Benzoserenino [4,3,2-cd] indazole compounds and their preparation

申请号 JP14070885 申请日 1985-06-28 公开(公告)号 JPH0655745B2 公开(公告)日 1994-07-27
申请人 ワーナー‐ランバート・コンパニー; 发明人 EREN EMU BAAMAN; EICHI DEII HORISU SHOOORUTAA; BURATSUDO EDOWAADO GUREGOO;
摘要
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】遊離塩基形態で式 を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩。 式中、R 7 、R 8 、R 9およびR 10は水素またはヒドロキシを示し、 R 2はANR′R″〔式中Aは場合によってはヒドロキシルで置換されていてもよい2〜5個の炭素原子の直鎖状または有枝鎖状のアルキレン鎖であり、R′およびR″は水素または場合によってはヒドロキシルで置換されていてもよい1〜4個の炭素原子のアルキルであるかまたはR′およびR″は一緒になって (式中nおよびmはそれぞれ2〜3の整数でありそしてBは直接的な結合である)を示す〕であり、そしてR 5
    はニトロ、NH 2またはNHR 2である。
  • 【請求項2】遊離塩基形態で式 (式中、R 2およびR 5は前記第1項記載の意義を有する)を有する前記第1項記載のベンゾセレニノ〔4,
    3,2−cd〕−インダゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩。
  • 【請求項3】R 2がジエチルアミノエチルでありそしてR 5がアミノエチルアミノである前記第2項記載の化合物。
  • 【請求項4】遊離塩基形態で式 (式中、R 9はヒドロキシでありそしてR 2は前記第1項記載の意義を有す)を有する前記第1項記載のベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩。
  • 【請求項5】遊離塩基形態で式 (式中、R 9はヒドロキシでありそしてR 2は前記第1項記載の意義を有す)を有する前記第1項記載のベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩。
  • 【請求項6】遊離塩基形態で式 (式中、R 9はヒドロキシでありそしてR 2は前記第1項記載の意義を有す)の前記第1項記載のベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩。
  • 【請求項7】N,N−ジエチル−5−ニトロ−2H−
    〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−2−エタンアミンである前記第1項記載の化合物。
  • 【請求項8】5−アミノ−N,N−ジエチル−2H−
    〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−2−エタンアミンである前記第1項記載の化合物。
  • 【請求項9】N−〔2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−c
    d〕インダゾール−5−イル〕−1,2−エタンジアミンである前記第1項記載の化合物。
  • 【請求項10】N,N−ジエチル−5−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−2H−〔1〕−ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−2−エタンアミンである前記第1項記載の化合物。
  • 【請求項11】N−〔2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−c
    d〕インダゾール−5−イル〕−1,3−プロパンジアミンである前記第1項記載の化合物。
  • 【請求項12】5−〔(2−アミノエチル)アミノ〕−
    2−〔2−(1−ピロリジニル)エチル〕−2H−
    〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾールである前記第1項記載の化合物。
  • 【請求項13】2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕
    −5−ニトロ−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,
    2−cd〕インダゾール−9−オールである前記第1項記載の化合物。
  • 【請求項14】2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕
    −5−ニトロ−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,
    2−cd〕インダゾール−8−オールである前記第1項記載の化合物。
  • 【請求項15】5−〔(2−アミノエチル)アミノ〕−
    2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−2H−〔1〕
    ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−9
    −オールである前記第1項記載の化合物。
  • 【請求項16】5−〔(2−アミノエチル)アミノ〕−
    2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−2H−〔1〕
    ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−8
    −オールである前記第1項記載の化合物。
  • 【請求項17】遊離塩基形態で式 〔式中、R 7 、R 8 、R 9およびR 10は水素またはヒドロキシを示し、 R 2はANR′R″〔式中Aは場合によってはヒドロキシルで置換されていてもよい2〜5個の炭素原子の直鎖状または有枝鎖状のアルキレン鎖であり、R′およびR″は水素または場合によってはヒドロキシルで置換されていてもよい1〜4個の炭素原子のアルキルであるかまたはR′およびR″は一緒になって (式中nおよびmはそれぞれ2〜3の整数でありそしてBは直接的な結合である)を示す〕であり、そしてR 5
    はニトロ、NH 2またはNHR 2である〕 を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩を製造するにあたり、 1−クロロ−4−ニトロ−9H−セレノキサンテン−9
    −オンおよびR 2 −置換ヒドラジンを反応せしめてR 5がニトロである前記の化合物を形成させそしてもし必要ならば該化合物を還元によってR 5がNH 2である前記の化合物に変換せしめそして更にもし必要ならば場合によっては感受性基を保護基で保護した後式XR 2 (式中Xは塩素または臭素でありそしてR 2は前記の意義を有す)
    を有するハロアルキルアミンによるアルキル化によってまたはアルデヒドまたはアセタール、ケトンまたはケタールと反応せしめそして得られたシッフ塩基を還元することによってR 5がNH 2である前記化合物をR 5がNH
    2である前記の化合物に変換せしめそして遊離塩基または酸付加塩の形態の生成物を単離することからなる方法。
  • 【請求項18】構造式 (式中R 2 、R 7 〜R 10は前記第17項記載の意義を有する) を有する化合物を還元せしめることによって遊離塩基形態で構造式 (式中R 2 、R 7 〜R 10は前記第17項記載の意義を有する) を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール化合物を製造する前記第17項記載の方法。
  • 【請求項19】遊離塩基形態で式 〔式中、R 7 、R 8 、R 9およびR 10は水素またはヒドロキシを示し、 R 2はANR′R″〔式中Aは場合によってはヒドロキシルで置換されていてもよい2〜5個の炭素原子の直鎖状または有枝鎖状のアルキレン鎖であり、R′およびR″は水素または場合によってはヒドロキシルで置換されていてもよい1〜4個の炭素原子のアルキルであるかまたはR′およびR″は一緒になって (式中nおよびmはそれぞれ2〜3の整数でありそしてBは直接的な結合である)を示す〕であり、そしてR 5
    はニトロ、NH 2またはNHR 2である。 〕 を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール化合物またはその薬学的に許容し得る塩と薬学的に許容し得る担体とからなる微生物感染症治療剤。
  • 【請求項20】遊離塩基形態で式 〔式中、R 7 、R 8 、R 9およびR 10は水素またはヒドロキシを示し、 R 2はANR′R″〔式中Aは場合によってはヒドロキシルで置換されていてもよい2〜5個の炭素原子の直鎖状または有枝鎖状のアルキレン鎖であり、R′およびR″は水素または場合によってはヒドロキシルで置換されていてもよい1〜4個の炭素原子のアルキルであるかまたはR′およびR″は一緒になって (式中nおよびmはそれぞれ2〜3の整数でありそしてBは直接的な結合である)を示す〕であり、そしてR 5
    はニトロ、NH 2またはNHR 2である〕 を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール化合物またはその薬学的に許容し得る塩と薬学的に許容し得る担体とからなる抗腫瘍剤。
  • 【請求項21】白血病治療剤である前記第20項記載の抗腫瘍剤。
  • 【請求項22】充実性腫瘍治療剤である前記第20項記載の抗腫瘍剤。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 本発明は、新規な置換されたベンゾセレニノ〔4,3,
    2−cd〕インダゾール、該化合物の製法および該化合物を含有する治療剤に関するものである。 本発明の化合物は、薬理学的性質を有しそして抗菌剤、抗かび剤および抗腫瘍剤として有用である。

    ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール環系は新規でありそして式

    によつて示される。

    一見地においては、本発明は、遊離塩基形態の構造式
    (1)

    を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩に関するものである。

    式中、R 7 、R 8 、R 9およびR 10素またはヒドロキシを示し、 R 2はANR′R″〔式中Aは場合によってはヒドロキシルで置換されていてもよい2〜5個の炭素原子の直鎖状または有枝鎖状のアルキレン鎖であり、R′およびR″は水素または場合によってはヒドロキシルで置換されていてもよい1〜4個の炭素原子のアルキルであるかまたはR′およびR″は一緒になって

    (式中nおよびmはそれぞれ2〜3の整数でありそしてBは直接的な結合である)を示す〕であり、そしてR

    5


    はニトロ、NH

    2またはNHR

    2である。

    本発明の化合物は、有機および無機酸と薬学的に許容し得る塩を形成する。 塩形成のための適当な酸の例は、塩酸、硫酸、燐酸、酢酸、枸櫞酸、蓚酸、マロン酸、サリチル酸、林檎酸、フマール酸、琥珀酸、アスコルビン酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、イセチオン酸、乳酸、グルコン酸、グルクロン酸、スルフアミン酸、安息香酸、酒石酸、パモイツク酸(pamoic acid)などである。 塩は、在来の方法で遊離塩基形態を望ましい酸の相当量と接触させることによつて製造される。 遊離塩基形態は、塩形態を塩基で処理することによつて再生することができる。 例えば塩基の稀水溶液を使用することができる。 水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、アンモニアおよび重炭酸ナトリウムの稀水溶液がこの目的に適している。 遊離塩基形態は、極性溶剤中の溶解度のようなある物理的性質においてそれぞれの塩形態とは若干異なつているけれども、塩は本発明の目的に対しては遊離塩基形態と均等である。

    本発明の化合物は、未溶媒和形態ならびに水和形態を包含する溶媒和形態で存在することができる。 一般に、
    水、エタノールなどのような薬学的に許容し得る溶剤との溶媒和形態は、本発明の目的に対して未溶媒和形態と均等である。

    本明細書で使用されるハロゲンなる語は、弗素、塩素、
    臭素および沃素を包含するよう企図するものである。

    他の見地においては、本発明は構造式(2)

    (式中、R

    2およびR

    5は前述した意識を有す)を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩に関するものである。

    他の見地においては、本発明は構造式(3)

    (式中R

    2は前述した意識を有す)を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩に関するものである。

    他の見地においては、本発明は構造式(4)

    (式中R

    2に前述した意識を有す)を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩に関するものである。

    他の実施例においては、本発明は構造式(5)

    (式中R

    2は前述した意識を有す)を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩に関するものである。

    他の実施態様においては、本発明は構造式(6)

    (式中R

    2は前述した意識を有しそしてR

    9は低級アルコキシである)を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−c


    d〕イミダゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩に関するものである。

    他の実施態様においては、本発明は構造式(7)

    〔式中R

    2は前述した意識を有しそしてR

    9は低級アルコキシである)を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−c


    d〕イミダゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩に関するものである。

    他の実施態様においては、本発明は構造式(8)

    (式中R

    2は前述した意識を有しそしてR

    9を低級アルコキシである)を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−c


    d〕イミダゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩に関するものである。

    他の実施態様においては、本発明は構造式(9)

    (式中R

    2およびR

    5は前述した意義を有す)を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩に関するものである。

    他の実施態様においては、本発明は、構造式(10)

    (式中R

    2は前述した意義を有しそしてR

    8は低級アルコキシである)を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−c


    d〕インダゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩に関するものである。

    他の実施態様においては、本発明は、構造式(11)

    (式中R

    2は前述した意義を有しそしてR

    8は低級アルコキシである)を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−c


    d〕インダゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩に関するものである。

    他の実施態様においては、本発明は、構造式(12)

    (式中R

    2は前述した意義を有しそしてR

    8は低級アルコキシである)を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−c


    d〕インダゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩に関するものである。

    他の実施態様においては、本発明は構造式(13)

    (式中R

    2およびR

    5は前述した意義を有す)を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール化合物およびその薬学的に許容し得る塩に関するものである。

    他の見地においては、本発明は、薬理学的性質についてもつとも好適である化合物に関するものであつてそしてこれらの化合物は次の通りである。

    N,N−ジエチル−5−ニトロ−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−2−エタンアミン 5−アミノ−N,N−ジエチル−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−2−エタンアミン N−〔2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−2H−
    〔1〕−ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−5−イル〕−1,2−エタンジアミン N,N−ジエチル−5−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−2H−〔1〕−ベンゾセレニノ〔4,
    3,2−cd〕インダゾール−2−エタンアミン N−〔2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−2H−
    〔1〕−ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−5−イル〕−1,3−プロパンジアミン 5−〔(2−アミノエチル)アミノ〕−2−〔2−(1
    −ピロリジニル)エチル〕2H−〔1〕−ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール 2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−5−ニトロ−
    2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−9−オール 2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−5−ニトロ−
    2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−8−オール 5−〔(2−アミノエチル)アミノ〕−2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−9−オール 5−〔(2−アミノエチル)アミノ〕−2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−8−オール 2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−5−〔〔2−
    〔(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕エチル〕アミノ〕
    −2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−8−オール 2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−5−〔〔2−
    〔(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕エチル〕アミノ〕
    −2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−9−オールおよびこれらの薬学的に許容し得る塩 本発明の化合物のあるものは、また、好適な種類の化合物更に詳しくはR 5がNO 2またはNH 2を示す構造式(1)
    の化合物および保護基を含有している以下に記載する構造式(7)、(8)および(9)の化合物のような化合物の製造における中間体としても有用である。

    本発明は、また、式(14)

    (式中、R

    7 、R

    8 、R

    9およびR

    10は、水素、ヒドロキシまたは1〜4個の炭素原子のアルコキシである)の新規な中間体を包含する。 好適な中間体を、また式(15) (式中、R

    9は水素、ヒドロキシまたは1〜4個の炭素原子のアルコキシである)の化合物を包含する。

    一つの方法の見地においては、本発明は、1−ハロ−4
    −ニトロ−9H−セレノキサンテン−9−オンおよび構造式H 2 NNHR 2を有するR 2 −置換ヒドラジンを反応せしめて構造式(1a)

    を有する化合物を製造する方法からなる。 式中、R

    2


    7 、R

    8 、R

    9およびR

    10は前述した意義を有す。 反応条件は広範囲に変化することができる。 反応は、通常、


    溶剤中において約25〜140℃の温度で実施される。


    適当な溶剤は、キシレン、ピリジンまたはDMFである。

    必要なヒドラジンは、適当なアルキルハライドXR 2 (式中R 2は前述した意義を有す)とヒドラジンとの反応〔J.Med.Chem.7巻403頁(1964年)〕または以下に記載するような当該技術において知られている他の方法によつて製造される。

    1−ハロ−4−ニトロ−9H−セレノキサンテン−9−
    オンは、好適には五酸化燐およびメタンスルホン酸によるまたは五酸化燐およびヘキサメチルジシロキサンによる相当する2−〔(5−クロロ−2−ニトロフエニル)
    セレノ〕安息香酸の環化によつて製造される。 この必要な安息香酸は、0−セレノシアノ安息香酸と2,4−ジクロロニトロベンゼンとの反応によつて製造される。 この方法は次の通り示される。

    他の見地においては、本発明は、構造式(1a) を有する化合物を還元にうけしめることによつて構造式


    (1b) を有する化合物を製造する方法からなる。 式中R

    2


    7 、R

    8 、R

    9およびR

    10は前述した意識を有す。 還元は、適当な手段によつて好適にはメタノールまたは酢酸のような溶剤中においてパラジウム/木炭触媒を使用して室温で水素添加することによつて実施される。 酢酸が好適である。

    他の見地においては、本発明は、構造式(1b)

    を有する化合物を式XR

    2を有するハロアルキルアミンと反応せしめることによつて構造式(1c) を有する化合物を製造する方法からなる。 式中、R

    2


    7 、R

    8 、R

    9およびR

    10は前述した意識を有しそしてXはハロゲンである。 R

    2が感受性基を含有する場合は、これは、反応前に保護基によつて適当に保護される。 反応は溶剤の不存在下でまたはCHC

    またはDM


    Pのような適当な非反応性溶剤中で実施される。 溶剤の不存在下においては、反応温度は約150℃である。 溶剤を使用する場合は、還流温度例えば約60〜150℃


    が使用される。 Et

    3 NまたはK

    2 CO

    3のような塩基を酸補集剤として使用することができるが、必ずしも必要なことではない。

    他の見地においては、本発明は、還流温度例えば約65
    〜140℃で上記式(1b)を有する化合物を適当に置換されたアルデヒドまたはアセタール、ケトンまたはケタールと反応せしめそして得られたシツフ塩基を還元せしめることによつて上記構造式(1c)を有する化合物を製造する方法からなる。 該反応において、上記式中のR 2
    7 、R 8 、R 9およびR 10は前述した意義を有す。

    一つの好適な実施態様においては、本発明は、任意的に置換された1−クロロ−4−ニトロ−9H−セレノキサンテン−9−オンおよびR 2 −置換ヒドラジンを反応せしめてR 5がニトロである構造式(1)を有する化合物を形成させそしてもし必要ならば還元によつて該化合物をR
    5がNH 2である構造式(1)を有する化合物に変換せしめそして更にもし必要ならば場合によつては感受性基を保護基で保護した後式XR 2を有するハロアルキルアミンでアルキル化することによつてまたは場合によつては感受性基を保護基で保護した後式R′COOHのアシル化剤の反応性誘導体でモノアシル化せしめそしてアシル化生成物を還元せしめることによつて該化合物をR 5がNHR 2である構造式(1)を有する化合物に変換させそしてもし必要ならば保護基を加水分解または還元によつて除去しそして遊離塩基または酸付加塩形態の生成物を単離することからなる構造式(1)

    を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール化合物の製法からなる。 上記説明において、Xは塩素または臭素でありそしてR

    2 、R′、R

    5 、R

    7


    8 、R

    9およびR

    10は前述した意義を有す。

    他の実施態様においては、本発明は、構造式

    (式中、R

    7 、R

    8 、R

    9およびR

    10は水素、ヒドロキシル、低級アルコキシ、またはベンジルオキシまたはp−


    ハロまたはp−メトキシ置換ベンジロキシである)を有する化合物を3−(β−ハロエチル)−2−オキサゾリジノンと反応せしめて構造式 を有するオキサゾリジノン化合物を得そして後者の化合物をアルカリ性加水分解にうけしめて構造式 を有する化合物を得、そしてもし必要ならば水素添加分解によつてベンジルオキシ基を除去しそして遊離塩基または酸付加塩形態の生成物を単離することによつて遊離塩基形態の構造式 を有するベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール化合物を製造する方法からなる。 本発明は、また、


    7 、R

    8 、R

    9およびR

    10の1個またはそれ以上か、ベンジルオキシまたはアルコキシでありそしてベンジルオキシおよびアルコキシを水素添加分解または三臭化素による処理によつて除去する実施態様を企図する。

    他の実施態様においては、本発明は構造式(16)

    (式中、R

    2 、R

    7 、R

    8 、R

    9 、R

    10およびR′は前述した意義を有す)を有する化合物を還元にうけしめることによつて構造式(1c) を有する化合物を製造する方法からなる。 好適にはエーテル、ジオキサン、THFまたはエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル性溶剤中において適当な還元剤を使用する。 典型的にはLiAH

    が使用されるが、他の還元剤例えばAH

    のようなアルミニウム誘導体を使用することができる。

    更に他の実施態様においては、本発明は、構造式(15)

    (式中R

    9はヒドロキシまたは1〜4個の炭素原子のアルコキシでありそしてまたベンジルオキシまたはハロ−


    またはメトキシ−置換ベンジロキシであつてもよい)を有する化合物を構造式H

    2 NNHR

    2 (式中R

    2は前述した意義を有す)を有する置換ヒドロラジンと反応せしめることによつて構造式(6) を有する化合物を製造する方法からなる。

    更に他の実施化においては、本発明は、式(6)

    (式中、R

    2は前述した意義を有しそしてR

    9はヒドロキシまたは1〜4個の炭素原子のアルコキシでありそしてまたベンジロキシまたはハロ−またはメトキシ−置換ベンジロキシであつてもよい)を有する化合物を還元にうけしめることによつて構造式(7) を有する化合物を製造する方法に関するものである。 好適には、還元は、メトキシ置換化合物に対しては触媒としてPd/Cを使用してAcOH中でそしてベンジロキシ置換化合物に対しては触媒としてラネニツケルを使用してMe


    OH中で実施される。

    本発明は、また、構造式(7)

    (式中R

    2は前述した意義を有しそしてR

    9はヒドロキシまたは1〜4個の炭素原子のアルコキシでありそしてまたベンジロキシまたはp−ハロ−またはp−メトキシ−


    置換ベンジロキシであつてもよい)を有する化合物をアルキル化することによつて構造式(8) を有する化合物を製造する方法からなる。

    他の実施態様においては、本発明は構造式(6)

    (式中R

    2は前述した意義を有しそしてR

    9は1〜4個の炭素原子のアルコキシでありそしてまたベンジロキシまたはp−ハロ−またはp−メトキシ−置換ベンジロシキであつてもよい)を有する化合物から構造式(9) (式中R

    2は前述した意義を有しそしてR

    5はニトロである)を有する化合物を製造する方法からなる。 変換は、


    好適にはR

    9がアルコキシである化合物に対しては48


    %HBrのような酸による加水分解によつてまたはR

    9がベンジロキシである化合物に対しては水素添加分解によつて達成される。

    更に他の実施態様においては、本発明は、構造式(14)

    (式中R

    8はヒドロキシまたは1〜4個の炭素原子のアルコキシでありそしてまたベンジロキシまたはハロ−またはメトキシ−置換ベンジロキシであつてもよい)を有する化合物を構造式H

    2 NNHR

    2 (式中R

    2は前述した意義を有す)を有する置換ヒドラジンと反応せしめることによつて構造式(10) を有する化合物を製造する方法からなる。

    更に他の実施態様においては、本発明は構造式(10)

    (式中、R

    2は前述した意義を有しそしてR

    8はヒドロキシまたは1〜4個の炭素原子のアルコキシでありそしてまたベンジロキシまたはハロ−またはメトキシ−置換ベンジロキシであつてもよい)を有する化合物を還元にうけしめることによつて構造式(11) を有する化合物を製造する方法からなる。 好適には、還元はメトキシ置換化合物に対しては触媒としてPd/Cを使用してAcOH中でそしてベンジロキシ置換化合物に対しては触媒としてラネーニツケルを使用してMeOH中で実施される。

    本発明は、また構造式(11)

    (式中、R

    2は前述した意義を有しそしてR

    8はヒドロキシまたは1〜4個の炭素原子のアルコキシでありそしてまたベンジルオキシまたはp−ハロ−またはp−メトキシ−置換ベンジロキシであつてもよい)を有する化合物をアルキル化することによつて構造式(12) を有する化合物を製造する方法からなる。

    他の実施態様においては、本発明は、構造式(10)

    (式中R

    2は前述した意義を有しそしてR

    8は1〜4個の炭素原子のアルコキシでありそしてまたベンジロキシまたはp−ハロ−またはp−メトキシ−置換ベンジロキシであつてもよい)を有する化合物から構造式(13) (式中R

    5はニトロである)を有する化合物を製造する方法からなる。 変換は、好適には、R

    8がアルコキシである化合物に対しては48%HBrのような酸で加水分解することによつてまたはR

    8がベンジロキシである化合物に対しては水素添加分解によつて達成される。

    本発明の方法によつて得られた化合物または生成物の精製は、何れかの適当な方法好適にはカラムクロマトグラフイー処理または結晶化によつて達成される。

    組成物の見地においては、本発明は、薬学的に許容し得る担体と組合せた構造式(1)を有する化合物およびその薬学的に許容し得る塩からなる薬学的組成物に関するものである。

    他の見地においては、本発明は薬学的に許容し得る担体と組合せた構造式(2)を有する化合物およびその薬学的に許容し得る塩からなる薬学的組成物に関するものである。

    他の見地においては、本発明は薬学的に許容し得る担体と組合せた構造式(3)を有する化合物およびその薬学的に許容し得る塩からなる薬学的組成物に関するものである。

    他の薬学的見地においては、本発明は薬学的に許容し得る担体と組合せた構造式(7)を有する化合物およびその薬学的に許容し得る塩からなる薬学的組成物に関するものである。

    他の薬学的見地においては、本発明は、薬学的に許容し得る担体と組合せた構造式

    を有する化合物およびその薬学的に許容し得る塩からなる薬学的組成物に関するものである。

    他の方法の見地においては、本発明は、薬学的に許容し得る担体と組合せた構造式(7)を有する化合物およびその薬学的に許容し得る塩の充分な量を治療を必要とする哺乳動物に投与することからなる哺乳動物の充実性腫瘍を治療する方法に関するものである。

    他の方法の見地においては、本発明は、薬学的に許容し得る担体と組合せた構造式(1)を有する化合物およびその薬学的に許容し得る塩の充分な量を治療を必要とする哺乳動物に投与することからなる哺乳動物の生物感染を治療する方法に関するものである。

    他の方法の見地においては、本発明は、薬学的に許容し得る担体と組合せた構造式(1)を有する化合物およびその薬学的に許容し得る塩の充分な量を治療を必要とする哺乳動物に投与することからなる哺乳動物の白血病を治療する方法に関するものである。

    他の方法の見地においては、本発明は、薬学的に許容し得る担体と組合せた構造式(2)を有する化合物およびその薬学的に許容し得る塩の充分な量を治療を必要とする哺乳動物に投与することからなる哺乳動物の白血病を治療する方法に関するものである。

    他の方法の見地においては、本発明は、薬学的に許容し得る担体と組合せた構造式(1)を有する化合物およびその薬学的に許容し得る塩の充分な量を治療を必要とする哺乳動物に投与することからなる哺乳動物の充実性腫瘍を治療する方法に関するものである。

    他の方法の見地においては、本発明は、薬学的に許容し得る担体と組合せた構造式(2)を有する化合物およびその薬学的に許容し得る塩の充分な量を治療を必要とする哺乳動物に投与することからなる哺乳動物の充実性腫瘍を治療する方法に関するものである。

    他の方法の見地においては、本発明は、薬学的に許容し得る担体と組合せた構造式(7)を有する化合物およびその薬学的に許容し得る塩の充分な量を治療を必要とする哺乳動物に投与することからなる哺乳動物の充実性腫瘍を治療する方法に関するものである。

    本発明のベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール化合物は、ベージユ色〜黄色の範囲の色を有している。 これらの化合物は、一般に通常の大気条件下で安定な結晶性の固体である。 化合物は、典型的に約100〜
    250℃の範囲の融点を有す。

    化合物は、温血動物における細菌およびかび感染の治療に対する薬剤として有用である。 本発明の代表的化合物の活性度は、以下に記載する試験プロトコールによつて確立された。

    抗菌剤および抗かび剤としての有用性のほかに、本発明の化合物は、試験管内および生体内抗腫瘍活性を示す。

    試験プロトコール 試験管内 一つの試験プロトコールは、5%胎児血清およびゲンタマイシン(50μg/m)を補充したRPMI 1640中で生長せしめたネズミ白血病細胞株であるL 1210細胞を使用する。 薬剤稀釈液を適当な溶剤中で製造しそしてそれぞれの稀釈液20μを24−穴リンブロ組織培養プレートに加え次で1m当り3×10 4細胞を含有する細胞分散液20mを加える。 溶剤および培地対照をそれぞれの試験に含有せしめる。 5%CO 2中で37℃で3日間培養した後、それぞれの穴の内容物を取出しそして細胞をZBIコールター計数器で計算する。 生長%を対照に関して計算しそして薬剤活性度の程度をLD 50 (モル/
    )として示す。

    更に他の試験プロトコールは、試験管内抗菌抗かび(AB
    MF)試験である。 化合物を、半自動化ブロス稀釈技術対微生物のパネルにおいて抗菌活性度について試験する。
    試験微生物は、5種のグラム−陰性菌、7種のグラム−
    陽性菌、4種の酵母および2種のかびを包含する。 評価した化合物の濃度は0.46〜1000μg/mの範囲にある。

    ブロス稀釈試験は、“抗微生物感受性試験に対するもつとも定量的な方法”(シエリスおよびワシントン:19
    80年のワシントンの米国微生物学学会レンネテEH編集 臨床微生物学の手引446〜452頁)であるとみなされる。

    稀釈試験は、ブロス中の試験化合物の連続稀釈液を製造し、試験微生物を接種し次に接種した培地を培養することによつて遂行される。 最低阻止濃度(MIC)を、試験微生物の可視生長を与えない化合物の最低濃度として測定する。

    便宜上、値を、3種のグラム−陰性菌〔サンモネラ・チフイムリウム(Salmonella typhimurium)、エシエリヒア・コリ(Escherichia coli)およびブランハメラ・カタルハリス(Branhamelle Catarrhalis)〕および2種のグラム−陽性菌〔シトレプトコツカス・ニユーモニアエ(Streptococcus pneumoniae)およびストレプトコツカス・フエーリカス(Streptococcus faecalis)〕について記録する。

    生体内 他の試験プロトコールは、生体内リンパ球白血病P388試験である。 使用した動物は、雄または雌のCD 2 F 1マウスである。 一試験群当り6または7匹の動物を使用した。
    腫瘍移植は、リンパ球白血病P388の細胞を含有する稀腹水液の腹腔内注射によつて行った。 試験化合物は、
    腫瘍接種後種々な投与量で連続して5日間毎日1回腹腔内的に投与する。 動物の体重を計りそして生存動物を3
    0日間規則的に記録する。 もし与えられた投与量においてすべての動物が薬剤のはじめの注射後4日前に死亡した場合は、化合物は有毒であるとみなされる。 試験動物
    (T)/対照動物(C)に対する生存時間の比を計算する。 有効性の判断基準は、125より大なるまたは125に等しい比T/C×100である。 プロトコールの包括的な論議についてはキヤンサー・ヘモセラピー・レポーツ(Cancer
    Chemotherapy Reports)3部、3巻1頁(1972
    年)を参照されたい。

    これらの試験プロトコール操作は、本発明の代表的化合物について第1表に示した結果を与える。

    抗菌および抗かび剤として使用される場合、本発明の化合物は広範囲な種々な局処、経口および非経口使用形態で製造および投与することができる。 当該技術に精通せし者に明らかであるように、次の使用形態は活性成分として1種またはそれ以上の式(1)の化合物、これらの化合物の相当する薬学的に許容し得る塩またはこのような化合物および(または)塩の混合物を含有する。

    本発明によつて記載された化合物から薬学的組成物を製造する場合、不活性の薬学的に許容し得る担体は、固体または液体である。 固体形態の製剤は、粉剤、錠剤、分散性顆粒、カプセル、カシエーおよび坐剤を包含する。
    固体担体は、希釈剤、風味剤、可溶化剤、潤滑剤、懸濁剤、結合剤または錠剤崩壊剤としても作用し得る1種またはそれ以上の物質である。 それは、また、封入物質であつてもよい。 粉剤においては、担体は微細な活性化合物と混合される微細な固体である。 錠剤においては、活性化合物を適当な割合で必要な結合性を有する担体と混合しそして所望の形状および大きさに圧搾する。 粉剤および錠剤は、好適には活性成分5または10〜約70%
    を含有する。 適当な固体担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクヒーズ、ペクチン、デキストリン、殿粉、ゼラチン、トラガントゴム、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、低融点ワツクス、ココア・バターなどである。 “製剤”なる語は、活性成分(他の担体とともにまたは他の担体なしに)が担体よつて囲まれそして活性成分が結果として担体と一緒になつたカプセルを与える担体のような封入物質と活性化合物との処方を包含するよう企図するものである。 同様に、カシエーも包含される。 錠剤、粉剤、カシエーおよびカプセルは、経口投与に適した固体の使用形態として使用することができる。

    液状使用形態は、溶液、懸濁液および乳濁液を包含する。 例として、非経口的注射用の水または水−プロピレングリコール溶液をあげることができる。 液状製剤は、
    また、ポリエチレングリコール水溶液中の溶液として処方することもできる。 経口的使用に適した水溶液は、活性成分を水に溶解しそして所望に応じて適当な着色剤、
    風味剤、安定剤および濃化剤を加えることによつて製造することができる。 経口的使用に適した水性懸濁液は、
    微細な活性成分を粘稠な物質即ち天然または合成ゴム、
    樹脂、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースおよび他の公知の懸濁剤とともに水中に分散することによつて製造することができる。

    局処製剤は、撒布粉剤、クリーム、ローシヨン、ゲルおよび噴霧剤を含有する。 これらの種々な局処製剤は、公知の操作によつて処方することができる。 例えば、US
    A、ペンシルバニア18042、イーストンのマック・
    バブリツシング・カンパーのレミングトンのフアーマソイチカル・サイエンス(Pharmaceutical Sciences)43
    章(1970年14版)を参照されたい。

    好適には、薬学的製剤は、単位使用形態にある。 このような形態においては、製剤は活性成分の適当な量を含有する単位投与量に分割される。 この単位使用形態は、例えば包装された錠剤、カプセルおよびバイアルまたアンプル中の粉末のような不連続の量の製剤を含有する包装された製剤であり得る。 この単位使用形態は、また、カプセル、カシエーまたは錠剤それ自体であつてもよいまたはそれはこれらの包装された形態の何れかの適当な数であつてもよい。

    製剤の単位投与量中の活性化合物の量は、特定の適用および活性成分の価によつて50〜500mgに変化または調節することができる。

    抗菌および抗かび剤としての治療的使用においては、本発明の薬学的方法に使用される化合物は、1kg当り約0.
    1〜50mgの初期使用量で投与される。 1kg当り約0.5〜10
    mgの投与量範囲が好適である。 しかしながら使用量は、
    患者の必要条件、治療される病気の程度および使用される化合物によつて変化することができる。 特定の情況下における適当な使用量の決定は、当該技術の精通の範囲にある。 一般に、治療は、化合物の最適の投与量および少ない小使用量ではじめられる。 その後、情況下における最適の効果に達するまで使用量を小量づつ最大させる。 便宜上、もし必要ならば全体の1日当りの使用量を分割しそして1日中少量づつ投与することができる。

    活性化合物は、また、非経口的または腹腔内的に投与することもできる。 遊離塩基または薬学的に許容し得る塩としての活性化合物の溶液は、水中で好適にはヒドロキシプロピルセルロースのような界面活性剤と混合することによつて製造することができる。 分散液は、また、グリセロール、液状ポリエチレングリコールおよびこれらの混合物および油中で製造することができる。 通常の貯蔵および使用条件下において、これらの製剤は、微生物の生長を防止するために防腐剤を含有する。

    注射使用に適した薬学的形態は、滅菌した水溶液または分散液および滅菌した注射用溶液または分散液の既席製造のための滅菌粉末を包含する。 すべての場合において、薬学的形態は滅菌されていなければならずそして容易に注射できる程度に流動性でなければならない。 それは、製造および貯蔵条件下で安定でなければならずそして細菌およびかびのような微生物の不純化作用に対して防止されていなければならない。 担体は、例えば水、エタノール、ポリオール(例えばグリセロール、プロピレングリコールおよび液状ポリエチレングリコールなど)、N,N−ジメチルアセトアミド、これらの適当な混合物および植物油を含有する溶剤または分散媒質である。 例えば、レシチンのような被覆の使用によつて、分散液の場合の必要な粒子の大きさの維持によつておよび界面活性剤の使用によつて適当な流動性を維持することができる。 微生物の作用の防止は、種々な抗菌および抗かび剤例えばパラベン、クロロブタノール、フエノール、ソルビン酸、チメロサールなどによつて行うことができる。 多くの場合において、等張剤例えば糖または塩化ナトリウムを含有させることが好適である。 注射用組成物の延長された吸収は、組成物中に吸収遅延剤例えばモノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンを使用することによつて行われる。

    滅菌注射用溶液は適当な溶剤中において必要な量の活性化合物を必要に応じて前述した種々な他の成分と混合し次で過によつて滅菌を達成することによつて製造させる。 一般に、分散液は、種々な滅菌した活性成分を、基分散媒質および前述した成分からの必要な他の成分を含有する滅菌ベヒクルに混合することによつて製造される。 滅菌注射用溶液の製造に使用される滅菌粉末の場合においては、好適な製法は、予め滅菌−過した溶液から活性成分および追加的な望ましい成分の粉末を与える真空乾燥および凍結乾燥技術である。

    本明細書中で使用される“薬学的に許容し得る担体”なる語は、すべての溶剤、分散媒質、被膜、抗菌および抗かび剤、等張剤および吸収遅延剤などを包含する。 薬学的に活性な物質に対するこのような媒質および剤の使用は、当該技術において公知である。 在来の媒質または剤が活性成分と相容性でない場合を除いて、治療組成物におけるその使用が企図される。 補助的な活性成分もまた組成物中に混合することができる。

    投与の容易さおよび使用量の一様性のために単位使用形態の非経口的組成物を処方することが特に有利である。
    本明細書中に使用される単位使用形態は、治療される哺乳動物に対する単位使用量として適した物理的に不連続な単位を意味し、それぞれの単位は必要な薬学的担体とともに望ましい治療効果を生ずるように計算された活性物質の予定された量を含有している。 本発明の新規な単位使用形態の明細は、直接(a)活性物質の特有の特性および達成されるべき特定の治療効果および(b)本明細書中に詳述したような身体健康が害される病気を有する生きている患者の病気の治療のためにこのような活性物質を配合する場合の当該技術において固有の制限によつてきまつてくる。

    主たる活性成分は、有利且つ効果的な投与のために有効な量で前述したような単位使用形態として適当な薬学的に許容し得る担体と配合される。 例えば、単位使用形態は、約0.1〜500mgの範囲の量の主たる活性化合物を含有する。 約0.5〜250mgが好適である。 割合で示した場合、
    活性化合物は一般に担体1m当り約0.1〜500mgで存在する。 補助活性成分を含有する組成物の場合においては、使用量は、該成分の通常の投与量および投与方法に関連して決定される。 治療される哺乳動物に対する1日当りの非経口的投与量は0.1mg/kg〜100mg/kgの範囲にある。 好適な1日当りの使用量範囲は、0.3mg/kg〜10mg/k
    gである。

    本発明および本発明を実施する最良の方法を、選択された化合物およびその製造の好適な実施態様の以下の例によつて説明する。

    実施例1 1−クロロ−4−ニトロ−9H−セレノキサンテン−9
    −オン 80℃の五酸化燐32gおよびメタンスルホン酸320g
    の攪拌溶液を、2−〔(5−クロロ−2−ニトロフエニル)セレノ〕安息香酸16g(0.045モル)で処理する。 混合物を80℃で2時間攪拌し、25℃に冷却しそして冷却水900mに注加する。 懸濁液を30分攪拌しそして固体を過によつて集め次に順次に水、5%水性重炭酸ナトリウムおよび2−プロパノールで洗浄して融点189〜190℃の乾燥した生成物6.2gを得る。

    このようにする代りに、1−クロロ−4−ニトロ−9H
    −セレノキサンテン−9−オンは次のようにして製造することができる。

    ジクロロメタン700mの五酸化燐140gの懸濁液をヘキサメチルジシクロキサン350mと共に2時間還流する。 溶液を真空濃縮して透明な無色のシロツプを得る。

    このシロツプ125gおよび追加的な五酸化燐15.5gの混合物を210℃で加熱する。 この機械的に攪拌した懸濁液に2−〔(5−クロロ−2−ニトロフエニル)セレノ〕
    安息香酸4.75g(0.016モル)を加える。 15分後に、
    反応混合物を25℃に冷却しそして氷冷6N水性塩酸に注加する。 1時間攪拌した後、金色の固体を集めそして70℃で13時間真空乾燥して融点196〜197℃の乾燥した生成物4.47gを得る。

    2−〔(5−クロロ−2−ニトロフエニル)セレノ〕安息香酸は次のようにして製造される。

    アルゴン下の0℃の2−セレノシアノ安息香酸20g
    (0.088モル)およびエタノール300mの攪拌混合物を、少量づつ加える硼水素化ナトリウム13.5g(0.36モル)で処理する。 混合物を25℃で40分攪拌しそしてエタノール50m中の2,4−ジクロロニトロベンゼン17g(0.089モル)の溶液で滴加処理する。 混合物を15時間加熱還流し、0℃に冷却し、更に硼水素化ナトリウム1.7g(0.045モル)で処理しそして更に2時間還流する。 冷却した混合物を1N水性塩酸で酸性にし次に酢酸エチルで抽出する。 合した抽出液を濃縮して固体の残留物を得、これをアセトニトリルから結晶化せしめて融点226〜228℃の生成物26.3gを得る。

    2−セレノシアノ安息香酸は以下のようにして製造される。

    2−ブロモ安息香酸ナトリウム塩54.7g(0.25モル)、
    N,N−ジメチルアセトアミド中のナトリウムシアノセレネートの2.36モル溶液105m〔J.Org.Chem.43巻1689
    頁(1978年)〕、銅粉末200mg、およびN,N−ジメチルアセトアミド50mの混合物を、窒素下150℃で4時間加熱する。 熱溶液を氷水450mに注加する。
    水性混合物を濃塩酸30mで酸性にし次にジクロロメタン100mづつで3回抽出する。 合した抽出液を木炭で清浄化し次に窒素下において水300m中の重炭酸ナトリウム28gの溶液とともに4時間攪拌する。 水性層を木炭で清浄化し、冷却しそして濃塩酸28mで酸性にする。 固体を集め、氷冷水で洗浄し次に乾燥して融点
    170〜174℃の生成物38.6gを得る。

    実施例2 1−クロロ−7−メトキシ−4−ニトロ−9H−セレノキサンテン−9−オン ヘキサメチルジシロキサン/五酸化燐シロツプ200gおよび追加的な五酸化燐24gの混合物を210℃に加熱する。 この機械的に攪拌した懸濁液に、2−〔(5−クロロ−2−ニトロフエニル)セレノ〕−5−メトキシ安息香酸塩酸塩6.0g(0.015モル)を加える。 20分後に、反応混合物を25℃に冷却しそして氷上に注加する。 3時間攪拌した後、オレンジ色の固体をセライト
    床上に集める。 生成物をセライト 床と共に酢酸エチル中で25℃で13時間攪拌する。 混合物を過しそしてセライト を熱酢酸エチルで洗浄する。 液を濃縮して明るいオレンジ色の固体を得、これをアセトニトリルから再結晶して融点222〜224℃の乾燥した生成物3.58gを得る。

    2−〔(5−クロロ−2−ニトロフエニル)セレノ〕−
    5−メトキシ安息香酸塩酸塩は次のようにして製造される。

    アルゴン雰囲気下0℃のエタノール290m中の2−セレノシアノ−5−メトキシ安息香酸7.68g(0.030モル)および2,4−ジクロロニトロベンゼン6.90g(0.
    036モル)の攪拌混合物を少量づつ加えられる硼水素化ナトリウム3.42g(0.090モル)で処理する。 添加完了後に、反応混合物を25℃に加温する。 混合物を18時間加熱還流し、冷却し、1N水性塩酸で酸性にしそして次に酢酸エチル中に抽出する。 抽出液を濃縮して塩化水素0.10当量との塩としてそして水0.13当量での溶媒和物として分析的に純粋な生成物9.8gを得る。 融点194
    〜196℃。

    2−セレノシアノ−5−メトキシ安息香酸は次のようにして製造される。

    2−ブロモ−5−メトキシ安息香酸ナトリウム塩〔J.Am
    er.Chem.Soc.68巻1599頁(1946年)〕15.0g(0.059モル)、N,N−ジメチルアセトアミド225m、カリウム、セレノシアネート11.10g(0.077モル)および銅粉
    0.75gの混合物をアルゴン下150℃で4時間加熱する。
    反応混合物を冷却し、破砕氷上に注加しそして濃塩酸2
    5mで酸性にする。 沈殿を集めそしてジクロロメタンおよびテトラヒドロフランの5:1(v/v)混合物でスラリー化する。 混合物を木炭とともに一夜攪拌する。 セライト 床を通した過によつて淡黄色の液を得、これに水150m中の重炭酸ナトリウム14gの溶液を加える。 アルゴン雰囲気下で数時間攪拌した後、有機層を分離しそして飽和重炭酸ナトリウム水溶液で1回抽出する。 合した水溶液を破砕氷で冷却しそして濃塩酸で酸性にする。 固体を集め、冷水で洗浄しそして乾燥して融点
    183〜186℃(分解)を有する生成物7.71gを得る。

    実施例3 1−クロロ−6−ヒドロキシ−4−ニトロ−9H−セレノキサンテン−9−オン 塩化アルミニウム(無水の粉末、2.34g)を、1,2−
    ジクロロエタン25m中の1−クロロ−6−メトキシ−4−ニトロ−9H−セレノキサンテン−9−オン2.16
    g(0.006モル)の懸濁液に加える。 混合物を75℃で
    1.5時間加熱し次に真空濃縮する。 残留物を濃塩酸50
    mで25℃で6時間処理する。 固体を集め、水で洗浄しそして真空乾燥して水0.74当量で溶媒和した生成物1.
    73gを得る。 そのようにして得られた生成物は、更に反応に使用するのに充分に純粋である。

    1−クロロ−6−メトキシ−4−ニトロ−9H−セレノキサンテン−9−オン〔融点229〜232(分解)〕は、1
    −クロロ−7−メトキシ−4−ニトロ−9H−セレノキサンテン−9−オンの製造について記載した方法と同様な方法で製造される。 必要な2−〔(5−クロロ−2−
    ニトロフエニル)セレノ−4−メトキシ安息香酸は、同様に、2−セレノシアノ−4−メトキシ安息香酸および2,4−ジクロロニトロベンゼンのカツプリングによつて得られる。 2−ヨード−4−メトキシ安息香酸〔Col
    l.Czech.Chem.Comm. 39巻3548頁(1974年)〕30.0gをカリウムセレノシアネートで処理することによつて、融点225〜228℃(脱カルボキシル化)を有する2−セレノシアノ−4−メトキシ安息香酸21.13gが得られる。

    1−(2−ヒドロジノエチル)ピロリジン 85%ヒドラジン水和物200g、水200m、N−クロロエチルピロリジン塩酸塩170gおよび炭酸カリウム70
    gの混合物を、7時間沸騰還流せしめる。 水酸化ナトリウム(390g)を加えそして混合物をエーテルで抽出する。 エーテル抽出液を乾燥しそして蒸留して沸点107〜1
    11°(18.5mm)の標記化合物を得る。

    実施例4 N,N−ジエチル−5−ニトロ−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−2−エタンアミン 1−クロロ−4−ニトロ−9H−セレノキサンテン−9
    −オン6.2g(0.018モル)、N,N−ジメチルホルムアミド90mおよびジイソプロピルエチルアミン9.6m
    の氷冷溶液を2−(ジエチルアミノエチル)−ヒドラジン〔J.Med.Chem.7巻493頁(1964年)〕3.3g(0.032
    モル)で5分滴加処理する。 冷却浴を10分後に取除きそして混合物を25℃で30分攪拌する。 混合物を真空濃縮してオレンジ色の固体を得、これを熱プロパノールとともにすりつぶして塩化水素0.7当量との塩としてそして水0.2当量での溶媒和物として乾燥生成物7.0gを得る。 融点246〜248℃。

    実施例5 5−アミノ−N,N−ジエチル−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−2−エタンアミン N,N−ジエチル−5−ニトロ−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インゾール−2−エタンアミン塩酸塩1.5g(0.003モル)、20%パラジウム付炭素60mgおよび酢酸9mの混合物を大気圧下で18時間水素添加する。 混合物を過しそして真空濃縮して固体の残留物を得る。 2−プロパノール中の塩化水素の溶液に溶解して塩化水素2.0当量との塩としてそして水0.4
    当量および2−プロパノール0.6当量での溶媒和物として乾燥生成物1.4gを得る。 融点262〜264℃(分解) 実施例6 N−〔2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−2H−
    〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−5−イル〕−1,2−エタンジアミン 5−アミノ−N,N−ジエチル−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−2−エタンアミン3.7g(0.01モル)、2−プロモエチルアミン臭化水素酸塩5.9g(0.029モル)およびエタノール25m
    の混合物を10時間加熱還流する。 更にブロモエチルアミン臭化水素酸塩(2.0g)を加えそして溶液を38
    時間加熱還流し次に25℃に冷却する。 固体を集めそして冷エタノールで洗浄して臭化水素2.8当量との塩として乾燥生成物3.5gを得る。 融点268〜270℃(分解)。

    実施例7 N,N−ジエチル−5−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,
    3,2−cd〕インダゾール−2−エタンアミン 5−アミノ−N,N−ジエチル−2H−〔1〕−ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−2−エタンアミン1.47g(0.004モル)、2−ジエチルアミノエチルブロマイド臭化水素酸塩3.0g(0.02モル)および無水エタノール25mの混合物を24時間加熱還流する。 更に2−ジエチルアミノエチルブロマイド臭化水素酸塩(3.0g)を次の64時間の間に少量づつ加える。
    88時間後に、反応混合物を0℃に冷却する。 固体を集めそして冷エタノールで洗浄して乾燥した粗生成物1.20
    gを得る。 エタノール/2−プロパノール(3/1)から再結晶せしめて臭化水素1.98当量との塩としてそして水0.06当量での溶媒和物として乾燥生成物1.1gを得る。 融点243〜244℃(分解)。

    実施例8 N−〔2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−2H−
    〔1〕−ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−5−イル〕−1,3−プロパンジアミン 5−アミノ−N,N−ジエチル−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−2−エタンアミン3.08g(0.008モル)、3−ブロモプロピルアミン臭化水素酸塩5.26g(0.02モル)および無水のエタノール50mの混合物を24時間加熱還流する。 更に2
    −ブロモプロピルアミン臭化水素酸塩(4.5g)を次の40時間中に少量づつ加える。 64時間後に、反応混合物を0℃に冷却する。 固体を集めそして冷エタノールで洗浄して乾燥粗生成物1.92gを得る。 エタノール/メタノール(1/1)から2回再結晶せしめて臭化水素2.91
    当量との塩としてそして水1.9当量での溶媒和物として乾燥した生成物0.375gを得る。 これは、高性能液体クロマトグラフイーによつて87%純度である。 融点255
    〜256℃(分解)。

    実施例9 5−ニトロ−2−〔2−(1−ピロリジニル)エチル〕
    −2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール塩酸塩 ジイソプロピルエチルアミン7mとともにN,N−ジメチルホルムアミド50m中の1−クロロ−4−ニトロ−9H−セレノキサンテン−9−オン4.47g(0.013
    モル)の氷冷溶液を、1−(2−ヒドラジノエチル)ピロリジン3.4gで滴加処理する。 10分後に冷却浴を除去しそして反応混合物を25℃で1時間攪拌する。 反応混合物を真空濃縮してオレンジ色の固体を得、これを沸騰2−プロパノールとともにすりつぶして水1.18当量および塩化水素0.81当量を有する塩として生成物4.78gを得る。 融点258〜262℃ 実施例10 5−アミノ−2−〔2−(1−ピロリジニル)エチル〕
    −2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール塩酸塩 メタノール100mおよび氷酢酸20m中の5−ニトロ−2−〔2−(1−ピロリジニル)エチル〕−2H−
    〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール塩酸塩3.09g(0.006モル)および20%パラジウム付炭素0.250gの懸濁液を大気圧で13時間水素添加する。 混合物をセライト を通して過しそして真空濃縮してオレンジ色の固体を得る。 この固体をn−ヘプタンから数回蒸発して残留酢酸を除去する。 得らえた固体を温2−プロパノールに溶解しそして2−プロパノール中の塩化水素の溶液で酸性にしてけば状の灰白色の固体を得る。 この固体を集めそして真空乾燥して塩化水素1.94
    当量との塩としてそして水0.52当量での溶媒和物として生成物2.99gを得る。 融点>300℃。

    実施例11 5−〔(2−アミノエチル)アミノ〕−2−〔2−(1
    −ピロリジニル)エチル〕−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール塩酸塩 メチルヒドラジン4.5mとともにメタノール80中の2−〔2−〔〔〔2−(1−ピロリジニル)エチル〕
    −2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−5−イル〕アミノ〕エチル〕−1−H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン2.10g(0.003
    モル)の懸濁液を、アルゴン雰囲気下で17時間加熱還流する。 溶液を2−プロパノールから数回真空濃縮しそして残留物をメタノールおよび2−プロパノールの1:
    1混合物に溶解する。 この溶液に、2−プロパノール中の塩化水素の溶液(2−プロパノール10m中塩化水素1.22g)5mを加える。 得られた固体を沸騰2−プロパノールとともにすりつぶして塩化水素2.74当量との塩としてそして水0.61当量および2−プロパノール0.14
    当量での溶媒和物として生成物1.34gを得る。 融点265
    〜272℃(分解) 2−〔2−〔〔〔2−(1−ピロリジニル)エチル〕−
    2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−5−イル〕アミノ〕エチル−1−H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンは、以下のようにして製造される。

    5−アミノ−2−〔2−(1−ピロリジニル)エチル〕
    −2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾールをN−(2−ブロモエチル)フタルイミド2.
    39g(0.009モル)に加えそして混合物をアルゴン雰囲気下で110℃で24時間加熱する。 更にN−(2−ブロモエチル)フタルイミド1.2gを加えそして加熱を更に6時間つづける。 反応混合物を室温に冷却しそしてジクロロメタンをジイソプロピルエチルアミン2.5mとともに加える。 混合物をアルゴン下で10時間加熱還流する。 25℃に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルでうすめそして飽和水性重炭酸ナトリウムで2回洗浄する。
    有機部分を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、過しそして濃縮して暗色の油を得る。

    5%ジクロロメタンの溶液を使用してシリカゲル上でクロマトグラフイー処理して、更に反応に対して使用するのに充分に純粋であるホーム状固体として生成物2.10g
    を得る。

    実施例12 2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−5−ニトロ−
    2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−9−オール塩酸塩 1−クロロ−7−メトキシ−4−ニトロ−9H−セレノキサンテン−9−オン(3.49g、0.010モル)を乾燥1,2−ジクロロエタン50mに懸濁する。 この混合物に、粉末状塩化アルミニウム3.77g(0.028モル)を加えそして懸濁液をアルゴン雰囲気中において2.5時間加熱還流する。 反応混合物を室温に冷却しそして真空蒸発して暗色の残留物を得る。 この残留物をアルゴン下で濃塩酸100mとともに15時間攪拌する。 固体を集め、冷水ですすぎ、温2−プロパノールとともにすりつぶしそして70℃で真空乾燥して粗生成物4.74gを得る。 N,N−ジメチルホルムアミド5m中の粗製フエノール0.536g(0.015モル)の氷冷溶液をジイソプロピルエチルアミン0.525mとともに2−(ジエチルアミノエチル)ヒドラジン0.350mで滴加処理する。 10
    分後に冷却浴を除去しそして混合物を25℃で2時間攪拌する。 反応混合物を真空濃縮してオレンジ色の固体を得、これを沸騰2−プロパノールとともにすりつぶして塩化水素0.45当量との塩としてそして水0.74当量での溶媒和物として乾燥生成物0.527gを得る。 融点247〜249
    ℃(分解)。

    実施例13 2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−5−ニトロ−
    2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−8−オール塩酸塩 ジイソプロピルエチルアミン0.85mと一緒になつたN,N−ジメチルホルムアミド12m中の1−クロロ−6−ヒドロキシ−4−ニトロ−9H−セレノキサンテン−9−オン1.59g(0.004モル)の氷水溶液に、2−
    (ジエチルアミノエチル)ヒドロラジン0.85mを加える。 冷却浴を除去しそして混合物を25℃で2.5時間攪拌する。 反応混合物を真空濃縮してオレンジ色の固体を得る。 この固体を沸騰2−プロパノールとともにすりつぶしてオレンジ色の粉末を得、これを80℃で真空乾燥して塩化水素1.0当量を有する塩として乾燥生成物1.66
    gを得る。 融点255〜257℃(分解)。

    実施例14 5−〔(2−アミノエチル)アミノ〕−2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−9−オール三塩酸塩 メチルヒドラジン4.5mとともにメタノール80m
    中の2−〔2〔〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−
    9−ヒドロキシ−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,
    3,2−cd〕インダゾール−5−イル〕アミノ〕エチル〕−1−H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン1.95g(0.003モル)の懸濁液を、アルゴン雰囲気中で18時間加熱還流する。 溶液を2−プロパノールから数回真空濃縮しそして残留物をメタノールおよび2−プロパノールの1:1(v/v)混合物に溶解する。 この溶液に、
    2−プロパノール中の塩化水素の溶液(2−プロパノール10m中の塩化水素1.22g)4mを加える。 淡黄色の固体を集め、そしてメタノールおよび2−プロパノールから再結晶せしめて塩化水素3当量との塩としてそして水0.30当量での溶媒和物として乾燥された生成物1.
    724gを得る。 融点>260℃。

    2−〔2−〔〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−9
    −ヒドロキシ−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,
    2−cd〕インダゾール−5−イル〕アミノ〕エチル〕
    −1−H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンは次のようにして製造される。

    N,N−ジメチルホルムアミド100m中の2−〔2−
    (ジエチルアミノ)エチル〕−5−ニトロ−2H−
    〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−9−オール塩酸塩4.28g(0.009モル)および20
    %パラジウム付炭素0.650gの懸濁液を、大気圧下で1
    3時間水素添加する。 更に触媒0.25gを加えそして水素添加を更に24時間つづける。 混合物をセライト 床を通して過しそして液を真空濃縮して暗オレンジ色〜
    褐色の油4.74gを得る。 この油にN−(2−ブロモエチル)フタルイミド2.67g(0.011モル)を加えそして混合物をアルゴン下110℃の油浴中で20時間加熱する。
    得られた固体に、1,2−ジクロロエタン200mおよびジイソプロピルエチルアミン3.3mを加える。 混合物をアルゴン雰囲気中で2時間加熱還流し、更にジクロロメタンでうすめそして飽和重炭酸ナトリウム水溶液で1回洗浄する。 有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、過しそして濃縮して粗製固体を得る。 この固体をジクロロメタンに溶解しそしてメタノールおよび1,
    2−ジクロロエタンの1:9(v/v)溶液を使用してフロリシルの小カラムを通して過する。 流出液を濃縮しそして得られた固体を熱2−プロパノールとともにすりつぶして乾燥した生成物1.98gを得る。 融点203〜205℃。

    適当に置換された7,8,9または10−ヒドロキシまたはメトキシ1−クロロ−4−ニトロ−9H−セレノキサンテン−9−オンから出発して、例4に記載したと同様な方法によつて次の2−(アミノアルキル)−5−
    (アミノアルキルアミノ)−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾールが製造される。

    5−〔(2−アミノエチル)アミノ〕−2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−8−オール、 2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−5−〔〔2−
    〔(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕エチル〕アミノ〕
    −2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕−
    インダゾール−8−オール、 2−〔2−〔(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕エチル〕−5−〔〔2−〔(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕エチル〕アミノ〕−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−8−オール、 5−〔(2−アミノエチル)アミノ〕−2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−9−オール、 2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−5−〔〔2−
    〔(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕エチル〕アミノ〕
    −2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕−
    インダゾール−9−オール、 2−〔2−〔(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕エチル〕−5−〔〔2−〔(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕エチル〕アミノ〕−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−9−オール、 5−〔(3−アミノプロピル)アミノ〕−2−〔2−
    (ジエチルアミノ)エチル〕−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−9−オール、 5−〔(アミノエチル)アミノ〕−2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−10−オール、 2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−5−〔〔2−
    〔(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕エチル〕アミノ〕
    −2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−10−オール、 2−〔2−〔(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕エチル〕−5−〔〔2−(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕
    エチル〕アミノ〕−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,
    3,2−cd〕インダゾール−10−オール、 5−〔(2−アミノエチル)アミノ〕−2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−7,8−ジオール、 2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−5−〔〔2−
    〔(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕エチル〕アミノ〕
    −2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−7,8−ジオール、 2−〔2−〔(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕エチル〕−5−〔〔2−〔(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕エチル〕アミノ〕−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−7,8−ジオール、 5−〔(2−アミノエチル)アミノ〕−2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−2H−〔1〕ベンゾセレニノ〔4,3,2−cd〕インダゾール−8,10−ジオール、 2−〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕−5

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