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Resin for coating paper and composition for coating paper

阅读:1发布:2022-06-10

专利汇可以提供Resin for coating paper and composition for coating paper专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To provide the subject resin giving coated paper good in ink acceptability, water resistance, blister resistance, etc., by reacting a polyalkylenepolyamine, a carbonate compound, an urea compound, a formaldehyde compound. an alicyclic amino compound, etc.
CONSTITUTION: A polyalkylene polyamine (e.g. triethylene tetramine) and a carbonate component (e.g. diethyl carbonate) are charged into a flask equipped with a thermometer, a condenser and a stirrer, reacted with each other at 100°C for 1hr. The reaction product is subjected to an ammonia-removing reaction with urea at 150°C for 1.5hr, reacted with formaldehyde and/or a dialdehyde compound and, if necessary, further reacted with one kind or more of an alicyclic amino compound, an alicyclic epoxy compound, a dibasic carboxylic acid compound and an alkylation agent, etc., to provide the objective paper coating resin, which can be compounded with a pigment and an adhesive agent and coated on paper to give coated paper improved in the balance of four performances consisting of ink acceptability, water resistance, blister resistance and dry pick.
COPYRIGHT: (C)1994,JPO&Japio,下面是Resin for coating paper and composition for coating paper专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ポリアルキレンポリアミンと、カーボネート類と、尿素類と、ホルムアルデヒド又は/及びジアルデヒド類の1種または2種以上と、必要により脂環式アミノ化合物、脂環式エポキシ化合物、二塩基性カルボン酸系化合物、アルキル化剤から選ばれる少なくとも1
    種以上との反応生成物からなる紙塗工用樹脂。
  • 【請求項2】 顔料100重量部に対し請求項1記載の紙塗工用樹脂0.05〜5重量部、接着剤5〜50重量部(固形分として)を含む紙塗工用組成物。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、塗工紙のインキ受理性、耐性、耐ブリスター性およびドライピックの4性能をバランスよく向上させる紙塗工用樹脂およびそれを含有した紙塗工用組成物に関する。

    【0002】

    【従来の技術】印刷用紙として広く用いられている塗工紙は、従来より原紙にクレー、炭酸カルシウム等の顔料やラテックス、澱粉等の接着剤を主成分とする組成物を塗工することによって製造されている。 近年、高速化・
    精密化・多色化等に代表される印刷技術の目ざましい進歩に伴なって、この塗工紙にもより高度な印刷適性が要求されるようになってきた。 特に印刷時のインキの着肉状態を示すインキ受理性、オフセット印刷時のドライピックと湿し水に対する耐水性、およびオフセット輪転印刷におけるインキ乾燥の際に要求される耐ブリスター性の向上が強く要求されている。

    【0003】これに応えて従来、印刷時に必要な上記諸性能を付与するための印刷適性向上剤として、ポリアルキレンポリアミン−尿素−アルデヒド樹脂、ポリアミド−尿素−アルデヒド樹脂、アミン−エピハロヒドリン樹脂等を使用することが開発され、また、上記樹脂に脂環式化合物、アルキル化剤を導入することでさらに優れた樹脂が開発されてきた(特公昭44−11667号、特開昭51−121041号、特公昭56−28929
    号、特公昭59−32597号、特公昭61−4293
    1号、特開昭61−281127号、特開昭62−10
    1621号、特開平1−77696号、特開平2−21
    6297号)。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これらの従来技術はいずれも、インキ受理性、耐水性、耐ブリスター性およびドライピックの4性能をバランスよく向上せしめる点については十分ではなく、例えば、インキ受理性を著しく向上させるものはドライピックの低下が大きく、逆にドライピックの低下を抑えるよう工夫されたものはインキ受理性向上効果が不十分であったため、
    より優れた樹脂の開発が望まれている。

    【0005】

    【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討の結果、ポリアルキレンポリアミン−尿素類(−脂環式アミシ化合物又は/および脂環式エポキシ化合物)(−二塩基性カルボン酸系化合物)
    (−アルキル化剤)−ホルムアルデヒド又は/及びジアルデヒドの1種又は2種以上の樹脂にカーボネート類を導入することにより目的が達成できることを見いだし本発明に到達した。

    【0006】すなわち、本発明は、ポリアルキレンポリアミンと、カーボネート類と、尿素類と、ホルムアルデヒド又は/及びジアルデヒド類の1種または2種以上と、必要により脂環式アミノ化合物、脂環式エポキシ化合物、二塩基性カルボン酸系化合物、アルキル化剤から選ばれる少なくとも1種以上との反応生成物からなる紙塗工用樹脂、並びにこれらを含有する紙塗工用組成物を提供するものである。

    【0007】以下、本発明を詳細に説明する。 本発明に用いられるポリアルキレンポリアミンとしては、分子中に少なくとも2個の第一アミノ基と少なくとも1個の第二アミノ基とを有する化合物が好ましい。 その代表的な例を挙げると、ポリエチレンポリアミン、ポリプロピレンポリアミン、ポリブチレンポリアミン等であるが、そのうちでもポリエチレンポリアミンが好ましく、さらに好ましくはジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミンである。

    【0008】これらポリアルキレンポリアミンは1種類のみでもよく、また、2種類以上の併用でもよい。 また、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等のジアミンやジメチルアミン、モノエタノールアミン、ベンジルアミン等のモノアミンをポリアルキレンポリアミン100モルに対して60モル以下の範囲で併用することもできる。

    【0009】本発明に用いられる尿素類としては、尿素、チオ尿素、グアニル尿素、メチル尿素、ジメチル尿素等が挙げられるが、特に尿素が好ましい。

    【0010】本発明に用いられるカーボネート類としては、鎖状カーボネート類と環状カーボネート類が挙げられる。 鎖状カーボネート類の例としては、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、ジ−ターシャリーブチル−カーボネート、メチルエチルカーボネート等のジアルキルカーボネートが挙げられる。 アルキル基がシクロヘキシル、シクロペンチル等のアリサイクリック基でもよい。 また、ジアリルカーボネート、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート等の不飽和結合を含むカーボネートも挙げられる。 メチルフェニルカーボネート、アリルフェニルカーボネート等のアリールアルキルカーボネートおよびジフェニルカーボネート、ジ(エチルフェニル)カーボネート、フェニルトリルカーボネート等のジアリールカーボネート等も挙げられる。

    【0011】環状カーボネート類の例としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート等のアルキレンカーボネートが挙げられる。
    また、該カーボネート類のアルキル基、アリサイクリック基、アリール基、アラルキル基の水素原子がハロゲン原子、アルコキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基等の置換基によって置換されていてもよい。

    【0012】本発明に用いられる脂環式アミノ化合物としては、分子中に少なくとも1個の活性水素基を有する脂環式アミノ化合物であり、例えばシクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、4,4′
    −ジアミノ−3,3′−ジメチル−ジシクロヘキシルメタン、4,4′−ジアミノ−3,3′−ジメチルジシクロヘキサン、4,4′−ビス(パラアミノシクロヘキシル)メタン、イソホロンジアミン、1,3(又は2,
    4)−ビス−(アミノメチル)シクロヘキサン、N−アミノプロピルシクロヘキシルアミン、オクタハイドロ−
    4,7−メタノインデン−1(2),5(6)−ジメタンアミン、2,2′−ビス−(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス−(4−アミノシクロヘキシル)メタン、4,4′−オキシビス(シクロヘキシルアミン)、4,4′−スルホンビス(シクロヘキシルアミン)、1,3,5−トリアミノシクロヘキサン、2,
    4′−又は4,4′−ジアミノ−3,3′,5,5′−
    テトラアルキルジシクロヘキシルアルカン等が挙げられる。

    【0013】本発明に用いられる脂環式エポキシ化合物としては、シクロヘキサン環に直接、間接にエポキシ基が結合した化合物をいう。 直接結合した具体例として、
    シクロヘキセンオキサイド、ビニルシクロヘキセンジオキサイド、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル)アジペート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−
    3,4−エポキシ−シクロヘキサン−カルボキシレート、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,5−
    スピロ−3,4−エポキシ)シクロヘキサン−メタージオキサン等が挙げられる。

    【0014】また、ここで間接とは、例えばグリシジル基のようなエポキシ基をシクロヘキサン環とともに含有することを表す。 具体例として、ビス−グリシジル−ヘキサヒドロ−フタレート、2,2−ビス(4′−グリシジルオキシシクロヘキシル)プロパン等が挙げられる。

    【0015】本発明に用いられる二塩基性カルボン酸系化合物には、二塩基性カルボン酸、その半エステル、およびジエステルが含まれる。 二塩基性カルボン酸としてはコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸等の脂肪族二塩基性カルボン酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸、メチルテトラヒドロフタル酸、メチルヘキサヒドロフタル酸等の脂環式二塩基性カルボン酸、イソフタル酸、フタル酸、テレフタル酸等の芳香族二塩基性カルボン酸およびこれらの無水物が挙げられる。

    【0016】二塩基性カルボン酸の半エステル、ジエステルとしては、上記の二塩基性カルボン酸の半エステル、ジエステルが挙げられる。 特に炭素数1〜3の低級アルコールのエステルが望ましい。 これらは、1種のみで用いても、2種以上併用してもよい。 また、酢酸、プロピオン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、安息香酸、フェニル酢酸等の脂肪族もしくは芳香族の一塩基性カルボン酸又は/およびそのエステルも併用することができる。

    【0017】本発明に用いられるアルキル化剤としては、以下のものが使用できる。 (1)(R 1 O) 2 SO V (R 1は低級アルキル基を、
    Vは1又は2を示す。 )で表されるジエチルサルファイト、ジメチルサルファイト等のジアルキルサルファイト、ジアルキルサルフェート等が挙げられる。

    【0018】(2)X−R 2 −Y(X:ハロゲン原子、
    OTs(Tsはトシル基を表す)、又はOMs(Msはメシル基を表す)、エポキシ基から選ばれた基、R 2
    低級アルキル基、アルケニル基、ベンジル基、フェノキシエチル基から選ばれた基、Y:H,OR(RはH、低級アルキル基、アルケニル基から選ばれた基)、SO 3
    Na、ハロゲン原子、OTs(Tsはトシル基を表す)、OMs(Msはメシル基を表す)、エポキシ基から選ばれた基)。

    【0019】例えば、塩化メチル、塩化エチル、塩化プロピル、塩化アリル、塩化ベンジル、およびこれら塩化物に対応する臭化物およびヨウ化物、メチルトシレート、エチルトシレート、メチルメシレート、エチルメシレート、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
    ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド、エピハロヒドリンとしてエピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン、モノハロヒドリンとしてエチレンクロロヒドリン、
    エチレンブロモヒドリン、プロピレンクロロヒドリン、
    プロピレンブロモヒドリン、1,3−ジクロロ−2−プロパノール、2,3−ジクロロプロパノール、クロロプロパンジオールが挙げられる。

    【0020】(3)ギ酸とホルマリン(Leuckar
    t反応)

    【0021】本発明に用いられるジアルデヒド類としては、グリオキザール、グルタルアルデヒド等が挙げられる。

    【0022】本発明における紙塗工用樹脂のポリアルキレンポリアミン、尿素類、カーボネート類、脂環式アミノ化合物、脂環式エポキシ化合物、二塩基性カルボン酸系化合物の各反応成分の比率は、ポリアルキレンポリアミン1モルに対して、尿素類0.5〜10モル、脂環式アミシ化合物又は/および脂環式エポキシ化合物0.0
    2〜5モル(併用の場合は両方の和)、カーボネート類0.02〜2モル、二塩基性カルボン酸系化合物0.1
    〜2モルの範囲が好ましい。 また、アルキル化剤、ホルムアルデヒド、ジアルデヒド類の単独使用量としては、
    ポリアルキレンポリアミン1モルに対して0.1〜3モルが好ましく、2種以上を併用するときの使用量としては0.1〜4モルが好ましい。

    【0023】反応順序に関しては、ポリアルキレンポリアミン、尿素類、脂環式アミノ化合物、脂環式エポキシ化合物、カーボネート類、二塩基性カルボン酸系化合物、アルキル化剤は任意の順序で反応させることができる。 例えば、ポリアルキレンポリアミンとカーボネート類を60〜120℃で0.5〜5時間反応させた後、尿素を加えて80〜200℃で0.5〜10時間脱アンモニア反応させ、次に水で希釈した後、ホルムアルデヒド又は/及びジアルデヒドの1種又は2種以上を公知の方法で任意の順序で反応させる。

    【0024】もしくはポリアルキレンポリアミンとカーボネート類を60〜120℃で0.5〜5時間反応させた後、尿素を加えて80〜200℃で0.5〜10時間脱アンモニア反応させ、次に二塩基性カルボン酸系化合物を加えて80〜200℃で0.5〜10時間脱水縮合反応させた後、さらに尿素を加えて80〜200℃で0.5〜10時間脱アンモニア反応させる。 次に水で希釈した後、ホルムアルデヒド又は/及びジアルデヒドの1種又は2種以上を公知の方法で任意の順序で反応させる。

    【0025】もしくは、ポリアルキレンポリアミンと脂環式エポキシ化合物を60〜200℃で0.5〜5時間反応させた後、脂環式アミノ化合物とカーボネート類を加えて60〜120℃で0.5〜5時間反応させる。 次に尿素を加えて80〜200℃で0.5〜5時間脱アンモニア反応させた後、二塩基性カルボン酸系化合物を加えて80〜200℃で0.5〜10時間脱水縮合反応させた後、さらに尿素を加えて80〜200℃で0.5〜
    10時間脱アンモニア反応させる。 次に水で希釈した後、ホルムアルデヒド又は/及びジアルデヒドの1種又は2種以上を公知の方法で任意の順序で反応させる。

    【0026】もしくは、ポリアルキレンポリアミンとアルキル化剤を60〜200℃で0.5〜5時間反応させた後、脂環式アミノ化合物とカーボネート類を加えて6
    0〜120℃で0.5〜5時間反応させる。 次に尿素を加えて80〜200℃で0.5〜10時間脱アンモニア反応させる。 次に水で希釈した後、ホルムアルデヒド又は/及びジアルデヒドの1種又は2種以上を公知の方法で任意の順序で反応させる。

    【0027】もしくは、ポリアルキレンポリアミンと尿素を80〜200℃で0.5〜5時間脱アンモニア反応させた後、脂環式エポキシ化合物を加えて60〜200
    ℃で0.5〜5時間反応させる。 次に尿素を加えて80
    〜200℃で0.5〜10時間脱アンモニア反応させた後、カーボネート類を加えて100〜150℃で0.5
    〜5時間反応させる。 次に水で希釈した後、ホルムアルデヒド又は/及びジアルデヒドの1種又は2種以上を公知の方法で任意の順序で反応させる。

    【0028】本発明の紙塗工用樹脂は単独でも使用されるが、好ましくは顔料、接着剤および必要によりその他の成分を添加して紙塗工用組成物にして使用される。 この場合に用いられる顔料としては、クレー、タルク、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、サチンホワイト、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシウム、合成シリカ、酸化亜鉛等の無機顔料およびスチレン系ポリマー、尿素系ポリマー等の有機顔料があり、これらのうち1種類又は2種類以上を混合して使用することができる。

    【0029】また、接着剤としては澱粉、変性澱粉(酸化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉、酵素変性澱粉、アルファー化澱粉、カチオン化澱粉等)、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク、酵母タンパク、セルロース誘導体(カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等)等の天然高分子化合物あるいはその誘導体、およびスチレン−ブタジエン系樹脂、(メタ)
    アクリレート−ブタジエン系樹脂、(メタ)アクリレート系樹脂、ポリビニルアルコール、酢酸ビニル系樹脂、
    アクリルアミド系樹脂、スチレン−(メタ)アクリレート系樹脂、スチレン−マレイン酸系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂等の合成高分子化合物が例示される。

    【0030】本発明の紙塗工用組成物には、上記の顔料、接着剤のほか分散剤、滑剤、増粘剤、減粘剤、消泡剤、抑泡剤、防腐剤、防カビ剤、保水剤、蛍光増白剤、
    染料、導電剤、pH調整剤等の各種助剤も必要に応じて適宜配合することができる。

    【0031】組成物中のそれぞれの配合量は顔料を10
    0重量部としたときに、紙塗工用樹脂が0.05〜5重量部、接着剤が固形分として5〜50重量部の範囲であることが好ましい。

    【0032】本発明の紙塗工用組成物を製造するには、
    例えば顔料を分散剤とともに水中に分散させ、これに接着剤、および必要に応じて粘度調節剤や苛性ソーダ、およびアンモニア水等のpH調整剤等の助剤を加え、これに本発明の紙塗工用樹脂を加えて調製する。

    【0033】本発明の紙塗工用組成物は、公知の方法で原紙上に塗工される。 すなわち、ブレードコーター、エアーナイフコーター、バーコーター、ロールコーター、
    サイズプレスコーター、ドクトルコーター、ブラシコーター、カーテンコーター、グラビアコーター、キャストコーター、チャンプレックスコーター等通常用いられる方法で塗工され、オンマシンコーティング、オフマシンコーティングのいずれであってもよい。 また、一層塗工であっても多層塗工であってもよく、さらに片面塗工、
    両面塗工のいずれも可能である。

    【0034】塗工後の乾燥は例えばガスヒーター、電気ヒーター、蒸気加熱ヒーター、赤外線ヒーター、熱風加熱ヒーター等の通常の方法で行われ、乾燥後は必要に応じてスーパーカレンダー、水カレンダー、グロスカレンダー等の仕上げ工程によって光沢度を付与することが可能であり、その他一般的な加工手段はいずれも使用可能である。

    【0035】本発明の紙塗工用組成物は、填料として炭酸カルシウム等を使用した中性抄造紙、タルク等を使用した酸性抄造紙等の種々の紙、中性ないし酸性で抄造された種々の板紙、その他無機質繊維等を含んだシート等に塗工することができる。 また、この紙塗工用樹脂は紙薬品以外の用途にも使用することができる。

    【0036】

    【実施例】次に本発明を実施例、比較例によって説明する。

    【0037】実施例1 温度計、コンデンサーおよび撹拌棒を備えた四つ口フラスコにトリエチレンテトラミン292gとジエチルカーボネート59gを仕込み、100℃にて1時間反応させた。 ついでこれに尿素60gを加えて150℃で1.5
    時間脱アンモニア反応させ、さらにテトラヒドロ無水フタル酸76gを加えて脱水反応させた。 ついでこれに尿素240gを加えて120℃で4.5時間脱アンモニア反応を行った後、水を加えて固形分60%の水溶液とした。 ついでこれに37%ホルマリン146gを加えた後、98%硫酸にてpHを5に調整して80℃で2.5
    時間撹拌しながら保持した。 ついで28%アンモニア水にてpHを7に調整した後、水を加えて50%の水溶性樹脂を得た。 以下、これを樹脂水溶液(A)と略記する。

    【0038】実施例2 実施例1と同様の反応容器にトリエチレンテトラミン2
    92gとジエチルカーボネート59gを仕込み、100
    ℃にて1時間反応させた。 ついでこれに尿素60gを加えて150℃で1.5時間脱アンモニア反応させ、さらにテトラヒドロ無水フタル酸76gを加えて脱水反応させた。 ついでこれに尿素240gを加えて120℃で4.5時間脱アンモニア反応を行った後、水を加えて固形分60%の水溶液とした。 ついでこれにジエチル硫酸154gを加えて90℃で1.5時間撹拌しながら保持した。 ついでこれに37%ホルマリン162gを加えた後、98%硫酸にてpHを5に調整して80℃で2.5
    時間撹拌しながら保持した。 ついで28%アンモニア水にてpHを7に調整した後、水を加えて50%の水溶性樹脂を得た。 以下、これを樹脂水溶液(B)と略記する。

    【0039】実施例3 実施例1と同様の反応容器にジエチレントリアミン20
    6gとシクロヘキセンオキサイド20gを仕込み、11
    0℃で1時間反応させ、さらにエチレンカーボネート2
    6gを加えて90℃で0.5時間反応させた。 次いでこれにイソホロンジアミン34gと尿素60gを加えて1
    40℃で2時間脱アンモニア反応させ、さらにアジピン酸44gを加えて160℃で1.5時間脱水反応させた。 ついでこれに尿素180gを加えて120℃で3時間脱アンモニア反応させた後、水を加えて固形分60%
    の水溶液とした。 ついでこれに、37%ホルマリン16
    2gを加えた後、98%硫酸にてpHを5.5に調整して80℃にて2時間撹拌しながら保持した。 ついで28
    %アンモニア水にてpHを7に調整した後、水を加えて固形分50%の水溶性樹脂を得た。 以下、これを樹脂水溶液(C)と略記する。

    【0040】実施例4 樹脂水溶液(C)にエピクロロヒドリン74gを加えて70℃で2.5時間撹拌しながら保持した。 水を加えて固形分50%の水溶性樹脂を得た。 以下、これを樹脂水溶液(D)と略記する。

    【0041】実施例5 実施例1と同様の反応容器にトリエチレンテトラミン2
    92gとジエチル硫酸31gを仕込み、100℃で1時間反応させた。 ついでこれにイソホロンジアミン51g
    とエチレンカーボネート35gを加えて100℃で0.
    5時間反応させた。 ついでこれに尿素450gを加えて120℃で3時間脱アンモニア反応させた後、水を加えて固形分70%の水溶液とした。 ついでこれに37%ホルマリン122gを加え、98%硫酸にてpHを5に調整して80℃で4時間撹拌しながら保持した。 ついでこれを28%アンモニア水でpH7に調整し、水を加えて固形分60%の水溶性樹脂を得た。 以下これを樹脂水溶液(E)と略記する。

    【0042】実施例6 実施例1と同様の反応容器にトリエチレンテトラミン2
    92gとオクタハイドロ−4,7−メタノインデン−1
    (2),5(6)−ジメタンアミン29gとジメチルカーボネート9gを仕込み、80℃で0.5時間反応させ、さらに塩化ベンジル25gを添加して80℃で0.
    5時間反応させた。 ついでこれに尿素468gを加えて120℃で2.5時間脱アンモニア反応させた後、水を加えて固形分60%の水溶液とした。 ついでこれに37
    %ホルマリン162gを加え、95%硫酸にてpHを5
    に調整して80℃で3.5時間撹拌しながら保持した。
    ついでこれを28%アンモニア水にてpH7に調整し、
    水を加えて固形分50%の水溶性樹脂を得た。 以下これを樹脂水溶液(F)と略記する。

    【0043】実施例7 実施例1と同様の反応容器にトリエチレンテトラミン2
    92gとジフェニルカーボネート39gを仕込み、80
    ℃で1.5時間反応させた。 ついでこれに尿素60gを加えて150℃で1.5時間脱アンモニア反応させ、さらに尿素300gを加えて120℃で3時間脱アンモニア反応させた後、水を加えて固形分70%の水溶液とした。 ついでこれに37%ホルマリン162gを加えて9
    8%硫酸にてpHを4.5に調整し、80℃で3時間撹拌しながら保持した。 ついでこれを28%アンモニア水にてpHを7に調整し、水を加えて固形分60%の水溶性樹脂を得た。 以下これを樹脂水溶液(G)と略記する。

    【0044】実施例8 実施例1と同様の反応容器にトリエチレンテトラミン2
    92gとジエチレングリコールビスアリルカーボネート49gを仕込み、90℃で1.5時間反応させた。 ついでこれにオクタハイドロ−4,7−メタノインデン−1
    (2),5(6)−ジメタンアミン29gと尿素60g
    を加えて150℃で2時間脱アンモニア反応を行い、さらに尿素312gを加えて120℃で4時間脱アンモニア反応させた後、水を加えて固形分70%の水溶液とした。 ついでこれに37%ホルマリン162gを加えて9
    8%硫酸にてpHを4.5に調整し、80℃で3時間撹拌しながら保持した。 ついでこれを28%アンモニア水にてpHを7に調整し、水を加えて固形分60%の水溶性樹脂を得た。 以下これを樹脂水溶液(H)と略記する。

    【0045】実施例9 実施例1と同様の反応容器にジエチレントリアミン20
    6gとジメチルカーボネート45gを仕込み、90℃で1.5時間反応させた。 ついでこれに尿素300gを加えて120℃で3.5時間脱アンモニア反応させた後、
    水を加えて固形分70%の水溶液とした。 ついでこれに37%ホルマリン81gを加えて80℃で1.5時間撹拌しながら保持した。 ついでこれを室温まで冷却した後、95%硫酸にてpHを5に調整して80℃で2時間撹拌しながら保持した。 ついでこれにエピクロロヒドリン93gを加えて70℃で2.5時間撹拌しながら保持した後、水を加えて固形分60%の水溶性樹脂を得た。
    以下これを樹脂水溶液(I)と略記する。

    【0046】比較例1 実施例1と同様の反応容器にトリエチレンテトラミン2
    92gとイソホロンジアミン85gと尿素420gを仕込み、120℃で5時間脱アンモニア反応を行った後、
    水を加えて固形分70%の水溶液とした。 ついでこれに37%ホルマリン146gを加え、98%硫酸にてpH
    を5.5に調整して80℃で5時間撹拌しながら保持した。 ついでこれに水を加えて固形分60%の水溶性樹脂を得た。 以下これを樹脂水溶液(a)と略記する。

    【0047】比較例2 実施例1と同様の反応容器にトリエチレンテトラミン2
    92gと尿素60gを仕込み、160℃で2時間脱アンモニア反応させた後、アジピン酸146gを加えて17
    0℃で1時間脱水縮合反応を行った。 ついでこれに尿素240gを加え、120℃で5時間脱アンモニア反応を行った後、水を加えて固形分60%の水溶液とした。 ついでこれに37%ホルマリン122gを加えた後、98
    %硫酸にてpHを4.5に調整して70℃で4時間撹拌しながら保持した。 ついで28%アンモニア水にてpH
    を7に調整した後、水を加えて固形分50%の水溶性樹脂を得た。 以下これを樹脂水溶液(b)と略記する。

    【0048】実施例10 実施例1〜9、比較例1、2に示す樹脂A〜I、a、b
    を用い下記に示す紙塗工用組成物を調製し、さらに固形分濃度が61%となるように水を加えた後、30%水酸化ナトリウム水溶液によりpH9に調整して紙塗工用組成物を得た。 なお、樹脂水溶液を配合しない紙塗工組成物(比較例3)も同様に調製した。

    【0049】 「ウルトラホワイト90」 60部 (米国エンゲルハルト・ミネラルズ社製クレー) 「カービタル90」 40部 (イー・シー・シー・ジャパン(株)製炭酸カルシウム) 「SBRラテックス」 12部 「MS−4600」 4部 (日本食品化工(株)製澱粉) 「アロン T−40」 0.2部 (東亞合成化学工業(株)製分散剤) 「滑剤AD−950」 0.5部 (日本PMC(株)製滑剤) 「紙塗工用樹脂」 0.5部 なお、上記の「部」は固形分重量を示す。

    【0050】この塗工組成物をNo. 4ワイヤーロッドを用いて坪量80g/m 2の上質紙に塗工量が13g/
    2になるように片面に塗布した。 その後ただちに11
    0℃で30秒間熱風乾燥を行った(耐ブリスター性測定用塗工紙については裏面にも同様に塗布乾燥を行った)。 さらにロール温度60℃、線圧75kg/cmなる条件で2回カレンダー処理を行った(耐ブリスター性測定用塗工紙については裏面にも同様にカレンダー処理を行った)。 得られた塗工紙は、20℃、65%RH
    (相対湿度)の条件下で24時間コンディショニングを行った後、その塗工紙のインキ受理性、ウェットピック、ドライピック等のRI印刷適性試験を行った。 さらに塗工組成物の調製直後の粘度についても測定した。 得られた両面塗工紙は、片面塗工紙と同様の条件下でコンディショニングを行った後、耐ブリスター性の測定を行った。 これらの測定結果を表1に示す。 なお、各試験方法は次の通りである。

    【0051】塗工液の粘度 B型粘度計(形式:BM型、東京計器製作所製)を用いて、塗工液調製直後に25℃、60rpm にて測定した。

    【0052】インキ受理性 RI印刷試験機(明製作所製)を使用し、コート面を給水ロールで湿潤させた後、印刷をして、インキの受理性を肉眼で観察し、優5〜劣1に至る等級を段階的に判定した。

    【0053】ウェットピック RI印刷試験機を使用し、コート面を給水ロールで湿潤させた後、印刷をして、紙むけ状態を肉眼で観察し、優5〜劣1に至る等級を段階的に判定した。

    【0054】ドライピック RI印刷試験機を使用して印刷をし、紙むけ状態を肉眼で観察し、優5〜劣1に至る等級を段階的に判定した。

    【0055】耐ブリスター性 RI印刷試験機を用いて、オフ輪用インキを両面コートの両面に「印刷」した後、シリコンオイルを満たした恒温槽に3秒間浸漬した。 このときのブリスターの発生状態を肉眼で観察し、優5〜劣1に至る等級を段階的に判定した。

    【0056】ウェットラブ コート紙表面上にイオン交換水約0.1mlを滴下し、
    指先で3回、5回、10回、15回および20回摩擦して、それぞれの回数に応じた溶出部を黒紙に移動させ、
    その際の溶出量を肉眼で観察し、耐水性優5〜劣1の判定を行った。

    【0057】上記の結果より、印刷適性向上剤を含まない比較例3と比べて、カーボネート類を含有しない比較例1はインキ受理性、ウェットピック、ウェットラブ、
    耐ブリスター性は優れているが、ドライピックの低下が大きく、また、比較例2はドライピックの低下は少ないもののインキ受理性、ウエットラブ、耐ブリスター性の向上効果が不十分であることがわかる。 一方、本願実施例の水溶性樹脂はいずれも、インキ受理性、ウェットピック、ウェットラブ、耐ブリスター性、に優れ、且つドライピックの低下が非常に少ないことは明白である。

    【0058】

    【表1】

    【0059】

    【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
    ポリアルキレンポリアミン−尿素類(−脂環式アミノ化合物又は/および脂環式エポキシ化合物)(−二塩基性カルボン酸系化合物)(−アルキル化剤)−ホルムアルデヒド又は/及びジアルデヒド類の1種又は2種以上の樹脂にカーボネート類を導入した水溶性樹脂を紙用印刷適性向上剤として紙塗工用組成物に使用することにより、塗工紙のインキ受理性、ウェットピック、ドライピック、耐ブリスター性、ウェットラブ等をバランス良く向上させることができ、その工業的効果は大きい。

    フロントページの続き (72)発明者 蔦 康宏 千葉県市原市八幡海岸通17番2 日本ピ ー・エム・シー株式会社内

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