New manufacturing processes and intermediates 17-halogenated 19-nor steroid compounds

申请号 JP2006505813 申请日 2004-04-27 公开(公告)号 JP2006525290A 公开(公告)日 2006-11-09
申请人 アベンティス ファルマ ソシエテ アノニム; 发明人 モラティユ クリスチャン; ブスケ ジョエル; ルセル パトリク; ニク フランソワ;
摘要 本発明は、次式(I):

(ここで、R
1 、R
2 、R
3 、n及びXは明細書において定義した通りである。)
の化合物の製造方法並びにこの方法を実施するための中間体化合物に関する。
权利要求
  • 次式(I):
    [ここに、
    1及びR 2は、同一又は異なっていてよく、ベンジル基又は1〜8個の炭素原子を含有する線状の、分岐状の若しくは環状のアルキル、アルケニル若しくはアルキニル基を表わし、
    或いは、R 1及びR 2は、これらを有する窒素原子と一緒になって、飽和又は不飽和の芳香族又は非芳香族の5又は6員の複素環(1〜3個の追加の複素原子を含有でき、また他の環に縮合していてもよい。)を形成し、
    Xはハロゲン原子を表し、
    3は水素原子又はヒドロキシル官能基の保護基を表し、
    nは2〜8の整数である。 ]
    の化合物を製造するにあたり、
    a)次式(II):
    (ここに、=Kは保護されたケト官能基、特にケタール、チオケタール又は混合ケタールの形で保護されたケト基を表わす。)
    の化合物に17−位置のケトの還元剤を作用させて次式(III):
    の化合物を得、
    b)式(III)の化合物をハロゲン化剤で処理して次式(IV):
    (ここに、Xはハロゲン原子を表わす。)
    の化合物を得、
    c)式(IV)の化合物にエポキシ化剤を作用させて次式(V):
    の化合物を得、
    d)式(V)の化合物に、触媒的に又は化学量論的に生じる、式R 5 MgHal又はR 5 Li(ここに、Halはハロゲン原子を表わし、R 5は次式:

    (ここで、n、R 1及びR 2は上で定義した通りである。)
    の基を表わす。 )の有機金属化合物から誘導された有機銅酸塩誘導体によるアルキル化反応に付し、結合はフェニル上で起こるようにし、
    次いで脱保護剤を作用させて次式(VI):
    の化合物を得、
    e)式(VI)の化合物を芳香族化剤で処理して該式(I)の化合物を得、
    f)要すれば、工程eで得られた化合物を脱保護反応に付して、R 3が水素原子を表わす式(I)の化合物を得、要すれば、この化合物を塩形成反応及び中和反応に付する工程を含む、式(I)の化合物の製造方法。
  • =Kが環状のケタール、例えば3,3−エチレンジオキシを表わすことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  • Xが弗素原子を表わすことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  • 1及びR 2がこれらを有する窒素原子と一緒になって次式:
    の基を形成し、nが2に等しいことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の方法。
  • 17−ケトからアルコールへの還元がメタノール中で水素化硼素ナトリウムの作用によって行われることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の方法。
  • ハロゲン化反応が弗化水素酸/トリエチルアミン錯体及びジアザビシクロウンデセンの存在下に弗化ペルフルオルブタンスルホニルにより行われることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の方法。
  • 式(VI)の化合物を得るのに使用される脱保護剤が酸加水分解剤、例えば塩酸であることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の方法。
  • 芳香族化反応が臭化アセチル及び無水酢酸の存在下に行われることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の方法。
  • 請求項1に記載の方法に従って式(II)の化合物から式(IV)の化合物を製造するための方法。
  • 新規な中間体化合物としての、
    ・=Kが3,3−エチレンジオキシを表わす式(IV)の化合物、
    ・=Kが3,3−エチレンジオキシを表わす式(V)の化合物、
    ・Xが弗素原子を表し、nが2に等しく、且つ、R 1及びR 2が結合している窒素原子と一緒になってそれらが次式:
    の基を形成する式(VI)の化合物、又は・R 3がアシル基を表し、Xが弗素原子を表し、nが2に等しく、且つ、R 1及びR 2が結合している窒素原子と一緒になってそれらが次式:
    の基を形成する、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  • 新規な中間体化合物としての、
    ・=Kが3,3−エチレンジオキシを表し、nが2に等しく、且つ、Xが弗素原子を表わす式(IV)の化合物、又は・=Kが3,3−エチレンジオキシを表し、nが2に等しく、且つ、Xが弗素原子を表わす式(V)の化合物。
  • 说明书全文

    本発明は、エストロゲン誘導体、例えば17−ハロゲン化19−ノルステロイドの製造方法並びにこの方法の実施中に製造される中間体化合物に関する。

    骨粗鬆症は、世界中で5千万人、特に女性が冒される骨の疾病である。 その発症は、年齢に関係し、最も普通には閉経後に始まる。 この疾病は、骨密度の減少を特徴とし、変形、脊椎の圧縮、最終的には自然骨折を生じさせる。 従って、骨粗鬆症は、公衆衛生に重大な危険をもたらす。 主な治療は、エストロゲンを規則的に服用することからなる。 この治療は、骨損失を低減させるが、それでもある種の副作用(出血、顔面紅潮、癌の危険性など)を伴うことがある。 このような副作用のいくつかを回避しながら、SERM(選択的エストロゲン受容体調節剤)と称される一連の新しい分子が骨粗鬆症の治療を可能にしている。

    特許出願WO99/67274は、17−位置がハロゲン化されている19−ノルステロイド構造を有する分子を記載する。 その出願において、この製造方法は、合成の最後にハロゲン化を記載する。 この合成は、
    ・ステロイド基質により工程数を削減することにより、
    ・精製を容易にさせるために合成の開始時に正にハロゲン化を実施することにより最適にされた。

    本発明の主題は、解離活性を有するある種のこれらのエストロゲン誘導体の合成において鍵となる中間体又は最終化合物(式(I)の化合物)を製造するための新規な方法を開発することである。

    本発明の主題は、次式(I):

    [ここに、


    1及びR

    2は、同一又は異なっていてよく、ベンジル基又は1〜8個の炭素原子を含有する線状の、分岐状の若しくは環状のアルキル、アルケニル若しくはアルキニル基を表わし、


    或いは、R

    1及びR

    2は、これらを有する窒素原子と一緒になって、飽和又は不飽和の芳香族又は非芳香族の5又は6員の複素環(1〜3個の追加の複素原子を含有でき、また他の環に縮合していてもよい。)を形成し、


    Xはハロゲン原子を表し、


    3素原子又はヒドロキシル官能基の保護基を表し、


    nは2〜8の整数である。 ]


    の化合物を製造するにあたり、


    a)次式(II):


    (ここに、=Kは保護されたケト官能基、特にケタール、チオケタール又は混合ケタールの形で保護されたケト基を表わす。)


    の化合物に17−位置のケトの還元剤を作用させて次式(III):


    の化合物を得、


    b)式(III)の化合物をハロゲン化剤で処理して次式(IV):


    (ここに、Xはハロゲン原子を表わす。)


    の化合物を得、


    c)式(IV)の化合物にエポキシ化剤を作用させて次式(V):


    の化合物を得、


    d)式(V)の化合物に、触媒的に又は化学量論的に生じる、式R

    5 MgHal又はR

    5 Li(ここに、Halはハロゲン原子を表わし、R

    5は次式:


    (ここで、n、R

    1及びR

    2は上で定義した通りである。)


    の基を表わす。 )の有機金属化合物から誘導された有機銅酸塩(organocuprate)誘導体によるアルキル化反応に付し、結合はフェニル上で起こるようにし、


    次いで脱保護剤を作用させて次式(VI):


    の化合物を得、


    e)式(VI)の化合物を芳香族化剤で処理して該式(I)の化合物を得、


    f)要すれば、工程eで得られた化合物を脱保護反応に付して、R

    3が水素原子を表わす式(I)の化合物を得、要すれば、この化合物を塩形成反応及び中和反応に付する工程を含む、式(I)の化合物の製造方法である。

    1〜8個の炭素原子を含有する線状又は分岐状のアルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル及びオクチル基並びにこれらの基の分岐状の異性体、イソプロピル、イソブチル、イソペンチル、ネオペンチル、イソヘキシル、3−メチルペンチル、sec−ブチル、t−ブチル及びt−ペンチル基が挙げられる。

    環状のアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチル基が挙げられ、これらは、例えば、1〜4個の炭素原子を含有するアルキル基で置換されていてもよい。

    アルケニル基の例としては、アリル、ブテニル及び3−メチル−2−ブテニル基が挙げられる。 アルキニルの例としては、プロパルギル基が挙げられる。 勿論、これらのアルケニル又はアルキル基は、少なくとも2個の炭素原子を含有し、基−CH 2 −を介して窒素原子に結合している。

    1とR 2が結合している窒素原子と一緒になってこれらの基が表わし得る複素環の例としては、酸素及び窒素から選ばれる他の複素原子を含有してもよい単環式又は二環式複素環、例えば、次の不飽和複素環:ピロリル、イミダゾリル、インドリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チアゾリル、オキサゾリル、フラゾリニル、ピラゾリニル、或いは次の飽和複素環:モルホリニル、ピロリジニル、ピペリジニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニルが特に挙げられる。 好ましくは、このものは次式:

    の基である。

    Halが表わし得るハロゲン原子の例としては、塩素、沃素又は臭素が挙げられる。 Halは好ましくは臭素原子である。

    Xが表わし得るハロゲン原子の例としては、塩素、臭素、沃素又は弗素が挙げられる。 このものは好ましくは弗素である

    3が表わし得る保護基の例としては、特に、(C 1 〜C 6 )アルキル基、(C 1 〜C 6 )アルキル−CO−基、例えばCH 3 CO又はベンゾイル;ベンジル;フェニル−(C 1 〜C 6 )アルキル基、例えばベンジル、そして当業者に知られた保護基の全て、例えば、グリーン、ウッツ著「有機合成における保護基 第3版」(ウイリー&ソンズ社、1999)に記載されたものが挙げられる。 好ましくは、保護基としてのR 3はアシル基である。

    =Kが表わし得るステロイドの3−位置のケトの保護基の例としては、下記のものが挙げられる。
    ・環状のケタール、例えば−O−(CH 2m −O−、−O−(CH 2m −S−、−S−(CH 2m −S−、−O−CH 2 −C(C 1-4アルキル) 2 −CH 2 −O−、
    ・非環状のケタール、例えば(CH 3 O) 2 、(EtO) 2
    ・並びに当業者に知られた全てのケトの保護基、例えば、グリーン、ウッツ著「有機合成における保護基 第3版」(ウイリー&ソンズ社、1999)に記載されたもの。

    特に、本発明の主題は、=Kが環状のケタール、特に3,3−エチレンジオキシ基であることを特徴とする前記の製造方法である。

    更に詳しくは、本発明の主題は、Xが弗素原子を表わすことを特徴とする前記の製造方法である。

    また、更に詳しくは、本発明の主題は、R 1及びR 2が結合している窒素原子と一緒になってこれらの基が次式:

    の基を表わし且つnが2に等しいことを特徴とする前記の製造方法である。

    17−ケトからアルコールへの還元は、標準的な方法に従って、特に、メタノール又はエタノール中で水素化素ナトリウムのような水素化硼素アルカリ金属を作用させ、或いはTHF中で水素化リチウムアルミニウムを作用させることによって実施される。 この反応は、特に、17β−位置のアルコールを得るのを可能にさせる。 17−ケトからアルコールへの還元は、好ましくは、メタノール中で水素化硼素ナトリウムを作用させることによって実施される。

    これに続くハロゲン化反応は、特に、DBU(ジアザビシクロウンデセン)のような立体障害塩基の存在下にXSO 249のような反応剤を使用して実施される。 Xは好ましくは弗素である。 当業者に知られた他の方法も使用することができる。
    ハロゲン化反応は、特に、弗化ペルフルオルブタンスルホニル、弗化水素酸/トリエチルアミン〔(HF) 3・TEA〕錯体及びDBUの存在下に実施することができる。

    エポキシ化反応は、当業者に知られた方法に従って実施される慣用の反応である。 これは、特に、ヘキサクロルアセトン、ジクロルメタ及び過酸化水素の存在下に実施することができる。

    式:R 5 MgHal又はR 5 Li(ここに、Hal及びR 5は上で定義した通りである。)の有機金属化合物から誘導される有機銅酸塩誘導体によるアルキル化反応は、当業者に知られた慣用の方法に従って実施される。

    式(VI)の化合物を得るのを可能にさせる脱保護反応は、当業者に知られた慣用の方法に従って実施される。 使用される脱保護剤は、特に、酸加水分解を可能にする薬剤、例えば塩酸又は過塩素酸である。

    芳香族化反応は、特に、EP0097572に記載の慣用の方法に従って実施される。 この芳香族化は、好ましくは、臭化アセチル及び無水酢酸の存在下に実施することができる。

    形成されたアセチル基の脱保護は、適当ならば、一般に、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムのような強塩基の存在下に、メタノール又はエタノールのようなアルコール中で実施される。

    塩形成及び中和反応は、当業者に知られた慣用の方法によって実施される。

    また、本発明の主題は、前記の方法に従って式(II)の化合物から式(VI)の化合物を製造するための方法である。

    式(II)の化合物は、既知であるか又は当業者により容易に入手できる化合物である。 特に、=Kが3,3−エチレンジオキシ基である式(II)の化合物は、V. クロック他の文献:Org. Process. Res. Dev. 、1997、1、p2に記載されている。

    また、本発明の主題は、新規な中間体化合物としての下記の化合物である。
    ・=Kが3,3−エチレンジオキシを表わす式(IV)の化合物、
    ・=Kが3,3−エチレンジオキシを表わす式(V)の化合物、
    ・Xが弗素原子を表し、nが2に等しく、且つ、R 1及びR 2がこれらを有する窒素原子と一緒になってそれらが次式:

    の基を形成する式(VI)の化合物、又は・R

    3がアシル基を表し、Xが弗素原子を表し、nが2に等しく、且つ、R

    1及びR

    2がこれらを有する窒素原子と一緒になってそれらが次式:


    の基を形成する、式(I)の化合物。

    特に、本発明の主題は、新規な中間体化合物としての下記の化合物にある。
    ・=Kが3,3−エチレンジオキシを表し、nが2に等しく、且つ、Xが弗素原子を表わす式(IV)の化合物、又は・=Kが3,3−エチレンジオキシを表し、nが2に等しく、且つ、Xが弗素原子を表わす式(V)の化合物。

    実験の部
    例1 :11β−(4−(2−(1−ピペリジニル)エトキシ)フェニル)−17α−フルオルエストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−オール

    工程a :還元3,3−エチレンジオキシエストラ−5(10),9(11)− ジエン−17−オール

    水素化硼素ナトリウム(MW=37.8;18.9g;500ミリモル)を0.5N水酸化ナトリウム(100mL)に溶解してなる溶液を、3,3−エチレンジオキシエストラ−5(10),9(11)−ジエン−17−オン(MW=314.4;100g;318ミリモル)をメタノール(1L)に加えてなる懸濁液に、約2℃でほぼ5分間で導入する。 この混合物を約2℃で2時間撹拌し、次いでアセトン(100mL)を約5℃でほぼ15分間で導入する。 混合物を1時間撹拌し、媒体を水(2L)と塩化ナトリウム(500g)と酢酸エチル(400mL)との撹拌した混合物に約20℃で注入する。 混合物をデカンテーションにより分離し、水性相を酢酸エチルで再抽出する。 一緒にした有機相を水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥し、常圧で500mLまで濃縮する。 1,2−ジメトキシエタン(DME)を徐々に導入することによりを一定に保ちながら蒸留を続する。 この交換の終了時の温度は83℃である。 この溶液は、次の工程でそのまま使用するが、乾燥抽出物は所期の生成物(樹脂状物)を与える。


    20

    28

    3 ;MW=316.4。


    IR(CHCl

    3 、cm

    -1 ):ν3613、1638


    1 H NMR(CDCl

    3 、ppm):δ0.74(s、3H);2.29(bs、2H);3.78(t、J=8.5Hz、1H);3.98(m、4H);5.57(m、1H);0.85〜2.6(m、16H)

    工程b :弗素化3,3−エチレンジオキシ−17α−フルオルエストラ−5(10),9(11)−ジエン

    上記の工程で得た3,3−エチレンジオキシエストラ−5(10),9(11)−ジエン−17−オール(MW=316.4;20g;63.2ミリモル)をDME(100mL)に溶解してなる溶液に、弗素化ペルフルオルブタンスルホニル(MW=302.1;41.4g;137ミリモル)を約−10℃でほぼ5分間で導入する。 この懸濁液を約−40℃に冷却し、3HF・TEA錯体(MW=161.2;10.2g;63.3ミリモル)をこの温度でほぼ30分間で導入する。 この混合物を約−40℃でほぼ15分間撹拌し、次いで1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)(MW=152.2;38.4g;252ミリモル)をこの温度でほぼ1時間で導入する。 黄色懸濁液を約−40℃で15分間、次いで約2℃で3時間撹拌する。 媒体を水(400mL)と塩化アンモニウム(80g)と酢酸エチル(140mL)との撹拌した混合物に約10℃で注入する。 この混合物を30分間撹拌し、デカンテーションにより分離し、酢酸エチルで再抽出する。 一緒にした有機相を水洗し、1N水酸化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。 真空下に濃縮した後、ジクロルメタン(300mL)を導入する。 この溶液にシリカ(メルクSi60;60g)を導入する。 約20℃で1時間撹拌し、次いでシリカをろ過し、ジクロルメタン(80mL)ですすぎ洗いする。 ろ液を常圧で80mLまで濃縮する。 イソプロパノールを徐々に導入することにより一定に保ちながら蒸留を続ける。 この交換の終了時の温度は82℃である。 この溶液を約20℃に戻し、約63℃で結晶化が始まる。 この懸濁液を約20℃で1時間撹拌する。 20℃で液を除き、約40℃で終夜真空乾燥する。 12.34gの白色生成物が得られた。 収率61%;Mp=100℃;C

    20

    27

    2 F;MW=318.4


    IR(CHCl

    3 、cm

    -1 ):ν1640、1610


    1 H NMR(CDCl

    3 、ppm):δ0.66(d、J=2.5Hz、3H);3.99(bs、4H);4.59(dd、J=55及び5Hz、1H);5.60(m、1H);0.8〜2.6(m、18H)


    MS(EI、m/z):318(M

    + );298(M

    + −HF)

    工程c :エポキシ化3,3−エチレンジオキシ−17α−フルオル−5(10)−エポキシエストラ−9(11)−エン

    3,3−エチレンジオキシ−17α−フルオルエストラ−5(10),9(11)−ジエン(100g;MW=318.4;0.314モル)、ヘキサフルオルアセトン(三水和物;22.3mL;0.5当量)、ピリジン(10mL)、50%過酸化水素(ほぼ18M;43.5mL;2.5当量)及びジクロルメタン(1000mL)を0〜5℃で18時間激しく撹拌する。 チオ硫酸ナトリウム水溶液の存在下での還元、洗浄(水)及び抽出(ジクロルメタン)の後に、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥する。 次いで、シリカ(メルクSi60、100g)を添加し、この懸濁液を約20℃で30分間撹拌し、ろ過及びジクロルメタン(200mL)による洗浄を行なう。 ろ液を真空下に300mLまで濃縮し、n−ヘプタンを導入することにより一定の容積で蒸留を行なう(この交換の終了時のTは98℃である。)。 撹拌しながら冷却すると。 α−エポキシドが約55℃で結晶化する。 約20℃で16時間撹拌し、次いでろ過し、約40℃で真空乾燥する。 53.5gの白色固体が得られる。 収量51%;Mp=115℃。 母液のシリカクロマトグラフィー(溶離液:80/20のヘプタン/酢酸エチル)により14g(即ち13%)の第二の生成物を回収する。 C

    20

    27

    3 F;MW=334.4。


    IR(CHCl

    3 、cm

    -1 ):ν1640


    1 H NMR(CDCl

    3 、ppm):δ0.66(d、J=2.5Hz、3H);3.85〜3.97(m、4H);4.58(dd、J=55及び5Hz、1H);6.07(dt、J=5.5及び2.5Hz、1H);1.15〜2.57(m、18H)

    工程d :アルキル化17α−フルオル−11β−(4−(2−(1−ピペリジニル)エトキシ)フェニル)エストラ−4,9−ジエン−3−オン

    反応器に6.7gのマグネシウム(削り屑;MW=24.3;1.8当量)を、続いて臭化4−(2−(1−ピペリジニル)エトキシ)ベンゼン(70g;MW=284.2;1.65当量)をTHF(280mL)に溶解してなる溶液の56mLを導入する。 この混合物を約58℃に加熱し、媒体が灰色になるや否や、上記の溶液の残りを約58℃でほぼ1.5時間で導入し、混合物をこの温度に更に2時間保持する。 この溶液を20℃にもたらし、18時間撹拌する。 塩化銅(I)(1.5g;MW=99.0;0.1当量)を導入し、混合物を約20℃でほぼ5分間撹拌し、次いで3,3−エチレンジオキシ−17α−フルオル−5(10)α−エポキシエストラ−9(11)−エン(50g;MW=334.4;149ミリモル)をTHF(200mL)に溶解してなる溶液を約5℃で30分間で導入する。 約5℃で1時間撹拌し、この媒体を塩化アンモニウム(250g)と水(1L)とジクロルメタン(500mL)との撹拌した混合物に約10℃で注入する。 この混合物をデカンテーションにより分離し、有機相をジクロルメタンで再抽出する。 一緒にした有機相を水洗し、ほぼ250mLまで真空下に濃縮する。 この溶液を約2℃まで冷却し、依然として約2℃で水(125mL)、次いで濃塩酸(36%;75mL)を導入する。 約2℃で1.5時間撹拌し、媒体を水(250mL)で希釈し、デカンテーションにより分離し、水洗する。 この媒体を、重炭酸ナトリウム(23.5g;MW=84.0;1.9当量)と水(250mL)との撹拌した約20℃の混合物にほぼ30分間で注入する(泡の形成)。 この混合物を30分間撹拌し、デカンテーションにより分離する。 水性相をジクロルメタンで再抽出し、水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥する。 ろ過及びジクロルメタンによるすすぎ洗いを実施する。 ろ液を常圧でほぼ250mLまで濃縮し、次いでイソプロピルエーテルを徐々に導入することによって容積を一定に保持しながら蒸留を続ける。 この交換の終了時の温度は68℃である。 結晶化が自然に始まる。 この混合物を約20℃に冷却し、約20℃で更に2時間撹拌し続ける。 液を除き、約40℃で真空乾燥を行なう。 56.1gのベイジュ色の生成物が得られる。 収率78%:Mp=160℃。 C

    31

    40 FNO

    2 ;MW=477.7。


    IR(CHCl

    3 、cm

    -1 ):1656、1608、1508


    1 H NMR(CDCl

    3 、ppm):0.35(d、J=2Hz、3H);1.44(m、2H);1.60(m、4H);2.50(bt、J=6Hz、4H);2.76(t、J=6Hz、2H);4.07(t、J=6Hz、2H);4.39(m、1H);4.46(dd、J=55.5及び5Hz、1H);5.76(bs、1H);6.82及び7.07(AA'BB'、4H);1.2〜4.1(m、18H)


    MS(EI、m/z):477(M

    + );457(M

    + −HF);366;346;98

    工程e :芳香族化3−アセチルオキシ−11β−(4−(2−(1−ピペリジニル)エトキシ)フェニル)−17α−フルオルエストラ−1,3,5(10)−トリエン

    17α−フルオル−11β−(4−(2−(1−ピペリジニル)エトキシ)フェニル)エストラ−4,9−ジエン−3−オン(38g;MW=477.7;79.5ミリモル)(工程d)をジクロルメタン(152mL)に溶解してなる溶液に、無水酢酸(MW=102.1;d=1.09;7.5mL;1.0当量)を添加し、次いで臭化アセチル(MW=123.0;d=1.66;14.7mL;2.5当量)を20〜25℃で15分間で添加する(発熱を伴う添加)。 褐色溶液を20〜25℃で5時間撹拌する。 この溶液を炭酸水素ナトリウム(45g)を水(380mL)に加えてなる懸濁液に約20℃でほぼ30分間で注入する(二酸化炭素の発生)。 この混合物を約20℃で終夜激しく撹拌し、次いで有機相をデカンテーションにより分離し、1N水酸化ナトリウム(190mL)で洗浄し、水洗し、次いで114mLの最終容積まで濃縮する。 ジクロルメタンをメタノールによって、約40℃で徐々に真空蒸留することにより一定の容積を保ちながら、置き換える。 生成物はメタノール溶液状で貯蔵する。 C

    33

    42 FNO

    3 ;MW=519.8。

    工程f :けん化11β−(4−(2−(1−ピペリジニル)エトキシ)フェニル)−17α−フルオルエストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−オール塩酸塩

    上記の工程eで得た弗素化誘導体のメタノール溶液に、水酸化カリウム(MW=56.0;6.7g;1.5当量)をメタノール(76mL)に溶解してなる溶液を約0℃でほぼ10分間で添加する。 この媒体を0〜5℃で45分間撹拌し、次いで水(190mL)とジクロルメタン(190mL)に注入する。 有機相を水洗する。 これをメタノール(76mL)、水(190mL)及び36%塩酸(17mL;2.5当量)を添加することにより酸性化し、pH(<2)をモニターしながらほぼ5分間撹拌する。 有機相をデカンテーションにより分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、190mLの最終容積が得られるまで濃縮する。 次いで、ジクロルメタン(ほぼ450mL)を徐々に導入することにより容積を一定に保持しながら、常圧で蒸留する。 所期の生成物が自然に結晶化する。 媒体を冷却しながらほぼ1時間撹拌し、次いで2時間約20℃にもたらす。 生成物をろ過し、ジクロルメタンで洗浄し、次いで約40℃で真空乾燥する。 30.8gのベイジュ色固体が得られる。 収率75.3%;HPLC純度98%。 C

    31

    41 ClFNO

    2 ;MW=514.1。


    IR(CHCl

    3 、cm

    -1 ):ν=3599、2467、1609、1583、1511


    1 H NMR(CDCl

    3 、ppm):0.22(d、J=1.5Hz、3H);3.09(m、1H);3.21(m、1H);3.87(m、1H);3.99(m、1H);4.25(m、1H);4.43(dd、J=56及び5Hz、1H);6.43及び6.95(AA'BB'、4H);6.60(dd、J=8.5及び1.5Hz、1H);6.67(d、J=1.5Hz、1H);6.78(d、J=8.5Hz、1H);11.4(bs、1H、活性);0.9〜3.4(m、14H)


    MS(ESP、m/z):478(MH

    +

    工程g :中和11β−(4−(2−(1−ピペリジニル)エトキシ)フェニル)−17α−フルオルエストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−オール 11β−(4−(2−(1−ピペリジニル)エトキシ)フェニル)−17α−フルオルエストラ−1,3,5(10)−トリエン−3−オール塩酸塩(28g;MW=514.1;54.5ミリモル)(工程f)をジクロルメタン(224mL)に加えてなる懸濁液に、炭酸ナトリウム(MW=106.0g;6.1g、1当量)の水溶液(112mL)を約20℃で導入する。 この混合物を約20℃で30分間撹拌し、デカンテーションにより分離し、水洗する。 有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を140mLの残留容積まで濃縮する。 20℃にもたらし、アセトン(280mL)を、次いでシリカ(メルクSi60;42g)を導入する。 混合物を約20℃で1時間撹拌し、ろ過し、2/1のアセトン−ジクロルメタン混合物によりすすぎ洗いする。 ろ液を224mLの最終容積が得られるまで濃縮する。 次いで、これを、イソプロパノールを徐々に導入することにより容積を一定に保持しながら、常圧で蒸留する。 生成物が連続的に結晶化する。 媒体を冷却しながらほぼ1時間、次いで2時間で約0℃にもたらしながら撹拌する。 生成物をろ過し、約0℃でイソプロパノールにより洗浄し、次いで約40℃で真空乾燥する。 21.3gの白色の固体。 Mp=180℃;収率82.1%;HPLC純度99%。 C 3140 FNO 2 ;MW=477.7。
    IR(CHCl 3 、cm -1 ):ν=3598、1610、1581、1512
    1 H NMR(CDCl 3 、ppm):0.16(d、J=2.5Hz、3H);1.34(m、2H);1.44(m、4H);2.37(m、4H);2.56(t、J=6Hz、2H);3.91(m、2H);3.95(m、1H);4.44(dd、J=56及び5Hz、1H);6.31(dd、J=8.5及び3Hz、1H);6.46(d、J=3Hz、1H);6.63及び6.97(AA'BB'、4H);6.71(d、J=8.5、1H);8.95(bs、1H、活性);0.9〜3.0(m、13H)

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