第2配線パターン上に、裏面が電気的に絶縁された状態で搭載されていることを特徴とする。

    上述した発明によれば、第1半導体チップを接合した第1配線パターンを絶縁基板に形成して主回路を構成し、かつ、第2半導体チップを搭載した第2配線パターンを絶縁基板以外の絶縁部材に形成して制御回路を構成することで、主回路と制御回路とを分離することができる。 これにより、第1半導体素子(パワー半導体素子)で発生するノイズが第2半導体素子へ伝播することを防止することができる。

    また、上述した発明によれば、絶縁部材の第2配線パターンが形成された面と、絶縁基板の第1配線パターンが形成された主面とが段差をなすように絶縁部材と絶縁基板とを配置することにより、制御回路基板上の第2半導体チップは、主回路基板の主面に垂直な方向に、主回路基板上の第1半導体チップから離れて配置される。 このため、第1半導体素子で発生するノイズが第2半導体素子へと伝播されることをさらに抑制することができる。

    また、上述した発明によれば、第2配線パターンが金属箔またはリードフレームで形成されているため、第2配線パターンとして制御回路基板を配する必要がなく、さらにはその第2配線パターンにはんだ印刷する必要がない。 すなわち、制御回路基板を配置した主回路基板上に第1配線パターンおよび第2配線パターンを配し、これらにはんだ印刷する場合に比べて、第1半導体チップおよび第2半導体チップの実装を容易に行うことができる。

    また、上述した発明によれば、第2配線パターンを外部接続用のリード端子と一体化された1つの部材としているため、また、さらにリード端子がケースと一体成型された1つの部材としているため、組立工数を低減することができる。 これにより、生産性に優れたモジュール型半導体装置を製造することができる。 したがって、少ない製造工程数でかつ低コストで製造可能な構造を有する半導体装置を提供することができる。

    また、上述した発明によれば、ケースを貫通して一体成型されたリード端子で外部接続用端子を構成することにより、リード端子列ごとにケース内壁の凹凸に沿うように異なる所定ピッチで折り曲げる必要がなくなる。 このため、リード端子の折り曲げ回数を低減することができ、リード端子の曲げ精度が向上する。 また、組立時のリード端子の取り扱いが容易となる。 したがって、少ない製造工程数でかつ低コストで製造可能な構造を有する半導体装置を提供することができる。

    また、上述した発明によれば、第2配線パターンとの電気的な導通状態や絶縁状態を保つように、第2半導体チップの裏面を絶縁基板以外の絶縁部材に接合することで、異なる第2半導体素子が形成された複数の第2半導体チップを柔軟にケース内に搭載することができる。 これにより、ケースを変更することなく、同一の絶縁部材上に少ない工数で様々な第2半導体チップを搭載することができるため、ケースの汎用性を高めることができる。 したがって、半導体装置の低コスト化を実現することができる。

    本発明にかかる半導体装置によれば、耐ノイズ性を向上させることができるという効果を奏する。 また、本発明にかかる半導体装置によれば、少ない製造工程数でかつ低コストで製造可能な構造とすることができるという効果を奏する。

    実施の形態にかかるモジュール型パワー半導体装置の平面構造を示す平面図である。

    図1のモジュール型パワー半導体装置の断面構造を模式的に示す断面図である。

    図1のモジュール型パワー半導体装置に配置した3相インバータの構成を示す回路図である。

    従来のモジュール型パワー半導体装置の断面構造を示す断面図である。

    以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。 なお、以下の実施の形態の説明および添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。

    (実施の形態)
    図1は、実施の形態にかかるモジュール型パワー半導体装置の平面構造を示す平面図である。 図2は、図1のモジュール型パワー半導体装置の断面構造を模式的に示す断面図である。 図1,2に示すように、実施の形態にかかるモジュール型パワー半導体装置は、例えばスイッチングなどへの電力制御用に供する主回路10aと、主回路10aを制御する制御回路10bとを同一モジュール内(ケース12内)に組み込んだ構成となっている。 符号12−1,12−2は、ケース12を構成する底面部および側壁部である。

    主回路10aは、半導体チップ(第1半導体チップ)a1〜a6,b1〜b6で構成される。 半導体チップa1〜a6,b1〜b6の裏面は、主回路基板1の主回路配線パターン(第1配線パターン)4に接合される。 半導体チップa1〜a6には、それぞれIGBT(第1半導体素子)が形成される(以下IGBTチップとする)。 半導体チップb1〜b6には、それぞれFWD(第1半導体素子)が形成される(以下、FWDチップとする)。 FWDチップb1〜b6上のFWDは、IGBTチップa1〜a6上のIGBTにそれぞれ逆並列に接続される。

    IGBTチップa1〜a6およびFWDチップb1〜b6によって、一般的な3相のインバータ回路が構成される。 インバータ回路のU、VおよびWの各相において、上アーム部(ハイサイド側のアーム部)はIGBTチップa1〜a3およびFWDチップb1〜b3で構成される。 下アーム部(ローサイド側のアーム部)はIGBTチップa4〜a6およびFWDチップb4〜b6で構成される。

    IGBTチップa1〜a6およびFWDチップb1〜b6には、太線径のボンディングワイヤを介して、主電流入力端子P,N(U),N(V),N(W)および主電流出力端子U,V,Wが所望の構成で接続される。 各端子の詳細な接続構成については後述する。 主電流入力端子P,N(U),N(V),N(W)および主電流出力端子U,V,Wは、例えば略矩形状のケース12の一辺を構成する一方の側壁部12−2側に並列に配置されてもよい。

    一方、制御回路10bは、制御半導体チップ(以下、制御ICチップ(第2半導体チップ)とする)c1〜c4で構成される。 制御ICチップc1〜c4の裏面は、ケース12上に形成された制御回路配線パターン(第2配線パターン)8bに接合されている。 制御ICチップc1〜c4には、それぞれIGBTチップa1〜a6を制御するための制御半導体素子(第2半導体素子)が形成される。 制御ICチップc1〜c3は、それぞれハイサイド側のIGBTチップa1〜a3のゲート(不図示)に接続されており、IGBTチップa1〜a3に入力する制御信号を発生させる。 制御ICチップc4は、ローサイド側のIGBTチップa4〜a6のゲート(不図示)に接続されており、IGBTチップa4〜a6に入力する制御信号を発生させる。

    制御ICチップc1〜c4には、それぞれ細線径のボンディングワイヤを介して、制御信号入力端子VB(U),VB(V),VB(W),IN(LU),IN(LV),IN(LW)が所望の構成で接続される。 各端子の詳細な接続構成については後述する。 制御信号入力端子VB(U),VB(V),VB(W),IN(LU),IN(LV),IN(LW)は、例えばケース12の他方の側壁部12−2側に並列に配置されてもよい。 GNDはグランドである。

    次に、実施の形態にかかるモジュール型パワー半導体装置の断面構成について詳細に説明する。 図1に示すモジュール型パワー半導体装置の1つのアーム部を構成するIGBTチップおよびFWDチップと、このアーム部を制御する制御ICチップとを横切る断面構造を図2に示す。 ケース12は、主回路基板1の主面(主回路基板1の主回路配線パターン4が形成された面)に平行な底面部12−1と、主回路基板1の主面に垂直な側壁部12−2とを備える。 底面部12−1と側壁部12−2とは一方の端部どうしが連結され略L字状の断面形状をなす。

    ケース12の底面部12−1の他端は、主回路基板1の周縁に接着されている。 ケース12の底面部12−1上には、例えば金属箔またはリードフレームからなる導体パターン8a,8bが形成されている。 ケース12を貫通して一体にインサート成型された複数のリード端子(リードフレーム)13a,13bが設けられている。

    リード端子13a,13bの一端は、それぞれケース12の外部に露出され、外部接続用端子を構成する。 リード端子13a,13bの他端は、ケース12内部に露出され、それぞれ導体パターン8a,8bに接続されている。 導体パターン8a,8bのうち、制御用のリード端子13bと接続された導体パターン8bは、制御回路10bの制御回路配線パターンである(以下、制御回路配線パターン8b)とする。 制御回路配線パターン8bは、リードフレームで形成されている場合、制御用のリード端子13bと一体化されていてもよい。

    主回路基板1は、熱伝導のよい金属板2の表面に絶縁層3を配置した絶縁基板である。 主回路基板1の絶縁層3上には、主回路配線パターン4が形成されている。 半導体チップ5,6の裏面は、はんだなどの接合材(不図示)を介して主回路基板1の主回路配線パターン4と接合している。 半導体チップ5,6は、主回路10aを構成する。 半導体チップ5は図1のIGBTチップa1〜a6に相当し、半導体チップ6は図1のFWDチップb1〜b6に相当する。

    半導体チップ5,6の図示省略したおもて面電極は、太線径のボンディングワイヤ11を介して導体パターン8aに電気的に接続される。 電力用のリード端子13aは、図1のIGBTチップa1〜a6の主電流入力端子P,N(U),N(V),N(W)、およびIGBTチップa1〜a6の主電流出力端子U,V,Wに相当する。

    制御半導体チップ9は、制御回路10bを構成する。 制御半導体チップ9は、図1の制御ICチップc1〜c4に相当する。 すなわち、制御回路10bの制御回路基板7は、ケース12の底面部12−1で構成される。 複数ある制御半導体チップ9の少なくとも1つの制御半導体チップ9は、制御回路配線パターン8b上に、裏面が電気的に導通可能な状態で搭載されている。 具体的には、制御半導体チップ9を制御回路配線パターン8b上に搭載する場合、制御半導体チップ9の裏面は、銀(Ag)ペーストや接合はんだなどの接合材(不図示)を介してケース12の底面部12−1上の制御回路配線パターン8bと接合している。

    また、複数ある制御半導体チップ9の少なくとも1つの制御半導体チップ9は、制御回路配線パターン8bの外側の、ケース12の底面部12−1(絶縁部材)上に搭載されていてもよい(不図示)。 また、複数ある制御半導体チップ9の少なくとも1つの制御半導体チップ9は、制御回路配線パターン8b上に、裏面が電気的に絶縁された状態で搭載されていてもよい(不図示)。 具体的には、制御半導体チップ9を制御回路配線パターン8b上に搭載する場合、例えば、絶縁性接着剤や絶縁部材を介して制御半導体チップ9の裏面と制御回路配線パターン8bと接合することにより、制御半導体チップ9の裏面と制御回路配線パターン8bとの電気的な絶縁性が得られる。

    制御回路配線パターン8bとの電気的な導通状態を裏面で保つ制御半導体チップ9の一例として、例えば、縦型デバイスが形成されたBSD(Boot Strap Diode:ブートストラップダイオード)チップなどが挙げられる。 図1は、すべての制御半導体チップ9(制御ICチップc1〜c4)を、裏面が電気的に導通可能な状態で制御回路配線パターン8b上に搭載した場合の一例を示している。 一方、裏面が電気的に絶縁された状態で制御回路配線パターン8b上に搭載される、または、絶縁部材上に搭載される制御半導体チップ9の一例として、例えば、横型デバイスが形成された半導体チップが挙げられる。

    制御回路基板7の制御回路配線パターン8bが形成された面は、主回路基板1の主面に垂直な方向に、主回路基板1の主回路配線パターン4が形成された主面よりも高い位置にあり、主回路基板1の主回路配線パターン4が形成された主面と段差をなすことが好ましい。 以下、制御回路基板7の制御回路配線パターン8bが形成された面(主回路基板1の主面と平行な面)を、制御回路基板7の主面とする。 すなわち、制御回路基板7の主面は、主回路基板1の主面よりもケース12内部側に突出していることが好ましい。

    例えば、制御回路基板7の厚さ(底面部12−1の主回路基板1の主面に直交する方向の厚さ)を主回路基板1の厚さより厚くすることにより、制御回路基板7の主面と主回路基板1の主面とで段差が形成されるようにしてもよい。 また、制御回路基板7の主面と主回路基板1の主面とで段差が形成されるように、制御回路基板7と主回路基板1とを配置してもよい。 この段差により、制御回路基板7上の制御半導体チップ9は、主回路基板1の主面に垂直な方向に、主回路基板1上の半導体チップ5,6から離れて配置される。 このため、半導体チップ5,6上のパワー半導体素子で発生するノイズが制御半導体チップ9上の制御半導体素子へと伝播されることを抑制することができる。

    制御半導体チップ9の図示省略したおもて面電極は、他端が細線径のボンディングワイヤを介して半導体チップ5,6のおもて面電極および制御回路配線パターン8bに電気的に接続される。 制御用のリード端子13bは、図1の制御ICチップc1,c2,c3の制御信号入力端子VB(U),VB(V),VB(W)、および制御ICチップc4の制御信号入力端子IN(LU),IN(LV),IN(LW)に相当する。 ケース12と主回路基板1とに囲まれた領域には、封止樹脂14が充填されている。

    次に、図1のモジュール型パワー半導体装置に配置したインバータ回路の構成について詳細に説明する。 図3は、図1のモジュール型パワー半導体装置に配置した3相インバータの構成を示す回路図である。 図3に示すように、一般的な3相のインバータ回路では、U、VおよびWの各相において、上アーム部21,22,23と下アーム部24,25,26とが直列に接続されており、それら上下アーム部の直列接続体が並列に接続されている。 各アーム部は、それぞれIGBTとFWDとを逆向きに並列接続して構成される。

    上アーム部21,22,23のIGBTa1,a2,a3のコレクタは、主電流入力端子Pに接続される。 下アーム部24,25,26のIGBTa4,a5,a6のエミッタは、それぞれ主電流入力端子N(U),N(V),N(W)に接続される。 上アーム部21,22,23のIGBTa1,a2,a3のエミッタと下アーム部24,25,26のIGBTa4,a5,a6のコレクタとの間には、それぞれ主電流出力端子U,V,Wが接続される。 主電流出力端子U,V,Wは、上アーム部21,22,23のIGBTa1,a2,a3の基準電位をエミッタ電位にするために、それぞれ制御ICチップc1,c2,c3のV S端子に接続される。 NCは、常時閉路接点端子である。

    制御ICチップc1,c2,c3は、上アーム部21,22,23のIGBTa1,a2,a3を駆動するハイサイドゲートドライバである。 制御ICチップc1,c2,c3の各IN端子は、それぞれ制御信号入力端子IN(HU),IN(HV),IN(HW)に接続され外部からの制御信号の入力を受ける。 制御ICチップc1,c2,c3の各OUT端子は、それぞれ上アーム部21,22,23のIGBTa1,a2,a3のゲートに接続される。

    制御ICチップc1,c2,c3のOUT端子は、それぞれIN端子に入力された制御信号に対応する出力信号を、IGBTa1,a2,a3のゲート信号として出力する。 制御ICチップc1〜c3のV B端子は、それぞれ制御ICチップc1〜c3を起動するためのハイサイド電源端子に接続される。 具体的には、制御ICチップc1,c2,c3のV B端子は、それぞれ制御信号入力端子VB(U),VB(V),VB(W)に直接接続される。

    制御ICチップc1〜c3のVcc端子は、それぞれ制御ICチップc1〜c3を起動するためのローサイド電源端子に接続される。 具体的には、制御ICチップc1〜c3のVcc端子は、Vcc(H)端子に接続される。 制御ICチップc1〜c3のGND端子は、Vcc(H)端子のよりも電位が低い共通電位点であるCOM端子に接続される。 制御ICチップc1,c2,c3のV B端子とVcc端子との間には、それぞれBSDd1,d2,d3が接続される。 BSDd1,d2,d3は、ダイオードおよび抵抗が直列接続されてなる。

    BSDd1,d2,d3を構成する各ダイオードのカソードは、それぞれ制御ICチップc1,c2,c3のV B端子に接続されている。 BSDd1,d2,d3を構成する各ダイオードのアノードは、それぞれ抵抗を介して制御ICチップc1,c2,c3のVcc端子に接続されている。 BSDd1,d2,d3は、制御ICチップc1,c2,c3に内蔵されたコンデンサを充電し、放電を防ぐ機能を有する。 BSDd1,d2,d3の抵抗は、ローサイドのVcc端子側からハイサイドのV B端子側へ急激に電流が流れることを抑制する機能を有する。

    制御ICチップc4は、下アーム部24,25,26のIGBTa4,a5,a6を駆動するローサイドゲートドライバである。 制御ICチップc4のU IN端子、V IN端子およびW IN端子は、それぞれ制御信号入力端子IN(LU),IN(LV),IN(LW)に接続される。 制御ICチップc4のU OUT端子、V OUT端子およびW OUT端子は、それぞれ下アーム部24,25,26のIGBTa4,a5,a6のゲートに接続される。

    制御ICチップc4のU OUT端子、V OUT端子およびW OUT端子は、それぞれU IN端子、V IN端子およびW IN端子に入力された制御信号に対応する出力信号を、IGBTa4,a5,a6のゲート信号として出力する。 制御ICチップc4のVcc端子は、制御ICチップc4を起動するための電源端子Vcc(L)に接続される。 制御ICチップc4のGND端子は、電源端子Vcc(L)よりも電位が低い共通電位点であるCOM端子に接続される。 制御ICチップc4のそれ以外の端子は、汎用入出力端子である。

    このようなインバータの動作について、例えばU相を例に説明する。 制御ICチップc4のVcc端子−GND端子間の電位差により、制御ICチップc4が駆動される。 制御ICチップc4は、IN(LU)端子からのオン信号を、下アーム部24のIGBTa4のゲート信号として出力する。 下アーム部24のIGBTa4は、ゲート信号の入力を受けてオン状態となる。

    制御ICチップc1のV B端子−Vs端子間が低電位、すなわち下アーム部24のIGBTa4がオン状態のとき、制御ICチップc1のVcc端子側からV B端子側へ電流が流れ、インバータ回路の外部に配置された図示しないコンデンサが充電される。 そして、制御ICチップc1のV B端子−Vs端子間が所定の高電位になった場合、前述のコンデンサを充電するための電流の流れが阻止される。 制御ICチップc1のV B端子−Vs端子間の電圧とVcc端子−GND端子間の電圧との電位差が、制御ICチップc1の駆動電圧となる。

    制御ICチップc1は、IN(HU)端子からのオン信号の入力を受けて、V B端子と同電位の出力信号を上アーム部21のIGBTa1のゲート信号として出力する。 上アーム部21のIGBTa1は、制御ICチップc1からのゲート信号の入力を受けてオン状態となる。 一方、制御ICチップc1は、IN(HU)端子からのオフ信号の入力を受けて、V S端子と同電位の出力信号を上アーム部21のIGBTa1のゲート信号として出力する。 上アーム部21のIGBTa1は、制御ICチップc1からゲート信号の入力を受けてオフ状態となる。

    V,W相においても、U相と同様の動作となる。 すなわち、V相においては、制御ICチップc4は、IN(LV)端子からのオン信号を、下アーム部25のIGBTa5のゲート信号として出力し、下アーム部25のIGBTa5をオン状態にする。 これにより、制御ICチップc2が起動される。 制御ICチップc2は、IN(HV)端子からのオン・オフ信号を受けて、上アーム部22のIGBTa2のゲート信号を出力し、上アーム部22のIGBTa2をオン状態またはオフ状態にする。

    W相においては、制御ICチップc4は、IN(LW)端子からのオン信号を、下アーム部26のIGBTa6のゲート信号として出力し、下アーム部26のIGBTa6をオン状態にする。 これにより、制御ICチップc3が起動される。 制御ICチップc3は、IN(HW)端子からのオン・オフ信号を受けて、上アーム部23のIGBTa3のゲート信号を出力し、上アーム部23のIGBTa3をオン状態またはオフ状態にする。

    以上、説明したように、実施の形態によれば、IGBTチップなど(パワー半導体素子が形成された半導体チップ)を接合した主回路配線パターンを主回路基板に形成して主回路を構成し、かつ、制御ICチップを搭載した制御回路配線パターンをケースの底面部に形成して制御回路を構成することで、主回路と制御回路とを分離することができる。 これにより、パワー半導体素子で発生するノイズが制御半導体素子へ伝播することを防止することができる。

    また、実施の形態によれば、制御回路基板の主面と主回路基板の主面とが段差をなすように制御回路基板と主回路基板とを配置、または制御回路基板の厚さを厚くすることにより、制御回路基板上の制御ICチップは、主回路基板の主面に垂直な方向に、主回路基板上の半導体チップから離れて配置される。 このため、パワー半導体素子で発生するノイズが制御半導体素子へと伝播されることをさらに抑制することができる。

    また、実施の形態によれば、制御回路配線パターンが金属箔またはリードフレームで形成されているため、制御回路配線パターンとして制御回路基板を配する必要がなく、さらにはその、制御回路配線パターンにはんだ印刷する必要がない。 すなわち、制御回路基板を配置した主回路基板上に主回路配線パターンおよび制御回路配線パターンを配し、これらにはんだ印刷する場合に比べて、パワー半導体チップおよび制御半導体チップの実装を容易に行うことができる。

    また、実施の形態によれば、制御回路配線パターンを外部接続用端子(リード端子)と一体化された1つの部材としているため、また、リード端子がケースと一体成型された1つの部材としているため、組立工数を低減することができる。 これにより、生産性に優れたモジュール型半導体装置を製造することができる。 したがって、少ない製造工程数でかつ低コストで製造可能な構造を有する半導体装置を提供することができる。

    また、実施の形態によれば、ケースを貫通して一体成型されたリード端子で外部接続用端子を構成することにより、リード端子列ごとにケース内壁の凹凸に沿うように異なる所定ピッチで折り曲げる必要がなくなる。 このため、リード端子の折り曲げ回数を低減することができ、リード端子の曲げ精度が向上する。 また、組立時のリード端子の取り扱いが容易となる。 したがって、少ない製造工程数でかつ低コストで製造可能な構造を有する半導体装置を提供することができる。

    また、実施の形態によれば、制御回路配線パターンとの電気的な導通状態や絶縁状態を保つように、制御半導体チップの裏面をケースの底面部に接合することで、異なる制御半導体素子が形成された複数の制御半導体チップを柔軟にケース内に搭載することができる。 これにより、ケースを変更することなく、同一の絶縁部材上に少ない工数で様々な制御半導体チップを搭載することができるため、ケースの汎用性を高めることができる。 したがって、半導体装置の低コスト化を実現することができる。

    以上において本発明では、インバータを例に説明しているが、上述した実施の形態に限らず、熱を放熱させるための特別な構成を必要とする主回路基板と、熱を放熱させるための特別な構成を必要としない他の回路基板とを同一パッケージに実装するさまざまな構成の半導体装置に適用することが可能である。 また、本発明では、ケースの底面部に制御回路配線パターンを形成した場合を例に説明しているが、主回路基板の主面と平行な面を有する絶縁部材であれば、ケース以外の絶縁部材上に制御回路配線パターンを形成した構成としてもよい。

    以上のように、本発明にかかる半導体装置は、インバータなどの電力変換装置に使用されるパワー半導体装置に有用である。

    1 主回路基板 2 金属板 3 絶縁層 4 主回路配線パターン 5,6 半導体チップ 7 制御回路基板 8a 導体パターン 8b 制御回路配線パターン 9 制御半導体チップ 10a 主回路 10b 制御回路 12 ケース 12−1 ケースの底面部 12−2 ケースの側壁部 13a 電力用のリード端子 13b 制御用のリード端子

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