Fire protection wall of aircraft, pylon, and aircraft

申请号 JP2013011745 申请日 2013-01-25 公开(公告)号 JP2014141202A 公开(公告)日 2014-08-07
申请人 Mitsubishi Aircraft Corp; 三菱航空機株式会社; 发明人 TAKEUCHI HIROSHI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a fire protection wall capable of preventing flame from passing through fastener holes without using sealant for connection parts of members in which the through holes are formed.SOLUTION: A fire protection wall 50 is capable of preventing flame from leaking from a connection part connecting a first member 51 and a second member 55, particularly from fastener holes TH. Specifically, the connection part belongs to a fire protection chamber 52, and even if flame reaches a seal piece 51d or a seal piece 51e, flame cannot enter a closed space CA because the seal piece 51d and the seal piece 51e contact each other. Therefore, since flame does not reach the connection part, flame does not leak from the fire protection wall 50 and furthermore from a nacelle 23 to the outside.
权利要求
  • 航空機のエンジンの周囲に配置される防火壁であって、
    前記エンジンの周囲の部材に固定される第1部材と、
    前記第1部材にファスナにより着脱可能に接続される第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材の接続部に対応して設けられる防火チャンバと、
    を備えることを特徴とする航空機の防火壁。
  • 前記防火チャンバは、内部に閉じた系をなしている、
    請求項1に記載の航空機の防火壁。
  • 前記防火チャンバは、外部に連通する通路を備え、
    前記通路は、前記接続部からずれた方向を向いている、
    請求項1に記載の航空機の防火壁。
  • 航空機のパイロンであって、
    エンジンを支持するパイロン・ストラットと、
    前記パイロン・ストラットに固定される防火壁と、
    前記エンジンを覆い、開閉可能に設けられるナセルと、
    前記ナセルに取り付けられる耐火シールとを備え、
    前記防火壁は、
    前記パイロン・ストラットに固定される第1部材と、
    前記第1部材にファスナにより着脱可能に接続され、前記ナセルが閉じていると、前記耐火シールに接する第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材の接続部に対応して設けられる防火チャンバと、
    を備えることを特徴とする航空機のパイロン。
  • 航空機であって、
    エンジンを支持するパイロン・ストラットと、
    前記パイロン・ストラットに固定される防火壁と、
    前記エンジンを覆い、開閉可能に設けられるナセルと、
    前記ナセルに取り付けられる耐火シールと、を有するパイロンを備え、
    前記防火壁は、
    前記パイロン・ストラットに固定される第1部材と、
    前記第1部材にファスナにより着脱可能に接続され、前記ナセルが閉じていると、前記耐火シールに接する第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材の接続部に対応して設けられる防火チャンバと、
    を備えることを特徴とする航空機。
  • 说明书全文

    本発明は、航空機のエンジンを翼に取り付けるパイロンに取り付けられる防火壁に関する。

    航空機のターボファン式のエンジンは、翼に対し、パイロン・ストラットと称される構造部材を介して取り付けられている(例えば、特許文献1)。

    図5に示すように、パイロン・ストラット1は、翼2の下面に、飛行方向の前方xに向けて延びるように設けられている。 エンジン4は、パイロン・ストラット1の下面に、前部のファン部4aが前部エンジンマウント5により取り付けられ、後部のコア部4bが後部エンジンマウント6により取り付けられている。 エンジン4は筒状のナセル7に覆われており、このナセル7は開閉構造を有し、左右に開くことで、内部に収容されるエンジン4やその補機類の保守、点検を可能にしている。 パイロン・ストラット1は、エンジン4を懸架するのに加えて、燃料供給配管、電気的配線類が航空機の本体からエンジン4までの通過する経路としての役割を果たす。

    航空機の安全性の向上のために、エンジンと航空機の本体間を、防火ゾーンにより分離することはよく知られている。 一般に、防火ゾーンはエンジン4とパイロン・ストラット1の間の隔壁である防火壁により区画される。 パイロン・ストラット1は、通常、内部に補剛材が設けられた箱型構造を有しているので、その外壁が防火壁の一部として機能することもあるし、また、パイロン・ストラット1に別体の防火壁を固定することもある。 したがって、例えば電気的配線がパイロン・ストラット1を通過することもあり、この場合でも起こり得る火炎のあらゆる延焼を当該防火壁が防ぐことが望まれる。

    特許文献2は、パイロン・ストラットが機能する防火壁に雌型コネクタが固定される電気コネクタ・アセンブリについて、エンジンとパイロン・ストラットの連結箇所のかさばり容積や重量の大幅な増加なしに、パイロン・ストラットへのエンジンの可逆的な固定ならびに防火機能を確保する提案を行っている。 特許文献2は、コネクタ・アセンブリの雄型コネクタ及び雌型コネクタに耐火シーラントからなる防火コアを設けることで、火炎がコネクタ・アセンブリを通過するのを防止している。

    特開2011−116186号公報

    特表2008−519409号公報

    耐火シーラントは、特許文献2のコネクタ・アセンブリに限らず、必要に応じて空孔が形成される防火壁を火炎が通過しないように、空孔を埋めるのに有効である。
    例えば、上述のように、ナセルを開いて内部を容易に保守・点検するためには、防火壁となる部分を着脱可能とする必要があり、当該防火壁の接続部をファスナで固定している。 この場合、当然、ファスナを貫通する孔が必要になる。 このファスナ孔を火炎が通過しないようにするためには、ファスナの貫通孔を含めた接続部に耐火シーラントを施工すればよい。 ところが、耐火シーラントは、塗布してから乾燥、硬化するまでに長時間要する場合があり、整備に費やす時間が浪費される。
    本発明は、このような課題に基づいてなされたもので、着脱するための接続部分に耐火シーラントを用いることなく、火炎が当該貫通孔を通過することを防止できる防火壁、パイロンおよび航空機を提供することを目的とする。

    かかる目的のもと、本発明の防火壁は、航空機のエンジンの周囲に配置されるものである。
    この防火壁は、エンジンの周囲の部材に固定される第1部材と、第1部材にファスナにより着脱可能に接続される第2部材と、第1部材と第2部材の接続部に対応して、防火ゾーンの内側に設けられる防火チャンバと、を備えることを特徴としている。
    本発明の防火壁は、ファスナ孔が存在しうる第1部材と第2部材の接続部に対応して、防火ゾーンの内側に防火チャンバを設けるので、仮に防火ゾーンの中で火炎が生じたとしても、火炎が接続部に到達するのを防ぐことができる。

    本発明における防火チャンバは、少なくとも2つの形態を含む。
    1つ目は、防火チャンバの内部に火炎が進入しないように、閉じた系をなしている形態である。 この形態によれば、防火チャンバ内に火炎が進入することができないので、接続部に火炎が到達する可能性がない。
    2つ目は、防火チャンバに、外部に連通する通路を備える形態である。 この形態でも、通路が、接続部からずれた方向を向いていれば、接続部に火炎が到達するのを防止することができる。

    本発明は、エンジンを支持するパイロン・ストラットと、パイロン・ストラットに固定される防火壁と、エンジンを覆い、開閉可能に設けられるナセルと、ナセルに取り付けられる耐火シールと、を備える航空機のパイロン、または、このパイロンを備える航空機において、防火壁を、パイロン・ストラットに固定される第1部材と、第1部材にファスナにより着脱可能に接続され、ナセルが閉じていると、耐火シールに接する第2部材と、第1部材と第2部材の接続部に対応して設けられる防火チャンバと、を備えるものにできる。

    本発明の防火壁によれば、ファスナ孔が存在しうる第1部材と第2部材の接続部に対応して、防火ゾーンの内側に防火チャンバを設けるので、仮に防火ゾーンの中で火炎が生じたとしても、火炎が接続部に到達するのを防ぐことができる。

    本実施形態における防火壁が適用されるパイロン・ストラット及びその周囲を示す図である。

    本実施形態の防火壁を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のIIa−IIa矢視断面図である。

    本実施形態の防火壁の変形例を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のIIIa−IIIa矢視断面図である。

    本実施形態の防火壁の機能を説明する図である。

    航空機の翼及びエンジンを示す側面図である。

    以下、この発明に係る防火壁を、パイロン60に取り付けられる例に基づいて説明する。
    図1に示すように、本実施形態のパイロン60は、ターボファン式のエンジン20を支持して、航空機の翼10に取り付けられている。 パイロン60は、パイロン・ストラット11及びナセル23を含んで構成されている。
    パイロン・ストラット11は、翼10の下面に、飛行方向の前方xに向けて延びるように設けられている。 パイロン・ストラット11は、前後方向に直交する断面における形状が例えば台形で、後方から前方に行くに従いその断面積が漸次縮小している。

    エンジン20は、飛行方向の前方xに設けられるファン部20aと、ファン部20aの後方に設けられるエンジンコア部20bと、を備えている。 ファン部20aは、断面円形のシュラウド21内にファンを内蔵している。 また、エンジンコア部20bは、ファン部20aよりも小径な円筒状のハウジング22内に収容されているとともに、ファンを駆動するための機構を備えている。 なお、以下の説明における前・後は、航空機の飛行方向を基準にして特定されるものとする。

    エンジン20は、パイロン・ストラット11の下面に、ファン部20aが前部エンジンマウント30により取り付けられ、エンジンコア部20bが後部エンジンマウント40により取り付けられている。
    そして、エンジン20およびパイロン・ストラット11は、筒状のナセル23内に収容されている。 ナセル23は開閉構造を有しており、左右に開くことで、内部に収容されるエンジン20の保守、点検作業を可能にしている。

    前部エンジンマウント30は、ボルト等の結合手段により、上面30aがパイロン・ストラット11の下面に固定され、下面30bがエンジン20のファン部20aのシュラウド21に固定されている。

    後部エンジンマウント40は、エンジン20側に固定されたエンジン側マウント部材41と、パイロン・ストラット11側に固定されたストラット側マウント部材42とから形成されている。
    ここで、エンジン側マウント部材41は、ボルト等の結合手段により、その下面41aがエンジン20のエンジンコア部20bのハウジング22の上面に固定されている。
    また、エンジン側マウント部材41の上部には、補強ロッド45の一端45aが連結されている。 この補強ロッド45は、他端45bが、エンジン20のエンジンコア部20bとファン部20aとの連結部近傍に連結されている。 これにより、補強ロッド45は、エンジン20の前部側の支持を補強する。

    図1では、パイロン・ストラット11とエンジンコア部20bの間に隙間27が描かれているが、エンジンの補機類、例えばプリクーラ(Pre-Cooler)、エンジン用オイルクーラ等、比較的大型な補機類が搭載されるスペースとして利用される。 このスペースを区画する壁は、スペース下部にエンジンコア部20bが配置されているため、エンジン火災時等に外部へ火炎が漏れ出ないように防火壁として機能する必要がある。
    本実施形態のパイロン60は、パイロン・ストラット11とナセル23の間をシールすることで、火炎がナセル23の外へ噴き出すのを防止する構造を有している。 この構造は、図4に示すように、ナセル23を閉じたときに、ナセル23に取り付けられる耐火シール25を、パイロン・ストラット11に取り付けられる防火壁50が押しつぶすことで構成される。 なお、本実施形態では、パイロン・ストラット11とナセル23の間の一部に設けられる耐火構造について説明するが、例えば、図1に符号50で示すように、ナセル23で覆われるパイロン内部の複数の箇所に設けられる。

    防火壁50は、図2及び図4に示すように、第1部材51と第2部材55から構成される。 第1部材51と第2部材55は、ファスナFにより着脱可能に締結される。 ファスナFの頭部は、図2(b)に示すように、第2部材55から突出していてもよく、また、第2部材55から突出しないよう皿状であってもよい。
    なお、図4に示される火炎Aは、パイロン・ストラット11の下方に設けられるエンジン20を主な火元とするが、防火壁50は火炎Aがナセル23の外へ漏れ出るのを防ぐ。

    第1部材51は、防火壁50の第2部材55をパイロン・ストラット11に取り付けるための部材として機能する。
    第1部材51は、パイロン・ストラット11にファスナFにより締結される接合片51aと、第2部材55にファスナFにより接合される接合片51bと、接合片51aと接合片51bを繋ぐ連結片51cと、を備えており、接合片51a、接合片51b、及び、連結片51cは、縦断面がZ字状をなしている。

    接合片51bと連結片51cで形成されるコーナ部の内側には、シール片51d及びシール片51eが設けられている。 シール片51dは接合片51bと所定の間隔を隔てた位置に配置され、一端が連結片51cに接合されている。 また、シール片51eは連結片51cと所定の間隔を隔てた位置に配置され、一端が接合片51bに接合されている。 シール片51dは単純な偏平状の板材からなるが、シール片51eは中心近傍で屈曲した部から先端までがバネとして機能する。 シール片51eの先端もL字状に屈曲しており、屈曲により突となった先端51fがシール片51dに接触している。
    なお、シール片51eは接合片51bに接合する以外に、シール片51eを下方から支持するための部材を第2部材55から突出するように設け、接合することもできる。

    第1部材51は、幅方向の両側に一対の側壁51gを備えている。 一対の側壁51gは、各々、接合片51a、接合片51b、連結片51c、及び、シール片51dの幅方向の縁面に接合される。 これにより、接合片51b、連結片51c、シール片51d、及び、シール片51eと、一対の側壁51gは、内部が閉じられた系をなす防火チャンバ52を構成する。 なお、シール片51eには一対の側壁51gは接合されていないので、シール片51eはバネ材として機能する。

    第2部材55は、偏平なパネルの形態をなしており、長手方向の上端近傍が、ファスナFにより第1部材51の接合片51bに接合される。 したがって、第2部材55及び接合片51bのファスナFにより締結される部分には、当該部の表裏を貫通するファスナ孔THが形成される。 本実施形態の防火壁50は、このファスナ孔THから火炎を外側に漏らさないことに加えて、耐火シール25と協働して、火炎をナセル23の外側に漏らさないことを目的としている。 第2部材55は、保守、点検の際、エンジン20やその補機類へのアクセスを容易にするために、ファスナFにより締結を解いて、第1部材51から取り外しが可能となっている。
    なお、シール片51eは、側壁51gの幅方向に延接されており、シール片51eの先端はL字状に屈曲しており、屈曲により突となった先端51fが側壁51gに接触している。

    図4に示すように、防火壁50は、第1部材51がパイロン・ストラット11にファスナFにより固定される。
    航空機が運行している間はナセル23が閉じられており(図中、「閉」)、この防火壁50がナセル23に取り付けられている耐火シール25を押しつぶしている。 耐火シール25は防火壁50の幅方向に沿って延設されている。 したがって、エンジン20などの火元から出火したとしても、火炎Aはナセル23よりも外側、つまり大気に噴出するのを防止できる。
    保守、点検のためにナセル23が開いているとき(図中、「開」)には、耐火シール25が防火壁50から離れるので、ナセル23と防火壁50の間のシール構造は解除される。 そして、第2部材55を第1部材51から取り外して、保守、点検作業が行なわれる。

    以上の構成を備える防火壁50の作用・効果について説明する。
    エンジン20からの火炎Aが防火壁50に向けて延びるものとする(図4)。 防火壁50は、前述したように、第1部材51と第2部材55を繋ぎ合わせている接続部、特にファスナ孔THから火炎が漏れ出るのを防止できる。 つまり、接続部は、防火チャンバ52に属しており、シール片51d,シール片51eに火炎が達したとしても、シール片51dとシール片51eが接しているため、閉じた空間CAに火炎が侵入することはできない。 したがって、当該接続部に火炎が達することもないので、防火壁50より外側、つまりナセル23よりも外側に火炎が漏れ出ることはない。

    防火壁50が備える防火チャンバ52は、シール片51eが、側壁51gには固定されておらず、弾性変形できる。 したがって、防火壁50が航空機の飛行に伴って振動、衝撃による荷重を受けたとしても、防火チャンバ52はシール片51eの部が弾性変形することで振動、衝撃を吸収する。 その結果、防火壁50は、振動、衝撃に対する耐性が高い。

    以上説明した防火壁50は、シール片51eがシール片51dに接触しており、防火チャンバ52の周囲が閉じられている。 このように防火チャンバ52が閉じた系をなしていることは、火炎が漏れ出るのを防ぐには最も効果的であるが、本発明はこれに限定されない。
    例えば、図3に示す防火チャンバ53であっても、第1部材51と第2部材55の接続部へ火炎が到達するのを十分に阻止できる。 つまり、シール片54がシール片51dに接触することなく離れているためにシール片54とシール片51dの間に隙間Gがある。 しかし、この隙間Gは火炎の通路になり得るが、隙間Gは、図中、上下方向に沿って形成されており、ここを仮に火炎が通ったとしても接合片51bに達することはできても、第1部材51と第2部材55の接続部に達するのは極めて困難である。 しかも、隙間Gが小さいことを考慮すれば、火炎が接続部に達することは想定できない。
    以上のように、防火チャンバ53は、火炎の通路になり得る隙間Gを備えていても、その通路の延長線上からずれて接続部が存在する。 このように隙間Gに基づく通路が接続部からずれた方向Dを向いていることで、火炎が外側に漏れ出るのを阻止できる。 なお、図3において、図2と同じ要素については同じ符号を付している。

    以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されない。
    防火壁50は、パイロン・ストラット11の下方に位置するものであるが、航空機のエンジンの周りであって、接続部からの火炎の侵入が危惧されるいかなる位置にも適用することができる。
    また、防火チャンバ52,53は外観が直方体をなしているが、他の形態、例えば円筒、多柱などであっても、閉じた系にするか、または、火炎の通路があったとしてもその方向が、接続部からずれた方向にむければ、火炎が外側に漏れ出るのを阻止できる。
    これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。

    1 パイロン・ストラット2 翼4 エンジン4a ファン部4b コア部5 前部エンジンマウント6 後部エンジンマウント20a ファン部20b エンジンコア部21 シュラウド22 ハウジング27 隙間30a 上面30b 下面41a 下面45a 一端45b 他端x 前方

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