专利汇可以提供Air-core coil device专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To provide an air-core coil device 1, such as, an air-core inductor or an air-core transformer, which has substantially uniform current distribution of a coil pattern, little conduction loss and high energy efficiency even when high-frequency circuit driving is carried out.
CONSTITUTION: In a coil pattern 5 formed by spirally patterning a conductor on an insulator board 11, slits 7 extending in a direction of current flow are provided consecutively across the length of the coil pattern 5. The slits 7 divide a path substantially across the width of the coil pattern 5 for a large eddy current due to the leakage flux and thus prevent generation of the large eddy current. The surface area of the coil pattern 5 is increased. Thus, concentration of current distribution of the coil pattern 5 caused by a synergistic effect of proximity effect and skin effect due to the eddy current is relieved and the current distribution becomes uniform. Thus, conduction loss of the coil pattern 5 is reduced, and an air-core coil device 1 with high energy efficiency is provided.
COPYRIGHT: (C)1996,JPO,下面是Air-core coil device专利的具体信息内容。
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空芯トランスや空芯インダクタ等の空芯コイル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、スイッチング電源等にはトランスやインダクタのコイル装置が使用されている。
近年においては、スイッチング電源の小型軽量化を図る観点から、スイッチング周波数を高くした高周波の回路駆動が行われている。
【0003】一般に、スイッチング電源に使用されるインダクタやトランスは、導体のコイル巻線を巻回することにより形成されており、コイル巻線の中心にコアを挿通することにより、コア付きのインダクタやコア付きのトランスとして使用されている。 ところで、コイル巻線に通電すると、コイル巻線から磁束が発生し、磁束は空気より透磁率が高いコアを透過する。 しかし、上記のように、スイッチング電源の小型軽量化を図り、高周波の回路駆動が行われると、前記コイル巻線の磁束がコアを透過してコア内部に大きな渦電流を発生させてしまい、
コア内部の渦電流損失が非常に大きくなってインダクタやトランスのエネルギ効率が悪化してしまう。
【0004】前記渦電流損失を低減させるために、電気抵抗率が高い材料を用いてコアを形成し、コアの大きな渦電流の発生を防止することが考えられるが、電気抵抗率を高くすると透磁率が低くなり、前記コイル巻線からの漏洩磁束は大きくなり、コアでのヒステリシス損失が増加し、やはり、インダクタやトランスのエネルギ効率が悪化してしまい、高周波駆動が行われる回路では、コア付きのインダクタやトランスのエネルギ効率と、コアを省略した空芯インダクタや空芯トランスのエネルギ効率とが同程度となってしまう。 このことから、コアを省略してその分低コストとなる空芯インダクタや空芯トランス等の空芯コイル装置を使用する場合も出てきている。
【0005】図8には、特開昭61−102009号公報に開示されている円筒型の空芯トランス3の構成が示されている。 この空芯トランス3は、絶縁体のプラスチックフィルム17,18と、アルミニウムの導体箔膜15,16
と、鉄線や銅線等の端子13a,13b,14a,14bとを有して構成されており、同図の(b)に示すように、帯状の導体箔膜15,16の両端側に端子13a,13b,14a,14
bをそれぞれ設け、導体箔膜15上に、プラスチックフィルム18、導体箔膜16、プラスチックフィルム17を順次積層させて、その積層体を一方側から巻回して渦巻き状のコイルを形成したものである。
【0006】また、これを応用して、例えば、図9に示すように、導体箔膜16の両端側に端子14a,14bを設け、プラスチックフィルム17と導体箔膜16とを重ね巻きして空芯インダクタ4が形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に示す空芯トランス3や、図9に示す空芯インダクタ4
は、上記の如く、導体箔膜の両端側に端子を設け、導体箔膜とプラスチックフィルムを積層させて巻回するというように、空芯トランス3や空芯インダクタ4の製造作業に手間隙がかかってしまうという問題がある。
【0008】そこで、本出願人は、簡単に製造できる図5に示すプレーナ型の空芯インダクタや図7に示すプレーナ型のトランス等の空芯コイル装置1を提案(未公開)した。 図5のプレーナ型空芯インダクタは、セラミックやガラスエポキシやプラスチックフィルム等の絶縁体の基板11上に、印刷や蒸着や金属導体板成型やメッキ等で、銅等の導体を渦巻き状にパターン形成し、これをコイルパターン5とし、必要に応じて、このコイルパターン5が形成された基板11を複数個積層し、複数のコイルパターン5を接続して形成されるものである。 また、
図7のプレーナ型空芯トランスは、前記同様に、基板11
上に、例えば、一次コイルであるコイルパターン5Aを形成し、さらに、コイルパターン5Aの外周を囲むように二次コイルであるコイルパターン5Bを、コイルパターン5Aと同時にパターン形成し、必要に応じて、この基板11を複数個積層させ、コイルパターン5A同士、コイルパターン5B同士を接続したものである。
【0009】また、プレーナ型の空芯トランスとしては、図5に示すようなコイルパターン5を形成した基板
11を複数個積層し、一方のコイルパターン5の群を一次コイル群として接続し、他方のコイルパターン5の群を二次コイル群として接続することにより、あるいは、基板11の表裏両面上に図5に示すようなコイルパターン5
を形成し、一方のコイルパターン5を一次コイルとし、
他方のコイルパターン5を二次コイルとすることにより作製することができる。
【0010】このように、プレーナ型の空芯コイル装置1は、基板11上にコイルパターン5をパターン形成し、
簡単に手間隙をかけずに製造することができる。
【0011】ところで、提案例の図5や図7の空芯コイル装置1では、高周波の回路駆動が行われると、コイルパターン5からの漏洩磁束による近接効果と、電流が導体のコイルパターン5の表面領域に偏って集中して流れる表皮効果とが相乗的に作用し、導通損失等の悪影響の問題が生じてくる。
【0012】上記問題を、図5に示すコイルパターン5
を例にして説明する。 例えば、コイルパターン5に図6
に示すような向きで電流Iが流れているとき、コイルパターン5bの部分で発生した漏洩磁束Bは近接して隣り合っているコイルパターン5a,5cを横切り、この漏洩磁束Bによって、コイルパターン5aには同図に示すような左回りの渦電流I aが発生し、コイルパターン5
cには右回りの渦電流I cが発生する。 また、コイルパターン5a,5cで発生した漏洩磁束A,Cは隣り合っているコイルパターン5bを横切るが、コイルパターン5bを横切るときの漏洩磁束AとCの向きが互いに逆向きで打ち消し合うために、コイルパターン5bには渦電流は殆ど発生しない。
【0013】このように、漏洩磁束によってコイルパターン5a,5cに渦電流I a ,I cが発生すると、例えば、コイルパターン5aの外端側では、主電流Iと前記渦電流I aとが逆向きであることから、主電流Iが減殺される状態となって見かけ上インピーダンスが大きくなり、内端側では、主電流Iと渦電流I aとが同じ向きであることから、主電流Iに渦電流I aが加算される状態となって見かけ上インピーダンスが小さくなる。 すると、コイルパターン5aに流れる電流は見かけ上のインピーダンスが小さい内端側に集中して流れ、コイルパターン5aの電流分布は、内端側が多く、外端側が少ないというアンバランスな状態となる。 しかも、高周波電流通電時には、電流が導体の表面領域を流れる表皮効果が生じ、上記電流分布のアンバランスを生じさせる近接効果と、前記表皮効果とが相乗的に作用し、コイルパターン5aでは電流が内端側の表面のごく限られた領域に集中する。
【0014】上記のような電流の集中はコイルパターン5cでも生じ、外端側の表面領域に集中して電流が流れる。 特に、コイルパターン5の中央(中心)側(内側)
には漏洩磁束が収集し、前記局部領域への電流集中の度合は強くなることから、コイルパターン5aよりも5c
の方が局部領域への電流集中の度合は強くなる。 図6では、電流が偏り集中して流れる局部領域を黒く塗り表している。
【0015】また、一次コイル群としてのコイルパターン5の群と、二次コイル群としてのコイルパターン5の群とが設けられている空芯トランスでは、一次コイル群や二次コイル群の内部で隣り合っているコイルパターン5間で上記近接効果が起こる以外に、近接している一次コイルと二次コイルとの間にも近接効果が起こる。
【0016】したがって、上記の如く、コイルパターン5の限定された表面領域に電流が集中して流れるために、コイルパターン5の導体断面中心領域に流れる電流が少なくてコイルパターン5の利用効率が低下し、また、コイルパターン5の導通損失が非常に大きく、空芯インダクタや空芯トランスの空芯コイル装置1におけるエネルギ効率が低いという問題がある。
【0017】本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、高周波の回路駆動が行われても、コイルパターンにおいて近接効果と表皮効果との相乗的作用によって生じる電流集中を防止して、コイルパターンの電流分布の均一化を図り、コイルパターンの導通損失を低減させ、エネルギ効率の高い空芯インダクタや空芯トランス等の空芯コイル装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は次のように構成されている。 すなわち、第1の発明の空芯コイル装置は、一個以上の導体のコイルパターンを有して形成される空芯コイル装置において、
前記コイルパターンには電流の流れる方向に沿って伸びるスリットがコイルパターンの幅方向にきざむ形態で形成されていることを特徴として構成されている。
【0019】また、第2の発明の空芯コイル装置は、一個以上の導体のコイルパターンを有して形成される空芯コイル装置において、前記コイルパターンには複数の穴が形成されていることを特徴として構成されている。
【0020】
【作用】上記構成の本発明において、コイルパターンにスリットや複数の穴を設けたことによって、空芯コイル装置が高周波駆動し、コイルパターンから発生した漏洩磁束が他のコイルパターンを横切るとき、他のコイルパターンでは、漏洩磁束によるコイルパターンのほぼ全幅を経路とする大きな渦電流が発生しようとするが、この渦電流の経路がスリットや複数の穴で分断されるために、前記大きな渦電流が生じない。 このことから、大きな渦電流に起因するコイルパターンの電流分布のアンバランスが改善される。
【0021】また、表皮効果が起こり電流がコイルパターンの表面領域に集中して流れるが、スリットや複数の穴を設けたことにより、コイルパターンの表面積が増加し、この増加した表面領域にも電流が流れるために、その分だけ電流が分散され、前記電流分布のアンバランスの改善作用とあいまって、コイルパターンの局部領域への電流集中が緩和され、コイルパターンの電流分布がより均一化してコイルパターンの利用効率が向上し、また、コイルパターンの導通損失が低減する。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 なお、本実施例の説明において、提案例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。
図1には、第1の実施例の空芯コイル装置1であるプレーナ型の空芯インダクタや空芯トランスのコイルパターン5が示されている。 この図1のコイルパターン5が、
提案例のコイルパターン5と異なる特徴的なことは、コイルパターン5に、線長方向、つまり、電流の流れる方向に沿って伸びるスリット7を全長に渡って連続的に設けたことである。
【0023】なお、本実施例の空芯コイル装置1は、上記スリット7を設けたコイルパターン5の基板11が、必要に応じて、提案例同様に複数個積層されて空芯インダクタや空芯トランスが構成されるものである。
【0024】前記のように、コイルパターン5にスリット7を設けることにより、図1および図2に示すように、コイルパターン5は幅方向に同幅で複数刻まれた格好の複数の導体部分L 1 ,L 2 ,L 3に分割されることになる。 したがって、例えば、漏洩磁束がコイルパターン5aを横切ったときに、コイルパターン5aに渦電流I aが図6に示すように発生しようとしても、この渦電流I aの経路がスリット7によって分断されるため、コイルパターン5aのほぼ全幅を経路とする大きな渦電流I aの発生がなくなり、各導体部分L 1 ,L 2 ,L 3にL 1 ,L 2 ,L 3の幅を経路とする小さな渦電流が発生する。 この小さな渦電流によってコイルパターン5aの各L 1 ,L 2 ,L 3の内端側に電流が集中し易くなるが、渦電流が小さいことからその電流集中の度合は弱く、また、コイルパターン5aの全幅に渡り見たときに、内端側への電流集中は改善されている。
【0025】しかし、このように、コイルパターン5の小さい部分だけを見ると、例えば、コイルパターン5a
では、コイルパターン5aの内端側への電流集中が緩和されたとはいえ、まだなお、コイルパターン5aの内端側の導体部分L 3は外端側の導体部分L 1より電流が集中し易い。 言い換えれば、コイルパターン5aでは、導体部分L 3の見かけ上のインピーダンスはL 1の見かけ上のインピーダンスより小さい。 同様の理由により、コイルパターン5cでは、導体部分L 1の見かけ上のインピーダンスはL 3の見かけ上のインピーダンスより小さくなっている。
【0026】ところが、図1から明らかなように、各導体部分L 1 ,L 2 ,L 3はコイルパターン5の先端から末端まで連続して形成されているために、導体部分L 1
は、外側のコイルパターン5aでは見かけ上電流が流れ難い(インピーダンスが大きい)けれども、内側のコイルパターン5cに向かうに従って電流が流れ易く(インピーダンスが小さく)なり、反対に、導体部分L 3は、
外側から内側に向かうに従い、見かけ上電流が流れ難く(インピーダンスが大きく)なり、コイルパターン5の全長に渡って見てみると、導体部分L 1とL 3との全長のインピーダンスはほぼ等しく、ほぼ同量の電流が流れる。
【0027】以上のように、コイルパターン5の小さな部分だけを見ると各導体部分L 1 ,L 2 ,L 3の見かけ上のインピーダンスは異なっているが、コイルパターン5の全長に渡って見てみると、各導体部分L 1 ,L 2 ,
L 3の全長のインピーダンスはほぼ等しくなり、各導体部分L 1 ,L 2 ,L 3にはほぼ同量の電流が流れることになり、コイルパターン5の電流分布のアンバランスが改善され、均一化する。 しかも、前記表皮効果により電流は表面領域に集中して流れるが、スリット7を設けたことにより、コイルパターン5の表面積が増加し、この増加した表面領域も電流が流れ易くなるため、電流の通電領域が広がり、コイルパターン5の導通損失が低減する。
【0028】ところで、コイルパターン5の幅方向に導体部分L 1とL 2とL 3との間に電位差がないことから、スリット7の幅を広くして、L 1とL 2とL 3間の絶縁を確実にする等のスリット7における絶縁耐圧を考慮する必要がなく、スリット7の幅は、例えば約10μm
と非常に細くすることが可能である。 したがって、細いスリット7を設ければ、コイルパターン5の有効な導通断面積が大幅な削減されることはない。 このことから、
コイルパターン5に、上記細いスリット7を数多く設けて、漏洩磁束による渦電流をより小さくし、表面積を増加して、よりコイルパターン5の電流分布の均一化を推し進め、また、導通損失の低減を図ることもできる。 もちろん、スリット7の数は1本だけでもよく、本実施例のように、スリット7を2本設けただけでも、十分に電流分布の均一化や導通損失の低減は成されている。
【0029】本実施例によれば、コイルパターン5に電流の流れる方向に沿って伸びるスリット7を全長に渡って連続的に設けたので、コイルパターン5はスリット7
で導体部分L 1 ,L 2 ,L 3に分割され、漏洩磁束がコイルパターン5を横切ったときに、スリット7によってコイルパターン5のほぼ全幅を経路とする大きな渦電流の発生が防止され、渦電流に起因する局部領域への電流集中を緩和することができる。 また、上記各導体部分L
1 ,L 2 ,L 3は見かけ上インピーダンスが大きい部分と小さい部分とを同程度有しており、L 1 ,L 2 ,L 3
の全長のインピーダンスはほぼ等しくなることから、各L 1 ,L 2 ,L 3にはほぼ同量の電流が流れ、コイルパターン5の電流分布を均一化することができ、利用効率を向上させることができる。
【0030】しかも、コイルパターン5の表面積が増加することから、表皮効果による電流の流れ易い表面領域が多くなり、コイルパターン5の導通損失を低減することができる。
【0031】以上のことから、エネルギ効率の高い空芯インダクタや空芯トランスの空芯コイル装置1を作製することができる。
【0032】図4には、第2の実施例の空芯コイル装置1のコイルパターン5が示されている。 第2の実施例が前記第1の実施例と異なる特徴的なことは、コイルパターン5に図1に示すようなスリット7を設けるのではなく、複数の穴9を設けたことであり、それ以外の構成は前記第1の実施例と同様である。 本実施例では、穴9を設け、第1の実施例と同様に、渦電流の経路を分断することによって、漏洩磁束による大きな渦電流の発生を防止し、コイルパターン5における電流分布の集中を緩和してコイルパターン5の利用効率を向上させることができ、さらに、コイルパターン5の表面積が増加して、つまり、電流の流れ易い表面領域が増加して、導通損失を低減させることが可能となり、エネルギ効率の高い空芯インダクタや空芯トランスの空芯コイル装置1を作製することができる。
【0033】なお、本発明は上記実施例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り得る。 例えば、上記第1の実施例では、スリット7はコイルパターン5の全長に渡り連続的に設けられていたが、不連続的に設けられてもよい。 このように、スリット7を不連続に設けても、第1の実施例同様の効果を得ることができる。
【0034】また、上記第1の実施例では、コイルパターン5をスリット7で同幅に刻んでいたが、同幅でなくてもよく、このような場合でも第1の実施例同様の効果を得ることできる。
【0035】さらに、図8に示す円筒型の空芯トランス3や図9に示す円筒型の空芯インダクタ4においても、
図3に示すように、プラスチックフィルム等のフレキシブル基板12上に銅等の導体8をパターン形成し、この導体8上にスリット7や複数の穴9を設けて、空芯トランス3であれば、同図に示すように、上記フレキシブル基板12を2個重ねて巻回し渦巻き状のコイルパターン5を2個形成し、一方を一次コイルとし、他方を二次コイルとして作製し、また、空芯インダクタ4であれば、上記フレキシブル基板12を単体で巻回して渦巻き状のコイルパターン5を1個形成して、空芯インダクタと成すことで、上記各実施例の効果を得ることができる。
【0036】さらに、上記各実施例では、コイルパターン5を基板11上に形成したが、例えば、銅等の導体金属を成型してコイルパターン5を形成してもよく、基板11
は省略されることもある。 このような場合においても、
コイルパターン5にスリット7や複数の穴9が設けられることになる。
【0037】さらに、第1の実施例でのスリット7の内部や第2の実施例での穴9の内部は空間としたが、このスリット7や穴9の内部(空間部)に磁性粉を充填してもよい。 そうすることによって漏洩磁束はスリット7や穴9内の磁性粉を通って逃げるので、コイルパターン5
を横切る磁束が少くなり、渦電流の発生をほとんど無くすことができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、コイルパターンにスリットや複数の穴を設けたので、漏洩磁束がコイルパターンを横切り、コイルパターンに該コイルパターンのほぼ全幅を経路とする大きな渦電流が発生しようとしても、
この渦電流の経路がスリットや複数の穴によって分断され、コイルパターンには大きな渦電流は発生しない。 このことから、渦電流に起因するコイルパターンの局部領域への電流集中を緩和することができ、しかも、コイルパターンの表面積が増加していることから、表皮効果が生じて表面領域に電流が集中しても、従来に比べて表面積の増加分だけ電流が分散し、上記効果とあいまって、
コイルパターンの電流分布を均一化することができる。
【0039】したがって、コイルパターンの利用効率が向上し、導通損失が低減して、高周波の回路駆動が行われても、エネルギ効率の高い空芯コイル装置を提供できる。
【図1】第1の実施例の空芯コイル装置におけるコイルパターンの一例を示す説明図である。
【図2】図1のコイルパターンの断面形状を示す説明図である。
【図3】本発明によるその他の実施例を示す説明図である。
【図4】第2の実施例の空芯コイル装置におけるコイルパターンの一例を示す説明図である。
【図5】提案例のコイルパターンを示す説明図である。
【図6】渦電流の発生モデルの一例を示す説明図である。
【図7】プレーナ型の空芯トランスにおけるコイルパターンの一例を示す説明図である。
【図8】従来例の円筒型の空芯トランスを示す説明図である。
【図9】円筒型の空芯インダクタの一例を示す説明図である。
1 空芯コイル装置 3 空芯トランス 4 空芯インダクタ 5 コイルパターン 7 スリット 9 穴
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