【発明の詳細な説明】 【0001】本発明は、式 【0002】 【化6】 【0003】の光学活性3−キヌクリジノールの製造方法に関する。 【0004】ラセミ化合物でない、3−位置に置換基を有する1−アザバイシクロ〔2.2.2〕オクタンたとえば3−キヌクリジノール(I)は、多数の薬理活性物質のための合成原料である(WO−A 93/0609 8,EP−A−0370415)。 今日まで、これらの化合物はほぼ独占的に、ラセミ化合物の分割により製造されてきた。 この分割にはかなりの費用を必要とし、かつ望まないエナンチオマーが廃棄物として生じる。 本発明の目的は、ラセミ化合物の分割を行なわない、ラセミ化合物でない3−キヌクリジノールを製造するルートを見出すことであった。 【0005】この目的は、本発明に従って、請求項1の製造方法により達成することができる。 【0006】式 【0007】 【化7】 【0008】の3−キヌクリジノン、そのルイス酸付加物およびこれらに対応する一般式 【0009】 【化8】 【0010】〔式中、R 1は水素またはモノ−,ジ−, トリ−アリールメチル基であり、A -は無機または有機の酸のアニオンである。 〕の第三および第四塩を、触媒として作用する、キラルなジホスフィンを有するロジウム、イリジウムまたはルテニウムの光学活性な錯化合物の存在下に、不整水素化できることがわかった。 第四塩(IIb,R 1 ≠H)中に存在することのあるアリールメチル基は、上記水素化と同じかまたは別の水素化の工程で水素化分解により離脱させることができる。 【0011】以下の説明において、「モノ−,ジ−およびトリ−アリールメチル基」の語は、1箇、2箇または3箇の同一または異なる、置換されたまたは置換されていない、単環または多環の芳香族基により置換されたメチル基とする。 単環芳香族基の例は、フェニル基、o −,m−およびp−トリル基または種々の異性体のキシリル基のようなアルキル化フェニル基、o−,m−およびp−クロロフェニル基またはブロモフェニル基のようなハロゲン化フェニル基、またはo−,m−およびp− メトキシフェニル基のようなアルコキシフェニル基である。 多環芳香族基の例は、1−および2−ナフチル基、フルオレニル基、アントラセニル基、フェナントレニル基およびそれらの対応するアルキル、アルコキシまたはハロゲン誘導体である。 3−キヌクリジノンを、 ルイス酸との付加物、とくに式 【0012】 【化9】 【0013】の三フッ化臭素付加物として使用するのが好ましく、また、塩、とくに第四塩として使用するのが好ましい。 適切な塩は、無機酸との塩、たとえば塩化物および臭化物、同様に有機酸との塩、たとえば酢酸塩またはメタンスルホン酸塩である。 アニオンとして臭素イオンを採用し、かつ比較的かさのある置換基R 1 、 たとえばo−ブロモベンジルまたはジフェニルメチルを採用すると、とくによい結果が得られる。 【0014】3−キヌクリジノンハイドロクロライドは、商業的に入手可能なものであって、遊離の塩基は、 強塩基たとえば水酸化ナトリウムとの反応およびそれに続く抽出によりごく簡単に得られる。 ルイス酸との付加物は、単にルイス酸たとえば三フッ化臭素または三フッ化臭素エーテレートを、3−キヌクリジノンの溶液へ加えることにより得ることができる。 第三塩は、ブレンステッド酸を加えることにより、同様に得られる。 第四塩は、従来の方法により、3−キヌクリジノンとアルキル化剤たとえば塩化もしくは臭化ベンジルまたは臭化ジフェニルメチルとを反応させ、場合によってはそれに続くアニオン交換を行なうことにより、製造することができる。 【0015】ロジウムの錯化合物を、触媒として作用する光学活性な錯体として使用することが好ましい。 それらは、適切な前駆錯化合物およびキラルなジホスフィンから、その場で好都合に製造される。 前駆錯化合物としては、オレフィン錯体を使用することが好ましい。 商業的に入手可能なビス(1,5−シクロオクタジエン)ジロジウム(I)ジクロライド(〔Rh(COD) Cl〕 2 )がとくに好ましく、これをキラルなジホスフィンとモル比1:2で反応させることが好都合である。 【0016】キラルなジホスフィン配位子の適切なものの例は、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1, 4−ジデオキシ−2,3−o−イソプロピリデントレイトール(“DIOP”)、2,2′−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1′−バイナフタレン(“BINA P”)、(R * ,R * )−4−ジフェニルホスフィノ−2 −(ジフェニルホスフィノメチル)ピロリジン(“PP M”)または(R * ,R * )−2,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(“Chiraphos”)である。 これらの配位子は、商業的にたとえばFluka社から入手可能である。 【0017】とくに好ましいキラルなジホスフィンは、 メタロセン構造を有するもの、たとえば一般式 【0018】 【化10】 【0019】〔式中、R 2a ,R 2b ,R 3aおよびR 3bは互いに独立であって、それぞれC 1-12アルキル基、C 5-7 シクロアルキル基、または場合によっては置換されたフェニル基、およびそれらの鏡像体である。 〕のジ置換フェロセンである。 【0020】(R)−1−〔(S)−2−(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕エチル−ジ−tert−ブチルホスフィン(R 2a =R 2b =tert−ブチル基、R 3a =R 3b = フェニル基、IIIa)および(R)−1−〔(S)−2−(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕エチル−ジシクロヘキシルホスフィン(R 2a =R 2b =シクロヘキシル基、 R 3a =R 3b =フェニル基、IIIb)、およびそれらの鏡像体がとりわけ好ましい。 これらの配位子の製造は、EP −A−0564406に記述されている。 60%eeに達する良好な光学的収率が、これらの配位子を使用して、10 3オーダーの高いエダクト/触媒のモル比において達成された。 【0021】水素化は、0〜100℃の温度および1〜 150bar の水素圧で好都合に行なわれる。 【0022】適切な溶媒の例は、メタノールのような低級アルコール、酢酸エチルのようなエステル、アセトンのようなケトン、またはトルエンのような芳香族炭化水素である。 【0023】以下の実施例が、本発明の製造方法をどのように実施するかを示す。 【0024】 【実施例】 〔実施例1〕 3−キヌクリジノン 3−キヌクリジノンハイドロクロライド(Fluka) 300g(1.856mol)を、40℃で水1リットル中の水酸化ナトリウム300g(7.50mol)の溶液に加え、混合溶液を20℃に冷却した。 それから、酢酸エチル400mlで3回抽出し、合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥した。 溶媒を蒸発させた後、表題化合物220g(95%)を、淡いベージュ色の固体として得た。 【0025】mp:146〜147℃ 1 H NMR(CDCl 3 ,300 MHz):δ=3.39− 3.19(m,2H);3.10−2.81(m,4 H);2.50−2.43(m,1H);2.10− 1.90(m,4H)。 【0026】〔実施例2〕 3−キヌクリジノンハイドロブロマイド 62%臭化水素酸21.8g(167mmol)を、水50 ml中の3−キヌクリジノン19.0g(152mmol)の溶液に滴下して加え、反応混合物を蒸発乾固させた。 残渣をテトラヒドロフラン100ml中に懸濁させ、ガラスフィルターで濾過し、テトラヒドロフラン50mlで洗浄した。 乾燥後、表題化合物30.5g(98%)を白色結晶として単離した。 【0027】〔実施例3〕 3−キヌクリジノン/三フッ化臭素付加物 三フッ化臭素エーテレート36.5g(257mmol)をジエチルエーテル100mlおよびn−ヘキサン250ml 中の3−キヌクリジノン33.2g(266mmol)に、 40分間にわたり滴下して加えた。 沈澱した固体を1 時間後にガラスフィルターで濾過し、乾燥後、表題化合物50.2g(98%)を白色粉末として得た。 【0028】NMRデータ:スペクトルはd 4 −メタノール中のものである。 溶媒分子のカルボニル基への可逆的な付加が、ヘミアセタールの構造中に生じている。 シグナルを下に示した。 【0029】 1 H NMR(400 MHz):δ=4.00− 3.98(m,2H);3.63−3.52(m,2 H);3.50−3.42(m,2H);2.74− 2.70(m,1H);2.37−2.27(m,2 H);2.24−2.13(m,2H)。 【0030】 13 C NMR(100 MHz):δ=96.42 (s);61.07(t);47.53(t);47. 23(t);30.71(d);20.38(t);2 0.05(t)。 【0031】(直接の1 H− 13 C結合から生じる多重度のみを示した。) 〔実施例4〕 1−ベンジル−3−オクソキヌクリジニウムクロライド 塩化ベンジル62.3g(492mmol)を、アセトニトリル250ml中の3−キヌクリジノン61.6g(492m mol)に、30分間にわたり滴下して加え、生じた懸濁液を2時間後、25℃でガラスフィルターを通して濾過した。 アセトニトリル(2×100ml)で洗浄し、乾燥した後、表題化合物115.0g(93%)を白色結晶性固体として得た。 【0032】 1 H NMR(DMSO−d 6 ,400 MHz): δ=7.62−7.56(m,2H);7.55−7.5 0(m,3H);4.75(s,2H);4.29(s, 2H);3.78−3.60(m,4H);2.70− 2.66(m,1H);2.29−2.40(m,2H); 2.12−2.02(m,2H)。 〔実施例5〕 1−ベンジル−3−オクソキヌクリジニウムブロマイド 臭化ベンジル40.4g(236mmol)をアセトニトリル120ml中の3−キヌクリジノン29.5g(236 mmol)に、15分間にわたり滴下して加え、生じた懸濁液を2時間後、25℃でガラスフィルターを通して濾過した。 n−ヘキサン(2×50ml)で洗浄し、乾燥した後、表題化合物65.3g(93%)を白色結晶性固体として得た。 【0033】 1 H NMR(DMSO−d 6 ,400 MHz): δ=7.64−7.59(m,2H);7.56−7.5 0(m,3H);4.82(s,2H);4.34(s, 2H);3.82−3.73(m,2H);3.73− 3.64(m,2H);2.71−2.67(m,1H); 2.32−2.22(m,2H);2.13−2.01 (m,2H)。 13 C NMR(DMSO−d 6 ,100 MHz):δ=202. 49;133.01;130.28;128.96;1 27.08;65.92;64.42;53.61;3 7.29;20.65。 【0034】〔実施例6〕 1−(4−メトキシベンジル)−3−オクソキヌクリジニウムブロマイド 4−メトキシベンジルクロライド1.57g(10.0 mmol)をアセトニトリル10ml中の3−キヌクリジノン1.25g(10.0mmol)に加え、生じた懸濁液を3 0分後、ガラスフィルターを通して濾過した。 n−ヘキサンで洗浄し、乾燥した後、表題化合物2.33g (83%)を白色結晶性固体として得た。 【0035】 1 H NMR(CDCl 3 ,400 MHz):δ= 7.65−7.61(“d",2H);6.95−6.91 (“d",2H);5.23(s,2H);4.66(s, 2H);4.19−4.10(m,2H);4.08− 3.98(m,2H);3.82(m,3H);2.7 9−2.75(m,1H);2.40−2.30(m, 2H);2.28−2.17(m,2H)。 【0036】〔実施例7〕 1−(ジフェニルメチル)−3−オクソキヌクリジニウムブロマイド ブロモジフェニルメタン(〜95%)26.0g(10 0mmol)をアセトニトリル100ml中の3−キヌクリジノン12.5g(100mmol)に撹拌しながら加え、生じた懸濁液を24時間後、ガラスフィルターを通して濾過した。 ジエチルエーテル(100ml)で洗浄し、乾燥した後、表題化合物32.0g(86%)を白色結晶性固体として得た。 【0037】 1 H NMR(CDCl 3 ,400 MHz):δ= 7.99−7.94(m,4H);7.57−7.46 (m,6H);6.32(s,1H);4.28(s, 2H);3.83−3.65(m,4H);2.69− 2.66(m,1H);2.30−2.20(m,2 H);2.13−2.03(m,2H)。 【0038】〔実施例8〕 (S)−3−キヌクリジノール 3−キヌクリジノンハイドロクロライド30.0g(1 86mmol)、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ジロジウム(I)ジクロライド18.3mg(0.0371mm ol)、(R)−1−〔(S)−2−(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕エチル−ジ−tert−ブチルホスフィン(IIIa,エダクト/触媒のモル比2500に相当) 40.3mg(0.0743mmol)および脱ガスしたメタノール300mlをアルゴン雰囲気下のオートクレーブ(450ml)に装入した。 反応混合物を19時間、7 0℃においてH 2 50bar で水素化した。 揮発性のものを蒸発させ、残渣を2N塩酸250mlに溶かした。 ジクロロメタン40mlで2回抽出した後、水酸化ナトリウム溶液(30%)でpHを14に調整し、混合物を蒸発させた。 残渣を酢酸エチル350mlとともに還流させ、 熱い状態で濾過した。 水相を分離し、有機相を蒸発させた。 酢酸エチル(150ml)からの再結晶化により2 4%eeの(S)−3−キヌクリジノール22.3g(9 4%)を得た。 【0039】〔α〕 D 25 =+11.0(c=2,1N H Cl) 〔実施例9〕 (R)−3−キヌクリジノール 1−(ジフェニルメチル)−3−オクソキヌクリジニウムブロマイド100g(268mmol)、ビス(1,5− シクロオクタジエン)ジロジウム(I)ジクロライド6 6mg(0.133mmol)、(S)−1−〔(R)−2− (ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕エチル−ジ− tert−ブチルホスフィン(IIIa,鏡像体;エダクト/触媒のモル比1000に相当)145mg(0.267mmo l)および脱ガスしたメタノール500mlをアルゴン雰囲気下のオートクレーブ(1リットル)に装入した。 反応混合物を19時間、75℃においてH 2 10bar で水素化した。 冷却後、メタノール50ml中のPd/C (5%Pd)3gを加え、水素化を4時間、75℃においてH 2 10〜14bar で連続して行なった。 続いて混合物を冷却し、濾過し、蒸発させた。 残渣を水20 0mlおよび酢酸エチル100mlに溶かし、水相を酢酸エチル50mlで2回洗浄した。 水相を水酸化ナトリウム溶液(30%)でpH14に調整し、蒸発乾固させた。 残渣をジクロロメタン100mlで4回抽出し、合わせた有機抽出物をMgSO 4で乾燥し、蒸発させて表題化合物の粗生成物33.0g(96.6%)を白色結晶性固体として得た。 酢酸エチルからの再結晶化により、58 %eeの(R)−3−キヌクリジノール28.3g(83 %)を得た。 【0040】〔α〕 D 25 =−26.1(c=2,1N H Cl) 〔実施例10〕 (S)−3−キヌクリジノール オートクレーブ(160ml)中で、脱ガスしたメタノール70ml中のビス(1,5−シクロオクタジエン)ジロジウム(I)ジクロライド200mg(0.41mmol)および (R)−1−〔(S)−2−(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕エチル−ジシクロヘキシルホスフィン(III b,エダクト/触媒のモル比50に相当)480mg(0. 81mmol)の溶液を、アルゴン雰囲気下で3−キヌクリジノン5.00g(40mmol)に加えた。 混合物を22 時間、75℃においてH 2 50bar で水素化した。 反応溶液を蒸発させた後、1N塩酸でpHを1に調整し、混合物をジクロロメタン50mlで3回抽出した。 水相を水酸化ナトリウム溶液(30%)でpH14に調整し、蒸発乾固させた。 残渣をジクロロメタン100mlで4回抽出し、合わせた有機抽出物をMgSO 4で乾燥し、蒸発させて表題化合物の粗生成物3.40g(67%)を白色結晶性固体として得た。 酢酸エチルからの再結晶化により、7%eeの(S)−3−キヌクリジノール2.6 5g(52%)を得た。 【0041】〔α〕 D 25 =+3.2(c=2,1N HC l) 1 H NMR(CD 3 OD,400 MHz):δ=3.87− 3.82(m,1H);3.13−3.05(“ddd", 1H);2.90−2.81(m,1H);2.80− 2.70(m,2H);2.69−2.60(m,1 H);2.58−2.51(“dt",1H);2.02− 1.92(m,1H);1.83−1.77(m,1 H);1.76−1.68(m,1H);1.58− 1.47(m,1H);1.45−1.36(m,1 H)。 【0042】 13 C NMR(CD 3 OD,100 MHz):δ= 68.16;58.17;48.13;47.06;2 9.08;25.28;19.62。 【0043】〔実施例11〜28〕これらの実施例は、 前駆錯化合物として〔Rh(COD)Cl〕 2を使用して、実施例8〜10と同様に行なったものである。 結果を下の表1にまとめた。 表には、それぞれの実施例について、式の番号で示したエダクト、必要なものについては、種々の置換基、絶対的な立体配置を伴うキラルなジホスフィン配位子(IIIa=(R)−1−〔(S)−2 −(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕エチル−ジ−tert−ブチルホスフィン、IIIb=(R)−1− 〔(S)−2−(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕エチル−ジシクロヘキシルホスフィン)、溶媒、エダクト/触媒のモル比(E/C)、生成物の比旋光度およびその光学純度(ee値として)および優先的に生成するエナンチオマーの立体配置を示した。 【0044】 表 1 ee エダクト 配位子 溶媒 E/C 〔α〕 D (立体配置) IIa IIIa Toluol 50 + 0.4 <1%(S) IId IIIa MeOH 50 + 5.3 12%(S) IId IIIb MeOH 50 + 8.1 18%(S) IId IIIa EtOAc 500 + 0.5 <1%(S) IIb(R 1 =C 6 H 5 CH 2 ,A - =Cl - ) IIIa MeOH 2500 +14.1 31%(S) IIb(R 1 =C 6 H 5 CH 2 ,A - =Br - ) IIIa MeOH 2500 +22.4 50%(S) IIb(R 1 =C 6 H 5 CH 2 ,A - =Br - ) IIIb MeOH 250 +16.9 38%(S) IIb(R 1 =o-BrC 6 H 4 CH 2 ,A - =Br - ) IIIa MeOH 1000 +23.9 53%(S) IIb(R 1 =H,A - =Cl - ) IIIb MeOH 1550 +12.1 27%(S) IIb(R 1 =H,A - =Cl - ) IIIa MeOH 5000 +10.7 24%(S) IIb(R 1 =H,A - =Br - ) IIIa MeOH 2500 +12.9 28%(S) IIb(R 1 =H,A - =Cl - ) (S)-PPM MeOH 50 - 1.8 4%(R) IIb(R 1 =H,A - =Cl - ) (R,R)-DIOP MeOH 50 + 0.8 2%(S) IIb(R 1 =H,A - =Cl - ) (R)-BINAP MeOH 50 + 0.3 <1%(S) IIb(R 1 =H,A - =Cl - ) (S)-Chiraphos MeOH 50 - 4.2 9%(R) IIb(R 1 =H,A - =OAc - ) IIIa MeOH 1000 + 0.7 1%(S) IIb(R 1 =H,A - =MeSO 3 - ) IIIa MeOH 1000 + 2.0 4%(S) IIb(R 1 =CHPh 2 ,A - =Br - ) IIIb MeOH 2500 +26.8 60% (S) ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 6識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07M 7:00 |