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半導体装置

阅读:442发布:2024-01-30

专利汇可以提供半導体装置专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且,下面是半導体装置专利的具体信息内容。

  • 板状の絶縁部材において対向する第1主面及び第2主面に導体パターンを有し第1主面の導体パターンに半導体素子を接合した基板と、対向する第3主面及び第4主面を有するヒートスプレッダとを備え、上記基板の第2主面と上記ヒートスプレッダの第3主面とを対向させてはんだで接合して形成される半導体装置において、
    上記はんだの接合部の外周に沿って交互に配置される、はんだの濡れ部と不濡れ部とをさらに備え
    上記不濡れ部は、上記はんだの接合部内に配置されかつ上記半導体素子の直下に配置されない、
    ことを特徴とする半導体装置。
  • 上記はんだの濡れ部及び不濡れ部は、ヒートスプレッダの第3主面に備わる、請求項1記載の半導体装置。
  • 上記はんだの濡れ部及び不濡れ部は、基板の第2主面における導体パターンに備わる、請求項1記載の半導体装置。
  • 上記ヒートスプレッダは、当該半導体装置の厚み方向において、対向する上記基板とは反対側へ凸状に湾曲した形状を有する、請求項1又は2記載の半導体装置。
  • 上記ヒートスプレッダは、長方形の平面形状を有する、請求項4記載の半導体装置。
  • 上記はんだの不濡れ部は、エポキシ樹脂を主成分としたソルダレジストにて形成される、請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  • 上記はんだは、Sn−Ag系、Sn−Cu系、Sn−Bi系、Sn−In系、Sn−Sb系のいずれかを主成分とする非共晶系はんだである、請求項1から6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  • 说明书全文

    本発明は、半導体装置、特には電半導体装置に関する。

    電力半導体装置は、例えばIGBTや高耐圧ダイオードなどの電力半導体素子を接合や接着により基板へ搭載し、これを樹脂ケース内に収容してパッケージ化したものである。 このような電力半導体装置は、電力半導体素子を有する絶縁基板と、この絶縁基板を接合するヒートスプレッダとを備える。 ここで絶縁基板は、絶縁部材に形成した導体に電力半導体素子が接合されて構成される。 また、電力半導体素子の導体への接合、及び絶縁基板のヒートスプレッダへの接合は、一般的に、鉛フリーはんだを用いたリフローはんだ付けが用いられる。

    鉛フリーはんだである、非共晶系はんだは、共晶はんだに比べて、液体から固体に変化する際の体積収縮率が大きいという特徴がある。 その結果、リフローはんだ付けにおける製品冷却時には、接合部の鉛フリーはんだに「引け巣」と呼ばれる空隙が発生しやすい。 この空隙は平面的にも広がる。

    よって、このような引け巣の発生を低減するため、例えば、はんだ合金の組成を改善する方法が提案されている(例えば特許文献1)。

    国際公開WO2009/131178

    しかしながら、はんだ合金の組成を改善した場合であっても、引け巣の発生を完全に無くすことはできない。 また、引け巣に相当する空隙が電力半導体素子の直下に発生した場合には、伝熱材料が欠如した状態となり電力半導体素子からの放熱が妨げられ、電力半導体装置の放熱特性は著しく低下する。 そのため、引け巣を生じた電力半導体装置は、その手直しが必要であり、あるいは廃棄となってしまう。 よって、引け巣の発生は、放熱性の低下のみならず電力半導体装置の生産性を低下させるという問題がある。

    本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、従来に比べて、引け巣の発生を低下させることができ、良好な放熱特性及び生産性を有する半導体装置を提供することを目的とする。

    上記目的を達成するため、本発明は以下のように構成する。
    即ち、本発明の一態様における半導体装置は、板状の絶縁部材において対向する第1主面及び第2主面に導体パターンを有し第1主面の導体パターンに半導体素子を接合した基板と、対向する第3主面及び第4主面を有するヒートスプレッダとを備え、上記基板の第2主面と上記ヒートスプレッダの第3主面とを対向させてはんだで接合して形成される半導体装置において、上記はんだの接合部の外周に沿って交互に配置される、はんだの濡れ部と不濡れ部とをさらに備えたことを特徴とする。

    本発明の一態様における半導体装置によれば、基板とヒートスプレッダとを接合しているはんだの接合部外周に沿って、はんだの濡れ部と不濡れ部とを交互に備えたことから、はんだの表面張力を制御することができる。 よって、従来に比べて、半導体素子の直下においてはんだの引け巣の発生を抑制することが可能となり、良好な放熱特性及び生産性を達成することができる。

    本発明の実施の形態1における電力半導体装置の断面図である。

    図1に示す電力半導体装置に備わる基板とヒートスプレッダとのはんだ接合部における平面図である。

    図2に示すB−B'部の断面図である。

    図1に示す電力半導体装置においてリフローはんだ付け動作の冷却中における状態を示す断面図である。

    図1に示す電力半導体装置に備わる基板とヒートスプレッダとのはんだ接合部の平面図であって、リフローはんだ付け動作の冷却中における状態を示す平面図である。

    図5に示すD−D'部の断断面である。

    図1に示す電力半導体装置に備わるソルダレジストの配置を説明するための図である。

    本発明の実施の形態2における電力半導体装置の断面図である。

    本発明の実施の形態3における電力半導体装置の断面図であり、凸状に湾曲したヒートスプレッダをヒータで加熱する状態を示す図である。

    図9に示す電力半導体装置に備わる基板とヒートスプレッダとのはんだ接合部における平面図であり、ヒートスプレッダが長方形であることを示す図である。

    従来の電力半導体装置における断面図である。

    従来の電力半導体装置において基板とヒートスプレッダとのはんだ接合部の平面図である。

    本発明の実施形態である電力半導体装置について、図を参照しながら以下に説明する。 尚、各図において、同一又は同様の構成部分については同じ符号を付している。 また、以下の各実施の形態では、特に顕著な効果が得られることから、半導体素子は、例えばIGBTや高耐圧ダイオードなどの電力半導体素子を例に採る。 しかしながら、以下の各実施の形態にて採用している、ソルダレジストによる引け巣発生抑制構造は、電力半導体素子以外の半導体素子を備えた半導体装置においても適用可能である。

    実施の形態1.
    図1から図7を参照して、本実施の形態1における電力半導体装置101について説明する。
    電力半導体装置101は、電力半導体素子1を有する絶縁基板4と、この絶縁基板4を接合するヒートスプレッダ5とを備える。 このような本実施の形態における電力半導体装置101は、リフローはんだ付け動作によって、絶縁基板4と電力半導体素子1との間に設けたはんだ6、及び絶縁基板4とヒートスプレッダ5との間に設けたはんだ6によって、絶縁基板4と電力半導体素子1とが、絶縁基板4とヒートスプレッダ5とがそれぞれ接合され、電力半導体装置101が形成される。 以下にさらに詳しく説明する。

    絶縁基板4では、板状の絶縁部材3において互いに対向する第1主面3a及び第2主面3bにそれぞれ導体2が形成され、第1主面3aにおける導体2のパターンには電力半導体素子1がはんだ6で接合される。 尚、導体2へ電力半導体素子1を接合するにあたり、導体2の必要箇所にはソルダレジスト8が塗布されている。
    このような絶縁基板4の一実施例として、絶縁部材3は、厚さ0.635mm、面積54mm×54mmの窒化アルミニウムにてなり、その第1主面3a及び第2主面3bには、導体2として0.25mm厚のCuパターンが貼り付けられている。

    ヒートスプレッダ5は、熱伝導性に優れた材料、例えば金属からなる板材で形成され、互いに対向する第3主面5aと第4主面5bとを有する。 ヒートスプレッダ5の一実施例としては、厚さ3mm、面積62mm×62mmの放熱性に優れるCuの板材にて形成される。

    ヒートスプレッダ5において、絶縁基板4の第2主面3bに対向して配置されるヒートスプレッダ5の第3主面5aには、本実施形態の電力半導体素子101における特徴的構成として、はんだ6の不濡れ部111を形成するソルダレジスト110が塗布される。 ソルダレジスト110は、例えば図2に示すように、ヒートスプレッダ5の第3主面5aの周縁部に塗布されるソルダレジスト8よりも内側で、かつ、絶縁基板4の第2主面3bに形成されている導体2のパターンの外周よりも僅かに内側の位置に、図2に示すように所定の間隔で配列される。
    このようなソルダレジスト110は、一実施例として、直径0.6mmの円形レジストを1.2mm間隔で配置している。

    リフローはんだ付けによる絶縁基板4とヒートスプレッダ5とのはんだ接合では、互いに対向する絶縁基板4の第2主面3bにおける導体2と、ヒートスプレッダ5の第3主面5aとの間に、図1に示すように、はんだ6が存在するが、上述のようにソルダレジスト8よりも内側で、かつ導体2のパターンの外周より僅かに内側の場所にソルダレジスト110を配列することで、ソルダレジスト110は、はんだ6の溶融状態では、はんだ6の接合部61の外周6aに沿って位置することになる。

    また、リフローはんだ付けの加熱中、はんだ6は、ソルダレジスト110に濡れることがなく接合することがないので、ソルダレジスト110は、外周6aに沿って、はんだの不濡れ部111を形成する。 一方、ヒートスプレッダ5の第3主面5aにおいてソルダレジスト110が存在しない部分は、はんだ6が濡れることから濡れ部112を形成する。 よって、加熱中において、外周6aに沿って、はんだ6の不濡れ部111と濡れ部112とが交互に形成されることになる。 このように、ソルダレジスト110によってはんだ6の不濡れ部111を形成することで、以下で詳しく説明するように、はんだ6の引け巣の発生を抑制することが可能となる。 よって、ソルダレジスト110を配列することで、はんだ6の接合部61の外周6aに沿って、はんだ6の不濡れ部111と濡れ部112とを交互に形成する構造は、引け巣発生抑制構造と呼ぶこともできる。

    以下には、ソルダレジスト110を上述のように配列した理由について説明する。
    リフローはんだ付け動作において、電力半導体装置101の全体が加熱されはんだ6が溶融した状態では、絶縁基板4の第2主面3bにおける導体2と、ヒートスプレッダ5の第3主面5aとの間のはんだ6は、図1から図3に示すように、ソルダレジスト110部分に不濡れ部111を形成しつつも、はんだ6のフィレット6bがソルダレジスト110よりも外側に位置する。 尚、図1は、図2に示すA−A'部における断面を示し、図3は、図2に示すB−B'部における断面を示している。

    次の、リフローはんだ付け動作における加熱後の冷却中では、上述のように、ヒートスプレッダ5の第3主面5aにソルダレジスト110をソルダレジスト8よりも内側で、かつ導体2のパターンの外周より僅かに内側の場所に配列したことで、はんだ6の最表面となる不濡れ部111及びフィレット6bから、はんだ6は体積収縮していく。 その結果、図4から図6に示すように、はんだ6の表面張力によってはんだ6の表面積が最小となるように不濡れ部111とフィレット6bとは一体化し、新たなフィレット113が形成される。 尚、図4から図6では、図5内で右側に配列されたソルダレジスト110部分のみについて新たなフィレット113が形成される様子を図示しているが、これは単に図示を省略したものであり、勿論、他の左側、上、下側の各ソルダレジスト110の配列部分にも新たなフィレット113は形成される。 また、図4は、図5に示すC−C'部における断面を示し、図6は、図5に示すD−D'部における断面を示している。

    このように、ソルダレジスト110の上述した配列によれば、それぞれの不濡れ部111と、フィレット6bとが一体化して新たなフィレット113が形成され、電力半導体素子1の放熱に影響の少ない基板4の外周縁部に引け巣を生じさせることが可能となる。 よって、上述したようなソルダレジスト110の配列によれば、図11及び図12に示すような、電力半導体素子1の直下にまで至る引け巣の発生を抑制することができ、その結果、電力半導体素子1の放熱を妨げることを防止することができる。

    このように、本実施形態の電力半導体装置101は、ソルダレジスト110によってはんだ6の不濡れ部111を適切に配置して、はんだ6の表面張力を制御することにより、半導体素子1の直下に至るような、はんだ6の引け巣の発生を抑制することができる(これを、以下で「引け巣抑制効果」と記す場合もある)。 また、このように引け巣発生を抑制可能なことから、従来に比べて、製品である電力半導体装置101の手直しや廃棄が低減され、生産性を向上させることができる。

    また、本実施形態1では、ソルダレジスト110は、印刷やスプレーコートにより、ヒートスプレッダ5の外周縁部に形成するソルダレジスト8と一括して配置することができることから、製造工数を増加することなく、「引け巣抑制効果」が得られるという更なる効果を得ることができる。
    このように、本実施形態の電力半導体装置101は、従来に比べて、良好な放熱特性を有し、かつ生産性の良い半導体装置である。

    次に、上述した円形ソルダレジスト110の配置に関して、図7を参照して説明する。
    ここで、円形ソルダレジスト110の直径をD、ヒートスプレッダ5の第3主面5aにおける外周縁部に位置するソルダレジスト8の内端8aと、ソルダレジスト110の外周との距離をL、及び、ソルダレジスト110の中心間ピッチをPとする。

    はんだ6のフィレット6bの表面積と、フィレット6bの近傍に配置されるソルダレジスト110で発生するはんだ不濡れ部111の表面積とが同程度であると、はんだ6の体積収縮を効果的に分散させることが可能となる。

    例えば、ソルダレジスト110の直径Dが大きすぎると、不濡れ部111が大きくなりすぎてしまい、半導体素子1の放熱が妨げられてしまう。 一方、直径Dが小さすぎると、ソルダレジスト110を設けていない従来構造に近くなり、引け巣抑制効果が薄れてしまう。 また、上記距離Lが大きすぎると、不濡れ部111が基板4の中心部に近く形成されることになるため、不濡れ部111自体が半導体素子1の放熱を妨げてしまうことになる。 一方、距離Lが小さすぎると、ソルダレジスト110を設けていない従来構造に近くなり、引け巣抑制効果が薄れてしまう。 さらにまた、上記ピッチPが大きすぎると、図6に示すような、隣接する円形ソルダレジスト110間に生じる不濡れ部111同士が一体化することが起こらず、引け巣は、従来構造のような基板4の中心に向かう形状となり、半導体素子1の放熱が妨げられてしまう。 一方、ピッチPが小さすぎると、直径Dが大きすぎると場合と同様に、不濡れ部111が大きくなりすぎてしまい、半導体素子1の放熱が妨げられてしまう。

    これらを考慮すると、ソルダレジスト110の総面積は、はんだ面積に対して、面積比で0%〜4%程度の範囲に設定することが好ましい。 つまり、はんだの1辺の長さに対して、直径Dをその0%〜2%程度の範囲に、距離Lをその0%〜1%程度の範囲に、ピッチPをその0%〜5%程度の範囲に設定するのが好ましい。

    尚、一実施例として、基板4とヒートスプレッダ5との間のはんだ6が、例えば、はんだ厚み0.3mm、はんだ面積50mm×44mmに対して、ソルダレジスト110の直径D=0.6mm、距離L=0.3mm、ピッチP=1.2mmとするのが望ましい。

    また、ヒートスプレッダ5にソルダレジスト110を配置することで、通常、はんだ付け領域外に設けられる基板アライメント用のアライメントマークとして利用することができるという効果もある。
    また、本実施形態では、円形のソルダレジスト110を例に説明したが、不濡れ部111と濡れ部112とが交互に配置されていればよいことから、円形に限定されず、多形等、その形状は問わない。

    また、ソルダレジスト110の形成方法は、印刷やスプレーコートに限定するものではない。 例えば、ヒートスプレッダ5へのレーザー照射によって、はんだ6が濡れない酸化膜を成長させて、不濡れ部111を形成してもよい。 例えば、ヒートスプレッダ5としてCuを用いる場合、はんだが濡れない酸化膜としては、Cu O及びCuOが使用可能である。 また、ヒートスプレッダ5にAlを用いる場合には、はんだの濡れ部112には、ニッケルめっき等の、はんだに濡れる表面処理を施しておき、はんだの不濡れ部111には、Alそのものか、酸化膜としてAl 等を形成しておく方法がある。 また、Al等のはんだに濡れにくい金属をメッキして、不濡れ部111を形成してもよい。

    また、はんだ6としては、Sn−Ag系、Sn−Cu系、Sn−Bi系、Sn−In系、及びSn−Sb系のいずれかを主成分とする非共晶系のはんだを用いることができる。 Sn−Pb系はんだを用いてもよい。
    ここで、Sn−Ag系はんだ、Sn−Cu系はんだ、Sn−Bi系はんだ、Sn−In系はんだ、Sn−Sb系はんだなどの非共晶系はんだを用いた電力半導体装置では、既に上述したようにSn−Pb系はんだなどの共晶系はんだを用いた電力半導体装置に比べて、はんだの体積収縮率が大きいことから、上述した実施の形態で説明したソルダレジスト110による「引け巣抑制効果」を顕著に得ることができるという効果がある。

    また、エポキシ樹脂を主成分とするソルダレジスト110により不濡れ部111を配置する方法は、上述した、レーザー照射で酸化膜を成長させ、不濡れ部111を形成する方法や、Al等のはんだに濡れにくい金属をメッキして、不濡れ部111を形成させる方法に比べて、工法が容易で安価であるという効果がある。

    実施の形態2.
    図8を参照して、本発明の実施の形態2における電力半導体装置102について説明する。
    上述の電力半導体装置101では、ヒートスプレッダ5の第3主面5aにソルダレジスト110を形成する形態を示したが、本実施の形態2の電力半導体装置102では、ソルダレジスト110を、基板4の第2主面3bにおける導体2に形成する。 この点でのみ、電力半導体装置102は、電力半導体装置101と相違する。 電力半導体装置102におけるその他の構成は、電力半導体装置101の構成に同じであることから、以下では、この相違点のみについて説明する。

    電力半導体装置102では、基板4の第2主面3bに形成された導体2のパターンの周縁部において、半導体素子1の直下よりも外側の領域に、ソルダレジスト110を形成する。 その形成方法及び配置位置については、実施の形態1における電力半導体装置101にて説明した構成を適用する。

    このような電力半導体装置102によっても、実施の形態1と同様に、引け巣抑制効果を得ることができる。
    また、基板4の第2主面3bに形成された導体2に円形ソルダレジスト110を配置する方法は、導体2のパターンをエッチングする方法に比べて、安価で設計自由度が高いまま、引け巣抑制効果が得られるという効果がある。

    また、基板4の第2主面3bに形成された導体2に円形ソルダレジスト110を配置する方法は、基板4の導体2のパターン及びソルダレジスト110のパターンを変更した場合でも、共通のヒートスプレッダ5を利用することができ、部品を共通化できるという効果がある。

    実施の形態3.
    次に、図9及び図10を参照して、本発明の実施の形態3における電力半導体装置103について説明を行う。
    本実施の形態3における電力半導体装置103は、上述した実施形態1の電力半導体装置101に備わるヒートスプレッダ5に代えて、ヒートスプレッダ125を備えた点で相違する。 電力半導体装置103におけるその他の構成は、電力半導体装置101の構成に同じであり、以下では、この相違点についてのみ説明を行う。

    ヒートスプレッダ125は、電力半導体装置103の厚み方向103aにおいて、基板4とは反対側に凸となる湾曲した形状を有する。 ここで、ヒートスプレッダ125の第4主面125bは、上述したヒートスプレッダ5の第4主面5bに対応する面であり、ヒートスプレッダ125の第3主面125aに対向する面である。 また、第3主面125aは、ヒートスプレッダ5の第3主面5aに対応する面である。
    よって、ヒートスプレッダ125の第3主面125aには、実施の形態1で説明した構成にて、ソルダレジスト110が形成される。

    また、電力半導体装置103は、図10に示すように長方形状であり、ヒートスプレッダ125も同様に長方形状を有する。 長方形状のヒートスプレッダ125において、長辺側が曲率を有しており、短辺側は曲率を有していない。 つまり図9において、紙面に平行な方向が長辺側であり、紙面に垂直な方向が短辺側に相当する。

    このように構成される本実施形態3における電力半導体装置103も、ヒートスプレッダ125にソルダレジスト110を形成していることから、上述の「引け巣抑制効果」を奏することができる。 この点について以下に詳しく説明する。

    ここでは、上述のように、ヒートスプレッダ125が長方形状であり、かつ凸状に湾曲した第4主面125bを有する本実施形態3における電力半導体装置103が、図9に示すように、ヒートスプレッダ125の第4主面125bからプレート130で加熱及び冷却され、リフローはんだ付けされる場合について説明する。 尚、プレート130は、平坦な表面を有することから、図9に示すように、ヒートスプレッダ125の短辺側、つまりソルダレジスト110の形成領域に対応する、第4主面125bの部分は、プレート130の表面に接触せず、該表面から浮き上がった状態となる。

    はんだ6の体積収縮、つまり引け巣の発生は、はんだの最終凝固点において、顕著に現れる。 電力半導体装置103では、上述の形態に起因した温度分布から、図10に示すはんだ接合部61の短辺部分が最終凝固点となる。 よって、電力半導体装置103では、ソルダレジスト110は、図10に示すように、ヒートスプレッダ125の少なくとも短辺の2辺にのみ配置すればよい。

    このように電力半導体装置103では、ヒートスプレッダ125が長方形状にする、あるいはヒートスプレッダ125の第4主面125bを凸状に湾曲させることによって、基板4とヒートスプレッダ125とのはんだ接合部61の短辺側にソルダレジスト110を配置する。 よって、はんだ接合部61の周囲4辺にソルダレジスト110を配列する場合に比べて、半導体素子1の実装面積を削減することなく、引け巣抑制効果が得られるという効果がある。

    また、一般的に、はんだ付け後では、ヒートスプレッダの反りは、表面側つまり半導体装置において半導体素子の実装側に凸になるように変化することから、本実施形態3のように、予めヒートスプレッダ125の裏面側つまり第4主面125b側に凸になる反りを与えておくことで、はんだ付け後、平坦度の良い電力半導体装置を得ることができるという効果もある。

    尚、本実施形態では上述のように、ヒートスプレッダ125が長方形状で、ヒートスプレッダ125の第4主面125bを凸状に湾曲させ、第4主面125b側からプレート130でヒータ加熱して、リフローはんだ付けを行う場合について説明した。 しかしながら、ヒートスプレッダの形状と加熱方式によって、はんだの最終凝固点は任意に配置することができるため、ヒートスプレッダの形状及びソルダレジストの配置は、本実施形態3のものに限定されない。

    また、加熱方式について、本実施形態3におけるプレート130によるヒータ加熱に限定されず、例えば熱風加熱炉等を用いることもできる。
    さらにまた、上記最終凝固点を任意に配置するためには、熱風による局所加熱や冷風による局所冷却を用いることもできる。

    尚、上述した各実施形態を適宜組み合わせた構成を採ることも可能である。 この構成では、組み合わされた実施形態が奏する各効果を得ることができる。

    1 半導体素子、2 導体、3 絶縁部材、3a 第1主面、3b 第2主面、
    4 基板、5 ヒートスプレッダ、5a 第3主面、5b 第4主面、6 はんだ、
    101〜103 電力半導体装置、110 ソルダレジスト、
    111 不濡れ部、112 濡れ部、125 ヒートスプレッダ。

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