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C−MET調節剤の薬学的組成物

阅读:835发布:2024-02-10

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以下 を含み、化合物Iが である、 薬学的錠剤組成物。以下 を含み、化合物Iが である、薬学的錠剤組成物。以下 を含み、化合物Iが である、薬学的錠剤組成物。30〜32重量%の化合物IのL−リンゴ酸塩、 50〜70重量%の充填剤、 2〜4重量%の結合剤、 4〜8重量%の崩壊剤、 0.2〜0.6重量%の流動促進剤、および0.5〜1重量%の潤滑剤を含み、 化合物Iが である、薬学的錠剤組成物。前記化合物IのL−リンゴ酸塩が、非晶質形態、実質的に非晶質形態、結晶形態、または実質的に結晶形態である、請求項4に記載の薬学的錠剤組成物。前記化合物IのL−リンゴ酸塩が、結晶形態または非晶質形態である、請求項4に記載の薬学的錠剤組成物。前記充填剤が、ナトリウムデンプングリコレート、コーンスターチ、タルク、スクロース、デキストロース、グルコース、ラクトース、キシリトール、フルクトース、ソルビトール、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、および微結晶性セルロース、またはそれらの混合物からなる群から選択される、請求項4に記載の薬学的錠剤組成物。前記充填剤がラクトースおよび微結晶性セルロースを含む、請求項7に記載の薬学的錠剤組成物。前記結合剤が、アカシア、アルギン酸、カルボマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、デキストリン、エチルセルロース、ゼラチン、グアーガム、硬化植物油(I型)、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、液体グルコース、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マルトデキストリン、メチルセルロース、ポリメタクリレート類、ポビドン、アルファデンプン、アルギン酸ナトリウム、デンプン、およびゼイン、またはそれらの混合物からなる群から選択される、請求項4に記載の薬学的錠剤組成物。前記結合剤がヒドロキシプロピルセルロースである、請求項9に記載の薬学的錠剤組成物。前記崩壊剤が、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、コロイド状二酸化ケイ素、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、グアーガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、メチルセルロース、微結晶性セルロース、ポリアクリリン(polyacrilin)カリウム、粉末セルロース、アルファデンプン、アルギン酸ナトリウム、およびデンプン、またはそれらの混合物からなる群から選択される、請求項10に記載の薬学的錠剤組成物。前記崩壊剤がクロスカルメロースナトリウムである、請求項11に記載の薬学的錠剤組成物。前記流動促進剤がコロイド状二酸化ケイ素である、請求項4に記載の薬学的錠剤組成物。前記潤滑剤が、ステアリン酸マグネシウム、Lubritab.RTM、ステアリン酸、およびタルク、またはそれらの混合物からなる群から選択される、請求項4に記載の薬学的錠剤組成物。前記潤滑剤がステアリン酸マグネシウムである、請求項4に記載の薬学的錠剤組成物。フィルムコーティングをさらに含む、請求項4に記載の薬学的錠剤組成物。前記フィルムコーティングがOpadry Yellowを含む、請求項16に記載の薬学的錠剤組成物。錠剤製剤である、請求項1〜4に記載の薬学的錠剤組成物。以下 を含み、化合物Iが である、薬学的錠剤組成物。フィルムコーティングをさらに含む、請求項18に記載の薬学的錠剤組成物。前記フィルムコーティングがOpadry yellowを含む、請求項20に記載の薬学的錠剤組成物。請求項1〜4または19に記載の薬学的錠剤組成物を含む癌を治療するための医薬であって、薬学的錠剤組成物が単独でまたは別の治療剤と組み合わせて投与される、医薬。前記癌が、膵臓癌、腎臓癌、肝臓癌、前立腺癌、胃癌、胃食道癌、黒色腫、癌、乳癌、甲状腺癌、および星細胞系腫瘍からなる群から選択される、請求項22に記載の医薬。前記癌が、膵臓癌、肝細胞癌(HCC)、腎細胞癌、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)、胃もしくは胃食道接合部癌、黒色腫、小細胞肺癌(SCLC)、卵巣癌、原発性腹膜癌もしくは卵管癌、エストロゲン受容体陽性乳癌、エストロゲン受容体/プロゲステロン受容体/HER2陰性(三重陰性)乳癌、炎症性(受容体の状態にかかわらず)乳癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、または甲状腺髄様癌である、請求項23に記載の医薬。化合物Iを含む薬学的錠剤組成物を製造するための方法であって、 a.未粉砕の化合物IのL−リンゴ酸塩を砕塊(delump)するステップと、 b.前記砕塊した化合物IのL−リンゴ酸塩を微結晶性セルロース、無ラクトース、およびクロスカルメロースナトリウムとともに予め混合して、結合剤溶液を形成するステップと、 c.前記結合剤溶液の湿式高せん断造粒を行い、湿式顆粒を生成するステップと、 d.前記湿式顆粒を湿式スクリーニングし、湿式スクリーニング処理した顆粒を生成するステップと、 e.前記湿式スクリーニング処理した顆粒を流動床乾燥させて、乾燥顆粒を生成するステップと、 f.前記乾燥顆粒を乾式粉砕して、乾式粉砕した顆粒を生成するステップと、 g.前記乾式粉砕した顆粒をコロイド状ケイ素およびクロスカルメロースと混合して、粒外混合物を生成するステップと、 h.前記粒外混合物およびステアリン酸マグネシウムを潤滑剤混合して、最終混合物を生成するステップと、 i.前記最終混合物を錠剤圧縮して、コーティングされていないコア錠剤を形成するステップと、 を含み、化合物Iが である、方法。前記コーティングされていないコア錠剤のフィルムコーティングのステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。

说明书全文

(関連出願の相互参照) 本願は、2010年7月16日出願の米国出願第61/365,253号および2010年8月5日出願の米国出願第61/370,843号に対する優先権を主張し、これらのそれぞれの全体の内容が、参照によって本明細書に組み込まれる。

従来、癌治療における劇的な改善は、新規の機序を介して作用する治療剤の特定と関連してきた。癌治療に利用可能な1つの機序は、プロテインキナーゼ活性の調節である。プロテインキナーゼ活性化によるシグナル伝達は、腫瘍細胞の多くの特性に関与する。プロテインキナーゼによるシグナル伝達は特に、例えば腎臓癌、胃癌、頭頸部癌、癌、乳癌、前立腺癌、結腸直腸癌、および肝細胞癌、ならびに脳腫瘍細胞の成長および増殖に関連する。

プロテインキナーゼは受容体型と非受容体型とに分類することができる。受容体型チロシンキナーゼは多数の膜貫通受容体で構成され、その生物学的活性は多岐にわたる。受容体型チロシンキナーゼの詳細な考察に関しては、Plowman et al.,DN&P 7(6):334−339,1994を参照のこと。プロテインキナーゼおよびそのリガンドは、種々の細胞活動において極めて重要な役割を果たすため、プロテインキナーゼの酵素活性が脱調節を受けることにより、癌と関連する無制御の細胞増殖等の細胞性質の変化をもたらす場合がある。腫瘍学的な適応症に加えて、変化したキナーゼシグナル伝達は、例えば免疫障害、循環器系疾患、炎症性疾患、および変性疾患等の多数の他の疾患にも関与している。したがって、プロテインキナーゼは低分子薬の創薬に関して興味を引く標的である。抗血管新生活性および抗増殖活性を対象とする低分子活性調節の特に興味を引く標的が、受容体型チロシンキナーゼのc−Met、KDR、c−Kit、Axl、flt−3、およびflt−4である。

このキナーゼであるc−Metは、ヘテロ二量体の受容体型チロシンキナーゼ(RTK)サブファミリーの基本メンバーであり、これには、Met、Ron、およびSeaが含まれる。c−Metの内因性リガンドは、血管新生の強な誘導因子である肝細胞増殖因子(HGF)である。HGFがc−Metと結合することにより、自己リン酸化を介して受容体の活性化を誘導し、それにより受容体依存性のシグナル伝達が増加し、細胞の増殖と浸潤が促進される。抗HGF抗体またはHGFアンタゴニストは、インビボで腫瘍の転移を阻害することが示されている(Maulik et al Cytokine & Growth Factor Reviews 2002 13,41−59を参照)。乳房の腫瘍、結腸腫瘍、腎腫瘍、肺腫瘍、扁平上皮癌、骨髄性白血病、血管腫、黒色腫、星細胞腫、グリア芽腫等の多様な腫瘍タイプで、c−Metの過剰発現が実証されている。さらに、c−Metのキナーゼドメインにおける活性化変異が、遺伝性および散発性の腎乳頭腫および扁平上皮癌において特定されている。(例えば、Maulik et al.,Cytokine & growth Factor reviews 2002 13,41−59、Longati et al.,Curr Drug Targets 2001,2,41−55、Funakoshi et al.,Clinica Chimica Acta 2003 1−23を参照のこと)。

上皮細胞増殖因子(EGF)、血管内皮増殖因子(VEGF)、およびエフリンのシグナル伝達の阻害は、腫瘍の増殖および生存に必要な重要な2つの細胞プロセスである細胞増殖および血管新生を防ぐ(Matter A.,Drug Disc.Technol.2001 6,1005−1024)。キナーゼKDR(キナーゼ挿入ドメイン受容体チロシンキナーゼを指す)およびflt−4(fms様チロシンキナーゼ−4)はともに、VEGF受容体である。EGF受容体およびVEGF受容体は、低分子阻害の望ましい標的である。VEGFファミリーの全てのメンバーは、細胞表面上のチロシンキナーゼ受容体(VEGFR)に結合して、これらを二量体化し、リン酸転移により活性化することで、細胞応答を刺激する。VEGF受容体は、免疫グロブリン様ドメインを有する細胞外部分、1個の膜貫通領域、および分割されたチロシンキナーゼドメインを含有する細胞内部分を有する。VEGFは、VEGFR−1およびVEGFR−2に結合する。VEGFR−2は、VEGFに対するほとんど全ての既知の細胞応答に介在することが知られている。

キナーゼc−Kit(幹細胞因子受容体または造血幹細胞因子受容体とも呼ばれている)は、血小板由来増殖因子受容体サブファミリーに属する3型受容体チロシンキナーゼ(RTK)である。c−Kitおよびc−Kitリガンドの過剰発現は、ヒト消化管間質腫瘍、肥満細胞症、胚細胞腫瘍、急性骨髄性白血病(AML)、NKリンパ腫、小細胞肺癌、神経芽細胞腫、婦人科腫瘍、および結腸癌等の様々なヒト疾患で報告されている。さらに、c−Kitの発現上昇はまた、1型神経線維腫症(NF−1)、間葉腫瘍GIST、および肥満細胞疾患が関連する新生物の発生、ならびにc−Kit活性化が関与する他の疾患とも関連し得る。

キナーゼFlt−3(fms様チロシンキナーゼ−3)は、大部分のAML(急性骨髄性白血病)の患者において、膜近傍領域またはキナーゼドメインの活性化ループのいずれかで突然変異を介して構成的に活性化される(Reilly,Leuk.Lymphoma,2003,44:1−7を参照のこと)。

したがって、c−Met、VEGFR2、KDR、c−Kit、Axl、flt−3、およびflt−4等のキナーゼのシグナル伝達を特異的に阻害、制御、および/または調節する低分子化合物が、異常な細胞増殖および血管新生に関連する病状を治療または予防する手段として特に望ましい。このようなある低分子は、N−[4−[(6,7−ジメトキシ−4−キノリニル)オキシ]フェニル]−N’−(4−フルオロフェニル)−1,1−シクロプロパンジカルボキサミドの化学名によっても知られている化合物Iであり、これは、化学構造

を有する。

化合物Iは、国際公開第2005/030140号で開示かつ特許請求され、この全体の内容は、参照によって本明細書に組み込まれる。国際公開第2005/030140号は、化合物Iの合成(表2、化合物I2、実施例48)を記載し、キナーゼのシグナル伝達を阻害、制御、および/または調節する、この分子の治療活性を開示する(アッセイ、表4、項目289)。化合物Iを、リンゴ酸塩として使用してもよい。

治療効果が治療剤にとって第1の関心事ではあるが、薬学的組成物は、その開発にとって同様に重要であり得る。一般に、薬物開発者は、十分な溶性(溶解率を含む)、貯蔵安定性、吸湿性、および再現性等の所望の性質を有する薬学的組成物を発見することに尽力し、これらの全てが薬物の処理可能性、製造、および/またはバイオアベイラビリティーに影響を与え得る。したがって、これらの所望の性質の一部または全てを有する薬学的組成物が、薬物開発に不可欠である。

表1に示す化合物Iを含む薬学的組成物を対象とする本開示により、これらおよび他の必要性が満たされる。

また、本開示は、表2に示す化合物Iを含む薬学的組成物も対象とする。

本開示は、さらに、表3に示す化合物Iを含む薬学的組成物を対象とする。

一態様において、化合物Iは、L−リンゴ酸塩として表1、表2、および表3中に存在する。

また、本開示は、表1、表2、または表3に記載の薬学的組成物の調製プロセスも対象とする。

本開示は、さらに、癌を治療するための方法を対象とし、本方法は、表1、表2、または表3に記載の薬学的組成物をそのような治療を必要とする患者に投与することを含む。また、本開示は、癌を治療するための方法も対象とし、本方法は、表1、表2、または表3に記載の薬学的組成物を別の治療剤と組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与することを含む。

これらおよび他の治療態様において、治療すべき癌としては、膵臓癌、腎臓癌、肝臓癌、前立腺癌、胃癌、胃食道癌、黒色腫、肺癌、乳癌、甲状腺癌、および星細胞系腫瘍等の国際公開第2005/030140号に開示される癌が挙げられる。より具体的には、癌としては、膵臓癌、肝細胞癌(HCC)、腎細胞癌、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)、胃もしくは胃食道接合部癌、黒色腫、小細胞肺癌(SCLC)、卵巣癌、原発性腹膜癌もしくは卵管癌、エストロゲン受容体陽性乳癌、エストロゲン受容体/プロゲステロン受容体/HER2陰性(三重陰性)乳癌、炎症性(受容体の状態にかかわらず)乳癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、または甲状腺髄様癌が挙げられる。

本開示は、化合物Iおよび薬学的に許容される充填剤、結合剤、崩壊剤、流動促進剤、および潤滑剤、ならびに任意にフィルムコーティング材料を含む薬学的製剤を対象とし、これらのそれぞれは、以下の段落により詳細に説明される。薬学的に許容される充填剤、結合剤、崩壊剤、流動促進剤、潤滑剤、およびフィルムコーティングの例は、以下に説明され、Handbook of Pharmaceutical Excipients,Second Edition,Ed.A.Wade and P.J.Weller,1994,The Pharmaceutical Press,London,Englandにより詳細に説明されている。本明細書で使用される賦形剤という用語は、製剤に十分な加工および圧縮特性を与えるか、または完成した表に所望の物理特性を与える、不活性物質を指す。 化合物Iの薬学的組成物

化合物Iの薬学的組成物は、化合物I、ならびに充填剤、結合剤、崩壊剤、流動促進剤、および潤滑剤からなる群から選択される賦形剤を含み、任意に、コーティングされても、コーティングされなくてもよい、錠剤である。 化合物I

一実施形態において、薬学的組成物は、遊離塩基として化合物Iを含む。

別の実施形態において、薬学的組成物は、水和物として化合物Iを含む。

別の実施形態において、薬学的組成物は、塩として化合物Iを含む。

別の実施形態において、薬学的組成物は、リンゴ酸塩として化合物Iを含む。

別の実施形態において、リンゴ酸塩は、化合物IのL−リンゴ酸塩であり、これは以下の構造を有する。

さらなる実施形態において、リンゴ酸塩は、D−リンゴ酸塩である。さらなる実施形態において、リンゴ酸塩は、D,L−リンゴ酸塩である。

化合物Iのリンゴ酸塩、特にL−リンゴ酸塩は、開発において薬学的性質の好ましい組み合わせを有する。25℃/60%の相対湿度(RH)および40℃/60%のRHの条件下で、化合物IのL−リンゴ酸塩は、アッセイ、純度、湿度、および溶解度において変化がないことを示した。DSC/TGAは、化合物IのL−リンゴ酸塩が185℃まで安定していることを示した。溶媒損失は観察されなかった。L−リンゴ酸塩による水分吸収は、わずかな履歴現象を伴って可逆的であった。水分吸収量は、90%のRHにて約0.60重量%と計算された。L−リンゴ酸塩は、良好な収率を有し、90%を超える純度で合成され、薬学的組成物中で用いるのに十分な溶解度を有した。この塩と関連する水分量は、カールフィッシャー分析によって約0.5重量%と計算され、TGA分析およびGVS分析と相関する。

化合物IのL−リンゴ酸塩それ自体、ならびにそれとは別にその結晶質および非晶質の形態は、化合物Iの遊離塩基および他の塩を超える有益な性質を示す。例えば、化合物Iの塩酸塩は、望ましくない感湿性を示し、高湿度(75%のRH)および高温(40℃)に曝露すると、相変化を起こす。マレイン酸塩は溶解度が低かった。酒石酸塩は結晶性が低く、溶解度が低かった。リン酸塩は、H2Oの吸収により重量が8%増加し、これは試験を行った塩の中で最も高かった。

様々な塩の水溶性は、水1mL当たり10mgの固体を用いて測定した。塩は、遊離塩基のアセトン溶液をある範囲の酸のテトラヒドロフラン(THF)保存溶液と約1:1のモル比で反応させることによって、ソルトスクリーン中で調製された。下記の表は、遊離塩基およびそれぞれの塩に関する水溶性および他のデータをまとめたものである。

別の実施形態において、化合物IのL−リンゴ酸塩は、非晶質であるか、または実質的に非晶質形態である。「実質的に非晶質」とは、50%を超える化合物IのL−リンゴ酸塩が非晶質であることを意味する。

別の実施形態において、化合物IのL−リンゴ酸塩は、結晶質であるか、または実質的に結晶質形態である。「実質的に結晶質」とは、50%を超える化合物IのL−リンゴ酸塩が結晶質であることを意味する。化合物IのL−リンゴ酸塩の2つの結晶質形態は、N−1および/またはN−2結晶質形態である。

同様に、別の実施形態において、化合物IのD−リンゴ酸塩は、非晶質であるか、または実質的に非晶質形態である。「実質的に非晶質」とは、50%を超える化合物IのD−リンゴ酸塩が非晶質であることを意味する。

別の実施形態において、化合物IのD−リンゴ酸塩は、結晶質であるか、または実質的に結晶質形態である。「実質的に結晶質」とは、50%を超える化合物IのD−リンゴ酸塩が結晶質であることを意味する。化合物IのD−リンゴ酸塩の2つの結晶質形態は、N−1および/またはN−2結晶質形態である。

同様に、別の実施形態において、化合物IのD,L−リンゴ酸塩は、非晶質であるか、または実質的に非晶質形態である。「実質的に非晶質」とは、50%を超える化合物IのD,L−リンゴ酸塩が非晶質であることを意味する。

別の実施形態において、化合物IのD,L−リンゴ酸塩は、結晶質であるか、または実質的に結晶質形態である。「実質的に結晶質」とは、50%を超える化合物IのD,L−リンゴ酸塩が結晶質であることを意味する。化合物IのD,L−リンゴ酸塩の2つの結晶質形態は、N−1および/またはN−2結晶質形態である。

当該技術分野で公知のように、結晶性のD−リンゴ酸塩は、結晶質化合物Iと同じ結晶質形態を形成し、同じ性質を持つ。結晶性のエナンチオマーの性質について考察する国際公開第2008/083319号を参照のこと。

化合物IのL−リンゴ酸塩の結晶質N−1形態および化合物IのD−リンゴ酸塩の結晶質N−1形態は、以下のうちの少なくとも1つによって特徴付けられ得る。 (i)固体13C NMRスペクトルのピークが18.1、42.9、44.5、70.4、123.2、156.2、170.8、175.7、および182.1ppm、±0.2ppmにある。 (ii)粉末x線回折パターン(CuKα λ=1.5418Å)が、6.4、9.0、12.0、12.8、13.5、16.9、19.4、21.5、22.8、25.1、および27.6 °2θ±0.2 °2θから選択される4点以上のピークを含み、結晶質形態の測定は室温で行う。 (iii)固体15N NMRスペクトルのピークが118.6、119.6、120.7、134.8、167.1、176.0、および180ppm、±0.2ppmである、ならびに/または

化合物IのL−リンゴ酸塩および化合物IのD−リンゴ酸塩の結晶質N−1形態を特徴付けるために使用することができる他の固体の性質は、国際公開第2010/083414号に記載され、この全体の内容は、参照によって本明細書に組み込まれ、以下の実施例において使用される通りである。結晶質化合物IのL−リンゴ酸塩に関しては、40℃で1週間、75%のRHに曝露後、固体状態および結晶化度に変化はなかった。

本明細書に記載される化合物IのL−およびD−リンゴ酸塩の結晶質N−2形態は、以下のうちの少なくとも1つによって特徴付けられ得る。 (i)固体13C NMRスペクトルのピークが23.0、25.9、38.0、54.4、56.11、41.7、69.7、102.0、122.5、177.3、179.3、180.0、および180.3、±0.2ppmにある。 (ii)粉末x線回折パターン(CuKα λ=1.5418Å)が、6.4、9.1、12.0、12.8、13.7、17.1、20.9、21.9、22.6、および23.7 °2θ±0.2 °2θから選択される4点以上のピークを含み、結晶質形態の測定は室温で行う。 (iii)固体15N NMRスペクトルのピークが118.5、120.8、135.1、167.3、および180.1ppmである。

化合物IのL−およびD−リンゴ酸塩の結晶質N−2形態を特徴付けるために使用することができる他の固体の性質は、国際公開第2010/083414号に記載されている。

別の実施形態において、いかなる態様および/または実施形態において本明細書で記載される化合物IのL−リンゴ酸塩の結晶質形態は、実質的に純粋なN−1形態である。

別の実施形態において、本開示は、実質的に純粋なN−2形態である化合物IのL−リンゴ酸塩の結晶質形態に関する。

本開示の別の態様は、化合物IのD,L−リンゴ酸塩の結晶質形態に関する。D,L−リンゴ酸塩は、ラセミリンゴ酸から調製される。D,L−リンゴ酸塩の結晶質N−1形態は、以下のうちの少なくとも1つによって特徴付けられ得る。 (i)固体13C NMRスペクトルが、20.8、26.2、44.8、55.7、70.7、100.4、101.0、114.7、115.2、116.0、119.7、120.4、121.6、124.4、136.9、138.9、141.1、145.7、150.3、156.5、157.6、159.6、165.2、167.4、171.2、176.3、182.1ppm、±0.2ppmから選択される4つ以上のピークを有する。 (ii)粉末x線回折パターン(CuKα λ=1.5418Å)が、12.8、13.5、16.9、19.4、21.5、22.8、25.1、および27.6、±0.2 °2θから選択される4つ以上の2θ値を含み、結晶質形態の測定は室温で行う、および/または (iii)固体15N NMRスペクトルのピークが、119.6、134,7、および175.5ppm、±0.2ppmである。

他の固体状態が、国際公開第2010/083414号において考察される、化合物IのD,L−リンゴ酸塩の結晶質N−1形態を特徴付けるために使用することができる。一実施形態において、化合物IのD,L−リンゴ酸塩のN−1形態は、ほぼ以下の値に等しい単位格子パラメータによって特徴付けられる。 格子の寸法:a=14.60Å b=5.20Å c=39.09Å α=90.0° β=90.4° γ=90.0° 空間群:P21/n 化合物Iの分子/単位格子:4 体積=2969Å3 密度(計算値)=1.422g/cm3

化合物IのD,L−リンゴ酸塩の形態N−1の単位格子パラメータは、例えば、外気温または室温等の約25℃の温度で測定された。

化合物IのL−リンゴ酸塩およびD−リンゴ酸塩のN−1およびN−2結晶質形態ならびに化合物IのD,L−リンゴ酸塩の結晶質形態N−1のそれぞれが、互いに識別可能な固有の特徴を持つ。これらの特徴は、固体形態の物理的性質を比較することによって理解することができる。例えば、表4は、化合物Iの結晶質D,L−リンゴ酸塩の形態N−1ならびに化合物Iの結晶質L−リンゴ酸塩の形態N−1およびN−2に特徴的なXRPDピークの位置(°2θ±0.2 °2θ)を示したものである。非晶質形態はXRPDのパターンで回折ピークを示さない。 回転式キャピラリーを用いる回折装置(CuKα)で収集したパターンに基づいた、室温での特徴的な回折ピークの位置(度2θ±0.2)

*化合物IのL−リンゴ酸塩の形態N−1と化合物IのL−リンゴ酸塩の形態N−2の間で固有の反射。

化合物Iの結晶質D−リンゴ酸塩の形態N−1とN−2の間で固有な反射にアスタリスク(*)を付けた。前述のように、化合物IのD−リンゴ酸塩は、化合物IのL−リンゴ酸塩のエナンチオマーであるため、化合物IのD−リンゴ酸塩の形態N−1は、化合物IのL−リンゴ酸塩の形態N−1に関して表4に挙げたものと同じ特徴の回折パターンおよび固有のピークを持つ。同様に、化合物IのD−リンゴ酸塩の形態N−2は、化合物IのL−リンゴ酸塩の形態N−2に関して表2に挙げたものと同じ特徴の回折パターンおよび固有のピークを持つ。化合物IのL−およびD−リンゴ酸塩は、それぞれ、その絶対立体化学、即ち、L−リンゴ酸塩対D−リンゴ酸塩に基づいて、互いに異なる。化合物Iの結晶質D,L−リンゴ酸塩の形態N−1は、D,L−リンゴ酸塩として識別される。

固体NMRでの特徴的なピークも、本明細書で開示する結晶質形態と非晶質形態を識別する役割を果たし得る。例えば、表5は、化合物Iの結晶質D,L−リンゴ酸塩、形態N−1、化合物Iの結晶質L−リンゴ酸塩、形態N−1およびN−2、ならびに化合物Iの非晶質形態について特徴的な固体13C NMRピークを示したものである。

後述する固体19Fおよび15N NMRスペクトルは、同様の比較および特徴付けのためのデータを提供する。前述のように、化合物IのL−リンゴ酸塩、結晶質形態N−1およびN−2ならびに化合物IのD−リンゴ酸塩の非晶質形態は、化合物Iの結晶質L−リンゴ酸塩の形態N−1およびN−2に関して提供されるものと同じ固体NMR共鳴、およびそれらの間で固有のピークを持つ。

化合物1のL−リンゴ酸塩および/またはD−リンゴ酸塩の結晶質形態は、混合物として生じ得る。混合物は、L−リンゴ酸塩形態およびD−リンゴ酸塩形態の総重量に基づいて、ゼロ重量%を超え、100重量%未満のL−リンゴ酸塩形態、および100重量%未満でゼロ重量%を超えるD−リンゴ酸塩形態を有し得る。別の実施形態において、混合物は、該混合物のL−リンゴ酸塩形態およびD−リンゴ酸塩形態の総重量に基づいて、約1〜約99重量%のL−リンゴ酸塩形態、および約99〜約1重量%のD−リンゴ酸塩形態を含む。さらなる実施形態において、混合物は、該混合物のL−リンゴ酸塩形態およびD−リンゴ酸塩形態の総重量に基づいて、約90重量%から100重量%未満のL−リンゴ酸塩、およびゼロ重量%を超え、約10重量%までのD−リンゴ酸塩形態を含む。したがって、混合物は、1〜10重量%のL−リンゴ酸塩形態、11〜20重量%のL−リンゴ酸塩形態、21〜30重量%のL−リンゴ酸塩形態、31〜40重量%のL−リンゴ酸塩形態、41〜50重量%のL−リンゴ酸塩形態、51〜60重量%のL−リンゴ酸塩形態、61〜70重量%のL−リンゴ酸塩形態、71〜80重量%のL−リンゴ酸塩形態、81〜90重量%のL−リンゴ酸塩形態、または91〜99重量%のL−リンゴ酸塩形態を有し、リンゴ酸塩の残りの重量%は、D−リンゴ酸塩形態の重量%である。 充填剤

前述のように、化合物Iを含有する薬学的組成物は、充填剤を含む。充填剤は、圧縮のために実際的なサイズになるように、バルクを調整するために添加される不活性成分である。充填剤の例としては、ナトリウムデンプングリコレート、コーンスターチ、タルク、スクロース、デキストロース、グルコース、ラクトース、キシリトール、フルクトース、ソルビトール、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム等、またはそれらの混合物が挙げられる。微結晶性セルロースもまた、充填剤として使用してもよく、当該製錠分野で公知かつ使用される、微結晶性セルロースの任意の好適な形態であり得る。ラクトースと微結晶性セルロースの混合物が充填剤として使用されることが好ましい。一実施形態において、ラクトースは、Lactose 60Mとして販売される無水ラクトースであり、これは多くの供給者から容易に市販入手可能である。一実施形態において、微結晶性セルロースは、Avicel PH−102であり、これも市販入手可能である。

好ましくは、1つまたは複数の充填剤は、直接圧縮可能な製剤の固体の主成分において約50〜約70重量%の量で存在し、より好ましくは、約57〜約67重量%の量で存在する。好ましくは、ラクトースは、約18〜22重量%の量で存在する。好ましくは、微結晶性セルロースは、約38〜40重量%の量で存在する。 結合剤

化合物Iを含有する薬学的組成物はまた、結合剤を含む。結合剤は、圧縮錠がその完全性を保つことができるよう粉末に凝集性を与えるために粉末に添加される。結合剤は、アカシア、アルギン酸、カルボマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、デキストリン、エチルセルロース、ゼラチン、グアーガム、硬化植物油(I型)、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、液体グルコース、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マルトデキストリン、メチルセルロース、ポリメタクリレート類、ポビドン、アルファデンプン、アルギン酸ナトリウム、デンプン、ゼイン等、およびそれらの混合物のような、当該製錠分野で入手可能な任意の薬学的に許容される結合剤であり得る。

好ましい結合剤は、ヒドロキシプロピルセルロースであり、直接圧縮可能な製剤の固体の主成分において、好ましくは約2〜約4重量%の量である。一実施形態において、ヒドロキシプロピルセルロースは、市販入手可能なKlucel EXFである。 崩壊剤

化合物Iを含有する薬学的組成物はまた、崩壊剤を含む。崩壊剤は、投与後の分散または崩壊を促進するために添加される物質、または物質の混合物である。崩壊剤は、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、コロイド状二酸化ケイ素、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、グアーガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、メチルセルロース、微結晶性セルロース、ポリアクリリン(polyacrilin)カリウム、粉末セルロース、アルファデンプン、アルギン酸ナトリウム、デンプン等、またはそれらの混合物のような、当該製錠分野で入手可能な任意の薬学的に許容される崩壊剤であり得る。

好ましい崩壊剤は、クロスカルメロースナトリウムであり、直接圧縮可能な製剤の固体の主成分において、約4〜約8重量%の量である。一実施形態において、クロスカルメロースナトリウムは、市販入手可能なAc−Di−Solである。 流動促進剤

化合物Iを含有する薬学的組成物はまた、流動促進剤を含む。流動促進剤は、製剤の圧縮性、流動性、および均一性に起因し、分離を最小限に抑え、前述される結合剤の放出機序を著しく妨害しない、任意の薬学的に許容される流動促進剤であり得る。好ましくは、流動促進剤は、製剤の流れを改善するために選択される。二酸化ケイ素、特に、コロイド状二酸化ケイ素が、流動促進剤として好ましい。

流動促進剤は、直接圧縮可能な製剤の固体の主成分において、約0.2〜約0.6重量%の量で使用される。 潤滑剤

化合物Iを含有する薬学的組成物はまた、潤滑剤を含む。潤滑剤は、金型およびパンチの表面への錠剤材料の付着を妨げるために使用される。潤滑剤は、製剤の均一性に寄与することによって粉末の分離を実質的に防ぎ、良好な流動性を示す、任意の薬学的に許容される潤滑剤であり得る。好ましくは、潤滑剤は、錠剤の圧縮および金型空洞からの錠剤の取り出しを促進する機能を果たす。そのような潤滑剤は、親水性または疎水性であり得、例としては、ステアリン酸マグネシウム、Lubritab.RTM、ステアリン酸、タルク、および当該技術分野で公知、または許容されるもしくは同等の性質を示す開発されるべき他の潤滑剤、またはそれらの混合物が挙げられる。潤滑剤の例としては、ステアリン酸カルシウム、モノステアリン酸グリセリン、パルミトステアリン酸グリセリン、水素化ヒマシ油、水素化植物油、軽質鉱油、ステアリン酸マグネシウム、鉱油、ポリエチレングリコール、安息香酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、フマル酸ナトリウムステアリル、ステアリン酸、タルク、ステアリン酸亜鉛等、またはそれらの混合物が挙げられる。

潤滑剤は、ホッパー内および金型への粉末の流れに役立つように選択されるべきである。ステアリン酸マグネシウムは、製剤の他の好ましい賦形剤と組み合わせて、卓越した性質を示す。ステアリン酸マグネシウムは、錠剤の圧縮中、金型壁と錠剤製剤の間の摩擦の低減、ならびに化合物Iの錠剤の容易な取り出しに寄与する。それはまた、パンチおよび金型への付着に耐える。

好ましくは、潤滑剤は、直接圧縮可能な製剤の固体の主成分において、約0.5〜約1.0重量%の量で使用されるステアリン酸マグネシウム(非ウシ)である。 フィルムコーティング

化合物Iを含有する薬学的組成物はまた、任意のフィルムコーティングを含む。フィルムコート濃度は、直接圧縮可能な製剤の固体の主成分において、約1〜約10重量%であり得る。フィルムコーティング懸濁液は、以下の成分:ヒプロメオロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルナバ蝋、酢酸フタル酸セルロース、セチルアルコール、粉糖、エチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、液体グルコース、マルトデキストリン、メチルセルロース、微結晶ワックス、OpadryおよびOpadry II、ポリメタクリレート類、ポリビニルアルコール、セラック、スクロース、タルク、二酸化チタニウム、およびゼインの組み合わせを含んでもよい。

好ましくは、フィルムコーティングは、市販入手可能なOpadry Yellowを含む。

一実施形態において、錠剤組成物は、 本明細書に開示される形態のうちの少なくとも1つで、30〜32重量%の化合物I、 50〜70重量%の充填剤、 2〜4重量%の結合剤、 4〜8重量%の崩壊剤、 0.2〜0.6重量%の流動促進剤、および0.5〜1重量%の潤滑剤を含む。

別の実施形態において、錠剤組成物は、 本明細書に開示される形態のうちの少なくとも1つで、30〜32重量%の化合物I、 50〜70重量%の充填剤、 2〜4重量%の結合剤、 4〜8重量%の崩壊剤、 0.2〜0.6重量%の流動促進剤、および0.5〜1重量%の潤滑剤を含み、該組成物はコーティングされる。

別の実施形態において、錠剤組成物は、以下の成分 を含む。

別の実施形態において、本開示の錠剤組成物は、本明細書に記載される形態のうちの少なくとも1つで、10〜約200mgの化合物Iを含有する。別の実施形態において、本開示の錠剤組成物は、20〜100mgの化合物Iを含有する。別の実施形態において、錠剤組成物は、20、25、50、60、75、80、または100mgの化合物Iを含有する。

他の実施形態において、錠剤組成物は、表1、表2、および表3に要約される。本明細書に開示されるこれらおよび他の組成物に使用される化合物Iは、化合物IのL−リンゴ酸塩である。表中では、化合物Iの重量は、錠剤中のN−[4−[(6,7−ジメトキシ−4−キノリニル)オキシ]フェニル]−N’−(4−フルオロフェニル)−1,1−シクロプロパンジカルボキサミドの量を指す。当業者は、化合物IのL−リンゴ酸塩のある量が表中に示される重量を提供するのに必要とされることを認識されよう。したがって、例えば、表3中では、126.7mgの化合物IのL−リンゴ酸塩が100mgの化合物Iを提供するために必要とされる。比例的に少量または多量の化合物IのL−リンゴ酸塩が、より少ないまたはより多くの化合物Iを含有する錠剤組成物に必要とされる。 プロセス

別の態様において、本開示は、化合物Iを含む薬学的製剤を作製するためのプロセスを対象とする。一実施形態において、本製剤は、錠剤製剤である。

別の実施形態において、プロセスは、化合物Iを1つ以上の薬学的賦形剤と混合することを含む。次いで、混合物を、結合剤を含有する水溶液中に取り込み、結合剤溶液を形成する。結合剤溶液は、当該技術分野で公知の造粒技法を用いて造粒される。例えば、造粒法は、湿式高せん断造粒機を用いる湿式高せん断造粒を含んでもよい。次いで、得られた湿式顆粒をスクリーニング処理し、流体床乾燥等を用いて乾燥させる。次いで、乾燥顆粒を粉砕する。次いで、得られた乾式粉砕した顆粒を流動促進剤および崩壊剤と混合して、粒外混合物を形成する。次いで、潤滑剤を粒外混合物に混合して、最終混合物を形成する。続いて、最終混合物を圧縮して、圧縮錠を形成し、これはフィルムコーティングしてもよい。

より具体的には、本プロセスは、賦形剤と混合する前に必要とされる、化合物Iを砕塊するステップを含む。砕塊するステップは、化合物Iが製剤プロセス中、他の賦形剤と均一に混合することを確実にする。次いで、砕塊した化合物Iを、Avicel PH102、ラクトース(無水、60M)およびクロスカルメロースナトリウム等の微結晶性セルロースとともに混合する。次いで、この混合物を、水中のEXFグレードのヒドロキシプロピルセルロースと混合して、結合剤溶液を形成し、次いで、湿式高せん断造粒を行う。得られた湿式顆粒を湿式スクリーニングし、次いで、当業者に利用可能な方法に従って流体床乾燥させる。得られた乾燥顆粒を粉砕し、コロイド状二酸化ケイ素およびクロスカルメロースナトリウムと混合する。ステアリン酸マグネシウムを混合物に添加する。次いで、この最終混合物を錠剤圧縮することができる。続いて、得られたコーティングされていないコア錠剤をフィルムコーティングする。フィルムコーティングは、ヒプロメロース、二酸化チタン、トリアセチン、および黄色酸化鉄を含有する、Opadry Yellowを含む。

より具体的には、製剤プロセスは、 a)未粉砕の化合物Iを砕塊(delump)するステップと、 b)砕塊した化合物IをAvicel PH102、無水ラクトース 60M、およびクロスカルメロースナトリウムとともに予め混合して、結合剤を形成するステップと、 c)結合剤溶液の湿式高せん断造粒を行い、湿式顆粒を生成するステップと、 d)湿式顆粒を湿式スクリーニングし、湿式スクリーニング処理した顆粒を生成するステップと、 e)湿式スクリーニング処理した顆粒を流動床乾燥させて、乾燥顆粒を生成するステップと、 f)乾燥顆粒を乾式粉砕して、乾式粉砕した顆粒を生成するステップと、 g)乾式粉砕した顆粒をコロイド状ケイ素およびクロスカルメロースと混合して、粒外混合物を生成するステップと、 h)粒外混合物およびステアリン酸マグネシウムを潤滑剤と混合して、最終混合物を生成するステップと、 i)最終混合物を錠剤圧縮して、コーティングされていないコア錠剤を形成するステップと、 j)コーティングされていないコア錠剤をフィルムコーティングするステップと、を含む。 治療方法

本開示の別の態様は、単独で、または別の治療剤と組み合わせて、その形態のうちの少なくとも1つで、化合物Iを含有する薬学的組成物を用いる、癌の治療法に関する。治療すべき癌は、胃癌、食道癌、腎臓癌、肝臓癌、卵巣癌、子宮頸癌、大腸癌、小腸癌、脳癌(グリア芽腫、巨細胞グリア芽腫、神経膠肉腫、および乏突起膠細胞腫の成分を有するグリア芽腫を含む、星細胞系腫瘍等)、肺癌(非小細胞肺癌等)、骨癌、前立腺癌、膵臓癌、皮膚癌、骨癌、リンパ腫、固形腫瘍、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、または甲状腺癌(甲状腺髄様癌等)から選択される。より具体的には、癌は、膵臓癌、肝細胞癌(HCC)、腎細胞癌、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)、胃もしくは胃食道接合部癌、黒色腫、小細胞肺癌(SCLC)、卵巣癌、原発性腹膜癌もしくは卵管癌、エストロゲン受容体陽性乳癌、エストロゲン受容体/プロゲステロン受容体/HER2陰性(三重陰性)乳癌、炎症性(受容体の状態にかかわらず)乳癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、または甲状腺髄様癌である。

また、チロシンキナーゼ阻害剤は、非小細胞肺癌(NSCLC)を治療するためにも使用されている。ゲフィチニブおよびエルロチニブは、上皮増殖因子の標的受容体がチロシンキナーゼと呼ばれる血管新生阻害剤である。エルロチニブおよびゲフィチニブは現在、NSCLCを治療するために使用される。本開示の別の態様は、非小細胞肺癌(NSCLC)の治療方法に関し、本方法は、任意にエルロチニブおよびゲフィチニブと組み合わせて、本明細書に記載されるように薬学的に配合される、本明細書に記載される形態のうちの少なくとも1つで治療有効量の化合物Iをその治療を必要とする対象に投与することを含む。別の実施形態において、この組み合わせは、エルロチニブを用いる。

別の実施形態において、癌は、非小細胞肺癌(NSCLC)であり、本方法は、本明細書に記載されるように薬学的に配合される、本明細書に記載される形態のうちの少なくとも1つで化合物Iの形態のうちの少なくとも1つと組み合わせて治療有効量のエルロチニブまたはゲフィチニブをその治療を必要とする対象に投与することを含む。治療方法は、本明細書に記載されるように薬学的に配合される、本明細書に記載される形態のうちの少なくとも1つで化合物Iの錠剤製剤を投与することによって実行され得る。

本開示の別の態様は、星細胞系腫瘍(グリア芽腫、巨細胞グリア芽腫、神経膠肉腫、および乏突起膠細胞腫の成分を有するグリア芽腫を含む)の治療方法に関し、本方法は、本明細書に記載されるように薬学的に配合される、本明細書に記載される形態のうちの少なくとも1つで治療有効量の化合物Iをその治療を必要とする対象に投与することを含む。

本開示の別の態様は、甲状腺癌(甲状腺髄様癌等)の治療方法に関し、本方法は、本明細書に記載されるように薬学的に配合される、本明細書に記載される形態のうちの少なくとも1つで治療有効量の化合物Iをその治療を必要とする対象に投与することを含む。

本開示の別の態様は、肝細胞癌の治療方法に関し、本方法は、本明細書に記載されるように薬学的に配合される、本明細書に記載される形態のうちの少なくとも1つで治療有効量の化合物Iをその治療を必要とする対象に投与することを含む。

本開示の別の態様は、腎細胞癌の治療方法に関し、本方法は、本明細書に記載されるように薬学的に配合される、本明細書に記載される形態のうちの少なくとも1つで治療有効量の化合物Iをその治療を必要とする対象に投与することを含む。

本開示の別の態様は、去勢抵抗性前立腺癌の治療方法に関し、本方法は、本明細書に記載されるように薬学的に配合される、本明細書に記載される形態のうちの少なくとも1つで治療有効量の化合物Iをその治療を必要とする対象に投与することを含む。投与される量は、治療有効量であり得る。

本開示の別の態様は、乳癌の治療方法に関し、本方法は、本明細書に記載されるように薬学的に配合される、本明細書に記載される形態のうちの少なくとも1つで治療有効量の化合物Iを、治療を必要とする対象に投与することを含む。

本開示の別の態様は、卵巣癌の治療方法に関し、本方法は、本明細書に記載されるように薬学的に配合される、本明細書に記載される形態のうちの少なくとも1つで治療有効量の化合物Iを、治療を必要とする対象に投与することを含む。

本開示の別の態様は、制御されない、異常、および/または望ましくない細胞活動に関連する疾患または障害の治療方法に関する。本方法は、本明細書に記載されるように薬学的に配合される、本明細書に記載される形態のうちの少なくとも1つで治療有効量の化合物Iを、治療を必要とする対象に投与することを含む。

キナーゼ(薬学的組成物に関して本明細書で論じられる)のシグナル伝達を阻害、制御、および/または調節する、「治療有効量の活性化合物」または活性化合物の結晶質もしくは非晶質形態とは、異常細胞増殖および血管新生に関連する種々の癌のいずれかに罹患している患者を治療するのに十分な量を指す。本開示による治療有効量は、本明細書に論じられる病状および障害の治療または予防に有用な量である。化合物Iは、例えば国際公開第2005/030140号に記載される、キナーゼのシグナル伝達を阻害、制御、および/または調節する治療活性を有する。

任意の特定の患者の治療に必要とされる実際の量は、種々の因子、例えば治療される病状およびその重篤度、採用される特定の薬学的組成物、患者の年齢、体重、全身的な健康状態、性別、食事時間、投与様式、投与時間、投与経路、活性化合物の排泄速度、または本開示による活性化合物の結晶質形態、治療期間、採用される特定の化合物と組み合わせてもしくは同時に使用される任意の薬物、ならびに医学分野で公知の他のそのような因子によって異なる。これらの因子は、GoodmanおよびGilmanの“The Pharmacological Basis of Therapeutics,”Tenth Edition,A.Gilman,J.Hardman and L.Limbird,eds.,McGraw−Hill Press,155−173,2001で論じられており、これは参照によって本明細書に組み込まれる。本開示による活性化合物、または活性化合物の結晶質形態、およびそれらを含む薬学的組成物は、癌治療されている患者に通常投与される抗癌剤または他の薬剤と組み合わせて使用してもよい。それらはまた、単一の薬学的組成物において、そのような薬剤のうちの1つ以上とともに配合してもよい。

本開示は、スキーム1およびその説明において以下の実施例によってさらに例示されるが、それらに記載される特定の手順に本発明の範囲または精神を限定されるものとして解釈すべきではない。当業者は、出発物質が変更され、以下の実施例によって示されるように、本発明によって包含される化合物を生成するためにさらなるステップが採用されることを認識されよう。当業者はまた、上記の変換の幾つかを達成するために異なる溶媒または試薬を利用する必要があり得ることも認識されよう。

特に明記されない限り、全ての試薬および溶媒は、標準的な市販等級であり、さらに精製することなく使用される。反応を行う適切な雰囲気、例えば空気、窒素、水素、アルゴン等は、当業者には明白であろう。 実施例1 化合物Iならびに化合物Iおよび化合物IのL−リンゴ酸塩の調製

N−(4−{[6,7−ビス(メチルオキシ)キノリン−4−イル]オキシ}フェニル)−N’−(4−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミドおよびそのL−リンゴ酸塩の調製に使用することができる合成経路をスキーム1に示す。

4−クロロ−6,7−ジメトキシ−キノリンの調製

反応器に、6,7−ジメトキシ−キノリン−4−オール(47.0kg)およびアセトニトリル(318.8kg)を順次に入れた。得られた混合物を約60℃まで加熱し、オキシ塩化リン(POCl3、130.6kg)を添加した。POCl3の添加後、反応混合物の温度を約77℃まで上昇させた。3%未満の出発物質が残った(反応中の高速液体クロマトグラフィ[HPLC]分析)とき、反応は完了と見なした(約13時間)。反応混合物を約2〜7℃まで冷却し、次いで、反応停止させるために、ジクロロメタン(DCM、482.8kg)、26% NH4OH(251.3kg)、および水(900L)の冷却溶液に入れた。得られた混合物を約20〜25℃まで加温し、相を分離させた。有機相をAW hyflo super−cel NF(Celite(商標)、5.4kg)の床を通して濾過し、濾過床をDCM(118.9kg)で洗浄した。合わせた有機相をブライン(282.9kg)で洗浄し、水(120L)と混合した。相を分離させ、有機相を真空蒸留によって溶媒を除去して濃縮した(約95Lの残留量)。DCM(686.5kg)を、有機相を含有する反応器に入れ、真空蒸留によって溶媒を除去して濃縮した(約90Lの残留量)。次いで、メチルt−ブチルエーテル(MTBE、226.0kg)を入れ、混合物の温度を−20〜−25℃になるように調整し、2.5時間保持し、固体沈殿物を得、これを濾過し、n−ヘプタン(92.0kg)で洗浄し、窒素下、約25℃にてフィルター上で乾燥させて、標的化合物(35.6kg)を得た。 4−(6,7−ジメトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−フェニルアミンの調製

N,N−ジメチルアセトアミド(DMA、184.3kg)中に溶解された4−アミノフェノール(24.4kg)を、20〜25℃で、4−クロロ−6,7−ジメトキシキノリン(35.3kg)、ナトリウムt−ブトキシド(21.4kg)、およびDMA(167.2kg)を含有する反応器に入れた。次いで、この混合物を100〜105℃まで約13時間加熱した。反応中のHPLC分析を用いて確認される場合、反応は完了と見なされた後(2%未満の出発物質が残る)、反応器の内容物を15〜20℃で冷却し、水(予め冷却、2〜7℃、587L)を15〜30℃の温度を維持する速度で入れた。得られた固体沈殿物を濾過し、水(47L)とDMA(89.1kg)の混合物で洗浄し、再度、水(214L)で洗浄した。次いで、濾過ケーキを約25℃にてフィルター上で乾燥させて、粗物4−(6,7−ジメトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−フェニルアミン(LODに基づいて計算された59.4kg 湿性、41.6kg 乾性)を得た。粗物4−(6,7−ジメトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−フェニルアミンを、テトラヒドロフラン(THF、211.4kg)とDMA(108.8kg)の混合物中で、約1時間還流(約75℃)し、次いで、0〜5℃まで冷却し、約1時間熟成させ、その後、固体を濾過し、THF(147.6kg)で洗浄し、約25℃にて真空下、フィルター上で乾燥させて、4−(6,7−ジメトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−フェニルアミン(34.0kg)を得た。 4−(6,7−ジメトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−フェニルアミンの代替的調製

4−クロロ−6,7−ジメトキシキノリン(34.8kg)、4−アミノフェノール(30.8kg)、およびナトリウムtert五酸化物(1.8当量)88.7kg、THF中35重量%)を反応器に入れ、続いて、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA、293.3kg)を入れた。次いで、この混合物を105〜115℃まで約9時間加熱した。反応中のHPLC分析を用いて確認される場合、反応は完了と見なされた後(2%未満の出発物質が残る)、反応器の内容物を15〜25℃に冷却し、20〜30℃の温度を維持しながら、水(315kg)を2時間にわたって添加した。次いで、反応混合物を20〜25℃でさらに1時間撹拌した。粗生成物を濾過によって回収し、水(88kg)とDMA(82.1kg)の混合物で洗浄し、続いて、水(175kg)で洗浄した。生成物を濾過乾燥機上で53時間乾燥させた。LODは、1% 重量/重量(w/w)未満を示した。

代替的な手順において、1.6当量のナトリウムtert−五酸化物を使用し、反応温度を110〜120℃に増加させた。加えて、低下した温度を35〜40℃に増加させ、水添加の出発温度が35〜40℃に調整し、45℃まで発熱させた。 1−(4−フルオロフェニルカルバモイル)−シクロプロパンカルボン酸の調製

トリエチルアミン(19.5kg)を、THF(89.6kg)中のシクロプロパン−1,1−ジカルボン酸(24.7kg)の冷却した(約5℃)溶液にバッチ温度が5℃を超えない速度で添加した。溶液を約1.3時間撹拌し、次いで、10℃を下回るバッチ温度を維持しつつ、塩化チオニル(23.1kg)を添加した。添加が完了したとき、10℃を下回る温度を維持しつつ、溶液を約4時間撹拌した。次いで、THF(33.1kg)中の4−フルオロアニリン(18.0kg)の溶液を、バッチ温度が10℃を超えない速度で添加した。混合物を約10時間撹拌し、その後、反応は完了したと見なされた。次いで、反応混合物を酢酸イソプロピル(218.1kg)で希釈した。この溶液を、水(415L)でさらに希釈した水酸化ナトリウム水溶液(119Lの水に10.4kgを50%溶解)、水(100L)、最後に塩化ナトリウム水溶液(100Lの水中に20.0kgを溶解)で順次洗浄した。有機溶液を、40℃を下回る真空蒸留によって濃縮(100Lの残留量)し、続いて、n−ヘプタン(171.4kg)を添加し、固体の沈殿物を生じた。固体を濾過によって回収し、n−ヘプタン(102.4kg)で洗浄し、湿性粗物の1−(4−フルオロフェニルカルバモイル)−シクロプロパンカルボン酸(29.0kg)を得た。粗物1−(4−フルオロフェニルカルバモイル)−シクロプロパンカルボン酸を、約25℃でメタノール(139.7kg)中に溶解し、続いて、水(320L)を添加し、スラリーを生じ、これを濾過によって回収し、水(20L)およびn−ヘプタン(103.1kg)で順次洗浄し、次いで、窒素下で約25℃にてフィルター上で乾燥させて、表題化合物(25.4kg)を得た。 1−(4−フルオロフェニルカルバモイル)−シクロプロパンカルボニルクロリドの調製

塩化オキサリル(12.6kg)を、バッチ温度が25℃を超えない速度でTHF(96.1kg)とN,N−ジメチルホルムアミド(DMF、0.23kg)の混合物中の1−(4−フルオロフェニルカルバモイル)−シクロプロパンカルボン酸(22.8kg)の溶液に添加した。この溶液は、さらに処理することなく次のステップで使用した。 1−(4−フルオロフェニルカルバモイル)−シクロプロパンカルボニルクロリドの代替的調製

反応器に、1−(4−フルオロフェニルカルバモイル)−シクロプロパンカルボン酸(35kg)、DMF(344g)、およびTHF(175kg)を入れた。反応混合物は、12〜17℃になるように調整し、次いで、反応混合物に、1時間の期間にわたって塩化オキサリル(19.9kg)を入れた。反応混合物を、12〜17℃で3〜8時間撹拌し続けた。この溶液は、さらに処理することなく次のステップで使用した。 シクロプロパン−1,1−ジカルボン酸[4−(6,7−ジメトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−フェニル]−アミド(4−フルオロフェニル)−アミドの調製

1−(4−フルオロフェニルカルバモイル)−シクロプロパンカルボニルクロリドを含有する前述のステップからの溶液を、バッチ温度が30℃を超えない速度でTHF(245.7kg)および水(116L)中の化合物4−(6,7−ジメトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−フェニルアミン(23.5kg)と炭酸カリウム(31.9kg)の混合物に添加した。反応が完了した(約20分間)とき、水(653L)を添加した。混合物を20〜25℃で約10時間撹拌し、生成物の沈殿物を生じた。生成物を濾過によって回収し、THF(68.6kg)および水(256L)の予め作製した溶液で洗浄し、まず、窒素下で約25℃にてフィルター上で乾燥させ、次いで、真空下で約45℃にて乾燥させて、表題化合物(LODに基づいて計算された41.0kg、38.1kg)を得た。 シクロプロパン−1,1−ジカルボン酸[4−(6,7−ジメトキシ− キノリン−4−イルオキシ)−フェニル]−アミド(4−フルオロフェニル)−アミドの代替的調製

反応器に、4−(6,7−ジメトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−フェニルアミン(35.7kg、1当量)を入れ、続いて、412.9kgのTHFを入れた。反応混合物に、169kgの水中の48.3 K2CO3の溶液を入れた。上の1−(4−フルオロフェニルカルバモイル)−シクロプロパンカルボニルクロリドの代替的調製において説明される酸塩化物溶液を、20〜30℃の温度を維持しつつ最低2時間にわたって4−(6,7−ジメトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−フェニルアミンを含有する反応器に移した。反応混合物を20〜25℃で最低3時間撹拌した。次いで、反応温度を30〜25℃に調整し、混合物を振とうした。振とうを停止し、混合物の相を分離させた。下層の水相を除去し、廃棄した。残りの上層の有機相に、水(804kg)を添加した。反応物を15〜25℃で最低16時間撹拌し続けた。

生成物が沈殿した。生成物を濾過し、水(179kg)とTHF(157.9kg)の混合物で2回に分けて洗浄した。粗生成物を真空下で少なくとも2時間乾燥させた。次いで、乾燥させた生成物をTHF(285.1kg)中に取り込んだ。得られた懸濁液を、反応槽に移し、懸濁液が透明な(溶解された)溶液になるまで、30〜35℃で約30分間加熱を必要とした。次いで、水(456kg)をこの溶液およびSDAG−1エタノール(20kg)(2時間にわたってメタノールで変性したエタノール)に添加した。混合物を15〜25℃で少なくとも16時間振とうした。生成物を濾過し、143kgの水(143kg)とTHF(126.7kg)の混合物で2回に分けて洗浄した。生成物を40℃の最高温度の設定点で乾燥させた。

代替的手順において、酸塩化物形成中の反応温度は、10〜15℃に調整された。再結晶温度は、15〜25℃から45〜50℃に1時間変更され、次いで、2時間にわたって15〜25℃まで冷却した。 シクロプロパン−1,1−ジカルボン酸[4−(6,7−ジメトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−フェニル]−アミド(4−フルオロフェニル)−アミド、(L)リンゴ酸塩の調製

シクロプロパン−1,1−ジカルボン酸[4−(6,7−ジメトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−フェニル]−アミド(4−フルオロフェニル)−アミド(1〜5、13.3kg)、L−リンゴ酸(4.96kg)、メチルエチルケトン(MEK、188.6kg)、および水(37.3kg)を、反応器に入れ、混合物を約2時間還流加熱した(約74℃)。反応器温度を50〜55℃に低下させ、反応器の内容物を濾過した。前述のこれらの順次ステップを、同様の量の1〜5(13.3kg)、L−リンゴ酸(4.96kg)、MEK(198.6kg)、および水(37.2kg)から始めて、2回以上繰り返した。合わせた濾液を、MEK(1133.2kg)を用いて、約74℃にて大気圧で共沸乾燥させた(約711Lの残留量;KF<0.5% w/w)。反応器の内容物の温度を20〜25℃に低下させ、約4時間保持し、固体沈殿物を得、これを濾過し、MEK(448kg)で洗浄し、50℃にて真空下で乾燥させて、表題化合物(45.5kg)を得た。 シクロプロパン−1,1−ジカルボン酸[4−(6,7−ジメトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−フェニル]−アミド(4−フルオロフェニル)−アミド、(L)リンゴ酸塩の代替的調製

シクロプロパン−1,1−ジカルボン酸[4−(6,7−ジメトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−フェニル]−アミド(4−フルオロフェニル)−アミド(47.9kg)、L−リンゴ酸(17.2kg)、メチルエチルケトン(658.2kg)、および水(129.1kg)を、反応器に入れ、混合物を約1〜3時間50〜55℃で加熱し、さらに4〜5時間55〜60℃で加熱した。混合物を、1μmのカートリッジを通して濾過によって浄化させた。反応器温度を20〜25℃に調整し、55℃の最高ジャケット温度で558〜731Lの体積範囲まで150〜200mm Hgで真空蒸留した。

380kgおよび380.2kgのメチルエチルケトンをそれぞれ充填して、2回以上真空蒸留を行った。3回目の蒸留後、メチルエチルケトン(159.9kg)を充填することによって、バッチの体積をシクロプロパン−1,1−ジカルボン酸[4−(6,7−ジメトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−フェニル]−アミド(4−フルオロフェニル)−アミドが18v/wになるように調整し、880Lの総体積を得た。メチルエチルケトン(245.7kg)を調整することによって、さらなる真空蒸留を行った。適度に振とうしながら、反応混合物を20〜25℃で少なくとも24時間静置した。生成物を濾過し、3回に分けてメチルエチルケトン(415.1kg)で洗浄した。生成物を、ジャケット温度の設置点を45℃にして、真空下で乾燥させた。

代替的手順において、添加の順序は、水(129.9kg)中に溶解されたL−リンゴ酸(17.7kg)の溶液をメチルエチルケトン(673.3kg)中のシクロプロパン−1,1−ジカルボン酸[4−(6,7−ジメトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−フェニル]−アミド(4−フルオロフェニル)−アミド(48.7kg)に添加するために、変更した。 化合物Iおよび化合物I、リンゴ酸塩の結晶質形態の分析の一般的な方法

結晶質形態は、好適な溶媒混合物からの結晶化または再結晶化、昇華、融液からの成長、別の相からの固相変換、超臨界液流体からの結晶化、およびジェット噴霧が挙げられるが、これらに限定されない、種々の方法により調製することができる。溶媒混合物からの結晶質形態の結晶化または再結晶化の技法は、溶媒の蒸発、溶媒混合物の温度の低下、化合物および/またはその塩の超飽和溶媒混合物への結晶の接種、化合物および/またはそれからの塩の超飽和溶媒混合への結晶の接種、溶媒混合物の凍結乾燥、および溶媒混合物への逆溶媒(逆溶剤)の添加が挙げられるが、これらに限定されない。多形体を含む結晶質形態を調製するために、高処理能力結晶化技法を採用してもよい。

多形体を含む薬物の結晶、それらの調製法、および薬物結晶の特徴付けは、Solid−State Chemistry of Drugs,S.R.Byrn,R.R.Pfeiffer,and J.G.Stowell,2nd Edition,SSCI,West Lafayette,Indiana(1999)で考察されている。

溶媒を採用する結晶化技法において、溶媒は、典型的には、化合物の溶解度、使用する結晶化技法、および溶媒の蒸気圧が挙げられるが、これらに限定されない、1つ以上の要素に基づき選択される。複数の溶媒の組み合わせを使用してもよい。例えば、化合物を、最初の溶媒に可溶化し、溶液を得、続いて、逆溶媒を添加して、溶液中の化合物の溶解度を低下させ、結晶の形成物を沈殿させることができる。逆溶媒は、化合物の溶解度が低い溶媒である。

結晶の調製に使用することができる1つの方法では、化合物IのL−リンゴ酸塩を好適な溶媒中に懸濁および/または撹拌して、スラリーを得ることができ、これを加熱して、溶解を促進してもよい。本明細書で使用される、「スラリー」という用語は、化合物の飽和溶液を意味し、そのような溶液は、さらなる量の化合物を含有し、任意の温度で化合物と溶媒の不均質な混合物を得る場合があることを意味する。

種結晶を任意の結晶化混合物に添加し、結晶化を促進することができる。特定の多形体の成長を制御および/または結晶質生成物の粒子サイズの分散を制御するために、接種を利用することができる。したがって、必要とされる種結晶の量の計算は、例えば、Programmed Cooling Batch Crystallizers,” J.W.Mullin and J.Nyvlt,Chemical Engineering Science,1971,26,3690377に記載されているように、入手可能な種結晶のサイズおよび平均生成物の所望の粒子サイズに依存する。小さいサイズの種結晶は、大きい結晶の篩い分け、粉砕、もしくは微粉砕、または溶液の微結晶化によって生成することができる。結晶の粉砕または微粉砕においては、所望の結晶質形態から結晶化度が変化を避けるよう(即ち、非晶質または他の多形体への変化)、注意がなされるべきである。

冷却した結晶化混合物を、真空下で濾過し、単離された固体生成物を、例えば低温の再結晶溶媒等の好適な溶媒で洗浄することができる。洗浄後、生成物を窒素パージ下で乾燥させて、所望の結晶質形態を得ることができる。生成物は、示差走査熱量測定(DSC)、x線粉末回折(XRPD)、および熱重量分析(TGA)が挙げられるが、これらに限定されない、好適な分光学的または分析的技法によって分析して、化合物の結晶質形態が形成されたことを確認することができる。得られた結晶質形態は、結晶化手順に元来使用された化合物の重量に基づいて、約70重量%の単離収率よりも多い量で、好ましくは、約90重量%の単離収率よりも多い量で生成され得る。任意に、生成物は、共粉砕するか、またはメッシュスクリーンを通過させることによって砕塊してもよい。 化合物Iの結晶質L−リンゴ酸塩の調製

表題の塩の調製およびその特徴付けは、前述および国際公開第2010/083414号において説明され、この全体の内容は参照によって組み込まれる。 固体核磁気共鳴(SSNMR)

全ての固体13C NMR測定を、Bruker DSX−400、400MHz NMR分光計で行った。高出力プロトンデカップリング、TPPMパルスシーケンス、および傾斜振幅交差分極法(RAMP−CP)を、約12kHzでのマジック角回転法(MAS)と併用し、高分解能スペクトルを得た(A.E.Bennett et al,J.Chem.Phys.,1995,103,6951およびG.Metz,X.Wu and S.O.Smith,J.Magn.Reson.A,.1994,110,219−227)。約70mgの試料を、キャニスター型のジルコニア製ローターに充填して、それぞれの実験で使用した。高周波共鳴を38.56ppmに設定して、化学シフト(δ)を外部のアダマンタンに参照した(W.L.Earl and D.L.VanderHart,J.Magn.Reson.,1982,48,35−54)。 化合物IのL−リンゴ酸塩

化合物Iの結晶質L−リンゴ酸塩の固体13C NMRスペクトルは、以下のピークのリストまたはそのサブセットを提供し、これは化合物Iの結晶質L−リンゴ酸塩を特徴付けるのに十分であり得る。

SS 13C NMRのピーク:18.1、20.6、26.0、42.9、44.5、54.4、55.4、56.1、70.4、99.4、100.1、100.6、114.4、114.9、115.8、119.6、120.1、121.6、123.2、124.1、136.4、138.6、140.6、145.4、150.1、150.9、156.2、157.4、159.4、164.9、167.1、170.8、175.7、および182.1ppm、±0.2ppm。

化合物Iの結晶質L−リンゴ酸塩の固体15N NMRスペクトルは、118.6、119.6、120.7、134.8、167.1、176.0、および180ppm、±0.2ppmでピークを提供する。ピークのリスト全体またはそのサブセットは、化合物Iの結晶質L−リンゴ酸塩を特徴付けるのに十分であり得る。

化合物Iの結晶質L−リンゴ酸塩の固体19F NMRスペクトルは、−121.6、−120.8、および−118.0ppm、±0.2ppmでピークを提供する。 熱特性測定 熱重量分析(TGA)

TGA測定は、オープンパンを装備したTA Instruments(商標)モデルQ500または2950で実施した。試料(約10〜30mg)を事前に風袋調節したプラチナパンに置いた。試料の重量は、1000分の1ミリグラムまで正確に測定され、記録された。加熱炉は、100mL/分の窒素ガスでパージした。10℃/分の加熱速度で、室温から300℃の間のデータを収集した。 示差走査熱量測定(DSC)分析

DSC測定は、オープンパンを装備したTA Instruments(商標)モデルQ2000、1000、または2920で実施した。試料(約2〜6mg)をアルミニウムパンの上で計量し、100分の1ミリグラムまで正確に記録し、DSCに移した。装置は、50mL/mL/分の窒素ガスでパージした。10℃/分の加熱速度で、室温から300℃の間のデータを収集した。下向きの吸熱ピークでプロットを作成した。 化合物IのL−リンゴ酸塩

化合物Iの結晶質L−リンゴ酸塩についてのTGAサーモグラムは、170℃の温度で約0.4重量%の重量減少を示す。

化合物Iの結晶質L−リンゴ酸塩についてのDSCサーモグラムは、約187℃の融点を示す。 水蒸気吸着等温線測定

水蒸気吸着等温線は、約10mgの試料を使用して、VTI SGA−100 Symmetric Vapor Analyzerで収集した。試料は、毎分0.0005重量%以下の減少速度が10分間得られるまで、60℃で乾燥させた。試料を、25℃で、3、4、5、15、25、35、45、50、65、75、85、および95%の相対湿度(RH)で試験した。35分間で毎分0.0003重量%以下の減少速度が達したときか、または最長600分間で、それぞれのRHにおける平衡が達された。

本明細書に開示される全ての範囲は、端点を含み、その端点は、独立して、互いに組み合わせ可能である。

本発明の記載の文脈(特に、以下の特許請求の範囲の文脈)における「a」、「an」、「the」という用語、および同様の指示詞の使用は、本明細書で特に明記しない限り、または文脈によって明確に否定されない限り、単数と複数の両方を含むものと解釈すべきである。さらに、本明細書で「第1」、「第2」等の用語は、いかなる順番、量、または重要性を示すものではなく、むしろ1つの要素を他のものから区別するために用いるものであることに留意すべきである。量に関連して使用される「約」という修飾語は、示した値を含むものであり、文脈によって示される意味を有する(例えば、特定の量の測定に関連する誤差の程度を含む)。

前述の開示内容は、明確性と理解のために、図面および例によって、ある程度詳細に説明されている。本発明は、様々な特定および好ましい実施形態および技法に参照して説明されている。しかしながら、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、多くの変更および修正を行うことができると理解すべきである。変更および修正が添付される特許請求の範囲内で実施できることは、当業者には、明らかであろう。したがって、上記の説明は例示を意図したものであり、限定的ではないと理解するものとする。したがって、本発明の範囲は、上記の説明を参照して決定されるべきではなく、むしろ添付の請求項の範囲とともに、そのような請求項の権利が与えられる均等物の全範囲を参照して決定すべきである。

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