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Manufacturing apparatus and method of connection structure

阅读:882发布:2024-02-23

专利汇可以提供Manufacturing apparatus and method of connection structure专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a manufacturing apparatus of a connection structure which inhibits heat generated when a preceding connection structure is heated from remaining around a crimp base and thereby preventing an anisotropic conductive adhesive of the subsequent connection structures from excessively thermal-hardening, and to provide a manufacturing method of the connection structure.SOLUTION: A manufacturing apparatus is used for manufacturing a connection structure W formed by placing a semiconductor chip, which is connected with a substrate by an anisotropic conductive adhesive, on the substrate. The manufacturing apparatus is provided with: a crimp device 10 including a crimp base 11 on which the connection structure W is placed and a crimp head 12 which freely moves up and down. The connection structure W placed on the crimp base 11 is pressurized while being heated by the crimp base 11 and the crimp head 12 moved down. An air jet device 20 serving as a cooling device is disposed at the exterior of the crimp base 11. The crimp base 11 is cooled by cooling air 21 jetted from the device 20 before pressurizing the connection structure W with the crimp head 12.,下面是Manufacturing apparatus and method of connection structure专利的具体信息内容。

  • 基板と、この基板の上に配置され、異方性導電接着剤で前記基板と接続される半導体チップとを含んで構成される接続構造体を製造するための接続構造体の製造装置であって、
    前記接続構造体が載せられる圧着台と、この圧着台に向かって上下動自在となっている圧着ヘッドとを含んで構成される圧着装置を備えており、前記圧着台に載せられた前記接続構造体がこの圧着台と下降した前記圧着ヘッドとにより加熱されながら加圧される接続構造体の製造装置において、
    前記圧着台の外部に配設され、前記接続構造体を前記圧着ヘッドと共に加圧する前の前記圧着台を冷却するための冷却装置を備えていることを特徴とする接続構造体の製造装置。
  • 請求項1に記載の接続構造体の製造装置において、前記冷却装置は、前記圧着台に向かって冷却用エアを噴出するエア噴出装置であり、このエア噴出装置は、互いに水平方向に対向する2箇所のうち、一方の箇所だけに配設されていることを特徴とする接続構造体の製造装置。
  • 請求項1又は2に記載の接続構造体の製造装置において、前記冷却装置は、前記圧着台に向かって冷却用エアを噴出するエア噴出装置であり、前記圧着ヘッドは、この圧着ヘッドの内部に配置されている加熱手段により、連続的に行われる複数の前記接続構造体の圧着作業をとおして常時加熱されており、前記圧着台に載せられた前記接続構造体がこの圧着台と下降した前記圧着ヘッドとにより加熱されながら加圧されることは、前記接続構造体と前記圧着ヘッドとの間に緩衝材テープを介在させて行われ、前記エア噴出装置は、前記圧着ヘッドの下降により押し下げられる前の前記緩衝材テープの下側に前記冷却用エアを噴出することを特徴とする接続構造体の製造装置。
  • 請求項2又は3に記載の接続構造体の製造装置において、前記エア噴出装置は、前記圧着台から水平方向に外れた位置であって、前記圧着台へ前記接続構造体を送るための送り高さ位置よりも高い位置に配設され、前記圧着台及び前記接続構造体に対する前記エア噴出装置の姿勢が、前記冷却用エアを前記圧着台及び前記接続構造体に送るために斜め下向きの姿勢となっていることを特徴とする接続構造体の製造装置。
  • 請求項2〜4のいずれかに記載の接続構造体の製造装置において、前記エア噴出装置から噴出する前記冷却用エアはイオナイザを通過したエアであり、前記冷却用エアは、このイオナイザによりイオン化されたエアとなっていることを特徴とする接続構造体の製造装置。
  • 請求項1〜5のいずれかに記載の接続構造体の製造装置において、前記圧着台は、この圧着台の内部に配置されている加熱手段により、前記圧着台に前記接続構造体が載せられてこの接続構造体が前記圧着台と下降した前記圧着ヘッドとにより加圧されているときには加熱されており、前記圧着台の内部には、前記加熱手段で加熱されていないときの前記圧着台を冷却するための冷却手段が配置されていることを特徴とする接続構造体の製造装置。
  • 請求項6に記載の接続構造体の製造装置において、前記圧着台の内部における前記冷却手段の配置位置は、前記加熱手段の配置位置よりも上側であることを特徴とする接続構造体の製造装置。
  • 基板と、この基板の上に配置され、異方性導電接着剤で前記基板と接続される半導体チップとを含んで構成される接続構造体を製造するための接続構造体の製造方法であって、
    前記接続構造体が載せられた圧着台に向かって圧着ヘッドを下降させることにより、前記圧着台と前記圧着ヘッドとによる前記接続構造体の加圧作業を行うとともに、それぞれ加熱されている前記圧着台と前記圧着ヘッドとで前記接続構造体を加熱することにより前記異方性導電接着剤を熱硬化させるための工程を含んでいる接続構造体の製造方法において、
    先行する前記接続構造体についての前記圧着台と前記圧着ヘッドとによる加圧作業が終了して前記圧着ヘッドが上昇を開始したとき又は上昇しているときに、前記圧着台の加熱を停止するとともに、前記圧着台を、この圧着台の外部に配設されている冷却装置により冷却するための工程と、
    前記圧着ヘッドの下降により後続の前記接続構造体についての前記圧着台と前記圧着ヘッドとによる加圧作業が開始されるまでに、前記冷却装置による前記圧着台の冷却を停止するとともに、前記圧着台の加熱を再開させるための工程と、
    を含んでいることを特徴とする接続構造体の製造方法。
  • 請求項8に記載の接続構造体の製造方法において、最初の前記接続構造体についての前記圧着台と前記圧着ヘッドとによる加圧作業が開始される前に、加熱された前記圧着ヘッドを下降させてこの圧着ヘッドの熱を前記圧着台に伝達することにより、この圧着台を所定温度まで昇温させるための工程を含んでいることを特徴とする接続構造体の製造方法。
  • 請求項9に記載の接続構造体の製造方法において、前記圧着ヘッドの熱が伝達されることにより昇温する前記圧着台の温度は、前記所定温度よりも高い温度であり、前記圧着ヘッドが上昇を開始してこの圧着ヘッドが前記圧着台から離れた後に前記冷却装置を駆動させることにより、前記圧着台の温度を前記所定温度まで降温させるための工程を含んでいることを特徴とする接続構造体の製造方法。
  • 说明书全文

    本発明は、基板と半導体チップとを異方性導電接着剤(ACA、Anisotropic Conductive Adhesive)で接続することにより製造される接続構造体の製造装置及びその製造方法に係り、例えば、LED(発光ダイオード、Light Emitting Diode)チップやIC(集積回路、Integrated Circuit)チップ等の半導体チップを配線基板に異方性導電接着剤により接続するために利用できるものである。

    下記の特許文献1には、基板と半導体チップとを異方性導電接着剤で接続することにより製造される接続構造体について記載されている。 この接続構造体は、異方性導電接着剤が供給された基板の上に半導体チップを配置し、これらの基板と半導体チップとを異方性導電接着剤を介して接続したものである。 このため、接続構造体は、基板と、この基板の上に配置され、異方性導電接着剤で基板と接続された半導体チップとを含んで構成されたものとなっている。

    このような接続構造体は、基板と半導体チップとを異方性導電接着剤を介して圧着することにより製造されるため、接続構造体の製造装置は、接続構造体が載せられる圧着台と、この圧着台に向かって上下動自在となっている圧着ヘッドとを含んで構成される圧着装置を備えたものとなっており、圧着台に載せられた接続構造体がこの圧着台と下降した圧着ヘッドとにより加熱されながら加圧されることにより、基板と半導体チップとが熱硬化した異方性導電接着剤を介して電気的に接続された接続構造体が製造される。

    特開2011−82582号公報

    基板と半導体チップとを熱硬化した異方性導電接着剤を介して電気的に接続するためには、圧着ヘッド及び圧着台を、少なくとも圧着作業時に、それぞれの内部に配置された加熱手段により加熱しておくことが行われる。 このため、先行する接続構造体についての圧着作業終了後であって、後続の接続構造体についての圧着作業開始前に、圧着台の加熱手段による圧着台の加熱を停止しても、先行する接続構造体を加熱したときの熱が圧着台の周囲に残存していることになる。

    このような残存熱が圧着台の周囲に存在していると、圧着台に送られた後続の接続構造体の異方性導電接着剤が、この後続の接続構造体についての圧着作業開始前において、過度に熱硬化し始めてしまい、言い換えると、後続の接続構造体について圧着作業を行う前に、この後続の接続構造体の異方性導電接着剤が許容限度を超えた程度以上に硬化した状態になってしまい、これによると、圧着作業を行っても基板と半導体チップとを異方性導電接着剤を介して電気的に接続することが困難又は不可能になり、このため、後続の接続構造体を圧着台と圧着ヘッドとにより加熱及び加圧するための圧着作業を行っても、基板と半導体チップとを異方性導電接着剤を介して電気的に接続できないおそれが生ずる。

    本発明の目的は、圧着台の周囲に、先行する接続構造体を加熱したときの残存熱が残らず、後続の接続構造体の異方性導電接着剤が過度に熱硬化し始めることを防止できるようになる接続構造体の製造装置及びその製造方法を提供するところにある。

    本発明に係る接続構造体の製造装置は、基板と、この基板の上に配置され、異方性導電接着剤で前記基板と接続される半導体チップとを含んで構成される接続構造体を製造するための接続構造体の製造装置であって、前記接続構造体が載せられる圧着台と、この圧着台に向かって上下動自在となっている圧着ヘッドとを含んで構成される圧着装置を備えており、前記圧着台に載せられた前記接続構造体がこの圧着台と下降した前記圧着ヘッドとにより加熱されながら加圧される接続構造体の製造装置において、前記圧着台の外部に配設され、前記接続構造体を前記圧着ヘッドと共に加圧する前の前記圧着台を冷却するための冷却装置を備えていることを特徴とするものである。

    本発明に係る接続構造体の製造装置は、圧着台の外部に配設された冷却装置を備えており、この冷却装置は、接続構造体を圧着ヘッドと共に加圧する前の圧着台を冷却するためのものとなっているため、先行する接続構造体についての圧着作業が終了して、圧着台が後続の接続構造体を圧着ヘッドと共に加圧する前において、この圧着台を冷却装置により冷却することができ、このため、先行する接続構造体の圧着作業のために圧着台が加熱されていても、後続の接続構造体についての圧着作業を行うまでに、圧着台の周囲に残存熱が残っておらず、この残存熱により後続の接続構造体の異方性導電接着剤が過度に熱硬化し始めることを防止できるようになる。

    本発明において、上述の冷却装置は、空冷式のものでもよく、液冷式のものでもよい。

    冷却装置を空冷式のもの、すなわち、冷却装置を、圧着台に向かって冷却用エアを噴出するエア噴出装置とする場合には、このエア噴出装置を、互いに平方向に対向する2箇所のうち、一方の箇所だけに配設することが好ましい。

    これによると、互いに水平方向に対向する2箇所のうち、一方の箇所だけに配設されたエア噴出装置から噴出された冷却用エアを他方の箇所へ吹き抜けさせることができるため、圧着台の冷却を有効に行うことができる。 言い換えると、互いに水平方向に対向する2箇所の両方にエア噴出装置を配設した場合には、これらのエア噴出装置から噴出した冷却用エアが互いに衝突してしまって、圧着台の周囲に冷却用エアが滞留してしまうことにより、圧着台を有効に冷却することができないが、エア噴出装置を、互いに水平方向に対向する2箇所のうち、一方の箇所だけに配設することにより、このような問題を解決できる。

    また、圧着ヘッドが、この圧着ヘッドの内部に配置されている加熱手段により、連続的に行われる複数の接続構造体の圧着作業をとおして常時加熱されていて、圧着台に載せられた接続構造体がこの圧着台と下降した圧着ヘッドとにより加熱されながら加圧されることが、接続構造体と圧着ヘッドとの間に緩衝材テープを介在させて行われる場合には、エア噴出装置から噴出する冷却用エアを、圧着ヘッドの下降により押し下げられる前の緩衝材テープの下側に送るようにすることが好ましい。

    これによると、エア噴出装置から噴出した冷却用エアが圧着ヘッドに達することを緩衝材テープによって阻止できることになるため、連続的に行われる複数の接続構造体の圧着作業をとおして常時加熱されている圧着ヘッドの温度を高温に維持することができる。

    さらに、エア噴出装置を配設する位置を、圧着台から水平方向に外れた位置とするとともに、このエア噴出装置の配設位置を、圧着台に送られる接続構造体とエア噴出装置とが干渉しないようするために、圧着台へ接続構造体を送るための送り高さ位置よりも高い位置とする場合には、圧着台及び接続構造体に対するエア噴出装置の姿勢を、冷却用エアを圧着台及び接続構造体に送るために斜め下向きの姿勢とすることが好ましい。

    これによると、圧着台及び接続構造体に対するエア噴出装置の姿勢が、冷却用エアを圧着台及び接続構造体に送ることができる斜め下向きの姿勢となるため、エア噴出装置から噴出した冷却用エアにより、圧着台と、この圧着台に送られる接続構造体との両方を冷却できることになり、このため、圧着台に載せられる前の接続構造体の異方性導電接着剤が前述の残存熱により過度に熱硬化し始めることを一層有効に防止できることになる。

    また、本発明において、エア噴出装置から噴出する冷却用エアをイオナイザを通過したエアとし、冷却用エアを、このイオナイザによりイオン化されたエアとすることが好ましい。

    これによると、本発明に係る接続構造体の製造装置に、静電気が発生する要素を有している装置や手段等が設けられていても、接続構造体や圧着台等が帯電することを、これらの接続構造体や圧着台等に向かってイオン化された冷却用エアが噴出されることによってなくすことができ、接続構造体や圧着台等を電気的に中性状態に維持できることになるため、例えば、接続構造体と圧着台の間で絶縁破壊が生じて接続構造体等が損傷することを防止できる。

    さらに、本発明において、圧着台が、この圧着台の内部に配置されている加熱手段により、圧着台に接続構造体が載せられてこの接続構造体が圧着台と下降した圧着ヘッドとにより加圧されているときに加熱される場合には、圧着台の内部に、上述の加熱手段で加熱されていないときの圧着台を冷却するための冷却手段を配置することが好ましい。

    これによると、圧着台が加熱手段で加熱されていないときには、この圧着台は、この圧着台の内部に配置された冷却手段で冷却されるため、圧着台の周囲に前述の残存熱が残ることをこの冷却手段によっても一層有効に解消することができる。

    また、このように圧着台の内部に加熱手段と冷却手段とを配置する場合には、冷却手段の配置位置を、加熱手段の配置位置よりも上側とすることが好ましい。

    これによると、冷却手段は、圧着台の内部に配置された加熱手段と、接続構造体が載せられる圧着台の上面との間に配置されるため、加熱が停止された加熱手段からの余熱が接続構造体に伝達されることを冷却手段により有効に遮断することができる。

    本発明に係る接続構造体の製造方法は、基板と、この基板の上に配置され、異方性導電接着剤で前記基板と接続される半導体チップとを含んで構成される接続構造体を製造するための接続構造体の製造方法であって、前記接続構造体が載せられた圧着台に向かって圧着ヘッドを下降させることにより、前記圧着台と前記圧着ヘッドとによる前記接続構造体の加圧作業を行うとともに、それぞれ加熱されている前記圧着台と前記圧着ヘッドとで前記接続構造体を加熱することにより前記異方性導電接着剤を熱硬化させるための工程を含んでいる接続構造体の製造方法において、先行する前記接続構造体についての前記圧着台と前記圧着ヘッドとによる加圧作業が終了して前記圧着ヘッドが上昇を開始したとき又は上昇しているときに、前記圧着台の加熱を停止するとともに、前記圧着台を、この圧着台の外部に配設されている冷却装置により冷却するための工程と、前記圧着ヘッドの下降により後続の前記接続構造体についての前記圧着台と前記圧着ヘッドとによる加圧作業が開始されるまでに、前記冷却装置による前記圧着台の冷却を停止するとともに、前記圧着台の加熱を再開させるための工程と、を含んでいることを特徴とするものである。

    この接続構造体の製造方法では、先行する接続構造体についての圧着台と圧着ヘッドとによる加圧作業が終了して圧着ヘッドが上昇を開始したとき又は上昇しているときに、圧着台の加熱が停止されるとともに、圧着台を、この圧着台の外部に配設されている冷却装置により冷却するため、先行する接続構造体の圧着作業のために圧着台が加熱されていても、後続の接続構造体についての圧着作業を行うまでに、圧着台の周囲に残存熱が残っておらず、この残存熱により後続の接続構造体の異方性導電接着剤が過度に熱硬化し始めることを防止できるようになる。

    そして、圧着ヘッドの下降により後続の接続構造体についての圧着台と圧着ヘッドとによる加圧作業が開始されるまでに、冷却装置による圧着台の冷却が停止されるとともに、圧着台の加熱が再開されるため、後続の接続構造体についての圧着台と圧着ヘッドとによる加圧作業をこの接続構造体を加熱して行えることになる。

    以上の本発明に係る接続構造体の製造方法には、最初の接続構造体についての圧着台と圧着ヘッドとによる加圧作業が開始される前に、加熱された圧着ヘッドを下降させてこの圧着ヘッドの熱を圧着台に伝達することにより、この圧着台を所定温度まで昇温させるための工程を設けてもよい。

    これによると、圧着台の内部にこの圧着台を加熱するための加熱手段が設けられているが、圧着台の内部でのこの加熱手段の配置位置や、圧着台の内部構造等の理由により、圧着台が所定温度まで昇温するまでに時間がかかるようになっていても、加熱された圧着ヘッドの熱が圧着台に伝達されるため、この圧着台を所定温度まで短時間で昇温させることができ、これにより、最初の接続構造体についての圧着台と圧着ヘッドとによる加圧作業が開始される前の前作業段階において、この前作業のための時間を短縮できることになる。

    また、本発明に係る接続構造体の製造方法において、圧着ヘッドの熱が伝達されることにより昇温する圧着台の温度は、上述の所定温度よりも高い温度でもよく、このように圧着ヘッドの熱が伝達されることにより昇温する圧着台の温度が所定温度よりも高い温度である場合には、圧着ヘッドが上昇を開始してこの圧着ヘッドが圧着台から離れた後に前述の冷却装置を駆動させることにより、圧着台の温度を所定温度まで降温させるようにしてもよい。

    以上説明した本発明に係る接続構造体の製造装置及びその製造方法は、任意な半導体チップを基板に異方性導電接着剤で接続するために用いることができ、この半導体チップは、例えば、LEDチップでもよく、ICチップでもよい。

    また、本発明に係る製造装置及びその製造方法は、接続構造体を圧着装置により加熱しながら加圧する前に、異方性導電接着剤の内部に存在する気泡を脱泡させるため及び/又は異方性導電接着剤を仮硬化させるための第1温度で接続構造体を予備加熱し、この後に、接続構造体を圧着装置で第1温度よりも高温の第2温度で加熱しながら加圧して圧着する接続構造体の製造作業に適用することができ、また、本発明に係る製造装置及びその製造方法は、上述の予備加熱を行わない接続構造体の製造作業にも適用することができる。

    本発明によると、圧着台の周囲に、先行する接続構造体を加熱したときの残存熱が残ることをなくし、これにより、後続の接続構造体の異方性導電接着剤が過度に熱硬化し始めることを防止できるという効果を得られる。

    図1は、予備加熱作業時における接続構造体の状態を示す拡大縦断面図である。

    図2は、圧着装置による圧着作業後における接続構造体の状態を示す拡大縦断面図である。

    図3は、接続構造体の圧着作業前における圧着装置を示す正面図である。

    図4は、接続構造体の圧着作業前における圧着装置を示す側面図である。

    図5は、接続構造体の圧着作業時における圧着装置を示す正面図である。

    図6は、最初の接続構造体についての圧着作業開始前に、加熱された圧着ヘッドにより圧着台を昇温させる作業を行うことを示す圧着装置の正面図である。

    以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。 本実施形態において、異方性導電接着剤により配線基板に接続される半導体チップは、LEDチップである。 微小な大きさとなっているこのLEDチップは、一枚の基板の上に多数配置される。 また、異方性導電接着剤により基板とLEDチップとを接続するために、これらの基板とLEDチップと異方性導電接着剤とを含んで構成される接続構造体は、予備加熱温度となっている第1温度で所定時間(例えば、80℃で120秒)予備加熱され、この後に、圧着装置により接続構造体を第1温度よりも高温の第2温度で所定時間(例えば、230℃で30秒)加熱しながら加圧する作業、すなわち、圧着装置による接続構造体の圧着作業が行われる。

    接続構造体を予備加熱する理由は、2液混合型の接着剤であってペースト状となっている異方性導電接着剤から気泡を脱泡させるため及び/又は異方性導電接着剤を仮硬化させるためである。 そして、異方性導電接着剤から気泡を脱泡させておくことにより、接続構造体について第2温度で加熱しながら加圧する圧着作業を行ったときに、基板とLEDチップとを気泡の影響を受けずに異方性導電接着剤を介して電気的に所定どおり接続することができ、また、異方性導電接着剤を仮硬化させることにより、接続構造体の圧着作業が開始されるときまで、基板にLEDチップを異方性導電接着剤により仮固定しておくことができるため、基板に対してLEDチップを不動とすることができる。

    図1には、電極1Aを有する配線基板1の上にバンプ2及び異方性導電接着剤3が供給され、さらに、これらのバンプ2及び異方性導電接着剤3の上に、接続端子4Aが下向きとなったLEDチップ4が供給された状態を示している。 一枚の基板1に対して多数のLEDチップ4が供給された状態を示しているこの図1は、配線基板1、バンプ2、異方性導電接着剤3及びLEDチップ4が構成要素となって製造される接続構造体Wについての上述の予備加熱作業時の状態を示している。 この予備加熱作業は、接続構造体Wを製造するための製造装置に設けられているプレヒートエリアにおいて行われる。

    図2は、この製造装置にプレヒートエリアとは別に設けられている圧着エリアにおいて、圧着装置により加熱されながら加圧された後の接続構造体Wを示している。 この圧着装置による圧着作業が行われると、LEDチップ4がバンプ2、異方性導電接着剤3及び基板1に向かって加圧されるため、LEDチップ4の接続端子4Aが、異方性導電接着剤3のなかに存在する導電粒子3A及びバンプ2を介して基板1の電極1Aと接続され、これにより基板1とLEDチップ4とが電気的に接続されているとともに、接続構造体Wが前述の第2温度で加熱されることにより、熱硬化性の性質を有する異方性導電接着剤3の硬化によって基板1にLEDチップ4が異方性導電接着剤3で接続固定される。

    なお、図1及び図2では、異方性導電接着剤3は、それぞれのLEDチップ4が配置される基板1の箇所に点在状態で供給されているが、異方性導電接着剤3は、LEDチップ4同士の間の隙間を含む基板1の略全体に厚さを有する平面状にして供給してもよい。

    図3は、上述の製造装置の圧着エリアに配置されている圧着装置10を示す正面図である。 この圧着装置10は、圧着台11と、この圧着台11と上下に対向して配設され、シリンダ等の昇降手段により圧着台11に向かって上下動する圧着ヘッド12とを含んで構成されたものとなっている。 圧着台11の最上部は、伝熱効率が良好の材料で形成された伝熱部11Aとなっており、この伝熱部11Aの内部には、この伝熱部11Aを加熱するための加熱手段13が配置され、この加熱手段13は電熱ヒータによるものであり、伝熱部11Aの下部は、断熱材料で形成された断熱部11Bとなっている。 また、圧着ヘッド12の上下途中部には、伝熱効率が良好の材料で形成された伝熱部12Aが設けられ、この伝熱部12Aの下部は、高圧の荷重に対する大きな強度を有している高強度鋼(超硬合金)で形成された段付き状の加圧部12Bとなっているとともに、伝熱部12Aの上部は、断熱材料で形成された断熱部12Cとなっている。 そして、伝熱部12Aの内部には、この伝熱部12A及び加圧部12Bを加熱するための加熱手段14が配置され、この加熱手段14は電熱ヒータによるものである。

    前述のプレヒートエリアにおいて予備加熱作業が終了した接続構造体Wは、図示されていないベルトコンベア等の搬送装置により圧着エリアへ搬送され、さらに、接続構造体Wは送り装置15により図3の左側から右側へ送られ、これにより、接続構造体Wは圧着装置10で圧着作業が行われる正確な位置に達する。 この送り装置15は、上下に開閉自在となった一対の挟着部材16A,16Bで構成された挟着手段16を有しており、送り方向と直交する接続構造体Wの幅方向の両側に設けられている挟着手段16(図4を参照)の挟着部材16A,16Bで挟着された接続構造体Wは、ボールねじ軸等で構成された送り手段で挟着手段16が移動することにより、上述の正確な位置に送られ、そして、下側の挟着部材16Bが上側の挟着部材16Aに対して下降することにより、接続構造体Wは、圧着台11の伝熱部11Aの上面に載ることになる。

    また、図3に示されているように、圧着台11と圧着ヘッド12との間には、緩衝材テープ17が供給されている。 この緩衝材テープ17は、図2と、送り装置15が省略されている図5とに示されているように、圧着台11と圧着ヘッド12とによる接続構造体Wの圧着作業時に、圧着ヘッド12と接続構造体Wとの間に介入されるものであって、一枚の基板1の上に多数配置されているそれぞれのLEDチップ4を均等に加圧できるようにするためのものである。 図3に示されている緩衝材テープ17は、図示されていない繰出装置から繰り出されて図示されていない巻取装置に巻き取られることにより、1個の接続構造体Wについての圧着作業が行われるごとに図3の矢印Aで示す方向に送られる。

    そして、この緩衝材テープ17は、圧着ヘッド12が圧着台11と共に接続構造体Wを圧着するために下降したときに、図5に示されているように、圧着ヘッド12により押し下げられて繰出装置又は巻取装置から繰り出され、これにより、緩衝材テープ17は接続構造体Wの上面に達することになる。

    また、緩衝材テープ17は、図3で示されている案内ローラ18,19を含む複数個の案内ローラで案内されながら繰出装置から巻取装置へ送られる。 これらの案内ローラのうち、少なくとも1個の案内ローラの形状が、この案内ローラの直径がローラ軸方向中央部からローラ軸方向両端部に向かって次第に小さくなっているいわゆるクラウン形状になっているため、これらの案内ローラによる緩衝材テープ17の送りは、この送り方向と直交するテープ幅方向に緩衝材テープ17が横スライドすることなく行われるようになっている。

    また、図3に示されているように、本実施形態に係る接続構造体の製造装置には、圧着装置10から水平方向に外れた位置において、言い換えると、圧着台11から水平方向に外れた位置において、エア噴出装置20が図示されていないブラケット等の取付部材に取り付けられて配設されている。 このエア噴出装置20は、前述した送り装置15による接続構造体Wの送り方向上流側だけに配設されており、送り方向下流側にはエア噴出装置が配設されていない。 言い換えると、エア噴出装置20は、互いに水平方向に対向する2箇所のうち、一方の箇所だけに配設されている。

    このエア噴出装置20は、接続構造体Wを圧着ヘッド12と共に圧着する前の圧着台11及びこの接続構造体Wに向かって冷却用エア21を噴出することにより、これらの圧着台11及び接続構造体Wを冷却するための冷却装置となっている。 エア噴出装置20は、冷却用エア21を噴出する噴出ヘッド20Aと、コンプレッサ等のエア供給手段まで延びていて、噴出ヘッド20Aに冷却用エアを供給するエア回路20Bとを有する。 また、エア噴出装置20から噴出された冷却用エア21は、前述したように圧着ヘッド12の下降により押し下げられる前の緩衝材テープ17の下側に送られるようになっており、このため、この冷却用エア21が緩衝材テープ17により遮断されて圧着ヘッド12まで達しないようになっている。

    さらに、エア噴出装置20が配設された高さ位置は、送り装置15による接続構造体Wの送り高さ位置よりも高い位置となっており、これにより、エア噴出装置20と、送り装置15で送られる接続構造体Wとが干渉しないようになっている。 また、エア噴出装置20に設けられているエア噴出ヘッド20Aの姿勢は、圧着台11と、送り装置15でこの圧着台11の真上の位置まで送られた接続構造体Wとに対して斜め下向きの姿勢となっており、これにより、エア噴出ヘッド20Aから噴出した冷却用エア21がこれらの圧着台11と接続構造体Wとの両方に送られるようになっている。

    図3に示されているように、エア噴出装置20は、噴出ヘッド20Aとエア回路20Bとの間においてイオナイザ22が配置された装置となっており、このため、噴出ヘッド20Aから噴出する冷却用エア21は、イオナイザ22を通過することにより、イオン化されたエアとなっている。

    また、圧着台11の伝熱部11Aの内部には、この伝熱部11Aの内部に配置された前述の加熱手段13からの熱を冷却するための冷却手段23が配置されている。 この冷却手段23は、伝熱部11Aの内部にジグザグに形成された通路23Aと、この通路23Aを流通する冷媒とにより構成されるものであり、図3で示されている圧着装置10の側面図である図4に示されているように、圧着台11の伝熱部11Aには、冷媒の流入部23Bと流出部23Cとが設けられている。 本実施形態における冷媒は、油や水等の冷却液であり、また、この冷媒は空気でもよい。 なお、図4では、図3に示されている緩衝材テープ17及びエア噴出装置20が省略されている。

    また、図3及び図4に示されているように、本実施形態に係る冷却手段23は、圧着台11の伝熱部11Aの内部に配置されている加熱手段13の上側において、圧着台11の伝熱部11Aの内部に配置されている。

    次に、本実施形態に係る圧着装置10による接続構造体Wの圧着作業について説明する。

    コンピュータによる制御装置により圧着装置10の圧着ヘッド12の上下動や送り装置15の作動、さらには、加熱手段13,14やエア噴出装置20等の駆動及び停止が制御される本実施形態に係る接続構造体の製造装置では、圧着ヘッド12の伝熱部12Aの内部に配置されている加熱手段14は、製造装置又は圧着装置10の電源スイッチが投入されると、最初の接続構造体Wについての圧着作業が開始される前から最後の接続構造体Wについての圧着作業が終了するまで常時駆動されており、このため、後述するように連続的に行われるそれぞれの接続構造体Wの圧着作業をとおして、圧着ヘッド12の伝熱部12Aと加圧部12Bは、加熱手段14により常時加熱されている。

    また、圧着台11の伝熱部11Aの内部に配置されている加熱手段13は、この圧着台11の真上の位置に送り装置15で送られて来た接続構造体Wが、圧着台11に配置されている光学式センサで検出されたときに、このセンサからの信号が入する上述の制御装置の制御により駆動され始めるものとなっている。 そして、接続構造体Wが送り装置15から圧着台11の伝熱部11Aの上面に載せられ、制御装置で制御される圧着ヘッド12が下降してこの接続構造体Wについての圧着作業が開始された後であって、制御装置が有しているタイマー機能により接続構造体Wについての所定の圧着作業時間(例えば、前述の30秒)がカウントされたときに、前述のシリンダ等の昇降手段が制御装置で制御されることにより圧着ヘッド12が上昇するとともに、加熱手段13の駆動が、制御装置の制御により停止する。

    このため、本実施形態に係る圧着台11の伝熱部11Aは、圧着ヘッド12の下降により接続構造体Wが圧着台11と圧着ヘッド12とで加圧されているとき及びその前後等の僅かな時間だけ加熱手段13により加熱されている。

    これにより、圧着台11の上面である圧着台11の伝熱部11Aの上面に載せられた接続構造体Wは、圧着台11と、この圧着台11に向かって下降した圧着ヘッド12とで加熱されながら加圧されることになり、これらの加熱及び加圧による圧着作業により、図2で説明したように、LEDチップ4の接続端子4Aが、異方性導電接着剤3のなかに存在する導電粒子3A及びバンプ2を介して基板1の電極1Aと接続されて、基板1とLEDチップ4とが電気的に接続されるとともに、接続構造体Wが前述の第2温度(例えば、230℃)で加熱されることにより、基板1にLEDチップ4が熱硬化した異方性導電接着剤3によって接続固定される。

    そして、このような圧着作業は、1個の接続構造体Wについての圧着作業が終了するごとに、送り装置15により圧着装置10に順次送られてくるそれぞれの接続構造体Wについて連続的に行われる。

    なお、圧着ヘッド12の伝熱部12Aと加圧部12Bが、前述したとおり、加熱手段14により、連続的に行われるそれぞれの接続構造体Wの圧着作業をとおして常時加熱されているのに対して、圧着台11の伝熱部11Aが、加熱手段13により、接続構造体Wが圧着台11と圧着ヘッド12とで加圧されているとき等の限られたときだけ加熱されている理由は、この伝熱部11Aの真上の位置に送り装置15で送られてくる接続構造体Wの異方性導電接着剤3を、圧着作業の開始時まで加熱手段13により加熱しないことにより、この異方性導電接着剤3に過度の熱硬化が圧着作業の開始時まで生じさせないようにするためである。

    本実施形態に係るエア噴出装置20は、圧着台11の加熱手段13が停止しているときに、前述した制御装置の制御により駆動され、この加熱手段13が駆動されているときには、エア噴出装置20は停止している。

    また、圧着台11の伝熱部11Aの内部に配置されている冷却手段23も、圧着台11の加熱手段13が停止しているときに、前述した制御装置の制御により駆動され、この加熱手段13が駆動されているときには、冷却手段23は停止している。

    なお、エア噴出装置20及び/又は冷却手段23の駆動時と、加熱手段13の停止時とを、完全に一致させなくてもよく、加熱手段13の停止時に、エア噴出装置20及び/又は冷却手段23の停止時があってもよい。

    以上の説明から分かるように、本実施形態に係る圧着装置10では、先行する接続構造体Wについての圧着作業が圧着台11と圧着ヘッド12とにより行なわれているときに、圧着台11の加熱手段13は発熱駆動されているため、圧着ヘッド12が上昇してこの先行する接続構造体Wについての圧着作業が終了し、加熱手段13の発熱駆動が停止した後も、圧着台11の周囲には、具体的には、圧着台11の最上部に設けられ、加熱手段13が内部に配置されている伝熱部11Aに周囲には、この加熱手段13からの熱が残存熱として存在している。

    このような残存熱が存在している圧着台11の伝熱部11Aの真上の位置に後続の接続構造体Wが送り装置15により送られてくると、この後続の接続構造体Wの異方性導電接着剤3が過度に熱硬化し始めてしまうおそれがある。 なお、ここでいう過度の熱硬化とは、接続構造体Wの圧着作業を行っても、基板1とLEDチップ4とを異方性導電接着剤3を介して電気的に接続することが困難又は不可能になる程度まで、異方性導電接着剤3が熱硬化した状態になることをいう。

    本実施形態の圧着装置10では、圧着ヘッド12の上昇により上述の先行する接続構造体Wについての圧着作業が終了すると、冷却装置になっているエア噴出装置20の駆動が開始され、そして、後続の接続構造体Wが圧着台11の伝熱部11Aの真上の位置に送り装置15で送られてくるまで、エア噴出装置20から冷却用エア21が噴出し続け、後続の接続構造体Wが伝熱部11Aの真上の位置に送られてきたときに、エア噴出装置20は停止する。 このため、後続の接続構造体Wが圧着台11と圧着ヘッド12とで加圧される前において、エア噴出装置20からの冷却用エア21により、圧着台11の伝熱部11Aが冷却されるため、上述の残存熱は消滅又は減少することになる。 このため、後続の接続構造体Wの異方性導電接着剤3が過度に熱硬化することは発生しない。 また、この後続の接続構造体Wについての圧着作業を圧着装置10によって行うことにより、この後続の接続構造体Wの基板1とLEDチップ4とを異方性導電接着剤3を介して電気的に接続することができ、また、加熱手段13と加熱手段14により加熱されている圧着台11の伝熱部11Aと圧着ヘッド12の加圧部12Bとにより、後続の接続構造体Wの異方性導電接着剤3を熱硬化させて基板1とLEDチップ4とを接続固定できる。

    また、エア噴出装置20は、前述したように、互いに水平方向に対向する2箇所のうち、一方の箇所だけに配設されているため、エア噴出装置20から噴出された冷却用エア21を他方の箇所へ吹き抜けさせることができ、これにより、圧着台11の伝熱部11Aの冷却を有効に行うことができる。 すなわち、本実施形態と異なり、互いに水平方向に対向する2箇所の両方にエア噴出装置を配設した場合には、これらのエア噴出装置から噴出した冷却用エアが互いに衝突してしまい、圧着台11の伝熱部11Aの周囲に冷却用エアが滞留してしまうことにより、この伝熱部11Aの冷却を有効に行えないが、エア噴出装置20を、互いに水平方向に対向する2箇所のうち、一方の箇所だけに配設することにより、このような問題を解決できる。

    また、エア噴出装置20は、圧着台11から水平方向に外れた位置であって、圧着台11に接続構造体Wを送り装置15により送るための送り高さ位置よりも高い位置に配設されているとともに、圧着台11の伝熱部11Aと、送り装置15によりこの伝熱部11Aの真上の位置に達した接続構造体Wとに対して、エア噴出装置20の噴出ヘッド20Aの姿勢は、冷却用エア21をこれらの伝熱部11A及び接続構造体Wに送ることができる斜め下向きの姿勢となっているため、噴出ヘッド20Aから噴出した冷却用エア21により、これらの伝熱部11Aと接続構造体Wの両方を冷却できることになる。 このため、圧着台11の伝熱部11Aに載せられる前の接続構造体Wも冷却用エア21により冷却できることになり、このため、この接続構造体Wの異方性導電接着剤3が過度に熱硬化し始めることを一層有効に防止できることになる。

    また、圧着台11の伝熱部11Aの内部には、上述の加熱手段13と共に冷却手段23が配置され、この冷却手段23は、加熱手段13で伝熱部11Aが加熱されていないときに駆動されるため、前述の残存熱をこの冷却手段23の冷却作用によっても解消又は減少させることができ、これにより、接続構造体Wの異方性導電接着剤3が過度に熱硬化し始めることを、この冷却手段23によってもさらに一層有効に防止できる。

    さらに、冷却手段23は、加熱手段13の上側において、圧着台11の伝熱部11Aの内部に配置されているため、冷却手段23の配置位置は、加熱手段13と、接続構造体Wが載せられる伝熱部11Aの上面との間の位置となっている。 このため、発熱駆動が停止された加熱手段13からの余熱が接続構造体Wに伝達されることをこの冷却手段23によって有効に遮断することができ、この余熱の遮断によっても、接続構造体Wが載せられる伝熱部11Aの上面の周囲に前述の残存熱が残ることを一層有効に解消することができる。

    また、本実施形態に係るエア噴出装置20は、図3に示されているように、圧着ヘッド12の下降により押し下げられる前の緩衝材テープ17の下側に冷却用エア21を噴出するものとなっているため、この冷却用エア21は、緩衝材テープ17により遮断されて圧着ヘッド12まで達しない。 このため、連続的に行われるそれぞれの接続構造体Wの圧着作業をとおして加熱手段14で常時加熱されている圧着ヘッド12の伝熱部12A及び加圧部12Bの温度を高温に維持することができ、エア噴出装置20からの冷却用エア21を、圧着台11の伝熱部11Aと接続構造体Wだけを冷却するために有効に利用することができる。

    また、本実施形態に係る接続構造体の製造装置には、前述したように、緩衝材テープ17を繰り出すための繰出装置や、緩衝材テープ17を巻き取るための巻取装置が設けられており、これらの装置は、緩衝材テープ17の擦り等で静電気が発生する要素を有している装置になっているため、圧着台11の伝熱部11Aや接続構造体W等が帯電するおそれがある。

    しかし、本実施形態に係るエア噴出装置20から噴出される冷却用エア21は、前述したイオナイザ22を通過したエアであって、イオン化されたエアとなっている。 このため、冷却用エア21が圧着台11の伝熱部11Aや接続構造体W等に向かって噴出されることにより、これらの伝熱部11Aや接続構造体W等の帯電を解消して伝熱部11Aや接続構造体W等を電気的に中性状態にできることになる。 これにより、例えば、伝熱部11Aと接続構造体Wとの間で絶縁破壊が生じて接続構造体W等が損傷することを防止できる。

    なお、以上説明した実施形態では、接続構造体Wの大きさが、圧着ヘッド12が1回上下動することにより、1個の接続構造体Wの全体を加圧できる大きさとなっていたため、圧着ヘッド12がこの接続構造体Wについての圧着作業を終了して上昇したときに、圧着台11の加熱手段13の発熱駆動が停止するとともに、エア噴出装置20の駆動が開始されるようになっていたが、接続構造体の大きさが、圧着ヘッド12の加圧部12Bの大きさに対して、例えば、送り装置15による接続構造体の送り方向に2倍大きくなっていて、圧着ヘッド12が1回目の下降を行うことにより、接続構造体の上記送り方向の前半分を加圧し、次いで、圧着ヘッド12が2回目の下降を行うことにより、送り装置15により送られた接続構造体の上記送り方向の後半分を加圧するようになっている場合には、圧着ヘッド12が1回目の下降を行って接続構造体の前半分の加圧を行っているときを含めて、1個の接続構造体Wの全体についての圧着作業が終了するまで、加熱手段13の発熱駆動を継続させるとともに、圧着ヘッド12が1回目の下降を行って接続構造体の前半分の加圧を行っているときにエア噴出装置20を駆動させ、これにより、接続構造体Wの前半分についての圧着作業を行っているときに、加熱手段13からの熱が伝達されることにより接続構造体Wの後半分に配置されている異方性導電接着剤3が熱硬化し始めることを、エア噴出装置20から噴出される冷却用エア21により防止するようにしてもよい。

    このようにした場合には、エア噴出装置20の駆動が停止している圧着ヘッド12の2回目の下降後に、この圧着ヘッド12が上昇して接続構造体の全体の加圧が終了したときに、エア噴出装置20を再度駆動させることにより、圧着台11の伝熱部11Aの周囲に残存熱が存在しないようにする。

    本実施形態に係るエア噴出装置による冷却装置は、このように作動する冷却装置でもよい。

    また、以上説明したことから分かるように、本実施形態に係る接続構造体Wの製造方法は、接続構造体Wが載せられた圧着台11に向かって圧着ヘッド12を下降させることにより、圧着台11と圧着ヘッド12とによる接続構造体Wの加圧作業を行うとともに、加熱手段13,14でそれぞれ加熱されている圧着台11と圧着ヘッド12とで接続構造体Wを加熱することにより異方性導電接着剤3を熱硬化させるための工程と、先行する接続構造体Wについての圧着台11と圧着ヘッド12とによる加圧作業が終了して圧着ヘッド12が上昇を開始したとき又は上昇しているときに、加熱手段13による圧着台11の加熱を停止するとともに、圧着台11を、この圧着台11の外部に配設された冷却装置となっているエア噴出装置20より冷却するための工程と、圧着ヘッド12の下降により後続の接続構造体Wについての圧着台11と圧着ヘッド12とによる加圧作業が開始されるまでに、エア噴出装置20による圧着台11の冷却を停止するとともに、加熱手段13による圧着台11の加熱を再開させるための工程と、含んだ製造方法となっている。

    また、本実施形態に係る接続構造体Wの製造方法では、最初の接続構造体Wについての上述の加圧及び加熱作業を開始するまでの時間を短縮できるようにするため、この最初の接続構造体Wについての圧着作業を開始する前に、前述の製造装置又は圧着装置10の電源スイッチが投入されると、それまでそれぞれ常温となっていた圧着台11及び圧着ヘッド12に設けられている加熱手段13,14が、前述の制御装置の制御によって駆動され、これにより、圧着台11及び圧着ヘッド12が昇温し始めるようになっている。

    しかし、圧着台11の加熱手段13は、前述したように、この圧着台の伝熱部11Aの内部において、冷却手段23の下側に配置されているため、加熱手段13の駆動が開始されても、接続構造体Wが載る伝熱部11Aの上面を、最初の接続構造体Wを加圧及び加熱するために必要な基礎温度である所定温度(例えば、80℃〜100℃)まで短時間で昇温させることは困難である。

    なお、ここでいう基礎温度とは、それぞれの接続構造体Wについての圧着作業を行った後に、前述したようにエア噴出装置20からの冷却用エア21により圧着台11の伝熱部11Aを冷却し、この冷却によって達成される伝熱部11Aの温度と同じ又は略同じ温度のことである。

    このため、本実施形態では、伝熱部11Aの上面を上述の所定温度まで短時間で昇温させるために、最初の接続構造体Wについての圧着作業が開始される前において、加熱手段14で加熱されている圧着ヘッド12が前述の制御装置の制御によって下降する。 このときの状態が図6に示されている。

    これにより、圧着ヘッド12は、緩衝材テープ17を介して圧着台11に接触するため、圧着ヘッド12の熱が緩衝材テープ17を介して圧着台11に伝達されることになり、この伝達された熱と加熱手段13からの熱とにより、圧着台11の伝熱部11Aの上面を上述の所定温度まで短時間で昇温させることができる。 このため、最初の接続構造体Wについての圧着台11と圧着ヘッド12とによる圧着作業を開始する前の前作業段階において、この前作業のための時間を短縮できることになる。

    そして、このように圧着台の伝熱部11Aの上面が上述の所定温度まで昇温したことは、この伝熱部11Aに配置されている温度センサにより検出され、この検出信号が送られる前述の制御装置の制御で圧着ヘッド12が上昇することにより、この圧着ヘッド12は圧着台11から離れる。

    また、圧着ヘッド12から伝達される熱と加熱手段13からの熱とにより、圧着台11の伝熱部11Aの上面を上述の所定温度まで確実に昇温させることができるようにするために、上述の温度センサで検出される温度が上述の所定温度よりも高温となったときに、この温度センサからの検出信号が送られる前述の制御装置の制御により圧着ヘッド12を上昇させて、この圧着ヘッド12を圧着台11から離れさせるとともに、前述の冷却装置であるエア噴出装置20を駆動させ、このエア噴出装置20からの冷却用エア21により伝熱部11Aの上面を上述の所定温度まで降温させ、この所定温度が上述の温度センサで検出されたときに、この検出信号が送られる前述の制御装置の制御により、エア噴出装置20を停止させるようにしてもよい。

    本発明は、LEDチップやICチップ等の半導体チップを配線基板に異方性導電接着剤により接続して接続構造体を製造するために利用することができる。

    1 基板 3 異方性導電接着剤 4 半導体チップであるLEDチップ 10 圧着装置 11 圧着台 12 圧着ヘッド 13 圧着台の加熱手段 14 圧着ヘッドの加熱手段 15 送り装置 17 緩衝材テープ 20 冷却装置であるエア噴出装置 21 冷却用エア 22 イオナイザ 23 圧着台の冷却手段 W 接続構造体

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