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Production of dyed paper

阅读:127发布:2023-12-22

专利汇可以提供Production of dyed paper专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To produce a dyed paper having a deep color with a high chroma hardly produced by an conventional production method of dyed paper. SOLUTION: This method for producing dyed papers comprises subjecting the surface of a paper dyed by a dye and/or a pigment to a sputter etching treatment under 0.01-100 Pa gas pressure in >=0.04 W/cm power density for a time regulated so that the energy density may be 4-150 J/cm by a vacuum glow discharge sputtering to provide the paper having extremely deep color by the minimum amount of the dye and the paper having not only a deep color but also high chroma especially in a chromatic color.,下面是Production of dyed paper专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 染料及び/又は顔料で染色した紙表面をスパッタエッチングすることを特徴とする染色紙の製造方法。
  • 【請求項2】 染料及び/または顔料で染色した紙表面を、0.01〜100Paのガス圧下で、0.04W/
    cm 2以上の電力密度で、エネルギー密度が4〜150
    J/cm 2になるような時間で真空グロー放電スパッタによりスパッタエッチング処理することを特徴とする請求項1記載の染色紙の製造方法。
  • 【請求項3】 ガス圧が0.1〜20Paであることを特徴とする請求項1記載の染色紙の製造方法。
  • 【請求項4】 ガスがアルゴン等の稀ガスまたは窒素であることを特徴とする請求項1記載の染色紙の製造方法。
  • 【請求項5】 電力密度が0.2〜2W/cm 2でかつエネルギー密度が10〜70J/cm 2であるような時間でスパッタエッチング処理することを特徴とする請求項1記載の染色紙の製造方法。
  • 【請求項6】 最小限の染料及び/または顔料で染色した後真空グロー放電スパッタによりスパッタエッチング処理することで高度に黒色化することを特徴とする請求項1記載の染色紙の製造方法。
  • 【請求項7】 最小限の有彩色の染料及び/または顔料で染色した後真空グロー放電スパッタによりスパッタエッチング処理することで高度に濃色かつ高彩度化することを特徴とする請求項1記載の染色紙の製造方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は染色紙に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】一般に染色紙は、パルプ等の紙原料をに懸濁した紙料に、染料及び/または顔料を溶解または懸濁し染めることで得られる。 染料には、直接染料、塩基性染料、酸性染料、カチオン染料等があり、顔料には有機顔料、無機顔料がある。 しかしいずれの染料及び/
    または顔料にも、紙パルプ繊維に対する吸着量に限界があるため、染料及び/または顔料ごとに異なるある一定以上の染色濃度になるとそれ以上は濃い色の紙を得られなくなる。 また、それ以下の染色濃度においても、抄紙機を用いて工業的に製造する場合、ある濃度を越えると紙パルプ繊維に吸着していない染料及び/または顔料が抄紙工程において白水と一緒に大量に流れ出し、環境への汚染や排水システムへの負荷、あるいは白水循環系においては循環した染料及び/または顔料が上紙の色濃度に影響し、安定した抄造を阻害するといった問題が生じる。 したがって、濃い色の染色紙を作ることには一定の限界がある。

    【0003】一般に染色紙の色はJIS Z8721にあるように色相・明度・彩度の三属性で表される。 色相は使用する染料及び/または顔料に固有のものであり、
    黒い染料及び/または顔料では色相はほぼ存在せず無彩色となる。 明度と彩度は使用する染料及び/または顔料の量によって増減する。 一般に多くの染料及び/または顔料を用いれば明度が下がり濃い色になる。 彩度は、色相によっても異なるが、あるところまでは増加し鮮やかになるが、それを越えると減少し色彩感も減少する。 また、実際の染料及び/または顔料による染色紙で得られる彩度は、光の正反射等のため理想値よりも小さくなっている。 したがって、低い明度でかつ十分な彩度を持った染色紙を得ることにはやはり限界がある。

    【0004】一般に色の表示にはJIS Z8721にあるように三属性をマンセル値のH(色相) V(明度)/C(彩度)で表示することができる。 しかし、マンセル値は精密な値を算出することが難しいので、JI
    S Z8730によるL*a*b*表色系によってこれに代えることが可能である。 これによればL*が明度に相当し、さらにa*とb*によって表される平面座標上の点の方位は色相に相当し、原点を通るL*軸からの平面距離、すなわちa*とb*の二乗平均値C*が彩度に相当する。 原点を通るL*軸上の色は無彩色である。 本発明では、このL*a*b*表色系を用いて説明する。
    この場合、L*が小さいほど明度が低い、すなわち濃い色ということになり、a*及び/またはb*が大きいほど彩度が大きいということになり、色彩感が強いことになる。

    【0005】本発明における濃色化とは、L*が小さくなることであり、視覚的に明確に感知できる−0.5
    (相対値)以下を濃色効果があったとし、本発明では−
    2.0以下の濃色効果があることが望ましい。 また有彩色においてはC*が大きくなることも望ましい。 有彩色においては、C*が+0.5以上(相対値)あれば彩度が向上したとし、本発明では+2.0以上が望ましい。
    さらに、変色等による色相の変化が大きいと実用上問題があるため、a*b*座標平面における原点からの方位の変化量(ラジアン)を色相の変化を表す値とし、時計回りをプラス方向として本発明では実用上±0.2以下を許容範囲とする。

    【0006】真空グロー放電スパッタによるエッチングは、スパッタエッチングとも呼ばれ、0.01〜100
    Pa程度の真空中にて、放電が起こる条件内で0.5c
    m以上の間隔を置いた電極間に数百から数千Vの電圧を印可し、陰極上またはごく近傍に目的物を置くことによって、放電によって発生したガス陽イオンが目的物に衝突して起こる。 絶縁体をエッチングする場合、数十KH
    z以上の高周波を印可することによって放電およびスパッタが可能になる。 通常は13.56MHzの高周波(RF)を用いるため、RFスパッタないしRFスパッタリングによるエッチング、またはRFスパッタエッチングとも呼ばれる。 また通常、電極間の放電回路と、高周波発信器とのインピーダンス整合のために、電極の前にマッチング回路(タンク回路)が設けられる。

    【0007】従来、スパッタエッチングは、金属、半導体、セラミック、合成高分子フィルム、合成繊維、羊毛や絹などの天然繊維の分子構造や結晶構造の研究、それらの接着性や濡れ性の向上の研究、生物試料の顕微観察手法としての研究などが行われてきた。 しかし、製紙用植物繊維に対しこの手法を用いて染色紙の濃色化をはかった例はない。

    【0008】

    【発明が解決しようとする課題】本発明は、染色紙において通常の抄紙過程では得られないような濃い黒色、あるいは有彩色においては濃色かつ高彩度の紙を製造するための発明である。

    【0009】

    【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、染色紙表面を真空グロー放電スパッタによるスパッタエッチング処理することで色の濃さすなわち低い明度、あるいは有彩色においては彩度も向上することを見いだし、本発明を完成した。 すなわち本発明は、染料及び/または顔料で染色した紙表面を、0.01〜100Paのガス圧下で、0.
    04W/cm 2以上の電密度で、エネルギー密度が4
    〜150J/cm 2になるような時間で真空グロー放電スパッタによりスパッタエッチング処理することを特徴とする染色紙の製造方法である。

    【0010】次に本発明の濃色紙を製造する例について述べる。 先ず、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、
    広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)などの木材パルプや麻、楮、雁皮、三椏などの靱皮繊維パルプや、麻、竹、ワラ、ケナフなどの非木材パルプ等の製紙用植物パルプを適宜用いて常法に従い紙料を調製する。 この紙料に、求める色の染料及び/または顔料を、白水への流出や操業安定性の面で許される量を投入し、常法に従い染色紙を製造する。 この際、各種填料、サイズ剤、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、
    等の製紙用副資材も必要に応じ併用することが出来る。
    さらに、抄紙工程で型押し等の模様付けやカレンダー処理も可能である。

    【0011】このように得られた染色紙を、0.01〜
    100Pa望ましくは0.1〜20Paの真空中において、放電が可能なように0.5cm以上の間隔で置いた平板あるいは曲面の対抗電極の陰極側(高周波電圧の場合は面積の小さい側)の電極上、またはごく近傍に置き、数百V〜数千Vの印加によって0.04W/cm 2
    以上、ガス圧にもよるが望ましくは0.2〜2W/cm
    2の電力密度にて、数十KHz以上(一般的には13.
    56MHz)の高周波電圧を印可し、4〜150J/c
    2望ましくは10〜70J/cm 2のエネルギー密度になる時間、放電処理しスパッタエッチングを行う。

    【0012】必要ならその後調湿を行う。 また、サイズプレス、含浸あるいは印刷などでさらに着色を行う事も出来る。

    【0013】残存気体は、空気、酸素、窒素、アルゴン、アンモニアその他様々な気体を用いることが出来るが、望ましくは染料や紙繊維への化学的影響の少ないアルゴンまたは他の稀ガスまたは窒素が良い。 具体的には真空ポンプにて吸引を連続して行いながら、使用する気体をチャンバー内に漏洩させ、一定の真空度に保つと良い。

    【0014】電極のインピーダンスと印加電圧にもよるが、電極間隔が約0.5cmより小さいと放電が起こらない。 反対に、あまり遠いと発生したガスイオンが効率よく紙に到達しなかったり、やはり電極周辺部と中心部でエッチングの程度に差が出てしまう。

    【0015】エネルギー密度は、4J/cm 2以上でないとL*が+0.5以上の濃色化が起こらないし、15
    0J/cm 2以下でないとかえって淡色化や変色が起こってしまう。 ガス圧によって変わるが、望ましくは10
    〜70J/cm 2の範囲になるよう放電電力密度と処理時間を調整すると良い。

    【0016】ただし放電電力密度は0.04W/cm 2
    より小さすぎるとエッチングが効率よく行われず、大きすぎると紙繊維の破壊や染料及び/または顔料の除去や分解が起こりやすくかえって明度L*が上がったり、変色や有彩色の彩度C*の低下を招きやすい。 望ましくは0.2〜2W/cm 2の範囲の放電電力密度で行うと濃色化について効率が良い。

    【0017】残存ガス圧については、5Pa以下になると放電が開始しにくくなることがあるので、一度ガス圧を5Pa程度以上にして放電を開始してから圧力を下げたり、高電圧を印加して放電を開始する必要がある。 圧力が0.01Paより低すぎると、放電の維持が困難になったり、発生するガスイオンが減るためエッチング効率が極端に低下し、濃色化が起こりにくい。 また、圧力が100Paより高すぎると、発生したガスイオンが他のガス分子に衝突する可能性が増し、紙の表面に到達してエッチングに寄与するイオンが減るため、エッチング効率が落ちる。 さらに、発生した大量のプラズマが紙表面の組成変化や染料及び/または顔料の酸化をもたらし、かえって明度L*の上昇や、変色や有彩色の彩度C
    *の低下を招く。 望ましくは0.1〜20Paの範囲が最も濃色化に効率が良い。

    【0018】残存ガスの種類によってもエッチング速度や状態が異なる。 特に酸素や他の活性ガスを含んだ場合、繊維の破壊や変質が起こりやすく、短時間でも大きな凹凸が生成する場合もあるが、同時に吸着染料及び/
    または顔料の分解や除去速度も大きく、明度L*の増加、変色や有彩色の彩度C*の低下が起こりやすく条件設定が難しいため、使用できないわけではないがあまり有効ではない。

    【0019】放電用真空容器に入れる紙は、吸着ガスや水分を含んでいるために、あらかじめ出来るだけ乾燥しておき、望ましくは予備排気容器内で真空乾燥してから放電真空容器に移すと良い。 また、スパッタエッチングを開始すると、予備排気や真空乾燥していても、一定の真空度を保つためには通常の真空設備より大きい容量の真空ポンプが必要である。 スパッタエッチング処理後、
    紙の水分調整が必要ならば行う。

    【0020】適当な条件でスパッタエッチングすると、
    紙表面の繊維に0.1〜1μm程度の微細孔や凹凸が生成する。 この微細構造によって、繊維表面に入射した可視光の正反射が抑制され、拡散反射する光が増える。 これによって染料及び/または顔料によって吸光される光の量が増え、濃色化や有彩色の彩度向上が起こる。 この凹凸は小さすぎても大きすぎても拡散光の増加による濃色化への寄与が小さくなってしまい、約0.1〜0.4
    μmの時に濃色化の効果が大きい。

    【0021】

    【実施例】 実施例1使用パルプとして未叩解LBKPを用い、3%のパルプ懸濁液中に黒色の直接染料CI DIRECT BLA
    CK19を対パルプ4%添加し、30分攪拌した後、定着剤(硫酸バンド)を4重量部加え抄紙機を使用して坪量60g/m 2 (絶乾重量換算)で抄紙した。 その後、
    10Paのアルゴンガス中で、13.56MHzの高周波を用い電力密度0.4W/cm 2で45秒間(18J
    /cm 2 )スパッタエッチングした。

    【0022】 実施例2処理時間を10秒間(4J/cm 2 )とした以外は実施例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0023】 実施例3処理時間を25秒間(10J/cm 2 )とした以外は実施例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0024】 実施例4処理時間を175秒間(70J/cm 2 )とした以外は実施例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0025】 実施例5処理時間を375秒間(150J/cm 2 )とした以外は実施例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0026】 実施例6電力密度0.04W/cm 2で450秒間(18J/c
    2 )とした以外は実施例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0027】 実施例7電力密度0.2W/cm 2で90秒間(18J/cm 2
    とした以外は実施例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0028】 実施例8電力密度2W/cm 2で9秒間(18J/cm 2 )とした以外は実施例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0029】 実施例9電力密度3W/cm 2で3秒間(9J/cm 2 )とした以外は実施例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0030】 実施例10 0.01Paのアルゴンガス中で処理した以外は実施例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0031】 実施例11 0.1Paのアルゴンガス中で処理した以外は実施例1
    と同様とした染色紙を製造した。

    【0032】 実施例12 20Paのアルゴンガス中で処理した以外は実施例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0033】 実施例13 100Paのアルゴンガス中で処理した以外は実施例1
    と同様とした染色紙を製造した。

    【0034】 実施例14 10Paの窒素ガス中で処理した以外は実施例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0035】 実施例15 10Paの酸素ガス中で処理した以外は実施例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0036】 実施例16使用染料をCI DIRECT RED23とした以外は実施例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0037】 実施例17使用染料をCI DIRECT RED23とした以外は実施例2と同様とした染色紙を製造した。

    【0038】 実施例18使用染料をCI DIRECT RED23とした以外は実施例3と同様とした染色紙を製造した。

    【0039】 実施例19使用染料をCI DIRECT RED23とした以外は実施例4と同様とした染色紙を製造した。

    【0040】 実施例20使用染料をCI DIRECT RED23とした以外は実施例5と同様とした染色紙を製造した。

    【0041】 実施例21使用パルプをLBKP70%、NBKP30%とし、6
    %パルプ懸濁液中に染料として、CI DIRECT
    ORANGE39を対パルプ0.44%、CIDIRE
    CT RED23を対パルプ0.26%、CI DIR
    ECT BLACK154を対パルプ3.5%、顔料として粉末カーボンブラックを2.33%添加し、約30
    分撹拌後、フリーネスを400mlC. S. Fとし、通常のロジンサイズ剤を対パルプ0.6%、カチオン化澱粉を対パルプ3%、硫酸バンドを対パルプ3.5%添加し、坪量81g/m 2 (絶乾重量換算)で機械漉きした。 その後、10Paのアルゴンガス中で、13.56
    MHzの高周波を用い電力密度0.4W/cm 2で45
    秒間スパッタエッチングした。

    【0042】 実施例22使用染料をCI DIRECT RED23を対パルプ2.1%およびCIDIRECT RED81を0.4
    %とした以外は実施例21と同様とした染色紙を製造した。

    【0043】 実施例23使用染料をCI DIRECT YELLOW142を対パルプ1.3%およびCI DIRECT RED2
    3を0.05%およびCI DIRECT BLUE2
    00を0.4%およびCI DIRECT BLUE2
    36を0.37%とした以外は実施例21と同様とした染色紙を製造した。

    【0044】 実施例24使用染料をCI DIRECT YELLOW50を対パルプ0.07%およびCI DIRECT RED8
    1を0.03%およびCI DIRECT BLUE2
    00を3.7%およびCI DIRECT BLACK
    16を0.04%とした以外は実施例21と同様とした染色紙を製造した。

    【0045】 比較例1使用パルプとして未叩解LBKPを用い、3%のパルプ懸濁液中に黒色の直接染料CI DIRECT BLA
    CK19を対パルプ4%添加し、30分攪拌した後、定着剤(硫酸バンド)を4重量部加え抄紙機を使用して坪量60g/m 2 (絶乾重量換算)で抄紙し、染色紙を製造した。

    【0046】 比較例2電力密度0.4W/cm 2で400秒間(160J/c
    2 )スパッタエッチングした以外は実施例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0047】 比較例3電力密度0.4W/cm 2で8秒間(3J/cm 2 )スパッタエッチングした以外は実施例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0048】 比較例4電力密度0.03W/cm 2で600秒間(18J/c
    2 )スパッタエッチングした以外は実施例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0049】 比較例5ガス圧を0.005Paとした以外は実施例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0050】 比較例6ガス圧を110Paとした以外は実施例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0051】 比較例7 10Paの酸素ガス中で電力密度0.4W/cm 2で9
    0秒間(36J/cm 2 )処理した以外は実施例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0052】 比較例8使用染料をCI DIRECT RED23とした以外は比較例1と同様とした染色紙を製造した。

    【0053】 比較例9スパッタエッチングをしない以外は実施例21と同様とした染色紙を製造した。

    【0054】 比較例10スパッタエッチングをしない以外は実施例22と同様とした染色紙を製造した。

    【0055】 比較例11スパッタエッチングをしない以外は実施例23と同様とした染色紙を製造した。

    【0056】 比較例12スパッタエッチングをしない以外は実施例24と同様とした染色紙を製造した。

    【0057】こうして製造した染色紙の評価を行った。
    評価は次の方法によった。 明度(色の濃さ):JIS Z8730のL*a*b*
    表色系のL*で評価した。 L*が小さいほど濃い色である。 明度変化:本発明によるスパッタエッチング処理を行わない場合(比較例)との明度(L*)の差異(dL
    *)。 色相:JIS Z8730のL*a*b*表色系のa*
    とb*で表した。 色相変化:a*b*座標平面における原点からの方位の変化量(ラジアン)。 時計回りをプラス方向とする。 彩度:JIS Z8730のL*a*b*表色系のa*
    とb*の二乗平均を新たにC*とし、これで評価した。
    C*が大きいほど彩度が高い。 彩度変化:本発明によるスパッタエッチング処理を行わない場合(比較例)との彩度(C*)の差異(dC
    *)。 評価結果を表1〜表3に示す。

    【0058】

    【表1】

    【0059】

    【表2】

    【0060】

    【表3】

    【0061】表から明らかなように、リークするガスの種類によらず、0.01から100Paのガス圧で、
    0.04W/cm 2以上の電力密度、および、4から1
    50J/cm 2のエネルギー密度に調整し、スパッタエッチングを行うことによって、−0.5以下のL*値の低下や、+0.5以上のC*値の向上が見られ、染色紙の濃色化に有効なことがわかる。 また、この効果は使用する染料種や、染料の色にもよらない。 すなわち、スパッタエッチングによる濃色化効果は、スパッタ条件によって異なる。 −0.5以下のL*値の低下、または、+
    0.5以上のC*値の向上が見らた場合を有効とする。
    実施例2と実施例5を比較例2及び比較例3と対比させると、効果が現れるのは、エネルギー密度が4以上15
    0J/cm 2以下の範囲である事がわかる。 また、実施例1と実施例6を比較例4と対比させると、同様な効果が得られる電力密度は0.04W/cm 2以上であることが解る。 また、実施例10と実施例13を比較例5と比較例6を対比させると、同様な効果が得られるガス圧は0.01以上、100Pa以下であることがわかる。
    またこれらのスパッタ条件のうち、1つでも満足しないものがあると、濃色化効果に乏しい事もわかる。 また、
    実施例14と実施例15を比較例1と対比させると、リークするガスの種類によらないこともわかる。 実施例1、実施例3、実施例4、実施例7、実施例8、実施例1
    1、実施例12、実施例14,実施例15は、これらスパッタ条件を満足したもので、濃色化効果が現れている。
    また実施例16から実施例20を比較例8と対比すると、スパッタ条件を満足すれば、染料の色にもよらず、
    効果がある事がわかる。 また、実施例21から24を比較例9から12と対比させると、複数の染料を使用し、
    自由な色に染めた紙にも有効な事がわかる。

    【0062】

    【発明の効果】従来、濃色の染色紙を得ようとすると、
    染料及び/または顔料の紙パルプ繊維に対する吸着量の限界のため、染色時の染料及び/または顔料濃度を増しても一定以上の濃い色にはならない、あるいは抄紙工程の白水が着色し操業に支障が生じる等の限界があった。
    本発明では、通常に得られる程度の濃色紙を、真空グロー放電スパッタによるエッチングすなわちスパッタエッチング処理をすることで、従来の方法では得られなかったような濃い色や、有彩色においてはかつ彩度の高い染色紙を得ることができる。 このような濃色紙は、意匠性が高く、例えば書籍の内装など様々な用途に用いることができる。

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