首页 / 专利库 / 畜牧业 / 遗传优势 / Fuzzy inference device

Fuzzy inference device

阅读:646发布:2021-03-18

专利汇可以提供Fuzzy inference device专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To obtain an inference rule which makes an evalutation function showing the merit of inference to be optimum by expressing the membership function of fuzzy inference and the parameter of the inference rule by the individual of genetic algorithm and executing an operation based on a genetic operation element such as crossing over and mutation.
CONSTITUTION: An antecedent part adjustment part 8 obtains the number of the inference rules and the shape of the membership function in an antecedent part from the content of the individual in a genetic algorithm operation part 7, and alters the inference rule stored in an inference rule recording part 2 and the membership function stored in an antecedent part storage part 3. A falling method operation part 9 obtains the adjustment direction of the parameter in a consequent part storage part by using a falling method from an interference result calculated in a fuzzy inference operation part 5, the goodness of fit of the respective inference rules, and output data outputted from an input/output data storage part 1. A consequent part adjustment part 10 alters the respective parameters of the functions in the consequent part, which are stored in the consequent part storage part 4, from the calculated adjustment direction.
COPYRIGHT: (C)1993,JPO&Japio,下面是Fuzzy inference device专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】与えられた入出力データを記憶しておく入出力データ記憶部と、前記入出力データ記憶部に格納されているデータに対しファジィ推論を行うファジィ推論演算部と、前記ファジィ推論に用いる推論規則を記憶している推論規則記憶部と、前期推論規則の前件部に用いるメンバーシップ関数を記憶している前件部記憶部と、
    前期推論規則の後件部に用いる関数のパラメータを記憶している後件部記憶部と、前記ファジィ推論演算部の出力と前記入出力データ記憶部に格納されている出力データとの誤差を計算する誤差演算部と、前記誤差演算部の出力から遺伝アルゴリズムによる演算を行なう遺伝アルゴリズム演算部と、前記遺伝アルゴリズム演算部の出力にしたがって前記推論規則記憶部に格納されている推論規則と前記前件部記憶部に格納されているメンバーシップ関数の少なくとも一方を調整する前件部調整部と、前記ファジィ推論演算部の出力と前記入出力データ記憶部に記憶されている入出力データから降下法による演算を行う降下法演算部と、前記降下法演算部の出力にしたがって前記後件部記憶部に記憶されている後件部の関数のパラメータを調整する後件部調整部を備えたことを特徴とするファジィ推論装置。
  • 【請求項2】与えられた入出力データを記憶しておく入出力データ記憶部と、前記入出力データ記憶部に格納されているデータに対し後件部を実数値に簡略化したファジィ推論を行う簡略ファジィ推論演算部と、前記簡略ファジィ推論に用いる推論規則を記憶している推論規則記憶部と、前期推論規則の前件部に用いるメンバーシップ関数を記憶している前件部記憶部と、前期推論規則の後件部の実数値を記憶している後件部実数値記憶部と、前記簡略ファジィ推論演算部の出力と前記入出力データ記憶部に格納されている出力データとの誤差を計算する誤差演算部と、前記誤差演算部の出力から遺伝アルゴリズムによる演算を行なう遺伝アルゴリズム演算部と、前記遺伝アルゴリズム演算部の出力にしたがって前記推論規則記憶部に格納されている推論規則と前記前件部記憶部に格納されているメンバーシップ関数の少なくとも一方を調整する前件部調整部と、前記簡略ファジィ推論演算部の出力と前記入出力データ記憶部に記憶されている入出力データから降下法による演算を行う降下法演算部と、前記降下法演算部の出力にしたがって前記後件部実数値記憶部に記憶されている後件部の実数値を調整する後件部調整部を備えたことを特徴とするファジィ推論装置。
  • 【請求項3】与えられた入出力データを記憶しておく入出力データ記憶部と、前記入出力データ記憶部に格納されているデータに対しファジィ推論を行うファジィ推論演算部と、前記ファジィ推論に用いる推論規則を記憶している推論規則記憶部と、前期推論規則の前件部に用いるメンバーシップ関数を記憶している前件部記憶部と、
    前期推論規則の後件部に用いる関数のパラメータを記憶している後件部記憶部と、記ファジィ推論演算部の出力と前記入出力データ記憶部に格納されている出力データとの誤差を計算する誤差演算部と、前記誤差演算部の出力から遺伝アルゴリズムによる演算を行なう遺伝アルゴリズム演算部と、前記遺伝アルゴリズム演算部の出力にしたがって前記後件部記憶部に格納されている後件部のパラメータを調整する後件部調整部を備えたことを特徴とするファジィ推論装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、ファジィ推論とその推論規則の自動生成技術に関し、希望の仕様を満たす推論規則を自動的に構築し、それを用いて推論を行うファジィ推論装置に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】ファジィ推論は、数学モデルが記述できないような複雑な制御対象において、人間が従来の経験から得ている知識を推論規則を用いて表現し計算機で実行しようとするものである。

    【0003】従来のファジィ推論は、図10に示すように、制御観測値入部101から得られる入力情報、例えば制御偏差e及び、その変化率△eと、制御操作量出力部
    103から出力する操作量uの間の関係を IF〜 THEN…規則として記述する。 例えば、次のような推論規則をファジィ推論規則記憶部104に複数個記述する。

    【0004】

    【数1】

    【0005】ここでIF〜の部分を前件部、THEN…の部分を後件部と呼ぶ。 Zero,Positive Small 及び Negative
    Small などは推論規則の記述に用いる入力や出力のメンバーシップ関数を示している。 これらのメンバーシップ関数はメンバーシップ関数記憶部105に格納されている。 図11にメンバーシップ関数の一例を示す。 メンバーシップ関数は対称な三形としている。 よく用いられるメンバーシップ関数として、NB(負に大きい),NS
    (負に小さい),ZO(だいたいゼロ),PS(正に小さい),PB(正に大きい)等がある。

    【0006】次にファジィ推論演算部102で行われるファジィ推論過程を説明する。 今、以下のようなn個の推論規則がファジィ推論規則記憶部104に格納されているとする。

    【0007】

    【数2】

    【0008】ただし、R i (i=1,2,・・・n)は推論規則を示す。 ここで、入力情報 e,△eに対する推論規則R iの前件部の適合度μ iを求める方法を、1番目の規則R 1を例にあげて説明する。 今、図10の制御観測値入力部101
    にeo,△eoが入力されたとすると、規則R 1の適合度μ
    1は、次式で計算できる。

    【0009】

    【数3】

    【0010】ここで μ zo (e),μ ps (△e)は前件命題のメンバーシップ関数ZO、PSに対する入力情報 e,△eのメンバーシップ値を表す。 そして推論規則 R 1の後件部の結論のメンバーシップ関数ω1は、後件命題のメンバーシップ関数NS のメンバーシップ値μ ns (u)を用いて次のように求まる。

    【0011】

    【数4】

    【0012】すべての推論規則R iの結論のメンバーシップ関数を結合したメンバーシップ関数は、

    【0013】

    【数5】

    【0014】となる。 このメンバーシップ関数u Tは制御操作量を示す結論のメンバーシップ関数であるが、実際の制御操作量u oは実数であるので、メンバーシップ関数
    u Tを実数値に変換する必要がある。 このメンバーシップ関数u Tをひとつの実数値に変換する演算をデファジィフィケーション演算と呼ぶ。 デファジィフィケーション演算として重心法を採用すると、制御操作量u oは次式のように表される。

    【0015】

    【数6】

    【0016】この制御操作量u oは、制御操作量出力部1
    03に出力される。

    【0017】

    【発明が解決しようとする課題】上記したファジィ推論の推論規則やメンバーシップ関数は、目標とする制御仕様や希望する入出力関係を満たすように決定されなければならない。 しかし、推論規則やメンバーシップ関数を自動的に決定するための手法は確立されておらず、従来は設計者による試行錯誤の実験や専門家へのインタビューにより推論規則の構築を行っていた。 このため推論規則の設計には、長い開発時間が必要であるという課題と、最適な設計が困難であるという課題があった。

    【0018】本発明は、かかる点に鑑み、専門家から得られる入出力データから、遺伝アルゴリズムを用いて自動的に最適な推論規則の構築を行うものである。 これにより、試行錯誤によらずに希望するファジィ推論規則を短時間で作成できるファジィ推論装置を提供する。

    【0019】

    【課題を解決するための手段】与えられた入出力データを記憶しておく入出力データ記憶部と、入出力データ記憶部に格納されているデータに対しファジィ推論を行うファジィ推論演算部と、ファジィ推論に用いる推論規則を記憶している推論規則記憶部と、前期推論規則の前件部に用いるメンバーシップ関数を記憶している前件部記憶部と、前期推論規則の後件部に用いる関数のパラメータを記憶している後件部記憶部と、ファジィ推論演算部の出力と入出力データ記憶部に格納されている出力データとの誤差を計算する誤差演算部と、誤差演算部の出力から遺伝アルゴリズムによる演算を行なう遺伝アルゴリズム演算部と、遺伝アルゴリズム演算部の出力にしたがって推論規則記憶部に格納されている推論規則と前件部記憶部に格納されているメンバーシップ関数の少なくとも一方を調整する前件部調整部と、ファジィ推論演算部の出力と入出力データ記憶部に記憶されている入出力データから降下法による演算を行う降下法演算部と、降下法演算部の出力にしたがって後件部記憶部に記憶されている後件部の関数のパラメータを調整する後件部調整部を備えたことを特徴とするファジィ推論装置である。

    【0020】

    【作用】本発明は前記した構成により、遺伝アルゴリズムと降下法を用いてファジィ推論の推論規則を自動的に構築する。 遺伝アルゴリズムや降下法はいずれも非線形計画法の最適化手法であり、評価関数を最適にするような解を探索できる。 この最適解の探索機能により、専門家から得られた入出力データから最適な前件部のメンバーシップ関数や後件部のパラメータを決定する。

    【0021】

    【実施例】図1は、本発明の第一の実施例におけるファジィ推論装置の構成図を示すものである。 図1の1は専門家から得られた入出力データを記憶している入出力データ記憶部、2はファジィ推論に用いる推論規則を記憶している推論規則記憶部、3は推論規則の前件部に用いるメンバーシップ関数の形状データを記憶している前件部記憶部、4は推論規則の後件部に用いる関数の数式及びそのパラメータを記憶している後件部記憶部、5はファジィ推論の演算を行うファジィ推論演算部、6はファジィ推論演算部5の出力と入出力データ記憶部1から出力されるデータとの誤差を計算する誤差演算部、7は遺伝アルゴリズムによる演算を行う遺伝アルゴリズム演算部、8は遺伝アルゴリズム演算部7の出力にしたがって推論規則記憶部2に記憶されている推論規則と前件部記憶部3に記憶されているメンバーシップ関数を調整する前件部調整部、9は降下法による演算を行う降下法演算部、10は降下法演算部9の出力にしたがって後件部記憶部4に格納された後件部の関数のパラメータを調整する後件部調整部である。 以上のように構成された実施例のファジィ推論装置について、その動作を説明する。

    【0022】推論規則記憶部2に記憶されているファジィ推論の推論規則は、入力をx 1 ,x 2 ,...,x m 、出力をyとすると、次のように表現できる。

    【0023】

    【数7】

    【0024】ただし、i は推論規則番号、A i1 ,
    A i2 ,...,A imは前件部のメンバーシップ関数、f i (x 1 ,
    x 2 ,...,x m )は後件部の関数を示す。 また、nは推論規則数、mは入力変数の数を示す。 本実施例では、後件部の関数を次式の線形関数とする。

    【0025】

    【数8】

    【0026】前件部のメンバーシップ関数A ijの形状データは前件部記憶部3に、後件部の線形関数式の係数p
    ij ,(i=1,...,n,j=0,...,m)は後件部記憶部4にそれぞれ記憶されている。 このとき、i番目の推論規則の適合度μ iと推論結果y iは次式で計算できる。

    【0027】

    【数9】

    【0028】

    【数10】

    【0029】デファジィフィケーション演算として重心演算を採用すると、総合推論結果yは次式で計算できる。

    【0030】

    【数11】

    【0031】ファジィ推論演算部5は、この(数8)〜
    (数11)を用いてファジィ推論の演算を行う。

    【0032】ファジィ推論の推論規則に用いられているメンバーシップ関数や後件部の関数は、目標とする制御仕様や希望する入出力関係を満たすように決定されなければならない。 しかし、推論規則やメンバーシップ関数を自動的に決定するための手法は確立されておらず、従来は設計者による試行錯誤の実験や専門家へのインタビューにより、設計者が直接ファジィ推論規則の記述を行っていた。 このためファジィ推論は、その設計に長い時間が必要であるという課題と、最適な設計が困難であるという課題を持っていた。 これらの課題を解決するため、本発明では遺伝アルゴリズムと降下法を用いて、最適な推論規則を自動的に生成するファジィ推論装置を提供する。

    【0033】遺伝アルゴリズムは、非線形計画法の中の最適化手法のひとつであり、解候補の集団を考え、その集団に生物の進化の法則を適用することにより最適解を得ようとする手法である。 このアルゴリズムの詳細は、
    DE コ゛ールト゛ハ゛ーク゛(Goldberg)著の"シ゛ェネティック アルコ゛リス゛ムス゛ イン サーチ オフ゜ティマイセ゛ーション アント゛ マシーン ラーニンク゛ (GeneticAlg
    orithms in Search, Optimization, and Machine Learn
    ing)" ( アテ゛ィソン ウェスレイ ハ゜フ゛リッシンク゛ カンハ゜ニイ (Addison We
    sley Publishing Company) 1989)等に記述されている。
    遺伝アルゴリズムの特長としては、交叉や突然変異と呼ばれる確率的な演算のため、局所解からの脱出が可能であることがあげられる。

    【0034】遺伝アルゴリズムでは、適応度と呼ばれる評価関数E(s r )を最大にするような解s rを探索する。 解候補は個体と呼ばれる文字列で表現されている。

    【0035】今、G個の長さを持つ個体s rを次のように表す。

    【0036】

    【数12】

    【0037】ただし、L rg , g=1,...,G は、"1"か"0"かのどちらかの値をとる変数であり、例えば、G=6の個体の一例は次のようになる。

    【0038】

    【数13】

    【0039】個体群と呼ばれるR個の個体の集合Sを以下のように設定する。

    【0040】

    【数14】

    【0041】このとき、次のようなアルゴリズムにより、最適解を探索する。 1) 第0世代(t=0)の個体群S(t)を構成する各個体s rを乱数により決定する。

    【0042】2) 個体群S(t)の各個体s rに対して適応度E
    (s r )をもとめ、次の選択確率P sr (t)を計算する。

    【0043】

    【数15】

    【0044】また、次に生成する個体の番号kを1に初期化する。 3) 個体群S(t)の中から2個体s i (t)とs j (t)をそれぞれ選択確率P si (t), P sj (t)にしたがい選択する。

    【0045】4) 選択された2個体s i (t)とs j (t)に対し、交叉(Crossover)と呼ばれる演算を適用する。 交叉の演算を図2に示す。 交叉とは、1/(G-1)の確率で文字列の切れ目を選び、その切れ目を境界にして、2つの文字列を入れ換える演算である。 この演算により、生成される2つの個体の中から1つをランダムに選び、それを新たな解候補 s' k (t) とする。 図2では、右から2番目のところの切れ目が選択され、文字列が入れ替わっている。

    【0046】5) ある確率P mで、突然変異(Mutation)と呼ばれる演算を適用する。 突然変異は解候補である個体
    s' k (t)の各要素を確率P mで反転させる演算である。 図2
    の例では、左から2番目の要素が突然変異により反転(1
    →0)している。

    【0047】6) 新しく生成した個体s' k (t)の数kを総個体数Rと比較する。 k<Rならば、kを1増やし3)〜6)の手続きを繰り返す。 そうでなければ、次の手順に進む。

    【0048】7) 3)〜6)で新しく生成した個体群S'(t)=
    {s' 1 (t),...,s' R (t)}をS(t+1)とする。

    【0049】8) 終了条件が満たされるまで、世代tを1
    増加させ、2)〜8)を繰り返す。 このアルゴリズムにより、適応度E(s r )を最大にするような解s rを求めることができる。

    【0050】本発明では、前件部のメンバーシップ関数の形状を遺伝アルゴリズムの個体で表現し、最適な推論規則の数とメンバーシップ関数の形状を探索する。

    【0051】本手法での前件部のメンバーシップ関数を図3に示す。 メンバーシップ関数は三角形型であり、メンバーシップ関数の幅は、隣あうメンバーシップ関数の中心までの長さとしている。 この三角形型のメンバーシップ関数の配置を図3のように"0"と"1"の文字列で表現する。 文字列中の"1"はメンバーシップ関数の中心を表しており、文字列中の"1"の総数が推論規則の数に対応している。 したがって、この文字列は前件部のメンバーシップ関数の形状と推論規則の数を示していることになる。 この文字列は各入力変数x jごとに設定されており、
    次のように表すことができる。

    【0052】

    【数16】

    【0053】L jr ,r=1,...,G は、"0"か"1"のどちらかの値をとる変数であり、Gは文字列の長さを表している。 図3の例では、G=14となっている。

    【0054】本手法では各入力変数x jについての文字列
    L jrを結合した文字列 L 11 ...L 1G L 2 1 ...L 2G ...L m1 ...L
    mGを遺伝アルゴリズムにおける個体とみなし、各入力変数ごとの最適なメンバーシップ関数の個数やその中心の位置を探索する。 ただし、各入力変数x jの定義域の両端には、メンバーシップ関数の中心が必ず存在するものとし、常に次式が成り立つように設定する。

    【0055】

    【数17】

    【0056】前件部のメンバーシップ関数の探索のための遺伝アルゴリズムの適応度としては、赤池の情報量規準AIC(Akaike's Information Criterion)を用いる。
    今、専門家から得られた入出力データを(x 1 p ,...,x m p ,y
    rp ) ,p=1,...,P とし、入力(x 1 p ,...,x m p )に対するファジィ推論結果をy pとすると、AICは以下の式で表される。

    【0057】

    【数18】

    【0058】この規準は1971年に赤池によって提案されたもので、生成されるシステムの善し悪しを判定する指標である。 この規準の第1項は得られた推論規則の精度のわるさを表し、第2項はシステム規模の大きさを表している。 したがって、AICの値が小さいほど、小さなシステム規模で精度の良い推論規則が得られていることになる。 本実施例ではこのAICを推論規則の良さを表す評価基準とする。 本実施例におけるファジィ推論の場合、
    各入力変数x jに割り当てられたメンバーシップ関数の総数をN j 、推論規則1個ごとの後件部の関数式のパラメータをN Cとすると、(数18)のパラメータ数は次のように表せる。

    【0059】

    【数19】

    【0060】このとき、遺伝アルゴリズムの適応度E
    (s r )を次式のように定める。

    【0061】

    【数20】

    【0062】本発明では、遺伝アルゴリズムを用いて適応度E(s r )を最大にする、つまりAIC規準を最も小さくするような推論規則の個数とメンバーシップ関数の中心の位置を決定する。

    【0063】具体的な本実施例の動作手順を図1の構成図と図4・図5のフローチャートを用いて説明する。

    【0064】[Step a1] 遺伝アルゴリズム演算部7で第0世代(t=0)の個体群S(t)を構成している各個体s
    r (t),r=1,...,R を乱数により決定する。 具体的には(数17)の条件のため、各個体s r (t)におけるL j2 ...L
    jG-1を、乱数により"0"か"1"の値に設定する。

    【0065】[Step a2] 各個体s r (t)の内容から前件部のメンバーシップ関数の形状を求め、降下法による学習を行い後件部を学習させ、選択確率P sr (t)を求める。 この部分のアルゴリズムの詳細を図5のフローチャートで説明する。

    【0066】[Step b1] 遺伝アルゴリズム演算部7で個体番号rを1に初期化する。 [Step b2] 前件部調整部8は遺伝アルゴリズム演算部7内の個体s r (t)の内容から、推論規則の個数と前件部のメンバーシップ関数の形状を求め、推論規則記憶部2
    に格納されている推論規則と前件部記憶部に格納されているメンバーシップ関数A ijを変更する。 また、このとき後件部調整部10は後件部記憶部4に格納されている後件部の各パラメータp ijを0に初期化する。

    【0067】[Step b3] 遺伝アルゴリズム演算部7内の変数である入出力データ番号pを1に初期化する。

    【0068】[Step b4] 遺伝アルゴリズム演算部7は入出力データ番号pを入出力データ記憶部1に出力する。 入出力データ記憶部1は、遺伝アルゴリズム演算部7から出力された番号の入出力データを検索し出力する。 ファジィ推論演算部5では、入出力データ記憶部1
    から出力されたp番目の入力データ(x 1 p ,...,x m p )に対して、(数8)〜(数11)を用いてファジィ推論を行い、各推論規則の適合度μ i pと推論結果y pを計算する。

    【0069】[Step b5] 降下法演算部9で、ファジィ推論演算部3で計算された推論結果y p 、適合度μ i pと、
    入出力データ記憶部1から出力された出力データy rpから、降下法を用いて後件部のパラメータの調整方向を求める。 計算された調整方向から後件部調整部10は後件部記憶部4に記憶されている後件部の関数の各パラメータを変更する。 以下、この降下法による後件部の調整アルゴリズムを詳細に説明する。 降下法演算部9はファジィ推論の推論結果y pと入出力データのy p rから、降下法にしたがって、チューニングパラメータp ijの調整方向を計算する。 降下法も遺伝アルゴリズムと同じく非線形計画法のひとつであり、目的関数を最小とする解を求めることができる。

    【0070】今、後件部の関数の学習の目標として、次式の目的関数を最小化することを考える。

    【0071】

    【数21】

    【0072】この式は推論結果y pと専門家から得られた入出力データの出力データy prの差、すなわち推論誤差を表している。 この手続きでは、目的関数Fが最小となるような後件部の関数を降下法により自動的に求める。

    【0073】目的関数Fを最小化するために、本実施例では降下法の中の一手法である最急降下法を用いる。 最急降下法では、目的関数の微分値に基づきチューニングパラメータを更新する。

    【0074】今、目的関数Fのチューニングパラメータp
    i0に関する微分値∂F/∂p i0を考える。 図6は横軸をp i0
    として、目的関数Fを図示したものである。 p i0 =p i0 'のときの微分値∂F(p i0 ')/∂p i0は、図6に示すように
    p i0 '点における目的関数の傾きを意味する。 図6(a)は∂F(p i0 ')/∂p i0が正の時、図6(b)は∂F(p i0 ')/∂p i0
    が負の時である。 ここで、図6(a)の矢印のように、チューニングパラメータp i0を∂F(p i0 ')/∂p i0の符号と反対方向に微小量だけ動かすと目的関数Fは減少する。 同様にして、図6(b)の∂F(p i0 ')/∂p i0が負の時でも、チューニングパラメータp i0を∂F(p i0 ')/∂p i0の符号と反対方向に微小量調整すると関数Fは減少する。 つまり、
    チューニングパラメータp i0を、微分量∂F/∂p i0の符号と反対方向に調整すると目的関数Fは減少し、これを繰り返し行うことにより目的関数Fは極小値に収束する。
    この性質を用いて各パラメータの調整を行う。

    【0075】(数21)より、∂F/∂p i0は次式のように求められる。

    【0076】

    【数22】

    【0077】この(数22)より数値演算を行い∂F/∂
    p i0の値を求める。 同様にして、∂F/∂p ijを計算することにより、目的関数を減少させるためのパラメータの調整方向が計算されることになる。 これらの ∂F/∂p ijの計算を降下法演算部9で行う。

    【0078】後件部調整部10は降下法演算部9で計算された∂F/∂p ijを用いて、後件部記憶部4に格納されているチューニングパラメータp ijを更新する。

    【0079】更新は、以下の式によって行う。

    【0080】

    【数23】

    【0081】ただし、K pは定数である。 [Step b6] 遺伝アルゴリズム演算部7で、入出力データ番号pと入出力データの総数Pを比較し、p<P ならば、
    [Step b7]でpに1を加えて[Step b4]にもどる。 そうでなければ、次の[Step b8]に進む。

    【0082】[Step b8] 誤差演算部6で、以下の式にしたがって推論誤差E TRD (t)と推論誤差の変化 | E
    TRD (t)-E TRD (t-1) | を計算する。

    【0083】

    【数24】

    【0084】計算した E TRD (t)の値は、遺伝アルゴリズム演算部7に出力する。 [Step b9] 遺伝アルゴリズム演算部7では、誤差演算部6で求めた推論誤差E TRDの変化が次式を満足する場合、推論誤差E TRDは収束したものとして、降下法演算部9の動作を停止させ、r番目の個体s r (t)に対する後件部の学習を終了させる。

    【0085】

    【数25】

    【0086】ただし、δは推論誤差E TRD (t)が収束したかどうかを判定するためのしきい値であり、事前に設定する。 (数25)が満足されない場合は[Step b3]〜[St
    ep b9]を繰り返す。

    【0087】[Step b10] 遺伝アルゴリズム演算部7
    で、収束後の推論誤差E TRD (t)の値から(数18)〜
    (数20)を用いて適合度E(s r )を求め、(数15)から選択確率P sr (t)を計算する。

    【0088】[Step b11] 個体番号rと個体総数Rを比較し、r<Rならば、[Step b12]でrを1だけ増やし、[Step b
    2]へもどる。 r=Rならば、世代tにおける降下法による後件部の学習を終了する。

    【0089】遺伝アルゴリズム演算部7により、遺伝アルゴリズムの交叉や突然変異といった演算を次に行う。
    したがって、次の[Step a3]〜[Step a10]はすべて、遺伝アルゴリズム演算部7で行われる。

    【0090】[Step a3] 次に生成する個体の番号kを1
    に初期化する。 [Step a4] S(t)の中から2個体s i (t)とs j (t)をそれぞれ選択確率P si (t), P sj (t)に従って選択する。

    【0091】[Step a5] 選択された2個体に対し交叉演算を適用し、新たな解候補s' k (t)を求める。 ただし、
    ここでの交叉演算は入力変数がm個あるので、m個の切れ目を1/(mG-1)の確率に従って選択し、文字列の入れ替えを行う。

    【0092】[Step a6] 確率P mで個体s' k (t)の各要素に突然変異演算を適用する。 [Step a7] 個体番号kと総個体数Rを比較する。 k<Rならば[Step a8]によりkの値を1増加させ[Step a4]に進み、
    個体s' k (t)がR個になるまで、[Step a4]から[Step a8]
    を繰り返す。 k=Rならば次の[Step a9]に進む。

    【0093】[Step a9] [Step a4]〜[Stepa8]で新しく生成した個体群S'(t)をS(t+1)とする。

    【0094】[Step a10] 個体群Sが収束するまで、[St
    ep a11]で世代tを1増加させ、[Step a2]〜[Step a10]
    を繰り返す。 ただし、最終的な解は個体群の中で最も適応度の高い個体とする。

    【0095】このアルゴリズムを行うことにより、推論規則の良さを表す規準(AIC)を最適にするような推論規則をもとめることができる。 したがって、このアルゴリズムにより推論規則が学習された後は、ファジィ推論演算部5に入出力データ記憶部1に格納されているデータ以外の入力データが入ったときでも、最適な推論結果を出力することができる。

    【0096】以上のように、本実施例によれば、専門家から得られた入出力データから自動的に最適な推論規則の数と前件部のメンバーシップ関数の形状を遺伝アルゴリズムによりもとめることができる。 したがって、設計者は、試行錯誤による推論規則の記述をする事なく、入出力データを用意するだけで最適なファジィ推論を行うことができる。

    【0097】なお、本実施例では、遺伝アルゴリズムとして、最も簡単な構成のものを用いたが、交叉や突然変異以外の遺伝作用素を用いた手法や、突然変異の発生確率を世代とともに変化させる方式などを用いても良い。
    また、遺伝アルゴリズムの適応度としてAICを用いたが、不遍性規範等の他の評価関数を用いてもよい。 また、前件部のメンバーシップ関数として、本実施例では三角形型のメンバーシップ関数を用いたが、他の形状であってもよい。

    【0098】図7は、本発明の第二の実施例におけるファジィ推論装置の構成図を示すものである。 図7の1は専門家から得られた入出力データを記憶している入出力データ記憶部、2はファジィ推論に用いる推論規則を記憶している推論規則記憶部、3は推論規則の前件部に用いるメンバーシップ関数の形状データを記憶している前件部記憶部、6は推論結果と入出力データ記憶部1から出力されるデータとの誤差を計算する誤差演算部、7は遺伝アルゴリズムによる演算を行う遺伝アルゴリズム演算部、8は遺伝アルゴリズム演算部7の出力にしたがって推論規則記憶部2に記憶されている推論規則と前件部記憶部3に記憶されているメンバーシップ関数を調整する前件部調整部、9は降下法による演算を行う降下法演算部、以上は第1の実施例の構成と同様である。 図1の構成と異なるのは、推論規則の後件部の実数値を記憶している後件部実数値記憶部21、後件部を実数値で表現した推論規則からファジィ推論演算を行う簡略ファジィ推論演算部22、降下法演算部9の出力にしたがって後件部実数値記憶部4に格納された後件部の実数値を調整する後件部実数値調整部23である。 以上のように構成された実施例のファジィ推論装置について、その動作を説明する。

    【0099】本実施例では、推論規則の後件部を実数値で表現した簡略ファジィ推論を用いる。 簡略ファジィ推論は、第1の実施例のような後件部が関数の場合と比較して後件部が簡略化されているため、推論演算のための機器構成が小さくてすみ、かつ推論速度が早いという利点を持つ。 推論規則記憶部2に記憶されている簡略ファジィ推論の推論規則は、入力をx 1 ,x 2 ,...,x m 、出力をy
    とすると、次のように表現できる。

    【0100】

    【数26】

    【0101】ただし、i は推論規則番号、A i1 ,
    A i2 ,...,A imは前件部のメンバーシップ関数、w iは後件部の実数値を示す。 また、nは推論規則数、mは入力変数の数を示す。 前件部のメンバーシップ関数A ijの形状データは前件部記憶部3に、後件部の実数値w i ,(i=1,...,
    n)は後件部実数値記憶部21にそれぞれ記憶されている。 このとき、i番目の推論規則の適合度μ iと推論結果
    y iは次式で計算できる。

    【0102】

    【数27】

    【0103】

    【数28】

    【0104】デファジィフィケーション演算として重心演算を採用すると、総合推論結果yは次式で計算できる。

    【0105】

    【数29】

    【0106】簡略ファジィ推論演算部5は、(数27)
    〜(数29)を用いて簡略ファジィ推論の演算を行う。

    【0107】簡略ファジィ推論の推論規則やメンバーシップ関数は、目標とする制御仕様や希望する入出力関係を満たすように決定されなければならない。 しかし、推論規則やメンバーシップ関数を自動的に決定するための手法は確立されておらず、従来は設計者による試行錯誤の実験や専門家へのインタビューにより推論規則の設計をを行っていた。 このためファジィ推論は、その設計に長い時間が必要であるという課題と、最適な設計が困難であるという課題を持っていた。 これらの課題を解決するため本発明では推論規則の数とメンバーシップ関数を遺伝アルゴリズムにより決定する。 この、簡略ファジィ推論の学習アルゴリズムは、第1の実施例で f i =w iとおいたときの図4・図5のフローチャートと同じである。 この実施例では、簡略ファジィ推論を用いているため、後件部の決定すべきパラメータ数が少なくてすむ。
    したがって、降下法による後件部の学習が短時間ですむという利点がある。

    【0108】以上のように、本実施例によれば、推論規則の良さを表す規準(AIC)を最適にするような推論規則数と前件部のメンバーシップ関数の形状を遺伝アルゴリズムと降下法によりもとめることができる。 本実施例では後件部を実数値に簡略化しているため、第1の実施例と比較して学習の速度や推論の速度が早くなるという利点がある。 したがって、設計者は、入出力データを用意するだけで、高速に実行できるファジィ推論の推論規則の作成を行うことができる。

    【0109】なお、本実施例では、遺伝アルゴリズムとして、最も簡単な構成のものを用いたが、交叉や突然変異以外の遺伝作用素を用いた手法や、突然変異の発生確率を世代とともに変化させる方式などを用いても良い、
    また、遺伝アルゴリズムの適応度としてAICを用いたが、不遍性規範等の他の評価関数を用いてもよい。 また、前件部のメンバーシップ関数として、本実施例では三角形型のメンバーシップ関数を用いたが、他の形状であってもよい。

    【0110】図8は、本発明の第三の実施例におけるファジィ推論装置の構成図を示すものである。 図8の1は専門家から得られた入出力データを記憶している入出力データ記憶部、2はファジィ推論に用いる推論規則を記憶している推論規則記憶部、3は推論規則の前件部に用いるメンバーシップ関数の形状データを記憶している前件部記憶部、4は推論規則の後件部に用いる関数の数式及びそのパラメータを記憶している後件部記憶部、5はファジィ推論の演算を行うファジィ推論演算部、6はファジィ推論演算部5の出力と入出力データ記憶部1から出力されるデータとの誤差を計算する誤差演算部であり、以上は第1の実施例の構成と同様である。 図1の構成と異なるのは、後件部のパラメータに関して遺伝アルゴリズムによる演算を行う後件部遺伝アルゴリズム演算部31と、後件部遺伝アルゴリズム演算部31の出力にしたがって後件部記憶部4に格納された後件部のパラメータを調整する後件部調整部10'である。 以上のように構成された実施例のファジィ推論装置について、その動作を説明する。

    【0111】推論規則記憶部2に記憶されているファジィ推論の推論規則は、入力をx 1 ,x 2 ,...,x m 、出力をyとすると、第1の実施例と同様に次のように表現できる。

    【0112】

    【数30】

    【0113】ただし、i は推論規則番号、A i1 ,
    A i2 ,...,A imは前件部のメンバーシップ関数、f i (x 1 ,
    x 2 ,...,x m )は後件部の関数を示す。 また、nは推論規則数、mは入力変数の数を示す。 本実施例では、後件部の関数を次式の線形関数とする。

    【0114】

    【数31】

    【0115】前件部のメンバーシップ関数A ijの形状データは前件部記憶部3に、後件部の関数式のパラメータ
    p ij ,(i=1,...,n,j=0,...,m)は後件部記憶部4にそれぞれ記憶されている。 ファジィ推論演算部5のファジィ推論の演算方法は第1の実施例の(数9)〜(数11)と同様である。

    【0116】本発明では、前件部のメンバーシップ関数は固定とし、後件部の関数の各パラメータを遺伝アルゴリズムの個体で表現し、最適な後件部を探索する。 前件部のメンバーシップ関数は事前に設計者が設定する。 前件部のメンバーシップ関数の形状は第1の実施例のように三角形であってもよいし、台形型や釣り鐘型などの形状であってもかまわない。

    【0117】後件部の関数のパラメータを遺伝アルゴリズムの個体として"0"と"1"の文字列で表現するため、パラメータp ijを2進数で表現する。 例えば、p ij =100の場合、パラメータを8bitで表現すると、これに対応する文字列L ijは次のようになる。

    【0118】

    【数32】

    【0119】本実施例のファジィ推論では、推論規則の数がn個、入力変数の数がm個であるので、後件部の関数式はn・(m+1)個あり、すべての推論規則の後件部は次の文字列で表現できる。

    【0120】

    【数33】

    【0121】この文字列を遺伝アルゴリズムにおける個体とみなし、最適な後件部のパラメータを探索する。

    【0122】遺伝アルゴリズムの適応度としては、次式の入出力データと推論結果の誤差を用いて計算する。

    【0123】

    【数34】

    【0124】この式の誤差E TRD (s r )から、適応度E(s r )
    を次式のように計算する。

    【0125】

    【数35】

    【0126】本発明では、遺伝アルゴリズムを用いて適応度E(s r )を最大にする、つまり、ファジィ推論における誤差を最小とするように後件部の関数のパラメータを決定する。

    【0127】本実施例の動作手順を図8の構成図と図9
    のフローチャートを用いて説明する。

    【0128】[Step c1] 遺伝アルゴリズム演算部7は第0世代(t=0)の個体群S(t)を構成する各個体s r (t),r=
    1,...,R を乱数により決定する。 具体的には各個体s
    r (t)におけるL 10 ...L nmを、乱数により"0"か"1"の値に設定する。

    【0129】[Step c2] 各個体s r (t)の内容から後件部のパラメータを求め、p個の入力データ(x 1 p ,...,x m p )に対して(数8)〜(数11)を用いてファジィ推論を行い、(数34)(数35)を用いて、R個の個体それぞれに対する適応度E(s r )を計算する。 この適応度E(s r )から(数15)により選択確率P sr (t)を計算する。 次のステップから、遺伝アルゴリズム演算部7により、遺伝アルゴリズムの交叉や突然変異といった演算を行う。 したがって、次の[Step a3]〜[Step a10]はすべて、遺伝アルゴリズム演算部7で行われる。

    【0130】[Step c3] 次に生成する個体の番号k1に初期化する。 [Step c4] S(t)の中から2個体s i (t)とs j (t)をそれぞれ選択確率P si (t), P sj (t)に従って選択する。

    【0131】[Step c5] 選択された2個体に対し、交叉演算を適用し、新たな解候補s' k (t)を求める。 ただし、ここでの交叉演算は入力変数がm個あるので、m個の切れ目を1/(mG-1)の確率に従って選択し、文字列の入れ替えを行う。

    【0132】[Step c6] 確率P mで個体s' k (t)の各要素に突然変異演算を適用する。 [Step c7] 個体番号kと総個体数Rを比較する。 k<Rならば[Step c8]によりkの値を1増加させ[Step c4]に進み、
    個体s' k (t)がR個になるまで、[Step c4]から[Step c8]
    を繰り返す。 k=Rならば、次の[Step c9]に進む。

    【0133】[Step c9] [Step c4]〜[Stepc8]で新しく生成した個体群S'(t)をS(t+1)とする。

    【0134】[Step c10] 個体群Sが収束するまで、[St
    ep c11]で世代tを1増加させ、[Step c2]〜[Step c10]
    を繰り返す。 ただし、最終的な解は個体群の中で最も適応度の高い個体とする。

    【0135】このアルゴリズムにより、入出力データから自動的に、誤差E TRDを最小にする後件部の関数を求めることができる。

    【0136】以上のように、本実施例によれば、入出力データに対する推論の誤差を最適にするような後件部の関数のパラメータを遺伝アルゴリズムによりもとめることができる。 したがって、設計者は入出力データを用意するだけで、最適なファジィ推論の推論規則の作成を行うことができる。 また、本実施例では前件部を固定にしているため、第1の実施例と比較して学習能力は劣る。
    しかし、構成が簡単になるため、小さな規模のハードウェアで推論規則の自動生成を行うことができるというメリットがある。

    【0137】なお、本実施例では、遺伝アルゴリズムとして、最も簡単な構成のものを用いたが、交叉や突然変異以外の遺伝作用素を用いた手法や、突然変異の発生確率を世代とともに変化させる方式などを用いても良い、
    また、後件部の関数を簡略化して、第二の実施例のように実数値としてもよい。 また、本実施例では、遺伝アルゴリズムの適応度としてファジィ推論の誤差E TRD (s r )を用いたが、第一の実施例のようなAICや他の評価関数を用いてもよい。

    【0138】

    【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
    推論規則の良さを表す規準を最適にするようなファジィ推論の推論規則を遺伝アルゴリズムや降下法によりもとめることができる。 したがって、設計者は、入出力データを用意するだけで、最適なファジィ推論を行うことができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】第1の実施例におけるファジィ推論装置の構成を示すブロック図

    【図2】遺伝アルゴリズムの説明図

    【図3】第1の実施例における前件部のメンバーシップ関数の構成を示す図

    【図4】第1の実施例の動作手順を示すフローチャート

    【図5】第1の実施例の降下法による学習の動作手順を示すフローチャート

    【図6】降下法の説明図

    【図7】第2の実施例におけるファジィ推論装置の構成を示すブロック図

    【図8】第3の実施例におけるファジィ推論装置の構成を示すブロック図

    【図9】第3の実施例の動作手順を示すフローチャート

    【図10】従来のファジィ推論装置の構成図

    【図11】従来のファジィ推論装置に用いられているメンバーシップ関数の説明図

    【符号の説明】

    1 入出力データ記憶部 2 推論規則記憶部 3 前件部記憶部 4 後件部記憶部 5 ファジィ推論演算部 6 誤差演算部 7 遺伝アルゴリズム演算部 8 前件部調整部 9 降下法演算部 10 後件部調整部 21 後件部実数値記憶部 22 簡略ファジィ推論演算部 23 後件部実数値調整部 31 後件部遺伝アルゴリズム演算部 101 制御観測値入力部 102 ファジィ推論演算部 103 制御操作量出力部 104 ファジィ推論規則記憶部 105 メンバーシップ関数記憶部

    高效检索全球专利

    专利汇是专利免费检索,专利查询,专利分析-国家发明专利查询检索分析平台,是提供专利分析,专利查询,专利检索等数据服务功能的知识产权数据服务商。

    我们的产品包含105个国家的1.26亿组数据,免费查、免费专利分析。

    申请试用

    分析报告

    专利汇分析报告产品可以对行业情报数据进行梳理分析,涉及维度包括行业专利基本状况分析、地域分析、技术分析、发明人分析、申请人分析、专利权人分析、失效分析、核心专利分析、法律分析、研发重点分析、企业专利处境分析、技术处境分析、专利寿命分析、企业定位分析、引证分析等超过60个分析角度,系统通过AI智能系统对图表进行解读,只需1分钟,一键生成行业专利分析报告。

    申请试用

    QQ群二维码
    意见反馈