Organometallic compound for forming metal pattern and method for forming metal pattern using the same

申请号 JP2002265556 申请日 2002-09-11 公开(公告)号 JP2003183257A 公开(公告)日 2003-07-03
申请人 Samsung Electronics Co Ltd; 三星電子株式会社; 发明人 JUNG MIN CHUL; HWANG SOON TAIK; BYUN YOUNG HUN; HWANG EUK CHE;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a new organometallic compound and a method for forming a metal pattern using the compound.
SOLUTION: This organometallic compound for forming the metal pattern is represented by chemical formula (1) L'-M-L (1) (wherein, M is one kind of transition metal selected from the group consisting of Ag, Au, Cu, Pd, Ni and Pt: L is an imidazolylidene compound having a specific structure; and L' is an imidazolylidene compound having a specific structure or a β-diketonate having a specific structure). Since L', M and L are present on the nearly same plane, the compound is capable of reducing the bulkiness of an organic ligand which is the largest cause of metal film shrinkage. Furthermore, L' and L have characteristics of readily degrading and eliminating the ligand with light. Thereby, cracking can be suppressed when the metal pattern is formed.
COPYRIGHT: (C)2003,JPO
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記化学式1の構造を有する金属パターン形成用有機金属化合物。 【化1】 (式中、MはAg、Au、Cu、Pd、Ni及びPtからなる群より選ばれる1種の転移金属、Lは下記化学式2の構造を有するイミダゾリリデン(imidazolylidene)
    化合物、L'は下記化学式2の構造を有するイミダゾリリデン化合物、もしくは下記化学式3の構造を有するβ
    −ジケトネート(β-diketonate)化合物である。 ) 【化2】 (式中、R 1 、R 2 、R 3及びR 4はそれぞれ独立して水素原子、または炭素数1〜20のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、カルボキシル基、アルコキシ基、エステル基又は芳香族炭化水素基である。) 【化3】 (式中、R 5 、R 6及びR 7はそれぞれ独立して水素原子、もしくは炭素数1〜20のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、カルボキシル基、アルコキシ基、エステル基又は芳香族炭化水素基である。) 【請求項2】 前記R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6及びR 7はそれぞれ独立してメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基またはフェニル基であることを特徴とする請求項1記載の有機金属化合物。 【請求項3】 請求項1記載の有機金属化合物を溶媒に溶解させた後、基板上に塗布して薄膜を形成し、マスクを用いて露光させた後、現像して金属または金属酸化物パターンを形成する段階を含む金属パターン形成方法。 【請求項4】 前記基板が無機物、有機物、または無機物と有機物の複合体からなることを特徴とする請求項3
    記載の金属パターン形成方法。 【請求項5】 前記塗布段階がスピンコート、ロールコート、マイクロコンタクトプリント(micro-contact pri
    nting)またはスプレーコート法によって行われることを特徴とする請求項3記載の金属パターン形成方法。 【請求項6】 前記露光段階において、光源として紫外線(UV)光が使用されることを特徴とする請求項3記載の金属パターン形成方法。 【請求項7】 前記金属または金属酸化物パターン形成後、熱処理する段階をさらに含むことを特徴とする請求項3記載の金属パターン形成方法。 【請求項8】 前記熱処理段階が水素/窒素混合ガスまたは純粋窒素ガスまたは空気条件の下で300℃以下の温度にて行われることを特徴とする請求項7記載の金属パターン形成方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、フォトレジストを使用せず光を用いてマイクロまたはナノサイズの伝導性金属パターンを形成することが可能な有機金属化合物、
    及びそれを用いた金属パターン形成方法に関し、より詳細には、中心転移金属に結合された2つの有機配位子の少なくとも一つはイミダゾリリデン(imidazolylidene)
    化合物であり、残りのもう一つは同種または異種のイミダゾリリデン化合物またはβ−ジケトネート(β-diketo
    nate)化合物である有機金属化合物、及び前記有機金属化合物を用いた金属パターン形成方法に関する。 【0002】 【従来の技術】既存の金属パターン形成方法としては、
    例えば、金属有機物をCVD法(Chemical Vapor Deposi
    tion)もしくはALD法(Atomic Layer Deposition)を用いてシリコンまたはガラス基板上にフィルムを形成し、
    その上にフォトレジストをスピンコート法で塗布し、光リソグラフィ法によってパターンを形成し、別途のエッチング工程を行ってフォトレジストを除去する方法がある。 他の方法としては、プラズマ蒸着法、スパッタリング法、電気メッキ法等によって基板上に金属膜を形成し、その上にフォトレジストを塗布した後、光を用いたパターン形成工程とエッチング工程によって金属パターンを得る方法がある。 このような従来の方法はいずれも高温、高真空装置を必要とし、フォトレジストを用いてパターンを形成する工程及びフォトレジストを除去するエッチング工程を伴う。 【0003】一方、光反応を利用しない金属パターン形成方法も提案されていた。 例えば、特開昭62−263
    973号には、有機金属化合物の薄膜層に電子ビームを照射して金属パターンを形成する方法が開示されており、これは光反応によるものではない(特許文献1)。
    また、Kestnbaum等に許可された米国特許第5,064,
    685号には、基板に金属有機物インクを塗布した後、
    レーザで加熱して熱分解反応によって金属フィルムを得る方法が開示されている(特許文献2)。 しかしながら、この方法では基板が高温に露出されるため、金属以外の物質への蒸着を行うことができない。 【0004】一方、Hill等に許可された米国特許第5,
    534,312号には、光に敏感な有機化合物を金属に配位結合させて合成した有機金属化合物を基板上に塗布し、フォトレジスト塗布工程を行うことなく直ちに光を照射してパターンを得る方法が開示されている。 同特許では、有機配位子化合物として、アセチルアセトネート、ジアルキルジチオカルバメート、カルボキシレート、ピリジン、アミン、ジアミン、アルシン、ジアルシン、ホスフィン、ジホスフィン、アレーン及びアルコキシ配位子を使用し、オキサラト、ハロゲン、素、ヒドロキシ、シアノ、カルボニル、ニトロ、ニトレート、ニトロキシル、エチレン、アセチレン、チオシアネート、
    イソチオシアネート、水、アジド、カーボネイト、アミン、チオカルボニルなどからなる群より選ばれる一つまたはそれ以上の配位子を金属に単独、もしくは前記有機配位子化合物と結合させて有機金属化合物を合成している。 同特許によれば、このように合成された有機金属化合物を基板上に塗布し、パターンの形成されたマスクに光を通過させると、光が直接有機金属化合物と反応を起こし、金属に配位された有機配位子が分解されて離脱し、残っている金属は周囲の金属原子または大気中の酸素と反応して金属酸化膜パターンを形成する、としている。 なお、形成された酸化膜の電気伝導度を向上させるために、水素/窒素混合ガスを流しながら200℃以上の高温で還元反応及び表面熱処理過程を行っている(特許文献3)。 【0005】しかしながら、この方法に使用された有機金属化合物は、単一平面でなく立体的障害が比較的大きい配位子から構成されている。 これは光照射によって分解される配位子の空間が大きいことを意味し、これにより金属膜厚の収縮率が増加する。 その結果、同特許の方法による金属パターン形成では、金属膜の収縮率(shrin
    kage)が90%に至って金属膜のひび割れ(cracking)と小割れ(crazing)が発生するという問題点があった。 【0006】 【特許文献1】特開昭62−263973号【特許文献2】米国特許第5,064,685号【特許文献3】米国特許第5,534,312号【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来の技術の問題点を解決するためのもので、その目的は、
    金属膜収縮の大きい原因になる有機配位子のバルキネスを減らし、かつ光による配位子が分解離脱し易い有機金属化合物を製造し、これを用いた金属パターン形成方法を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第一は、
    下記化学式1の構造を有する金属パターン形成用有機金属化合物である。 【0009】 【化4】

    【0010】(式中、MはAg、Au、Cu、Pd、N


    i及びPtからなる群より選ばれる1種の転移金属、L


    は下記化学式2の構造を有するイミダゾリリデン化合物、L'は下記化学式2の構造を有するイミダゾリリデン化合物、もしくは下記化学式3の構造を有するβ−ジケトネート化合物である。 ) 【0011】 【化5】 【0012】(式中、R

    1 、R

    2 、R

    3及びR

    4はそれぞれ独立して水素原子、または炭素数1〜20のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、カルボキシル基、アルコキシ基、エステル基又は芳香族炭化水素基である。) 【0013】 【化6】 【0014】(式中、R

    5 、R

    6及びR

    7はそれぞれ独立して水素原子、もしくは炭素数1〜20のアルキル基、


    アルケニル基、アルキニル基、カルボキシル基、アルコキシ基、エステル基又は芳香族炭化水素基である。 ) 本発明の第二は、前記有機金属化合物を用いた金属パターン形成方法である。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明をより詳細に説明する。 【0016】本発明の有機金属化合物は、中心金属に2


    つの配位子が結合された形態の化合物であり、2つの配位子の少なくとも一つはイミダゾリリデン化合物、残りのもう一つは同種または異種のイミダゾリリデン化合物またはβ−ジケトネート化合物である。 本発明の有機金属化合物は下記化学式1で表わすことができる。 【0017】 【化7】 【0018】式(1)において、MはAg、Au、C


    u、Pd、Ni及びPtからなる群より選ばれる1種の転移金属、Lは下記化学式2の構造を有するイミダゾリリデン化合物、L'は下記化学式2の構造を有するイミダゾリリデン化合物、もしくは下記化学式3の構造を有するβ−ジケトネート化合物である。 【0019】 【化8】 【0020】式(2)において、R

    1 、R

    2 、R

    3及びR

    4


    はそれぞれ独立して水素原子、または炭素数1〜20のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、カルボキシル基、アルコキシ基、炭素数2〜20のエステル基、又は芳香族炭化水素基である。 好ましくは、R

    1 、R

    2 、R


    3及びR

    4はそれぞれ独立してメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基またはフェニル基である。 【0021】 【化9】 【0022】式(3)において、R

    5 、R

    6及びR

    7はそれぞれ独立して水素原子、もしくは炭素数1〜20のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、カルボキシル基、アルコキシ基、炭素数2〜20のエステル基、又は芳香族炭化水素基である。 好ましくは、R

    5 、R

    6及びR


    7はそれぞれ独立してメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基またはフェニル基である。 【0023】本発明の有機金属化合物は、独特な分子構造を有するが、一例として後述する製造例4で合成した


    (1,3−ジメチル−4,5−ジメチルイミダゾール−2


    −イリデン)(ジフェニルアセトネート)銀の分子構造を図1に示す。 図1に示すように、イミダゾリリデン及びジケトネート配位子と中心金属は全て同一平面上に存在し、この際、ジケトネート配位子に付いているフェニル基のみが平面からやや外れている。 【0024】さらに、そのような分子構造を有する(1,


    3−ジメチル−4,5−ジメチルイミダゾール−2−イリデン)(ジフェニルアセトネート)銀の分子配列を図2


    に示す。 図2では、ジフェニルアセトネート配位子のフェニル基及び水素原子は省略した。 図2に示すように、


    配位子間の立体配置に従って、各分子はそれぞれの配位子が180°反転された形態で積層され、上下相互の該有機金属化合物の中心金属間の距離はほぼファンデルワールス結合に近い3Å(ファンデルワールス結合長:


    2.82Å)と、これより長い6.5Åの間隔で交代に積層され、左右相互の該有機金属化合物の中心金属はジグザグに配列されている。 すなわち、本発明の有機金属化合物では2つの有機配位子が中心金属と同じ平面に存在し、金属−金属間の距離が近い配列をしているから、金属パターンの形成時に金属膜の収縮率が低くなり、ひび割れと小割れの発生を防止することができる。 また、本発明の有機金属化合物を構成する有機配位子は、光に敏感であって露光時に中心金属から容易に分離されて分解される特性があるため、金属パターン形成時に別途のフォトレジスト塗布工程及びエッチング工程を必要としない。 【0025】このような有機金属化合物を用いた本発明の金属パターン形成方法は、該有機金属化合物を溶媒に溶解させた後、基板上に塗布して薄膜を形成し、マスクを用いて露光させた後、現像して金属または金属酸化物パターンを形成する段階を含む。 本発明の有機金属化合物を露光させると、金属Mに結合された有機配位子L及びL'が金属から分離、分解されて無くなり、基板上に残っている金属は周囲の金属と結合して金属パターンを形成する。 その結果、光に露出された有機金属薄膜は金属薄膜に変わり、光に露出されていなかった有機金属薄膜部分及び光分解された有機物は現像時に有機溶媒に溶解されて容易に除去される。 【0026】本発明の金属パターン形成方法に使用される基板の種類は、本発明の目的を阻害しない限り特に制限されず、シリコンまたはガラスのような無機物からなる基板、プラスチックのような有機物からなる基板、もしくは無機物と有機物の複合体からなる基板などを使用することができる。 【0027】一方、本発明の金属パターン形成方法において、前記塗布段階はスピンコート、ロールコート、マイクロコンタクトプリント(micro-contact printing)又はスプレーコート法によって行われることが好ましく、


    前記露光段階では紫外線UVを用いることが好ましい。 【0028】本発明の金属パターン形成方法は、金属または金属酸化物パターン形成後、熱処理する段階をさらに含むことができる。 該熱処理はいわゆるアニーリングである。 本発明によれば、ガラスまたはプラスチックなどからなる基板に、熱的な影響を与えず比較的低い温度で熱処理を行うことが可能であり、必要に応じて水素/


    窒素混合ガスまたは純粋窒素ガスまたは空気条件の下で300℃以下、好ましくは200℃以下の温度で熱処理を行うことができる。 【0029】上述した本発明の金属パターン形成方法は、フレキシブルディスプレイ(flexible display)またはフラットパネルディスプレイ(flat panel display)のスパッタ層を代替する用途に使用し、もしくはCMPフリーダマシンプロセッシング(CMP-free damascene proc


    essing)及びPR−フリーITO層の形成に使用することができる。 【0030】 【実施例】以下、実施例によって本発明をより具体的に説明する。 これらの実施例は本発明を説明するためのものであり本発明を限定するものではない。 (製造例1) 1,3−ジメチル−4,5−ジメチルイミダゾール−2−


    チオン(1,3-dimethyl-4,5-dimethylimidazole-2-thion


    e)の合成【0031】 【化10】 【0032】Kuhnなどの文献(参照:N. Kuhn and T. K


    ratz, Synthesis, June 1993, P.561)に記述された方法を変形し、次のように1,3−ジメチル−4,5−ジメチルイミダゾール−2−チオンを合成した。 【0033】ジメチルチオウレア(100mmol)を1−ヘキサノール(250mL)に添加した後、3−ヒドロキシル−2−ブタノン(100mmol)添加した。 その後、反応温度を約150℃〜160℃に昇温させながら還流反応を約12時間程度行った。 温度が段々上がるにつれて、白い固体状反応物が1−ヘキサノールに溶解して黄色に変わった。 還流反応が完了した後、前記溶液を約−30℃程度の冷凍庫に一日程度保管すると、白い固体成分と黄色い液体成分に分離した。 黄色い液体部分を注射器で除去し、残っている白い固体部分を水とエーテルで洗浄し、乾燥させて1,3−ジメチル−


    4,5−ジメチルイミダゾール−2−チオンを得た。 このように製造された1,3−ジメチル−4,5−ジメチルイミダゾール−2−チオンの

    1 H−NMR分析結果は次の通りである。 【0034】

    1 H−NMR(CD

    2 Cl

    2 ):3.48


    [s,6H,N(1,3)−CH

    3 ],2.06[s,


    6H,C(4,5)−CH

    3 ] (製造例2) 1,3−ジメチル−4,5−ジメチルイミダゾール−2−


    イリデン(1,3-dimethyl-4,5-dimethylimidazol-2-ylide


    ne)の合成【0035】 【化11】 【0036】前記製造例1で得た1,3−ジメチル−4,


    5−ジメチルイミダゾール−2−チオン(5mmol)


    をTHF(30mL)に溶解した後、温度を0℃に下げた。 ここに、2.2当量程度のカリウム金属を細かく切って入れた。 次に、温度を昇温させて約4時間程度還流反応を行った。 反応後、濾紙を針の先端に縛り付けたものを用いて薄黄色の液体部分のみを分離した。 その後、


    溶媒を除去して、やや黄色みを帯びた1,3−ジメチル−4,5−ジメチルイミダゾール−2−イリデンを得て、窒素雰囲気中、低温で保管した。 このように製造された1,3−ジメチル−4,5−ジメチルイミダゾール−


    2−イリデンの

    1 H−NMR分析結果は次の通りである。 【0037】

    1 H−NMR(C

    6

    6 ):3.35[s,


    6H,N(1,3)−CH

    3 ],1.59[s,6H,


    C(4,5)−CH

    3 ] (製造例3) ジフェニルアセトネート銀(diphenylacetonate silver)


    の合成【0038】 【化12】 【0039】1,3−ジフェニル−1,3−プロパンジオン(もしくはジベンゾイルメタン4.54g)をエタノール(20mL)/水(60mL)溶液に添加し、Na


    OH(0.8g)を加えた後、常温で約2時間程度反応させて黄色い液体を得た。 【0040】その液体をAgNO

    3 (3.44g)水溶液(80mL)に徐々に滴下して灰色の固体成分を生成した。 前記溶液を約1時間程度さらに攪拌し、固体成分を濾過して水/エタノール/エーテルの順で洗浄した後、


    50℃の真空オーブンで約6時間乾燥させ、ジフェニルアセトネート銀を得た。 このように製造されたジフェニルアセトネート銀のC=O結合の存在を確認するために、IRスペクトルで分析した。 その結果は次の通りである。 【0041】FT−IR(KBr):1420,145


    5,1509,1560,1597cm

    -1 (製造例4) (1,3−ジメチル−4,5−ジメチルイミダゾール−2


    −イリデン)(ジフェニルアセトネート)銀[(1,3-dime


    thyl-4,5-dimethylimidazol-2-ylidene) (diphenylacet


    onate)silver)]の合成【0042】 【化13】 【0043】前記製造例2で得た1,3−ジメチル−4,


    5−ジメチルイミダゾール−2−イリデン(281m


    g、2.267mmol)を窒素雰囲気中でTHF溶媒(30mL)に添加した後、攪拌して溶解させた。 次に、前記THF溶液(30mL)を低温(−78℃)に冷却し、ここに前記製造例3で得たジフェニルアセトネート銀スラリー(749mg)を徐々に加えた後、ゆっくり常温に昇温させながら約3時間程度攪拌した。 攪拌後、セライト(celite)を用いて、反応中に生成された黒色の微細な沈澱物を除去した。 こうして得られた溶液部分から真空下で溶媒を除去した。 これから得た固体成分を塩化メチレン(約20mL)にさらに溶解した後、冷凍庫(−30℃)に一日程度放置し、上澄液部分の約半分程度を取って約100mLのペンタンまたはヘキサン溶媒に注射器を用いて徐々に滴下すると、灰色の固体成分が生成した。 前記溶液を約1時間程度そのまま放置して固体成分を沈澱させた後、薄黄色の上澄液部分を注射器によって除去した。 残っている固体成分にさらにヘキサンを約50〜60mL程度添加し、ここに前記で残しておいた残り半分の塩化メチレン溶液を滴下して灰色の固体成分を生成させた。 前述と同様に、その溶液を約1


    時間程度そのまま放置して固体成分を沈澱させた後、薄黄色の上澄液部分を注射器によって除去した。 このように製造された(1,3−ジメチル−4,5−ジメチルイミダゾール−2−イリデン)(ジフェニルアセトネート)


    銀の収率は約80%であり、単結晶はCH

    2 Cl

    2 /ペンタン溶媒下で−30℃にて得た。 【0044】(1,3−ジメチル−4,5−ジメチルイミダゾール−2−イリデン)(ジフェニルアセトネート)


    銀の化学的分析結果は次の通りである。

    1 H−NMR


    (CD

    2 Cl

    2 ):3.75[s,6H,N(1,3)−


    CH

    3 ],2.14[s,6H,C(4,5)−C


    3 ],7.89[m,4H,Ph],7.40[m,


    6H,Ph],6.45[s,1H,C=CH−C]

    13 C−NMR(CD

    2 Cl

    2 ):185.7(s,O−C


    (Ph)−CH),179.4(s,C

    carbene ),1


    25.8(s,C=C(CH

    3 )−N),127.4,


    128.4,130.2,143.8(Ph−grou


    p),93.1(s,C(Ph)=CH=C(P


    h)),36.7(s,C=C(CH

    3 )−N),9.


    5(s,C=C(CH

    3 )) FT−IR(KBr):1425,1466,150


    7,1566,1605,1645cm

    -1 UV/VIS(CH

    2 Cl

    2 ):247,254nm (実施例1)前記製造例4で得た(1,3−ジメチル−


    4,5−ジメチルイミダゾール−2−イリデン)(ジフェニルアセトネート)銀を塩化メチレンに0.22M濃度で溶解した後、その溶液を大気中でガラス基板上にスピンコート法によって500rpm/5sec→200


    0rpm/20sec→500rpm/5secの条件で塗布した。 金属パターンを形成するために、前記基板を大気中の常温でUV光(200nm〜400nm)に2時間露出させた。 光に露出された部分では光によって配位子が分離されながら銀金属フィルムが形成された。


    光に露出されていない部分と光分解されて残っている有機物は、塩化メチレンで溶かして除去した。 このようにパターンが形成された基板を約200℃のホットプレート上にのせ、空気中で約2時間程度熱処理(annealing)


    を行って、電気の流れる金属パターンを得た。 3Mテープで接着を試験した結果、形成されたパターンは基板から分離されず、4ポイントプローブ法で電気抵抗を測定し、電気が流れていることを確認した。 【0045】 【表1】 【0046】(製造例5) (1,3−ジメチル−4,5−ジメチルイミダゾール−2


    −イリデン)(ジメチルアセトネート)銀[(1,3-dimeth


    yl-4,5-dimethylimidazol-2-ylidene) (dimethylaceton


    ate)silver)]の合成【0047】 【化14】 【0048】前記製造例2で得た1,3−ジメチル−4,


    5−ジメチルイミダゾール−2−イリデン(160m


    g、1.29mmol)を窒素雰囲気中でTHF溶媒(30mL)に添加した後、攪拌して溶解させた。 次に、前記THF溶液(15mL)を低温(−78℃)に冷却し、ここにジメチルアセトネート銀スラリー(24


    2mg)を徐々に加えた後、ゆっくり常温に昇温させながら約3時間程度攪拌した。 攪拌済み後、セライト(cel


    ite)を用いて、反応中に生成された黒色の微細な沈澱物を除去した。 こうして得られた溶液部分から真空下で溶媒を除去した。 これから得た固体成分を塩化メチレン(約20mL)にさらに溶解した後、冷凍庫(−30


    ℃)に一日程度放置しておき、上澄液部分の約半分程度を取って約100mLのペンタンまたはヘキサン溶媒に注射器を用いて徐々に滴下すると、灰色の固体成分が生成した。 前記溶液を約1時間程度そのまま放置して固体成分を沈澱させた後、薄黄色の上澄液部分を注射器によって除去した。 残っている固体成分にさらにヘキサンを約50〜60mL程度添加し、ここに前記で残しておいた残り半分の塩化メチレン溶液を滴下し、灰色の固体成分を生成させた。 前述と同様に、その溶液を約1時間程度そのまま放置して固体成分を沈澱させた後、薄黄色の上澄液部分を注射器によって除去した。 このように製造された(1,3−ジメチル−4,5−ジメチルイミダゾール−2−イリデン)(ジメチルアセトネート)銀の化学的分析結果は次の通りである。 【0049】

    1 H−NMR(CD

    2 Cl

    2 ):3.67


    [d,1.2Hz,6H,N(1,3)−CH

    3 ],


    2.12[d,0.9Hz,6H,C(4,5)−CH


    3 ],1.86[d,0.9Hz,6H,O−C(C


    3 )−CH],5.10[s,1H,C(CH

    3 )=C


    H=C(CH

    3 )]

    13 C−NMR(CD

    2 Cl

    2 ):190.8[s,O−C


    (CH

    3 )−CH],179.4[s,C

    carbene ],1


    25.8[s,C=C(CH

    3 )−N],97.4


    [s,C(CH

    3 )=CH=C(CH

    3 )],37.0


    [s,C=C(CH

    3 )−N],29.3[s,C(C


    3 )=CH=C(CH

    3 )],9.5[s,C=C(C


    3 )] UV/VIS(CH

    2 Cl

    2 ):246,300nm(実施例2)前記製造例5で得た(1,3−ジメチル−4,5


    −ジメチルイミダゾール−2−イリデン)(ジメチルアセトネート)銀を塩化メチレンに0.2M濃度で溶解した後、その溶液を大気中でガラス基板上にスピンコート法によって500rpm/5sec→2000rpm/


    20sec→500rpm/5secの条件で塗布した。 金属パターンを形成するために、前記基板を大気中の常温でUV光(200nm〜400nm)に2時間露出させた。 光に露出された部分では光によって配位子が分離されながら銀金属フィルムが形成された。 前記銀金属フィルムの比抵抗値を4ポイントプローブで測定した結果、約5×10

    9 μΩ であることが確認された。 一方、塩化メチレンを使用した溶媒を現像した後、測定した比抵抗値は6×10

    8 μΩであった。 実施例1と同様の方法で約200℃のホットプレート上にのせ、空気中で約2時間程度熱処理を行った後、得られた比抵抗値は2.0×10

    2 μΩであった。 【0050】 【発明の効果】以上述べたように、本発明の有機金属化合物を使用すると、別途のフォトレジストを使用せず、


    直接的な露光によって電気伝導性金属パターンを容易に形成することができる。

    【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明で製造された(1,3−ジメチル−4,
    5−ジメチルイミダゾール−2−イリデン)(ジフェニルアセトネート)銀の分子構造の概略図である。 【図2】 本発明で製造された(1,3−ジメチル−4,
    5−ジメチルイミダゾール−2−イリデン)(ジフェニルアセトネート)銀の分子配列の概略図である。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 7識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07F 1/10 H01L 21/30 502R (72)発明者 邊 ▲えい▼ 勳 大韓民国大田市儒城區田民洞462−5番地 世宗アパート110棟203号(72)発明者 ▲黄▼ 億 采 大韓民国京畿道烏山市烏山洞 雲岩住公2 團地202−1501 Fターム(参考) 2H025 AA19 AB15 AB17 AC01 AD01 BB00 BD10 CC09 CC20 FA29 4H006 AA01 AB76 4H048 AA01 AB76 VA20 VA32 VA57 VB10 4M104 BB04 BB05 BB06 BB07 BB08 BB09 DD51

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