首页 / 专利库 / 酸,碱,盐,酸酐和碱 / 丹酚酸 / Culture medium, microorganism material and their production

Culture medium, microorganism material and their production

阅读:770发布:2021-07-29

专利汇可以提供Culture medium, microorganism material and their production专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To change raw wastes (such as domestic garbage and waste fish or animal organs) into a good manure.
SOLUTION: This culture medium is obtained by spraying a special liquid (a liquid containing bromelain, microorganisms belonging to the genuses Flavobcterium, Pseudomonas, Aspergillus, Rhizopus, Lactobacillus bulgaricus, and various kinds of minerals) as a mineral mother liquid on main materials comprising the powder of a porous stone material (e.g. chlorite, pegmatite, Danko silica, amphibole or the like) and the powder of a rare earth element material. The microorganism material is obtained by mixing the culture medium with microorganisms such as aerobic bacteria and a material (muscovado powder, soybean powder, rice bran, ionized calcium, pyroligneous acid, smoked rice bran carbon, bamboo carbon or the like) for activating the microorganisms, spraying the mineral mother liquid on the mixture and simultaneously stirring the mixture to culture the microorganisms. When raw wastes are sprayed with the microorganism material, the raw wastes are changed into a good organic manure before long.
COPYRIGHT: (C)1999,JPO,下面是Culture medium, microorganism material and their production专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 多孔質石材粉末と、希土粉末と、ブロメラインと、ミネラルと、フラボバクテリウム属の微生物と、シュウドモナス属の微生物と、アスペルギルス属の微生物と、リゾプス属の微生物と、ブルガリア乳酸菌とを含有することを特徴とする培地。
  • 【請求項2】 多孔質石材粉末として、緑泥岩粉末,ペグマタイト粉末,段戸珪石粉末および角閃石粉末を用いたことを特徴とする請求項1記載の培地。
  • 【請求項3】 多孔質石材粉末として、緑泥岩粉末,ペグマタイト粉末,段戸珪石粉末および千枚岩粉末を用いたことを特徴とする請求項1記載の培地。
  • 【請求項4】 多孔質石材粉末として、緑泥岩粉末,ペグマタイト粉末,段戸珪石粉末および医王石粉末を用いたことを特徴とする請求項1記載の培地。
  • 【請求項5】 多孔質石材粉末として、緑泥岩粉末,ペグマタイト粉末,段戸珪石粉末および宙石粉末を用いたことを特徴とする請求項1記載の培地。
  • 【請求項6】 多孔質石材粉末と希土粉末とを混合し、
    ミネラル母液を噴霧しながら加熱攪拌した後、密封容器に入れて養生することにより培地を生成することを特徴とする培地製造方法。
  • 【請求項7】 多孔質石材粉末として、緑泥岩粉末,ペグマタイト粉末,段戸珪石粉末および角閃石粉末を用いたことを特徴とする請求項6記載の培地製造方法。
  • 【請求項8】 多孔質石材粉末として、緑泥岩粉末,ペグマタイト粉末,段戸珪石粉末および千枚岩粉末を用いたことを特徴とする請求項6記載の培地製造方法。
  • 【請求項9】 多孔質石材粉末として、緑泥岩粉末,ペグマタイト粉末,段戸珪石粉末および医王石粉末を用いたことを特徴とする請求項6記載の培地製造方法。
  • 【請求項10】 多孔質石材粉末として、緑泥岩粉末,
    ペグマタイト粉末,段戸珪石粉末および宙石粉末を用いたことを特徴とする請求項6記載の培地製造方法。
  • 【請求項11】 請求項1〜5の培地から成るグループから選ばれた1つの培地と、好気性細菌群,通性嫌気性細菌群,嫌気性細菌群,放線菌群および糸状菌群から成るグループから選ばれた1つの菌群と、微生物活性化材とが混合されて成ることを特徴とする微生物資材。
  • 【請求項12】 微生物活性化材として、黒砂糖粉末,
    大豆粉,米糠,イオン化カルシウム,木酢,モミガラ燻炭,竹炭を含んでいることを特徴とする請求項11記載の微生物資材。
  • 【請求項13】 請求項1〜5の培地から成るグループから選ばれた1つの培地に、好気性細菌群,通性嫌気性細菌群,嫌気性細菌群,放線菌群および糸状菌群から成るグループから選ばれた1つの菌群と微生物活性化材とを加え、ミネラル母液を噴霧しながら攪拌した後、養生することにより微生物資材を生成することを特徴とする微生物資材製造方法。
  • 【請求項14】 微生物活性化材として、黒砂糖粉末,
    大豆粉,米糠,イオン化カルシウム,木酢,モミガラ燻炭,竹炭を含んでいることを特徴とする請求項13記載の微生物資材製造方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、生廃棄物に作用してそれを有機肥料に変える生物資材、該微生物資材を生成するための培地、およびそれらの製造方法に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】現在の豊かな消費生活は、その裏で深刻な廃棄物処理の問題を引き起こしている。 可燃性の廃棄物は、比較的処理し易いが、家庭の生ゴミ等の生廃棄物の処理は、それほど容易ではない。 生廃棄物としては、
    家庭の生ゴミの他、畜糞,海産物の残骸,ヘドロ,食品加工場や産加工場から出される魚や動物の廃棄臓物等があるが、これらは簡単には処理出来ず、いわば「やっかいもの」である。

    【0003】廃棄物の処理に関しては、「廃棄物は資源なり」という考え方から、出来るだけ有用な物に変え、
    リサイクルして使おうということが社会のあらゆる分野で要望されているが、前記の生廃棄物については、今のところこれといった有用な物に変える処理方法は開発されていない。 現在の処理方法としては、廃棄物処理場に穴を掘って埋めたり、焼却したりする方法が取られているが、生廃棄物をそのように処理する場合、可燃性の廃棄物に比べ手間と経費が大幅にかかっている。 また、前記のようなやっかいものの廃棄物処理場の建設は、近隣の住民の反対を招くことが多く、新たな廃棄物処理場の確保は次第に困難となって来ている。 かくして、生廃棄物等の処理は深刻な問題となっている。

    【0004】一方、化学肥料や農薬は種々の優れた特徴を有するものの、土壌中の微生物の活動を低調にしたり、微生物を殺したりすることが、土を固くしたり、植物の生育に悪影響を及ぼす(例、連作が出来なくなったり、果実の味が悪くなったり)原因となっているとして、近年では、それらの使用が反省されつつある。 化学肥料や農薬等に汚染されていない通常の田圃の土壌1g
    中には、いろいろな種類の微生物が約3,400万個バランスよく生息し、同じく通常の畑であれば、土壌1g
    中に約2,600万個がバランスよく生息していると言われる。 そのような土壌では、枯れた植物や死んだ動物の腐食分解がバランスよく行われ、植物の生育に必要な物質が提供される。

    【0005】植物の根毛(毛細根)の周囲約5mm程度の範囲は「根圏」と言われ、この根圏に多くの微生物が生息していることが、植物の生育にとって重要であるとされている。 なぜなら、植物と根圏の微生物とは、互いに有用なものを提供し合って生きるという共生関係にあるからである。 即ち、植物は根毛から養分を取り、導管によって植物本体へ送り、光合成によってデンブン等の有機物を生成する。 生成された有機物の約8割は植物本体に蓄えられるが、約2割は師管を通って根毛に送られ、土中の微生物(根圏の微生物)が必要とする形で提供される。 一方、根圏に生息する微生物からは、その分泌物,排泄物が出される。 これらは水に溶ければイオン化され易い物質であり、植物の根毛にとっては吸収し易い栄養分となっている。

    【0006】化学肥料や農薬をふんだんに使用していると、土は次第に固くなり、植物は根を張りにくくなる。
    当然、植物の生育にとって好ましくない。 化学肥料や農薬により土が固くなる理由としては、例えば、次のような理由が挙げられる。 1つの理由は、化学肥料をまけば石灰をまかなければならなくなる点にある。 化学肥料をまくと土が酸性となるので、それを中和するために石灰をまかなければならないが、これを繰り返しているうちに、それらの成分により次第に土は固くなる。

    【0007】また、別の理由は、土の中の微生物を少なくしてしまう点にある。 植物は栄養分を水に溶けたイオンの形で吸収するわけであるが、化学肥料は水に溶かせば直ぐイオン化するように作られており、それが施肥された場合、植物はすぐ吸収することが出来る。 従って、
    化学肥料を使う場合、栄養分をイオン化してくれる微生物は必要としない。 それゆえ、農薬をまいて微生物を殺しても、栄養分は吸収させることが出来る。

    【0008】ところが、農薬をまけば、どうしても植物の病気の元になる微生物以外の微生物をも、少なからず殺してしまうことになる。 土中の微生物が少なくなると微生物の活動は低調なものとなり、土がふかふかになる程に微生物に耕されるということがなくなる。 従って、
    土は次第に固くなってしまう。

    【0009】

    【発明が解決しようとする課題】前記したように、従来、家庭の生ゴミ,魚や動物の廃棄臓物,畜糞,海産物の残骸,ヘドロ等の生廃棄物については、それらを有用な物に変えるという処理は、未だあまりなされていないという問題点があった。 一方には、化学肥料や農薬の使用による反省に立ち、有機肥料が見直されつつあるというのに、良質の有機肥料を手軽に生成する資材は、未だ開発されていないという問題点があった。 本発明は、以上のような問題点に鑑み、生廃棄物等を良質の有機肥料に変えるための手段を提供することを課題とするものである。

    【0010】

    【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、本発明では、実用の場に供し得る培地として、多孔質石材粉末と、希土粉末と、ブロメラインと、ミネラルと、フラボバクテリウム属の微生物と、シュウドモナス属の微生物と、アスペルギルス属の微生物と、リゾプス属の微生物と、ブルガリア乳酸菌とを含有する培地を提供する。 該培地は、多孔質石材粉末と希土粉末とを混合し、ミネラル母液(後に詳述する)を噴霧しながら加熱攪拌した後、密封容器に入れて養生することにより生成することとする。 なお、前記多孔質石材粉末としては、緑泥岩粉末,ペグマタイト粉末,段戸珪石粉末,閃石粉末,千枚岩粉末,医王石粉末,宙石粉末を用いることが出来る。

    【0011】また、本発明では、前記した本発明にかかわる培地と、好気性細菌群,通性嫌気性細菌群,嫌気性細菌群,放線菌群および糸状菌群の内のいずれか1つの菌群と、微生物活性化材とが混合されて成る微生物資材を提供する。 該微生物資材は、前記した本発明にかかわる培地に、好気性細菌群,通性嫌気性細菌群,嫌気性細菌群,放線菌群および糸状菌群の内のいずれか1つの菌群と、微生物活性化材とを加え、ミネラル母液を噴霧しながら攪拌した後、養生することにより生成することとする。 なお、微生物活性化材として、黒砂糖粉末,大豆粉,米糠,イオン化カルシウム,木酢,モミガラ燻炭,
    竹炭を用いることが出来る。

    【0012】(解決する動作の概要)本発明の培地で生成した微生物資材は、それを生廃棄物(家庭の生ゴミ,
    魚や動物の廃棄臓物,畜糞,海産物の残骸,ヘドロ等)
    に振りかけたり混合したりすると、生廃棄物をやがて、
    土壌を団粒化したり、農薬を分解したり、病原菌を抑制したり、植物の発根作用を促進したりする微生物を豊富に含む物質、即ち、優良な有機肥料に変える。 また、本発明の微生物資材は、田圃や畑に直接ふりまいてもよいが、その場合には、田圃や畑の土壌を微生物が豊富に生息する土壌に変える。

    【0013】

    【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。 本発明では、生廃棄物等を良質の有機肥料に変える新規な微生物資材を提供すると共に、それを生成するための基礎材料として考案した新規な培地を提供する。 この培地は、大学の実験室等において用いられる実験用の培地ではなく、実用の場に供し得る培地である。 では、最初に培地につき説明し、次に微生物資材について説明する。

    【0014】(培地)微生物(細菌)を増殖させるための場が培地であるが、従来、実験室や研究室で使う培地としては、増殖させようとする微生物の種類に応じて、
    種々のものが知られている。 例えば、好気性細菌群(例、アゾトバクター(Azotbacter)属の細菌)に対する培地としては、次のようなものがある。 土壌浸出液 1,000cc グルコース 1.0g K 2 HPO 4 0.2g 寒天 15g pH 6.8〜7.0 温度 25〜30℃

    【0015】しかし、このような構成の培地(いわゆる、寒天培地)は、実験での役には立つものの、とうてい実用の場に供し得るものではない。 ところが、本発明の微生物資材は、実際の現場に使用することを目指すものであるので、それを生成するためには、その基礎材料として実用的な培地をどうしても必要とする。 そこで、
    本発明では、実用の場に供しうる培地として、次のような培地を考案した。 即ち、多孔質の石材の粉末と希土粉末とを主材料とし、これにミネラル母液という特殊な液(ブロメラインや種々の微生物やミネラルを含む液。すぐ後で説明する。)を噴霧して生成した培地である。 多孔質の石材としては、緑泥岩,ペグマタイト,段戸珪石,角閃石,千枚岩,医王石,宙石等を用いることが出来る。 希土粉末は、希土類元素を含む鉱物の粉末である。

    【0016】前記のミネラル母液は、特殊な母液とミネラルとを基にして作られる。 図3は、母液を生成する過程を示す図である。 第1の過程…ブロメライン含有物質の搾汁過程 この過程では、パイナップル等のブロメライン含有植物を、黒砂糖溶液中において搾汁する。 第2の過程…微生物の混合過程 この過程では、第1の過程で得た搾汁にフラボバクテリウム(Flavobacterium) 属の微生物(細菌),シュウドモナス(Pseudomonas )属の微生物,アスペルギルス(Aspergillus)属の微生物,リゾプス(Rhizopus)属の微生物およびブルガリア乳酸菌を加える。 第3の過程…発酵過程 この過程では、摂氏20〜40度で所定時間以上(例えば、72時間以上)混合攪拌,発酵させる。

    【0017】即ち、ここで言う「母液」は、ブロメライン含有植物を黒砂糖溶液中において搾汁し、フラボバクテリウム属の微生物,シュウドモナス属の微生物,アスペルギルス属の微生物,リゾプス属の微生物およびブルガリア乳酸菌を加え、摂氏20〜40度で所定時間以上混合攪拌,発酵させて得た液のことである。

    【0018】図4は、ミネラル母液を生成する過程を示す図である。 第1の過程…母液とミネラルとの混合過程 この過程では、重量割合で、例えば前記の母液100に対し、ミネラルを含む溶液5,000というような割合で混合を行う。 溶液に含ませるミネラルは次のようなものであり、これらを出来るだけ多種類含ませる。 Na, Br, Li, Ti, Fe, Zn, Pb, Rn, In, I, Nd, Tb, Tm,
    Au, Mg, B, Be, Hg, Co, Ga, Y, Pa, Sn, Ba, Ir, Dy,
    Yb, W, S, Si, Al, V, Ni, Ge, Zr, Bi, Sb, La, Sm,
    Ho, Lu, Re, K, Sr, P, Cr, As, Mo, Ag, Te, Ce, Eu,
    Pt, Hf, Ca, Nb,Sc, Mn, Cu, Se, Ru, Cd, Os, Pr, Gd,
    Er, Ta

    【0019】第2の過程…熟成過程 この過程では、第1の過程での混合を行った液を、摂氏30〜45度で所定時間以上(例えば、24時間以上)
    熟成させる。 即ち、ここで言う「ミネラル母液」は、前記の母液に出来るだけ多種類のミネラルを含ませた溶液を混合し、摂氏30〜45度で所定時間以上熟成して得た液のことである。

    【0020】図2は、本発明にかかわる培地を生成する過程を示す図である。 第1の過程…多孔質石材粉末と希土粉末との混合過程 この過程では、多孔質石材粉末と希土粉末とを、単に混合する。 第2の過程…ミネラル母液噴霧過程 この過程では、第1の過程で混合したものを、ミネラル母液を噴霧しながら加熱,攪拌する。 加熱温度は、例えば摂氏200〜250度程度とする。 加熱するのは、粉末が水分で団子状になるのを防止し、微量な成分でも均一に分布するようにするためである。 第3の過程…養生過程 この過程では、第2の過程を経て来たものを、密封容器に入れて所定時間以上(例えば、72時間以上)養生する。 養生するのは、ミネラル母液に含まれているフラボバクテリウム属の微生物等が、多孔質石材粉末の無数の孔に入り込むのを待つためである。 養生の間、密封容器に入れておく理由は、その孔の中に入る酸素の量が多くならないようにするためである。

    【0021】次に、幾つかの培地生成の実施例を述べる。 (実施例1)まず、250〜350メッシュ程度に粉砕された緑泥岩粉末(60重量部),ペグマタイト粉末(20重量部),段戸珪石粉末(10重量部),角閃石粉末(9重量部)および希土粉末(1重量部)を混合する。 それにミネラル母液を噴霧しながら、加熱攪拌して均一に混ぜる。 そして、密封容器に入れて所定時間以上養生する。

    【0022】(実施例2)250〜350メッシュ程度に粉砕された緑泥岩粉末(60重量部),ペグマタイト粉末(20重量部),段戸珪石粉末(10重量部),千枚岩粉末(9重量部)および希土粉末(1重量部)を混合する。 それにミネラル母液を噴霧しながら、加熱攪拌して均一に混ぜる。 そして、密封容器に入れて所定時間以上養生する。

    【0023】(実施例3)250〜350メッシュ程度に粉砕された緑泥岩粉末(60重量部),ペグマタイト粉末(20重量部),段戸珪石粉末(10重量部),医王石粉末(9重量部)および希土粉末(1重量部)を混合する。 それにミネラル母液を噴霧しながら、加熱攪拌して均一に混ぜる。 そして、密封容器に入れて所定時間以上養生する。

    【0024】(実施例4)250〜350メッシュ程度に粉砕された緑泥岩粉末(60重量部),ペグマタイト粉末(20重量部),段戸珪石粉末(10重量部),宙石粉末(9重量部)および希土粉末(1重量部)を混合する。 それにミネラル母液を噴霧しながら、加熱攪拌して均一に混ぜる。 そして、密封容器に入れて所定時間以上養生する。

    【0025】(微生物資材)本発明では、前記したような新規な培地に、所望の種類の微生物(菌)と微生物活性化材とを加え、それにミネラル母液を噴霧して生成したものを、新規な微生物資材として提供する。

    【0026】培地に加える微生物としては、例えば、好気性細菌群,通性嫌気性細菌群・嫌気性細菌群,放線菌群,糸状菌群等を用いることが出来る。 それぞれの菌群の中には、多くの種類の微生物がある。 例えば、好気性細菌群には、フラボバクテリウム属の微生物,シュウドモナス属の微生物等がある。

    【0027】どのような微生物を加えるかは、その微生物資材にどのような特徴(作用,効能など)を持たせるかによって適宜決定される。 図5は、微生物の種類とその作用の例を説明する図である。 例えば、これから作ろうとしている微生物資材に、難溶性ミネラルを水に溶かし易くしたり、土壌の団粒化を促進したりする作用を持たせたいという場合には、フラボバクテリウム属の微生物を加える。 あるいは、病原菌を抑圧し、農薬の分解をするという作用を持たせたいという場合には、シュウドモナス属の微生物を加える。 いろいろな作用を併せ持つ微生物資材を作りたい場合には、それらの作用を発揮するいろいろな微生物を併せて加える。

    【0028】培地に加える微生物活性化材としては、黒砂糖粉末,大豆粉,米糠,イオン化カルシウム,木酢,
    モミガラ燻炭,竹炭,ブイヨン,アミノ酸(例、システイン),カニ殻キチン等を用いる。 これらの幾つかを、
    加える微生物の種類をも考慮し、適宜組み合わせて用いる。 これらは、混合された微生物の餌となり、それらの活動を活発にする。

    【0029】図1は、本発明にかかわる微生物資材を生成する過程を示す図である。 第1の過程…培地と微生物と微生物活性化材との混合過程 この過程では、本発明にかかわる培地と所望の微生物と微生物活性化材とを、単に混合する。 第2の過程…ミネラル母液噴霧過程 この過程では、第1の過程で混合したものを、ミネラル母液を噴霧しながら攪拌する。 第3の過程…養生過程 この過程では、第2の過程を経て来たものを、容器に入れて所定日数以上(例えば、14日以上)養生する。 混入されている微生物は増殖し、多孔質石材粉末の微細な孔の中にも入り込む。

    【0030】次に、本発明にかかわる微生物資材生成の幾つかの実施例を述べる。 (実施例5)本発明にかかわる前記の培地(100)
    に、微生物として好気性細菌群の微生物(2)を加え、
    微生物活性化材として黒砂糖粉末(5),大豆粉(3),米糠(3),イオン化カルシウム(2),木酢(0.5),モミガラ燻炭(10),竹炭(0.5)を加える。 それにミネラル母液(100)を噴霧しながら、攪拌して均一に混ぜる。 そして、開放容器に入れて14日以上養生する。 なお、括弧内の数字は、混合する重量割合の1例である。

    【0031】好気性細菌群の微生物の例としては、次のようなものがある。 (1)フラボバクテリウム(Flavobacterium)属の微生物 (例、Flavobacterium pectinovorum, Flavobacterium
    dormitator等) (2)シュードモナス(Pseudomonas )属の微生物 (例、Pseudomonas putida, Pseudomonas fluorescens,
    Pseudomonas punicola等) (3)ロドシュードモナス(Rhodopseudomonas)属の微生物 (4)アゾトバクター(Azotbacter)属の微生物 (例、Azotbacter vinelandii, Azotbacter chroococcu
    m, Azotbacter beijerinckii, Azotbacter paspali等) (5)アゾモナス(Azomonas)属の微生物 (6)リゾビウム(Rhizobium )属の微生物 (例、Rhizobium leguminosarum, Rhizobium phaseoli,
    Rhizobium trifolii, Rhizobium meliloti 等) (7)ニトロソモナス(Nitrosomonas)属の微生物 (8)ニトロバクター(Nitrobacter )属の微生物 (9)ニトロソコッカス(Nitrosococcus )属の微生物 (10)アースロバクター(Arthrobacter)属の微生物 (例、Arthrobacter globiformis, Arthrobacter tumes
    cens, Arthrobacter simplex, Arthrobacter flavescen
    sn等) (11)バチルス(Bacillus)属の微生物 (例、Bacillus polymyxa, Bacillus pumilus, Bacillu
    s subtilis, Bacillus mycoidess, Bacillus coagulan
    s, Bacillus cereus 等) (12)チオバチルス(Tiobacillus )属の微生物 (例、Tiobacillus thiooxidans, Tiobacillus ferroox
    idans 等) (13)セルロモナス(Cellulomonas)属の微生物 (例、Cellulomonas flavigena, Cellulomonas uda等) (14)ミクロコッカス(Micrococcus )属の微生物 (例、Micrococcus luteus, Micrococcus roseus, Micr
    ococcus varians 等)

    【0032】(実施例6)本発明にかかわる前記の培地(100)に、微生物として通性嫌気性細菌群・嫌気性細菌群の微生物(2)を加え、微生物活性化材として黒砂糖粉末(3),大豆粉(3),米糠(3),イオン化カルシウム(2),ブイヨン(0.5),システイン等のアミノ酸(0.5),木酢(0.5),モミガラ燻炭(10)を加える。 それにミネラル母液(100)を噴霧しながら、攪拌して均一に混ぜる。 そして、密封容器に入れて14日以上養生する。 この場合、空気を好まぬ通性嫌気性細菌群・嫌気性細菌群を加えているから、空気が入らぬよう密封容器を使用する。 括弧内の数字は、
    混合する重量割合の1例である。

    【0033】なお、通性嫌気性細菌群の微生物の例としては、次のようなものがある。 (1)ストレプトコッカス(Streptococcus )属の微生物 (例、Streptococcus bovis, Streptococcus thermophi
    lus, Streptococcus lactis, Streptococcus faecalis,
    Streptococcus faecium等) (2)エンテロバクター(Enterobacter)属の微生物 (例、Enterobacter aerogenes, Enterobacter cloacea
    e, Enterobacter liquefaciens等) (3)アエロモナス(Aeromonas )属の微生物 (4)プロテウス(Proteus )属の微生物 (例、Proteus mirabilis, Proteus vulgalis 等)

    【0034】また、嫌気性細菌群の微生物の例としては、次のようなものがある。 (1)クロストリジウム(Clostridium )属の微生物 (例、Clostridium acetobutylicum, Clostridium past
    eurianum, Clostridiumparaputrificum, Clostridium s
    porogenes等) (2)ラクトバチルス(Lactobacillus )属の微生物 (例、Lactobacillus bulgaricus, Lactobacillus lact
    is, Lactobacillus helveticus, Lactobacillus brevi
    s, Lactobacillus plantarum 等)

    【0035】(実施例7)本発明にかかわる前記の培地(100)に、微生物として放線菌群の微生物(2)を加え、微生物活性化材として黒砂糖粉末(3),大豆粉(3),米糠(3),カニ殻キチン(2),イオン化カルシウム(2),システイン等のアミノ酸(0.5),
    木酢(0.5),モミガラ燻炭(10),竹炭(0.
    5)を加える。 それにミネラル母液(100)を噴霧しながら、攪拌して均一に混ぜる。 そして、開放容器に入れて14日以上養生する。 カニ殻キチンは、放線菌群の微生物の内、病原菌に対して抑止作用をする微生物の餌として好適であり、これを入れると、そのような微生物が活性化される。 なお、括弧内の数字は、混合する重量割合の1例である。

    【0036】放線菌群の微生物の例としては、次のようなものがある。 (1)ストレプトマイセス(Streptomyces)属の微生物 (例、Streptomyces flavogriseus, Streptomyces albu
    s, Streptomyces albidoflaflavus, Streptomyces albo
    flavus, Streptomyces coelicolor, Streptomyces eryt
    hraeus, Streptomyces griseus, Streptomyces orienta
    lis, Streptomyces parvullus, Streptomyces rimosus,
    Streptomyces urbar, Streptomyces vinaceus, Strept
    omyces viridochromogenes, Streptomyces globisporu
    s, Streptomyces parvus, Streptomyces satsumaensis,
    Streptomyces mueinus, Streptomyces aureus, Strept
    omyces averwitilio, Streptomyces cacaoi, Streptomy
    ces griseochromogenes, Streptomyces hygroscopicus,
    Streptomyces kasugaensis,Streptomyces kasugapinu
    s, Streptomyces niveus, Streptomyces praecox, Stre
    ptomyces spheroides, Streptomyces fradiae, Strepto
    myces rectus, Streptomyces thermofuscus, Streptomy
    ces thermovulgalis, Streptomyces violaceoruber
    等) (2)ノカルディア(Nocardia)属の微生物 (例、Nocardia calcarea, Nocardia corallina, Nocar
    dia erythropolis, Nocardia opaca, Nocardia paraffi
    nica, Nocardia restricta, Nocardia cellulans等) (3)アクティノマイセス(Actinomyces )属の微生物 (4)ミクロビスポラ(Microbispora)属の微生物 (例、Microbispora aerata, Microbispora diastatica
    等) (5)サーモアクティノマイセス(Thermoactinomyces
    )属の微生物 (6)サーモモノスポラ(Thermomonospora )属の微生物 (例、Thermomonospora curvata, Thermomonospora fus
    ca, Thermomonospora viridis, Thermomonospora glauc
    us等) (7)シュードノカルディア(Pseudonocardia)属の微生物 (例、Pseudonocardia thcrmophila, Pseudonocardia s
    pinosa等)

    【0037】(実施例8)本発明にかかわる前記の培地(100)に、微生物として糸状菌群の微生物(2)を加え、微生物活性化材として黒砂糖粉末(3),大豆粉(3),米糠(3),ペプトン(0.5),イオン化カルシウム(2),モミガラ燻炭(10),竹炭(0.
    5)を加える。 それにミネラル母液(100)を噴霧しながら、攪拌して均一に混ぜる。 そして、開放容器に入れて14日以上養生する。 なお、括弧内の数字は、混合する重量割合の1例である。

    【0038】糸状菌群の微生物の例としては、次のようなものがある。 (1)リゾプス(Rhizopus)属の微生物 (例、Rhizopus nivcus, Rhizopus acidus, Rhizopus a
    rrliizus, Rhizopus oryzae, Rhizopus stoloneter, Rh
    izopus oligosporus, Rhizopus tritici, Rhizopus sex
    ualis 等) (2)トリコデルマ(Tricoderma)属の微生物 (例、Tricoderma hamatum, Tricoderma harzianum, Tr
    icoderma lignorum, Tricoderma ressei, Tricoderma v
    iridae, Tricoderma koningi, Tricoderma longibrachi
    atum, Tricoderma cutaneum, Tricoderma pullulans
    等) (3)サッカロマイセス(Saccharomyces )属の微生物 (例、Saccharomyces cererisiae, Saccharomyces bail
    ii, Saccharomyces acidifaciens, Saccharomyces baya
    nus, Saccharomyces bisporus, Saccharomyces sake
    等) (4)デバリオマイセス(Debaryomyces)属の微生物 (例、Debaryomyces hansenii, Debaryomyces polymorp
    hus, Debaryomyces tamari等) (5)ピチア(Pichia)属の微生物 (例、Pichia burtonii, Pichia cellobiosa, Pichia m
    edia, Pichia fermentans, Pichia membranaefaciens,
    Pichia farinosa 等) (6)クリプトコッカス(Cryptococcus)属の微生物 (例、Cryptococcus albidus, Cryptococcus laurenti
    i, Cryptococcus serratus, Cryptococcus lactativoru
    s, Cryptococcus neoformance等) (7)ムコール(Mucor )属の微生物 (例、Mucor abundans, Mucor subtilissimum, Mucor v
    arians, Mucor circinelloides, Mucor corymbifer, Mu
    cor alterhans, Mucor fuscus, Mucor pusillus等) (8)ペニシリウム(Penicillium )属の微生物 (例、Penicillium funiculosum, Penicillium iriensi
    s, Penicillium variable, Penicillium putpurogenum,
    Penicillium verrucolosum, Penicillium chrysogemu
    m, Penicillium nigricans, Penicillium avellaneum,
    Penicillium lilacinum, Penicillium purpurogenum, P
    enicillium wortmanni 等) (9)アスペルギルス(Aspergillus )属の微生物 (例、Aspergillus aculeatus, Aspergillus oryzae, A
    spergillus sojae, Aspergillus tamari, Aspergillus
    saitoi, Aspergillus nidulans, Aspergillus varians,
    Aspergillus foetidus, Aspergillus niger等)

    【0039】また、前記のように各菌群を混合して生成した微生物資材を、複数種類混ぜ合わせて、新たな微生物資材を生成することも出来る。 次にその例を示す。 (実施例9)好気性細菌群を混合して生成した微生物資材,通性嫌気性細菌群・嫌気性細菌群を混合して生成した微生物資材,糸状菌群を混合して生成した微生物資材,放線菌群を混合して生成した微生物資材を混合し、
    ミネラル母液を噴霧しながら、攪拌して均一に混ぜ、7
    日以上養生する。

    【0040】(微生物資材の用途)以上のようにして生成した微生物資材を、生廃棄物の上に振りかけたり混入したりすると、微生物資材の中に含まれている各種の微生物が活発に作用して、生廃棄物を餌として増殖すると共に、それらを分解,発酵させ、やがて有機肥料として使える物質に変えてくれる。

    【0041】前記のような有機肥料を田圃や畑にまくと、該有機肥料に含まれている微生物が、土壌の団粒化,病原菌の抑圧,農薬の分解,発根作用の促進等々の種々の作用をする。 特にどのような作用を顕著に行うかは、微生物資材生成の時に混合される微生物の種類によって異なる(第5図参照)。 なお、微生物資材を田圃や畑に直接まいても勿論効果はある。 例えば、団粒化作用をする微生物が多く含まれている微生物資材を固くなった土に振りかけておくと、土は団粒化が促進され、やがてふかふかの柔らかい土に変えられる。

    【0042】

    【発明の効果】以上述べた如く、本発明の培地,微生物資材およびそれらの製造方法によれば、実際の現場で使用し得る培地が得られ、その培地を主たる材料として、
    種々の有用な微生物を増殖させた微生物資材を得ることが可能となる。 本発明の微生物資材は、それを生廃棄物(家庭の生ゴミ,魚や動物の廃棄臓物,畜糞,海産物の残骸,ヘドロ等)に振りかけたり混合したりしておくと、やがて生廃棄物を、土壌を団粒化したり、農薬を分解したり、病原菌を抑制したり、植物の発根作用を促進したりする微生物を豊富に含む物質、即ち、優良な有機肥料に変えてくれる。 また、本発明の微生物資材は、田圃や畑に直接ふりまくことも出来、その場合には、田圃や畑の土壌を微生物が豊富に生息する土壌に変えることが出来る。

    【0043】近年、「廃棄物は資源なり」という考え方に立ち、廃棄物をリサイクルして使用することが要望されているが、本発明によれば、廃棄物の中でも「やっかいもの」と見なされていた生廃棄物を、見事に優良な有機肥料に変え、リサイクル使用を可能とすることが出来る。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本発明にかかわる微生物資材を生成する過程を示す図

    【図2】 本発明にかかわる培地を生成する過程を示す図

    【図3】 母液を生成する過程を示す図

    【図4】 ミネラル母液を生成する過程を示す図

    【図5】 微生物の種類とその作用の例を説明する図

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 吉郎 東京都世田谷区上野毛1丁目18番地14号ハ イツ上野毛204号 (72)発明者 渡部 昭典 東京都墨田区向島1丁目13番10−502号

    高效检索全球专利

    专利汇是专利免费检索,专利查询,专利分析-国家发明专利查询检索分析平台,是提供专利分析,专利查询,专利检索等数据服务功能的知识产权数据服务商。

    我们的产品包含105个国家的1.26亿组数据,免费查、免费专利分析。

    申请试用

    分析报告

    专利汇分析报告产品可以对行业情报数据进行梳理分析,涉及维度包括行业专利基本状况分析、地域分析、技术分析、发明人分析、申请人分析、专利权人分析、失效分析、核心专利分析、法律分析、研发重点分析、企业专利处境分析、技术处境分析、专利寿命分析、企业定位分析、引证分析等超过60个分析角度,系统通过AI智能系统对图表进行解读,只需1分钟,一键生成行业专利分析报告。

    申请试用

    QQ群二维码
    意见反馈