Antibacterial agent

申请号 JP2010167639 申请日 2010-07-26 公开(公告)号 JP5277213B2 公开(公告)日 2013-08-28
申请人 ノバルティス バクシンズ アンド ダイアグノスティックス,インコーポレーテッド; ユニヴァーシティ オブ ワシントン; 发明人 エイチ. アンダーセン ネイルズ; ボウマン ジェイソン; アーウィン アリス; ハーウッド エリック; クライン トニ; ムドゥルリ ヒシムジ; ング シモン; ビー. フィスター キース; ショーアー リビー; ワグマン アラン; ヤバンナバー アシャ;
摘要 Antibacterial compounds of formula (I) are provided: As well as stereoisomers, pharmaceutically acceptable salts, esters, and prodrugs thereof; pharmaceutical compositions comprising such compounds; treating bacterial infections by the administration of such compounds; and processes for the preparation of the compounds.
权利要求
  • 式IAの化合物、あるいはそれらの立体異性体、または薬学的に受容可能な塩:
    ここで、
    Dは、 ェニル;または1つ以上のF、Cl、Br、I もしくはC 〜C −アルキルで置換されたフェニル である
    Yは フェニル である
    は、H ある;
    Aは、−CH(CH )OHである。
  • 式IIを有する化合物、またはそれらの立体異性体、または薬学的に受容可能な塩:
    ここで、D−G−Yは、一緒になって、以下からなる群から選択される:
    ここで、
    Rは −F、−C1、−Br らなる群から選択される;
    Xは −(C=O)− である
  • 式VIを有する化合物、またはそれらの立体異性体、または薬学的に受容可能な塩:
    ここで、
    Eは ピラジニル である;
    1L および3Lは、 ともにである
  • 式VIIIを有する化合物、またはそれらの立体異性体、または薬学的に受容可能な塩:
    ここで、
    Eは、以下からなる群から選択される:
    )フェニル および ( )ピリジニル
    1L および3Lは、 ともにである
  • 式IAの化合物、あるいはそれらの立体異性体、 または薬学的に受容可能な塩
    ここで、
    Dは、以下からなる群から選択される
    )フェニル;または1つ以上のF、Cl、Br、I しくはC 〜C −アルキルで置換されたフェニル
    Yは フェニル である
    は、H ある;
    Aは、−C(R 1a ,R 2a )OR 3aである;
    ここで、R 1a 、R 2a 、およびR 3aは、別個に、以下からなる群から選択される:
    (a)H;および (b)C 〜C −アルキル
  • 請求項1〜 のいずれか1項に記載の化合物と薬学的に受容可能な賦形剤とを含有する、細菌感染を処置するための薬学的組成物。
  • 請求項1〜 のいずれか1項に記載の化合物と第二試薬と薬学的に受容可能な賦形剤とを含有する、細菌感染を処置するための薬学的組成物。
  • 有効量の請求項1〜 のいずれか1項に記載の化合物を含有する、細菌感染を処置するための薬学的組成物。
  • 有効量の請求項1〜 のいずれか1項に記載の化合物と有効量の第二試薬とを含有する、細菌感染を処置するための薬学的組成物。
  • 说明书全文

    本発明は、以下の米国仮特許出願から優先権を主張している:第60/438,523号(これは、2003年1月8日に出願された);第60/466,974号(これは、2003年4月30日に出願された);および第60/520,211号(これは、2003年11月13日に出願された);これらの各々の内容は、いずれの目的についても、本明細書中で参考として援用されている。

    (発明の分野)
    本発明は、概して、グラム陰性菌によって引き起こされる感染を処置することに関する。 より具体的には、本明細書中に記載される本発明は、UDP−3−O−(R−3−ヒドロキシデカノイル)−N−アセチルグルコサミンデアセチラーゼ(LpxC)の活性を阻害することによる、グラム陰性菌感染の処置に関する。 本発明は、LpxCの低分子インヒビター、そのようなインヒビターを含む薬学的処方物、そのような薬学的処方物を用いて患者を処置する方法、およびそのような薬学的処方物およびインヒビターを調製する方法を提供する。 そのインヒビターは、患者のグラム陰性感染を処置するために、単独および他の抗菌剤と組み合わせて使用され得る。

    (発明の背景)
    過去数十年にわたって、抗菌耐性の頻発およびそれらの重篤な感染病との関連が、驚くべき速度で増加している。 院内病原体間で増加する耐性の有病率が、特に当惑させている。 米国において毎年発症している200万件を超える院内感染のうち、50〜60%が、細菌の抗菌耐性株によって引き起こされる。 この耐性の高い比は、院内感染に関連する罹患率、死亡率、および費用を増加させる。 米国では、院内感染は、1年当たり77,000人より多くの死亡の原因であるかまたは引き起こし、そして毎年およそ50億ドル〜100億ドルの費用がかかると考えられている。 グラム陽性生物の間で、最も重要な耐性病原体は、メチシリン(オキサシリン)耐性黄色ブドウ球菌、β−ラクタム耐性炎球菌および多剤耐性肺炎球菌、ならびにバイコマイシン耐性腸球菌である。 グラム陰性耐性の重要な要因としては、Klebsiella pneumoniae、Escherichia coli、およびProteus mirabilisにおける基質特異性拡張型β−ラクタマーゼ(ESBL)、Enterobacter種とCitobacter freundiiとの間の高レベル第三世代セファロスポリン(Amp C)β−ラクタマーゼ耐性、ならびにPseudomonas aeruginosa、Acinetobacter、およびStenotrophomonas maltophiliaで観察される多剤耐性遺伝子が挙げられる。 (Jones RN 2001 Chest 119(補足)、397S−404S:Resistance patterns among nosocomial pathogens:Trends over the past fewyears.)。

    抗菌耐性の問題は、複数の抗菌剤に耐性な細菌株の存在によって悪化する。 例えば、フルオロキノロンに耐性なPseudomonas aeruginosa分離菌は、実質的に、さらなる抗菌剤に対してすべて耐性である(Sahm DFら、2001 Antimicrobial Agents and Chemotherapy 45、267−274:Evaluation of current activities of fluoroquinolones against gram−negative
    bacilli using centralized in vitro testing and electronic surveillance. )。

    従って、新しい抗菌剤、特に、新規な作用機構を有する抗菌剤に対する必要性が存在する。 製薬産業における抗菌剤の発見努のほとんどは、グラム陽性細菌に対して有効な薬物の開発に向けられている。 しかし、新しいグラム陰性抗菌剤に対する必要性もまた存在する。 グラム陰性細菌は、一般的には、グラム陽性細菌が耐性である抗菌剤および化学療法剤よりも多数の抗菌剤および化学療法剤に対して耐性である。 最近の調査は、天然起源の抗菌剤は、Escherichia coliに対して90%超が活性の欠如を示すが、グラム陽性細菌に対して活性であることを報告した。 グラム陰性細菌の外膜は、効率的な透過障壁として作用することによって、この内因性耐性の一因となる。 なぜなら、狭いポリンチャネルが、疎性溶質の浸透を制限し、リポポリ多糖類リーフレットの低い流動性が、親油性溶質の内部拡散を減速させるからである。 第2の機構が、グラム陰性細菌の内因性耐性の一因となる。 最近の研究は、複数の薬物流出ポンプ(しばしば異常に広範な特異性を有する)が、この第2の因子として作用して、グラム陰性細菌の一般的な内因性耐性を生み出すことを示した。 それらの発現レベルが、生理学的調節または遺伝子変化の結果として上昇する場合、それらは、しばしば、多種多様な抗菌剤に対する耐性の目覚しいレベルを生じ得る。 (Nikaido H 1998 Clinical InfectiousDiseases 27(補足 1)、S32−41:Antibacterial resistance caused by gram−negative multidrug efflux pumps.)。

    歴史的に、ほとんどの抗菌剤の開発は、比較的経験に基づくものであった。 活性化合物は、一般的に、土壌、汚水、水、および他の天然物質をスクリーニングして、抗菌剤を産生する生物を検出することを介してか、または種々の化合物をスクリーニングすることによって見出されてきた。 一旦、最有力候補が見出され、その化学構造が決定されると、一連のアナログが作製されて、さらなる臨床開発に最適な化合物が同定される。 より合理的なアプローチは、重大な細胞の本質的な活性に関与する新しい標的(例えば、遺伝子または酵素的機能)の規定を包含する。 一旦、これが行われると、その機能または遺伝子産物のインヒビターもしくはブロッカーが開発され得る。

    新規なグラム陰性抗菌剤のための潜在的な標的を同定するために、Pseudomonas aeruginosaにおけるすべての必須かつ重要な遺伝子を同定することを目指した研究が行われている。 同定された必須遺伝子のなかにlpxCがあり、これは、酵素ウリジルジホスホ−3−O−(R−ヒドロキシデカノイル)−N−アセチルグルコサミンデアセチラーゼ(LpxC)をコードする。 この酵素は、脂質A(リポポリ多糖類の脂質部分)の合成における第1の関連工程であり、これは、すべてのグラム陰性細菌の必須成分である。 従って、それは、新規な抗菌剤に対する魅力的な標的である。 抗菌剤として有用であるために、LpxCインヒビターは、種々の細菌に由来するLpxCの酵素活性を阻害しなければならないだけでなく、上記に記載されるようにグラム陰性細菌の内因性耐性機構を無効にしなければならない:それらは、外膜を浸透し、かつ多剤流出ポンプに対して比較的影響されないものでなければならない。

    研究者らは、脂質A生合成を標的する抗菌活性を有するいくつかの化合物を同定している。 Patchettらに対するWO 97/42179は、以下の式:

    の化合物を記載する。

    その化合物は、特定のグラム陰性生物(例えば、Escherichia coli)に対する活性を有するが、他の医学的に重要なグラム陰性細菌(例えば、Psedomonas aeruginosa)に対して非活性である。 その後の研究は、それらの特定の、医学的に重要なグラム陰性細菌に対する非活性の主な理由が、P. aeruginosa LpxCを阻害する活性が乏しいことであることを見出している;主要な多剤流出ポンプによる流出または外膜を浸透できないことは、重要な因子ではなかった。

    Jackmanらは、J. Biol. Chem. (vol.275、no.15、2000年4月14日、11002〜11009頁)において、グラム陰性細菌の文脈で脂質A生合成の機構を議論し、そして新しいクラスのヒドロキサメートを含むLpxCのインヒビターを開示している。 Wyckoffらは、Microbiology(vol.6、no.4、1998年4月、154〜159頁)において、脂質A生合成におけるLpxCの役割および調節におけるその役割を議論している。 Wyckoffらは、細菌の増殖を阻害するいくつかのオキサゾリンヒドロキサム酸を開示する。 しかし、Wyckoffらはまた、Pseudomonasに対する殺菌剤として利用可能なデアセチラーゼインヒビターの欠点、およびさらなる研究がその領域においてなされる必要があることも議論している。

    従って、グラム陰性細菌に対する殺菌剤としての活性を有するLpxCインヒビターに対して、増大する必要性が存在する。 従って、本発明の1つの目的は、グラム陰性細菌感染を阻害し得る抗菌剤および他の薬剤の調製で使用するための化合物およびそのような化合物の組み合わせを提供することである。

    WO98/18754(1998年5月7日公開)に対応する米国特許公開番号2001/0053555(米国特許出願番号08/958,638)(2001年12月20日公開)は、メタロプロテアーゼのインヒビターとして潜在的に有用であるといわれているヒドロキシルアミン、ヒドロキサム酸、ヒドロキシ尿素およびヒドロキシスルホンアミド化合物のコンビナトリアルライブラリーを開示する。 U. S. 08/958,638の一部継続である米国特許第6,281,245号は、米国特許公開番号2001/0053555および対応するWO98/18754に開示されるようなコンビナトリアルライブラリーに由来するヒドロキシルアミン化合物の1つを投与することによって脱ホルミル酵素(deformylase)を阻害する方法を特許請求する。 上記に開示される特許公開に関連するのは、WO99/57097(1999年11月11日)であり、これは、ヒドロキシルアミンライブラリーの化合物の固相合成法を開示する。 (British Biotech Pharmaceuticals Limitedに対する)WO00/61134(2000年10月19日)は、以下の式の化合物を開示する:

    その化合物は、抗菌剤として有用であり、細菌ポリペプチド脱ホルミル酵素の細胞内阻害に対して少なくとも部分的に殺菌活性を有すると考えられる。

    British Biotech Pharmaceuticals Limitedに対する先の件(WO99/39704、1999年8月12日公開)において、以下の式の化合物が開示されている:

    その化合物は、グラム陰性細菌およびグラム陽性細菌に対して有用な抗菌剤として有用である。

    最近、De Novo Pharmaceuticals LTDは、WO02/50081(2002年6月27日公開)において、以下の式を有する抗菌剤および抗原虫剤を開示した:

    その特許公開は、その抗菌活性が、少なくとも部分的に、細菌ポリペプチド脱ホルミル酵素の細胞内阻害に起因することを議論している。

    (発明の要旨)
    本発明は、新規化合物、該化合物を含有する薬学的組成物、UDP−3−O−(R−3−ヒドロキシデカノイル)−N−アセチルグルコサミンデアセチラーゼ(LpxC)を阻害する方法、およびグラム陰性菌感染を治療する方法を提供する。

    1実施態様では、本発明は、式Iの化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルおよびプロドラッグを提供する:

    ここで、Eは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (4)置換または非置換C

    〜C

    −アルキニル、


    (5)置換または非置換アリール;


    (6)置換または非置換ヘテロシクリル、および (7)置換または非置換ヘテロアリール;


    Lは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (2)−(NH)

    0〜1 −(CH

    −NR

    3L −(CH

    −、


    (3)−(NH)

    0〜1 −C(R

    1L 、R

    2L )−NR

    3L −C(R

    1L 、R

    2L )−、


    (4)−C(R

    1L 、R

    2L )−O−C(R

    1L 、R

    2L )−、


    (5)−(CH

    −NR

    3L −C(R

    1L 、R

    2L )−CONH−(CH

    −、


    (6)−CO−C(R

    1L 、R

    2L )−NHCO−、


    (7)−CONH−、


    (8)−NHCO−;


    ここで、R

    1L 、R

    2LおよびR

    3Lは、別個に、以下からなる群から選択される:


    (a)H、


    (b)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (c)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (d)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび (e)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキルであるか、


    またはR

    1LおよびR

    3Lは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    jは、0〜4の整数である;


    kは、0〜4の整数である;


    Dは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)置換または非置換C

    〜C

    −シクロアルキル、


    (2)置換または非置換アリール、


    (3)置換または非置換ヘテロシクリルおよび (4)置換または非置換ヘテロアリール;


    Gは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)−(CH

    −O−(CH

    −、


    (2)−(CH

    −S−(CH

    −、


    (3)−(CH

    −NR

    −(CH

    −、


    (4)−C(=O)−、


    (5)−NHC(=O)−、


    (6)−C(=O)NH−、


    (7)−(CH

    NHCH

    C(=O)NH−、


    (8)−C≡C−、


    (9)−C≡C−C≡C−および (10)−C=C−;


    ここで、


    は、Hまたは置換または非置換C

    〜C

    −アルキルである;


    iは、0〜4の整数である;


    Yは、以下からなる群から選択される:


    (1)置換または非置換C

    〜C

    −シクロアルキル、


    (2)置換または非置換アリール、


    (3)置換または非置換ヘテロシクリルおよび (4)置換または非置換ヘテロアリール;


    Xは、以下からなる群から選択される:


    (1)−(C=O)−、


    (2)−C

    〜C

    −アルキル−(C=O)−、


    (3)−C

    〜C

    −アルケニル−(C=O)−


    (4)−C

    〜C

    −アルキニル−(C=O)−および (5)−CH

    −;


    またはBが存在しないとき、XおよびAは、それらが結合する原子と一緒になって、複素環を形成でき、該複素環は、5個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    Bは、存在しないか、または

    であり、


    ここで、R

    1bおよびR

    2bは、別個に、以下からなる群から選択される:


    (a)H、


    (b)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (c)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (d)置換または非置換C

    〜C

    −アルキニル、


    (e)置換または非置換アリール、


    (f)置換または非置換ヘテロシクリル、


    (g)置換または非置換ヘテロアリール、


    (h)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (i)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび (j)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    1bおよびR

    2bは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、5個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    qは、0〜4の整数である;


    は、Hまたは置換または非置換C

    〜C

    −アルキルであるか、またはR

    およびAは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換3員〜10員シクロアルキルまたは複素環系を形成でき、ここで、該複素環系は、3個〜10個の環原子を有し得、該環系には1個〜2個の環が存在し、そして1個〜4個のヘテロ原子を含有し、該ヘテロ原子は、N、OおよびSから選択される;


    は、Hまたは置換または非置換C

    〜C

    −アルキルであるか、またはR

    およびAは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    nは、0〜6の整数である;


    Aは、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )(CH

    OR

    3a


    (3)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )N(R

    4a 、R

    5a )、


    (4)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )N(R

    4a )COR

    3a


    (5)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )NHCON(R

    4a 、R

    5a )、


    (6)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )NHC(=NH)N(R

    4a 、R

    5a )、


    (7)−CH(R

    1a 、R

    2a )、


    (8)−C≡CH、


    (9)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )CN、


    (10)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )CO

    3aおよび (11)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )CN(R

    4a 、R

    5a );


    ここで、R

    1a 、R

    2a 、R

    3a 、R

    4aおよびR

    5aは、別個に、以下からなる群から選択される:


    (a)H、


    (b)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (c)置換または非置換アリール、


    (d)置換または非置換ヘテロシクリル、


    (e)置換または非置換ヘテロアリール、


    (f)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (g)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび (h)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    4aおよびR

    5aは、それらが結合するN原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、5個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    rは、0〜4の整数である;


    sは、0〜4の整数である;


    Qは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)−C(=O)N(R

    、R

    )、


    (2)−NHC(=O)N(R

    、R

    )、


    (3)−N(OH)C(=O)N(R

    、R

    )、


    (4)−CH(OH)C(=O)N(R

    、R

    )、


    (5)−CH[N(R

    2q 、R

    3q )C(=O)N(R

    、R

    )、


    (6)−CHR

    1q C(=O)N(R

    、R

    )、


    (7)−CO

    H、


    (8)−C(=O)NHSO

    4q


    (9)−SO

    NH


    (10)−N(OH)C(=O)R

    1q


    (11)−N(OH)SO

    4q


    (12)−NHSO

    4q


    (13)−SH、


    (14)−CH(SH)(CH

    0〜1 C(=O)N(R

    、R

    )、


    (15)−CH(SH)(CH

    0〜1 CO

    H、


    (16)−CH(OH)(CH

    0〜1 CO

    H、


    (17)−CH(SH)CH

    CO

    1q


    (18)−CH(OH)(CH

    )SO

    NH


    (19)−CH(CH

    SH)NHCOR

    1q


    (20)−CH(CH

    SH)NHSO

    4q


    (21)−CH(CH

    SR

    5q )CO

    H、


    (22)−CH(CH

    SH)NHSO

    NH


    (23)−CH(CH

    OH)CO

    H、


    (24)−CH(CH

    OH)NHSO

    NH


    (25)−C(=O)CH

    CO

    H、


    (26)−C(=O)(CH

    0〜1 CONH


    (27)−OSO

    NHR

    5q


    (28)−SO

    NHNH


    (29)−P(=O)(OH)


    (30)

    (31)

    (32)

    は、以下からなる群から選択される:


    (1)−H、


    (2)−OH、


    (3)−OC

    1〜6 −アルキル、


    (4)−N(R

    2q 、R

    3q )および (5)置換または非置換C

    1〜6 −アルキル;


    は、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (4)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (5)置換または非置換アリール、


    (6)置換または非置換ヘテロシクリル、


    (7)置換または非置換ヘテロアリール、


    (8)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (9)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび (10)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    およびR

    は、それらが結合するN原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜10個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜4個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    またはR

    およびR

    は、それらが結合するN原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜10個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜4個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    1q 、R

    2q 、R

    3q 、R

    4qおよびR

    5qは、HまたはC

    〜C

    アルキルから選択され、ここで、Bは、存在しないか、またはE、L、GおよびBは、存在しないか、またはE、LおよびGは、存在しないか、またはE、LおよびBは、存在しないか、またはE、L、D、GおよびBは、存在しない。

    1つの局面において、本発明は、グラム陰性細菌中のデアセチラーゼ酵素を阻害し、それによって細菌の増殖に影響を及ぼす方法を提供し、その方法は、そのような阻害を必要とする患者に式Iの化合物を投与する工程を包含する。

    別の局面において、本発明は、LpxCを阻害し、それによって細菌感染の毒性を調節する方法を提供し、その方法は、そのような阻害を必要とする患者に式Iの化合物を投与する工程を包含する。

    別の局面において、本発明は、グラム陰性細菌感染を有する被験体を処置するための方法を提供し、その方法は、必要のある被験体に抗菌的有効量の式Iの化合物を薬学的に受容可能な担体と共に投与する工程を包含する。 処置方法の好ましい特定の実施形態において、その被験体は、哺乳動物であり、いくつかの実施形態では、ヒトである。

    別の局面において、本発明は、阻害量の式Iの化合物を発酵性グラム陰性細菌または非発酵性グラム陰性細菌に投与する方法を提供する。 発酵性グラム陰性細菌または非発酵性グラム陰性細菌に阻害量の式Iの化合物を投与する方法の好ましい実施形態において、そのグラム陰性細菌は、Pseudomonas aeruginosa種、Stenotrophomonas maltophila種、Burkholderia cepacia種、Alcaligenes xylosoxidans種、Acinetobacter種、Enterobacteriaceae種、Haemophilus種およびNeisseria種からなる群より選択される。

    別の実施形態において、本発明は、阻害量の式Iの化合物をグラム陰性細菌(例えば、Serratia、Proteus、Klebsiella、Enterobacter、Citrobacter、Salmonella、Providencia、Morganella、CedeceaおよびEdwardsiella種ならびにEscherichia coliのような生物からなる群より選択されるEnterobacteriaceae)に投与する方法を提供する。

    本発明の別の実施形態は、有効量の式Iの化合物をその薬学的に受容可能な担体と共に含む、薬学的組成物を提供する。

    本発明に従う薬学的処方物が提供され、それは、薬学的に受容可能な担体と組み合わせた上記の任意の化合物を包含する。

    本発明の別の実施形態は、式Iの化合物と他の治療剤とを同時に投与する方法を提供する。 他の治療剤は、処置されるべき状態に対するそれらの特定の有用性について選択される。

    例えば、式Iの化合物は、他の抗菌剤と組み合わせて有用である。 式Iの化合物は、存在する抗菌剤のクラスに対するグラム陰性細菌の感受性を増大させる。 本明細書中に開示される化合物の他の抗菌剤との組み合わせは、本発明の範囲内である。 そのような抗菌剤としては、エリスロマイシン、リファンピシン、ナリジクス酸、カルベニシリン、バシトラシン、サイクロセリン、ホスホマイシン、およびバンコマイシンが挙げられるが、これらに限定されない。
    本発明は、例えば、以下を提供する。
    (項目1)
    式Iの化合物、あるいはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルまたはプロドラッグ:


    ここで、Eは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (4)置換または非置換C

    〜C

    −アルキニル、


    (5)置換または非置換アリール;


    (6)置換または非置換ヘテロシクリル、および


    (7)置換または非置換ヘテロアリール;


    Lは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (2)−(NH)

    0〜1

    −(CH

    −NR

    3L

    −(CH

    −、


    (3)−(NH)

    0〜1

    −C(R

    1L

    、R

    2L

    )−NR

    3L

    −C(R

    1L

    、R

    2L

    )−、


    (4)−C(R

    1L

    、R

    2L

    )−O−C(R

    1L

    、R

    2L

    )−、


    (5)−(CH

    −NR

    3L

    −C(R

    1L

    、R

    2L

    )−CONH−(CH

    −、


    (6)−CO−C(R

    1L

    、R

    2L

    )−NHCO−、


    (7)−CONH−、


    (8)−NHCO−、


    ここで、R

    1L

    、R

    2L

    およびR

    3L

    は、別個に、以下からなる群から選択される:


    (a)H、


    (b)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (c)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (d)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび


    (e)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    あるいはR

    1L

    およびR

    3L

    は、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成し得、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    jは、0〜4の整数である;


    kは、0〜4の整数である;


    Dは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)置換または非置換C

    〜C

    −シクロアルキル、


    (2)置換または非置換アリール、


    (3)置換または非置換ヘテロシクリルおよび


    (4)置換または非置換ヘテロアリール;


    Gは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)−(CH

    −O−(CH

    −、


    (2)−(CH

    −S−(CH

    −、


    (3)−(CH

    −NR

    −(CH

    −、


    (4)−C(=O)−、


    (5)−NHC(=O)−、


    (6)−C(=O)NH−、


    (7)−(CH

    NHCH

    C(=O)NH−、


    (8)−C≡C−、


    (9)−C≡C−C≡C−、および


    (10)−C=C−;


    ここで、


    は、Hまたは置換もしくは非置換C

    〜C

    −アルキルである;


    iは、0〜4の整数である;


    Yは、以下からなる群から選択される:


    (1)置換または非置換C

    〜C

    −シクロアルキル、


    (2)置換または非置換アリール、


    (3)置換または非置換ヘテロシクリル、および


    (4)置換または非置換ヘテロアリール;


    Xは、以下からなる群から選択される:


    (1)−(C=O)−、


    (2)−C

    〜C

    −アルキル−(C=O)−、


    (3)−C

    〜C

    −アルケニル−(C=O)−、


    (4)−C

    〜C

    −アルキニル−(C=O)−、および


    (5)−CH

    −;


    またはBが存在しないとき、XおよびAは、それらが結合する原子と一緒になって、複素環を形成し得、該複素環は、5個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    Bは、存在しないか、または



    であり、


    ここで、R

    1b

    およびR

    2b

    は、別個に、以下からなる群から選択される:


    (a)H、


    (b)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (c)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (d)置換または非置換C

    〜C

    −アルキニル、


    (e)置換または非置換アリール、


    (f)置換または非置換ヘテロシクリル、


    (g)置換または非置換ヘテロアリール、


    (h)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (i)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび


    (j)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    1b

    およびR

    2b

    は、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    qは、0〜4の整数である;


    は、Hまたは置換または非置換C

    〜C

    −アルキルであるか、またはR

    およびAは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換3員〜10員シクロアルキルまたは複素環系を形成でき、ここで、該複素環系は、3個〜10個の環原子を有し得、該環系には1個〜2個の環が存在し、そして1個〜4個のヘテロ原子を含有し、該ヘテロ原子は、N、OおよびSから選択される;


    は、Hまたは置換または非置換C

    〜C

    −アルキルであるか、またはR

    およびAは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    nは、0〜2の整数である;


    Aは、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)−(CH

    C(R

    1a

    、R

    2a

    )(CH

    OR

    3a


    (3)−(CH

    C(R

    1a

    、R

    2a

    )N(R

    4a

    、R

    5a

    )、


    (4)−(CH

    C(R

    1a

    、R

    2a

    )N(R

    4a

    )COR

    3a


    (5)−(CH

    C(R

    1a

    、R

    2a

    )NHCON(R

    4a

    、R

    5a

    )、


    (6)−(CH

    C(R

    1a

    、R

    2a

    )NHC(=NH)N(R

    4a

    、R

    5a

    )、


    (7)−CH(R

    1a

    、R

    2a

    )、


    (8)−C≡CH、


    (9)−(CH

    C(R

    1a

    、R

    2a

    )CN、


    (10)−(CH

    C(R

    1a

    、R

    2a

    )CO

    3a

    および


    (11)−(CH

    C(R

    1a

    、R

    2a

    )CN(R

    4a

    、R

    5a

    );


    ここで、R

    1a

    、R

    2a

    、R

    3a

    、R

    4a

    およびR

    5a

    は、別個に、以下からなる群から選択される:


    (a)H、


    (b)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (c)置換または非置換アリール、


    (d)置換または非置換ヘテロシクリル、


    (e)置換または非置換ヘテロアリール、


    (f)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (g)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび


    (h)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    4a

    およびR

    5a

    は、それらが結合するN原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    rは、0〜4の整数である;


    sは、0〜4の整数である;


    Qは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)−C(=O)N(R

    、R

    )、


    (2)−NHC(=O)N(R

    、R

    )、


    (3)−N(OH)C(=O)N(R

    、R

    )、


    (4)−CH(OH)C(=O)N(R

    、R

    )、


    (5)−CH[N(R

    2q

    、R

    3q

    )C(=O)N(R

    、R

    )、


    (6)−CHR

    1q

    C(=O)N(R

    、R

    )、


    (7)−CO

    H、


    (8)−C(=O)NHSO

    4q


    (9)−SO

    NH


    (10)−N(OH)C(=O)R

    1q


    (11)−N(OH)SO

    4q


    (12)−NHSO

    4q


    (13)−SH、


    (14)−CH(SH)(CH

    0〜1

    C(=O)N(R

    、R

    )、


    (15)−CH(SH)(CH

    0〜1

    CO

    H、


    (16)−CH(OH)(CH

    0〜1

    CO

    H、


    (17)−CH(SH)CH

    CO

    1q


    (18)−CH(OH)(CH

    )SO

    NH


    (19)−CH(CH

    SH)NHCOR

    1q


    (20)−CH(CH

    SH)NHSO

    4q


    (21)−CH(CH

    SR

    5q

    )CO

    H、


    (22)−CH(CH

    SH)NHSO

    NH


    (23)−CH(CH

    OH)CO

    H、


    (24)−CH(CH

    OH)NHSO

    NH


    (25)−C(=O)CH

    CO

    H、


    (26)−C(=O)(CH

    0〜1

    CONH


    (27)−OSO

    NHR

    5q


    (28)−SO

    NHNH


    (29)−P(=O)(OH)


    (30)



    (31)



    (32)



    は、以下からなる群から選択される:


    (1)−H、


    (2)−OH、


    (3)−OC

    1〜6

    −アルキル、


    (4)−N(R

    2q

    、R

    3q

    )および


    (5)置換または非置換C

    1〜6

    −アルキル;


    は、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (4)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (5)置換または非置換アリール、


    (6)置換または非置換ヘテロシクリル、


    (7)置換または非置換ヘテロアリール、


    (8)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (9)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび


    (10)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    およびR

    は、それらが結合するN原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜10個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜4個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    1q

    、R

    2q

    、R

    3q

    、R

    4q

    およびR

    5q

    は、HまたはC

    〜C

    アルキルから選択され、ここで、Bは、存在しないか、またはE、L、GおよびBは、存在しないか、またはE、LおよびGは、存在しないか、またはE、LおよびBは、存在しないか、またはE、L、D、GおよびBは、存在しない、


    化合物。


    (項目2)


    項目1に記載の化合物であって、


    ここで、


    Eは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換アリール;


    (4)置換または非置換ヘテロシクリル、および


    (5)置換または非置換ヘテロアリール;


    Lは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)−(CH

    −NR

    3L

    −(CH

    −、


    (2)−C(R

    1L

    、R

    2L

    −NR

    3L

    −C(R

    1L

    、R

    2L


    (3)−C(R

    1L

    、R

    2L

    −O−C(R

    1L

    、R

    2L


    (4)−(CH

    −NR

    3L

    −C(R

    1L

    、R

    2L

    −CONH−(CH

    −、


    (5)−CO−C(R

    1L

    、R

    2L

    )−NHCO−、


    (6)−CONH−および


    (7)−NHCO−;


    ここで、


    1L

    、R

    2L

    、R

    3L

    は、別個に、以下からなる群から選択される:


    (a)H、


    (b)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (c)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (d)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (e)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    1L

    およびR

    3L

    は、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、5個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    jは、0〜4の整数である;


    kは、0〜4の整数である;


    Dは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)置換または非置換C

    〜C

    −シクロアルキル、


    (2)置換または非置換アリール、


    (3)置換または非置換ヘテロシクリル、


    (4)置換または非置換ヘテロアリール;そして


    Gは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)−C(=O)−、


    (2)−NHC(=O)−、


    (3)−C(=O)NH−、


    (4)−(CH

    NHCH

    C(=O)NH−、


    (5)−C≡C−および


    (6)−C≡C−C≡C−;


    ここで、iは、0〜4の整数である;


    Yは、以下からなる群から選択される:


    (1)置換または非置換C

    〜C

    −シクロアルキル、


    (2)置換または非置換アリール、


    (3)置換または非置換ヘテロシクリルおよび


    (4)置換または非置換ヘテロアリール;


    Xは、以下からなる群から選択される:


    (1)−(C=O)−、


    (2)−C

    〜C

    −アルキル−(C=O)−、


    (3)−C

    〜C

    −アルケニル−(C=O)−、


    (4)−C

    〜C

    −アルキニル−(C=O)−および


    (5)−CH

    −;


    またはBが存在しないとき、XおよびAは、それらが結合する原子と一緒になって、複素環を形成でき、該複素環は、5個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    Bは、存在しないか、または以下である:



    ここで、R

    1b

    およびR

    2b

    は、別個に、以下からなる群から選択される:


    (a)H、


    (b)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (c)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (d)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (e)置換または非置換アリール、


    (f)置換または非置換ヘテロシクリル、


    (g)置換または非置換ヘテロアリール、


    (h)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (i)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび


    (j)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    1b

    およびR

    2b

    は、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、5個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    qは、0〜2の整数である;


    は、Hまたは置換または非置換C

    〜C

    −アルキルであるか、またはR

    およびAは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換3員〜10員シクロアルキルまたは複素環系を形成でき、ここで、該複素環系は、3個〜10個の環原子を有し得、該環系には1個〜2個の環が存在し、そして1個〜4個のヘテロ原子を含有し、該ヘテロ原子は、N、OおよびSから選択される;


    は、Hまたは置換または非置換C

    〜C

    −アルキルであるか、またはR

    およびAは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環系を形成でき、該複素環は、5個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    Aは、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)−(CH

    C(R

    1a

    、R

    2a

    )(CH

    OR

    3a


    (3)−(CH

    C(R

    1a

    、R

    2a

    )N(R

    4a

    、R

    5a

    )、


    (4)−(CH

    C(R

    1a

    、R

    2a

    )N(R

    4a

    )COR

    3a


    (5)−(CH

    C(R

    1a

    、R

    2a

    )NHCON(R

    4a

    、R

    5a

    )、


    (6)−(CH

    C(R

    1a

    、R

    2a

    )NHC(=NH)N(R

    4a

    、R

    5a

    )、


    (7)−CH(R

    1a

    、R

    2a

    )、


    (8)−C≡CH、


    (9)−(CH

    C(R

    1a

    、R

    2a

    )CNおよび


    (10)−(CH

    C(R

    1a

    、R

    2a

    )CO

    3a


    ここで、R

    1a

    、R

    2a

    、R

    3a

    、R

    4a

    およびR

    5a

    は、別個に、以下からなる群から選択される:


    (a)H、


    (b)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (c)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (d)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび


    (e)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    4a

    およびR

    5a

    は、それらが結合するN原子と一緒になって、置換または非置換複素環系を形成でき、該複素環は、5個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    rは、0〜4の整数である;


    Qは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)−C(=O)N(R

    、R

    )、


    (2)−NHC(=O)N(R

    、R

    )、


    (3)−N(OH)C(=O)N(R

    、R

    )、


    (4)−CH(OH)C(=O)N(R

    、R

    )、


    (5)−CN[N(R

    2q

    、R

    3q

    )C(=O)N(R

    、R

    )および


    (6)−CHR

    1q

    C(=O)N(R

    、R

    );


    は、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)OH、


    (3)OC

    1〜6

    −アルキル、


    (4)N(R

    2q

    、R

    3q

    )および


    (5)置換または非置換C

    1〜6

    −アルキル;


    は、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換アリール、


    (4)置換または非置換ヘテロシクリル、


    (5)置換または非置換ヘテロアリール、


    (6)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (7)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび


    (8)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    およびR

    は、それらが結合するN原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜10個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜4個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    ここで、Bは、存在しないか、またはE、L、GおよびBは、存在しないか、またはE、LおよびGは、存在しないか、またはE、LおよびBは、存在しないか、またはE、L、D、GおよびBは、存在しない、


    化合物。


    (項目3)


    式IIを有する、項目1に記載の化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルまたはプロドラッグ:



    ここで、D−G−Yは、一緒になって、以下からなる群から選択される:





    ここで、


    Rは、−CH

    、−C

    、−CH

    OH、−OH、−OCH

    、−OC

    、−OCF

    、−CN、−NO

    、−CO

    H、−CO

    CH

    、−CONH

    、−NH

    、−F、−C1、−Br、−C

    F、−N(CH

    、−NHSO

    CH

    および−NHCOCH

    からなる群から選択される;


    Xは、以下からなる群から選択される:


    (1)−(C=O)−


    (2)−C

    〜C

    −アルキル−(C=O)−および


    (2)−C

    〜C

    −アルケニル−(C=O)−。


    (項目4)


    式IIIを有する、項目1に記載の化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルまたはプロドラッグ:



    ここで、D−G−Yは、一緒になって、以下からなる群から選択される:




    ここで、


    Rは、−CH

    、−C

    、−CH

    OH、−OH、−OCH

    、−OC

    、−OCF

    、−CN、−NO

    、−CO

    H、−CO

    CH

    、−CONH

    、−NH

    、−F、−Cl、−Br、−CF

    、−N(CH

    、−NHSO

    CH

    および−NHCOCH

    からなる群から選択される;


    Xは、以下からなる群から選択される:


    (1)−(C=O)−、


    (2)−C

    〜C

    −アルキル−(C=O)−および


    (3)−C

    〜C

    −アルケニル−(C=O)−。


    (項目5)


    式IVを有する、項目1に記載の化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルまたはプロドラッグ:



    ここで、D−G−Yは、一緒になって、以下からなる群から選択される:




    ここで、


    Rは、−CH

    、−C

    、−CH

    OH、−OH、−OCH

    、−OC

    、−OCF

    、−CN、−NO

    、−CO

    H、−CO

    CH

    、−CONH

    、−NH

    、−F、−Cl、−Br、−CF

    、−N(CH

    、−NHSO

    CH

    および−NHCOCH

    からなる群から選択される;


    Xは、以下からなる群から選択される:


    (1)−(C=O)−、


    (2)−C

    〜C

    −アルキル−(C=O)−および


    (3)−C

    〜C

    −アルケニル−(C=O)−。


    (項目6)


    式Vを有する、項目1に記載の化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルまたはプロドラッグ:



    ここで、D−G−Yは、一緒になって、以下からなる群から選択される:




    ここで、


    Rは、−CH

    、−C

    、−CH

    OH、−OH、−OCH

    、−OC

    、−OCF

    、−CN、−NO

    、−CO

    H、−CO

    CH

    、−CONH

    、−NH

    、−F、−Cl、−Br、−CF

    、−N(CH

    、−NHSO

    CH

    および−NHCOCH

    からなる群から選択される;


    Xは、以下からなる群から選択される:


    (1)−(C=O)−、


    (2)−C

    〜C

    −アルキル−(C=O)−および


    (3)−C

    〜C

    −アルケニル−(C=O)−。


    (項目7)


    式VIを有する、項目1に記載の化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルまたはプロドラッグ:



    ここで、


    Eは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換アリール、


    (4)置換または非置換ヘテロシクリルおよび


    (5)置換または非置換ヘテロアリール;


    またはEおよびR

    3L

    は、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜10個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜4個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    1L

    、R

    3L

    は、別個に、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (4)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび


    (5)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    1L

    およびR

    3L

    は、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される、


    化合物。


    (項目8)


    式VIIを有する、項目1に記載の化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルまたはプロドラッグ:



    ここで、


    Eは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換アリール、


    (4)置換または非置換ヘテロシクリルおよび


    (5)置換または非置換ヘテロアリール;


    またはEおよびR

    3L

    は、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜10個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜4個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    1L

    、R

    3L

    は、別個に、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (4)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび


    (5)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    1L

    およびR

    3L

    は、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される、


    化合物。


    (項目9)


    式VIIIを有する、項目1に記載の化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルまたはプロドラッグ:



    ここで、


    Eは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換アリール、


    (4)置換または非置換ヘテロシクリルおよび


    (5)置換または非置換ヘテロアリール;


    またはEおよびR

    3L

    は、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜10個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜4個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    1L

    、R

    3L

    は、別個に、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (4)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび


    (5)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    1L

    およびR

    3L

    は、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される、


    化合物。


    (項目10)


    式IXを有する、項目1に記載の化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルまたはプロドラッグ:



    ここで、


    Eは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換アリール、


    (4)置換または非置換ヘテロシクリルおよび


    (5)置換または非置換ヘテロアリール;


    またはEおよびR

    3L

    は、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜10個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜4個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    1L

    、R

    3L

    は、別個に、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (4)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび


    (5)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    1L

    およびR

    3L

    は、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される、


    化合物。


    (項目11)


    式Xを有する、項目1に記載の化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルまたはプロドラッグ:



    ここで、


    Eは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換アリール、


    (4)置換または非置換ヘテロシクリルおよび


    (5)置換または非置換ヘテロアリール;


    またはEおよびR

    3L

    は、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜10個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜4個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    1L

    、R

    3L

    は、別個に、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (4)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび


    (5)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    1L

    およびR

    3L

    は、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される、


    化合物。


    (項目12)


    式XIを有する、項目1に記載の化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルまたはプロドラッグ:



    ここで、


    Y−Xは、一緒になって、以下からなる群から選択される:




    (項目13)


    式XIIを有する、項目1に記載の化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルまたはプロドラッグ:



    ここで、


    1b

    およびR

    2b

    は、別個に、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (4)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (5)置換または非置換アリール、


    (6)置換または非置換ヘテロシクリル、


    (7)置換または非置換ヘテロアリール、


    (8)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (9)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび


    (10)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    qは、0〜2の整数である、


    化合物。


    (項目14)


    式XIIIを有する、項目1に記載の化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルまたはプロドラッグ:



    ここで、


    は、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (4)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび


    (5)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    Aは、Hまたは−CH(CH

    )OH−である;


    は、Hまたは置換または非置換C

    1〜6

    −アルキルである;


    は、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換アリール、


    (4)置換または非置換ヘテロシクリル、


    (5)置換または非置換ヘテロアリール、


    (6)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (7)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (8)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    およびR

    は、それらが結合するN原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜10個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される、


    化合物。


    (項目15)


    式XIVを有する、項目1に記載の化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルまたはプロドラッグ:



    ここで、


    D−G−Yは、一緒になって、以下からなる群から選択される:




    ここで、


    Rは、−CH

    、−C

    、−CH

    OH、−OH、−OCH

    、−OC

    、−OCF

    、−CN、−NO

    、−CO

    H、−CO

    CH

    、−CONH

    、−NH

    、−F、−Cl、−Br、−CF

    、−N(CH

    、−NHSO

    CH

    および−NHCOCH

    からなる群から選択される;


    は、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (4)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (5)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル。


    (項目16)


    式XVを有する、項目1に記載の化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルまたはプロドラッグ:



    ここで、


    D−G−Yは、一緒になって、以下からなる群から選択される:




    ここで、


    Rは、−CH

    、−C

    、−CH

    OH、−OH、−OCH

    、−OC

    、−OCF

    、−CN、−NO

    、−CO

    H、−CO

    CH

    、−CONH

    、−NH

    、−F、−Cl、−Br、−CF

    、−N(CH

    、−NHSO

    CH

    および−NHCOCH

    からなる群から選択される、


    化合物。


    (項目17)


    式XVIを有する、項目1に記載の化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルまたはプロドラッグ:


    ここで、


    D−G−Yは、一緒になって、以下からなる群から選択される:




    ここで、


    Rは、−CH

    、−C

    、−CH

    OH、−OH、−OCH

    、−OC

    、−OCF

    、−CN、−NO

    、−CO

    H、−CO

    CH

    、−CONH

    、−NH

    、−F、−Cl、−Br、−CF

    、−N(CH

    、−NHSO

    CH

    および−NHCOCH

    からなる群から選択される;


    は、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (4)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (5)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル。


    (項目18)


    式XVIIを有する、項目1に記載の化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルまたはプロドラッグ:



    ここで、


    D−G−Yは、一緒になって、以下からなる群から選択される:




    ここで、


    Rは、−CH

    、−C

    、−CH

    OH、−OH、−OCH

    、−OC

    、−OCF

    、−CN、−NO

    、−CO

    H、−CO

    CH

    、−CONH

    、−NH

    、−F、−Cl、−Br、−CF

    、−N(CH

    、−NHSO

    CH

    および−NHCOCH

    からなる群から選択される、


    化合物。


    (項目19)


    項目1〜18の1項に記載の化合物と薬学的に受容可能な賦形剤とを含有する、薬学的組成物。


    (項目20)


    項目1〜18の1項に記載の化合物と第二試薬と薬学的に受容可能な賦形剤とを含有する、薬学的組成物。


    (項目21)


    患者を治療する方法であって、それを必要としている患者に項目1〜18の1項に記載の化合物の有効量を投与する工程を包含する、方法。


    (項目22)


    患者を治療する方法であって、それを必要としている患者に項目1〜18の1項に記載の化合物の有効量と第二試薬との有効量とを投与する工程を包含する、方法。


    (項目23)


    感染を治療する方法であって、それを必要としている患者に項目1〜18の1項に記載の化合物の有効量を投与する工程を包含する、方法。


    (項目24)


    感染を治療する方法であって、それを必要としている患者に項目1〜18の1項に記載の化合物の有効量と第二試薬との有効量とを投与する工程を包含する、方法。

    (詳細な説明)
    本発明は、新規化合物、グラム陰性細菌においてLpxCを阻害するための方法、および細菌感染を処置するための新規方法を提供する。 本明細書中で提供される化合物は、本発明の方法において有用な薬学的処方物および医薬に処方され得る。 本発明はまた、医薬および薬学的処方物を調製することにおける化合物の使用、LpxCを阻害することにおける化合物の使用、および被験体において細菌感染を処置することにおける化合物の使用を提供する。

    本願全体を通じて、以下の略語および定義を使用する。

    「LpxC」とは、UDP−3−O−(R−3−ヒドロキシデカノイル)−N−アセチルグルコサミンデアセチラーゼを意味する略語である。

    一般に、水素またはHのような特定の元素の言及は、その元素の全ての同位体を含むことを意味する。 例えば、もしR基が水素またはHを含むように定義されるなら、それはまた、重水素および三重水素を含む。

    「アルキル」との語句は、ヘテロ原子を含有しないアルキル基を意味する。 それゆえ、この語句は、直鎖アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシルなど)を含む。 この語句はまた、直鎖アルキル基の分枝鎖異性体を含み、これには、例として、以下が挙げられるが、これらに限定されない:−CH(CH 、−CH(CH )(CH CH )、−CH(CH CH 、−C(CH 、−C(CH CH 、−CH CH(CH 、−CH CH(CH )(CH CH )、−CH CH(CH CH 、−CH C(CH 、−CH C(CH CH 、−CH(CH )CH(CH )(CH CH )、−CH CH CH(CH 、−CH CH CH(CH )(CH CH )、−CH CH CH(CH CH 、−CH CH C(CH 、−CH CH C(CH CH 、−CH(CH )CH CH(CH 、−CH(CH )CH(CH )CH(CH 、−CH(CH CH )CH(CH )CH(CH )(CH CH )および他のもの。 この語句はまた、環状アルキル基(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチル)を含み、このような環は、上で定義した直鎖および分枝アルキル基で置換されている。 それゆえ、アルキル基との語句は、第一級アルキル基、第二級アルキル基および第三級アルキル基を含む。 好ましいアルキル基には、1個〜12個の炭素原子を有する直鎖および分枝アルキル基および環状アルキル基が挙げられる。

    「置換アルキル」との語句は、上で定義したアルキル基であって、炭素または水素との1個のまたはそれ以上の結合を以下の原子との結合で置き換えたものを意味する:非水素原子または非炭素原子、例えば、ハロゲン原子(例えば、F、Cl、BrおよびI)があるが、これに限定されない;水酸基、アルコキシ基、アリールオキシ基およびエステル基のような基内の酸素原子;チオール基、アルキルおよびアリールスルフィド基、スルホン基、スルホニル基およびスルホキシド基のような基内のイオウ原子;アミン、アミド、アルキルアミン、ジアルキルアミン、アリールアミン、アルキルアリールアミン、ジアリールアミン、N−オキシド、イミドおよびエナミンのような基内の窒素原子;トリアルキルシリル基、ジアルキルアリールシリル基、アルキルジアリールシリル基およびトリアリールシリル基のような基内のケイ素原子;および種々の他の基内の他のヘテロ原子。 置換アルキル基には、また、炭素原子または水素原子との1個またはそれ以上の結合を以下のようなヘテロ原子との高次結合(例えば、二重結合または三重結合)で置き換えた基が挙げられる:オキソ基、カルボニル基、カルボキシル基およびエステル基内の酸素;イミン、オキシム、ヒドラゾンおよびニトリルのような基内の窒素。 置換されたアルキル基には、さらに、炭素原子または水素原子との1個またはそれ以上の結合をアリール、ヘテロシクリル基またはシクロアルキル基への結合で置き換えたアルキル基が挙げられる。 好ましい置換されたアルキル基には、とりわけ、炭素原子または水素原子との1個またはそれ以上の結合をフッ素原子との1個またはそれ以上の結合で置き換えたアルキル基が挙げられる。 他の好ましい置換されたアルキル基には、トリフルオロメチル基、およびトリフルオロメチル基を含有する他のアルキル基がある。 他の好ましい置換されたアルキル基には、炭素原子または水素原子との1個またはそれ以上の結合を酸素原子との結合で置き換えて置換されたアルキル基が水酸基、アルコキシ基またはアリールオキシ基を含有するようにしたものが挙げられる。 さらに他の好ましい置換されたアルキル基には、以下を有するアルキル基が挙げられる:アミン基、または置換または非置換アルキルアミン基、ジアルキルアミン基、アリールアミン基、(アルキル)(アリール)アミン基、ジアリールアミン基、ヘテロシクリルアミン基、ジヘテロシクリルアミン基、(アルキル)(ヘテロシクリル)アミン基または(アリール)(ヘテロシクリル)アミン基。

    「アルケニル」との語句は、2個の炭素原子間に少なくとも1個の二重結合が存在していること以外は上で定義したアルキル基に関して記述したもののような直鎖基および分枝鎖基および環状基を意味する。 例には、特に、ビニル、−CH=C(H)(CH )、−CH=C(CH 、−C(CH )=C(H) 、−C(CH )=C(H)(CH )、−C(CH CH )=CH 、シクロヘキセニル、シクロペンテニル、シクロヘキサジエニル、ブタジエニル、ペンタジエニルおよびヘキサジエニルが挙げられるが、これらに限定されない。 「置換アルケニル」との語句は、置換アルキル基が非置換アルキル基に関して有していた意味と同じ意味をアルケニル基に関して有する。 置換アルケニル基には、他の炭素に二重結合した炭素に非炭素原子または非水素原子が結合したアルケニル基、ならびに、これらの非炭素原子または非水素原子の1個が他の炭素への二重結合に関与していない炭素に結合したものが挙げられる。

    「アルキニル」とは、2個の炭素原子間に少なくとも1個の三重結合が存在していること以外は上で定義したアルキル基に関して記述したもののような直鎖基および分枝鎖基を意味する。 例には、特に、−C≡C(H)、−C≡C(CH )、−C≡C(CH CH )、−C(H )C≡C(H)、−C(H) C≡C(CH )および−C(H) C≡C(CH CH )が挙げられるが、これらに限定されない。 「置換アルキニル」との語句は、置換アルキル基が非置換アルキル基に関して有していた意味と同じ意味をアルキニル基に関して有する。 置換アルキニル基には、他の炭素に三重結合した炭素に非炭素原子または非水素原子が結合したアルキニル基、ならびに、これらの非炭素原子または非水素原子が他の炭素への三重結合に関与していない炭素に結合したものが挙げられる。

    「ヘテロシクリル」との語句は、3個またはそれ以上の環メンバーを含有しその1個またはそれ以上がヘテロ原子(これには、N、OおよびSがあるが、これらに限定されない)である単環式、二環式および多環式の環化合物を含めた芳香環化合物および非芳香環化合物の両方(例えば、キヌクリジニルがあるが、これに限定されない)を意味する。 「非置換ヘテロシクリル」との語句には、縮合複素環(例えば、ベンゾイミダゾリル)が含まれるものの、それは、2−メチルベンズイミダゾリルのような化合物が置換ヘテロシクリル基であるように、その環メンバーの1個に結合したアルキル基またはハロ基のような他の基を有するヘテロシクリル基を含まない。 ヘテロシクリル基の例には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:1個〜4個の窒素原子を含有する不飽和3員〜8員環(例えば、ピロリル、ピロリニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ジヒドロピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル(例えば、4H−1,2,4−トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリルなど)、テトラゾリル、(例えば、1H−テトラゾリル、2H−テトラゾリルなど)があるが、これらに限定されない);1個〜4個の窒素原子を含有する飽和3員〜8員環(例えば、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルがあるが、これらに限定されない);1個〜4個の窒素原子を含有する縮合不飽和複素環基(例えば、インドリル、イソインドリル、インドリニル、インドリジニル、ベンゾイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリルがあるが、これらに限定されない);1個〜2個の酸素原子および1個〜3個の窒素原子を含有する不飽和3員〜8員環(例えば、オキサゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル(例えば、.1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリルなど)があるが、これらに限定されない);1個〜2個の酸素原子および1個〜3個の窒素原子を含有する飽和3員〜8員環(例えば、モルホリニルがあるが、これに限定されない);1個〜2個の酸素原子および1個〜3個の窒素原子を含有する不飽和縮合複素環基、例えば、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾオキサジニル(例えば、2H−1,4−ベンゾオキサジニルなど);1個〜3個のイオウ原子および1個〜3個の窒素原子を含有する不飽和3員〜8員環(例えば、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル(例えば、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリルなど)があるが、これらに限定されない);1個〜2個のイオウ原子および1個〜3個の窒素原子を含有する飽和3員〜8員環(例えば、チアゾロジニルがあるが、これに限定されない);1個〜2個のイオウ原子を含有する飽和および不飽和3員〜8員環(例えば、チエニル、ジヒドロジチイニル、ジヒドロジチオニル、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチオピランがあるが、これらに限定されない);1個〜2個のイオウ原子および1個〜3個の窒素原子を含有する不飽和縮合複素環(例えば、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチアジニル(例えば、2H−1,4−ベンゾチアジニルなど)、ジヒドロベンゾチアジニル(例えば、2H−3,4−ジヒドロベンゾチアジニルなど)があるが、これらに限定されない);酸素原子を含有する不飽和3員〜8員環(例えば、フリルがあるが、これに限定されない);1個〜2個の酸素原子を含有する不飽和縮合複素環(例えば、ベンゾジオキソリル(例えば、1,3−ベンゾジオキソリルなど)があるが、これに限定されない);酸素原子および1個〜2個のイオウ原子を含有する不飽和3員〜8員環(例えば、ジヒドロオキサチイニルがあるが、これに限定されない);1個〜2個の酸素原子および1個〜2個のイオウ原子を含有する飽和3員〜8員環(例えば、1,4−オキサチアン);1個〜2個のイオウ原子を含有する不飽和縮合環(例えば、ベンゾチエニル、ベンゾジチイニル);および酸素原子および1個〜2個のイオウ原子を含有する不飽和縮合複素環(例えば、ベンゾオキサチイニル)。 ヘテロシクリル基には、また、その環内の1個またはそれ以上のS原子が1個または2個の酸素原子に二重結合した上記のもの(例えば、スルホキシドおよびスルホン)が挙げられる。 例えば、ヘテロシクリル基には、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチオフェンオキシドおよびテトラヒドロチオフェン1,1−ジオキシドが挙げられる。 好ましいヘテロシクリル基は、5個または6個の環メンバーを含有する。 さらに好ましいヘテロシクリル基には、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ピロリジン、イミダゾール、ピラゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、テトラゾール、チオモルホリン、チオモルホリンのS原子が1個またはそれ以上のO原子に結合したチオモルホリン、ピロール、ホモピペラジン、オキサゾリジン−2−オン、ピロリジン−2−オン、オキサゾール、キヌクリジン、チアゾール、イソオキサゾール、フランおよびテトラヒドロフランが挙げられる。

    「置換ヘテロシクリル」との語句は、その環メンバーの1個が非水素原子(例えば、置換アルキル基および置換アリール基に関して上で記述したもの)に結合した上で定義したヘテロシクリル基を意味する。 例には、特に、2−メチルベンズイミダゾリル、5−メチルベンズイミダゾリル、5−クロロベンズチアゾリル、1−メチルピペラジニルおよび2−クロロピリジルが挙げられるが、これらに限定されない。

    「アリール」との語句は、ヘテロ原子を含有しないアリール基を意味する。 それゆえ、この語句には、一例として、フェニル、ビフェニル、アントラセニル、ナフテニルのような基が挙げられるが、これらに限定されない。 「非置換アリール」との語句は、ナフタレンのような縮合環を含有する基を含むものの、それは、トシルのようなアリール基が本明細書中では下記の置換アリール基と見なされるように、その環メンバーの1個に結合したアルキル基またはハロ基のような他の基を有するアリール基を含まない。 好ましい非置換アリール基は、フェニルである。 非置換アリール基は、しかしながら、その親化合物中の1個またはそれ以上の炭素原子、酸素原子、窒素原子および/またはイオウ原子に結合され得る。

    「置換アリール基」との語句は、置換アルキル基が非置換アルキル基に関して有していた意味と同じ意味をアリール基に関して有する。 しかしながら、置換アリール基はまた、その芳香族炭素の1個が上記非炭素原子または非水素原子の1個に結合したアリール基を含み、また、そのアリール基の1個またはそれ以上の芳香族炭素が本明細書中で定義した置換および/または非置換アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基に結合したアリール基も含む。 これは、アリール基の2個の炭素原子がアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基の2個の原子に結合して縮合環系(例えば、ジヒドロナフチルまたはテトラヒドロナフチル)を規定する結合配列を含む。 それゆえ、「置換アリール」との語句には、特に、トリルおよびヒドロキシフェニルが挙げられるが、これらに限定されない。 好ましい置換基には、直鎖および分枝鎖アルキル基、−CH 、−C 、−CH OH、−OH、−OCH 、−OC 、−OCF 、−CN、−NO 、−CO H、−CO CH 、−CONH 、−NH 、−F、−Cl、Br、−CF 、−N(CH 、−NHSO CH 、−NHCOCH が挙げられる。

    本明細書中で使用する「ヘテロアリール」との用語は、各環に5個〜10個の環原子を有する環式または二環式の芳香族ラジカルであって、該環式または二環式の環の1個の原子がS、OおよびNから選択されるものを意味する;0個、1個または2個の環原子は、S、OおよびNから別個に選択される追加ヘテロ原子である;そして残りの環原子は、炭素であり、そのラジカルは、その環原子のいずれかを介して、この分子の残部に結合される:例えば、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、チオフェニル、フラニル、キノリニル、イソキノリニルおよびナフチリジニルなど。

    本明細書中で使用する「置換ヘテロアリール」は、その水素原子の1個、2個または3個の以下で別個に置き換えることにより置換された本明細書中で定義のヘテロアリール基を意味する:Cl、Br、F、I、OH、CN、C 〜C −アルキル、C 〜C −アルコキシ、アリールで置換されたC 〜C −アルコキシ、ハロアルキル、チオアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、メルカプト、ニトロ、カルボキシアルデヒド、カルボキシ、アルコキシカルボニルおよびカルボキサミド。 それに加えて、任意の1個の置換基は、アリール基、ヘテロアリール基またはヘテロシクロアルキル基であり得る。 好ましい置換基には、直鎖および分枝鎖アルキル基、−CH 、−C 、−CH OH、−OH、−OCH 、−OC 、−OCF 、−CN、−NO 、−CO H、−CO CH 、−CONH 、−NH 、−F、−Cl、Br、−CF 、−N(CH 、−NHSO CH 、−NHCOCH が挙げられる。

    「ビアリール」との用語は、2個のアリール基(これらは、互いに縮合していない)が結合した基または置換基を意味する。 代表的なビアリール化合物には、例えば、フェニルベンゼン、ジフェニルジアゼン、4−メチルチオ−1−フェニルベンゼン、フェノキシベンゼン、(2−フェニルエチニル)ベンゼン、ジフェニルケトン、(4−フェニルブタ−1,3−ジイニル)ベンゼン、フェニルベンジルアミン、(フェニルメトキシ)ベンゼンなどが挙げられる。 必要に応じて置換した好ましいビアリール基には、以下が挙げられる:2−(フェニルアミノ)−N−[4−(2−フェニルエチニル)−フェニル]アセトアミド、1,4−ジフェニルベンゼン、N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]−2−[ベンジル−アミノ]アセトアミド、2−アミノ−N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]プロパンアミド、2−アミノ−N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]アセトアミド、2−(シクロプロピルアミノ)−N−[4−(2−フェニルエチニル)−フェニル]アセトアミド、2−(エチルアミノ)−N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]アセトアミド、2−[(2−メチルプロピル)アミノ]−N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]アセトアミド、5−フェニル−2H−ベンゾ−[d]1,3−ジオキソレン、2−クロロ−1−メトキシ−4−フェニルベンゼン、2−[(イミダゾリルメチル)アミノ]−N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]アセトアミド、4−フェニル−1−フェノキシベンゼン、N−(2−アミノエチル)−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]カルボキサミド、2−{[(4−フルオロフェニル)メチル]アミノ}−N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]アセトアミド、2−{[(4−メチルフェニル)メチル]アミノ}−N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]アセトアミド、4−フェニル−1−(トリフルオロメチル)ベンゼン、1−ブチル−4−フェニルベンゼン、2−(シクロヘキシルアミノ)−N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]アセトアミド、2−(エチルメチルアミノ)−N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]アセトアミド、2−(ブチルアミノ)−N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]アセトアミド、N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]−2−(4−ピリジルアミノ)アセトアミド、N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]−2−(キヌクリジン−3−イルアミノ)アセトアミド、N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]ピロリジン−2−イルカルボキサミド、2−アミノ−3−メチル−N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]ブタンアミド、4−(4−フェニルブタ−1,3−ジイニル)フェニルアミン、2−(ジメチルアミノ)−N−[4−(4−フェニルブタ−1,3−ジイニル)フェニル]アセトアミド、2−(エチルアミノ)−N−[4−(4−フェニルブタ−1,3−ジイニル)フェニル]アセトアミド、4−エチル−1−フェニルベンゼン、1−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]エタン−1−オン、N−(1−カルバモイル−2−ヒドロキシプロピル)[4−(4−フェニルブタ−1,3−ジイニル)フェニル]カルボキサミド、N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]プロパンアミド、4−メトキシフェニルフェニルケトン、フェニル−N−ベンズアミド、(第三級ブトキシ)−N−[(4−フェニルフェニル)メチル]カルボキサミド、2−(3−フェニルフェノキシ)エタンヒドロキサム酸、3−フェニルフェニルプロパノエート、1−(4−エトキシフェニル)4−メトキシベンゼンおよび[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]ピロール。

    「ヘテロアリールアリール」との用語は、それらのアリール基の1個がヘテロアリール基であるビアリール基を意味する。 代表的なヘテロアリールアリール基には、例えば、2−フェニルピリジン、フェニルピロール、3−(2−フェニルエチニル)ピリジン、フェニルピラゾール、5−(2−フェニルエチニル)−1,3−ジヒドロピリミジン−2,4−ジオン、4−フェニル−1,2,3−チアジアゾール、2−(2−フェニルエチニル)ピラジン、2−フェニルチオフェン、フェニルイミダゾール、3−(2−ピペラジニルフェニル)−フラン、3−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチルピロールなどが挙げられる。 必要に応じて置換した好ましいヘテロアリールアリール基には、以下が挙げられる:5−(2−フェニルエチニル)ピリミジン−2−イルアミン、1−メトキシ−4−(2−チエニル)ベンゼン、1−メトキシ−3−(2−チエニル)ベンゼン、5−メチル−2−フェニルピリジン、5−メチル−3−フェニルイソキサゾール、2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]フラン、3−フルオロ−5−(2−フリル)−2−メトキシ−1−プロプ−2−エニルベンゼン、(ヒドロキシイミノ)(5−フェニル(2−チエニル))−メタン、5−[(4−メチルピペラジニル)メチル]−2−フェニルチオフェン、2−(4−エチルフェニル)チオフェン、4−メチルチオ−1−(2−チエニル)ベンゼン、2−(3−ニトロフェニル)チオフェン、(第三級ブトキシ)−N−[(5−フェニル(3−ピリジル))メチル]カルボキサミド、ヒドロキシ−N−[(5−フェニル(3−ピリジル))メチル]アミド、2−(フェニルメチルチオ)ピリジンおよびベンジルイミダゾール。

    「ヘテロアリールヘテロアリール」との用語は、それらのアリール基の両方がヘテロアリール基であるビアリール基を意味する。 代表的なヘテロアリールヘテロアリール基には、例えば、3−ピリジルイミダゾール、2−イミダゾリルピラジンなどが挙げられる。 必要に応じて置換した好ましいヘテロアリールヘテロアリール基には、以下が挙げられる:2−(4−ピペラジニル−3−ピリジル)フラン、ジエチル(3−ピラジン−2−イル(4−ピリジル))アミンおよびジメチル{2−[2−(5−メチルピラジン−2−イル)エチニル](4−ピリジル)}アミン。

    「必要に応じて置換した」とは、水素を1個またはそれ以上の一価または二価ラジカルで任意に置き換えることを意味する。 必要に応じて置換した基には、各基について置換基の明確な定義が提供された本明細書中で記述のものが挙げられる。 さらに、適当な置換基には、例えば、ヒドロキシル、ニトロ、アミノ、イミノ、シアノ、ハロ、チオ、チオアミド、アミジノ、イミジノ、オキソ、オキサミジノ、メトキサミジノ、イミジノ、グアニジノ、スルホンアミド、カルボキシル、ホルミル、アルキル、置換アルキル、ハロ低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ低級アルコキシ、低級アルコキシアルキル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アラルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロアラルキルカルボニル、アルキルチオ、アミノアルキル、シアノアルキル、ベンジル、ピリジル、ピラゾリル、ピロール、チオフェン、イミダゾリルなどが挙げられる。

    代表的な置換アミジノ基およびヘテロシクロアミジノ基には、例えば、以下で示したものが挙げられる。 これらのアミジノ基およびヘテロシクロアミジノ基は、本明細書中の開示に関連して有機化学および医薬品化学の当業者に明らかなように、さらに置換できる。

    代表的な置換アルキルカルボニルアミノ基、アルキルオキシカルボニルアミノ基、アミノアルキルオキシカルボニルアミノ基およびアリールカルボニルアミノ基には、例えば、以下で示したものが挙げられる。 これらの基は、本明細書中の開示に関連して有機化学および医薬品化学の当業者に明らかなように、さらに置換できる。

    代表的な置換アミノカルボニル基には、例えば、以下で示したものが挙げられる。 これらは、本明細書中の開示に関連して有機化学および医薬品化学の当業者に明らかなように、さらに置換できる。

    好ましいアミノカルボニル基には、以下が挙げられる:N−(2−シアノエチル)カルボキサミド、N−(3−メトキシプロピル)カルボキサミド、N−シクロプロピルカルボキサミド、N−(2−ヒドロキシ−イソプロピル)カルボキサミド、2−カルボニルアミノ−3−ヒドロキシプロパン酸メチル、N−(2−ヒドロキシプロピル)カルボキサミド、N−(2−ヒドロキシ−イソプロピル)カルボキサミド、N−[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]カルボキサミド、N−(2−カルボニルアミノエチル)アセトアミド、N−(2−(2−ピリジル)エチル)カルボキサミド、N−(2−ピリジルメチル)カルボキサミド、N−(オキソラン−2−イルメチル)カルボキサミド、N−(4−ヒドロキシピロリジン−2−イル)カルボキサミド、N−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]カルボキサミド、N−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルボキサミド、N−[2−(2−オキソ−4−イミダゾリニル)エチル]カルボキサミド、N−(カルボニルアミノメチル)アセトアミド、N−(3−ピロリジニルプロピル)カルボキサミド、N−[1−(カルボニルアミノメチル)ピロリジン−3−イル]アセトアミド、N−(2−モルホリン−4−イルエチル)カルボキサミド、N−[3−(2−オキソピロリジニル)プロピル]カルボキサミド、4−メチル−2−オキソピペラジンカルボアルデヒド、N−(2−ヒドロキシ−3−ピロリジニルプロピル)カルボキサミド、N−(2−ヒドロキシ−3−モルホリン−4−イルプロピル)カルボキサミド、N−{2−[(5−シアノ−2−ピリジル)アミノ]エチル}カルボキサミド、3−(ジメチルアミノ)ピロリジンカルボアルデヒド、N−[(5−メチルピラジン−2−イル)メチル]カルボキサミド、2,2,2−トリフルオロ−N−(1−ホルミルピロリジン−3−イル)アセトアミド、

    代表的な置換アルコキシカルボニル基には、例えば、以下で示したものが挙げられる。 これらのアルコキシカルボニル基は、本明細書中の開示に関連して有機化学および医薬品化学の当業者に明らかなように、さらに置換できる。

    水酸基、アミン基およびスルフヒドリル基に関連した「保護」との用語は、これらの官能基を当業者に公知の保護基(例えば、Protective Groups in Organic Synthesis,Greene,T.W.;Wuts,P.G.M.,John Wiley & Sons,New York,NY,(3版、1999)で示されたものであって、これらは、本明細書中で示した手順を使用して、付加または除去できる)で望ましくない反応から保護した形状を意味する。 保護水酸基の例には、シリルエーテル(例えば、水酸基と試薬(例えば、t−ブチルジメチル−クロロシラン、トリメチルクロロシラン、トリイソプロピルクロロシラン、トリエチルクロロシランがあるが、これらに限定されない)との反応により得られるもの);置換メチルおよびエチルエーテル(例えば、メトキシメチルエーテル、メチルチオメチルエーテル、ベンジルオキシメチルエーテル、t−ブトキシメチルエーテル、2−メトキシエトキシメチルエーテル、テトラヒドロピラニルエーテル、1−エトキシエチルエーテル、アリルエーテル、ベンジルエーテルがあるが、これらに限定されない);エステル(例えば、ギ酸ベンゾイル、ギ酸エステル、酢酸エステル、トリクロロ酢酸エステルおよびトリフルオロ酢酸エステルがあるが、これらに限定されない)が挙げられるが、これらに限定されない。 保護アミン基の例には、アミド(例えば、ホルムアミド、アセトアミド、トリフルオロアセトアミドおよびベンズアミド);イミド(例えば、フタルイミドおよびジチオスクシンイミド)などが挙げられるが、これらに限定されない。 保護スルフヒドリル基には、チオエーテル(例えば、S−ベンジルチオエーテルおよびS−4−ピコリルチオエーテル);置換S−メチル誘導体(例えば、ヘミチオ、ジチオおよびアミノチオアセタール)などが挙げられるが、これらに限定されない。

    「薬学的に受容可能な塩」には、無機塩基、有機塩基、無機酸、有機酸または塩基性または酸性アミノ酸との塩が挙げられる。 無機塩基の塩として、本発明は、例えば、アルカリ金属(例えば、ナトリウムまたはカリウム);アルカリ土類金属(例えば、カルシウムおよびマグネシウムまたはアルミニウム);およびアンモニアを包含する。 有機塩基の塩として、本発明は、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミンを包含する。 無機酸の塩として、本発明は、例えば、塩酸、ホウ化水素酸、硝酸硫酸およびリン酸を包含する。 有機酸の塩として、本発明は、例えば、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸を包含する。 塩基性アミノ酸の塩として、本発明は、例えば、アルギニン、リジンおよびオルニチンを包含する。 酸性アミノ酸の塩として、本発明は、例えば、アスパラギン酸およびグルタミン酸を包含する。

    本明細書中で使用する「薬学的に受容可能なエステル」は、インビボで加水分解するエステルを意味し、これらには、ヒト体内で容易に分解して親化合物またはその塩を残すものが挙げられる。 適当なエステル基には、例えば、薬学的に受容可能な脂肪族カルボン酸(特に、アルカン酸、アルケン酸、シクロアルカン酸およびアルカンジオン酸)が挙げられ、ここで、各アルキル部分またはアルケニル部分は、有利には、6個以下の炭素原子を有する。 特定のエステルの代表例には、ギ酸エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、アクリル酸エステルおよびエチルコハク酸エステルが挙げられるが、これらに限定されない。

    本明細書中で使用する「薬学的に受容可能なプロドラッグ」との用語は、適切な医学的判断の範囲内で過度の毒性、刺激、アレルギー応答などなしにヒトおよび下等動物の組織と接触して使用するのが適当な本発明の化合物のプロドラッグであって合理的な利点/リスク比と釣り合っており目的用途に有効であるものだけでなく、可能な場合に、本発明の化合物の双性イオン形状を意味する。 「プロドラッグ」との用語は、例えば、血液中での加水分解によりインビボで急速に変換して上式の親化合物を生じる化合物を意味する。 詳細な論述は、T. Higuchi and V. Stella,Pro−drugs as Novel Delivery Systems,Vol. 14 of the A. C. S. Symposium SeriesおよびEdward B. Roche,ed. ,Bioreversible Carriers in Drug Design,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987で提供されており、両方の内容は、本明細書中で参考として援用されている。

    「抗菌剤」との用語は、実験室で合成または改変される薬剤であって殺菌活性または静菌活性のいずれかを有するものを意味する。 この状況での「活性」剤は、P. aeruginosaおよび他のグラム陰性菌の成長を阻止する。 「成長を阻止する」との用語は、特定の細菌の個体数の増加速度が低下することを意味する。 それゆえ、この用語は、細菌の個体数が増えるが増加速度が低下する状況だけでなく、その集団の成長が止まる状況および細菌の個体数が減るか集団がなくなる状況も含む。 もし、インヒビターをスクリーニングするために酵素活性アッセイを使用するなら、酵素阻害を成長阻害と相関させるために、化合物に対する取り込み/流出、溶解度、半減期などを変えることができる。 抗菌剤の活性は、必ずしも、細菌に限定されず、また、寄生虫、ウイルスおよび真菌に対する活性も包含し得る。

    対象発明はまた、同位体標識したLpxCインヒビターを包含し、これらは、1個またはそれ以上の原子が自然状態で通常見られる原子量または質量数と異なる原子量または質量数を有する原子で置き換えられていること以外は、構造的に、上で開示したものと同じである。 本発明の化合物に取り込むことができる同位体の例には、水素、炭素、窒素、酸素、リン、イオウ、フッ素および塩素の同位体(例えば、それぞれ、 H、 H、 13 C、 14 C、 15 N、 18 O、 17 O、 31 P、 32 P、 35 S、 18 Fおよび36 Cl)が挙げられる。 前記同位体および/または他の原子の他の同位体を含有する本発明の化合物、それらのプロドラッグ、および該化合物および該プロドラッグの薬学的に受容可能な塩は、本発明の範囲内である。 本発明の同位体標識した特定の化合物(例えば、放射性同位元素(例えば、 Hおよび14 C)を取り込んだもの)は、薬剤および/または基質組織分布アッセイで有用である。 トリチウム化(すなわち、 H)および炭素−14(すなわち、 14 C)同位体は、調製および検出が容易であるために、特に好ましい。 さらに、より重い同位体(例えば、重水素(すなわち、 H))で置換すると、高い代謝安定性(例えば、インビボ半減期の増大または投薬量要件の減少)が生じるという治療上の利点が得られ、それゆえ、ある状況では、好まれ得る。 本発明の同位体標識した化合物およびそれらのプロドラッグは、一般に、公知手順または関連手順を実行することにより、そして非同位体標識試薬を容易に利用可能な同位体標識試薬で置き換えることにより、調製できる。

    本発明は、新規化合物、該化合物を含有する薬学的組成物、UDP−3−O−(R−3−ヒドロキシデカノイル)−N−アセチルグルコサミンデアセチラーゼ(LpxC)を阻害する方法、およびグラム陰性菌感染を治療する方法を提供する。

    1実施態様では、本発明は、式Iの化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルおよびプロドラッグを提供する:

    ここで、Eは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (4)置換または非置換C

    〜C

    −アルキニル、


    (5)置換または非置換アリール;


    (6)置換または非置換ヘテロシクリル、および (7)置換または非置換ヘテロアリール;


    Lは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (2)−(NH)

    0〜1 −(CH

    −NR

    3L −(CH

    −、


    (3)−(NH)

    0〜1 −C(R

    1L 、R

    2L )−NR

    3L −C(R

    1L 、R

    2L )−、


    (4)−C(R

    1L 、R

    2L )−O−C(R

    1L 、R

    2L )−、


    (5)−(CH

    −NR

    3L −C(R

    1L 、R

    2L )−CONH−(CH

    −、


    (6)−CO−C(R

    1L 、R

    2L )−NHCO−、


    (7)−CONH−、


    (8)−NHCO−;


    ここで、R

    1L 、R

    2LおよびR

    3Lは、別個に、以下からなる群から選択される:


    (a)H、


    (b)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (c)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (d)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび (e)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキルであるか、


    またはR

    1LおよびR

    3Lは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    jは、0〜4の整数である;


    kは、0〜4の整数である;


    Dは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)置換または非置換C

    〜C

    −シクロアルキル、


    (2)置換または非置換アリール、


    (3)置換または非置換ヘテロシクリルおよび (4)置換または非置換ヘテロアリール;


    Gは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)−(CH

    −O−(CH

    −、


    (2)−(CH

    −S−(CH

    −、


    (3)−(CH

    −NR

    −(CH

    −、


    (4)−C(=O)−、


    (5)−NHC(=O)−、


    (6)−C(=O)NH−、


    (7)−(CH

    NHCH

    C(=O)NH−、


    (8)−C≡C−、


    (9)−C≡C−C≡C−および (10)−C=C−;


    ここで、


    は、Hまたは置換または非置換C

    〜C

    −アルキルである;


    iは、0〜4の整数である;


    Yは、以下からなる群から選択される:


    (1)置換または非置換C

    〜C

    −シクロアルキル、


    (2)置換または非置換アリール、


    (3)置換または非置換ヘテロシクリルおよび (4)置換または非置換ヘテロアリール;


    Xは、以下からなる群から選択される:


    (1)−(C=O)−、


    (2)−C

    〜C

    −アルキル−(C=O)−、


    (3)−C

    〜C

    −アルケニル−(C=O)−


    (4)−C

    〜C

    −アルキニル−(C=O)−および (5)−CH

    −;


    またはBが存在しないとき、XおよびAは、それらが結合する原子と一緒になって、複素環を形成でき、該複素環は、5個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    Bは、存在しないか、または

    であり、


    ここで、R

    1bおよびR

    2bは、別個に、以下からなる群から選択される:


    (a)H、


    (b)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (c)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (d)置換または非置換C

    〜C

    −アルキニル、


    (e)置換または非置換アリール、


    (f)置換または非置換ヘテロシクリル、


    (g)置換または非置換ヘテロアリール、


    (h)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (i)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび (j)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    1bおよびR

    2bは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    qは、0〜4の整数である;


    は、Hまたは置換または非置換C

    〜C

    −アルキルであるか、またはR

    およびAは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換3員〜10員シクロアルキルまたは複素環系を形成でき、ここで、該複素環系は、3個〜10個の環原子を有し得、該環系には1個〜2個の環が存在し、そして1個〜4個のヘテロ原子を含有し、該ヘテロ原子は、N、OおよびSから選択される;


    は、Hまたは置換または非置換C

    〜C

    −アルキルであるか、またはR

    およびAは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    nは、0〜2の整数である;


    Aは、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )(CH

    OR

    3a


    (3)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )N(R

    4a 、R

    5a )、


    (4)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )N(R

    4a )COR

    3a


    (5)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )NHCON(R

    4a 、R

    5a )、


    (6)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )NHC(=NH)N(R

    4a 、R

    5a )、


    (7)−CH(R

    1a 、R

    2a )、


    (8)−C≡CH、


    (9)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )CN、


    (10)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )CO

    3aおよび (11)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )CN(R

    4a 、R

    5a );


    ここで、R

    1a 、R

    2a 、R

    3a 、R

    4aおよびR

    5aは、別個に、以下からなる群から選択される:


    (a)H、


    (b)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (c)置換または非置換アリール、


    (d)置換または非置換ヘテロシクリル、


    (e)置換または非置換ヘテロアリール、


    (f)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (g)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび (h)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    4aおよびR

    5aは、それらが結合するN原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    rは、0〜4の整数である;


    sは、0〜4の整数である;


    Qは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)−C(=O)N(R

    、R

    )、


    (2)−NHC(=O)N(R

    、R

    )、


    (3)−N(OH)C(=O)N(R

    、R

    )、


    (4)−CH(OH)C(=O)N(R

    、R

    )、


    (5)−CH[N(R

    2q 、R

    3q )C(=O)N(R

    、R

    )、


    (6)−CHR

    1q C(=O)N(R

    、R

    )、


    (7)−CO

    H、


    (8)−C(=O)NHSO

    4q


    (9)−SO

    NH


    (10)−N(OH)C(=O)R

    1q


    (11)−N(OH)SO

    4q


    (12)−NHSO

    4q


    (13)−SH、


    (14)−CH(SH)(CH

    0〜1 C(=O)N(R

    、R

    )、


    (15)−CH(SH)(CH

    0〜1 CO

    H、


    (16)−CH(OH)(CH

    0〜1 CO

    H、


    (17)−CH(SH)CH

    CO

    1q


    (18)−CH(OH)(CH

    )SO

    NH


    (19)−CH(CH

    SH)NHCOR

    1q


    (20)−CH(CH

    SH)NHSO

    4q


    (21)−CH(CH

    SR

    5q )CO

    H、


    (22)−CH(CH

    SH)NHSO

    NH


    (23)−CH(CH

    OH)CO

    H、


    (24)−CH(CH

    OH)NHSO

    NH


    (25)−C(=O)CH

    CO

    H、


    (26)−C(=O)(CH

    0〜1 CONH


    (27)−OSO

    NHR

    5q


    (28)−SO

    NHNH


    (29)−P(=O)(OH)


    (30)

    (31)

    (32)

    は、以下からなる群から選択される:


    (1)−H、


    (2)−OH、


    (3)−OC

    1〜6 −アルキル、


    (4)−N(R

    2q 、R

    3q )および (5)置換または非置換C

    1〜6 −アルキル;


    は、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (4)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (5)置換または非置換アリール、


    (6)置換または非置換ヘテロシクリル、


    (7)置換または非置換ヘテロアリール、


    (8)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (9)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび (10)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    およびR

    は、それらが結合するN原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜10個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜4個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    1q 、R

    2q 、R

    3q 、R

    4qおよびR

    5qは、HまたはC

    〜C

    アルキルから選択され、ここで、Bは、存在しないか、またはE、L、GおよびBは、存在しないか、またはE、LおよびGは、存在しないか、またはE、LおよびBは、存在しないか、またはE、L、D、GおよびBは、存在しない。

    他の実施態様では、本発明は、式Iの化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルおよびプロドラッグを提供する:

    ここで、


    Eは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換アリール;


    (4)置換または非置換ヘテロシクリル、および (5)置換または非置換ヘテロアリール;


    Lは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)−(CH

    −NR

    3L −(CH

    −、


    (2)−C(R

    1L 、R

    2L

    −NR

    3L −C(R

    1L 、R

    2L


    (3)−C(R

    1L 、R

    2L

    −O−C(R

    1L 、R

    2L


    (4)−(CH

    −NR

    3L −C(R

    1L 、R

    2L

    −CONH−(CH

    −、


    (5)−CO−C(R

    1L 、R

    2L )−NHCO−、


    (6)−CONH−および (7)−NHCO−;


    ここで、


    1L 、R

    2L 、R

    3Lは、別個に、以下からなる群から選択される:


    (a)H、


    (b)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (c)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (d)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (e)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    1LおよびR

    3Lは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、5個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    jは、0〜4の整数である;


    kは、0〜4の整数である;


    Dは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)置換または非置換C

    〜C

    −シクロアルキル、


    (2)置換または非置換アリール、


    (3)置換または非置換ヘテロシクリル、


    (4)置換または非置換ヘテロアリール;そして Gは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)−C(=O)−、


    (2)−NHC(=O)−、


    (3)−C(=O)NH−、


    (4)−(CH

    NHCH

    C(=O)NH−、


    (5)−C≡C−および (6)−C≡C−C≡C−;


    ここで、iは、0〜4の整数である;


    Yは、以下からなる群から選択される:


    (1)置換または非置換C

    〜C

    −シクロアルキル、


    (2)置換または非置換アリール、


    (3)置換または非置換ヘテロシクリルおよび (4)置換または非置換ヘテロアリール;


    Xは、以下からなる群から選択される:


    (1)−(C=O)−、


    (2)−C

    〜C

    −アルキル−(C=O)−、


    (3)−C

    〜C

    −アルケニル−(C=O)−、


    (4)−C

    〜C

    −アルキニル−(C=O)−および (5)−CH

    −;


    またはBが存在しないとき、XおよびAは、それらが結合する原子と一緒になって、複素環を形成でき、該複素環は、5個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    Bは、存在しないか、または以下である:

    ここで、R

    1bおよびR

    2bは、別個に、以下からなる群から選択される:


    (a)H、


    (b)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (c)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (d)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (e)置換または非置換アリール、


    (f)置換または非置換ヘテロシクリル、


    (g)置換または非置換ヘテロアリール、


    (h)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (i)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび (j)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    1bおよびR

    2bは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、5個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    qは、0〜2の整数である;


    は、Hまたは置換または非置換C

    〜C

    −アルキルであるか、またはR

    およびAは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換3員〜10員シクロアルキルまたは複素環系を形成でき、ここで、該複素環系は、3個〜10個の環原子を有し得、該環系には1個〜2個の環が存在し、そして1個〜4個のヘテロ原子を含有し、該ヘテロ原子は、N、OおよびSから選択される;


    は、Hまたは置換または非置換C

    〜C

    −アルキルであるか、またはR

    およびAは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、5個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    Aは、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )(CH

    OR

    3a


    (3)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )N(R

    4a 、R

    5a )、


    (4)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )N(R

    4a )COR

    3a


    (5)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )NHCON(R

    4a 、R

    5a )、


    (6)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )NHC(=NH)N(R

    4a 、R

    5a )、


    (7)−CH(R

    1a 、R

    2a )、


    (8)−C≡CH、


    (9)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )CNおよび (10)−(CH

    C(R

    1a 、R

    2a )CO

    3a


    ここで、R

    1a 、R

    2a 、R

    3a 、R

    4aおよびR

    5aは、別個に、以下からなる群から選択される:


    (a)H、


    (b)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (c)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (d)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび (e)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    4aおよびR

    5aは、それらが結合するN原子と一緒になって、置換または非置換複素環系を形成でき、該複素環は、5個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    rは、0〜4の整数である;


    Qは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)−C(=O)N(R

    、R

    )、


    (2)−NHC(=O)N(R

    、R

    )、


    (3)−N(OH)C(=O)N(R

    、R

    )、


    (4)−CH(OH)C(=O)N(R

    、R

    )、


    (5)−CH[N(R

    2q 、R

    3q )C(=O)N(R

    、R

    )および (6)−CHR

    1q C(=O)N(R

    、R

    );


    は、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)OH、


    (3)OC

    1〜6 −アルキル、


    (4)N(R

    2q 、R

    3q )および (5)置換または非置換C

    1〜6 −アルキル;


    は、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換アリール、


    (4)置換または非置換ヘテロシクリル、


    (5)置換または非置換ヘテロアリール、


    (6)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (7)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび (8)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    およびR

    は、それらが結合するN原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜10個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜4個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    1q 、R

    2q 、およびR

    3qは、HまたはC

    〜C

    アルキルから選択される;


    ここで、Bは、存在しないか、またはE、L、GおよびBは、存在しないか、またはE、LおよびGは、存在しないか、またはE、LおよびBは、存在しないか、またはE、L、D、GおよびBは、存在しない。

    他の実施態様では、本発明は、式IIを有する化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルおよびプロドラッグを提供する:

    ここで、D−G−Yは、一緒になって、以下からなる群から選択される:

    ここで、


    Rは、−CH

    、−C

    、−CH

    OH、−OH、−OCH

    、−OC

    、−OCF

    、−CN、−NO

    、−CO

    H、−CO

    CH

    、−CONH

    、−NH

    、−F、−C1、−Br、−CF

    、−N(CH

    、−NHSO

    CH

    および−NHCOCH

    からなる群から選択される;


    Xは、以下からなる群から選択される:


    (1)−(C=O)−


    (2)−C

    〜C

    −アルキル−(C=O)−および (3)−C

    〜C

    −アルケニル−(C=O)−。

    他の実施態様では、本発明は、式IIIを有する化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルおよびプロドラッグを提供する:

    ここで、D−G−Yは、一緒になって、以下からなる群から選択される:

    ここで、


    Rは、−CH

    、−C

    、−CH

    OH、−OH、−OCH

    、−OC

    、−OCF

    、−CN、−NO

    、−CO

    H、−CO

    CH

    、−CONH

    、−NH

    、−F、−Cl、−Br、−CF

    、−N(CH

    、−NHSO

    CH

    および−NHCOCH

    からなる群から選択される;


    Xは、以下からなる群から選択される:


    (1)−(C=O)−、


    (2)−C

    〜C

    −アルキル−(C=O)−および (3)−C

    〜C

    −アルケニル−(C=O)−。

    他の実施態様では、本発明は、式IVを有する化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルおよびプロドラッグを提供する:

    ここで、D−G−Yは、一緒になって、以下からなる群から選択される:

    ここで、


    Rは、−CH

    、−C

    、−CH

    OH、−OH、−OCH

    、−OC

    、−OCF

    、−CN、−NO

    、−CO

    H、−CO

    CH

    、−CONH

    、−NH

    、−F、−Cl、−Br、−CF

    、−N(CH

    、−NHSO

    CH

    および−NHCOCH

    からなる群から選択される;


    Xは、以下からなる群から選択される:


    (1)−(C=O)−、


    (2)−C

    〜C

    −アルキル−(C=O)−および (3)−C

    〜C

    −アルケニル−(C=O)−。

    他の実施態様では、本発明は、式Vを有する化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルおよびプロドラッグを提供する:

    ここで、D−G−Yは、一緒になって、以下からなる群から選択される:

    ここで、


    Rは、−CH

    、−C

    、−CH

    OH、−OH、−OCH

    、−OC

    、−OCF

    、−CN、−NO

    、−CO

    H、−CO

    CH

    、−CONH

    、−NH

    、−F、−Cl、−Br、−CF

    、−N(CH

    、−NHSO

    CH

    および−NHCOCH

    からなる群から選択される;


    Xは、以下からなる群から選択される:


    (1)−(C=O)−、


    (2)−C

    〜C

    −アルキル−(C=O)−および (3)−C

    〜C

    −アルケニル−(C=O)−。

    他の実施態様では、本発明は、式VIを有する化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルおよびプロドラッグを提供する:

    ここで、


    Eは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換アリール、


    (4)置換または非置換ヘテロシクリルおよび (5)置換または非置換ヘテロアリール;


    またはEおよびR

    3Lは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜10個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜4個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    1L 、R

    3Lは、別個に、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (4)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび (5)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    1LおよびR

    3Lは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される。

    他の実施態様では、本発明は、式VIIを有する化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルおよびプロドラッグを提供する:

    ここで、


    Eは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換アリール、


    (4)置換または非置換ヘテロシクリルおよび (5)置換または非置換ヘテロアリール;


    またはEおよびR

    3Lは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜10個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜4個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    1L 、R

    3Lは、別個に、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (4)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび (5)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    1LおよびR

    3Lは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される。

    他の実施態様では、本発明は、式VIIIを有する化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルおよびプロドラッグを提供する:

    ここで、


    Eは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換アリール、


    (4)置換または非置換ヘテロシクリルおよび (5)置換または非置換ヘテロアリール;


    またはEおよびR

    3Lは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜10個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜4個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    1L 、R

    3Lは、別個に、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (4)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび (5)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    1LおよびR

    3Lは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される。

    他の実施態様では、本発明は、式IXを有する化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルおよびプロドラッグを提供する:

    ここで、


    Eは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換アリール、


    (4)置換または非置換ヘテロシクリルおよび (5)置換または非置換ヘテロアリール;


    またはEおよびR

    3Lは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜10個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜4個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    1L 、R

    3Lは、別個に、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (4)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび (5)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    1LおよびR

    3Lは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される。

    他の実施態様では、本発明は、式Xを有する化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルおよびプロドラッグを提供する:

    ここで、


    Eは、存在しないか、または以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換アリール、


    (4)置換または非置換ヘテロシクリルおよび (5)置換または非置換ヘテロアリール;


    またはEおよびR

    3Lは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜10個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜4個の環原子は、N、OおよびSから選択される;


    1L 、R

    3Lは、別個に、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (4)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび (5)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    1LおよびR

    3Lは、それらが結合する原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜8個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される。

    他の実施態様では、本発明は、式XIを有する化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルおよびプロドラッグを提供する:

    ここで、


    Y−Xは、一緒になって、以下からなる群から選択される:

    他の実施態様では、本発明は、式XIIを有する化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルおよびプロドラッグを提供する:

    ここで、


    1bおよびR

    2bは、別個に、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (4)置換または非置換C

    〜C

    −アルケニル、


    (5)置換または非置換アリール、


    (6)置換または非置換ヘテロシクリル、


    (7)置換または非置換ヘテロアリール、


    (8)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (9)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび (10)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    qは、0〜2の整数である。

    他の実施態様では、本発明は、式XIIIを有する化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルおよびプロドラッグを提供する:

    ここで、


    は、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (4)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキルおよび (5)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    Aは、Hまたは−CH(CH

    )OH−である;


    は、Hまたは置換または非置換C

    1〜6 −アルキルである;


    は、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)置換または非置換アリール、


    (4)置換または非置換ヘテロシクリル、


    (5)置換または非置換ヘテロアリール、


    (6)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (7)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (8)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル;


    またはR

    およびR

    は、それらが結合するN原子と一緒になって、置換または非置換複素環を形成でき、該複素環は、3個〜10個の環原子を有し、ここで、該複素環系の1個〜2個の環原子は、N、OおよびSから選択される。

    他の実施態様では、本発明は、式XIVを有する化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルおよびプロドラッグを提供する:

    ここで、


    D−G−Yは、一緒になって、以下からなる群から選択される:

    ここで、


    Rは、−CH

    、−C

    、−CH

    OH、−OH、−OCH

    、−OC

    、−OCF

    、−CN、−NO

    、−CO

    H、−CO

    CH

    、−CONH

    、−NH

    、−F、−Cl、−Br、−CF

    、−N(CH

    、−NHSO

    CH

    および−NHCOCH

    からなる群から選択される;


    は、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (4)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (5)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル。

    他の実施態様では、本発明は、式XVを有する化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルおよびプロドラッグを提供する:

    ここで、


    D−G−Yは、一緒になって、以下からなる群から選択される:

    ここで、


    Rは、−CH

    、−C

    、−CH

    OH、−OH、−OCH

    、−OC

    、−OCF

    、−CN、−NO

    、−CO

    H、−CO

    CH

    、−CONH

    、−NH

    、−F、−Cl、−Br、−CF

    、−N(CH

    、−NHSO

    CH

    および−NHCOCH

    からなる群から選択される。

    他の実施態様では、本発明は、式XVIを有する化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルおよびプロドラッグを提供する:

    ここで、


    D−G−Yは、一緒になって、以下からなる群から選択される:

    ここで、


    Rは、−CH

    、−C

    、−CH

    OH、−OH、−OCH

    、−OC

    、−OCF

    、−CN、−NO

    、−CO

    H、−CO

    CH

    、−CONH

    、−NH

    、−F、−Cl、−Br、−CF

    、−N(CH

    、−NHSO

    CH

    および−NHCOCH

    からなる群から選択される;


    は、以下からなる群から選択される:


    (1)H、


    (2)置換または非置換C

    〜C

    −アルキル、


    (3)アリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (4)ヘテロシクリルで置換されたC

    〜C

    −アルキル、


    (5)ヘテロアリールで置換されたC

    〜C

    −アルキル。

    他の実施態様では、本発明は、式XVIIを有する化合物、またはそれらの立体異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルおよびプロドラッグを提供する:

    ここで、


    D−G−Yは、一緒になって、以下からなる群から選択される:

    ここで、


    Rは、−CH

    、−C

    、−CH

    OH、−OH、−OCH

    、−OC

    、−OCF

    、−CN、−NO

    、−CO

    H、−CO

    CH

    、−CONH

    、−NH

    、−F、−Cl、−Br、−CF

    、−N(CH

    、−NHSO

    CH

    および−NHCOCH

    からなる群から選択される。

    1つの局面において、本発明は、グラム陰性細菌中のデアセチラーゼ酵素を阻害し、それによって細菌の増殖に影響を及ぼす方法を提供し、その方法は、そのような阻害を必要とする患者に式Iの化合物を投与する工程を包含する。

    別の局面において、本発明は、LpxCを阻害し、それによって細菌感染の毒性を調節する方法を提供し、その方法は、そのような阻害を必要とする患者に式Iの化合物を投与する工程を包含する。

    式Iの化合物を用いてLpxCを阻害する方法のいくつかの実施形態において、その化合物のIC 50値は、LpxCに関して10μM以下である。 他のそのような実施形態において、IC 50値は、1μM以下、0.1μM以下、0.050μM以下、0.030μM以下、0.025μM以下、または0.010μM以下である。

    本発明の1つの局面において、抗菌的有効量の式Iの化合物を薬学的に受容可能な担体と一緒に被験体に投与する工程を包含する、被験体を処置するための方法が、提供される。 その処置方法の好ましい実施形態において、被験体は哺乳動物であり、いくつかの実施形態では、ヒトである。

    別の局面において、本発明は、阻害量の式Iの化合物を発酵性グラム陰性細菌または非発酵性グラム陰性細菌に投与する方法を提供する。 発酵性グラム陰性細菌または非発酵性グラム陰性細菌に阻害量の式Iの化合物を投与する方法の好ましい実施形態において、そのグラム陰性細菌は、Pseudomonas aeruginosa種、Stenotrophomonas maltophila種、Burkholderia cepacia種、Alcaligenes xylosoxidans種、Acinetobacter種、Enterobacteriaceae種、Haemophilus種およびNeisseria種からなる群より選択される。

    別の実施形態において、本発明は、阻害量の式Iの化合物をグラム陰性細菌(例えば、Serratia種、Proteus種、Klebsiella種、Enterobacter種、Citrobacter種、Salmonella種、Providencia種、Morganella種、Cedecea種、およびEdwardsiella種ならびにEscheria coliのような生物からなる群より選択されるEnterobacteriaceae)に投与する方法を提供する。

    本発明の別の実施形態は、有効量の式Iの化合物をその薬学的に受容可能な担体と共に含む薬学的組成物を提供する。

    本発明に従う薬学的処方物が提供され、それらは、薬学的に受容可能な担体と組み合わせた上記の任意の化合物を包含する。

    本発明の別の実施形態は、式Iの化合物を他の治療剤と共に同時投与する方法を提供し、他の治療剤は、処置されるべき状態に対するそれらの特定の有用性について選択される。

    例えば、式Iの化合物は、他の抗菌剤と組み合わせるのに有用である。 式Iの化合物は、現存の抗菌剤のクラスに対するグラム陰性細菌の感度を増大させる。 本明細書中で開示される化合物と他の抗菌剤との組み合わせは、本発明の範囲内である。 そのような抗菌剤としては、エリスロマイシン、リファンピシン、ナリジクス酸、カルベニシリン、バシトラシン、サイクロセリン、ホスホマイシン、およびバンコマイシンが挙げられるが、これらに限定されない。

    本発明のさらなる局面は、感染(特に、細菌感染)の処置のためのLpxCインヒビターの使用である。 本発明の化合物で処置される細菌感染は、ある種の細菌、および細菌、ウイルス、寄生虫および真菌からなる群より選択される1以上の付加的な感染因子によって引き起こされる一次感染または同時感染であり得る。

    用語「処置すること」とは、本明細書中で使用される場合、そのような用語が適用される障害もしくは状態、またはそのような障害もしくは状態の1以上の症状の進行を逆転、軽減、阻害するか、あるいはそのような用語が適用される障害もしくは状態、またはそのような障害もしくは状態の1以上の症状を予防することをいう。 用語「処置」とは、本明細書中で使用される場合、「処置すること」が直前で規定されるように、処置することの行為をいう。

    本発明の化合物は、細菌のエンドトキシン産生によって(特に、グラム陰性細菌およびリポ多糖類(LPS)またはエンドトキシンの生合成でLpxCを使用する細菌によって)引き起こされる状態を処置するために使用され得る。

    本発明の化合物はまた、細菌の脂質AおよびLPSもしくはエンドトキシンの産生によって引き起こされるかまたは悪化する状態(例えば、敗血症、敗血症性ショック、全身性炎症、局所的炎症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)および慢性気管支炎の急性悪化(AECB))で有用である。 これらの状態について、処置は、本発明の化合物、または本発明の化合物の組み合わせを、必要に応じて第2の薬剤と共に投与することを包含し、ここで、その第2の薬剤は、第2の抗菌剤または第2の非抗菌性の薬剤である。

    敗血症、敗血症性ショック、全身性炎症、局所的炎症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)および慢性気管支炎の急性悪化(AECB)について、好ましい第2の非抗菌性の薬剤としては、抗エンドトキシン(エンドトキシン受容体結合抗体、エンドトキシン結合抗体、抗CD14結合タンパク質抗体抗リポ多糖類結合タンパク質抗体およびチロシンキナーゼインヒビターが挙げられる)が挙げられる。

    重篤であるかまたは慢性的な気道感染の処置において、本発明の化合物はまた、吸入を介して投与される第2の非抗菌性の薬剤と共に使用され得る。 この処置において使用される好ましい非抗菌性の薬剤としては、抗炎症性ステロイド、非ステロイド性の抗炎症剤、細気管支拡張薬、粘液溶解薬、抗喘息治療および肺流体界面活性剤が挙げられる。 特に、非抗菌性の薬剤は、アルブテロール、サルブテロール、ブデソニド、ベクロメタゾン、デキサメタゾン、ネドクロミル、ベクロメタゾン、フルチカゾン(fluticasone)、フルニソロリド、トリアムシノロン、イブプロフィン、ロフェコキシブ、ナプロキセン、セレコキシブ、ネドクロミル、イプラトロピウム、メタプロテレノール、ピルブテロール、サルメテロール、細気管支拡張薬、粘液溶解薬、カルファクタント(calfactant)、ベラクタント(beractant)、ポラクラタントアルファ(poractant alfa)、スルファキシン、およびプルモザイム(ドルナーゼアルファとも呼ばれる)からなる群より選択される。

    本発明の化合物は、重篤であるかまたは慢性的な気道感染の処置のために、単独で、または第2の抗菌剤と共に使用される。 その重篤であるかまたは慢性的な気道感染は、Enterobacter aerogenes、Enterobacter cloacae、Escherichia coli、Klebsiella pneumoniae、Klebsiella oxytoca、Proteus mirabilis、Serratia marcescens、Stenotrophomonas maltophilia、Pseudomonas aeruginosa、Burkholderia cepacia、Acinetobacter calcoaceticus、Alcaligenes xylosoxidans、Flavobacterium meningosepticum、Providencia stuartiiおよびCitrobacter freundiによって引き起こされる重篤な肺感染および院内感染、Haemophilus Influenzae、Legionella種、Moraxella catarrhalis、Branhamella catarrhalis、Enterobacter種、Acinetobacter種、Klebsiella種、およびProteus種によって引き起こされるような集団肺感染、ならびにNeisseria種、Shigella種、Salmonella種、Helicobacter pylori、VibrionaceaeおよびBordetella種のような他の細菌種によって引き起こされる感染、ならびにBrucella種、Francisella tularensisおよび/またはYersinia Pestisによって引き起こされる感染が挙げられる。

    グラム陰性細菌を処置するために使用される場合、本発明の化合物は、第2の薬剤の効果に対してグラム陰性細菌を感作させるために使用され得る。

    本発明の化合物が第2の抗菌剤と組み合わせて使用される場合、抗菌剤の非限定的な例は、以下の群から選択され得る:
    (1)マクロライドまたはケトライド(例えば、エリスロマイシン、アジスロマイシン、クラリスロマイシンおよびテリスロマイシン);
    (2)βラクタム(例えば、ペニシリン、セファロスポリン、ならびにカルバペネム(例えば、カルバペネム、イミペネム、およびメロペネム));
    (3)モノバクタム(例えば、ペニシリンG、ペニシリンV、メチシリン、オキサシリン、クロキサシリン、ジクロキサシリン、ナフシリン、アンピシリン、アモキシシリン、カルベニシリン、チカルシリン、メズロシリン、ピペラシリン、アズロシリン、テモシリン、セファロチン、セファピリン、セファラジン、セファロリジン、セファゾリン、セファマンドール、セフロキシム、セファレキシン、セフプロジル(cefprozil)、セファクロール、ロラカルベフ(loracarbef)、セフォキシチン、セフメタゾール、セフォタキシン、セフチゾキシム、セフトリアキソン、セフォペラゾン、セフタジジム、セフィキシム、セフポドキシム、セフチブテン、セフジニル、セフピロム、セフェピム、およびアストレオナム(astreonam))

    (4)キノロン(ナリジクス酸、オキソリン酸、ノルフロキサシン、ペフロキサシン、エノキサシン、オフロキサシン、レボフロキサシン、シプロフロキサシン、テマフロキサシン、ロメフロキサシン、フレロキサシン、グレパフロキサシン(grepafloxacin)、スパルフロキサシン、トロバフロキサシン、クリナフロキサシン、ガチフロキサシン、モキシフロキサシン、シタフロキサシン、ガネフロキサシン、ゲミフロキサシンおよびパズフロキサシンが挙げられる);
    (5)抗菌性スルホンアミドおよび抗菌性スルファニルアミド(パラ−アミノ安息香酸、スルファジアジン、スルフィソキサゾール、スルファメトキサゾール、およびスルファサリジンが挙げられる);
    (6)アミノグリコシド(例えば、ストレプトマイシン、ネオマイシン、カナマイシン、パロマイシン、ゲンタマイシン、トブラマイシン、アミカシン、ネチルミシン、スペクチノマイシン、シソミシン、ジベカリンおよびイセパミシン);
    (7)テトラサイクリン(例えば、テトラサイクリン、クロルテトラサイクリン、デメクロサイクリン、ミノサイクリン、オキシテトラサイクリン、メタサイクリン、ドキシサイクリン)
    (8)リファマイシン(例えば、リファンピシン(リファンピンとも呼ばれる)、リファペンチン、リファブチン、ベンズオキサジノリファマイシンおよびリファキシミン(rifaximin));
    (9)リンコサミド(例えば、リンコマイシンおよびクリンダマイシン);
    (10)グリコペプチド(例えば、バンコマイシンおよびテイコプラニン);
    (11)ストレプトグラミン(例えば、キヌプリスチンおよびダフロプリスチン);
    (12)オキサゾリジノン(例えば、リネゾリド);
    (13)ポリミキシン、コリスチンおよびコリマイシン;
    (14)トリメトプリムおよびバシトラシン。

    第2の抗菌剤は、本発明の化合物と組み合わせて投与され得、ここで、その第2の抗菌剤は、本発明の化合物より前、本発明の化合物と同時、または本発明の化合物の後に投与される。 第2の薬剤を伴う本発明の化合物の同時投与が望ましく投与経路が同一である場合、本発明の化合物は、第2の薬剤と共に同一の剤形に処方され得る。 本発明の化合物および第2の薬剤を含む剤形の例は、錠剤またはカプセルである。

    重篤であるかまたは慢性的な気道感染のための処置のため使用される場合、本発明の化合物は、単独で、または吸入を介して投与される第2の抗菌剤と組み合わせて使用され得る。 吸入の場合には、好ましい第2の抗菌剤は、トブラマイシン、ゲンタマイシン、アズトレオナム、シプロフロキサシン、ポリミキシン、コリスチン、コリマイシン、アジスロマイシン、およびクラリスロマイシンからなる群より選択される。

    (薬学的組成物)
    本発明の薬学的組成物は、治療有効量の本発明の化合物を含有し、この化合物は、1種またはそれ以上の薬学的に受容可能な担体と共に処方されている。 本明細書中で使用する「薬学的に受容可能な担体」との用語は、非毒性で不活性の固形、半固形または液状の充填剤、希釈剤、カプセル化物質または任意の形式の処方補助剤を意味する。 薬学的に受容可能な担体として働くことができる物質の一部の例には、糖(例えば、ラクトース、グルコースおよびスクロース);デンプン(例えば、コーンスターチおよびポテトスターチ);セルロースおよびその誘導体(例えば、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、エチルセルロースおよび酢酸セルロース);粉末化トラガカント;麦芽;ゼラチン;タルク;賦形剤(例えば、ココアバターおよび坐剤ワックス);オイル(例えば、落花生油、綿実油;サフラワー油;ゴマ油;オリーブ油、トウモロコシ油およびダイズ油);グリコール(例えば、プロピレングリコール);エステル(例えば、オレイン酸エチルおよびラウリン酸エチル);寒天;緩衝剤(例えば、水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウム);アルギン酸;発熱物質を含まない水;等張性生理食塩水;リンガー液;エチルアルコール、およびリン酸緩衝液だけでなく、他の非毒性で適合性の潤滑剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウム)だけでなく、着色剤、離型剤、被覆剤、甘味料、香味料および香料、防腐剤および酸化防止剤があり、処方者の判断に従って、この組成物中で存在できる。 本発明の薬学的組成物は、経口的、直腸的、非経口的、大槽内的、膣内的、腹腔内的、局所的(粉末、軟膏または小滴として)、口腔的に、または経口スプレーまたは鼻内スプレーとして、または吸入用の液状エアロゾルまたは乾燥粉末処方物として、ヒトおよび他の動物に投与できる。

    経口投与用の液状剤形には、薬学的に受容可能な乳濁液、微小乳濁液、溶液、懸濁液、シロップおよびエリキシル剤が挙げられる。 それらの活性化合物に加えて、これらの液状剤形は、当該技術分野で通例使用される不活性希釈剤(例えば、水または他の溶媒)、可溶化剤および乳化剤(例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、オイル(特に、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタン脂肪酸エステルおよびそれらの混合物)を含有し得る。 不活性希釈剤以外に、これらの経口組成物はまた、補助剤、例えば、湿潤剤、乳化剤および懸濁剤、甘味料、香味料および香料を含有できる。

    注射可能製剤(例えば、無菌注射可能水性または油性懸濁液)は、適当な分散剤または湿潤剤および懸濁剤を使用して、公知技術に従って、処方され得る。 この無菌注射可能製剤はまた、非毒性で非経口的に受容可能な希釈剤または溶媒中の無菌注射可能溶液、懸濁液または乳濁液(例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液)であり得る。 使用され得る受容可能な媒体および溶媒には、水、リンガー液、U. S. P. および等張性塩化ナトリウム溶液がある。 それに加えて、無菌不揮発性油は、溶媒または懸濁媒体として、便利に使用される。 この目的のために、合成モノ−またはジグリセリドを含めて、任意の無刺激の不揮発性油が使用できる。 それに加えて、この注射可能製剤では、脂肪酸(例えば、オレイン酸)が使用される。

    これらの注射可能処方物は、例えば、細菌保持フィルターで濾過することにより、または無菌固形組成物(これは、使用前に、滅菌水または他の無菌注射可能媒体に溶解または分散できる)の形状で滅菌剤を取り込むことにより、滅菌できる。

    薬剤の効果を長くするために、しばしば、皮下注射または筋肉内注射からの薬剤の吸収を遅くすることが望まれている。 これは、水溶性に乏しい結晶性物質または非晶質物質の液状懸濁液を使用することにより、達成され得る。 次いで、薬剤の吸収速度は、その溶解速度に依存しており、これは、結晶の大きさおよび結晶形状に依存し得る。 あるいは、非経口的に投与した薬剤形状の遅延吸収は、その薬剤をオイル媒体に溶解または懸濁することにより、達成され得る。 生物分解性重合体(例えば、ポリラクチド−ポリグリコリド)中で薬剤のマイクロカプセルマトリックスを形成することにより、注射可能デポー形状が製造される。 薬剤と重合体との割合および使用する特定の重合体の性質に依存して、その薬剤放出速度が制御できる。 他の生物分解性重合体の例には、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)が挙げられる。 デポー注射可能処方はまた、体組織に適合性のリポソームまたは微小乳濁液に薬剤を取り込むことにより、調製され得る。

    直腸または膣に投与する組成物は、好ましくは、坐剤であり、これは、本発明の化合物を、適切な非刺激性の賦形剤または担体(例えば、ココアバター、ポリエチレングリコールまたは坐剤ワックスであって、これらは、室温で固体であるが体温で液体であり、そのため直腸または膣内で融解して活性化合物を放出する)と混合することにより、調製できる。

    経口投与用の固形剤形には、カプセル、錠剤、丸薬、粉末および顆粒が挙げられる。 このような固形剤形では、その活性化合物は、少なくとも1種の不活性で薬学的に受容可能な賦形剤または担体(例えば、クエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウム)および/またはa)充填剤または増量剤(例えば、デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトールおよびケイ酸)、b)結合剤(例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、スクロースおよびアカシア)、c)加湿剤(例えば、グリセロール)、d)崩壊剤(例えば、寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカのデンプン、アルギン酸、特定のケイ酸塩および炭酸ナトリウム)、e)溶液遅延剤(例えば、パラフィン)、f)吸収促進剤(例えば、四級アンモニウム化合物)、g)湿潤剤(例えば、アセチルアルコールおよびグリセロールモノステアレート)、h)吸収剤(例えば、カオリンおよびベントナイト粘土)、およびi)潤滑剤(例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固形ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、およびそれらの混合物)と混合される。 カプセル、錠剤および丸薬の場合、剤形は、また緩衝剤を含み得る。

    類似の種類の固形組成物はまた、ラクトースまたは乳糖だけでなく高分子量ポリエチレングリコールなどのような賦形剤を使用して、軟質および硬質充填ゼラチンカプセル中の充填剤として、使用され得る。

    錠剤、糖衣錠、カプセル、丸薬および顆粒の固形剤形は、被覆および外殻(例えば、腸溶性被覆および医薬処方技術分野で周知の他の被覆)を付けて調製できる。 それらは、必要に応じて、不透明化剤を含有し得、また必要に応じて、遅延様式で、腸管の特定部分で、活性成分のみを、またはそれを優先的に放出する組成物であり得る。 使用できる包埋組成物の例には、ポリマー物質およびワックスが挙げられる。

    類似の種類の固形組成物はまた、ラクトースまたは乳糖だけでなく高分子量ポリエチレングリコールなどのような賦形剤を使用して、軟質および硬質充填ゼラチンカプセル中の充填剤として、使用され得る。

    これらの活性化合物はまた、上で述べた1種またはそれ以上の賦形剤でマイクロカプセル化した形状であり得る。 錠剤、糖衣錠、カプセル、丸薬および顆粒の固形剤形は、被覆および外殻(例えば、腸溶性被覆、放出制御被覆および医薬処方技術分野で周知の他の被覆)を付けて調製できる。 このような固形剤形では、その活性化合物は、少なくとも1種の不活性希釈剤(例えば、スクロース、ラクトースまたはデンプン)と混合され得る。 このような剤形はまた、通常実行されているように、不活性希釈剤以外の追加物質(例えば、錠剤化潤滑剤および他の錠剤化助剤(例えば、ステアリン酸マグネシウムおよび微結晶セルロース))を含有し得る。 カプセル、錠剤および丸薬の場合には、その剤形はまた、緩衝剤を含有し得る。 それらは、必要に応じて、不透明化剤を含有し得、また必要に応じて、遅延様式で、腸管の特定部分で、活性成分のみを、またはそれを優先的に放出する組成物であり得る。 使用できる包埋組成物の例には、ポリマー物質およびワックスが挙げられる。

    本発明の化合物を局所または経皮投与する剤形には、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、粉末、溶液、スプレー、吸入剤およびパッチが挙げられる。 その活性成分は、無菌条件下にて、薬学的に受容可能な担体および任意の必要であり得る防腐剤または緩衝液と混合される。 眼科処方物、点液などもまた、本発明の範囲内であると見なされる。

    これらの軟膏、ペースト、クリームおよびゲルは、本発明の活性化合物に加えて、賦形剤(例えば、動物性および植物性の脂肪、オイル、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルクおよび酸化亜鉛、またはそれらの混合物)を含有し得る。

    本発明の組成物はまた、液体エアロゾルまたは吸入可能乾燥粉末として、送達用に処方され得る。 液体エアロゾル処方物は、主に、気管支感染(例えば、慢性気管支炎および肺炎)に罹った患者において、細菌が存在している終末細気管支および呼吸気管支に送達できる粒径に霧化され得る。 病原菌は、通例、気管支、細気管支および肺実質に下がる気道全体(特に、終末細気管支および呼吸気管支)にわたって、存在している。 感染が悪化しているときには、細菌はまた、肺胞にも存在し得る。 液状エアロゾルおよび吸入可能粉末処方は、好ましくは、終末細気管支から最終的には実質組織に至る気管支内樹状部分全体にわたって、送達される。

    本発明のエアロゾル化処方物は、エアロゾル形成装置(例えば、ジェット振動多孔プレートまたは超音波噴霧器であって、これは、好ましくは、主に1〜5μmの間の質量中間平均直径を有するエアロゾル粒子の形成を可能にするように、選択される)を使用して、送達され得る。 さらに、この処方物は、好ましくは、平衡化された浸透圧モル濃度のイオン強度および塩化物濃度を有し、また、本発明の化合物の有効用量を感染部位に送達できる最小のエアロゾル化可能容量を有する。 さらに、このエアロゾル化処方物は、好ましくは、気道の機能性を損なわず、望ましくない副作用を引き起こさない。

    本発明のエアロゾル処方物の投与に適当なエアロゾル化装置には、例えば、ジェット振動多孔性プレート、超音波噴霧器およびエネルギーを加えた乾燥粉末吸入器であり、これらは、主に、本発明の処方物を、1〜5μmの範囲のエアロゾル粒径に霧化できる。 「主に」とは、本願では、発生した全てのエアロゾル粒子の少なくとも70%、好ましくは、90%より多くが1〜5μmの範囲内にあることを意味する。 ジェット噴霧器は、液体溶液をエアロゾル小滴に壊すために、空気圧により機能する。 振動多孔性プレート噴霧器は、急速に振動している多孔性プレートにより生じた音波真空を使用して多孔性プレートを通って溶媒小滴を押し出すことにより、機能する。 超音波噴霧器は、液体をエアロゾル小滴に剪断する圧電性結晶により、機能する。 種々の適当な装置が利用でき、これには、AeroNeb(商標)およびAeroDose(商標)振動多孔性プレート噴霧器(AeroGen,Inc.,Sunnyvale,California)、Sidestream7(登録商標)噴霧器(Medic−Aid Ltd.,West Sussex,England)、Pari LC7(登録商標)およびPari LC Star7(登録商標)ジェット噴霧器(Pari Respiratory Equipment,Inc.,Richmond,Virginia)およびAerosonic(商標)(DeVilbiss Medizinische Produkte(Deutschland)GmbH,Heiden,Germany)およびUltraAire7(登録商標)(Omron Healthcare,Inc.,Vernon Hills,Illinois)超音波噴霧器が挙げられる。

    本発明の化合物はまた、局所粉末およびスプレーとして使用するように処方され得、これは、本発明の化合物に加えて、賦形剤(例えば、ラクトース、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミド粉末、またはこれらの物質の混合物)を含有できる。 スプレーは、さらに、通例の推進剤(例えば、クロロフルオロヒドロカーボン)を含有できる。

    経皮パッチは、身体への化合物の送達を制御するという別の利点がある。 このような剤形は、その化合物を適当な媒体に溶解または分散することにより、製造できる。 皮膚を横切る化合物の流動を高めるために、吸収向上剤もまた、使用できる。 その速度は、速度制御膜を設けることにより、またはその化合物をポリマーマトリックスまたはゲルに分散することのいずれかにより、制御できる。

    本発明の治療方法によれば、細菌感染は、患者(例えば、ヒトまたはそれより下等な動物)において、所望の結果を得るのに必要な時間にわたって必要な量で、本発明の化合物の治療有効量を患者に投与することにより、治療または予防される。 本発明の化合物の「治療有効量」とは、その化合物が、いずれかの治療に適用できる合理的な利益/危険比で、細菌感染を治療するのに十分な量を意味する。 しかしながら、本発明の化合物および組成物の全1日使用量は、適切な医学的判断の範囲内で、担当医により決定されることが分かる。 任意の特定の患者に対する特定の治療有効用量レベルは、種々の要因に依存しており、これには、治療する疾患およびその疾患の重症度;使用する特定の化合物の活性;使用する特定の組成;患者の年齢、体重、一般的な健康状態、性別および食事;使用する特定の化合物の投与時間、投与経路および排出速度;治療の持続時間;使用する特定の化合物と併用または同時に使用する薬剤;医学分野で周知の同様な要因が挙げられる。

    単一用量または分割用量でヒトまたは他の動物に投与される本発明の化合物の全1日用量は、例えば、0.01〜50mg/体重1kg、さらに普通には、0.1〜25mg/体重1kgの量であり得る。 単一用量組成物は、この1日用量を構成するこのような量またはその約数を含有し得る。 一般に、本発明による治療レジメンは、単一用量または複数用量で、1日あたり、約10mg〜約2000mgの本発明の化合物をこのような治療が必要な患者に投与することを包含する。

    処方方法は、当該技術分野で周知であり、例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,Mack Publishing Company,Easton,Pa. ,19th Edition(1995)で開示されている。 本発明で使用する薬学的組成物は、滅菌の非発熱性液体溶液または懸濁液、被覆カプセル、坐剤、凍結乾燥粉末、経皮パッチ、または当該技術分野で公知の他の形状であり得る。

    本願で使用する「キット」とは、これらの薬学的組成物を含有する容器を包含し、また、分割ボトルまたは分割ホイルパケットのような分割容器を包含し得る。 この容器は、薬学的に受容可能な材料から作られた当該技術分野で公知の任意の通常の形状または形態(例えば、紙または厚紙の箱、ガラスまたはプラスチック製のボトルまたはビン、再封可能バッグ(例えば、これは、異なる容器内に配置するために「補充」錠剤を保持する)、または個々の用量を入れたブリスター包装(これは、治療スケジュールに従って、その包装から押し出すためにある))であり得る。 使用される容器は、関与している正確な剤形に依存し得、例えば、通常の厚紙の箱は、一般に、液状懸濁液を保持するには使用されない。 単一剤形を市販するために、単一パッケージにおいて、1つより多い容器が一緒に使用できることは可能である。 例えば、錠剤は、ボトルに収容され得、これは、箱に入れられる。

    このようなキットの一例には、いわゆるブリスターパックがある。 ブリスターパックは、包装工業で周知であり、医薬品単位剤形(錠剤、カプセル剤など)を包装するのに広く使用されている。 ブリスターパックは、一般に、好ましくは透明なプラスチック材料の箔で覆った比較的に堅い材料のシートからなる。 包装プロセス中にて、そのプラスチック箔では、凹部が形成される。 これらの凹部は、包装する個々の錠剤またはカプセル剤の大きさおよび形状を有するか、または包装する複数の錠剤および/またはカプセル剤を収容する大きさおよび形状を有し得る。 次に、これらの錠剤またはカプセル剤は、それに応じて、これらの凹部に入れられ、比較的に堅い材料のシートは、凹部が形成された方向と反対側にある箔の面で、このプラスチック箔に対して封止される。 結果として、これらの錠剤またはカプセル剤は、このプラスチック箔とシートとの間の凹部にて、個々に封止されるか、または望ましいなら、まとめて封止される。 好ましくは、このシートの強度は、これらの錠剤またはカプセル剤が凹部に手で圧力を加えることによりブリスターパックから除去できるようにされ、それにより、この凹部の位置にて、このシートに開口部が形成される。 この錠剤またはカプセル剤は、次いで、該開口部を経由して、除去できる。

    文書のメモリーエイドを入れることが望まれ得、この文書のメモリーエイドは、これらの錠剤またはカプセル剤の次の数(それにより、これらの数は、このレジメンのうち、そのように指定した錠剤またはカプセル剤を摂取すべき日に対応している)または同じ種類の情報を含むカードの形状で、医師、薬剤師または他の医療従事者または患者の情報および/または指示を含む形式のものである。 このようなメモリーエイドの他の例は、カードに印刷されたカレンダー(例えば、「第一週、月曜日、火曜日」など、「第二週、月曜日、火曜日」など)である。 メモリーエイドの他のバリエーションは、容易に明らかとなる。 「1日用量」は、所定日に摂取する単一の錠剤またはカプセル剤または複数の錠剤またはカプセル剤であり得る。 このキットが別個の組成物を含有するとき、そのキットの1種またはそれ以上の組成物の1日用量は、1個の錠剤またはカプセル剤からなり得るのに対して、このキットの1種またはそれ以上の他の組成物の1日用量は、数個の錠剤またはカプセル剤からなり得る。

    キットの他の特定の実施態様は、これらの1日用量をその目的用途に対して一度に調剤するように設計された調合器である。 好ましくは、この調合器は、そのレジメンに従うことをさらに促進するために、メモリーエイドを備え付けている。 このようなメモリーエイドの一例には、機械カウンタがあり、これは、調剤した1日用量の数を示す。 このようなメモリーエイドの他の例には、電池式マイクロチップメモリーがあり、これは、液晶読み取り装置または聴覚リマインダー信号(これは、摂取した最後の1日用量の日付を読み取り、および/または摂取する次の用量を思い出させる)と結合されている。

    本発明のキットはまた、LpxCインヒビターに加えて、1種またはそれ以上の追加の薬学的に活性な化合物を含有し得る。 好ましくは、この追加化合物は、細菌感染に有用な他のLpxCインヒビターまたは他の化合物である。 これらの追加化合物は、このLpxCインヒビターと同じ剤形または異なる剤形で投与され得る。 同様に、これらの追加化合物は、このLpxCインヒビターと同時にまたは異なる時点で投与できる。

    本発明の化合物の組成物はまた、(1)この化合物の範囲に含まれる重症のグラム陰性感染の治療を相乗的に高めるために、または(2)複数の生物が疑われる重症の感染(この場合、この化合物に加えて異なる範囲の他の薬剤が必要であり得る)の適用範囲を加えるために、類似範囲の他の公知の抗菌剤と併用され得る。 可能性のある薬剤には、アミノグリコシド、ペニシリン、セファロスポリン、フルオロキノロン、マクロライド、グリコペプチド、リポペプチドおよびオキサゾリジノンのメンバーが挙げられる。 その治療は、両方の活性剤を有する組成物を投与する工程、または本発明の化合物を投与する工程に続いてまたはその前に追加抗菌剤を投与する工程を包含し得る。

    (性質決定および精製方法)
    以下の実施例を参照して、2690 Separation Module(Milford,Massachusetts)を備えたWaters Milleniumクロマトグラフィーシステムを使用して、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により、本発明の化合物を性質決定した。 その分析用カラムは、Alltech(Deerfield,Illinois)製のAlltima C−18逆相(4.6×250mm)であった。 40分間にわたって、典型的には、5%アセトニトリル/95%水で出発し100%アセトニトリルまで進行させて、勾配溶出を使用した。 全ての溶媒は、0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)を含有していた。 220nmまたは254nmのいずれかの紫外光(UV)吸収により、化合物を検出した。 HPLC溶媒は、Burdick and Jackson(Muskegan,Michigan)またはFisher Scientific(Pittsburg,Pennsylvania)製であった。 ある場合には、ガラスまたはプラスチックで裏打ちしたシリカゲルプレート(例えば、Baker−Flex Silica Gel 1B2−F可撓性シート)を使用して、薄層クロマトグラフィー(TLC)により、純度を評価した。 TLCの結果は、紫外光下にて視覚的に、または周知のヨウ素蒸気および他の種々の染色技術を使用することにより、容易に検出した。

    質量分析は、以下の2つのLCMS器具のうちの1つで実行した:Waters System(Alliance HT HPLCおよびMicromass ZQ質量分析計;カラム:Eclipse XDB−C18,2.1×50mm;溶媒系:水中の5〜95%(または35〜95%または65〜95%または95〜95%)アセトニトリルと0.05%TFA;流速0.8mL/分;分子量範囲500〜1500;コーン電圧20V;カラム温度40℃)またはHewlett Packard System(Series 1100 HPLC;カラム:Eclipse XDB−C18,2.1×50mm;溶媒系:水中の1〜95%アセトニトリルと0.05%TFA;流速0.4mL/分;分子量範囲150〜850;コーン電圧50V;カラム温度30℃)。 全ての質量は、プロトン化した親イオンのものとして、報告する。

    GCMS分析は、Hewlet Packard機器(Mass Selective Detector 5973を備えたHP6890 Seriesガスクロマトグラフ;噴射器容量:1μL;初期カラム温度:50℃;最終カラム温度:250℃;ランプ時間:20分間;気体流速:1mL/分;カラム:5%フェニルメチルシロキサン、Model#HP 190915−443、寸法:30.0m×25m×0.25m)。

    核磁気共鳴(NMR)分析は、Varian 300 Mhz NMR(Palo Alto,California)で実行した。 そのスペクトル参照は、TMSまたは溶媒の既知化学シフトのいずれかであった。 一部の化合物試料は、高い試料溶解度を促進するために、高温(例えば、75℃)で作業した。

    本発明の化合物の純度は、元素分析で評価した(Desert Analytics,Tuscon,Arizona)。

    融点は、a Laboratory Devices Mel−Temp装置(Holliston,Massachusetts)で決定した。

    分取は、Flash 40クロマトグラフィーシステムおよびKP−Sil,60A(Biotage,Charlottesville,Virginia)を使用して、またはシリカゲル(230〜400メッシュ)充填材料を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、またはC−18逆相カラムを使用するHPLCにより、実行した。 Flash 40 Biotageシステムおよびフラッシュカラムクロマトグラフィーに使用される典型的な溶媒は、ジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル、ヘキサン、アセトン、水性ヒドロキシアミンおよびトリエチルアミンであった。 逆相HPLCに使用する典型的な溶媒は、0.1%トリフルオロ酢酸と共に濃度を変えたアセトニトリルおよび水であった。

    本発明の化合物は、本明細書中で記述した方法または当該技術分野で周知の他の方法を使用して、容易に調製できる。 例えば、種々の置換基を有するヒドロキサム酸または類似の足場の合成は、以下の文献で総合的に検討されており、それらの内容は、本明細書中で参考として援用されている:

    他の非ヒドロキサメート化合物またはさらに一般的な亜鉛結合基の合成は、以下の文献で検討されており、それらの内容は、本明細書中で参考として援用されている:

    上記のことは、以下の実施例を参照することによって、より良く理解され得る。 これらの実施例は例示のために示され、発明の概念の範囲を限定するためではない。

    以下は、実施例で使用する略語である:
    AcOH:酢酸 aq:水性 ATP:アデノシン三リン酸 Boc:第三級ブトキシカルボニル Boc−Thr(OBn)−OH:3−(R)−ベンジルオキシ−2−(S)−第三級ブトキシカルボニルアミノ酪酸 DAPまたはDap:ジアミノプロピオネート DCM:4−(ジシアノメチレン)−2−メチル−6−(4−ジメチルアミノスチリル)−4H−ピラン DEAD:ジエチルアゾジカルボキシレート DIEA:ジイソプロピルエチルアミン DME:1,2−ジメトキシエタン DMF:N,N−ジメチルホルムアミド DMSO:ジメチルスルホキシド DPPA:ジフェニルホスホリルアジド Et N:トリエチルアミン EDC:N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N'−エチルカルボジイミド EDCI:1−(3−ジメチルアミノプロピル)3−エチルカルボジイミド EtOAc:酢酸エチル EtOH:エタノール Fmoc:9−フルオレニルメトキシカルボニル Gly−OH:グリシン HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート HBTU:2−(1H−ベンゾトリアゾール−l−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート Hex:ヘキサン HOBt:ブチルアルコール HOBT:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール HPLC:高圧液体クロマトグラフィー IC 50値:測定した活性の50%低下を引き起こすインヒビターの濃度 iPrOH:イソプロパノール LC/MS:液体クロマトグラフィー/質量分析 LRMS:低分解能質量分析 MeOH:メタノール NaOMe:ナトリウムメトキシド nm:ナノメートル NMP:N−メチルピロリドン PPh :トリフェニルホスフィン RP−HPLC:逆相高圧液体クロマトグラフィー RT:室温 sat:飽和 TEA:トリエチルアミン TFA:トリフルオロ酢酸 THF:テトラヒドロフラン Thr:スレオニン TLC:薄層クロマトグラフィー Trt−Br:臭化第三級ブチル 実施例化合物の命名法は、Advanced Chemistry Development,Inc. から入手できるACD Nameバージョン5.07ソフトフェア(2001年11月14日)を使用して、提供した。 化合物および出発物質の一部は、標準的なIUPAC命名法を使用して、命名した。

    (N−アロイルスレオニン類似物の合成およびヒドロキサメートの形成)
    (実施例1:3−ブロモ−4−フルオロ−N−{(1S,2R)−2−ヒドロキシ−1−[(ヒドロキシアミノ)カルボニル]プロピル}ベンズアミド(3)の合成)

    ((2S,3R)−2−(3−ブロモ4−フルオロ−ベンゾイルアミノ)−3−ヒドロキシ−酪酸メチルエステル(2)の調製)


    3−ブロモ−4−フルオロ安息香酸1(2.152g、9.83mmol)、L−スレオニンメチルエステル塩酸塩(1.968g、11.6mmol)、EDCI(2.218g、11.6mmol)およびHOBt(1.410g、10.4mmol)の無水DMF(60mL)攪拌溶液に、0℃で、N

    下にて、ジイソプロピルエチルアミン(6.8mL、39.0mmol)を加えた。 この溶液を、0℃で、1時間、そして室温で、20時間攪拌した。 この溶液をEtOAc(300mL)で希釈し、そして1.0M HCl(2×80mL)、飽和NaHCO

    (2×80mL)、H

    O(4×80mL)で洗浄し、MgSO

    で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、無色シロップを得、これは、放置すると固化して、白色固形物(融点73〜74℃)として、3.280g(100%)の(2S,3R)−2−(3−ブロモ−4−フルオロ−ベンゾイルアミノ)−3−ヒドロキシ−酪酸メチルエステル2が得られた。 MS(ES+)m/z 333.9(C

    12

    13 BrFNO

    +Hは、334.00を要する)。

    (3−ブロモ−4−フルオロ−N−{(1S,2R)−2−ヒドロキシ−1−[(ヒドロキシアミノ)カルボニル]プロピル}ベンズアミド(3)の調製)

    ヒドロキシルアミン塩酸塩(66mg、0.95mmol)の無水MeOH(2.0mL)溶液に、0℃で、N

    雰囲気下にて、ナトリウムメトキシド(MeOH中で25重量%、360mg、1.67mmol)を加えた。 直ちに沈殿物が形成され、その白濁溶液を、0℃で、10分間攪拌した。 (2S,3R)−2−[(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)カルボニルアミノ]−3−ヒドロキシブタン酸メチル(2)(284mg、0.850mmol)のMeOH(2.0mL)溶液を加え、その反応物を、0℃で、2時間攪拌し、次いで、一晩にわたって(全体で17時間)、室温まで徐々に温めた。 水性1.0M HCl(10mL)を加え、その溶液を4:1のクロロホルム/イソプロピルアルコール(4×20mL)で抽出した。 有機層を合わせ、Na

    SO

    で乾燥し、そして濃縮して、ピンク色発泡体を得た。 その粗固形物をジエチルエーテル(2×8mL)で粉砕し、そして真空中で乾燥して、白色発泡体として、3−ブロモ4−フルオロ−N−{(1S,2R)−2−ヒドロキシ−1−[(ヒドロキシアミノ)カルボニル]プロピル}ベンズアミド3を得た:融点152〜153℃。 Rf(シリカゲル上の10:1のCH

    Cl

    /MeOH)=0.53。

    (ヒドロキサメートの調製)
    (実施例2:4−ベンゾイル−N−{(1S,2R)−2−ヒドロキシ−1−[(ヒドロキシアミノ)カルボニル]ベンズアミドの合成)

    手順:


    ヒドロキシルアミン塩酸塩(121mg、1.74mmol)の無水MeOH(2.0mL)溶液に、0℃で、N

    雰囲気下にて、ナトリウムメトキシド(MeOH中で25重量%、680mg、3.14mmol)を加えた。 直ちに沈殿物が認められ、その白濁溶液を、0℃で、10分間攪拌した。 (2S,3R)−3−ヒドロキシ−2−{[4−(フェニルカルボニル)フェニル]カルボニルアミノ}ブタン酸メチル(1)(534mg、1.56mmol)のMeOH(3.0mL)溶液を加え、その反応物を、0℃で、3時間攪拌し、次いで、一晩(全体で18時間)にわたって、室温まで徐々に温めた。 水性0.5M HCl(20mL)を加え、その溶液を5:1のクロロホルム/イソプロピルアルコール(4×40mL)で抽出した。 有機層を合わせ、Na

    SOで乾燥し、そして濃縮して、橙色発泡体を得た。 シリカゲルクロマトグラフィー(30:1のCH

    Cl

    /MeOHから15:1のCH

    Cl

    /MeOHへと溶離液の極性を高めた)で精製すると、228mg(43%)の4−ベンゾイル−N−{(1S,2R)−2−ヒドロキシ−1−[(ヒドロキシアミノ)カルボニル]プロピル}ベンズアミドが得られた。

    (実施例3:(2R,3R)−3−ヒドロキシ−1−{[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]カルボニル}ピロリジン−2−カルボヒドロキサム酸の合成)
    (((2R,3R)−3−ヒドロキシ−1−{[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]カルボニル}ピロリジン−2−イル)−N−(フェニルメトキシ)カルボキサミド(2)の調製)

    手順:


    (2R,3R)−3−ヒドロキシ−l−{[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]カルボニル}ピロリジン−2−カルボン酸(1)(405mg、1.27mmol)、ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(243mg、1.52mmol)、HATU(556mg、1.46mmol)およびHOBt(178mg、1.32mmol)のDMF(10mL)溶液に、0℃で、攪拌しつつ、ジイソプロピルエチルアミン(710μL、4:07mmol)を加えた。 1時間後、冷却浴を除去し、その反応混合物を、室温で、18時間攪拌し、次いで、EtOAc(200mL)で希釈した。 その有機層を、1.0M


    HCl(2×60mL)、飽和NaHCO

    (2×60mL)およびH

    O(5×60mL)で洗浄し、MgSO

    で乾燥し、そして濃縮して、無色オイルとして、493mg(92%)の((2R,3R)−3−ヒドロキシ−1−{[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]カルボニル}ピロリジン−2−イル)−N−(フェニルメトキシ)カルボキサミド(2)を得、これは、放置すると、ゆっくりと結晶化した。 Rf(25:1のCH

    Cl

    /MeOH)=0.35。

    ((2R,3R)−3−ヒドロキシ−1−{[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]カルボニル}ピロリジン−2−カルボヒドロキサム酸(2)の調製)

    手順:


    ((2R,3R)−3−ヒドロキシ−1−{[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]カルボニル}ピロリジン−2−イル)−N−(フェニルメトキシ)カルボキサミド(1)(143mg、0.337mmol)のEtOH(10mL)溶液に、20%Pd(OH)

    /C(50mg)を加えた。 その溶液を水素ガス(1Lバルーンから得た約0.5L)でパージし、次いで、H

    (バルーン圧)下にて、攪拌した。 TLC分析により、1時間後、出発物質が見えなかった。 この溶液をEtOAc(10mL)で希釈し、そしてセライトで濾過し、20:1のEtOAc/EtOH(50mL)で洗浄した。 この溶液を濃縮し、そして真空中で乾燥して、粘着性白色発泡体として、90mg(80%)の(2R,3R)−3−ヒドロキシ−1−{[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]カルボニル}ピロリジン−2−カルボヒドロキサム酸(2)を得た:融点64〜65℃。 Rf(10:1のCH

    Cl

    /MeOH)=0.29。

    (還元アミノ化によるN−ベンジルスレオニン類似物の合成)
    (実施例4:(2S,3R)−3−ヒドロキシ−2−{[4−フェニルフェニル)メチル]アミノ}ブタンヒドロキサム酸(3)の合成)

    L−スレオニンメチルエステル塩酸塩(1.030g、6.07mmol)および4−ビフェニルカルボキシアルデヒド(1.104g、6.06mmol)のTHF(25mL)攪拌懸濁液に、トリエチルアミン(1.70mL、12.1mmol)を加えた。 20分後、NaBH(OAc)

    を加え、この懸濁液を20時間攪拌した。 その反応をTLC(50:1のDCM/MeOH、R

    =0.4)でモニターした。 その反応混合物を飽和NaHCO

    (50mL)でクエンチし、EtOAc(2×120mL)で抽出し、MgSO

    で乾燥し、濾過し、そして濃縮して、黄色オイルを得た。 シリカゲルクロマトグラフィー(150:1のDCM/MeOH)で精製すると、淡黄色オイルとして、1.220g(収率67%、純度98%)の(2S,3R)−2−[(ビフェニル−4−イルメチル)−アミノ]−3−ヒドロキシ−酪酸メチルエステル2が得られた。

    HPLC(260nm、34分間の運転)14.2 min;LRMS(ES+)m/z 299.9(C 1821 NO +Hは、300.10を要する)。 次いで、0℃でMeOH/NaOMe中のNH OHを加え数時間にわたって室温まで温めることにより、化合物3を形成した。 LCMS MH+ 301.15。

    (フェニル−安息香酸およびフェニル−安息香酸エステル(以下の実施例5を参照)を製造する一般方法)

    (Pd(dppf)Cl

    −DCM触媒およびTHF/H

    O混合物を使用するスズキ手順)

    (標準的な手順)


    THF中の1.2当量の(2)およびPd(dppf)Cl

    に1当量のハロゲン化アリール(1)を加え、続いて、水を加え、そして室温で、8時間攪拌した。 完結すると(通常、一晩)、それらの反応物を酢酸エチル(5〜10mL)および水(1ml)で希釈した。 その有機層を分離し、そしてNaHCO

    (2×3mL)、水(1×3mL)、ブライン(1×3mL)で洗浄し、Na

    SO

    で乾燥し、濾過し、そして8mLのガラスバイアル中で濃縮した。 その残留物をDMSOに溶解し、そして分取HPLC逆相カラムに注入して、80%を超える収率を得た。

    (Pd(dppf)Cl −DCM触媒およびDMF溶媒を使用するスズキ手順)

    (標準的な手順)


    ハロアレーン1およびボロン酸2を秤量し、そして反応フラスコに入れた。 このDMFに、5〜10分間にわたって、アルゴンを散布し、続いて、TEAを加え、その反応物に軽くアルゴンを泡立たせた。 固形Pd(dppf)Cl

    触媒を一度に加えた。 そのバイアルをアルゴンでフラッシュし、蓋をしっかりてかぶせ、そして約80℃で攪拌または振とうした。 反応が完結すると(一晩)、その反応物を濾過し、そして分取HPLC逆相カラムに注入した(収率80%)。

    (メチルDAP類似物の合成)
    (実施例5:3−(R)−アミノ−2−(S)−[(4'−エチル−ビフェニル−4−カルボニル)−アミノ]−ブチル−ヒドロキサム酸(8))

    (N−トリフェニルメチルallo−スレオニンメチルエステル(2)の調製)

    類似の手順については、以下を参照:Righi,P. ;Scardovi,N. ;Marotta,E. ;ten Holte,P. ;Zwanenburg,B. Organic Letters 2002,4(4),497−500。

    allo−スレオニンメチルエステルHCl塩(1)(2.0g、12.0mmol)およびDIEA(5.2ml、30.0mmol)のCHCl (60ml)攪拌溶液に、室温で、N 下にて、臭化トリチル(3.2g、10.0mmol)のCHCl (40ml)溶液を滴下した。 その反応は、TLC(これは、EtOAc/Hex(40:60)(R =0.3)で溶出する)で追跡できた。 12時間攪拌した後、この反応物を褐色オイルに濃縮した。 その粗生成物をEtOAc(170ml)で希釈し、そして0.2Nクエン酸(2×50ml)、水(2×50ml)、ブライン(50ml)で洗浄し、乾燥し(Na SO )、濾過し、そして減圧下にて濃縮して、3.73g(収率85%、純度95%)の黄色固形物を得た。

    HPLC(220nm、41分間の運転)30.90分間;HPLC(220nm、17分間の運転)14.86分間;LCMS:LC(214nm)3.06分間、MS(ES+)m/z 376.2(C 2425 NO +Hは、376.18を要する)。

    (3−(R)−アジド−2−(S)−(トリチル−アミノ)−酪酸メチルエステル(3)の調製)

    類似の手順については、以下を参照:Matsuda,A. ;Yasuoka,J. ;Sasaki,T. ;Ueda,T. J. Med. Chem. 1991,34,999−1002。

    trt−allo−スレオニンメチルエステル(2)(4.1g、10.9mmol)およびPPh (2.9g、10.9mmol)のTHF(40ml)攪拌溶液に、0℃で、N 下にて、純粋DEAD(2.9ml、17.8mmol)のTHF(5ml)溶液を滴下した。 3分後、この黄橙色反応溶液に、0℃で、DPPA(6.4ml、29.7mmol)のTHF(5ml)溶液を加えた。 1時間後、その反応物を室温まで温めた。 40時間後、この反応は、TLC(ヘキサン/DCM/EtOAc(64:20:16)(R =0.6))およびLCMSにより、完結に達した。 この黄色溶液を濃縮して、18gの粗製物質を得、これを、カラムクロマトグラフィー(これは、ヘキサン/EtOAc(88:12)で溶出する)で精製して、蒸発後、3.5gの70%純粋生成物を得た。 この生成物をカラムクロマトグラフィー(これは、ヘキサン/DCM/EtOAc(76:20:4)で溶出する)で再度精製して(脱離によって反応中に形成されたトリチルアルコールおよびクロチル副生成物を除去し)、濃縮および真空乾燥した後、1.65g(収率38%)の淡黄色オイルを得た。 そのトリチル保護基が、この試料にHPLCを実行している間にTFAに晒したとき、加水分解することに注目せよ。

    あるいは、この反応は、無水DCM中で実行できた。 上記手順に従って、DCM(100ml)中の5.44g(14.5mmol)のtrt−allo−スレオニンメチルエステル(2)と、PPh (3.8g、14.5mmol)、純粋DEAD(3.4ml、21.8mmol)(DCM(5ml)中)およびDPPA(6.3ml、24.0mmol)(DCM(10ml)中)とを使用する反応を組み合わせた。 3日後、この反応は、TLCおよびLCMSにより、さらに進行しなくなった。 同じワークアップ後、収率51%で、2.97gの生成物が得られた。

    HPLC(220nm、41分間の運転)40.5分間;HPLC(220nm、17分間の運転)16.32分間;LCMS:LC(214nm)3.7分間、MS(ES+)m/z 401.2(C 2425 +Hは、401.15を要する)。

    (2−(S)−アミノ−3−(R)−アジド−酪酸メチルエステルHCl塩(4)の調製)

    Trt−アジド−Thr−OMe(3)の溶液(4.8g、12.0mmol)を、室温で、攪拌しつつ、95%TFA/DCM溶液(60ml)に溶解した。 2.5時間後、その反応は、LCMSにより完結した。 この淡黄色溶液を0.5N HCl水溶液(300ml)で希釈した。 その水層をDCM(2×30ml)で抽出し、次いで、乾燥状態まで凍結乾燥した。 その白色固形物をAcCN/水(50:50)(100ml)に溶解し、再度、乾燥状態まで凍結乾燥して、むらのない粉末を生成し、できるだけ多くのTFAを除去した。 白色固形物のアジド−Thr生成物(4)、2.26g(収率97%、純度95%)は、そのHCl塩として得た。

    HPLC(220nm、41分間の運転)7.91分間;HPLC(220nm、17分間の運転)3.36 min;LCMS:LC(214nm)0.48分間、MS(ES+)m/z 159.3(C 10 +Hは、159.08を要する)。

    (3−(R)−アジド−2−(S)−[(4'−エチル−ビフェニル−4−カルボニル)−アミノ]−酪酸メチルエステル(6)の調製)

    アジド−Thr−OMe−HCl(4)(195mg、1.0mmol)、HOBT(158mg、1.0mmol)、4'−エチル−ビフェニル−4−カルボン酸(5)(226mg、1.0mmol)およびDIEA(0.44ml、2.5mmol)のDCM(10ml)無色攪拌溶液に、室温で、N

    下にて、EDC・HCl(249mg、1.3mmol)を加えた。 24時間後、その反応は、TLC(ヘキサン/EtOAc(60:40)(R

    =0.3))およびLCMSにより、完結に達した。 この反応物を減圧下にて褐色タールまで蒸発させた。 その粗生成物をEtOAc(100ml)に溶解し、そして0.2N HCl水溶液(2×50ml)、NaHCO

    飽和水溶液(50ml)、ブライン(50ml)で洗浄し、乾燥し(Na

    SO

    )、濾過し、そして減圧下にて濃縮して、粗褐色固形物を得た。 この粗製物質をカラムクロマトグラフィー(これは、ヘキサン/EtOAc(70:30)で溶出する)でさらに精製して、蒸発し真空乾燥した後、245mg(収率67%)の純粋生成物を得た。

    HPLC(220nm、41分間の運転)33.87分間;HPLC(220nm、17分間の運転)15.61分間;LCMS:LC(214nm)3.25分間、MS(ES+)m/z 367.2(C 2022 +Hは、367.17を要する)。

    (3−(R)−アミノ−2−(S)−[(4'−エチル−ビフェニル−4−カルボニル)−アミノ]−酪酸メチルエステル(7)の調製)

    乳白色沈殿物がなくなるまで超音波処理することにより、ビフェニルアジド−Thrメチルエステル(6)(244mg、0.67mmol)のMeOH(10ml)溶液を製造した。 その反応溶液に30秒間窒素を泡立たせた後、10%Pd/Cを一度に加えた。 この反応物を、窒素下にて、室温で攪拌した。 この反応物をアスピレーターで真空に晒して、この窒素を除去し、次いで、バルーン圧(約1atm)で水素ガスに開放した。 この反応物を3時間攪拌し、その時点で、この水素を窒素と入れ替えた。 この反応物をセライトのパッドで濾過して、パラジウムを除去した。 そのセライトのパッドをMeOH(30ml)で洗浄した。 MeOHの合わせた画分を減圧下にて蒸発させ、そして真空乾燥して、白色固形物として、225mg(収率99%)の純粋生成物(7)を得た。

    HPLC(220nm、17分間の運転)10.79分間;LCMS:LC(214nm)2.21分間、MS(ES+)m/z 341.2(C 2024 +Hは、341.18を要する)。

    (3−(R)−アミノ−2−(S)−[(4'−エチル−ビフェニル−4−カルボニル)−アミノ]−ブチル−ヒドロキサム酸(8)の調製)

    ビフェニル−アミノ−Thrメチルエステル(7)(225mg、0.6mmol)およびヒドロキシルアミンHCl塩(460mg、6.6mmol)のMeOH(7ml)およびDCM(5ml)攪拌懸濁液に、新たな固形NaOMe粉末(430mg、7.92mmol)を一度に加えた。 室温で、窒素下にて、2分間攪拌した後、湿潤pH紙での反応物のpHは、約7〜8であった。 この懸濁液を白色固形物の大粒子から細かく分割した乳白色粘稠性へと変化させた。 小部分のNaOMe(50〜100mg)を加えてその反応を2分間平衡させることにより、この反応物のpHを調べた。 NaOMeの最終部分を加えた後(全体で250mg)、この反応物のpHは、安定な11〜12に達した。 この反応は、pH11で開始し、そして急速に進行した。 30分後、この反応は、LCMSで決定されるように、85%完結に達し、その反応物を−10℃の浴に入れた。 その冷混合物を、ブフナー漏斗にて、細かい濾紙で濾過した。 その白色残留物をMeOH(15ml)で洗浄した。 その有機画分を集め、そして減圧下にて濃縮して、粗生成物(750mg)を得た。 この粗生成物(1個の150mg部分のみ)をDMSO(1ml)、AcCN(100μl)および水(100μl)に溶解し、テフロン(登録商標)注射器フィルターに通し、その透明な濾液を分取HPLCに注入した。 その精製は、20×50mmのUltro 120C18カラム(これは、22mL/分の2%勾配(AcCN/水、0.1%TFA)で16分間運転する)を使用した。 精製した画分を乾燥状態まで凍結乾燥した。 TFA塩としての生成物をAcCN/水(50:50)(5ml)、1N HCl水溶液(1当量)に溶解し、そして再度凍結乾燥して、HCl塩(収率23%)として、11.5mgの白色粉末を得た。

    HPLC(220nm、41分間の運転)19.31分間;HPLC(220nm、17分間の運転)9.39分間;LCMS:LC(214nm)1.98分間、MS(ES+)m/z 342.2(C 1923 +Hは、342.17を要する)。

    (4'−ベンズアミドビフェニルスレオニンヒドロキサム酸の合成)
    (実施例6:ビフェニル−4,4'−ジカルボン酸4'−[(3−Boc−アミノ−プロピル)−アミド]4−[((2R)−ヒドロキシ−(lS)−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−アミド](6))および (実施例7:ビフェニル−4,4'−ジカルボン酸4'−[(3−アミノ−プロピル)−アミド]4−[((2R)−ヒドロキシ−(1S)−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−アミド](7))

    ((2S,3R)−2−アミノ−3−(フェニルメトキシ)−N−(フェニルメトキシ)ブタンアミド(1)の合成)

    手順:


    ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(8.310g、52.06mmol)、Boc−Thr(OBn)OH(14.01g、45.28mmol)、EDCI(10.01g、52.21mmol)およびHOBt(6.90g、51.06mmol)のCH

    Cl

    (300mL)懸濁液に、0℃で、攪拌しつつ、ジイソプロピルエチルアミン(28.3mL、162mmol)を加えた。 1時間後、冷却浴を除去し、その反応混合物を、室温で、20時間攪拌し、次いで、CH

    Cl

    (300mL)で希釈した。 その有機層を1.0M HCl(2×200mL)、飽和NaHCO

    (2×200mL)およびブライン(200mL)で洗浄し、MgSO

    で乾燥し、そして濃縮して、14.5gの白色固形物を得た。 その粗固形物をトリフルオロ酢酸(90mL)のCH

    Cl

    (90mL)溶液で処理し、そして2.5時間攪拌した。 この反応混合物を回転蒸発で濃縮し、次いで、CH

    Cl

    (600mL)で希釈した。 その有機層を飽和NaHCO

    (2×200mL)で洗浄し、MgSO

    で乾燥し、そして濃縮して、暗橙色オイルを得た。 シリカゲルクロマトグラフィー(50:1のCH

    Cl

    /MeOH)で精製すると、淡黄色オイルとして、(2S,3R)−2−アミノ−3−(フェニルメトキシ)−N−(フェニルメトキシ)ブタンアミド(A)(8.9g)が得られた。 R

    (シリカゲル上の50:1のCH

    Cl

    /MeOH)=0.2。

    ((1S,2R)−4'−(2−ベンジルオキシ−1−ベンジルオキシカルバモイル−プロピルカルバモイル)−ビフェニル4−カルボン酸(3)の調製)

    4,4'−ビフェニルジカルボン酸2(1.360g、5.61mmol)のDMF(180mL)懸濁液に、BOP(2.007g、4.54mmol)およびDIEA(1.7mL、9.8mmol)を加えた。 (1S,2R)−2−アミノ−3,N−ビス−ベンジルオキシ−ブチルアミド1(944mg、3.00mmol)のDMF(20mL)溶液を加え、その反応物を18時間攪拌した。 この溶液をEtOAc(250mL)で希釈し、そして1.0M HCl(500mL)で洗浄した。 その水層をEtOAc(250mL)で抽出し、そして有機層を合わせた。 この有機層を1.0M HCl(250mL)で洗浄し、MgSO

    で乾燥し、そして濃縮して、粗黄色固形物を得た。 シリカゲルクロマトグラフィー(60:1のCH

    Cl

    /MeOH)で精製すると、黄色固形物として、210mgの(1S,2R)−4'−(2−ベンジルオキシ−1−ベンジルオキシカルバモイル−プロピルカルバモイル)−ビフェニル4−カルボン酸3(収率13%)が得られた。 R

    =0.80(10:1のCH

    Cl

    /MeOH);LRMS(ES+)


    m/z 539.1(C

    32

    30

    +Hは、539.22を要する)。

    (ビフェニル−4,4'−ジカルボン酸4'−[(3−(Boc)−アミノ−プロピル)−アミド]−4−[(2R)−ベンジルオキシ−(1S)−ベンジルオキシカルバモイル−プロピル)−アミド](5)の調製)

    ビフェニルカルボン酸3(200mg、0.371mmol)、EDCI(78mg、0.407mmol)およびHOBt(52mg、0.385mmol)のDMF(2mL)溶液に、N−(3−アミノプロピル)カルバミン酸t−ブチル4(71mg、0.407mmol)およびDIEA(180μL、1.0mmol)を加えた。 その反応混合物を24時間攪拌し、EtOAc(150mL)で希釈し、1.0M HCl(2×60mL)、飽和NaHCO

    (2×60mL)、H

    O(3×60mL)で洗浄し、MgSO

    で乾燥し、そして濃縮して、粗白色固形物を得た。 シリカゲルクロマトグラフィー(25:1のCH

    Cl

    /MeOH)で精製すると、白色固形物として、194mg(収率75%)のビフェニル−4,4'−ジカルボン酸4'−[(3−(Boc)−アミノ−プロピル)−アミド]−4−[(2R)−ベンジルオキシ−(1S)−ベンジルオキシカルバモイル−プロピル)−アミド]5が得られた。 R

    =0.15(50:1のCH

    Cl

    /MeOH);LRMS(ES+)m/z 695.2(C

    40

    46

    +Hは、695.35を要する)。

    (ビフェニル−4,4'−ジカルボン酸4'−[(3−Boc−アミノ−プロピル]−アミド]4−[((2R)−ヒドロキシ−(1S)−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−アミド](6)の調製)

    ジベンジル保護スレオニンヒドロキサム酸5(190mg、0.273mmol)のTHF(5mL)およびMeOH(3mL)溶液にPd(OH)

    (20%/C、20mg、0.04mmol)を充填し、そして水素雰囲気(バルーン圧)にて、16時間攪拌した。 その粗混合物をセライトのプラグ(これは、2:1のMeOH/THF(15mL)で溶出する)で濾過し、そして濃縮して、橙色シロップを得た。 シリカゲルクロマトグラフィー(5:1:1のTHF/MeOH/CH

    Cl

    )で精製すると、白色発泡体(融点75〜77℃)として、110mg(収率78%)のビフェニル−4,4'−ジカルボン酸4'−[(3−Boc−アミノ−プロピル)−アミド]4−[((2R)−ヒドロキシ−(1S)−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−アミド]が得られた。 R

    =0.20(10:1のCH

    Cl

    /MeOH);LRMS(ES+)m/z 515.4(C

    26

    34

    +Hは、515.26を要する)。

    (ビフェニル−4,4'−ジカルボン酸4'−[(3−アミノ−プロピル)−アミド]4−[((2R)−ヒドロキシ−(1S)−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−アミド](7)の調製)

    Boc保護アミン6(80mg、0.155mmol)を含有するフラスコを50%TFA/CH

    Cl

    (6.0mL)で処理し、そして2.5時間攪拌した。 その反応混合物を回転蒸発で濃縮して、褐色シロップを得た。 RP−HPLC(C

    18カラム、CH

    CNの勾配5〜70%、0.1%TFA、UV分析300nm、36分間)で精製し、集めた画分を凍結乾燥すると、白色固形物として、14mg(収率21%)のビフェニル4,4'−ジカルボン酸4'−[(3−アミノ−プロピル)−アミド]4−[((2R)−ヒドロキシ−(1S)−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−アミド]が得られた。 LRMS(ES+)m/z 415.3(C

    21

    26

    +Hは、415.20を要する);RP−HPLC(300nm、36分間の運転)18.2分間。

    (実施例8:N−(2−(N−ヒドロキシカルバモイル)(2S)−2−{[4−(4−エチルフェニル)フェニル]カルボニルアミノ}エチル)アセトアミド(4)の合成)

    (3−アセチルアミノ−2−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニルアミノ)−プロピオン酸(2)の調製)

    THF(15ml)中のFmoc−DAP−H(1)(980mg、3.0mmol)およびピリジン(483μL、6.0mmol)の濁った混合物に、室温で攪拌しつつ、THF(5ml)中の無水酢酸を加えた。 4時間後、その透明淡黄色溶液は、LCMSにより、完全に反応した。 その反応物を減圧下にて蒸発させた。 その残留物をEtOAc(150ml)に溶解し、そして0.1M NaHSO

    (50ml)、水(50ml)、飽和ブライン(50ml)で洗浄し、Na

    SO

    で乾燥し、濾過し、そして減圧下にて濃縮して、白色固形物として、1.1gの粗生成物を得た。 この粗生成物を分取HPLCで精製して、0.99g(収率90%)のアシル−DAP(2)を得た。

    ((2−アセチルアミノ−1−ヒドロキシカルバモイル−エチル)−カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステルトリチル樹脂(3)の調製)

    Fmoc−DAP(Ac)−H(1)(980mg、0.56mmol)、HATU(0.146g、0.56mmol)のNMP(1.7ml)溶液を製造した。 2分間振盪した後、室温で振盪しつつ、脱保護H

    N−O−Trt樹脂(120mg、0.113mmol)に、この活性化酸を加えた。 [この樹脂からのFmoc基の脱保護は、2時間にわたって、DMF(4ml)中の20%ピペリジンを使用して、2回達成した。 この樹脂を、排出し、DMF(2×5ml)およびDCM(2×5ml)で洗浄した]。 20時間振盪した後、その反応物を排出し、DMF(2×5ml)およびDCM(2×5ml)で洗浄した。 この樹脂を乾燥させ、次の反応でそのまま使用した。

    (N−(2−(N−ヒドロキシカルバモイル)(2S)−2−{[4−(4−エチルフェニル)フェニル]カルボニルアミノ}エチル)アセトアミド(4)の調製)
    ((2−アセチルアミノ−1−ヒドロキシカルバモイル−エチル)−カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステルトリチル樹脂(3)の調製)

    この樹脂を、2時間にわたって、DMF(4ml)中の20%ピペリジンで、2回処理した。 この樹脂を排出し、そしてDMF(2×5ml)およびDCM(2×5ml)で洗浄した。 この樹脂を真空乾燥した。 4'−エチル−ビフェニル−4−カルボン酸(91mg、0.4mmol)、HATU(152g、0.4mmol)のNMP(1.0ml)溶液を製造した。 2分間振盪した後、室温で振盪しつつ、脱保護H−DAP(Ac)−Trt樹脂(120mg、0.113mmol)に、この活性化酸を加えた。 18時間振盪した後、その反応物を排出し、そしてDMF(2×5ml)およびDCM(2×5ml)で洗浄した。 この樹脂を真空乾燥した。 TFA(500μL)、DCM(500μL)および水(50μL)の溶液で25分間処理することにより、この樹脂から生成物を開裂した。 この樹脂を濾過し、そして新たなDCM(2ml)で洗浄した。 合わせたTFAおよびDCM画分を、減圧下にて、蒸発させた。 その残留物をCH

    CN/水(1:1)(10ml)で希釈し、そして凍結乾燥した。 その粗生成物を分取HPLCで精製した。 この粗生成物をDMSO(1ml)に溶解し、テフロン(登録商標)注射器フィルターに通し、その透明濾液を分取HPLCに注入した。 この精製は、20×50mmのUltro 120 C18カラム(これは、22ml/分の2%勾配(AcCN/水、0.1%TFA)で16分間運転する)を使用した。 精製した画分を乾燥状態まで凍結乾燥した。 その固形残留物をCH

    CN/水(1:1)(5ml)から再度凍結乾燥して、8.6mgの純粋生成物(4)(収率約21%)を得た。

    (実施例9:4'−エチル−ビフェニル−4−カルボン酸(1−ヒドロキシカルバモイル−2−メタンスルホニルアミノ−エチル)−アミド(3)の合成)
    (4'−エチル−ビフェニル−4−カルボン酸(2−アミノ−1−ヒドロキシカルバモイル−エチル)−アミドトリチル樹脂(2)の調製)

    DCM(11ml)中にビフェニル−DAP(Alloc)−Trt樹脂(1)(500mg、0.35mmol)、ジメチルバルビツール酸(600mg、3.5mmol)およびPPh

    (438mg、0.35mmol)を含有するバイアルに、室温で、アルゴン下にて、Pd(PPh

    (438mg、0.35mmol)を加えた。 その混合物にアルゴンを散布し、16時間振とうした。 明るい黄色の混合物を排出し、DMF(8×10ml)およびDCM(8×10ml)で洗浄した。 この樹脂を真空乾燥して、脱保護DAP樹脂2を得た。

    (4'−エチル−ビフェニル−4−カルボン酸(1−ヒドロキシカルバモイル−2−メタンスルホニルアミノ−エチル)−アミド(3)の調製)

    DCM(1.5ml)中の脱保護DAP樹脂(2)(160mg、0.11mmol)およびルチジン(190μL、1.6mmol)の混合物に、塩化メタンスルホニル(85μL、1.1mmol)を加えた。 16時間振盪した後、この混合物を排出し、そしてDMF(10×2ml)およびDCM(5×2ml)で洗浄した。 TFA/水(4:1)(1.5ml)で処理することにより、この樹脂から生成物を開裂した。 45分間振盪した後、濾過により、この樹脂からTFA溶液を集め、その樹脂をTFA(1ml)およびTFA/水(1:1)(10ml)で洗浄した。 合わせたTFA画分を、減圧下にて、赤褐色固形物まで濃縮した。 その生成物は、LCMSで同定したが、分取HPLC(これは、20×50mmのUltro 120 C18カラム(22mL/分の4%勾配(AcCN/水、0.1%TFA)で、16分間運転する)を使用する)で精製した。 精製した画分を乾燥状態まで凍結乾燥した。 その固形残留物をCH

    CN/水(1:1)(5ml)から再度凍結乾燥して、白色固形物(3)(収率約9%)として、4mgの純粋な生成物を得た。

    (実施例10:4'−エチル−ビフェニル−4−カルボン酸[2−(3,3−ジメチル−ウレイド)−1−ヒドロキシカルバモイル−エチル]−アミド(3)(これは、上記実施例9の化合物2から継続した)の合成)

    DCM(1.5ml)中の脱保護DAP樹脂(2)(125mg、0.096mmol)およびルチジン(225μL、1.92mmol)の混合物に、塩化ジメチルカルバミル(103mg、0.96mmol)を加えた。 5時間振盪した後、この混合物を排出し、そしてDCM(5×2ml)、DMF(5×2ml)およびDCM(5×2ml)で洗浄した。 TFA/水(4:1)(1.5ml)で処理することにより、この樹脂から生成物を開裂した。 45分間振盪した後、濾過により、この樹脂からTFA溶液を集め、その樹脂をTFA/水(1:1)(2ml)で洗浄した。 合わせたTFA画分を、減圧下にて、赤褐色固形物まで濃縮した。 その生成物は、LCMSで同定したが、分取HPLC(これは、20×50mmのUltro 120 C18カラム(22mL/分の4%勾配(AcCN/水、0.1%TFA)で、16分間運転する)を使用する)で精製した。 精製した画分を乾燥状態まで凍結乾燥した。 その固形残留物をCH

    CN/水(1:1)(5ml)から再度凍結乾燥して、白色固形物(3)(収率約13%)として、5mgの純粋な生成物を得た。

    (実施例11:4'−エチル−ビフェニル−4−カルボン酸[2−(2−アミノ−エチルアミノ)−1−ヒドロキシカルバモイル−エチル]−アミド(2)の合成)

    4mlバイアル中にて、ビフェニル−DAP−ヒドロキサメート(1)(20mg、0.096mmol)およびBoc−アミノ−アセトアルデヒド(6.4mg、0.4mmol)のMeOH(1.5ml)攪拌懸濁液に、NaBH

    CN(3.1mg、0.05mmol)に続いて酢酸(6μL、1.0mmol)を連続的に加えた。 その反応をLCMSで追跡した。 12時間攪拌した後、この濁った反応物は、50%しか完結していなかった。 この反応物を、減圧下にて、濃厚スラリーまで濃縮し、これを、DMSOに溶解した。 その生成物を分取HPLC(これは、20×50mmのUltro 120 C

    18カラム(これは、22mL/分の3%勾配(AcCN/水、0.1%TFA)で16分間運転する)で精製した。精製した画分を乾燥状態まで凍結乾燥した。乾燥した粉末をCH

    CN/水(1:1)(1ml)および1M HC1(700μL)に溶解した。50℃で75分間加熱した後、その反応混合物を乾燥状態まで再度凍結乾燥して、2×HCl塩の白色粉末(収率約17%)として、7.1mgの生成物(2)を得た。

    (実施例12:N−(1−(N−ヒドロキシカルバモイル)(1S,2R)−2−ヒドロキシプロピル)[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]カルボキサミドの合成)

    (4−フェニルエチニル−安息香酸(3)の調製)

    4−ヨード−安息香酸メチルエステル1(20.0g、76.34mmol)、エチニル−ベンゼン2(8.56g、83.96mmol)、PdCl

    (PPh

    (0.65g、0.92mmol)およびCuI(0.35g、1.83mmol)を、丸底フラスコ中にて、アルゴン下で、THF(110ml)と混合した。 使用直前、無水THFに、少なくとも5分間にわたって、酸素を含まない乾燥アルゴンを散布した。 この反応物を10℃まで冷却し、そしてTEA(16ml)を加えた。 冷却浴を除去し、この反応物を、室温で、アルゴン下にて、攪拌した。 2.5時間後、この反応物をEtOAc(400mL)で希釈し、そしてセライトのパッドで固形物を濾過により除いた。 その有機濾液を、1M HCl(60ml)、NaHCO

    飽和水溶液(60ml)、水(60ml)、ブライン(60ml)で洗浄し、Na

    SO

    で乾燥し、濾過し、そして減圧下にて濃縮した。 その粗固形メチルエステルを、MeOH(400ml)、6M NaOH(30ml)および水(50ml)に溶解した。 その反応物を、透明な溶液が形成されるまで(約1時間)、70℃で攪拌した。 この反応は、LCMSで追跡できた。 この反応物を冷却し、そして水(500ml)およびヘキサン(100ml)で希釈した。 そのpHをpH6〜7で調節した。 形成された白色固形物を集め、そして水(3×60ml)およびヘキサン(3×60ml)で洗浄した。 固形物3を真空乾燥して、17.3g(99%の純度でほぼ定量的な収量)を得た。

    (3−ヒドロキシ−2−(4−フェニルエチニル−ベンゾイルアミノ)−酪酸メチルエステル(4)の調製)

    4−フェニルエチニル−安息香酸3(1.55g、7.0mmol)およびDIEA(1.53ml、8.8mmol)のDMF(11ml)攪拌溶液に、室温で、スレオニン(1.66g、9.8mmol)およびDIEA(1.53ml、8.8mmol)のDMF(10ml)溶液を加えた。 12時間後、その反応物をEtOAc(300ml)で希釈し、そして0.5M HCl(2×60ml)、NaHCO

    飽和水溶液(60ml)、50%希釈ブライン(60ml)、飽和ブライン(60ml)で洗浄し、Na

    SO

    で乾燥し、濾過し、そして減圧下にて濃縮した。 真空乾燥すると、2.34gの白色固形物が得られた(99%の純度でほぼ定量的な収量)。

    (N−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−4−フェニルエチニル−ベンズアミド(5)の調製)

    ヒドロキシルアミンHCl塩(4.81g、70.0mmol)およびNaOMe(4.16g、77.0mmol)のMeOH(30ml)冷却(−10℃浴)懸濁液に、トラノイック−Thrメチルエステル(4)(2.34g、7.0mmol)のMeOH(20ml)およびDCM(30ml)溶液を加えた。 反応をLCMSで追跡する。 2時間攪拌した後、その反応は、50%完結した時点で、停止したように見える。 1当量のNaOMe(0.416g)を追加する。 3時間後、この反応は、75%完結した。 0.5当量のNaOMe(0.21g)を追加する。 4時間後、この反応は、90%完結した。 0.15当量のNaOMe(0.064g)を追加し、全体で、12.65当量のNaOMeを加えた。 その反応物のpHは、11〜12の間であり、そして約95%の完結に達した。 この反応物をEtOAc(500ml)で希釈し、そしてNaHCO

    飽和水溶液(2×60ml)、50%希釈ブライン(60ml)、飽和ブライン(60ml)で洗浄し、Na

    SO

    で乾燥し、濾過し、そして減圧下にて濃縮した。 その残留物を最小のDMAに溶解した。 その生成物を分取HPLC(これは、逆相Ultro 120 C

    18カラム(2%勾配(AcCN/水、0.1%TFA)で運転する)を使用する)で精製した。 精製した画分を乾燥状態まで凍結乾燥した。 TFA塩としての生成物をAcCN/水(50:50)(80ml)、1N HCl水溶液(13当量)に溶解し、そして再度凍結乾燥して、収率55%および純度>97%で、1.3gの白色粉末を得た。

    (実施例13:3−(R)−アミノ−2−(S)−(3−フェニルエチニル−ベンゾイルアミノ)−ブチル−ヒドロキサム酸(10)の合成)
    (3−(R)−アジド−2−(S)−(3−フェニルエチニル−ベンゾイルアミノ)−酪酸メチルエステル(9)の調製)

    化合物4の合成は、上で記述する。 化合物(6)と同じ手順で、トラニル化合物(9)を製造した。 生成物(9)は、収率92%(952mg)で得られた。

    HPLC(220nm、41分間の運転)32.64分間;HPLC(220nm、17分間の運転)15.08分間;LCMS:LC(214nm)3.16分間、MS(ES+)m/z 363.1(C 2018 +Hは、363.14を要する)。

    (3−(R)−アミノ−2−(S)−(3−フェニルエチニル−ベンゾイルアミノ)−ブチル−ヒドロキサム酸(10)の調製)

    トラニル−アジド−Thrメチルエステル(9)(726mg、2.0mmol)の攪拌溶液に、室温で、トリフェニルホスフィン(526mg、2.0mmol)を加えた。 3日後、その反応は、TLC(EtOAc/ヘキサン(2:1))およびLCMSで判断することにより、完結に達した。 この反応物を減圧下にて濃縮して、象牙色固形物を得た。 その粗アミノ−ホスフィンをMeOH(20ml)に溶解して、淡黄色溶液を得た。 このアミノ−ホスフィン溶液に、ヒドロキシルアミンHCl塩(1.4g、20.0mmol)に続いて新たな固形NaOMe粉末(1.3g、24.0mmol)を連続的に加えて、乳白色pH10懸濁液を得た。 36時間後、この反応は、LCMSにより、完結した。 その反応物を減圧下にて蒸発して、黄色固形物を得、これを、真空乾燥した。 その粗生成物(2.75g)をエーテル(3×50ml)で粉砕して不純物(P(O)Ph

    )を除去し、次いで、15分間にわたって超音波を使って、無水EtOH(120ml)に溶解した。 細かい白色粉末を吸引濾過し、その透明黄色含エタノール部分を小容量まで濃縮した。 その粗生成物をDMSO(8ml)に溶解し、そして分取HPLC(Ultro 120 C18 75×300mmカラム)(これは、5〜70%の勾配(AcCN/水、0.1%TFA)で55分間運転する)で精製した。 精製した画分を共にプールし、そして乾燥状態まで凍結乾燥した。 TFA塩としての生成物をAcCN/水(50:50)(100ml)、1N HCl水溶液(1当量)に溶解し、そして再度凍結乾燥して、HCl塩として、325mgの淡黄色粉末(収率43%)を得た。

    HPLC(220nm、41分間の運転)18.31分間;HPLC(220nm、17分間の運転)9.11分間;LCMS:LC(214nm)1.91分間、MS(ES+)m/z 338.1(C 1919 +Hは、338.14を要する)。

    (4'−(N−アシルアミノ)−Tolan Dap類似物の合成)
    (実施例14:4−({4−[(アミノアセチル)アミノ]フェニル}エチニル)−N−[(1S)−1−(アミノメチル)−2−(ヒドロキシアミノ)−2−オキソエチル]ベンズアミドの合成)

    (2−N−Boc−アミノ−N−(4−ヨード−フェニル)−アセトアミド(2)の調製)

    Boc−Gly−OH(1.752g、10.0mmol)のDCM(18mL)およびDMF(1mL)溶液をEDCI(1.994g、10.4mmol)およびHOBt(1.351g、10.0mmol)で処理した。 15分間攪拌した後、4−ヨードアニリン1(2.290g、10.4mmol)を加え、その反応をTLC(25:1のDCM/MeOH(R

    =0.6))でモニターした。 24時間後、その溶液をEtOAc(250mL)で希釈し、1.0M HCl(3×100mL)、飽和NaHCO

    (3×100mL)、ブライン(3×100mL)で洗浄し、MgSO

    で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、2.900g(収率77%)の白色固形物を得た。

    ((2S)−3−N−Boc−アミノ−(4−エチニル−ベンゾイルアミノ)−プロピオン酸メチルエステル(4)の調製)

    4−エチニル安息香酸3(910mg、6.22mmol)、H−Dap(Boc)−OMe塩酸塩(1.903g、7.47mmol)、EDCI(1.432g、7.47mmol)およびHOBt(910mg、6.73mmol)のDMF(50.0mL)攪拌溶液に、トリエチルアミン(3.5mL、20.0mmol)を加えた。 20時間攪拌した後、その反応混合物をEtOAc(400mL)で希釈し、1.0M HCl(2×100mL)、飽和NaHCO

    (2×100mL)、H

    O(4×100mL)で洗浄し、MgSO

    で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、2.140g(収率99%)の黄褐色固形物(融点=110〜111℃)を得た。 LRMS(ES+)m/z 346.9(C

    18

    22

    +Hは、347.10を要する)。

    (2S)−3−[(第三級ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−[(4−エチニルフェニル)カルボニルアミノ]プロパン酸メチル(4)(200mg、0.577mmol)および2−[(第三級ブトキシ)カルボニルアミノ]−N−(4−ヨードフェニル)アセトアミド(2)(476mg、1.26mmol)の懸濁液に、Et

    N(350μL、2.5mmol)を加えた。 この溶液をN

    流で数回パージし、そしてPdCl

    (PPh

    (20mg、0.028mmol)およびCuI(10.6mg、0.055mmol)を加えた。 その反応混合物を、室温で、22時間攪拌し、次いで、回転蒸発により、濃縮した。 その粗黒色残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(30:1のCH

    Cl

    /MeOH)に2回かけて、黄色発泡体として、285mg(83%)の(2S)−3−[(第三級ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−({4−[2−(4−{2−[(第三級ブトキシ)カルボニルアミノ]アセチルアミノ}フェニル)エチニル]フェニル}カルボニルアミノ)プロパン酸メチル(5)を得た。

    ヒドロキシルアミン塩酸塩(98mg、1.41mmol)のMeOH(1.3mL)溶液に、0℃で、25重量%NaOMe(460mg、2.13mmol)を加えた。 この溶液を、0℃で、15分間攪拌し、次いで、(2S)−3−[(第三級ブトキシ)カルボニルアミノ]−2−({4−[2−(4−{2−[(第三級ブトキシ)カルボニルアミノ]アセチルアミノ}フェニル)エチニル]フェニル}カルボニルアミノ)プロパン酸メチル(4)(279mg、0.469mmol)のTHF(1.5mL)およびMeOH(0.6mL)溶液を加えた。 その反応物を、0℃で、30分間、そして室温で、2.5時間攪拌した。 その反応混合物を4:1のCHCl

    /iPrOH(50mL)で希釈し、そして0.1M HCl(30mL)で洗浄した。 層分離し、その水層を4:1のCHCl

    /iPrOH(30mL)でもう1回抽出した。 有機層を合わせ、Na

    SO

    で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。 その粗残留物を10:1のCH

    Cl

    /MeOH(4mL)に懸濁し、濾過し、そして50:1のCH

    Cl

    /MeOH(2mL)およびEt

    O(10mL)で洗浄して、白色粉末として、180mg(64%)のN−(4−{2−[4−(N−{1−(N−ヒドロキシカルバモイル)(1S)−2−[(第三級ブトキシ)カルボニルアミノ]エチル}カルバモイル)フェニル]エチニル}フェニル)−2−[(第三級ブトキシ)カルボニルアミノ]アセトアミド(6)を得た。

    オーブン乾燥したフラスコ(これは、N−(4−{2−[4−(N−{1−(N−ヒドロキシカルバモイル)(1S)−2−[(第三級ブトキシ)カルボニルアミノ]エチル}カルバモイル)フェニル]エチニル}フェニル)−2−[(第三級ブトキシ)カルボニルアミノ]アセトアミド(6)(130mg、0.218mmol)を含有する)に、1:1のTFA/CH Cl (2.5mL)を加えた。 得られたピンク色溶液を2時間攪拌し、そして濃縮して、ピンク色粘性物質を得た。 その粗残留物をCH Cl (4mL)でリンスし、回転蒸発で濃縮し、そしてTHF(2mL)およびMeOH(0.4mL)に溶解した。 4M HClのジオキサン(200μL)溶液を加え、得られた沈殿物を濾過し、そしてEt O(10mL)で洗浄して、淡黄褐色粉末として、90mgの4−({4−[(アミノアセチル)アミノ]フェニル}エチニル)−N−[(1S)−1−(アミノメチル)−2−(ヒドロキシアミノ)−2−オキソエチル]ベンズアミドを得た。

    (ヨードアニリンと臭化ブロモアセチルとの反応)

    4−ヨードアニリン(438mg、2.00mmol)およびEt

    N(280μL、2.00mmol)のベンゼン(5mL)溶液に、5分間にわたって、臭化ブロモアセチル(175μL、2.00mmol)を滴下した。 その反応物を1時間撹拌し、モルホリン(1.0mL、11.5mmol)で処理し、そして一晩攪拌した。 この反応混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、0.1M KOH水溶液(50mL)、H

    O(50mL)で洗浄し、MgSO

    で乾燥し、そして濃縮して、黄色オイルを得た。 シリカゲルクロマトグラフィー(100:1のCH

    Cl

    /MeOH)で精製すると、ワックス状黄褐色固形物として、630mg(91%)のN−(4−ヨードフェニル)−2−モルホリン−4−イルアセトアミドが得られた。 この生成物を、実施例14と類似の様式で、類似物に変換した。

    (実施例A:4−[4−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−ブタ−1,3−ジイニル]−安息香酸メチルエステルの調製)

    4−ヨード−安息香酸(5.49g、22.2mmol)、HOAT(3.08g、22.6mmol)、EDC(4.33g、22.6mmol)のDMF(85ml)攪拌溶液に、DIEA(9.7ml、55.1mmol)を加えた。 2分後、このHDAP(Boc)−OMe(1)を一度に加えた。 12時間後、その反応は、LCMSにより、完結したことが分かった。 この反応物をEtOAc/ヘキサン(1:1)(500ml)で希釈した。 その有機相を1N HCl(2×80ml)、1N NaOH(2×80ml)、水(2×80ml)、飽和ブライン(80ml)で洗浄し、Na

    SO

    で乾燥し、濾過し、そして減圧下にて濃縮して、粗生成物を得た。 その残留物をシリカの濾過プラグ(これは、EtOAc/ヘキサン(1:1)で溶出する)で濾過した。 生成物を有する画分を蒸発させて、収率93%で、9.3gの生成物(3−第三級ブトキシカルボニルアミノ−2−(4−ヨード−ベンゾイルアミノ)−プロピオン酸メチルエステル)を得た。 この生成物を、前記実施例と類似の様式で、類似物に変換した。

    (実施例15:N−(1−(N−ヒドロキシカルバモイル)(1S,2R)−2−ヒドロキシプロピル)(4−{2−[4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]エチニル}フェニル)カルボキサミド(5))

    ((2S,3R)−2−[4−(4−ホルミル−フェニルエチニル)−ベンゾイルアミノ]−3−ヒドロキシ−酪酸メチルエステル(3)の調製)

    アルキン1(745mg、2.85mmol)、4−ヨードベンズアルデヒド2(902mg、3.89mmol)およびEt

    N(900μL、6.5mmol)のTHF(50mL)溶液をN

    流で2分間パージし、次いで、PdCl

    (PPh

    (70mg、0.10mmol)およびCuI(34mg、0.18mmol)で処理した。 その反応混合物を40時間攪拌し、回転蒸発で濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィー(40:1のDCM/MeOH)で精製して、淡黄色粉末(融点143〜144℃)として、0.833g(収率80%)の(2S,3R)−2−[4−(4−ホルミル−フェニルエチニル)−ベンゾイルアミノ]−3−ヒドロキシ−酪酸メチルエステル3を得た。 R

    =0.3(25:1のDCM/MeOH);LRMS(ES+)m/z 366.1(C

    21

    19 NO

    +Hは、366.13を要する);HPLC(300nm、47分間)15.3分間。

    ((2S,3R)−3−ヒドロキシ−2−[4−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルエチニル)−ベンゾイルアミノ]−酪酸メチルエステル(4)の調製)

    ベンズアルデヒド3(0.822g、2.25mmol)およびモルホリン(260μL、2.97mmol)のTHF(15mL)溶液に、N

    雰囲気下にて、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(0.670g、3.16mmol)を加え、その反応をTLC(25:1のDCM/MeOH、R

    =0.2)でモニターした。 4時間攪拌した後、この反応混合物を飽和NaHCO

    (150mL)でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出し、MgSO

    で乾燥し、濾過し、そして濃縮して、黄色シロップを得た。 シリカゲルクロマトグラフィー(35:1のDCM/MeOH)で精製すると、粘稠な白色発泡体として、0.844g(収率86%)の4が得られた。

    ((2S,3R)−N−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−4−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニルエチニル)−ベンズアミド(5)の調製)

    ヒドロキシルアミン塩酸塩(400mg、5.76mmol)の無水MeOH(5mL)攪拌溶液に、0℃で、N

    雰囲気下にて、ナトリウムメトキシド(MeOH中で25重量%、1.860g、8.60mmol)を加えた。 20分間攪拌した後、メチルエステル4(829mg、1.90mmol)の1:1MeOH/THF(6mL)溶液を加え、その反応混合物を、0℃で、1時間、そして室温で、4時間攪拌した。 この反応物を1.0M HCl(6mL)でクエンチし、回転蒸発で濃縮して、有機溶媒を除去し、そしてDMSO(4mL)で希釈した。 分析用RP−HPLC(C

    18カラム、CH

    CN勾配5〜35%、0.1%TFA、UV分析300nm、16分間)により、その粗生成物混合物について、85%の純度が明らかとなった。 集めた画分を分取RP−HPLCで精製し凍結乾燥すると、綿毛状白色固形物として、701mg(81%)の5が得られた。 LRMS(ES+)m/z 438.1(C

    24

    27

    +Hは、438.20を要する);RP−HPLC(300nm、16分間の運転)8.7分間。

    (ヒドロキサム酸トラニルを合成する樹脂手順)
    (実施例16:4−[(4−{[(ベンジルアミノ)アセチル]アミノ}フェニル)エチニル]−N−{(1S,2R)−2−ヒドロキシ−1−[(ヒドロキシアミノ)カルボニル]プロピル}ベンズアミドの合成)

    1. Fmocヒドロキシルアミン樹脂のカップリング DCMを加えて30分間振盪することにより、この樹脂を予め膨潤した。 この樹脂を排出し、DMF中にて、20%ピペリジンを加え、その樹脂を1.25時間振盪し、最後に排出し、そしてDMFで2回、DCMで2回洗浄した。 完全に排出した後、DMF中の20%ピペリジンを加えて、1.25時間で、開裂に達した。 この樹脂をDMFで4回、DCMで4回洗浄し、そして完全に排出した。 別のフラスコで、このアミノ酸(Fmoc−Thr tBu−OHまたはFmoc−DAP Boc−OH、4当量)を混合し、HATU(4当量)、DMF(60mL)およびヒューニッヒ塩基(8当量)を加え、そして2〜3分間攪拌した。 その混合物をこの樹脂に加え、そして20〜24時間振盪した。 引き続いて、この樹脂を排出し、そして標準的な洗浄(DCMで1回、DMFで4回およびDCMで4回)にかけた。 DMF中の20%ピペリジンを加えることにより、このアミノ酸からこのFmocを除去し、そして1.25時間振盪し、排出し、そして標準的な洗浄(DCMで1回、DMFで4回およびDCMで4回)にかけた。

    2.4−ヨード安息香酸のアミノ酸樹脂へのカップリング 4−ヨード安息香酸(4当量)、HBTU(4当量)、DMF(60mL)の混合物を数分間振盪した。 引き続いて、ヒューニッヒ塩基(8当量)を加え、その混合物をさらに2〜3分間振盪した。 次いで、調製したThrまたはDAP樹脂(Fmoc除去、7.5g、5.775mmol)に、この予め活性化した混合物を加えた。 その反応物を12〜16時間振盪し、続いて、標準的な洗浄(DCMで1回、DMFで4回およびDCMで4回)にかけた。

    3. 樹脂でのアルキンカップリング 4−ヨード安息香酸樹脂(4g、3.08mmol)に、4−アミノフェニルアセチレン(3当量)、Pd(PPh Cl (0.04当量)、CuI(0.08当量)およびTHF(アルゴンでパージ)を加えた。 1分間混合した後、TEA(4.5当量)を加え、その反応物を、室温で、アルゴン下にて、12時間振盪した。

    4. 樹脂での塩化ブロモアセチルとのアニリンカップリング アニリン樹脂(4g、3.08mmol)にDCM(30mL)ルチジン(10当量)を加え、そして1分間振盪した。 DCM(5mL)中の塩化ブロモアセチル(8当量)をゆっくりと加えた。 この添加後、そのスラリーを1.5〜1.75時間振盪した。 引き続いて排出し、次いで、DCMで2回、DMFで4回、そしてDCMで4回の洗浄を実行した。

    5. 樹脂でのアミンとの置換 このブロモアセチル樹脂(125mg)にNMP(1.5mL)を加え、続いて、アミン(0.2gまたはmL、すなわち、過剰)を加え、そのスラリーを、室温で、12〜16時間振盪した。 その塩を中和するために、TEAを加えた。 このイミダゾールを、38℃で、24時間加熱した(アニリンの場合、38℃て、48時間加熱した)。 その反応混合物を排出し、そしてDMFで4回およびDCMで4回洗浄した。

    6. 樹脂からの開裂およびThr tBuおよびDAP Bocの脱保護 この樹脂(125mg)を、室温で、45時間にわたって、TFA/水(80:20 v/v)(1.5mL)に浸漬した。 開裂すると、その溶液を集め、その樹脂をさらに多くのTFA/水混合物(0.75mL)で洗浄した。 このTFA/生成物溶液に、アセトニトリル/水溶液(1:1v/v、10mL)および純水(2.5ml)を加えた。 その混合物を、液体窒素中にて、約15分間凍結し、そして凍結乾燥した。 その無水残留物を、このアセトニトリル/水溶液(1:1 v/v、10ml)に再度溶解し、続いて、1M HCl水溶液(塩基性窒素1個あたり1.2当量)に溶解し、凍結し、そして凍結乾燥して、粉末を得た。

    (3'−ニトロ−トランスレオニンヒドロキサム酸の合成)
    (実施例17:(1S,2R)−N−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−4−(3−ニトロ−フェニルエチニル)−ベンズアミド)

    (ヒドロキシルアミン2−クロロトリチル樹脂(3)上での(1S,2R)−N−(2−第三級ブトキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−4−エチニル−ベンズアミドの調製)

    DCM(5mL)中にて、2時間にわたって、樹脂1(0.522g、0.365mmol、0.70mmol/g)を膨潤し、そして排出した。 この樹脂を、1時間にわたって、DMF(6mL)中の20%ピペリジンで処理し、DMF(4×6mL)およびDCM(4×6mL)で洗浄し、そして完全に排出した。 別のフラスコにて、4−エチニル安息香酸2(0.160g、1.10mmol)、DIC(0.280mL、1.79mmol)、HOBt(0.148g、1.10mmol)およびDIEA(0.4mL、2.30mmol)をDCM(1mL)およびDMF(4mL)に溶解し、15分間攪拌し、この樹脂に加えた。 36時間振盪した後、その混合物を排出し、DMF(4×6mL)およびDCM(4×6mL)で洗浄し、そして真空乾燥して、0.495gの黄色樹脂を得た。

    ((1S,2R)−N−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−4−(3−ニトロ−フェニルエチニル)−ベンズアミド(5)の調製)

    DCM(2mL)中にて、1時間にわたって、樹脂3(100mg、0.070mmol)を膨潤し、そして排出した。 1−ヨード−3−ニトロベンゼン4(87.1mg、0.350mmol)およびEt

    N(150μL、1.10mmol)のDMF(1.5mL)溶液をN

    泡の流れで2分間パージし、この樹脂に加えた。 5分間混合した後、PdCl

    (PPh

    (10.0mg、0.014mmol)およびCuI(7.0mg、0.036mmol)を加え、その混合物を26時間振盪した。 この樹脂を排出し、DMF(3×2mL)、DCM(3×2mL)で洗浄し、そして10%TFA/DCM(1.5mL)で20分間開裂した。 その溶液を集め、この樹脂を追加10%TFA/DCM(1.0mL)でリンスした。 開裂画分を合わせ、ニートTFA(2.0mL)で処理し、室温で1時間攪拌し、そして回転蒸発で濃縮して、粗褐色残留物を得た。 集めた画分をRP−HPLC(C

    18カラム、CH

    CN勾配5〜65%、0.1%TFA、UV分析300nm、28分間)および凍結乾燥にかけると、白色発泡体として、6.0mg(収率22%)の(1S,2R)−N−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−4−(3−ニトロ−フェニルエチニル)−ベンズアミドが得られた。 LRMS(ES+)m/z 384.2(C

    19

    17

    +Hは、384.15を要する);RP−HPLC(300nm、28分間の運転)15.2分間。

    (4'−トリフルオロメトキシ−Tolan Dapヒドロキサム酸の合成)
    (実施例18:(1S)−N−(2−アミノ−1−ヒドロキシカルバモイル−エチル)−4−(4−トリフルオロメトキシ−フェニルエチニル)−ベンズアミド(5))

    (ヒドロキシルアミン2−クロロトリチル樹脂(3)上の(1S)−N−(2−(Boc)−アミノ−1−ヒドロキシカルバモイル−エチル)−4−エチニル−ベンズアミドの調製)

    DCM(15mL)中にて、2時間にわたって、樹脂1(1.330g、0.931mmol、0.70mmol/g)を膨潤し、そして排出した。 この樹脂を、DMF(20mL)中にて、1時間にわたって、20%ピペリジンで処理し、DMF(3×15mL)およびDCM(3×15mL)で洗浄し、そして完全に排出した。 別のフラスコにて、4−エチニル安息香酸2(0.408g、2.793mmol)、DIC(0.70mL、4.470mmol)、HOBt(0.377g、2.793mmol)およびDIEA(1.0mL、5.7mmol)をDCM(10mL)およびDMF(2mL)に溶解し、15分間攪拌し、この樹脂に加えた。 36時間振盪した後、その混合物を排出し、DMF(3×15mL)およびDCM(3×15mL)で洗浄し、そして真空乾燥して、1.290gの黄色樹脂を得た。

    ((1S)−N−(2−アミノ−1−ヒドロキシカルバモイル−エチル)−4−(4−トリフルオロメトキシ−フェニルエチニル)−ベンズアミド(5)の調製)

    DCM(2mL)中にて、1時間にわたって、樹脂3(120mg、0.084mmol)を膨潤し、そして排出した。 4−(トリフルオロメトキシ)ヨードベンゼン4(96.8mg、0.336mmol)およびEt

    N(150μL、1.10mmol)のDMF(2.0mL)溶液をN

    泡の流れで2分間パージし、この樹脂に加えた。 5分間混合した後、PdCl

    (PPh

    (18.0mg、0.025mmol)およびCuI(8.0mg、0.042mmol)を加え、その混合物を24時間振盪した。 この樹脂を排出し、DMF(3×2mL)、DCM(3×2mL)で洗浄し、そして10%TFA/DCM(2.0mL)で20分間開裂した。 その溶液を集め、この樹脂を追加10%TFA/DCM(1.0mL)でリンスした。 開裂画分を合わせ、ニートTFA(3.0mL)で処理し、室温で1時間攪拌し、そして回転蒸発で濃縮して、粗褐色残留物を得た。 集めた画分をRP−HPLC(C

    18カラム、CH

    CN勾配5〜55%、0.1%TFA、UV分析300nm、28分間)および凍結乾燥にかけると、白色固形物として、9.0mg(収率25%)の(1S)−N−(2−アミノ−1−ヒドロキシカルバモイル−エチル)−4−(4−トリフルオロメトキシ−フェニルエチニル)−ベンズアミドが得られた。 LRMS(ES+)m/z 408.0(C

    19

    16

    +Hは、408.11を要する);RP−HPLC(300nm、28分間の運転)18.0分間。

    (実施例19:N−(1−(N−ヒドロキシカルバモイル)(1S,2R)−2−ヒドロキシプロピル)[4−(4−フェニルブタ−1,3−ジイニル)フェニル]カルボキサミドの合成)

    この4−(2,2−ジブロモ−ビニル)−安息香酸メチルエステル(2)は、J. Org. Chem. 1999、64、8873−8879において、Wang ShenおよびLe Wangの方法により製造した。

    4−(2,2−ジブロモ−ビニル)−安息香酸メチルエステル(2)(5.76g、18.0mmol)、エチニルベンゼン(2.57g、25.2mmol)、Pd dba (164mg、0.18mmol)、トリス(4−メトキシフェニル)ホスフィン(TMPP)(253mg、0.72mmol)の溶液をアルゴン散布(5分間)DMF(60ml)に溶解した。 その反応物に、1分間にわたって、アルゴンを散布した。 その攪拌反応混合物にTEA(7.5ml、54.0mmol)を加え、これを、次いで、アルゴン下にて、85℃で、3.5時間加熱した。 その反応は、LCMSにより、完結したことが分かった。 この反応物を室温まで冷却し、そしてEtOAc/ヘキサン(1:1)(300ml)で希釈した。 その有機相を1M HCl(2×50m1)、1M NaOH(3×50ml)、水(2×50ml)、飽和ブライン(50ml)で洗浄し、Na SO で乾燥し、濾過し、そして減圧下にて濃縮して、オイルとして、5.25gの粗生成物を得た。 このオイルを20%EtOAc/ヘキサン約20mlで処理し、これを加熱して、その残留物を溶解した。 フラスコの壁を20%EtOAc/ヘキサン溶液(5ml)で洗浄し、これを冷却すると、白色固形物として、1.45gの純粋生成物(収率31%)が得られた。 その粗反応生成物の残りをフラッシュクロマトグラフィー(これは、溶離液として、EtOAc(8%)/ヘキサンを使用する)で精製した。 その純粋画分を蒸発させ、そして真空乾燥して、追加生成物(典型的には、25〜30%の追加収率)を得た。

    Org. Lett. 2000,2(18),2857−2860における、Wang ShenおよびSheela A. Thomasの方法に従って、4−(4−フェニル−ブタ−1,3−ジイニル)−安息香酸メチルエステル(4)を製造した。

    (4−(4−フェニル−ブタ−1,3−ジイニル)−安息香酸(5)の調製)
    メチルエステル4(1.45g、5.6mmol)のMeOH(100ml)攪拌溶液に、室温で、NaOHの3M水溶液(20ml)を加えた。 その反応溶液を、この反応物が透明に変わるまで、45分間にわたって、還流状態まで加熱した。 出発物質の全ては、TLCおよびHPLCにより、尽きていた。 この反応物を室温まで冷却し、一部のMeOH(約50ml)を、減圧下にて蒸発することにより、除去した。 その混合物に水(100ml)を加えた。 pH紙により酸性となるまで(pH2)、その攪拌溶液に濃HClを滴下した。 形成された白色沈殿物を吸引濾過により集めた。 その固形物を水(3×20ml)およびヘキサン(2×20ml)で洗浄して、乾燥後、収率99%で、1.35gの生成物酸5を得た。 化合物5の化合物7への引き続いた変換は、N−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−4−フェニルエチニル−ベンズアミド(化合物5)の合成について実施例12で記述した方法に従って、実行した。 LCMS MH+ 363.13。

    (実施例B:N−[(1S)−1−(アミノメチル)−2−(ヒドロキシアミノ)−2−オキソエチル]−4−[4−(4−アミノフェニル)ブタ−1,3−ジイニル]ベンズアミドの合成)
    (2−{4−[4−(4−アミノ−フェニル)−ブタ−1,3−ジイニル]−ベンゾイルアミノ}−3−第三級ブトキシカルボニルアミノ−プロピオン酸メチルエステル(2)の調製)

    4−[4−(4−アミノ−フェニル)−ブタ−1,3−ジイニル]−安息香酸(1)(5.0g、19.1mmol)、HOBT(2.72g、20.1mmol)、EDC(3.85g、20.1mmol)のDMF(80ml)攪拌溶液にDIEA(10.5ml、60.3mmol)を加えた。 2分後、このH−DAP(Boc)−OMeを一度に加えた。 室温で12時間後、その反応は、LCMSにより、完結したことが分かった。 この反応物をEtOAc/ヘキサン(4:1)(500ml)で希釈した。 その有機相を1N NaOH(2×80ml)、水(2×80ml)、飽和ブライン(80ml)で洗浄し、Na

    SO

    で乾燥し、濾過し、そして減圧下にて濃縮して、粗生成物を得た。 その残留物をシリカ濾過プラグ(これは、EtOAc/ヘキサン(4:1)で溶出する)で濾過した。 生成物を有する画分を蒸発させて、収率91%で、8.02gの生成物を得た。 化合物2の最終ヒドロキサム酸(例えば、実施例892)への引き続いた変換は、N−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−4−フェニルエチニル−ベンズアミド(化合物5)について実施例12で記述した方法に従って、実行した。

    (1,3−ジイニル類似物(例えば、以下の実施例20)を製造するための4−(ブタ−1,3−ジイニル)−安息香酸(4)の合成)

    (4−(4−トリメチルシラニル−ブタ−1,3−ジイニル)−安息香酸メチルエステル(3)の調製)

    4−ヨード安息香酸メチル2(4.510g、17.2mmol)、PdCl

    (PPh

    (483mg、0.690mmol)およびCuI(262mg、1.37mmol)のCH

    CN(50mL)溶液を、N2雰囲気下にて、光の非存在下で、0℃まで冷却した。 トリエチルアミン(7.2mL、52.0mmol)を加え、続いて、トリメチルシリル−1,3−ブタジイン1(5.240g、42.8mmol)を加え、その反応物を、0℃で、3時間、そして室温で、30時間攪拌した。 回転蒸発で溶媒を除去すると、粗黒色残留物が得られ、これを、シリカゲルクロマトグラフィー(95:5のヘキサン/EtOAc)で精製して、褐色固形物(融点=67〜68℃)として、3.450g(収率79%)の4−(4−トリメチルシラニル−ブタ−1,3−ジイニル)−安息香酸メチルエステル3を得た。

    (4−(ブタ−1,3−ジイニル)−安息香酸(4)の調製)

    水酸化カリウム(3.700g、65.9mmol)をH

    O(10mL)に溶解し、そして光の非存在下にて、4−(4−トリメチルシラニル−ブタ−1,3−ジイニル)−安息香酸メチルエステル3(3.420g、13.5mmol)のTHF(26mL)溶液に加えた。 16時間攪拌した後、その反応を1.0M HCl(120mL)でクエンチし、得られた沈殿物を濾過し、1:1のヘキサン/ベンゼン(150mL)で洗浄し、そして真空乾燥して、褐色固形物(融点>230℃)として、2.100g(収率91%、純度98%)の4−(ブタ−1,3−ジイニル)−安息香酸4を得た。 ジイン4は、室温で不安定であることが分かったものの、0℃では、TLCで少量の分解が認められたにすぎず、数週間保存できた。 R

    =0.2(4:1のヘキサン/EtOAc);HPLC(300nm、28分間の運転)16.0分間;LRMS(ES+)m/z 171.0(C

    11

    +Hは、171.04を要する)。

    (3'−ニトロフェニル−ジアセチレン−Dapヒドロキサム酸の合成)
    (実施例20:N−(1−(N−ヒドロキシカルバモイル)(1S)−2−アミノエチル){4−[4−(3−ニトロフェニル)ブタ−1,3−ジイニル]フェニル}カルボキサミド(6))

    (ヒドロキシルアミン2−クロロトリチル樹脂(2)上のFmoc−Dap(Boc)−NHOHの調製)

    N−Fmoc−ヒドロキシルアミン2−クロロトリチル樹脂(3.288g、2.53mmol、0.77mmol/g、Novabiochem)のDCM(40mL)懸濁液を2時間振盪し、そして排出した。 この樹脂を、1時間にわたって、DMF(40mL)中の20%ピペリジンで処理し、DMF(2×40mL)で洗浄し、DMF(40mL)中の20%ピペリジンで二度目の処理をし、DMF(3×40mL)およびDCM(3×40mL)で洗浄し、そして完全に排出した。 別のフラスコにて、Fmoc−Dap(Boc)−OH(3.175g、7.44mmol)、HATU(2.829g、7.44mmol)およびDIEA(4.3mL、24.7mmol)をDMF(35mL)に溶解し、3分間攪拌し、この樹脂に加えた。 48時間振盪した後、その混合物を排出し、DMF(4×40mL)およびDCM(4×40mL)で洗浄し、そして真空乾燥して、3.530gの黄色樹脂を得た。

    (ヒドロキシルアミン2−クロロトリチル樹脂(4)上での(S)−N−(2−N−Fmoc−アミノ−1−ヒドロキシカルバモイル−エチル)−4−ブタ−1,3−ジイニル−ベンズアミドの調製)

    DCM(40mL)中にて、2時間にわたって、樹脂2(3.530g、2.53mmol、0.71mmol/g)を膨潤し、そして排出した。 この樹脂を、1時間にわたって、DMF(40mL)中の20%ピペリジンで処理し、DMF(4×40mL)およびDCM(4×40mL)で洗浄し、そして完全に排出した。 別のフラスコにて、4−ブタ−1,3−ジイニル−安息香酸3(1.076g、6.32mmol)、EDCI(1.457g、7.60mmol)、HOBt(1.048g、7.75mmol)およびDIEA(2.2mL、12.6mmol)をDCM(25mL)およびDMF(5mL)に溶解し、45分間攪拌し、この樹脂に加えた。 48時間振盪した後、その混合物を排出し、DMF(4×40mL)およびDCM(4×40mL)で洗浄し、そして真空乾燥して、3.35gの淡褐色樹脂を得た。

    ((S)−N−(2−アミノ−1−ヒドロキシカルバモイル−エチル)−4−[4−(3−ニトロ−フェニル)−ブタ−1,3−ジイニル]−ベンズアミド(6)の調製)

    DCM(3mL)中にて、1時間にわたって、樹脂4(176mg、0.135mmol)を膨潤し、そして排出した。 1−ヨード−3−ニトロベンゼン5(118mg、0.474mmol)およびEt

    N(200μL、1.43mmol)のDMF(3.0mL)溶液をN

    泡の流れで2分間パージし、この樹脂に加えた。 5分間混合した後、PdCl

    (PPh

    (6.0mg、0.009mmol)およびCuI(10.0mg、0.052mmol)を加え、その混合物を36時間振盪した。 この樹脂を排出し、DMF(4×3mL)、DCM(4×3mL)で洗浄し、そして10%TFA/DCM(1.5mL)で20分間開裂した。 その溶液を集め、この樹脂を追加10%TFA/DCM(2mL)でリンスした。 開裂画分を合わせ、ニートTFA(4.0mL)で処理し、室温で1時間攪拌し、そして回転蒸発で濃縮して、粗褐色残留物を得た。 集めた画分をRP−HPLC(C

    18カラム、CH

    CN勾配5〜65%、0.1%TFA、UV分析300nm、30分間)および凍結乾燥にかけると、白色固形物として、12.0mg(22%)の470が得られた。 LRMS(ES+)m/z 392.9(C

    20

    16

    +Hは、393.11を要する);RP−HPLC(300nm、30分間の運転)14.9分間。

    (4'−ベンズアミドジアセチレンDapヒドロキサム酸の合成)
    (実施例21:N−((2S)−アミノ−1−ヒドロキシカルバモイル−エチル)−4−{4−[4−(2−アミノ−エチルカルバモイル)−フェニル]−ブタ−1,3−ジイニル}−ベンズアミド(3))

    (N−((2S)−アミノ−1−ヒドロキシカルバモイル−エチル)−4−{4−[4−(2−アミノ−エチルカルバモイル)−フェニル]−ブタ−1,3−ジイニル}−ベンズアミド(3)の調製)

    DCM(2mL)中にて、1時間にわたって、樹脂1(145mg、0.111mmol)を膨潤し、そして排出した。 4−エチニルベンズアミド2(124mg、0.288mmol)およびEt

    N(100μL、0.72mmol)のDMF(2.0mL)溶液を加え、この樹脂を5分間かき混ぜた。 PdCl

    (PPh

    (21mg、0.030mmol)およびCuI(22mg、0.110mmol)の混合物を加え、この樹脂を60時間かき混ぜた。 この樹脂を排出し、DMF(3×2mL)、DCM(3×2mL)で洗浄し、そして20分間にわたって、10%TFA/DCM(1.5mL)で開裂した。 その溶液を集め、この樹脂を追加10%TFA/DCM(1.0mL)でリンスした。 開裂画分を合わせ、ニートTFA(2.0mL)で処理し、室温で1時間攪拌し、そして回転蒸発で濃縮して、粗褐色残留物を得た。 集めた画分をRP−HPLC(C

    18カラム、CH

    CN勾配5〜55%、0.1%TFA、UV分析300nm、26分間)および凍結乾燥にかけると、2.6mg(収率5%)のN−((2S)−アミノ−1−ヒドロキシカルバモイル−エチル)−4−{4−[4−(2−アミノ−エチルカルバモイル)−フェニル]−ブタ−1,3−ジイニル}−ベンズアミドが得られた。 LRMS(ES+)m/z 434.0(C

    23

    23

    +Hは、434.19を要する);RP−HPLC(300nm、26分間の運転)15.3分間。

    (樹脂上のN−[4−ブタジイニル−ベンゾイル]−Thr(tBu)の合成(引き続いて実施例22および23を製造する))

    (ヒドロキシルアミン2−クロロトリチル樹脂(2)上での(2S,3R)−2−N−Fmoc−アミノ−3−第三級ブトキシ−N−ヒドロキシ−ブチルアミドの調製)

    N−Fmoc−ヒドロキシルアミン2−クロロトリチル樹脂(3.188g、2.45mmol、0.77mmol/g、Novabiochem)のDCM(40mL)懸濁液を2時間振盪し、そして排出した。 この樹脂を、1時間にわたって、DMF(40mL)中の20%ピペリジンで処理し、DMF(2×40mL)で洗浄し、DMF(40mL)中の20%ピペリジンで二度目の処理をし、DMF(3×40mL)およびDCM(3×40mL)で洗浄し、そして完全に排出した。 別のフラスコにて、Fmoc−Thr(tBu)−OH(2.927g、7.36mmol)、HATU(2.798g、7.36mmol)およびDIEA(4.3mL、24.6mmol)をDMF(40mL)に溶解し、3分間攪拌し、この樹脂に加えた。 24時間振盪した後、その混合物を排出し、DMF(4×40mL)およびDCM(4×40mL)で洗浄し、そして真空乾燥して、3.500gの黄色樹脂を得た。

    (ヒドロキシルアミン2−クロロトリチル樹脂(4)上での4−ブタ−1,3−ジイニル−N−(2−第三級ブトキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−ベンズアミドの調製)

    DCM(20mL)中にて、2時間にわたって、樹脂2(2.030g、1.56mmol、0.77mmol/g)を膨潤し、そして排出した。 この樹脂を、1時間にわたって、DMF(20mL)中の20%ピペリジンで処理し、DMF(4×20mL)およびDCM(4×20mL)で洗浄し、そして完全に排出した。 別のフラスコにて、4−ブタ−1,3−ジイニル−安息香酸3(0.617g、3.63mmol)、EDCI(0.834g、4.35mmol)、HOBt(0.588g、4.35mmol)およびDIEA(1.0mL、5.7mmol)をDCM(15mL)およびDMF(4mL)に溶解し、45分間攪拌し、この樹脂に加えた。 36時間振盪した後、その混合物を排出し、DMF(4×20mL)およびDCM(4×20mL)で洗浄し、そして真空乾燥して、1.900gの淡褐色樹脂を得た。

    (ジアセチレンスレオニンヒドロキサム酸の合成)
    (実施例22:(2S,3R)−4−[4−(3−アミノメチル−フェニル)−ブタ−1,3−ジイニル]−N−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−ベンズアミド(3))

    DCM(2mL)中にて、1時間にわたって、樹脂1(これは、先の合成から得た)(100mg、0.077mmol)を膨潤し、そして排出した。 3−ヨードベンジルアミン塩酸塩2(83.0mg、0.308mmol)およびEt

    N(250μL、1.80mmol)のDMF(1.5mL)溶液をN

    泡の流れで2分間パージし、この樹脂に加えた。 5分間混合した後、PdCl

    (PPh

    (11.0mg、0.016mmol)およびCuI(7.0mg、0.037mmol)を加え、その混合物を36時間振盪した。 この樹脂を排出し、DMF(4×2mL)、DCM(4×2mL)で洗浄し、そして10%TFA/DCM(1.5mL)で20分間開裂した。 その溶液を集め、この樹脂を追加10%TFA/DCM(1.5mL)でリンスした。 開裂画分を合わせ、ニートTFA(3.0mL)で処理し、室温で1時間攪拌し、そして回転蒸発で濃縮して、粗褐色残留物を得た。 集めた画分をRP−HPLC(C

    18カラム、CH

    CN勾配5〜65%、0.1%TFA、UV分析300nm、28分間)および凍結乾燥にかけると、白色固形物として、4.3mg(14%)の(2S,3R)−4−[4−(3−アミノメチル−フェニル)−ブタ−l、3−ジイニル]−N−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−ベンズアミドが得られた。 LRMS(ES+)m/z 392.0(C

    22

    21

    +Hは、392.15を要する);RP−HPLC(300nm、28分間の運転)10.0分間。

    (ジアセチレンベンジルアミン類似物の合成)
    (実施例23:(1S,2R)−N−2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−4−[4−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニル)−ブタ−1,3−ジイニル]−ベンズアミド(4))

    (樹脂(3)上のスレオニンジアセチレンベンズアルデヒドの調製)

    DCM(25mL)中にて、14時間にわたって、樹脂1(1.00g、0.77mmol)を予め膨潤し、そして排出した。 4−ヨードベンズアルデヒド2(715mg、3.08mmol)およびEt

    N(1.00mL、7.17mmol)のDMF(20mL)溶液を、2分間にわたって、N

    でパージし、この樹脂に加えた。 5分間混合した後、PdCl

    (PPh

    (40.0mg、0.057mmol)およびCuI(19.0mg、0.100mmol)を加え、その反応物を48時間振盪した。 この樹脂を排出し、DMF(4×20mL)、DCM(4×20mL)で洗浄し、そして真空乾燥して、1.100gの暗黄色樹脂を得た。

    ((1S,2R)−N−2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−4−[4−(4−モルホリン−4−イルメチル−フェニル)−ブタ−1,3−ジイニル]−ベンズアミド(4)の調製)

    テフロン(登録商標)で裏打ちしたネジ蓋をしたバイアル(これは、樹脂結合ジアセチレンベンズアルデヒド3を含有する)に、モルホリン(75μL、0.860mmol)オルトギ酸トリメチル(100μL、0.914mmol)のTHF(3.0mL)溶液を加えた。 この樹脂を10分間かき混ぜ、酢酸(100μL、1.75mmol)およびNaCNBH

    (40.0mg、0.637mmol)のMeOH(1.0mL)溶液で連続的に処理し、そして44時間振盪した。 この樹脂を濾過し、DMF(3×3mL)およびDCM(3×3mL)で洗浄し、そして排出した。 この樹脂の開裂は、10%TFA/DCM(2.0mL)で処理して20分間振盪することにより、達成した。 その溶液を集め、この樹脂を追加10%TFA/DCM(2.0mL)でリンスした。 開裂画分を合わせ、ニートTFA(3.0mL)で処理し、室温で1時間攪拌し、そして回転蒸発で濃縮して、粗黄色残留物を得た。 集めた画分のRP−HPLC(C

    18カラム、CH

    CN勾配5〜35%、0.1%TFA、UV分析300nm、18分間)による精製および凍結乾燥が、綿毛状黄色固形物として、19.0mg(29%)の472を与えた。 LRMS(ES+)m/z 462.0(C

    26

    27

    +Hは、462.10を要する);HPLC(300nm、18分間の運転)10.3分間。

    (4'−ベンズアミドジアセチレンスレオニンヒドロキサム酸の合成)
    (実施例24:(1S,2R)−N−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−4−{4−[4−(2−アミノ−エチルカルバモイル)−フェニル]−ブタ−1,3−ジイニル3−ベンズアミド(5))

    (N−(2−トリチル−アミノ−エチル)−4−エチニル−ベンズアミド(3)の調製)

    4−エチニル安息香酸1(292mg、2.00mmol)、EDCI(382mg、2.00mmol)およびHOBt(270mg、2.00mmol)のDMF(10mL)溶液に、N−トリチルエチレンジアミン2(810mg、2.67mmol)およびDIEA(1.4mL、8.0mmol)を加えた。 その反応混合物を24時間攪拌し、EtOAc(200mL)で希釈し、0.5M HCl(60mL)、飽和NaHCO

    (2×60mL)、H

    O(4×60mL)で洗浄し、MgSO

    で乾燥し、そして濃縮して、白色固形物(融点50〜51℃)として、836mg(収率97%)のN−(2−トリチル−アミノ−エチル)−4−エチニル−ベンズアミド3を得た。 R

    =0.40(1:1のヘキサン/EtOAc)。

    ((1S,2R)−N−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−4−{4−[4−(2−アミノ−エチルカルバモイル)−フェニル]−ブタ−1,3−ジイニル}−ベンズアミド(5)の調製)

    DCM(2mL)中にて、1時間にわたって、樹脂4(150mg、0.116mmol)を膨潤し、そして排出した。 4−エチニルベンズアミド3(151mg、0.350mmol)およびEt

    N(150μL、1.10mmol)のDMF(2.0mL)溶液を加え、この樹脂を5分間かき混ぜた。 PdCl

    (PPh

    (21mg、0.030mmol)およびCuI(28mg、0.147mmol)の混合物を加え、この樹脂を60時間かき混ぜた。 この樹脂を排出し、DMF(3×2mL)、DCM(3×2mL)で洗浄し、そして20分間にわたって、10%TFA/DCM(1.5mL)で開裂した。 その溶液を集め、この樹脂を追加10%TFA/DCM(1.0mL)でリンスした。 開裂画分を合わせ、ニートTFA(2.0mL)で処理し、室温で1時間攪拌し、そして回転蒸発で濃縮して、粗褐色残留物を得た。 集めた画分のRP−HPLC(C

    18カラム、CH

    CN勾配5〜65%、0.1%TFA、UV分析300nm、26分間)による精製および凍結乾燥が、2.0mg(収率4%)の(1S,2R)−N−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−4−{4−[4−(2−アミノ−エチルカルバモイル)−フェニル]−ブタ−1,3−ジイニル}−ベンズアミドを与えた。 LRMS(ES+)m/z 449.1(C

    24

    24

    +Hは、449.18を要する);RP−HPLC(300nm、26分間の運転)17.0分間。

    (3'−ピリジンジアセチレンスレオニンヒドロキサム酸の合成)
    (実施例25:N−((2R)−ヒドロキシ−(1S)−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−4−(4−ピリジン−3−イル−ブタ−1,3−ジイニル)−ベンズアミド(3))

    (N−((2R)−ヒドロキシ−(1S)−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−4−(4−ピリジン−3−イル−ブタ−1,3−ジイニル)−ベンズアミド(3)の調製)

    DCM(2mL)中にて、1時間にわたって、樹脂1(142mg、0.109mmol)を膨潤した。 3−エチニルピリジン2(38mg、0.368mmol)およびEt

    N(200μL、1.4mmol)のDMF(2mL)溶液を加え、この樹脂を5分間かき混ぜた。 PdCl

    (PPh

    (22mg、0.031mmol)およびCuI(25mg、0.131mmol)の混合物を加え、この樹脂を72時間かき混ぜた。 この樹脂を排出し、DMF(3×2mL)、DCM(3×2mL)で洗浄し、そして20分間にわたって、10%TFA/DCM(1.5mL)で開裂した。 その溶液を集め、この樹脂を追加10%TFA/DCM(1.0mL)でリンスした。 開裂画分を合わせ、ニートTFA(2.0mL)で処理し、室温で1時間攪拌し、そして回転蒸発で濃縮して、粗褐色残留物を得た。 集めた画分のRP−HPLC(C

    18カラム、CH

    CN勾配5〜65%、0.1%TFA、UV分析300nm、24分間)による精製および凍結乾燥が、4.4mg(収率11%)のN−((2R)−ヒドロキシ−(1S)−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−4−(4−ピリジン−3−イル−ブタ−1,3−ジイニル)−ベンズアミドを与えた。 LRMS(ES+)m/z 364.0(C

    20

    17

    +Hは、364.13を要する);RP−HPLC(300nm、24分間の運転)11.2分間。

    (実施例26:N−(1−(N−ヒドロキシカルバモイル)(1S,2R)−2−ヒドロキシプロピル){4−[4−(6−モルホリン−4−イル(3−ピリジル))ブタ−1,3−ジイニル]フェニル}カルボキサミド(5)の合成)

    (4−[4−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−ブタ−1,3−ジイニル]−安息香酸メチルエステルの調製)

    4−[4−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−ブタ−1,3−ジイニル]−安息香酸は、Org. Lett. 2000、2(18)、2857−2860における、Wang ShenおよびSheela A. Thomasの方法により製造した。

    4−(2,2−ジブロモ−ビニル)−安息香酸メチルエステル(1)(9.6g、30.0mmol)、エチニル−ピリジン(2)(5.43g、39.0mmol)、Pd dba (274mg、0.3mmol)、トリス(4−メトキシフェニル)ホスフィン(TMPP)(422mg、1.2mmol)の溶液をアルゴン散布(5分間)DMF(60ml)に溶解した。 その反応物に、1分間にわたって、アルゴンを散布した。 その攪拌反応混合物にTEA(12.5ml、90.0mmol)を加え、これを、次いで、アルゴン下にて、85℃で、3時間加熱した。 その反応は、LCMSにより、完結したことが分かった。 この反応物を室温まで冷却し、そしてEtOAc/ヘキサン(1:1)(500ml)で希釈した。 その有機相を1M NaOH(2×80ml)、水(2×80ml)、飽和ブライン(80ml)で洗浄し、Na SO で乾燥し、濾過し、そして減圧下にて濃縮して粗生成物を得た。 その残留物をシリカゲル濾過プラグ(これは、EtOAc/ヘキサン(1:1)で溶出する)で濾過した。 生成物を含む画分を蒸発させて、良好な純度(約96%の純度)で、9.06gの生成物を得た。 その物質を、さらに精製することなく、取り出した。

    (4−[4−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−ブタ−1,3−ジイニル−安息香酸(3)の調製)
    4−[4−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−ブタ−1,3−ジイニル]−安息香酸メチルエステル(9.06g、30mmol)のMeOH(350ml)攪拌溶液に、室温で、NaOH(15ml)の6M水溶液を加えた。 その反応溶液を、3時間にわたって、還流状態まで加熱した。 この反応は、混合物を停止し、透明にはならなかった。 HPLCおよびLCMSにより、その反応が副生成物を形成していることが示された。 この反応物を室温まで冷却し、減圧下での蒸発により、一部のMeOH(約200ml)を除去した。 この混合物に水(400ml)を加えた。 pH紙により酸性となるまで(pH2)、その攪拌溶液に濃HClを滴下した。 形成された黄色沈殿物を吸引濾過により集めた。 その固形物を水(3×20ml)およびヘキサン(2×20ml)で洗浄して、粗生成物を得た。 HPLCにより、この混合物には、約40%の生成物が存在していることが示された。 その粗反応生成物をフラッシュクロマトグラフィー(これは、溶離液として、EtOAc(8〜10%)/ヘキサンを使用する)で精製した。 その純粋画分を蒸発させ、そして真空乾燥して、収率50%で、4.2gの生成物3を得た。

    ([4−[4−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−ブタ−1,3−ジイニル]−ベンゾイル]−HN−Thr(OtBu)ヒドロキサム酸トリチル樹脂(4)の調製)

    実施例26と同じ手順に従って、ヒドロキシルアミン2−クロロトリチル樹脂に予め装填した第三級ブチル保護スレオニンに、4−[4−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−ブタ−1,3−ジイニル]−安息香酸(3)をカップリングした。 このカップリングは、DICおよびHOBTを使用した。 [N−Fmoc−ヒドロキシルアミン2−クロロトリチル樹脂は、Novabiochem cat. #01−64−0165から購入した]。

    (N−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−4−[4−(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−ブタ−1,3−ジイニル]−ベンズアミド(5)の調製)

    バイアル(これは、2−クロロピリジン樹脂(4)(150mg、0.12mmol)を含有する)に、モルホリン(300uL)のNMP(1ml)溶液を加えた。 その反応混合物をアルゴンでパージし、そして24時間にわたって、85〜90℃まで加熱した。 この樹脂を排出し、そしてDMFおよびDCMで交互に数回洗浄した。 TFA/水溶液(80:20)(1.5ml)で45分間処理することにより、この樹脂から生成物を開裂した。 この樹脂を濾過し、そして新たなTFA/水溶液(80:20)(0.5ml)で洗浄した。 合わせたTFAおよび有機画分をCH

    CN/水(1:1)(10ml)、水(2ml)で希釈し、そして凍結乾燥した。 その粗生成物を分取HPLCで精製した。 この粗生成物をDMSO(1ml)に溶解し、テフロン(登録商標)注射器フィルターに通し、その透明濾液を分取HPLCに注入した。 この精製は、20×50mmのUltro 120 C

    18カラム(これは、22mL/分、2%勾配(AcCN/水、0.1%TFA)で、16分間運転する)を使用した。 精製した画分を乾燥状態まで凍結乾燥して、TFA塩(収率約32%)として、2.2mgの純粋生成物を得た。

    (実施例27:4−[4−(4−アミノ−フェニル)−ブタ−1,3−ジイニル]−N−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−ベンズアミド(4)の合成)

    (2−{4−[4−(4−アミノ−フェニル)−ブタ−1,3−ジイニル]−ベンゾイルアミノ}−3−第三級ブトキシカルボニルオキシ−酪酸ヒドロキサム酸トリチル樹脂(3)の調製)

    4−[4−(4−アミノ−フェニル)−ブタ−1,3−ジイニル]−安息香酸(2)(1.64g、6.3mmol)、HOBT(0.85g、6.3mmol)、DIC(0.98ml、6.3mmol)のDMF(50ml)攪拌溶液にDIEA(2.7ml、15.6mmol)を加えた。 2分後、このThrヒドロキシルアミン樹脂(5.8g、4.5mmol)を一度に加えた。 [N−Fmoc−ヒドロキシルアミン2−クロロトリチル樹脂は、Novabiochem cat. #01−64−0165から購入した]。 室温で12時間後、その反応は、LCMSにより、完結したことが分かった。 この樹脂を排出し、そしてDMFおよびDCMで交互に3回洗浄した。 樹脂3上の生成物を、さらに精製することなく、引き続いた反応でそのまま使用した。

    (4−[4−(4−アミノ−フェニル)−ブタ−1,3−ジイニル]−N−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−ベンズアミド(4)の調製)

    TFA/水溶液(80:20)(1.5ml)で45分間処理することにより、この樹脂から、生成物(4)(120mg、0.09mmol)を開裂した。 この樹脂を濾過し、そして新たなTFA/水溶液(80:20)(0.5ml)で洗浄した。 合わせたTFAおよび有機画分をCH

    CN/水(1:1)(10ml)、水(2ml)で希釈し、そして凍結乾燥した。 その粗生成物を分取HPLCで精製した。 この粗生成物をDMSO(1ml)に溶解し、テフロン(登録商標)注射器フィルターに通し、その透明濾液を分取HPLCに注入した。 この精製は、20×50mm Ultro 120 C

    18カラム(これは、22ml/分、2%勾配(AcCN/水、0.1%TFA)で、16分間運転する)を使用した。 精製した画分を乾燥状態まで凍結乾燥して、TFA塩として、2.2mgの純粋生成物を得た。 生成物(4)を、CH

    CN/水から、10当量のHClで再度凍結乾燥して、TFAの殆どを除去し、HCl塩(収率約53%)として、2mgの生成物を得た。

    (実施例28:4−{4−[4−(2−ジメチルアミノ−アセチルアミノ)−フェニル]−ブタ−1,3−ジイニル}−N−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−ベンズアミド(6)(上記実施例27の化合物3から継続する)の合成)

    (2−(4−{4−[4−(2−ブロモ−アセチルアミノ)−フェニル]−ブタ−1,3−ジイニル}−ベンゾイルアミノ)−3−第三級ブトキシカルボニルオキシ−酪酸ヒドロキサメートトリチル樹脂(5)の調製)

    2−{4−[4−(4−アミノ−フェニル)−ブタ−1,3−ジイニル]−ベンゾイルアミノ}−3−第三級ブトキシカルボニルオキシ−酪酸ヒドロキサメートTrt樹脂(3)(0.75g、0.58mmol)、ルチジン(1.1ml、9.2mmol)およびDCM(4ml)の混合物に、室温で振盪しつつ、DCM(2ml)中のブロモ−アセチルクロライド(0.75g、0.58mmol)の溶液を加えた。 1.5時間振盪した後、その反応は、LCMSにより、完結したことが分かった。 この樹脂を排出し、そしてDCM(2×10ml)、DMF(3×10ml)およびDCM(3×10ml)で再度洗浄した。 樹脂5上の生成物を、さらに処理することなく、引き続いた反応でそのまま使用した。

    (4−{4−[4−(2−ジメチルアミノ−アセチルアミノ)−フェニル]−ブタ−1,3−ジイニル}−N−(2−ヒドロキシル−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−ベンズアミド(6)の調製)

    ブロモ酢酸Thr Trt樹脂(5)(125mg、0.09mmol)に、室温で振盪しつつ、ジメチルアミン(0.2ml)のNMP(1.2ml)溶液を加えた。 12時間振盪した後、その反応は、LCMSにより、完結したことが分かった。 この樹脂を排出し、そしてDCM(2×10ml)、DMF(3×10ml)およびDCM(3×10ml)で再度洗浄した。 TFA/水溶液(80:20)(1.5ml)で45分間処理することにより、この樹脂から、生成物(6)を開裂した。 この樹脂を濾過し、そして新たなTFA/水溶液(80:20)(0.5ml)で洗浄した。 合わせたTFAおよび有機画分をCH

    CN/水(1:1)(10ml)、水(2ml)で希釈し、そして凍結乾燥した。 その粗生成物を分取HPLCで精製した。 この粗生成物をDMSO(1ml)に溶解し、テフロン(登録商標)注射器フィルターに通し、その透明濾液を分取HPLCに注入した。 この精製は、20×50mm Ultro 120 C

    18カラム(これは、22ml/分、2%勾配(AcCN/水、0.1%TFA)で、16分間運転する)を使用した。 精製した画分を乾燥状態まで凍結乾燥して、TFA塩(収率約37%)として、2mgの純粋生成物を得た。

    (実施例29:4−{4−[4−(2−アミノ−4−メチル−ペンタノイルアミノ)−フェニル]−ブタ−1,3−ジイニル}−N−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシカルバモイル−プロピル)−ベンズアミド(7)(上記実施例27の化合物3から継続する)の合成)

    Fmoc−L−ロイシン(0.135g、0.38mmol)、HATU(0.146g、0.38mmol)のDMF(1.5ml)溶液を製造した。 2分間振盪した後、室温で振盪しつつ、アミノ1,3−ジイニル安息香酸Thr Trt樹脂(3)(125mg、0.09mmol)に、この活性化酸を加えた。 36時間振盪した後、その反応物を排出し、そしてDCM(2×4ml)、DMF(3×4ml)およびDCM(3×4ml)で再度洗浄した。 この樹脂を、2時間にわたって、DMF(4ml)中の20%ピペリジンで2回処理した。 この樹脂を排出し、そしてDMFおよびDCMで交互に数回洗浄した。 TFA/水溶液(80:20)(1.5ml)で45分間処理することにより、この樹脂から生成物を開裂した。 この樹脂を濾過し、そして新たなTFA/水溶液(80:20)(0.5ml)で洗浄した。 合わせたTFAおよび有機画分をCH

    CN/水(1:1)(10ml)、水(2ml)で希釈し、そして凍結乾燥した。 その粗生成物を分取HPLCで精製した。 この粗生成物をDMSO(1ml)に溶解し、テフロン(登録商標)注射器フィルターに通し、その透明濾液を分取HPLCに注入した。 この精製は、20×50mmのUltro 120 C18カラム(これは、22ml/分の2%勾配(AcCN/水、0.1%TFA)で16分間運転する)を使用した。 精製した画分を乾燥状態まで凍結乾燥して、TFA塩(収率約30%)として、1.7mgの純粋生成物(7)を得た。

    表1の実施例30〜1307は、上記合成スキームに従って、合成した。

    (生物学的プロトコルおよびデータ)
    (P.aeruginosa LpxC阻害アッセイ)
    このアッセイは、Hylandらの一般的方法(Journal of Bacteriology 1997 179,2029−2037: Cloning, expression and purification of UDP−3−O−acyl−GlcNAc deacetylase from Pseudomonas aeruginosa : a metalloamidase of the lipid A biosynthesis pathway)に従い、そして、その放射性標識手順は、Klineら(前掲)に従った。 要約すると、サンプルを、2nMのP. aeruginosa LpxCおよび150 nMの[3H−Ac]−UDP−3−O−(R−3−ヒドロキシデカノイル)−GlcNAcとともに、総体積にして50μLで、室温にて90分間に亘りインキュベートした。 反応を、1mg/mL BSAを含む50mMのリン酸ナトリウム(pH7.5)中で、96ウェルポリプロピレンプレートにて実施した。 反応を、100mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH7.5)中の活性炭粉末の3%懸濁物を180μL添加することによって停止した。

    上清を、遠心分離して清澄化した。 この清澄化した上清部分(酵素によって放出された[ H]酢酸を含む)を、シンチレーション液を含む不透明の白色96ウェルプレートに移した。 この放射能を、Perkin−Elmer/Wallac Trilux Microbeta counterで測定した。 5 mM EDTAが添加されたコントロール反応物が、非特異的な三重水素を決定するために、各実行に含まれた。

    (細菌のスクリーニングおよび培養)
    細菌単離物を、5%血液寒天(Remel, Lenexa, KS)上にて、大気下で、35℃で、2晩に亘って継代することによって、−70℃の凍結ストックから培養した。 試験した臨床単離物は、臨床試験の間に回収した単離物および米国内の種々の地理的に異なった病院から得た単離物から構成される回収物に由来する。 品質管理(Quality control)および一次パネル株(primary panel strains)は、American Type Culture Collection (ATCC; Rockville,MD)による。 ただし、P. aeruginosa PAO200(mexABoprM遺伝子を欠失した株)は、Dr. H. Schweizerより取得した。 この株は、主要多剤排出ポンプを発現せず、そして、多くの抗細菌剤に対して著しく高く感受性である。 Z61株(ATCC 35151)はまた、抗細菌剤に対して著しく高く感受性である。 この株の著しく高い感受性は、その外膜の透過性が増大した結果であると考えられている(Angus BL et al, Antimicrobial Agents and Chemotherapy 1982 21,299−309: Outer membrane permeability in Pseudomonas aeruginosa: Comparison of a wild−type with an antibacterial−supersusceptible mutant)。

    (感受性試験)
    最小抑制濃度(MIC)を、臨床研究所規格委員会(NCCLS)のガイドラインに従うブロス微量希釈法によって決定した。 簡単に述べると、生物の懸濁液を、0.5McFarland標準に調整して、1mL当たり3×10 と7×10 コロニー形成単位(CFU)との間で最終接種物を得た。 薬物希釈液および植菌材料を滅菌したカチオン調整Mueller−Hintonブロス(Remel)中で作製した。 100μlの接種物容積を、薬物の2倍の段階希釈を伴う100μlのブロスを含むウェルに加えた。 すべての植菌した微量希釈トレイを35℃での外気中で18〜24時間インキュベートした。 インキュベーションの後、明らかに増殖を阻害した薬物の最も低い濃度をMICとして記録した。 アッセイの性能を、NCCLSガイドラインに従ってトブラマイシンに対する実験用品質管理株(規定されたMICスペクトルを有する)の使用によってモニタリングした。

    (全身性Pseudomonas aeruginosa感染のマウスモデルにおける効力)
    雌性のBalb/cマウスに、50%の動物を殺傷する用量(LD 50 )のおよそ100倍のP. aeruginosa PAO1株またはE. coli ATCC25922を含む細菌懸濁液の0.5mlを腹腔内注射した。 感染1時間後および5時間後、試験化合物を、1群あたり5匹のマウスに、5mg/kg〜100mg/kgの範囲の用量で、静脈内注射した。 マウスを5日間観察し、そしてマウスの50%の生存を生じる化合物の用量(ED 50 )を計算した。

    (薬物組み合わせ(相乗作用)研究)
    I. 原理 交差実験は、目的の一次薬物(番号1)と他の関連する抗菌剤(番号2)との間の可能性のある相互作用を評価するために実施し得る。 P,aeruginosa ATCC27853、S. aureus ATCC29213および他の生物は、チャレンジ株ならびに選択した臨床単離体として使用され得る。 ブロス微量希釈形式は、薬物番号1、ならびに試験化合物単独および組み合わせた試験化合物の活性を評価するために使用され得る。 試験する2つの化合物の2倍希釈液(期待されるMIC値を各々括弧で囲む)を使用する。 分画抑制濃度(FIC)を、第2の化合物と組み合わせた化合物番号1のMICを化合物番号1単独のMICで除算して計算した。 合計FIC(ΣFIC)を、各薬物組み合わせについて、化合物番号1および化合物番号2の個々のFICの合計としてコンピュータ計算した。 相乗作用は、ΣFIC≦0.5と規定し、無作用は、0.5と4との間のΣFICと規定し、そして拮抗作用はΣ>4と規定した。 最も低いΣFICを薬物組み合わせ研究の最終的な解釈用に使用した。

    合計(ΣFIC)の解釈 a)相乗作用、x≦0.5
    b)無作用、0.5<x≦4
    c)拮抗作用、x>4
    (表2:表1からの選択化合物の抗菌活性の実例)
    (酵素阻害活性)

    (表3:生物の標準パネルに対する抗菌活性(MIC、μg/ml))


    (MICキー)


    6.25μg/ml以下のMIC = A


    6.25μg/mlより大きく、50μg/mlまでのMIC = B


    50μg/mlより大きいMIC = C

    (表4:Pseudomonas aeruginosaの嚢胞性線維症単離体に対する抗菌活性(MIC、μg/ml)。株は、以下の表現型を有する:3198および3236、ほとんどの抗菌剤に感受性;2196、シプロフロキサシンに耐性;3224、セフタジジムに耐性;3317、アズトレオナムに耐性;1145および3206、多剤耐性)


    (MICキー)


    6.25μg/ml以下のMIC = A


    6.25μg/mlより大きく、50μg/mlまでのMIC = B


    50μg/mlより大きいMIC = C

    (表5:P. aeruginosaの非CF臨床単離体に対する抗菌活性および他のグラム陰性病原体に対する抗菌活性。セット1:非発酵性生物。P.aer.、P.aeruginosa;Acinet.calc.、Acinetobacter calcoaceticus;Alcal.xyl.、Alcaligenes xylosoxidans;B.cep.、Burkholderia cepacia;S.malt.、Stenotrophomonas maltophilia)


    (MICキー)


    6.25μg/ml以下のMIC = A


    6.25μg/mlより大きく、50μg/mlまでのMIC = B


    50μg/mlより大きいMIC = C

    (表6:P.aeruginosaの非CF臨床単離体に対する抗菌活性および他のグラム陰性病原体に対する抗菌活性の続き。セット2:腸内生物。E.aer.、Enterobacter aerogenes;E.clo.、Enterobacter cloacae;E.coli、Escherichia coli;K.pneu.、Klebsiella pneumoniae;K.oxy.、Klebsiella oxytoca;P.mir.、Proteus mirabilis;S.marc.、Serratia marcescens)


    (MICキー)


    6.25μg/ml以下のMIC = A


    6.25μg/mlより大きく、50μg/mlまでのMIC = B


    50μg/mlより大きいMIC = C

    (表7:薬物組み合わせ(相乗作用)研究結果)


    (E.coli 25922の増殖を阻害するのに必要な最小濃度(mg/ml))

    表1の各々の実施例化合物は、上記のように合成し、そして分析した。 実施例化合物1〜1307の多くは、LpxCに関して10μM未満のIC

    50値を示した。 これらの化合物の多くは、1μM以下または0.1μM以下のIC

    50値を示した。 これらの化合物の多くは、0.050μM以下、0.030μM以下、0.025μM以下、または0.010μM以下のIC

    50値を示した。

    本発明による有機化合物は、互変異性の現象を示し得ることが理解できるはずである。 本明細書内の化学構造は、可能な互変異性形状の1つを表わし得るにすぎないので、本発明は、描写した構造のいずれの互変異性形状も包含することが理解できるはずである。

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